JP2003117249A - 通信ゲームシステム、通信ゲーム方法およびプログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不正行為を防止することができ、ゲームをギ
ャンブルとして行なう場合に有利な通信ゲームシステ
ム、方法、サーバ、クライアントおよびプログラムを提
供する。複数の情報処理装置が通信回線を介して情報の
通信を行なう構成において、各情報処理装置に対して無
作為に利用情報を配布する上で有利な情報処理システ
ム、情報処理方法、情報処理装置およびプログラムを提
供する。 【解決手段】 サーバ装置１０は、コンピュータによっ
て構成され、サーバ通信手段１００２、サーバ制御手段
１００４、表示手段１００６、入力手段１００８、ゲー
ム手段１０１０などを備えて構成されている。サーバ通
信手段１００２は、インターネット３０を介して各クラ
イアント装置２０との通信を行うように構成されてい
る。ゲーム手段１０１０は、ゲームを実行するものであ
り、ゲームのソフトウェアをＣＰＵが実行することによ
って実現されるものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、通信を介してゲー
ムを行う通信ゲームシステム、通信ゲーム方法、サー
バ、クライアント、情報処理システム、情報処理方法、
情報処理装置およびプログラムに関する。

【０００２】

【従来の技術】サーバと複数のクライアントとがインタ
ーネットを介して接続されたシステムにおいて、前記サ
ーバと各クライアントの間でゲームを行う技術が既に実
用化されている。近い将来、このようなシステムを用い
てギャンブルを行うことが予想されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
インターネットを介してゲームを行うシステムでは、プ
レーヤが互いに離れた場所にいる状態でゲームを行うた
め、インターネットを介して情報を授受する過程でデー
タを改竄するなどして不正行為（いかさま）を行うチャ
ンスがある。また、このようなゲームを行なう際、複数
の情報処理装置が通信回線を介して情報の通信を行なう
にあたって各情報処理装置に対して無作為に利用情報を
配布することが要請されている。本発明はこのような事
情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ゲームを
行うプレーヤの不正行為を防止することができ、ゲーム
をギャンブルとして行う場合に有利な通信ゲームシステ
ム、通信ゲーム方法、サーバ、クライアントおよびプロ
グラムを提供することにある。また、本発明の目的は、
複数の情報処理装置が通信回線を介して情報の通信を行
なう構成において、各情報処理装置に対して無作為に利
用情報を配布する上で有利な情報処理システム、情報処
理方法、情報処理装置およびプログラムを提供すること
にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、複数のプレーヤのそれぞれにクライアント
が割り当てられ、前記各クライアントが互いに通信可能
に接続され、各クライアント間で情報の授受を行ってゲ
ームを実行する通信ゲームシステムであって、前記ゲー
ムは、１組のトランプを構成する複数のカードを伏せた
状態で構成した山札から前記カードを伏せた状態のまま
で前記プレーヤに配ることによって行なわれるものであ
り、前記複数のカードのそれぞれには予め識別番号Ｘが
割り当てられており、前記各クライアントで共通に使用
される素数ｗを設定する素数設定手段と、前記クライア
ントのそれぞれで別々に乱数ａを生成する乱数生成手段
と、前記素数ｗと前記クライアントのそれぞれが自ら生
成した前記乱数ａとに基づいて前記識別番号Ｘ毎に第１
データＵ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することにより前
記識別番号Ｘと第１データＵとを対応付けた第１テーブ
ルを作成する第１テーブル作成手段と、前記第１テーブ
ルの第１データＵの全てを前記クライアントのそれぞれ
から他のクライアントにランダムな順番で送信する第１
データ送信手段と、前記クライアントのそれぞれで前記
他のクライアントから送信された前記第１データＵの全
てと自クライアントで生成した乱数ａとに基づいて第２
データＶ＝Ｕ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することにより前
記第２データＶと前記第１データＵとを対応づけた第２
テーブルを作成する第２テーブル作成手段と、前記第２
テーブルの第２データＶの全てを前記クライアントのそ
れぞれから他のクライアントにランダムな順番で送信す
る第２データ送信手段と、前記第２データＶの全てをラ
ンダムに並べて第３テーブルを作成する第３テーブル生
成手段と、前記クライアントのうち、前記カードが配ら
れるプレーヤに対応するクライアントである被配布クラ
イアントが前記第３テーブルから第２データＶを選択す
ると、前記選択された第２データＶに対応する第１デー
タＵを他のクライアントの第２テーブルから読み出して
前記被配布クライアントに送信するとともに、前記選択
された第２データＶを前記第３テーブルから削除する配
布手段と、前記配布手段によって送信された第１データ
Ｕに基づいて前記被配布クライアントが第１テーブルの
識別番号Ｘを特定する識別番号特定手段とを備えること
を特徴とする。

【０００５】また、本発明は、複数のクライアントが通
信回線を介して接続されたサーバにおける通信ゲーム方
法であって、複数のプレーヤのそれぞれに前記クライア
ントが割り当てられ、前記各クライアントが互いに通信
可能に接続され、各クライアント間で情報の授受を行っ
てゲームが実行され、前記ゲームは、１組のトランプを
構成する複数のカードを伏せた状態で構成した山札から
前記カードを伏せた状態のままで前記プレーヤに配るこ
とによって行なわれるものであり、前記複数のカードの
それぞれには予め識別番号Ｘが割り当てられており、前
記各クライアントは、それぞれで別々に乱数ａを生成
し、素数ｗと前記クライアントのそれぞれが自ら生成し
た前記乱数ａとに基づいて前記識別番号Ｘ毎に第１デー
タＵ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することにより前記識
別番号Ｘと第１データＵとを対応付けた第１テーブルを
作成し、前記第１テーブルの第１データＵの全てを前記
クライアントのそれぞれから他のクライアントにランダ
ムな順番で送信し、前記クライアントのそれぞれで前記
他のクライアントから送信された前記第１データＵの全
てと自クライアントで生成した乱数ａとに基づいて第２
データＶ＝Ｕ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することにより前
記第２データＶと前記第１データＵとを対応づけた第２
テーブルを作成し、前記第２テーブルの第２データＶの
全てを前記クライアントのそれぞれから他のクライアン
トにランダムな順番で送信するものであり、前記第２デ
ータＶの全てをランダムに並べて第３テーブルを作成す
る第３テーブル生成ステップと、前記クライアントのう
ち、前記カードが配られるプレーヤに対応するクライア
ントである被配布クライアントが前記第３テーブルから
第２データＶを選択すると、前記選択された第２データ
Ｖに対応する第１データＵを他のクライアントの第２テ
ーブルから読み出して前記被配布クライアントに送信す
るとともに、前記選択された第２データＶを前記第３テ
ーブルから削除する配送ステップとを含み、前記配布ス
テップによって送信された第１データＵに基づいて前記
被配布クライアントが第１テーブルの識別番号Ｘを特定
することを特徴とする。

【０００６】また、本発明は、複数のクライアントと通
信回線を介して接続され、前記各クライアント間で情報
の授受を行ってゲームを実行するサーバであって、前記
ゲームは、１組のトランプを構成する複数のカードを伏
せた状態で構成した山札から前記カードを伏せた状態の
ままで前記プレーヤに配ることによって行なわれるもの
であり、前記複数のカードのそれぞれには予め識別番号
Ｘが割り当てられており、前記各クライアントで共通に
使用される素数ｗを設定する素数設定手段と、第３テー
ブル生成手段と、配布手段とを備えて構成され、前記各
クライアントは、乱数ａを生成し、前記素数ｗと前記ク
ライアントのそれぞれが自ら生成した前記乱数ａとに基
づいて前記識別番号Ｘ毎に第１データＵ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄ
ｗ）を生成することにより前記識別番号Ｘと第１デー
タＵとを対応付けた第１テーブルを作成し、前記第１テ
ーブルの第１データＵの全てを前記クライアントのそれ
ぞれから他のクライアントにランダムな順番で送信し、
前記クライアントのそれぞれで前記他のクライアントか
ら送信された前記第１データＵの全てと自クライアント
で生成した乱数ａとに基づいて第２データＶ＝Ｕ^ａ（ｍ
ｏｄ ｗ）を生成することにより前記第２データＶと前
記第１データＵとを対応づけた第２テーブルを作成し、
前記第２テーブルの第２データＶの全てを前記クライア
ントのそれぞれから他のクライアントにランダムな順番
で送信し、前記配布手段によって送信された第１データ
Ｕに基づいて前記被配布クライアントが第１テーブルの
識別番号Ｘを特定するように構成され、前記第３テーブ
ル生成手段は、前記第２データＶの全てをランダムに並
べて第３テーブルを作成するように構成され、前記配布
手段は、前記クライアントのうち、前記カードが配られ
るプレーヤに対応するクライアントである被配布クライ
アントが前記第３テーブルから第２データＶを選択する
と、前記選択された第２データＶに対応する第１データ
Ｕを他のクライアントの第２テーブルから読み出して前
記被配布クライアントに送信するとともに、前記選択さ
れた第２データＶを前記第３テーブルから削除するよう
に構成されていることを特徴とする。

【０００７】また、本発明は、プレーヤに割り当てら
れ、サーバおよび他のクライアントと互いに通信可能に
接続され、他のクライアントとの間で情報の授受を行っ
てゲームを実行するクライアントであって、前記ゲーム
は、１組のトランプを構成する複数のカードを伏せた状
態で構成した山札から前記カードを伏せた状態のままで
前記プレーヤに配ることによって行なわれ、前記複数の
カードのそれぞれには予め識別番号Ｘが割り当てられて
おり、乱数ａを生成する乱数生成手段と、前記各クライ
アントで共通に使用される素数ｗと前記クライアントの
それぞれが自ら生成した前記乱数ａとに基づいて前記識
別番号Ｘ毎に第１データＵ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄｗ）を生成す
ることにより前記識別番号Ｘと第１データＵとを対応付
けた第１テーブルを作成する第１テーブル作成手段と、
前記第１テーブルの第１データＵの全てを前記他のクラ
イアントにランダムな順番で送信する第１データ送信手
段と、前記他のクライアントから送信された前記第１デ
ータＵの全てと自クライアントで生成した乱数ａとに基
づいて第２データＶ＝Ｕ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成するこ
とにより前記第２データＶと前記第１データＵとを対応
づけた第２テーブルを作成する第２テーブル作成手段
と、前記第２テーブルの第２データＶの全てを前記他の
クライアントにランダムな順番で送信する第２データ送
信手段と、前記第２データＶの全てをランダムに並べる
ことで前記サーバに作成された第３テーブルから、前記
カードが配られるプレーヤに対応するクライアントであ
る被配布クライアントによって前記第２データＶが選択
され、該選択された第２データＶに対応する第１データ
Ｕが他のクライアントの第２テーブルから読み出されて
前記被配布クライアントに送信され、かつ、前記選択さ
れた第２データＶが前記第３テーブルから削除された際
に、前記被配布クライアントに送信された第１データＵ
に基づいて該被配布クライアントの第１テーブルの識別
番号Ｘを特定する識別番号特定手段とを備えることを特
徴とする。

