JP2003132708A - Led照明装置 - Google Patents

Led照明装置

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JP2003132708A
JP2003132708A JP2001328245A JP2001328245A JP2003132708A JP 2003132708 A JP2003132708 A JP 2003132708A JP 2001328245 A JP2001328245 A JP 2001328245A JP 2001328245 A JP2001328245 A JP 2001328245A JP 2003132708 A JP2003132708 A JP 2003132708A
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Yasuo Yamada
康生 山田
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TANABE TAKE SHOTEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LED照明装置において、電飾用照明として
の十分な光量を保ったまま、発光の輝度及び色のムラを
従来のLED照明装置より低減する。 【解決手段】 LED照明装置10において、LED発光
部1を第一のカバー2で、更にその外側を第二のカバー3
で覆う。それによりLED発光部1の光が第一のカバー2
での散乱後、更に第二のカバー3で散乱される。その結
果、第二のカバー3の外面は、従来のLED照明装置よ
り一様でムラのない輝度及び色で光る。その場合好まし
くは、赤色LED1bRと緑色LED1bGと青色LED1bB
との数の比率が3:2:2であり、第一のカバー2及び第二
のカバー3のそれぞれの内側のフィルム2b及び3bが60〜7
0%の不透明度と70〜90%の白色度とである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発光ダイオード(Li
ght Emitting Diode、以下、LEDという)を光源とす
る照明装置に関し、特に、赤、緑、青の三原色のLED
を含むものに関する。
【0002】
【従来の技術】電飾用等の照明装置ではその光源として
従来主に蛍光ランプが用いられた。図5は蛍光ランプ照
明装置40の概略図である。蛍光ランプ照明装置40は、蛍
光ランプ41を光源とする照明装置の一例である。図5の
(a)は蛍光ランプ照明装置40の斜視図である。図5の(a)
では、カバー42の内部を示すために、カバー42の一部が
取り除かれている。図5の(b)は蛍光ランプ照明装置40の
回路図である。
【0003】カバー42の本体42aは、例えば半円筒形で
透明なアクリル製である。その円筒部分の内面にプラス
チック製の白色のフィルム42bが貼られている。図5の
(a)に示されている通り、蛍光ランプ41はカバー42の内
部に収められる。蛍光ランプ41の種別は、例えばJIS
(日本工業規格)C7601によるFL4、FL6、FL8、
及びFL10のいずれかであり、いずれも細長い円柱形
である。蛍光ランプ41の軸方向はカバー42と平行であ
る。蛍光ランプ41は、軸方向の第一の端部41aを第一の
ホルダー43aで、第二の端部41bを第二のホルダー43b
で、それぞれ保持され、筐体44上に固定される。
【0004】蛍光ランプ41の第一の端部41a及び第二の
端部41bにはそれぞれ二つずつ、電極が設けられてい
る。図5の(b)に示されている通り、蛍光ランプ41では、
第一の端部41aの第一の電極41a1と第二の電極41a2との
間を第一のフィラメント48aが、第二の端部41bの第一の
電極41b1と第二の電極41b2との間を第二のフィラメント
48bが、それぞれ接続する。第一の端部41aの第一の電極
41a1、及び、第二の端部41bの第一の電極41b1は、スタ
ータ45へ接続される。第一の端部41aの第二の電極41a2
は安定器46を通して、一方、第二の端部41bの第二の電
極41b2は直接、それぞれ交流電源ACへ接続される。
【0005】蛍光ランプ照明装置40は交流電源ACを投入
されると以下のように発光する。交流電源ACの投入後、
スタータ45を一定時間導通させて、蛍光ランプ41の第一
のフィラメント48a及び第二のフィラメント48bに電流を
流す。こうして、第一のフィラメント48aと第二のフィ
ラメント48bとが加熱される。その後、スタータ45を遮
断すると、安定器46が第一のフィラメント48aと第二の
フィラメント48bとの間に高電圧を印加する。その高電
圧により両フィラメント間に放電が生じ、蛍光ランプ41
が発光する。一旦発光した後は、安定器46が蛍光ランプ
41の発光を持続させる。
【0006】蛍光ランプ41の発した光はカバー42のフィ
ルム42bにより散乱され、様々な方向へ拡散される。そ
の結果、カバー42の外面がほぼ一様に光る。こうして、
蛍光ランプ照明装置40は電飾用照明としての美的効果を
発揮する。
【0007】図6は、上記の例とは別の蛍光ランプ照明
装置50である。図6では、図5に示されている蛍光ランプ
照明装置40の構成要素と同様なものに対して同じ符号を
付す。それらの同様な構成要素については上記の説明を
援用する。
【0008】上記の蛍光ランプ照明装置40は一本の蛍光
