JP2003113068A - 皮膚化粧料 - Google Patents

皮膚化粧料

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JP2003113068A
JP2003113068A JP2002177820A JP2002177820A JP2003113068A JP 2003113068 A JP2003113068 A JP 2003113068A JP 2002177820 A JP2002177820 A JP 2002177820A JP 2002177820 A JP2002177820 A JP 2002177820A JP 2003113068 A JP2003113068 A JP 2003113068A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性の高い天然物の中から、保湿作用、抗
酸化作用、抗老化作用又は抗炎症作用を有する物質を見
出し、それを利用した保湿剤、抗酸化剤、抗老化剤、抗
炎症剤及び皮膚化粧料を提供する。 【解決手段】 保湿剤、抗酸化剤、抗老化剤、抗炎症剤
及び皮膚化粧料に、保湿作用、活性酸素消去作用、ラジ
カル消去作用、コラーゲン産生促進作用、コラゲナーゼ
阻害作用、線維芽細胞増殖作用、エラスターゼ阻害作
用、エストロゲン様作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、
サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用又はヒ
スタミン遊離阻害作用を有するカエデ属に属する植物か
らの抽出物、特にイロハモミジ抽出物を含有せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物抽出物を有効
成分とする保湿剤、抗酸化剤、抗老化剤及び抗炎症剤、
並びに植物抽出物を配合した皮膚化粧料に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】肌荒れ・皮膚の老化の発症機構は多種多
様であるが、主な発症機構とその対策には次のようなも
のがある。
【0003】(1)保湿機能の低下 皮膚の保湿機能は、加齢や様々な環境要因によって低下
する。保湿機能が低下した皮膚は乾燥してかさかさした
状態となり、弾力性が失われる。こうした乾燥肌は、ア
トピー性皮膚炎を始めとした様々な皮膚疾患を招くおそ
れがあり、さらにはシミやシワ等の皮膚の老化を招くお
それがある。皮膚の乾燥を防ぐために、従来よりグリセ
リン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール
その他の多価アルコールをはじめ、油脂成分、アミノ
酸、タンパク質、多糖類等が利用されてきたが、従来の
保湿成分には、使用感、保湿効果の持続性、安全性等の
点で問題がある。
【0004】(2)活性酸素・生体内ラジカルの影響 近年、生体成分を酸化させる要因として、活性酸素が注
目されており、その生体への悪影響が問題となってい
る。活性酸素は、生体細胞内のエネルギー代謝過程で生
じるものであり、スーパーオキサイド(即ち酸素分子の
一電子還元で生じるスーパーオキシドアニオン(・O
2-)、過酸化水素(H2O2)、一重項酸素(1O2)、ヒド
ロキシラジカル(・OH)等がある。これら活性酸素は食
細胞の殺菌機構にとって必須でありウイルスや癌細胞の
除去に重要な働きを果たしているが、活性酸素の過剰な
生成は生体内の膜や組織を構成する生体内分子を攻撃
し、各種疾患を誘発する。例えば、活性酸素は、コラー
ゲン等の生体組織を分解、変性あるいは架橋したり、油
脂類を酸化して細胞に障害を与える過酸化脂質を生成し
たりすると考えられており、活性酸素によって引き起こ
されるこれらの障害が、シワ形成や弾力性低下等の皮膚
老化の原因になるものと考えられている。
【0005】生体内において、酸素を基に最初に生成さ
れるラジカルはスーパーオキサイドであり、ヒドロキシ
ラジカル等の他のラジカルはスーパーオキサイドを経て
生成される。細胞内のスーパーオキサイドは、細胞内で
産生されたスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)によ
って過酸化水素に変換されるが、SOD量は加齢に伴って
減少し、SOD量の減少によってスーパーオキサイドの細
胞内濃度が上昇し、スーパーオキサイドが生体に対して
障害を及ぼすようになる。このため、SOD量の減少を補
うために、SOD様作用剤としてSODそのものやトコフェロ
ール類、オウゴン抽出物等が使用されているが、これら
のSOD様作用剤は安全性等の点で問題がある。
【0006】(3)細胞外マトリックス構成成分の減少
・変性 皮膚の真皮・表皮は、表皮細胞、線維芽細胞及びこれら
の細胞の外にあって皮膚構造を支持するエラスチン、コ
ラーゲン、ヒアルロン酸等の細胞外マトリックスによっ
て構成されており、若い皮膚においてはこれらの皮膚組
織の相互作用が恒常性を保つことにより水分保持、柔軟
性、弾力性等が確保され、肌は外見的にも張りや艶があ
ってみずみずしい状態に維持される。ところが、紫外線
の照射、空気の著しい乾燥、過度の皮膚洗浄等、ある種
の外的因子の影響があったり加齢が進んだりすることに
よって、細胞外マトリックスの主要構成成分であるエラ
スチン、コラーゲン、ヒアルロン酸等の産生量が減少す
るとともに、変性や分解を引き起こす。その結果、角質
は異常剥離を始め、肌は張りや艶を失い、肌荒れやシワ
等の老化症状を呈するようになる。このように、皮膚の
老化に伴う変化、即ち、シワ、くすみ、きめの消失、弾
力性の低下等には、エラスチン、コラーゲン、ヒアルロ
ン酸等の真皮細胞外マトリックス成分の減少、変性が関
与している。
【0007】近年、この変化を誘導する因子として、特
