JP2003139999A - シャッター付き光コネクタ及び遮光シャッター - Google Patents

シャッター付き光コネクタ及び遮光シャッター

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JP2003139999A
JP2003139999A JP2001335671A JP2001335671A JP2003139999A JP 2003139999 A JP2003139999 A JP 2003139999A JP 2001335671 A JP2001335671 A JP 2001335671A JP 2001335671 A JP2001335671 A JP 2001335671A JP 2003139999 A JP2003139999 A JP 2003139999A
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shutter
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hole
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JP2001335671A
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Kunihiko Fujiwara
邦彦 藤原
Kazuhiro Takizawa
和宏 瀧澤
Yukio Hayashi
幸生 林
Yasuhiro Tamaki
康博 玉木
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光コネクタアダプタ等のコネクタハウジング
のコネクタ穴の奥側の被接続側光コネクタからの出射光
をシャッターによって遮光する技術に関し、コネクタハ
ウジングの大型化等の影響を与えること無く、シャッタ
ーを設置できる技術の開発が求められていた。 【解決手段】 金属薄板材等の薄板材の成形によって形
成され、板状に成形した差し込み部41を光コネクタア
ダプタの端面32bに開口して形成した差し込み溝35
に差し込んで固定するようになっている遮光シャッター
40、及び、このシャッター40を取り付けて構成され
たシャッター付き光コネクタを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光コネクタに係
り、特に、光コネクタが挿入、接続されるコネクタハウ
ジングにおいて、被接続側光コネクタからの出射光を遮
光するシャッターが設けられているシャッター付き光コ
ネクタ、及び、遮光シャッターに関する。
【0002】
【従来の技術】図12に示すように、例えば、光コネク
タアダプタ1のコネクタ穴2に光コネクタ3(光コネク
タプラグ)を挿入して、光コネクタアダプタ1に逆側か
ら挿入接続されている光コネクタ4(光コネクタプラ
グ。以下「アダプタ側光コネクタ」と称する場合があ
る)に対して接続する場合、アダプタ側光コネクタ4先
端からの出射光Hが、挿入側の光コネクタ3を操作する
作業者の目に入らないように防護したい要求がある。同
様の要求は、例えば、光コネクタレセプタクル等の各種
コネクタハウジングに対する光コネクタの挿入、接続に
共通に存在する。前述の要求に鑑みて、例えば、光コネ
クタアダプタ1のコネクタ穴2の開口部付近に、コネク
タ穴2を開閉する蓋を取り付け、アダプタ側光コネクタ
4からの出遮光を遮光することが幾つか提案されている
(例えば特開平6−201953号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
蓋による遮光には、以下のような問題があった。 (1)多くのものは、光コネクタの挿入時に手動で開放
操作する必要があり、この操作の手間が面倒である。 (2)光コネクタアダプタに開閉自在に取り付けるため
の構成が複雑であり、多数の部品によって構成されるも
のが多く、コストが高く付く。この場合、小型化が困難
であり、光コネクタアダプタの大幅な設計変更、大型化
が必要となる。 (3)前記(2)のように小型化が困難なことから、光
コネクタアダプタの多心化、コネクタ穴の高密度化、小
型化に対応できない。
【0004】本発明は、前記課題に鑑みて、遮光用のシ
ャッターの小型化、低コスト化が容易で、しかも、取り
付け位置精度、取り付け安定性も確保でき、コネクタハ
ウジングの小型化、高密度化(コネクタ穴の高密度化)
を実現できるシャッター付き光コネクタ及び遮光シャッ
ターの提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するため以下の構成を採用した。請求項1記載の発
明のシャッター付き光コネクタは、光コネクタが挿入さ
れるコネクタ穴内にて前記光コネクタと被接続側光コネ
クタとが接続されるようになっているコネクタハウジン
グと、このコネクタハウジングに取り付けられ前記被接
続側光コネクタから出射される光を遮光するシャッター
とを有し、前記シャッターは薄板材を成形したものであ
り、前記コネクタハウジングに差し込まれた差し込み部
と、この差し込み部から屈曲された舌片状に形成されコ
ネクタ穴内あるいはコネクタ穴の開口部近傍に突出され
て前記被接続側光コネクタから出射される光を遮光する
とともに、コネクタ穴奥側への押し込み力によって押し
倒されるようにして弾性変形されるシャッター本体部と
を有することを特徴とする。請求項2記載の発明は、請
求項1記載のシャッター付き光コネクタにおいて、前記
シャッターの前記差し込み部は板状であり、前記コネク
タハウジングの端面に開口して形成された差し込み溝に
差し込んでコネクタハウジングに固定されていることを
特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項2記載のシ
ャッター付き光コネクタにおいて、前記差し込み部に
は、前記薄板材を該差し込み部の前記差し込み溝への挿
入方向に沿って延びる屈曲線を以て屈曲成形した補強リ
ブが形成されていることを特徴とする。請求項4記載の
発明は、光コネクタが挿入されるコネクタ穴内にて前記
光コネクタと被接続側光コネクタとが接続されるように
なっているコネクタハウジングに取り付けられること
で、前記被接続側光コネクタから出射される光を遮光す
る遮光シャッターであって、前記コネクタハウジングに
差し込まれる差し込み部と、この差し込み部から屈曲さ
れた舌片状に形成されコネクタ穴内あるいはコネクタ穴
の開口部近傍に突出されて前記被接続側光コネクタから
出射される光を遮光するとともに、コネクタ穴奥側への
