JP2002093378A - 蛍光ランプおよび照明装置 - Google Patents

蛍光ランプおよび照明装置

Info

Publication number
JP2002093378A
JP2002093378A JP2000282984A JP2000282984A JP2002093378A JP 2002093378 A JP2002093378 A JP 2002093378A JP 2000282984 A JP2000282984 A JP 2000282984A JP 2000282984 A JP2000282984 A JP 2000282984A JP 2002093378 A JP2002093378 A JP 2002093378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airtight container
light
external electrode
fluorescent lamp
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000282984A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Takubo
修二 田窪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Harison Toshiba Lighting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Harison Toshiba Lighting Corp filed Critical Harison Toshiba Lighting Corp
Priority to JP2000282984A priority Critical patent/JP2002093378A/ja
Publication of JP2002093378A publication Critical patent/JP2002093378A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】端子板を改良してランプ軸方向の輝度分布を改
善した蛍光ランプおよびこれを用いた照明装置を提供す
る。 【解決手段】希ガスを主体とする放電媒体を封入し、内
面側に蛍光体層を配設した透光性気密容器1内に放電を
生起するように少なくとも一方は透光性気密容器1の外
面に配設された外部電極2からなる対をなす電極と、先
端が外部電極2と透光性気密容器2の外面との間に介挿
して外部電極2に接続し、基端が外部に突出してなり、
外部電極2と重なっている部分の面積が5〜20mm
の端子板3とを具備している。端子板3の周囲で外部電
極2が浮き上がる部分gが短くなるため、管面輝度分布
が改善される。また、端子板3の外部電極2と重なる部
分の厚みが0.07〜0.20mmにしても、同様な
効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部電極を備えた
蛍光ランプおよびこれを用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光ランプは、一般に水銀蒸気や希ガス
の放電により紫外線が発生し、発生した紫外線が蛍光体
層を照射することにより、蛍光体層に含まれている蛍光
体が励起して可視光を放射する。そうして、蛍光ランプ
内に放射された可視光が透光性気密容器を透過して外部
に導出されるので、これを照明などに利用することがで
きる。
【0003】ところで、キセノンなどの希ガスを封入し
た希ガス放電を利用する蛍光ランプは、環境負荷の大き
な水銀を使用しないため、廃棄の際に環境に与える影響
が少なく、また、周囲温度に対する温度依存性がないと
ともに、光束立ち上り特性が優れているという利点があ
る。
【0004】希ガス放電を利用する蛍光ランプの一態様
として、内部にキセノンを封入した細長い透光性気密容
器の外面に、その長手方向に沿って帯状をなす一対の外
部電極を離間対向して配設した構造のものが読取用で用
いられている。そして、外部電極は、透明合成樹脂シー
トに被着されたアルミニウム蒸着薄膜によって構成され
ている。また、外部電極への給電のために、図12およ
び図13に示す構造が用いられている。
【0005】図12は、従来の蛍光ランプにおける外部
電極および端子板の接続部を示す要部拡大平面図であ
る。
【0006】図13は、同じく図12のXIII−XIII´線
