JP6599825B2 - 射出成形方法及び射出成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固定金型と可動金型とを閉じて型締めした状態でキャビティ内に溶融した合成樹脂材料を射出して成形する射出成形方法及び射出成形装置に関する。
この種の射出成形装置に関して、例えば特許文献1などにより、バリ等の成形不良を発生させずに、充填性を向上させることのできる技術が提案されている。
特開平7−1525号公報
しかしながら、前記特許文献1によれば、射出工程から保圧工程へ移行する間に、時間t2だけ射出圧力を設定圧力よりも高いP2にしているものであるが、前記時間t2経過後に、この射出圧力を急激に下げているためにバリが発生し、成形品の表面が荒れ、成形品の品質が悪くなるという問題や、残留応力のため成形品が変形し易いという問題がある。
そこで本発明は、上記の点に鑑み、特に厚さの薄い成形品においても、極力成形サイクル時間を長くすることなく、成形品の品質の向上を図ることを目的とする。
このため第1の発明は、固定金型と可動金型とを閉じて型締めした状態でキャビティ内に溶融した合成樹脂材料を射出して成形する射出成形方法において、
型締め機構部により型締めし、
この型締め機構部による型締めが行われた後、射出圧力検出装置の検出出力に基づいて型内圧力が射出圧力を超えない範囲内で且つ前記型締め機構部の最大型締力に至らない範囲内で前記射出圧力が予め設定された各設定値に達するまで前記型内圧力を上昇させたり又は同じく前記射出圧力が予め設定された各設定値に達するまで前記型内圧力を下降させるのを設定された回数繰り返すように第1制御装置が制御しつつ射出動作を行ない、
前記第1制御装置により前記設定された回数繰り返すように制御された後に、前記型内圧力が前記射出圧力を超えた状態となって一挙に上昇した前記型内圧力が前記射出圧力検出装置の検出出力に基づいて前記最大型締力に到達したものと第2制御装置が判断すると、保圧動作を行うように制御し、
この保圧動作及び前記射出動作が終了した後、冷却して前記合成樹脂材料を固化させた後、型開きして成形品を取り出す
ことを特徴とする。
また第2の発明は、固定金型と可動金型とを閉じて型締めした状態でキャビティ内に溶融した合成樹脂材料を射出して成形する射出成形装置において、
型締めするための型締め機構部と、
射出圧力を検出する射出圧力検出装置と、
前記型締め機構部により型締めが行われた後、射出動作を行う際に前記射出圧力検出装置の検出出力に基づいて型内圧力が射出圧力を超えない範囲内で且つ前記型締め機構部の最大型締力に至らない範囲内で前記射出圧力が予め設定された各設定値に達するまで前記型内圧力を上昇させたり又は同じく前記射出圧力が予め設定された各設定値に達するまで前記型内圧力を下降させるのを設定された回数繰り返すように制御する第1制御装置と、
この第1制御装置により前記設定された回数繰り返すように制御された後に、前記型内圧力が前記射出圧力を超えた状態となって一挙に上昇した前記型内圧力が前記射出圧力検出装置の検出出力に基づいて前記最大型締力に到達したもの判断すると、保圧動作を行うように制御する第2制御装置とを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、特に厚さの薄い成形品においても、極力成形サイクル時間を長くすることなく、成形品の品質の向上を図ることができる。
一部破断せる射出成形装置の概略説明図である。 射出成形装置の制御ブロック図である。 射出成形動作に係るタイミングチャートを示す図である。
以下本発明の実施形態について、図1乃至図3に基づいて説明する。先ず、図1において、1は射出成形装置で、固定金型4と可動金型5とを閉じた状態で両金型にて形成されるキャビティ(成形空間)内に溶融した熱可塑性の合成樹脂材料を射出して薄板状の製品を成形する。なお、前記合成樹脂材料の種類は、本実施形態では熱可塑性合成樹脂であるが、その種類は問わず、熱硬化性合成樹脂でも適用でき、合成樹脂材料に発泡剤を混入させ、気泡を混ぜた柔らかい合成樹脂を成形する発泡成形にも適用できる。