ランプ41だけを含む。一方、蛍光ランプ照明装置50は、
赤色蛍光ランプ51R、緑色蛍光ランプ51G、及び青色蛍光
ランプ51Bの三本を含む。赤色蛍光ランプ51R、緑色蛍光
ランプ51G、及び青色蛍光ランプ51Bはいずれも、上記の
蛍光ランプ41と同種の蛍光ランプの表面にそれぞれの色
のフィルムを貼ったものである。
【0009】赤色蛍光ランプ51R、緑色蛍光ランプ51G、
及び青色蛍光ランプ51Bの発した原色光はそれぞれ、カ
バー42のフィルム42bにより散乱される。その結果、カ
バー42の外面の全体が三つの原色光を混合した色で光
る。その混合色の光の色度、彩度、及び明度は、赤色蛍
光ランプ51R、緑色蛍光ランプ51G、及び青色蛍光ランプ
51Bのそれぞれの光量を調節することにより変化する。
こうして、蛍光ランプ照明装置50は電飾用照明としての
美的効果を更に高く発揮する。
【0010】しかし、上記の蛍光ランプ照明装置40及び
50には次のような欠点がある。蛍光ランプでは発熱量が
多いので、密閉された狭い空間で使用される時、その空
間内の温度をかなり上昇させる。それにより、蛍光ラン
プの耐久性が著しく低下する。そのような過熱による耐
久性の低下を回避するには、カバー42のサイズをある程
度より大きくし、内部の空間をある程度より広くしなけ
ればならない。その結果、上記の蛍光ランプ照明装置40
及び50では小型化が困難であった。
【0011】特に、多色発光の可能な蛍光ランプ照明装
置50は蛍光ランプを三本含み、それぞれの蛍光ランプの
間隔をある程度の距離だけ確保しなければならない。そ
の結果、光源が広い面積を要するので、小型化が更に困
難であった。その上、蛍光ランプ同士がある程度の間隔
を置くので、それぞれからの原色光がカバー42での散乱
では十分に混合できなかった。それにより、カバー42の
外面ではその発光の色度、彩度、又は明度にムラが生
じ、美的効果を損ねていた。
【0012】上記のような蛍光ランプ照明装置に代わ
り、近年、LEDを光源とする照明装置(以下、LED
照明装置という)が多く用いられている。その理由は、
LEDが蛍光ランプに対して、次のような利点を有する
からである。第一に、LEDの寿命は半減値で50,000時
間程度であり、蛍光ランプの寿命(半減値で5,000時間程
度)に比べてかなり長い。その理由は主に、蛍光ランプ
ではフィラメントが経年劣化又は振動で断線しやすいか
らである。第二に、LEDの点滅の応答速度は蛍光ラン
プに比べて大きい。その理由は主に、蛍光ランプの点灯
にはフィラメントの予熱が必要であるので、点灯まであ
る程度の時間を要するからである。第三に、LEDへの
印加電圧は数V程度であって、蛍光ランプへの印加電圧5
00〜600Vに比べて低いので、点灯及び消灯時に発生する
電磁ノイズが小さい。第四に、LEDのサイズ及び発熱
量は蛍光ランプに比べかなり小さい。従って一つの蛍光
ランプと同じ光量を得られるだけの複数のLEDを含む
光源は、その蛍光ランプと比べ、サイズ及び発熱量を低
減できる。それ故、蛍光ランプとは異なり、密閉された
狭い空間で長時間使用できる。
【0013】図7はLED照明装置60の概略図である。
LED照明装置60は、LEDを光源とする照明装置の一
例である。図7では、図5及び図6に示されている構成要
素と同様なものに対して同じ符号を付す。図7の(a)はL
ED照明装置60の斜視図である。図7の(a)では、カバー
42の内部を示すために、カバー42の一部が取り除かれて
いる。図7の(b)はLED照明装置60の回路図である。
【0014】LED制御部64及び定電圧電源部65は、図
7の(a)には示されていないが、筐体44内部に収められ
る。定電圧電源部65はADコンバータを含み、外部の交
流電源ACからの交流を直流へ変換する。図7の(b)に示さ
れている通り、定電圧電源部65から出力された直流電力
は、高電位側端子65H及び低電圧側端子65LからLED発
光部61及びLED制御部64へ供給される。
【0015】LED制御部64は、LED発光部61の高電
位側の三端子Ra、Ga、及びBaと、定電圧電源部65の高電
位側端子65Hと、を中継する回路であり、それらの間を
流れる電流を導通し又は遮断するためのスイッチを含
む。それらのスイッチのスイッチングをPWM制御で制
御することにより、LED制御部64は赤色LED61bR、
緑色LED61bG、及び青色LED61bBのそれぞれを流れ
る電流を制御する。PWM制御用のパルス信号はLED
制御部64内部の発振回路で、予め記憶されたパルス列の
パターンに従って生成される。
【0016】LED発光部61は図7の(a)に示されている
通り、縦長の基板61aとその上に配列された複数の三原
色LED61bとを含む。基板61aは、例えば複数のネジ63
で筐体44へ固定される。三原色LED61bは、基板61aの
長手方向に沿って一直線上に等間隔で並ぶ。三原色LE
D61bは、赤色LED61bR、緑色LED61bG、及び青色
LED61bBから成り、その順に一個ずつ交互に並ぶ。三
原色LED61bは、基板61aの長手方向の一端からは三本
の導線62aでLED制御部64へ、他端からは一本の導線6
2bで定電圧電源部65へ、それぞれ図7の(b)に示されてい
るように接続される。
【0017】LED発光部61では図7の(b)に示されてい
る通り、複数の赤色LED61bR、複数の緑色LED61b
G、及び複数の青色LED61bBがそれぞれ別々に、直列
