JP2003136436A - 電動工具 - Google Patents
電動工具Info
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Abstract
性体が有底穴の内側面と摺れて摩耗してしまうことのな
い電動工具を提供する。 【解決手段】 ソケットを電動工具本体の出力軸3に着
脱自在に取付ける電動工具において、出力軸3の側面に
軸方向と垂直な方向に有底穴4を穿設した。該有底穴4
の底41にゴムからなる伸縮自在な弾性体5を配置し、
有底穴4の開口42側に該開口42の外方を向く面に球
状面部61を形成した押圧体6を配置した。押圧体6が
有底穴4より脱落するのを阻止する押圧体6の球状面部
61の外径よりも小さい内径の抜止開口縁42aを有底
穴4の開口42縁に形成した。弾性体5により押圧体6
を抜止開口縁42aに弾圧して球状面部61の頂央部6
1aを有底穴4の開口42の外方に位置させ、前記頂央
部61aがソケット1の出力軸嵌入凹所11の内側面に
形成された凹部12に嵌め込まれるようにした。
Description
具本体の出力軸に着脱自在に取付ける電動工具に関する
ものである。
1を電動工具本体2の出力軸3に対して着脱自在に形成
し、複数種類のソケット1を必要に応じて適宜付け替え
ることで、複数種類のネジ等の固着具に対応することが
できる電動工具が広く用いられている。
ット1の出力軸嵌入凹所11に電動工具本体2の出力軸
3を嵌入し、出力軸3に軸方向と垂直な方向に穿孔して
ある貫通穴31と、ソケット1の出力軸嵌入凹所11の
両側壁に穿孔してある貫通穴12’とを連通させ、これ
らの穴にピン32を挿入するものである。ソケット1の
貫通穴12’の外周にはゴムリング33を被嵌してあ
り、挿入されたピン32の抜け止めを行うものである
(ソケットの取付方式が「ピン方式」であるもの)。な
お、図中の10は固着具が嵌入される凹所を示す。
1を取付けるのに、出力軸3をソケット1の出力軸嵌入
凹所11に嵌入してソケットの貫通穴12’と出力軸3
の貫通穴31とを連通させてピン32を挿入し、更にソ
ケット1の貫通穴12’の外周にゴムリング33を被嵌
するものであるため、この作業が煩雑で時間がかかるも
のであった。そこで、ソケット1を出力軸3に取付ける
作業が単純で時間のかからない電動工具が発明された。
側面に軸方向と垂直な方向に有底穴4を穿設し、この有
底穴4の底41にコイルばね5’を配置すると共に、コ
イルばね5’を配置した有底穴4のコイルばね5’の開
口42側に押圧体6を配置し、コイルばね5’にて押圧
体6を有底穴4の開口42縁にばね付勢するものである
(ソケットの取付方式が「ボールジョイント方式」であ
るもの)。なお、有底穴4は、図10(d)に示すよう
に、図9に示す出力軸3に穿設した貫通穴31の一方の
開口を栓部材30で閉塞して形成してもよい。
の有底穴4の開口42の外方を向く面に、球面の一部を
なす球状面部61が形成してある。有底穴4の開口42
縁は、球状面部61の外径よりも小径となるように形成
してあり、押圧体6が有底穴4から脱落しないようにし
てある。そして、有底穴4の底41と押圧体6との間に
コイルばね5’を介在させることで、押圧体6を有底穴
4の開口42縁にばね付勢する。開口42縁にばね付勢
された押圧体6は、球状面部61の頂央部61aが開口
42縁の外側に位置するが、頂央部61aをばね力に抗
して有底穴4の内部方向に押すと、有底穴4内に収納さ
れるものである。
ケット1の出力軸嵌入凹所11に出力軸3を挿入し(図
10(a)参照)、ソケット1の出力軸嵌入凹所11の
開口縁部で出力軸3の有底穴4の開口42の外側に位置
する押圧体6の頂央部61aを押し下げ(図10(b)
