JP2003113684A - 車両用ドアのロック制御方法及びロック装置 - Google Patents

車両用ドアのロック制御方法及びロック装置

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JP2003113684A JP2001307514A JP2001307514A JP2003113684A JP 2003113684 A JP2003113684 A JP 2003113684A JP 2001307514 A JP2001307514 A JP 2001307514A JP 2001307514 A JP2001307514 A JP 2001307514A JP 2003113684 A JP2003113684 A JP 2003113684A
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    • E05F15/603Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors
    • E05F15/632Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors for horizontally-sliding wings
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力を抑えながら車両用ドアの開閉及び
ロックを良好に行う。 【解決手段】 ロック切換ピン56をばねの力でロック
位置側に付勢し、かつ、ソレノイド54への電力供給に
よって前記ロック切換ピン56をアンロック位置に切換
えるようにしたロック手段を用いて車両用ドアのロック
制御を行うもの。車両用ドアが開かれる前にソレノイド
54に電力を供給してロック切換ピン56をアンロック
位置に切換えた後、車両用ドアが開き始めてから再び全
閉位置に戻るまでの間の特定の期間内で前記ソレノイド
54への電力供給を一時中断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両等に設け
られる車両用ドアを全閉位置にロックするためのロック
制御方法及びロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用ドアを全閉位置にロックす
るための装置として、ソレノイド等の電気的駆動源を備
え、その駆動力を利用して、ドアを全閉位置に固定する
ロック状態と、ドアを解放するアンロック状態とに切換
えられるようにしたものが広く知られている。
【0003】例えば実開平9−199号マイクロフィル
ムには、ソレノイドにおける電磁コイルが非通電の状態
では同ソレノイドにおけるロック切換部材(同公報では
突出体6)がばねの弾発力によって突出方向に押し出さ
れることによりドアをロックするのに対し、この状態か
らソレノイドの電磁コイルを通電するとその電磁力で前
記ロック切換部材が前記ばねの弾発力に抗して没入し、
これによりドアのロックが解除されるようにしたロック
装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなロック装
置では、一般に次のようなロック制御が行われる。
【0005】1)ドアを全閉位置にロックしている状態
で、外部からドア開指令の入力を受けることにより、ソ
レノイドの電磁コイルを通電してロック切換部材をアン
ロック位置に駆動する(ロックを解除する)。
【0006】2)ドアを開閉駆動する。
【0007】3)ドアが再び全閉位置に戻ったのを確認
して前記ソレノイドにおける電磁コイルの通電を切り、
ロック切換部材をロック位置に戻す。
【0008】しかし、この制御方法の場合、ロックを一
旦解除した後はドアが再び全閉位置に戻ってくるまでソ
レノイドの電磁コイルが通電され続けるので、電力消費
量が大きく、かかる不都合はドアの開き時間が長くなる
ほど顕著になる。
【0009】また、比較的大重量のドアをロック位置に
保持するには、大きな電流が必要であり、かかる電流を
電磁コイルに供給する時間が長いと、発熱の問題も生じ
る。このような発熱を抑制するには、コイル線径を大き
くして抵抗を削減する必要があり、かかるコイル線径の
増大分だけ装置が大型化する不都合も生じる。
【0010】本発明は、このような事情に鑑み、消費電
力を抑えながら車両用ドアの開閉及びロックを良好に行
うことができる車両用ドアのロック制御方法及びロック
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記のようなロック装置
において、車両用ドアを開くときにロックを解除しなけ
ればならないのは基本的に当該ドアが全閉位置から離れ
る時であり、ドアがある程度開いてしまえばロック切換
部材の位置にかかわらずドアの開閉駆動を行うことが可
能である。
【0012】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、車両用ドアを全閉位置にロックするロック位
置とこのロック位置から退避して前記車両用ドアを解放
するアンロック位置とに切換えられるロック切換部材
と、このロック切換部材を前記ロック位置側に付勢する
ばね部材と、電力の供給を受けることによりその電磁力