【０００８】また、本発明は、複数のクライアントに通
信回線を介して接続されるサーバのプログラムであっ
て、複数のプレーヤのそれぞれに前記クライアントが割
り当てられ、前記各クライアントが互いに通信可能に接
続され、各クライアント間で情報の授受を行ってゲーム
が実行され、前記ゲームは、１組のトランプを構成する
複数のカードを伏せた状態で構成した山札から前記カー
ドを伏せた状態のままで前記プレーヤに配ることによっ
て行なわれるものであり、前記複数のカードのそれぞれ
には予め識別番号Ｘが割り当てられており、前記各クラ
イアントは、それぞれで別々に乱数ａを生成し、素数ｗ
と前記クライアントのそれぞれが自ら生成した前記乱数
ａとに基づいて前記識別番号Ｘ毎に第１データＵ＝Ｘ^ａ
（ｍｏｄｗ）を生成することにより前記識別番号Ｘと第
１データＵとを対応付けた第１テーブルを作成し、前記
第１テーブルの第１データＵの全てを前記クライアント
のそれぞれから他のクライアントにランダムな順番で送
信し、前記クライアントのそれぞれで前記他のクライア
ントから送信された前記第１データＵの全てと自クライ
アントで生成した乱数ａとに基づいて第２データＶ＝Ｕ
^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することにより前記第２データ
Ｖと前記第１データＵとを対応づけた第２テーブルを作
成し、前記第２テーブルの第２データＶの全てを前記ク
ライアントのそれぞれから他のクライアントにランダム
な順番で送信するものであり、前記第２データＶの全て
をランダムに並べて第３テーブルを作成する第３テーブ
ル生成ステップと、前記クライアントのうち、前記カー
ドが配られるプレーヤに対応するクライアントである被
配布クライアントが前記第３テーブルから第２データＶ
を選択すると、前記選択された第２データＶに対応する
第１データＵを他のクライアントの第２テーブルから読
み出して前記被配布クライアントに送信するとともに、
前記選択された第２データＶを前記第３テーブルから削
除する配送ステップとを前記サーバに実行させることを
特徴とする。

【０００９】また、本発明は、サーバに通信回線を介し
て接続されるクライアントのプログラムであって、複数
のプレーヤのそれぞれに前記クライアントが割り当てら
れ、前記各クライアントが互いに通信可能に接続され、
各クライアント間で情報の授受を行ってゲームが実行さ
れ、前記ゲームは、１組のトランプを構成する複数のカ
ードを伏せた状態で構成した山札から前記カードを伏せ
た状態のままで前記プレーヤに配ることによって行なわ
れるものであり、前記複数のカードのそれぞれには予め
識別番号Ｘが割り当てられており、前記クライアントの
それぞれで別々に乱数ａを生成する乱数生成ステップ
と、前記各クライアントで共通に使用される素数ｗと前
記クライアントのそれぞれが自ら生成した前記乱数ａと
に基づいて前記識別番号Ｘ毎に第１データＵ＝Ｘ^ａ（ｍ
ｏｄ ｗ）を生成することにより前記識別番号Ｘと第１
データＵとを対応付けた第１テーブルを作成する第１テ
ーブル作成ステップと、前記第１テーブルの第１データ
Ｕの全てを前記クライアントのそれぞれから他のクライ
アントにランダムな順番で送信する第１データ送信ステ
ップと、前記クライアントのそれぞれで前記他のクライ
アントから送信された前記第１データＵの全てと自クラ
イアントで生成した乱数ａとに基づいて第２データＶ＝
Ｕ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することにより前記第２デー
タＶと前記第１データＵとを対応づけた第２テーブルを
作成する第２テーブル作成ステップと、前記第２テーブ
ルの第２データＶの全てを前記クライアントのそれぞれ
から他のクライアントにランダムな順番で送信する第２
データ送信ステップと、前記第２データＶの全てをラン
ダムに並べることで前記サーバに作成された第３テーブ
ルから、前記カードが配られるプレーヤに対応するクラ
イアントである被配布クライアントによって前記第２デ
ータＶが選択され、該選択された第２データＶに対応す
る第１データＵが他のクライアントの第２テーブルから
読み出されて前記被配布クライアントに送信され、か
つ、前記選択された第２データＶが前記第３テーブルか
ら削除された際に、前記被配布クライアントに送信され
た第１データＵに基づいて該被配布クライアントの第１
テーブルの識別番号Ｘを特定する識別番号特定ステップ
とを前記クライアントに実行させることを特徴とする。

【００１０】また、本発明は、通信回線を介して接続さ
れた複数のクライアントにおける通信ゲーム方法であっ
て、複数のプレーヤのそれぞれに前記クライアントが割
り当てられ、前記各クライアントが互いに通信可能に接
続され、各クライアント間で情報の授受を行ってゲーム
が実行され、前記ゲームは、１組のトランプを構成する
複数のカードを伏せた状態で構成した山札から前記カー
ドを伏せた状態のままで前記プレーヤに配ることによっ
て行なわれるものであり、前記クライアントのそれぞれ
で別々に乱数ａを生成する乱数生成ステップと、前記各
クライアントで共通に使用される素数ｗと前記クライア
ントのそれぞれが自ら生成した前記乱数ａとに基づいて
前記識別番号Ｘ毎に第１データＵ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄ ｗ）
を生成することにより前記識別番号Ｘと第１データＵと
を対応付けた第１テーブルを作成する第１テーブル作成
ステップと、前記第１テーブルの第１データＵの全てを
前記クライアントのそれぞれから他のクライアントにラ
ンダムな順番で送信する第１データ送信ステップと、前
記クライアントのそれぞれで前記他のクライアントから
送信された前記第１データＵの全てと自クライアントで
生成した乱数ａとに基づいて第２データＶ＝Ｕ^ａ（ｍｏ
ｄ ｗ）を生成することにより前記第２データＶと前記
第１データＵとを対応づけた第２テーブルを作成する第
２テーブル作成ステップと、前記第２テーブルの第２デ
ータＶの全てを前記クライアントのそれぞれから他のク
ライアントにランダムな順番で送信する第２データ送信
ステップと、前記第２データＶの全てをランダムに並べ
て第３テーブルを作成する第３テーブル生成ステップ
と、前記クライアントのうち、前記カードが配られるプ
レーヤに対応するクライアントである被配布クライアン
トが前記第３テーブルから第２データＶを選択すると、
前記選択された第２データＶに対応する第１データＵを
他のクライアントの第２テーブルから読み出して前記被
配布クライアントに送信するとともに、前記選択された
第２データＶを前記第３テーブルから削除する配布ステ
ップと、前記配布手段によって送信された第１データＵ
に基づいて前記被配布クライアントが第１テーブルの識
別番号Ｘを特定する識別番号特定ステップとを含むこと
を特徴とする。

【００１１】また、本発明は、プレーヤに割り当てら
れ、他のクライアントと互いに通信可能に接続され、他
のクライアントとの間で情報の授受を行ってゲームを実
行するクライアントであって、前記ゲームは、１組のト
ランプを構成する複数のカードを伏せた状態で構成した
山札から前記カードを伏せた状態のままで前記プレーヤ
に配ることによって行なわれ、前記複数のカードのそれ
ぞれには予め識別番号Ｘが割り当てられており、乱数ａ
を生成する乱数生成手段と、前記各クライアントで共通
に使用される素数ｗと前記クライアントのそれぞれが自
ら生成した前記乱数ａとに基づいて前記識別番号Ｘ毎に
第１データＵ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することによ
り前記識別番号Ｘと第１データＵとを対応付けた第１テ
ーブルを作成する第１テーブル作成手段と、前記第１テ
ーブルの第１データＵの全てを前記他のクライアントに
ランダムな順番で送信する第１データ送信手段と、前記
他のクライアントから送信された前記第１データＵの全
てと自クライアントで生成した乱数ａとに基づいて第２
データＶ＝Ｕ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することにより前
記第２データＶと前記第１データＵとを対応づけた第２
テーブルを作成する第２テーブル作成手段と、前記第２
テーブルの第２データＶの全てを前記他のクライアント
にランダムな順番で送信する第２データ送信手段と、前
記第２データＶの全てをランダムに並べて第３テーブル
を作成する第３テーブル生成手段と、前記クライアント
のうち、前記カードが配られるプレーヤに対応するクラ
イアントである被配布クライアントが前記第３テーブル
から第２データＶを選択すると、前記選択された第２デ
ータＶに対応する第１データＵを他のクライアントの第
２テーブルから読み出して前記被配布クライアントに送
信するとともに、前記選択された第２データＶを前記第
３テーブルから削除する配布手段と、前記被配布クライ
アントに送信された第１データＵに基づいて前記被配布
クライアントが第１テーブルの識別番号Ｘを特定するよ
うに構成された識別番号特定手段とを備えることを特徴
とする。

【００１２】また、本発明は、通信回線を介して接続さ
れた複数のクライアントのプログラムであって、複数の
プレーヤのそれぞれに前記クライアントが割り当てら
れ、前記各クライアントが互いに通信可能に接続され、
各クライアント間で情報の授受を行ってゲームが実行さ
れ、前記ゲームは、１組のトランプを構成する複数のカ
ードを伏せた状態で構成した山札から前記カードを伏せ
た状態のままで前記プレーヤに配ることによって行なわ
れるものであり、前記複数のカードのそれぞれには予め
識別番号Ｘが割り当てられており、前記クライアントの
それぞれで別々に乱数ａを生成する乱数生成ステップ
と、前記各クライアントで共通に使用される素数ｗと前
記クライアントのそれぞれが自ら生成した前記乱数ａと
に基づいて前記識別番号Ｘ毎に第１データＵ＝Ｘ^ａ（ｍ
ｏｄ ｗ）を生成することにより前記識別番号Ｘと第１
データＵとを対応付けた第１テーブルを作成する第１テ
ーブル作成ステップと、前記第１テーブルの第１データ
Ｕの全てを前記クライアントのそれぞれから他のクライ
アントにランダムな順番で送信する第１データ送信ステ
ップと、前記クライアントのそれぞれで前記他のクライ
アントから送信された前記第１データＵの全てと自クラ
イアントで生成した乱数ａとに基づいて第２データＶ＝
Ｕ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することにより前記第２デー
タＶと前記第１データＵとを対応づけた第２テーブルを
作成する第２テーブル作成ステップと、前記第２テーブ
ルの第２データＶの全てを前記クライアントのそれぞれ
から他のクライアントにランダムな順番で送信する第２
データ送信ステップと、前記第２データＶの全てをラン
ダムに並べて第３テーブルを作成する第３テーブル生成
ステップと、前記クライアントのうち、前記カードが配
られるプレーヤに対応するクライアントである被配布ク
ライアントが前記第３テーブルから第２データＶを選択
すると、前記選択された第２データＶに対応する第１デ
ータＵを他のクライアントの第２テーブルから読み出し
て前記被配布クライアントに送信するとともに、前記選
択された第２データＶを前記第３テーブルから削除する
配送ステップとを含み、前記配布ステップによって送信
された第１データＵに基づいて前記被配布クライアント
が第１テーブルの識別番号Ｘを特定する識別番号特定ス
テップとを前記クライアントに実行させることを特徴と
する。

