JP2003125463A - 開閉装置の制御側無線装置、被制御側無線装置、直接開閉体制御装置及び無線開閉制御システム - Google Patents

開閉装置の制御側無線装置、被制御側無線装置、直接開閉体制御装置及び無線開閉制御システム

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JP2003125463A
JP2003125463A JP2001316399A JP2001316399A JP2003125463A JP 2003125463 A JP2003125463 A JP 2003125463A JP 2001316399 A JP2001316399 A JP 2001316399A JP 2001316399 A JP2001316399 A JP 2001316399A JP 2003125463 A JP2003125463 A JP 2003125463A
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一夫 菊谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉体の一部又は全ての種類の動作(状態変
化)を、利用者による開閉体動作制御用の操作がなされ
ずにも無線制御できる。利用者の操作による場合と調整
ができる。 【解決手段】 本発明の開閉装置の無線開閉制御システ
ムは、制御側無線装置と被制御側無線装置と、直接開閉
体制御装置とでなる。制御側無線装置は、開閉体の状態
変化を直接的には指示していない無線送信信号を自動的
に被制御側無線装置に送信する。直接開閉体制御装置
は、操作された操作キーに応じ、開閉体の状態制御のた
めの直接開閉体制御信号を自動的に被制御側無線装置に
送信する。被制御側無線装置は、上記無線送信信号の受
信、未受信に応じて開閉体制御を行うが、直接開閉体制
御信号が与えられたときには、所定時間だけ、無線送信
信号の受信を無視する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉装置の制御側
無線装置、被制御側無線装置、直接開閉体制御装置及び
無線開閉制御システムに関し、例えば、シャッター、ド
ア、オーバーヘッドドア、窓、門扉、ゲート(駐車場な
どのゲート)、ロールスクリーン、ブラインド、オーニ
ング装置などの開閉制御に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】開閉体の開閉制御(なお、施錠、解錠機
能を有する開閉体であれば、開閉制御に加え、又は、開
閉制御に代え、施錠、解錠制御をも開閉制御の用語に含
むものとする)をリモコン送信機を用いて指示できるよ
うにした開閉装置も多く提案されている。
【0003】一般には、短時間の間に、開閉体の開動作
及び閉動作がなされる開閉装置にリモコンシステムが適
用されることが多い。例えば、ガレージ用シャッターで
あれば、利用者は、シャッターを開けてガレージ内に入
り、車両に乗車してガレージ外にでると、シャッターを
閉めて、出掛けることになる。また、帰ってきたときに
も、ガレージ用シャッターを開け、車両をガレージ内に
入れ、その後、シャッターを閉めることになる。このよ
うに短時間でシャッターの開動作及び閉動作が必要な場
合において、開操作や閉操作を手動で行うことは、操作
毎に車両の乗り降りが必要となって不便であり、そのた
め、リモコンシステムが適用されることが多くなる。
【0004】このようなシャッターのリモコンシステム
では、シャッター近傍の壁面や、シャッターの収納ボッ
クスの表面又は内部に、アンテナ取付具によって受信ア
ンテナが取り付けられ、リモコン送信機からの電波を捕
捉する。
【0005】図20は、従来のリモコンシステムの構成
を示すブロック図である。リモコン送信機110からの
電波を受信アンテナ111が捕捉して変換した電気信号
は、例えば同軸ケーブル112を介して、受信ユニット
113に与えられる。受信ユニット113において、受
信アンテナ111側からの電気信号は、復調部114に
よって復調され、受信制御部115によって、その復調
信号が解読されて、シャッターの開、閉などを指示する
開閉制御信号が形成されて、ケーブル116を介して、
シャッター制御ユニット117に与えられる。
【0006】シャッター制御ユニット117において
は、シャッター制御部118が、受信ユニット113か
らの開閉制御信号の内容(開又は閉など)に基づいて、
シャッターの開、閉などを実現させるモータ駆動信号を
形成し、モータ駆動回路119は、そのモータ駆動信号
に応じて、図示しないモータに対して所望の動作を実行
させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、利用者がリモコン送信機を操作して初めて、
シャッターの開閉などを無線制御でき、操作しない限り
においては、当然にシャッターの開閉などを制御できな
い。例えば、ガレージ用シャッターにおいて、利用者が
出掛ける際に、利用者が車両をガレージ外に出した後、
シャッターに対する閉操作を実行することなく、そのま
ま車両を運転して出掛けた場合には、シャッターは開状
態を継続する。すなわち、リモコン送信機に対する操作
し忘れに対し、従来のシャッターのリモコンシステムで
は対応することができない。
【0008】このような不都合を解決するため、開動作
と閉動作とが短時間の間になされることが多いガレージ
用シャッターなどに対しては、リモコン送信機からの指
令によって開動作した後、所定時間の経過を待って、自
動的に閉動作させるものも考えられている。しかし、こ
の場合、所定時間の選定が難しく、所定時間を短くすれ
ば、車両をガレージ外に出す前に閉動作がなされ、逆
に、所定時間が長いと、利用者が近くにいない状態での
開状態が長くなる。
【0009】このような課題は、シャッターの場合だけ
でなく、他の開閉装置についても同様に生じている。
【0010】そのため、開閉体の一部又は全ての種類の
動作(状態変化)を、利用者による開閉体動作制御用の
操作がなされずにも無線制御できることが望まれてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、開閉装
置の制御側無線装置が、自動的に繰り返し送信した開閉
体の状態変化を直接的には指示していない無線送信信号
と、上記開閉体のある状態への変化を指示するための少
なくとも1以上の操作キーを備えた直接開閉体制御装置
が、操作された操作キーに応じて送信した直接開閉体制
御信号とが与えられる、開閉装置の被制御側無線装置で
あって、上記無線送信信号を受信処理して得た第1の開
閉制御データと、上記直接開閉体制御信号を受信処理し
て得た第2の開閉制御データとが同一のフォーマットに
従っており、上記第1の開閉制御データに基づく開閉体
制御と、上記第2の開閉制御データに基づく開閉体制御
との調停手段を有することを特徴とする。
【0012】第2の発明は、開閉装置の制御側無線装置
が、自動的に繰り返し送信した開閉体の状態変化を直接
的には指示していない無線送信信号と、上記開閉体のあ
る状態への変化を指示するための少なくとも1以上の操
作キーを備えた直接開閉体制御装置が、操作された操作
キーに応じて送信した直接開閉体制御信号とが与えられ
る、開閉装置の被制御側無線装置であって、上記無線送
信信号を受信処理して得た第1の開閉制御データに基づ
く開閉体制御と、上記直接開閉体制御信号を受信処理し
て得た第2の開閉制御データに基づく開閉体制御との調
停手段を有し、上記調停手段は、上記第2の開閉制御デ
ータ(又は上記第1の開閉制御データ)に基づき、上記
開閉体の駆動制御部に上記開閉体の所定状態への変更を
指示する際に、所定時間の間、上記開閉装置の制御側無
線装置(又は上記直接開閉体制御装置)に、上記無線送
信信号(又は上記直接開閉体制御信号)の送信を停止さ
せることを指示することを特徴とする。
【0013】第3の本発明の開閉装置の無線開閉制御シ
ステムは、開閉体の状態変化を直接的には指示していな
い無線送信信号を自動的に繰り返し送信する開閉装置の
制御側無線装置と、上記開閉体のある状態への変化を指
示するための少なくとも1以上の操作キーを備え、操作
された操作キーに応じた直接開閉体制御信号を送信する
直接開閉体制御装置と、第1又は第2の本発明の開閉装
置の被制御側無線装置とを有することを特徴とする。
【0014】第4の本発明は、開閉体のある状態への変
化を指示するための少なくとも1以上の操作キーを備え
た直接開閉体制御装置が、操作された操作キーに応じて
送信した直接開閉体制御信号が与えられる開閉装置の被
制御側無線装置に対し、開閉体の状態変化を直接的には
指示していない無線送信信号を与えて上記開閉体の状態
変化を制御する開閉装置の制御側無線装置であって、上
記開閉装置の被制御側無線装置又は上記直接開閉体制御
装置から与えられた送信停止信号に基づき、所定時間だ
け、上記開閉体の状態変化を直接的には指示していない
無線送信信号の送信を停止する送信停止手段を有するこ
とを特徴とする。
【0015】第5の本発明は、開閉体のある状態への変
化を指示するための少なくとも1以上の操作キーを備
え、操作された操作キーに応じた直接開閉体制御信号を
開閉装置の被制御側無線装置に送信する直接開閉体制御
装置であって、上記開閉装置の被制御側無線装置には、
開閉装置の制御側無線装置が送信した開閉体の状態変化
を直接的には指示していない無線送信信号も与えられ
る、直接開閉体制御装置において、上記開閉装置の制御
側無線装置に直接又は上記開閉装置の被制御側無線装置
を介して、所定時間だけ、上記開閉体の状態変化を直接
的には指示していない無線送信信号の送信を停止させる
送信停止信号を送信する自己優先宣言手段を有すること
を特徴とする。
【0016】第6の本発明の開閉装置の無線開閉制御シ
ステムは、第4の本発明の開閉装置の制御側無線装置
と、第5の本発明の直接開閉体制御装置と、上記開閉装
置の制御側無線装置が自動的に送信した無線送信信号
と、上記直接開閉体制御装置が操作された操作キーに応
じて送信した直接開閉体制御信号とが与えられる開閉装
置の被制御側無線装置とを備えたことを特徴とする。
【0017】第7の本発明は、開閉装置の制御側無線装
置が、自動的に送信した開閉体の状態変化を直接的には
指示していない無線送信信号と、上記開閉体のある状態
への変化を指示するための少なくとも1以上の操作キー
を備えた直接開閉体制御装置が、操作された操作キーに
応じて送信した直接開閉体制御信号とが与えられる、開
閉装置の被制御側無線装置であって、上記直接開閉体制
御装置から受信停止信号が与えられたときに、所定時間
の間、上記開閉装置の制御側無線装置の無線送信信号の
到来を無視することを特徴とする。
【0018】第8の本発明は、開閉体のある状態への変
化を指示するための少なくとも1以上の操作キーを備
え、操作された操作キーに応じた直接開閉体制御信号を
開閉装置の被制御側無線装置に送信する直接開閉体制御
装置であって、上記開閉装置の被制御側無線装置には、
開閉装置の制御側無線装置が送信した開閉体の状態変化
を直接的には指示していない無線送信信号も与えられ
る、直接開閉体制御装置において、自己優先を宣言する
優先キーが操作されたときに、受信停止信号を上記開閉
装置の被制御側無線装置に送信する自己優先宣言手段を
有することを特徴とする。
【0019】第9の本発明の開閉装置の無線開閉制御シ
ステムは、開閉体の状態変化を直接的には指示していな
い無線送信信号を自動的に送信する開閉装置の制御側無
線装置と、第7の本発明の開閉装置の被制御側無線装置
と、第8の本発明の直接開閉体制御装置とを備えること
を特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】(A)第1の実施形態 以下、本発明による開閉装置の制御側無線装置、被制御
側無線装置、直接開閉体制御装置及び無線開閉制御シス
テムを、ガレージ用シャッターの無線開閉制御に適用し
た第1の実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0021】(A−1)第1の実施形態での自動無線開
閉制御モード 第1の実施形態の無線開閉制御システムは、従来と同様
なリモコン送信機(直接開閉体制御装置)からガレージ
用シャッターの開閉を制御するリモコン開閉制御モード
に加え、利用者の開閉を意図した操作を必要とすること
なくガレージ用シャッターの開閉を制御する自動無線開
閉制御モードを有するものである。
【0022】以下では、図1の説明図を参照しながら、
自動無線開閉制御モードの概念を説明する。
【0023】利用者が車両2に乗車してエンジンをかけ
ると、車両2に搭載されている、後述する図2に詳細構
成を示す制御側無線装置(以下、この実施形態の説明で
は車載無線送信装置と呼ぶ)3が送信電波を放射し(エ
ンジン動作中は放射を継続する)、ガレージ用シャッタ
ー(以下、場合によっては、単にシャッターと呼ぶ)1
に関連して設けられた、後述する図4に詳細構成を示す
被制御側無線装置(以下、この実施形態の説明では無線
受信装置と呼ぶ)4が、車載無線送信装置3からの送信
電波を捕捉すると、シャッター制御部に開動作を指示し
て、図1(A)に示すように、シャッター1を開動作さ
せる。
【0024】そして、シャッター1の開状態において、
車両2がガレージ5から走り去ると、無線受信装置4
は、車載無線送信装置3からの送信電波を捕捉できなく
なり、このとき、無線受信装置4は、シャッター制御部
に閉動作を指示して、図1(B)に示すように、シャッ
