JP2003136573A - 電動式射出成形装置およびその制御方法 - Google Patents
電動式射出成形装置およびその制御方法Info
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Abstract
の寸法精度を向上可能な射出成形装置およびその制御方
法を提供する。 【解決手段】 本発明に係る電動式射出成形装置におい
ては、成形材料投入口10から投入される成形材料7を
成形型9に圧入する際に、制御装置100を用いて、電
動機40によりシリンダ30内のスクリュ6が所定の保
圧切替え位置に到達したことを位置センサ1で検出した
時点で圧力センサ3により成形圧力を検出し、射出工程
から保圧工程へ切替える。保圧工程においては、目標保
圧値を例えば成形材料7の種類毎にあらかじめ定められ
ている比例定数を前記成形圧力に乗じることで算出し、
保圧値がこの目標保圧値となるように圧力センサ3と制
御装置100を用いて圧力制御を行う。
Description
し、特に、射出用のスクリュをサーボモータ等の電動機
により移動させる電動式射出成形装置に関する。
研究開発が行われており、電動式射出成形装置に限定し
ても、例えば特開平5−92460号公報や特開平6−
39890号公報等に開示されているように、数多くの
発明が出願されている。射出成形装置の使用において
は、射出成形をスクリュの移動速度制御を行って成形材
料を成形型に充填していく射出工程(充填工程)と、こ
の射出工程の後でスクリュをほぼ停止状態にし、成形型
にある所定の圧力(保圧)をかけた状態で所定時間保持
する圧力制御を行う保圧工程という、大別すると2つの
工程を経て射出成形物を製造することが一般的である。
上記の文献においても、どちらもこれら2つの工程の切
替え制御を行っている。
いう制御パラメータとして射出成形装置に入力される
が、成形型や成形材料の違いにより値を変化させること
はあっても、同一の成形型で同一の成形材料により射出
成形を行う場合には、常に一定値である場合がほとんど
であった。
位置、射出工程において成形材料に加わる圧力(成形圧
力)、外部信号入力等を基準として行うことができる
が、いずれの場合にも保圧は一定値として制御系が構成
されている。
形材料であるとしても保圧が常に一定であると、成形材
料の粘度にばらつきが生じた場合に、成形材料を充填す
る成形型の型内圧力のばらつきにつながり、成形物の収
縮率が成形毎に変化することになる。その結果、製品成
形物の寸法精度が悪化し、量産レベルでの寸法精度確保
に限界が生じていた。成形材料の粘度のばらつきは、例
えば射出成形装置の運転開始時と運転開始後一定時間経
過時との射出成形装置およびその雰囲気温度の違いなど
により容易に発生し、射出成形における重要な課題の一
つであるといえる。
の粘度にばらつきが存在したとしても、保圧工程におけ
る保圧の目標値を望ましい値に自動的に変更し、製品成
形物の寸法精度を安定化することが可能な電動式射出成
形装置を提供することを目的とする。同時に、本発明に
おいては、成形材料の粘度にばらつきが存在した場合に
も、製品成形物の寸法精度を安定化することが可能な、
電動式射出成形装置の制御方法を提供することをも目的
とする。
明の目的を達成するために、本発明では、成形型に成形
材料を充填する射出機と、当該射出機のシリンダに収容
されているスクリュを移動させる電動機と、前記スクリ
ュにより前記成形材料に加わる圧力を検出する圧力セン
サと、前記圧力センサの検出信号を用いて射出成形処理
を行う制御装置と、を有する電動式射出成形装置におい
て、前記制御装置は、ある所定の条件が満たされたとき
に前記スクリュの速度制御を行う射出工程から圧力制御
を行う保圧工程に切替え、前記圧力センサが検出する、
前記切替えの瞬間の前記射出工程の成形圧力の値と、前
記成形材料の種類毎にあらかじめ定められている所定の
比例定数を用いて所定の演算を行って算出した値を前記
保圧工程の保圧の値として用いて射出成形を行うことを
特徴とする。
スクリュの位置を検出する位置センサをさらに有し、前
記位置センサにより前記スクリュがある所定の保圧切替
え位置に達したことが検出されたときに前記切替えが前
記制御装置により行われる。
リンダに収容されているスクリュを移動させ、成形型に
成形材料を充填することで射出成形を行う電動式射出成
形装置の制御方法は、前記スクリュにより成形材料に加
わる成形圧力を検出しつつ前記スクリュの移動速度制御
を行う射出工程と、前記成形型内の前記成形材料に加わ
る圧力を一定の保圧値に保つ圧力制御を行う保圧工程と
