JP2003133217A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

Info

Publication number
JP2003133217A
JP2003133217A JP2001329952A JP2001329952A JP2003133217A JP 2003133217 A JP2003133217 A JP 2003133217A JP 2001329952 A JP2001329952 A JP 2001329952A JP 2001329952 A JP2001329952 A JP 2001329952A JP 2003133217 A JP2003133217 A JP 2003133217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
air knife
unit
liquid
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001329952A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaya Shinozaki
賢哉 篠崎
Tetsuya Sada
徹也 佐田
Hiroshi Nagata
広 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2001329952A priority Critical patent/JP2003133217A/ja
Publication of JP2003133217A publication Critical patent/JP2003133217A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平流し方式において被処理基板上の液を基板
両面から効果的かつ確実に取り除くこと。 【解決手段】 搬送路114上で基板Gが上下エアナイ
フ140,142の間を通過する際、最初に上部エアナ
イフ140が搬送方向に逆らう向きで斜め上方から基板
Gの上面に気体を吹き付け、少し遅れて下部エアナイフ
142が搬送方向に逆らう向きで斜め下方から基板Gの
下面に気体を吹き付ける。そうすると、基板Gの上面で
は、リンス液の液膜RUが表面張力に抗して基板後方へ
吹き寄せられ、大部分は基板後端から基板の外へ落とさ
れ、一部は基板下面に廻り込む。そして、基板Gの下面
では、リンス液の液滴RLが基板後端部へ寄せ集めら
れ、基板上面から廻り込んできた分と一緒に殆どが基板
後端から基板の外へ落とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平流し方式で被処
理基板に処理を施す基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、LCD(液晶表示ディスプレイ)
製造におけるレジスト塗布現像処理システムでは、LC
D基板の大型化に有利に対応できる洗浄方法あるいは現
像方法として、搬送ローラや搬送ベルトを水平方向に敷
設してなる搬送路上でLCD基板を搬送しながら洗浄処
理あるいは現像処理を行うようにした、いわゆる平流し
方式が注目されている。このような平流し方式は、基板
を回転運動させるスピンナ方式と較べて、基板の取扱い
や搬送系および駆動系の構成が簡単であり、ミストの発
生ないし基板への再付着が少ない等の利点がある。
【0003】一般に、平流し方式の洗浄装置や現像装置
では、処理工程の最終段で基板の表面に残存または付着
している液を取り除いて基板を乾燥させるためのツール
として、エアナイフが用いられている。エアナイフは、
搬送路の左右幅方向で基板の端から端までカバーする無
数のガス吐出口またはスリット状のガス吐出口を有し、
所定の位置で直下または直上を通過する基板に対してナ
イフ状の鋭利な気体流(通常は空気流または窒素ガス
流)を吹き付けるものである。このナイフ状の鋭利な気
体流の吹き付けにより、基板がエアナイフの傍を通過す
る際に、基板表面の液が基板後端側へ掃き寄せられるよ
うにして基板の外へ払い落とされる(つまり液切りされ
る)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の基板処
理装置では、基板の上下両面を同時に液切りするため
に、搬送路を挟んで上下に一対のエアナイフを対向配置
し、上部エアナイフからの気体流と下部エアナイフから
の気体流とを搬送路上の基板に同位相で当てる方式を採
っていた。この方式によれば、上下エアナイフの位相が
一致する限り、基板の上下両面において液を掃き出すタ
イミングを一致させ、基板後端からの液切りを良好に行
うことができる。しかしながら、実際には、上下エアナ
イフの位相を一致させるための位置調整は非常に困難で
ある。また、上下エアナイフの位相が一致しても、それ
ぞれの風量が僅かでも違うと、基板後端部で液が片側
(上面もしくは下面)に廻り込んで残留してしまうとい
う問題がある。さらには、上下エアナイフの気体流が搬
送路上で互いに衝突するため、そこに基板が進入するこ
とで大きな風切音(共鳴)が発生するという問題もあっ
た。
【0005】本発明は、かかる従来技術の問題点を解決
するものであり、平流し方式において被処理基板上の液
を基板両面から効果的かつ確実に取り除くようにした基
板処理装置を提供することを目的とする。
【0006】本発明の別の目的は、平流し方式において
エアナイフの位置精度要件を緩和しつつ良好な液切りを
保証できる基板処理装置を提供することにある。
【0007】本発明の別の目的は、平流し方式において
エアナイフに起因する風切音(共鳴)を防止ないし低減
できる基板処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の基板処理装置は、被処理基板をほぼ水平
な姿勢で水平方向に搬送する搬送路と、第1の位置にて
前記搬送路の上方または下方のいずれか一方の側から前
記基板に気体を吹き付ける第1のエアナイフと、前記搬
送路に沿って前記第1の位置より直ぐ下流側の第2の位
置にて前記第1のエアナイフからみて前記搬送路の反対
側より前記基板に気体を吹き付ける第2のエアナイフと
を有する構成とした。
【0009】本発明の基板処理装置では、搬送路を挟ん
で上下に配置される一対のエアナイフの間で搬送方向に
位置的なオフセットをもたせることにより、基板の上面
および下面における液の掃き寄せないし掃き出しに時間
的なオフセットを与え、それによって基板後端における
液切りを良好に行い、基板後端付近の液の残留を防止な
いし低減することができる。
【0010】また、上記のようなオフセット関係によ
り、上下エアナイフからの気体流が搬送路上で相互衝突
するのを回避するため、両エアナイフ間に基板が進入す
る際の風切音(共鳴)を防止ないし低減することができ
る。
【0011】本発明の一態様として、好ましくは、第1
および第2のエアナイフを互いに平行に、かつ搬送路の
左右横方向に対して斜めに傾けて配置してよい。かかる
構成によれば、基板Gの上面および下面において液を基