にマトリックス系プロテアーゼの関与が指摘されてい
る。マトリックス系プロテアーゼの中でも、コラゲナー
ゼ、即ちMMP−1(マトリックスメタロプロテアーゼ
−1)は、皮膚の真皮細胞外マトリックスの主な構成成
分であるタイプI,IIIコラーゲンを分解する酵素として
知られるが、その発現は紫外線の照射により大きく増加
し、紫外線によるコラーゲンの減少・変性の一因とな
り、皮膚のシワの形成等の大きな要因となることが考え
られる。従って、コラゲナーゼ活性の阻害は、皮膚の老
化を予防・改善する上で重要である。
【0008】一方、炎症性の疾患、例えば接触性皮膚炎
(かぶれ)、乾癬、尋常性天疱瘡、その他肌荒れを伴う
各種皮膚疾患等の原因や発症機構は多種多様であるが、
その原因としてヒアルロニダーゼ、サイクリックAMPホ
スホジエステラーゼによる血小板凝集及びヒスタミン遊
離が知られている。
【0009】血小板凝集は、アラキドン酸カスケードの
ホスホリパーゼA2の活性化を招き、それにより放出され
たロイコトリエンB4やプロスタグランジンE2等が炎症反
応を引き起こす。このため、血小板の凝集を阻害・抑制
する物質によりアレルギー性疾患や炎症性疾患を予防・
治療する試みがなされており、そのような血小板凝集阻
害物質として、アスピリン、チクロピジン、スルフィピ
ラゾン等が用いられてきた。しかしながら、これらの物
質はいずれも副作用があり、安全性の点で問題となって
いた。
【0010】また、血小板の凝集は血小板中のサイクリ
ックAMPの濃度と関係があり、サイクリックAMPホスホジ
エステラーゼによってサイクリックAMPが分解されてサ
イクリックAMPの濃度が低下すると、血小板は凝集しや
すくなる。従って、サイクリックAMPホスホジエステラ
ーゼの作用を抑制してサイクリックAMP濃度の低下を防
止すれば、血小板凝集を防止できるものと考えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、第
一に、安全性の高い天然物の中から、保湿作用を有する
物質を見出し、それを有効成分とした保湿剤を提供する
ことを目的とする。
【0012】また、本発明は、第二に、安全性の高い天
然物の中から、活性酸素消去作用又はラジカル消去作用
を通じて、活性酸素や生体内ラジカルを消去し得る物質
を見出し、それを有効成分とした抗酸化剤を提供するこ
とを目的とする。また併せて、当該物質を有効成分とし
た活性酸素消去剤及びラジカル消去剤を提供することを
目的とする。
【0013】さらに、本発明は、第三に、安全性の高い
天然物の中から、コラーゲン産生促進作用、コラゲナー
ゼ阻害作用、線維芽細胞増殖作用、エラスターゼ阻害作
用又はエストロゲン様作用を通じて、皮膚の老化を予防
・改善し得る物質を見出し、それを有効成分とした抗老
化剤を提供することを目的とする。また併せて、当該物
質を有効成分としたコラーゲン産生促進剤、コラゲナー
ゼ阻害剤、線維芽細胞増殖作用剤、エラスターゼ阻害剤
及びエストロゲン様作用剤を提供することを目的とす
る。
【0014】さらに、本発明は、第四に、安全性の高い
天然物の中から、ヒアルロニダーゼ阻害作用、サイクリ
ックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用又はヒスタミン
遊離阻害作用を通じて、炎症性疾患を予防・改善し得る
物質を見出し、それを有効成分とした抗炎症剤を提供す
ることを目的とする。また併せて、当該物質を有効成分
としたヒアルロニダーゼ阻害剤、サイクリックAMPホス
ホジエステラーゼ阻害剤及びヒスタミン遊離阻害剤を提
供することを目的とする。
【0015】さらに、本発明は、第五に、安全性の高い
天然物の中から、保湿作用、抗酸化作用、抗老化作用又
は抗炎症作用を有する物質を見出し、肌荒れ、皮膚の老
化、及び炎症性疾患を始めとした各種皮膚疾患の予防・
改善に有用な皮膚化粧料を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の保湿剤、抗酸化剤、抗老化剤及び抗炎症剤
は、カエデ属に属する植物からの抽出物を有効成分とし
て含有することを特徴とする。本発明の保湿剤、抗酸化
剤、抗老化剤及び抗炎症剤において、前記カエデ属に属
する植物はイロハモミジ(Acer palmatum)であること
が好ましい。また、本発明の抗酸化剤において、前記抽
出物が、活性酸素消去作用及び/又はラジカル消去作用
を有することが好ましい。また、本発明の抗老化剤にお
いて、前記抽出物が、コラーゲン産生促進作用、コラゲ
ナーゼ阻害作用、線維芽細胞増殖作用、エラスターゼ阻
害作用及びエストロゲン様作用からなる群より選ばれる
1種又は2種以上の作用を有することが好ましい。ま
た、本発明の抗炎症剤において、前記抽出物が、ヒアル
ロニダーゼ阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステ
ラーゼ阻害作用及びヒスタミン遊離阻害作用からなる群
より選ばれる1種又は2種以上の作用を有することが好
ましい。また、上記目的を達成するために、本発明の皮
膚化粧料は、カエデ属に属する植物からの抽出物を配合
したことを特徴とする。本発明の皮膚化粧料において、
前記カエデ属に属する植物がイロハモミジ(Acer palma
tum)であることが好ましい。また、本発明の皮膚化粧
料には、上記抽出物に加えて美白剤を配合してもよく、
好適な美白剤としては、アスコルビン酸又はその誘導
体、プラセンタエキス、コウジ酸、ルシノール、エラグ
酸及びカミツレ抽出物からなる群より選ばれる1種又は
2種以上の美白剤が挙げられる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明において、「カエデ属に属する植物からの
抽出物」には、カエデ属に属する植物を抽出原料として