に沿う断面図である。
【0007】各図において、101は透光性気密容器、
102は外部電極、103は端子板である。
【0008】すなわち、透光性気密容器101の長手方
向の端部近傍において、外部電極102と透光性気密容
器101との間に端子板103の先端が介挿されて外部
電極102に接続している。端子板103は、その基端
が外部電極102から外部に突出して点灯回路に接続さ
れる。なお、外部電極102の外側に図示を省略してい
る透明合成樹脂シートが被覆されることによって外部電
極間を絶縁するとともに、外部電極103と外部電極1
02との接続を確実にしている。ところで、端子板10
3は、外部電極102との接続部の長さlが11mm、
幅wが2mmであり、したがって面積は、21.5mm
である。また、厚みtは0.23mmであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図14は、従来の蛍光
ランプにおけるランプ軸方向の照度分布を示すグラフで
ある。図において、横軸はランプ位置を、縦軸は相対照
度[%]を、それぞれ示す。また、横軸に沿って配置し
た蛍光ランプは、ランプ位置および端子板の位置を視覚
的に理解しやすくするもので、蛍光ランプの左端から導
出されているリード線は、蛍光ランプ両端の口ゴム内で
端子板に接続している。なお、図中、Lは有効発光長、
p1、p2は発光端、cはランプ中央である。
【0010】図から理解できるように、上記した従来の
蛍光ランプにおいては、ランプ軸方向の端子板側(左
側)の端部の照度分布が低くなるという問題がある。そ
こで、調査したところ、端子板103の介挿により、端
子板103の周囲の外部電極102が透光性気密容器1
01から浮き上がり、そのため外部電極102と透光性
気密容器101との間に比較的大きな空隙が形成され、
この部分から流入するランプ電流が減少するのが原因で
あることが分かった。
【0011】本発明は、端子板を改良してランプ軸方向
の照度分布を改善した蛍光ランプおよびこれを用いた照
明装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の蛍光ラ
ンプは、細長い透光性気密容器と;透光性気密容器内に
封入され放電時に紫外線を放射する希ガスを主体とする
放電媒体と;透光性気密容器の内面側に配設された蛍光
体層と;透光性気密容器内に放電を生起するように少な
くとも一方は透光性気密容器の外面に長手方向に沿って
配設された外部電極からなる対をなす電極と;先端が外
部電極と透光性気密容器の外面との間に介挿して外部電
極の長手方向の端部に接続し、基端が外部に突出してな
り、外部電極と重なっている部分の面積が5〜20mm
の端子板と;を具備していることを特徴としている。
【0013】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0014】<透光性気密容器について>透光性気密容
器は、ガラスバルブの両端を封止するか、T形ガラスバ
ルブなどのように一端に形成されている開口を封止して
形成するのが最も製造が容易で、コストが低いので好適
であるが、要すれば透光性セラミックスなどによって形
成したものでもよい。なお、ガラスとしては、軟質ガラ
ス、半硬質ガラス、硬質ガラス、石英ガラスなどを適宜
選択して用いることができる。透光性気密容器の「透光
性」とは、透光性気密容器の全体が透光性であることを
要件とするものではなく、少なくとも放電に伴って蛍光
体層から放射される可視光を外部へ導出しようとする部
分(たとえばアパーチャ)が当該光に対して透光性であ
ればよい。また、透光性気密容器が細長いとは、放電容
器の外径の2倍以上の長さを備えていることをいう。
【0015】また、透光性気密容器は、読取用の蛍光ラ
ンプの場合には、6〜12mm程度にすることができ
る。液晶バックライト用の蛍光ランプの場合には、1〜
5mm程度することができる。
【0016】さらに、透光性気密容器は、直管状および
曲管状のいずれでもよい。曲管状としては、たとえばU
字状、ダブルU字状、L字状、コ字状、環状、半円環状
など種々の形状を採用することができる。
【0017】さらにまた、本発明において、透光性気密
容器は、横断面が偏平、四角形、三角形などであっても
よい。
【0018】<放電媒体について>放電媒体は、対をな
す電極間における放電により紫外線を放射する媒体であ
ればどのようなものであってもよい。希ガスを主体とす
る場合には、キセノン、ネオン、アルゴン、クリプト