2は射出機構部で、端部に射出ノズル7が設けられた射出シリンダー6を備え、この射出シリンダー6の後部の基部ハウジング8上部には合成樹脂材料を前記射出シリンダー6に供給するためのホッパー9が設けられている。そして、前記射出シリンダー6の外周には供給された合成樹脂材料を加熱溶融するためのヒータが巻設され、またこの筒状の射出シリンダー6内にはスクリュー(図示せず)が回転且つ摺動自在に収納されている。
10は射出駆動部で、前記スクリューを回転させる回転用モータ11や同じく回転させるための機構や、前記スクリューを水平方向に移動させるための正逆転可能な射出モータ12や移動させるための機構などを備えている。そして、前記回転モータ11及び前記射出モータ12には位置検出装置としてのエンコーダ13、14が併設されているが、このエンコーダはモータに内蔵されているものや、外付けされているものでも、どちらでもよい。
次に、図1にて概略を示す金型機構部3について、簡単に説明する。固定ダイプレート15に取付板16を介して前記固定金型4が取り付けられ、移動ダイプレート17に取付板18、スペーサ23、取付板24などを介して前記可動金型5が取り付けられている。そして、前記固定ダイプレート15とテールストックや正逆転可能な移動モータ21を含む型締め機構部19との間にタイバー20が配設されており、前記移動ダイプレート17がスライド自在(移動自在)に配設されている。
従って、前記移動モータ21を含む前記型締め機構部19を作動させることで型開き、型締めなど金型動作をさせることが出来る。なお、この型締め機構部19を含む前記金型機構部3の構造については、説明を省略するが、トグル方式の他、直動式など種々の方式があり、その形式は問わない。
なお、前記移動モータ21には位置検出装置としてのエンコーダ22が併設されているが、このエンコーダはモータに内蔵されているものや、外付けされているものでも、どちらでもよい。
次に、前記射出成形装置1の制御ブロック図である図2に基づき、説明すると、先ず30は本射出成形装置1の合成樹脂材料の射出成形に係る動作を統括制御する制御装置であり、31は前記制御装置30に接続されて種々のデータを格納記憶する記憶装置である。
そして、前記制御装置30には、インターフェース33及び駆動回路34、35、36を介して前記移動モータ21、前記回転用モータ11、前記射出モータ12がそれぞれ接続されている。即ち、前記制御装置30は前記駆動回路34を介して前記移動モータ21の駆動を、前記駆動回路35を介して前記回転用モータ11の駆動を、また前記駆動回路36を介して前記射出モータ12の駆動を制御している。
37は射出圧力検出装置としての射出圧力センサで、前記合成樹脂材料を前記キャビティ内に射出するときの前記スクリュー先端にかかる圧力を検出する。
以下、最大型締力が、例えば300トン(ton)の前記射出成形装置1の射出成形動作について、射出成形動作に係るタイミングチャートを示す図3に沿って説明するが、この最大型締力はこの300トンに限らない射出成形装置にも適用できる。
なお、この図3の横軸は時間で単位は秒、縦軸は圧力で単位はトン(ton)であり、この図3の折れ線グラフは実線が射出圧力を示し、点線は型締力又は型内圧力を示す。また、各射出スパン、各型締めスパンの数は、この図3に示す数に限らないし、各スパンに示す射出圧力、型締力又は型内圧力もこの図3に示すものに限られず、前記固定金型4と前記可動金型5の形状や、成形品の種類に対応して選定される。また、型内圧力が射出圧力を超えない範囲内で且つ前記最大型締力に至らない範囲内で、前記型内圧力を上昇又は下降させるのを必要回数繰り返すが、その回数も、図3で示す実施形態に限らない。