【００１３】そのため、第３テーブルの第２データＶを
選択する際、前記第２データＶに対応するカードの内容
である数字およびマークを知ることができない状態で前
記第３テーブルから第２データＶを特定し、その特定さ
れた第２データＶを第３テーブルから削除することによ
り、山札からカードを引くのと同じ状況を作ることがで
きる。

【００１４】また、本発明は、複数の情報処理装置が通
信回線を介して接続され、複数の利用情報を前記複数の
情報処理装置に重複することなく配布する情報処理シス
テムであって、前記複数の情報処理装置のそれぞれは、
前記複数の利用情報のそれぞれに対応して中間情報を記
憶する第１の記憶手段と、前記複数の情報処理装置の全
てで共通に用いる複数の選択情報のそれぞれに対応して
前記中間情報を記憶する第２の記憶手段と、前記複数の
選択情報から１つあるいは複数の選択情報を選択する選
択手段と、前記選択手段により選択された前記選択情報
を、自分以外の前記情報処理装置において選択不可とす
る前記選択情報無効化手段と、前記自分以外の情報処理
装置から受信した前記選択情報に対応する前記中間情報
を前記第２の記憶手段から特定し、該特定した前記中間
情報を前記自分以外の情報処理装置に送信する送信手段
と、前記自分以外の情報処理装置から受信した前記中間
情報に基づいて前記第１の記憶手段から前記利用情報を
特定する特定手段とを備え、前記選択手段により前記選
択情報が選択された場合、自分を含む全ての情報処理装
置の特定手段によって前記選択情報に対応する利用情報
が一意に特定されるように構成されていることを特徴と
する。

【００１５】また、本発明は、複数の情報処理装置が通
信回線を介して接続され、複数の利用情報を複数の情報
処理装置に重複することなく配布する情報処理システム
における前記情報処理装置であって、記憶手段と、選択
手段と、送信手段と、選択情報無効化手段と、特定手段
とを備え、前記記憶手段は、前記複数の利用情報のそれ
ぞれに対応して中間情報を記憶するように構成され、前
記中間情報は、前記複数の情報処理装置の全てで共通に
用いる複数の選択情報のそれぞれに対応付けられたもの
であり、前記選択手段は、前記複数の選択情報から１あ
るいは複数の選択情報を選択するように構成され、前記
選択情報無効化手段は、前記選択手段により選択された
前記選択情報を、自分以外の前記情報処理装置において
選択不可とするように構成され、前記送信手段は、前記
自分以外の情報処理装置から受信した前記選択情報に対
応する前記中間情報を前記第２の記憶手段から特定し、
該特定した前記中間情報を前記自分以外の情報処理装置
に送信するように構成され、前記特定手段は、前記自分
以外の情報処理装置から受信した前記中間情報に基づい
て前記記憶手段から前記利用情報を特定するように構成
され、前記選択手段により、前記選択情報が選択された
場合、自分を含む全ての情報処理装置の特定手段によっ
て前記選択情報に対応する利用情報が一意に特定される
ように構成されていることを特徴とする。

【００１６】また、本発明は、複数の情報処理装置が通
信回線を介して接続され、複数の利用情報を前記複数の
情報処理装置に重複することなく配布する前記情報処理
装置の情報処理方法であって、前記複数の情報処理装置
のそれぞれに、前記複数の利用情報のそれぞれに対応し
て中間情報を記憶する第１の記憶手段と、前記複数の情
報処理装置の全てで共通に用いる複数の選択情報のそれ
ぞれに対応して前記中間情報を記憶する第２の記憶手段
とを設け、前記複数の選択情報から１つまたは複数の選
択情報を選択する選択ステップと、前記選択ステップに
より選択された前記選択情報を自分以外の情報処理装置
の全てに送信する第１の送信ステップと、前記選択ステ
ップにより選択された前記選択情報を、自分以外の前記
情報処理装置において選択不可とする選択情報無効化ス
テップと、前記自分以外の情報処理装置から受信した前
記選択情報に対応する前記中間情報を前記第２の記憶手
段から特定し、該特定した前記中間情報を前記自分以外
の情報処理装置に送信する第２の送信ステップと、前記
自分以外の情報処理装置から受信した前記中間情報に基
づいて前記第１の記憶手段から前記利用情報を特定する
特定ステップとを含み、前記選択ステップにより、前記
選択情報が選択された場合、自分を含む全ての情報処理
装置の特定ステップによって前記選択情報に対応する利
用情報が一意に特定されることを特徴とする。

【００１７】また、本発明は、複数の情報処理装置が通
信回線を介して接続され、複数の利用情報を複数の情報
処理装置に重複することなく配布する情報処理システム
における前記情報処理装置に実行させるためのプログラ
ムであって、前記情報処理装置には、前記複数の利用情
報のそれぞれに対応して中間情報を記憶する記憶手段が
設けられ、前記中間情報は、前記複数の情報処理装置の
全てで共通に用いる複数の選択情報のそれぞれに対応付
けられて構成され、前記複数の選択情報から１つまたは
複数の選択情報を選択する選択ステップと、前記選択ス
テップにより選択された前記選択情報を自分以外の情報
処理装置の全てに送信する送信ステップと、前記選択ス
テップにより選択された前記選択情報を、自分以外の前
記情報処理装置において選択不可とする選択情報無効化
ステップと、前記自分以外の情報処理装置から受信した
前記選択情報に対応する前記中間情報を前記記憶手段か
ら特定し、該特定した前記中間情報を前記自分以外の情
報処理装置に送信する送信ステップと、前記自分以外の
情報処理装置から受信した前記中間情報に基づいて前記
記憶手段から前記利用情報を特定する特定ステップとを
前記情報処理装置に実行させることを特徴とする。

【００１８】そのため、本発明によれば、利用情報に対
応づけられた選択情報を選択し、選択された選択情報を
選択不可にすることで、各情報処理装置に重複しないで
複数の利用情報を配布することができる。このとき、選
択情報を選択する情報処理装置では、選択した選択情報
と利用情報の対応関係は見えない状態にあり、また、選
択情報と中間情報の対応づけをする情報処理装置は、中
間情報と利用情報との対応関係は見えない状態にあるの
で、利用情報の配布に当たって無作為の利用情報の配布
ができる。

【００１９】

【発明の実施の形態】本発明の通信ゲームシステム、方
法、サーバ、クライアント、情報処理システム、情報処
理方法、情報処理装置およびプログラムの実施の形態に
ついて説明する。以下に説明する実施の形態では、通信
ゲームシステムおよび通信ゲーム方法によって行なわれ
るゲームがトランプを用いて行うポーカーゲームである
ものとして説明する。なお、前記ポーカーゲームは、１
組のトランプを構成する複数のカードを伏せた状態で構
成した山札から前記カードを伏せた状態のままでゲーム
のプレーヤに配ることによって行なわれ、前記プレーヤ
に配られた前記カードの数字およびマークの組み合わせ
からなる役の強弱で勝敗を決するものである。

【００２０】図１は、通信ゲームシステムの概略構成を
示す構成図である。情報処理システムとしての通信ゲー
ムシステム１００は、情報管理装置としてのサーバ装置
１０（サーバ）と、情報処理装置を構成する複数のクラ
イアント装置２０（２０Ａ、２０Ｂ）（クライアント）
と、前記サーバ装置１０と各クライアント装置２０とを
接続するインターネット３０（通信回線）とを備えて構
成され、各クライアント装置２０間でサーバ装置１０を
介して情報の授受が可能に構成されている。以下では、
説明を簡略化するため、クライアント装置２０が２つの
クライアント装置２０Ａ、２０Ｂで構成されている場合
について説明する。

【００２１】前記サーバ装置１０は、コンピュータによ
って構成され、サーバ通信手段１００２、サーバ制御手
段１００４、サーバー入出力手段１００６、サーバー記
憶手段１００８などを備えて構成されている。前記サー
バ通信手段１００２は、前記インターネット３０を介し
て前記各クライアント装置２０との通信を行うように構
成されている。前記サーバ制御手段１００４は、前記各
部の制御を司るとともに、ゲームを実行するものであ
り、前記サーバ記憶手段１００８に格納されているゲー
ムのソフトウェアをＣＰＵが実行することによって実現
されるものである。なお、前記ゲームの細かい処理内容
は、本発明の要旨と直接関連しないので説明を省き、後
述する動作説明の中で必要な処理内容について簡単に説
明することにする。前記サーバ入出力手段１００６は、
図略の表示部と入力部を備えている。前記表示部は、モ
ニタ装置などから構成され、ゲームを行う上で必要な画
像を画面に表示するように構成されている。前記入力部
は、マウスやキーボードなどから構成され、ゲームを行
う上で必要な操作や情報の入力を行うように構成されて
いる。前記サーバ記憶手段１００８は、前記ゲームのソ
フトウエアを格納するとともに、後述するカードの識別
番号が表形式で格納される第３テーブル１０１０を構成
するものである。また、前記サーバ装置１０は、前記コ
ンピュータに設けられた記憶手段であるハードディスク
装置にインストールされたサーバ用プログラムをＣＰＵ
が実行することによって前記各手段を機能させるように
構成されている。なお、前記サーバ用プログラムのサー
バ装置１０に対するインストールは、前記インターネッ
トを介したダウンロードで行なわれてもよいし、ＣＤ−
ＲＯＭなどの記録媒体に記録されたサーバ用プログラム
をＣＤ−ＲＯＭドライブ装置を介して読み取ることによ
って行なわれてもよい。また、前記サーバ装置１０に前
記サーバ用プログラムがプリインストールされていても
かまわない。また、前記サーバ装置１０を構成する前記
各手段をハードウェアによって実現してもよいことは勿
論である。