ン、ヘリウムなどを単独または任意に組み合わせて用い
ることができる。また、希ガスの他にたとえばKrF、
ArClなどの希ガスハロゲン化物やハロゲン単体が添
加されていてもよい。ハロゲンとしては、ヨウ素、臭
素、塩素を用いることができる。数百ないし1MPa程
度の範囲で蒸気として存在する元素であれば、放電が可
能である。
【0019】<蛍光体層について>蛍光体層は、放電媒
体が放電により放射する紫外線を可視光に波長変換する
ために用いられる。そして、透光性気密容器の内面側に
配設される。また、蛍光体層は、透光性気密容器の内面
側の全周にわたり配設されてもよいし、長手方向に沿っ
てスリット状に延在するアパーチャを形成するように配
設されてもよい。なお、「透光性気密容器の内面側」と
は、透光性気密容器の内面に直接蛍光体層を形成する態
様および保護膜などを介して透光性気密容器の内面に間
接的に蛍光体層を形成する態様のいずれをも含む意味で
ある。
【0020】次に、蛍光体は、単一種または複数種の蛍
光体を混合して用いることができる。赤色・緑色・青色発
光のそれぞれの蛍光体を混合してなる白色発光の3波長
発光形蛍光体を用いることができる。しかし、本発明に
おいては、放電ランプとしてR(赤色)、G(緑色)ま
たはB(青色)の各発光色の蛍光ランプであってもよ
い。さらに要すれば、各発光色の蛍光ランプを一組また
は複数組用いることを許容する。このような構成の場合
には、R(赤色)発光色の放電ランプには赤色発光の蛍
光体を、G(緑色)各発光色の放電ランプには緑色発光
の蛍光体を、またB(青色)発光色の放電ランプには青
色発光の蛍光体を、それぞれ単独に用いる。。
【0021】なお、蛍光体層は、単一の層構成であって
もよいし、多層構成であってもよい。後者の場合、層ご
とに蛍光体の種類が異なっていてもよい。また、蛍光体
層と蛍光体層との間に蛍光体ではない他の物質からなる
第3の層たとえば導電層、金属酸化物を主体とする放電
状態改善層などが介在していてもよい。
【0022】<対をなす電極について>対をなす電極
は、少なくとも一対または複数対であり、しかも一対の
うち一方が外部電極であれば、他方が内部電極および外
部電極のいずれであってもよい。また、複数対の電極の
場合、複数の対の間で一部の電極が異なる対の電極と共
有されていることを許容する。
【0023】外部電極は、導電性薄膜からなり、透光性
気密容器の外面にほぼ接触して配設される。導電性薄膜
としては、アルミニウム、銀、銅などの導電性金属の
箔、透光性合成樹脂フィルムを基体として形成した導電
性金属の蒸着膜や同金属箔の貼着膜、導電性ペーストを
スクリーン印刷して形成した塗布膜、ITO膜、NES
A膜などを利用することができる。
【0024】本発明において、導電性薄膜の膜厚は限定
されないが、一般的には10〜200μm程度、好適に
は30〜100μm程度の範囲が透光性気密容器の外面
に対する接触性、電気抵抗などの点で良好な結果が得ら
れる。導電性薄膜を透光性合成樹脂フィルムを基体とし
てその表面に被着させる場合、透光性合成樹脂フィルム
としてPET、PEN、PESなどの光透過率の高い合
成樹脂を用いることができる。
【0025】また、外部電極を透光性気密容器の外面に
接触させるには、予め外部電極の接触面に粘着剤を被着
させておき、粘着剤によって透光性気密容器に接着する
ことができる。しかし、透光性気密容器の外部電極接触
予定部に接着剤を塗布し、その上から外部電極を貼着し
てもよい。さらに、粘着剤や接着剤を用いないで、単に
外部電極を接触予定部に当接し、その上から透光性気密
容器の全周にわたって透光性絶縁シートを巻き付けた
り、熱収縮性チューブを用いて絶縁被覆を形成したりし
てもよい。なお、この場合、外部電極を粘着剤や接着剤
によって透光性気密容器の外面に貼着してから、上記の
ような絶縁被覆を形成してもよい。
【0026】次に、対をなす電極の配置について説明す
る。すなわち、電極配置は、以下に示す種々の態様の中
から任意に選択することができる。
【0027】1 内外電極形配置 内外電極形配置は、1または複数の内部電極と、1また
は複数の外部電極とを組にした電極配置である。また、
この配置は、内部電極が短寸のものと、透光性気密容器
の長手方向に沿って延在する長寸のものとに分かれる。
なお、内部電極を透光性気密容器の端部または中間部に
封装するには、フレアシール、ビードシール、ピンチシ
ールなど既知の各種シール手段を適宜選択して用いるこ
とができる。
【0028】(1)短寸の内部電極を用いる電極配置 この電極配置においては、通常の内部電極形の蛍光ラン
