JPWO2011077645A1 - グルーピング連携システム、グルーピング連携方法、およびグルーピング処理フロー管理プログラム - Google Patents

グルーピング連携システム、グルーピング連携方法、およびグルーピング処理フロー管理プログラム Download PDF

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Abstract

グルーピング装置は、ユーザ情報を管理し、ユーザの集合から所定の条件に合致する部分集合を抽出するグルーピング処理を実行する。フロー制御装置は、複数のグルーピング装置のうち一のグルーピング装置にユーザの集合を送信し、複数のグルーピング装置にグルーピング処理に用いられる条件をそれぞれ送信する。一のグルーピング装置は、フロー制御装置が送信した集合にグルーピング処理を実行して抽出した第1部分集合を他のグルーピング装置に送信し、他のグルーピング装置は、一のグルーピング装置が送信した第1部分集合にグルーピング処理を実行して第2部分集合を抽出する。

Description

本発明はユーザ情報にもとづいてグルーピング処理を行うグルーピング連携システム、グルーピング連携方法、およびグルーピング処理フロー管理プログラムに関し、特に複数の装置によって保持されるユーザ情報を外部に流出させることなく、連携してグルーピング処理を行うことできるグルーピング連携システム、グルーピング連携方法、およびグルーピング処理フロー管理プログラムに関する。
複数の事業者に登録されたユーザ情報を利用して所定の条件に合致するユーザを抽出し、抽出したユーザに広告メッセージを送る場合がある。図24は、複数の事業者によって管理されているユーザ情報にもとづいてユーザを抽出する一般的なグルーピングシステムの構成例を示すブロック図である。
ここで、グルーピング処理とは、複数のユーザによる集合を母集団として、当該母集団からある条件に合致するユーザの集合を抽出する処理である。
図24に示すグルーピングシステムは、要求装置1100と、条件処理装置1200と、ユーザ情報保持装置A1300と、ユーザ情報保持装置B1400とを含み、通信ネットワークを介してそれぞれのユーザが持つユーザ端末1500に接続されている。なお、ユーザ情報保持装置A1300と、ユーザ情報保持装置B1400とは異なる事業者によって管理されているとする。
ユーザ情報保持装置A1300は、ユーザの年齢情報を保持し、ユーザ情報保持装置B1400は、ユーザの位置情報を保持している。そして、要求装置1100は、条件処理装置1200に、年齢と位置とに応じて、ユーザに広告メッセージを送信するという要求を送る。その後、条件処理装置1200は、ユーザ情報保持装置A1300に保持されているユーザ情報であるユーザの年齢情報、およびユーザ情報保持装置B1400に保持されているユーザ情報であるユーザの位置情報を利用してユーザをグルーピングし、ユーザ端末1500に広告メッセージを配信する。
図25は、ユーザを抽出する一般的なグルーピングシステムの動作を示すシーケンス図である。
まず、要求装置1100は、条件処理装置1200に対して、「年齢が10代」かつ「位置が田町」のユーザをグルーピングして欲しいというグルーピング条件と、そのグループに対して送りたい広告メッセージの内容とを送信し、広告配信を要求する(ステップS1−1)。
条件処理装置1200は、受け取ったグルーピング条件を評価するために、ユーザ情報保持装置A1300に各ユーザの年齢情報の取得を依頼する(ステップS1−2)。ユーザ情報保持装置A1300は、各ユーザの年齢情報を条件処理装置1200へ送る(ステップS1−3)。同様に、条件処理装置1200は、ユーザ情報保持装置B1400に各ユーザの位置情報の取得を依頼する(ステップS1−4)。条件処理装置1200は、ユーザ情報保持装置B1400が送信した位置情報を受け取る(ステップS1−5)。
そして、条件処理装置1200は、受け取った年齢情報と位置情報とを利用してグルーピング条件を評価し、「年齢が10代」かつ「位置が田町」なユーザをグルーピングする(ステップS1−6)。すなわち、抽出する。そして、グルーピングしたユーザのユーザ端末1500に広告メッセージを送信する(ステップS1−7)。
複数の事業者が有するユーザ情報を利用した一般的なグルーピングシステムでは、各事業者が有するユーザ情報を、グルーピングを行う事業者へ渡し、その事業者がグルーピングを行っていた。また、そのような場合、事前にお互いの事業者間で契約を結ぶなど、強い信頼関係を構築することで、お互いに交換したユーザ情報の外部流出や悪用が起きないようにしていた。
また、信頼関係のある事業者間で、ある事業者のユーザ情報を他の事業者へ渡す他の方法として、非特許文献1に記載されたLiberty Alliance Web Service Framework(以下、Liberty−WSFという)が知られている。
Liberty−WSFでは、ユーザ情報を有するWeb Service Providerとユーザ情報を取得するWeb Service Consumerとが存在し、Web Service Consumerがユーザの認証情報をWeb Service Providerに渡すことでWeb Service Providerが有するユーザ情報をWeb Service Consumerに送信する仕組みである。
特許文献1には、登録されたユーザ情報にもとづいてユーザを抽出し、抽出したユーザに広告情報を送信するシステムが記載されている。
特開2004−164141号公報(段落0037〜0094、図1)
"Liberty ID−WSF ウェブサービスフレームワークの概要 Version 1.0"、[online]、2004年、Liberty Alliance、[平成21年10月15日検索]、インターネット<URL:http://projectliberty.org/jp/resources/LAP-ID-WSF-archtecture-overview-v1.0-JP.pdf>
しかし、前述した一般的な方法の第1の問題点は、信頼関係があまり強くない事業者間では、ある事業者が管理しているユーザ情報を他の事業者へ渡すことがユーザ情報の流出につながったり、ユーザ情報を悪用されたりする恐れがあるということである。
事業者間で契約を結ぶなどの信頼関係を構築している場合は、ユーザ情報を他の事業者へ渡すことで問題が生じる可能性は低い。しかし、多くの事業者と連携したい場合は、多くの事業者とそれぞれ契約を結ぶことが煩雑である。また、小さな事業者は大きな事業者に比べてあまり信頼されない場合があり、そのような場合には契約を結ぶことが困難である。
そして、契約を結ぶことなくユーザ情報を他の事業者へ渡してしまうと、ユーザ情報が外部に流出したり、悪用されたりする恐れがある。
特許文献1に記載されているシステムで、複数の事業者が有するユーザ情報を利用して広告情報を送信する場合には、複数の事業者が広告情報を送信する事業者にユーザ情報を提供しなければならず、ユーザ情報が外部に流出したり、悪用されたりする恐れがある。
そこで、本発明は、複数の装置が保持するユーザ情報を外部に流出させることなく、連携してグルーピング処理を行うことできるグルーピング連携システム、グルーピング連携方法、およびグルーピング処理フロー管理プログラムを提供することを目的とする。
本発明によるグルーピング連携システムは、ユーザの情報であるユーザ情報を管理し、ユーザの集合から所定の条件に合致する部分集合を抽出するグルーピング処理を実行する複数のグルーピング装置と、複数のグルーピング装置のうち一のグルーピング装置にグルーピング処理の対象である複数のユーザによる集合を送信し、複数のグルーピング装置にグルーピング処理に用いられる条件をそれぞれ送信するフロー制御装置とを備え、一のグルーピング装置が、フロー制御装置が送信した集合にグルーピング処理を実行して抽出した第1部分集合を他のグルーピング装置に送信し、他のグルーピング装置が、一のグルーピング装置が送信した第1部分集合にグルーピング処理を実行して第2部分集合を抽出し、フロー制御装置が、ユーザの集合と、ユーザの集合からユーザを抽出するための複数の条件によって構成される基本グルーピング条件とを入力するフロー要求受付部と、フロー要求受付部に入力された基本グルーピング条件を構成する複数の条件をユーザ情報の種類に対応する条件である個別グルーピング条件に分解する条件分解部と、複数のグルーピング装置を対象として、グルーピング処理を実行する順番を決定する処理フロー決定部と、処理フロー決定部が決定した順番にもとづいて一のグルーピング装置にユーザの集合を送信し、条件分解部が分解した個別グルーピング条件と、処理フロー決定部が決定した順番にもとづく各グルーピング装置におけるグルーピング処理結果である部分集合の送信先を示す送信先情報とをそれぞれのグルーピング装置に送信する処理フロー送信部とを含み、グルーピング装置が、フロー制御装置が送信した個別グルーピング条件、送信先情報、およびフロー制御装置または他のグルーピング装置が送信したユーザの集合または部分集合を受信する受信部と、管理するユーザ情報にもとづいて、受信部が受信したユーザの集合または部分集合に含まれるユーザのうち受信部が受信した個別グルーピング条件に合致するユーザからなる部分集合を抽出する条件評価部と、受信部が受信した送信先情報によって示される送信先に、条件評価部が抽出した部分集合を送信する評価結果送信部とを含むことを特徴とする。
本発明によるグルーピング連携方法は、フロー制御装置が、ユーザの集合と、ユーザの集合からユーザを抽出するための複数の条件によって構成される基本グルーピング条件とを入力し、入力された基本グルーピング条件を構成する複数の条件をユーザ情報の種類に対応する条件である個別グルーピング条件に分解し、複数のユーザによる集合から個別グルーピング条件に合致するユーザを抽出するグルーピング処理を実行する複数のグルーピング装置を対象として、グルーピング処理を実行する順番を決定し、決定した順番にもとづいて一のグルーピング装置にユーザの集合を送信し、個別グルーピング条件と、順番にもとづく各グルーピング装置におけるグルーピング処理結果である部分集合の送信先を示す送信先情報とをそれぞれのグルーピング装置に送信し、一のグルーピング装置が、送信された個別グルーピング条件、送信先情報、およびユーザの集合を受信し、管理するユーザ情報にもとづいて、受信したユーザの集合に含まれるユーザのうち受信した個別グルーピング条件に合致するユーザからなる部分集合を抽出し、受信した送信先情報によって示される送信先に、抽出した部分集合を送信することを特徴とする。
本発明によるグルーピング処理フロー管理プログラムは、コンピュータに、ユーザの集合からユーザを抽出するための複数の条件によって構成される基本グルーピング条件を構成する複数の条件をユーザ情報の種類に対応する条件である個別グルーピング条件に分解する条件分解処理と、ユーザの集合から個別グルーピング条件に合致するユーザを抽出するグルーピング処理を実行する複数のグルーピング装置を対象として、グルーピング処理を実行する順番を決定する処理フロー決定処理と、処理フロー決定処理で決定した順番にもとづいて一のグルーピング装置にユーザの集合を送信し、条件分解処理で分解した個別グルーピング条件と、処理フロー決定処理で決定した順番にもとづく各グルーピング装置におけるグルーピング処理結果である部分集合の送信先を示す送信先情報とをそれぞれのグルーピング装置に送信する処理フロー送信処理とを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザ情報の流出の危険性が減少させることができる。その理由は、複数の異なるグルーピング装置で管理されているユーザ情報を他のグルーピング装置に送信せずに、グルーピング処理を行うことができるからである。つまり、他のグルーピング装置にユーザ情報を渡す必要がないので、ユーザ情報の送受信中や送信先のグルーピング装置の事業者が不正を犯すなどすることによるユーザ情報の流出の危険性を減少させることになる。
また、グルーピング装置の入力となるユーザ識別子の集合と条件を入力する装置と、グルーピング装置の出力となるユーザ識別子の集合を受け取る装置とが異なるので、グルーピング装置の入力と出力とから、ユーザ情報を推測することも困難になる。
本発明によるグルーピング連携システムの第1の実施形態の構成例を示すブロック図である。 グルーピング装置Aのユーザ情報保存部に保存されている情報の例を示す説明図である。 グルーピング装置Bのユーザ情報保存部に保存されている情報の例を示す説明図である。 検索情報保存部に保存されている情報の例を示す説明図である。 優先度保存部に保存されている情報の例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態のグルーピング連携システムの全体の処理の流れを示すシーケンス図である。 グルーピング装置Aの処理の流れを示すシーケンス図である。 グルーピング装置Aの条件評価部の動作を示すフローチャートである。 処理フロー決定装置の処理の流れを示すシーケンス図である。 グルーピング装置IDとユーザ情報の種類とグルーピング装置IDの優先順位とが関連付けられて保存される例を示す説明図である。 グルーピング装置IDとユーザ情報の種類とグルーピング装置が管理しているユーザのユーザ識別子のリストとが関連付けられて保存される例を示す説明図である。 グルーピング装置に応じて異なる母集団を渡す場合の動作を示すシーケンス図である。 ユーザ情報の種類と優先順位とが関連付けられて保存される例を示す説明図である。 本発明によるグルーピング連携システムの第2の実施形態の構成例を示すブロック図である。 ユーザ残存率情報保存部に保存される情報の例を示す説明図である。 本発明によるグルーピング連携システムの第3の実施形態の構成例を示すブロック図である。 事業者保存部に保存される情報の例を示す説明図である。 本発明によるグルーピング連携システムの第4の実施形態の構成例を示すブロック図である。 本発明によるグルーピング連携システムの第5の実施形態の構成例を示すブロック図である。 フロー決定ルール保存部に保存される情報の例を示す説明図である。 情報漏洩リスク保存部に保存される情報の例を示す説明図である。 ユーザ残留率情報保存部に保存される情報の例を示す説明図である。 本発明の概要を示すブロック図である。 複数の事業者によって管理されているユーザ情報にもとづいてユーザを抽出する一般的なグルーピングシステムの構成例を示すブロック図である。 ユーザを抽出する一般的なグルーピングシステムの動作を示すシーケンス図である。
実施形態1.