【００２２】前記クライアント装置２０は、コンピュー
タなどから構成され、クライアント通信手段２００２、
クライアント制御手段２００４、クライアント入力手段
２００６、クライアント記憶手段２００８などを備えて
いる。前記クライアント通信手段２００２は、前記イン
ターネット３０を介して前記サーバ装置１０との通信を
行うように構成されている。前記クライアント制御手段
２００４は、前記各部の制御を司るものである。前記ク
ライアント入出力手段２００６は、図略の表示部と入力
部を備えている。前記表示部は、モニタ装置などから構
成され、ゲームを行う上で必要な画像、例えばトランプ
のカードの数字やマークを表す画像などを画面に表示す
るように構成されている。前記入力部は、マウスやキー
ボードなどから構成され、ゲームを行う上で必要な操作
や情報の入力を行うように構成されている。前記クライ
アント記憶手段２００８は、前記クライアント制御手段
２００４を動作させるソフトウエアを格納するととも
に、後述する第１テーブル２０１０、第２テーブル２０
１２を構成するものであり、特許請求の範囲の第１、第
２の記憶手段、および、記憶手段に相当している。ま
た、前記クライアント装置２０は、前記コンピュータに
設けられた記憶手段であるハードディスク装置にインス
トールされたクライアント用プログラムをＣＰＵが実行
することによって動作するように構成されている。な
お、前記クライアント用プログラムのクライアント装置
２０に対するインストールは、前記インターネットを介
したダウンロードで行なわれてもよいし、ＣＤ−ＲＯＭ
などの記録媒体に記録されたクライアント用プログラム
をＣＤ−ＲＯＭドライブ装置を介して読み取ることによ
って行なわれてもよい。また、前記クライアント装置２
０に前記サーバ用プログラムがプリインストールされて
いてもかまわない。また、前記クライアント装置２０を
構成する前記各手段をハードウェアによって実現しても
よいことは勿論である。

【００２３】次に、ゲームを行う際の動作について図２
のフローチャートを参照して説明する。なお、以下で
は、プレーヤＡ、Ｂの２名でゲームを行う場合について
説明する。プレーヤＡには前記クライアント装置２０Ａ
が割り当てられ、プレーヤＢにはクライアント装置２０
Ｂが割り当てられ、プレーヤＡ、Ｂがクライアント装置
２０Ａ、２０Ｂをそれぞれ操作することでゲームが進行
する。

【００２４】なお、トランプのカード５２枚に対して互
いに異なる数字からなる識別番号Ｘが予め割り当てられ
ている。前記識別番号Ｘは例えば以下のように割り当て
られる。本実施の形態において、識別番号Ｘは特許請求
の範囲の利用情報に相当している。 ダイヤ１：１０１、ダイヤ２：１０２、ダイヤ３：１０
３、……、ダイヤ１３：１１３、ハート１：１１４、ハ
ート２：１１５、ハート３：１１８、……、ハート１
３：１２６、クローバ１：１２７、クローバ２：１２
８、クローバ３：１２９、……、クローバ１３：１３
９、スペード１：１４０、スペード２：１４１、スペー
ド３：１４２、……、スペード１３：１５２。

【００２５】図２に示すように、各クライアント装置２
０Ａ、２０Ｂで共通に使用される素数ｗを設定する（ス
テップＳ１０：素数設定ステップ、素数設定手段）。前
記素数ｗの設定は、例えば前記サーバ装置１０のサーバ
制御手段１００４によって行なわれ、素数ｗが１＜Ｘ＜
ｗの条件を満たす自然数となるように行なわれる。次い
で、クライアント装置２０Ａのクライアント制御手段２
００４で乱数ａを、クライアント装置２０ｂのクライア
ント制御手段２００４で乱数ｂをそれぞれ発生し、自ら
の乱数として設定する（ステップＳ１２：乱数設定ステ
ップ、乱数設定手段）。前記クライアント装置２０Ａ、
２０ｂにおいて互いの乱数ａ，ｂは秘密にしておく。

【００２６】次に、クライアント装置２０Ａにおいて、
前記第１テーブル２０１０の作成を行う（ステップＳ１
４：第１テーブル作成ステップ、第１テーブル作成手
段）。すなわち、前記クライアント装置２０Ａのクライ
アント制御手段２００４は、前記素数ｗと自ら生成した
前記乱数ａとに基づいて前記識別番号Ｘ毎に第１データ
Ｕａ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成する。なお、第１デー
タＵａはＸ^ａを前記素数ｗで割ったときに得られる剰余
数である。本実施の形態において、第１データＵａは特
許請求の範囲の中間情報に相当している。そして、識別
番号Ｘ（Ｘ１、Ｘ２、Ｘ３、……）と第１データＵａ
（Ｕａ１、Ｕａ２、Ｕａ３、……）とを表形式に対応付
けることにより、図３（Ａ）に示すように、前記クライ
アント記憶手段２００８上に前記第１テーブル２０１０
を作成する。

【００２７】同様に、クライアント装置２０Ｂにおい
て、前記第１テーブル２０１０の作成を行う（ステップ
Ｓ１６：第１テーブル作成ステップ、第１テーブル作成
手段）。すなわち、前記クライアント装置２０Ｂのクラ
イアント制御手段２００４は、前記素数ｗと自ら生成し
た前記乱数ｂとに基づいて前記識別番号Ｘ毎に第１デー
タＵｂ＝Ｘ^ｂ（ｍｏｄ ｗ）を生成する。なお、第１デ
ータＵｂはＸ^ｂを前記素数ｗで割ったときに得られる剰
余数である。本実施の形態において、第１データＵｂは
特許請求の範囲の中間情報に相当している。そして、識
別番号Ｘ（Ｘ１、Ｘ２、Ｘ３、……）と第１データＵｂ
（Ｕｂ１、Ｕｂ２、Ｕｂ３、……）とを表形式に対応付
けることにより、図３（Ｂ）に示すように、前記クライ
アント記憶手段２００８上に前記第１テーブル２０１０
を作成する。

【００２８】次に、クライアント装置２０Ａは、前記第
１テーブル２０１０に格納されている前記第１データＵ
ａの全てをランダム（順不同）にクライアント装置２０
Ｂに送信する（ステップＳ１８：第１データ送信ステッ
プ、第１データ送信手段）。クライアント装置２０Ｂ
は、受信した第１データＵａに基づいて、図４（Ｂ）に
示すように、前記第２テーブル２０１２を作成する（ス
テップＳ２０：第２テーブル作成ステップ、第２テーブ
ル作成手段）。すなわち、クライアント装置２０Ｂは、
前記素数ｗと乱数ｂと受信した第１データＵａとに基づ
いて前記第１データＵａ毎に第２データＶａ＝Ｕａ
^ｂ（ｍｏｄｗ）を生成する。なお、第２データＶａはＵ
ａ^ｂを前記素数ｗで割ったときに得られる剰余数であ
る。本実施の形態において、第２データＶａは特許請求
の範囲の選択情報に相当している。そして、クライアン
ト装置２０Ｂは、前記ランダムに送信されてきた第１デ
ータＵａ（Ｕａ３、Ｕａ８、Ｕａ５、……）と、これら
第１データＵａのそれぞれから生成された第２データＶ
ａ（Ｖａ１、Ｖａ２、Ｖａ３、……）とを表形式に対応
付けることにより、図４（Ｂ）に示すように、前記クラ
イアント記憶手段２００８上に前記第２テーブル２０１
２を作成する。したがって、前記第１データＵａと第２
データＶａは前記識別番号Ｘ毎に対応している。さら
に、このステップＳ２０では、クライアント装置２０Ｂ
が第２テーブル２０１２の第２データＶａをランダムに
クライアント装置２０Ａに送信する動作も行う（第２デ
ータ送信ステップ、第２データ送信手段）。なお、ここ
で、クライアント装置２０Ｂが第２データＶａをランダ
ムにクライアント装置２０Ａに送信する理由について説
明する。前記ステップＳ１８において、クライアント装
置２０Ａからクライアント装置２０Ｂに対して前記識別
番号Ｘに対応する第１データＵａをランダムに送信し
た。したがって、クランアント装置２０Ｂが前記ステッ
プＳ１８においてクライアント装置２０Ａから受信した
第１データＵａの順番と同じ順番で第２データＶａをク
ライアント装置２０Ａに送信したと仮定すると、クライ
アント装置２０Ａは前記識別番号Ｘと前記第２データＶ
ａとの対応関係を特定することができ、この第２データ
Ｖａからカードの数字やマークを特定することが可能に
なってしまうという不都合がある。このような不都合を
防止する目的で、クライアント装置２０Ｂは第２データ
Ｖａをランダムにクライアント装置２０Ａに送信してい
るのである。

【００２９】次に、クライアント装置２０Ｂは、前記第
１テーブル２０１０に格納されている前記第１データＵ
ｂの全てをランダムにクライアント装置２０Ａに送信す
る（ステップＳ２２：第１データ送信ステップ、第１デ
ータ送信手段）。クライアント装置２０Ａは、受信した
第１データＵｂに基づいて、図４（Ａ）に示すように、
前記第２テーブル２０１２を作成する（ステップＳ２
４：第２テーブル作成ステップ、第２テーブル作成手
段）。すなわち、クライアント装置２０Ａは、前記素数
ｗと乱数ａと受信した第１データＵｂとに基づいて前記
第１データＵｂ毎に第２データＶｂ＝Ｕｂ^ａ（ｍｏｄ
ｗ）を生成する。なお、第２データＶｂはＵｂ^ａを前記
素数ｗで割ったときに得られる剰余数である。本実施の
形態において、第２データＶｂは特許請求の範囲の選択
情報に相当している。そして、クライアント装置２０Ａ
は、前記ランダムに送信されてきた第１データＵｂ（Ｕ
ｂ９、Ｕｂ１、Ｕｂ７、……）と、これら第１データＵ
ｂのそれぞれから生成された第２データＶｂ（Ｖｂ１、
Ｖｂ２、Ｖｂ３、……）とを表形式に対応付けることに
より、図４（Ａ）に示すように、前記クライアント記憶
手段２００８上に前記第２テーブル２０１２を作成す
る。したがって、前記第１データＵｂと第２データＶｂ
は前記識別番号Ｘ毎に対応している。さらに、このステ
ップＳ２４では第２テーブル２０１２の第２データＶｂ
をランダムにクライアント装置２０Ｂに送信する動作も
行う（第２データ送信ステップ、第２データ送信手
段）。なお、クライアント装置２０Ａが第２データＶｂ
をランダムにクライアント装置２０Ｂに送信する理由
は、先に説明した理由と同じである。すなわち、前記ス
テップＳ２２において、クライアント装置２０Ｂからク
ライアント装置２０Ａに対して前記識別番号Ｘに対応す
る第１データＵｂをランダムに送信した。したがって、
クランアント装置２０Ａが前記ステップＳ２２において
クライアント装置２０Ｂから受信した第１データＵｂの
順番と同じ順番で第２データＶｂをクライアント装置２
０Ｂに送信したと仮定すると、クライアント装置２０Ｂ
は前記識別番号Ｘと前記第２データＶｂとの対応関係を
特定することができ、この第２データＶｂからカードの
数字やマークを特定することが可能になってしまうとい
う不都合がある。このような不都合を防止する目的で、
クライアント装置２０Ａは第２データＶｂをランダムに
クライアント装置２０Ｂに送信しているのである。