で前記ロック切換部材を前記ばね部材の付勢力に抗して
前記アンロック位置に切換える電磁駆動装置とを含むロ
ック手段を用いて車両用ドアのロック制御を行う方法で
あって、前記車両用ドアが開かれる前に前記電磁駆動装
置に電力を供給して前記ロック切換部材をアンロック位
置に切換えた後、前記車両用ドアが開き始めてから再び
全閉位置に戻るまでの間の特定の期間内で前記電磁駆動
装置への電力供給を一時中断するものである。
【0013】この方法によれば、車両用ドアが開き始め
てから再び全閉位置に戻るまでの間の特定の期間内で前
記電磁駆動装置への電力供給が一時中断される分、消費
電力は節減される。しかも、この期間中に前記電力供給
の中断によってロック切換部材がアンロック位置から離
れても(例えばロック位置に切換えられても)、車両用
ドアの開閉駆動に影響はない。
【0014】具体的に、前記電力供給の中断は、前記車
両用ドアが開き始めてから当該ドアが全開位置に到達す
るまでの間に開始するのが好ましい。これにより、車両
用ドアの開き動作を不都合なく開始させながら、長い電
力供給中断時間を稼ぐことができる。
【0015】また、車両用ドアの全閉位置復帰に際して
は、前記電力供給を中断した状態で前記車両用ドアが閉
方向に駆動されて全閉位置よりも手前の所定位置に到達
した時点で前記電力供給を再開し、当該車両用ドアが全
閉位置に到達した後に前記電力供給を再停止するのが好
ましい。この制御によれば、車両用ドアが前記所定位置
に到達するまでの期間は電力供給の中断を続けることに
より消費電力を節減しながら、当該所定位置に車両用ド
アが到達した時点で電力供給を再開させてロック切換部
材をアンロック位置に戻すことにより、車両用ドアを支
障なく全閉位置に復帰させることができる。
【0016】また本発明は、車両用ドアを全閉位置でロ
ックするためのロック手段と、このロック手段の作動を
制御するロック制御手段とを備えた車両用ドアのロック
装置において、前記ロック手段は、前記車両用ドアを全
閉位置にロックするロック位置とこのロック位置から退
避して前記車両用ドアを解放するアンロック位置とに切
換えられるロック切換部材と、このロック切換部材を前
記ロック位置側に付勢するばね部材と、電力の供給を受
けることによりその電磁力で前記ロック切換部材を前記
ばね部材の付勢力に抗して前記アンロック位置に切換え
る電磁駆動装置とを含んでおり、前記ロック制御手段
は、前記車両用ドアが開かれる前に前記電磁駆動装置に
電力を供給して前記ロック切換部材をアンロック位置に
切換えた後、前記車両用ドアが開き始めてから再び全閉
位置に戻るまでの間の特定の期間内で前記電力供給を一
時中断するものである。
【0017】このロック装置において、前記ロック制御
手段は、前記車両用ドアが開き始めてから当該ドアが全
開位置に到達するまでの間に前記電力供給の中断を開始
するものが好適である。
【0018】例えば、前記車両用ドアの開き方向の加速
が終了した時点で前記電力供給の中断を開始するように
すれば、車両用ドアが全閉位置から確実に離間する的確
なタイミングで電力供給の中断を始めることができる。
【0019】また、前記ロック制御手段は、前記電力供
給を中断した状態で前記車両用ドアが閉方向に駆動され
て全閉位置よりも手前の所定位置に到達した時点で前記
電磁駆動装置への電力供給を再開し、当該車両用ドアが
全閉位置に到達した後に前記電力供給を再停止するもの
が好適である。
【0020】例えば、全閉位置の手前で前記車両用ドア
を低速で全閉位置に至らせるためのクッション用徐行運
転が行われる場合には、その徐行運転が開始される位置
を前記所定位置(電力供給を再開する位置)に設定する
ことにより、全閉位置の手前で確実にロック切換部材を
アンロック位置に復帰させることができる。
【0021】本発明において、前記ロック手段の具体的
な構成は問わず、例えばロック切換部材が全閉位置にお
ける車両用ドアと直接係合することにより当該車両用ド
アをロックするものでもよいし、車両用ドアの開閉動作
に連動する連動部材の動きを拘束することにより車両用
ドアの全閉位置を間接的にロックするものでもよい。
【0022】例えば、前記ロック手段が、前記車両用ド
アが全閉位置から開かれるのに連動して当該全閉位置に
対応する全閉対応位置から予め定められた移動制限位置
まで移動する連動部材を含み、この連動部材が前記全閉
対応位置にある状態で前記ロック手段の電磁駆動装置へ
の電力供給が停止されることにより前記ロック切換部材
が前記連動部材を前記全閉対応位置に拘束するロック位
置に切換えられる一方、前記連動部材が前記移動制限位
置にある状態で前記ロック手段の電磁駆動装置への電力
供給が停止されることにより前記ロック切換部材が前記
連動部材に対してその作動方向と平行な方向に当接する
ように当該移動制限位置が設定され、その当接状態で前
記連動部材が前記ロック切換部材と摺接しながら前記全
閉対応位置に移動できるようにすれば、全閉位置での車
両用ドアのロックと、全閉位置から離れた車両用ドアの
開閉駆動との双方をより確実に実行することが可能とな
る。
【0023】すなわち、この装置では、車両用ドアが全
閉位置から離れて前記連動部材が前記移動制限位置に移
動した状態で電磁駆動装置への電力供給が中断される
と、ロック切換部材がばね部材の付勢力によって前記連