に接続される。複数の赤色LED61bRを直列に接続した
経路の一端はLED発光部61の赤色LED用高電位側端
子Raへ、その経路の他端は共通低電位側端子Eへ、それ
ぞれ接続される。同様に、複数の緑色LED61bGを直列
に接続した経路の各端はLED発光部61の緑色LED用
高電位側端子Ga及び共通低電位側端子Eへ、複数の青色
LED61bBを直列に接続した経路の各端は青色LED用
高電位側端子Ba及び共通低電位側端子Eへ、それぞれ接
続される。
【0018】以上の構成により、LED照明装置60はL
ED発光部61の三原色LED61bを、以下のように発光
させる。定電圧電源部65は外部交流電源ACからの交流を
直流に変換し、高電位側端子65H及び低電圧側端子65Lか
ら出力する。LED制御部64は、赤色LED61bRを流れ
る電流IR、緑色LED61bGを流れる電流IG、及び、青色
LED61bBを流れる電流IBを、それぞれPWM制御す
る。赤色LED61bRは電流IRにより決まる光量で赤く発
光する。緑色LED61bG及び青色LED61bBも同様に、
それぞれを流れる電流IG及びIBにより決まる光量で発光
する。
【0019】三原色LED61bが発した三原色光はカバ
ー42のフィルタ42bで散乱され、様々な方向へ拡散され
る。その結果、赤、緑、及び青の三原色光が混合した色
に、カバー42の外面が光る。三原色光のそれぞれの光量
は、三原色LED61bをそれぞれ流れる電流IR、IG、及
びIBを調節して制御される。その電流の調節は、LED
制御部64でのPWM制御用パルス信号のパルス列パター
ンを調節して行われる。こうして、LED照明装置60は
様々な色度、彩度、及び明度で発光できる。LED照明
装置60は更に、PWM制御用パルス信号のパルス列パタ
ーンを時間的に変化させ、それにより、赤色LED61b
R、緑色LED61bG、及び青色LED61bBのそれぞれの
光量を時間的に変化させる。こうして、LED照明装置
60は発光の色度等を時間的に変化させることができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】三原色LED61bの個
々のサイズは蛍光ランプ41に比べかなり小さい。それ
故、蛍光ランプ41では全体の輝度がほぼ一様であったの
に対し、上記のLED発光部61では三原色LED61bの
個々の設置場所に依存して、輝度が大きく変化する。従
って、カバー42のフィルム42bによる散乱だけではLE
D発光部61での輝度の変化を平均化しきれなかった。そ
の結果、LED照明装置60のような従来のLED照明装
置では、LED発光部61を覆うカバー42の表面に、以下
のような輝度の大きな変化が生じていた。
【0021】図8は、図7に示されているLED照明装置
60の点灯時、LED発光部61を覆うカバー42の外面の輝
度の分布を示す平面図である。カバー42の外面上に描か
れた複数のループK、L、M、・・・のそれぞれは輝度の
等しい点を示す。カバー42の外面の輝度は、三原色LE
D61bBのそれぞれの直上部71で最も大きく、そこから外
れるほど小さい。更に、三原色LED61bBのそれぞれの
直上部71及びその周辺では、発光の色がその部分の直下
の三原色LED61bの色に近い。その結果、カバー42の
外面の他の部分に比べ、発光の色が変化する。こうし
て、LED照明装置60のような従来のLED照明装置で
は、発光の輝度及び色がカバー42の外面全体で一様では
なく、ムラを生じた。その結果、電飾用照明としての美
的効果を損ねた。
【0022】フィルム42を厚くする等で、カバー42の可
視光に対する透過率を低下させることにより、カバー42
の外面の輝度を外面全体で均すことはできる。しかし、
その場合カバー42の外面全体で輝度が低下し、LED照
明装置60から発する光量が低減してしまう。こうして、
LED照明装置60のような従来のLED照明装置では電
飾用照明として十分な光量が得られなかった。
【0023】そこで、本発明はLED照明装置におい
て、電飾用照明としての十分な光量を保ったまま、発光
の輝度及び色のムラを従来のLED照明装置より低減す
ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のLED照明装置
は、赤色LEDと緑色LEDと青色LEDとの三原色L
EDを、それぞれの数の比率が所定の値となるように配
列したLED発光部;三原色LEDのそれぞれを流れる
電流を制御するためのLED制御部;三原色LEDのそ
れぞれに電圧を印加するための電源部;所定の不透明度
と白色度とであり、三原色LEDを覆う第一のカバー;
及び、第一のカバーと同程度の不透明度と白色度とであ
り、第一のカバーの外面から所定の距離だけ離れてLE
D発光部と第一のカバーとを覆う第二のカバー;を有す
る。
【0025】上記のLED照明装置では、三原色LED
のそれぞれから発した光が第一のカバーで散乱された
後、更に第二のカバーで散乱される。すなわち、三原色
LEDの光が二重のカバーで散乱される。従って、従来
のLED照明装置のように一重のカバーでLEDの光を
散乱する場合に比べ、上記のLED照明装置では、第二
のカバーの外面に輝度及び色のムラがない。すなわち、
第二のカバーの外面全体が一様な輝度及び色で光る。
【0026】更に、本発明では二重のカバーのそれぞれ
の不透明度が、従来のLED照明装置のように一重のカ
バーを厚くすることでカバーの外面の輝度及び色を均す