ター1を閉動作させる。
【0025】また、車両2が外部から帰ってきて、無線
受信装置4が、車載無線送信装置3からの送信電波を再
び捕捉するようになると、シャッター制御部に開動作を
指示して、図1(C)に示すように、シャッター1を開
動作させる。
【0026】車両2がガレージ5内に収まり、利用者が
車両2のエンジンを切ると、車載無線送信装置3からの
送信電波の放射が終了し、これにより、無線受信装置4
が、車載無線送信装置3からの送信電波を捕捉できなく
なり、このとき、無線受信装置4は、シャッター制御部
に閉動作を指示して、図1(D)に示すように、シャッ
ター1を閉動作させる。
【0027】(A−2)第1の実施形態の構成 図2は、第1の実施形態の無線開閉制御システムの概略
構成を示すブロック図である。
【0028】図2において、第1の実施形態の無線開閉
制御システムは、上述したような車載無線送信装置3及
び無線受信装置4に加え、リモコン送信機6を構成要素
とするものである。
【0029】無線受信装置4は、車載無線送信装置3に
対応する受信装置として機能するだけでなく、リモコン
送信機6に対応する受信装置(リモコン受信機)として
機能するものである。すなわち、無線受信装置4は、車
載無線送信装置3からの電波を捕捉して得たシャッター
制御内容に従い、シャッター1の動作(開動作、閉動
作、停止動作など)を制御すると共に、リモコン送信機
6からの電波を捕捉して得たシャッター制御内容に従
い、シャッター1の動作を制御する。無線受信装置4
は、車載無線送信装置3及びリモコン送信機6からのシ
ャッター制御内容に対応できるので、機能的には、調停
部(例えば、後述するようにソフトウェアによる)4A
を内蔵している。
【0030】次に、第1の実施形態の車載無線送信装置
(開閉装置の制御側無線装置)3の構成を、図3を参照
しながら説明する。
【0031】図3において、車載無線送信装置3は、エ
ンジン作動検出部10、電源供給部11、送信制御部1
2、変調部13、送信アンテナ14及び主電源スイッチ
15を有する。
【0032】主電源スイッチ15は、当該車載無線送信
装置3の電源の投入及び遮断を指令するものである。
【0033】エンジン作動検出部10は、車両のエンジ
ンが作動中(オン)か否(オフ)かを間接的又は直接的
に検出するものであり、オンオフ信号を電源供給部11
に与えるものである。エンジン作動検出部10として
は、例えば、エンジンを駆動、停止させるためのイグニ
ッションスイッチの出力を利用するものであっても良
い。また、例えば、エンジン作動中による振動を振動セ
ンサが検出し、振動の有無によって、エンジンが作動中
か否かを捉えるものであっても良く、さらに、燃料噴射
制御のためにピストン位置などを検出するセンサの出力
を利用するようなものであっても良い。さらに例えば、
シガレットライタ部への通電、遮断状態からエンジンが
作動中か否かを捉えるものであっても良い。
【0034】電源供給部11は、主電源スイッチ15が
投入されており、かつ、エンジン作動検出部10からの
オンオフ信号がエンジンの作動中を示しているときに、
送信制御部12や変調部13などに動作電源を供給する
ものである。電源供給部11は、例えば、車両のバッテ
リー電源を、送信制御部12や変調部13などでの動作
電源に変換して供給するものであっても良く、また、シ
ガレットライタ部から電源を得て、送信制御部12や変
調部13などに供給するものであっても良い。後者の場
合において、エンジン作動検出部10と電源供給部11
とが融合して構成されていても良い。
【0035】送信制御部12は、開閉制御データ記憶部
12a及びタイマ12bを内蔵しており、電源供給部1
1から動作電源が供給されている期間では、所定周期毎
に1回ずつ、開閉制御データ記憶部12aに記憶されて
いる開閉制御データを変調部13に出力するものであ
る。例えば、所定周期Yを、開閉制御データの1回の出
力に要する時間Xより十分に長い時間とし、開閉制御デ
ータの送信を繰り返し実行しても、変調部13などでの
電力消費をできるだけ小さくするようにする。所定周期
Yとしては、例えば2秒程度にする。
【0036】図4は、開閉制御データのフォーマット例
を示すものである。開閉制御データは、車載無線送信装
置3とリモコン送信機6とで共通なフォーマットに従う
ものとなっている。
【0037】開閉制御データは、車載無線送信装置3や
リモコン送信機6に固有なIDコードと、開、閉、停止
を表す制御コードと、自動無線開閉制御モードであるこ
とを表す自動送信コードとからなっている。
【0038】なお、車載無線送信装置3における開閉制
御データの場合、制御コードには無意味な値(例えばオ
ール0)が挿入されている。また、リモコン送信機6に
おける開閉制御データの場合、自動送信コードには無意
味な値(例えばオール1)が挿入されている。
【0039】変調部13は、送信制御部12から与えら
れた開閉制御データを変調して無線周波数帯(例えば3
15MHz程度)の信号(無線送信信号)にし、送信ア
ンテナ14から空間に放射させるものである。変調部1
3には、必要に応じて、バンドパスフィルタや電力増幅
器などが内蔵されている。なお、開閉制御データの変調
方式は任意であるが、例えば、ASK変調方式やFSK
変調方式を適用し得る。
【0040】送信アンテナ14は、変調部13からの無
線送信信号を空間に放射するものである。送信アンテナ
14としては、当該車載無線送信装置3に専用なもので
あっても良く、また、無線送信信号の周波数帯にもよる
が、車両2が備えているアンテナ(例えば、ラジオ受信
用のアンテナや、自動車電話用のアンテナなど)を併用
するものであっても良い。また例えば、車両2のフロン
トガラスやリヤガラスに設けるような面状アンテナでも
良い。
【0041】送信アンテナ14は、無線受信装置4の受
信アンテナ(図6参照)との位置関係が固定でないた
め、無指向性のものであることが好ましい。1個の送信
アンテナ14では、無指向性が達成できない場合には、
2個以上設けても良い。例えば、車両2のフロントガラ
ス及びリヤガラスにそれぞれ、面状の送信アンテナ1
4、14を設け、フロントガラス側の送信アンテナ14
で車両前側をカバーし、リヤガラス側の送信アンテナ1
4で車両後側をカバーするようにしても良い。
【0042】なお、図3では図示を省略しているが、主
電源スイッチ15がオン状態であることを報知する発光
素子や、開閉制御データの送信中に点灯され、送信中及
び未送信期間を報知する発光素子なども設けられてい
る。
【0043】次に、第1の実施形態のリモコン送信機6
の構成を、図5を参照しながら説明する。なお、リモコ
ン送信機6は、従来と同様なものであって良い。
【0044】リモコン送信機6は、操作部21、表示部
22、送信制御部23、変調部24及び送信アンテナ2
5を有する。
【0045】操作部21は、開動作キー、閉動作キー及
び停止動作キーを備え、いずれかのキー操作時に操作信
号を送信制御部23に与えるものである。
【0046】表示部22は、例えば、開動作発光素子、
閉動作発光素子及び停止動作発光素子を備え、これら発
光素子が、送信制御部23によって点灯制御されるもの
である。
【0047】送信制御部23は、操作部21におけるい
ずれかのキーが操作されたときに、表示部22における
対応する発光素子に対する点灯、消灯などの制御を行う
ものである。また、送信制御部23は、操作キーに応じ
た開閉制御データ(図4参照)を形成して、変調部24
に出力するものである。
【0048】なお、送信制御部23は、開閉制御データ
を複数回繰り返して変調部24に出力する。この繰返し
回数は、上述した車載無線送信装置3の送信制御部12
が間欠的に開閉制御データを出力する際の空時間に、繰
り返しによる開閉制御データが少なくとも1個生じる回
数に選定されている。
【0049】変調部24は、送信制御部23から与えら
れた開閉制御データを変調して無線周波数帯(例えば3
15MHz程度)の信号(無線送信信号)にし、送信ア
ンテナ25から空間に放射させるものである。変調部2
4には、必要に応じて、バンドパスフィルタや電力増幅
器などが内蔵されている。この変調部24は、上述した
車載無線送信装置3の変調部13と同様な変調方式及び
無線周波数帯に従っているものである。
【0050】送信アンテナ25は、変調部24からの無
線送信信号を空間に放射するものである。送信アンテナ
25としては、無指向性のものであることが好ましい。
【0051】次に、第1の実施形態の無線受信装置4の
構成を、図6を参照しながら説明する。
【0052】図6において、無線受信装置4は、受信ア
ンテナ30、復調部31、受信電界強度検出部32、受
信制御部33及びIDコードメモリ34を有する。
【0053】受信アンテナ30は、車載無線送信装置3
やリモコン送信機6からの放射電波を捕捉し、電気信号
(無線受信信号)に変換するものである。受信アンテナ
30も、車載無線送信装置3やリモコン送信機6の送信
アンテナ14、25との位置が頻繁に変化するので、無
指向性のものであることが好ましい。受信アンテナ30
は、1個であっても2個以上であっても良いが少なくと
も2個であることが好ましい。第1の実施形態の場合、
車載無線送信装置3やリモコン送信機6(従って送信ア
ンテナ14、25)がシャッター1が閉状態でガレージ
5内に位置することもあれば、車載無線送信装置3やリ
モコン送信機6がシャッター1が閉状態でガレージ5外
に位置することもあり、そのため、ガレージ内を指向す
る受信アンテナ30と、ガレージ外を指向する受信アン
テナ30との2個があることが好ましい。
【0054】なお、受信アンテナ30が2個以上ある場
合には、復調部31に至る前に、又は、復調部31と関
連付けて、選択性ダイバーシチ回路や合成ダイバーシチ
回路などの受信信号を1本化する回路部分が必要であ
る。
【0055】復調部31は、受信アンテナ30から与え
られた無線受信信号に対して復調処理し、車載無線送信
装置3やリモコン送信機6が送信しようとした開閉制御
データ(復調信号)を得るものであり、このようにして
得られた復調信号を受信制御部33に与える。復調部3
1には、必要に応じて、無線周波数帯を通過帯域とする
バンドパスフィルタや前置増幅器や復調信号の帯域を通
過帯域とするローパスフィルタが含まれる。
【0056】第1の実施形態の場合、復調部31に関連
付けて受信電界強度検出部32が設けられている。受信
電界強度検出部32は、復調部31内におけるいずれか
の処理段階の電気信号に基づいて、受信アンテナ30が
捕捉した電波の電界強度を間接的に検出するものであ
る。例えば、無線送信信号がFSK変調信号やASK変
調信号である場合には、その振幅を一定化させた後(A
SK変調信号の場合、「1」に対応する振幅を一定化さ
せる)、復調させるために、AGC回路が設けられてい
るが、そのAGC制御信号は、受信電界強度を反映した
ものとなっており、受信電界強度信号として適用でき
る。
【0057】受信電界強度検出部32が検出した受信電
界強度は、受信制御部33が取り込めるようになされて
いる。
【0058】受信制御部33には、復調部31から復調
信号(開閉制御データ)が与えられる。受信制御部33
は、開閉制御データにおけるIDコードがIDコードメ
モリ34に登録されているものと一致することの確認を
行い、一致するときには、開閉制御データにおける制御
コードや自動送信コードの値に応じ、適宜、開閉制御信
号を形成して図示しないシャッター制御部(図16参
照)に与えるものである。また、受信制御部33は、タ
イマ33aを内蔵しており、復調部31から有効な開閉
制御データが与えられない場合であっても、所定条件下
では、開閉制御信号を形成して図示しないシャッター制
御部に与える。復調部31から有効な開閉制御データが
与えられないとは、復調信号(開閉制御データ)自体が
与えられない場合だけでなく、復調信号(開閉制御デー
タ)が与えられても、そのIDコードなどが妥当でない
場合をも含む。なお、受信制御部33による制御機能に
ついては、後述する動作説明で明らかにする。
【0059】なお、受信制御部33におけるタイマ33
aは、後述するように、2種類の時間の計時を行うので
(閉動作指示用タイマ及び自動拒否期間タイマ)、ソフ
トタイマであることが好ましい。
【0060】IDコードメモリ34は、当該無線受信装
置4に対して有効な指示を出すことができる車載無線送
信装置3やリモコン送信機6のIDコードを格納(登
録)しているものである。なお、IDコードメモリ34
に、複数の車載無線送信装置3のIDコードが登録され
ていても良く、また、複数のリモコン送信機6のIDコ
ードが登録されていても良い。IDコードメモリ34へ
の登録構成(及び方法)については、第1の実施形態の
特徴はないので、図示及び説明は省略する。
【0061】(A−3)第1の実施形態の動作 以下、第1の実施形態のシャッターの無線開閉制御シス
テムの動作を図面を参照しながら説明する。
【0062】図7は、車載無線送信装置3全体での概略
動作を示すフローチャートである。なお、図7では、正
確な意味では動作には含まれないが、システムの全体動
作から見て重要な状態変化も書き出している。また、図
7は、主電源スイッチ15がオンされているときに実行
される処理であり、主電源スイッチ15がオフのときに
は、車載無線送信装置3はなんらの処理も実行しない。
【0063】車載無線送信装置3においては、車両エン
ジンが、作動中(停止から作動中に変化した場合を含
む)か、作動中から停止に変化したかがエンジン作動検
出部10によって監視されている(ステップS1)。