本発明の第1の実施形態について説明する。本実施形態では、userA,userB,userC,userD,userEという5名のユーザと、広告を送りたい広告主とが存在することを想定する。そして、広告主が、これらのユーザのうち、「年齢が10代であり、かつ、現在の位置が田町」であるユーザに広告メッセージを送ることを想定する。
図1は、本発明によるグルーピング連携システムの第1の実施形態の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の第1の実施形態のグルーピング連携システムは、処理フロー決定装置600、グルーピング装置A200、およびグルーピング装置B300を含む。
図1に示すように、処理フロー決定装置600、グルーピング装置A200、およびグルーピング装置B300は、通信ネットワーク800に接続されている。また、通信ネットワーク800には、要求入力端末100、グルーピング装置C400、情報送信装置500、およびユーザ端末700が接続されている。
上述した各装置は、プログラム制御により動作するコンピュータ(中央処理装置;プロセッサ;データ処理装置)である。
グルーピング装置A200は事業者Aによって管理され、グルーピング装置B300は事業者Bによって管理され、情報送信装置500は通信事業者によって管理されているとする。そして、userA,userB,userC,userD,userEはそれぞれ1台ずつユーザ端末700を所有しているとする。
本実施形態では、広告主は要求入力端末100を使って広告メッセージを送るための操作を行う。具体的には、例えば、どのようなユーザに対して広告メッセージを送りたいかという基本グルーピング条件が要求入力端末100に入力される。本発明によるグルーピング連携システムでは、要求入力端末100に入力された基本グルーピング条件に応じて、各グルーピング装置の処理の順番が決められる。
図1に示すように、グルーピング装置A200は、処理フロー受信部201と、条件保存部202と、入力集合受信部204と、条件評価部205と、ユーザ情報保存部207と、送信先保存部203と、評価結果送信部206とを含む。
処理フロー受信部201は、個別グルーピング条件と送信先情報とを入力として受け付ける機能と、個別グルーピング条件を条件保存部202に保存する機能と、送信先情報を送信先保存部203に保存する機能とを有する。
なお、基本グルーピング条件は、ユーザ情報にもとづいてユーザを抽出するための複数の条件を含む。また、個別グルーピング条件は、基本グルーピング条件に含まれていた複数の条件がユーザ情報の種類に対応して分解された条件である。送信先情報とは、グルーピング装置における処理結果の送信先を示す情報である。
条件保存部202は、個別グルーピング条件を保存する機能を有する。送信先保存部203は、送信先情報を保存する機能を有する。入力集合受信部204は、ユーザ識別子の集合を受け付ける機能と、その集合を条件評価部205に入力し、処理を依頼する機能を有する。なお、ユーザ識別子とは、各ユーザを識別するための情報である。
ユーザ情報保存部207は、ユーザ識別子とユーザの情報とを関連付けて保存する機能を有する。本実施形態では、グルーピング装置A200のユーザ情報保存部207は、ユーザの年齢情報を保存している。
図2は、グルーピング装置A200のユーザ情報保存部207に保存されている情報の例を示す説明図である。図2に示すように、ユーザ情報保存部207には、各ユーザのユーザ識別子と各ユーザの年齢とが対応づけられて保存されている。具体的には、図2に示すように、ユーザ識別子「userA」と年齢「10」とが対応づけられ、ユーザ識別子「userB」と年齢「15」とが対応づけられ、ユーザ識別子「userC」と年齢「19」とが対応づけられ、ユーザ識別子「userD」と年齢「25」とが対応づけられ、ユーザ識別子「userE」と年齢「30」とが対応づけられて保存されている。
条件評価部202は、ユーザ識別子の集合を受取る機能と、条件保存部202から個別グルーピング条件を取得する機能と、ユーザ情報保存部207から入力として受け取ったユーザ識別子によって示されるユーザのユーザ情報を取得する機能と、ユーザ情報を利用して、入力として受け取ったユーザ識別子によって示されるユーザのうち、個別グルーピング条件に合致するユーザの集合を抽出する機能と、抽出されたユーザのユーザ識別子の集合を評価結果送信部206に入力する機能とを有する。
評価結果送信部206は、ユーザ識別子の集合を受け取る機能と、送信先保存部203から送信先情報を取得する機能と、送信先情報によって示される送信先にユーザ識別子の集合を送信する機能とを有する。
グルーピング装置B300は、グルーピング装置A200と同様の構成で、同様の機能を有する。なお、本実施形態では、グルーピング装置B300のユーザ情報保存部は、ユーザの位置情報を保存している。
図3は、グルーピング装置B300のユーザ情報保存部に保存されている情報の例を示す説明図である。図3に示すように、グルーピング装置B300のユーザ情報保存部には、各ユーザのユーザ識別子と各ユーザの位置とが対応づけられて保存されている。具体的には、図3に示すように、ユーザ識別子「userA」と位置「田町」とが対応づけられ、ユーザ識別子「userB」と位置「田町」とが対応づけられ、ユーザ識別子「userC」と位置「渋谷」とが対応づけられ、ユーザ識別子「userD」と位置「田町」とが対応づけられ、ユーザ識別子「userE」と位置「新宿」とが対応づけられて保存されている。
情報送信装置500は、グルーピング装置B300からユーザ識別子の集合を受け取る機能と、要求入力端末100からメッセージ内容を受け取る機能と、そのユーザ識別子によって示されるユーザ端末700に対してメッセージを送信する機能とを有する。
ユーザ端末700は、情報送信装置500から受信したメッセージを表示する機能を有する。具体的には、情報送信装置500が送信したメッセージを受信して、当該メッセージを表示手段(図示せず)に表示させる機能を有する。
処理フロー決定装置600は、フロー要求受付部601と、条件分解部603と、グルーピング装置検索部602と、検索情報保存部606と、処理フロー決定部604と、優先度保存部607と、処理フロー送信部605とを含む。
フロー要求受付部601は、要求入力端末100から、基本グルーピング条件と広告配信先の母集団となるユーザ識別子の集合とを受け付ける機能を有する。また、受け付けた基本グルーピング条件とユーザ識別子の集合とを条件分解部603に入力する機能を有する。
条件分解部603は、基本グルーピング条件を受け付け、基本グルーピング条件をグルーピング装置A200またはグルーピング装置B300に送信するための個別グルーピング条件に分解する機能を有する。また、ユーザ識別子の集合と、分解した複数の個別グルーピング条件とをグルーピング装置検索部602に入力する機能を有する。
検索情報保存部606は、各グルーピング装置を示す識別子であるグルーピング装置IDと、そのグルーピング装置IDによって示されるグルーピング装置が管理するユーザ情報の種類とを関連付けて保存する機能を有する。
図4は、検索情報保存部606に保存されている情報の例を示す説明図である。図4に示す例では、グルーピング装置ID「グルーピング装置A」とユーザ情報の種類「年齢」とが対応づけられ、グルーピング装置ID「グルーピング装置B」とユーザ情報の種類「位置」とが対応づけられ、グルーピング装置ID「グルーピング装置C」とユーザ情報の種類「好み」とが対応づけられて保存されている。
グルーピング装置検索部602は、ユーザ識別子の集合と複数の個別グルーピング条件とを受け付ける機能と、検索情報保存部606に保存されている情報を参照し、各個別グルーピング条件を評価するために必要なユーザ情報を保持しているグルーピング装置IDを検索する機能とを有する。また、ユーザ識別子の集合と、複数の個別グルーピング条件と、抽出したグルーピング装置IDとを処理フロー決定部604に入力する機能を有する。
優先度保存部607は、グルーピング装置IDと優先順位とを関連付けて保存する機能を有する。
図5は、優先度保存部607に保存されている情報の例を示す説明図である。図5に示す例では、グルーピング装置ID「グルーピング装置A」と優先順位「1」とが対応づけられ、グルーピング装置ID「グルーピング装置B」と優先順位「2」とが対応づけられ、グルーピング装置ID「グルーピング装置C」と優先順位「3」とが対応づけられて保存されている。
処理フロー決定部604は、ユーザ識別子の集合である母集団と、複数の個別グルーピング条件と、個別グルーピング条件を評価できるグルーピング装置を示すグルーピング装置IDとを受け付ける機能と、優先度保存部607に保存されている情報を参照し、グルーピング装置IDの優先順位を取得し、その優先順位に従って、処理を実行するグルーピング装置の順番を決定する機能とを有する。
また、処理フロー決定部604は、決定した処理の順番に従って、処理を依頼するグルーピング装置IDと、グルーピング装置の処理結果を送信する送信先を示す送信先情報とを含んだ処理フロー情報を作成し、作成した処理フロー情報と母集団とを処理フロー送信部605に入力する機能を有する。
処理フロー送信部605は、処理フロー情報と母集団とを受け取り、処理フロー情報に含まれるグルーピング装置IDによって示されるグルーピング装置に対して、ユーザ識別子の集合と送信先情報とを送信する機能を有する。また、処理フロー決定部604によって決定された順番に従って、処理フローの最初のグルーピング装置に母集団を送る機能を有する。
次に、本発明の第1の実施形態のグルーピング連携システムの動作について、図面を参照して説明する。図6は、本発明の第1の実施形態のグルーピング連携システムの全体の処理の流れを示すシーケンス図である。図7は、グルーピング装置A200の処理の流れを示すシーケンス図である。図8は、グルーピング装置A200の条件評価部205の動作を示すフローチャートである。図9は、処理フロー決定装置600の処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、広告主が、要求入力端末100に、基本グルーピング条件と広告配信対象の母集団となるユーザ識別子の集合とを入力する。本例では、基本グルーピング条件として「年齢=10代∧位置=田町」、母集団として(userA,userB,userC,userD,userE)が入力されたとする。
要求入力端末100は、入力された基本グルーピング条件と母集団とを処理フロー決定装置600のフロー要求受付部601に送信する(ステップS2−1,S5−1)。
処理フロー決定装置600のフロー要求受付部601は、基本グルーピング条件と母集団とを受け取り、条件分解部603に入力する(ステップS5−2)。
条件分解部603は、基本グルーピング条件と母集団とを受け取り、基本グルーピング条件を分解して複数の個別グルーピング条件にする(ステップS5−3)。本例では、「年齢=10代∧位置=田町」という基本グルーピング条件をand条件で分解するとする。つまり、「年齢=10代∧位置=田町」を「年齢=10代」と「位置=田町」という2つの個別グルーピング条件に分解するとする。
そして、条件分解部603は、分解した個別グルーピング条件と母集団とをグルーピング装置検索部602に入力する(ステップS5−4)。
グルーピング装置検索部602は、個別グルーピング条件と母集団とを受け取る。そして、検索情報保存部606に保存されている情報を参照し、各個別グルーピング条件を評価するために必要なユーザ情報を保持しているグルーピング装置IDを検索する(ステップS2−2,S5−5,S5−6)。本例では、個別グルーピング条件が「年齢=10代」と「位置=田町」であり、検索情報保存部606には図4に例示した情報が保存されているので、検索の結果、年齢の情報を有するグルーピング装置Aと、位置の情報を有するグルーピング装置Bとが抽出される。
グルーピング装置検索部602は、抽出したグルーピング装置IDと、個別グルーピング条件のリストとの組み、および母集団の情報を処理フロー決定部604に入力する(ステップS5−7)。本例では、処理フロー決定部604に、「グルーピング装置IDと個別グルーピング条件との組みのリスト={(グルーピング装置A,「年齢=10代」),(グルーピング装置B,「位置=田町」)}, 母集団:(userA,userB,userC,userD,userE)」という情報が入力される。
処理フロー決定部604は、グルーピング装置IDと、個別グルーピング条件と、母集団とを受け取る。そして、優先度保存部607に保存されている情報を参照し、グルーピング装置IDの優先順位を取得する(ステップS5−8,S5−9)。本例では、優先度保存部607には、図5に例示した情報が保存されているので、グルーピング装置Aは優先順位が1、グルーピング装置Bは優先順位が2であるという情報が取得される。