【００３０】上述のようにして構成された前記各第２テ
ーブル２０１２に格納されている第２データＶａ、Ｖｂ
は、前記識別番号Ｘ毎に対応しており、１つの識別番号
Ｘに対応する２つの第２データＶａ、Ｖｂは互いに等し
い数値となる。２つの第２データＶａ、Ｖｂが互いに等
しい数値となる理由は、周知のディフィ・ヘルマン（Ｄ
ｉｆｆｉｅ−Ｈｅｌｌｍａｎ）の共通鍵配送方法の原理
に基づいて、前記素数ｗ、乱数ａ、ｂ、第１データＵ
ａ、Ｕｂ、第２データＶａ、Ｖｂが計算されることによ
る。以下数式にて説明する。 Ｕａ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄ ｗ） （１） Ｕｂ＝Ｘ^ｂ（ｍｏｄ ｗ） （２） Ｖｂ＝Ｕｂ^ａ（ｍｏｄ ｗ） （３） Ｖａ＝Ｕａ^ｂ（ｍｏｄ ｗ） （４） 式（４）に式（１）を代入すると、 Ｖａ＝Ｕａ^ｂ（ｍｏｄ ｗ）＝Ｘ^ａｂ（ｍｏｄ ｗ） （５） 式（３）に式（２）を代入すると、 Ｖｂ＝Ｕｂ^ａ（ｍｏｄ ｗ）＝Ｘ^ｂａ（ｍｏｄ ｗ） （６） すなわちＶａ＝Ｖｂとなる。したがって、前記識別番号
Ｘを特定することによってトランプのカードの数字およ
びマークを特定することができ、識別番号Ｘに基づいて
ゲームを行うことができる。

【００３１】ここで、各クライアント装置２０Ａ、２０
Ｂは第２テーブル２０１２の第２データＶａ、Ｖｂの全
てをサーバ装置１０に送信する（ステップＳ２６）。図
５に示すように、前記サーバ装置１０は、受信した互い
に対となる第２データＶａ、Ｖｂに基づいてサーバー記
憶手段１００８に前記第３テーブル１０１０を構成する
（ステップＳ２８：第３テーブル生成ステップ、第３テ
ーブル作成手段）。ここで、互いに対となる第２データ
Ｖａ、Ｖｂは、互いに等しい数値となるもので１つの識
別番号Ｘに対応するものであり、前記第３テーブル１０
１０は、前記互いに対となる第２データＶａ、Ｖｂをラ
ンダムに並べることによって構成される。また、前記サ
ーバ装置１０は、前記互いに対となる第２データＶａ、
Ｖｂのそれぞれに対して共通インデックスＺ（Ｚ１、Ｚ
２、Ｚ３、……）を対応付けて第３テーブル１０１０を
構成する。この第３テーブル１０１０は、その内容が各
クライアント装置２０Ａ、２０Ｂの双方から確認可能に
構成されている。さらに、前記サーバ装置１０は、前記
共通インデックスＺの全てを各クライアント装置２０
Ａ、２０Ｂに送信する。これにより、各クライアント装
置２０Ａ、２０Ｂにおいて前記共通インデックスＺが保
持される。したがって、これ以降、各クライアント装置
２０Ａ、２０Ｂは、前記共通インデックスＺを前記サー
バ装置１０に送信することで第３テーブル１０１０の第
２データＶａまたはＶｂの選択および読み出しを行なう
ことができる。以上でゲームの準備が完了する。

【００３２】ポーカーゲームは、次のように行なわれ
る。まず、クライアント装置２０Ａのプレーヤーが前記
第３テーブル１０１０からカードを引く、すなわち前記
共通インデックスＺの一つを選択することにより前記第
２データＶａの一つを選択する（ステップＳ３０：配布
ステップ、配布手段、選択ステップ、選択手段）。選択
された共通インデックスＺをＺ３とすると、第２データ
Ｖａ１が選択され、この第２データＶａ１がクライアン
ト装置２０Ａからサーバ装置１０を介してクライアント
装置２０Ｂに送信される。前記サーバ装置１０は、前記
第３テーブル１０１０から、前記第２データＶａ１とそ
の対の第２データＶｂ７、およびこれら第２データＶａ
１、Ｖｂ７の共通インデックスＺ１を削除する（ステッ
プＳ３２：配布ステップ、配布手段、第１の送信ステッ
プ、選択情報無効化ステップ、選択情報無効化手段）。
クライアント装置２０Ｂは、自らのクライアント記憶手
段２００８の第２テーブル２０１２から、受信した第２
データＶａ１に対応する第１データＵａ３を読み出して
クライアント装置２０Ａに送信する（ステップＳ３４：
配布ステップ、配布手段、第２の送信ステップ、送信手
段）。クライアント装置２０Ａは、自らのクライアント
記憶手段２００８の第１テーブル２０１０から、受信し
た第１データＵａ３に対応する識別番号Ｘ３を読み出す
（ステップＳ３６：識別番号特定ステップ、識別番号特
定手段、特定ステップ、特定手段）。クライアント装置
２０Ａのクライアント制御手段２００４は、前記読み出
された識別番号Ｘ３に対応するカードの数字およびマー
クに対応するカードの画像をクライアント入出力手段２
００６の表示部に表示させる（ステップＳ３８）。すな
わち、前記クライアント装置２０Ａのプレーヤーが前記
第３テーブル１０１０から前記第２データＶａの一つ
（本例では第２データＶａ１）を選択すると、自分を含
む全てのクライアント装置２０において、前記選択情報
としての第２データＶａ（本例では第２データＶａ１）
に対応する前記利用情報としての識別番号Ｘ（本例では
識別番号Ｘ３）が一意に特定されることになる。

【００３３】次に、クライアント装置２０Ｂのプレーヤ
ーが前記第３テーブル１０１０からカードを引く、すな
わち前記共通インデックスＺの一つを選択することによ
り前記第２データＶｂの一つを選択する（ステップＳ４
０：配布ステップ、配布手段、選択ステップ、選択手
段）。選択された共通インデックスＺをＺ１とすると、
第２データＶｂ１が選択され、この第２データＶｂ１が
クライアント装置２０Ｂからサーバ装置１０を介してク
ライアント装置２０Ａに送信される。前記サーバ装置１
０は、前記第３テーブル１０１０から、前記第２データ
Ｖｂ１とその対の第２データＶａ７、およびこれら第２
データＶｂ１、Ｖａ７の共通インデックスＺ３を削除す
る（ステップＳ４２：配布ステップ、配布手段、第１の
送信ステップ、選択情報無効化ステップ、選択情報無効
化手段）。クライアント装置２０Ａは、自らのクライア
ント記憶手段２００８の第２テーブル２０１２から、受
信した第２データＶｂ１に対応する第１データＵｂ９を
読み出してクライアント装置２０Ｂに送信する（ステッ
プＳ４４：配布ステップ、配布手段、第２の送信ステッ
プ、送信手段）。クライアント装置２０Ｂは、自らのク
ライアント記憶手段２００８の第１テーブル２０１０か
ら、受信した第１データＵｂ９に対応する識別番号Ｘ９
を読み出す（ステップＳ４６：識別番号特定ステップ、
識別番号特定手段、特定ステップ、特定手段）。クライ
アント装置２０Ｂのクライアント制御手段２００４は、
前記読み出された識別番号Ｘ９に対応するカードの数字
およびマークに対応するカードの画像をクライアント入
出力手段２００６の表示部に表示させる（ステップＳ４
８）。すなわち、前記クライアント装置２０Ｂのプレー
ヤーが前記第３テーブル１０１０から前記第２データＶ
ｂの一つ（本例では第２データＶｂ１）を選択すると、
自分を含む全てのクライアント装置２０において、前記
選択情報としての第２データＶｂ（本例では第２データ
Ｖｂ１）に対応する前記利用情報としての識別番号Ｘ
（本例では識別番号Ｘ９）が一意に特定されることにな
る。

【００３４】各プレイヤーに対して所定枚数（例えば５
枚）のカードが配られたか否を判定し（ステップＳ５
０）、この判定結果が否定ならばステップＳ３０に移行
して同様の動作を行う。判定結果が肯定ならば、それぞ
れのプレイヤーが引いたカードの数字とマークによって
構成される役を比較して勝敗を決め、１回のゲームを終
了する（ステップＳ５０）。

【００３５】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、各プレーヤは、内容を知ることができない状態で前
記第３テーブル１０１０から第２データＶを特定し、そ
の特定された第２データＶを第３テーブル１０１０から
削除することにより、山札からカードを引くのと同じ状
況を作ることができる。この際、第２データＶに対応す
るカードの数字とマークは各プレーヤに対して秘密にさ
れる。したがって、このようなカードゲームにおいて山
札や引いたカードの内容を改竄したり、偽ることを確実
に防止することができ、ゲームをギャンブルとして行う
際に不正行為を抑制する上で有利となる。

【００３６】また、本実施の形態によれば、前記利用情
報（識別番号Ｘ）に対応づけられた選択情報（第１デー
タＶ）を選択し、選択された選択情報を選択不可にする
ことで、各情報処理装置に重複しないで複数の利用情報
を配布することができる。このとき、選択情報を選択す
る情報処理装置では、選択した選択情報と利用情報の対
応関係は見えない状態にあり、また、選択情報と中間情
報（第２データＵ）の対応づけをする情報処理装置は、
中間情報と利用情報との対応関係は見えない状態にある
ので、利用情報の配布に当たって無作為の利用情報の配
布ができる。

【００３７】なお、本実施の形態では、前記互いに対と
なる第２データＶａ、Ｖｂのそれぞれに対して共通イン
デックスＺを対応付けて第３テーブル１０１０を構成
し、各クライアント装置２０Ａ、２０Ｂが前記共通イン
デックスＺを前記サーバ装置１０に送信することで第３
テーブル１０１０の第２データＶａまたはＶｂの選択お
よび読み出しを行なうようにしたが、前記共通インデッ
クスＺを用いることなく、第２データＶａ、Ｖｂの値そ
のものをサーバ装置と各クライアント装置との間で送受
信することによって第２データＶａ、Ｖｂの選択および
読み出しを行なうようにしてもよい。