【0064】車両エンジンが作動中であれば、電源供給
部11から、送信変調部12及び変調部13への動作電
源の供給がなされ、これにより、開閉制御データを変調
した無線送信信号が、所定周期(例えば2秒)毎に、繰
り返し間欠送信される(ステップS1〜S3でなるルー
プ処理)。
【0065】一方、作動中であった車両エンジンが停止
すると、電源供給部11から、送信変調部12及び変調
部13への動作電源の供給も停止し、これにより、開閉
制御データ(従って、無線送信信号)の送信も終了する
(ステップS4)。なお、主電源スイッチ15がオンか
らオフに変更されたときにも、開閉制御データ(従っ
て、無線送信信号)の送信が終了する。
【0066】リモコン送信機6の動作は、図示は省略す
るが、従来と同様である。すなわち、操作部21におけ
る開動作キー、閉動作キー及び停止動作キーのいずれか
が操作されたときには、操作されたキーに対する開閉制
御動作の制御コードを含む開閉制御データが形成され、
その開閉制御データを変調して得られた無線送信信号を
送信する。
【0067】図8は、無線受信装置4の動作を示すフロ
ーチャートである。なお、図8は、主として、受信制御
部33の動作を中心に示している。
【0068】無線受信装置4は、図8に示す処理を常時
繰り返して実行している。無線受信装置4は、図8の処
理に新たに入ると、まず、開閉制御データが到来したか
否かを判断する(ステップS10)。
【0069】無線受信装置4は、開閉制御データが到来
したときには、開閉制御データに含まれているIDコー
ドがIDコードメモリ34に登録されているものかを確
認する(ステップS11)。
【0070】無線受信装置4は、IDコードが登録され
たものであると、受信した開閉制御データの制御コード
や自動送信コードに基づいて、送信元がリモコン送信機
6であるか車載無線送信装置3かを判別する(ステップ
S12)。
【0071】リモコン送信機6からの開閉制御データで
あると、無線受信装置4は、自動拒否時間タイマを起動
した後(ステップS13)、受信した開閉制御データの
制御コードに応じた開動作、閉動作又は停止動作をシャ
ッター制御部(図示せず)に指示し(ステップS1
4)、さらに、閉動作指示用タイマをリセットして(ス
テップS15)、今回の図8に示す処理を終了する。
【0072】ステップS13での自動拒否時間タイマの
起動は、既に、自動拒否時間タイマが計時中の場合は、
計時を初期値からやり直す処理となる。なお、閉動作指
示用タイマの機能については後述する。
【0073】自動拒否時間タイマが計時する所定時間
は、車載無線送信装置3から送信された開閉制御データ
が到来してもその受信を無視する時間となっている。自
動拒否時間タイマが計時する所定時間として、例えば、
10分間を適用できる。自動拒否時間タイマが計時する
所定時間は固定であっても良く、また、シャッターの設
置者や利用者が可変設定できるものであっても良い。自
動拒否時間タイマは所定時間を計時したときには、計時
を終了し、自律的にリセットするものである。
【0074】ステップS14によって、受信した開閉制
御データの制御コードに応じて開動作をシャッター制御
部に指示する場合において、開動作の指示信号をシャッ
ター制御部に送出するのに先だって、停止動作の指示信
号をシャッター制御部に送出するようにしても良い。同
様に、受信した開閉制御データの制御コードに応じて閉
動作をシャッター制御部に指示する場合において、閉動
作の指示信号をシャッター制御部に送出するのに先だっ
て、停止動作の指示信号をシャッター制御部に送出する
ようにしても良い。
【0075】ステップS12の判定の結果、開閉制御デ
ータの送信元が車載無線送信装置3であると認識する
と、無線受信装置4は、自動拒否時間タイマが計時中で
あるか否かを判別する(ステップS16)。
【0076】自動拒否時間タイマが計時中であれば、言
い換えると、車載無線送信装置3から送信された開閉制
御データを無視する期間であれば、無線受信装置4は、
今回の図8に示す処理を直ちに終了する。すなわち、図
8に示す処理を直ちに終了することにより、車載無線送
信装置3から送信された開閉制御データが無視されたこ
とになる。
【0077】自動拒否時間タイマが計時中でなければ、
無線受信装置4は、車載無線送信装置3から送信された
その開閉制御データを受信した際の受信電界が閾値以上
であるか否かを判別する(ステップてS17)。この判
別処理は、車載無線送信装置3が当該無線受信装置4か
らかなり離れている場合には、開閉制御データの受信を
未受信とみなすための判別処理になっている。
【0078】受信電界が閾値以上であると(車載無線送
信装置3がある程度受信機に近い位置に位置している
と)、無線受信装置4は、シャッター制御部に開動作を
指示し(ステップS18)、また、閉動作指示用タイマ
を起動して、今回の図8に示す処理を終了する(ステッ
プS19)。ステップS19での閉動作指示用タイマの
起動は、既に、閉動作指示用タイマが計時中の場合は、
計時を初期値からやり直す処理となる。
【0079】閉動作指示用タイマが計時する所定時間
は、車載無線送信装置3から送信された開閉制御データ
が到来しなくなった時間がこの所定時間を超えた場合
に、閉動作を指示させるためのものとなっている。例え
ば、10秒間を適用できる。閉動作指示用タイマが計時
する所定時間は固定であっても良く、また、シャッター
の設置者や利用者が可変設定できるものであっても良
い。
【0080】また、ステップS18による開動作指示
は、開動作の指示信号をシャッター制御部に送出するの
に先だって、停止動作の指示信号をシャッター制御部に
送出するものであっても良い。
【0081】無線受信装置4は、開閉制御データを受信
しなかった場合(ステップS10で否定結果)や、受信
した開閉制御データのIDコードがIDコードメモリ3
4に登録されていない場合(ステップS11で否定結
果)や、車載無線送信装置3から送信された開閉制御デ
ータを受信した際の受信電界が閾値より小さい場合(ス
テップS17で否定結果)であると、閉動作指示用タイ
マがタイムアップしているか否かを判別する(ステップ
S20)。
【0082】閉動作指示用タイマがタイムアップしてい
なければ、今回の図8に示す処理を直ちに終了する。こ
れに対して、閉動作指示用タイマがタイムアップしてい
ると、無線受信装置4は、シャッター制御部に閉動作を
指示して(ステップS21)、今回の図8に示す処理を
終了するなお、この際の閉動作指示は、閉動作の指示信
号をシャッター制御部に送出するのに先だって、停止動
作の指示信号をシャッター制御部に送出するものであっ
ても良い。
【0083】次に、以上のような構成を備え、以上のよ
うな動作を行う車載無線送信装置3と、以上のような構
成を備え、以上のような動作を行う無線受信装置4との
間の開閉制御データの通信により、図1に示すような自
動無線開閉制御モードでのシャッターの開閉制御を実行
できることを説明する。以下の説明では、リモコン送信
機6に対する操作が一切なされなかったとして行う。
【0084】まず、車両2をガレージ5から出庫させる
際のシャッター制御動作を、図9のタイミングチャート
をも参照しながら説明する。
【0085】利用者が建物内部からガレージ5に入り、
車両2に乗車しても、エンジンをかけるまでは、車載無
線送信装置3は送信動作を実行しない。
【0086】利用者が、例えば、イグニッションスイッ
チをオン操作して、時点t1で、図9(A)に示すよう
に、エンジンを作動中にさせると、車載無線送信装置3
は、図9(B)に示すように、開閉制御データの間欠的
な繰り返しの送信動作を行う。
【0087】このときには、車両2、従って、車載無線
送信装置3は、無線受信装置4の近傍にいるので、無線
受信装置4は、図9(C)に示すように、有効な開閉制
御データを受信し、開閉制御データの受信毎に、開動作
をシャッター制御部に指示する。この際の無線受信装置
4の処理の流れは、図8のステップS10−S11−S
12−S16−S17−S18−S19である。
【0088】なお、図9では、無線受信装置4からシャ
ッター制御部への指示を、図9(D)に示す開指示と、
図9(E)に示す閉指示とに分けて示している。
【0089】シャッター制御部は、開動作の指示により
モータを駆動して、図1(A)に示すように、シャッタ
ーを開動作させる。なお、2番目以降の開動作の指示
(図9(D)パルスP1参照)では、既に開動作を開始
しているので(又は既に開状態になっているので)、改
めて開動作を起動することはない。但し、開指示が、停
止動作と開動作の指示の組合せの場合には、2番目以降
の開指示にも、停止動作及びそれに続く開動作を再度行
うことになる。
【0090】シャッターが開状態になると、利用者は車
両2を運転してシャッター開口部を通過してそのまま遠
くに出掛ける。
【0091】車両2の走行により、車載無線送信装置3
が無線受信装置4から遠ざかる。その結果、車載無線送
信装置3が、図9(B)に示すように、開閉制御データ
の間欠送信を繰り返していても、無線受信装置4は、図
9(C)の時点t2以降に示すように、開閉制御データ
を受信できなくなる。このような未受信期間(図9のt
2〜t2’)が閉動作指示用タイマが計時する所定時間
(図9の例は10秒)を経過すると、無線受信装置4
は、閉動作ををシャッター制御部に指示する(図9
(E)参照)。
【0092】シャッター制御部は、閉指示によりモータ
を駆動して、図1(B)に示すように、シャッターを閉
動作させる。
【0093】なお、この際の無線受信装置4の処理の流
れは、図8のステップS10−S20−S21、若しく
は、図8のステップS10−S11−S12−S16−
S17−S20−S21である。
【0094】ここで、未受信時間(図9のt2〜t
2’)が10秒程度のときに閉動作を起動するようにし
たのは、車両2の走行経路によっては、開閉制御データ
の受信、未受信が交互に生じるようなこともあり得、こ
の場合に、所定時間を短く設定した場合には、無駄なシ
ャッターの閉動作及び開動作も交互に実行されるためで
ある。但し、未受信時間は、スイッチなどにより可変で
きるものであっても良い。
【0095】次に、車両2をガレージ5に入庫させる際
の自動無線開閉制御モードでのシャッター制御動作を、
図10のタイミングチャートをも参照しながら説明す
る。
【0096】図10(A)に示すように、車両2のエン
ジンがかかっている限りにおいては、車載無線送信装置
3は、図10(B)に示すように、開閉制御データの間
欠送信を繰り返している。
【0097】車両2が出掛け先からガレージ5の方向に
戻ってくるに従って、車載無線送信装置3からの無線送
信信号(電波)に対する無線受信装置4での受信電界強
度が徐々に大きくなり、図10(C)の時点t3以降に
示すように、やがて、無線受信装置4において有効な開
閉制御データが得られる(受信できる)。
【0098】車両2が近づいてくることにより有効な開
閉制御データが得られた場合でも、無線受信装置4は、
有効な開閉制御データの受信毎に、開指示をシャッター
制御部に出力する(図10(D)参照)。このとき、シ
ャッター制御部は、開指示によりモータを駆動して、図
1(C)に示すように、シャッターを開動作させる。な
お、2番目以降の開動作の指示(図10(D)パルスP
2参照)では、既に開動作を開始しているので(又は既
に開状態になっているので)、改めて開動作を起動する
ことはない。但し、開指示が、停止動作と開動作の指示
の組合せの場合には、2番目以降の開指示にも、停止動
作及びそれに続く開動作を再度行うことになる。
【0099】シャッターが開状態になると、利用者は車
両2を運転してシャッター開口部を通過してそのままガ
レージ5内に入って車両2を停止させ、さらにエンジン
を停止させて車両2から降りる。
【0100】車両2のエンジンが図10(A)に示すよ
うに時点t4で停止すると、図10(B)の時点t4以
降に示すように、車載無線送信装置3は当然に開閉制御
データの送信動作を実行できず、その結果、無線受信装
置4も、図10(C)に示すように、有効な開閉制御デ
ータを受信できなくなる。
【0101】無線受信装置4は、有効な開閉制御データ
の未受信期間(図10のt4〜t4’)が、閉動作指示
用タイマが計時する所定時間を経過すると、閉指示をシ
ャッター制御部に出力する(図10(E)参照)。この
ときにも、シャッター制御部は、閉指示によりモータを
駆動して、図1(D)に示すように、シャッターを閉動
作させる。
【0102】以上のように、自動無線開閉制御モードに
よれば、利用者はシャッターの開閉を意図した操作を行
うことが不要であるが、この第1の実施形態において
は、利用者はリモコン送信機6を用いて、シャッターの
開閉を直接的に指示することもできる。
【0103】利用者は、シャッターの開動作、閉動作又
は停止動作を意識して操作したい場合には、携帯するリ
モコン送信機6の該当するキーを操作する。このとき、
リモコン送信機6は、操作されたキーに係る動作を指示
する制御コードを含む開閉制御データ(正確にはそれを
変調した無線送信信号)を送出する。
【0104】このとき、無線受信装置4は、受信した開
閉制御データの制御コードが表す開動作、閉動作又は停
止動作をシャッター制御部に指示するだけでなく、自動
拒否期間タイマを起動させることを通じて、自動拒否期
間タイマが計時する所定時間(例えば10分)の間、自
動無線開閉制御モードを無効とする。この際の無線受信
装置4の処理の流れは、図8のステップS10−S11
−S12−S13−S14−S15−S16−S17で
ある。
【0105】そのため、自動拒否期間タイマが計時して