参照)、出力軸3をソケット1の出力軸嵌入凹所11内
に完全に挿入すれば、出力軸3の有底穴4とソケット1
の凹部12とが連通して押し下げられていた頂央部61
aが上がって凹部12に嵌まり込み、ソケット1が出力
軸3にロックされる(図10(c)参照)。
ケット1と出力軸3とを引き離す方向に力を加え、ソケ
ット1の凹部12の縁部で凹部12に嵌り込んでいる押
圧体6の頂央部61aを押し下げれば、出力軸3をソケ
ット1から引き抜くことができる。
出力軸3を備えた電動工具にあっては、有底穴4内にコ
イルばね5’を介在させてあるので、押圧体6がばね力
に抗して有底穴4内に押されたり押圧体6を押す力が解
除されたりしてコイルばね5’が伸縮する際、コイルば
ね5’とソケット1の有底穴4の内側面43とが摺れて
コイルばね5’が摩耗して損傷してしまい、押圧体6を
有底穴4の開口42に弾圧できなくなるという問題があ
った。
みてなされたものであり、その目的とするところは、電
動工具本体の出力軸の有底穴に配置する弾性体が有底穴
の内側面と摺れて摩耗してしまうことのない電動工具を
提供することを課題とするものである。
に本発明に係る電動工具は、ソケット1を電動工具本体
2の出力軸3に着脱自在に取付ける電動工具において、
出力軸3の側面に軸方向と垂直な方向に有底穴4を穿設
し、該有底穴4の底41にゴムからなる伸縮自在な弾性
体5を配置し、有底穴4の開口42側に該開口42の外
方を向く面に球状面部61を形成した押圧体6を配置
し、該押圧体6が有底穴4より脱落するのを阻止する押
圧体6の球状面部61の外径よりも小さい内径の抜止開
口縁42aを有底穴4の開口42縁に形成し、弾性体5
により押圧体6を抜止開口縁42aに弾圧して球状面部
61の頂央部61aを有底穴4の開口42の外方に位置
させ、前記頂央部61aがソケット1の出力軸嵌入凹所
11の内側面に形成された凹部12に嵌め込まれること
を特徴とするものである。このような構成とすること
で、出力軸3の有底穴4の底41に配置する弾性体5を
ゴムで形成してあるため弾性体5と有底穴4の内側面4
3とが摺れても弾性体5が摩耗するのを抑えることがで
き、弾性体5が損傷して性能が劣化するのを防止するこ
とができる。
積を有し且つ、有底穴4に配置された際に該有底穴4の
内側面43との間に隙間8が形成される弾性体5を用い
ることが好ましい。このような構成とすることで、弾性
体5が有底穴4の内側面43に摺れて摩耗するのをより
一層抑えることが可能となる。
径d1が前記方向の両端部の径d2よりも小さいことが好
ましい。このような構成とすることで、弾性体5の中央
部と有底穴4の内側面43との間に隙間8が形成できて
弾性体5が有底穴4の内側面43に摺れて摩耗するのを
抑えることができるものでありながら、弾性体5の両端
部の径d2は有底穴4の中程の部分とほぼ同じか若干小
さく形成してあるため、有底穴4内での倒れ等によって
弾性体5が有底穴4でこじれることなく安定性良く配置
することが可能となる。
接配置し、前記複数の弾性体5のうち少なくとも一つの
弾性体5は有底穴4の内側面43との間に隙間8が形成
されることが好ましい。このような構成とすることで、
弾性体5と有底穴4の内側面43との間に隙間8が形成
できて弾性体5が有底穴4の内側面43に摺れて摩耗す
るのを抑えることができると共に、有底穴4内での倒れ
等によって弾性体5が有底穴4でこじれることなく安定
性良く配置することが可能となる。
8が形成される弾性体5の硬度がそれ以外の弾性体5の
硬度よりも低いことが好ましい。このような構成とする
ことで、有底穴4の内側面43に摺れて摩耗する惧れが
少ない弾性体5の硬度を下げて弾性係数を下げること