プに使用するのと同様な短寸の電極を用いる。
【0029】(1−1)透光性気密容器の一端に単一の
内部電極を配置し、透光性気密容器の外面に単一の外部
電極を配置する電極配置 (1−2)透光性気密容器の両端に一対の内部電極を配
置し、透光性気密容器の外面に単一の外部電極を配置す
る電極配置 この電極配置の場合、一対の内部電極をともに点灯回路
の一極に接続し、外部電極を点灯回路の他極に接続する
構成と、一対の点灯回路を用意してそれぞれの点灯回路
の一極を内部電極に別に接続し、外部電極を一対の点灯
回路の他極に同電位にして接続する構成とがある。
【0030】(1−3)透光性気密容器の両端に内部電
極を配置し、透光性気密容器の外面に一対の外部電極を
配置する電極配置 この電極配置の場合、内部電極と外部電極とを1対1で
対向させる。
【0031】(1−4)透光性気密容器の両端および中
間にそれぞれ内部電極を配置し、単一の外部電極を共通
に対向させる配置 (1−5)透光性気密容器の両端および中間にそれぞれ
内部電極を配置し、透光性放電容器の外面に内部電極に
対向する外部電極を配置する電極配置 (2)長寸の内部電極を用いる電極配置 この電極配置においては、透光性気密容器の長手方向の
実質的全長にわたって延在する長さの内部電極を用い
る。内部電極の両端が透光性気密容器の両端を気密に貫
通して外部に導出されている構造と、内部電極の一端の
みが透光性気密容器の一端を気密に貫通して外部に導出
されているが、他端は透光性気密容器の他端近傍の内部
に位置している構造とがある。
【0032】2 外部電極形配置 この配置は、透光性気密容器の外面に一対の外部電極を
離間対向して配置する。外部電極は、一対または複数対
を透光性気密容器の長手方向に沿って配置することがで
きる。なお、アパーチャ形の場合は、外部電極をアパー
チャからの光投射を実質的に阻止しないように配置しな
ければならない。
【0033】<端子板について>端子板は、導電性物質
の板状体からなり、その先端が外部電極と透光性気密容
器との間に介挿して外部電極に接続し、基端が外部電極
から外方へ突出していて、点灯回路との接続に利用する
ことができる。要するに、ここでいう端子板は、外部電
極の端子板である。なお、内部電極を用いる構成の場合
には、既知の外部導入線を利用して点灯回路に接続する
ことができる。
【0034】また、端子板は、外部電極と重なっている
部分の面積が5〜20mmの範囲にある。さらに、端
子板は、なるべく短い方がよい。面積が5mm未満で
あると、端子板が短くなり、端子板が外部電極と透光性
気密容器との間から抜けやすくなるので、不可である。
また、20mmを超えると、端子板が長くなり、もは
や所期の効果が十分に得られなくなるので、不可であ
る。
【0035】<その他の構成について> 1.透光性絶縁被覆について 外部電極を機械的に保護し、および外部電極と端子板と
の接続をより確実にするために、要すればさらに加えて
放電ランプの絶縁性を向上させるために、外部電極の外
側に透光性絶縁被覆を配設することができる。透光性絶
縁被覆は、好ましくは透明性である。また、透光性絶縁
被覆は、配設の作業性のためには、熱収縮性であった
り、ディッピングによって被着されるようなものであっ
たりしてもよい。しかし、透光性絶縁シートを巻き付け
てもよい。
【0036】2.保護膜などについて 必要に応じて透光性気密容器の内面にアルミナ微粒子な
どからなる保護膜や易電子放射物質膜を形成することが
できる。保護膜を形成する場合には、蛍光体層と透光性
気密容器の内面との間に保護膜を形成してもよいし、蛍
光体層の放電空間側の内面に保護膜を形成してもよい。
また、易電子放射性物質膜を形成することができ、この
場合には蛍光ランプの暗黒特性の発生を回避するか、軽
減するのに効果的である。
【0037】3.点灯回路について 蛍光ランプが誘電体バリヤ放電を利用するので、点灯回
路には、たとえば矩形波、正弦波などの波形の高周波交
流電圧や、高繰り返し周波数のパルス電圧を出力する電
源を外付けの限流インピーダンスを介することなく直接
対向電極間に印加する構成を用いることができる。な
お、パルス電圧は、たとえば矩形波や正弦波の高周波交
流電圧を半波整流して得ることができる。また、点灯回
路は、インバータにより構成することができる。
【0038】<本発明の作用について>本発明において
は、蛍光ランプの一対の電極を点灯回路に接続して蛍光
ランプを点灯すると、その透光性気密容器内に放電媒体
