JP2003113806A - 走行式建設機械の油圧駆動装置 - Google Patents

走行式建設機械の油圧駆動装置

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JP2003113806A
JP2003113806A JP2001304849A JP2001304849A JP2003113806A JP 2003113806 A JP2003113806 A JP 2003113806A JP 2001304849 A JP2001304849 A JP 2001304849A JP 2001304849 A JP2001304849 A JP 2001304849A JP 2003113806 A JP2003113806 A JP 2003113806A
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traveling
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hydraulic
hydraulic pump
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JP2001304849A
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Yasutaka Tsuriga
靖貴 釣賀
Takashi Kanai
隆史 金井
Junya Kawamoto
純也 川本
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】LSシステムを備えた走行式建設機械の油圧駆
動装置において、適切な速度設定と走破性の両立を可能
と走行速度切り替えシステムを提供する。 【解決手段】走行二速切り替え装置60は弁装置61を
有し、走行モータ2,3に係わる圧力補償弁12,13
の目標補償差圧を、油圧ポンプ1の吐出圧と複数のアク
チュエータ2〜6の最高負荷圧との差圧とこれより低い
値とのいずれかに選択的に設定可能とすることにより走
行モータ2,3の高速設定と低速設定とを行う。弁装置
61は、油圧ライン63a,63bの圧油の流れを絞り
61a,61bにより制限し、かつ油圧ライン63aの
圧油の一部を絞り61a、61cを介してタンクへ放出
する減圧弁62を内蔵しており、油圧ライン63a,6
3bの圧油の流れを全く遮らない全開位置と、減圧弁6
2が機能する位置とに切り換え可能であり、その切り換
えはソレノイド64により制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
走行式建設機械に用いられるLS制御方式の油圧駆動装
置に係わり、特に、走行駆動系に走行モータの設定速度
を複数段に切り替え可能とする走行速度切り替え手段を
備えた走行式建設機械の油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の走行式建設機械の油圧
駆動装置は、その走行駆動系に、例えば実開昭63−5
4521号公報、特許第2567081号公報等に記載
のように走行二速切り替えシステムが設けられるのが一
般的であり、これにより泥濘地などを走行するための低
速でトルクの高い設定(低速設定)と、堅土上を効率良
く速く移動するための設定(高速設定)の2つの速度設
定が行えるようになっている。これらの2つの速度設定
は走行モータの押しのけ容積を2段階に切り替えること
で実現している。
【0003】また、油圧ショベル等の建設機械に搭載さ
れる油圧駆動装置は、例えば上記特許第2567081
号公報に記載のように、油圧ポンプの吐出圧が複数のア
クチュエータの最高負荷圧より目標差圧だけ高くなるよ
う制御するロードセンシングシステム(以下、適宜LS
システムという)を備えるものがあり、このLSシステ
ムでは、複数の流量制御弁の前後差圧をそれぞれ圧力補
償弁により制御し、複数のアクチュエータを同時に駆動
する複合操作時に負荷圧の大小に係わらず流量制御弁の
開口面積に応じた比率で圧油を供給できるようにしてい
る。
【0004】また、LSシステムでは、例えば特開昭6
0−11706号公報に記載のように、油圧ポンプの吐
出圧と複数のアクチュエータの最高負荷圧との差圧(以
下、LS差圧という)を圧力補償弁に導き、圧力補償弁
のそれぞれの目標補償差圧をLS差圧により設定してお
り、これにより複数のアクチュエータを同時に駆動する
複合動作時に、油圧ポンプの吐出流量が複数の流量制御
弁の要求する流量に満たないサチュレーション状態にな
ったときでも、サチュレーションの程度に応じてLS差
圧が低下し、これに伴って圧力補償弁の目標補償差圧も
小さくなるため、油圧ポンプの吐出流量をそれぞれのア