そして、処理フロー決定部604は、取得した優先順位に従って、処理を実行するグルーピング装置の順番を決定する(ステップS2−3,S5−10)。本例では、グルーピング装置Aの優先順位はグルーピング装置Bの優先順位よりも上位であるので、処理フロー決定部604は、グルーピング装置A→グルーピング装置Bという順番に決定する。
そして、処理フロー決定部604は、決定した処理の順番に従って、処理を依頼するグルーピング装置IDと、そのグルーピング装置に依頼する個別グルーピング条件と、グルーピング装置での結果を送信する送信先情報とを含んだ処理フロー情報を作成する。そして、作成した処理フロー情報と母集団とを処理フロー送信部605に入力する(ステップS5−11)。
本例では、{(グルーピング装置A,「年齢=10代」,グルーピング装置B),(グルーピング装置B,「位置=田町」,情報送信装置)}という処理フロー情報と、(userA,userB,userC,userD,userE)という母集団とが入力される。
処理フロー送信部605は、処理フロー情報と母集団とを受け取り、処理フロー情報に示されたグルーピング装置に個別グルーピング条件と送信先情報とを送る(ステップS2−4,S2−5,S3−1,S5−12,S5−13)。本例では、処理フロー送信部605は、グルーピング装置A200に、「年齢=10代」という個別グルーピング条件とグルーピング装置Bという送信先情報とを送る。また、グルーピング装置B300に、「位置=田町」という個別グルーピング条件と情報送信装置という送信先情報とを送る。
グルーピング装置A200の処理フロー受信部201は、個別グルーピング条件と送信先情報とを受信し、個別グルーピング条件を条件保存部202に保存し、送信先情報を送信先保存部203に保存する(ステップS3−2,S3−3)。本例では、グルーピング装置A200は、「年齢=10代」という個別グルーピング条件と、グルーピング装置Bという送信先情報を受信する。またグルーピング装置B300は、「位置=田町」という個別グルーピング条件と、情報送信装置という送信先情報を受信する。
そして、処理フロー送信部605は、処理フローの最初に示されたグルーピング装置に母集団を送る(ステップS2−6,S3−4,S5−14)。本例では、グルーピング装置A200に(userA,userB,userC,userD,userE)という母集団が送られる。
グルーピング装置A200の入力集合受信部204は、処理フロー送信部605が送信した母集団であるユーザ識別子のリストを受信し、受信したユーザ識別子のリストを条件評価部205に入力する(ステップS3−5)。
条件評価部205は、ユーザ識別子のリストを受け取る(ステップS4−1)。そして、条件保存部202から個別グルーピング条件を取得する(ステップS3−6,S3−7,S4−2) 。
次に、条件評価部205は、評価結果を保存するための空の集合を作成する(ステップS4−3)。本例では、空の集合を集合RESULTとする。
条件評価部205は、受け取った各ユーザ識別子に対して、図8に示すステップS4−5,S4−6,S4−7,S4−8の処理を行う(ステップS4−4)。本例では、userA,userB,userC,userD,userEというユーザ識別子に対して処理を行う。userAを例に、ステップS4−5,S4−6,S4−7,S4−8の処理について説明する。
条件評価部205は、ユーザ情報保存部207からユーザ情報を取得する(ステップS3−8,S3−9,S4−5)。例えば、図2に例示した情報が保存されているユーザ情報保存部207からuserAのユーザ情報を取得することで、「年齢が10歳」という情報を取得することができる。
条件評価部205は、取得したユーザ情報を用いて個別グルーピング条件を評価する(S3−10,S4−6)。なお、「ユーザ情報を用いて個別グルーピング条件を評価する」とは、ユーザ情報が個別グルーピング条件に合致するか否かを判断することをいう。本例では、個別グルーピング条件は「年齢=10代」であり、userAのユーザ情報は「年齢が10歳」なので、個別グルーピング条件に合致する。
もし、個別グルーピング条件に合致していた場合、集合RESULTにユーザ識別子を追加する(ステップS4−7,S4−8)。本例では、userAを集合RESULTに追加する。
以上のようなステップS4−5,S4−6,S4−7,S4−8の処理をユーザ識別子毎に行う。本例では、userA,userB,userC,userD,userEというユーザ識別子に対して処理が行われる。本例では、userAは10歳、userBは15歳、userCは19歳、userDは25歳、userEは30歳であるので、userA、userB、userCが「年齢=10代」という個別グルーピング条件に合致する。そのため、集合RESULTは(userA,userB,userC)となる。
次に、条件評価部205は、個別グルーピング条件を評価して合致したユーザ識別子のリストである集合RESULTを評価結果送信部206に入力する(ステップS3−11,S4−9)。本例では、(userA,userB,userC)が送られる。なお、集合RESULTは、グルーピング処理が実行されることによってユーザの集合から抽出された第1部分集合に相当する。
評価結果送信部206は、集合RESULTであるユーザ識別子のリストを受け取る。そして、評価結果送信部206は、送信先保存部203から、送信先情報を取得する(ステップS3−12,S3−13)。本例では、グルーピング装置Bを示す送信先情報を取得する。
評価結果送信部206は、送信先情報によって示される送信先に、個別グルーピング条件を評価して合致したユーザ識別子のリストを送信する(ステップS2−8,S3−14)。本例では、評価結果送信部206は、グルーピング装置B300に(userA,userB,userC)を送る。
グルーピング装置B300の入力集合受信部がユーザ識別子のリストを受信し、グルーピング装置A200の条件評価部205と同様に個別グルーピング条件の評価が行われる(ステップS2−9)。
本例では、グルーピング装置B300の入力集合受信部が受信したユーザ識別子のリストはuserA,userB,userCである。グルーピング装置Bの条件保存部には、ステップS2−5の処理で送信された「位置=田町」という個別グルーピング条件が保存されている。グルーピング装置Bのユーザ情報保存部には、図3に例示したように、userAは田町、userBは田町、userCは渋谷、userDは田町、userEは新宿であるという情報が保存されている。よって、userA、userB、userCのうち「位置=田町」であるuserAとuserBとが個別グルーピング条件に合致する。なお、userAとuserBとを要素とする集合は、第1部分集合に対してグルーピング処理が施されたことによって抽出された第2部分集合に相当する。
そして、グルーピング装置B300は、送信先保存部に保存されている「情報送信装置」という送信先情報に従って、情報送信装置500に(userA,userB)というユーザ識別子のリストを送信する(ステップS2−10)。
広告主は、要求入力端末100に、送信先に送りたい広告メッセージを入力する。要求入力端末100は、広告メッセージの内容を情報送信装置500へ送る(ステップS2−11)。
情報送信装置500は、広告メッセージの内容を受け取り、ステップS2−10の処理で受信したリストに含まれるユーザ識別子によって示されるユーザのユーザ端末700に広告メッセージを送る(ステップS2−12)。本例では、userAとuserBとのユーザ端末700に広告メッセージが送られる。
本実施形態によれば、年齢情報を有する事業者Aのグルーピング装置A200と、位置情報を有する事業者Bのグルーピング装置B300とが連携し、一の装置がグルーピングを行い、グルーピング結果を次のグルーピング装置に送るように構成されているので、グルーピング装置の外部にユーザ情報が流出することなく、複数のユーザ情報を利用したグルーピングを行うことができる。
また、広告主によって要求入力装置100に入力されたどのようなユーザに広告を送りたいかの条件にもとづいて、処理フロー決定装置600が、各グルーピング装置に対して適切なグルーピング要求を行う。そのため、広告主がどのグルーピング装置に対してグルーピング要求をするかを考える負担を軽減することができるという効果がある。
また、本実施形態では、グルーピング装置内のユーザ情報が変更された場合は、その都度、グルーピング条件の評価を行うことになる。例えば、グルーピング装置A200においてuserCの年齢が19歳から20歳に変わった場合には、例えば、グルーピング装置A200の制御部(図示せず)の指示にもとづいて、ユーザ情報保存部207においてステップS3−9の処理が再度行われる。前述した例では、ステップS3−9の処理で、userAは10歳、userBは15歳、userCは20歳、userDは25歳、userEは30歳という情報が送られる。すると、userA、userBが「年齢=10代」という個別グルーピング条件に合致する。そのため、集合RESULTは(userA,userB)になる。そして、ステップS3−10以降の処理が行われる。
また、本実施形態では、各グルーピング装置に入力として渡されるユーザ識別子の集合を集合計算の母集団として考え、そして、その母集団のうち、個別グルーピング条件に合致するユーザ識別子の集合を抽出していた。つまり、本実施形態では、グルーピング装置に入力として渡されるユーザ識別子の集合をαとして、グルーピング装置が個別グルーピング条件に合致するとして抽出するユーザ識別子の集合をβとおくと、α⊃βという関係が成り立っていた。
しかし、本発明では、グルーピング装置に入力として渡されるユーザ識別子の集合を集合計算の母集団として考えなくてもよい。例えば、「ゲームを買ったユーザの友達」に広告を送りたい場合は、グルーピング装置に入力として渡されるユーザ識別子の集合から、全く別の集合を抽出してもよい。
例えば、userAの友達がuserXであり、userBの友達がuserYであったとして、個別グルーピング条件が「入力として渡すユーザ識別子の集合に含まれるユーザの友達」であったとする。この場合、グルーピング装置に入力として渡されるユーザ識別子の集合をゲームを買ったユーザである(userA,userB)とすれば、グルーピング装置が個別グルーピング条件に合致するとして抽出するユーザ識別子の集合は、(userX,userY)となる。
そして、この(userX,userY)に広告メッセージを送ることで、「ゲームを買ったユーザの友達」に広告を送ることができる。このように、本発明におけるグルーピング装置の個別グルーピング条件は、あるユーザ識別子の集合から、別のユーザ識別子の集合が抽出されるような条件が記述されていてもよい。
また、本実施形態では、送信先保存部203で保存される送信先情報はグルーピング装置の識別子であった。しかし、送信先情報は事業者を示す識別子であってもよい。例えば、処理の負荷を分散させるために、ある事業者内に同一のユーザ情報を保持する複数のグルーピング装置があった場合は、送信先情報は事業者を示す識別子であったほうがよい。そのような場合には、事業者によって管理されるいずれかの装置に対してグルーピング結果を送信し、事業者内部で実際に処理するグルーピング装置が決定されればよい。
また、本実施形態では、検索情報保存部606に、グルーピング装置IDとユーザ情報の種類とが関連付けられて保存されていたが、グルーピング装置IDと、ユーザ情報の種類と、グルーピング装置IDの優先順位とが関連付けられて保存されていてもよい。
図10は、グルーピング装置IDとユーザ情報の種類とグルーピング装置IDの優先順位とが関連付けられて保存される例を示す説明図である。図10に示すように、年齢情報を有するグルーピング装置が複数あった場合、ステップS5−5,S5−6の処理でグルーピング装置検索部602がグルーピング装置を検索したときに、グルーピング装置Dとグルーピング装置A200とが年齢情報を有するグルーピング装置として抽出される。
複数のグルーピング装置が抽出された場合には、どちらかのグルーピング装置をさらに選択しなければならないが、選択する基準として、検索情報保存部606に保存されている優先順位の情報を利用してもよい。例えば、図10に例示した優先順位が保存されていた場合には、グルーピング装置A200よりもグルーピング装置Dのほうが優先順位が上位であるので、グルーピング装置検索部602は、グルーピング装置Dを選択することになる。