押し込み力によって押し倒されるようにして弾性変形さ
れるシャッター本体部とを有することを特徴とする。請
求項5記載の発明は、請求項4記載の遮光シャッターに
おいて、全体が薄板材の成形によって形成された1部品
からなることを特徴とする。請求項6記載の発明は、請
求項4又は5記載の遮光シャッターにおいて、前記差し
込み部は、該差し込み部を形成する薄板材の成形によっ
て、前記コネクタハウジングの端面に開口して形成され
た差し込み溝に差し込んで固定される板状に形成され、
しかも、前記差し込み部には、該差し込み部の前記差し
込み溝への挿入方向に沿って延びる屈曲線を以て屈曲成
形した補強リブが形成されていることを特徴とする。
【0006】本発明のシャッター付き光コネクタに係る
シャッター並びに遮光シャッターののシャッター本体部
の「コネクタ穴内あるいはコネクタ穴の開口部近傍に突
出」とは、すなわち、薄板材を成形して差し込み部から
舌片状に延びるシャッター本体部を、コネクタハウジン
グにてコネクタ穴内の光コネクタの収容領域を避けた所
に形成された差し込み溝に差し込んで固定された差し込
み部から、コネクタ穴内あるいはコネクタ穴の開口部近
傍に延出させことである。シャッター本体部は、コネク
タ穴の軸方向に対して傾斜させて(傾斜角度90度も含
む)延出されることで、コネクタ穴内あるいはコネクタ
穴の開口部近傍にて、被接続側光コネクタからの出射光
を遮光可能に配置される。但し、シャッター本体部は、
少なくとも、被接続側光コネクタからの出射光を遮光す
る位置には配置されるが、必ずしも、コネクタ穴全体を
塞ぐ大きさである必要は無い。
【0007】コネクタハウジングとは、光コネクタアダ
プタ、光コネクタレセプタクル等、雄形の光コネクタ
(光コネクタプラグ)が挿入されるコネクタ穴を有する
構成の光コネクタを指す。被接続側光コネクタとは、光
コネクタアダプタ(コネクタハウジング)においては、
コネクタ穴への光コネクタの挿入前に、先行してコネク
タ穴に挿入されている光コネクタプラグのことを指し、
コネクタ穴への光コネクタの挿入によって、コネクタ穴
内で光コネクタと接続される。光コネクタレセプタクル
(コネクタハウジング)においては、図11(a)、
(b)に示すように、光コネクタレセプタクル5a、5
bのハウジング5hに組み込まれてコネクタ穴6奥側
(図11(a)、(b)右側)に配置され、コネクタ穴
6に挿入された光コネクタ7が接続されるようになって
いる部分が被接続側光コネクタであり、図11(a)の
光コネクタレセプタクル5aでは、ハウジング5hと別
体の光コネクタ8であるが、これに限定されず、例えば
図11(b)に示す光コネクタレセプタクル5bのよう
に、ハウジング5hの一部をコネクタ状に成形した部分
9(この部分8が被接続側光コネクタ)であっても良
い。なお、図11(a)、(b)中、符号40は本発明
に係るシャッター(請求項4、5、6では遮光シャッタ
ー)である。このシャッター40については、後述の発
明の実施の形態にて詳細に説明する。
【0008】本発明のシャッター付き光コネクタ並びに
本発明の遮光シャッターを取り付けたコネクタハウジン
グでは、コネクタ穴に光コネクタ(光コネクタプラグ)
を挿入するには、挿入操作する光コネクタによって、シ
ャッター(請求項4〜6の遮光シャッターも含む。以下
も同じ)のシャッター本体部をコネクタ穴の開口部側か
ら奥側へ押し込むようにする。シャッター本体部は光コ
ネクタのコネクタ穴への押し込みの進行に伴いコネクタ
穴奥側へ押し倒されるようにして弾性変形されて、コネ
クタ穴の軸方向に対する傾斜角度が次第に減少してゆ
き、最終的に、光コネクタが、コネクタハウジングの被
接続側光コネクタに到達して接続された時には、シャッ
ター本体部はコネクタ穴を開放する位置まで移動してい
る。したがい、このシャッター付き光コネクタでは、別
途、シャッター本体部の開放操作を行うこと無く、光コ
ネクタの押し込み操作のみによって、シャッター本体部
の開放操作することができ、コネクタ穴への光コネクタ
の挿入、被接続側光コネクタとの接続の手間が増大する
ことは無い。また、コネクタ穴から光コネクタを引き抜
くと、シャッター本体部が自身のバネ力によって、コネ
クタ穴内あるいはコネクタ穴の開口部近傍に突出した状
態(被接続側光コネクタからの出射光を遮光できる状
態)に弾性復帰するため、シャッター本体部をコネクタ
穴への突出状態に戻すことも、別途操作を必要としな
い。
【0009】本発明に係るシャッターは、例えば金属薄
板等の薄板材を成形したものであり、構造が極めて簡単
であり、小型化、低コスト化できる。また、シャッター
は、コネクタハウジングに形成された差し込み溝に差し
込み部を差し込むだけで簡単に固定でき、取り付け構造
も非常に簡単である。コネクタハウジングの加工は、差
し込み溝を形成するだけで良く、コネクタハウジングに
おいてシャッターの取り付けのために確保するべきスペ
ースは非常に小さいもので済む。差し込み溝は、板状の
差し込み部が挿入可能な形状、大きさであれば良く、雌
形コネクタにおける差し込み溝の形成領域は非常に狭い
範囲に限定することができる。
【0010】本発明では、請求項3、6記載のように、
シャッターの差し込み部に補強リブを形成して、差し込
み部の強度を確保することがより好ましい。補強リブの
形成によって、単純な平板状の差し込み部に比べて、シ
ャッター本体部の繰り返し開閉操作に対する差し込み部
の変形が生じにくなる結果、長寿命化を図れる。また、
補強リブが差し込み溝内面に当接して、差し込み溝に対
する差し込み部の位置決め機能を果たすことで、がたつ
きの無い安定な取り付け状態が実現されるとともに、シ
ャッター本体部を被接続側光コネクタからの出射光を遮
光できる位置に正しく配置できる(取り付け位置精
度)。したがって、この補強リブの形成によって、差し
込み部を小型化しても、取り付け安定性や、取り付け位
置精度を確保できる。また、差し込み部の小型化によっ
て、コネクタハウジングの小型化や、コネクタ穴の高密
度化を実現できる。
【0011】補強リブの当接による位置決めについて説
明する。まず、差し込み部が単純な平板状の場合は、コ
ネクタハウジング側の差し込み溝に挿入したときの取り
付け安定性(がたつき等の無い安定な取り付け状態)
は、差し込み部や差し込み溝の形成精度に大きく依存す
ることになり、取り付け安定性を確保するには差し込み
部と差し込み溝とに比較的高い形成精度を確保する必要
がある。また、強度確保の問題で、シャッターを形成す
る薄板材として使用可能な素材にある程度の制限が生じ
る。これに対して、補強リブを形成した差し込み部であ
れば、差し込み溝内面の補強リブの当接部分に充分な精