得られる抽出液、該抽出液の希釈液もしくは濃縮液、該
抽出液を乾燥して得られる乾燥物、又はこれらの粗精製
物もしくは精製物のいずれもが含まれる。
【0018】抽出原料として用いる植物は、カエデ(Ac
er)属に属する限り特に限定されるものではなく、カエ
デ属(Acer)に属する植物としては、例えば、Acer aid
zuense(カラコギカエデ)、Acer amoenum(オオモミ
ジ)、Acer argutum(アサノハカエデ)、Acer buerger
ianum(トウカエデ)、Acer campestre(コブカエ
デ)、Acer carpinifolium(チドリノキ)、Acer crata
egifolium(ウリカエデ)、Acer diabolicum(オニモミ
ジ)、Acer distylum(マルバカエデ)、Acer ginnala
(チョウセンカラコギカエデ)、Acer japonicum(ハウ
チワカエデ)、Acer mono(イタヤカエデ)、Acer negu
ndo(トネリコバノカエデ)、Acer nigrum(ブラック・
メープル)、Acer nikoense(メグスリノキ)、Acer ni
pponicum(テツカエデ)、Acer palmatum(イロハモミ
ジ)、Acer platanoides(ヨーロッパカエデ)、Acer p
seudoplatanus(セイヨウカジカエデ)、Acer pycnanth
um(ハナノキ)、Acer rufinerve(ウリハダカエデ)、
Acer saccharum(サトウカエデ)、Acer sieboldianum
(コハウチワカエデ)、Acer tschonoskii(ミネカエ
デ)、Acer ukurunduense(オガラバナ)等が挙げら
れ、これらのうち特にAcer palmatum(イロハモミジ)
を抽出原料として用いることが好ましい。イロハモミジ
は、カエデ科に属する落葉亜高木であって、イロハカエ
デ、タカオモミジ、タカオカエデ等とも呼ばれる。イロ
ハモミジは、四国、九州、朝鮮南部、中国東部などに分
布しており、これらの地域から容易に入手可能である。
【0019】抽出原料として用いる植物の構成部位は特
に限定されるものではなく、例えば、葉部、枝部、根
部、樹皮、種子等の構成部位を抽出原料として用いるこ
とができるが、これらのうち特に葉部を抽出原料として
用いることが好ましい。
【0020】カエデ属に属する植物からの抽出物に含有
される保湿作用、活性酸素消去作用、ラジカル消去作
用、コラーゲン産生促進作用、コラゲナーゼ阻害作用、
線維芽細胞増殖作用、エラスターゼ阻害作用、エストロ
ゲン様作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、サイクリック
AMPホスホジエステラーゼ阻害作用又はヒスタミン遊離
阻害作用を有する物質の詳細は不明であるが、植物の抽
出に一般に用いられている抽出方法によってカエデ属に
属する植物から得ることができる。例えば、抽出原料を
乾燥した後、そのまま、又は粗砕機を用いて粉砕し、抽
出溶媒による抽出に供することにより得ることができ
る。この際、抽出原料の乾燥は天日で行ってもよいし、
通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。また、カ
エデ属に属する植物は、ヘキサン、ベンゼン等の非極性
溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料とし
て使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、
カエデ属に属する植物からの極性溶媒による抽出処理を
効率よく行うことができる。
【0021】抽出溶媒としては、水若しくは親水性有機
溶媒又はこれらの混合液を室温又は溶媒の沸点以下の温
度で用いることが好ましい。
【0022】抽出溶媒として使用し得る水としては、純
水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡
水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。
水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ
過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。
従って、本発明において抽出溶媒として使用し得る水に
は、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸
緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
【0023】抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒
としては、例えば、メタノール、エタノール、プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5
の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の
低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロ
ピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価
アルコールなどが挙げられる。
【0024】水と親水性有機溶媒との混合液を抽出溶媒
として使用する場合には、低級アルコールの場合は水1
0重量部に対して1〜90重量部、低級脂肪族ケトンの
場合は水10重量部に対して1〜40重量部、多価アル
コールの場合は水10重量部に対して10〜90重量部
添加することが好ましい。
【0025】本発明において保湿作用、活性酸素消去作