また、本実施形態では、検索情報保存部606に、グルーピング装置IDとユーザ情報の種類とが関連付けられて保存されていたが、グルーピング装置IDと、ユーザ情報の種類と、グルーピング装置IDが管理しているユーザのユーザ識別子のリストとが関連付けられて保存されていてもよい。
図11は、グルーピング装置IDとユーザ情報の種類とグルーピング装置が管理しているユーザのユーザ識別子のリストとが関連付けられて保存される例を示す説明図である。図11に示す例では、年齢情報を有するグルーピング装置としてグルーピング装置Aとグルーピング装置Eとがあり、グルーピング装置A200は(userA,userC,userD)のユーザ情報を保持しており、グルーピング装置Eは(userB,userE)のユーザ情報を保持している。
そのような場合には、グルーピング装置検索部602は、ステップS5−5,S5−6の処理で、(userA,userC,userD)に対して、年齢情報を有するグルーピング装置A200と、位置情報を有するグルーピング装置300Bとを抽出し、(userB,userE)に対して、年齢情報を有するグルーピング装置Eと、位置情報を有するグルーピング装置B300とを抽出する。
このように、抽出されるグルーピング装置がユーザ毎に異なる場合は、グルーピング装置に渡す母集団を変えることになる。図12は、グルーピング装置に応じて異なる母集団を渡す場合の動作を示すシーケンス図である。図12に示す例において、ステップS6−1〜S6−3の処理は、図6に示すステップS2−1〜S2−3の処理と同様である。
図6に示すステップS2−4,2−5に対応する処理である図12に示すステップS6−4〜S6−6の処理について説明する。
処理フロー決定装置600は、グルーピング装置A200に対して、グルーピング条件は「年齢=10代」、送信先を「グルーピング装置B」と設定する(ステップS6−4)。よって、グルーピング装置A200は、グルーピング処理の結果の集合をグルーピング装置B300に送信する。また、処理フロー決定装置600は、グルーピング装置Eに対して、グルーピング条件は「年齢=10代」、送信先を「グルーピング装置B」と設定する(ステップS6−5)。よって、グルーピング装置Eは、グルーピング処理の結果の集合をグルーピング装置B300に送信する。処理フロー決定装置600は、グルーピング装置B300に対して、グルーピング条件は「位置=田町」、送信先を「情報送信装置」と設定する(ステップS6−6)。
図6に示すステップS2−6に対応する処理である図12に示すステップS6−7,S6−12の処理について説明する。
処理フロー決定装置600は、グルーピング装置A200に、母集団(userA,userC,userD)を送信する(ステップS6−7)。また、処理フロー決定装置600は、グルーピング装置Eに、母集団(userB,userE)を送信する(ステップS6−12)。
図12に示す例において、ステップS6−8〜S6−11の処理、およびステップS6−13〜S6−16の処理は、図6に示すステップS2−7〜S2−10の処理と同様である。また、図12に示す例において、ステップS6−17,S6−18の処理は、図6に示すステップS2−11,S2−12の処理と同様である。
図12に例示したように処理することで、年齢に関するグルーピングは、グルーピング装置A200とグルーピング装置Eとの両方を使い、位置に関するグルーピングはグルーピング装置B300を使うことが可能である。
また、優先度保存部607に、ユーザ集合に含まれる識別子の数が減る可能性が高いグルーピング装置の優先順位が上位に設定された情報が保存されていてもよい。本発明は、最初のグルーピング装置の処理によってユーザ集合に含まれる識別子の数を減らすことで、後のグルーピング装置が処理するユーザ数を減少させ、後のグルーピング装置の処理負担を軽減することができるという特徴がある。そのため、ユーザ集合に含まれる識別子の数を大きく減らせる可能性が高いグルーピング装置の優先順位を上位に設定することで、後のグルーピング装置の処理負担をより軽減するという効果が得られる。
また、優先度保存部607に、ユーザ情報が流出しても被害が小さいグルーピング装置の優先順位が上位に設定された情報が保存されていてもよい。本発明ではグルーピングの母集団となるユーザ識別子の集合と、グルーピングした結果のユーザ識別子の集合と、個別グルーピング条件とが流出した場合、これらの情報からある程度ユーザ情報を推測することが可能である。
例えば、(userA,userB)という母集団で、個別グルーピング条件が「性別=男性」であり、グルーピングした結果のユーザ識別子の集合が(userB)であった場合、userBは男性でuserAは女性であると推測されてしまう。
また、個別グルーピング条件が「年収が1億円以上」のように情報が流出すると悪用される可能性が高い条件であった場合、個別グルーピング条件が流出してしまうと、グルーピングした結果のユーザは、「年収が1億円以上」であることが知られてしまう。
以上に例示したように、本発明では、母集団や個別グルーピング条件やグルーピング結果から、母集団やグルーピング結果のユーザのユーザ情報を推測することが可能である。そのため、ユーザ情報が流出しても被害が小さいグルーピング装置で先に母集団を減らすことで、ユーザ情報の流出の危険性を下げることが有効である。よって、ユーザ情報が流出しても被害が小さいグルーピング装置の優先順位を上位に設定してもよい。
また、優先度保存部607に、変わる頻度が少ないユーザ情報を保持しているグルーピング装置の優先順位が上位に設定された情報が保存されていてもよい。本発明では、先に処理を行う上位のグルーピング装置で管理しているユーザ情報が頻繁に変わると、それに応じて後に処理を行う下位のグルーピング装置に渡されるユーザ識別子の集合も頻繁に変わることになる。このように、上位のユーザ情報が頻繁に変わると、下位のグルーピング装置でも処理を行う必要が出てくるため、処理負荷が増大する。そのため、頻繁に変化しないユーザ情報を保持するグルーピング装置が上位に設定されていることが望ましい。
また、本実施形態では、優先度保存部607に、グルーピング装置IDと優先順位を関連付けられて保存されていたが、ユーザ情報の種類と優先順位とが関連付けられて保存されていてもよい。図13は、ユーザ情報の種類と優先順位とが関連付けられて保存される例を示す説明図である。図13に示す例では、ユーザ情報の種類「年齢」と優先順位「1」とが関連付けられ、ユーザ情報の種類「位置」と優先順位「2」とが関連付けられ、ユーザ情報の種類「好み」と優先順位「3」とが関連付けられている。
優先度保存部607に図13に例示した情報が保存されている場合、処理フロー決定部604は、図9に示すステップS5−8,S5−9,S5−10でグルーピング装置の処理の順番を決定する場合に、グルーピング装置が有するユーザ情報の種類に対する優先順位に従ってグルーピング装置の処理の順番を決定する。
なお、図9に示すステップS5−8,S5−9,S5−10の処理に代えて、以下の処理が実行されてもよい。
すなわち、処理フロー決定部604が、グルーピング装置検索部602から、グルーピング装置IDと、個別グルーピング条件と、母集団とを受け取る。そして、優先度保存部607に保存されている情報を参照し、ユーザ情報の種類に対する優先順位を取得する。具体的には、例えば、処理フロー決定部604が、「グルーピング装置IDと個別グルーピング条件とである{(グルーピング装置A,「年齢=10代」),(グルーピング装置B,「位置=田町」)}、および母集団:(userA,userB,userC,userD,userE)という情報を受け取る。優先度保存部607には、図13に例示した情報が保存されているとする。この場合は、処理フロー決定部604は、年齢は優先順位が1、位置は優先順位が2であるという情報を取得する。
そして、ステップS5−10の処理に代わる処理として、処理フロー決定部604が、取得した優先順位に従って、グルーピング装置の処理の順番を決定する。ここでは、年齢の優先順位は位置の優先順位よりも上位であるので、年齢情報を有するグルーピング装置A200→位置情報を有するグルーピング装置B300という順番に決定される。よって、ユーザ情報の種類によって、グルーピングの順番を変えることができる。
また、本実施形態では、グルーピング装置は1種類のユーザ情報のみを管理していたが、複数種類のユーザ情報を管理し、複数のグルーピング条件の処理を行ってもよい。
また、本実施形態では、処理フロー決定装置600は、他の装置を介さずに各グルーピング装置に個別グルーピング条件と送信先情報とを送信していたが、他の装置を経由して送信するように構成されていてもよい。例えば、本実施形態のように、グルーピング装置A200→グルーピング装置B300という処理順番であった場合、グルーピング装置B300に渡すべき個別グルーピング条件と送信先情報とを、グルーピング装置A200経由で送信してもよい。
また、そのように構成された場合、個別グルーピング条件と送信先情報とをグルーピング装置A200の事業者に見られてしまうことを防ぐために、処理フロー決定装置600は、それらの情報をグルーピング装置B300と処理フロー決定装置600とで共有している秘密鍵で暗号化して送ってもよい。
処理フロー決定装置600が、個別グルーピング条件と送信先情報とを暗号化して送信する場合の処理について説明する。処理フロー決定装置600が、個別グルーピング条件と送信先情報とを暗号化して送信する場合、例えば、図6に示すステップS2−4,S2−5の処理を以下の処理に置き換える。
すなわち、処理フロー決定装置600は、グルーピング装置B300に送るための個別グルーピング条件と送信先情報とを事前にグルーピング装置B300との間で共有している秘密鍵で暗号化する。ここでは、処理フロー決定装置600は、グルーピング装置A200に(「年齢=10代」,グルーピング装置B)、グルーピング装置B300に(「位置=田町」,情報送信装置)という個別グルーピング条件と送信先情報とをそれぞれ送ろうとしていたとする。処理フロー決定装置600は、グルーピング装置B300に送ろうとしていた(「位置=田町」,情報送信装置)を暗号化する。なお、暗号化した個別グルーピング条件と送信先情報とをencrypted((「位置=田町」,情報送信装置))とする。
次に、処理フロー決定装置600は、グルーピング装置B300に送るための暗号化した個別グルーピング条件および送信先情報と、グルーピング装置A200に送るための個別グルーピング条件および送信先情報とを、グルーピング装置A200に送る。具体的には、処理フロー決定装置600は、グルーピング装置A200に、(「年齢=10代」,グルーピング装置B)と、encrypted((「位置=田町」 情報送信装置))とを送る。
次に、グルーピング装置A200は、自分宛の個別グルーピング条件と送信先情報とを保存する(図7に示すステップS3−2,S3−3)。そして、自分宛ではない暗号化されている個別グルーピング条件と送信先情報とを自分宛の送信先情報で示されているグルーピング装置へ送信する。具体的には、encrypted((「位置=田町」,情報送信装置))をグルーピング装置B300に送信する。
グルーピング装置B300は、受け取った暗号化されている個別グルーピング条件と送信先情報とを事前に処理フロー決定装置600との間で共有している秘密鍵で復号する。そして、復号した個別グルーピング条件と送信先情報とを保存する(図7に示すステップS3−2,S3−3)。
また、本実施例の処理フロー決定部604は、一の送信先を示す送信先情報を含む処理フロー情報を作成するように構成されているが、複数の送信先を示す送信先情報を含む処理フロー情報を作成するように構成されていてもよい。例えば、処理フロー決定部604が、送信先情報(グルーピング装置B,グルーピング装置C)を含む処理フロー情報を作成するように構成されていてもよい。そして、グルーピング装置A200は、そのような送信先情報にもとづいて、処理結果をグルーピング装置B300のみに送信するのではなく、グルーピング装置B300とグルーピング装置C400とに送信する。
具体的には、例えば、グルーピング装置A200は、「位置が田町」という個別グルーピング条件で処理した処理結果をグルーピング装置B300とグルーピング装置C400とに送信する。グルーピング装置B300は、さらに、「年齢が10代」という個別グルーピング条件で処理した処理結果を情報送信装置500に送信する。また、グルーピング装置C400は、「性別が男性」という個別グルーピング条件で処理した処理結果を情報送信装置500に送信する。
そのように構成された場合には、例えば、(「位置が田町」かつ「年齢が10代」または「性別が男性」)のように、「または」を含むグルーピング条件に対応することができる。
実施形態2.