動部材にロック切換部材の作動方向に当接するが、この
ロック切換部材と摺接しながら連動部材が移動できるの
で、例えば前記電磁駆動装置に電力が供給されていない
状態のまま車両用ドアが全閉位置に戻ってきても、これ
に連動して前記連動部材が前記全閉対応位置に戻ること
ができる。そして、この連動部材が全閉対応位置に戻る
と、前記ロック切換部材はばね部材の付勢力によって自
動的にロック位置に切換えられ、前記連動部材を全閉対
応位置に拘束することとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、ここに示す実施の形態
は、引き戸式の車両用ドアをロックするものであるが、
本発明にかかるロック手段は、その他の形式のドア、例
えば開き戸式や折り戸式のドアのロックにも有効に適用
できるものである。
【0025】図1において、左右引き戸10の直上方の
位置(図例では戸先近傍位置)にはロックユニット(ロ
ック手段)30が設けられている。そして、このロック
ユニット30により、両引き戸10が全閉位置にロック
されるようになっている。
【0026】図3〜図5に示すように、前記ロックユニ
ット30は、垂直方向の取付板32を備え、この取付板
32が図略のボルト等で構造物側に固定されている。
【0027】前記取付板32の所定部位(図3では左側
下部)には、その前側面(図5では右側面)から前方に
突出する支軸34が固定され、この支軸34に回動部材
36が当該支軸34回りに回動可能となるように支持さ
れている。詳しくは、回動部材36の中間部分に円形の
貫通穴が設けられ、この貫通穴と前記支軸34とが嵌合
された状態で支軸34の先端部に止め輪35が装着され
ている。
【0028】前記回動部材36の下端部には、左右一対
のフォーク部36a,36bが二股状に形成され、これ
らフォーク部36a,36bの間に係合溝36cが形成
されている。この係合溝36cは、下向きに開放された
略逆U字状をなしている。
【0029】これに対し、片側の引き戸(図1では左側
の引き戸)10の戸先近傍部分の上端には、上方に突出
するブラケット17(図5)が固定され、このブラケッ
ト17から前方(図5では右方)に係合ピン18が突出
している。
【0030】この係合ピン18は、図3に示すように、
前記両フォーク部36a,36bの先端部同士の間から
前記係合溝36c内にほぼ隙間なく侵入可能な直径を有
しており、前記引き戸10が全閉位置にあるときに図3
の実線位置に位置し、この全閉位置から引き戸10が開
き方向に移動するのに伴って図3の左方向に移動する
(同図二点鎖線)。そして、前記引き戸10が前記全閉
位置の近傍領域にあるとき(係合ピン18が図3の実線
位置と二点鎖線位置との間の領域にあるとき)に、当該
係合ピン18が実際に前記係合溝36c内に侵入できる
(すなわち係合できる)ようになっている。
【0031】さらに、この係合状態で、引き戸10が開
閉移動する(すなわち係合ピン18が水平移動する)の
に伴い、回動部材36が支軸34回りに回動するよう
に、前記係合溝36c及び両フォーク部36a,36b
の形状が設定されている。従って、回動部材36は、引
き戸10が全閉している状態で図3の実線に示す回動角
度位置(立直位置)に位置し、この位置から引き戸10
が開くのに伴って図3の二点鎖線に示す回動角度位置
(係合ピン18が係合溝36cから離脱する傾斜位置)
まで図3の時計回り方向に回動する。
【0032】前記取付板32において、前記支軸34か
ら離れた部位(図3では右側上部)には、前記支軸34
とは別の支軸(支持部材)38が固定されている。この
支軸38も取付板32の前面から前方に突出し、その突
出部分にロックアーム(連動部材)40が取付けられて
いる。
【0033】詳しくは、ロックアーム40の一方の端部
(基端部)に円形の貫通穴をもつ筒部40aが形成さ
れ、この筒部40aが前記支軸38の外側に嵌められた
状態で当該支軸38に止め輪42が装着されており、こ
の構造によってロックアーム40の基端部(筒部40
a)が支軸38回りに回動可能となるように支軸38に
支持されている。
【0034】前記筒部40aの周囲には、ねじりコイル
ばね44が設けられている。このねじりコイルばね44
の一端は、前記ロックアーム40の裏面に突設されたピ
ン40bに止められ、他端は取付板32の前面に突設さ
れたピン32bに止められており、このねじりコイルば
ね44の弾発力によって前記ロックアーム40が前方か
らみて反時計回り(図3の反時計回り)の向きに付勢さ
れている。
【0035】ロックアーム40の他方の端部(先端部)
には、係合用ローラ48が前後方向の軸回りに回転可能
に取付けられている。詳しくは、図4に示すように、ロ
ックアーム40の裏面(後側面)から後方(図4では上
方)に軸部46が突出し、この軸部46に前記係合用ロ
ーラ48が回転可能に嵌着されている。
【0036】これに対し、前記回動部材36の上半部に
は、左右一対のフォーク部36d,36eが二股状に形
成され、両フォーク部36d,36eの間に前記係合用
ローラ48が侵入可能となっている。
【0037】一方のフォーク部36dの内側面は前記係
合用ローラ48の案内面36fとなっている。他方のフ
ォーク部36eは、その先端部がフック状に曲がってお
り、そのフック部分の先端面が前記係合用ローラ48と
