JP2003127487A - 昇華形プリンタ - Google Patents

昇華形プリンタ

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JP2003127487A
JP2003127487A JP2001324833A JP2001324833A JP2003127487A JP 2003127487 A JP2003127487 A JP 2003127487A JP 2001324833 A JP2001324833 A JP 2001324833A JP 2001324833 A JP2001324833 A JP 2001324833A JP 2003127487 A JP2003127487 A JP 2003127487A
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ink
torque limiter
ink roll
electromagnetic clutch
torque
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Shuya Kimura
修也 木村
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 供給側のインクロールの使用量によってイン
クシートの巻き取りトルクおよび供給トルクの値を切り
替えることができる昇華形プリンタを得る。 【解決手段】 この昇華形プリンタでは、供給側のイン
クロール11の回転に対して作用する第1のトルクリミ
ッタ29と、第2のトルクリミッタ41と、第2のトル
クリミッタ41の作用状態をオンオフ制御する第1の電
磁クラッチ43と、巻き取り側のインクロール13の回
転に対して作用する第3のトルクリミッタ21と、モー
タユニット17と、第4のトルクリミッタ45と、第4
のトルクリミッタ45の作用状態をオンオフ制御する第
2の電磁クラッチ47とが備えられ、印画枚数に応じて
第1および第2の電磁クラッチ43,47がオン、オフ
制御され、それによってインクシート1の供給トルクお
よび巻き取りトルクが制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状に巻いた
昇華染料を塗布したシートを用いて画像を記録する昇華
形プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の昇華形プリンタの構成を示
す断面図であり、図3はその昇華形プリンタの構成を示
す平面図である。従来の昇華形プリンタでは、図2に示
すように、昇華性インクを塗布したインクシート1を、
表面に発熱体3aを配置したサーマルヘッド3と、主と
してゴム材で構成されたプラテンローラー5との間に用
紙7とともに一定の圧力で挟んで保持する。このように
インクシート1と用紙7とを保持した状態で、インクシ
ート1の供給側部分1aを供給側のインクロール11か
ら引き出しつつその巻き取り側部分1bを巻き取り側の
インクロール13に巻き取りながら用紙7を搬送して、
サーマルヘッド3によりインクシート1を加熱して昇華
性インクを用紙7に転写する。このとき、巻き取り側の
インクロール13は図2中矢印Aの方向に回転し、供給
側のインクロール11は図2中矢印Bの方向に回転し、
プラテンローラ5は図2中矢印Cの方向にそれぞれ回転
する。
【0003】また、図3に示すように、巻き取り側のイ
ンクロール13は軸受け15a,15bにより支持され
ており、インク巻取り用のモータユニット17の回転
は、ギア19を介してトルクリミッタ21に伝達され、
さらにギア23により巻き取り側のインクロール13に
伝達される。そのため、インクロール1の巻き取り側部
分1bは、トルクリミッタ21によって設定された一定
のトルク値(T21)により回転する巻き取り側のイン
クロール13に巻き取られる。
【0004】一方、供給側のインクロール11は軸受け
25a,25bにより支持されており、ギア27を介し
てトルクリミッタ29と連結している。そのためインク
シート1の供給側部分1aは、トルクリミッタ29で設
定された一定値の負荷トルク(T29)で回転する供給
側のインクロール11から引き出される。
【0005】ここで、この昇華形プリンタには、フレー
ム31,33が設けられており、このフレーム31,3