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態では、予め決められた優先順位によって処理フローが決定されていたが、本実施形態では、決められた優先順位ではなく、各グルーピング装置が過去の処理でどのくらいのユーザを削減したのかに応じた情報を取得し、その情報にもとづいて優先順位を決めて処理フローを決定する。
図14は、本発明によるグルーピング連携システムの第2の実施形態の構成例を示すブロック図である。図14に示すように、本発明の第2の実施形態のグルーピング連携システムは、処理フロー決定装置600が、図1に示す第1の実施形態の処理フロー決定装置600の構成要素に加えて、ユーザ残存率情報保存部2602と残存率評価部2604とを含む。また、グルーピング装置A200が、評価結果数送信部3000を含む。
ユーザ残存率情報保存部2602は、グルーピング装置IDとユーザ残存率とを関連付けて保存する機能を有する。ユーザ残存率とは、グルーピング装置IDによって示されるグルーピング装置が、過去の処理でユーザ集合に含まれるユーザ識別子を削減した結果、どのくらい残存したのかを示す割合である。つまり、各グルーピング装置で個別グルーピング条件にもとづいて抽出されたユーザ数の割合である。
図15は、ユーザ残存率情報保存部2602に保存される情報の例を示す説明図である。図15に示す例では、グルーピング装置A200のユーザ残存率は0.5であり、グルーピング装置B300のユーザ残存率は0.01である。
残存率評価部2604は、評価結果数送信部3000からグルーピング装置IDと、ユーザ残存率とを取得する機能と、ユーザ残存率情報保存部2602から今までのユーザ残存率を取得する機能と、今までのユーザ残存率と、評価結果数送信部3000から受信したユーザ残存率との平均値をユーザ残存率情報保存部2602に保存する機能とを有する。
評価結果数送信部3000は、条件評価部205から、母集団のユーザの集合に含まれるユーザ識別子と、グルーピングを行った結果のユーザの集合に含まれるユーザ識別子とを得る機能と、「グルーピングを行った結果のユーザの集合に含まれるユーザ識別子の数÷母集団に含まれるユーザ識別子の数」の計算を行うことでユーザ残存率を算出する機能とを有する。そして、算出したユーザ残存率と自身のグルーピング装置IDとを残存率評価部2604に送信する機能を有する。なお、グルーピング装置B300およびグルーピング装置C400も、評価結果数送信部3000に相当する機能を有する。
次に、本発明の第2の実施形態のグルーピング連携システムの動作について説明する。本実施形態では、図7に示す条件評価部205のステップS3−11の処理の前に以下の処理が行われる。
すなわち、条件評価部205は、母集団と個別グルーピング条件を評価して合致したユーザ識別子のリストである集合RESULTとを評価結果数送信部3000に入力する。本例では、母集団は(userA,userB,userC,userD,userE)であるとし、条件評価部205は、集合RESULT(userA,userB,userC)を評価結果数送信部3000に入力したとする。
評価結果数送信部3000は、条件評価部205から、母集団のユーザの集合と、グルーピングを行った結果のユーザの集合とを受け取る。そして、「グルーピングを行った結果のユーザの集合に含まれるユーザ識別子の数÷母集団に含まれるユーザ識別子の数」の計算を行い、ユーザ残存率を算出する。ここでは、母集団は(userA,userB,userC,userD,userE)、集合RESULTは(userA,userB,userC)なので、3÷5=0.6と算出される。
評価結果数送信部3000は、算出したユーザ残存率と、自身のグルーピング装置IDとを残存率評価部2604に送信する。残存率評価部2604は、送信されたグルーピング装置IDとユーザ残存率とを受け取る。本例では、「グルーピング装置A」と「0.6」とを受け取ったとする。
残存率評価部2604は、ユーザ残存率情報保存部2602に保存されている情報を参照し、送信されたグルーピング装置IDの今までのユーザ残存率を取得する。本例では、ユーザ残存率情報保存部2602には図15に例示した情報が保存されているとし、残存率評価部2604は、グルーピング装置Aのユーザ残存率である0.5を取得する。
次に、残存率評価部2604は、今までのユーザ残存率と、評価結果数送信部3000から受信したユーザ残存率との平均値を算出して、ユーザ残存率情報保存部2602に保存する。本例では、今までのユーザ残存率は0.5であり、評価結果数送信部3000から受信したユーザ残存率は0.6であるので、(0.5+0.6)÷2=0.55が算出される。残存率評価部2604は、ユーザ残存率情報保存部2602に、グルーピング装置A200は0.55のユーザ残存率であるという情報を保存する。
また、本実施形態では、図9に示す処理フロー決定部604のステップS5−8,S5−9の処理の代わりに以下の処理が行われる。
すなわち、処理フロー決定部604は、グルーピング装置IDと、個別グルーピング条件と、母集団とを受け取る。そして、ユーザ残存率情報保存部2602に保存されている情報を参照し、グルーピング装置IDのユーザ残存率を取得する。本例では、処理フロー決定部604は、グルーピング装置Aのユーザ残存率は0.55であり、グルーピング装置Bのユーザ残存率は0.01という情報を取得するとする。
そして、処理フロー決定部604は、ユーザ残存率が小さい方のグルーピング装置が先に処理するように決定する。ユーザ残存率が小さいということは、過去の処理でより多くのユーザを削減したということである。本例では、グルーピング装置A200のユーザ残存率よりもグルーピング装置B300のユーザ残存率の方が小さいので、処理フロー決定部604は、グルーピング装置B→グルーピング装置Aという順番で処理すると決定する。
本実施形態によれば、グルーピング装置がどのくらいユーザを削減したのかという実績の情報を処理フロー決定装置600に渡すことで、どのグルーピング装置がどのくらいのユーザを削減できるかの予想を立てることができる。そして、ユーザをより多く削減できるグルーピング装置に先に処理させることで、後のグルーピング装置の処理負担を軽減するという効果が得られる。
実施形態3.
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態では、予め決められた優先順位にもとづいて処理フローを決定するのではなく、事業者保存部2606に保存されている情報を参照し、各ユーザ情報について、保持する事業者の数に応じて漏洩時の漏洩被害度を算出し、漏洩被害度が小さいユーザ情報を保持するグルーピング装置が優先的に処理することを特徴とする。
図16は、本発明によるグルーピング連携システムの第3の実施形態の構成例を示すブロック図である。図16に示すように、本発明の第3の実施形態のグルーピング連携システムは、処理フロー決定装置600が、図1に示す第1の実施形態の処理フロー決定装置600の構成要素に加えて、情報漏洩リスク計算部2607を含む。
事業者保存部2606は、ユーザ情報の種類ごとにどのグルーピング装置によって保持されているのかを示す情報を保存している。図17は、事業者保存部2606に保存される情報の例を示す説明図である。
図17に示す例では、事業者保存部2606に、ユーザ情報「年齢」はグルーピング装置A200、グルーピング装置B300およびグルーピング装置C400によって保持され、ユーザ情報「位置」はグルーピング装置Dおよびグルーピング装置Eによって保持され、ユーザ情報「年収」はグルーピング装置Fによって保持されていることを示す情報が保存されている。
情報漏洩リスク計算部2607は、処理フロー決定部604からユーザ情報の種類を受け取る機能と、事業者保存部2606に保存されている情報を参照し、ある種類のユーザ情報が漏洩したときの被害の度合いである漏洩被害度を算出する機能と、算出した漏洩被害度を処理フロー決定部604に入力する機能とを有する。
情報漏洩リスク計算部2607は、指定されたユーザ情報の種類を保持するグルーピング装置の個数にもとづいて、漏洩被害度を算出する。ユーザ情報を保持するグルーピング装置が多い場合は、そのユーザ情報は一般的なユーザ情報であると考えられるので、漏洩被害度は低いと考えられる。例えば、年齢や性別のようなユーザ情報は、多くのサービス事業者に登録されていることが多いので、一般的な情報であり、漏洩被害度は低いであろう。
次に、本発明の第2の実施形態のグルーピング連携システムの動作について説明する。本実施形態では、図9に示す処理フロー決定部604のステップS5−8〜S5−10の処理に代えて、以下の処理が実行される。
すなわち、処理フロー決定部604は、グルーピング装置IDと、個別グルーピング条件と、母集団とを受け取る。そして、処理フロー決定部604は、各個別グルーピング条件における個別グルーピング条件に含まれるユーザ情報の種類を情報漏洩リスク計算部2607に入力し、その種類のユーザ情報が漏洩したときの漏洩被害度の計算を依頼する。本例では、処理フロー決定部604は、{(グルーピング装置A,「年齢=10代」),(グルーピング装置B,「位置=田町」)}という個別グルーピング条件を受け取っているとし、年齢および位置というユーザ情報の種類を情報漏洩リスク計算部2607に入力するとする。
情報漏洩リスク計算部2607は、ユーザ情報の種類を受け取り、事業者保存部2606に保存されている情報を参照し、漏洩被害度を算出する。漏洩被害度の算出は、受け取ったユーザ情報の種類を保持するグルーピング装置の個数の逆数を求めることで算出する。
本例では、事業者保存部2606には図17に例示した情報が保存され、年齢情報を保持するグルーピング装置は、グルーピング装置A200、グルーピング装置B300、およびグルーピング装置C400の3台であるとする。そのため、情報漏洩リスク計算部2607は、年齢の漏洩被害度は約0.33であると算出する。同様に、情報漏洩リスク計算部2607は、位置情報を保持するグルーピング装置は2台であるので、漏洩被害度は0.5であると算出する。
情報漏洩リスク計算部2607は、算出した漏洩被害度を処理フロー決定部604に入力する。本例では、(年齢,0.33),(位置,0.5)という情報を入力したとする。
処理フロー決定部604は、情報漏洩リスク計算部2607から漏洩被害度を受け取り、漏洩被害度が小さいユーザ情報を保持するグルーピング装置が優先的に処理するように判断する。本例では、年齢の漏洩被害度のほうが位置の漏洩被害度よりも小さいので、年齢のユーザ情報を保持するグルーピング装置A200に先に処理を実行させ、その後グルーピング装置Dに処理を実行させると判断する。
本実施形態によれば、ユーザ情報の漏洩時の被害が小さいユーザ情報を保持するグルーピング装置の処理を先に行うことができるので、ユーザ情報が漏洩した場合でも被害を小さく抑えることができる。
実施形態4.