当接可能な当接面36gとなっている。
【0038】具体的には、回動部材36が図3に二点鎖
線で示す傾斜位置にある状態で係合用ローラ48が案内
面36fの奥側(フォーク部36dの根元側)端部に当
接し(同図二点鎖線)、この位置から回動部材36が同
図反時計回りの向き(引き戸10が全閉位置に向かって
移動する向き)に回動するのに伴って前記係合用ローラ
48が前記案内面36f上をフォーク部36dの先端側
に向かう方向に転動し(すなわちロックアーム40の回
動を伴って係合用ローラ48が上昇し)、最終的に引き
戸10が全閉位置に到達した状態(回動部材36が図3
に実線で示す立直位置に到達した状態)で、前記係合用
ローラ48が図3に実線で示すようにフォーク部36e
の先端の当接面36gに当接する位置まで案内されるよ
うに、回動部材36の形状が設定されている。
【0039】図例では、前記当接面36gは係合用ロー
ラ48の半径よりも少し大きい曲率半径をもつ円弧面と
されている。そして、この当接面36gに係合用ローラ
48が当接する部位(当接点)Pにおける回動部材36
の回動接線方向(図例では水平方向)の延長線L(図3
の一点鎖線)上に前記支軸38が位置するように、各部
材の配置が設定されており、この状態でのロックアーム
40の位置(図3に実線で示す位置)が本発明にいう
「全閉対応位置」に相当している。すなわち、この全閉
対応位置では、ロックアーム40が回動部材36の当接
面36gと支軸38との間に介在して回動部材36が引
き戸開き方向(図3の時計回りの方向)に回動するのを
阻止する。
【0040】なお、前記ロックアーム40はその自重及
び前記ねじりコイルばね44の弾発力で図3の反時計回
り方向(係合用ローラ48が下がる方向)に付勢されて
いるが、回動部材36が図3に二点鎖線で示す傾斜位置
まで到達すると当該回動部材36の両フォーク部36
d,36fの間に係合用ローラ48が挟まれてそれ以上
係合用ローラ48が下降できない(ロックアーム40が
図3の反時計回りの向きに回動できない)ようになって
いる。
【0041】すなわち、この傾斜位置が回動部材36の
移動制限位置となっている。そして、この傾斜位置で回
動部材36の係合溝36cが斜め下方に開放され、この
係合溝36c内に前記引き戸10側の係合ピン18を迎
え入れることが可能となるように、回動部材36の形状
が設定されている。
【0042】さらに、このロックユニット30は、ロッ
ク切換機構50を具備し、このロック切換機構50は、
前記ロックアーム40を前記全閉対応位置に保持するロ
ック状態とロックアーム40を解放するアンロック状態
とに切換えられるようになっている。
【0043】ロック切換機構50は、図4に示すような
ハウジング52を備え、前記取付板32の上端から前方
(図5では右方)に延長された支持板部32aの下面に
前記ハウジング52が固定されている。これにより、ロ
ック切換機構50全体が取付板32側に吊り下げ支持さ
れ、取付板32の前方に配置された状態となっている。
【0044】前記ハウジング52には、電磁駆動装置で
あるソレノイド54と、ロック切換ピン(ロック切換部
材)56をスライド支持するガイド部材58とが固定さ
れるとともに、前記ソレノイド54の駆動力をロック切
換ピン56に伝達する駆動伝達機構60が組み込まれて
いる。
【0045】前記ソレノイド54は、その本体に対して
出没方向に相対移動する出力軸54aを有し、後述の制
御装置70から励磁電流が入力される(電力が供給され
る)ことによりその電磁力で前記出力軸54aが突出す
るように構成されている。
【0046】この出力軸54aの周囲にはスリーブ55
が取付けられている。このスリーブ55は、前記出力軸
54aに対して軸方向に相対移動不能で、かつ、出力軸
54aに対してその中心軸回りに所定の角度範囲内で相
対回動可能となるように出力軸54aに取付けられてお
り、このスリーブ55の外周面上にはピン55aが突設
されている。
【0047】一方、前記スリーブ55の近傍位置にはハ
ウジング50の底面から上向き(図4では手前向き)に
突出する支軸51が設けられ、この支軸51の周囲にね
じりコイルばね(ばね部材)53が取付けられている。
このねじりコイルばね53は、その一端が前記ピン55
aに止められ、他端がハウジング52側に設けられたピ
ン52aに止められており、このねじりコイルばね53
の弾発力によって前記スリーブ55及びソレノイド54
の出力軸54aさらにはロック切換ピン56がソレノイ
ド本体側に没入する側(アンロック位置側)に付勢され
ている。
【0048】ロック切換ピン56は、前後方向(図4で
は上下方向)に延びる向きで、その前後方向に移動可能
となるようにガイド部材58に支承されており、その前
後移動により、図3〜図5に実線で示すロック位置と、
図4の二点鎖線に示すように前記ロック位置から後退す
るアンロック位置とに切換えられるようになっている。
【0049】前記ロック位置は、全閉対応位置にあるロ
ックアーム40の直下方の位置まで突出する位置であ
り、このロック位置にロック切換ピン56が存在するこ
とにより、ロックアーム40が前記全閉対応位置から下
向きに回動することが阻止される。すなわち、当該全閉
対応位置にロックアーム40が拘束される。これに対し
てアンロック位置は、前記ロック切換ピン56とロック