度を確保しておけば、がたつき等を生じない優れた取り
付け安定性を容易に確保できるから、差し込み溝及び差
し込み部の形成精度を緩和でき、コネクタハウジングや
シャッターの成形コストの低コスト化が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。ここでは、バックプレーンコネ
クタへの適用例を説明する。図1〜図6において、前記
バックプレーンコネクタ10は、プラグインユニット1
1の1側壁を構成するバックプレーン12に取り付けら
れたバックプレーンハウジング13(以下「BHハウジ
ング13」と略称する場合がある)と、プラグインユニ
ット11の内部空間を介して前記バックプレーン13に
対向する開口部14からプラグインユニット11に挿入
されるプリントボード15に取り付けられ、前記プリン
トボード15の前記バックプレーン13に対する押し込
みによって前記BHハウジング13に対して嵌合して接
続(図4参照)されるプリントボードハウジング16
(以下「PHハウジング」と略称する場合がある)と、
前記BHハウジング13に取り付けられたシャッター4
0(本発明のシャッター付き光コネクタに係るシャッタ
ー、及び、本発明の遮光シャッターに相当する。図5、
図7(a)〜(c)等参照)とを有している。本発明に
係るコネクタハウジング50(図4、図5参照)は、B
Hハウジング13とPHハウジング16との嵌合によっ
て組み立てられる光コネクタアダプタであり、以下、コ
ネクタハウジングを「光コネクタアダプタ」と称する場
合がある。シャッター40付きの光コネクタアダプタ5
0が、本発明に係るシャッター付き光コネクタ50Aと
して機能する。
【0013】図1、図3、図4に示すように、BHハウ
ジング13をバックプレーン12に取り付けるクリップ
17は、金属薄板を成形したものであり、枠状本体17
aと、この枠状本体17aの対向する両側から突出され
た一対の弾性片17bと、各弾性片17bの先端に突設
された係止片17cとを有し、図4〜図6に示すよう
に、前記バックプレーン12に開口された開口部12a
にプラグインユニット11の外側から挿入して、貫通さ
せ、前記係止片17cをBHハウジング13の対向する
両側部の係止部31aに係合することで、前記バックプ
レーン12の開口部12aの周囲に当接された前記枠状
本体17aとの間に前記バックプレーン12を挟み込む
ようにして、前記BHハウジング13をバックプレーン
12に取り付けるようになっている。なお、前記係止部
31aは、BHハウジング13を構成する長方形枠状の
ハウジング本体31(後述)の長手方向両側の側部に形
成されている。
【0014】前記枠状本体17aはバックプレーン12
の開口部12aよりもやや大きい外形を有し、開口部1
2aに入り込まないようになっている。また、枠状本体
17aは、「く」字状に屈曲されており、屈曲の頂部1
7dをバックプレーン12に当接させる向きで配置され
て、全体として、BHハウジング13をバックプレーン
12に付勢する板バネとして機能する。なお、枠状本体
としては、BHハウジング13をバックプレーン12に
付勢する板バネとして機能し得る構成であれば良く、前
述のように「く」字状に屈曲された構成に限定されず、
例えば、弓形に湾曲された構成であっても良い。また、
バックプレーン12の開口部12a内では、クリップ1
7の両弾性片17bの周囲に若干のクリアランスが確保
され、両弾性片17bの若干の浮動が許容される。BH
ハウジング13には、開口部12a内での両弾性片17
bの浮動と、弾性片17b自体の弾性変形と、枠状本体
17aの弾性変形とによって、若干の浮動が許容されて
いる。
【0015】BHハウジング13は、長方形枠状のハウ
ジング本体31内に、内部ハウジング32を収容した概
略構成になっている。内部ハウジング32には、光ファ
イバ24先端に組み立てられた光コネクタ18(光コネ
クタプラグ)が挿入接続されるコネクタ穴33が複数
(ここでは4個)貫通形成されている。光コネクタ18
は、具体的には、JIS C 5982に制定されるM
PO形光コネクタ(MPO:Multifiber Push-On)の
光コネクタプラグであり、前記内部ハウジング32に形
成された各コネクタ穴33の断面形状は、光コネクタ1
8のハウジング18aが挿入可能な概略楕円状に形成さ
れている。また、各コネクタ穴33には、光コネクタ1
8のハウジング18aに突設されているキー18bが挿
入されるキー溝33aが形成されている。
【0016】図7(a)〜(c)はBHハウジングを示
す図、図8(a)〜(e)は内部ハウジング32を示す
図である。図7(a)〜(c)、図8(a)〜(e)に
示すように、内部ハウジング33は、前記BHハウジン
グ13の外形にほぼ対応する細長形状になっており、こ
の内部ハウジング33に形成されている複数のコネクタ
穴33は、それぞれ概略楕円状の断面形状の長軸x(図
8(c)参照)を内部ハウジング32の長手方向に対し
て直交、短軸yを内部ハウジング32の長手方向に沿わ
せた向きで、内部ハウジング32の長手方向に沿って一
列に配列形成されている。また、各コネクタ穴33は、
キー溝33aを内部ハウジング32の長手方向一側(図
8(a)等では上側)とする向きで配列形成されてい
る。前記キー溝33aは、コネクタ穴33の長軸x方向
中央部、短軸y方向一方の端部を外側に拡張するように
して形成されている。
【0017】図8(e)は図8(c)のA−A線断面矢
視図である。図8(a)、(b)、(e)において、こ
の内部ハウジング32のコネクタ穴33の長軸x方向両
側に形成されている一対のコネクタ保持爪34は、コネ
クタ穴33に挿入された光コネクタ18と係脱可能に係
合して、光コネクタ18をコネクタ穴33に保持するた
めのものである。前記内部ハウジング32はプラスチッ
ク等の樹脂成形品であり、前記コネクタ保持爪34は、
内部ハウジング32内の成形によって形成された弾性爪
であり、内部ハウジング32の前記PHハウジング16
に対面される端面32a(以下「PH側端面32a」と
称する場合がある)の側からバックプレーン12や開口
部12aに対面される端面(以下「挿入作業側端面32
b」と称する場合がある)の側に向けて突出されてい
る。なお、この内部ハウジング32のPH側端面32a
は、BHハウジング13のPHハウジング16に臨む端
面(PH側端面)、挿入作業側端面32bはBHハウジ
ング13の挿入作業側端面として機能する。また、挿入
作業側端面32bは、光コネクタアダプタ50(後に詳
述)の挿入作業側端面を兼ねている。
【0018】コネクタ穴33には、内部ハウジング32
の挿入作業側端面32bの側から光コネクタ18が挿入
