JP2003129753A - 開閉部材制御装置及び開閉部材制御方法 - Google Patents

開閉部材制御装置及び開閉部材制御方法

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JP2003129753A JP2002213936A JP2002213936A JP2003129753A JP 2003129753 A JP2003129753 A JP 2003129753A JP 2002213936 A JP2002213936 A JP 2002213936A JP 2002213936 A JP2002213936 A JP 2002213936A JP 2003129753 A JP2003129753 A JP 2003129753A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】開閉部材により挟み込みが発生すると該開閉部
材を反転作動させるとともに、供給される駆動電源が低
電圧になると電圧異常と判定する開閉部材制御装置であ
って、挟み込みにより駆動モータの負荷が増加し駆動電
源の電圧降下が生じても、挟み込みの判定を行うよりも
前に低電圧異常と判定することを防止して、より確実に
開閉部材の反転作動を行うことができる開閉部材制御装
置を提供する。 【解決手段】制御部13は、駆動モータ5の停止時にお
いては第1基準電圧と電源電圧Vbとを比較し、駆動モ
ータ5の作動時においては第1基準電圧より所定電圧低
い第2基準電圧と電源電圧Vbとを比較し、電源電圧V
bの低電圧異常を判定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のル
ーフガラスやウインドガラス、スライドドア等の開閉部
材の開閉動作を制御する開閉部材制御装置及び開閉部材
制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車に装備されるサンルーフ装
置においても、駆動モータにより作動されるルーフガラ
スが全閉作動中に異物を挟み込んだ時、その異物挟み込
みを検出し、その検出に基づいて全開方向に反転作動さ
せる機能を備えたものが種々提案されている。即ち、駆
動モータを駆動制御する駆動制御回路は、例えば、ルー
フガラスを開閉作動させる駆動モータの回転速度を検出
し、その検出した回転速度が予め定めた挟み込み判定値
より遅くなった時、異物が挟まって駆動モータに負荷が
かかり回転速度が遅くなったと判定し、ルーフガラスを
全開方向に反転作動させるべく駆動モータを逆転駆動す
るように構成されている。
【0003】ところで、前記駆動制御回路に供給される
駆動電源の電圧が低電圧になると、駆動モータを作動す
るリレーが電圧不足となり作動しなくなって、駆動モー
タの作動が停止、若しくは駆動モータが作動しなかった
りする。この場合、リレーの作動電圧は個々の製品毎で
異なるため、サンルーフ装置毎でばらつきが生じないよ
うに、駆動制御回路は、供給される駆動電源の電圧を検
出し、その電圧が予め定めた基準電圧未満になると、作
動中の駆動モータの作動停止及び駆動モータを作動させ
ることを禁止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、駆動モータ
作動中においても駆動電源の電圧降下が生じるが、特に
ルーフガラスにより挟み込みが発生した場合において駆
動モータに負荷がかかると、該モータへの電流が増加し
て、比較的大きな駆動電源の電圧降下が発生する。
【0005】このとき、剛性の低い異物を挟み込んだ場
合、その電圧降下がより大きく(電圧降下する時間がよ
り長く)なるので、制御部は、駆動モータの回転速度の
低下による挟み込み検出よりも先に駆動電源の電圧が基
準電圧未満の低電圧となることによる電圧異常を検出
し、駆動モータの作動を停止させてしまう。そのため、
ルーフガラスが全開方向に反転作動せず、該ルーフガラ
スにて挟み込んだ異物を解放することができない場合が
ある。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、開閉部材により挟み
込みが発生すると該開閉部材を反転作動させるととも
に、供給される駆動電源が低電圧になると電圧異常と判
定する開閉部材制御装置及び開閉部材制御方法であっ
て、挟み込みにより駆動モータの負荷が増加し駆動電源
の電圧降下が生じても、挟み込みの判定を行うよりも前
に低電圧異常と判定することを防止して、より確実に開
閉部材の反転作動を行うことができる開閉部材制御装置
及び開閉部材制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、駆動電源の供給に基づい
て開閉部材を開閉作動させる駆動モータと、前記開閉部
材を開閉作動させるべく操作される開閉スイッチと、前
記開閉スイッチの操作に基づいて前記開閉部材を作動又
は停止すべく、前記駆動電源を供給又は停止して前記駆
動モータを制御する開閉制御手段と、前記開閉部材が閉
作動している時、該開閉部材による挟み込みを検出し、
挟み込みを検出すると、前記開閉部材を反転作動すべく
前記駆動モータを逆転させて挟み込みを解除する挟み込
み制御手段と、前記駆動電源の電源電圧と予め定めた基
準電圧とを比較し、該電源電圧が該基準電圧より低電圧
であることを検出すると該電源電圧が低電圧異常である
と判定し、作動中の前記駆動モータの作動停止及び駆動
モータを作動させることを禁止する低電圧制御手段とを
