JP2003115011A - 電子メール配信システム、配信サーバーシステム、及び電子メール配信プログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各企業の従業員に対し、個人情報保護しつつ
属性等に応じた広告を配信する。 【解決手段】 広告配信者端末と、組織内電子メール配
信を受ける従業員端末からアクセスが行われる配信サー
バーシステムと、従業員端末に対し電子メールを配信す
る組織内システムとから構成される。広告配信者端末か
ら操作を行い、配信先企業等の配信対象者を検索し抽出
するためのプログラムを記憶する検索サーバーと、広告
配信者端末からの配信指示を受け、配信先企業等の組織
内において電子メールによる配信を行うための配信指示
システムを含むプログラムを記憶するリモートマネージ
ャーとを、配信サーバーシステムが備える。企業等の組
織内システムは、電子メール配信を受ける従業員データ
を記憶する人事サーバと、配信指示を受けて、人事サー
バから配信対象者を抽出して組織内において電子メール
の配信を行う際に広告を挿入するプログラムを記憶する
エージェントと、メールサーバとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、広告配信者端末か
ら操作を行い、配信先企業等の組織内における従業員等
の配信対象者を、個人情報の保護をした上で検索し抽出
して、広告配信者端末からの配信指示を受け、一または
複数の配信先企業等の組織内において電子メールによる
配信を行い、従業員等への情報提供や還元をすることが
できる電子メール配信システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、複数の利用者に電子メールでの情
報送信をする、メールマガジンやメーリングリストなど
の情報送信システムにおいて、利用者に送信される電子
メール中に自動的に広告などの情報が挿入される配信シ
ステムが、一般的になってきている。このような場合に
おいて、通常に配信をするだけであれば、電子メール中
に自動挿入されるデータは、そのデータが含まれるファ
イルにアクセスし、あるいはそのデータを含む電子メー
ルを受信するすべての利用者に対して、同一内容の広告
や情報を送信することになる。一方、コンピュータネッ
トワークの特性を生かして、個々の利用者の特性に応じ
たコミュニケーションやマーケティングの手法が模索さ
れている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】例えば、電子メールに
広告を挿入したり、あるいは配信される電子メールを、
ユーザーの嗜好や、受信してもよいという意向に基づ
き、関心の高いユーザー層に配信するオプトインメール
などの手法が開発されている。例えば、特開平１１−９
５６９４号「広告装置及び広告方法並びに情報処理プロ
グラムを記憶した記録媒体」においては、アンケートや
クイズ、ゲストブックへの記入、その他の方法により利
用者による入力を促して、広告への関心度を把握しつつ
詳細な広告情報を表示させるという点で、利用者の関心
度に基づき情報を送信する。

【０００４】また、特開平１１−９６１６４号や特開平
１１−１３４３５３号のように、サーバーに蓄積される
ログ・ファイルなどにより、利用者のアクセス履歴をデ
ータベースとして蓄積したり、クッキー（Ｃｏｏｋｉ
ｅ）による情報などを通じて、個々の利用者のアクセス
履歴による関心を調べたり、その他の個々の利用者の属
性を使用して、データベースを作成する方法が考案さ
れ、実現されている。あるいは、アメリカのダブルクリ
ック社のＤＡＲＴ（Dynamic Advertising Reporting an
d Targeting）技術のように、利用者の会社、地域、ド
メインやインターネットプロバイダーなどの属性によっ
て、配信する広告を使い分けることが考えられている。
しかしながら、こうした方法によっても、以下のような
問題は解決されていない。

【０００５】一方、電子メールの配信を行う際の配信対
象者のリストの管理方法としては、例えば、メーリング
リストの発行システムなどにおいて、メーリングリスト
の管理者が、配信用サーバーに記憶されている配信対象
者のリストをＷＥＢ上で管理して、配信される会員の追
加、削除等を行えるシステムや、配信等を自動的に行う
機能を備えたシステムが開発されている。しかしなが
ら、これは参加者の管理を簡易な操作で行うことはでき
ても、データを手作業で追加、削除等しなければならな
いためにデータが多くなれば膨大な手間がかかるばかり
でなく、ユーザーの属性などに基づき配信対象者を絞り
込み、効果的な配信を行うようには構成されていない。

【０００６】一方、各企業などの組織においては、たと
えば組織内における社内報、福利構成や諸手続等の案内
などの定期的・不定期な情報の配信や、電子メールによ
る各種案内、会報やニュース・業務連絡などの配信、そ
の他の様々な内容の送信が行われる形態も見られ、今後
はより普及することが想定されている。特に大企業など
においては、従業員の人数も多く、年齢、性別、地域、
職種などの様々な属性の従業員がおり、これらの人事デ
ータも管理されている。また、物品購入や福利厚生、厚
生年金や確定拠出年金など、各企業等において商品・サ
ービスの従業員への紹介を行うことも必要とされてい
る。そこで本発明においては、上記課題を解決し、年
齢、性別、地域、職種などの様々な属性に応じた配信を
可能にするシステムを提供することを目的とする。

【０００７】しかしながら、この場合の問題点として
は、複数の企業等に対しこのような配信を行うシステム
を設けた場合には、配信業務を各企業の負担としたので
は手間やコストがかかるが、これを代行可能なシステム
を設ければ、個人情報の保護などの点から問題がある。
近年、情報通信技術の発展により、電子化された情報を
情報通信ネットワークを介して大量かつ迅速に処理する
ことが可能となり、個人情報の保護の必要性が一層高ま
ってきている。一方、個人情報の保護をおろそかにし
て、情報が流出される事態に対しては強い批判が向けら
れる。こうした社会的要請の高まりに伴い、特にＷＥＢ
上での個人情報の取扱いについては利用者も警戒をする
ようになっており、個人情報の保護を確実に行っていな
ければ、利用者も遠のいてしまう、あるいは広告や情報
の閲覧・配信を拒否したりするという事態になってしま
う。したがって広告等を配信する企業側も、個人情報を
保護しつつ、一方で個々の利用者に対しコミュニケーシ
ョンを行うという手法を開発しなければならない。そこ
で、本発明においてはさらに、前記の配信サーバーシス
テムが備える検索サーバーが記憶する、配信対象者を抽
出するためのデータは、配信先企業等の組織内システム
ごとに従業員の属性及び人数等の個人情報を除くデータ
とすることにより、個人情報の保護を図りつつ、様々な
属性に応じた配信対象者の抽出、絞り込みを行うことが
可能なシステムを提供することをも目的とする。さらに
本発明においては、配信対象者の抽出、絞り込みに際し
て、配信対象者の過去の広告等の閲覧やクリックなどの
行動履歴にも応じて、配信される電子メールに挿入され
るコンテンツを使い分けることが可能なシステムを提供
することをも目的とする。

【０００８】さらに本発明においては、広告主、広告代
理店を通じて広告出稿・掲載・配信料金を徴収し、これ
を各企業や、そこで働く従業員などの組織に還元するこ
とにより、従業員に対し組織内において配信される社内
報、福利厚生や諸手続等の案内などの定期的・不定期な
情報の配信を、その企業等における収入源として活用す
ることができるシステムを提供することをも目的とす
る。今日では、福利厚生などの部門をアウトソーシング
するケースも出てきており、また、従業員に対する福利
厚生その他の提供に際しては企業等もその財源などに頭
を悩ませるケースも少なくない。一方、会社が管理する
厚生年金・福利厚生制度・その他の運用や、４０１Ｋな
どの積立金、従業員持株会・組合などの運営に際して
は、自己責任が求められる状況にもなってきているが、
そのためには適切な情報が届けられることが必要であ
る。そこで、各種の情報が配信により得られるととも
に、従来は間接部門であった企業内の組織・その従業員
に対して還元が行われるようになれば新たな財源とする
ことができる。しかも財源としてこの還元のシステムが
定着すれば、広告などの情報を配信する広告主にとって
も、以後定期的に各組織・従業員に適した広告等の情報
を配信することができ、商品・サービスの照会先・販路
として確立することができる。