いる所定時間の間では、無線受信装置4は、車載無線送
信装置3から開閉制御データが到来しても、その開閉制
御データの受信を無視する。この際の無線受信装置4の
処理の流れは、図8のステップS10−S11−S12
−S16である。すなわち、この所定時間の間では、リ
モコン送信機6からの開閉制御データが受け付けられ
る。
【0106】(A−4)第1の実施形態の効果 第1の実施形態によれば、以下の効果を奏することがで
きる。
【0107】利用者は、シャッターの開閉を制御する直
接的な操作を行うことなく、所望するシャッターの開閉
動作を実行させることができる。すなわち、ガレージ内
の車両に乗車して出掛ける際には、シャッターを開放
し、ガレージ外に出た後はシャッターの閉鎖が望まれる
が、このような所望する開閉動作を、利用者から見れ
ば、エンジンを掛けるという操作を行うだけで自動的に
実行させることができる。また、帰ってきた際には、シ
ャッターを開放し、ガレージ内に車両を収めた後はシャ
ッターの閉鎖が望まれるが、このような所望する開閉動
作を、利用者から見れば、エンジンを停止させるという
操作を行うだけで自動的に実行させることができる。
【0108】しかも、利用者は、必要に応じて、リモコ
ン送信機6によって、同一のシャッターを制御すること
ができる。
【0109】このようにリモコン送信機6によってシャ
ッターの動作を指示した場合においては、その後、所定
時間(例えば10分)の間はリモコン送信機6による指
示だけが認められるので、意図したシャッター動作を確
実に実行させることができる。例えば、リモコン送信機
6によって、停止動作を指示しても、自動無線開閉制御
モードが有効であれば、停止後、ごく短い時間でシャッ
ターが開動作することもあるが、このようなことを防止
することができる。このような効果を、車載無線送信装
置3の主電源スイッチ15をオフにすることなく、得る
ことができる。
【0110】また、車載無線送信装置3によるだけでな
く、リモコン送信機6によっても、シャッター動作を制
御し得るので、利用者が好みなどに応じた方法によって
シャッターを制御できる。例えば、出庫時におけるシャ
ッターの開動作を車載無線送信装置3を用いた自動無線
開閉制御モードによって実行させ、その後の閉動作をリ
モコン送信機6で指示し、速やかにシャッターを閉成さ
せることもできる。また例えば、車載無線送信装置3の
主電源スイッチ15をオフにすることにより、全てのシ
ャッター動作をリモコン送信機6からのみ制御できるよ
うにもし得る。
【0111】さらに、無線受信装置4が車載無線送信装
置3及びリモコン送信機6に共通なものであるので、受
信側構成が簡単なものとなっていると共に、上述のよう
な異なる送信構成からの開閉制御データのほぼ同時の到
来にも調停し易いものとなっている。
【0112】また、自動無線開閉制御モードにおいて
は、シャッターの開閉を制御する直接的な操作を行うこ
となく、所望するシャッターの開閉動作を実行させるこ
とができるので、当然に、利用者によるシャッター開閉
制御のための操作をし忘れるということは生じない。
【0113】さらに、自動無線開閉制御モードにおいて
は、ガレージ内に車両が位置した状態でエンジンがかか
っているときには、シャッターが開状態にあるので、ガ
レージ内に車両が位置した状態でエンジンがかかってい
ても排気ガスがガレージ内に貯まるということを回避す
ることができる。例えば、寒冷地では出掛ける前の数分
前からエンジンをかけてエンジンを温めることも行われ
るが(このときに利用者は側にいないことが多い)、ガ
レージ内でこのようなことが行われても、排気ガスがガ
レージ内に貯まるということを回避できる。
【0114】さらにまた、自動無線開閉制御モードにお
いては、送信動作のための電源供給は、エンジン作動に
依存しているため、エンジンの作動が停止すれば、必然
的に送信動作が実行できず、送信動作の起動を行うため
だけの特別な専用構成を不要とすることができる。
【0115】(B)第2の実施形態 次に、本発明による開閉装置の制御側無線装置、被制御
側無線装置、直接開閉体制御装置及び無線開閉制御シス
テムを、ガレージ用シャッターの無線開閉制御に適用し
た第2の実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0116】第1の実施形態の車載無線送信装置3は、
エンジンが作動中であれば、車載無線送信装置3を搭載
している車両がガレージから遠く離れていても、開閉制
御データの間欠送信を繰り返し実行するものであった。
また、第1の実施形態の車載無線送信装置3は、リモコ
ン送信機6からの開閉制御データが与えられたために、
無線受信装置4において、車載無線送信装置3からの開
閉制御データが無視される場合においても、開閉制御デ
ータの間欠送信を繰り返し実行するものであった。
【0117】第2の実施形態は、車両がガレージから遠
く離れている場合には、車載無線送信装置が、エンジン
の作動中であっても、開閉制御データの送信を実行しな
いようにしたものであり、また、無線受信装置におい
て、リモコン送信機からの開閉制御データが与えられた
ために車載無線送信装置からの開閉制御データが無視さ
れる状況では、車載無線送信装置が、開閉制御データの
送信を実行しないようにしたものである。
【0118】図11は、第2の実施形態の無線受信装置
4Aの構成を示すブロック図であり、上述した第1の実
施形態に係る図6との同一、対応部分には同一符号を付
して示している。
【0119】図11において、第2の実施形態の無線受
信装置4Aは、第1の実施形態と同様な構成に備えて、
変調部35及び送信アンテナ36を有するものである。
また、受信制御部33Aが第1の実施形態のものとは異
なっている。以下、第1の実施形態との相違点を説明す
る。
【0120】第2の実施形態の場合、受信制御部33A
は、車載無線送信装置3Aにおける送信動作条件を規定
する送信許容データを記憶している送信許容データ記憶
部33bを有し、タイマ33aの計時を利用して、所定
時間(例えば、2秒)毎に、送信許容データを間欠的に
変調部35に出力する。
【0121】ここで、送信許容データは、図示は省略し
ているが、例えば、車載無線送信装置3Aに固有なID
コードと、送信許容データであることを表すコードとで
なる。IDコードメモリ34に複数の車載無線送信装置
3AのIDコードが登録されている場合には、送信許容
データのIDコードの領域には登録されている全ての車
載無線送信装置3AのIDコードが挿入される。
【0122】なお、IDコードメモリ34に、車載無線
送信装置3Aやリモコン送信機6のIDコードだけでな
く、そのIDコードが車載無線送信装置3Aに関するも
のか、リモコン送信機6に関するものかを区別できるフ
ラグをも格納しておくようにしても良い。又は、IDコ
ードの最下位ビットや最上位ビットなどが車載無線送信
装置3Aかリモコン送信機6かを区別できるように、I
Dコードを付与するようにしても良い。
【0123】また、第2の実施形態の場合、受信制御部
33Aは、車載無線送信装置3Aへ送信を強制停止させ
ることを指示する送信強制停止データを記憶している送
信強制停止データ記憶部33cを有し、第1の実施形態
で説明した自動拒否期間タイマを起動したときには、送
信強制停止データを変調部35に出力する。例えば、図
8に示したステップS13及びS14の間に、かかる処
理を実行するようにする。なお、送信強制停止データを
変調部35に出力した後、自動拒否期間タイマが所定時
間の計時を行っている間は、受信制御部33Aは、上述
した送信許容データの変調部35への出力は実行しな
い。
【0124】ここで、送信強制停止データは、図示は省
略しているが、例えば、車載無線送信装置3Aに固有な
IDコードと、送信強制停止データであることを表すコ
ードとでなる。IDコードメモリ34に複数の車載無線
送信装置3AのIDコードが登録されている場合には、
送信強制停止データのIDコードの領域には登録されて
いる全ての車載無線送信装置3AのIDコードが挿入さ
れる。
【0125】変調部35は、送信許容データや送信強制
停止データを変調して無線送信信号に変換して送信アン
テナ36に与え、送信アンテナ36は、この無線送信信
号を空間に放射する。
【0126】なお、送信アンテナ36及び受信アンテナ
30は、同一の送受信アンテナであっても良い。この場
合には、送受信アンテナと受信系との結合、及び、送受
信アンテナと送信系との結合を担うデュプレックス回路
が必要となる。
【0127】以上のように、第2の実施形態の無線受信
装置4Aは、送信許容データの間欠送信を繰り返し行
う。又は、送信強制停止データの送信を行う。
【0128】図12は、第2の実施形態の車載無線送信
装置3Aの構成を示すブロック図であり、上述した第1
の実施形態に係る図3との同一、対応部分には同一符号
を付して示している。
【0129】図12において、第2の実施形態の車載無
線送信装置3Aは、第1の実施形態と同様な構成に備え
て、受信アンテナ16及び復調部17を有するものであ
る。また、送信制御部12Aが第1の実施形態のものと
は異なっている。
【0130】受信アンテナ16は、送信許容データや送
信強制停止データに係る無線送信信号(電波)を捕捉し
て電気信号に変換するものであり、復調部17は、その
無線送信信号に対して復調処理し、送信許容データ又は
送信強制停止データを得て送信制御部12Aに与えるも
のである。
【0131】第2の実施形態の送信制御部12Aは、復
調部16からIDコードが妥当な有効な送信許容データ
(IDコードの領域に自己のIDコードが含まれてい
る)が与えられたことも、開閉制御データを変調部13
に出力する条件としている。すなわち、主電源スイッチ
15がオンでエンジンが作動中であることだけでなく、
有効な送信許容データが与えられていることを条件とし
て、開閉制御データの間欠送信を繰り返し実行するもの
である。
【0132】また、第2の実施形態の送信制御部12A
は、復調部16からIDコードが妥当な有効な送信強制
停止データ(IDコードの領域に自己のIDコードが含
まれている)が与えられたときには、タイマ12bによ
って、開閉制御データの送信強制停止時間(例えば10
分)の計時を開始させ、この送信強制停止時間の計時中
においては、仮に、開閉制御データの送信条件が満足さ
れていても、開閉制御データの変調部13への出力を実
行しない。
【0133】ここで、車載無線送信装置3Aから無線受
信装置4Aへの開閉制御データに係る無線電波の通信可
能距離よりも、無線受信装置4Aから車載無線送信装置
3Aへの送信許容データや送信強制停止データに係る無
線電波の通信可能距離の方が、送信電力に差を設けた
り、復調処理を実行できる受信電界強度に差を設けたり
することにより、大きくなされている。
【0134】その他の構成や機能は、第1の実施形態と
同様である。
【0135】以下、第2の実施形態のシャッターの無線
開閉制御システムにおける開閉制御動作を、図1をも参
照しながら説明する。
【0136】利用者が建物内部からガレージ5に入り、
車両2に乗車しても、エンジンをかけるまでは、車載無
線送信装置3Aは送信動作を実行しない。
【0137】利用者が、車載無線送信装置3Aの主電源
スイッチ15がオンのときに、例えば、イグニッション
スイッチをオン操作してエンジンを起動すると(作動中
にさせると)、エンジン作動中という送信条件を満足す
る。また、このときには、車載無線送信装置3Aは、無
線受信装置4Aの近傍にいるので、無線受信装置4Aか
ら有効な送信許容データを受信し、有効な送信許容デー
タの受信という送信条件も満足する。その結果、車載無
線送信装置3Aは、開閉制御データの間欠的な繰り返し
の送信動作を行う。
【0138】これにより、無線受信装置4Aは、有効な
開閉制御データを受信し、開閉制御データの受信毎に、
開動作をシャッター制御部に指示する。シャッター制御
部は、モータを駆動して、図1(A)に示すように、シ
ャッターを開動作させる。
【0139】シャッターが開状態になると、利用者は車
両2を運転してシャッター開口部を通過してそのまま遠
くに出掛ける。
【0140】車両2の走行により、車載無線送信装置3
Aが無線受信装置4Aから遠ざかる。その結果、車載無
線送信装置3Aが、開閉制御データの間欠送信を繰り返
していても、無線受信装置4Aは、開閉制御データを受
信できなくなる。このような未受信期間が所定時間(例
えば10秒)を経過すると、無線受信装置4Aは、閉動
作をシャッター制御部に指示する。シャッター制御部
は、モータを駆動して、図1(B)に示すように、シャ
ッターを閉動作させる。
【0141】車両2のさらなる走行により、車載無線送
信装置3Aが無線受信装置4Aからさらに遠ざかると、
車載無線送信装置3Aは、無線受信装置4Aからの有効
な送信許容データを受信できなくなる。これにより、有
効な送信許容データの受信という、開閉制御データの送
信条件が不満足になり、車載無線送信装置3Aは、開閉
制御データの間欠送信を終了させる。
【0142】以上のようにして、車載無線送信装置3A
(車両2)が無線受信装置4A(シャッター1)からか
なり離れると、車載無線送信装置3Aは開閉制御データ
の間欠送信動作を実行せず、無駄な電力消費を抑えるこ
とができる。
【0143】一方、車両2が出掛け先からガレージ5の
方向に戻ってきて、車載無線送信装置3Aと無線受信装
置4Aとの距離がある程度の距離になると、車載無線送
信装置3Aが開閉制御データの間欠送信を停止させてい
る状態において、車載無線送信装置3Aは、無線受信装