板後端部の同じ角隅部の方に寄せ集めて対角線方向に効
果的に液切りすることができる。
【0012】また、別の好ましい態様として、第1およ
び第2のエアナイフを搬送路の左右横方向に対して互い
に逆向きに斜めに傾けて配置してもよい。この構成によ
れば、基板の上面または下面の一方で基板後端部の片側
の角隅部から液切りした直後に、基板の上面または下面
の他方で基板後端部の反対側の角隅部から液切りするこ
とにより、基板後端でいったん廻り込んだ液を基板後端
に沿って逆流させ、液切り効果を高めることができる。
【0013】また、別の好ましい態様として、搬送路に
沿って第2のエアナイフの位置(第2の位置)より直ぐ
下流側の第3の位置にて第2のエアナイフからみて搬送
路の反対側より基板に気体を吹き付ける第3のエアナイ
フを設けてよい。この構成によれば、仮に第2のエアナ
イフを通過した直後の基板に液が残留していても、この
第3のエアナイフによって基板後端部の液をほぼ跡形も
無く吹き落として、十全な乾燥処理品質を保証すること
ができる。
【0014】また、別の好ましい態様として、搬送路に
沿って第1の位置と第2の位置との間の第4の位置にて
第2のエアナイフと同じ側から基板に付着している液を
バキューム吸引力により吸い込むバキューム手段を設け
てよい。この構成によれば、基板の上面もしくは下面か
ら液をバキューム力で吸引分離することができる。特
に、基板の後端部がバキューム手段に差し掛かった時
に、第1のエアナイフからの気体の吹き付けにより基板
の片側面から反対面に廻り込んだ液と、第2のエアナイ
フからの気体の吹き付けにより該基板反対面内で後端に
掃き寄せられた液とを効率良く一機に吸い取ることがで
きる。
【0015】本発明においては、液切りを効率的に行う
ために、各エアナイフが気体を搬送方向に逆らう向きで
基板に吹き付けるようにしてよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図を参照して本発明の
好適な実施形態を説明する。
【0017】図1に、本発明の現像処理装置を適用でき
る一構成例としての塗布現像処理システムを示す。この
塗布現像処理システム10は、クリーンルーム内に設置
され、たとえばLCD基板を被処理基板とし、LCD製
造プロセスにおいてフォトリソグラフィー工程の中の洗
浄、レジスト塗布、プリベーク、現像およびポストベー
ク等の各処理を行うものである。露光処理は、このシス
テムに隣接して設置される外部の露光装置12で行われ
る。
【0018】この塗布現像処理システム10は、中心部
に横長のプロセスステーション(P/S)16を配置
し、その長手方向(X方向)両端部にカセットステーシ
ョン(C/S)14とインタフェースステーション(I
/F)18とを配置している。
【0019】カセットステーション(C/S)14は、
システム10のカセット搬入出ポートであり、基板Gを
多段に積み重ねるようにして複数枚収容可能なカセット
Cを水平方向たとえばY方向に4個まで並べて載置可能
なカセットステージ20と、このステージ20上のカセ
ットCに対して基板Gの出し入れを行う搬送機構22と
を備えている。搬送機構22は、基板Gを保持できる手
段たとえば搬送アーム22aを有し、X,Y,Z,θの
4軸で動作可能であり、隣接するプロセスステーション
(P/S)16側と基板Gの受け渡しを行えるようにな
っている。
【0020】プロセスステーション(P/S)16は、
システム長手方向(X方向)に延在する平行かつ逆向き
の一対のラインA,Bに各処理部をプロセスフローまた
は工程の順に配置している。より詳細には、カセットス
テーション(C/S)14側からインタフェースステー
ション(I/F)18側へ向う上流部のプロセスライン
Aには、洗浄プロセス部24と、第1の熱的処理部26
と、塗布プロセス部28と、第2の熱的処理部30とを
横一列に配置している。一方、インタフェースステーシ
ョン(I/F)18側からカセットステーション(C/
S)14側へ向う下流部のプロセスラインBには、第2
の熱的処理部30と、現像プロセス部32と、脱色プロ
セス部34と、第3の熱的処理部36とを横一列に配置
している。このライン形態では、第2の熱的処理部30
が、上流側のプロセスラインAの最後尾に位置するとと
もに下流側のプロセスラインBの先頭に位置しており、
両ラインA,B間に跨っている。
【0021】両プロセスラインA,Bの間には補助搬送
空間38が設けられており、基板Gを1枚単位で水平に
載置可能なシャトル40が図示しない駆動機構によって
ライン方向(X方向)で双方向に移動できるようになっ
ている。
【0022】上流部のプロセスラインAにおいて、洗浄
プロセス部24は、スクラバ洗浄ユニット(SCR)4
2を含んでおり、このスクラバ洗浄ユニット(SCR)
42内のカセットステーション(C/S)10と隣接す
る場所にエキシマUV照射ユニット(e−UV)41を
配置している。後述するように、スクラバ洗浄ユニット
(SCR)42内の洗浄部は、LCD基板Gをコロ搬送
またはベルト搬送により水平姿勢でラインA方向に搬送
しながら基板Gの上面(被処理面)にブラッシング洗浄
やブロー洗浄を施すようになっている。
【0023】洗浄プロセス部24の下流側に隣接する第
1の熱的処理部26は、プロセスラインAに沿って中心
部に縦型の搬送機構46を設け、その前後両側に複数の
ユニットを多段に積層配置している。たとえば、図2に
示すように、上流側の多段ユニット部(TB)44に
は、基板受け渡し用のパスユニット(PASS)50、
脱水ベーク用の加熱ユニット(DHP)52,54およ
びアドヒージョンユニット(AD)56が下から順に積
み重ねられる。ここで、パスユニット(PASS)50
は、スクラバ洗浄ユニット(SCR)42側と基板Gの
受け渡しを行うために用いられる。また、下流側の多段
ユニット部(TB)48には、基板受け渡し用のパスユ
ニット(PASS)60、冷却ユニット(CL)62,
64およびアドヒージョンユニット(AD)66が下か
ら順に積み重ねられる。ここで、パスユニット(PAS
S)60は、塗布プロセス部28側と基板Gの受け渡し
を行うためのものである。
【0024】図2に示すように、搬送機構46は、鉛直
方向に延在するガイドレール68に沿って昇降移動可能
な昇降搬送体70と、この昇降搬送体70上でθ方向に
回転または旋回可能な旋回搬送体72と、この旋回搬送
体72上で基板Gを支持しながら前後方向に進退または
伸縮可能な搬送アームまたはピンセット74とを有して
いる。昇降搬送体70を昇降駆動するための駆動部76
が垂直ガイドレール68の基端側に設けられ、旋回搬送
体72を旋回駆動するための駆動部78が垂直搬送体7
0に取り付けられ、搬送アーム74を進退駆動するため
の駆動部80が回転搬送体72に取り付けられている。
各駆動部76,78,80はたとえば電気モータ等で構
成されてよい。
【0025】上記のように構成された搬送機構46は、
高速に昇降ないし旋回運動して両隣の多段ユニット部
(TB)44,48の中の任意のユニットにアクセス可
能であり、補助搬送空間38側のシャトル40とも基板