【０００９】さらに、広告配信手数料の還元の別の形態
としては、広告等を出稿した広告主から、該当するそれ
ぞれの企業等の組織・その従業員に対して、電子メール
の配信数や閲覧・クリック等に応じた商品・サービス等
の価格割引などを提供することもできる。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項１に記載の発明においては、広告をＷＥＢに
掲載すると共に、配信される電子メールに挿入する広告
主または広告代理店等が備える、入力手段、制御手段、
表示手段、出力手段、記憶手段等を備えるコンピュータ
や携帯情報端末等の広告配信者端末と、企業等の組織内
システムにおいて電子メールにより組織内電子メール配
信を受ける従業員が備える、入力手段、制御手段、表示
手段、出力手段、記憶手段等を備えるコンピュータや携
帯情報端末等の従業員端末からアクセスが行われ、広告
主の操作により情報処理を行うための配信サーバーシス
テムであって、配信対象者を設定するためのデータを、
配信先企業等の組織内システムごとに記憶すると共に、
広告配信者端末から操作を行い、一または複数の配信先
企業等の組織内における配信対象者を検索し抽出するた
めのプログラムを記憶する検索サーバーと、広告配信者
端末からの配信指示を受け、一または複数の配信先企業
等の組織内において電子メールによる配信を行うための
配信指示システムを含むプログラムを記憶するリモート
マネージャーと、を少なくとも含み構成される配信サー
バーシステムと、前記の一または複数の企業等の組織内
システムに設けられ、企業等の組織内システムにおいて
電子メールにより組織内電子メール配信を受ける従業員
が備える、入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、
記憶手段等を備えるコンピュータや携帯情報端末等の従
業員端末に対し電子メールを配信する組織内システムで
あって、企業等の組織内システムにおいて電子メール配
信を受ける従業員に関するデータを記憶する人事サーバ
と、前記のリモートマネージャーからの配信指示を受け
て、前記の人事サーバを参照し、配信対象者を抽出して
組織内において電子メールの配信を行う際に抽出された
配信対象者への電子メールに所定の広告を挿入するプロ
グラムを記憶するエージェントと、組織内において電子
メールの配信を行うメールサーバと、を少なくとも含む
組織内システムと、から構成され、前記の配信される電
子メールのデータには、組織内システムにおいて入力さ
れ備えられるコンテンツデータと、前記の配信サーバー
システムから送信され挿入される広告または広告へのハ
イパーリンクを含むコンテンツデータと、が少なくとも
含まれており、電子メールの配信を行うことを特徴とす
る、電子メール配信システムであることを特徴としてい
る。

【００１１】また、上記課題を解決するため、請求項２
に記載の発明においては、請求項１に記載の発明におい
て、企業等の組織内システムにおいて電子メール配信を
受ける従業員に関するデータが含む個人情報は、前記の
組織内システムにおいてのみ記憶管理され、前記の配信
サーバーシステムが備える検索サーバーが記憶する、配
信対象者を抽出するためのデータは、配信先企業等の組
織内システムごとに従業員の属性及び人数等の個人情報
を除くデータであって、広告配信者端末から操作を行
い、従業員の属性及び人数等に基づき、一または複数の
配信先企業等の組織内における配信対象者を検索し設定
して、配信指示を送信することにより、一または複数の
配信先企業等の組織内において電子メールによる配信を
行うことを特徴とする、請求項１に記載の電子メール配
信システムであることを特徴としている。

【００１２】また、上記課題を解決するため、請求項３
に記載の発明においては、請求項１または２に記載の発
明において、企業等の組織内システムにおいて電子メー
ル配信を受ける従業員に関するデータが含む個人情報
は、前記の組織内システムにおいてのみ記憶管理され、
前記の配信サーバーシステムが備える検索サーバーが記
憶する、配信対象者を抽出するためのデータは、企業内
に設置されたエージェント上のＤＢアクセスエージェン
ト及びリモートエージェントが、従業員の属性や人数等
を取得し、暗号化した後にネットワークを介して転送
し、前記の検索サーバーに記憶され人事データを直接検
索せずに配信対象者を抽出することを特徴とする、請求
項１または２のいずれかに記載の電子メール配信システ
ムであることを特徴としている。

【００１３】また、上記課題を解決するため、請求項４
に記載の発明においては、請求項１〜３に記載の発明に
おいて、前記の配信サーバーシステムが備えるリモート
マネージャーは、一または複数の配信先企業等の組織内
において電子メールによる配信を行うための配信指示を
送信する際に、広告配信者端末からの指示を受けて、一
または複数の配信先企業等の組織内における配信対象者
を検索し抽出した抽出条件を含む配信指示と、配信され
る電子メールに挿入される広告または広告へのハイパー
リンクを含むコンテンツデータとを、前記の組織内シス
テムに送信し、一または複数の各組織内システムにおい
ては、配信先企業等の組織内における配信対象者を検索
し抽出した抽出条件を含む配信指示に基づき、前記の人
事サーバから従業員の電子メールアドレスを含む個人情
報を抽出することにより、従業員の電子メールアドレス
を含む個人情報を、前記の配信サーバーシステムと組織
内システムとの間で送受信することなく、一または複数
の配信先企業等の組織内において電子メールによる配信
を行うことを特徴とする、請求項１〜３のいずれかに記
載の電子メール配信システムであることを特徴としてい
る。

【００１４】また、上記課題を解決するため、請求項５
に記載の発明においては、請求項１〜４に記載の発明に
おいて、前記の配信サーバーシステムには、広告主の広
告等をＷＥＢ上に掲載するための広告主ＷＥＢサーバー
への従業員端末からのアクセス記録を記憶するログＤＢ
を備える広告ＷＥＢ掲載サーバが備えられることを特徴
とする、請求項１〜４のいずれかに記載の電子メール配
信システムであることを特徴としている。

【００１５】また、上記課題を解決するため、請求項６
に記載の発明においては、請求項５に記載の発明におい
て、従業員端末へ配信される電子メールには、一意に従
業員を識別するＩＤが挿入されることを特徴とする、請
求項５に記載の電子メール配信システムであることを特
徴としている。

【００１６】また、上記課題を解決するため、請求項７
に記載の発明においては、請求項６に記載の発明におい
て、従業員端末へ配信される電子メールには、一意に従
業員を識別するＩＤに応じて、広告主の広告等をＷＥＢ
上に掲載するための広告主ＷＥＢサーバーへの転送を行
う特殊なＵＲＬとが挿入されることを特徴とする、請求
項６に記載の電子メール配信システムであることを特徴
としている。

【００１７】また、上記課題を解決するため、請求項８
に記載の発明においては、請求項６または７に記載の発
明において、従業員端末から前記の広告ＷＥＢ掲載サー
バにアクセスが行われる際に、前記の従業員端末から、
前記の一意に従業員を識別するＩＤを含むデータが送信
され、従業員の一意なＩＤを元に行動履歴を収集し、最
適な広告等を表示することを特徴とする、請求項６また
は７のいずれかに記載の電子メール配信システムである
ことを特徴としている。

【００１８】また、上記課題を解決するため、請求項９
に記載の発明においては、請求項１〜８に記載の発明に
おいて、配信完了数及び従業員の行動履歴に基づき、配
信サーバーシステムにおいて、広告配信者に対する広告
出稿料金、及びそれぞれの組織内システムまたは従業員
等に対する配信手数料を算出することを特徴とする、請
求項１〜８のいずれかに記載の電子メール配信システム
であることを特徴としている。