を有し、前記射出工程から前記保圧工程への切替えの瞬
間の前記成形圧力の値と、前記成形材料の種類毎にあら
かじめ定められている所定の比例定数を用いて所定の演
算を行って算出した値を前記保圧値の目標値として前記
保圧工程を行うことを特徴としている。
より検出されるスクリュの位置と、圧力センサにより検
出される成形材料に加わる圧力とが制御装置に入力さ
れ、好適にはスクリュがある所定の位置に達したとき
に、制御装置により速度制御を行う射出工程から圧力制
御を行う保圧工程に切替えられる。制御装置は、この切
替えの瞬間の成形圧力を入手し、好適にはそれにあらか
じめ与えられている材料毎の比例定数を乗じたものを保
圧工程における保圧の目標値として自動的に設定し、こ
の目標保圧値に対してスクリュを介して圧力制御を行
い、射出成形を実行する。
付図面を参照しつつ詳細に述べる。まず、電動式射出成
形装置の一般的な構成について述べてゆくことにする。
略構成図である。図1に示す電動式射出成形装置は、成
形型9に溶融状態の成形材料7を圧入して製品としての
射出成形物を製造するため、射出機50、電動機40、
圧力センサ3、位置センサ1、制御装置100を有す
る。射出機50は、成形材料投入口10を備えるシリン
ダ30と、当該シリンダ30に収容されているスクリュ
6とを有する。制御装置100は、例えば、A/D変換器
およびD/A変換器等を備え制御のための信号の入出力を
司るインターフェース部100aと、種々のデータを記
憶させておくためのメモリ100bと、例えばマイクロ
コンピュータなどのコンピュータの中央演算処理装置
(CPU)100cとにより構成される。
に圧入する射出成形の工程は、一般的には、スクリュ6
の移動の速度制御を行って成形材料7を所定量成形型9
に流入させる射出工程と、流入し終わった型内の成形材
料に加わる圧力を一定に保つよう圧力制御を行って成形
材料を固化させる保圧工程とから成る。射出工程におい
ては、まず成形材料7が成形材料投入口10から投入さ
れる。成形材料7は溶融状態で成形型9に圧入される
が、一般的には、成形材料投入口10には例えばペレッ
ト状の成形材料が投入され、それをスクリュを回転させ
ることで成形型9の方向へ移送させる過程において、シ
リンダ30に備えられている図示しない加熱器によって
熱が供給され、シリンダ30内で溶融状態にされる。
6の成形型9方向への前進運動に変換し、スクリュ6を
所定位置まで移動させることで所定量の成形材料7を成
形型9へ注入すると射出工程は終了し、続いて保圧工程
が開始される。この射出工程から保圧工程への切替え
は、図1に示すように例えばエンコーダ等の位置センサ
1によってスクリュ6の移動距離を求め、その情報に基
づいてスクリュ6が所定位置に達したときに制御装置1
00により行われることが一般的であるが、成形型9内
の成形材料7がある所定の圧力になる、即ち、圧力セン
サ3がある所定の値を検出したときに切替えてもよい。
また、スクリュ6の所定位置への到達と連動する機械的
なスイッチにより切替えてもよいし、例えばオペレータ
が手動で切替えスイッチを操作することなどにより切替
えを行ってもよい。保圧工程においては、スクリュ6に
より成形型9内の成形材料7に加えられる圧力を圧力セ
ンサ3により検出し、この検出圧力を制御装置100に
送信して閉ループによる圧力制御を行い、成形型9内の
保圧が一定で変動しないようにして所定時間保持する。
ンサ3からの検出信号をインターフェース部100aのA
/D変換器を介して取り込み、CPU100cにおいて必要な
演算を行った後で、インターフェース部100aのD/A変
換器を介して電動機40に対して指令信号を出力するこ
とで射出機50を制御する。メモリ100bには、例え
ば射出工程と保圧工程の切替えを行う際の切替え位置の
距離情報や圧力情報などが入力されており、また、保圧
の際の目標圧力値も入力されている。
る。その中でも、瞬発力、制御性、安全性、省エネルギ
ー性等を考慮して、同期式サーボモータを用いることが
好ましい。同期式サーボモータは、特に、瞬時に大きな
トルクを発生させることができ、速度の立ち上がり特性
(加速性)が優れているという瞬発力の点、および、速
度制御性に優れ、低速から高速まで滑らかに制御できる
という制御性の点で、本発明の射出成形装置およびその
制御方法に適している。圧力センサ3としては、例えば
リング状のロードセルを用いる。
いた一般的な射出成形においては、保圧工程での保圧値
は、成形型と成形材料が変わらない限りは常に同じ値で
あった。これは、保圧値と成形型9の型内圧力との間に