クチュエータが要求する流量の比に再分配することがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術には次のような問題がある。
【0006】従来の走行式建設機械の油圧駆動装置に設
けられた走行二速切り替えシステムでは、上述したよう
に走行モータの押しのけ容積を2段階に切り替えること
で高速設定と低速設定を選択できるようになっており、
高速設定時は、走行モータの押しのけ容積が低速設定時
より小さく設定されるため、走行モータヘの供給流量が
同じであっても、走行モータの単位時間あたりの回転数
が低速設定よりも高くなる。しかし、走行モータの発生
するトルクはその逆であり、高速設定時は低速設定時よ
りもトルクは低下する。このため、高速設定時はトルク
低下により、低速設定時と同等の走破性を保持できなく
なる。
【0007】例えば、油圧ショベル等のクローラ式走行
装置を備えた建設機械では、片輪のみで曲行する場合が
あり、両輪のクローラの摩擦抵抗を、動作している走行
モータの出力トルクでカバーしなくてはならない。しか
し、高速設定時の出力トルクがクローラの摩擦抵抗を下
回る場合、車体は停止してしまう。
【0008】また、このときのオペレータの操作として
は、低速設定側に走行モータの押しのけ容積を切り替え
て出力トルクを上げ、カーブをきる操作が必要となる。
つまり、カーブごとに高速設定→低速設定→カーブ→低
速直進→高速設定といった操作が必要とされ、低速・高
速設定の切り替えや各設定での加減速により操作性が著
しく低下する。
【0009】この解決策として高速設定時のトルクを重
視し、高速設定時の走行モータの押しのけ容積を大きく
設定することが考えられる。しかし、この場合は、高速
設定の本来の目的である高速走行が得られなくなる。
【0010】実際に機器の仕様設定をする場合にトルク
と速度のバランスをとる必要があり、理想的な速度設定
と走破性の両立が難しい。
【0011】このような従来の走行二速切り替えシステ
ムの問題は、LSシステムを備えた油圧駆動装置の走行
駆動系でも同様に存在する。
【0012】本発明の目的は、LSシステムを備えた走
行式建設機械の油圧駆動装置において、適切な速度設定
と走破性の両立を可能と走行速度切り替えシステムを提
供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、可変容量型の油圧ポンプと、この
油圧ポンプから吐出された圧油により駆動される走行モ
ータを含む複数のアクチュエータと、前記油圧ポンプか
ら複数のアクチュエータに供給される圧油の流量を制御
する複数の流量制御弁と、前記複数の流量制御弁の前後
差圧をそれぞれ制御する複数の圧力補償弁と、前記油圧
ポンプの吐出圧が前記複数のアクチュエータの最高負荷
圧より目標差圧だけ高くなるよう制御するポンプ制御手
段と、前記走行モータの設定速度を複数段に切り替え可
能とする走行速度切り替え手段とを備えた走行式建設機
械の油圧駆動装置において、前記複数の圧力補償弁のそ
れぞれの目標補償差圧を前記油圧ポンプの吐出圧と前記
複数のアクチュエータの最高負荷圧との差圧により設定
するとともに、前記走行速度切り替え手段として、前記
走行速度切り替え手段は、前記走行モータに係わる圧力
補償弁の目標補償差圧を、前記油圧ポンプの吐出圧と前
記複数のアクチュエータの最高負荷圧との差圧とこれよ
り低い値とのいずれかに選択的に設定可能とする目標補
償差圧変更手段を設けたものとする。
【0014】このように走行速度切り替え手段として目
標補償差圧変更手段を設け、走行モータに係わる圧力補
償弁の目標補償差圧を、油圧ポンプの吐出圧と複数のア
クチュエータの最高負荷圧との差圧(LS差圧)とこれ
より低い値とのいずれかに選択的に設定可能とすること
により、走行モータに係わる圧力補償弁の目標補償差圧
をLS差圧より低い値に設定したときは、走行モータの
押しのけ容積の設定を変更しなくても、目標補償差圧が
LS差圧であるときに比べ走行モータに供給される圧油
の流量は減少するため、走行モータの回転速度は遅くな
り低速設定となる。つまり、走行モータに係わる圧力補
償弁の目標補償差圧を変更することにより、走行速度を
高速設定と低速設定に切り替えることができる。また、
走行モータ側での押しのけ容積の切り換えによる設定速
度の切り換えは不要となるため、走行モータの押しのけ
容積は単一の設定で良くなり、走行速度と走行トルクと
を別々に設定することが可能となる。この走行モータの
押しのけ容積を圧力補償弁側の低速設定で走破性が得ら
れるトルク設定とすることにより、適切な速度設定と走
破性の両立が可能となる。
【0015】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記走行モータに係わる圧力補償弁は、前記油圧ポンプ
の吐出圧と前記複数のアクチュエータの最高負荷圧との