用、ラジカル消去作用、コラーゲン産生促進作用、コラ
ゲナーゼ阻害作用、線維芽細胞増殖作用、エラスターゼ
阻害作用、エストロゲン様作用、ヒアルロニダーゼ阻害
作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用
又はヒスタミン遊離阻害作用を有する抽出物を得るにあ
たり特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温又は還
流加熱下で、任意の装置を用いて抽出することができ
る。
【0026】具体的には、抽出溶媒を満たした処理槽に
抽出原料を投入し、必要に応じて時々攪拌しながら、3
0分から2時間静置して可溶性成分を溶出した後、ろ過
して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を留
去し、乾燥することにより抽出物が得られる。抽出溶媒
量は通常、抽出原料の5〜15倍量(重量比)であり、
抽出条件は、抽出溶媒として水を用いた場合には、通常
50〜95℃で1〜4時間程度である。また、抽出溶媒
として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、
通常40〜95℃で30分〜4時間程度である。
【0027】得られた抽出液は、該抽出液の希釈液若し
くは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物
若しくは精製物を得るために、常法に従って希釈、濃
縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
【0028】得られた抽出液はそのままでも保湿剤、抗
酸化剤、抗老化剤、抗炎症剤、活性酸素消去剤、ラジカ
ル消去剤、コラーゲン産生促進剤、コラゲナーゼ阻害
剤、線維芽細胞増殖作用剤、エラスターゼ阻害剤、エス
トロゲン様作用剤、ヒアルロニダーゼ阻害剤、サイクリ
ックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤又はヒスタミン遊
離阻害剤として使用することができるが、濃縮液又はそ
の乾燥物としたものの方が利用しやすい。カエデ属に属
する植物からの抽出物の製剤化は常法に従って行うこと
ができる。製剤化する場合、保存や取扱いを容易にする
ために、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的
に許容され得るキャリアーその他任意の助剤を添加する
ことができ、カエデ属に属する植物からの抽出物を粉末
状、顆粒状、錠剤状等、任意の剤形に製剤化することが
できる。
【0029】カエデ属に属する植物からの抽出物は特有
の匂いを有しているため、その生理活性の低下を招かな
い範囲で脱色、脱臭等を目的とする精製を行うことも可
能であるが、化粧料などに添加する場合には大量に使用
するものではないから、未精製のままでも実用上支障は
ない。カエデ属に属する植物からの抽出物は、例えば活
性炭処理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理等によっ
て精製することができる。
【0030】以上のようにして得られるカエデ属に属す
る植物からの抽出物は、保湿作用、活性酸素消去作用、
ラジカル消去作用、コラーゲン産生促進作用、コラゲナ
ーゼ阻害作用、線維芽細胞増殖作用、エラスターゼ阻害
作用、エストロゲン様作用、ヒアルロニダーゼ阻害作
用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用又
はヒスタミン遊離阻害作用を有するので、当該抽出物
を、保湿剤、抗酸化剤、抗老化剤又は抗炎症剤の有効成
分として利用できるとともに、活性酸素消去剤、ラジカ
ル消去剤、コラーゲン産生促進剤、コラゲナーゼ阻害
剤、線維芽細胞増殖作用剤、エラスターゼ阻害剤、エス
トロゲン様作用剤、ヒアルロニダーゼ阻害剤、サイクリ
ックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤又はヒスタミン遊
離阻害剤の有効成分として利用することができる。本発
明の各種薬剤を皮膚に適用する際、本発明の保湿剤を直
接皮膚に適用してもよいし、本発明の各種薬剤を皮膚化
粧料に配合し、これを皮膚に適用してもよい。
【0031】本発明の保湿剤は、皮膚に対する保湿作用
を通じて肌荒れ等の各種皮膚疾患を予防及び/又は改善
することができる。
【0032】本発明の抗酸化剤は、活性酸素消去作用及
び/又はラジカル消去作用を通じて活性酸素や生体内ラ
ジカルを消去し、皮膚の老化及びこれに伴って生じる各
種皮膚疾患を予防及び/又は改善することができる。こ
こで、「活性酸素」には、スーパーオキサイド、過酸化
水素、ヒドロキシラジカル、一重項酸素等が含まれる。
また、「ラジカル」とは、不対電子を1つ又はそれ以上
有する分子又は原子を意味し、スーパーオキサイド、ヒ
ドロキシラジカル、DPPH等が含まれる。
【0033】本発明の抗老化剤は、コラーゲン産生促進
作用、コラゲナーゼ阻害作用、線維芽細胞増殖作用、エ
ラスターゼ阻害作用及びエストロゲン様作用からなる群
より選ばれる1種又は2種以上の作用を通じて、皮膚の
老化及びこれに伴って生じる各種皮膚疾患を予防及び/
又は改善することができる。
【0034】本発明の抗炎症剤は、ヒアルロニダーゼ阻
害作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作
用及びヒスタミン遊離阻害作用からなる群より選ばれる
1種又は2種以上の作用を通じて、接触性皮膚炎(かぶ
れ)、乾癬、尋常性天疱瘡等の皮膚疾患を始めとした各
種炎症性疾患を予防及び/又は改善することができる。
【0035】カエデ属に属する植物からの抽出物は、保
湿作用、抗酸化作用、抗老化作用又は抗炎症作用を有す