先ず、前記固定金型4は図示しない加熱装置により前記合成樹脂材料に合わせて常時所定温度に維持されている状態下において、型締め動作が開始されるが、前記可動金型5の移動による型締め動作は前記制御装置30により前記移動モータ21が前記インターフェース33及び前記駆動回路34を介して制御されて駆動して行われる。
この場合、前記制御装置30は前記エンコーダ22の検出出力に基づいて(前記駆動回路34にフィードバックして)前記可動金型5がそれぞれ対応する距離だけ初めに高速で、次いで低速で移動させ、金型の保護のため前記低速を維持して、型締め動作を終了させる。
この型締め動作が行われた型締力は、前記固定金型4と前記可動金型5の形状や、成形品の種類に応じて設定され、前述した最大型締力の300トンの10%以上〜40%以下の、本実施形態では、例えば80トン程度である。これは、最近主流となってきている薄肉成形品を成形する場合には、型内圧力が逃げにくくて射出しにくくなるため、低圧で射出する必要があり、また前記合成樹脂材料は移動しながら冷えるために充填しにくくなるので、適切な型締力を選定した上記型締力(80トン程度)で射出動作の前の型締め動作を行う。
そして、この型締め動作の後に、前記制御装置30は合成樹脂材料の射出を開始させるように前記射出機構部2を制御し、以後、射出スパンA、B、C、Dの各スパンにおいて、また型締めスパンA、B、C、Dの各スパンにおいて、前記射出機構部2及び前記金型機構部3を制御して、射出成形動作を行う。
即ち、前記制御装置30が前記射出機構部2の前記回転用モータ11を前記インターフェース33及び前記駆動回路35を介して駆動させることにより前記射出シリンダー6内の前記スクリューを回転させ、前記ホッパー9から投入された合成樹脂材料が溶融した状態で既に前記射出シリンダー6内の先端部分に溜めてある(計量済)ので、初めに前記制御装置30が前記射出モータ12を前記インターフェース33及び前記駆動回路36を介して駆動させることにより前記スクリューを前方へ移動させることにより、前記射出シリンダー6内の先端部分に溜められてある溶融した合成樹脂材料は前記射出ノズル7からスプルーブッシュ、スプルー、ゲートを介して前記キャビティ内へ射出され射出動作が開始される。
また、本実施形態においては、合成樹脂材料の射出に係る前記射出モータ12は、射出開始の際及び射出停止の際を除き、一定速度で回転駆動して前記スクリューが移動するが、必ずしも一定速度でなくともよく、例えば前記型内圧力を上昇させる際に想定した値より上昇しないか又は上昇しにくいような場合には、回転速度を上昇させるように、前記制御装置30が前記射出モータ12を制御して前記型内圧力を上昇させてもよい。
そして、前記制御装置30が各射出スパンにおいて、前述したように、前記最大型締力に至らないで型締めがされた状態で前記射出圧力センサ37からの検出出力に基づいて射出圧力を監視しながら、前記型内圧力を制御することにより、射出動作が行われることとなる。
即ち、予め実験により流動解析することにより、得られて設定された射出圧力の第1設定値(図3における点P1の射出圧力レベル)が既に前記記憶装置31に記憶されているので、射出動作が開始されて、先ずこの射出に伴って前記型内圧力より高まった射出圧力が点P1の射出圧力レベルになったと、前記射出圧力センサ37からの出力に基づいて前記制御装置30が判断すると、前記制御装置30は前記射出により上昇して来た型内圧力を下げるように制御する。
即ち、例えば前記可動金型5の構造などによって前記可動金型5のキャビティ形成面5Aがその中央部ほど撓み量が大きくなるように外方に撓ませたりして前記キャビティ内の体積を増加させたり、又は前記制御装置30が前記移動モータ21を駆動させて予め前記記憶装置31に記憶されている第1の所定距離だけ僅か前記可動金型5を開くように移動させ型内圧力を前記射出成形装置1外へ逃がして、前記射出により上昇して来た型内圧力を下げるように制御する。このように、前記制御装置30は型内圧力を下げるように調整し、射出圧力が上昇しないように制御する。