場合に比べ小さい。従って、上記のLED照明装置は従
来のLED照明装置より大きな輝度で発光できる。
【0027】上記のLED照明装置では、第一のカバー
及び第二のカバーのいずれもが、透明な部材と、透明な
部材の外面又は内面のいずれかに密着して配置された上
記の不透明度及び白色度のフィルムと、を有していても
良い。この構成では、カバーの透明な部材が例えばガラ
ス又はアクリル等から成り、所定の形状を保つ程度の剛
性を有する。一方、カバーの表面のフィルムがLEDの
光を十分に散乱させる。こうして、所定の不透明度及び
白色度のカバーを所定の形状に容易に形成できる。
【0028】更に、上記のフィルムが、プラスチック製
のベースと、そのベースの少なくとも片方の表面に多孔
質層と、を含んでいても良い。ここで、ベースの材料で
あるプラスチックとしては、ポリエステル又はポリプロ
ピレンが好ましい。例えば、日清紡のピーチコートとい
う商標の合成紙(SER60、SEBR-58、又はSPBR-60FT)が
好ましい。上記のフィルムへの入射光はベースの表面の
多孔質層によって散乱される。多孔質層を含むフィルム
は、三原色LEDのいずれの光をも十分に透過させ、か
つ十分に広い範囲へ一様に拡散できる。その結果、上記
のLED照明装置では、第二のカバーの外面が一様な輝
度及び色で発光できる。
【0029】上記のLED照明装置は、上記の不透明度
及び白色度のフィルムから成り、三原色LEDのそれぞ
れの表面を覆う複数のキャップを、第一のカバーとして
有しても良い。キャップを構成するフィルムは好ましく
はシリコンゴムから成り、所定の厚みを有し、かつ所定
の拡散材を所定の割合で含む。それにより、キャップは
所定の不透明度及び白色度を持ち、三原色LEDからの
光を十分に透過させ、かつ十分に広い範囲へ一様に拡散
する。それらのキャップを透過した光が更に第二のカバ
ーで拡散される。その結果、上記のLED照明装置では
第二のカバーの外面が一様にムラなく発光する。更に、
第一のカバーが透明な部材を含む場合と比べ、三原色L
EDの表面から第一のカバーの内面までの距離が実質的
に0に等しいので、三原色LEDの表面から第二のカバ
ーの内面までの距離を短縮できる。それにより、LED
照明装置全体のサイズを小型化できる。
【0030】上記のLED照明装置で好ましくは、三原
色LEDの赤色LEDと緑色LEDと青色LEDとの数
の比率が3:2:2であり、第一のカバーの不透明度が60
〜70%、かつ、白色度が70〜90%である。
【0031】赤色LEDの数を緑色LED及び青色LE
Dより上記の比率で多くする理由は以下の通りである。
第一のカバー及び第二のカバーを通して三原色LEDの
光を混合して白色光を発する場合、三原色LEDのそれ
ぞれの光量はそれぞれを流れる電流を加減して揃えられ
る範囲内にあることが、白色光の白色度の調節にとって
好ましい。しかし現在、赤色LEDの光量は一般に緑色
LED及び青色LEDに比べて小さい。その差異はそれ
ぞれの三原色LEDを流れる電流を加減しても補いにく
い程度である。そこで、第一のカバー及び第二のカバー
の不透明度及び白色度が上記の範囲である場合、赤色L
EDの数を上記の比率で緑色LED及び青色LEDより
多くする。それにより、三原色LEDの光を混合して得
られる白色光の白色度を向上できる。
【0032】上記のLED照明装置では、第一のカバー
が管状であり、第二のカバーが第一のカバーに対して実
質上平行な方向に伸びる半管状であり、LED発光部で
三原色LEDが第一のカバーの長手方向に沿って縦長に
配列されていても良い。上記の構成の場合、三原色LE
Dのそれぞれと第一のカバー及び第二のカバーとの間隔
が実質的に一様であるので、第二のカバーの外面の輝度
が容易に一様になる。
【0033】ここで、三原色LEDの縦長の配列は、例
えば一直線上であっても良い。その他に、赤、緑、及び
青の順に交互に並ぶ一直線上の縦列の左右に、赤色LE
Dだけを散在させても良い。その場合、赤色LEDの数
を容易に他の色のLEDより多くできる。更に、上記の
配列を一つの列として、複数の列を並べるようにしても
良い。上記の配列では、三原色LEDの間隔はある程度
ばらついても良い。そのように三原色LEDの配置がば
らついても、三原色LEDの光は二重のカバーでの散乱
によって十分に均されるので、第二のカバーの外面の輝
度及び色にはムラがない。
【0034】上記のLED照明装置では、第一のカバー
のサイズが、FL4、FL6、FL8、及びFL10の
いずれかの種別の蛍光ランプと等しくても良い。その場
合、従来の蛍光ランプ照明装置において、蛍光ランプ用
のホルダーで本発明によるLED発光部を固定できる。
従って、従来の蛍光ランプ照明装置を本発明によるLE
D照明装置へ容易に転換できる。ここで、蛍光ランプ用
のホルダーとは、上記のFL4等の種別の蛍光ランプに
対する機械的保持機構を意味し、口金等の電気的接続部
を除く。但し、上記のFL4等の種別の蛍光ランプにお
ける口金等を、上記のLED照明装置のLED発光部に
おけるコネクタとして用いることは可能である。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の最適な実施の形態
について、その好ましい実施例を挙げて、図面を参照し
つつ説明する。 《実施例1》図1は本発明の実施例1によるLED照明
装置10の斜視図である。図1では、第一のカバー2及び第
二のカバー3のそれぞれの内部を示すために、第一のカ