るとともに、皮膚に適用した場合の使用感や安全性に優
れているため、皮膚化粧料に配合するのに好適である。
カエデ属に属する植物からの抽出物を皮膚化粧料に配合
することによって、皮膚化粧料に保湿作用、抗酸化作
用、抗老化作用又は抗炎症作用を付与することができ
る。
【0036】カエデ属に属する植物からの抽出物を配合
する皮膚化粧料は、カエデ属に属する植物からの抽出物
の生理活性を妨げないような任意の主剤、助剤に配合し
たものであってもよいし、当該抽出物を主成分とするも
のであってもよい。
【0037】カエデ属に属する植物からの抽出物を配合
し得る皮膚化粧料の種類は特に限定されるものではな
く、その具体例としては、軟膏、クリーム、乳液、ロー
ション、パック、ファンデーションなどが挙げられる。
【0038】皮膚化粧料におけるカエデ属に属する植物
からの抽出物の配合量は、皮膚化粧料の種類などによっ
て適宜調整し得るが、皮膚化粧料全体量の通常0.00
01〜10重量%であり、好ましくは0.001〜1重
量%である。配合量が0.0001重量%より少ないと
十分な効果が得られにくく、配合量が10重量%を超え
ると保存安定性が低下してしまう。
【0039】本発明の皮膚化粧料には、美白剤、抗炎症
剤等の任意の薬効成分や生理活性物質などを必要に応じ
て配合することができる。皮膚化粧料に配合するのに好
適な美白剤としては、例えば、アスコルビン酸又はその
誘導体、プラセンタエキス、コウジ酸、ルシノール、エ
ラグ酸及びカミツレ抽出物からなる群より選ばれる1種
又は2種以上の美白剤が挙げられる。また、皮膚化粧料
に配合するのに好適な抗炎症剤としては、例えば、アラ
ントイン、グアイアズレン又はその誘導体、グリチルリ
チン酸又はその塩類若しくは誘導体、グリチルレチン酸
又はその塩類若しくは誘導体、イプシロンアミノカプロ
ン酸又はその誘導体、トラネキサム酸、イブプロフェ
ン、インドメタシン、酸化亜鉛、アルニカ抽出物、イン
チンコウ抽出物、オウゴン抽出物、甘草抽出物、シャク
ヤク抽出物、ジュウヤク抽出物、シラカバ抽出物、セイ
ヨウトチノミ抽出物、ムクロジ抽出物及びローズマリー
抽出物からなる群より選ばれる1種又は2種以上の抗炎
症剤が挙げられる。
【0040】本発明の皮膚化粧料において、カエデ属に
属する植物からの抽出物とともに構成成分として利用可
能なものを以下に例示する。なお、以下の構成成分を併
用した場合、カエデ属に属する植物からの抽出物と併用
された構成成分との間の相乗作用が、通常期待される以
上の優れた使用効果をもたらすことがある。
【0041】収斂剤:クエン酸又はその塩類、酒石酸又
はその塩類、乳酸又はその塩類、塩化アルミニウム、硫
酸アルミニウムカリウム、アラントインジヒドロキシア
ルミニウム、硫酸亜鉛、プロアントシアニジン類、ガイ
ヨウエキス、ダイオウエキス、スギナエキス、キューカ
ンバーエキス、メリッサエキスなど。
【0042】殺菌・抗菌剤:安息香酸、安息香酸ナトリ
ウム、パラオキシ安息香酸エステル、塩化ジステアリル
メチルアンモニウム、オルトフェニルフェノール、感光
素101号、感光素201号、サリチル酸、サリチル酸
ナトリウム、ソルビン酸、レゾルシン、フェノキシエタ
ノール、ビサボロール、ヒノキチオール、油溶性甘草エ
キス(カンゾウ疎水性フラボノイド、グラブリジン、グ
ラブレン、リコカルコンA)など。
【0043】紫外線吸収剤:β−イソプロピルフラノン
誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、オキシベ
ンゾン、パラジメチル安息香酸オクチル、パラアミノ安
息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息
香酸エチル、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、酸化
チタン、β−カロチンなど。
【0044】保湿剤:セリン、グリシン、スレオニン、
アラニン、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、コラーゲ
ン、加水分解コラーゲン、ビトロネクチン、フィブロネ
クチン、ケラチン、エラスチン、ローヤルゼリー、コン
ドロイチンヘパリン、グリセロリン酸脂質、乳酸発酵
物、酵母抽出物、ダイズリン脂質、γ-オリザノール、
ビロウドアオイエキス、ヨクイニンエキスなど。
【0045】細胞賦活剤:リボフラビン又はその誘導
体、ピリドキシン又はその誘導体、ニコチン酸又はその
誘導体、パントテン酸又はその誘導体、α−トコフェロ
ール又はその誘導体、ユキノシタエキス、ニンニクエキ
ス、酵母エキス、ニンジンエキス、マンネンロウエキス
など。
【0046】消炎・抗アレルギー剤:アズレン、アラン
トイン、アミノカプロン酸、インドメタシン、塩化リゾ
チーム、グリチルリチン酸又はその誘導体、グリチルレ
チン酸又はその誘導体、感光素301号、感光素401号、塩
酸ジフェンヒドラミン、アデノシンリン酸、エストラジ
オール、エスロン、エチニルエストラジオール、オウレ
ンエキス、シソエキス、オウゴンエキスなど。
【0047】抗酸化・活性酸素消去剤:ジブチルヒドロ
キシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸
プロピル、バイカリン、バイカレイン、スーパーオキサ
イドディスムターゼ、カタラーゼ、ローズマリーエキ
ス、ナツメグエキス、メースエキス、ローレルエキス、
ターメリックエキス、甘草フラボノイドなど。
【0048】油脂類:大豆油、アマニ油、ゴマ油、ナタ
ネ油、サフラワー油、オリーブ油、ツバキ油、アーモン
ド油、ヒマシ油、ヤシ油、牛脂、ホホバ油、月見草油な
ど。
【0049】ロウ類:カルナウバロウ、キャンデリラロ
ウ、蜜ロウ、サラシ蜜ロウ、鯨ロウ、セラックス、ラノ
リン類など。