備えた開閉部材制御装置であって、前記基準電圧は、第
1基準電圧と、該第1基準電圧より所定電圧低い第2基
準電圧とからなり、前記低電圧制御手段は、少なくとも
前記開閉部材による挟み込みが発生し得る閉作動時にお
いて前記基準電圧を第1基準電圧から第2基準電圧に切
り替えて前記電源電圧と比較して、前記電源電圧の低電
圧異常を判定する。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の開閉部材制御装置において、前記低電圧制御手段は、
前記駆動モータの停止時に第1基準電圧と前記電源電圧
と比較し、前記駆動モータの作動時に第2基準電圧と前
記電源電圧と比較して、前記電源電圧の低電圧異常を判
定する。
【0009】請求項3に記載の発明は、駆動電源の供給
に基づいて開閉部材を開閉作動させる駆動モータと、前
記開閉部材を開閉作動させるべく操作される開閉スイッ
チと、前記開閉スイッチの操作に基づいて前記開閉部材
を作動又は停止すべく、前記駆動電源を供給又は停止し
て前記駆動モータを制御する開閉制御手段と、前記開閉
部材が閉作動している時、該開閉部材による挟み込みを
検出し、挟み込みを検出すると、前記開閉部材を反転作
動すべく前記駆動モータを逆転させて挟み込みを解除す
る挟み込み制御手段と、前記駆動電源の電源電圧を検出
する電圧検出手段と、前記電圧検出手段にて検出された
前記駆動電源の電源電圧と予め定めた基準電圧とを比較
し、該電源電圧が該基準電圧より低電圧であることを検
出すると該電源電圧が低電圧異常であると判定し、作動
中の前記駆動モータの作動停止及び駆動モータを作動さ
せることを禁止する低電圧制御手段と、前記駆動モータ
の停止及び作動状態を検出するモータ状態検出手段と、
前記モータ状態検出手段の検出に基づいて、前記駆動モ
ータの停止時には前記基準電圧を第1基準電圧に設定
し、前記駆動モータの作動時には前記基準電圧をその第
1基準電圧より所定電圧低い第2基準電圧に設定を切り
替える基準電圧切替手段とを備えた。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の開閉部材制御装置において、前記
低電圧制御手段は、前記電源電圧が前記基準電圧未満の
低電圧に所定時間以上継続した場合、該電源電圧が低電
圧異常であると判定する。
【0011】請求項5に記載の発明は、駆動モータによ
り開閉部材が閉作動している時、該開閉部材による挟み
込みを検出し、挟み込みを検出すると、開閉部材を反転
作動すべく駆動モータを逆転させて挟み込みを解除する
とともに、駆動電源の電源電圧と予め定めた基準電圧と
を比較し、該電源電圧が該基準電圧より低電圧であるこ
とを検出すると該電源電圧が低電圧異常であると判定
し、作動中の駆動モータの作動停止及び駆動モータを作
動させることを禁止するようにした開閉部材制御方法で
あって、前記基準電圧は、第1基準電圧と、該第1基準
電圧より所定電圧低い第2基準電圧とからなり、少なく
とも前記開閉部材による挟み込みが発生し得る閉作動時
において前記基準電圧を第1基準電圧から第2基準電圧
に切り替えて前記電源電圧と比較して、前記電源電圧の
低電圧異常を判定するようにした。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の開閉部材制御方法において、前記駆動モータの停止時
に第1基準電圧と前記電源電圧と比較し、前記駆動モー
タの作動時に第2基準電圧と前記電源電圧と比較して、
前記電源電圧の低電圧異常を判定するようにした。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項5又は6
に記載の開閉部材制御方法において、前記電源電圧が前
記基準電圧未満の低電圧に所定時間以上継続した場合、
該電源電圧が低電圧異常であると判定するようにした。
【0014】(作用)請求項1,5に記載の発明によれ
ば、少なくとも開閉部材による挟み込みが発生し得る閉
作動時において、低電圧異常を判定するための基準電圧
を第1基準電圧から該基準電圧より所定電圧低い第2基
準電圧に切り替えて電源電圧と比較して、電源電圧の低
電圧異常が判定される。従って、挟み込んだ異物の剛性
が低い場合等、駆動モータによる駆動電源の電圧降下が
大きくなるので、低電圧異常を判定するための基準電圧
を第1基準電圧から第2基準電圧に切り替えることで挟
み込みの判定を行うよりも前に低電圧異常と判定される
ことが防止され、より確実に挟み込みの検出及び開閉部
材を反転作動させることが可能となる。
【0015】請求項2,3,6に記載の発明によれば、
駆動モータの停止時には第1基準電圧と電源電圧とが比
較され、駆動モータの作動時には第2基準電圧と電源電
圧とが比較され、電源電圧の低電圧異常が判定される。
従って、モータ作動時には該モータにより駆動電源の電
圧降下が生じ、特に開閉部材により挟み込みが発生しそ
の挟み込んだ異物の剛性が低い場合等、その電圧降下が
大きくなるので、低電圧異常を判定するための基準電圧
を第1基準電圧から第2基準電圧に切り替えることで挟
み込みの判定を行うよりも前に低電圧異常と判定される
ことが防止され、より確実に挟み込みの検出及び開閉部
材を反転作動させることが可能となる。
【0016】請求項4,7に記載の発明によれば、電源
電圧が基準電圧未満の低電圧に所定時間以上継続した場
合、該電源電圧が低電圧異常であると判定される。従っ
て、瞬時に電圧が低くなる電源ノイズ等を除去できるの