差圧により目標補償差圧を設定する少なくとも1つの受
圧部を有し、前記設定変更手段は、前記受圧部に前記油
圧ポンプの吐出圧と前記複数のアクチュエータの最高負
荷圧との差圧に関する圧力を導く経路に配置された減圧
手段と、この減圧手段の有効・無効を切り替える切り替
え手段とを有する。
【0016】これにより走行モータに係わる圧力補償弁
の目標補償差圧をLS差圧とこれより低い値とのいずれ
かに選択的に設定可能となる。
【0017】(3)また、上記(1)において、好まし
くは、前記走行モータに係わる圧力補償弁は、前記油圧
ポンプの吐出圧と前記複数のアクチュエータの最高負荷
圧とがそれぞれ導かれ目標補償差圧を設定する対向する
1対の受圧部を有し、前記設定変更手段は、前記受圧部
の1つに前記油圧ポンプの吐出圧を導く経路に配置され
た減圧手段と、この減圧手段の有効・無効を切り替える
切り替え手段とを有する。
【0018】これにより走行モータに係わる圧力補償弁
の目標補償差圧をLS差圧とこれより低い値とのいずれ
かに選択的に設定可能となる。
【0019】(4)また、上記(2)又は(3)におい
て、好ましくは、前記減圧手段と切り替え手段は一体の
弁装置として構成され、この弁装置は、全開位置と前記
減圧手段を有効にする位置との間で切り替え可能であ
り、前記切り替え手段は電源をONすると前記弁装置を
全開位置を固定保持するソレノイドを有する。
【0020】これにより目標補償差圧変更手段をコンパ
クトな構造にすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0022】図1は本発明の第1の実施形態による油圧
駆動装置を示すものであり、油圧ポンプ1と、この油圧
ポンプ1から吐出される圧油により駆動される左右の走
行モータ2,3を含む複数のアクチュエータ2〜6と、
油圧ポンプ1から複数のアクチュエータ2〜6に供給さ
れる圧油の流れをそれぞれ制御するクローズドセンタタ
イプの複数の方向制御弁7〜11と、複数の方向制御弁
7〜11の前後差圧をそれぞれ制御する複数の圧力補償
弁12〜16と、方向制御弁7〜11と圧力補償弁12
〜16との間に配置され、圧油の逆流を防止するロード
チェック弁17a〜17eと、油圧ポンプ1の吐出圧力
が複数のアクチュエータ2〜6の最高負荷圧より所定値
だけ高くなるようポンプ吐出流量を制御するロードセン
シング制御のポンプ制御装置18と、左右の走行モータ
2,3の速度を切り換える走行二速切り替え装置60と
を備えている。
【0023】本実施の形態に係わる走行式建設機械は例
えば油圧ショベルであり、アクチュエータ2,3は油圧
ショベルの走行モータであり、アクチュエータ4,5,
6は油圧ショベルのブームシリンダ、アームシリンダ、
バケットシリンダである。
【0024】方向制御弁7〜11は流量制御弁を兼ねて
おり、メータイン絞りを内蔵している。方向制御弁7〜
11には自己負荷圧の検出ライン20〜24が設けら
れ、これら検出ライン20〜24で検出された負荷圧の
うちの最高負荷圧が信号ライン25〜29、シャトル弁
30〜33及び信号ライン34〜36を介して検出さ
れ、信号ライン37に導出される。
【0025】ポンプ制御装置18は、油圧ポンプ1の容
量可変部材である斜板1aに連結されその傾転角を調整
するサーボピストン40と、このサーボピストン40の
油圧室40aと油圧ポンプ1の吐出油路1b及びタンク
19との接続を切換制御するロードセンシング制御弁
(以下、LS制御弁という)41とを有している。LS
制御弁には制御圧として油圧ポンプ1の吐出圧力と信号
ライン37の最高負荷圧とが対向して作用する。ポンプ
吐出圧力が最高負荷圧力とバネ41aの設定値(目標L
S差圧)との合計圧力よりも高くなると、サーボピスト
ン40の油圧室40aを油圧ポンプ1の吐出油路1bに
接続し、油圧室40aに高圧を導くことでピストン40
bをバネ40cの力に打ち勝って図示左方に移動し、斜
板1aの傾転を減少させて油圧ポンプ1の吐出流量を減
らす。逆に、ポンプ吐出圧力が最高負荷圧力とバネ41
aの設定値(目標LS差圧)との合計圧力よりも低くな
ると、サーボピストン40の油圧室40aをタンク19
に接続し、油圧室40aを減圧することでバネ40cの
力でピストン40bを図示右方に移動し、斜板1aの傾
転を増加させて油圧ポンプ1の吐出流量を増やす。この
ようなLS制御弁の動作により、ポンプ吐出圧力が最高
負荷圧力よりバネ41aの設定値(目標LS差圧)だけ
高くなるように、つまり油圧ポンプ1の吐出圧と最高負
荷圧力との差圧が目標LS差圧に保たれるように、油圧
ポンプ1の吐出流量が制御される。
【0026】圧力補償弁12〜16は、それぞれ、対向
する1対の受圧部12a,12b,13a,13b,1
4a,14b,15a,15b,16a,16bともう
1対の受圧部12c,12d,13c,13d,14
c,14d,15c,15d,16c,16dとを有