Gを受け渡しできるようになっている。
【0026】第1の熱的処理部26の下流側に隣接する
塗布プロセス部28は、図1に示すように、レジスト塗
布ユニット(CT)82、減圧乾燥ユニット(VD)8
4およびエッジリムーバ・ユニット(ER)86をプロ
セスラインAに沿って一列に配置している。図示省略す
るが、塗布プロセス部28内には、これら3つのユニッ
ト(CT)82、(VD)84、(ER)86に基板G
を工程順に1枚ずつ搬入・搬出するための搬送装置が設
けられており、各ユニット(CT)82、(VD)8
4、(ER)86内では基板1枚単位で各処理が行われ
るようになっている。
【0027】塗布プロセス部28の下流側に隣接する第
2の熱的処理部30は、上記第1の熱的処理部26と同
様の構成を有しており、両プロセスラインA,Bの間に
縦型の搬送機構90を設け、プロセスラインA側(最後
尾)に一方の多段ユニット部(TB)88を設け、プロ
セスラインB側(先頭)に他方の多段ユニット部(T
B)92を設けている。
【0028】図示省略するが、たとえば、プロセスライ
ンA側の多段ユニット部(TB)88には、最下段に基
板受け渡し用のパスユニット(PASS)が置かれ、そ
の上にプリベーク用の加熱ユニット(PREBAKE)
がたとえば3段積み重ねられてよい。また、プロセスラ
インB側の多段ユニット部(TB)92には、最下段に
基板受け渡し用のパスユニット(PASS)が置かれ、
その上に冷却ユニット(COL)がたとえば1段重ねら
れ、その上にプリベーク用の加熱ユニット(PREBA
KE)がたとえば2段積み重ねられてよい。
【0029】第2の熱的処理部30における搬送機構9
0は、両多段ユニット部(TB)88,92のそれぞれ
のパスユニット(PASS)を介して塗布プロセス部2
8および現像プロセス部32と基板Gを1枚単位で受け
渡しできるだけでなく、補助搬送空間38内のシャトル
40や後述するインタフェースステーション(I/F)
18とも基板Gを1枚単位で受け渡しできるようになっ
ている。
【0030】下流部のプロセスラインBにおいて、現像
プロセス部32は、基板Gを水平姿勢で搬送しながら一
連の現像処理工程を行う、いわゆる平流し方式の現像ユ
ニット(DEV)94を含んでいる。
【0031】現像プロセス部32の下流側には脱色プロ
セス部34を挟んで第3の熱的処理部36が配置され
る。脱色プロセス部34は、基板Gの被処理面にi線
(波長365nm)を照射して脱色処理を行うためのi
線UV照射ユニット(i−UV)96を備えている。
【0032】第3の熱的処理部36は、上記第1の熱的
処理部26や第2の熱的処理部30と同様の構成を有し
ており、プロセスラインBに沿って縦型の搬送機構10
0とその前後両側に一対の多段ユニット部(TB)9
8,102を設けている。
【0033】図示省略するが、たとえば、上流側の多段
ユニット部(TB)98には、最下段にパスユニット
(PASS)が置かれ、その上にポストベーキング用の
加熱ユニット(POBAKE)がたとえば3段積み重ね
られてよい。また、下流側の多段ユニット部(TB)1
02には、最下段にポストベーキング・ユニット(PO
BAKE)が置かれ、その上に基板受け渡しおよび冷却
用のパス・クーリングユニット(PASS・COL)が
1段重ねられ、その上にポストベーキング用の加熱ユニ
ット(POBAKE)が2段積み重ねられてよい。
【0034】第3の熱的処理部36における搬送機構1
00は、両多段ユニット部(TB)98,102のパス
ユニット(PASS)およびパス・クーリングユニット
(PASS・COL)を介してそれぞれi線UV照射ユ
ニット(i−UV)96およびカセットステーション
(C/S)14と基板Gを1枚単位で受け渡しできるだ
けでなく、補助搬送空間38内のシャトル40とも基板
Gを1枚単位で受け渡しできるようになっている。
【0035】インタフェースステーション(I/F)1
8は、隣接する露光装置12と基板Gのやりとりを行う
ための搬送装置104を有し、その周囲にバッファ・ス
テージ(BUF)105、エクステンション・クーリン
グステージ(EXT・COL)106および周辺装置1
10を配置している。バッファ・ステージ(BUF)1
05には定置型のバッファカセット(図示せず)が置か
れる。エクステンション・クーリングステージ(EXT
・COL)106は、冷却機能を備えた基板受け渡し用
のステージであり、プロセスステーション(P/S)1
6側と基板Gをやりとりする際に用いられる。周辺装置
110はたとえばタイトラー(TITLER)と周辺露
光装置(EE)とを上下に積み重ねた構成であってよ
い。搬送装置104は、基板Gを保持できる手段たとえ
ば搬送アーム104aを有し、隣接する露光装置12や
各ユニット(BUF)105、(EXT・COL)10
6、(TITLER/EE)110と基板Gの受け渡し
を行えるようになっている。
【0036】図3に、この塗布現像処理システムにおけ
る処理の手順を示す。先ず、カセットステーション(C
/S)14において、搬送機構22が、ステージ20上
の所定のカセットCの中から1つの基板Gを取り出し、
プロセスステーション(P/S)16の洗浄プロセス部
24のエキシマUV照射ユニット(e−UV)41に搬
入する(ステップS1)。
【0037】エキシマUV照射ユニット(e−UV)4
1内で基板Gは紫外線照射による乾式洗浄を施される
(ステップS2)。この紫外線洗浄では主として基板表
面の有機物が除去される。紫外線洗浄の終了後に、基板
Gは、カセットステーション(C/S)14の搬送機構
22によって洗浄プロセス部24のスクラバ洗浄ユニッ
ト(SCR)42へ移される。
【0038】スクラバ洗浄ユニット(SCR)42で
は、上記したように基板Gをコロ搬送またはベルト搬送
により水平姿勢でプロセスラインA方向に平流しで搬送
しながら基板Gの上面(被処理面)にブラッシング洗浄
やブロー洗浄を施すことにより、基板表面から粒子状の
汚れを除去する(ステップS3)。そして、洗浄後も基
板Gを平流しで搬送しながらリンス処理を施し、最後に
エアーナイフ等を用いて基板Gを乾燥させる。
【0039】スクラバ洗浄ユニット(SCR)42内で
洗浄処理の済んだ基板Gは、第1の熱的処理部26の上
流側多段ユニット部(TB)44内のパスユニット(P
ASS)50に搬入される。
【0040】第1の熱的処理部26において、基板Gは
搬送機構46により所定のシーケンスで所定のユニット
を回される。たとえば、基板Gは、最初にパスユニット
(PASS)50から加熱ユニット(DHP)52,5
4の1つに移され、そこで脱水処理を受ける(ステップ
S4)。次に、基板Gは、冷却ユニット(COL)6
2,64の1つに移され、そこで一定の基板温度まで冷
却される(ステップS5)。しかる後、基板Gはアドヒ
ージョンユニット(AD)56に移され、そこで疎水化
処理を受ける(ステップS6)。この疎水化処理の終了
後に、基板Gは冷却ユニット(COL)62,64の1
つで一定の基板温度まで冷却される(ステップS7)。
最後に、基板Gは下流側多段ユニット部(TB)48に
属するパスユニット(PASS)50に移される。