で、低電圧異常の判定を確実に行うことが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面に従って説明する。図4は、サンルーフ装置
を装備した自動車の要部斜視図であって、自動車1のル
ーフパネル2に形成した天窓3に対して開閉部材として
のルーフガラス4が設けられている。ルーフガラス4
は、前後方向に往復スライド移動(スライド開閉作動)
可能、かつ、その前端部において車幅方向を支点として
上下動(チルト開閉作動)可能に設けられている。そし
て、ルーフガラス4は、同図4の破線で示す駆動モータ
5の駆動に基づいて図示しない駆動伝達機構を介して開
閉作動が行われる。この駆動モータ5は、該モータ5を
駆動制御する後述の駆動制御回路11とともに駆動ユニ
ット10を構成している。駆動ユニット10は、天窓3
の前方におけるルーフパネル2と室内側の成形天井パネ
ル(図示略)との間に配設されている。
【0018】尚、本実施形態のルーフガラス4は、図2
に示すように、主に、全閉位置、チルト全開位置(全閉
位置からルーフガラス4の後端が室外側に最も上昇した
位置)、擬似全閉位置、フラップダウン位置(擬似全閉
位置からルーフガラス4の後端が室内側に最も下降した
位置)、及びスライド全開位置を有している。そして、
本実施形態では、ルーフガラス4が全閉位置からチルト
全開位置、擬似全閉位置、フラップダウン位置、及びス
ライド全開位置の順で開作動することをスライド開作動
(図2においてS/O作動)、この逆の作動をスライド
閉作動(図2においてS/C作動)という。このスライ
ド開閉作動は、後述するスライド開閉スイッチSW2,
SW3をそれぞれ操作することにより行われる。又、ル
ーフガラス4が全閉位置からチルト全開位置まで開作動
することをチルト開作動(図2においてT/U作動)、
この逆の作動をチルト閉作動(図2においてT/D作
動)という。このチルト開閉作動は、後述するチルト開
閉スイッチSW4,SW5をそれぞれ操作することによ
り行われる。
【0019】図1は、駆動モータ5を駆動制御するサン
ルーフ装置の電気的構成を説明するための電気ブロック
図を示す。駆動モータ5を駆動制御する駆動制御回路1
1はバッテリ(図示略)に接続され、該回路11にはバ
ッテリから駆動電源+B(本実施形態では、12
[V])が供給される。駆動電源+Bは、駆動制御回路
11内において電源供給回路12にて所定電源電圧に調
整されて開閉制御手段、挟み込み制御手段、電圧検出手
段、低電圧制御手段、モータ状態検出手段及び基準電圧
切替手段を構成する制御部13に供給される。
【0020】駆動制御回路11は、イグニッションスイ
ッチSW1が接続される。イグニッションスイッチSW
1は、駆動制御回路11内において入力回路14を介し
て制御部13に接続される。イグニッションスイッチS
W1は、操作されると操作信号(オン信号)を入力回路
14を介して制御部13に出力する。制御部13は、イ
グニッションスイッチSW1のオン信号に基づいて電源
供給回路12を介して供給される駆動電源+Bに基づい
て動作する。
【0021】又、駆動制御回路11は、前記ルーフガラ
ス4を開閉操作するための各種スイッチSW2〜SW
5、即ちスライド開スイッチSW2、スライド閉スイッ
チSW3、チルト開スイッチSW4、及びチルト閉スイ
ッチSW5がそれぞれ接続される。各種スイッチSW2
〜SW5は、駆動制御回路11内において入力回路14
を介して制御部13に接続される。各種スイッチSW2
〜SW5は、それぞれ操作されると、指令信号(本実施
形態では、Lレベル(接地レベル)のオン信号)を入力
回路14を介して制御部13に出力する。
【0022】制御部13には、該制御部13の動作に必
要な基準クロック信号がクロック発振回路15から入力
される。又、制御部13は、電圧検出部16を備えてい
る。制御部13は、この電圧検出部16にて駆動電源+
Bの電源電圧Vbを検出し、該電圧Vbが予め定めた基
準電圧未満の低電圧に所定時間t(本実施形態では、1
98[ms])以上継続すると、作動中の駆動モータ5
の作動停止及び駆動モータ5を作動させることを禁止す
る。
【0023】ここで、基準電圧は、図3に示すように、
駆動モータ5の停止時においては該モータ5を駆動する
ための後述する各リレー17a,17bが作動可能な下
限電圧である第1基準電圧Vt1(本実施形態では、8
[V])に設定され、駆動モータ5の作動時においては
第1基準電圧Vt1より所定電圧低い各リレー17a,
17bが作動継続可能な下限電圧である第2基準電圧V
t2(本実施形態では、7[V])に設定されている。
これは、各リレー17a,17bが作動する際には比較
的高い電圧が必要であるが、一旦作動すると低い電圧で
も作動を継続することが可能であるため、本実施形態で
は、駆動モータ5の作動時において基準電圧を第1基準
電圧Vt1より所定電圧低い第2基準電圧Vt2に設定
している。
【0024】又、前記制御部13は、駆動回路17を介
して前記駆動モータ5に駆動電源+Bを供給して該モー
タ5の制御を行う。この駆動回路17は、第1及び第2
リレー17a,17bを備えている。各リレー17a,
17bは、駆動モータ5に駆動電源+Bを供給又は停止
して、該モータ5を正逆回転又は停止させる。
【0025】即ち、本実施形態の制御部13は、スライ
ド開スイッチSW2が一旦操作される、即ち該スイッチ
SW2からオン信号が一旦入力されると、その後該スイ
ッチSW2からオフ信号が入力されてもルーフガラス4
を全閉位置からチルト全開位置、擬似全閉位置、フラッ