【００１９】また、上記課題を解決するため、請求項１
０に記載の発明においては、請求項１〜９に記載の発明
において、広告配信者端末から操作を行い、一または複
数の配信先企業等の組織内における配信対象者を検索し
抽出した際の検索条件データまたは検索・抽出結果デー
タ、広告配信者端末から送信された配信指示データ、配
信履歴データ、配信される電子メールに挿入された広告
または広告へのハイパーリンクを含むコンテンツデー
タ、広告出稿料金のいずれかを、広告配信者ごとに記憶
するＷＥＢサーバーが前記の配信サーバーシステムに備
えられ、広告配信者ごとに設定されＷＥＢサーバーに記
憶されるポータルサイトに広告配信者端末からアクセス
して、ＷＥＢサーバーに記憶されるデータにアクセス可
能なことを特徴とする、請求項１〜９のいずれかに記載
の電子メール配信システムであることを特徴としてい
る。

【００２０】また、上記課題を解決するため、請求項１
１に記載の発明においては、請求項１〜１０に記載の発
明において、広告配信者端末から配信サーバーを介して
送信された配信データ、配信履歴データ、配信される電
子メールに挿入された広告または広告へのハイパーリン
クを含むコンテンツデータ、広告配信手数料のいずれか
を、企業などの組織ごとに記憶するＷＥＢサーバーが前
記の配信サーバーシステムに備えられ、企業などの組織
ごとに設定されＷＥＢサーバーに記憶されるポータルサ
イトに組織内システムからアクセスして、ＷＥＢサーバ
ーに記憶されるデータにアクセス可能なことを特徴とす
る、請求項１〜１０のいずれかに記載の電子メール配信
システムであることを特徴としている。

【００２１】また、上記課題を解決するため、請求項１
２に記載の発明においては、広告をＷＥＢに掲載すると
共に、配信される電子メールに挿入する広告主が備え
る、入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手
段等を備えるコンピュータや携帯情報端末等の広告配信
者端末と、企業等の組織内システムにおいて電子メール
により組織内電子メール配信を受ける従業員が備える、
入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等
を備えるコンピュータや携帯情報端末等の従業員端末か
らアクセスが行われ、広告主の操作により情報処理を行
うための配信サーバーシステムであって、配信対象者を
設定するためのデータを、配信先企業等の組織内システ
ムごとに記憶すると共に、広告配信者端末から操作を行
い、一または複数の配信先企業等の組織内における配信
対象者を検索し抽出するためのプログラムを記憶する検
索サーバーと、広告配信者端末からの配信指示を受け、
一または複数の配信先企業等の組織内において電子メー
ルによる配信を行うための配信指示システムを含むプロ
グラムを記憶するリモートマネージャーと、を少なくと
も含み構成され、一または複数の各組織内システムに対
し、配信先企業等の組織内における配信対象者を検索し
抽出した抽出条件を含む配信指示を送信し、一または複
数の配信先企業等の組織内において電子メールによる配
信を行うことを特徴とする、メール配信サーバーシステ
ムであることを特徴としている。

【００２２】また、上記課題を解決するため、請求項１
３に記載の発明においては、広告をＷＥＢに掲載すると
共に、配信される電子メールに挿入する広告主が備え
る、入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手
段等を備えるコンピュータや携帯情報端末等の広告配信
者端末と、企業等の組織内システムにおいて電子メール
により組織内電子メール配信を受ける従業員が備える、
入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等
を備えるコンピュータや携帯情報端末等の従業員端末か
らアクセスが行われ、広告主の操作により情報処理を行
うための配信サーバーシステムに備えられ、配信対象者
を設定するためのデータを、配信先企業等の組織内シス
テムごとに記憶する検索サーバーに対し、広告配信者端
末から操作を行い、一または複数の配信先企業等の組織
内における配信対象者を検索し抽出する処理と、広告配
信者端末からの配信指示を受け、一または複数の各組織
内システムに対し、一または複数の配信先企業等の組織
内における配信対象者を検索し抽出した抽出条件を含む
配信指示と、配信される電子メールに挿入される広告ま
たは広告へのハイパーリンクを含むコンテンツデータと
を、前記の組織内システムに送信する処理と、を行うこ
とにより、従業員の電子メールアドレスを含む個人情報
を、前記の配信サーバーシステムと組織内システムとの
間で送受信することなく、一または複数の配信先企業等
の組織内において電子メールによる配信を行うことを特
徴とする、電子メール配信プログラムであることを特徴
としている。

【００２３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図１は、本発明の基本的な
構成の一例を示すシステム構成図である。本発明の電子
メール配信システムは、広告主の操作により情報処理を
行うための配信サーバーシステムと、配信サーバーシス
テムにインターネットに代表されるネットワークを介し
て接続され、企業など組織内の従業員端末に対し電子メ
ールを配信する組織内システムとから構成されるシステ
ムである。

【００２４】本発明において、ネットワークには、イン
ターネットをはじめとして、専用線により接続されたネ
ットワーク形態や、ＬＡＮ、ＷＡＮなどの形態を広く含
む。またここで用いられる通信回線の形態には、有線通
信、無線通信の形態を広く含み、衛星通信や、Ｂｌｕｅ
ｔｏｏｔｈなどを用いた形態を含む。

【００２５】初めに、配信サーバーシステムについて説
明する。配信サーバーシステムは、広告をＷＥＢに掲載
すると共に、配信される電子メールに挿入する広告主が
備える、入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記
憶手段等を備えるコンピュータや携帯情報端末等の広告
配信者端末からアクセスが行われる。広告配信者端末
は、広告を出稿する企業等において備えられていてもよ
いが、あるいは広告代理店などにおいて備えられ、複数
の広告出稿企業等が配信する広告を取り扱うようにする
ことができる。また配信サーバーシステムは、企業等の
組織内システムにおいて電子メールにより組織内電子メ
ール配信を受ける従業員が備える、入力手段、制御手
段、表示手段、出力手段、記憶手段等を備えるコンピュ
ータや携帯情報端末等の従業員端末から、広告等を閲覧
するためなどの目的でアクセスを行うことが可能にされ
ている。

【００２６】次に、配信サーバーシステムに接続するた
めの広告配信者端末、及び従業員端末としては、通常、
パーソナルコンピュータやワークステーションなどのコ
ンピュータ端末や、インターネットに接続可能な携帯電
話などの携帯情報端末が用いられる。広告配信者端末、
及び従業員端末は、制御手段、記憶手段、入力手段、出
力手段、表示手段などを備える。またインターネットに
代表されるコンピュータネットワークに接続し、データ
の送受信を行う機能を備え、ブラウザや電子メールソフ
トウェア、ワードプロセッサなどのアプリケーションプ
ログラムや、オペレーティングシステム（ＯＳ）を備え
ることが通常の形態である。この他、インターネット等
に接続可能なブラウザ機能を搭載した携帯電話をはじめ
とする無線通信端末、携帯情報端末や、インターネット
ＴＶ、ゲーム機器、テレビ会議システム、その他のネッ
トワーク接続機能を備えた家電製品などの機器を広く含
む。

【００２７】配信サーバーシステムには、利用者が配信
の設定を記憶させる配信設定データベース（データベー
スサーバー等）と、配信の設定処理を行うプログラムを
記憶するプログラム記憶手段（アプリケーションサーバ
ー等）と、配信を行う配信システム（メールサーバー
等）とが備えられ、利用者が配信サーバーを利用するた
めにアクセスするＷＥＢサーバーが通常は設けられる。
これらのシステムは、通常は、アプリケーションサーバ
ー、データベースサーバー、その他必要に応じ認証サー
バー、ＷＥＢサーバー、メールサーバー、その他の各種
装置により構成される。これらの各サーバーは、物理的
に同一の装置に設けられる形態や、物理的に複数の装置
からなる形態、あるいはネットワークを介して接続され
る物理的に複数の装置からなる形態などを含み、機能的
に同様の機能を実現できる様々な形態を含む。