バー2及び第二のカバー3のそれぞれの一部が取り除かれ
ている。
【0036】LED制御部4及び定電圧電源部5は、筐体
7の内部に収められている。定電圧電源部5は外部の交流
電源へ電源用コード8を通して接続され、交流電源から
の交流を直流に変換してLED発光部1及びLED制御
部4へ供給する。LED制御部4は、LED発光部1と定
電圧電源部5とを中継する回路であり、それらの間を流
れる電流を導通し又は遮断して制御する。
【0037】LED発光部1は縦長の基板1aとその上に
配列された複数の三原色LED1bとを含む。基板1aは長
手方向の両端部1c及び1dを、第一のカバー2の両端部2c
及び2dへそれぞれ固定される。
【0038】三原色LED1bは基板1aの長手方向に沿っ
て一直線に約7mmの等間隔で並ぶ。三原色LED1bは赤
色LED1bR、緑色LED1bG、及び青色LED1bBから
成り、いずれも約10mmの高さ、約5mmの直径を有す
る。赤色LED1bRのオン電圧が1個あたり1.9Vであり、
緑色LED1bG及び青色LED1bBのオン電圧が1個あた
り3.6Vである。三原色LED1bの配列の順序については
後述する。
【0039】LED発光部1は、図1には示されていない
が、基板1aの長手方向の一端部1cに赤色LED用高電位
側端子1eR、緑色LED用高電位側端子1eG、青色LED
用高電位側端子1eB、及び共通低電位側端子1fを有す
る。それら四つの端子は第一のホルダー6a内に挿入さ
れ、内部のコネクタを通してLED制御部4及び定電圧
電源部5へ電気的に接続される。
【0040】第一のカバー2の円筒形部材2aは厚さ約1mm
の透明なアクリル製である。その内面には第一のフィル
ム2bが貼られている。第一のカバー2の円筒形部材2a
は、JIS(日本工業規格)C7601で定められている蛍光
ランプの種別FL4、FL6、FL8、及びFL10の
いずれかと同じサイズである。表1はJISC7601によ
るFL4、FL6、FL8、及びFL10の種別のサイ
ズを示す。
【0041】
【表1】
【0042】第一のカバー2は、一端部2cを第一のホル
ダー6aにより、他端部2dを第二のホルダー6bによりそれ
ぞれ保持され、筐体7へ固定される。ここで、第一のカ
バー2の形状が上記の種別の蛍光ランプと等しいので、
第一のホルダー6a及び第二のホルダー6bは従来の蛍光ラ
ンプ照明装置のものを利用できる。但し、第一のホルダ
ー6a及び第二のホルダー6bはいずれも、上記の種別の蛍
光ランプに対する機械的保持機構であって、口金等の蛍
光ランプ用の電気的接続部を除く。その口金等とは別の
コネクタ(図示せず)が、第一のホルダー6a及び第二のホ
ルダー6bの内部には含まれる。従って、蛍光ランプをL
ED発光部1及び第一のカバー2に、スタータ及び安定器
等をLED制御部4及び定電圧電源部5に、それぞれ置換
するだけで、従来の蛍光ランプ照明装置を実施例1のL
ED照明装置10に転換できる。
【0043】第二のカバー3の半円筒形部材3aは透明な
アクリル製であり、内径約200mm、厚さ約1mmである。そ
の内面には第二のフィルム3bが貼られている。第二のカ
バー3の半円筒形部材3aは第一のカバー2と実質上同軸に
第一のカバー2を覆い、LED照明装置10の筐体7へ固定
される。
【0044】第一のフィルム2b及び第二のフィルム3bは
いずれも好ましくは、日清紡によるピーチコートという
商標の合成紙SER60、SEBR-58、又はSPBR-60FTである。
ピーチコートはポリエステル又はポリプロピレン製のベ
ースフィルム上に多孔質表層を形成したフィルムであ
る。特に実施例1で用いたものは、ピーチコートSER60
であった。すなわち、ベースフィルムがポリエステル製
であり、平均的厚さが約58μmであり、不透明度が約66
%であり、かつ、白色度が約80%であった。
【0045】図2は実施例1のLED照明装置10の回路
図である。定電圧電源部5はADコンバータを含み、外
部の交流電源ACからの交流を直流へ変換する。定電圧電
源部5から出力された直流電力は、高電位側端子5H及び
低電圧側端子5LからLED制御部4及びLED発光部1へ
それぞれ供給される。
【0046】LED制御部4は、LED発光部1の高電位
側の三端子1eR、1eG、及び1eBと、定電圧電源部5の高電
位側端子5Hとの間を流れる電流を導通し又は遮断するた
めのスイッチを含む。それらのスイッチのスイッチング
は、PWM制御により制御される。それにより、LED
制御部4は、赤色LED1bRを流れる赤色LED電流IR、
緑色LED1bGを流れる緑色LED電流IG、及び、青色
LED1bBを流れる青色LED電流IBを、互いに独立に
制御する。ここで、上記のスイッチにはPWM制御用の
パルス信号が印加される。そのパルス信号は、LED制
御部4内部のROMに予め記憶されたパルス列パターン
に従って生成される。
【0047】LED発光部1では、赤色LED1bRが6個
ずつ、緑色LED1bG及び青色LED1bBがそれぞれ3個
ずつ、直列に接続される。そのように直列に接続された
LEDをそれぞれ一組として、LED発光部1は赤色L
ED1bRの組を3組、緑色LED1bG及び青色LED1bBの
組をそれぞれ4組ずつ含む。こうして、LED発光部1に
おける赤色LED1bR、緑色LED1bG、及び青色LED
1bBの数の比率は、3:2:2に設定される。
【0048】ここで、赤色LED1bRを緑色LED1bG及