されるようになっており、コネクタ穴33に挿入された
光コネクタ18は、コネクタ穴33の両側のコネクタ保
持爪34が両側から挟み込むようにして係合されること
で、コネクタ穴33内に保持され、光コネクタ18のカ
ップリング18cが引き戻し操作(カップリング18c
を内部ハウジング32から遠ざける方向に引く操作)さ
れない限り保持状態が安定に維持される。
【0019】この内部ハウジング33をBHハウジング
13のハウジング本体31に収容するには、前記PH側
端面32aを挿入方向前側にして、ハウジング本体31
のバックプレーン12に対して当接される当接面31b
側から押し込めば良い。ハウジング本体31への内部ハ
ウジング33の押し込みは、長手方向両側面に突設され
ている当接片32dが、ハウジング本体31の長手方向
両側に形成されているストッパ片31c(図1参照)に
当接した所で停止する。内部ハウジング33の周囲に突
設されている係合爪32c(弾性爪)は、BHハウジン
グ13内部の係合段部(図示略)前記係合段部との係合
によって、内部ハウジング33のハウジング本体当接面
31b側への移動限界を設定するものであり、ハウジン
グ本体31への収容が完了した内部ハウジング33の抜
け止めの機能を果たす。
【0020】PHハウジング16は、ネジ16a(図1
参照)等によってプリントボード15に固定されてお
り、図2に示すように、プリントボード15を、プラグ
インユニット11の上下の壁部19、20に形成された
ガイド溝21に挿入してバックプレーン12に向けて押
し込むことで、BHハウジング13に嵌合される。PH
ハウジング16には、BHハウジング13に対する嵌合
方向後側から光コネクタ22(光コネクタプラグ)が挿
入接続されるようになっている。
【0021】前記光コネクタ22は、ここでは、光コネ
クタ18と同様の構成の光コネクタプラグ(MPO形光
コネクタ)であり、PHハウジング16に貫通形成され
ているコネクタ穴16bに挿入して接続されるようにな
っている。各光コネクタ22は、光ファイバ25先端に
組み立てられている。コネクタ穴16bはPHハウジン
グ16に複数配列させて形成されており(図1参照)、
各コネクタ穴16bでは、BHハウジング13の内部ハ
ウジング32のコネクタ穴33と同様に、両側に対向配
置されたコネクタ保持爪(コネクタ保持爪34と同様の
コネクタ保持爪。図示略)を、該コネクタ穴16bに挿
入された光コネクタ22のハウジング22aに両側から
係脱可能に係合させることで引き抜き可能に保持するよ
うになっている。
【0022】光コネクタ22が接続されたPHハウジン
グ16をBHハウジング13に嵌合すると、前記光コネ
クタ22をBHハウジング13に挿入、接続された光コ
ネクタ18と接続することができる。このとき、PHハ
ウジング16をBHハウジング13に嵌合してなる光コ
ネクタアダプタ50(コネクタハウジング)は、PHハ
ウジング16に接続されている光コネクタ22と、BH
ハウジング13に接続された光コネクタ18とを接続す
る機能を果たす。この光コネクタアダプタ50では、P
Hハウジング16のコネクタ穴16bとBHハウジング
13のコネクタ穴33とがほぼ連続されることで、該光
コネクタアダプタ50のコネクタ穴として機能する。
【0023】PHハウジング16に形成された複数のコ
ネクタ穴16bは、BHハウジング13のコネクタ穴3
3と対応させて配列形成されており、コネクタ穴16
b、33同士の位置関係は、PHハウジング16をBH
ハウジング13に嵌合したときに、PHハウジング16
とBHハウジング13との間で対応するコネクタ穴16
b、33にそれぞれ挿入接続されている光コネクタ2
2、18同士が接続され、結局、複数対の光コネクタ2
2、18を接続できる。図1等では、PHハウジング1
6とBHハウジング13とにそれぞれコネクタ穴16
b、33が4個形成されており、4対の光コネクタ2
2、18の接続を実現できる光コネクタアダプタ50が
形成される。
【0024】次にシャッター40について説明する。図
9(a)〜(e)に示すように、シャッター40は、例
えばステンレス板等の金属薄板材の成形によって1部品
として形成(一枚の金属薄板材の成形によって形成)さ
れており、概略板状の差し込み部41と、この差し込み
部41の一端から折り返すようにして屈曲された舌片状
に形成されているシャッター本体部42とを有してい
る。ここでは、シャッター本体部42は、差し込み部4
1との間の連結部43から突出する舌片状に形成されて
おり、差し込み部41に対して30〜70度程度の傾斜
角度θ(差し込み部41とシャッター本体部42との間
の内角)を以て傾斜されている。
【0025】図10(a)、(b)に示すように、差し
込み部41は、BHハウジング13の内部ハウジング3
2の挿入作業側端面32bに開口して形成された差し込
み溝35に圧入して嵌合固定されるようになっている。
但し、この差し込み部41は、前記連結部43から延出
する平板部44と、この平板部44の対向する両側(前
記連結部43からの延出方向に直交する両側)を該差し
込み部41の前記差し込み溝35への挿入方向(換言す
れば連結部43からの延出方向)に沿って延びる屈曲線
45を以て前記シャッター本体部42の側に向けて立ち
上げるようにして屈曲成形した一対の補強リブ46とを
有しており、差し込み溝35も前記差し込み部41の断
面形状(図9(d)に示すようなコ字状)に対応して、
コ字状の断面形状に形成されている。
【0026】前記差し込み溝35は、差し込み部41の
平板部44が挿入される平板部挿入溝35aと、この平
板部挿入溝35aの左右両端(図8左右。コネクタ穴3
3の長軸xと平行の方向)から90度屈曲するようにし
て形成され、補強リブ46が挿入されるリブ挿入溝35
bとを有している。図10(a)、(b)に示すよう
に、前記平板部44は、内部ハウジング32のコネクタ
穴33の長軸xにほぼ平行に延在形成されており、その
左右方向中央部がキー溝33aに連通されている。ま
た、リブ挿入溝35bは、平板部挿入溝35aの左右両
端から、該平板部挿入溝35aがキー溝33aに連通さ
れているコネクタ穴33に向けて延びている。したが
い、この内部ハウジング32では、前記差し込み溝35
の形成領域がコネクタ穴33に非常に接近されている
(ここでは一部連通)ため、差し込み溝35の形成のた
めに確保すべきスペースが非常に少なくて済み、この差
し込み溝35の形成によってコネクタ穴33の配列ピッ
チの増大、内部ハウジング32やBHハウジング13全
体の大型化を招く等の不都合は殆ど無い。
【0027】シャッター40は、差し込み部41を前記