そして、以上のように、射出圧力が点P1の射出圧力レベルになったときに、前記制御装置30は型内圧力が下降するように制御してこの型内圧力を下降させた後に、直ちに前記可動金型5の前記キャビティ形成面5Aの撓みが無くなるように元の状態に復帰させたり、又は前記移動モータ21を逆転駆動させて移動させた前述した第1の所定距離だけ前記可動金型5を閉じるように移動させる。
なお、前述した射出圧力の第1設定値は、金型や成形品の種類に応じて設定され、最大型締力の300トンの20%以上〜70%以下の、例えば半分程度の150トンである。これは、前述したように、最近主流となってきている薄肉成形品を成形する場合には、型内ガスが逃げにくく、射出しにくくなるため、低圧で射出する必要があり、また前記合成樹脂材料は移動しながら冷えるために充填しにくくなるので、適切な前記第1設定値を選定したものであり、更には高く設定しすぎると、成形品にバリが発生し易いので、極力バリが発生しない程度に設定される。
以上のように、前記射出圧力センサ37からの出力に基づいて射出圧力が点P1の射出圧力レベルに到達したと前記制御装置30が判断すると、前記制御装置30は型内圧力が下降するように制御し、この型内圧力の下降により前記射出圧力も下降することとなる。この場合、前記型内圧力が前記射出圧力を超えないように制御されることとなる。
そして、前記型内圧力の下降により前記射出圧力も下降して、予め設定された射出圧力の第2設定値(図3における点P2の射出圧力レベル)、即ち前記射出圧力センサ37からの出力に基づいて、前記第1設定値より数%低い値に設定された第2設定値に到達したと前記制御装置30が判断すると、前記制御装置30は成形品にバリが発生しないように前記射出圧力を超えないレベルで型内圧力を上げるように制御する。
即ち、射出圧力に負けないように、前記可動金型5が移動しないよう不動の状態としたり、又は前記移動モータ21を駆動させて予め前記記憶装置31に記憶されている第2の所定距離だけ僅か前記可動金型5を閉じるように移動させ、型内圧力を上げるように制御する。
そして、以上のように、射出圧力が点P2の射出圧力レベルになったときに、前記制御装置30は型内圧力が上昇するように制御してこの型内圧力を上昇させた後も前記可動金型5が移動しないよう不動の状態を維持し、又は前記型内圧力を上昇させた直後に前記移動モータ21を駆動させて移動させた前述した第2の所定距離だけ前記可動金型5を開くように移動させる。
すると、上述したように、前記型内圧力を上昇させることにより前記射出圧力も上昇して、前記射出圧力センサからの出力に基づいて、射出圧力のレベルの第3設定値(図3における点P3の射出圧力レベル)に達したと前記制御装置30が判断すると、前記制御装置30は前記型内を下げるように制御する。
即ち、前述したように、例えば前記可動金型5の構造などによって前記可動金型5の前記キャビティ形成面5Aがその中央部ほど撓み量が大きくなるように外方に撓ませたりして前記キャビティ内の体積を増加させたり、又は前記制御装置30が前記移動モータ21を駆動させて予め前記記憶装置31に記憶されている第3の所定距離だけ僅か前記可動金型5を開くように移動させ型内圧力を前記射出成形装置1外へ逃がして、前記射出により上昇して来た型内圧力を下げるように制御する。このように、前記制御装置30は型内圧力を下げるように調整し、射出圧力が上昇しないように制御する。
そして、前述したように、射出圧力が点P3の射出圧力レベルになったときに、前記制御装置30は前記型内圧力が下降するように制御してこの型内圧力を下降させた後に、直ちに前記可動金型5の前記キャビティ形成面5Aの撓みが無くなるように元の状態に復帰させたり、又は前記移動モータ21を逆転駆動させて移動させた前述した第3の所定距離だけ前記可動金型5を閉じるように移動させる。