び青色LED1bBより多く設けた理由は、次の通りであ
る。後述のように赤色LED1bR、緑色LED1bG、及び
青色LED1bBの光を混合して様々な色の光を得る場
合、それぞれのLEDの光量をほぼ等しく揃えることが
有利である。一方、赤色LED1bRの一個あたりの光量
は現在一般に、緑色LED1bG及び青色LED1bBより小
さい。その一個あたりの光量の差異は、赤色LED1bR
を流れる電流を緑色LED1bG及び青色LED1bBより大
きくしても補えない。従って、赤色LED1bRの数を他
色のLEDより多くしなければならない。実施例1で
は、赤色LED1bRの数を他色のLEDより上記の比率
だけ多くすることにより、それぞれのLEDの光量をほ
ぼ等しく揃えることができた。
【0049】いずれの赤色LED1bRの組も、赤色LE
D用高電位側端子1eR及び共通低電位側端子1fの間に並
列に接続される。更に、いずれの赤色LED1bRの組も
赤色LED用抵抗R1を1個ずつ直列に接続する。同様
に、緑色LED1bGの組はいずれも緑色LED用高電位
側端子1eG及び共通低電位側端子1fの間に並列に接続さ
れ、緑色LED用抵抗R2を1個ずつ含む。更に、青色L
ED1bBの組はいずれも青色LED用高電位側端子1eB及
び共通低電位側端子1fの間に並列に接続され、青色LE
D用抵抗R3を1個ずつ含む。
【0050】以上の構成により、LED照明装置10は、
以下のようにLED発光部1の三原色LED1bを発光さ
せる。定電圧電源部5は外部交流電源ACからの交流を直
流に変換し、高電位側端子5H及び低電圧側端子5Lから出
力する。LED制御部4は赤色LED電流IR、緑色LE
D電流IG、及び青色LED電流IBを、それぞれ独立にP
WM制御で制御する。赤色LED1bRは赤色LED電流I
Rにより決まる光量で赤色に発光する。緑色LED1bGは
緑色LED電流IGにより決まる光量で緑色に発光する。
青色LED1bBは青色LED電流IBにより決まる光量で
青色に発光する。
【0051】三原色LED1bから発した光はまず第一の
カバー2で散乱され、様々な方向へ拡散される。その散
乱光は更に第二のカバー3で散乱され、再び様々な方向
へ拡散される。このように三原色LED1bの光を二重に
拡散させることにより、赤色LED1bR、緑色LED1b
G、及び青色LED1bBの光を第二のカバー3の外面全体
で一様に混合できる。その結果、第二のカバー3の外面
の全体が一様な輝度及び色で光る。
【0052】その場合、上記の日清紡製ピーチコートは
第一のフィルム2b及び第二のフィルム3bとして最適な不
透明度及び白色度を有する。すなわち、ピーチコートは
三原色LED1bの光を十分に散乱し、第二のカバー3の
外面全体で一様に混合させる。その一方で、ピーチコー
トは三原色LED1bの光を十分に透過する。それ故、三
原色LED1bの光を二重のカバー2及び3に通しても、L
ED照明装置10全体の輝度が十分に維持される。
【0053】第二のカバー3を通して透過される光の色
度、彩度、及び明度は、赤色LED1bR、緑色LED1b
G、及び青色LED1bBのそれぞれの光量で決まる。赤色
LED1bRの光量は赤色LED電流IRを、緑色LED1bG
の光量は緑色LED電流IGを、青色LED1bBの光量は
青色LED電流IBを、それぞれ調節して設定される。そ
れぞれの電流の調節はLED制御部4のPWM制御によ
り互いに独立に行われる。そのPWM制御は、LED制
御部4内部のROMに予め記憶されたパルス列パターン
のパルス信号により行われる。従って、そのパルス列パ
ターンの設定により、LED照明装置10の光を様々な色
度、彩度、及び明度に設定できる。
【0054】更に、PWM制御用パルス信号のパルス列
パターンを時間的に変化させ、それにより赤色LED1b
R、緑色LED1bG、及び青色LED1bBの光量をそれぞ
れ時間的に変化させる。こうして、LED照明装置10の
光の色度、彩度、及び明度を時間的に変化させることが
できる。例えば、一定時間ごとに、赤色LED1bRだけ
が発光する期間、緑色LED1bGだけが発光する期間、
及び、青色LED1bBだけが発光する期間をその順に切
り換える。それにより、LED照明装置10の光の色を一
定時間ごとに赤、緑、及び青の順に切り換えることがで
きる。その他に、三原色LED1bのそれぞれの発光期間
の一部を互いに重複させ、かつ、それぞれの光量を実質
上連続的に変化させる。それにより、LED照明装置10
の光の色度、彩度、及び明度を時間的に連続に変化させ
ることができる。上記のような光の時間的変化は、LE
D照明装置10に電飾用照明としての多様な美的効果を与
える。
【0055】上記の説明では、LED制御部4がLED
発光部1とは別に、LED照明装置10の筐体7内に収めら
れていた。しかし、LED制御部4の回路規模は従来の
蛍光ランプ照明装置のインバータ点灯回路及び調光回路
等と比べ、一般に十分小さい。それ故、LED制御部4
をLED発光部1の基板1a上に設けても良い。更に、上
記の説明では、LED発光部1がLED制御部4及び定電
圧電源部5へ第一のホルダー6a内のコネクタを通して電
気的に接続された。その他に、LED発光部1を、第一
のホルダー6a及び第二のホルダー6bの両方の内部にある
コネクタを通して、LED制御部4及び定電圧電源部5へ
電気的に接続しても良い。
【0056】上記の説明では、定電圧電源部5が外部の
交流電源ACからの交流を直流に変換して、LED発光部