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態では、母集団や個別グルーピング集合の入力元となる装置と、出力先となる装置とが同一の装置であるか確認することを特徴とする。
以上に述べた各実施形態において、母集団とグルーピングされた結果のユーザとの両方を知られた場合に、当該グルーピングの処理を実行したグルーピング装置が保持しているユーザ情報を推測される可能性がある。
具体的には、例えば、母集団がuser1〜user100であり、グルーピングされた結果のユーザがuser1〜user50である場合に、母集団とグルーピングされた結果のユーザとの両方を知られると、当該グルーピングの処理を実行したグルーピング装置が保持しているユーザ情報は母集団の半分に合致するような情報であることを推測されうる。そして、母集団の半分に合致するようなユーザ情報とは、性別であると推測されうる。一般に、年齢や、位置等のユーザ情報であれば、母集団の半分に合致するということは考えにくいからである。よって、グルーピングの処理を実行したグルーピング装置が保持しているユーザ情報を推測されうる。
さらに、user1が男性であり、user51が女性であることが知られると、user1〜user50が男性であり、user51〜user100が女性であると推測されうる。つまり、母集団とグルーピングされた結果のユーザとの両方を知られた場合に、母集団やグルーピングされた結果のユーザのユーザ情報を推測される可能性がある。
また、個別グルーピング条件とグルーピングされた結果のユーザとの両方を知られた場合にも、グルーピングされた結果のユーザのユーザ情報を推測される可能性がある。
具体的には、例えば、個別グルーピング条件が「性別=男性」であり、グルーピングされた結果のユーザがuserAである場合、個別グルーピング条件とグルーピングされた結果のuserAとが知られると、userAが男性であることが推測可能である。
そこで、本実施形態のグルーピング連携システム、同一の事業者等に、個別グルーピング条件とグルーピングされた結果のユーザとを知られること、および母集団とグルーピングされた結果のユーザとを知られることを防ぐための構成を有する。
図18は、本発明によるグルーピング連携システムの第4の実施形態の構成例を示すブロック図である。図18に示すように、本発明の第4の実施形態のグルーピング連携システムは、グルーピング装置A200が、図1に示す第1の実施形態のグルーピング装置A200の構成要素に加えて、入出力先確認部2201を含む。
入出力先確認部2201は、入力集合受信部204から入力として受け取った母集団の送信元の識別子の情報を取得する機能と、処理フロー受信部201から入力として受け取った個別グルーピング条件の送信元の識別子の情報を取得する機能と、送信先保存部203に保存されている情報を参照し、送信先を示す識別子を取得する機能と、母集団の送信元の識別子と個別グルーピング条件の送信元の識別子とが、送信先を示す識別子と異なることを確認する機能とを有する。
次に、本発明の第4の実施形態のグルーピング連携システムの動作について説明する。本実施形態では、図7に示す入力集合受信部204のステップS3−5の処理の前に以下の処理が行われる。
すなわち、入力集合受信部204は、入出力先確認部2201に、入力として受け取った母集団の送信元の識別子を送る。そして、入出力先確認部2201に送信元や送信先に問題がないかの確認を依頼する。
入出力先確認部2201は、処理フロー受信部201から入力として受け取った個別グルーピング条件の送信元の識別子を取得する。
入出力先確認部2201は、送信先保存部203に保存されている情報を参照し、送信先を示す識別子を取得する。
入出力先確認部2201は、母集団の送信元の識別子および個別グルーピング条件の送信元の識別子が、送信先を示す識別子と異なるか否かを確認し、結果を入力集合受信部204に入力する。
本例では、母集団の送信元の識別子は「要求入力端末」であり、個別グルーピング条件の送信元の識別子は「要求入力端末」であり、送信先を示す識別子は「グルーピング装置B」であるとする。すると、母集団の送信元の識別子は、送信先を示す識別子と異なる。また、個別グルーピング条件の送信元の識別子も送信先を示す識別子と異なる。よって、入出力先確認部2201は、問題ないことを示す結果を入力集合受信部204に入力する。
入力集合受信部204は、入出力先確認部2201から結果を受け取る。入力集合受信部204は、当該結果によって問題があることが示されていればその後の処理を中止する。入力集合受信部204は、当該結果によって問題がないことが示されていれば、ステップS3−5の処理を実行する。
本実施形態によれば、母集団や個別グルーピング条件と、グルーピング結果とから、ユーザ情報が推測されるという問題を事前に防ぐことができる。
なお、処理フロー決定装置600を運営する事業者が、悪意を持ってグルーピング装置に保持されているユーザ情報を推測できるような処理フローを決定する場合も考えられる。本実施形態は、そのような場合に対処するため、グルーピング装置を運営する事業者が、自衛の措置としてユーザ情報を推測されることを困難にしている。
実施形態5.
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。本実施形態は、第2の実施形態で説明したグルーピング装置のユーザ残存率に相当するユーザ情報の種類によるユーザ残留率や、第3の実施形態で説明した漏洩被害度に相当する情報漏洩リスク値などの複数の指標を組み合わせて、処理フローを決定することを特徴とする。
図19は、本発明によるグルーピング連携システムの第5の実施形態の構成例を示すブロック図である。図19に示すように、本発明の第5の実施形態のグルーピング連携システムは、処理フロー決定装置600が、図1に示す第1の実施形態の処理フロー決定装置600の構成要素に加えて、フロー決定ルール計算部2608、フロー決定ルール保存部2609、ユーザ残留率情報保存部2601、および情報漏洩リスク保存部2603を含む。
フロー決定ルール保存部2609には、処理フローを決定する場合の指標となる値をどのように算出するかを示した指標計算式と、その指標計算式が用いられて算出された値を合計する場合の重みの値とが関連付けられて保存される。
図20は、フロー決定ルール保存部2609に保存される情報の例を示す説明図である。図20に示す例では、指標計算式である「1/ユーザ残留率」に、重みである「2」が関連付けられて保存されている。また、図20に示す例では、指標計算式である「情報漏洩リスク値×(−1)」に、重みである「1」が関連付けられて保存されている。
情報漏洩リスク保存部2603には、ユーザ情報の種類と、情報漏洩した場合の被害の度合いを示した情報漏洩リスクの値とが関連付けられて保存される。
図21は、情報漏洩リスク保存部2603に保存される情報の例を示す説明図である。図21に示す例では、ユーザ情報の種類「年齢」に情報漏洩リスクの値「2」が関連付けられ、ユーザ情報の種類「性別」に情報漏洩リスクの値「1」が関連付けられ、ユーザ情報の種類「年収」に情報漏洩リスクの値「100」が関連付けられて保存されている。
フロー決定ルール計算部2608は、処理フロー決定部604から複数の個別グルーピング条件を取得する機能と、フロー決定ルール保存部2609に保存されている情報を参照し、全ての指標計算式を取得する機能と、指標計算式に用いるための情報が保存されているユーザ残留率情報保存部2601と情報漏洩リスク保存部2603とから各種指標を取得する機能と、取得した各種指標を用いて指標計算式を計算する機能と、指標計算式を計算して算出した値を合計した値の結果を処理フロー決定部604に入力する機能とを有する。
ユーザ残留率情報保存部2601には、ユーザ情報の種類と、ユーザをどのくらい削減できるかに応じた指標を示したユーザ残留率の値とが関連付けられて保存される。ユーザ残留率とは、例えば、あるユーザ情報の種類でグルーピングされた結果、どのくらいのユーザが残留したのかを示す割合である。具体的には、例えば、母集団のユーザがuser1〜user100であり、ある年齢でグルーピングした結果の集合のユーザがuser1〜user10であった場合、ユーザ残留率は10/100で算出される0.1である。また、性別でグルーピングした結果の集合のユーザがuser1〜user50であった場合、ユーザ残留率は50/100で算出される0.5である。また、ある年収以上でグルーピングした結果の集合のユーザがuser1〜user5であった場合、ユーザ残留率は5/100で算出される0.05である。
図22は、ユーザ残留率情報保存部2601に保存される情報の例を示す説明図である。図22に示す例では、ユーザ情報の種類「年齢」に、ユーザ残留率「0.1」が関連付けられ、ユーザ情報の種類「性別」に、ユーザ残留率「0.5」が関連付けられ、ユーザ情報の種類「年収」に、ユーザ残留率「0.05」が関連付けられて保存されている。
次に、本発明の第5の実施形態のグルーピング連携システムの動作について説明する。本実施の形態では、図9に示す処理フロー決定部604のステップS5−8〜S5−10の処理に代えて、以下の処理が実行される。
すなわち、処理フロー決定部604は、グルーピング装置検索部602から、グルーピング装置IDと個別グルーピング条件と母集団とを受け取る。そして、処理フロー決定部604は、フロー決定ルール計算部2608に個別グルーピング条件を入力し、処理フローを決定する場合に必要なグルーピング装置の優先順位の取得を依頼する。本例では、処理フロー決定部604は、グルーピング装置IDと個別グルーピング条件との組みのリストである{(グルーピング装置A,「年齢=10代」),(グルーピング装置B,「位置=田町」)}という情報をフロー決定ルール計算部2608に入力する。
フロー決定ルール計算部2608は、処理フロー決定部604から複数の個別グルーピング条件を取得する。そして、フロー決定ルール計算部2608は、図20に例示したフロー決定ルール保存部2609に保存されている情報を参照し、全ての指標計算式を取得する。本例では、フロー決定ルール計算部2608は、「1/ユーザ残留率」という指標計算式と、「情報漏洩リスク値×(−1)」という指標計算式とを取得したとする。
そして、フロー決定ルール計算部2608は、取得した指標計算式を計算するために、ユーザ残留率情報保存部2602および情報漏洩リスク保存部2603から各種指標を取得する。本例では、フロー決定ルール計算部2608は、年齢および性別についての指標を取得する。具体的には、フロー決定ルール計算部2608は、年齢の情報漏洩リスクは2、性別の情報漏洩リスクは1、年齢のユーザ残留率は0.1、性別のユーザ残留率は0.5という情報を取得する。
そして、フロー決定ルール計算部2608は、取得した各種指標にもとづいて、ユーザ情報の種類ごとに指標計算式を計算した結果の和である優先度を算出する。本例では、「1/ユーザ残留率」と「情報漏洩リスク値×(−1)」とに各種指標の値を代入して重みの値を乗じ、和を算出する。ユーザ情報「年齢」についての算出結果は、((1/0.1)×2)+(2×(−1)×1)=18になる。ユーザ情報「性別」についての算出結果は、((1/0.5)×2)+(1×(−1)×1)=9になる。
そして、フロー決定ルール計算部2608は、指標計算式を用いた算出結果である優先度を処理フロー決定部604に入力する。
処理フロー決定部604は、フロー決定ルール計算部2608から取得した優先度に従って、処理を実行させるグルーピング装置の順番を決定する。本例では、年齢の優先度は18、性別の優先度は9であるので性別よりも年齢のほうが優先度が高い。よって、処理フロー決定部604は、先にグルーピング装置A200に処理を実行させ、その後グルーピング装置B300に処理を実行させると決定する。なお、ユーザ情報「年齢」はグルーピング装置A200によって保持され、ユーザ情報「性別」はグルーピング装置B300によって保持されているものとする。