プダウン位置、及びスライド全開位置までの順で一気に
開作動(オート開作動)させるべく第1リレー17aを
オンさせて駆動モータ5に駆動電源+Bを供給し、該モ
ータ5を駆動する。そして、制御部13は、後述するル
ーフガラス4の開閉位置の検出によって該ルーフガラス
4がスライド全開位置に配置されたことが検出される
と、第1リレー17aをオフさせて駆動モータ5への駆
動電源+Bを停止して、ルーフガラス4の作動を停止す
る。
【0026】一方、制御部13は、スライド閉スイッチ
SW3が一旦操作される、即ち該スイッチSW3からオ
ン信号が一旦入力されると、その後該スイッチSW3か
らオフ信号が入力されてもルーフガラス4をスライド全
開位置から前記逆の順で全閉位置に一気に閉作動(オー
ト閉作動)させるべく第2リレー17bをオンさせて駆
動モータ5に駆動電源+Bを供給し、該モータ5を駆動
する。そして、制御部13は、後述するルーフガラス4
の開閉位置の検出によって該ルーフガラス4が全閉位置
に配置されたことが検出されると、第2リレー17bを
オフさせて駆動モータ5への駆動電源+Bを停止して、
ルーフガラス4の作動を停止する。
【0027】又、上記のようにしてルーフガラス4がオ
ート作動している途中に、スライド開閉スイッチSW
2,SW3のいずれかが操作されると、制御部13は、
駆動モータ5への駆動電源+Bを停止して、ルーフガラ
ス4の作動を停止する。そして、再びスライド開閉スイ
ッチSW2,SW3が操作されると、制御部13は駆動
モータ5に駆動電源+Bを供給し、ルーフガラス4が停
止した位置からスライド全開位置又は全閉位置まで一気
に作動させるようになっている。
【0028】制御部13は、チルト開スイッチSW4を
操作している間、即ち該スイッチSW4からオン信号が
入力されている間、ルーフガラス4を通常開作動(マニ
ュアル開作動)させるべく第1リレー17aをオンさせ
て駆動モータ5に駆動電源+Bを供給し、該モータ5を
駆動する。チルト開スイッチSW4の操作を止める、即
ち該スイッチSW4からオフ信号が入力されると、制御
部13は、ルーフガラス4の作動を停止させるべく第1
リレー17aをオフさせて駆動モータ5への駆動電源+
Bの供給を停止する。又、この場合、後述するルーフガ
ラス4の開閉位置の検出によって該ルーフガラス4がチ
ルト全開位置に配置されると、制御部13は、チルト開
スイッチSW4が操作されていても、駆動モータ5への
駆動電源+Bの供給を停止して、ルーフガラス4の作動
を停止する。
【0029】一方、制御部13は、チルト閉スイッチS
W5を操作している間、即ち該スイッチSW5からオン
信号が入力されている間、ルーフガラス4を通常閉作動
(マニュアル閉作動)させるべく第2リレー17bをオ
ンさせて駆動モータ5に駆動電源+Bを供給し、該モー
タ5を駆動する。チルト閉スイッチSW5の操作を止め
る、即ち該スイッチSW5からオフ信号が入力される
と、制御部13は、ルーフガラス4の作動を停止させる
べく第2リレー17bをオンさせて駆動モータ5への駆
動電源+Bの供給を停止する。又、この場合、後述する
ルーフガラス4の開閉位置の検出によって該ルーフガラ
ス4が全閉位置に配置されると、制御部13は、チルト
閉スイッチSW5が操作されていても、駆動モータ5へ
の駆動電源+Bの供給を停止して、ルーフガラス4の作
動を停止する。
【0030】前記駆動制御回路11には、駆動モータ5
の回転速度(回転周期)及び回転方向を検出する一対の
ホール素子磁気センサ18a,18bが該回路11を構
成する基板上に配設されている。具体的には、駆動モー
タ5の回転軸(図示略)には回転方向に多極着磁された
センサマグネットが一体回転するように設けられ、その
センサマグネットの近傍位置にホール素子磁気センサ1
8a,18bが互いに回転方向に所定間隔を有して配置
されている。つまり、本実施形態の回転センサは、磁気
を用いた非接触型の回転センサが用いられている。各ホ
ール素子磁気センサ18a,18bは、駆動モータ5が
回転するとそのモータ5の回転に応じたパルス状の出力
信号をそれぞれ検出回路19に出力する。又、各ホール
素子磁気センサ18a,18bから出力される出力信号
(パルス信号)は、互いに所定の位相差を有している。
検出回路19は、各出力信号(パルス信号)の波形を成
形する等して制御部13に出力する。
【0031】前記制御部13は、各ホール素子磁気セン
サ18a,18bから検出回路19を介して入力される
出力信号(パルス信号)の周期に基づいて駆動モータ5
の回転周期(回転速度)を検出する。
【0032】即ち、制御部13は、前記スライド開スイ
ッチSW2及び前記チルト開スイッチSW4が操作され
オン信号が入力されると、出力信号(パルス信号)の1
周期毎に(例えば、立ち上がりエッジに基づいて)カウ
ント数に「1」を加算する(図2参照)。一方、制御部
13は、前記スライド閉スイッチSW3及び前記チルト
閉スイッチSW5が操作されオン信号が入力されると、
出力信号(パルス信号)の1周期毎に開時において加算
されたカウント数から「1」を減算する。そして、制御
部13は、そのカウント数に応じてルーフガラス4の開
閉位置を検出するようになっている。
【0033】尚、図2に示すように、本実施形態では、
カウント数が「10」以下になると、ルーフガラス4が
全閉位置に配置されているとみなされる。又、ルーフガ
ラス4がチルト全開位置に配置されると、カウント数は
「128」となり、ルーフガラス4が擬似全閉位置に配
置されると、カウント数は「205」となる。又、ルー