は相関関係があり、成形毎に保圧値が異なっていたので
は製品としての射出成形品にばらつきが生じ、品質が確
保できないという推量に基づいている。
おいても前述のように粘度にばらつきが生じ、これによ
り保圧値が同一では逆に製品の寸法精度が悪化すること
が本願発明者により判明した。詳述すると、スクリュ6
が所定の速度である所定の保圧切替え位置に達したとき
に射出工程から保圧工程への保圧切替えを行う場合に
は、成形材料7の粘度が基準値よりも高いと、保圧切替
え位置における成形圧力も高くなるが、材料粘度が高
い、即ち成形材料が硬いために成形型9には成形材料は
流れ込みにくく、成形型9内の型内圧力と保圧値との
差、即ち圧力損失が大きくなり、型内圧力が基準値より
も低くなる。その結果、成形型9内における成形材料7
の縮み率は大きくなり、製品寸法は小さくなる。材料粘
度が基準値よりも低い場合はこの逆で、保圧切替え位置
における成形圧力は基準値よりも低く、成形材料は柔ら
かいために成形型9に流れ込み易く、型内圧力が基準値
よりも高くなる。その結果、縮み率は基準値よりも小さ
くなり、製品寸法は大きくなる。このように、保圧値を
同じにしておくと、材料粘度のばらつきが大きいほど製
品寸法精度は悪くなり、最大で約0.2%ほどの寸法差
が生じることもある。
関わらず型内圧力を常に一定にすることができればよ
い。そのためには、材料粘度に応じて保圧値を変化させ
ればよい。即ち、材料粘度が高い場合は成形圧力も高く
なるので、保圧値を高くすればそれに応じて型内圧力も
高くなり基準値に近づき、製品寸法は大きい方へシフト
する。材料粘度が低い場合にはこの逆に保圧値を低くす
ると成形型9への成形材料7の流入が抑制され、型内圧
力を基準値に近づくよう低くして製品寸法を小さい方へ
シフトさせることができる。
る。図2は成形中の射出圧力の時間による変化の波形を
示している。図中の2本の波形は材料粘度の違いを表し
ており、波形Iが粘度が高い場合を、波形IIが粘度が低
い場合を表している。ある時刻Tにおいてスクリュ6が
射出速度一定で保圧切替え位置に達したとき、切替えの
瞬間の成形圧力は同一成形材料であっても粘度の違いに
よりIa,IIaのように異なるが、粘度が高い場合の高め
の成形圧力Iaに対しては図のように高めの保圧値Ibを設
定し、粘度が低い場合の低めの成形圧力IIaに対しては
低めの保圧値IIbを保圧工程の目標保圧値とすればよ
い。こうすることにより、材料粘度のばらつきで製品寸
法精度が悪化していたことが改善され、製品寸法精度が
向上することになる。
いて述べる。図3に示すように、成形圧力と保圧値との
間には、成形材料毎に製品寸法に関して特定の相関関係
があることが本願発明者によって確認されている。図3
には、製品寸法が一定となる成形圧力と保圧値との関係
が示されており、3本のグラフA,B,Cはそれぞれ成形
材料の種類の違いを表しており、符号a,b,cはそれぞ
れグラフA,B,Cの傾きを表している。図3からも、製
品寸法を一定にするためには成形圧力が高い場合には保
圧値も高く、成形圧力が低い場合には保圧値も低くする
必要があることが分かる。
料を用いて射出成形を行う場合には、もしグラフAが原
点を通る直線であるならば、その傾きaを圧力センサ3
により検出された保圧切替え位置での成形圧力に乗じる
ことで、材料粘度の違い、即ち成形圧力の違いに応じた
保圧値が得られることになる。グラフAが原点を通る直
線でなかったとしても、判明している成形圧力と保圧値
との間の相関関係に基づいて適宜演算を行えば、成形圧
力に応じた保圧値を得ることができる。以上の原理は例
えば図3のグラフB、グラフCで表される他の成形材料に
ついても当てはめることができるので、成形材料の種類
毎に、その粘度に応じた保圧値を得ることができる。
圧力値の入手方法を用いて、本発明の一実施形態として
の電動式射出成形装置がどのように射出成形を行うか
を、以下で図1および図4に示すフローチャートを参照
して述べる。図1は、一般的な電動式射出成形装置の概
略構成図であるが、本発明にも当てはめることができる
ので、本発明の一実施形態の電動式射出成形装置の概略
構成図としても使用する。図4に示すフローチャート
は、ステップS1〜S6までの射出工程とステップS6〜S
9までの保圧工程とに大別される。まず、制御装置10
0のCPU100cは、インターフェース部100aのA/D変
換器を介して位置センサ1の検出信号を読み取りなが
ら、スクリュ6が所定の速度で保圧切替え位置に到達す
るように、インターフェース部100aのD/A変換器を介
して電動機40に信号を送り込み、スクリュ6をシリン