本実施形態によれば、ユーザ残留率や情報漏洩リスクなどの複数の指標を組み合わせて、処理フローを決定することができる。
なお、本実施例のユーザ残留率情報保存部2602には、図22に例示したように、ユーザ情報の種類に関連付けられてユーザ残留率が保存されている。しかし、ユーザ残留率情報保存部2602に、ユーザ情報の種類とユーザ情報の値とに関連付けられてユーザ残留率が保存されていてもよい。例えば、ユーザ残留率情報保存部2602に、「年齢」というユーザ情報の種類と、「20代」というユーザ情報の値とに関連付けられて、「0.1」というユーザ残留率が保存されていてもよい。
そして、フロー決定ルール計算部2608は、ユーザ残留率情報保存部2602からユーザ情報の種類とユーザ情報の値とに関連付けられたユーザ残留率を取得して、指標計算を行うように構成されていてもよい。
そのように構成された場合には、ユーザ残留率情報保存部2602に、ユーザ情報の種類のみに関連付けられたユーザ残留率に比べて、より細かい精度のユーザ残留率を保存することができる。例えば、「年齢」というユーザ情報の種類は、年代ごとにユーザ残留率が異なる場合がある。そのような場合に、ユーザ残留率情報保存部2602に「年齢」というユーザ情報の種類と「20代」というユーザ情報の値とに応じたユーザ残留率が保存されているときには、「年齢」というユーザ情報の種類のみに応じたユーザ残留率が保存されているときよりも高い精度の指標計算結果を算出することができる。
次に、本発明の概要について説明する。図23は、本発明の概要を示すブロック図である。本発明によるグルーピング連携システムは、フロー制御装置910と複数のグルーピング装置920,930とを含む。
フロー制御装置910(図1に示す処理フロー決定装置600に相当)は、フロー要求受付部911(図1に示すフロー要求受付部601に相当)と、条件分解部912(図1に示す条件分解部603に相当)と、処理フロー決定部913(図1に示す処理フロー決定部604に相当)と、処理フロー送信部914(図1に示す処理フロー送信部605に相当)とを含む。
グルーピング装置920(図1に示すグルーピング装置A200に相当)は、受信部921(図1に示す処理フロー受信部210および入力集合受信部204に相当)と、条件評価部922(図1に示す条件評価部205に相当)と、評価結果送信部923(図1に示す評価結果送信部206に相当)とを含む。
グルーピング装置920,930は、ユーザの情報であるユーザ情報を管理し、ユーザの集合から所定の条件に合致する部分集合を抽出するグルーピング処理を実行する。フロー制御装置910は、複数のグルーピング装置920,930のうち一のグルーピング装置920にグルーピング処理の対象であるユーザの集合を送信し、複数のグルーピング装置920,930にグルーピング処理に用いられる条件をそれぞれ送信する。
グルーピング装置920は、フロー制御装置910が送信した集合にグルーピング処理を実行して抽出した第1部分集合を他のグルーピング装置930に送信し、他のグルーピング装置930は、グルーピング装置920が送信した第1部分集合にグルーピング処理を実行して第2部分集合を抽出する。
フロー要求受付部911は、ユーザの集合と、ユーザの集合からユーザを抽出するための複数の条件によって構成される基本グルーピング条件とを入力する。条件分解部912は、フロー要求受付部911に入力された基本グルーピング条件を構成する複数の条件をユーザ情報の種類に対応する条件である個別グルーピング条件に分解する。
処理フロー決定部913は、複数のグルーピング装置920,930を対象として、グルーピング処理を実行する順番を決定する。処理フロー送信部914は、処理フロー決定部913が決定した順番にもとづいて一のグルーピング装置920にユーザの集合を送信し、条件分解部912が分解した個別グルーピング条件と、処理フロー決定部913が決定した順番にもとづく各グルーピング装置920,930におけるグルーピング処理結果である部分集合の送信先を示す送信先情報とをそれぞれのグルーピング装置920,930に送信する。
受信部921は、フロー制御装置910が送信した個別グルーピング条件、送信先情報、およびフロー制御装置910または他のグルーピング装置が送信したユーザの集合または部分集合を受信する。条件評価部922は、管理するユーザ情報にもとづいて、受信部921が受信したユーザの集合または部分集合に含まれるユーザのうち受信部921が受信した個別グルーピング条件に合致するユーザからなる部分集合を抽出する。
評価結果送信部923は、受信部921が受信した送信先情報によって示される送信先に、条件評価部922が抽出した部分集合を送信する。
そのような構成によれば、ユーザ情報の流出の危険性が減少させることができる。その理由は、グルーピング装置920で管理されているユーザ情報を他のグルーピング装置930に送信せずに、グルーピング処理を行うことができるからである。つまり、他のグルーピング装置930にユーザ情報を渡す必要がないので、ユーザ情報の送受信中や送信先のグルーピング装置930の事業者が不正を犯すなどすることによるユーザ情報の流出の危険性を減少させることになる。
また、グルーピング装置920,930の入力となるユーザ識別子の集合と条件を入力する装置と、グルーピング装置920,930の出力となるユーザ識別子の集合を受け取る装置とが異なるので、グルーピング装置920,930の入力と出力とから、ユーザ情報を推測することも困難になる。
また、上記の各実施形態では、以下の(1)〜(4)に示すようなグルーピング連携システムも開示されている。
(1)フロー制御装置910が、各グルーピング装置920,930が受信した集合に含まれるユーザのうち、各グルーピング装置920,930が管理するユーザ情報の種類に応じた個別グルーピング条件にもとづくグルーピング処理で抽出されたユーザの数の割合であるユーザ残存率と、ユーザ情報の種類とを関連付けて保存するユーザ残存率情報保存部を含み、処理フロー決定部913が、ユーザ残存率情報保存部から、個別グルーピング条件に対応するユーザ情報の種類に関連付けられたユーザ残存率を取得し、ユーザ残存率にもとづいて、各グルーピング装置920,930がグルーピング処理を実行する順番を決定するグルーピング連携システム。
(2)フロー制御装置910が、ユーザ情報の種類に応じて、そのユーザ情報が漏洩した場合の被害の大きさの度合いを示す情報漏洩危険度を算出する情報漏洩危険度計算部を含み、処理フロー決定部913が、情報漏洩危険度計算部が算出した情報漏洩危険度にもとづいて、各グルーピング装置がグルーピング処理を実行する順番を決定するグルーピング連携システム。
(3)フロー制御装置910が、各グルーピング装置920,930がグルーピング処理を実行する順番を決定するための計算式である指標計算式を複数保存するフロー決定ルール保存部と、フロー決定ルール保存部に保存された複数の指標計算式を計算して、各指標計算式の計算結果を得るフロー決定ルール計算部とを含み、処理フロー決定部913が、フロー決定ルール計算部の計算結果にもとづいて、各グルーピング装置920,930がグルーピング処理を実行する順番を決定するグルーピング連携システム。
(4)グルーピング装置920が、受信部921が複数のユーザによる集合を受信したときの送信元、および受信部921が個別グルーピング情報を受信したときの送信元と、受信部921が受信した送信先情報によって示される送信先とが異なるか否かを確認する入出力先確認部を含み、受信部921は、入出力先確認部の確認結果に応じて、受信した集合を条件評価部922に入力するグルーピング連携システム。
以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2009年12月25日に出願された日本特許出願2009−294761を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明を、ウェブサービス事業者が有するユーザ情報と通信事業者が有するユーザ情報とを連携させた広告メッセージの配信サービスといった用途に適用できる。また、ウェブサービス事業者や通信事業者以外でも、各種小売店や、医療機関などユーザ情報を有する事業者を連携させることもできる。また、広告配信以外にも、ニュース配信や、電車の遅延通知サービスなどといった用途にも適用できる。
(付記1)コンピュータに、複数のユーザによる集合からユーザを抽出するための複数の条件によって構成される基本グルーピング条件を構成する複数の条件をユーザ情報の種類に対応する条件である個別グルーピング条件に分解する条件分解処理と、複数のユーザによる集合から条件に合致するユーザを抽出するグルーピング処理を実行する複数のグルーピング装置においてグルーピング処理を実行する順番を決定する処理フロー決定処理と、前記処理フロー決定処理で決定した順番にもとづいて一のグルーピング装置に前記複数のユーザによる集合を送信し、前記条件分解処理で分解した前記個別グルーピング条件と、前記処理フロー決定処理で決定した順番にもとづく各グルーピング装置におけるグルーピング処理結果のユーザの集合の送信先を示す送信先情報とをそれぞれのグルーピング装置に送信する処理フロー送信処理とを実行させるためのグルーピング処理フロー管理プログラム。
(付記2)コンピュータに、処理フロー決定処理で、各グルーピング装置が受信した集合に含まれるユーザのうち、前記各グルーピング装置が管理するユーザ情報の種類に応じた個別グルーピング条件にもとづくグルーピング処理で抽出されたユーザの数の割合であるユーザ残存率と、前記ユーザ情報の種類とを関連付けて保存するユーザ残存率情報保存部から、個別グルーピング条件に対応するユーザ情報の種類に関連付けられたユーザ残存率を取得し、前記ユーザ残存率にもとづいて、各グルーピング装置がグルーピング処理を実行する順番を決定させる付記1記載のグルーピング処理フロー管理プログラム。
100 要求入力端末
200 グルーピング装置A
201 処理フロー受信部
202 条件保存部
203 送信先保存部
204 入力集合受信部
205 条件評価部
206 評価結果送信部
207 ユーザ情報保存部
300 グルーピング装置B
400 グルーピング装置C
500 情報送信端末
600 処理フロー決定装置
601 フロー要求受付部
602 グルーピング装置検索部
603 条件分解部
604 処理フロー決定部
605 処理フロー送信部
606 検索情報保存部
607 優先度保存部
700 ユーザ端末
800 通信ネットワーク
2201 入出力先確認部
2602 ユーザ残留率情報保存部
2602 ユーザ残存率情報保存部
2603 情報漏洩リスク保存部
2604 残存率評価部
2606 事業者保存部
2607 情報漏洩リスク計算部
2608 フロー決定ルール計算部
2609 フロー決定ルール保存部
3000 評価結果数送信部
本発明によるグルーピング処理フロー管理プログラムは、コンピュータに、ユーザの集合からユーザを抽出するための複数の条件によって構成される基本グルーピング条件を構成する複数の条件をユーザ情報の種類に対応する条件である個別グルーピング条件に分解する条件分解処理と、ユーザの集合から個別グルーピング条件に合致するユーザを抽出するグルーピング処理を実行する複数のグルーピング装置を対象として、グルーピング処理を実行する順番を決定する処理フロー決定処理と、件分解処理で分解した個別グルーピング条件と、処理フロー決定処理で決定した順番にもとづく各グルーピング装置におけるグルーピング処理結果である部分集合の送信先を示す送信先情報とをそれぞれのグルーピング装置に送信する処理フロー送信処理とを実行させることを特徴とする。