で、押圧体6が押し下げられた時の弾性体5の変形量を
大きくすることが可能となる。
1を穿孔することが好ましい。このような構成とするこ
とで、弾性体5の圧縮変形を弾性体5の外方向のみにで
はなく内方向にも分散することができて、有底穴4内で
の倒れ等によって弾性体5が有底穴4でこじるれことな
く安定性良く配置することが可能となる。
1を電動工具本体2の出力軸3に着脱自在に取付ける電
動工具において、出力軸3の側面に軸方向と垂直な方向
に有底穴4を穿設し、該有底穴4の底41に斥力によっ
て互いに反発し合う磁石からなる一対の反発体7a,7
bを配置し、有底穴4の開口42側に該開口42の外方
を向く面に球状面部61を形成した押圧体6を配置し、
該押圧体6が有底穴4より脱落するのを阻止する押圧体
6の球状面部61の外径よりも小さい内径の抜止開口縁
42aを有底穴4の開口42縁に形成し、反発体7によ
り押圧体6を抜止開口縁42aに弾圧して球状面部61
の頂央部61aを有底穴4の開口42の外方に位置さ
せ、前記頂央部61aがソケット1の出力軸嵌入凹所1
1の内側面に形成された凹部12に嵌め込まれることを
特徴とするものである。このような構成とすることで、
押圧体6を有底穴4の抜止開口縁42aに弾圧する反発
体7a,7bを半永久的に使用することが可能となる。
向する面のうちの一方を凹面71、他方を凸面72とす
ることが好ましい。このような構成とすることで、反発
体7a,7bの対向する面積が増加して反発力を高める
ことができ、所定の反発力を生じる反発体7a,7bを
小型化することが可能となる。
施形態に基づいて説明する。
突出した電動工具本体と、出力軸に着脱自在に取付ける
ソケットとで主体が構成され、複数種類のソケットを必
要に応じて適宜付け替えることで、複数種類のネジ等の
固着具に対応することができるものである。図8に電動
工具の全体図を示す。
略筒状をしたケーシング部21と、ケーシング部21に
一体的に形成された把手部22とで外殻が構成される。
ケーシング部21内には、特に図示はしないが後述する
出力軸3を駆動させるための電源部や制御部やモーター
のような駆動部といった機器が収納され、把手部22に
は、前記機器へ通電する電気を入切するスイッチが設け
られる。このような電動工具本体2には、駆動部に連結
される出力軸3がケーシング部21の先端部より突出さ
れる。
形に形成され、ソケット1が取付けられてこのソケット
1に固着具(図示せず)が嵌め込まれ、駆動部からの駆
動力をソケット1を介して固着具に伝達するものであ
る。ソケット1にはそれぞれ、前端側にネジや釘といっ
た種々の固着具に応じた固着具嵌入孔(特に図示せず)
が穿設され、後端側に出力軸3に被嵌される出力軸嵌入
凹所11が穿設される。なお、電動工具としては、出力
軸3に回転力を伝達するもの、あるいは、出力軸3に軸
方向の力(例えば衝撃力)を与えるもの等、特に限定さ
れない。
について説明する。
な方向に有底穴4が穿設してある。有底穴4は、穿設方
向に垂直な断面が略円形状をした円筒内側面状のもので
ある。有底穴4の開口42縁には、後述するが、有底穴
4の中程の円筒内側面状の部分よりも径を絞った抜止開
口縁42aが形成してある。このような有底穴4の底4
1には、伸縮自在な弾性体5aが配置される。
ので、有底穴4の中程の部分の径とほぼ同じかそれより
若干小さい径の円柱形状に形成してあり、長さ(即ち円
柱形状の高さ方向長さ)は、有底穴4の深さ(即ち穿設
方向長さ)の略半分としてある。この弾性体5aは有底
穴4の底41に配置され、さらに有底穴4のこの弾性体
5aより開口42側には、押圧体6が配置される。
ほぼ同じかそれより若干小さい径の略球状をしたもので
ある。この押圧体6は、主に金属等で形成され、有底穴