が放電して紫外線が放射される。たとえば、キセノンの
放電の場合、キセノンは共鳴線である励起波長147n
m、172nmの紫外線を放射する。発生した紫外線
は、蛍光体層に入射して蛍光体を励起し、励起紫外線よ
り波長の長い光たとえば可視光を放射するので、波長変
換が行われる。
【0039】透光性気密容器の端部において外部電極と
透光性気密容器との間に介挿している端子板の面積が5
〜20mmの範囲内にあるので、ランプ軸方向の外部
電極に重なる端子板の長さが短くなる。これに伴なっ
て、端子板の周囲で外部電極が透光性気密容器の表面か
ら浮き上がる部分のランプ軸方向の長さが短くなる。外
部電極の浮き上がる部分が短いので、管面輝度が低下す
るランプ軸方向の領域が短縮する。したがって、外部電
極の中間部のほぼ均一な照度分布の領域が拡大し、全体
として照度分布が改善される。
【0040】請求項2の発明の蛍光ランプは、細長い透
光性気密容器と;透光性気密容器内に封入され放電時に
紫外線を放射する放電媒体と;透光性気密容器の内面側
に配設された蛍光体層と;透光性気密容器内に放電を生
起するように少なくとも一方は透光性気密容器の外面に
長手方向に沿って配設された外部電極からなる一対の外
部電極と;先端が外部電極と透光性気密容器の外面との
間に介挿して外部電極の長手方向の端部に接続し、基端
が外部に突出してなり、外部電極と重なっている部分の
厚みが0.07〜0.20mmの端子板と;を具備して
いることを特徴としている。
【0041】本発明は、端子板の厚みを上記所定範囲に
規定して管面輝度分布を改善したものである。
【0042】すなわち、端子板は、外部電極と透光性気
密容器との間に介挿するため、その厚みが外部電極の浮
き上がりに強く影響し、薄い方が浮き上がりが少なくな
る。しかし、端子板の厚みが0.07mm未満である
と、端子板が折れやすくなるので、不可である。また、
0.20mmを超えると、もはや所期の効果が得られな
くなるので、不可である。なお、端子板の外部電極と重
ならない部分すなわち外部電極から外部へ突出する部分
の厚みは、上記の範囲にしてもよいが、さらに厚くなっ
ていてもよい。
【0043】また、本発明の実施に際して、加えて端子
板の外部電極と重なる部分の面積を0.05〜20mm
にすると、さらに効果的である。
【0044】請求項3の発明の照明装置は、照明装置本
体と;照明装置本体に配設された請求項1または2記載
の蛍光ランプと;蛍光ランプを付勢する点灯回路と;を
具備していることを特徴としている置。
【0045】本発明において、「照明装置」とは、蛍光
ランプの発光を利用する全ての装置を含む広い概念であ
り、たとえば読取装置およびこれを備えたスキャナ、複
写機、ファクシミリあるいはこれらの複合機や、バック
ライトユニットおよびこれを備えた液晶表示装置、なら
びに液晶表示装置を組み込んだ機器を含む。液晶表示装
置を組み込んだ機器は、たとえばパーソナルコンピュー
タ、ナビゲーション機器、携帯情報端末機、液晶テレビ
ジョン受像装置などの液晶表示装置を組み込んだ機器、
ならびに自動車などの移動体用計器パネル照明装置、装
飾用照明器具、表示灯、標識灯などである。
【0046】また、「照明装置本体」とは、照明装置か
ら放電ランプおよび点灯回路を除いた残余の部分をい
う。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0048】図1は、本発明の蛍光ランプの第1の実施
形態を示す正面図である。
【0049】図2は、同じく拡大横断面図である。
【0050】図3は、同じく外部電極を配設する前の素
管ランプを示す正面図である。
【0051】図4は、同じく平面図である。
【0052】図5は、同じく外部電極を示す展開図であ
る。
【0053】図6は、同じく図5のVI−VI´線に沿う断
面図である。
【0054】図7は、同じく端子板の外部電極に対する
接続状態を示す要部拡大正面図である。
【0055】図8は、同じく図7のVIII−VIII´線に沿
う断面図である。
【0056】各図に示す本実施形態の蛍光ランプは、透
光性気密容器1、一対の外部電極2、2、端子板3、
3、蛍光体層4およびアパーチャ5を具備している。
【0057】透光性気密容器1は、細長くて両端が気密
に封止された直径10mmで直管形のガラスバルブ1a
からなり、一端に排気チップオフ部1bを備え、内部に
放電媒体としてキセノンが封入されている。
【0058】一対の外部電極2、2は、それぞれ厚み5
0μmのPETシートからなる基体2aに貼着して形成