フガラス4がフラップダウン位置に配置されると、カウ
ント数は「248」となり、ルーフガラス4がスライド
全開位置に配置されると、カウント数は「1062」と
なる。尚、カウント数が「248」〜「254」の間
(図2においてスライドA領域)は、後述する挟み込み
判定を行わない荷重反転マスク領域である。つまり、カ
ウント数が「254」〜「1062」の間(図2におい
てスライドB領域)で挟み込み判定が行われる。又、ル
ーフガラス4が全開側の機械的限界位置に配置される
と、カウント数が「1150」になる。このようなルー
フガラス4とカウント数との相対関係を決定する原点位
置設定(初期位置設定)は、例えば、ルーフガラス4を
全閉側の機械的限界位置に配置した状態で、該ルーフガ
ラス4を更に閉方向に作動させるようにチルト閉スイッ
チSW5を所定時間若しくは所定回数以上操作する等し
てカウント数を「0」に設定することにより行われる。
【0034】又、制御部13は、各出力信号(パルス信
号)の位相差に応じて駆動モータ5の回転方向を検出
し、その駆動モータ5の回転方向の検出に基づいてルー
フガラス4の開閉方向を検出している。
【0035】又、制御部13は、前記ルーフガラス4が
閉作動を行っている間、駆動モータ5の回転速度が予め
定めた挟み込み判定値より遅くなると、前記ルーフガラ
ス4と前記ルーフパネル2との間で異物が狭持されて回
転速度が遅くなった(回転周期が長くなった)と判定す
る(図3参照)。すると、制御部13は、閉作動中のル
ーフガラス4により挟み込んだ異物を解放すべく駆動モ
ータ5を逆転させ、該ルーフガラス4を規定量(所定カ
ウント数)だけ全開方向に反転作動させる(荷重反転作
動)。このとき、制御部13は、駆動モータ5の逆転に
基づいて、カウント数を減算から加算に切り換える。
【0036】このような挟み込み発生時には、駆動モー
タ5にかかる負荷が増加し電流が増加して電源電圧Vb
の電圧降下が作動時よりも大きくなる。このとき、挟み
込んだ異物の剛性が低く、図3に示すように、電源電圧
Vbが第1基準電圧Vb未満の低電圧に所定時間t以上
継続した場合、仮に駆動モータ5の停止時及び作動時に
かかわらず基準電圧を第1基準電圧Vt1一定に設定す
ると(図3において一点鎖線にて示す)、制御部13
は、挟み込み検出よりも前に電源電圧Vbが低電圧異常
であると判定し、駆動モータ5の作動を停止させてしま
う。
【0037】これに対し、本実施形態の制御部13は、
駆動モータ5の作動時において基準電圧を第1基準電圧
Vt1から所定電圧低い第2基準電圧Vt2に切り替え
るので、制御部13は、電源電圧Vbが低電圧異常であ
ると判定することはなく、その後、異物挟み込みを検出
し、ルーフガラス4を反転作動させるべく駆動モータ5
を逆転させる。このように本実施形態のサンルーフ装置
は、挟み込んだ異物の剛性が低くても挟み込みの判定を
行うよりも前に低電圧異常と判定されることが防止さ
れ、より確実に挟み込みの検出が可能になっている。
【0038】次に、前記制御部13の処理フローについ
て図5〜図8に従って説明する。図5は、制御部13が
実行するメイン処理ルーチンを示している。制御部13
は、前記イグニッションスイッチSW1のオン信号に基
づいて、ステップS10〜ステップS40からなるメイ
ン処理ルーチンを実行する。
【0039】即ち、制御部13は、ステップS10にお
いて低電圧検出処理を行い(図6参照)、次にステップ
S20において挟み込み検出処理を行い(図7参照)、
次にステップS30において反転・停止処理を行い(図
8参照)、次にステップS40においてメイン処理を行
って、前記ステップS10に戻る。因みに、1サイクル
にかかる時間は、3[ms]である。
【0040】前記ステップS10における低電圧検出処
理は、具体的には、図6に示すステップS11〜ステッ
プS19からなる処理フローに従って処理される。制御
部13は、ステップS11において駆動電源+Bの電源
電圧Vbの電圧値を読み取り、次のステップS12にお
いて駆動モータ5の作動状態を検出すべく第1,第2リ
レー17a,17bのいずれかがオンされているか否か
を判定する。即ち、第1,第2リレー17a,17bの
いずれかがオンされていれば、制御部13内のリレーオ
ンフラグがセット状態となっているので、該制御部13
は、そのフラグ状態に基づいて駆動モータ5が作動中で
あると判定する。そして、制御部13は、次のステップ
S13にて電源電圧Vbが低電圧異常であるかを判定す
るのに用いる基準電圧を第2基準電圧Vt2(本実施形
態では、7[V])に設定し、ステップS15に進む。
【0041】一方、前記ステップS12において、第
1,第2リレー17a,17bがともにオフ状態であれ
ば、制御部13内のリレーオンフラグがセット状態とな
っていない(リセット状態となっている)ので、該制御
部13は、そのフラグ状態に基づいて駆動モータ5が停
止中であると判定する。そして、制御部13は、次のス
テップS14にて電源電圧Vbが低電圧異常であるかを
判定するのに用いる基準電圧を第1基準電圧Vt1(本
実施形態では、8[V])に設定し、ステップS15に
進む。
【0042】ステップS15において、制御部13は、
前記ステップS11で電圧値を読み取った電源電圧Vb
が、前記ステップS13,S14で設定した基準電圧
(駆動モータ5の停止時には第1基準電圧Vt1であ
り、駆動モータ5の作動時には第2基準電圧Vt2であ
る)よりその電圧値が大きいかを判定する。電源電圧V
bが基準電圧未満であると、制御部13は、電源電圧V