3によって、ロール11,13、モータユニット17、
ギヤ19,23,27およびトルクリミッタ21等が支
持されている。
【0006】また、供給側インクロール11および巻き
取り側インクロール13は、1ユニットにユニット化さ
れており、印画内容の変更(例えば、用紙サイズの変更
等)に応じて交換可能な構成となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の昇華形プリンタ
は上述のように構成されているので、供給側のインクロ
ール11の使用量によって巻き取り側および供給側のイ
ンクロール11,13の直径が変化する。このときイン
クロール13の巻き取りトルクとインクロール11の回
転負荷トルクは一定なので、インクシート1の巻き取り
側部分1bのテンション値と、供給側部分1aのテンシ
ョン値が変化する。つまり、従来の昇華形プリンタで
は、印画するにつれて巻き取り側のインクロール13が
太くなり、インクシート1の巻き取り側部分1bのテン
ションは小さくなる。また、印画するにつれて供給側の
インクロール11は細くなり、インクシート1の供給側
部分1aのテンション値は大きくなる。
【0008】このとき例えば、巻き取り側のインクシー
ト13のテンションより供給側のインクシート11のテ
ンション値が大きくなってしまうとインクシートを巻き
取り側へ滑らかに搬送できなくなったり、また例えば、
巻き取り側のテンションと供給側のテンションがそれぞ
れ過大になってしまうとインクシート1が切断されてし
まったり、また例えば、供給側のテンションが過小にな
ってしまうとインクシートの供給側部分1aが波打ちな
がらサーマルヘッド3とプラテンローラ5とに巻き込ま
れるなどしてサーマルヘッド3とプラテンローラ5との
間で折りたたまれてしまい昇華性インクを用紙7に正常
に転写できなくなったりするという問題点があった。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、供給側のインクロールの使用量
によってインクシートの巻き取りトルクおよび供給トル
クの値を切り替えることができる昇華形プリンタを得る
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、供給側のインクロールに巻回されたイ
ンクシートを巻き取り側のインクロールによって巻き取
りつつ、インクシートを加熱して昇華性インクを用紙に
転写して印画する昇華形プリンタであって、前記供給側
のインクロールの回転に対して作用する第1のトルクリ
ミッタと、前記第1のトルクリミッタを介して前記供給
側のインクロールの回転に対して作用する第2のトルク
リミッタと、前記第2のトルクリミッタの前記供給側の
インクロールの回転に対する作用状態をオンオフ制御す
る第1の電磁クラッチと、前記巻き取り側のインクロー
ルの回転に対して作用する第3のトルクリミッタと、前
記第3のトルクリミッタを介して前記巻き取り側のイン
クロールを回転駆動するモータユニットと、前記第3の
トルクリミッタを介して前記巻き取り側のインクロール
の回転に対して作用する第4のトルクリミッタと、前記
第4のトルクリミッタの前記巻き取り側のインクロール
の回転に対する作用状態をオンオフ制御する第2の電磁
クラッチと、を備えることを特徴とする。
【0011】好ましくは、前記昇華形プリンタは、前記
インクシートの使用量に基づいて、前記第1の電磁クラ
ッチと前記第2の電磁クラッチとを制御する制御部をさ
らに備えるのがよい。
【0012】また、好ましくは、前記昇華形プリンタ
は、前記供給側のインクロールに設けられ、記録内容の
書き替えが可能なICチップと、前記ICチップと接続
可能な位置に設けられ、前記ICチップに対する情報の
読み取りおよび書き換え行う読取・書換部と、をさらに
備えるのがよい。
【0013】さらに、好ましくは、前記制御部は、印画
開始時に、前記読取・書換部を介して前記ICチップに
記録されている印画枚数を読み出し、その読み出した印
画枚数に基づいて前記第1の電磁クラッチと前記第2の
電磁クラッチとを制御するとともに、印画終了時に、今
回の印画回数を前記読み出した印画枚数に加算して前記
読取・書換部を介して前記ICチップに記録するのがよ
い。
【0014】
【発明の実施の形態】1.実施の形態 以下、この発明の一実施の形態を図1について説明す
る。図1は、本発明の一実施の形態に係る昇華形プリン