4に配置された際に、有底穴4の開口42の外方を向く
面に球状面部61を形成してある。この押圧体6は、有
底穴4の開口42側に配置されるのであるが、この時、
押圧体6が有底穴4より脱落するのを阻止するため、有
底穴4の開口42縁には上述したような抜止開口縁42
aを形成してある。抜止開口縁42aは、有底穴4の中
程の円筒内側面状の部分よりも小さい内径となるよう
に、有底穴4の開口42縁を絞って形成してある。ま
た、抜止開口縁42aとしては、リング状の部材を有底
穴4の開口42に取り付けたものであってもよい。これ
によって、押圧体6が有底穴4より脱落するのを阻止す
ることができる。
穴4に配置された際には、底41に配置された弾性体5
aによって押圧体6が有底穴4の抜止開口縁42aに弾
圧される。このようにすることで、弾性体5aの弾性力
により押圧体6には常に有底穴4の開口42外向きの力
が付与され、押圧体6は初期状態として抜止開口縁42
aに弾圧されて球状面部61の頂央部61aが有底穴4
の開口42の外側に位置する状態となる。また、図1
(b)に示すように、弾性体5aの弾性力に抗して押圧
体6の球状面部61の頂央部61aを有底穴4の内方に
押すと、弾性体5aが縮んで頂央部61aが有底穴4の
開口42より外方に出ない状態となる。
ット1の後端側に穿設される出力軸嵌入凹所11は、出
力軸3が嵌入されるように出力軸3の外形に沿った内形
となるように穿設される。そして、ソケット1の出力軸
嵌入凹所11の内側面には、上記押圧体6の頂央部61
aが嵌め込まれる凹部12が形成してある。本実施形態
では、凹部12はソケット1の出力軸嵌入凹所11の側
壁部を貫通する穴として形成してある。この凹部12
は、出力軸3をソケット1の出力軸嵌入凹所11に被嵌
した際に出力軸3の有底穴4と凹部12とが連通するよ
うに形成してある。
ケット1の出力軸嵌入凹所11に出力軸3を挿入し、ソ
ケット1の出力軸嵌入凹所11の開口縁部で出力軸3の
有底穴4の開口42の外側に位置する押圧体6の頂央部
61aを押し下げ、出力軸3をソケット1の出力軸嵌入
凹所11内に完全に挿入すれば、出力軸3の有底穴4と
ソケット1の凹部12とが連通して押し下げられていた
頂央部61aが上がって凹部12に嵌まり込み、ソケッ
ト1が出力軸3にロックされる。
ケット1と出力軸3とを引き離す方向に力を加え、ソケ
ット1の凹部12の縁部で凹部12に嵌り込んでいる押
圧体6の頂央部61aを押し下げれば、出力軸3をソケ
ット1から引き抜くことができる。
1の出力軸3への取付けが容易なものでありながら、弾
性体に金属製のコイルばねのような部材の替わりにゴム
製の弾性体5aが用いてあるため、工具使用時に、衝撃
力や振動によって弾性体5aと有底穴4の内側面43と
が摺れてもゴム製の弾性体5aが摩耗することがほとん
どなく、弾性体5aが損傷して性能が劣化してしまうの
を防止することができる。
図2に基づいて説明する。図1に示す上例においては、
弾性体5aを有底穴4の中程の部分の径とほぼ同じかそ
れより若干小さい径の円柱形状に形成するものであるの
に対して、図2に示す本例においては、弾性体5bを長
さ方向全長に亘って有底穴4の中程の部分の径よりも小
さい径の円柱形状に形成し、有底穴4の内側面43と弾
性体5bとの間に隙間8が形成されるように配置するも
のである。
bの変形しろとなり、弾性体5bが有底穴4の内側面4
3に摺れて摩耗するのをより一層抑えることが可能とな
る。
いて図3に基づいて説明する。図2に示す上例において
は、弾性体5bを長さ方向全長に亘って有底穴4の中程
の部分の径よりも小さい径の円柱形状に形成するもので
あるのに対して、図3に示す本例においては、弾性体5