bが低電圧異常である虞があると判定し、ステップS1
6にてカウンタをインクリメントし、ステップS18に
進む。
【0043】ステップS18において、制御部13は、
カウンタが「66」を超えたか否かを判定する。即ち、
カウンタが「66」ということは、図5に示すメイン処
理ルーチンの1サイクルにかかる時間が3[ms]であ
るので、3×66=198[ms]以上、電源電圧Vb
が基準電圧未満である状態が継続したか否かを制御部1
3は判定している。カウンタが「66」を超えると、制
御部13は、電源電圧Vbが基準電圧未満である状態が
198[ms](所定時間t)以上継続したと判定し、
電源電圧Vbが低電圧異常であると判定する。因みに、
電源電圧Vbが瞬時に基準電圧未満となる電源ノイズ
は、その状態が198[ms](所定時間t)以上継続
しないので、このステップS18により除去される。そ
して、制御部13は、次のステップS19において、電
源電圧Vbが低電圧異常であることを示す低電圧検出フ
ラグをセットし、低電圧検出処理を終了する。制御部1
3は、前記ステップS20における挟み込み検出処理に
移る。
【0044】一方、前記ステップS15において、電源
電圧Vbが基準電圧より大きい場合、制御部13は、電
源電圧Vbが正常な電圧値であると判定し、ステップS
17にてカウンタをクリアし、ステップS18に進む。
ステップS18では、当然、カウンタが「66」より小
さくなるので、制御部13は、そのまま低電圧検出処理
を終了し、前記ステップS20における挟み込み検出処
理に移る。
【0045】前記ステップS20における挟み込み検出
処理は、具体的には、図7に示すステップS21〜ステ
ップS23からなる処理フローに従って処理される。ス
テップS21において、制御部13は、挟み込み判定処
理を行う。即ち、制御部13は、ルーフガラス4が閉作
動を行っている間、挟み込みを判定するのに用いる駆動
モータ5の回転速度(回転周期)を検出している。そし
て、制御部13は、ステップS22に進む。
【0046】ステップS22において、制御部13は、
ルーフガラス4が閉作動時に、駆動モータ5の回転速度
(回転周期)が予め定めた挟み込み判定値より遅く(長
く)なったか否かを判定する。駆動モータ5の回転速度
が予め定めた挟み込み判定値より遅くなると、制御部1
3は、ルーフガラス4とルーフパネル2との間で異物が
狭持されて回転速度が遅くなった(回転周期が長くなっ
た)と判定し、次のステップS23で挟み込み検出フラ
グをセットして、挟み込み検出処理を終了する。そし
て、制御部13は、前記ステップS30における反転・
停止処理に移る。
【0047】一方、前記ステップS22において、駆動
モータ5の回転速度が予め定めた挟み込み判定値より速
い(回転周期が短い)と、制御部13は、挟み込みが発
生していないと判定し、そのまま挟み込み検出処理を終
了して、前記ステップS30における反転・停止処理に
移る。
【0048】前記ステップS30における反転・停止処
理は、具体的には、図8に示すステップS31〜ステッ
プS34からなる処理フローに従って処理される。ステ
ップS31において、制御部13は、低電圧検出フラグ
がセットされているか否かを判定する。低電圧検出フラ
グがセット状態になっている場合、電源電圧Vbが低電
圧異常であることを意味するため、制御部13は、次の
ステップS32において、作動中の駆動モータ5の作動
停止及び駆動モータ5を作動させることを禁止する。そ
して、制御部13は、低電圧検出フラグをリセットして
反転・停止処理を終了し、前記ステップS40における
メイン処理に移る。尚、制御部13は、ステップS32
において低電圧検出フラグをリセットするが、電源電圧
Vbが低電圧異常である場合、次サイクルで図6に示す
前記低電圧検出処理において再び低電圧検出フラグがセ
ット状態となり、低電圧異常による駆動モータ5の停止
状態が維持される。
【0049】一方、前記ステップS31において、低電
圧検出フラグがセット状態でない場合(リセット状態で
ある場合)、電源電圧Vbが正常な電圧値であることを
意味するため、制御部13は、ステップS33に進む。
【0050】ステップS33において、制御部13は、
挟み込み検出フラグがセットされているか否かを判定す
る。挟み込み検出フラグがセット状態になっている場
合、挟み込みが発生していることを意味するため、制御
部13は、次のステップS34において、閉作動中のル
ーフガラス4により挟み込んだ異物を解放すべく駆動モ
ータ5を逆転させ、該ルーフガラス4を規定量(所定カ
ウント数)だけ全開方向に反転作動させる。そして、制
御部13は、挟み込み検出フラグをリセットして反転・
停止処理を終了し、前記ステップS40におけるメイン
処理に移る。尚、制御部13は、この反転作動が完全に
終了後に挟み込み検出フラグをリセットする。
【0051】一方、前記ステップS33において、挟み
込み検出フラグがセット状態でない場合(リセット状態
である場合)、挟み込みが発生していないことを意味す
るため、制御部13は、そのまま反転・停止処理を終了
し、前記ステップS40におけるメイン処理に移る。
【0052】前記ステップS40におけるメイン処理に
おいて、制御部13は、各開閉スイッチSW2〜SW5
のオンオフ操作に基づいた駆動モータ5の制御を行い、
ルーフガラス4の開閉・停止を行っている。そして、制
御部13は、前記ステップS10に戻り、上記した処理
を繰り返すようになっている。
【0053】上記したように、本実施形態のサンルーフ