【００３８】また、本実施の形態では、クライアント装
置が２つの場合について説明したが、本発明はクライア
ント装置が３つ以上含む構成であっても適用可能であ
る。例えば、Ｎ個のクライアントがある場合、クライア
ント装置のそれぞれにおいて、１つの識別番号Ｘ毎に全
てのクライアント装置を一巡するようにＮ個の第２デー
タＶを生成することにより、クライアント装置のそれぞ
れにおいて、１つの利用情報（識別番号Ｘ）に対応する
識別情報（第２データＶ）はただ１つに、すなわち一意
に定まることになる。

【００３９】また、本実施の形態では、１つサーバ装置
と２つのクライアント装置を含む構成として説明した
が、前記サーバ装置を含まずに２つ以上のクライアント
装置のみで構成されている場合においても本発明は適用
可能である。その場合、第３テーブルを各クライアント
装置に設け、各クライアント装置が自らの第３テーブル
の管理を行なうようにすればよい。すなわち、前記各第
３テーブルには互いに等しい値となる第２データＶが格
納されているので、あるクライアント装置が選択した第
２データＶを全てのクライアント装置に送信し、これら
全てのクライアント装置がそれぞれ自らの第３テーブル
から前記選択された第２データＶを削除するように構成
すればよい。これにより、いったん選択された第２デー
タＶが再度選択されることは不可能となる。また、本実
施の形態では、通信ゲームシステムおよび通信ゲーム方
法によって行なわれるゲームがトランプを用いて行うポ
ーカーゲームである場合を例示したが、本発明は種々の
カードゲームに適用可能である。

【００４０】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ゲ
ームを行うプレーヤの不正行為を防止することができ、
ゲームをギャンブルとして行う場合に有利である。ま
た、本発明によれば、複数の情報処理装置が通信回線を
介して情報の通信を行なう構成において、各情報処理装
置に対して無作為に利用情報を配布する上で有利であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態におけるサーバ装置および
クライアント装置の概略構成を示すブロック図である。

【図２】本発明の実施の形態におけるサーバ装置および
クライアント装置の動作を示すフローチャートである。

【図３】（Ａ）はクライアント装置２０Ａの第１テーブ
ルの説明図、（Ｂ）はクライアント装置２０Ｂの第１テ
ーブルの説明図である。

【図４】（Ａ）はクライアント装置２０Ａの第２テーブ
ルの説明図、（Ｂ）はクライアント装置２０Ｂの第２テ
ーブルの説明図である。

【図５】第３テーブルの説明図である。

【符号の説明】

１００……通信ゲームシステム、１０……サーバ装置、
１０１０……第３テーブル、２０Ａ、２０Ｂ……クライ
アント装置、２０１０……第１テーブル、２０１２……
第２テーブル。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｆ 17/60 ５１２ Ｇ０６Ｆ 17/60 ５１２ (72)発明者 船橋 武 東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソニ ー株式会社内 Ｆターム(参考） 2C001 AA13 BA02 BA06 BD04 CA01 CB01 CB04 CB06 CB08 CC02