cを有底穴4の穿設方向の中央部の径d1を前記方向の
両端部の径d2よりも小さくするものである。更に述べ
ると、弾性体5cの有底穴4方向の両端部d2の径は、
有底穴4の中程の部分の径とほぼ同じかそれより若干小
さい径となるように形成し、弾性体5cの有底穴4方向
の中央部の径d 1は、有底穴4の中程の部分の径よりも
小さい径の円柱形状に形成して有底穴4の内側面43と
弾性体5cとの間に隙間8が形成される。
部と有底穴4の内側面43との間に隙間8が形成できて
弾性体5cが有底穴4の内側面43に摺れて摩耗するの
を抑えることができるものでありながら、弾性体5cの
両端部の径d2は有底穴4の中程の部分とほぼ同じかそ
れより若干小さく形成してあるため、有底穴4内での倒
れ等によって弾性体5cが有底穴4でこじれることなく
安定性良く配置することが可能となる。
て図4に基づいて説明する。これは、複数の弾性体5を
有底穴4の穿設方向に圧接配置し、これらの弾性体5の
うちの少なくとも一つは有底穴4の内側面43との間に
隙間8が形成されるようにするものである。更に述べる
と、図4に示す本例では、二個の弾性体5d,5eを配
置するもので、有底穴4の底41に配置される弾性体5
eは、有底穴4の中程の部分の径よりも小さい径の円柱
形状に形成されて有底穴4の内側面43と該弾性体5e
との間に隙間8が形成されるように配置されるものであ
り、有底穴4の開口42側に配置される弾性体5dは、
有底穴4の中程の部分の径とほぼ同じかそれより若干小
さい径の円柱形状に形成される。また、これらの弾性体
5d,5eはいずれも長さ(即ち円柱形状の高さ方向長
さ)が、有底穴4の深さ(即ち穿設方向長さ)の略1/
4となるように形成してある。
4の内側面43との間に隙間8が形成できて弾性体5が
有底穴4の内側面43に摺れて摩耗するのを抑えること
ができると共に、有底穴4内での倒れ等によって弾性体
5が有底穴4でこじるれことなく安定性良く配置するこ
とが可能となる。
に隙間8が形成される弾性体5(即ち図4に示す例では
有底穴4の底41側の弾性体5e)の硬度をそれ以外の
弾性体5(即ち図4に示す例では有底穴4の開口42側
の弾性体5d)の硬度よりも低くしてもよい。
43に摺れて摩耗する惧れが少ない弾性体5の硬度を下
げて弾性係数を下げることで、変形量を大きくすること
が可能となる。
いて図5に基づいて説明する。これは、図1に示す弾性
体5aにおいて、図5に示すように有底穴4方向に貫通
孔51を穿孔したものである。
変形を弾性体5fの外方向のみにではなく内方向にも分
散することができて、有底穴4内での倒れ等によって弾
性体5fが有底穴4でこじるれことなく安定性良く配置
することが可能となると共に、押圧体6が球状に形成し
てある場合には、この押圧体6の頂央部61aと反対側
の頂部(特に図示せず)を貫通孔51に合わせて押圧体
6を安定性良く収納することが可能となる。
いて説明する。これは、図1乃至図5に示す上実施形態
と比較して、弾性体5の替わりに、斥力によって互いに
反発し合う磁石からなる一対の反発体7(7a,7b)
を用い、更に、球状でなく半球状の押圧体6aを用いた
ものである。なお、図6に示す本実施形態は、図1乃至
図5に示す上実施形態と大部分同じであるため、同じ部
分については説明を省略する。
れ、有底穴4の中程の部分の径とほぼ同じかそれより若
干小さい径の円板形状に形成した同一のもので、円板の
上下面がそれぞれN極,S極となるようにしてある。ま
た、押圧体6aは、有底穴4の中程の部分の径とほぼ同
じか若干小さい径の略半球状をしたものである。この反
発体7の有底穴4への配置は、二個の反発体7a,7b
をN極同士又はS極同士が対向するように向かい合わ
せ、互いに斥力で反発するように有底穴4に配置するも