アーム40との干渉が生じない程度まで前記ロック位置
から後退した位置であり、このアンロック位置にロック
切換ピン56が位置している状態で前記ロックアーム4
0の下向きの回動が許容される。
【0050】駆動伝達機構60は、前記ソレノイド54
に設けられたスリーブ55の出没方向の動きを前記ロッ
ク切換ピン56の前後方向の動きに変換するものであ
り、図4に示すような回動リンク62を備えている。
【0051】この回動リンク62は、前記支軸51回り
に回動可能となるように当該支軸51に支持され、その
所定部位が前記スリーブ55のピン55aに結合される
とともに、このピン55aから外れた位置に回動リンク
62を貫通する長孔62aが形成されている。
【0052】一方、前記ロック切換ピン56の後端には
リンク結合板64が固定され、このリンク結合板64に
も当該リンク結合板64を貫通する長孔64aが形成さ
れており、この長孔64aと前記長孔62aとに共通の
ピン66が上下方向に挿通されている。
【0053】このロック切換機構60において、前記ソ
レノイド54の出力軸54a及びスリーブ55がねじり
コイルばね53の弾発力で図4の実線に示すような没入
位置にあるとき(すなわちソレノイド54がオフのと
き)は、ロック切換ピン56が同図実線に示すロック位
置に切換えられる一方、この状態からソレノイド54が
オンに切換えられてその出力軸54a及びスリーブ55
が同図二点鎖線に示す突出位置まで突出するのに伴い、
回動リンク62が回動して前記ロック切換ピン56が同
図二点鎖線のアンロック位置まで引き込まれることとな
る。
【0054】なお、前記リンク結合板64の近傍には、
ロック切換ピン56がロック位置に切換えられているか
否かを検出するためのロック検知スイッチ68が設けら
れている。このロック検知スイッチ68は、図例ではリ
ミットスイッチからなり、ローラからなる接触子68a
を有している。そして、前記ロック切換ピン56がロッ
ク位置まで前進したときにそのリンク結合板64が前記
接触子68aに当接し、このロック検知スイッチ68を
オフからオンに切換えるように構成されている。
【0055】図6は、前記開閉駆動装置20及びロック
ユニット30の作動を制御する制御装置70を示したも
のである。この制御装置70は、図示の開閉駆動制御手
段72及びロック制御手段74を備えている。
【0056】開閉駆動制御手段72は、戸閉スイッチ1
5の検知信号や前記モータ22に内蔵されたエンコーダ
の出力信号(すなわち引き戸開閉駆動量検出信号)に基
づき、当該モータ22の駆動制御すなわち引き戸10の
開閉駆動制御を行うものである。
【0057】ロック制御手段74は、タイマーを内蔵す
るとともに、車速スイッチ76や前記ロックユニット3
0におけるロック検知スイッチ68の出力信号を受信
し、所定のタイミングで前記ロックユニット30のソレ
ノイド54に制御信号(励磁電流)を出力して当該ソレ
ノイド54のオンオフ切換すなわちロック切換を行うも
のである。前記車速スイッチ76は、引き戸10が設け
られている鉄道車両の走行速度が一定以上であるか否か
を検知するものであり、当該走行速度が一定値(例えば
5km/h)以上となった時点でオフからオンに切換えられ
る。
【0058】次に、この制御装置70の行う具体的な制
御動作及びその制御に伴うロックユニット30の作用
を、図7及び図8のタイムチャートを併せて参照しなが
ら説明する。なお、図7のタイムチャートは引き戸10
を全閉位置から開くときの動作、図8のフローチャート
は引き戸10を全閉位置に復帰させるときの動作を示す
ものである。
【0059】図7の左端に示すように、引き戸10が全
閉位置にある状態では、開閉駆動装置20のモータ22
にドア駆動信号は出力しておらず、戸閉スイッチ15は
オンになっている。また、ソレノイド54には電力供給
を行わず、よってロック切換ピン56はねじりコイルば
ね53の引張力でロック位置に保持されており、ロック
検知スイッチ68はオンに切換えられている。
【0060】この状態で引き戸10を開く旨の指令信号
が入力されると(図7の時刻T1)、ソレノイド54を
オンに切換え(電力供給を行い)、ロック切換ピン56
を図4に二点鎖線で示すアンロック位置に後退させてロ
ックアーム40の拘束を解く。これに伴ってロック検知
スイッチ68がオフに切換わるのを確認して、開閉駆動
装置20のモータ22に引き戸10を開くためのドア駆
動信号を出力する(時刻T2)。
【0061】このドア駆動信号の出力により、開方向へ
の引き戸10の駆動が開始される。具体的には、図1に
示す原動プーリ23が同図反時計回り方向に回転して左
右の引き戸10が互いに離間する方向にスライドする。
このとき、引き戸10側に設けられている係合ピン18
に回動部材36が係合しているので、引き戸10の開動
作に連動して回動部材36が図3実線に示す立直位置か
ら同図二点鎖線に示す傾斜位置まで移動し、その後は前
記係合ピン18が回動部材36から離脱して引き戸10
の開動作のみが続けられる。また、前記回動部材36の
回動に伴ってロックアーム40は図3の実線に示す水平
位置(全閉対応位置)からそれよりも下方の移動制限位
置(二点鎖線位置)まで降下する。
【0062】前記ドア駆動信号はパルス信号であるが、
このドア駆動信号によって引き戸10を徐々に加速すべ
く、当該信号のデューティ比は0%から最大値(図例で