置4Aからの有効な送信許容データを受信する。これに
より、エンジン作動中という開閉制御データの送信条件
と、無線受信装置4Aから有効な送信許容データを受信
するという開閉制御データの送信条件との双方の条件が
充足され、車載無線送信装置3Aは、開閉制御データの
間欠的な送信動作を繰り返す。
【0144】車載無線送信装置3A(車両2)が無線受
信装置4A(シャッター1)にさらに近づくと、無線受
信装置4Aにおいて、車載無線送信装置3Aからの有効
な開閉制御データが得られる(受信できる)。無線受信
装置4Aは、有効な開閉制御データの受信毎に、開動作
をシャッター制御部に指示する。これにより、シャッタ
ー制御部は、モータを駆動して、図1(C)に示すよう
に、シャッターを開動作させる。
【0145】シャッターが開状態になると、利用者は車
両2を運転してシャッター開口部を通過してそのままガ
レージ5内に入って車両2を停止させ、さらにエンジン
を停止させて車両2から降りる。
【0146】車両2のエンジンが停止すると、車載無線
送信装置3Aは当然に開閉制御データの送信動作を実行
できず、その結果、無線受信装置4Aも、有効な開閉制
御データを受信できなくなる。無線受信装置4Aは、有
効な開閉制御データの未受信期間が所定時間(例えば1
0秒)を経過すると、閉動作をシャッター制御部に指示
する。このとき、シャッター制御部は、モータを駆動し
て、図1(D)に示すように、シャッターを閉動作させ
る。
【0147】この第2の実施形態においても、自動無線
開閉制御モードによれば、利用者はシャッターの開閉を
意図した操作を行うことが不要であるが、利用者はリモ
コン送信機6を用いて、シャッターの開閉を直接的に指
示することもできる。
【0148】利用者は、シャッターの開動作、閉動作又
は停止動作を意識して操作したい場合には、携帯するリ
モコン送信機6の該当するキーを操作する。このとき、
リモコン送信機6は、操作されたキーに係る動作を指示
する制御コードを含む開閉制御データ(正確にはそれを
変調した無線送信信号)を送出する。
【0149】このとき、無線受信装置4Aは、受信した
開閉制御データの制御コードが表す開動作、閉動作又は
停止動作をシャッター制御部に指示するだけでなく、自
動拒否期間タイマを起動させることを通じて、自動拒否
期間タイマが計時する所定時間(例えば10分)の間、
自動無線開閉制御モードを無効とする。そのため、自動
拒否期間タイマが計時している所定時間の間では、無線
受信装置4Aは、車載無線送信装置3Aから開閉制御デ
ータが到来しても、その開閉制御データの受信を無視す
る。
【0150】また、第2の実施形態の無線受信装置4A
は、リモコン送信機6からの開閉制御データを受信した
ときには、車載無線送信装置3Aに送信強制停止データ
を送信する。この送信強制停止データを受信した車載無
線送信装置3Aは、所定時間(例えば10分)の間、開
閉制御データの繰り返しの間欠送信を停止させる。
【0151】上記第2の実施形態によれば、第1の実施
形態と同様な効果を奏すると共に、さらに、以下の効果
を奏することができる。
【0152】第2の実施形態によれば、送信許容データ
の授受により、車載無線送信装置が無線受信装置からあ
る程度以上離れた状態においては、車載無線送信装置が
無駄な開閉制御データの送信動作を実行しない。
【0153】また、第2の実施形態によれば、無線受信
装置がリモコン送信機からの開閉制御データを受信した
ときには、所定時間だけ車載無線送信装置からの開閉制
御データの受信を無視すると共に、送信強制停止データ
を車載無線送信装置に送信して車載無線送信装置を所定
時間だけ開閉制御データを送信し得ない状態にするの
で、リモコン送信機からの開閉制御データの受信後、所
定時間だけ車載無線送信装置からの開閉制御データに基
づくシャッター制御を実行しないことを確実にし得る。
【0154】(C)第3の実施形態 次に、本発明による開閉装置の制御側無線装置、被制御
側無線装置、直接開閉体制御装置及び無線開閉制御シス
テムを、シャッターの無線開閉制御に適用した第3の実
施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0155】第3の実施形態の無線開閉制御システム
(リモコンシステム)は、一般的なリモコンシステム
に、上述した自動無線開閉制御モードの機能(リモコン
送信機に設けられたものを自動モードと呼ぶ)を設けた
ものである。ここで、自動モードとは、その設定がなさ
れるている期間では、シャッターの開閉などを直接指示
する操作を行うことなく、シャッターの開閉を制御でき
るモードである。
【0156】(C−1)第3の実施形態の構成 図13は、第3の実施形態のリモコン送信機6Bの操作
パネル面を示す説明図である。
【0157】第3の実施形態のリモコン送信機6Bは、
開動作キー21O、閉動作キー21C、停止動作キー2
1Sに加えて、自動モードキー21Aを有する。また、
各キー21O、21C、21S、21Aに関連して、発
光素子(例えばLED)22O、22C、22S、22
Aが設けられている。
【0158】開動作キー21O、閉動作キー21C及び
停止動作キー21Sは、従来と同様に、利用者による操
作がなされたときに、それぞれ、開動作、閉動作、停止
動作の指示出力を発するものであり、開動作発光素子2
2O、閉動作発光素子22C、停止動作発光素子22S
はそれぞれ、対応するキー21O、21C、21Sが操
作されている期間、点灯して操作を受け付けたことを示
すものである。
【0159】自動モードキー21Aは、操作毎に、自動
モードの設定、解除を交番して指示するものであり、自
動モード発光素子22Aは、自動モードの設定時に点灯
して、自動モードが設定されていることを報知するもの
である。
【0160】図14は、第3の実施形態の無線開閉制御
システムの構成を示すブロック図であり、上述した図5
や図6との同一、対応部分には同一、対応符号を付して
示している。
【0161】図14において、第3の実施形態の無線開
閉制御システムは、リモコン送信機6B及び無線受信装
置4Bを備える。なお、第1の実施形態のような車載無
線送信装置3やリモコン送信機6をシステム要素として
備えていても良い。
【0162】リモコン送信機6Bは、操作部21B、表
示部22B、送信制御部23B、変調部24及び送信ア
ンテナ25を有する。一方、無線受信装置4Bは、受信
アンテナ30、復調部31、受信電界強度検出部32、
受信制御部33B及びIDコードメモリ34Bを備え
る。
【0163】操作部21Bは、図13に示した開動作キ
ー21O、閉動作キー21C、停止動作キー21S及び
自動モードキー21Aを備え、いずれかのキー操作時に
操作信号を送信制御部23Bに与えるものである。
【0164】表示部22Bは、図13に示した開動作発
光素子22O、閉動作発光素子22C、停止動作発光素
子22S及び自動モード発光素子22Aを備え、これら
発光素子22O、22C、22S及び22Aは、送信制
御部23Bによって上述したように点灯制御されるもの
である。
【0165】送信制御部23Bは、いずれかのキー21
O、21C、21S、21Aが操作されたときに、表示
部22Bにおける対応する発光素子22O、22C、2
2S、22Aに対する点灯、消灯などの制御を行うもの
である。また、送信制御部23Bは、後述するように、
操作キーに応じた開閉制御データや自動閉動作禁止デー
タなどを形成して、変調部24に出力するものである。
なお、送信制御部23Bの機能については、図15や図
16を用いたリモコン送信機6Bの動作説明で詳述す
る。
【0166】変調部24及び送信アンテナ25は、第1
の実施形態のリモコン送信機6のものと同様なものであ
る。
【0167】無線受信装置4Bにおける受信アンテナ3
0、復調部31、受信電界強度検出部32及びIDコー
ドメモリは、第1の実施形態の無線受信装置4における
ものと同様である。
【0168】受信制御部33Bは、復調部31から復調
信号(開閉制御データや自動閉動作禁止データ)が与え
られ、そのIDコードなどが妥当なときには、受信した
開閉制御データや自動閉動作禁止データなどに応じ、適
宜、図示しないシャッター制御部に対して指示を与える
ものである。なお、受信制御部33Bの機能について
は、図17を用いた無線受信装置4Bの動作説明で詳述
する。
【0169】(C−2)第3の実施形態の動作 次に、第3の実施形態におけるリモコン送信機6Bの動
作を、送信制御部33Bの動作を中心に、図15及び図
16のフローチャートを参照しながら詳述する。
【0170】送信制御部33Bは、図15に示すよう
に、いずれかのキーが操作されたか監視しており(ステ
ップS30)、いずれかのキーが操作されたときには、
操作されたキーを判別する(ステップS31)。
【0171】開動作キー21O、閉動作キー21C又は
停止動作キー21Sが操作されたときはほぼ同様な処理
が実行される。なお、本来であれば、開動作キー21
O、閉動作キー21C又は停止動作キー21Sが操作さ
れた場合毎に、図面上でも区別して記載すべきである
が、紙面の大きさの関係から、図15ではまとめて示し
ている。
【0172】送信制御部23Bは、開動作キー21O、
閉動作キー21C又は停止動作キー21Sがキー操作さ
れた場合には、まず、自動モードフラグ23B1がセッ
トされているか否かを判別する(ステップS32)。
【0173】送信制御部23Bは、自動モードフラグ2
3B1がセットされていれば(自動モードであれば)、
後述するステップS45〜S47のような自動モードの
解除処理を行った後(ステップS33)、自動モードフ
ラグ23B1がセットされていなければ(自動モードで
なければ)直ちにステップS34の処理に移行する。
【0174】送信制御部23Bは、ステップS34及び
S35においては、操作された開動作キー21O、閉動
作キー21C又は停止動作キー21Sに対応する開動作
発光素子22O、閉動作発光素子22C又は停止動作発
光素子22Sを操作期間だけ点灯させ、また、その操作
キーに係る開閉制御データ(図4参照)を組み立てて変
調部24に出力する。その後、送信制御部23Bは、自
動モード禁止タイマ23B2を起動して(ステップS3
6)、ステップS30のキー操作の監視状態に戻る。
【0175】自動モード禁止タイマ23B2は、自動モ
ードによる開閉制御データの送信を禁止する所定時間
(例えば5分)を計時するものであり、所定時間(例え
ば5分)の計時が終了すると、自律的にリセットするも
のである。
【0176】また、送信制御部23Bは、自動モードキ
ー21Aが操作されたときには、最初に、自動モード禁
止タイマ23B2が計時中であるか否かを判別する(ス
テップS37)。
【0177】自動モード禁止タイマ23B2が所定時間
の計時中であれば、送信制御部23Bは、今回の自動モ
ードキー21Aの操作を無視する報知を行った後(ステ
ップS38)、ステップS30のキー操作の監視状態に
戻る。これに対して、自動モード禁止タイマ23B2が
所定時間の計時中でなければ、送信制御部23Bは、自
動モードフラグ23B1がセットされているか否かを判
別する(ステップS39)。
【0178】自動モードフラグ23B1がセットされて
いない場合には、送信制御部23Bは、自動モードフラ
グ23B1をセットし(ステップS40)、今まで消灯
していた自動モード発光素子22Aを点灯させ(ステッ
プS41)、自動モード時開閉制御データの出力タイミ
ングを規定する自動送信タイマ23B3を起動して(ス
テップS42)、ステップS30のキー操作の監視状態
に戻る。自動送信タイマ23B3の計時時間としては、
例えば、2秒程度である。
【0179】起動された自動送信タイマ23B3がタイ
ムアップしたときには、図16に示すサブルーチンに割
り込み、送信制御部23Bは、自動モード時用開閉制御
データ(第1の実施形態の車載無線送信装置によるもの
と同様)を組み立てて変調部24に出力し(ステップS
43)、再び、自動送信タイマ23B3を起動して(ス
テップS44)、ステップS30のキー操作の監視状態
に戻る。
【0180】このような図16に示す処理により、自動
モードが設定されている状態では、自動モード時用開閉
制御データの所定周期での間欠出力が繰り返される。
【0181】一方、自動モードフラグ23B1がセット
されている状態で、自動モードキー21Aが操作された
ときには(ステップS39で肯定結果)、送信制御部2
3Bは、自動モードフラグ23B2をリセットし(ステ
ップS45)、今まで点灯していた自動モード発光素子
22Aを消灯させ(ステップS46)、自動送信タイマ
23B3をリセットさせ(ステップS47)、さらに、
自動閉動作禁止データを組み立てて変調部24に出力し
(ステップS48)、ステップS30のキー操作の監視
状態に戻る。
【0182】ここで、自動閉動作禁止データには、無線
受信装置4Bにおいて、自動モード時用開閉制御データ
の未受信時間が所定時間(例えば10秒)を越えても、
シャッター制御部に閉動作を指示することを禁止するコ
ードが挿入される。後述するように、自動モードにおい
ては、第1の実施形態と同様に、自動モード時用開閉制
御データの受信が所定時間以上途絶えたときに、無線受
信装置4Bは閉動作をシャッター制御部に出力する。こ
の第3の実施形態では、自動モードの解除により、無線
受信装置4Bにおいて、自動モード時用開閉制御データ
の受信が所定時間以上途絶えたときには、シャッター制
御部に閉動作を指示しないこととした(勿論、指示する
ようにしても良い)。
【0183】上述した第3の実施形態のリモコン送信機
6Bの動作を整理すると、以下の通りである。