し、受圧部12a,12c,13a,13c,14a,
14c,15a,15c,16a,16cは各圧力補償
弁を閉じ方向に作動する側に設けられ、受圧部12b,
12d,13b,13d,14b,14d,15b,1
5d,16b,16dは各圧力補償弁を開け方向に作動
する側に設けられている。
【0027】圧力補償弁12の受圧部12a,12bに
は、方向制御弁7のメータイン絞り部の上流側の圧力と
下流側の圧力(検出ライン20に検出された走行モータ
2の負加圧)が導かれ、受圧部12c,12dには信号
ライン37に導出した最高負荷圧力と走行二速切り替え
装置60に設けられた弁装置61(後述)の出力圧が導
かれ、圧力補償弁12は受圧部12c,12dに導かれ
る弁装置61の出力圧と最高負荷圧力との差圧を目標補
償差圧として受圧部12a,12bに導かれる方向制御
弁7のメータイン絞り部の上流側と下流側の圧力との差
圧(メータイン絞り部の前後差圧)を制御する。圧力補
償弁13も同様である。
【0028】圧力補償弁14の受圧部14a,14bに
は、方向制御弁9のメータイン絞り部の上流側の圧力と
下流側の圧力(検出ライン22に検出されたアクチュエ
ータ4の負加圧)が導かれ、受圧部14c,14dには
信号ライン37に導出した最高負荷圧力と油圧ポンプ1
の吐出圧が導かれ、圧力補償弁14は受圧部12c,1
2dに導かれる油圧ポンプ1の吐出圧と最高負荷圧力と
の差圧を目標補償差圧として受圧部14a,14bに導
かれる方向制御弁9のメータイン絞り部の上流側と下流
側の圧力との差圧(メータイン絞り部の前後差圧)を制
御する。圧力補償弁15,16も同様である。
【0029】弁装置61が図示の切り替え位置にあると
きは油圧ポンプ1の吐出圧をそのまま出力し(後述)、
圧力補償弁12〜16の目標補償差圧は全て油圧ポンプ
1の吐出圧と最高負荷圧力との差圧(同じ値)となる。
また、油圧ポンプ1の吐出圧と最高負荷圧力との差圧
は、上記のようにポンプ制御装置18により目標LS差
圧に保たれるように制御される。このようにポンプ制御
装置18により制御される油圧ポンプ1の吐出圧と最高
負荷圧力との差圧の同じ値を圧力補償弁12〜16の目
標補償差圧として方向制御弁7〜11の前後差圧を制御
することにより、負荷圧の大小に係わらず、方向制御弁
7〜11の開口面積の比で油圧ポンプ1の吐出する圧油
を分流することができる。また、油圧ポンプ2の吐出流
量が要求流量に満たないサチュレーション状態になる
と、油圧ポンプ1の吐出圧と最高負荷圧力との差圧はそ
の供給不足の比率に応じて低下するので、この場合も方
向制御弁7〜11の開口面積の比で油圧ポンプ1の吐出
する圧油を分流することができる。
【0030】走行二速切り替え装置60は、走行モータ
2,3に係わる圧力補償弁12,13の目標補償差圧
を、油圧ポンプ1の吐出圧と複数のアクチュエータ2〜
6の最高負荷圧との差圧とこれより低い値とのいずれか
に選択的に設定可能とすることにより走行モータ2,3
の高速設定と低速設定とを行えるようにしたものであ
り、これにより走行モータ2,3側での押しのけ容積の
切り換えによる設定速度の切り換えは不要となるため、
走行モータ2,3の押しのけ容積は単一の設定で良くな
り、走行速度と走行トルクと別々に設定することが可能
となる。
【0031】走行二速切り替え装置60は上記のように
弁装置61を有し、この弁装置61は、走行モータ2,
3に係わる圧力補償弁12,13の受圧部12d,13
dに油圧ポンプ1の吐出圧を導く油圧ライン63a,6
3bの途中に配置されている。
【0032】また、弁装置61は、油圧ライン63a,
63bの圧油の流れを絞り61a,61bにより制限
し、かつ油圧ライン63aの圧油の一部を絞り61a、
61cを介してタンクへ放出する減圧弁62を内蔵して
おり、油圧ライン63a,63bの圧油の流れを全く遮
らない全開位置と、減圧弁62が機能する位置とに切り
換え可能であり、その切り換えはソレノイド64により
制御される。
【0033】ソレノイド64は弁装置61の全開位置側
に位置し、かつスイッチ70を介して電源71を備えた
電源回路に接続されている。スイッチ70は例えばオペ
レータにより操作されるものとし、スイッチ70がON
すると(閉じられると)、ソレノイド64が励磁され、
弁装置61は図示の全開位置に固定保持され、この位置
では油圧ポンプ1の吐出圧をそのまま出力する。スイッ
チ70がOFFすると(開けられると)、ソレノイド6
4の励磁が解除され、弁装置61は減圧弁62として機
能する位置に切り換わる。このようにスイッチ70とソ
レノイド64により弁装置61の減圧機能の有効・無効
を切り換えることができる。
【0034】減圧弁62は受圧部65,66,67を有
し、受圧部65,66は弁装置61の全開位置側に位置
し、受圧部67は減圧弁側に位置し、受圧部65には油