以上のように、前記制御装置30は前記射出圧力を監視しながら、前記射出圧力センサ37からの出力に基づいて前記型内圧力を制御することにより、以下同様に、図3における点P3〜点P9の射出圧力レベルに対応して、前記型内圧力が前記射出圧力を超えない範囲内で且つ前記最大型締力に至らない範囲内で前記型内圧力を上昇又は下降させるように制御しつつ、射出動作が行われることとなる。
なお、前記点P1、P3、P5、P7のレベルになるように前記型内圧力を上昇させる際に、上昇しないか又は上昇しにくいような場合には、回転速度を上昇させるように、前記制御装置30が前記射出モータ12を制御して前記型内圧力を上昇させてもよい。
そして、このように制御して、前記型内圧力が前記射出圧力を超えて射出圧力のレベルが点P10のレベルになると、この時点から型内圧力が前述した最大型締力に近づくこととなり、射出圧力が急激に上昇するので、前記型内圧力も一挙に(急激に)上昇することとなる。
このため、前記型内圧力が射出圧力を超えた状態のまま、この型内圧力が前記最大型締力に達すると、前記制御装置30により保圧動作が開始されるように制御されることとなる(前記射出モータ12の駆動は射出動作を継続するように制御される。)。この保圧は前記キャビティ全体に溶融合成樹脂材料が充填された後に、ゲートから合成樹脂材料が逆流しないように一定の圧力でゲート内の部分が固化するまでの間、加圧している圧力であり、この保圧動作により前記キャビティ内の合成樹脂材料を圧縮して均一に万遍なく圧縮密度を高められる。
従って、前記合成樹脂材料の前記キャビティ内への充填率が高まることにより、前記型内圧力が前記射出圧力に負けると、バリが発生することになるが、上述したように、前記型内圧力を一挙に前記射出圧力より高くして、前記最大型締力に到達させて保圧動作が行われるので、成形品にバリが発生することはなくなり、成形品の品質が向上する。
やがて、予め計量された所定量の合成樹脂材料が前記キャビティ内に射出されると、前記射出圧力がゼロとなったとの前記射出圧力センサ37の出力に基づいて前記制御装置30は前記射出モータ12の駆動を停止させて射出動作を終了させるように制御し、保圧動作も終了することとなる。その後、前述したように、前記制御装置30が前記インターフェース33及び前記駆動回路35を介して前記射出機構部2の前記回転用モータ11を駆動させることにより前記射出シリンダー6内の前記スクリューを回転させ、前記ホッパー9から投入された所定量の合成樹脂材料を記射出シリンダー6内の先端部分に溜める(次回射出のための計量)と共に、前記固定金型4を冷却装置(図示せず)により冷却して前記合成樹脂材料を固化する。
そして、型締めスパンF、Gにおいて、前述したような次回射出のための計量や、成形品として前記固定金型4及び前記可動金型5から取り出せる程度まで冷却する前記合成樹脂材料の固化を終えると、前記制御装置30は前記冷却装置による冷却を停止すると共に、型開き動作を開始する。
即ち、前記可動金型5の移動による型開き動作は、前記制御装置30により前記移動モータ21が前記インターフェース33及び前記駆動回路34を介して制御されて駆動して行われる。
この場合、前記制御装置30は前記エンコーダ22の検出出力に基づいて(前記駆動回路34にフィードバックして)前記可動金型5がそれぞれ対応する距離だけ初めに低速で、次いで高速で移動させ、金型の保護のため低速で移動させて、型開き動作を終了させる。なお、前述したように、前記可動金型5が初めに低速で移動を終えると、前記型内圧力はゼロとなる。
そして、型開き動作が終了すると、前記制御装置30はエジェクターピンを移動させて成形品を離型させ、この薄板状の成形品を前記キャビティから取り出して、次の成形品の生産に備える。