Claims (26)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のプレーヤのそれぞれにクライアン
   トが割り当てられ、前記各クライアントが互いに通信可
   能に接続され、各クライアント間で情報の授受を行って
   ゲームを実行する通信ゲームシステムであって、 前記ゲームは、１組のトランプを構成する複数のカード
   を伏せた状態で構成した山札から前記カードを伏せた状
   態のままで前記プレーヤに配ることによって行なわれる
   ものであり、 前記複数のカードのそれぞれには予め識別番号Ｘが割り
   当てられており、 前記各クライアントで共通に使用される素数ｗを設定す
   る素数設定手段と、 前記クライアントのそれぞれで別々に乱数ａを生成する
   乱数生成手段と、 前記素数ｗと前記クライアントのそれぞれが自ら生成し
   た前記乱数ａとに基づいて前記識別番号Ｘ毎に第１デー
   タＵ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することにより前記識
   別番号Ｘと第１データＵとを対応付けた第１テーブルを
   作成する第１テーブル作成手段と、 前記第１テーブルの第１データＵの全てを前記クライア
   ントのそれぞれから他のクライアントにランダムな順番
   で送信する第１データ送信手段と、 前記クライアントのそれぞれで前記他のクライアントか
   ら送信された前記第１データＵの全てと自クライアント
   で生成した乱数ａとに基づいて第２データＶ＝Ｕ^ａ（ｍ
   ｏｄ ｗ）を生成することにより前記第２データＶと前
   記第１データＵとを対応づけた第２テーブルを作成する
   第２テーブル作成手段と、 前記第２テーブルの第２データＶの全てを前記クライア
   ントのそれぞれから他のクライアントにランダムな順番
   で送信する第２データ送信手段と、 前記第２データＶの全てをランダムに並べて第３テーブ
   ルを作成する第３テーブル生成手段と、 前記クライアントのうち、前記カードが配られるプレー
   ヤに対応するクライアントである被配布クライアントが
   前記第３テーブルから第２データＶを選択すると、前記
   選択された第２データＶに対応する第１データＵを他の
   クライアントの第２テーブルから読み出して前記被配布
   クライアントに送信するとともに、前記選択された第２
   データＶを前記第３テーブルから削除する配布手段と、 前記配布手段によって送信された第１データＵに基づい
   て前記被配布クライアントが第１テーブルの識別番号Ｘ
   を特定する識別番号特定手段と、 を備えることを特徴とする通信ゲームシステム。
2. 【請求項２】 複数のクライアントが通信回線を介して
   接続されたサーバにおける通信ゲーム方法であって、 複数のプレーヤのそれぞれに前記クライアントが割り当
   てられ、前記各クライアントが互いに通信可能に接続さ
   れ、各クライアント間で情報の授受を行ってゲームが実
   行され、 前記ゲームは、１組のトランプを構成する複数のカード
   を伏せた状態で構成した山札から前記カードを伏せた状
   態のままで前記プレーヤに配ることによって行なわれる
   ものであり、 前記複数のカードのそれぞれには予め識別番号Ｘが割り
   当てられており、 前記各クライアントは、それぞれで別々に乱数ａを生成
   し、素数ｗと前記クライアントのそれぞれが自ら生成し
   た前記乱数ａとに基づいて前記識別番号Ｘ毎に第１デー
   タＵ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することにより前記識
   別番号Ｘと第１データＵとを対応付けた第１テーブルを
   作成し、前記第１テーブルの第１データＵの全てを前記
   クライアントのそれぞれから他のクライアントにランダ
   ムな順番で送信し、前記クライアントのそれぞれで前記
   他のクライアントから送信された前記第１データＵの全
   てと自クライアントで生成した乱数ａとに基づいて第２
   データＶ＝Ｕ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することにより前
   記第２データＶと前記第１データＵとを対応づけた第２
   テーブルを作成し、前記第２テーブルの第２データＶの
   全てを前記クライアントのそれぞれから他のクライアン
   トにランダムな順番で送信するものであり、 前記第２データＶの全てをランダムに並べて第３テーブ
   ルを作成する第３テーブル生成ステップと、 前記クライアントのうち、前記カードが配られるプレー
   ヤに対応するクライアントである被配布クライアントが
   前記第３テーブルから第２データＶを選択すると、前記
   選択された第２データＶに対応する第１データＵを他の
   クライアントの第２テーブルから読み出して前記被配布
   クライアントに送信するとともに、前記選択された第２
   データＶを前記第３テーブルから削除する配送ステップ
   とを含み、 前記配布ステップによって送信された第１データＵに基
   づいて前記被配布クライアントが第１テーブルの識別番
   号Ｘを特定する、 ことを特徴とする通信ゲーム方法。
3. 【請求項３】 複数のクライアントと通信回線を介して
   接続され、前記各クライアント間で情報の授受を行って
   ゲームを実行するサーバであって、 前記ゲームは、１組のトランプを構成する複数のカード
   を伏せた状態で構成した山札から前記カードを伏せた状
   態のままで前記プレーヤに配ることによって行なわれる
   ものであり、 前記複数のカードのそれぞれには予め識別番号Ｘが割り
   当てられており、 前記各クライアントで共通に使用される素数ｗを設定す
   る素数設定手段と、第３テーブル生成手段と、配布手段
   とを備えて構成され、 前記各クライアントは、乱数ａを生成し、前記素数ｗと
   前記クライアントのそれぞれが自ら生成した前記乱数ａ
   とに基づいて前記識別番号Ｘ毎に第１データＵ＝Ｘ
   ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することにより前記識別番号Ｘ
   と第１データＵとを対応付けた第１テーブルを作成し、
   前記第１テーブルの第１データＵの全てを前記クライア
   ントのそれぞれから他のクライアントにランダムな順番
   で送信し、前記クライアントのそれぞれで前記他のクラ
   イアントから送信された前記第１データＵの全てと自ク
   ライアントで生成した乱数ａとに基づいて第２データＶ
   ＝Ｕ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することにより前記第２デ
   ータＶと前記第１データＵとを対応づけた第２テーブル
   を作成し、前記第２テーブルの第２データＶの全てを前
   記クライアントのそれぞれから他のクライアントにラン
   ダムな順番で送信し、前記配布手段によって送信された
   第１データＵに基づいて前記被配布クライアントが第１
   テーブルの識別番号Ｘを特定するように構成され、 前記第３テーブル生成手段は、前記第２データＶの全て
   をランダムに並べて第３テーブルを作成するように構成
   され、 前記配布手段は、前記クライアントのうち、前記カード
   が配られるプレーヤに対応するクライアントである被配
   布クライアントが前記第３テーブルから第２データＶを
   選択すると、前記選択された第２データＶに対応する第
   １データＵを他のクライアントの第２テーブルから読み
   出して前記被配布クライアントに送信するとともに、前
   記選択された第２データＶを前記第３テーブルから削除
   するように構成されている、 ことを特徴とするサーバ。
4. 【請求項４】 前記第１データＵ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄ ｗ）
   はＸ^ａを前記素数ｗで割ったときに得られる剰余数であ
   り、前記第２データＶ＝Ｕ^ａ（ｍｏｄ ｗ）はＵ^ａを前
   記素数ｗで割ったときに得られる剰余数であることを特
   徴とする請求項３記載のサーバ。
5. 【請求項５】 前記識別番号Ｘは１＜Ｘ＜ｗを満たす自
   然数であることを特徴とする請求項３記載のサーバ。
6. 【請求項６】 前記第１、第２テーブルは前記複数のク
   ライアントのそれぞれに設けられることを特徴とする請
   求項３記載のサーバ。
7. 【請求項７】 前記各クライアント間はサーバを介して
   接続され、前記第３テーブルはサーバに設けられること
   を特徴とする請求項３記載のサーバ。
8. 【請求項８】 前記ゲームは前記プレーヤに配られた前
   記カードの数字およびマークの組み合わせからなる役の
   強弱で勝敗を決するものであることを特徴とする請求項
   ３記載のサーバ。
9. 【請求項９】 プレーヤに割り当てられ、サーバおよび
   他のクライアントと互いに通信可能に接続され、他のク
   ライアントとの間で情報の授受を行ってゲームを実行す
   るクライアントであって、 前記ゲームは、１組のトランプを構成する複数のカード
   を伏せた状態で構成した山札から前記カードを伏せた状
   態のままで前記プレーヤに配ることによって行なわれ、 前記複数のカードのそれぞれには予め識別番号Ｘが割り
   当てられており、 乱数ａを生成する乱数生成手段と、 前記各クライアントで共通に使用される素数ｗと前記ク
   ライアントのそれぞれが自ら生成した前記乱数ａとに基
   づいて前記識別番号Ｘ毎に第１データＵ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄ
   ｗ）を生成することにより前記識別番号Ｘと第１デー
   タＵとを対応付けた第１テーブルを作成する第１テーブ
   ル作成手段と、 前記第１テーブルの第１データＵの全てを前記他のクラ
   イアントにランダムな順番で送信する第１データ送信手
   段と、 前記他のクライアントから送信された前記第１データＵ
   の全てと自クライアントで生成した乱数ａとに基づいて
   第２データＶ＝Ｕ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することによ
   り前記第２データＶと前記第１データＵとを対応づけた
   第２テーブルを作成する第２テーブル作成手段と、 前記第２テーブルの第２データＶの全てを前記他のクラ
   イアントにランダムな順番で送信する第２データ送信手
   段と、 前記第２データＶの全てをランダムに並べることで前記
   サーバに作成された第３テーブルから、前記カードが配
   られるプレーヤに対応するクライアントである被配布ク
   ライアントによって前記第２データＶが選択され、該選
   択された第２データＶに対応する第１データＵが他のク
   ライアントの第２テーブルから読み出されて前記被配布
   クライアントに送信され、かつ、前記選択された第２デ
   ータＶが前記第３テーブルから削除された際に、前記被
   配布クライアントに送信された第１データＵに基づいて
   該被配布クライアントの第１テーブルの識別番号Ｘを特
   定する識別番号特定手段と、 を備えることを特徴とするクライアント。
10. 【請求項１０】 前記第１データＵ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄ
    ｗ）はＸ^ａを前記素数ｗで割ったときに得られる剰余数
    であり、前記第２データＶ＝Ｕ^ａ（ｍｏｄ ｗ）はＵ^ａ
    を前記素数ｗで割ったときに得られる剰余数であること
    を特徴とする請求項９記載のクライアント。
11. 【請求項１１】 前記識別番号Ｘは１＜Ｘ＜ｗを満たす
    自然数であることを特徴とする請求項９記載のクライア
    ント。
12. 【請求項１２】 前記第１、第２テーブルは前記複数の
    クライアントのそれぞれに設けられることを特徴とする
    請求項９記載のクライアント。
13. 【請求項１３】 前記各クライアント間はサーバを介し
    て接続され、前記第３テーブルはサーバに設けられるこ
    とを特徴とする請求項９記載のクライアント。
14. 【請求項１４】 前記ゲームは前記プレーヤに配られた
    前記カードの数字およびマークの組み合わせからなる役
    の強弱で勝敗を決するものであることを特徴とする請求
    項９記載のクライアント。
15. 【請求項１５】 複数のクライアントに通信回線を介し
    て接続されるサーバのプログラムであって、 複数のプレーヤのそれぞれに前記クライアントが割り当
    てられ、前記各クライアントが互いに通信可能に接続さ
    れ、各クライアント間で情報の授受を行ってゲームが実
    行され、 前記ゲームは、１組のトランプを構成する複数のカード
    を伏せた状態で構成した山札から前記カードを伏せた状
    態のままで前記プレーヤに配ることによって行なわれる
    ものであり、 前記複数のカードのそれぞれには予め識別番号Ｘが割り
    当てられており、 前記各クライアントは、それぞれで別々に乱数ａを生成
    し、素数ｗと前記クライアントのそれぞれが自ら生成し
    た前記乱数ａとに基づいて前記識別番号Ｘ毎に第１デー
    タＵ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することにより前記識
    別番号Ｘと第１データＵとを対応付けた第１テーブルを
    作成し、前記第１テーブルの第１データＵの全てを前記
    クライアントのそれぞれから他のクライアントにランダ
    ムな順番で送信し、前記クライアントのそれぞれで前記
    他のクライアントから送信された前記第１データＵの全
    てと自クライアントで生成した乱数ａとに基づいて第２
    データＶ＝Ｕ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することにより前
    記第２データＶと前記第１データＵとを対応づけた第２
    テーブルを作成し、前記第２テーブルの第２データＶの
    全てを前記クライアントのそれぞれから他のクライアン
    トにランダムな順番で送信するものであり、 前記第２データＶの全てをランダムに並べて第３テーブ
    ルを作成する第３テーブル生成ステップと、 前記クライアントのうち、前記カードが配られるプレー
    ヤに対応するクライアントである被配布クライアントが
    前記第３テーブルから第２データＶを選択すると、前記
    選択された第２データＶに対応する第１データＵを他の
    クライアントの第２テーブルから読み出して前記被配布
    クライアントに送信するとともに、前記選択された第２
    データＶを前記第３テーブルから削除する配送ステップ
    と、 を前記サーバに実行させるためのサーバ用プログラム。
16. 【請求項１６】 サーバに通信回線を介して接続される
    クライアントのプログラムであって、 複数のプレーヤのそれぞれに前記クライアントが割り当
    てられ、前記各クライアントが互いに通信可能に接続さ
    れ、各クライアント間で情報の授受を行ってゲームが実
    行され、 前記ゲームは、１組のトランプを構成する複数のカード
    を伏せた状態で構成した山札から前記カードを伏せた状
    態のままで前記プレーヤに配ることによって行なわれる
    ものであり、 前記複数のカードのそれぞれには予め識別番号Ｘが割り
    当てられており、 前記クライアントのそれぞれで別々に乱数ａを生成する
    乱数生成ステップと、 前記各クライアントで共通に使用される素数ｗと前記ク
    ライアントのそれぞれが自ら生成した前記乱数ａとに基
    づいて前記識別番号Ｘ毎に第１データＵ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄ
    ｗ）を生成することにより前記識別番号Ｘと第１デー
    タＵとを対応付けた第１テーブルを作成する第１テーブ
    ル作成ステップと、 前記第１テーブルの第１データＵの全てを前記クライア