【0041】このように、第1の熱的処理部26内で
は、基板Gが、搬送機構46を介して上流側の多段ユニ
ット部(TB)44と下流側の多段ユニット部(TB)
48との間で任意に行き来できるようになっている。な
お、第2および第3の熱的処理部30,36でも同様の
基板搬送動作を行えるようになっている。
【0042】第1の熱的処理部26で上記のような一連
の熱的または熱系の処理を受けた基板Gは、下流側多段
ユニット部(TB)48内のパスユニット(PASS)
60から下流側隣の塗布プロセス部28のレジスト塗布
ユニット(CT)82へ移される。
【0043】基板Gはレジスト塗布ユニット(CT)8
2でたとえばスピンコート法により基板上面(被処理
面)にレジスト液を塗布され、直後に下流側隣の減圧乾
燥ユニット(VD)84で減圧による乾燥処理を受け、
次いで下流側隣のエッジリムーバ・ユニット(ER)8
6で基板周縁部の余分(不要)なレジストを取り除かれ
る(ステップS8)。
【0044】上記のようなレジスト塗布処理を受けた基
板Gは、減圧乾燥ユニット(VD)84から隣の第2の
熱的処理部30の上流側多段ユニット部(TB)88に
属するパスユニット(PASS)に受け渡される。
【0045】第2の熱的処理部30内で、基板Gは、搬
送機構90により所定のシーケンスで所定のユニットを
回される。たとえば、基板Gは、最初に該パスユニット
(PASS)から加熱ユニット(PREBAKE)の1
つに移され、そこでレジスト塗布後のベーキングを受け
る(ステップS9)。次に、基板Gは、冷却ユニット
(COL)の1つに移され、そこで一定の基板温度まで
冷却される(ステップS10)。しかる後、基板Gは下流
側多段ユニット部(TB)92側のパスユニット(PA
SS)を経由して、あるいは経由せずにインタフェース
ステーション(I/F)18側のエクステンション・ク
ーリングステージ(EXT・COL)106へ受け渡さ
れる。
【0046】インタフェースステーション(I/F)1
8において、基板Gは、エクステンション・クーリング
ステージ(EXT・COL)106から周辺装置110
の周辺露光装置(EE)に搬入され、そこで基板Gの周
辺部に付着するレジストを現像時に除去するための露光
を受けた後に、隣の露光装置12へ送られる(ステップ
S11)。
【0047】露光装置12では基板G上のレジストに所
定の回路パターンが露光される。そして、パターン露光
を終えた基板Gは、露光装置12からインタフェースス
テーション(I/F)18に戻されると(ステップS1
1)、先ず周辺装置110のタイトラー(TITLRE
R)に搬入され、そこで基板上の所定の部位に所定の情
報が記される(ステップS12)。しかる後、基板Gはエ
クステンション・クーリングステージ(EXT・CO
L)106に戻される。インタフェースステーション
(I/F)18における基板Gの搬送および露光装置1
2との基板Gのやりとりは搬送装置104によって行わ
れる。
【0048】プロセスステーション(P/S)16で
は、第2の熱的処理部30において搬送機構90がエク
ステンション・クーリングステージ(EXT・COL)
106より露光済の基板Gを受け取り、プロセスライン
B側の多段ユニット部(TB)92内のパスユニット
(PASS)を介して現像プロセス部32へ受け渡す。
現像プロセス部32では、該多段ユニット部(TB)9
2内のパスユニット(PASS)から受け取った基板G
を現像ユニット(DEV)94に搬入する。現像ユニッ
ト(DEV)94において基板GはプロセスラインBの
下流に向って平流し方式で搬送され、その搬送中に現
像、リンス、乾燥の一連の現像処理工程が行われる(ス
テップS13)。
【0049】現像プロセス部32で現像処理を受けた基
板Gは下流側隣の脱色プロセス部34へ搬入され、そこ
でi線照射による脱色処理を受ける(ステップS14)。
脱色処理の済んだ基板Gは、第3の熱的処理部36の上
流側多段ユニット部(TB)98内のパスユニット(P
ASS)に受け渡される。
【0050】第3の熱的処理部(TB)98において、
基板Gは、最初に該パスユニット(PASS)から加熱
ユニット(POBAKE)の1つに移され、そこでポス
トベーキングを受ける(ステップS15)。次に、基板G
は、下流側多段ユニット部(TB)102内のパスクー
リング・ユニット(PASS・COL)に移され、そこ
で所定の基板温度に冷却される(ステップS16)。第3
の熱的処理部36における基板Gの搬送は搬送機構10
0によって行われる。
【0051】カセットステーション(C/S)14側で
は、搬送機構22が、第3の熱的処理部36のパスクー
リング・ユニット(PASS・COL)から塗布現像処
理の全工程を終えた基板Gを受け取り、受け取った基板
Gをいずれか1つのカセットCに収容する(ステップS
1)。
【0052】この塗布現像処理システム10において
は、たとえば洗浄プロセス部24のスクラバ洗浄ユニッ
ト(SCR)42に本発明を適用することができる。以
下、図4〜図13を参照して本発明をスクラバ洗浄ユニ
ット(SCR)42に適用した実施形態を説明する。
【0053】図4に、本発明の一実施形態によるスクラ
バ洗浄ユニット(SCR)42の全体構成を示す。この
スクラバ洗浄ユニット(SCR)42は、プロセスライ
ンAに沿って水平方向(X方向)に搬送ローラ112を
敷設してなるコロ搬送型の搬送路114を有し、この搬
送路114に沿って隔壁116を介して6つのブロック
またはモジュールM1〜M6を一列に連続配置してなる。
【0054】これら6つのモジュールM1〜M6のうち、
最上流端に位置する1番目のモジュールM1は基板搬入
部を構成し、2番目のモジュールM2はスクラビング洗
浄処理部を構成し、3番目のモジュールM3はブロー洗
浄処理部を構成し、4番目のモジュールM4はリンス処
理部を構成し、5番目のモジュールM5は乾燥処理部を
構成し、6番目つまり最後尾のモジュールM6は基板搬
出部を構成している。
【0055】基板搬入部M1には、上流側隣の基板搬送
機構(図示せず)から手渡される基板Gを水平姿勢で受
け取って搬送路114上に移載するための昇降可能な複
数本のリフトピン118が設けられている。基板搬出部
M6にも、基板Gを水平姿勢で持ち上げて隣の基板搬送
機構(図示せず)へ手渡すための昇降可能な複数本のリ
フトピン120が設けられている。
【0056】スクラビング洗浄処理部M2には、搬送路
114に沿って上流側から順に薬液ノズル122、プレ
ウエット用の洗浄スプレー管124、スクラビング洗浄
用の上下一対のロールブラシ126,128、洗い流し
用の上下一対の洗浄スプレー管130,131等が配置
されている。また、下流側の端部または壁際には、隣室
(M3)と雰囲気を遮断するためのエアカーテン形成部
またはエア吹出し部132が設けられている。
【0057】ブロー洗浄処理部M3には、たとえば2流
体ジェットノズルからなる洗浄ノズル134,135が
搬送路114を挟んで上下に(図示の例では一対)配置
されるとともに、下流側の隣室(M4)と雰囲気を遮断
するためのエアカーテン形成部136も設けられてい
る。