【００２８】配信サーバーシステムは、広告主の操作に
より情報処理を行うための配信サーバーシステムであっ
て、下記の構成を備える。配信サーバーシステムは、配
信対象者を設定するためのデータを、配信先企業等の組
織内システムごとに記憶すると共に、広告配信者端末か
ら操作を行い、一または複数の配信先企業等の組織内に
おける配信対象者を検索し抽出するためのプログラムを
記憶する検索サーバーを備えている。

【００２９】前記の配信サーバーシステムが備える検索
サーバーが記憶する、配信対象者を抽出するためのデー
タは、配信先企業等の組織内システムごとに従業員の属
性及び人数等の、個人情報を除くデータである。図９
は、組織内システムの人事サーバが備える従業員のデー
タベースであり、図１０は、個人情報を除く、従業員の
属性及び人数等のデータである。配信対象者を設定する
ためのデータは、配信対象者を抽出するための属性とし
て、会社名・業種・地域・年齢・性別・職業・その他の
データなどである。企業等の組織内システムにおいて電
子メール配信を受ける従業員に関するデータが含む個人
情報は、前記の組織内システムにおいてのみ記憶管理さ
れる。前記の配信サーバーシステムが備える検索サーバ
ーが記憶する、配信対象者を抽出するためのデータは、
企業内に設置されたエージェント上のＤＢアクセスエー
ジェント及びリモートエージェントが、従業員の属性や
人数等を取得し、暗号化した後にネットワークを介して
転送し、前記の検索サーバーに記憶され人事データを直
接検索せずに配信対象者を抽出する。

【００３０】次に、検索サーバーが備えるプログラム
は、広告配信者端末からアクセスして、ＷＥＢサイト上
からログインして起動する。プログラムの処理について
は後述する。プログラムは、例えばアプリケーションサ
ービスプロバイダー（ＡＳＰ）のような形態でシステム
を提供するように、複数の利用者（データの配信者）が
利用することができる。

【００３１】配信サーバーシステムは、広告配信者端末
からの配信指示を受け、一または複数の配信先企業等の
組織内において電子メールによる配信を行うための配信
指示システムを含むプログラムを記憶するリモートマネ
ージャーを備えている。前記の配信サーバーシステムが
備えるリモートマネージャーは、一または複数の配信先
企業等の組織内において電子メールによる配信を行うた
めの配信指示を送信する際に、広告配信者端末からの指
示を受けて、一または複数の配信先企業等の組織内にお
ける配信対象者を検索し抽出した抽出条件を含む配信指
示と、配信される電子メールに挿入される広告または広
告へのハイパーリンクを含むコンテンツデータとを、前
記の組織内システムに送信する。一または複数の各組織
内システムにおいては、配信先企業等の組織内における
配信対象者を検索し抽出した抽出条件を含む配信指示に
基づき、前記の人事サーバから従業員の電子メールアド
レスを含む個人情報を抽出することにより、従業員の電
子メールアドレスを含む個人情報を、前記の配信サーバ
ーシステムと組織内システムとの間で送受信することな
く、一または複数の配信先企業等の組織内において電子
メールによる配信を行う。

【００３２】また、本発明の実施形態の一例としては、
前記の配信サーバーシステムには、広告主の広告等をＷ
ＥＢ上に掲載するための広告主ＷＥＢサーバーへの従業
員端末からのアクセス記録を記憶するログＤＢを備える
広告ＷＥＢ掲載サーバが備えられる。従業員端末へ配信
される電子メールには、一意に従業員を識別するＩＤに
応じて、広告主の広告等をＷＥＢ上に掲載するための広
告主ＷＥＢサーバーへの転送を行う特殊なＵＲＬとが挿
入される。一意に従業員を識別するＩＤは、挿入される
ＵＲＬそのものに付加されて含まれる形態をとることが
できる。またＵＲＬとは別にたとえば電子メールのヘッ
ダーなどにＩＤが挿入される形態をとることもできる。
一意に従業員を識別するＩＤには、様々な形態があって
よいが、たとえば英数字などを組み合わせてＩＤとする
場合には、上位の所定の桁を組織（会社等）を示す桁と
し、中位の所定の桁を組織内の本社・支社の別や、部署
などを示す桁とし、下位の所定の桁を従業員個人を識別
する桁とすることなどができる。また、このようなＩＤ
を用いれば、従業員端末から前記の広告ＷＥＢ掲載サー
バにアクセスが行われる際に、前記の従業員端末から、
前記の一意に従業員を識別するＩＤを含むデータが送信
され、従業員の一意なＩＤを元に行動履歴を収集し、最
適な広告等を表示することができる。図１１は、広告Ｗ
ＥＢ掲載サーバに蓄積される、ＩＤで識別される従業員
ごとの閲覧履歴・行動履歴を示すデータの一例である。

【００３３】次に、従業員端末に対し電子メールを配信
する組織内システムについて説明する。組織内システム
は、前記の一または複数の企業等の組織内システムに設
けられ、企業等の組織内システムにおいて電子メールに
より組織内電子メール配信を受ける従業員が備える、入
力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等を
備えるコンピュータや携帯情報端末等の従業員端末に対
し電子メールを配信するシステムである。組織内システ
ムが備える下記の各サーバー等の装置は、物理的に同一
の装置に設けられる形態や、物理的に複数の装置からな
る形態、あるいはネットワークを介して接続される物理
的に複数の装置からなる形態などを含み、機能的に同様
の機能を実現できる様々な形態を含む。

【００３４】組織内システムは、企業等の組織内システ
ムにおいて電子メール配信を受ける従業員に関するデー
タを記憶する人事サーバを備えている。人事サーバに記
憶されるデータの一例は図９に示されており、配信対象
者となる対象者のリストや、配信対象者の基本属性とし
て、地域・年齢・性別・職業・職種や役職・その他のデ
ータが記憶されている。

【００３５】また、組織内システムは、前記のリモート
マネージャーからの配信指示を受けて、前記の人事サー
バを参照し、配信対象者を抽出して組織内において電子
メールの配信を行う際に抽出された配信対象者への電子
メールに所定の広告を挿入するプログラムを記憶するエ
ージェントを備えている。このプログラムの処理につい
ては後述する。次に、配信される電子メールには、配信
サーバーシステムから送信される配信対象者の抽出条件
及び広告などのコンテンツに基づき広告等が挿入される
が、配信される電子メールは広告のみであってもよい
が、組織内における様々な情報を伝達するための本文の
データが含まれることが想定される。これら本文のデー
タは、あらかじめ組織内システムにおいて入力され記憶
される。また、必要に応じ前記の本文のデータに関連付
けられて記憶される添付ファイルに関するデータを含む
こともできる。本文の内容には特に限定されないが、た
とえば組織内における社内報、福利構成や諸手続等の案
内などの定期的・不定期な情報の配信や、電子メールに
よる各種案内、会報やニュース・業務連絡などの配信、
その他の様々な内容である。

【００３６】また、組織内システムは、組織内において
電子メールの配信を行うメールサーバを備えている。な
おデータの配信は、電子メール以外にも、専用のメッセ
ンジャーソフトウェア、ＦＡＸソフトウェア、音声メー
ルソフトウェア、ＦＴＰ、その他の配信方法をとること
ができる。通常は電子メールによる配信形態が一般的で
ある。電子メール以外の配信方法をとる際には、人事サ
ーバに記憶されるデータには、配信対象者の電子メール
アドレス等の配信のためのデータに代わり、ファクシミ
リ番号や、音声メールの宛先、ＦＴＰによる配信先のデ
ィレクトリ・ＵＲＬなどの配信のためのデータを記憶さ
せておけばよい。