本発明によるグルーピング連携システムは、ユーザの情報であるユーザ情報を管理し、ユーザの集合から所定の条件に合致する集合を抽出するグルーピング処理を実行する複数のグルーピング装置と、数のグルーピング装置にグルーピング処理に用いられる条件をそれぞれ送信するフロー制御装置とを備え、一のグルーピング装置が、フロー制御装置が送信した集合にグルーピング処理を実行して抽出した第1集合を他のグルーピング装置に送信し、他のグルーピング装置が、一のグルーピング装置が送信した第1集合にグルーピング処理を実行して第2集合を抽出し、フロー制御装置が、ーザの集合からユーザを抽出するための複数の条件によって構成される基本グルーピング条件入力するフロー要求受付部と、フロー要求受付部に入力された基本グルーピング条件を構成する複数の条件をユーザ情報の種類に対応する条件である個別グルーピング条件に分解する条件分解部と、複数のグルーピング装置を対象として、グルーピング処理を実行する順番を決定する処理フロー決定部と、個別グルーピング条件と、処理フロー決定部が決定した順番にもとづく各グルーピング装置におけるグルーピング処理結果である集合の送信先を示す送信先情報とをそれぞれのグルーピング装置に送信する処理フロー送信部とを含み、グルーピング装置が、フロー制御装置が送信した個別グルーピング条件、送信先情報、およびフロー制御装置または他のグルーピング装置が送信した集合を受信する受信部と、管理するユーザ情報にもとづいて、ユーザの集合または受信部が受信した集合に含まれるユーザのうち受信部が受信した個別グルーピング条件に合致するユーザからなる集合を抽出する条件評価部と、受信部が受信した送信先情報によって示される送信先に、条件評価部が抽出した集合を送信する評価結果送信部とを含むことを特徴とする。
本発明によるグルーピング連携方法は、フロー制御装置が、ーザの集合からユーザを抽出するための複数の条件によって構成される基本グルーピング条件入力し、入力された基本グルーピング条件を構成する複数の条件をユーザ情報の種類に対応する条件である個別グルーピング条件に分解し、複数のユーザによる集合から個別グルーピング条件に合致するユーザを抽出するグルーピング処理を実行する複数のグルーピング装置を対象として、グルーピング処理を実行する順番を決定し、個別グルーピング条件と、順番にもとづく各グルーピング装置におけるグルーピング処理結果である集合の送信先を示す送信先情報とをそれぞれのグルーピング装置に送信し、一のグルーピング装置が、送信された個別グルーピング条件、送信先情報、およびユーザの集合を受信し、管理するユーザ情報にもとづいて、ユーザの集合に含まれるユーザのうち受信した個別グルーピング条件に合致するユーザからなる集合を抽出し、受信した送信先情報によって示される送信先に、抽出した集合を送信することを特徴とする。
本発明によるグルーピング処理フロー管理プログラムは、コンピュータに、ユーザの集合からユーザを抽出するための複数の条件によって構成される基本グルーピング条件を構成する複数の条件をユーザ情報の種類に対応する条件である個別グルーピング条件に分解する条件分解処理と、ユーザの集合から個別グルーピング条件に合致するユーザを抽出するグルーピング処理を実行する複数のグルーピング装置を対象として、グルーピング処理を実行する順番を決定する処理フロー決定処理と、条件分解処理で分解した個別グルーピング条件と、処理フロー決定処理で決定した順番にもとづく各グルーピング装置におけるグルーピング処理結果である集合の送信先を示す送信先情報とをそれぞれのグルーピング装置に送信する処理フロー送信処理とを実行させることを特徴とする。

Claims (10)

  1. ユーザの情報であるユーザ情報を管理し、ユーザの集合から所定の条件に合致する部分集合を抽出するグルーピング処理を実行する複数のグルーピング装置と、
    前記複数のグルーピング装置のうち一のグルーピング装置に前記グルーピング処理の対象であるユーザの集合を送信し、前記複数のグルーピング装置に前記グルーピング処理に用いられる条件をそれぞれ送信するフロー制御装置とを備え、
    前記一のグルーピング装置は、前記フロー制御装置が送信したユーザの集合にグルーピング処理を実行して抽出した第1部分集合を他のグルーピング装置に送信し、
    前記他のグルーピング装置は、前記一のグルーピング装置が送信した前記第1部分集合にグルーピング処理を実行して第2部分集合を抽出し、
    前記フロー制御装置は、
    ユーザの集合と、ユーザの集合からユーザを抽出するための複数の条件によって構成される基本グルーピング条件とを入力するフロー要求受付部と、
    前記フロー要求受付部に入力された前記基本グルーピング条件を構成する複数の条件をユーザ情報の種類に対応する条件である個別グルーピング条件に分解する条件分解部と、
    前記複数のグルーピング装置を対象として、グルーピング処理を実行する順番を決定する処理フロー決定部と、
    前記処理フロー決定部が決定した順番にもとづいて一のグルーピング装置にユーザの集合を送信し、前記条件分解部が分解した前記個別グルーピング条件と、前記処理フロー決定部が決定した順番にもとづく各グルーピング装置におけるグルーピング処理結果である部分集合の送信先を示す送信先情報とをそれぞれのグルーピング装置に送信する処理フロー送信部とを含み、
    前記グルーピング装置は、
    前記フロー制御装置が送信した前記個別グルーピング条件、前記送信先情報、および前記フロー制御装置または他のグルーピング装置が送信したユーザの集合または部分集合を受信する受信部と、
    管理するユーザ情報にもとづいて、前記受信部が受信したユーザの集合または部分集合に含まれるユーザのうち前記受信部が受信した前記個別グルーピング条件に合致するユーザからなる部分集合を抽出する条件評価部と、
    前記受信部が受信した前記送信先情報によって示される送信先に、前記条件評価部が抽出した部分集合を送信する評価結果送信部とを含む
    ことを特徴とするグルーピング連携システム。
  2. フロー制御装置は、各グルーピング装置が受信した集合に含まれるユーザのうち、前記各グルーピング装置が管理するユーザ情報の種類に応じた個別グルーピング条件にもとづくグルーピング処理で抽出されたユーザの数の割合であるユーザ残存率と、前記ユーザ情報の種類とを関連付けて保存するユーザ残存率情報保存部を含み、
    処理フロー決定部は、前記ユーザ残存率情報保存部から、個別グルーピング条件に対応するユーザ情報の種類に関連付けられたユーザ残存率を取得し、前記ユーザ残存率にもとづいて、各グルーピング装置がグルーピング処理を実行する順番を決定する
    請求項1記載のグルーピング連携システム。
  3. フロー制御装置は、ユーザ情報の種類に応じて、そのユーザ情報が漏洩した場合の被害の大きさの度合いを示す情報漏洩危険度を算出する情報漏洩危険度計算部を含み、
    処理フロー決定部は、情報漏洩危険度計算部が算出した情報漏洩危険度にもとづいて、各グルーピング装置がグルーピング処理を実行する順番を決定する
    請求項1記載のグルーピング連携システム。
  4. フロー制御装置は、
    各グルーピング装置がグルーピング処理を実行する順番を決定するための計算式である指標計算式を複数保存するフロー決定ルール保存部と、
    前記フロー決定ルール保存部に保存された複数の指標計算式を計算して、各指標計算式の計算結果を得るフロー決定ルール計算部とを含み、
    処理フロー決定部は、前記フロー決定ルール計算部の計算結果にもとづいて、各グルーピング装置がグルーピング処理を実行する順番を決定する
    請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載のグルーピング連携システム。
  5. グルーピング装置は、受信部が複数のユーザによる集合を受信したときの送信元、および前記受信部が個別グルーピング情報を受信したときの送信元と、前記受信部が受信した送信先情報によって示される送信先とが異なるか否かを確認する入出力先確認部を含み、
    受信部は、前記入出力先確認部の確認結果に応じて、受信した集合を条件評価部に入力する
    請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載のグルーピング連携システム。
  6. フロー制御装置が、ユーザの集合と、ユーザの集合からユーザを抽出するための複数の条件によって構成される基本グルーピング条件とを入力し、
    前記フロー制御装置が、入力された前記基本グルーピング条件を構成する複数の条件をユーザ情報の種類に対応する条件である個別グルーピング条件に分解し、
    前記フロー制御装置が、ユーザの集合から前記個別グルーピング条件に合致するユーザを抽出するグルーピング処理を実行する複数のグルーピング装置を対象として、グルーピング処理を実行する順番を決定し、
    前記フロー制御装置が、決定した前記順番にもとづいて一のグルーピング装置にユーザの集合を送信し、前記個別グルーピング条件と、前記順番にもとづく各グルーピング装置におけるグルーピング処理結果である部分集合の送信先を示す送信先情報とをそれぞれのグルーピング装置に送信し、
    前記一のグルーピング装置が、送信された前記個別グルーピング条件、前記送信先情報、およびユーザの集合を受信し、
    前記一のグルーピング装置が、管理するユーザ情報にもとづいて、受信したユーザの集合に含まれるユーザのうち前記個別グルーピング条件に合致するユーザからなる部分集合を抽出し、
    前記一のグルーピング装置が、受信した前記送信先情報によって示される送信先に、抽出した前記部分集合を送信する
    ことを特徴とするグルーピング連携方法。
  7. フロー制御装置が、各グルーピング装置に送信された集合に含まれるユーザのうち、前記各グルーピング装置が管理するユーザ情報の種類に応じた個別グルーピング条件にもとづくグルーピング処理で抽出されたユーザの数の割合であるユーザ残存率と、前記ユーザ情報の種類とを関連付けて保存し、個別グルーピング条件に対応するユーザ情報の種類に関連付けられたユーザ残存率を取得し、前記ユーザ残存率にもとづいて、各グルーピング装置がグルーピング処理を実行する順番を決定する
    請求項6記載のグルーピング連携方法。
  8. フロー制御装置が、ユーザ情報の種類に応じて、そのユーザ情報が漏洩した場合の被害の大きさの度合いを示す情報漏洩危険度を算出し、算出した前記情報漏洩危険度にもとづいて、各グルーピング装置がグルーピング処理を実行する順番を決定する
    請求項6記載のグルーピング連携方法。
  9. フロー制御装置が、各グルーピング装置がグルーピング処理を実行する順番を決定するための計算式である指標計算式を複数保存し、保存された前記複数の指標計算式を計算して各指標計算式の計算結果を得て、前記計算結果にもとづいて、各グルーピング装置がグルーピング処理を実行する順番を決定する
    請求項6から請求項8のうちいずれか1項に記載のグルーピング連携方法。
  10. コンピュータに、
    ユーザの集合からユーザを抽出するための複数の条件によって構成される基本グルーピング条件を構成する複数の条件を、ユーザ情報の種類に対応する条件である個別グルーピング条件に分解する条件分解処理と、
    ユーザの集合から前記個別グルーピング条件に合致するユーザを抽出するグルーピング処理を実行する複数のグルーピング装置を対象として、グルーピング処理を実行する順番を決定する処理フロー決定処理と、
    前記処理フロー決定処理で決定した順番にもとづいて一のグルーピング装置にユーザの集合を送信し、前記条件分解処理で分解した前記個別グルーピング条件と、前記処理フロー決定処理で決定した順番にもとづく各グルーピング装置におけるグルーピング処理結果である部分集合の送信先を示す送信先情報とをそれぞれのグルーピング装置に送信する処理フロー送信処理とを実行させる
    ためのグルーピング処理フロー管理プログラム。
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