差し込み溝35に圧入することで圧入して嵌合固定する
ことで、シャッター本体部42がコネクタ穴33の中央
部に配置された状態で光コネクタアダプタ50(詳細に
はBHハウジング13の内部ハウジング32)に取り付
けられる。このとき、シャッター本体部42は、コネク
タ穴33のキー溝33aと差し込み溝35(詳細には平
板部挿入溝35aの左右方向中央部)との連通部分を介
してコネクタ穴33に張り出すように突出される。但
し、図5、図6、図7(b)等に示すように、シャッタ
ー本体部42は、差し込み部41に対する傾斜角度θに
よって、連結部43からコネクタ穴33奥側、つまり、
PHハウジング16側に傾斜した状態で設けられる。
【0028】なお、シャッター本体部42の配置位置
は、後述のように、光コネクタアダプタ50のPHハウ
ジング16側の光コネクタ22先端からの出射光を遮光
できるようになっていれば良く、必ずしもコネクタ穴3
3内に配置する必要は無く、例えばシャッター本体部4
2の全部又は一部がBHハウジング13の挿入作業側端
面32b側にてコネクタ穴33の開口部外側となるよう
な配置であっても良い。但し、コネクタ穴33の開口部
外側に配置する場合でも、シャッター本体部42の大き
さ、形状、配置位置、向き(傾斜角度)等は、挿入作業
側からコネクタ穴33に挿入する光コネクタ18の押圧
力によってコネクタ穴33奥側に押し倒されるように弾
性変形されることで、コネクタ穴33への光コネクタ1
8の挿入が可能となるように調整する。つまり、例えば
光コネクタ18からの押圧力を受けたときにBHハウジ
ング13と干渉して、コネクタ穴33への光コネクタ1
8の挿入を可能にする程度には弾性変形できなくなる等
の不都合が生じないようにする。但し、光コネクタ18
を挿入する目的のコネクタ穴33の位置確認等の点で
は、図5、図7(b)等に例示したように、シャッター
本体部42がコネクタ穴33内に入り込んだ位置に配置
されている場合の方が有利である。
【0029】シャッター40を光コネクタアダプタ50
に取り付けるにあたっては、差し込み部41に形成され
ている補強リブ46によって、光コネクタアダプタ50
側の差し込み溝35への差し込み部41の挿入向きが特
定され、特定の向きで正しく押し込まないと挿入できな
いため、例えば、逆差しや斜め差し等の差し込みミスを
確実に防止できる。
【0030】図6(a)、図7(a)〜(c)等に示す
ように、前記シャッター本体部41は、PHハウジング
16側から光コネクタアダプタ50に挿入、接続された
光コネクタ22先端の光コネクタフェルール23の接合
端面23aに露出されている光ファイバ25a(裸ファ
イバ等)を、光コネクタアダプタ50の挿入作業側(図
6(a)左側、図7(b)左側)から見て露出しないよ
うに覆うようになっており、これにより、光コネクタ2
2先端からの出射光、詳細には前記接合端面23aに露
出されている各光ファイバ25a端面からの出射光(こ
こではレーザービーム)を遮光して、前記出射光が光コ
ネクタアダプタ50から挿入作業側へ飛び出すことを防
止する。
【0031】図6(a)、(b)、図7(a)〜(c)
等において具体的には、周知のように、MPO形光コネ
クタ(その光コネクタプラグ。光コネクタ18、22)
は、プラスチック製スリーブ状のハウジング18a、2
2a(図1、図5参照)先端に、JIS C 5981
に制定されるMT形光コネクタ(MT形光コネクタフェ
ルール。MT:Mechanically Transferable)である光コ
ネクタフェルール23を収容した構成のプラスチック製
光コネクタであり、前記光ファイバ25aは、光コネク
タフェルール23の接合端面23aの中央部の限られた
領域に配列されている。前記シャッター本体部41の大
きさ、形状、配置位置、向き(傾斜角度)等は、PHハ
ウジング16側に接続されている光コネクタ22先端の
光コネクタフェルール23の接合端面23aに露出され
ている光ファイバ25aから直線状に出射される出射光
を遮光できるようになっていれば良く、必ずしも、コネ
クタ穴33全体を塞ぐような形状に形成する必要は無
い。
【0032】図3、図5、図6(a)等に示すように、
光コネクタ22が挿入接続されたPHハウジング16を
BHハウジング13に嵌合して組み立てた光コネクタア
ダプタ50に挿入作業側から光コネクタ18を挿入し
て、光コネクタアダプタ50内で光コネクタ18、22
同士を接続するには、コネクタ穴33に光コネクタ18
を挿入しようとする押圧力によってシャッター40のシ
ャッター本体部42をコネクタ穴33の奥側、つまりP
Hハウジング16側に押し倒すようにして弾性変形させ
つつ、コネクタ穴33に光コネクタ18を押し込んで、
PHハウジング16側の光コネクタ22(本発明に係る
被接続側光コネクタ。以下「被接続側光コネクタ22」
と称する場合がある)と接続すれば良い。光コネクタ1
8は、プラグインユニット11の外側、挿入作業側か
ら、クリップ17の枠状本体17aの内側、バックプレ
ーン12の開口部12aの順で通過させて、光コネクタ
アダプタ50のコネクタ穴33に挿入される。
【0033】ここで、MPO形光コネクタである光コネ
クタ18、22同士の接続は、具体的には、各光コネク
タ18、22先端の光コネクタフェルール23同士の突
き合わせ接続であり、図6(a)等に示すように、被接
続側光コネクタ22の光コネクタフェルール23に固定
して接合端面23aから突出させた前記ガイドピン23
bに、挿入作業側から挿入接続される光コネクタ18先
端の光コネクタフェルール23の接合端面23aに開口
されているガイドピン穴23c(図6(b)参照)に挿
入嵌合することで、一対の光コネクタフェルール23間
を精密位置決めして接合端面23a同士を突き合わせ接
合し、両光コネクタ23の接合端面23aに露出されて
いる光ファイバ24a、25a同士を光接続するように
なっている。但し、光コネクタフェルール23にガイド
ピン23bを取り付ける光コネクタ18、22の選択は
逆であっても良い。
【0034】この光コネクタアダプタ50では、各被接
続側光コネクタ22からの出射光がシャッター40のシ
ャッター本体部42によって挿入作業側に飛び出さない
ように遮光されているため、例えば、作業者が光コネク
タ18を挿入作業側からコネクタ穴33に挿入するにあ
たって、挿入作業を行うコネクタ穴33を挿入作業側か
ら目視確認する場合に、被接続側光コネクタ22からの
出射光によって目を傷めるといった不都合を防止でき、
目視確認、挿入作業を効率良く円滑に行える。
【0035】シャッター本体部42は、光コネクタ18
のコネクタ穴33への挿入が進行していくに伴い、次第
に差し込み部41に対する傾斜角度θが縮小して、差し