【００３７】なお、本発明においては、個人情報等のデ
ータの保護を行うが、図１５において、配信サーバーシ
ステムと各組織内システムとを、セキュリティゲートウ
ェイを介して接続する実施形態の一例を示す。

【００３８】以上のシステム構成により、前記の配信さ
れる電子メールのデータには、組織内システムにおいて
入力され備えられるコンテンツデータと、前記の配信サ
ーバーシステムから送信され挿入される広告または広告
へのハイパーリンクを含むコンテンツデータと、が少な
くとも含まれており、電子メールの配信を行う。

【００３９】以下、本発明の配信サーバーシステムの処
理の流れについて図面を参照して説明する。図２〜図８
は、本発明のシステムの基本的な処理を示す。なお、以
下、図面及びフローチャート，及びこれらを用いて説明
する実施の形態は、具体的な一例であって、処理の流れ
などは、これに限定されるものではなく、様々な実施形
態をとることができる。

【００４０】初めに、図２及び図３を用いて、広告配信
者端末から配信サーバーシステムに対し配信指示を行う
処理について説明する。広告配信者端末から配信サーバ
ーシステムにアクセスし（Ｓ１００）、配信メニューを
選択する（Ｓ１０１）。入力画面等が表示され、配信対
象者を抽出するための属性として、会社名・業種・地域
・年齢・性別・職業・その他の抽出条件の入力を行う
（Ｓ１０２）。入力後、配信サーバーシステムに送信し
（Ｓ１０３）、送信された抽出条件のデータは配信サー
バーシステムにおいて受信される（Ｓ１０４）。検索サ
ーバーのプログラムが起動し（Ｓ１０５）、前記の抽出
条件に基づき検索サーバーにおいて検索を行い（Ｓ１０
６）、配信対象者のデータ（属性・人数等）を抽出する
（Ｓ１０７）。また、抽出された配信予定数等に基づ
き、配信見積料金を算出し（Ｓ１０８）、見積書を生成
し、抽出された配信対象者のデータ（属性・人数等）と
共に、広告配信者端末に送信することが望ましい（Ｓ１
０９）。広告配信者端末においては、確認を行い、必要
に応じ再検索等を行い、配信をする場合には（Ｓ１１
０）、次に、配信される電子メールに挿入される広告ま
たは広告へのハイパーリンクを含むコンテンツデータを
入力する（Ｓ１１１）。

【００４１】ここで、電子メールに挿入される広告また
は広告へのハイパーリンクを含むコンテンツデータは、
複数のデータを入力することもできるが、従業員の属性
や、ＩＤごとの閲覧・クリック等の行動履歴などに応じ
て、コンテンツを挿入する場合には、図３に示すような
処理を行う。閲覧、クリック等の行動履歴を参照する場
合には（Ｓ４００）、広告ＷＥＢ掲載サーバを参照し、
ログＤＢから行動履歴に基づき、配信対象者（ＩＤ等）
を抽出する（Ｓ４０１）。たとえばあるＵＲＬを閲覧し
たことのある従業員や、あるバナー広告をクリックした
ことのある従業員などを抽出することができる。広告Ｗ
ＥＢ掲載サーバを参照し、ログＤＢから行動履歴に基づ
き、配信対象者（ＩＤ等）を抽出し（Ｓ４０１）、入力
されたコンテンツデータと、配信対象者（ＩＤ等）を関
連づけて一時記憶する（Ｓ４０２）。指定した行動履歴
により抽出された配信対象者に、入力したコンテンツデ
ータ（広告等）を配信するためである。また、図１０に
示すような年齢、性別等の属性に応じてコンテンツを挿
入する場合には、コンテンツデータに対応する、配信対
象者の属性を指定して入力し（Ｓ４０３）、入力された
コンテンツデータと、配信対象者の属性を関連づけて一
時記憶する（Ｓ４０４）。指定した属性により抽出され
た配信対象者に、入力したコンテンツデータ（広告等）
を配信するためである。さらに別のコンテンツデータを
入力する場合には（Ｓ４０５）、上記の処理を繰り返
す。入力が済むと、入力したデータを配信サーバーシス
テムに送信する（Ｓ１１２）。

【００４２】次に、図４を用いて、送信されたデータを
受信する配信サーバーシステムの処理について説明す
る。配信サーバーシステムにおいて、コンテンツデータ
を受信すると（Ｓ１１３）、必要に応じサーバー管理者
においてコンテンツ内容の確認処理を行い（Ｓ２０
０）、組織内システムの確認を得る場合には（Ｓ２０
１）、組織内システムに送信し、コンテンツ内容の確認
処理を行う（Ｓ２０２）。広告などのコンテンツデータ
を修正する必要がある場合には（Ｓ２０３）、広告配信
者端末に送信（Ｓ２０４）し、Ｓ１１１に戻る。特に修
正をしない場合には、広告配信者端末において配信の確
認を行い（Ｓ１１４）、ＯＫであれば（Ｓ１１５）、配
信指示データ（配信予約を含む）を広告配信者端末から
送信し（Ｓ１１６）、配信サーバーシステムにおいて、
配信指示データ（配信予約を含む）を受信する（Ｓ１１
７）。

【００４３】配信サーバーシステムにおいては、配信対
象者を検索し抽出した抽出条件を含む配信指示と、配信
される電子メールに挿入される広告または広告へのハイ
パーリンクを含むコンテンツデータを、リモートマネー
ジャーが受領する（Ｓ１１８）。次いで、配信対象者を
検索し抽出した抽出条件を含む配信指示と、配信される
電子メールに挿入される広告または広告へのハイパーリ
ンクを含むコンテンツデータを、暗号化する（Ｓ１１
９）。以上の処理を経て、配信指示データに含まれる、
一または複数の組織内システムに対し送信する（Ｓ１２
０）。

【００４４】次に、図５及び図６を用いて、データを受
信した組織内システムにおける処理について説明する。
なお複数の組織内システムがある場合には、それぞれに
おいて同様の処理が行われる。一または複数の組織内シ
ステムにおいて受信され（Ｓ３００）、受信されたデー
タは復号化される（Ｓ３０１）。次に、抽出条件を含む
配信指示に基づき、前記の人事サーバから従業員の電子
メールアドレスを含む個人情報を抽出する（Ｓ３０
２）。組織内コンテンツを含む電子メールを生成するが
（Ｓ３０３）、生成される電子メールは、たとえば組織
内における社内報、福利構成や諸手続等の案内などの定
期的・不定期な情報の配信や、電子メールによる各種案
内、会報やニュース・業務連絡などの配信、その他の様
々な内容である。

【００４５】次に、配信される電子メールに挿入される
広告または広告へのハイパーリンクを含むコンテンツデ
ータを挿入する（Ｓ３０４）。前記のように、ログＤＢ
から行動履歴に基づき、または年齢、性別等の属性に応
じてコンテンツを挿入する場合には、図６に示すような
処理を行う。コンテンツデータに対応する、配信対象者
(ＩＤ等）または配信対象者の属性を抽出し（Ｓ４５
０）、配信される電子メールに挿入される広告または広
告へのハイパーリンクを含むコンテンツデータを挿入す
る（Ｓ３０４）。さらに別のコンテンツデータがある場
合には（Ｓ４５１）、同様の処理をさらに繰り返す。ま
た、従業員端末へ配信される電子メールには、一意に従
業員を識別するＩＤに応じて、広告主の広告等をＷＥＢ
上に掲載するための広告主ＷＥＢサーバーへの転送を行
う特殊なＵＲＬを挿入することができる。これをクリッ
ク等すれば閲覧が可能になると共に、クリック等をした
従業員のＩＤが従業員端末から広告ＷＥＢ掲載サーバに
送信されるので、行動履歴を図１１に示すように記録蓄
積することが可能になる。