【0184】自動モードでないときに、開動作、閉動
作、停止動作のキー21O、21C、21Sが操作され
ると、その操作キーに応じた開閉制御データを無線受信
装置4Bに送信すると共に、その後、所定時間(例えば
5分)の間、自動モードへの移行を拒否する。
【0185】自動モードのときに、開動作、閉動作、停
止動作のキー21O、21C、21Sが操作されると、
自動モードを強制解除し、また、操作キーに応じた開閉
制御データを無線受信装置4Bに送信すると共に、その
後、所定時間(例えば5分)の間、自動モードへの移行
を拒否する。すなわち、自動モードであっても、開動
作、閉動作、停止動作のキー21O、21C、21Sが
操作されたときには、その操作を優先させる。
【0186】自動モードの拒否期間でないときであっ
て、しかも、自動モードが設定されていないときに、自
動モードキー21Aが操作されると、自動モードを設定
すると共に、自動モード時用開閉制御データの所定周期
での繰返し間欠送信を行う状態に移行する。
【0187】自動モードのときに、自動モードキー21
Aが操作されると、自動モードを解除すると共に、自動
閉動作禁止データを無線受信装置4Bに送信する。
【0188】次に、第3の実施形態における無線受信装
置4Bの動作を、受信制御部33Bの動作を中心に、図
17のフローチャートを参照しながら詳述する。なお、
図17において、第1の実施形態にかかる図8との同一
ステップには同一符号を付して示している。
【0189】第3の実施形態における無線受信装置4B
においては、当該無線受信装置4Bに指示を出せるリモ
コン送信機6Bからの自動閉動作禁止データの受信を認
識する処理ステップ(S50及びS51)が設けられて
おり、妥当なリモコン送信機6Bからの自動閉動作禁止
データを受信したときには、閉動作指示用タイマを強制
リセットするようにした(ステップS52)。この閉動
作指示用タイマの強制リセットにより、自動モード時用
開閉制御データが所定時間受信できなくても、シャッタ
ー制御部に閉動作を指示することがなくなる。
【0190】(C−3)第3の実施形態の効果 第3の実施形態によれば、利用者は、自動モードを設定
していない状態では、従来と同様にして、リモコン操作
によってシャッターの開閉を制御でき、また、自動モー
ドに設定した以降は、シャッターの開閉を意図した操作
を行うことなく、シャッターの開閉を制御させることが
できる。
【0191】また、リモコン送信機6Bに対して、通常
のリモコン操作を行った場合には、その後、所定時間
(例えば5分)の間は自動モードへの移行が禁止され、
一方、無線受信装置4Bにおいても、通常のリモコン操
作に係る開閉制御データを受信したときには、その後、
所定時間(例えば10分)の間は自動モード時用開閉制
御データの受信を無視するので、通常のリモコン操作に
基づくシャッター制御後に直ちに自動モードによるシャ
ッター制御が実行されることを防止でき、通常のリモコ
ン操作に基づくシャッター制御が自動モードによるシャ
ッター制御によって途中で中止又は変更されることを防
止することができる。
【0192】(D)第4の実施形態 次に、本発明による開閉装置の制御側無線装置、被制御
側無線装置、直接開閉体制御装置及び無線開閉制御シス
テムを、シャッターの無線開閉制御に適用した第4の実
施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0193】第4の実施形態の無線開閉制御システム
は、上述した第1の実施形態の無線開閉制御システムと
同様に、車載無線送信装置やリモコン送信機によってシ
ャッター動作を制御できるだけでなく、無線受信装置に
有線で接続された操作盤によってもシャッター動作を制
御できるようにしたものである。
【0194】第4の実施形態においても、車載無線送信
装置3やリモコン送信機6の構成は、第1の実施形態と
同様であり、無線受信装置(4C)の構成、機能が第1
の実施形態のものと異なっている。
【0195】図18は、第4の実施形態の無線受信装置
4Cの構成を示すブロック図であり、第1の実施形態に
係る図6との同一、対応部分には同一、対応符号を付し
て示している。
【0196】図18において、第4の実施形態の無線受
信装置4Cも、受信アンテナ30、復調部31、受信電
界強度検出部32、受信制御部33C及びIDコードメ
モリ34を備えると共に、さらに、ケーブルを介して操
作盤40に接続されている操作盤インタフェース37を
有する。
【0197】操作盤40は、図示は省略するが、シャッ
ターの開動作、閉動作、停止動作を指示するキーを備
え、いずれかのキーが操作されたときに、対応するシャ
ッター動作を表すキー操作信号を操作盤インタフェース
37に与えるものである。
【0198】操作盤インタフェース37は、操作盤40
からのキー操作信号を受信処理し(例えばキー操作信号
がデジタル変調信号であれば復調処理し)、例えば、リ
モコン送信機6からの開閉制御データ(図4参照)と同
じフォーマットに従う開閉制御データに変換して受信制
御部33Cに与えるものである。操作盤インタフェース
37から受信制御部33Cに与えられる開閉制御データ
は、IDコードには操作盤40を表す又はオールマイテ
ィのコードが挿入され、制御コードには操作盤40で操
作されたキーに係るシャッター動作のコードが挿入さ
れ、自動送信コードには無意味なコード(車載無線送信
装置4からの開閉制御データでないことを表すコード)
が挿入される。
【0199】第4の実施形態の受信制御部33Cは、以
上のように、当初の送信元が操作盤40である開閉制御
データも与えられるので、その機能が第1の実施形態の
ものと多少異なっている。
【0200】受信制御部33Cは、操作盤インタフェー
ス37(従って操作盤40)から与えられた開閉制御デ
ータに対しても、リモコン送信機6からの開閉制御デー
タが与えられた場合と同様な処理を行うものである。そ
の処理フローチャートは、第1の実施形態に係る図8と
同様である。図8において、ステップS12の送信元の
判別処理において、送信元が操作盤40と判別された場
合には、リモコン送信機6の場合と同様にステップS1
3に移行することになる。
【0201】なお、操作盤40からの開閉制御データと
リモコン送信機6からの開閉制御データとが同時に与え
られた場合には、予め定められたルールに従い、一方の
開閉制御データ(例えば、操作盤40からの開閉制御デ
ータ)を有効とし、競合調停を行うようにする。
【0202】以上のように、第4の実施形態において
は、操作盤40に係る開閉制御データが与えられた際に
は、その後、所定時間(例えば10分)の間、車載無線
送信装置3からの開閉制御データを無視する。
【0203】第4の実施形態によれば、第1の実施形態
の効果に加え、無線受信装置が操作盤40によるシャッ
ター制御指令にも応じられるという効果をも奏する。
【0204】因みに、無線受信装置の後段に、無線受信
装置からのシャッター制御指令と、操作盤からのシャッ
ター制御指令との調停部を設けることも考えられるが、
無線受信装置からのシャッター制御指令がリモコン送信
機によるものか車載無線送信装置によるものかを判別で
きず、操作盤からのシャッター制御指令があった場合
に、車載無線送信装置からのシャッター制御指令を所定
時間だけ無視するようなことができず、複数のシャッタ
ー制御指令の調停がし難い。
【0205】(E)第5の実施形態 次に、本発明による開閉装置の制御側無線装置、被制御
側無線装置、直接開閉体制御装置及び無線開閉制御シス
テムを、シャッターの無線開閉制御に適用した第5の実
施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0206】第5の実施形態の無線開閉制御システム
は、リモコン送信機が、車載無線送信装置に対して、自
己の開閉制御データを優先させることを宣言し得るよう
にしたものである。
【0207】図19は、第5の実施形態のリモコン送信
機6Dの操作パネル面を示す説明図である。
【0208】第5の実施形態のリモコン送信機6Dは、
開動作キー21O、閉動作キー21C、停止動作キー2
1Sに加えて、優先キー21Pを有する。また、各キー
21O、21C、21S、21Pに関連して、発光素子
(例えばLED)22O、22C、22S、22Pが設
けられている。
【0209】図示は省略しているが、リモコン送信機6
Dが、操作部、表示部、送信制御部、変調部及び送信ア
ンテナなどで構成されているのは、既述した実施形態と
同様である。
【0210】この第5の実施形態の送信制御部も、開動
作キー21O、閉動作キー21C又は停止動作キー21
Sが操作されたときには、第1の実施形態と同様に、そ
の操作キーに応じたシャッター制御を指令する開閉制御
データを出力し、無線電波として放射させる。
【0211】また、第5の実施形態の送信制御部は、優
先キー21Pが操作された際には、内蔵する優先期間タ
イマを起動して、所定時間(例えば10分)の間だけ、
優先発光素子22Pを点灯させ、車載無線送信装置(3
A)へ送信を強制停止させることを指示する送信強制停
止データ(第2の実施形態参照)を出力し、無線電波と
して放射させる。
【0212】ここで、送信強制停止データは、第2の実
施形態の場合と同様に、例えば、車載無線送信装置(3
A)に固有なIDコードと、送信強制停止データである
ことを表すコードとでなる。そのため、この第5の実施
形態のリモコン送信機は、送信制御部に関連して、対向
する無線受信装置と通信し得る全ての車載無線送信装置
(3A)のIDコードを格納しているIDコードメモリ
を有し、送信強制停止データのIDコードの領域には登
録されている全ての車載無線送信装置(3A)のIDコ
ードが挿入される。
【0213】この第5の実施形態の車載無線送信装置
は、上述した第2の実施形態のもの(3A)と同様であ
る。すなわち、車載無線送信装置は、送信強制停止デー
タを受信したときには、開閉制御データの間欠、繰り返
し送信を所定時間(例えば10分)だけ停止する。
【0214】従って、第5の実施形態の場合、リモコン
送信機6Dの優先キー21Pを操作した以降、所定時間
の間は、無線受信装置には、リモコン送信機6Dの開動
作キー21O、閉動作キー21C又は停止動作キー21
Sが操作されたときの開閉制御データだけが届くことに
なる。
【0215】なお、この第5の実施形態の場合、無線受
信装置は、リモコン送信機6Dからの開閉制御データを
受信したときに、所定時間(例えば10分)だけ、車載
無線送信装置からの開閉制御データを無視することを行
わなくても良い(行うようにしても良いが)。
【0216】この第5の実施形態によっても、車載無線
送信装置によって利用者がなんら操作を行うことなくシ
ャッターの動作を制御し得ると共に、リモコン送信機に
よって利用者が意図したシャッター動作を制御でき、し
かも、リモコン送信機による制御を車載無線送信装置に
よる制御に優先させることができる。
【0217】(F)他の実施形態 上記各実施形態での特徴的な技術事項は、組み合わせ可
能ならば、適宜組み合わせるようにしても良い。
【0218】また、上記各実施形態の説明においても、
種々変形実施形態に言及したが、さらに、以下に例示す
るような変形実施形態も本発明の技術思想の範囲に属す
る。
【0219】(F−1) 上記各実施形態においては、
無線受信装置が車載無線送信装置からの開閉制御データ
かリモコン送信機からの開閉制御データかを、すなわ
ち、送信元を、受信した開閉制御データの内容(IDコ
ードを除く)から判別するものを示したが、IDコード
メモリの格納内容やIDコードから判別するようにして
も良い。例えば、IDコードの所定番目のビットを車載
無線送信装置か又はリモコン送信機かを示すビットとし
ておいて判別するようにしても良く、また、IDコード
メモリにIDコードを登録する際に、そのIDコードに
対応付けて、車載無線送信装置か又はリモコン送信機か
を区別するためのフラグをも格納し、受信したIDコー
ドに対応付けられているフラグに基づいて判別するよう
にしても良い。
【0220】また、車載無線送信装置からの無線送信電
波とリモコン送信機からの無線送信電波とを区別できる
ようにしておき、各無線送信電波の復調系を別個に設け
ておき、無線受信装置の受信制御部が開閉制御データの
送信元を判別できるようにしても良い。例えば、車載無
線送信装置からの無線送信電波とリモコン送信機からの
無線送信電波とで周波数を変えて区別できるよにしても
良く、周波数が同一であっても、車載無線送信装置及び
リモコン送信機が異なる拡散符号で拡散した無線送信電
波を送信するようにして受信側で区別できるようにして
も良い。
【0221】(F−2) 上記第2の実施形態において
は、無線受信装置は、リモコン送信機からの開閉制御デ
ータを受信したときには、自己を車載無線送信装置から
の開閉制御データの受信を所定時間(例えば10分)だ
け無視するようにすると共に、車載無線送信装置に対し
ても、所定時間(例えば10分)だけ開閉制御データの
送信を禁止させる指令を与えるものであったが、無線受
信装置が、リモコン送信機からの開閉制御データを受信
したときに、自己を車載無線送信装置からの開閉制御デ
ータの受信を所定時間(例えば10分)だけ無視するよ
うにすることなく、車載無線送信装置に対して、所定時
間(例えば10分)だけ開閉制御データの送信を禁止さ
せる指令を与えるものであっても良い。
【0222】(F−3) 上記第4の実施形態において
は、無線受信装置が、車載無線送信装置、リモコン送信
機及び操作盤からのシャッター制御指令に対応、調停で
きるものであったが、無線受信装置が、車載無線送信装