ダ30内に押し込む。スクリュ6の押し込みによって成
形材料投入口10からシリンダ30内部に導入された成
形材料7が成形型9に充填される(ステップS1)。
切替え位置の情報が入力されており、CPU100cは、こ
の保圧切替え位置の情報と位置センサ1からの信号とを
比較し、速度制御を行ってスクリュ6が保圧切替え位置
に到達するまで移動させる(ステップS2)。
達したら、CPU100cはインターフェース部100aのA
/D変換器を介して圧力センサ3からの検出信号を取り込
んで、射出工程における成形圧力を入手する(ステップ
S3)。ただし、この成形圧力の入手方法は、プロセス
の安定化のために、スクリュ6の移動中常に圧力センサ
3からの信号を検出しメモリ100bに蓄えておいて、
スクリュ6が保圧切替え位置に達した時刻から所定時間
前の検出値を成形圧力として採用することが望ましい
が、逆に保圧工程に切替えて所定時間経過後の圧力信号
を成形圧力とするなど、実施例に応じて多種考えられ
る。このステップS3で得た成形圧力の値の違いが、材
料粘度の違いを表すことになる。
したら、成形材料の粘度に応じた保圧値を算出する。本
実施形態においては、CPU100cがメモリ100bに記
憶されている成形材料の種類毎にあらかじめ定められて
いる比例定数を成形圧力の値に乗ずることで目標とする
保圧値を計算している(ステップS4)。しかし、この
計算は前述のように実施例に応じて成形材料の特性を表
すグラフで示される成形圧力と保圧値との間の相関関係
に基づいて適宜行ってもよい。例えば、成形材料の特性
が成形圧力と保圧値の関係式として入手できる場合に
は、成形材料毎の関係式をメモリ100bに記憶させて
おいて、射出成形を行う際に、用いる成形材料の関係式
を呼び出して、ステップ3で得た成形圧力を代入するこ
とで目標とする保圧値を計算すると、単に成形材料毎に
比例定数を乗ずるよりも効果が高い。材料粘度に応じた
保圧値を算出した後には、CPU100cはこの保圧値を保
圧工程での目標保圧値としてメモリ100bに蓄え(ス
テップS5)、保圧工程に切替える(ステップS6)。
が保圧切替え位置に到達したと同時に保圧工程に切替わ
るので、ステップS6はステップS2の直後に位置すると
考えられるが、ステップS3〜S5はスクリュ6の保圧切
替え位置到達後ほぼ瞬時に行われ、これらのステップの
結果の保圧値を用いることで以後の圧力制御が行われる
ので、図4におけるステップS1からステップS6が射出
工程であると考える。
た後は、インターフェース部100aのA/D変換器を介し
てCPU100cは圧力センサ3の検出する保圧値を入手
し、インターフェース部100aのD/A変換器を介して電
動機40に信号を送信し、電動機40の負荷を変えるこ
とで圧力制御を行う(ステップS7)。そして、検出す
る保圧値がステップS5において設定した目標保圧値と
一致した時点でCPU100cは電動機40に停止信号を送
信し、成形型9内の圧力が一定値に保持される(ステッ
プS8,S9)。この状態が一定時間経過すると、射出成
形は終了し、スクリュ6は初期位置に復帰される。ステ
ップS7,S8においては、ステップS5で材料粘度毎に
自動的に変更・設定された保圧値を目標保圧値として、
閉ループによる圧力制御を行っていることが分かる。
替え位置をスクリュ6が通過した時点で瞬間的に、保圧
工程における保圧値が目標保圧値に一致しないと、いく
ら目標保圧値を瞬時に演算したとしても、特に高速成形
を行う場合には、目標保圧値へ達する前に成形型9の中
への成形材料7の充填が完了してしまい、材料粘度にば
らつきが存在する際に型内圧力を一定に保つことが困難
になる。例えば、図2における成形圧力Ia(IIa)と保
圧値Ib(IIb)との差は最大で約120MPa程度存在し、
例えばコンパクトディスクジュエルケース等の精密ハイ
サイクル成形においては、サイクルタイムが3秒台とい
う非常に短い場合もある。従って、射出成形装置として
は保圧切替え速度が速い電動式射出成形装置を用いる必
要がある。本実施形態においては、電動式射出成形装置
を用いることで、最短約50msで成形圧力の値から保圧
値へ移行させることができる。
ば、材料粘度に応じて自動的に目標保圧値を調整し、電
動式射出成形装置を用いて射出成形を行うので、寸法精
度の高い高品位な射出成形品を高速に製造することがで
きる。また、特に複雑な装置等を用いることなく目標保
圧値の自動調整が可能なため、射出成形装置のメンテナ
ンス等の労力や、射出成形装置の製造コスト、ひいては
製品としての射出成形品の価格を増加させることもな