【0058】リンス処理部M4には、搬送路114を挟
んで上下一対のリンスノズル137,138が配置され
るとともに、下流側の隣室(M5)と雰囲気を遮断する
ためのエアカーテン形成部139も設けられている。
【0059】乾燥処理部M5には、本実施形態における
液切り用のエアナイフ機構として複数(図示の例では一
対)のエアナイフ140,142が、搬送路114を挟
んで上下に、かつ搬送方向にオフセットして配置されて
いる。
【0060】処理部M2〜M5においては、搬送路114
の下に落ちた液を受け集めるためのパン144,14
6,148,150がそれぞれ設けられている。各パン
144〜150の底に設けられた排液口には回収系統ま
たは排液系統の配管が接続されている。
【0061】ここで、このスクラバ洗浄ユニット(SC
R)42における全体の動作および作用を説明する。基
板搬入部M1は、隣の基板搬送機構(図示せず)から基
板Gを1枚単位で受け取って搬送路114に移載または
搬入する。搬送路114を構成する搬送ローラ112
は、回転駆動シャフトや歯車等の伝動機構(図示せず)
を介して電気モータ(図示せず)の駆動力により前進方
向に回転している。したがって、搬送路112に載った
基板Gは直ちに隣のスクラビング洗浄処理部M2へ向け
て搬送される。通常、LCD用の基板Gは長方形に形成
されており、その長辺方向が搬送方向と平行になる向き
で搬送路114上を搬送される。
【0062】スクラビング洗浄処理部M2では、搬送路
114上を搬送される基板Gの上面(被処理面)に対し
て、最初に薬液ノズル122がたとえば酸またはアルカ
リ系の薬液を基板Gの上面に吹き付け、直後に洗浄スプ
レー管124がプレウエット用の洗浄液たとえば純水を
吹き付ける。なお、図示しないが、搬送路114の下方
にも同様の薬液ノズルおよび洗浄スプレー管を配置し
て、基板Gの下面にも薬液やプレウエット液を吹き付け
てもよい。
【0063】次いで、基板Gは上下のロールブラシ12
6,128の間を通り抜け、その際に各ロールブラシ1
26,128が基板Gの上下面に付いている異物(塵
埃、破片、汚染物等)を擦り取る。直後に、上下の洗浄
スプレー管130,131が基板Gの上下面に洗浄液た
とえば純水を吹き付け、基板表面に浮遊している異物を
洗い流す。
【0064】スクラビング洗浄処理部M2を抜けると、
基板Gは次にブロー洗浄処理部M3に入る。その際、エ
アカーテン形成部132より空気流が基板Gの上面に吹
き付けられることで、ある程度であるが、基板上面の液
が基板後端から処理部M2側のパン144に落とされ
る。
【0065】ブロー洗浄処理部M3では、上下の洗浄ノ
ズル134,135が、加圧された洗浄液(たとえば純
水)と加圧された気体(たとえば窒素)とをノズル内で
混合して粒状の液滴を生成し、生成した液滴を基板Gの
上下面に向けて噴射する。こうしてガスが溶け込んだ洗
浄液が基板Gの表面に衝突することで、基板表面に付着
または残存している異物が除去される。
【0066】ブロー洗浄処理部M3の次に基板Gはリン
ス処理部M4を通過する。ブロー洗浄処理部M3を抜ける
際にも、エアカーテン形成部136より空気流が基板G
の上面に吹き付けられることで、ある程度であるが、基
板上面の液が基板後端から処理部M3側のパン146に
落とされる。
【0067】リンス処理部M4では、搬送路114上を
水平姿勢で搬送される基板Gの上下両面に対して、上下
のリンスノズル137,138がリンス液たとえば純水
を吹き付けることにより、ブロー洗浄処理部M3から持
ち込まれた基板G上の液(異物が浮遊している液)がリ
ンス液と一緒に流れて基板の外へ掃き出され、基板表面
には清浄なリンス液が残る(つまり置換される)。
【0068】リンス処理部M4の次に基板Gは乾燥処理
部M5に送られる。リンス処理部M4を抜ける際にも、エ
アカーテン形成部139より空気流が基板Gの上面に吹
き付けられることで、ある程度であるが、基板上面の液
が基板後端から処理部M4側のパン148に落とされ
る。
【0069】乾燥処理部M5では、搬送路114上を水
平姿勢で搬送される基板Gの両面に対して、上下のエア
ナイフ140,142がナイフ状の鋭利な気体流たとえ
ば空気流を当てることにより、基板表面に付いていたリ
ンス液のほぼ全部が基板後方へ払い落とされる(液切り
される)。本実施形態におけるエアナイフ機構の構成お
よび作用は後で詳しく説明する。なお、乾燥処理後に基
板G上に水あかが部分的または局所的に残るのを防止す
るために、エアナイフ140,142の少し上流側でプ
レウエット用のノズル(図示せず)よりたとえば純水を
基板Gの全面に万遍に吹き付けるのが好ましい。
【0070】乾燥処理部M5で液切りされた基板Gはそ
のまま搬送路114に乗って基板搬出部M6に送られ
る。基板搬出部M6は、基板搬入部M1と同様の構成を有
しており、基板の受け渡し手順が搬入と搬出とで反対に
なるだけで基板搬入部M1と同様に動作する。つまり、
基板受け渡し用のリフトピン120を搬送路114より
も低い位置に待機させて基板Gが上流側(乾燥部M5)
から流れてくるのを待ち、基板Gがリフトピン120の
直上の所定位置に着いたならリフトピン120を上方へ
突き上げて基板Gを水平姿勢で持ち上げ、隣の基板搬送
機構(図示せず)へ渡す。
【0071】次に、図5〜図13につき、本実施形態の
乾燥処理部M5に設けられるエアナイフ機構の実施例を
説明する。
【0072】図5に、本実施形態で用いるエアナイフ
(140,142)の一構成例を縦断面図で示す。この
構成例のエアナイフ本体1は、気体供給部(図示せず)
より圧送されてくる気体(たとえば空気または窒素ガ
ス)を導入する気体導入口2と、この気体導入口2より
導入された気体をいったん蓄積するバッファ室3と、こ
のバッファ室3内の気体を外へ噴き出す断面テーパ状の
噴出部4とを有する。バッファ室3内の噴出部4の手前
には整流用の多孔板5が取り付けられている。噴出部4
には一対の気体噴射板6,7がそれぞれの長孔6a,7
aを介してボルト5で取り付けられ、両気体噴射板6,
7の先端部間に形成される可変の隙間がスリット型の噴
出口8を構成する。
【0073】図6および図7に、第1の実施例によるエ
アナイフ機構の構成を示す。この実施例では、搬送方向
において上部エアナイフ140よりも下部エアナイフ1
42を下流側にオフセットさせて配置する形態を採る。
両エアナイフ140,142は、搬送方向と平行な水平
面内では互いにほぼ平行に、かつ搬送路114の左右横
方向に対して斜めに傾けて配置され(図7)、搬送方向
と直交する垂直面内では搬送方向に逆らう向きで気体を
基板Gに吹き付ける姿勢で配置される(図6)。なお、
この実施形態において「左」と「右」は搬送方向(X方
向)を基準(前)としている。
【0074】両エアナイフ140,142を通過する基
板Gは、前段のリンス処理部M4で上下リンスノズル1
37,138よりリンス液を浴びてきており、概して、
基板上面にはリンス液が1つないし数個の液膜RUの形
態で付いており、基板下面にはリンス液が無数の液滴R
Lの形態で付いている。
【0075】図8に、この実施例におけるエアナイフ機