装置は、以下のような特徴がある。 (1)本実施形態では、駆動モータ5の停止時には第1
基準電圧Vt1と電源電圧Vbとを比較し、駆動モータ
5の作動時には第1基準電圧Vt1より所定電圧低い第
2基準電圧Vt2と電源電圧Vbとを比較し、電源電圧
Vbの低電圧異常を判定するようにした。従って、駆動
モータ5の作動時には該モータ5により電源電圧Vbに
電圧降下が生じ、特にルーフガラス4により挟み込みが
発生しその挟み込んだ異物の剛性が低い場合等、その電
圧降下が大きくなるので、低電圧異常を判定するための
基準電圧を第1基準電圧Vt1から第2基準電圧Vt2
に切り替えることで挟み込みの判定を行うよりも前に低
電圧異常と判定されることを防止でき、より確実に挟み
込みの検出及びルーフガラス4を反転作動させることが
できる。
【0054】(2)本実施形態では、電源電圧Vbが基
準電圧未満の低電圧に所定時間t以上継続した場合、該
電源電圧Vbが低電圧異常であると判定するようにし
た。従って、瞬時に電圧が低くなる電源ノイズ等を除去
できるので、低電圧異常の判定を確実に行うことができ
る。
【0055】尚、本発明の実施形態は、以下のように変
更してもよい。 ○上記実施形態では、駆動モータ5の停止時には第1基
準電圧Vt1と電源電圧Vbとを比較し、駆動モータ5
の作動時には第1基準電圧Vt1より所定電圧低い第2
基準電圧Vt2と電源電圧Vbとを比較したが、少なく
ともルーフガラス4による挟み込みが発生し得る閉作動
時において低電圧異常を判定するための基準電圧を第1
基準電圧Vt1から第2基準電圧Vt2に切り替えて電
源電圧Vbと比較するようにしてもよい。
【0056】○上記実施形態では、第1基準電圧Vt1
を8[V]、第2基準電圧Vt2を7[V]、所定時間
tを198[ms]としたが、この数値に限定されるも
のではなく、適宜変更してもよい。
【0057】○上記実施形態では、駆動モータ5の回転
速度が予め定めた挟み込み判定値より遅くなると、ルー
フガラス4により挟み込みが発生したと判定するように
したが、挟み込みの判定はこれに限定されるものではな
い。
【0058】○上記実施形態では、回転センサにホール
素子磁気センサ18a,18bを用いたが、磁界の変化
に伴って抵抗が変化する磁気抵抗素子を用いてもよい。
又、これらのような非接触型の磁気センサ以外、例えば
光学式の回転センサを用いてもよい。又、摺動接点を用
いた接触型の回転センサを用いてもよい。
【0059】○上記実施形態の駆動制御回路11の回路
構成はこれに限定されるものではなく、適宜変更しても
よい。 ○上記実施形態では、駆動モータ5と、ホール素子磁気
センサ18a,18bや制御部13等を有する駆動制御
回路11とを駆動ユニット10として一体に構成した
が、これに限定されるものではなく、例えば、駆動制御
回路11を別に設ける構成としてもよい。
【0060】○上記実施形態では、スライド開閉作動と
チルト開閉作動をともに行うのサンルーフ装置に実施し
たが、スライド開閉作動のみ行うサンルーフ装置に実施
してもよい。
【0061】○上記実施形態では、開閉部材をルーフガ
ラスとしたサンルーフ装置に実施したが、開閉部材をウ
インドガラスとしたパワーウインド装置や、開閉部材を
スライドドアとしたスライドドア装置等、その他の装置
に実施してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
開閉部材により挟み込みが発生すると該開閉部材を反転
作動させるとともに、供給される駆動電源が低電圧にな
ると電圧異常と判定する開閉部材制御装置及び開閉部材
制御方法であって、挟み込みにより駆動モータの負荷が
増加し駆動電源の電圧降下が生じても、挟み込みの判定
を行うよりも前に低電圧異常と判定することを防止し
て、より確実に開閉部材の反転作動を行うことができる
開閉部材制御装置及び開閉部材制御方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のサンルーフ装置の電気的構成図
である。
【図2】 ルーフガラスの開閉作動を説明するための説
明図である。
【図3】 制御部の動作を説明するための波形図であ
る。
【図4】 サンルーフ装置を装備した自動車の要部斜視
図である。
【図5】 制御部が実行するメイン処理ルーチンを示す
フロー図である。
【図6】 制御部の低電圧検出処理を示すフロー図であ
る。
【図7】 制御部の挟み込み検出処理を示すフロー図で
ある。
【図8】 制御部の反転・停止処理を示すフロー図であ
る。
【符号の説明】
4…開閉部材としてのルーフガラス、5…駆動モータ、
13…開閉制御手段、挟み込み制御手段、電圧検出手
段、低電圧制御手段、モータ状態検出手段及び基準電圧
切替手段を構成する制御部、SW2〜SW5…開閉スイ
ッチ、Vb…電源電圧、Vt1…第1基準電圧、Vt2
…第2基準電圧、t…所定時間、+B…駆動電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 佳伸 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 Fターム(参考) 2E052 AA09 CA06 EA01 EA11 EB01 EC01 GA08 GB06 GD01 HA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動電源の供給に基づいて開閉部材を開
    閉作動させる駆動モータと、 前記開閉部材を開閉作動させるべく操作される開閉スイ