込み部41に接近するようにして弾性変形され、これに
よりコネクタ穴33への突出寸法が縮小してゆくように
なっており、コネクタ穴33への光コネクタ18の挿入
の妨げにならない。光コネクタ18の挿入が開始すれ
ば、被接続側光コネクタ22からの出射光は光コネクタ
18によって遮光される。そして、最終的に、光コネク
タ18が被接続側光コネクタ22に接続されることで、
接続作業が完了する。
【0036】図5、図6(a)、(b)、図7(a)〜
(c)等に基づいて具体的に説明すると、光コネクタア
ダプタ50に取り付けられたシャッター40のシャッタ
ー本体部42は、幅寸法W(左右方向寸法。図7
(a)、図6(b)参照)が、BHハウジング13のコ
ネクタ穴33の側部のキー溝33aよりも小さく、しか
も、丁度、キー溝33aの左右方向の存在範囲内となる
ように連結部43から突出されている。そして、このシ
ャッター本体部42は、コネクタ18のコネクタ穴33
への挿入の進行に伴いシャッター40の差し込み部41
に対する傾斜角度θが縮小していくことで、最終的には
キー溝33aに折り込むようにして収容されて、差し込
み部41とほぼ平行の状態になる。キー溝33aには、
シャッター本体部42と光コネクタ18のハウジング1
8aに突設されているキー18bとを収容できる深さ寸
法(コネクタ穴33内面からの切り込み深さ)が確保さ
れており、このキー溝33aにシャッター本体部42を
収容することで、コネクタ穴33奥側(PHハウジング
16側)への光コネクタ18の押し込みに影響を与えな
いようになっている。この光コネクタアダプタ50で
は、コネクタ穴33自体の設計を、キー溝33aへのシ
ャッター本体部42の収容を考慮しない場合に比べて、
キー溝33aの深さ寸法を若干大きく確保するだけで良
く、設計変更が少なくて済むといった利点がある。
【0037】シャッター本体部42が差し込み部41と
の連結部43からコネクタ穴33奥側へ傾斜されている
構成では、コネクタ穴33への光コネクタ18の押し込
み力による弾性変形が容易かつ安定になされるといった
点で有利であるとともに、光コネクタ18先端の光コネ
クタフェルール23の接合端面23aの周囲の部分にの
み当接して、接合端面23aの中央部(特にこの接合端
面23aに露出されている光ファイバ24a端面)には
当接しにくいため、接合端面23aを傷付けにくいとい
った利点もある。また、このシャッター本体部42の大
きさ、位置は、光コネクタ18の押圧による弾性変形時
に、被接続側光コネクタ22の光コネクタフェルール2
3の接合端面23aの対向する両側から突出されている
一対のガイドピン23bの間に丁度入り込んで、ガイド
ピン23bと干渉しないように調整されている。図6
(a)等の例では、シャッター本体部42は一対のガイ
ドピン23bの先端近くに位置されており、光コネクタ
18の押圧によってコネクタ穴33奥側へ押し込まれる
ようにして弾性変形されることで、一対のガイドピン2
3間の領域をガイドピン23bに接触することなく通過
しつつ弾性変形するようになっているが、シャッター本
体部42の配置位置は、弾性変形前から、一対のガイド
ピン23b間に位置するようにすることもできる。但
し、シャッター本体部42の配置位置、寸法等は、弾性
変形等によって、被接続側光コネクタ22の光コネクタ
フェルール23の接合端面23aに当接しないようによ
うに設定する。なお、キー溝33aに入り込む大きさの
シャッター本体部42は、例えば、光コネクタ18、2
2の光コネクタフェルール23間の位置決め用のガイド
ピンを光コネクタ18側の光コネクタフェルール23に
取り付けた場合でも、ガイドピンを避けた位置で光コネ
クタフェルール23の接合端面23aの周囲の部分に対
して当接するため、設計変更が不要であるといった利点
がある。この場合、ガイドピンを傷めたり、シャッター
本体部42が局所的に変形する等の心配も無い。
【0038】光コネクタ18、22同士の接続状態は、
光コネクタ18を挿入作業側に引っ張って光コネクタア
ダプタ50から引き抜くことで解除できる。MPO形光
コネクタである光コネクタ18にあっては、ハウジング
18aの外側のカップリング18cの引っ張り操作によ
って、光コネクタアダプタ50から引き抜かれる。シャ
ッター本体部42の連結部43からの突出先端は、連結
部43側に折り返すように湾曲成形(湾曲成形部47)
されているため、光コネクタアダプタ50からの光コネ
クタ18の引き抜きは、シャッター本体部42との引っ
掛かりを生じることなく、円滑に行える。
【0039】シャッター40は、差し込み溝35内で接
着材や係合爪による係合等によって、差し込み溝35か
らの引き抜き不可能に固定しても良いが、引き抜き不可
能とする固定を行わず、例えば強く引っ張ることで引き
抜き可能としておくことも可能である。引き抜き可能な
場合、シャッター40を引き抜いてコネクタ穴33を開
放することで、コネクタ穴33内の清掃等の作業性を向
上できる利点がある。また、シャッター40は、シャッ
ター本体部42が、被接続側光コネクタ22先端、詳細
には、光コネクタ22先端の光コネクタフェルール23
の接合端面23aの中央部(特にこの接合端面23aに
露出されている光ファイバ24a端面)へのゴミや塵の
付着を防ぐといった機能も有する。
【0040】このシャッター付き光コネクタ50Aによ
れば、シャッター40の差し込み部41には補強リブ4
6によって充分な強度が確保されているため、光コネク
タ18の挿入、引き抜きの繰り返しによるシャッター本
体部42の弾性変形を繰り返し行っても、差し込み部4
1に変形等を生じる心配が無く、光コネクタアダプタ5
0に対するシャッター40の取り付け状態を長期にわた
って安定に維持でき、シャッター本体部42の配置状態
も安定に維持できる(取り付け安定性)。
【0041】また、補強リブ46付きの差し込み部41
であれば、例えば補強リブの無い平板状の差し込み部に
比べて、コネクタ穴33に対するシャッター本体部42
の配置位置精度を確保しやすい(取り付け位置精度)と
いった利点もある。ここで、補強リブ46付きの差し込
み部41を有するシャッター40であれば、光コネクタ
アダプタ50(詳細にはBHハウジング13の内部ハウ
ジング32)に形成する差し込み溝35の内、特に補強
リブ46の収容部分(図8(a)等参照。リブ挿入溝3
5b)付近の形成精度を高精度に確保すれば、シャッタ
ー40の取り付け位置精度を容易に確保でき、差し込み
溝35をその全体にわたって高精度に形成する必要が無
く、平板部挿入溝35a等は形成精度を緩和できるの
で、平板状の差し込み部の挿入、固定に対応する差し込