構の作用を示す。図8の(A)に示すように、搬送路1
14上で基板Gが上下エアナイフ140,142の間を
通過する際、上部エアナイフ140は搬送方向に逆らう
向きで斜め上方から基板Gの上面に気体を吹き付け、下
部エアナイフ142は搬送方向に逆らう向きで斜め下方
から基板Gの下面に気体を吹き付ける。そうすると、基
板Gの上面では、図8の(B)に示すように、リンス液
の液膜RUが表面張力に抗して基板後方へ吹き寄せら
れ、大部分は基板後端から基板の外へ落とされ、一部は
基板下面に廻り込む。そして、基板Gの下面では、図8
の(C)に示すように、リンス液の液滴RLが基板後端
部へ寄せ集められ、基板上面から廻り込んできた分と一
緒に殆どが基板後端から基板の外へ落とされる。もっと
も、一部が基板上面に廻り込むこともあるが、その廻り
込み量は1回目(上面→下面)の廻り込み量よりも少な
い。
【0076】このように、この実施例では、上部エアナ
イフ140と下部エアナイフ142との間で搬送方向に
位置的なオフセットをもたせることにより、基板Gの上
面および下面における液の掃き寄せないし掃き出しに時
間的なオフセットを与え、それによって基板後端におけ
る液切りを良好に行い、基板後端付近の液の残留を防止
ないし低減することができる。
【0077】また、この実施例では、上記のような上下
エアナイフ140,142間のオフセット配置により、
それぞれの気体流が搬送路114上で相互衝突しないの
で、両エアナイフ間に基板Gが進入する際の風切音(共
鳴)は殆ど発生しなくなり、発生しても著しく小さなも
のになる。
【0078】また、この実施例では、両エアナイフ14
0,142が互いに平行状態で搬送路114の左右横方
向に対して斜めに傾いていることにより、図9に示すよ
うに基板Gの上面および下面において液RU,RLを基板
後端部の同じ角隅部(図9では左側の角隅部)の方に寄
せ集めて対角線方向(矢印Aの方向)に液切りすること
ができる。その際、矢印Bで示すように、反対側の角隅
部(右側角隅部)側からの液が基板後端に沿って流れ、
この流れの勢いで液切りが促進される。
【0079】図10に、第2の実施例によるエアナイフ
機構の構成を示す。第1の実施例が両エアナイフ14
0,142を平行に配置したのに対して、この実施例で
は両エアナイフ140,142を搬送路114の左右横
方向に対して互いに逆向きで斜めに傾けて(つまり
“ハ”字状に)配置する。
【0080】かかる“ハ”字状配置方式によれば、基板
Gの上面および下面において液RU,RLを時間差を置い
て基板後端部の左右角隅部より液切りすることができ
る。より詳細には、上部エアナイフ140は基板上面に
対して図9に示すように基板後端部の左側角隅部より液
切りするように作用する。この際、上記したように、基
板後端に沿って右側角隅部側から左側角隅部への液の流
れによって液切りが促進される。一方、上部エアナイフ
140より少し遅れて下部エアナイフ142は、基板下
面に対して図11に示すように基板後端部の右側角隅部
より対角線方向(矢印Cの方向)に液切りするように作
用する。この際、矢印Dで示すように、反対側の角隅部
つまり左側角隅部からの液(基板上面から廻り込んだ液
も含まれる)が基板後端に沿って右側角隅部側に流れる
ことにより、この流れの勢いで液切りが促進される。こ
のように、基板上面から基板下面に廻り込んだ液を基板
後端に沿って逆流させることで、液切り効果を高めるこ
とができる。
【0081】図12に、第3の実施例によるエアナイフ
機構の構成を示す。この実施例は、上記した第1または
第2の実施例の構成において、下部エアナイフ142よ
り直ぐ下流側の位置にて搬送路114の上方に別の上部
エアナイフ152を配置するものである。この構成によ
れば、仮に下部エアナイフ142を通過した直後の基板
Gに液が残留していても、つまり下部エアナイフ142
からの気体の吹き付けによって基板後端部で下面から上
面へ廻り込んだ液が有っても、この上部エアナイフ15
2によって基板後端部の液をほぼ跡形も無く吹き落とし
て、十全な乾燥処理品質を保証することができる。十全
な乾燥処理を保証するために、従来は搬送路に沿って上
下エアナイフを2対以上設けていたが、本実施例形態に
よれば3個のエアナイフで同等またはそれ以上の乾燥処
理品質を得ることができる。もっとも、本実施例形態に
おいてエアナイフを4個以上用いる構成ももちろん可能
である。
【0082】図13に、第4の実施例によるエアナイフ
機構の構成を示す。この実施例は、上記した第1または
第2の実施例の構成において、搬送路114に沿って上
部エアナイフ140と下部エアナイフ142との間の位
置にて下部エアナイフ142側(搬送路114の下)
に、基板Gから液を吸引分離するためのバキューム手段
154を設ける。図示の構成例におけるバキューム手段
154は、基板Gの左右両端をカバーする範囲で搬送路
114の左右横方向に延在する上面の開口した筒体から
なり、配管156を介して真空装置たとえばエジェクタ
装置(図示せず)に接続されている。
【0083】図13に示すように、バキューム手段15
4は基板Gの下面から液をバキューム力で吸引分離する
ことができる。特に、基板Gの後端部がバキューム手段
154に差し掛かる時は、上部エアナイフ140からの
気体の吹き付けにより基板上面から基板下面側に廻り込
んだ液と、下部エアナイフ142からの気体の吹き付け
により基板下面内で後端に掃き寄せられた液とを効率良
く一機に吸い取ることができる。
【0084】上記した実施形態では搬送路114に沿っ
て上部エアノズル140の下流側に下部エアノズル14
2を配置したが、反対の位置関係つまり下部エアノズル
142を上部エアノズル140の上流側に配置する構成
も可能である。スクラバ洗浄ユニット(SCR)42内
のエアノズル機構以外の部分においても種々の変形が可
能である。
【0085】上記した実施形態では、搬送ローラ112
を水平方向に敷設してなるコロ搬送型の搬送路114を
構成した。このようなコロ搬送型の搬送路では、各対向
する一対の搬送ローラ112,112の中間位置にも基
板搬送用のローラを取り付けてもよい。また、一定の間
隔を空けて一対のベルトを水平方向に敷設してなるベル
ト搬送型の搬送路も可能である。
【0086】搬送路の途中で、たとえば乾燥処理部M5
内で基板Gを傾斜状態で停止または搬送することも可能
である。その場合、本発明におけるエアナイフも基板の
傾斜に合せて傾斜状態に切り換える構成とすることがで
きる。
【0087】なお、図6において、上部エアナイフ14
0からの気体吐出方向と基板表面との間の小さい方の角
度(傾き角)θ1と下部エアナイフ142からの気体吐
出方向と基板表面との間の小さい方の角度(傾き角)θ
2とは同じでもよいが、上部エアナイフ140の傾き角
θ1よりも下部エアナイフ142の傾き角θ2の方を小さ
くしてもよい。θ1>θ2とすることにより、下部エアナ
イフ142からの気体吹き付けによる基板裏面から基板
表面への液の戻り量を低減できるとともに、基板Gの上
下振動も低減できる。なお、上部エアナイフ140の傾
き角θ1は液切りに最適な角度に設定されてよい。θ1>