のである。
穴4の抜止開口縁42aに弾圧する反発体7を半永久的
に使用することが可能となる。
発体7a,7bの互いに対向する面のうちの一方を凹面
71、他方を凸面72としてもよい。
の対向する面積が増加して反発力を高めることができ、
所定の反発力を生じる反発体7を小型化することが可能
となる。
明にあっては、ソケットを電動工具本体の出力軸に着脱
自在に取付ける電動工具において、出力軸の側面に軸方
向と垂直な方向に有底穴を穿設し、該有底穴の底にゴム
からなる伸縮自在な弾性体を配置し、有底穴の開口側に
該開口の外方を向く面に球状面部を形成した押圧体を配
置し、該押圧体が有底穴より脱落するのを阻止する押圧
体の球状面部の外径よりも小さい内径の抜止開口縁を有
底穴の開口縁に形成し、弾性体により押圧体を抜止開口
縁に弾圧して球状面部の頂央部を有底穴の開口の外方に
位置させ、前記頂央部がソケットの出力軸嵌入凹所の内
側面に形成された凹部に嵌め込まれるので、出力軸の有
底穴の底に配置する弾性体をゴムで形成してあるため弾
性体と有底穴の側面とが摺れても弾性体が摩耗するのを
抑えることができ、弾性体が損傷して性能が劣化するの
を防止することができる。
請求項1記載の発明の効果に加えて、有底穴の断面積の
半分以上の断面積を有し且つ、有底穴に配置された際に
該有底穴の内側面との間に隙間が形成される弾性体を用
いるので、弾性体が有底穴の内側面に摺れて摩耗するの
をより一層抑えることが可能となる。
請求項1記載の発明の効果に加えて、弾性体の有底穴方
向の中央部の径が前記方向の両端部の径よりも小さいの
で、弾性体の中央部と有底穴の内側面との間に隙間が形
成できて弾性体が有底穴の内側面に摺れて摩耗するのを
抑えることができるものでありながら、弾性体の両端部
の径は有底穴の中程の部分とほぼ同じか若干小さく形成
してあるため、有底穴内での倒れ等によって弾性体が有
底穴でこじれることなく安定性良く配置することが可能
となる。
請求項1記載の発明の効果に加えて、複数の弾性体を有
底穴方向に圧接配置し、前記複数の弾性体のうち少なく
とも一つの弾性体は有底穴の内側面との間に隙間が形成
されるので、弾性体と有底穴の内側面との間に隙間が形
成できて弾性体が有底穴の内側面に摺れて摩耗するのを
抑えることができると共に、有底穴内での倒れ等によっ
て弾性体が有底穴でこじれることなく安定性良く配置す
ることが可能となる。
請求項4記載の発明の効果に加えて、有底穴の内側面と
の間に隙間が形成される弾性体の硬度がそれ以外の弾性
体の硬度よりも低いので、有底穴の内側面に摺れて摩耗
する惧れが少ない弾性体の硬度を下げて弾性係数を下げ
ることで、押圧体が押し下げられた時の弾性体の変形量
を大きくすることが可能となる。
請求項2乃至5のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、弾性体に有底穴方向に貫通孔を穿孔するので、弾性
体の圧縮変形を弾性体の外方向のみにではなく内方向に
も分散することができて、有底穴内での倒れ等によって
弾性体が有底穴でこじるれことなく安定性良く配置する
ことが可能となる。
ットを電動工具本体の出力軸に着脱自在に取付ける電動
工具において、出力軸の側面に軸方向と垂直な方向に有
底穴を穿設し、該有底穴の底に斥力によって互いに反発
し合う磁石からなる一対の反発体を配置し、有底穴の開
口側に該開口の外方を向く面に球状面部を形成した押圧
体を配置し、該押圧体が有底穴より脱落するのを阻止す
る押圧体の球状面部の外径よりも小さい内径の抜止開口
縁を有底穴の開口縁に形成し、反発体により押圧体を抜
止開口縁に弾圧して球状面部の頂央部を有底穴の開口の
外方に位置させ、前記頂央部がソケットの出力軸嵌入凹