は70%)まで徐々に増加させる。そして、このデュー
ティ比が70%に達した時点、すなわち引き戸10の開
き方向の加速が完了した時点(時刻T3)でソレノイド
54を一旦オフに切換える。すなわち、ソレノイド54
への電力供給の中断を開始する。
【0063】この電力供給の中断により、ソレノイド5
4の駆動力が消滅し、ロック切換ピン56はねじりコイ
ルばね53の付勢力によってロック位置まで突出しよう
とするが、その先には前記移動制限位置まで移動したロ
ックアーム40が存在しているので、前記ロック切換ピ
ン56はロック位置までは至らず、前記付勢力によって
ロックアーム40の裏面に押し当てられる。すなわち、
ロックアーム40に対してロック切換ピン56がその軸
方向(作動方向)に当接する。
【0064】その後、前記ドア駆動信号のデューティ比
を徐々に減らし(開駆動を減速し)、当該デューティ比
を20%に保持して開クッション用徐行運転を行う。そ
して、引き戸10が全開位置に到達した時点で(時刻T
4)デューティ比を4%に切換え、当該全開位置を保持
する。
【0065】この全開状態で、引き戸10を閉じる旨の
指令信号が入力されると(図8の時刻T5)、今度は引
き戸10を閉じるためのドア駆動信号を開閉駆動装置2
0のモータ22に出力する。このときも、ドア駆動信号
のデューティ比は徐々に増加させ、最大値(図例では7
0%)に達した時点で当該最大値を維持するようにす
る。その後、当該デューティ比を徐々に減らして閉駆動
を減速し、引き戸10が全閉位置よりも手前の所定位置
に到達した時点で、当該デューティ比を20%に維持す
る閉クッション用徐行運転を開始すると同時にソレノイ
ド54への電力供給を再開する(時刻T6)。これによ
り、ロック切換ピン56はそれまでのロック位置から図
4に二点鎖線で示すアンロック位置まで引き戻される。
【0066】左側引き戸10が全閉位置に近付くと、そ
の係合ピン18が図3の二点鎖線に示すような傾斜位置
にある回動部材36の係合溝36c内に入り込む。そし
て、この係合溝36c内に係合ピン18が侵入した時点
からは、当該係合ピン18の閉方向の移動(図3では右
向き移動)に伴って回動部材36が同図実線の立直位置
に向かう方向(同図反時計回り方向)に回動を始める。
従って、この回動部材36と係合しているロックアーム
40はねじりコイルばね44の弾発力(付勢力)に抗し
て同図時計回り方向に回動を始める。このとき、ロック
切換ピン56は前記アンロック位置に後退しているの
で、前記ロックアーム40の動きに影響を与えない。
【0067】以上のようにして閉じ駆動が進み、戸閉ス
イッチ15がオンに切換えられ、さらに、モータ22に
内蔵のエンコーダの位置検出信号が止まって引き戸10
が停止したことが検知された時点で、両引き戸10が互
いに当接する位置(仮閉位置)に到達したと判断し、ド
ア駆動信号のデューティ比をそれまでの20%から30
%に上げて閉じ駆動力をアップする(時刻T7)。これ
により、両引き戸10は、その戸先に設けられた弾性材
11の圧縮変形を伴いながら互いに強く押付けられ、完
全な全閉位置に到達する。
【0068】このとき、ロックユニット30では、回動
部材36が図3に実線で示す完全な立直位置に到達し、
そのフォーク部36eの当接面36gとロックアーム4
0の係合用ローラ48とが同図の点Pで当接する全閉対
応位置にロックアーム40が自動的に位置決めされる。
【0069】この全閉対応位置では、前記当接点Pにお
ける回動部材36の回転接線方向の延長線L上に支軸3
8が位置しており、ロックアーム40はいわゆるデッド
ポイントに位置している。従って、前記引き戸10の弾
性材11の弾発力が前記当接点Pからロックアーム40
に反力(開き方向の反力)Tとして作用しても、この反
力Tはロックアーム40を回動させる力としては作用せ
ず、専ら圧縮荷重としてロックアーム40に作用する。
換言すれば、前記反力Tはロックアーム40を媒介とし
て支軸38側に支持される。
【0070】このようにして引き戸10を完全な全閉位
置に至らせた後、今度はドア駆動信号のデューティ比を
4%まで下げて閉じ駆動力を通常時駆動力よりも低い弱
保持用駆動力まで低下させると同時に、制御装置内蔵の
タイマーを始動させる。
【0071】このようにして閉じ駆動力が下げられた結
果、図3に示す回動部材36からロックアーム40に伝
達される反力Tは下がり、同ロックアーム40は全閉対
応位置を維持するものの、この時点でロック切換ピン5
6は未だアンロック位置にあるため、例えば前記全閉位
置で引き戸10同士の間に衣服などの異物が挟まった場
合、手動で開き方向の力を引き戸10に加えれば、ねじ
りコイルばね44の付勢力による援助を受けて回動部材
36及びロックアーム40を前記とは逆の向きに回動さ
せながら引き戸10を開くことが可能であり、これによ
って前記異物を脱出させることが可能である。このよう
にして戸閉スイッチ15がオフに切換えられた時には、
開閉駆動制御手段20は、緊急開操作がなされたと判断
して引き戸10を所定時間開き方向に駆動する。
【0072】一方、閉じ駆動力をF2まで降下させた
後、戸開き操作が行われず、戸閉スイッチ15がオンの
ままタイマーアップしたとき(図例では駆動力低下時点
から0.5秒が経過したとき)、ドア駆動信号のデュー