み溝に比べて、差し込み溝35の形成は容易かつ低コス
トで行える。
【0042】さらに、補強リブ46付きの差し込み部4
1であれば、小型化しても、取り付け安定性や取り付け
位置精度を容易に確保できる。このため、この差し込み
部41は平板状の差し込み部に比べて小型化が可能であ
り、光コネクタアダプタ50に形成する差し込み溝も小
型化でき、結果、光コネクタアダプタ50の小型化、光
コネクタアダプタ50の複数のコネクタ穴33の配列ピ
ッチの縮小等による高密度化を実現できる。
【0043】なお、本発明は前述の実施の形態に限定さ
れず、各種変更が可能である。本発明の適用対象は、前
述の実施の形態に例示したバックプレーンコネクタに限
定されず、光コネクタアダプタ等のコネクタハウジング
に対して光コネクタ(光コネクタプラグ)を挿入接続す
る構成の各種光コネクタが適用対象として採用可能であ
る。例えば、MPO形光コネクタ、JIS C 597
3に制定されるSC形光コネクタ(Single fiber Coupl
ing optical fiber connector)、JIS C 598
3に制定されるMU形光コネクタ(Miniature-unit Cou
pling optical fiber connector)等も採用可能であ
る。また、コネクタハウジングとしては光コネクタアダ
プタに限定されず、例えば図11に概略構造を例示した
ような光コネクタレセプタクル等も含まれる。
【0044】シャッター(遮光シャッター)の具体的形
状等は、前述の実施の形態に限定されず、適宜設計変更
可能である。例えば、補強リブの具体的形状は、単純に
平板部の端部を立ち上げるようにして屈曲させたものに
限定されず、例えば、山形、突形、コ字形等、各種構成
が採用可能である。また、差し込み部における補強リブ
の形成位置は、連結部からの延出方向に直交する方向
(幅方向)の両端部に限定されず、例えば、幅方向中央
部や、差し込み部の全体にわたって波形、凹凸状に形成
するようにしても良い。但し、光コネクタアダプタや光
コネクタレセプタクル等のコネクタハウジングに対する
取り付け安定性や取り付け位置精度の確保の点では、少
なくとも差し込み部の幅方向両端に補強リブを形成する
ことがより有効である。また、コネクタハウジングの差
し込み溝の形成をより容易にする点では、補強リブの形
状をより単純化することが好ましい。
【0045】シャッター本体部の配置位置や形状は、被
接続側光コネクタからの出射光を遮光できるようになっ
ていれば良く、前述の実施の形態に例示したように、コ
ネクタハウジングのコネクタ穴内で接続される光コネク
タ間の位置決め用の一対のガイドピン23の間となるよ
うにした構成に限定されない。例えば、前述の実施の形
態のシャッター付き光コネクタ50Aにおいて、シャッ
ター本体部の配置位置を、コネクタ穴内において被接続
側光コネクタ22から離間させた位置や、コネクタハウ
ジングの端面32bにおけるコネクタ穴の開口部の外側
とすることも可能である。シャッター本体部は、コネク
タ穴奥側への塵埃等の侵入を防止(あるいは抑制)する
防塵機能をも果たす。コネクタ穴への光コネクタの挿入
やコネクタ穴内での光コネクタ同士の接続の支障等にな
らない範囲で、シャッター本体部をコネクタ穴をより完
全に塞ぐような大きさ、形状に形成することで、より優
れた防塵機能が得られる。
【0046】また、シャッターを形成する薄板材の素材
としては、金属薄板材に限定されず、充分な強度等が確
保できるものであれば、例えば、プラスチック等の樹脂
製薄板等、各種素材が採用可能である。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、コ
ネクタハウジングに設けられた被接続側光コネクタから
の出射光の遮光用のシャッターとして薄板材を成形して
なるシャッター(本発明のシャッター付き光コネクタに
係るシャッター、及び、本発明の遮光シャッターに相
当。以下も同じ)を採用し、このシャッターに形成した
板状の差し込み部を、コネクタハウジングに形成した差
し込み溝に差し込んで固定することで、コネクタハウジ
ングに前記シャッターを取り付ける構成であり、コネク
タハウジングにおいて差し込み溝の形成のために確保す
る領域(スペース)が非常に小さいもので済むため、シ
ャッターの取り付けのためにコネクタハウジングを大型
化する必要が無い。このため、遮光用のシャッターを取
り付けるコネクタハウジングの小型化を実現できる。ま
た、コネクタ穴を複数有するコネクタハウジングでは、
コネクタ穴の形成ピッチの短縮等による高密度化を容易
に実現できる。
【0048】特に、シャッターの差し込み部に補強リブ
を形成した構成(請求項3、6)を採用すると、シャッ
ターの取り付け安定性、取り付け位置精度を容易に向上
できる。また、差し込み部の強度向上によって、シャッ
ター本体部の繰り返し開閉操作によっても変形しにくく
なり、長寿命化を実現できる。しかも、差し込み溝全体
にわたって高い形成精度を確保しなくても、特に補強リ
ブを収容する部分について充分な形成精度が確保されて
いれば、取り付け安定性や取り付け位置精度を充分に確
保できるため、差し込み溝の形成が容易になり、この差
し込み溝の形成のためのコストを低コスト化できるとい
った優れた効果を奏する。
【0049】請求項5記載のように、シャッターが、薄
板材の成形によって形成された1部品からなるものであ
る場合、差し込み部の小型化(特に板状の差し込み部の
厚さ)の縮小が容易であるため、差し込み溝もより小型
化することができ、コネクタハウジングのコネクタ穴の
高密度化をさらに容易に実現できる。また、部品点数が
少ないことから低コスト化が容易であり、しかも、差し
込み部やシャッター本体部の成形も容易であり、さら
に、前述の補強リブの形成も、薄板材の成形によって簡
単かつ低コストで実現できるといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施の形態のシャッター付き
光コネクタを構成するバックプレーンコネクタを示す分
解斜視図である。
【図2】 図2は図1のバックプレーンコネクタのプラ
グインユニットを示す斜視図である。
【図3】 図1のバックプレーンコネクタを示す図であ
って、プラグインユニットからプリントボードを引き出
した状態を示す正断面図である。
【図4】 図1のバックプレーンコネクタを示す図であ
って、プラグインユニットにプリントボードを挿入し
て、BHハウジングとPHハウジングとを嵌合させ、光
コネクタアダプタ(コネクタハウジング)を組み立てた
状態を示す正断面図である。
【図5】 図4の光コネクタアダプタ付近を示す拡大図
である。