圧ポンプ1の吐出圧が導かれ、受圧部66には最高負荷
圧が導かれ、受圧部67には弁装置61の出力圧が導か
れている。ソレノイド64が励磁されていないときは、
これらの受圧部65,66,67と上記の絞り61a,
61b,61cにより油圧ライン63aの圧力(油圧ポ
ンプ1の吐出圧)を減圧して油圧ライン64bに出力す
る。
【0035】弁装置61の減圧機能について説明する。
以下の説明で、油圧ポンプ1の吐出圧をPs、アクチュ
エータ2〜6の最高負荷圧をPLmax、弁装置61の出力
圧(走行圧力補償弁12,13の受圧部12d,13d
に負荷される圧力)をPa、走行圧力補償弁12,13
の受圧部12dc,12d,13c,13dにより設定
される目標補償差圧をΔPcとして説明する。
【0036】ソレノイド64が励磁されていない場合、
受圧部65,66,67の受圧面積をそれぞれs1,s2,
s3とすると、弁装置はその弁体の動きが制止する点で受
圧部65,66,67に負荷される圧力Ps,PLmax,
Paによる油圧力が釣り合うことから、Ps,PLmax,
Paの3つの圧力は以下の式で関係づけられる。
【0037】 s3・Pa=s1・PLmax+s2・Ps …(1) Pa=(s1/s3)・PLmax+(s2/s3)・Ps …(2) また、圧力補償弁12,13の受圧部12dc,12
d,13c,13dにより設定される目標補償差圧ΔP
は以下の式で与えられる。
【0038】ΔPc=Pa−PLmax …(3) 今、弁装置61の受圧部65,66,67の受圧面積の
比を以下の式(4)のように設定すると、圧力補償弁1
2,13の目標補償差圧ΔPcは式(5)のようにな
る。
【0039】 s1/s3+s2/s3=1 …(4) ΔPc=(s2/s3)・(Ps−PLmax) …(5) 式(4)において、s1,s2,s3は面積であるから、s1/
s3≦1かつs2/s3≦1である。
【0040】一方、弁装置61が全開位置にあるときの
圧力補償弁12,13の目標補償差圧をΔPc0とする
と、目標補償差圧ΔPc0は下記の式で与えられる。
【0041】ΔPc0=Ps−PLmax (6) 式(5)と式(6)から分かるように、弁装置61が減
圧弁62として機能するときは、走行セクションの圧力
補償弁12,13の目標補償差圧ΔPcを弁装置61が
全開位置にあるときの目標補償差圧ΔPc0のs2/s3倍に
設定することが可能になる。
【0042】したがって、受圧部65,66,67の受
圧面積s1,s2,s3を調整することにより、弁装置
61の減圧機能(減圧弁62)が有効な場合の圧力補償
弁12,13の目標補償差圧を弁装置61の減圧機能
(減圧弁62)が無効な場合(全開位置にある場合)の
目標補償差圧より自由に低く設定することが可能にな
る。
【0043】方向制御弁7,8を通過する圧油の流量
は、圧力補償弁12,13により制御されるメータイン
絞り部の前後差圧とメータイン絞り部の開口面積に依存
するため、圧力補償弁12,13の目標補償差圧が低く
設定され、方向制御弁7,8のメータイン絞り部の前後
差圧が低く制御されると、メータイン絞り部の開口面積
が同じでも、弁装置61の減圧機能が無効である場合に
比べてある程度制限された流量しか流れない。
【0044】図2にその関係を示す。図2の横軸は方向
制御弁の開度(メータイン絞り部の開口面積)であり、
縦軸は方向制御弁の通過流量である。X1は弁装置61
の減圧機能が有効であるときの流量特性、X2は弁装置
61の減圧機能が無効であるときの流量特性、S1max
は弁装置61の減圧機能が有効であるときの最大通過流
量、S2maxは弁装置61が無効であるときの最大通過
流量である。
【0045】図2において、方向制御弁の開度に対する
圧油の通過流量は圧力補償弁により比例関係が保持され
る。この場合、比例直線の傾きは圧力補償弁の目標補償
差圧に依存して決定される。弁装置61によって目標補
償差圧が低く設定されると、流量特性X1の直線の傾き
は流量特性X2の直線の傾きに比べ小さくなり、同じ開
度でも、方向制御弁の通過流量が異なってくる。その結
果、同じ操作レバー入力に対し、走行モータ2,3ヘの
供給流量が切り替わり、走行モータ2,3の回転速度も
切り替わる。この機能により、走行系の二速切り替え機
能が実現できる。さらに、傾きが小さくなる低速設定で
は、方向制御弁7,8の有効開度域での微操作性が向上
する。
【0046】図3に油圧ショベルの外観を示す。油圧シ
ョベルは下部走行体200,上部旋回体201、フロン
ト作業機202を有し、下部走行体は走行モータ2,3
により駆動される左右のクローラ式走行装置を有し、上
部旋回体201は図示しない旋回モータにより下部走行
体200上に軸Oを中心に旋回可能であり、フロント作
業機202は上部旋回体201の前部で上下動可能であ
る。フロント作業機202はブーム203、アーム20
4、バケット205を有する多関節構造であり、ブーム