ティ比を再び30%まで上げで両引き戸10を再び完全
な全閉位置に押付けると同時に、ソレノイド54への電
力供給を停止する(時刻T8)。このようにして電磁駆
動力が消滅することにより、ロック切換ピン56はねじ
りコイルばね53の弾発力でそれまでのアンロック位置
から図4及び図5に実線で示すロック位置まで突出す
る。このロック切換ピン56の存在により、ロックアー
ム40は前記全閉対応位置から外れることができなくな
り、よって、このロックアーム40に回動部材36を介
して連結される引き戸10は前記全閉位置にロックされ
る。このようなロック動作がロック検知スイッチ68に
より検出された後、ドア駆動信号のデューティ比を0%
にして(すなわちモータ22の通電を切って)閉じ駆動
を終了する。
【0073】以上示した制御によれば、引き戸10が開
き始めてから全閉位置に戻るまでの間の特定期間中(図
7及び図8では時刻T3から時刻T6までの期間中)に
ソレノイド54への電力供給が中断されるので、従来の
ようにドア開期間中常に電力供給が行われる制御に比
べ、消費電力を有効に節減することができる。しかも、
前記期間中は、前記電力供給中断によってロック切換ピ
ン56がアンロック位置から動いていても引き戸10の
開閉駆動に何ら支障は生じない。
【0074】特に、この実施の形態の場合、引き戸10
が全閉位置から離れた段階で、連動部材であるロックア
ーム40は図4に二点鎖線で示す移動制限位置に移動
し、この状態でソレノイド54への電力供給が中断され
てもロック切換ピン56はロック位置まで至らずにそれ
よりも手前のロック切換ピン40の裏面に押し当てられ
るので、仮にこのまま引き戸10が全閉位置に戻ってき
てもロックアーム40は前記ロック切換ピン56と摺接
しながら全閉対応位置まで復帰することが可能であり、
しかも、このようにロックアーム40が全閉対応位置ま
で動いた時点でロック切換ピン56がロック位置まで突
出して引き戸10は自動的にロックされることとなる。
【0075】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れず、例として次のような形態をとることも可能であ
る。
【0076】・ソレノイド54への電力供給の中断を開
始する時点は図7の時刻T3(加速終了時点)に限ら
ず、例えば開き駆動の減速開始点でもよいし、デューテ
ィ比が最高値(図では70%)よりも低い所定の値まで
到達した時点としてもよい。すなわち、ドア開閉駆動に
影響を与えない範囲で自由に設定すればよい。電力供給
の中断を終了する時点(すなわち電力供給を再開する時
点)についても同様であり、例えば閉方向駆動の減速を
開始する時点に設定してもよい。
【0077】・本発明において、ロック手段の具体的構
造は問わず、例えば前記連動部材を省略し、ロック切換
部材が車両用ドアに設けられた係合部に直接係合してこ
れをロックするものとしてもよいし、その他、従来から
知られているロック手段の構成を適用することを妨げる
ものではない。また、ソレノイド54のプランジャにロ
ック切換ピン56を直結するようにしてもよい。
【0078】
【発明の効果】以上のように本発明は、車両用ドアが開
かれる前に前記電磁駆動装置に電力を供給して前記ロッ
ク切換部材をアンロック位置に切換えた後、前記車両用
ドアが開き始めてから再び全閉位置に戻るまでの間の特
定の期間内で前記電磁駆動装置への電力供給を一時中断
するものであるので、消費電力を抑えながら車両用ドア
の開閉及びロックを良好に行うことができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる車両用ドアの開閉
駆動装置を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図4のB−B線断面図である。
【図4】前記ドアを全閉位置にロックするためのロック
ユニットの一部断面平面図である。
【図5】前記ロックユニットの側面図である。
【図6】前記ドアの開閉駆動及びロックを制御する制御
装置の機能構成を示すブロック図である。
【図7】開戸時における前記制御装置の制御動作を示す
タイムチャートである。
【図8】閉戸時における前記制御装置の制御動作を示す
タイムチャートである。
【符号の説明】
10 引き戸(車両用ドア) 20 開閉駆動装置 30 ロックユニット(ロック手段) 40 ロックアーム(連動部材) 50 ロック切換機構 53 ねじりコイルばね(ばね部材) 54 ソレノイド(電磁駆動装置) 56 ロック切換ピン(ロック切換部材) 70 制御装置 74 ロック制御手段
フロントページの続き Fターム(参考) 2E250 AA21 HH08 JJ00 JJ44 KK02 LL01 MM01 PP04 QQ01 QQ03 RR05 SS02 SS08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用ドアを全閉位置にロックするロッ
    ク位置とこのロック位置から退避して前記車両用ドアを
    解放するアンロック位置とに切換えられるロック切換部
    材と、このロック切換部材を前記ロック位置側に付勢す
    るばね部材と、電力の供給を受けることによりその電磁
    力で前記ロック切換部材を前記ばね部材の付勢力に抗し
    て前記アンロック位置に切換える電磁駆動装置とを含む