θ2の条件によれば、下部エアナイフ142の液切り能
力は上部エアナイフ140よりも若干低下するが、概し
て付着液量の少ない基板裏面に対しては十分な能力を確
保できる。
【0088】また、図12において、上部エアナイフ1
52の気体吐出方向と基板表面との間の小さい方の角度
(傾き角)θ3とエアナイフ140,142の傾き角θ
1,θ2との関係を、θ1=θ2=θ3、θ1=θ2>θ3、θ
1=θ3>θ2、θ1>θ2=θ3、θ1>θ2>θ3のいずれ
かに設定してもよいことはいうまでもない。θ1=θ2>
θ3とすれば基板の裏面も十全に乾燥でき、θ1=θ3>
θ2とすれば基板表面の乾燥能力を向上でき、θ1>θ2
=θ3とすれば基板の上下振動を低減しつつ基板を乾燥
でき、θ1>θ2>θ3とすればさらに基板の上下振動を
低減しつつ基板乾燥を良好に行うことができる。
【0089】上記した実施形態はスクラバ洗浄ユニット
または洗浄処理装置に係るものであったが、本発明は洗
浄処理装置以外の基板処理装置にも適用可能であり、た
とえば上記のような塗布現像処理システムにおいては現
像ユニット(DEV)94にも適用可能である。すなわ
ち、現像ユニット(DEV)94における搬送路上のリ
ンス処理部の下流側で上記実施形態と同様の乾燥処理を
行うことができる。また、本発明はリンス液以外にも任
意の液の液切りに適用可能である。本発明における被処
理基板はLCD基板に限るものではなく、液切りまたは
乾燥を必要とする任意の被処理基板が含まれる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の基板処理
装置によれば、平流し方式において被処理基板上の液を
基板両面から効果的かつ確実に取り除くことができる。
また、液切り用エアナイフの位置精度要件を緩和しつつ
良好な液切りを保証することもできる。さらには、エア
ナイフに起因する風切音(共鳴)を防止ないし低減する
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板処理装置の適用可能な塗布現像処
理システムの構成を示す平面図である。
【図2】上記塗布現像処理システムにおける熱的処理部
の構成を示す側面図である。
【図3】上記塗布現像処理システムにおける処理の手順
を示すフローチャートである。
【図4】実施形態におけるスクラバ洗浄ユニットの全体
構成を示す正面図である。
【図5】実施形態で用いるエアナイフの構成例を示す縦
断面図である。
【図6】第1の実施例におけるエアナイフ機構の構成を
示す側面図である。
【図7】第1の実施例におけるエアナイフ機構の構成を
示す平面図である。
【図8】第1の実施例におけるエアナイフ機構の作用を
示す側面図である。
【図9】第1の実施例におけるエアナイフ機構の作用を
示す平面図である。
【図10】第2の実施例におけるエアナイフ機構の構成
を示す平面図である。
【図11】第2の実施例におけるエアナイフ機構の作用
を示す平面図である。
【図12】第3の実施例におけるエアナイフ機構の構成
を示す側面図である。
【図13】第4の実施例におけるエアナイフ機構の構成
を示す側面図である。
【符号の説明】
10 塗布現像処理システム 16(P/S) プロセスステーション 24 洗浄プロセス部 42 スクラバ洗浄ユニット 112 搬送ローラ 114 搬送路 M5 乾燥処理部 140 上部エアナイフ 142 上部エアナイフ 152 上部エアナイフ 154 バキューム手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 広 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 Fターム(参考) 2H088 FA18 FA21 FA25 FA27 FA28 FA29 FA30 HA01 MA20 2H090 JC00 JC19 2H096 AA27 AA28 GA21 GA23 GA24 5F046 LA11 LA18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板をほぼ水平な姿勢で水平方向
    に搬送する搬送路と、 第1の位置にて前記搬送路の上方もしくは下方から前記
    基板に気体を吹き付ける第1のエアナイフと、 前記搬送路に沿って前記第1の位置より直ぐ下流側の第
    2の位置にて前記第1のエアナイフからみて前記搬送路
    の反対側より前記基板に気体を吹き付ける第2のエアナ
    イフとを有する基板処理装置。
  2. 【請求項2】 被処理基板をほぼ水平な姿勢で水平方向
    に搬送する搬送路と、 前記搬送路に沿った第1の位置にて前記搬送路の上方か
    ら前記基板の上面に気体を吹き付ける第1のエアナイフ
    と、 前記搬送路に沿って前記第1の位置より直ぐ下流側の第
    2の位置にて前記搬送路の下方から前記基板の下面に気
    体を吹き付ける第2のエアナイフとを有する基板処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2のエアナイフを互い
    にほぼ平行に、かつ前記搬送路の左右横方向に対して斜
    めに傾けて配置する請求項1または2に記載の基板処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2のエアナイフを前記
    搬送路の左右横方向に対して互いに逆向きに斜めに傾け
    て配置する請求項1または2に記載の基板処理装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送路に沿って前記第2の位置より
    直ぐ下流側の第3の位置にて前記第2のエアナイフから
    みて前記搬送路の反対側より前記基板に気体を吹き付け
    る第3のエアナイフを有する請求項1〜4のいずれかに
    記載の基板処理装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送路に沿って前記第1の位置と前
    記第2の位置との間の第4の位置にて前記第2のエアナ
    イフと同じ側から前記基板に付着している液をバキュー
    ム吸引力により吸い込むバキューム手段を有する請求項
    1〜5のいずれかに記載の基板処理装置。
  7. 【請求項7】 各々の前記エアナイフが前記気体を搬送
    方向に逆らう向きで前記基板に吹き付ける請求項1〜6
    のいずれかに記載の基板処理装置。
JP2001329952A 2001-10-26 2001-10-26 基板処理装置 Pending JP2003133217A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001329952A JP2003133217A (ja) 2001-10-26 2001-10-26 基板処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001329952A JP2003133217A (ja) 2001-10-26 2001-10-26 基板処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003133217A true JP2003133217A (ja) 2003-05-09