【００４６】以上の処理により、電子メールが従業員端
末に送信され（Ｓ３０５）、従業員端末において受信さ
れて（Ｓ３０９）、従業員端末においては広告の閲覧、
クリック等をすることが可能になる（Ｓ３１０）。エラ
ーメールがあった場合などには（Ｓ３０６）、エラーリ
ストを集計し、ＤＢ更新等を組織内システムにおいて行
う（Ｓ３０７）。また、組織内システムから配信数等を
配信サーバーシステムに送信する（Ｓ３０８）。

【００４７】配信サーバーシステムにおいては、図７に
示すように、組織内システムから送信された配信数等に
基づき、配信レポートを作成し、配信数レポートの受信
または閲覧が、組織内システム管理者等において可能に
なる。配信サーバーシステムにおいては支払報告書を作
成し、それぞれの組織内システムに送信して、支払報告
書が各組織内システムにおいて受領される。これによ
り、広告配信を従業員に対し行った各組織は、請求書を
送付し、入金を得ることができる。

【００４８】また、配信サーバーシステムにおいては、
図８に示すように、配信・到達数を取得すると共に、開
封数・クリック数等の行動履歴などを取得し、集計デー
タベース、データマイニングデータベースなどにデータ
を蓄積することができる。配信レポートを作成し、組織
内システムへ支払報告書発行し、請求書受領を受領して
支払を行う。また、広告配信者端末へ請求書を送付し
て、入金を得ることができる。

【００４９】ここで、広告配信者への請求金額の算出処
理、及び、各組織内システム（会社等）への配信手数料
の支払金額の算出処理の一例について、図１２及び図１
３を用いて説明する。配信が完了すると、各組織内シス
テムから送信される、配信完了数の通知を、配信サーバ
ーシステムが受領する（Ｓ５００）。配信サーバーシス
テムにおいては、それぞれの組織内システムごとの、配
信完了数を集計する（Ｓ５０１）。次いで、配信完了数
あたりの広告出稿料金単価を参照するが（Ｓ５０２）、
参照するデータの一例としてはたとえば図１４に示すよ
うなデータである。広告配信者に対する、配信完了分の
広告出稿料金合計を算出し（Ｓ５０３）、広告配信者へ
の請求金額データとして記憶する（Ｓ５０４）。

【００５０】次に、それぞれの組織内システムごとの、
配信完了数あたりの広告配信手数料料金単価を参照する
が（Ｓ５０５）、その一例としてはたとえば図１４に示
すようなデータである。組織内システムごとの、配信完
了分の広告配信手数料料金を算出し（Ｓ５０６）、組織
内システムごとの、広告配信手数料データとして記憶す
る（Ｓ５０７）。また、広告配信手数料の一部または全
部を、各組織内の従業員に対し還元する形態をとること
もできる。従業員に対する還元をする場合には、個々の
従業員に対して、個別に電子メールの受信や閲覧・クリ
ックなどの履歴に応じて還元をすることもできる。ある
いは従業員全体（たとえば会社が管理する福利厚生費
や、４０１Ｋなどの積立金、従業員持株会・組合など）
に対する還元とすることもできる。

【００５１】さらに、広告配信手数料の還元の別の形態
としては、広告等を出稿した広告主から、該当するそれ
ぞれの企業等の組織・その従業員に対して、電子メール
の配信数や閲覧・クリック等に応じた商品・サービス等
の価格割引などを提供することもできる。また、組織内
システムにおいて従業員向けのポータルＷＥＢサイトな
どを設けて、上記の商品・サービス等の価格割引情報
や、従業員等に還元される料金、福利厚生情報などを、
従業員端末から閲覧可能に提供することができる。さら
に、従業員向けのポータルＷＥＢサイトにおいて、広告
主からその組織内の従業員等向けの広告などの情報を掲
載したり、広告主から提供されるアンケート等に対する
従業員からの回答を収集したりして、さらに広告配信手
数料の還元を受けることもできる。

【００５２】次に、所定期間が経過するまでの間、従業
員端末からのアクセスなどの行動履歴を記憶して、これ
を料金算出に用いる場合には、下記のような処理を行
う。広告ＷＥＢ掲載サーバにおいて、従業員端末からの
アクセスを収集し記録し（Ｓ５０８）、アクセスログ
（ＩＤ等）から、従業員の行動履歴を、各組織内システ
ムごとに集計する（Ｓ５０８）。これによりどの会社等
から従業員がアクセスしてきたかを集計する。行動履歴
（クリック等）ごとの広告出稿料金単価を参照し（Ｓ５
０９）、広告配信者に対する、全組織・従業員の広告出
稿料金合計を算出する（Ｓ５１０）。算出されたデータ
は、広告配信者への請求金額データとして、配信完了分
の料金に加算し、記憶する（Ｓ５１１）。また、組織内
システムごとの、行動履歴ごとの広告配信手数料料金単
価を参照し（Ｓ５１２）、組織内システムごとの、行動
履歴の広告配信手数料料金を算出する（Ｓ５１３）。算
出されたデータは、組織内システムごとの、行動履歴の
広告配信手数料データとして、配信完了分のデータに加
算し、記憶する（Ｓ５１４）。広告配信者への請求書の
発行処理を行い（Ｓ５１５）、また、各組織への支払報
告書の発行処理を行う（Ｓ５１６）。

【００５３】次に、本発明の実施形態の一例としては、
配信サーバーシステムを利用する広告配信者端末、ある
いは各組織内システムからアクセス可能なポータルサイ
トを配信サーバーシステムに設けることにより、様々な
データを記憶させたり、閲覧をしたり、その他の用途に
利用可能にすることができる。こうした場合には、前記
の配信サーバーシステムに、ＷＥＢサーバーが備えら
れ、ＩＤやパスワード等の認証情報を用いたアクセス管
理により、各広告配信者端末、あるいは各組織内システ
ムからアクセスすることができるようされる。

【００５４】その第一の形態としては、広告配信者端末
から操作を行い、一または複数の配信先企業等の組織内
における配信対象者を検索し抽出した際の検索条件デー
タまたは検索・抽出結果データ、広告配信者端末から送
信された配信指示データ、配信履歴データ、配信される
電子メールに挿入された広告または広告へのハイパーリ
ンクを含むコンテンツデータ、広告出稿料金のいずれか
を、広告配信者ごとに記憶する。広告配信者ごとに設定
されＷＥＢサーバーに記憶されるポータルサイトに広告
配信者端末からアクセスして、ＷＥＢサーバーに記憶さ
れるデータにアクセス可能になり、たとえば過去の検索
・抽出結果データや配信指示データ、コンテンツデータ
などを利用して、再度配信を行ったり、広告出稿料金を
確認したりすることができる。

【００５５】次に第二の実施形態としては、広告配信者
端末から配信サーバーを介して送信された配信データ、
配信履歴データ、配信される電子メールに挿入された広
告または広告へのハイパーリンクを含むコンテンツデー
タ、広告配信手数料のいずれかを、企業などの組織ごと
に記憶するＷＥＢサーバーが前記の配信サーバーシステ
ムに備えられる。企業などの組織ごとに設定されＷＥＢ
サーバーに記憶されるポータルサイトに組織内システム
からアクセスして、ＷＥＢサーバーに記憶されるデータ
にアクセス可能にされ、たとえば従業員等に送信された
配信履歴や、配信されたデータの内容、還元される広告
配信手数料などを確認することができる。