【0050】炭化水素類:流動パラフィン、ワセリン、
マイクロスリスタリンワックス、セレシン、スクワラ
ン、ポリエチレン末など。
【0051】脂肪酸類:ステアリン酸、リノール酸、ラ
ウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ヘベニン酸、
ラノリン酸、オレイン酸など。
【0052】アルコール類:ラウリルアルコール、セチ
ルアルコール、ステアリルアルコール、ラノリンアルコ
ール、オレイルアルコール、ヘキサデシルアルコール、
プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エ
チレングリコール又はその重合体、セトステアリルアル
コールなど。
【0053】エステル類:オレイン酸デシル、ステアリ
ン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、モノステアリン
酸グリセリン、トリミリスチン酸グリセリン、酢酸ラノ
リン、乳酸セチルなど。
【0054】界面活性剤:陰イオン性界面活性剤、陽イ
オン界面活性剤、両イオン性界面活性剤、非イオン性界
面活性剤、キラヤサポニン等の天然素活性剤など。
【0055】香料:メントール、カルボン、オイゲノー
ル、アネトール、ハッカ油、スペアミント油、ペパーミ
ント油、ユーカリ油、アニス油その他各種動植物からの
オイル状香料など。
【0056】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をさらに詳細に
説明する。 〔製造例1〕イロハモミジ(Acer palmatum)の葉部の
乾燥物を細切りしたもの100gに水、50%エタノー
ル(水とエタノールとの重量比1:1)、エタノール各
1000mLを加え、還流抽出器で80℃、2時間加熱
抽出し、熱時濾過した。残渣についてさらに同様の抽出
処理を行った。得られた抽出液を合わせて減圧下に濃縮
し、さらに乾燥して各部位の抽出物を得た。抽出物の収
率は表1のとおりであった。
【0057】
【表1】
【0058】〔試験例1〕保湿作用試験 イロハカエデの50%エタノール抽出物の0.05%水
溶液(試料溶液1)、1%グリセリン(試料溶液2)、
精製水(試料溶液3)を、それぞれ直径8ミリメートル
のペーパーディスク(東洋製作所製、重量約0.017
g)に10μlずつ滴下した。これを試験室内に放置し、
0〜8分後の重量を1分ごとに測定した。0分の重量を
100%として各試料溶液の水分残存率(%)を求め
た。なお、試験は室温24℃、湿度68%で行った。0
〜8分後における各試料溶液の水分残存率(%)を表2
に示す。
【0059】
【表2】
【0060】表2に示すように、イロハモミジ抽出物を
含有する試料溶液(試料溶液1)は、グリセリン(保湿
剤)を含有する試料溶液(試料溶液2)と同様に、精製
水(試料溶液3)よりも水分残存率が高かった。このこ
とから、イロハモミジ抽出物が保湿作用を有することが
確認された。
【0061】〔試験例2〕スーパーオキサイド消去作用
試験(NBT法) 製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によ
りスーパーオキサイド消去作用を試験した。
【0062】3mMキサンチン、0.05M Na2CO
3緩衝液(pH10.2)、3mMEDTA、BSA溶
液、および0.75mM NBT各0.1mLを試験管
にとり、これに試料溶液0.1mLを添加し、25℃で
10分間放置した。次いでキサンチンオキシダーゼ溶液
を加えて素早く攪拌し、25℃で20分間静置した。そ
の後6mM塩化銅0.1mLを加えて反応を停止させ、
波長560nmにおける吸光度を測定した。このとき測
定した吸光度を「酵素溶液添加, 試料溶液添加時の吸光
度」という。
【0063】同様の操作と吸光度の測定を、酵素溶液を
添加せずに行った。このとき測定した吸光度を「酵素溶
液無添加, 試料溶液添加時の吸光度」という。また、試
料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同
様の測定を行った。このとき測定した吸光度を「酵素溶
液添加, 試料溶液無添加時の吸光度」という。さらに、
酵素溶液を添加せず、かつ試料溶液を添加せずに蒸留水
を添加した場合についても同様の測定を行った。このと
き測定した吸光度を「酵素溶液無添加, 試料溶液無添加
時の吸光度」という。そして、次式によりスーパーオキ
サイド消去率(%)を求めた。
【0064】消去率(%)={1−(A−B)/(C−
D)}×100
【0065】上記式中、「A」は「酵素溶液添加, 試料
溶液添加時の吸光度」、「B」は「酵素溶液無添加, 試
料溶液添加時の吸光度」、「C」は「酵素溶液添加, 試
料溶液無添加時の吸光度」、「D」は「酵素溶液無添
加, 試料溶液無添加時の吸光度」を表す。
【0066】試料濃度を段階的に減少させて上記消去率
の測定を行い、スーパーオキサイドの消去率が50%に
なる試料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により求
めた。その結果を表3に示す。
【0067】
【表3】
【0068】表3に示す結果から、イロハモミジ抽出物
がスーパーオキサイド消去作用を有することが確認され
た。また、このスーパーオキサイド消去作用の程度は、
抽出物の濃度によって調節できることが確認された。
【0069】〔試験例3〕DPPHに対するラジカル消
去作用試験 製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によ
り非常に安定なラジカルであるDPPHを使用してラジ
カル消去作用を試験した。
【0070】1.5×10−4M DPPHエタノール
溶液3mLに試料溶液3mLを加え、直ちに容器を密栓
して振り混ぜ、30分間静置した。その後、波長520