203はブームシリンダ4により、アーム204はアー
ムシリンダ5により、バケット205はバケットシリン
ダ6によりそれぞれ軸Oを含む平面内を回転駆動され
る。
【0047】次に、本実施の形態の動作を比較例と対比
して説明する。
【0048】図4は、比較例として、従来技術である油
圧式ショベルの走行駆動系の走行二速切り替え機構を示
す。
【0049】走行モータ102の押しのけ容積を調整す
る斜板102aは、傾転ピストン110,111とこれ
に対抗するバネ112により駆動される。傾転ピストン
110,111は走行モータ102の正回転、逆回転の
何れでも駆動できるように2つ設けられており、それぞ
れ、傾転切り替えバルブ113を介して走行モータ10
2の入力ポートA,Bにつながれている。107は方向
制御弁、114はカウンターバランス弁である。この構
成により、走行モータ102の回転方向に依らず、その
駆動圧で傾転ピストン110又は111を駆動すること
が可能となる。
【0050】傾転切り替えバルブ113は油圧駆動式が
一般的であり、図示のように外部にソレノイドバルブ1
15を設け、ソレノイドバルブ115のソレノイド11
6をスイッチ117を介して電源118に接続し、スイ
ッチ117の開閉でソレノイド116の励磁を切り換
え、ソレノイドバルブ115を切り替え制御することで
傾転切り替えバルブ113の駆動が制御される。
【0051】例えば、スイッチ117をONし、ソレノ
イド116を励磁すると、ソレノイドバルブ115が図
示下側の位置に切り換わり、傾転切り替えバルブ113
の受圧部113aに制御圧を供給し、傾転切り替えバル
ブ113を図示右側の位置に切り換える。この位置で
は、傾転ピストン110又は111に圧油が供給され、
走行モータ102の斜板102aを小傾転に切り替え、
押しのけ容積を高速設定の小容量とする。スイッチ11
7をOFFすると、ソレノイド116の励磁が解除さ
れ、ソレノイドバルブ115が図示上側の位置に切り換
わり、傾転切り替えバルブ113の受圧部113aをタ
ンクにつなげ、傾転切り替えバルブ113を図示左側の
位置に切り換える。この位置では、傾転ピストン110
又は111をタンクにつなげ、走行モータ102の斜板
102aをバネ112の力で大傾転に切り替え、押しの
け容積を低速設定の大容量とする。
【0052】このように従来技術では、ソレノイドバル
ブ15により傾転切り替えバルブ113を切り替えるこ
とで二速切り替えを可能としている。
【0053】次に、従来技術の間題点を説明する。
【0054】図4に示した従来の走行二速切り替システ
ムでは、高速設定時は、走行モータ102の押しのけ容
積が低速設定時より小さく設定されるため、走行モータ
102ヘの供給流量が同じであっても、走行モータ10
2の単位時間あたりの回転数が低速設定よりも高くな
る。しかし、走行モータ102の発生するトルクはその
逆であり、高速設定時は低速設定時よりもトルクは低下
する。この点を数式で検証する。
【0055】低速設定時の押しのけ容積:q1 高速設定時の押しのけ容積:q2 走行モータへの供給流量:Qt 走行駆動系のメインリリーフ圧:Pr 低速、高速設定時の走行モータの回転数N1,N2は、 N1=Qt/q1 N2=Qt/q2 となり、低速、高速設定時の走行モータの最大トルクτ
1,τ2は、 τ1=Pr・q1/2π τ2=Pr・q2/2π となる。低速・高速の押しのけ容積の比を、 q1:q2=2:1 とすると、 N1:N2=1:2 τ1:τ2=2:1 となり、速度が速くなった比率の逆比でトルクが低下す
る。
【0056】実際に高速設定時のトルク低下により、低
速設定時と同等の走破性を保持できなくなる。
【0057】例えば、片輪のみで曲行する場合などがあ
り、両輪のクローラの摩擦抵抗を、動作している走行モ
ータの出力トルクでカバーしなくてはならない。高速設
定時の出力トルクがクローラの摩擦抵抗を下回る場合、
車体は停止してしまう。
【0058】オペレータの操作としては、低速設定側に
走行モータの押しのけ容積を切り替えて出力トルクを上
げ、カーブをきる操作が必要となる。
【0059】つまり、カーブごとに高速設定→低速設定
→カーブ→低速直進→高速設定といった操作が必要とさ
れ、低速・高速設定の切り替え時の加減速により操作性
が著しく低下する。
【0060】この解決策として高速設定時のトルクを重
視し、高速設定時の走行モータの押しのけ容積を大きく
設定することが考えられる。しかし、この場合は、高速
設定の本来の目的である高速走行が得られなくなる。
【0061】実際に機器の仕様設定をする場合にトルク
と速度のバランスをとる必要があり、理想的な速度設
定、走破性の両立が難しい。
【0062】このような問題を解決するため、本実施の
形態では、従来の傾転切り替えバルブ113を用いた走
行モータの容量切り換えによる二速切り替え機構に代