【００５６】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、各企業などの組織において、たとえば組織内にお
ける社内報、福利構成や諸手続等の案内などの定期的・
不定期な情報の配信や、電子メールによる各種案内、会
報やニュース・業務連絡などの配信を行う際に、年齢、
性別、地域、職種などの様々な属性に応じた広告等の配
信を可能にするシステムを提供することができる。ま
た、物品購入や福利厚生、厚生年金や確定拠出年金な
ど、各企業等において必要な商品・サービスの従業員へ
の紹介を行うことができる。さらに本発明においては、
配信対象者の抽出、絞り込みに際して、配信対象者の過
去の広告等の閲覧やクリックなどの行動履歴にも応じ
て、配信される電子メールに挿入されるコンテンツを使
い分けることが可能なシステムを提供することができ
る。

【００５７】さらに本発明においては、前記の配信サー
バーシステムが備える検索サーバーが記憶する、配信対
象者を抽出するためのデータは、配信先企業等の組織内
システムごとに従業員の属性及び人数等の個人情報を除
くデータとすることにより、個人情報の保護を図りつ
つ、様々な属性に応じた配信対象者の抽出、絞り込みを
行うことが可能なシステムを提供することができる。こ
れにより、個人情報の保護という社会的要請に応え、特
にＷＥＢ上での個人情報の取扱いに対する利用者の警戒
を解くことにより、広告等を配信する企業側も、個人情
報を保護しつつ、一方で個々の利用者に対しコミュニケ
ーションを行うことができる。

【００５８】さらに本発明においては、広告主、広告代
理店を通じて広告出稿・掲載・配信料金を徴収し、これ
を各企業などの組織に還元することにより、従業員に対
し組織内において配信される社内報、福利厚生や諸手続
等の案内などの定期的・不定期な情報の配信を、その企
業等における収入源として活用することができるシステ
ムを提供することができる。これにより、各種の情報が
配信により得られるとともに、従来は間接部門であった
企業内の組織・その従業員に対して還元が行われるよう
になれば新たな財源とすることができる。しかも財源と
してこの還元のシステムが定着すれば、広告などの情報
を配信する広告主にとっても、以後定期的に各組織・従
業員に適した広告等の情報を配信することができ、商品
・サービスの照会先・販路として確立することができ
る。さらに、広告配信手数料の還元の別の形態として
は、広告等を出稿した広告主から、該当するそれぞれの
企業等の組織・その従業員に対して、電子メールの配信
数や閲覧・クリック等に応じた商品・サービス等の価格
割引などを提供することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の基本的な構成の一例を示すシステム構
成図である。

【図２】広告配信者端末から配信サーバーシステムに対
し配信指示を行う処理の一例を示すフローチャートであ
る。

【図３】広告配信者端末から配信サーバーシステムに対
し配信指示を行う処理の一例を示すフローチャートであ
る。

【図４】送信されたデータを受信する配信サーバーシス
テムの処理の一例を示すフローチャートである。

【図５】データを受信した組織内システムにおける処理
の一例を示すフローチャートである。

【図６】データを受信した組織内システムにおける処理
の一例を示すフローチャートである。

【図７】配信サーバーシステムにおいて、組織内システ
ムから送信された配信数等に基づき、配信レポートを作
成する処理の一例を示すフローチャートである。

【図８】配 信サーバーシステムにおいては、配信・到
達数を取得すると共に、開封数・クリック数等の行動履
歴などを取得し、集計データベース、データマイニング
データベースなどにデータを蓄積する処理の一例を示す
フローチャートである。