した厚み50μmのアルミニウム薄膜2bからなり、予
めアルミニウム薄膜面に施与した粘着剤により透光性気
密容器1の外面に離間対向して平行に貼着することによ
り配設されている。外部電極2、2を透光性気密容器1
の外面に配設するには、図5および図6に示すように、
予め基体2aに所定の間隔で貼着し、その上から基体2
aに粘着剤を施与してから、基体2aを透光性気密容器
1の外周に巻き付ければよい。
【0059】端子板3、3は、銅板を打ち抜いてスズ鍍
金を施して形成されており、全体として細いが、先端の
外部電極2に重なる電極接続部分3aが舌片状をなし、
基端の外部電極2から外部へ突出するリード線接続部分
3bが幅広く形成されている。そして、図7において、
電極接続部分3aの長さlが11mm、幅wが2mm
で、面積12.9mm、さらに図8に示す厚みtが
0.13mmである。
【0060】また、端子板3は、図5および図6に示す
ように、外部電極2、2を透光性気密容器1の外面に配
設する前に、その電極接続部分3aを予めアルミニウム
薄膜2bの上に重ねて導電性接着剤により外部電極2に
接着しておく。そうすれば、外部電極2を透光性気密容
器1の外面に配設すると同時に端子板3を外部電極2に
接続することができる。
【0061】蛍光体層4は、図2に示すように、後述す
るアパーチャ5の部分を除いて透光性気密容器1の内面
に配設されている。
【0062】アパーチャ5は、透光性気密容器1の長手
方向に沿って透光性気密容器1に適宜の開口角でスリッ
ト状に形成されている。そして、透光性気密容器1のア
パーチャ5の部位には、外部電極2、2および蛍光体層
4が形成されないで透光性気密容器1が素通しになって
いる。
【0063】そうして、本実施形態の蛍光ランプは、端
子板3の電極接続部分3aの周囲に形成される外部電極
2が浮き上がった部分gが図13に示す従来のそれより
少ない。そのため、ランプ軸方向の端子板側の端部にお
ける外部電極2から流入するランプ電流の減少が少なく
なり、上記端部の照度分布が、図9に示すように、改善
される。
【0064】図9は、本発明の蛍光ランプの第1の実施
形態におけるランプ軸方向の照度分布を示すグラフであ
る。図において、横軸はランプ位置を、縦軸は相対照度
[%]を、それぞれ示す。また、曲線Aは本実施形態、
曲線Bは従来の蛍光ランプを、それぞれ示す。なお、横
軸に沿って配置した蛍光ランプおよびその位置は、図1
4と同様である。
【0065】図10は、本発明の蛍光ランプの第2の実
施形態示す一部切欠一部縦断面正面図および横断面図で
ある。図において、図1ないし図4と同一部分について
は同一符号を付して説明は省略する。
【0066】本実施形態は、一対の電極が、短寸の内部
電極11と外部電極12とで構成されている点で異な
る。
【0067】すなわち、内部電極11は、透光性気密容
器1の一端に封装されている。また、内部電極11は、
通常の内部電極形の放電ランプに用いられる冷陰極形式
のものである。
【0068】外部電極12は、アルミニウム箔からな
り、アパーチャ5を除いて透光性気密容器1の外周に配
設されている。なお、外部電極12の端部には第1の実
施形態におけるのと同様な端子板が接続しており、また
透光性気密容器1の外周には外部電極12の上から透明
絶縁被覆が配設されているが、いずれも図示を省略して
いる。
【0069】図11は、本発明の照明装置の一実施形態
としての画像読取装置を示す概念的断面図である。
【0070】図において、21は画像読取光学系ユニッ
ト、22は点灯回路、23は信号処理装置、24は原稿
載置面、25はケースである。
【0071】画像読取光学系ユニット21は、蛍光ラン
プ21aおよび受光手段21bからなる。蛍光ランプ2
1aは、図1に示す構造である。そして、そのアパーチ
ャから出射した光は、原稿載置面24を介して図示しな
い原稿に向けて照射される。受光手段21bは、原稿面
からの反射光を受光するように配置されている。
【0072】点灯回路22は、蛍光ランプ21の一対の
外部電極間に高周波電圧を印加して蛍光ランプ21を点
灯する。
【0073】信号処理装置23は、受光手段21bの出
力信号を処理して画像信号を形成する。
【0074】ケース25は、以上の各構成要素を内部に
収納している。
【0075】そうして、画像読取光学系ユニット21
と、原稿載置面24とを相対的に走査する。すなわち、
いずれか一方または双方が反対方向へ図示しない駆動機
構により駆動されて移動していく過程で、受光手段21
bが移動方向に対して直角方向に順次原稿面からの反射