Family

ID=19145759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001329952A Pending JP2003133217A (ja) 2001-10-26 2001-10-26 基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003133217A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008249795A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Optrex Corp 表示パネルの乾燥処理装置及び表示パネルの洗浄・乾燥方法
US8518278B2 (en) 2010-09-09 2013-08-27 Canon Kabushiki Kaisha Method of drying substrate, and method of manufacturing image display apparatus using the same
KR101387613B1 (ko) * 2012-05-25 2014-04-23 에프엔에스테크 주식회사 디스플레이 기판 세정장치
US8828149B2 (en) * 2003-10-13 2014-09-09 Lg Display Co., Ltd Apparatus for fabricating thin film transistor array substrate
JP2015213860A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 東洋熱工業株式会社 異物除去装置
KR20150138880A (ko) * 2014-05-30 2015-12-11 세메스 주식회사 유체 공급 유닛 및 이를 이용한 기판 처리 장치
CN107393846A (zh) * 2016-05-09 2017-11-24 株式会社荏原制作所 基板清洗装置
JP2020527689A (ja) * 2017-07-14 2020-09-10 レナ テクノロジー ゲーエムベーハーRENA Technologies GmbH 基板を乾燥させるための乾燥装置及び方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8828149B2 (en) * 2003-10-13 2014-09-09 Lg Display Co., Ltd Apparatus for fabricating thin film transistor array substrate
JP2008249795A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Optrex Corp 表示パネルの乾燥処理装置及び表示パネルの洗浄・乾燥方法
US8518278B2 (en) 2010-09-09 2013-08-27 Canon Kabushiki Kaisha Method of drying substrate, and method of manufacturing image display apparatus using the same
KR101387613B1 (ko) * 2012-05-25 2014-04-23 에프엔에스테크 주식회사 디스플레이 기판 세정장치
JP2015213860A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 東洋熱工業株式会社 異物除去装置
KR20150138880A (ko) * 2014-05-30 2015-12-11 세메스 주식회사 유체 공급 유닛 및 이를 이용한 기판 처리 장치
KR102223760B1 (ko) * 2014-05-30 2021-03-08 세메스 주식회사 유체 공급 유닛 및 이를 이용한 기판 처리 장치
CN107393846A (zh) * 2016-05-09 2017-11-24 株式会社荏原制作所 基板清洗装置
CN107393846B (zh) * 2016-05-09 2024-04-09 株式会社荏原制作所 基板清洗装置、基板清洗方法及基板处理装置
JP2020527689A (ja) * 2017-07-14 2020-09-10 レナ テクノロジー ゲーエムベーハーRENA Technologies GmbH 基板を乾燥させるための乾燥装置及び方法
JP7273788B2 (ja) 2017-07-14 2023-05-15 レナ テクノロジー ゲーエムベーハー 基板を乾燥させるための乾燥装置及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4056858B2 (ja) 基板処理装置
TWI360836B (en) Substrate processing apparatus
JP4753313B2 (ja) 基板処理装置
KR101194975B1 (ko) 기판처리장치
JP4579268B2 (ja) 基板処理装置
JP2013045877A (ja) 基板処理装置
JP2003145064A (ja) 2流体ジェットノズル及び基板洗浄装置
KR20060136336A (ko) 기판처리장치
JP2013026490A (ja) 基板処理装置
JP3754905B2 (ja) 基板乾燥装置
KR100904278B1 (ko) 기판처리장치
JP3887549B2 (ja) 基板搬送装置
JP2003133217A (ja) 基板処理装置
JP3916891B2 (ja) 基板処理装置及び現像処理装置
JP3837720B2 (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
JP3763125B2 (ja) 基板処理装置
JP4620536B2 (ja) 基板処理装置
JP3550277B2 (ja) 基板処理装置
JP4180250B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP4762850B2 (ja) 回転ロールの洗浄機構及び回転ロールの洗浄方法
JP3766968B2 (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
JP4328342B2 (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
JP3968038B2 (ja) 基板処理方法及び基板処理装置及び現像処理方法及び現像処理装置
JP3920156B2 (ja) 現像処理装置
JP3843252B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法