い。
しての電動式射出成形装置に限定されない。例えば、上
述したように、成形圧力の入手タイミング、当該成形圧
力を利用しての目標保圧値の算出方法、保圧切替えのタ
イミング等は、特許請求の範囲内で適宜変更可能であ
る。また、圧力センサ、位置センサおよび電動機等の種
類やそれらの配置・構成等にも制限はない。さらに、本
発明の制御方法は、成形圧力と保圧との関係が判明して
いれば、その切替え速度が速い成形装置に利用すること
によって、様々な種類の成形方法に適用可能である。
存在したとしても、簡単な構成でその粘度に応じて目標
保圧値を自動的に調整し、例えばロット内やロット間で
製品成形物の寸法精度を向上可能な電動式射出成形装置
を提供することができる。また本発明によれば、材料粘
度にばらつきが存在した場合にも、その粘度に応じて目
標保圧値を自動的に調整し、製品成形物の寸法精度を向
上可能な、電動式射出成形装置の制御方法を提供するこ
とができる。
実施形態の概略構成図である。
圧力と保圧値との関係を表したグラフである。
が一定となるような成形圧力と保圧値との関係を表した
グラフである。
ての電動式射出成形装置の制御動作を表したフローチャ
ートである。
Claims (3)
- 【請求項1】成形型に成形材料を充填する射出機と、当
該射出機のシリンダに収容されているスクリュを移動さ
せる電動機と、前記スクリュにより前記成形材料に加わ
る圧力を検出する圧力センサと、前記圧力センサの検出
信号を用いて射出成形処理を行う制御装置と、を有する
電動式射出成形装置において、 前記制御装置は、ある所定の条件が満たされたときに前
記スクリュの速度制御を行う射出工程から圧力制御を行
う保圧工程に切替え、前記圧力センサが検出する、前記
切替えの瞬間の前記射出工程の成形圧力の値と、前記成
形材料の種類毎にあらかじめ定められている所定の比例
定数を用いて所定の演算を行って算出した値を前記保圧
工程の保圧の値として用いて射出成形を行う電動式射出
成形装置。 - 【請求項2】前記スクリュの位置を検出する位置センサ
をさらに有し、前記位置センサにより前記スクリュがあ
る所定の保圧切替え位置に達したことが検出されたとき
に前記切替えを行う請求項1記載の電動式射出成形装
置。 - 【請求項3】電動機により射出機のシリンダに収容され
ているスクリュを移動させ、成形型に成形材料を充填す
ることで射出成形を行う電動式射出成形装置の制御方法
において、 前記スクリュにより成形材料に加わる成形圧力を検出し
つつ前記スクリュの移動速度制御を行う射出工程と、 前記成形型内の前記成形材料に加わる圧力を一定の保圧
値に保つ圧力制御を行う保圧工程とを有し、 前記射出工程から前記保圧工程への切替えの瞬間の前記
成形圧力の値と、前記成形材料の種類毎にあらかじめ定
められている所定の比例定数を用いて所定の演算を行っ
て算出した値を前記保圧値の目標値として前記保圧工程
を行うことを特徴とする電動式射出成形装置の制御方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001336983A JP2003136573A (ja) | 2001-11-01 | 2001-11-01 | 電動式射出成形装置およびその制御方法 |
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---|---|---|---|
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ID=19151718
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JP (1) | JP2003136573A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009051088A (ja) * | 2007-08-27 | 2009-03-12 | Toyo Mach & Metal Co Ltd | 射出成形機 |
-
2001
- 2001-11-01 JP JP2001336983A patent/JP2003136573A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009051088A (ja) * | 2007-08-27 | 2009-03-12 | Toyo Mach & Metal Co Ltd | 射出成形機 |
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