1及びLED制御部4へ供給していた。その他に、定電圧
電源部5がDC−DCコンバータを含み、それにより外
部の直流電源からの直流を、電圧を変換した上でLED
発光部1及びLED制御部4へ供給しても良い。更に、定
電圧電源部5を上記の実施例のように筐体7内に収める他
に、電源用コード8のプラグと一体にして、筐体7の外へ
置いても良い。それにより、LED照明装置10の筐体7
のサイズを低減できる。
【0057】上記の説明では、LED発光部1において
三原色LED1bの列が一列であった。その他に、LED
発光部において、複数の上記と同様な三原色LEDの列
が、並列に配置されていても良い。更に、LED発光部
において、複数の上記と同様な三原色LEDの列が、直
列に配置されていても良い。その場合、複数の三原色L
EDの列が別々に、赤色LED用高電位側端子、緑色L
ED用高電位側端子、及び青色LED用高電位側端子を
LED制御部へ電気的に接続する。ここで、共通低電位
側端子は全ての三原色LEDの列で共通にしても良い。
LED制御部は複数の三原色LEDの列を互いに独立に
制御する。それにより、LED照明装置からの光の輝度
及び色を、第二のカバーの長手方向で空間的に変化させ
ることができる。そのような光の空間的変化はLED照
明装置10へ電飾用照明としての多様な美的効果を更に与
える。
【0058】《実施例2》図3は、本発明の実施例2に
よるLED照明装置において、LED発光部21上の三原
色LEDの配列を模式的に示す平面図である。図3で
は、図1と同様な構成要素には同じ符号を付し、その説
明は実施例1のものを援用する。実施例2のLED照明
装置は、実施例1のものと比べて、LED発光部上の三
原色LEDの配列だけが異なる。その他の構成は実施例
1と同様である。
【0059】実施例2のLED発光部21の基板21a上に
は、同数の赤色LED1bR、緑色LED1bG、及び青色L
ED1bBから成るLED主列Lが、基板21aの長手方向に
沿って設けられている。LED主列Lでは、赤色LED1
bR、緑色LED1bG、及び青色LED1bBがその順に交互
に、実施例1と同じ間隔で一直線上に並ぶ。
【0060】第一のLED副列LL及び第二のLED副列
LRは赤色LED1bRだけを含み、LED主列Lの左側及び
右側にそれぞれ一列ずつ、LED主列Lと平行に設けら
れている。第一のLED副列LL及び第二のLED副列LR
での赤色LED1bRの間隔はLED主列Lの12倍であり、
第一のLED副列LLの二個の赤色LED1bRの中点近く
に第二のLED副列LRの赤色LED1bRがあるように配
列される。そのような配列により、赤色LED1bRの数
が緑色LED1bG及び青色LED1bBより多く配置され、
特にそれぞれの数の比率が実施例1同様、3:2:2であ
る。
【0061】第一のLED副列LL及び第二のLED副列
LRの赤色LED1bRから第二のカバー3までの距離は、L
ED主列LのLEDからの距離とは異なる。しかし、実
施例2においても実施例1同様、LEDからの光は第一
のカバー2及び第二のカバー3により散乱され、第二のカ
バー3の外面では一様に混合される。従って、第一のL
ED副列LL及び第二のLED副列LRの赤色LED1bRの
光は、第二のカバー3の外面の輝度及び色にムラを生じ
ない。
【0062】《実施例3》図4の(a)は、本発明の実施例
3によるLED照明装置10Aの斜視図である。図4の(b)
はその三原色LED1bとキャップ2Aとの斜視図である。
図4では、図1と同様な構成要素には同じ符号を付し、そ
れらの同様な構成要素の説明は実施例1のものを援用す
る。
【0063】実施例3によるLED照明装置10Aでは、
実施例1での円筒形状の第一のカバー2に代えて、キャ
ップ2Aが三原色LED1bのそれぞれを覆う。従って、実
施例3では実施例1とは異なり、第一のホルダー6a及び
第二のホルダー6bが基板1aを直接保持する。
【0064】キャップ2Aは好ましくはシリコンゴムから
成る。キャップ2Aは内径約5mm、高さ約10mm、及び厚さ
約0.5mmの円筒形であり、その上端部はドーム状に閉じ
られ、下端部は開放されている。キャップ2Aの円筒形状
の内部へ三原色LED1bを下から挿入する時、図4の(b)
に示されているように、キャップ2Aはその三原色LED
1bのドーム形状部の表面を上から隙間なく覆う。
【0065】キャップ2Aを構成するシリコンゴムは内部
に拡散材を所定の割合で含む。それにより、キャップ2A
は実施例1での第一のフィルム2bと同程度の不透明度と
白色度とを有する。その結果、キャップ2Aは実施例1で
の第一のカバー2と同程度に三原色LED1bからの光を
透過し、かつ拡散させる。
【0066】第二のカバー3は実施例1でのものと相似
な形状を有する。その内径は約100mmであり、実施例1
より小さい。しかし、キャップ2Aの表面から第二のカバ
ー3までの距離は、実施例1での第一のカバー2から第二
のカバー3までの距離とほぼ等しい。従って、実施例3
では実施例1と同様に、赤色LED1bR、緑色LED1b
G、及び青色LED1bBの光が第二のカバー3の外面全体
で一様に混合できる。その結果、第二のカバー3の外面
の全体が一様な輝度及び色で光る。
【0067】更に、実施例3では実施例1に比べ、第二
のカバー3のサイズが小さいので、LED照明装置10A全
体のサイズが実施例1のもの10より小さい。こうして、
キャップ2Aを第一のカバーとして用いれば、電飾用照明