    ロック手段を用いて車両用ドアのロック制御を行う方法
    であって、前記車両用ドアが開かれる前に前記電磁駆動
    装置に電力を供給して前記ロック切換部材をアンロック
    位置に切換えた後、前記車両用ドアが開き始めてから再
    び全閉位置に戻るまでの間の特定の期間内で前記電磁駆
    動装置への電力供給を一時中断することを特徴とする車
    両用ドアのロック制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用ドアのロック制御
    方法において、前記車両用ドアが開き始めてから当該ド
    アが全開位置に到達するまでの間に前記電力供給の中断
    を開始することを特徴とする車両用ドアのロック制御方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の車両用ドアのロ
    ック制御方法において、前記電力供給を中断した状態で
    前記車両用ドアが閉方向に駆動されて全閉位置よりも手
    前の所定位置に到達した時点で前記電力供給を再開し、
    当該車両用ドアが全閉位置に到達した後に前記電力供給
    を再停止することを特徴とする車両用ドアのロック制御
    方法。
  4. 【請求項4】 車両用ドアを全閉位置でロックするため
    のロック手段と、このロック手段の作動を制御するロッ
    ク制御手段とを備えた車両用ドアのロック装置におい
    て、前記ロック手段は、前記車両用ドアを全閉位置にロ
    ックするロック位置とこのロック位置から退避して前記
    車両用ドアを解放するアンロック位置とに切換えられる
    ロック切換部材と、このロック切換部材を前記ロック位
    置側に付勢するばね部材と、電力の供給を受けることに
    よりその電磁力で前記ロック切換部材を前記ばね部材の
    付勢力に抗して前記アンロック位置に切換える電磁駆動
    装置とを含んでおり、前記ロック制御手段は、前記車両
    用ドアが開かれる前に前記電磁駆動装置に電力を供給し
    て前記ロック切換部材をアンロック位置に切換えた後、
    前記車両用ドアが開き始めてから再び全閉位置に戻るま
    での間の特定の期間内で前記電力供給を一時中断するも
    のであることを特徴とする車両用ドアのロック装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の車両用ドアのロック装置
    において、前記ロック制御手段は、前記車両用ドアが開
    き始めてから当該ドアが全開位置に到達するまでの間に
    前記電力供給の中断を開始するものであることを特徴と
    する車両用ドアのロック装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の車両用ドアのロック装置
    において、前記ロック制御手段は、前記車両用ドアの開
    き方向の加速が終了した時点で前記電力供給の中断を開
    始するものであることを特徴とする車両用ドアのロック
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれかに記載の車両用
    ドアのロック装置において、前記ロック制御手段は、前
    記電力供給を中断した状態で前記車両用ドアが閉方向に
    駆動されて全閉位置よりも手前の所定位置に到達した時
    点で前記電磁駆動装置への電力供給を再開し、当該車両
    用ドアが全閉位置に到達した後に前記電力供給を再停止
    するものであることを特徴とする車両用ドアのロック装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の車両用ドアのロック装置
    において、前記所定位置は、前記車両用ドアを低速で全
    閉位置に至らせるためのクッション用徐行運転が開始さ
    れる位置であることを特徴とする車両用ドアのロック装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項4〜8のいずれかに記載の車両用
    ドアのロック装置において、前記ロック手段は、前記車
    両用ドアが全閉位置から開かれるのに連動して当該全閉
    位置に対応する全閉対応位置から予め定められた移動制
    限位置まで移動する連動部材を含み、この連動部材が前
    記全閉対応位置にある状態で前記ロック手段の電磁駆動
    装置への電力供給が停止されることにより前記ロック切
    換部材が前記連動部材を前記全閉対応位置に拘束するロ
    ック位置に切換えられる一方、前記連動部材が前記移動
    制限位置にある状態で前記ロック手段の電磁駆動装置へ
    の電力供給が停止されることにより前記ロック切換部材
    が前記連動部材に対してその作動方向と平行な方向に当
    接するように当該移動制限位置が設定され、その当接状
    態で前記連動部材が前記ロック切換部材と摺接しながら
    前記全閉対応位置に移動できるように構成されているこ
    とを特徴とする車両用ドアのロック装置。
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