    ントのそれぞれから他のクライアントにランダムな順番
    で送信する第１データ送信ステップと、 前記クライアントのそれぞれで前記他のクライアントか
    ら送信された前記第１データＵの全てと自クライアント
    で生成した乱数ａとに基づいて第２データＶ＝Ｕ^ａ（ｍ
    ｏｄ ｗ）を生成することにより前記第２データＶと前
    記第１データＵとを対応づけた第２テーブルを作成する
    第２テーブル作成ステップと、 前記第２テーブルの第２データＶの全てを前記クライア
    ントのそれぞれから他のクライアントにランダムな順番
    で送信する第２データ送信ステップと、 前記第２データＶの全てをランダムに並べることで前記
    サーバに作成された第３テーブルから、前記カードが配
    られるプレーヤに対応するクライアントである被配布ク
    ライアントによって前記第２データＶが選択され、該選
    択された第２データＶに対応する第１データＵが他のク
    ライアントの第２テーブルから読み出されて前記被配布
    クライアントに送信され、かつ、前記選択された第２デ
    ータＶが前記第３テーブルから削除された際に、前記被
    配布クライアントに送信された第１データＵに基づいて
    該被配布クライアントの第１テーブルの識別番号Ｘを特
    定する識別番号特定ステップと、 を前記クライアントに実行させるためのクライアント用
    プログラム。
17. 【請求項１７】 通信回線を介して接続された複数のク
    ライアントにおける通信ゲーム方法であって、 複数のプレーヤのそれぞれに前記クライアントが割り当
    てられ、前記各クライアントが互いに通信可能に接続さ
    れ、各クライアント間で情報の授受を行ってゲームが実
    行され、 前記ゲームは、１組のトランプを構成する複数のカード
    を伏せた状態で構成した山札から前記カードを伏せた状
    態のままで前記プレーヤに配ることによって行なわれる
    ものであり、 前記クライアントのそれぞれで別々に乱数ａを生成する
    乱数生成ステップと、 前記各クライアントで共通に使用される素数ｗと前記ク
    ライアントのそれぞれが自ら生成した前記乱数ａとに基
    づいて前記識別番号Ｘ毎に第１データＵ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄ
    ｗ）を生成することにより前記識別番号Ｘと第１デー
    タＵとを対応付けた第１テーブルを作成する第１テーブ
    ル作成ステップと、 前記第１テーブルの第１データＵの全てを前記クライア
    ントのそれぞれから他のクライアントにランダムな順番
    で送信する第１データ送信ステップと、 前記クライアントのそれぞれで前記他のクライアントか
    ら送信された前記第１データＵの全てと自クライアント
    で生成した乱数ａとに基づいて第２データＶ＝Ｕ^ａ（ｍ
    ｏｄ ｗ）を生成することにより前記第２データＶと前
    記第１データＵとを対応づけた第２テーブルを作成する
    第２テーブル作成ステップと、 前記第２テーブルの第２データＶの全てを前記クライア
    ントのそれぞれから他のクライアントにランダムな順番
    で送信する第２データ送信ステップと、 前記第２データＶの全てをランダムに並べて第３テーブ
    ルを作成する第３テーブル生成ステップと、 前記クライアントのうち、前記カードが配られるプレー
    ヤに対応するクライアントである被配布クライアントが
    前記第３テーブルから第２データＶを選択すると、前記
    選択された第２データＶに対応する第１データＵを他の
    クライアントの第２テーブルから読み出して前記被配布
    クライアントに送信するとともに、前記選択された第２
    データＶを前記第３テーブルから削除する配布ステップ
    と、 前記配布手段によって送信された第１データＵに基づい
    て前記被配布クライアントが第１テーブルの識別番号Ｘ
    を特定する識別番号特定ステップと、 を含むことを特徴とする通信ゲーム方法。
18. 【請求項１８】 プレーヤに割り当てられ、他のクライ
    アントと互いに通信可能に接続され、他のクライアント
    との間で情報の授受を行ってゲームを実行するクライア
    ントであって、 前記ゲームは、１組のトランプを構成する複数のカード
    を伏せた状態で構成した山札から前記カードを伏せた状
    態のままで前記プレーヤに配ることによって行なわれ、 前記複数のカードのそれぞれには予め識別番号Ｘが割り
    当てられており、 乱数ａを生成する乱数生成手段と、 前記各クライアントで共通に使用される素数ｗと前記ク
    ライアントのそれぞれが自ら生成した前記乱数ａとに基
    づいて前記識別番号Ｘ毎に第１データＵ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄ
    ｗ）を生成することにより前記識別番号Ｘと第１デー
    タＵとを対応付けた第１テーブルを作成する第１テーブ
    ル作成手段と、 前記第１テーブルの第１データＵの全てを前記他のクラ
    イアントにランダムな順番で送信する第１データ送信手
    段と、 前記他のクライアントから送信された前記第１データＵ
    の全てと自クライアントで生成した乱数ａとに基づいて
    第２データＶ＝Ｕ^ａ（ｍｏｄ ｗ）を生成することによ
    り前記第２データＶと前記第１データＵとを対応づけた
    第２テーブルを作成する第２テーブル作成手段と、 前記第２テーブルの第２データＶの全てを前記他のクラ
    イアントにランダムな順番で送信する第２データ送信手
    段と、 前記第２データＶの全てをランダムに並べて第３テーブ
    ルを作成する第３テーブル生成手段と、 前記クライアントのうち、前記カードが配られるプレー
    ヤに対応するクライアントである被配布クライアントが
    前記第３テーブルから第２データＶを選択すると、前記
    選択された第２データＶに対応する第１データＵを他の
    クライアントの第２テーブルから読み出して前記被配布
    クライアントに送信するとともに、前記選択された第２
    データＶを前記第３テーブルから削除する配布手段と、 前記被配布クライアントに送信された第１データＵに基
    づいて前記被配布クライアントが第１テーブルの識別番
    号Ｘを特定するように構成された識別番号特定手段と、 を備えることを特徴とするクライアント。
19. 【請求項１９】 通信回線を介して接続された複数のク
    ライアントのプログラムであって、 複数のプレーヤのそれぞれに前記クライアントが割り当
    てられ、前記各クライアントが互いに通信可能に接続さ
    れ、各クライアント間で情報の授受を行ってゲームが実
    行され、 前記ゲームは、１組のトランプを構成する複数のカード
    を伏せた状態で構成した山札から前記カードを伏せた状
    態のままで前記プレーヤに配ることによって行なわれる
    ものであり、 前記複数のカードのそれぞれには予め識別番号Ｘが割り
    当てられており、 前記クライアントのそれぞれで別々に乱数ａを生成する
    乱数生成ステップと、 前記各クライアントで共通に使用される素数ｗと前記ク
    ライアントのそれぞれが自ら生成した前記乱数ａとに基
    づいて前記識別番号Ｘ毎に第１データＵ＝Ｘ^ａ（ｍｏｄ
    ｗ）を生成することにより前記識別番号Ｘと第１デー
    タＵとを対応付けた第１テーブルを作成する第１テーブ
    ル作成ステップと、 前記第１テーブルの第１データＵの全てを前記クライア
    ントのそれぞれから他のクライアントにランダムな順番
    で送信する第１データ送信ステップと、 前記クライアントのそれぞれで前記他のクライアントか
    ら送信された前記第１データＵの全てと自クライアント
    で生成した乱数ａとに基づいて第２データＶ＝Ｕ^ａ（ｍ
    ｏｄ ｗ）を生成することにより前記第２データＶと前
    記第１データＵとを対応づけた第２テーブルを作成する
    第２テーブル作成ステップと、 前記第２テーブルの第２データＶの全てを前記クライア
    ントのそれぞれから他のクライアントにランダムな順番
    で送信する第２データ送信ステップと、 前記第２データＶの全てをランダムに並べて第３テーブ
    ルを作成する第３テーブル生成ステップと、 前記クライアントのうち、前記カードが配られるプレー
    ヤに対応するクライアントである被配布クライアントが
    前記第３テーブルから第２データＶを選択すると、前記
    選択された第２データＶに対応する第１データＵを他の
    クライアントの第２テーブルから読み出して前記被配布
    クライアントに送信するとともに、前記選択された第２
    データＶを前記第３テーブルから削除する配送ステップ
    と、 前記配布ステップによって送信された第１データＵに基
    づいて前記被配布クライアントが第１テーブルの識別番
    号Ｘを特定する識別番号特定ステップと、 を前記クライアントに実行させるためのクライアント用
    プログラム。
20. 【請求項２０】 複数の情報処理装置が通信回線を介し
    て接続され、複数の利用情報を前記複数の情報処理装置
    に重複することなく配布する情報処理システムであっ
    て、 前記複数の情報処理装置のそれぞれは、 前記複数の利用情報のそれぞれに対応して中間情報を記
    憶する第１の記憶手段と、 前記複数の情報処理装置の全てで共通に用いる複数の選
    択情報のそれぞれに対応して前記中間情報を記憶する第
    ２の記憶手段と、 前記複数の選択情報から１つあるいは複数の選択情報を
    選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された前記選択情報を、自分以
    外の前記情報処理装置において選択不可とする前記選択
    情報無効化手段と、 前記自分以外の情報処理装置から受信した前記選択情報
    に対応する前記中間情報を前記第２の記憶手段から特定
    し、該特定した前記中間情報を前記自分以外の情報処理
    装置に送信する送信手段と、 前記自分以外の情報処理装置から受信した前記中間情報
    に基づいて前記第１の記憶手段から前記利用情報を特定
    する特定手段とを備え、 前記選択手段により前記選択情報が選択された場合、自
    分を含む全ての情報処理装置の特定手段によって前記選
    択情報に対応する利用情報が一意に特定されるように構
    成されている、 ことを特徴とする情報処理システム。
21. 【請求項２１】 複数の情報処理装置が通信回線を介し
    て接続され、複数の利用情報を複数の情報処理装置に重
    複することなく配布する情報処理システムにおける前記
    情報処理装置であって、 記憶手段と、選択手段と、送信手段と、選択情報無効化
    手段と、特定手段とを備え、 前記記憶手段は、前記複数の利用情報のそれぞれに対応
    して中間情報を記憶するように構成され、 前記中間情報は、前記複数の情報処理装置の全てで共通
    に用いる複数の選択情報のそれぞれに対応付けられたも
    のであり、 前記選択手段は、前記複数の選択情報から１あるいは複
    数の選択情報を選択するように構成され、 前記選択情報無効化手段は、前記選択手段により選択さ
    れた前記選択情報を、自分以外の前記情報処理装置にお
    いて選択不可とするように構成され、 前記送信手段は、前記自分以外の情報処理装置から受信
    した前記選択情報に対応する前記中間情報を前記第２の
    記憶手段から特定し、該特定した前記中間情報を前記自
    分以外の情報処理装置に送信するように構成され、 前記特定手段は、前記自分以外の情報処理装置から受信
    した前記中間情報に基づいて前記記憶手段から前記利用
    情報を特定するように構成され、 前記選択手段により、前記選択情報が選択された場合、
    自分を含む全ての情報処理装置の特定手段によって前記
    選択情報に対応する利用情報が一意に特定されるように
    構成されている、 ことを特徴とする情報処理装置。
22. 【請求項２２】 前記中間情報は前記複数の情報処理装
    置毎に異なっていることを特徴とする請求項２１記載の
    情報処理装置。
23. 【請求項２３】 前記各情報処理装置に通信回線を介し
    て接続された情報管理装置をさらに備え、前記情報管理
    装置は、前記選択情報を記憶する記憶手段を備えること
    を特徴とする請求項２１記載の情報処理装置。
24. 【請求項２４】 前記複数の情報処理装置のそれぞれ
    は、第１の乱数および第２の乱数を生成する乱数生成手
    段を有し、前記中間情報は前記利用情報および第１の乱
    数に基づいて生成され、かつ、前記選択情報は、前記中
    間情報および第２の乱数に基づいて生成されるように構
    成され、前記選択情報は、前記第１の乱数および前記第
    ２の乱数によらず利用情報により定まることを特徴とす
    る請求項２１記載の情報処理装置。
25. 【請求項２５】 複数の情報処理装置が通信回線を介し
    て接続され、複数の利用情報を前記複数の情報処理装置
    に重複することなく配布する前記情報処理装置の情報処
    理方法であって、 前記複数の情報処理装置のそれぞれに、前記複数の利用
    情報のそれぞれに対応して中間情報を記憶する第１の記
    憶手段と、前記複数の情報処理装置の全てで共通に用い
    る複数の選択情報のそれぞれに対応して前記中間情報を
    記憶する第２の記憶手段とを設け、 前記複数の選択情報から１つまたは複数の選択情報を選
    択する選択ステップと、 前記選択ステップにより選択された前記選択情報を自分
    以外の情報処理装置の全てに送信する第１の送信ステッ
    プと、 前記選択ステップにより選択された前記選択情報を、自
    分以外の前記情報処理装置において選択不可とする選択
    情報無効化ステップと、 前記自分以外の情報処理装置から受信した前記選択情報
    に対応する前記中間情報を前記第２の記憶手段から特定
    し、該特定した前記中間情報を前記自分以外の情報処理
    装置に送信する第２の送信ステップと、 前記自分以外の情報処理装置から受信した前記中間情報
    に基づいて前記第１の記憶手段から前記利用情報を特定
    する特定ステップとを含み、 前記選択ステップにより、前記選択情報が選択された場
    合、自分を含む全ての情報処理装置の特定ステップによ
    って前記選択情報に対応する利用情報が一意に特定され
    る、 ことを特徴とする情報処理方法。
26. 【請求項２６】 複数の情報処理装置が通信回線を介し
    て接続され、複数の利用情報を複数の情報処理装置に重
    複することなく配布する情報処理システムにおける前記
    情報処理装置に実行させるためのプログラムであって、 前記情報処理装置には、前記複数の利用情報のそれぞれ
    に対応して中間情報を記憶する記憶手段が設けられ、 前記中間情報は、前記複数の情報処理装置の全てで共通
    に用いる複数の選択情報のそれぞれに対応付けられて構
    成され、 前記複数の選択情報から１つまたは複数の選択情報を選
    択する選択ステップと、 前記選択ステップにより選択された前記選択情報を自分
    以外の情報処理装置の全てに送信する送信ステップと、 前記選択ステップにより選択された前記選択情報を、自
    分以外の前記情報処理装置において選択不可とする選択
    情報無効化ステップと、 前記自分以外の情報処理装置から受信した前記選択情報
    に対応する前記中間情報を前記記憶手段から特定し、該
    特定した前記中間情報を前記自分以外の情報処理装置に
    送信する送信ステップと、 前記自分以外の情報処理装置から受信した前記中間情報
    に基づいて前記記憶手段から前記利用情報を特定する特
    定ステップと、 を前記情報処理装置に実行させるための情報処理装置用
    プログラム。