    ッチと、 前記開閉スイッチの操作に基づいて前記開閉部材を作動
    又は停止すべく、前記駆動電源を供給又は停止して前記
    駆動モータを制御する開閉制御手段と、 前記開閉部材が閉作動している時、該開閉部材による挟
    み込みを検出し、挟み込みを検出すると、前記開閉部材
    を反転作動すべく前記駆動モータを逆転させて挟み込み
    を解除する挟み込み制御手段と、 前記駆動電源の電源電圧と予め定めた基準電圧とを比較
    し、該電源電圧が該基準電圧より低電圧であることを検
    出すると該電源電圧が低電圧異常であると判定し、作動
    中の前記駆動モータの作動停止及び駆動モータを作動さ
    せることを禁止する低電圧制御手段とを備えた開閉部材
    制御装置であって、 前記基準電圧は、第1基準電圧と、該第1基準電圧より
    所定電圧低い第2基準電圧とからなり、 前記低電圧制御手段は、少なくとも前記開閉部材による
    挟み込みが発生し得る閉作動時において前記基準電圧を
    第1基準電圧から第2基準電圧に切り替えて前記電源電
    圧と比較して、前記電源電圧の低電圧異常を判定するこ
    とを特徴とする開閉部材制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の開閉部材制御装置にお
    いて、 前記低電圧制御手段は、前記駆動モータの停止時に第1
    基準電圧と前記電源電圧と比較し、前記駆動モータの作
    動時に第2基準電圧と前記電源電圧と比較して、前記電
    源電圧の低電圧異常を判定することを特徴とする開閉部
    材制御装置。
  3. 【請求項3】 駆動電源の供給に基づいて開閉部材を開
    閉作動させる駆動モータと、 前記開閉部材を開閉作動させるべく操作される開閉スイ
    ッチと、 前記開閉スイッチの操作に基づいて前記開閉部材を作動
    又は停止すべく、前記駆動電源を供給又は停止して前記
    駆動モータを制御する開閉制御手段と、 前記開閉部材が閉作動している時、該開閉部材による挟
    み込みを検出し、挟み込みを検出すると、前記開閉部材
    を反転作動すべく前記駆動モータを逆転させて挟み込み
    を解除する挟み込み制御手段と、 前記駆動電源の電源電圧を検出する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段にて検出された前記駆動電源の電源電
    圧と予め定めた基準電圧とを比較し、該電源電圧が該基
    準電圧より低電圧であることを検出すると該電源電圧が
    低電圧異常であると判定し、作動中の前記駆動モータの
    作動停止及び駆動モータを作動させることを禁止する低
    電圧制御手段と、 前記駆動モータの停止及び作動状態を検出するモータ状
    態検出手段と、 前記モータ状態検出手段の検出に基づいて、前記駆動モ
    ータの停止時には前記基準電圧を第1基準電圧に設定
    し、前記駆動モータの作動時には前記基準電圧をその第
    1基準電圧より所定電圧低い第2基準電圧に設定を切り
    替える基準電圧切替手段とを備えたことを特徴とする開
    閉部材制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の開
    閉部材制御装置において、 前記低電圧制御手段は、前記電源電圧が前記基準電圧未
    満の低電圧に所定時間以上継続した場合、該電源電圧が
    低電圧異常であると判定することを特徴とする開閉部材
    制御装置。
  5. 【請求項5】 駆動モータにより開閉部材が閉作動して
    いる時、該開閉部材による挟み込みを検出し、挟み込み
    を検出すると、開閉部材を反転作動すべく駆動モータを
    逆転させて挟み込みを解除するとともに、駆動電源の電
    源電圧と予め定めた基準電圧とを比較し、該電源電圧が
    該基準電圧より低電圧であることを検出すると該電源電
    圧が低電圧異常であると判定し、作動中の駆動モータの
    作動停止及び駆動モータを作動させることを禁止するよ
    うにした開閉部材制御方法であって、 前記基準電圧は、第1基準電圧と、該第1基準電圧より
    所定電圧低い第2基準電圧とからなり、少なくとも前記
    開閉部材による挟み込みが発生し得る閉作動時において
    前記基準電圧を第1基準電圧から第2基準電圧に切り替
    えて前記電源電圧と比較して、前記電源電圧の低電圧異
    常を判定するようにしたことを特徴とする開閉部材制御
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の開閉部材制御方法にお
    いて、 前記駆動モータの停止時に第1基準電圧と前記電源電圧
    と比較し、前記駆動モータの作動時に第2基準電圧と前
    記電源電圧と比較して、前記電源電圧の低電圧異常を判
    定するようにしたを特徴とする開閉部材制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の開閉部材制御方
    法において、 前記電源電圧が前記基準電圧未満の低電圧に所定時間以
    上継続した場合、該電源電圧が低電圧異常であると判定
    するようにしたことを特徴とする開閉部材制御方法。
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