としての美的効果を損なわずにLED照明装置を小型化
できる。
【0068】
【発明の効果】上記の通り、本発明によるLED照明装
置では、LED発光部の三原色LEDから発した光が、
第一のカバー及び第二のカバーで二重に拡散される。そ
れにより、三原色LEDの光が第二のカバーの外面全体
でムラなく一様に混合される。その結果、本発明による
LED照明装置は全体で一様な輝度及び色で光り、電飾
用照明として優れた美的効果を発揮できる。特に、第一
のカバーとして三原色LEDの個々の表面を覆うキャッ
プを用いる時、LED照明装置を更に小型化できる。
【0069】更に、本発明によるLED照明装置では第
一のカバーの透明な部材の形状がJIS(日本工業規格)
C7601で定められている蛍光ランプの種別FL4、FL
6、FL8、及びFL10のいずれかと同じサイズであ
る。それにより、蛍光ランプをLED発光部及び第一の
カバーに、スタータ及び安定器等をLED制御部及び定
電圧電源部に、それぞれ置換するだけで、従来の蛍光ラ
ンプ照明装置を本発明によるLED照明装置に転換でき
る。
【0070】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1によるLED照明装置10の斜
視図である。
【図2】本発明の実施例1によるLED照明装置10の回
路図である。
【図3】本発明の実施例2によるLED発光部21の模式
的平面図である。
【図4】本発明の実施例3によるLED照明装置10Aの斜
視図である。(a)はそのLED照明装置10Aの全体の斜視
図である。(b)はその三原色LED1bとキャップ2Aとの
斜視図である。
【図5】従来の蛍光ランプ照明装置40の構成を示す図で
ある。(a)はその蛍光ランプ照明装置40の斜視図であ
る。(b)はその蛍光ランプ照明装置40の回路図である。
【図6】図5とは別の従来の蛍光ランプ照明装置50の斜視
図である。
【図7】従来のLED照明装置60の構成を示す図であ
る。(a)はそのLED照明装置60の斜視図である。(b)は
そのLED照明装置60の回路図である。
【図8】図7に示されている従来のLED照明装置60の点
灯時における、カバー42の表面の輝度の分布を示す平面
図である。
【符号の説明】
10 LED照明装置 1 LED発光部 1a 基板 1b 三原色LED 1bR 赤色LED 1bG 緑色LED 1bB 青色LED 2 第一のカバー 2a 第一のカバーの円筒形部材 2b 第一のフィルム 3 第二のカバー 3a 第二のカバーの半円筒形部材 3b 第二のフィルム 4 LED制御部 5 定電圧電源部 6a 第一のホルダー 6b 第二のホルダー 7 LED照明装置10の筐体 8 電源用コード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F21Y 101:02 F21S 1/00 D

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤色LEDと緑色LEDと青色LEDと
    の三原色LEDを、それぞれの数の比率が所定の値とな
    るように配列したLED発光部;前記三原色LEDのそ
    れぞれを流れる電流を制御するためのLED制御部;前
    記三原色LEDのそれぞれに電圧を印加するための電源
    部;所定の不透明度と白色度とであり、前記三原色LE
    Dを覆う第一のカバー;及び、 前記第一のカバーと同程度の不透明度と白色度とであ
    り、前記第一のカバーの外面から所定の距離だけ離れて
    前記LED発光部と前記第一のカバーとを覆う第二のカ
    バー;を有するLED照明装置。
  2. 【請求項2】 前記第一のカバー及び前記第二のカバー
    のいずれもが、透明な部材と、前記透明な部材の外面又
    は内面の少なくともいずれかに密着して配置された前記
    不透明度及び前記白色度のフィルムと、を有する、請求
    項1記載のLED照明装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルムが、プラスチック製のベー
    スと、前記ベースの少なくとも片方の表面に多孔質層
    と、を含む、請求項2記載のLED照明装置。
  4. 【請求項4】 前記不透明度及び前記白色度のフィルム
    から成り、前記三原色LEDのそれぞれの表面を覆う複
    数のキャップを、前記第一のカバーとして有する、請求
    項1記載のLED照明装置。
  5. 【請求項5】 前記三原色LEDの赤色LEDと緑色L
    ED)と青色LEDとの数の比率が3:2:2であり、 前記第一のカバーの不透明度が60〜70%、かつ、白色度
    が70〜90%である、 請求項1記載のLED照明装置。
  6. 【請求項6】 前記第一のカバーが管状であり、 前記第二のカバーが前記第一のカバーに対して実質上平
    行な方向に伸びる半管状であり、 前記LED発光部で前記三原色LEDが、前記第一のカ
    バーの長手方向に沿って縦長に配列された、 請求項1記載のLED照明装置。
  7. 【請求項7】 前記第一のカバーのサイズが、FL4、
    FL6、FL8、及びFL10のいずれかの種別の蛍光
    ランプと等しい、請求項1記載のLED照明装置。
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