置及び操作盤からのシャッター制御指令に対応、調停で
きるものであっっても良い。
【0223】(F−4) 上記第5の実施形態では、リ
モコン送信機に対し、当該リモコン送信機を優先させる
操作を行ったときに、リモコン送信機が、車載無線送信
装置に対し、開閉制御データの送信を所定時間(例えば
10分)だけ停止させる指令を与えるものを示したが、
これに代え、又は、これに加え、リモコン送信機に対
し、当該リモコン送信機を優先させる操作を行ったとき
に、リモコン送信機が、無線受信装置に対し、車載無線
送信装置からの開閉制御データの受信を所定時間(例え
ば10分)だけ停止させる指令を与えるようにしても良
い。
【0224】また、リモコン送信機に対し、当該リモコ
ン送信機を優先させる操作を行ったときに、リモコン送
信機から、車載無線送信装置に対し、開閉制御データの
送信を所定時間(例えば10分)だけ停止させる指令を
無線受信装置を介して与えるようにしても良い。
【0225】さらに、優先キーではなく、一般の操作キ
ーが操作されたときに、リモコン送信機が、車載無線送
信装置に対し、開閉制御データの送信を所定時間(例え
ば10分)だけ停止させる指令を与えるようにしても良
い。
【0226】(F−5) 上記第5の実施形態では、無
線受信装置がリモコン送信機からの開閉制御データを受
信してから所定時間(例えば10分)の間、車載無線送
信装置からの開閉制御データの受信を無視するものであ
ったが、車載無線送信装置からの開閉制御データの受信
を無視しないようにしても良い。すなわち、リモコン送
信機に対してシャッター制御の操作を実行するのに先立
ち、優先キーの操作を行うことを前提とした場合には、
上記のようにしても、リモコン送信機の操作が所定時間
の間だけ優先される。
【0227】(F−6) 上記各実施形態においては、
リモコン送信機又は操作盤に対する操作キーの種類(開
動作、閉動作、停止動作のキー)に関係なく、無線受信
装置が車載無線送信装置からの開閉制御データの受信を
所定時間だけ無視したり、又は及び、車載無線送信装置
が開閉制御データの送信を所定時間だけ停止させたりす
るものを示したが、一部の操作キーの操作時にのみ、無
線受信装置が車載無線送信装置からの開閉制御データの
受信を所定時間だけ無視したり、又は及び、車載無線送
信装置が開閉制御データの送信を所定時間だけ停止させ
たりするようにしても良い。
【0228】(F−7) 上記各実施形態においては、
無線受信装置が、リモコン送信機又は操作盤からのシャ
ッター制御指令が与えられたときに、その後、所定時間
(例えば10分)の間だけ車載無線送信装置からの開閉
制御データの受信を無視するものを示したが、逆に、車
載無線送信装置からの開閉制御データの有効な受信後、
所定時間(例えば2分)の間だけリモコン送信機又は操
作盤からのシャッター制御指令を無視するようにしても
良い。
【0229】例えば、無線受信装置を、車載無線送信装
置からの開閉制御データが繰り返し与えられても最初の
開閉制御データの受信時のみシャッター制御指令を送出
するようにしておき、このシャッター制御指令の送出
後、所定時間の間だけ、リモコン送信機又は操作盤から
のシャッター制御指令を無視するようにしても良い。
【0230】このようにした場合において、リモコン送
信機又は操作盤からのシャッター制御指令で無視するも
のを一部の指令(例えば開動作及び閉動作)に限定する
ようにしても良い。
【0231】(F−8) 上記各実施形態においては、
無線受信装置が所定条件下では常に車載無線送信装置か
らの開閉制御データを所定時間だけ無視するものを示し
たが、車載無線送信装置からの開閉制御データを所定時
間だけ無視するか否かを、ディップスイッチなどによっ
て無線受信装置に設定できるようにしても良い。
【0232】(F−9) 上記各実施形態においては、
無線受信装置が、リモコン送信機からの開閉制御データ
の受信時には、その後、固定設定されている所定時間、
又は、シャッター設置者や利用者が可変設定した所定時
間の間だけ、車載無線送信装置からの開閉制御データを
無視するものを示したが、この無視する時間が、シャッ
ター動作との関係で定まるものであっても良い。
【0233】例えば、リモコン送信機から開動作や閉動
作が指示された場合には、シャッターが完全に開放又は
閉成するまで、車載無線送信装置からの開閉制御データ
を無視するようにしても良い。この場合であっても、リ
モコン送信機から停止動作が指示された場合には、設定
されている所定時間だけ車載無線送信装置からの開閉制
御データを無視するようにしても良い。
【0234】(F−10) 上記各実施形態において
は、被制御側無線装置(無線受信装置)がシャッター制
御ユニットと別体のように説明したが、被制御側無線装
置がシャッター制御ユニットと一体化されているもので
あっても良い。
【0235】(F−11) 上記各実施形態において
は、無線開閉制御システムが図1に示した4種類の開閉
制御を行うことができるものを示したが、これら4種類
の開閉制御の一部のみを実行できるシステムであっても
良い。
【0236】例えば、図1(A)及び図1(C)に示す
開閉制御のみを、各実施形態で説明した方法による無線
通信を用いた開閉制御で行い、図1(B)及び図1
(D)に示す開閉制御は、他の方法で行うようにしても
良い。他の方法としては、リモコン送信機による方法
や、シャッター開口部の車両の通過を検出するセンサを
設けて行うようにしても良い。
【0237】また例えば、図1(B)及び図1(C)に
示す開閉制御のみを、各実施形態で説明した方法による
無線通信を用いた開閉制御で行い、図1(A)及び図1
(D)に示す開閉制御は、他の方法で行うようにしても
良い。例えば、建物に直結していない独立したガレージ
において、出庫時には、利用者は手動操作やリモコン送
信機を用いた操作によってシャッターを開放させてガレ
ージ内に入って車両に搭載し、また、入庫時には、利用
者はガレージに車両を収めた後はガレージ外にでた後に
手動操作やリモコン送信機を用いた操作によってシャッ
ターを閉成させるので、図1(B)及び図1(C)に示
す開閉制御のみを、各実施形態で説明した方法による無
線通信を用いた開閉制御で行うようにすれば良い。この
ような場合には、無線受信装置(被制御側無線装置)の
受信アンテナは屋外の方向に対する指向性を有していれ
ば良い(ガレージ内に対する指向性は不要である)。
【0238】逆に、無線受信装置(被制御側無線装置)
の受信アンテナの指向方向をガレージ内だけにし、図1
(A)及び図1(D)に示す開閉制御のみを、各実施形
態で説明した方法による無線通信を用いた開閉制御で行
うようにしても良い。
【0239】後述するように、本発明の技術思想は、シ
ャッター以外の開閉装置に対しても適用できるものであ
り、この場合においても、その一部の開閉制御に本発明
を適用しても良い。ここで、開閉制御には、開閉体の施
錠、解錠機能を有する開閉装置であれば、開閉体の施
錠、解錠に本発明を適用しても良い。また、1回の受信
によって、解錠を指示するシャッター制御信号を出力し
た後、閉動作を指示するシャッター制御信号を出力する
ようにしても良い。
【0240】また、開閉装置の種類や使用用途によって
は、上記各実施形態とは逆に、無線送信信号の受信を開
閉体の閉成条件とし、無線送信信号の所定時間以上の未
受信を開閉体の開放条件としても良い。
【0241】さらに、第3の実施形態のような自動モー
ドにおいても、開動作や閉動作などのうちの一部だけを
許容するものであっても良い。
【0242】(F−12) 上記各実施形態において
は、少なくとも車両がガレージ近傍に位置している際に
は、車載無線送信装置が開閉制御データを所定周期で繰
り返し間欠出力するものを示したが、非間欠的に繰り返
し送信するものであっても良い。
【0243】また、図1(A)及び図1(D)に示す開
閉制御だけが必要ならば、以下のようにしても良い。す
なわち、エンジンが停止から作動に切り替わったとき
に、開動作を指示する無線送信信号を送信し、エンジン
が作動から停止に切り替わったときに、閉動作を指示す
る無線送信信号を送信するものであっても良い。この場
合でも、所定時間の受信無視や所定時間の送信停止は有
効である。
【0244】(F−13) 上記各実施形態において
は、無線受信装置は、有効な無線送信信号を受信する毎
に開動作を指示するシャッター制御信号を出力するもの
であったが、シャッター状態を内部管理し、シャッター
が閉鎖状態のときに1回又は数回、開動作を指示するシ
ャッター制御信号を出力するようにしても良い。この場
合でも、所定時間の受信無視は有効である。
【0245】(F−14) 上記各実施形態において
は、無線受信装置が有効な無線送信信号を受信するか否
かに応じて、シャッター制御信号を形成するものを示し
たが、有効な無線送信信号の受信、未受信の条件に加え
て、他の条件をもシャッター制御信号の形成出力条件に
するようにしても良い。
【0246】例えば、図1(B)や図1(D)に示す場
合であれば、車両がシャッター開口部を通過したことも
(例えば、発光素子及び受光素子でなる光センサなどに
よる)、シャッター制御信号の形成出力条件にするよう
にしても良い。
【0247】ここで、シャッター制御信号の形成出力条
件となっている、無線送信信号の所定時間の未受信にお
ける、所定時間は、10秒などの絶対的な時間に限定さ
れるものではなく、可変できるものであっても良い。例
えば、受信電界強度が所定以下になるまでや、受信電界
強度の時系列変化を監視し、未受信扱いしても良いまで
の時間としても良い。特許請求の範囲の項における所定
時間は、このような変化する所定時間を含む概念とす
る。
【0248】(F−15) 上記第3の実施形態では、
自動モードのオンオフ機能も有するリモコン送信機を示
したが、自動モードのオンオフ機能のみを有するリモコ
ン送信機であっても良い。
【0249】また、無線受信装置側にも、自動モードに
対応するか否かを設定するためのキースイッチなどを設
けるようにしても良い。
【0250】(F−16) 無線送信信号の繰り返し送
信条件は、各実施形態のようなエンジンが作動している
ことや、自動モードが設定されていることに限定され
ず、適用する開閉装置によっては、他の条件であっても
良い。
【0251】例えば、開閉装置が窓(窓装置)であっ
て、制御内容が施錠、解錠であれば、その窓が設置され
ている部屋の電灯がついていることを、無線送信信号の
繰り返し送信条件とし、その受信時には、解錠制御信号
を出力するようにしても良い。
【0252】また、上記説明と一部重複するが、無線送
信信号の繰り返し送信期間も、上記実施形態のものに限
定されない。例えば、送信開始時点からの所定時間の計
時を待って、開閉制御データの繰り返し送信を終了させ
るようにしても良い。また例えば、所定キーの操作を待
って、開閉制御データの繰り返し送信を終了させるよう
にしても良い。
【0253】(F−17) また上記各実施形態では、
無線受信装置が対応できる車載無線送信装置が1個のよ
うに説明したが、2個以上であっても良い。
【0254】逆に、ある1個の車載無線送信装置が複数
の無線受信装置を制御可能としても良い。後述するよう
に、本発明の技術思想は、シャッター以外の開閉装置に
対しても適用できるものであり、例えば、ゲートが複数
ある大規模駐車場において、各ゲートに関連して、無線
受信装置を設けるようにしても良い。
【0255】(F−18) 上記第2の実施形態におい
ては、車載無線送信装置は無線受信装置からの送信許容
データを受信していれば開閉制御データを常時送信する
ものを示したが(エンジン作動条件は満たしているとす
る)、これに限定されるものではない。例えば、最初又
は最後の送信許容データの受信から所定期間まで、開閉
制御データを送信するようにしても良い。
【0256】また、第2の実施形態では、開閉制御デー
タの送信は、送信許容データの受信が条件となっている
が、送信タイミングは無関係であったが、送信許容デー
タを受信する毎に1回若しくは数回送信させるようにタ
イミングなどをも関係付けるようにしても良い。
【0257】(F−19) 上記第2の実施形態におい
ては、被制御側無線装置(無線受信装置)からの送信許
容データの通信可能距離の方が、制御側無線装置(車載
無線送信装置)からの開閉制御データの通信可能距離よ
り長いものを示したが、ほぼ等しくしても良く、また、
逆にしても良い。
【0258】このようにした場合には、送信許容データ
の最初の受信に応じて、車載無線送信装置が送信した開
閉制御データが直ちに無線受信装置によって有効に受信
される可能性が大きい。
【0259】(F−20) 直接開閉体制御装置が有線
にて信号を送出する場合、直接開閉体制御装置が開閉体
や開閉装置の近傍に設けられていて例えば手動操作部の
ようなものでも良いし、遠隔部(例えば、別の階や別の
建物)に設けられていても良い。操作も手動でも良い
し、コンピュータ制御のような自動でも良い。
【0260】直接開閉体制御装置が開閉体や開閉装置の
近傍に設けられている場合、信号の授受を無線で行うも
のであっても良い。例えば、設置状態での操作に対応で
きるだけでなく持ち運びも可能なように、操作部は、有
線と同じであるが、信号送出は無線で行うものであって
も良い。
【0261】(F−21) 本発明は、シャッター用の
制御側無線装置、被制御側無線装置及び無線開閉制御シ
ステムだけでなく、他の開閉装置用にも適用できること
は勿論である。例えば、ドア、オーバーヘッドドア、
窓、門扉、ゲート(駐車場などのゲート)、ロールスク
リーン、ブラインド、オーニング装置などの開閉制御に