所の内側面に形成された凹部に嵌め込まれるので、押圧
体を有底穴の抜止開口縁に弾圧する反発体を半永久的に
使用することが可能となる。
請求項7記載の発明の効果に加えて、一対の反発体の互
いに対向する面のうちの一方を凹面、他方を凸面とした
ので、反発体の対向する面積が増加して反発力を高める
ことができ、所定の反発力を生じる反発体を小型化する
ことが可能となる。
圧体に力を加えない状態の断面図であり、(b)は押圧
体に力を加えた状態の断面図である。
の要部断面図である。
た例の要部断面図である。
た例の要部断面図である。
た例を示し、(a)は要部断面図であり、(b)は弾性
体の斜視図である。
力を加えない状態の断面図であり、(b)は押圧体に力
を加えた状態の断面図である。
の要部断面図である。
いての説明図であり、(a)はソケットを出力軸先端に
被せた状態を示し、(b)はソケットの縁部で押圧体を
押し下げた状態を示し、(c)は押圧体がソケットの貫
通穴に嵌り込んだ状態を示し、(d)は出力軸に穿設し
た貫通穴を栓部材で閉塞して有底穴を形成する場合の説
明図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 ソケットを電動工具本体の出力軸に着脱
自在に取付ける電動工具において、出力軸の側面に軸方
向と垂直な方向に有底穴を穿設し、該有底穴の底にゴム
からなる伸縮自在な弾性体を配置し、有底穴の開口側に
該開口の外方を向く面に球状面部を形成した押圧体を配
置し、該押圧体が有底穴より脱落するのを阻止する押圧
体の球状面部の外径よりも小さい内径の抜止開口縁を有
底穴の開口縁に形成し、弾性体により押圧体を抜止開口
縁に弾圧して球状面部の頂央部を有底穴の開口の外方に
位置させ、前記頂央部がソケットの出力軸嵌入凹所の内
側面に形成された凹部に嵌め込まれることを特徴とする
電動工具。 - 【請求項2】 有底穴の断面積の半分以上の断面積を有
し且つ、有底穴に配置された際に該有底穴の内側面との
間に隙間が形成される弾性体を用いることを特徴とする
請求項1記載の電動工具。 - 【請求項3】 弾性体の有底穴方向の中央部の径が前記
方向の両端部の径よりも小さいことを特徴とする請求項
1記載の電動工具。 - 【請求項4】 複数の弾性体を有底穴方向に圧接配置
し、前記複数の弾性体のうち少なくとも一つの弾性体は
有底穴の内側面との間に隙間が形成されることを特徴と
する請求項1記載の電動工具。 - 【請求項5】 有底穴の内側面との間に隙間が形成され
る弾性体の硬度がそれ以外の弾性体の硬度よりも低いこ
とを特徴とする請求項4記載の電動工具。 - 【請求項6】 弾性体に有底穴方向に貫通孔を穿孔する
ことを特徴とする請求項2乃至5記載の電動工具。 - 【請求項7】 ソケットを電動工具本体の出力軸に着脱
自在に取付ける電動工具において、出力軸の側面に軸方
向と垂直な方向に有底穴を穿設し、該有底穴の底に斥力
によって互いに反発し合う磁石からなる一対の反発体を
配置し、有底穴の開口側に該開口の外方を向く面に球状
面部を形成した押圧体を配置し、該押圧体が有底穴より
脱落するのを阻止する押圧体の球状面部の外径よりも小
さい内径の抜止開口縁を有底穴の開口縁に形成し、反発
体により押圧体を抜止開口縁に弾圧して球状面部の頂央
部を有底穴の開口の外方に位置させ、前記頂央部がソケ
ットの出力軸嵌入凹所の内側面に形成された凹部に嵌め
込まれることを特徴とする電動工具。 - 【請求項8】 一対の反発体の互いに対向する面のうち
の一方を凹面、他方を凸面とすることを特徴とする請求
項7記載の電動工具。
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