え、走行セクションの圧力補償弁12,13に対し走行
二速切り替え装置60を設け、弁装置61により圧力補
償弁12,13の目標補償差圧を調整することで走行の
二速切り換えを行うようにしたものである。
【0063】つまり、本実施の形態では、スイッチ70
をOFFし、ソレノイド64が励磁されていない場合
は、上述したように弁装置61の減圧弁62が機能し、
圧力補償弁12,13の目標補償差圧は低下し、方向制
御弁7,8の流量特性は図3のX1となり、低速設定に
切り換わる。この低速設定では、方向制御弁7,8の有
効開度域での微操作性が向上する。
【0064】スイッチ70をONし、ソレノイド64を
励磁すると、弁装置61は受圧部65,66,67に導
かれる圧力Ps,PLmax,Paによる油圧力の釣り合い
に係わらず、強制的に全開位置に固定される。この位置
では、圧力補償弁12,13の目標補償差圧は、他の圧
力補償弁14〜16と同様の値(式(6)のPs−PLm
a)となり、方向制御弁7,8の流量特性は図3のX2
となり、高速設定に切り換わる。
【0065】このように弁装置61により圧力補償弁1
2,13の目標補償差圧を調整する走行二速切り替え装
置60を設けることにより、従来技術のような走行モー
タの二速切り替え機能は不要となる。その結果、低速・
高速の両設定において、走行モータ2,3の押しのけ容
積qを変更する必要が無く、走行モータ2,3の押しの
け容積qは単一の設定で良くなる。
【0066】本実施の形態において、走行モータ2,3
の出力トルクτは、下式に与えられる。
【0067】τ=Pr・q/2π つまり、低速・高速の両設定において、走行モータ2,
3の出力トルクは同一値をとり、従来技術のように高速
時での走破性の低下が生じない。
【0068】以上のように本実施の形態によれば、走行
速度と走行トルクとを別々に設定することが可能とな
り、適切な速度設定と走破性の両立が可能となる。ま
た、従来の走行モータに設けられていた二速切り替え機
構が不要となり、走行系油圧機器の簡素化が図れる。
【0069】なお、上記実施の形態では、圧力補償弁1
2〜16の受圧部12c,12d〜16c,16dに油
圧ポンプ2の吐出圧とアクチュエータ2〜6の最高負荷
圧を別々に導いたが、油圧ポンプ2の吐出圧とアクチュ
エータ2〜6の最高負荷圧の差圧を絶対圧として出力す
る差圧減圧弁を設けると共に、圧力補償弁12〜16の
開方向作動側に単一の受圧部を設け、差圧減圧弁の出力
圧をその受圧部に導くようにしてもよく、この場合は、
弁装置61を差圧減圧弁の出力圧をその受圧部に導く経
路に配置し、減圧弁62は差圧減圧弁の出力圧を減圧す
るものとすればよい。
【0070】また、弁装置61は、減圧弁62と、全開
位置と減圧弁62が機能する位置とに切り替えるソレノ
イド64とを備えた一体の弁装置としたが、減圧弁と切
換弁を別々に設けてもよい。例えば、切換弁の出力側で
圧力補償弁12,13の受圧部12d,13dに対し油
圧ライン63bと減圧弁を並列に接続し、切換弁をソレ
ノイドにより二位置に切り換え可能とし、ソレノイドが
励磁されると油圧ライン63aを油圧ライン63bに直
接接続し、ソレノイドの励磁が解除されると油圧ライン
63aを減圧弁に接続すればよく、これによってもソレ
ノイドにより減圧機能の有効・無効を切り換えることが
できる。
【0071】また、弁装置61はソレノイド64により
切り替えるものとしたが、受圧部を設け油圧的に切り替
えるようにしてもよい。また、オペレータがスイッチ7
0をON/OFFすることによりソレノイド64の励
磁、非励磁を切り替えるものとしたが、走行速度の切り
替え要求の有無をコントローラで判断し、その判断結果
に応じてソレノイドの励磁、非励磁を切り替えるように
してもよい。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、LSシステムを備えた
走行式建設機械の油圧駆動装置において、走行速度と走
行トルクとを別々に設定することが可能となり、適切な
走行速度と走破性の両立が可能となる。
【0073】また、従来の走行モータに設けられていた
二速切り替え機構が不要となり、走行系油圧機器の簡素
化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わる油圧ショベルの
油圧駆動装置を示す図である。
【図2】本発明の油圧駆動装置が搭載される油圧ショベ
ルの外観を示す図である。
【図3】本発明の動作を説明する方向制御弁開度と供給
流量との関係を示す図である。
【図4】従来技術に基づく構成を比較例として示す図で