適用し得るものである。なお、対象とする開閉装置によ
って、制御側無線装置(上述した車載無線送信装置に相
当)が搭載される装置や物体なども変化する。
【0262】例えば、開閉装置が、病院などのドア(引
戸や開戸など)であれば、車椅子や人自体(病人、身障
者など)が制御側無線装置を搭載(又は携帯)するもの
となる。電動の車椅子であれば、電源のオンオフで作
動、非作動を検出するのが便利である。電動以外の車椅
子であれば(電動の車椅子にも適用できるが)車輪やシ
ャフトの回転、非回転の検出や、移動などに伴う振動有
無の検出が作動、非作動の検出となる。また、人であれ
ば、例えば、歩数計などと同様な原理によって、作動、
非作動を検出できる。
【0263】また、上述したように、制御側無線装置が
設けられる装置や物体も、移動体に限定されない。上述
のように、室内の電灯スイッチに関連して、制御側無線
装置が設けられていても良い。
【0264】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、開閉体
の一部又は全ての種類の動作を、利用者による開閉体動
作制御用の操作がなされずにも無線制御できる、しか
も、開閉体制御を意図した操作による開閉体制御との調
整などを行うことができる開閉装置の制御側無線装置、
被制御側無線装置、直接開閉体制御装置及び無線開閉制
御システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の自動無線開閉制御モードの概
念説明図である。
【図2】第1の実施形態の無線開閉制御システムの概略
構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態の車載無線送信装置の構成を示
すブロック図である。
【図4】第1の実施形態の無線通信に供する開閉制御デ
ータのフォーマット図である。
【図5】第1の実施形態のリモコン送信機の構成を示す
ブロック図である。
【図6】第1の実施形態の無線受信装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図7】第1の実施形態の車載無線送信装置の動作を示
すフローチャートである。
【図8】第1の実施形態の無線受信装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】第1の実施形態の自動無線開閉制御モードでの
車両出庫時での各部タイミングチャートである。
【図10】第1の実施形態の自動無線開閉制御モードで
の車両入庫時での各部タイミングチャートである。
【図11】第2の実施形態の無線受信装置の構成を示す
ブロック図である。
【図12】第2の実施形態の車載無線送信装置の構成を
示すブロック図である。
【図13】第3の実施形態のリモコン送信機の操作パネ
ル面を示す説明図である。
【図14】第3の実施形態のシステム構成を示すブロッ
ク図である。
【図15】第3の実施形態のリモコン送信機の動作を示
すフローチャート(1)である。
【図16】第3の実施形態のリモコン送信機の動作を示
すフローチャート(2)である。
【図17】第3の実施形態の無線受信装置の動作を示す
フローチャートである。
【図18】第4の実施形態の無線受信装置の構成を示す
ブロック図である。
【図19】第5の実施形態のリモコン送信機の操作パネ
ル面を示す説明図である。
【図20】従来のリモコンシステムを示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1…ガレージ用シャッター、 2…車両、 3、3A…車載無線送信装置(制御側無線装置)、 4、4A、4B、4C…無線受信装置(被制御側無線装
置)、 5…ガレージ、 6、6B、6D…リモコン送信機(直接開閉体制御装
置)、 40…操作盤(直接開閉体制御装置)。
フロントページの続き Fターム(参考) 2E042 AA01 CA01 CA15 CB01 CB02 CB05 CB06 CC06 2E052 AA01 AA02 AA04 AA05 BA02 BA04 CA06 EA09 EB01 EC01 GA09 GB20 GC05 GD03 KA13 KA25 5K048 AA04 AA05 BA42 DA01 DB01 EB02 HA02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉装置の制御側無線装置が、自動的に
    繰り返し送信した開閉体の状態変化を直接的には指示し
    ていない無線送信信号と、上記開閉体のある状態への変
    化を指示するための少なくとも1以上の操作キーを備え
    た直接開閉体制御装置が、操作された操作キーに応じて
    送信した直接開閉体制御信号とが与えられる、開閉装置
    の被制御側無線装置であって、 上記無線送信信号を受信処理して得た第1の開閉制御デ
    ータと、上記直接開閉体制御信号を受信処理して得た第
    2の開閉制御データとが同一のフォーマットに従ってお
    り、 上記第1の開閉制御データに基づく開閉体制御と、上記
    第2の開閉制御データに基づく開閉体制御との調停手段
    を有することを特徴とする開閉装置の被制御側無線装
    置。
  2. 【請求項2】 上記調停手段は、上記第2の開閉制御デ
    ータ(又は上記第1の開閉制御データ)に基づき、上記
    開閉体の駆動制御部に上記開閉体の所定状態への変更を
    指示した以降、所定時間の間、上記第1の開閉制御デー
    タ(又は上記第2の開閉制御データ)の到来を無視する
    ことを特徴とする請求項1に記載の開閉装置の被制御側
    無線装置。
  3. 【請求項3】 開閉装置の制御側無線装置が、自動的に
    繰り返し送信した開閉体の状態変化を直接的には指示し
    ていない無線送信信号と、上記開閉体のある状態への変
    化を指示するための少なくとも1以上の操作キーを備え
    た直接開閉体制御装置が、操作された操作キーに応じて
    送信した直接開閉体制御信号とが与えられる、開閉装置
    の被制御側無線装置であって、 上記無線送信信号を受信処理して得た第1の開閉制御デ
    ータに基づく開閉体制御と、上記直接開閉体制御信号を
    受信処理して得た第2の開閉制御データに基づく開閉体
    制御との調停手段を有し、 上記調停手段は、上記第2の開閉制御データ(又は上記
    第1の開閉制御データ)に基づき、上記開閉体の駆動制
    御部に上記開閉体の所定状態への変更を指示する際に、
    所定時間の間、上記開閉装置の制御側無線装置(又は上
    記直接開閉体制御装置)に、上記無線送信信号(又は上
    記直接開閉体制御信号)の送信を停止させることを指示
    することを特徴とする開閉装置の被制御側無線装置。
  4. 【請求項4】 上記直接開閉体制御装置が無線回線に上
    記直接開閉体制御信号を送出するものであることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の開閉装置の被制
    御側無線装置。
  5. 【請求項5】 上記直接開閉体制御装置が有線に上記直
    接開閉体制御信号を送出するものであることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の開閉装置の被制御側
    無線装置。
  6. 【請求項6】 開閉体の状態変化を直接的には指示して
    いない無線送信信号を自動的に繰り返し送信する開閉装
    置の制御側無線装置と、 上記開閉体のある状態への変化を指示するための少なく
    とも1以上の操作キーを備え、操作された操作キーに応
    じた直接開閉体制御信号を送信する直接開閉体制御装置
    と、 請求項1〜5のいずれかに記載の開閉装置の被制御側無
    線装置とを有することを特徴とする開閉装置の無線開閉
    制御システム。
  7. 【請求項7】 開閉体のある状態への変化を指示するた
    めの少なくとも1以上の操作キーを備えた直接開閉体制
    御装置が、操作された操作キーに応じて送信した直接開
    閉体制御信号が与えられる開閉装置の被制御側無線装置
    に対し、開閉体の状態変化を直接的には指示していない
    無線送信信号を与えて上記開閉体の状態変化を制御する
    開閉装置の制御側無線装置であって、 上記開閉装置の被制御側無線装置又は上記直接開閉体制
    御装置から与えられた送信停止信号に基づき、所定時間
    だけ、上記開閉体の状態変化を直接的には指示していな
    い無線送信信号の送信を停止する送信停止手段を有する
    ことを特徴とする開閉装置の制御側無線装置。
  8. 【請求項8】 開閉体のある状態への変化を指示するた
    めの少なくとも1以上の操作キーを備え、操作された操
    作キーに応じた直接開閉体制御信号を開閉装置の被制御
    側無線装置に送信する直接開閉体制御装置であって、上
    記開閉装置の被制御側無線装置には、開閉装置の制御側
    無線装置が送信した開閉体の状態変化を直接的には指示
    していない無線送信信号も与えられる、直接開閉体制御
    装置において、 上記開閉装置の制御側無線装置に直接又は上記開閉装置
    の被制御側無線装置を介して、所定時間だけ、上記開閉
    体の状態変化を直接的には指示していない無線送信信号
    の送信を停止させる送信停止信号を送信する自己優先宣
    言手段を有することを特徴とする直接開閉体制御装置。
  9. 【請求項9】 上記自己優先宣言手段は、上記開閉体の
    ある状態への変化を指示するための操作キーが操作され
    たときに、送信停止信号を送信することを特徴とする請
    求項8に記載の直接開閉体制御装置。
  10. 【請求項10】 上記自己優先宣言手段は、自己優先を
    宣言する優先キーが操作されたときに、送信停止信号を
    送信することを特徴とする請求項8に記載の直接開閉体
    制御装置。
  11. 【請求項11】 開閉体の状態変化を直接的には指示し
    ていない無線送信信号を自動的に送信する開閉装置の制
    御側無線装置と、 上記開閉体のある状態への変化を指示するための少なく
    とも1以上の操作キーを備え、操作された操作キーに応
    じた直接開閉体制御信号を送信する直接開閉体制御装置
    と、 上記開閉装置の制御側無線装置が自動的に送信した無線
    送信信号と、上記直接開閉体制御装置が操作された操作
    キーに応じて送信した直接開閉体制御信号とが与えられ
    る開閉装置の被制御側無線装置とを備え、 上記開閉装置の制御側無線装置が請求項7に記載のもの
    であり、 上記直接開閉体制御装置が請求項8〜10のいずれかに
    記載のものであることを特徴とする開閉装置の無線開閉
    制御システム。
  12. 【請求項12】 開閉装置の制御側無線装置が、自動的
    に送信した開閉体の状態変化を直接的には指示していな
    い無線送信信号と、上記開閉体のある状態への変化を指
    示するための少なくとも1以上の操作キーを備えた直接
    開閉体制御装置が、操作された操作キーに応じて送信し
    た直接開閉体制御信号とが与えられる、開閉装置の被制
    御側無線装置であって、 上記直接開閉体制御装置から受信停止信号が与えられた
    ときに、所定時間の間、上記開閉装置の制御側無線装置
    の無線送信信号の到来を無視することを特徴とする開閉
    装置の被制御側無線装置。
  13. 【請求項13】 開閉体のある状態への変化を指示する
    ための少なくとも1以上の操作キーを備え、操作された
    操作キーに応じた直接開閉体制御信号を開閉装置の被制
    御側無線装置に送信する直接開閉体制御装置であって、
    上記開閉装置の被制御側無線装置には、開閉装置の制御
    側無線装置が送信した開閉体の状態変化を直接的には指
    示していない無線送信信号も与えられる、直接開閉体制
    御装置において、 自己優先を宣言する優先キーが操作されたときに、受信
    停止信号を上記開閉装置の被制御側無線装置に送信する
    自己優先宣言手段を有することを特徴とする直接開閉体
    制御装置。
  14. 【請求項14】 開閉体の状態変化を直接的には指示し
    ていない無線送信信号を自動的に送信する開閉装置の制
    御側無線装置と、 上記開閉体のある状態への変化を指示するための少なく
    とも1以上の操作キーを備え、操作された操作キーに応
    じた直接開閉体制御信号を送信する直接開閉体制御装置
    と、 上記開閉装置の制御側無線装置が自動的に送信した無線
    送信信号と、上記直接開閉体制御装置が操作された操作
    キーに応じて送信した直接開閉体制御信号とが与えられ
    る開閉装置の被制御側無線装置とを備え、 上記開閉装置の被制御側無線装置が請求項12に記載の
    ものであり、 上記直接開閉体制御装置が請求項13に記載のものであ
    ることを特徴とする開閉装置の無線開閉制御システム。
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JP2015015620A (ja) * 2013-07-05 2015-01-22 パナソニック株式会社 アダプタ、サーバ、遠隔操作システムの制御方法、及び制御プログラム

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