タの構成を示す平面図である。なお、図1の昇華形プリ
ンタの各部の構成に関して、前述の図2および図3に示
す従来の昇華形プリンタと対応する部分には同一の参照
符号を付す。
【0015】この昇華形プリンタにおいても、前述の図
2に示すように、昇華性インクを塗布したインクシート
1を、表面に発熱体3aを配置したサーマルヘッド3
と、主としてゴム材で構成されたプラテンローラー5と
の間に用紙7とともに一定の圧力で挟んで保持する。こ
のようにインクシート1と用紙7とを保持した状態で、
インクシート1の供給側部分1aを供給側のインクロー
ル11から引き出しつつその巻き取り側部分1bを巻き
取り側のインクロール13に巻き取りながら用紙7を搬
送して、サーマルヘッド3によりインクシート1を加熱
して昇華性インクを用紙7に転写する。このとき、巻き
取り側のインクロール13は図2中矢印Aの方向に回転
し、供給側のインクロール11は図2中矢印Bの方向に
回転し、プラテンローラ5は図2中矢印Cの方向にそれ
ぞれ回転する。
【0016】また、図1に示すように、巻き取り側のイ
ンクロール13は軸受け15a,15bにより支持され
ており、インク巻取り用のモータユニット17の回転
は、ギア19を介してトルクリミッタ(後述する第3の
トルクリミッタ)21に伝達され、さらにギア23によ
り巻き取り側のインクロール13に伝達される。そのた
め、インクロール1の巻き取り側部分1bは、トルクリ
ミッタ21によって設定された一定のトルク値(T2
1)により回転する巻き取り側のインクロール13に巻
き取られる。
【0017】一方、供給側のインクロール11は軸受け
25a,25bにより支持されており、ギア27を介し
てトルクリミッタ(後述する第1のトルクリミッタ)2
9と連結している。そのためインクシート1の供給側部
分1aは、トルクリミッタ29で設定された一定値の負
荷トルク(T29)で回転する供給側のインクロール1
1から引き出される。
【0018】ここで、この昇華形プリンタには、フレー
ム31,33が設けられており、このフレーム31,3
3によって、ロール11,13、モータユニット17、
ギヤ19,23,27およびトルクリミッタ21等が支
持されている。
【0019】また、供給側インクロール11および巻き
取り側インクロール13は、1ユニットにユニット化さ
れており、印画内容の変更(例えば、用紙サイズの変更
等)に応じて交換可能な構成となっている。
【0020】次に、本実施の形態に係る昇華形プリンタ
の特徴部について説明する。この昇華形プリンタでは、
図1に示すように、供給側のインクロール11の回転に
対して作用する第1のトルクリミッタ29と、第1のト
ルクリミッタ29を介して供給側のインクロール11の
回転に対して作用する第2のトルクリミッタ41と、第
2のトルクリミッタ41の供給側のインクロール11へ
の作用状態をオンオフ制御する第1の電磁クラッチ43
と、巻き取り側のインクロール13の回転に対して作用
する第3のトルクリミッタ21と、第3のトルクリミッ
タ21を介して巻き取り側のインクロール13を回転駆
動するモータユニット17と、第3のトルクリミッタ2
1を介して巻き取り側のインクロール13の回転に対し
て作用する第4のトルクリミッタ45と、第4のトルク
リミッタ45の巻き取り側のインクロール13の回転へ
の作用状態をオンオフ制御する第2の電磁クラッチ47
とが備えられている。
【0021】この構成をさらに詳述すると、第1のトル
クリミッタ29の作用軸に連結されたギヤ17が、供給
側のインクロール11の回転軸に一体的に設けられたギ
ヤ11aに噛合しており、第1のトルクリミッタ29
は、ギヤ27を介して供給側のインクロール11の回転
に作用する。
【0022】第2のトルクリミッタ41は、第1の電磁
クラッチ43の作用軸に設けられたギヤ43aに噛合す
るギヤ51と、ギヤ27に噛合するギヤ53との間に介
設されている。このため、第1の電磁クラッチ43をオ
ン、オフすると、それに伴って、第2のトルクリミッタ
41が第1のトルクリミッタ29を介して供給側のイン
クロール11の回転に対して作用する作用状態が変化
し、供給側のインクロール11の回転トルクが変化す
る。
【0023】第3のトルクリミッタ21は、モータユニ
ット17の駆動ギヤ17aに噛合したギヤ19と、巻き
取り側のインクロール13の回転軸に一体的に設けられ
たギヤ13aに噛合するギヤ23との間に介設されてい