【図6】 (a)は図4の光コネクタアダプタのBHハ
ウジングの内部構成を示す断面図、(b)は(a)の光
コネクタアダプタのBHハウジングをPHハウジング側
から見た図である。
【図7】 BHハウジングを示す図であって、(a)は
挿入作業側から見た図、(b)は部分断面図、(c)は
PHハウジング側から見た図である。
【図8】 BHハウジングの内部ハウジングを示す図で
あって、(a)は挿入作業側から見た図、(b)は側面
図、(c)はPHハウジング側から見た図、(d)は
(a)の下面図、(e)は(c)のA−A線断面矢視図
である。
【図9】 本発明に係るシャッターを示す図であって、
(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、
(d)は右側面図、(e)は下面図である。
【図10】 図9のシャッターと、BHハウジングの内
部ハウジングに形成された差し込み溝との関係を示す図
であって、(a)は分解斜視図、(b)は圧入状態を示
す断面図である。
【図11】 (a)、(b)は、本発明の光コネクタレ
セプタクルへの適用例を示す正断面図である。
【図12】 光コネクタアダプタの一例を示す正断面図
である。
【符号の説明】
5a,5b…コネクタハウジング(光コネクタレセプタ
クル)、6…コネクタ穴、7…光コネクタ(光コネクタ
プラグ)、8…被接続側光コネクタ(光コネクタプラ
グ)、9…被接続側光コネクタ(光コネクタレセプタク
ルのハウジングの成形部分)、10…バックプレーンコ
ネクタ、16b…コネクタ穴、18…光コネクタ(光コ
ネクタプラグ)、22…被接続側光コネクタ(光コネク
タプラグ)、32b…コネクタハウジングの端面(挿入
作業側端面)、33…コネクタ穴、35…差し込み溝、
40…シャッター,遮光シャッター、41…差し込み
部、42…シャッター本体、45…屈曲線、46…補強
リブ、50…コネクタハウジング(光コネクタアダプ
タ)、50A…シャッター付き光コネクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 幸生 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 玉木 康博 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 Fターム(参考) 2H036 QA03 QA23 QA32 QA45 QA57

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光コネクタ(7、18)が挿入されるコ
    ネクタ穴(6、16b、33)内にて前記光コネクタと
    被接続側光コネクタ(8、9、22)とが接続されるよ
    うになっているコネクタハウジング(5a、5b、5
    0)と、このコネクタハウジングに取り付けられ前記被
    接続側光コネクタから出射される光を遮光するシャッタ
    ー(40)とを有し、 前記シャッターは薄板材を成形したものであり、前記コ
    ネクタハウジングに差し込まれた差し込み部(41)
    と、この差し込み部から屈曲された舌片状に形成されコ
    ネクタ穴内あるいはコネクタ穴の開口部近傍に突出され
    て前記被接続側光コネクタから出射される光を遮光する
    とともに、コネクタ穴奥側への押し込み力によって押し
    倒されるようにして弾性変形されるシャッター本体部
    (42)とを有することを特徴とするシャッター付き光
    コネクタ(50A)。
  2. 【請求項2】 前記シャッターの前記差し込み部は板状
    であり、前記コネクタハウジングの端面(32b)に開
    口して形成された差し込み溝(35)に差し込んでコネ
    クタハウジングに固定されていることを特徴とする請求
    項1記載のシャッター付き光コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記差し込み部には、前記薄板材を該差
    し込み部の前記差し込み溝への挿入方向に沿って延びる
    屈曲線(45)を以て屈曲成形した補強リブ(46)が
    形成されていることを特徴とする請求項2記載のシャッ
    ター付き光コネクタ。
  4. 【請求項4】 光コネクタ(18)が挿入されるコネク
    タ穴(6a、16b、33)内にて前記光コネクタと被
    接続側光コネクタ(23)とが接続されるようになって
    いるコネクタハウジング(5a、5b、50)に取り付
    けられることで、前記被接続側光コネクタから出射され
    る光を遮光する遮光シャッターであって、 前記コネクタハウジングに差し込まれる差し込み部(4
    1)と、この差し込み部から屈曲された舌片状に形成さ
    れコネクタ穴内あるいはコネクタ穴の開口部近傍に突出
    されて前記被接続側光コネクタから出射される光を遮光
    するとともに、コネクタ穴奥側への押し込み力によって
    押し倒されるようにして弾性変形されるシャッター本体
    部(42)とを有することを特徴とする遮光シャッター
    (40)。
  5. 【請求項5】 全体が薄板材の成形によって形成された
    1部品からなることを特徴とする請求項4記載の遮光シ
    ャッター。
  6. 【請求項6】 前記差し込み部は、該差し込み部を形成
    する薄板材の成形によって、前記コネクタハウジングの
    端面(32b)に開口して形成された差し込み溝(3
    5)に差し込んで固定される板状に形成され、しかも、
    前記差し込み部には、該差し込み部の前記差し込み溝へ
    の挿入方向に沿って延びる屈曲線(45)を以て屈曲成
    形した補強リブ(46)が形成されていることを特徴と
    する請求項4又は5記載の遮光シャッター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7413351B2 (en) 2005-10-27 2008-08-19 Japan Aviation Electronics Industry Limited Optical connection apparatus which has a shutter and which can be designed to be small in size
JP2017058583A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 株式会社フジクラ 光コネクタ部品

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