光を受光して行く。なお、本実施形態の画像読取装置
は、複写機、イメージスキャナおよびファクシミリなど
のOA機器に適応する。
【0076】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、希ガスを主体
とする放電媒体を封入し、内面側に蛍光体層を配設した
透光性気密容器内に放電を生起するように少なくとも一
方は透光性気密容器の外面に長手方向に沿って配設され
た外部電極からなる対をなす電極と、先端が外部電極と
透光性気密容器の外面との間に介挿して外部電極の長手
方向の端部に接続し、基端が外部に突出してなり、外部
電極と重なっている部分の面積が5〜20mmの端子
板とを具備していることにより、端子板側の端部の照度
分布が改善された蛍光ランプを提供することができる。
【0077】請求項2の発明によれば、希ガスを主体と
する放電媒体を封入し、内面側に蛍光体層を配設した透
光性気密容器内に放電を生起するように少なくとも一方
は透光性気密容器の外面に長手方向に沿って配設された
外部電極からなる対をなす電極と、先端が外部電極と透
光性気密容器の外面との間に介挿して外部電極の長手方
向の端部に接続し、基端が外部に突出してなり、外部電
極と重なっている部分の厚みが0.07〜0.20mm
の端子板とを具備していることにより、端子板側の端部
の照度分布が改善された蛍光ランプを提供することがで
きる。
【0078】請求項3の発明によれば、照明装置本体に
配設された請求項1または2記載の蛍光ランプと、蛍光
ランプを付勢する点灯回路とを具備していることによ
り、請求項1および2の効果を有する照明装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛍光ランプの第1の実施形態を示す正
面図
【図2】同じく拡大横断面図
【図3】同じく外部電極を配設する前の素管ランプを示
す正面図図
【図4】同じく平面図
【図5】同じく外部電極を示す展開図
【図6】同じく図5のVI−VI´線に沿う断面図
【図7】同じく端子板の外部電極に対する接続状態を示
す要部拡大正面図
【図8】同じく図7のVIII−VIII´線に沿う断面図
【図9】本発明の蛍光ランプの第1の実施形態における
ランプ軸方向の照度分布を示すグラフ
【図10】本発明の蛍光ランプの第2の実施形態示す一
部切欠一部縦断面正面図および横断面図
【図11】本発明の照明装置の一実施形態としての画像
読取装置を示す概念的断面図
【図12】従来の蛍光ランプにおける外部電極および端
子板の接続部を示す要部拡大平面図
【図13】同じく図12のXIII−XIII´線に沿う断面図
【図14】従来の蛍光ランプにおけるランプ軸方向の照
度分布を示すグラフ
【符号の説明】
1…透光性気密容器 1a…ガラスバルブ 2…外部電極 2a…基体 2b…アルミニウム薄膜 3…端子板 3a…電極接続部分 4…蛍光体層 5…アパーチャ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細長い透光性気密容器と;透光性気密容器
    内に封入され放電時に紫外線を放射する放電媒体と;透
    光性気密容器の内面側に配設された蛍光体層と;透光性
    気密容器内に放電を生起するように少なくとも一方は透
    光性気密容器の外面に長手方向に沿って配設された外部
    電極からなる対をなす電極と;先端が外部電極と透光性
    気密容器の外面との間に介挿して外部電極の長手方向の
    端部に接続し、基端が外部に突出してなり、外部電極と
    重なっている部分の面積が5〜20mmの端子板と;
    を具備していることを特徴とする蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】細長い透光性気密容器と;透光性気密容器
    内に封入され放電時に紫外線を放射する放電媒体と;透
    光性気密容器の内面側に配設された蛍光体層と;透光性
    気密容器内に放電を生起するように少なくとも一方は透
    光性気密容器の外面に長手方向に沿って配設された外部
    電極からなる対をなす電極と;先端が外部電極と透光性
    気密容器の外面との間に介挿して外部電極の長手方向の
    端部に接続し、基端が外部に突出してなり、外部電極と
    重なっている部分の厚みが0.07〜0.20mmの端
    子板と;を具備していることを特徴とする蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】照明装置本体と;照明装置本体に配設され