る。また、第4のトルクリミッタ45は、第2の電磁ク
ラッチ47の作用軸に設けられたギヤ47aに噛合する
ギヤ55と、ギヤ23に噛合するギヤ57との間に介設
されている。このため、第2の電磁クラッチ47をオ
ン、オフすると、それに伴って、第4のトルクリミッタ
45がギヤ23を介して巻き取り側のインクロール13
の回転に対して作用する作用状態が変化し、その結果、
モータユニット17の回転によって巻き取り側のインク
ロール13が回転される際の回転トルクが変化する。
【0024】ここで、第1の電磁クラッチ43および第
2の電磁クラッチ47は、通電すると(オンすると)ロ
ック状態になり回転せず、非通電時(オフ時)にはフリ
ー状態となり自由に回転する。
【0025】また、第2のトルクリミッタ41および第
1の電磁クラッチ43は、板金61によってフレーム3
1に固定されており、第4のトルクリミッタ45および
第2の電磁クラッチ47は、板金63によってフレーム
31に固定されている。
【0026】一方、供給側のインクロール11にはチッ
プホルダ71が設けられている。このチップホルダ71
は、インクロール11に回転可能に取り付けられ、イン
クロール11と一体に取り扱われる。このチップホルダ
71によってICチップ73が保持されている。ICチ
ップ73は、記憶内容の書き換えが可能となっている。
このICチップ73の内部には、供給側のインクロール
11のインクシート1による印画枚数(換言すれば、イ
ンクロール11の使用回数あるいは印画回数)を記録す
る領域が設けられている。
【0027】昇華形プリンタの回転しない部分、例えば
フレーム33には、ICチップ73と接触して接続可能
な位置に読取・書換部75が設けられている。この読取
・書換部75は、ICチップ73と接続して、ICチッ
プ73に対する情報の読み取りおよび書き換えを行う。
【0028】また、昇華形プリンタには、図示しない制
御部が設けられている。この制御部は、印画を行うため
の印画制御機能と、その印画制御機能に付随する機能と
して、インクロール11,13のトルク制御を行うため
のトルク制御機能とを有している。印画制御機能では、
モータユニット17等が駆動制御されてインクシート1
の供給等が行われるととももに用紙7の搬送が行われ、
それに伴ってサーマルヘッド3が駆動制御されて印画が
行われる。
【0029】トルク制御機能では、詳細には以下に後述
するが、印画開始時に、読取・書換部75を介してIC
チップ73に記録されている印画枚数が読み出され、そ
の読み出された印画枚数に基づいて第1の電磁クラッチ
43と第2の電磁クラッ47チとが制御されるととも
に、印画終了時に、今回の印画回数が読み出した印画枚
数に加算されて読取・書換部75を介してICチップ7
3に記録される。
【0030】本実施の形態では、1枚の用紙7の印画に
使用されるインクシート1の長さは、供給側のインクロ
ール11の種類ごとに決まっているため、印画枚数を把
握できれば、インクシート11が使用された長さが認識
できる。このため、印画枚数に基づいて、供給側および
巻き取り側のインクロール11,13の直径を正確に推
定することができるようになっている。
【0031】以下に、本実施の形態に係る昇華形プリン
タの動作について説明する。
【0032】第2の電磁クラッチ47が非通電の場合に
は、モーターユニット17が回転すると、ギア57がギ
ア23により回転力を受けるが、ギア57、第4のトル
クリミッタ45、ギア55、第2の電磁クラッチ47は
それぞれ空転するので、ギア23は第3のトルクリミッ
タ21で規定される一定のトルク値(T21)で回転駆
動され、巻き取り側のインクロール13も一定のトルク
値(T21)で回転する。
【0033】このとき第2の電磁クラッチ47に通電さ
れると、第2の電磁クラッチ47と、第2の電磁クラッ
チ47に噛み合っているギア55、ギア55と連結して
いる第4のトルクリミッタ45が固定されるので、ギア
57は第4のトルクリミッタ45で規定されるトルク値
(T45)の回転負荷を持つことになる。するとギア2
3は、第3のトルクリミッタ21によりトルク値(T2
1)で駆動されるとともに、ギア57からトルク値(T
45)の回転負荷を受けることになるので、結果として
ギア23は(T21)−(T45)のトルクで回転す
る。つまり第2の電磁クラッチ47の通電、非通電によ
り、ギア23の回転トルクは、(T21)−(T45)