nmの吸光度を測定した。コントロールとして、試料溶
液の代わりに試料溶液を溶解した溶媒を用いて同様に操
作し、波長520nmの吸光度を測定した。また、ブラ
ンクとして、エタノールに試料溶液3mLを加えたのち
直ちに波長520nmの吸光度を測定した。測定された
各吸光度より、次式によりラジカル消去率(%)を算出
した。
【0071】 ラジカル消去率(%)={1−(B−C)/A}×100
【0072】上記式中、「A」は「コントロールの吸光
度」、「B」は「試料溶液を添加した場合の吸光度」、
「C」は「ブランクの吸光度」を表す。
【0073】試料濃度を段階的に減少させて上記消去率
の測定を行い、DPPHラジカルの消去率が50%にな
る試料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により求め
た。その結果を表4に示す。
【0074】
【表4】
【0075】表4に示す結果から、イロハモミジ抽出物
がDPPHラジカル消去作用を有することが確認され
た。また、このDPPHラジカル消去作用の程度は、抽
出物の濃度によって調節できることが確認された。
【0076】〔試験例4〕コラーゲン産生促進作用試験 製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によ
りコラーゲン産生促進作用を試験した。
【0077】ヒトの線維芽細胞を10%FBS、1%N
EAA、1mmol/Lピルビン酸ナトリウムを含むM
EM培地で37℃、5%CO2−95%airの下にて
培養し、トリプシン処理により細胞を集め、2×10
/mLに調整した後、96穴マイクロプレートの各穴に
100μLずつ播種した。37℃、5%CO2−95%
airの下で一晩培養した後、培地を、試料溶液(25
ppm)を含む0.5%FBS−MEM培地(150μ
L)に交換して、37℃、5%CO2−95%airの
下で3日間培養した。その培養上清を90μL採取し、
ELISAプレートに移した後、抗ヒトコラーゲンタイ
プ1抗体を用いたELISA法によって、培養上清中の
コラーゲンを定量した。定量の際には、ヒトコラーゲン
タイプ1を標準品とする検量線を用いた。そして、コラ
ーゲン産生促進率(%)を、試料無添加時の値を100
%として算出した。その結果を表5に示す。
【0078】
【表5】
【0079】表5に示す結果から、イロハモミジ抽出物
がコラーゲン産生促進作用を有することが確認された。
【0080】〔試験例5〕コラゲナーゼ阻害作用試験 製造例1による抽出物について、下記の試験法によりコ
ラゲナーゼ阻害作用を試験した。
【0081】試料溶液(溶媒:20mmol/L 塩化
カルシウム含有0.1mol/L トリス塩酸緩衝液
(pH7.1):以下の緩衝液においても同じ)50μ
L、コラゲナーゼ溶液50μLおよび基質溶液400μ
Lを混合し、37℃で30分間インキュベーションし
た。次いで25mmol/L クエン酸溶液1mLで反
応を停止し、酢酸エチル5mLで抽出した。得られた抽
出液について、波長320nmの吸光度(対照液:酢酸
エチル)を測定した。このとき測定した吸光度を「酵素
添加, 試料溶液添加時の吸光度」という。なお、コラゲ
ナーゼ溶液はシグマ社のコラゲナーゼTypeIV 5
mgを緩衝液1mLに溶解させ、使用時に50倍に希釈
したものを使用した。基質溶液には、上記緩衝液にBA
CHEM Fenichemikalien AG社Pz
−ペプチドを濃度が0.5mol/Lになるように溶解
して使用した。
【0082】上記と同様の酵素反応と吸光度測定を、試
料溶液の代わりに試料溶液と等量の緩衝液を添加して行
った。このとき測定した吸光度を「酵素添加, 試料溶液
無添加時の吸光度」という。また、上記と同様の酵素反
応と吸光度測定を、コラゲナーゼ溶液の代わりに緩衝液
を添加して行った。このとき測定した吸光度を「酵素無
添加, 試料溶液添加時の吸光度」という。さらに、上記
と同様の酵素反応と吸光度測定を、試料溶液の代わりに
試料溶液と等量の緩衝液を添加するとともに、コラゲナ
ーゼ溶液の代わりに緩衝液を添加して行った。このとき
測定した吸光度を「酵素無添加, 試料溶液無添加時の吸
光度」という。そして、次式によりコラゲナーゼ阻害率
(%)を算出した。
【0083】コラゲナーゼ阻害率(%)={1−(A−
B)/(C−D)}×100
【0084】上記式中、「A」は「酵素添加, 試料溶液
添加時の吸光度」、「B」は「酵素無添加, 試料溶液添
加時の吸光度」、「C」は「酵素添加, 試料溶液無添加
時の吸光度」、「D」は「酵素無添加, 試料溶液無添加
時の吸光度」を表す。
【0085】試料濃度を段階的に減少させて上記阻害率
の測定を行い、コラゲナーゼの活性を50%阻害する試
料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。そ
の結果を表6に示す。
【0086】
【表6】
【0087】表6に示す結果から、イロハモミジ抽出物
がコラゲナーゼ阻害作用を有することが確認された。ま
た、このコラゲナーゼ阻害作用の程度は、抽出物の濃度
によって調節できることが確認された。
【0088】〔試験例6〕エラスターゼ阻害作用試験 製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によ
りエラスターゼ阻害作用を試験した。
【0089】96穴プレートを用意し、1穴に対して試
料溶液(溶媒:DMSO+水)50μLおよびエラスタ
ーゼ溶液50μLを添加し、さらに基質溶液100μL
を添加し混合した。25℃で15分間インキュベーショ
ンさせた後、波長415nmの吸光度を測定した。この
とき測定した吸光度を「酵素添加, 試料溶液添加時の吸
光度」という。なお、エラスターゼ溶液はシグマ社・エ
ラスターゼTypeIII 5mgをpH8の0.2mol