    た請求項1または2記載の蛍光ランプと;蛍光ランプを
    付勢する点灯回路と;を具備していることを特徴とする
    照明装置。
JP2000282984A 2000-09-19 2000-09-19 蛍光ランプおよび照明装置 Pending JP2002093378A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000282984A JP2002093378A (ja) 2000-09-19 2000-09-19 蛍光ランプおよび照明装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000282984A JP2002093378A (ja) 2000-09-19 2000-09-19 蛍光ランプおよび照明装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002093378A true JP2002093378A (ja) 2002-03-29

Family

ID=18767405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000282984A Pending JP2002093378A (ja) 2000-09-19 2000-09-19 蛍光ランプおよび照明装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002093378A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008052916A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Ehime Univ 紫外線照射装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008052916A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Ehime Univ 紫外線照射装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6614185B1 (en) Discharge tube with interior and exterior electrodes
TW558732B (en) Light source apparatus and liquid crystal display apparatus using the same
WO2007094179A1 (ja) 誘電体バリア放電ランプ装置及び液晶用バックライト
JP2001325919A (ja) 放電ランプおよび照明装置
JP3156262B2 (ja) 低圧放電灯
JP4132474B2 (ja) 希ガス放電ランプおよび照明装置
JP2002093230A (ja) バックライト装置および液晶表示装置
JP2002093378A (ja) 蛍光ランプおよび照明装置
JP2002164021A (ja) 蛍光ランプおよび照明装置
JP3424092B2 (ja) 蛍光ランプ及び照明装置
JP2002279889A (ja) 放電ランプおよび照明装置
JP2000311659A (ja) 外面電極蛍光ランプ
JP2001118544A (ja) 外面電極蛍光ランプ
JP2003059458A (ja) 放電ランプおよび照明装置
JP2002164020A (ja) 蛍光ランプおよび照明装置
JP2002056815A (ja) 蛍光ランプおよび照明装置
JP3424624B2 (ja) 希ガス蛍光灯
JP2003123701A (ja) 冷陰極蛍光ランプおよび照明装置
JP2000223079A (ja) 蛍光ランプおよび照明装置
JP2000123988A (ja) 低圧希ガス放電ランプ点灯装置および照明装置
JP2002289146A (ja) 蛍光ランプおよび照明装置
JP2002134061A (ja) 放電ランプおよび照明装置
JP3171077B2 (ja) 外部電極式蛍光放電管
TW201101367A (en) External electrode type of rare gas fluorescent lamp and rare gas fluorescent lamp unit used as backlight
JPH06163008A (ja) 希ガス放電灯