と(T21)という2つの値をとることができる。
【0034】また、供給側のインクロール11はギア2
7から回転負荷を受けるが、ギア27は第1のトルクリ
ミッタ29で規定される一定トルク(T29)の負荷を
持っている。このとき第1の電磁クラッチ43が非通電
の場合には、第1の電磁クラッチ43、ギア51、第2
のトルクリミッタ41、ギア53は空転するので、ギア
27の回転負荷は(T29)である。
【0035】この状態で第1の電磁クラッチ43に通電
されると、第1の電磁クラッチ43、ギア51、第2の
トルクリミッタ41は固定され、ギア53には第2のト
ルクリミッタ41で規定される一定のトルク値(T4
1)の回転負荷が発生する。この回転負荷(T41)は
ギア27に伝達されるため、結果としてギア27は(T
29)+(T41)の回転負荷を持つことになる。つま
り第1の電磁クラッチ43の通電、非通電によりギア2
7の回転トルクは(T29)+(T41)と(T29)
という2つの値をとることができる。
【0036】前記制御部の制御により、印画開始時にま
ずICチップ73からそれまでの印画枚数が読み出さ
れ、その印画枚数が規定値よりも小さい場合には第1お
よび第2の電磁クラッチ43,47に通電され、規定値
よりも大きい場合には通電されない。
【0037】第2の電磁クラッチ47に通電されると、
前記の様にギア23は(T21)−(T45)のトルク
で回転し、通電されないとギア23はトルク(T21)
で回転する。つまり、印画枚数が少ない場合(巻き取り
側のインクロール13の直径が小さい場合)には、ギア
23は小さいトルク(T21)−(T45)で回転し、
印画枚数が多い場合(巻き取り側のインクロール13の
直径が大きい場合)には、ギア23は大きいトルク(T
21)で回転する。
【0038】同じく、第1の電磁クラッチ43に通電さ
れると、前記の様にギア27は(T29)+(T41)
の回転負荷トルクを受け、通電しないとギア27は(T
29)の回転負荷トルクを受ける。つまり、印画枚数が
少ない場合(供給側のインクロール11の直径が大きい
場合)には、ギア27は大きいトルク(T29)+(T
41)の回転負荷トルクを受け、印画枚数が多い場合
(供給側のインクロール11の直径が小さい場合)に
は、ギア27は小さいトルク(T29)で回転する。
【0039】以上のように、本実施の形態によれば、供
給側のインクロール11と一体的に設けられたICチッ
プ73から印画枚数を読み出すとともに、その印画枚数
によって第1および第2の電磁クラッチ43,47の動
作をオンオフ制御し、インクシート1の巻き取りトルク
および供給トルクを切り替えるように構成したので、供
給側および巻き取り側のインクロール11,13の直径
変化にともなって変化するインクシート1のテンション
の変動幅を小さくすることができ、インクシート1の搬
送不良、インクシート1の切断、インクシート1の折れ
込みなどといった不具合が発生しない、安定したインク
シート搬送性能を持った昇華形プリンタを得ることがで
きる。
【0040】また、供給側のインクロール11に一体的
に設けられたICチップ73に印画枚数等を記録してお
くことができるため、供給側のインクロール11を使い
切る前の使用途中の状態で交換した際にも、その供給側
のインクロール11の使用量の管理を容易に行うことが
できる。
【0041】なお、本実施の形態では、供給側のインク
ロール11による印画枚数に基づいてトルク制御を行う
ようにしたが、供給側あるいは巻き取り側のインクロー
ル11,13の回転回数を検出し、その回転回数の積算
値に基づいてトルク制御を行うようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、第1の
電磁クラッチおよび第2の電磁クラッチにより第2のト
ルクリミッタおよび第4のトルクリミッタの供給側のイ
ンクロールおよび巻き取り側のインクロールの回転への
作用状態をオンオフ制御することによって、供給側のイ
ンクロールの回転トルクおよび巻き取り側のインクロー
ルの回転トルクを調節することができるので、供給側の
インクロールの使用量に応じてインクシートの巻き取り
トルクおよび供給トルクの値を切り替えることができ
る。その結果、インクシートにかかるテンション値を最
適範囲に保ち、インクシートの搬送不良、インクシート
の切断、インクシートの折れ込みなどおの不具合を防止