ある。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2〜6 アクチュエータ(2,3:走行モータ) 7〜11 方向切換弁 12〜16 圧力補償弁 18 ポンプ制御装置 20〜24 検出ライン 25〜29 信号ライン 34〜36 信号ライン 37 信号ライン 40 傾転制御アクチュエータ 41 ロードセンシング制御弁 60 走行二速切り替え装置 61 弁装置 63a,63b 油圧ライン 64 ソレノイド 65,66,67 受圧部 70 スイッチ 71 電源 200 下部走行体 201 上部旋回体 202 フロント作業機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川本 純也 滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会 社日立建機ティエラ滋賀工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB01 AB05 AB06 BA01 BB01 CA08 DA02 DA04 DB02 3H089 AA22 AA27 BB15 BB17 CC01 CC08 CC11 DA03 DB05 DB13 DB14 DB24 DB32 DB37 DB54 FF07 FF16 GG02 JJ02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変容量型の油圧ポンプと、この油圧ポン
    プから吐出された圧油により駆動される走行モータを含
    む複数のアクチュエータと、前記油圧ポンプから複数の
    アクチュエータに供給される圧油の流量を制御する複数
    の流量制御弁と、前記複数の流量制御弁の前後差圧をそ
    れぞれ制御する複数の圧力補償弁と、前記油圧ポンプの
    吐出圧が前記複数のアクチュエータの最高負荷圧より目
    標差圧だけ高くなるよう制御するポンプ制御手段と、前
    記走行モータの設定速度を複数段に切り替え可能とする
    走行速度切り替え手段とを備えた走行式建設機械の油圧
    駆動装置において、 前記複数の圧力補償弁のそれぞれの目標補償差圧を前記
    油圧ポンプの吐出圧と前記複数のアクチュエータの最高
    負荷圧との差圧により設定するとともに、 前記走行速度切り替え手段として、前記走行モータに係
    わる圧力補償弁の目標補償差圧を、前記油圧ポンプの吐
    出圧と前記複数のアクチュエータの最高負荷圧との差圧
    とこれより低い値とのいずれかに選択的に設定可能とす
    る目標補償差圧変更手段を設けたことを特徴とする走行
    式建設機械の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の走行式建設機械の油圧駆動
    装置において、前記走行モータに係わる圧力補償弁は、
    前記油圧ポンプの吐出圧と前記複数のアクチュエータの
    最高負荷圧との差圧により目標補償差圧を設定する少な
    くとも1つの受圧部を有し、前記設定変更手段は、前記
    受圧部に前記油圧ポンプの吐出圧と前記複数のアクチュ
    エータの最高負荷圧との差圧に関する圧力を導く経路に
    配置された減圧手段と、この減圧手段の有効・無効を切
    り替える切り替え手段とを有することを特徴とする走行
    式建設機械の油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の走行式建設機械の油圧駆動
    装置において、前記走行モータに係わる圧力補償弁は、
    前記油圧ポンプの吐出圧と前記複数のアクチュエータの
    最高負荷圧とがそれぞれ導かれ目標補償差圧を設定する
    対向する1対の受圧部を有し、前記設定変更手段は、前
    記受圧部の1つに前記油圧ポンプの吐出圧を導く経路に
    配置された減圧手段と、この減圧手段の有効・無効を切
    り替える切り替え手段とを有することを特徴とする走行
    式建設機械の油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は3記載の走行式建設機械の油
    圧駆動装置において、前記減圧手段と切り替え手段は一
    体の弁装置として構成され、この弁装置は、全開位置と
    前記減圧手段を有効にする位置との間で切り替え可能で
    あり、前記切り替え手段は電源をONすると前記弁装置
    を全開位置を固定保持するソレノイドを有することを特
    徴とする走行式建設機械の油圧駆動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009235893A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Volvo Construction Equipment Ab 建設機械の走行システム
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