なお、前記制御装置30を、前記型内圧力が前記射出圧力を超えない範囲内で且つ前記最大型締力に至らない範囲内で前記型内圧力を上昇又は下降させるのを必要回数繰り返すように制御する第1制御装置と、前記型内圧力が前記射出圧力を超えた状態となって一挙に上昇した前記型内圧力が前記射出圧力検出装置の検出出力に基づいて前記最大型締力に到達したもの判断すると保圧動作を行うように制御する第2制御装置とに分けて2つの制御装置で構成してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、特に厚さの薄い成形品においても、極力成形サイクル時間を長くすることなく、成形品の品質の向上を図ることができる。即ち、前記合成樹脂材料の射出時に最大型締力の型締力に至らない型内圧力で行う合成樹脂成形であって、特に薄肉成形や、圧力を上げる発泡成形の2次加工レスを遂行できる。薄肉の成形品であっても、圧損なく前記合成樹脂材料を前記キャビティ内に充填することができ、前記キャビティ内に充填された前記合成樹脂材料に圧力が過度に掛からないため、樹脂密度が極力偏らず、残留応力が減少でき、また発泡成形においても、必要な高圧高速射出が容易に可能となる。
以上のように、本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
1 射出成形装置
2 射出機構部
3 型締め機構部
4 固定金型
5 可動金型
19 型締め機構部
30 制御装置
37 射出圧力センサ

Claims (2)

  1. 固定金型と可動金型とを閉じて型締めした状態でキャビティ内に溶融した合成樹脂材料を射出して成形する射出成形方法において、
    型締め機構部により型締めし、
    この型締め機構部による型締めが行われた後、射出圧力検出装置の検出出力に基づいて型内圧力が射出圧力を超えない範囲内で且つ前記型締め機構部の最大型締力に至らない範囲内で前記射出圧力が予め設定された各設定値に達するまで前記型内圧力を上昇させたり又は同じく前記射出圧力が予め設定された各設定値に達するまで前記型内圧力を下降させるのを設定された回数繰り返すように第1制御装置が制御しつつ射出動作を行ない、
    前記第1制御装置により前記設定された回数繰り返すように制御された後に、前記型内圧力が前記射出圧力を超えた状態となって一挙に上昇した前記型内圧力が前記射出圧力検出装置の検出出力に基づいて前記最大型締力に到達したものと第2制御装置が判断すると、保圧動作を行うように制御し、
    この保圧動作及び前記射出動作が終了した後、冷却して前記合成樹脂材料を固化させた後、型開きして成形品を取り出す
    ことを特徴とする射出成形方法。
  2. 固定金型と可動金型とを閉じて型締めした状態でキャビティ内に溶融した合成樹脂材料を射出して成形する射出成形装置において、
    型締めするための型締め機構部と、
    射出圧力を検出する射出圧力検出装置と、
    前記型締め機構部により型締めが行われた後、射出動作を行う際に前記射出圧力検出装置の検出出力に基づいて型内圧力が射出圧力を超えない範囲内で且つ前記型締め機構部の最大型締力に至らない範囲内で前記射出圧力が予め設定された各設定値に達するまで前記型内圧力を上昇させたり又は同じく前記射出圧力が予め設定された各設定値に達するまで前記型内圧力を下降させるのを設定された回数繰り返すように制御する第1制御装置と、
    この第1制御装置により前記設定された回数繰り返すように制御された後に、前記型内圧力が前記射出圧力を超えた状態となって一挙に上昇した前記型内圧力が前記射出圧力検出装置の検出出力に基づいて前記最大型締力に到達したもの判断すると、保圧動作を行うように制御する第2制御装置とを設けたことを特徴とする射出成形装置。
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