して、安定したインクシート搬送性能を実現することが
できる。
【0043】請求項2に記載の発明によれば、インクシ
ートの使用量に基づいて第1の電磁クラッチおよび第2
の電磁クラッチが制御されるため、供給側および巻き取
り側のインクロールの径変化に応じたトルク制御を行う
ことができる。
【0044】請求項3に記載の発明によれば、供給側の
インクロールに設けられたICチップに供給側のインク
ロールによる印画枚数等を記録しておくことができるた
め、供給側のインクロールを使い切る前の使用途中の状
態で交換した際にも、その供給側のインクロールの使用
量の管理を容易に行うことができる。
【0045】請求項4に記載の発明によれば、供給側の
インクロールによる印画枚数に基づいて第1の電磁クラ
ッチおよび第2の電磁クラッチが制御されるため、供給
側および巻き取り側のインクロールの径変化に応じたト
ルク制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る昇華形プリンタ
の構成を示す平面図である。
【図2】 従来の昇華形プリンタの構成を示す断面図で
ある。
【図3】 図2の昇華形プリンタの構成を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 インクシート、11 供給側のインクロール、13
巻き取り側のインクロール、17 モータユニット、
19 第3のトルクリミッタ、29 第1のトルクリミ
ッタ、41 第2のトルクリミッタ、43 第1の電磁
クラッチ、45第4のトルクリミッタ、47 第2の電
磁クラッチ、73 ICチップ、75読取・書換部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給側のインクロールに巻回されたイン
    クシートを巻き取り側のインクロールによって巻き取り
    つつ、インクシートを加熱して昇華性インクを用紙に転
    写して印画する昇華形プリンタであって、 前記供給側のインクロールの回転に対して作用する第1
    のトルクリミッタと、 前記第1のトルクリミッタを介して前記供給側のインク
    ロールの回転に対して作用する第2のトルクリミッタ
    と、 前記第2のトルクリミッタの前記供給側のインクロール
    の回転に対する作用状態をオンオフ制御する第1の電磁
    クラッチと、 前記巻き取り側のインクロールの回転に対して作用する
    第3のトルクリミッタと、 前記第3のトルクリミッタを介して前記巻き取り側のイ
    ンクロールを回転駆動するモータユニットと、 前記第3のトルクリミッタを介して前記巻き取り側のイ
    ンクロールの回転に対して作用する第4のトルクリミッ
    タと、 前記第4のトルクリミッタの前記巻き取り側のインクロ
    ールの回転に対する作用状態をオンオフ制御する第2の
    電磁クラッチと、を備えることを特徴とする昇華形プリ
    ンタ。
  2. 【請求項2】 前記昇華形プリンタは、 前記インクシートの使用量に基づいて、前記第1の電磁
    クラッチと前記第2の電磁クラッチとを制御する制御部
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の昇華
    形プリンタ。
  3. 【請求項3】 前記昇華形プリンタは、 前記供給側のインクロールに設けられ、記録内容の書き
    替えが可能なICチップと、 前記ICチップと接続可能な位置に設けられ、前記IC
    チップに対する情報の読み取りおよび書き換え行う読取
    ・書換部と、をさらに備えることを特徴とする請求項2
    に記載の昇華形プリンタ。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、 印画開始時に、前記読取・書換部を介して前記ICチッ
    プに記録されている印画枚数を読み出し、その読み出し
    た印画枚数に基づいて前記第1の電磁クラッチと前記第
    2の電磁クラッチとを制御するとともに、印画終了時
    に、今回の印画回数を前記読み出した印画枚数に加算し
    て前記読取・書換部を介して前記ICチップに記録する
    ことを特徴とする請求項3に記載の昇華形プリンタ。
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