【図９】組織内システムの人事サーバが備える従業員の
データベースの一例を示す図である。

【図１０】個人情報を除く、従業員の属性及び人数等の
データの一例を示す図である。

【図１１】広告ＷＥＢ掲載サーバに蓄積される、ＩＤで
識別される従業員ごとの閲覧履歴・行動履歴を示すデー
タの一例を示す図である。

【図１２】広告配信者への請求金額の算出処理、及び、
各組織内システム（会社等）への配信手数料の支払金額
の算出処理の一例を示すフローチャートである。

【図１３】広告配信者への請求金額の算出処理、及び、
各組織内システム（会社等）への配信手数料の支払金額
の算出処理の一例を示すフローチャートである。

【図１４】広告出稿料金単価・配信手数料単価として参
照するデータの一例を示す図である。

【図１５】配信サーバーシステムと各組織内システムと
を、セキュリティゲートウェイを介して接続する実施形
態の一例を示す図である。

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 広告をＷＥＢに掲載すると共に、配信さ
   れる電子メールに挿入する広告主または広告代理店等が
   備える、入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記
   憶手段等を備えるコンピュータや携帯情報端末等の広告
   配信者端末と、企業等の組織内システムにおいて電子メ
   ールにより組織内電子メール配信を受ける従業員が備え
   る、入力手段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手
   段等を備えるコンピュータや携帯情報端末等の従業員端
   末からアクセスが行われ、広告主の操作により情報処理
   を行うための配信サーバーシステムであって、配信対象
   者を設定するためのデータを、配信先企業等の組織内シ
   ステムごとに記憶すると共に、広告配信者端末から操作
   を行い、一または複数の配信先企業等の組織内における
   配信対象者を検索し抽出するためのプログラムを記憶す
   る検索サーバーと、広告配信者端末からの配信指示を受
   け、一または複数の配信先企業等の組織内において電子
   メールによる配信を行うための配信指示システムを含む
   プログラムを記憶するリモートマネージャーと、を少な
   くとも含み構成される配信サーバーシステムと、前記の
   一または複数の企業等の組織内システムに設けられ、企
   業等の組織内システムにおいて電子メールにより組織内
   電子メール配信を受ける従業員が備える、入力手段、制
   御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等を備えるコン
   ピュータや携帯情報端末等の従業員端末に対し電子メー
   ルを配信する組織内システムであって、企業等の組織内
   システムにおいて電子メール配信を受ける従業員に関す
   るデータを記憶する人事サーバと、前記のリモートマネ
   ージャーからの配信指示を受けて、前記の人事サーバを
   参照し、配信対象者を抽出して組織内において電子メー
   ルの配信を行う際に抽出された配信対象者への電子メー
   ルに所定の広告を挿入するプログラムを記憶するエージ
   ェントと、組織内において電子メールの配信を行うメー
   ルサーバと、を少なくとも含む組織内システムと、から
   構成され、前記の配信される電子メールのデータには、
   組織内システムにおいて入力され備えられるコンテンツ
   データと、前記の配信サーバーシステムから送信され挿
   入される広告または広告へのハイパーリンクを含むコン
   テンツデータと、が少なくとも含まれており、電子メー
   ルの配信を行うことを特徴とする、電子メール配信シス
   テム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の発明において、企業等
   の組織内システムにおいて電子メール配信を受ける従業
   員に関するデータが含む個人情報は、前記の組織内シス
   テムにおいてのみ記憶管理され、前記の配信サーバーシ
   ステムが備える検索サーバーが記憶する、配信対象者を
   抽出するためのデータは、配信先企業等の組織内システ
   ムごとに従業員の属性及び人数等の個人情報を除くデー
   タであって、広告配信者端末から操作を行い、従業員の
   属性及び人数等に基づき、一または複数の配信先企業等
   の組織内における配信対象者を検索し設定して、配信指
   示を送信することにより、一または複数の配信先企業等
   の組織内において電子メールによる配信を行うことを特
   徴とする、請求項１に記載の電子メール配信システム。
3. 【請求項３】 請求項１または２に記載の発明におい
   て、企業等の組織内システムにおいて電子メール配信を
   受ける従業員に関するデータが含む個人情報は、前記の
   組織内システムにおいてのみ記憶管理され、前記の配信
   サーバーシステムが備える検索サーバーが記憶する、配
   信対象者を抽出するためのデータは、企業内に設置され
   たエージェント上のＤＢアクセスエージェント及びリモ
   ートエージェントが、従業員の属性や人数等を取得し、
   暗号化した後にネットワークを介して転送し、前記の検
   索サーバーに記憶され人事データを直接検索せずに配信
   対象者を抽出することを特徴とする、請求項１または２
   のいずれかに記載の電子メール配信システム。
4. 【請求項４】 請求項１〜３に記載の発明において、前
   記の配信サーバーシステムが備えるリモートマネージャ
   ーは、一または複数の配信先企業等の組織内において電
   子メールによる配信を行うための配信指示を送信する際
   に、広告配信者端末からの指示を受けて、一または複数
   の配信先企業等の組織内における配信対象者を検索し抽
   出した抽出条件を含む配信指示と、配信される電子メー
   ルに挿入される広告または広告へのハイパーリンクを含
   むコンテンツデータとを、前記の組織内システムに送信
   し、一または複数の各組織内システムにおいては、配信
   先企業等の組織内における配信対象者を検索し抽出した
   抽出条件を含む配信指示に基づき、前記の人事サーバか
   ら従業員の電子メールアドレスを含む個人情報を抽出す
   ることにより、従業員の電子メールアドレスを含む個人
   情報を、前記の配信サーバーシステムと組織内システム
   との間で送受信することなく、一または複数の配信先企
   業等の組織内において電子メールによる配信を行うこと
   を特徴とする、請求項１〜３のいずれかに記載の電子メ
   ール配信システム。
5. 【請求項５】 請求項１〜４に記載の発明において、前
   記の配信サーバーシステムには、広告主の広告等をＷＥ
   Ｂ上に掲載するための広告主ＷＥＢサーバーへの従業員
   端末からのアクセス記録を記憶するログＤＢを備える広
   告ＷＥＢ掲載サーバが備えられることを特徴とする、請
   求項１〜４のいずれかに記載の電子メール配信システ
   ム。
6. 【請求項６】 請求項５に記載の発明において、従業員
   端末へ配信される電子メールには、一意に従業員を識別
   するＩＤが挿入されることを特徴とする、請求項５に記
   載の電子メール配信システム。
7. 【請求項７】 請求項６に記載の発明において、従業員
   端末へ配信される電子メールには、一意に従業員を識別
   するＩＤに応じて、広告主の広告等をＷＥＢ上に掲載す
   るための広告主ＷＥＢサーバーへの転送を行う特殊なＵ
   ＲＬとが挿入されることを特徴とする、請求項６に記載
   の電子メール配信システム。
8. 【請求項８】 請求項６または７に記載の発明におい
   て、従業員端末から前記の広告ＷＥＢ掲載サーバにアク
   セスが行われる際に、前記の従業員端末から、前記の一
   意に従業員を識別するＩＤを含むデータが送信され、従
   業員の一意なＩＤを元に行動履歴を収集し、最適な広告
   等を表示することを特徴とする、請求項６または７のい
   ずれかに記載の電子メール配信システム。
9. 【請求項９】 請求項１〜８に記載の発明において、配
   信完了数及び従業員の行動履歴に基づき、配信サーバー
   システムにおいて、広告配信者に対する広告出稿料金、
   及びそれぞれの組織内システムまたは従業員等に対する
   配信手数料を算出することを特徴とする、請求項１〜８
   のいずれかに記載の電子メール配信システム。
10. 【請求項１０】 請求項１〜９に記載の発明において、
    広告配信者端末から操作を行い、一または複数の配信先
    企業等の組織内における配信対象者を検索し抽出した際
    の検索条件データまたは検索・抽出結果データ、広告配
    信者端末から送信された配信指示データ、配信履歴デー
    タ、配信される電子メールに挿入された広告または広告
    へのハイパーリンクを含むコンテンツデータ、広告出稿
    料金のいずれかを、広告配信者ごとに記憶するＷＥＢサ
    ーバーが前記の配信サーバーシステムに備えられ、広告
    配信者ごとに設定されＷＥＢサーバーに記憶されるポー
    タルサイトに広告配信者端末からアクセスして、ＷＥＢ
    サーバーに記憶されるデータにアクセス可能なことを特
    徴とする、請求項１〜９のいずれかに記載の電子メール
    配信システム。
11. 【請求項１１】 請求項１〜１０に記載の発明におい
    て、広告配信者端末から配信サーバーを介して送信され
    た配信データ、配信履歴データ、配信される電子メール
    に挿入された広告または広告へのハイパーリンクを含む
    コンテンツデータ、広告配信手数料のいずれかを、企業
    などの組織ごとに記憶するＷＥＢサーバーが前記の配信
    サーバーシステムに備えられ、企業などの組織ごとに設
    定されＷＥＢサーバーに記憶されるポータルサイトに組
    織内システムからアクセスして、ＷＥＢサーバーに記憶
    されるデータにアクセス可能なことを特徴とする、請求
    項１〜１０のいずれかに記載の電子メール配信システ
    ム。
12. 【請求項１２】 広告をＷＥＢに掲載すると共に、配信
    される電子メールに挿入する広告主が備える、入力手
    段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等を備え
    るコンピュータや携帯情報端末等の広告配信者端末と、
    企業等の組織内システムにおいて電子メールにより組織
    内電子メール配信を受ける従業員が備える、入力手段、
    制御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等を備えるコ
    ンピュータや携帯情報端末等の従業員端末からアクセス
    が行われ、広告主の操作により情報処理を行うための配
    信サーバーシステムであって、配信対象者を設定するた
    めのデータを、配信先企業等の組織内システムごとに記
    憶すると共に、広告配信者端末から操作を行い、一また
    は複数の配信先企業等の組織内における配信対象者を検
    索し抽出するためのプログラムを記憶する検索サーバー
    と、広告配信者端末からの配信指示を受け、一または複
    数の配信先企業等の組織内において電子メールによる配
    信を行うための配信指示システムを含むプログラムを記
    憶するリモートマネージャーと、を少なくとも含み構成
    され、一または複数の各組織内システムに対し、配信先
    企業等の組織内における配信対象者を検索し抽出した抽
    出条件を含む配信指示を送信し、一または複数の配信先
    企業等の組織内において電子メールによる配信を行うこ
    とを特徴とする、メール配信サーバーシステム。
13. 【請求項１３】 広告をＷＥＢに掲載すると共に、配信
    される電子メールに挿入する広告主が備える、入力手
    段、制御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等を備え
    るコンピュータや携帯情報端末等の広告配信者端末と、
    企業等の組織内システムにおいて電子メールにより組織
    内電子メール配信を受ける従業員が備える、入力手段、
    制御手段、表示手段、出力手段、記憶手段等を備えるコ
    ンピュータや携帯情報端末等の従業員端末からアクセス
    が行われ、広告主の操作により情報処理を行うための配
    信サーバーシステムに備えられ、配信対象者を設定する
    ためのデータを、配信先企業等の組織内システムごとに
    記憶する検索サーバーに対し、広告配信者端末から操作
    を行い、一または複数の配信先企業等の組織内における
    配信対象者を検索し抽出する処理と、広告配信者端末か
    らの配信指示を受け、一または複数の各組織内システム
    に対し、一または複数の配信先企業等の組織内における
    配信対象者を検索し抽出した抽出条件を含む配信指示
    と、配信される電子メールに挿入される広告または広告
    へのハイパーリンクを含むコンテンツデータとを、前記
    の組織内システムに送信する処理と、を行うことによ
    り、従業員の電子メールアドレスを含む個人情報を、前
    記の配信サーバーシステムと組織内システムとの間で送
    受信することなく、一または複数の配信先企業等の組織
    内において電子メールによる配信を行うことを特徴とす
    る、電子メール配信プログラム。