/Lトリス塩酸緩衝液1mLに溶解し使用時に250倍
に希釈したものを使用した。基質溶液として、シグマ社
のN−SUCCINYL−ALA−ALA−ALA−p
−NITROANILIDEをDMSOに溶解した濃度
45.14mg/mLの溶液を上記トリス塩酸緩衝液で
100倍に希釈して使用した。
【0090】上記と同様の酵素反応と吸光度測定を、試
料溶液の代わりに試料溶液と等量の溶媒のみを添加して
行った。このとき測定した吸光度を「酵素添加, 試料溶
液無添加時の吸光度」という。また、上記と同様の酵素
反応と吸光度測定を、エラスターゼ溶液の代わりに緩衝
液を添加して同じ操作と測定を行った。このとき測定し
た吸光度を「酵素無添加, 試料溶液添加時の吸光度」と
いう。さらに、上記と同様の酵素反応と吸光度測定を、
試料溶液の代わりに試料溶液と等量の溶媒のみを添加す
るとともに、エラスターゼ溶液の代わりに緩衝液を添加
して同じ操作と測定を行った。このとき測定した吸光度
を「酵素無添加, 試料溶液無添加時の吸光度」という。
そして、次式によりエラスターゼ阻害率(%)を求め
た。
【0091】エラスターゼ阻害率(%)={1−(A−
B)/(C−D)}×100
【0092】上記式中、「A」は「酵素添加, 試料溶液
添加時の吸光度」、「B」は「酵素無添加, 試料溶液添
加時の吸光度」、「C」は「酵素添加, 試料溶液無添加
時の吸光度」、「D」は「酵素無添加, 試料溶液無添加
時の吸光度」を表す。
【0093】試料濃度を段階的に減少させて上記阻害率
の測定を行い、エラスターゼの活性を50%阻害する試
料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。そ
の結果を表7に示す。
【0094】
【表7】
【0095】表7に示す結果から、イロハモミジ抽出物
がエラスターゼ阻害作用を有することが確認された。ま
た、このエラスターゼ阻害作用の程度は、抽出物の濃度
によって調節できることが確認された。
【0096】〔試験例7〕エストロゲン様作用試験 製造例1で得られた抽出物について、エストロゲン依存
性細胞の増殖に対する影響を調べるThomasらの方法(In
vitro cell.Dev.Biol. 28A, 595-602, 1992)に準拠
し、エストロゲン様作用を試験した。
【0097】ヒト乳ガン由来のMCF−7細胞を75c
フラスコでコンフルエント様になるまで培養し、ト
リプシン処理によりこのMCF−7細胞を集め、10%
FBS(活性炭処理済み)、1%NEAA及び1mMピ
ルビン酸ナトリウムを含みフェノールレッドを含まない
MEM培地(以下、「MEM培地」と略す)を用いて、
3×10cells/mLに調製した。調製したMCF−
7細胞を24穴プレートに0.9mLずつ播種し、これ
を定着させるために37℃、5%CO-95%air
の下で培養した。6時間後(0日日)、MEM培地で終
濃度(12.5ppm)の10倍の濃度に調製した試料
溶液100μLを上記プレートに添加し、培養を続け
た。培養開始から6日目、培地を0.97mmol/L
MTTを含むMEM培地に交換し、2時間培養後、培
地をイソプロパノールに交換して細胞内に生成したブル
ーホルマザンを抽出した。溶出したブルーホルマザンを
含有するイソプロパノールについて、ブルーホルマザン
の吸収極大点がある570nmの吸光度を測定した。
【0098】なお、付着細胞の影響を補正するため、同
時に650nmの吸光度も測定し、両吸光度の差をもっ
てブルーホルマザンの生成量に比例する値とした(下記
の計算式における吸光度はこの補正済み吸光度であ
る)。陽性対照としては、0.02ppmエチニルエス
トラジオールを使用した。エストロゲン様作用(エスト
ロゲン依存性増殖作用)の強さは、試料無添加時の吸光
度を100%として次式に基づき算出した。試験の結果
を表8に示す。
【0099】 エストロゲン様作用(%)=A/B×100
【0100】上記式中、「A」は試料添加の場合の吸光
度、「B」は試料無添加の場合の吸光度を表す。
【0101】
【表8】
【0102】表8に示すように、イロハモミジ抽出物が
エストロゲン様作用を有することが確認された。
【0103】〔試験例8〕紫外線照射による細胞死抑制
試験 製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によ
り紫外線照射による細胞死抑制作用試験を行った。正常
ヒト線維芽細胞を48穴プレートに播種し、37℃、5
%CO−95%airの下にて24時間培養した後、
培地を、PBS(−)に交換し5.0J/cmのUV
−B(302nm)を照射した。照射後直ちにPBS
(−)を捨て、試料を溶解した培地に交換し、さらに2
4時間培養した。培養後、PBS(−)にて調製した
0.4mg/mlのMTT溶液に交換し、2時間培養
後、培地をイソプロパノールに交換して細胞内に生成し
たブルーホルマザンを抽出した。溶出したブルーホルマ
ザンを含有するイソプロパノールについて、ブルーホル
マザンの吸収極大点がある570nmの吸光度測定し
た。なお、付着細胞の影響を補正するため、同時に65
0nmの吸光度も測定し、両吸光度の差をもってブルー
ホルマザンの生成量に比例する値とした(下記の計算式
における吸光度はこの補正済み吸光度である)。また、
同時に細胞播種後紫外線を照射しない細胞および細胞播
種後紫外線を照射し試料を添加しない細胞についても測
定し、それぞれ非照射群と照射群とした。紫外線照射障
害からの回復率(%)を下記式より算出し、この値が大
きいほど紫外線照射による細胞死抑制効果が大きいと判
断した。試験の結果を表9に示す。
【0104】回復率(%)={{(A−B)−(A−
C)}/(A−B)}×100
【0105】上記式中、「A」は「紫外線を照射しない
細胞での吸光度」、「B」は「紫外線を照射し試料を添
加しない細胞での吸光度」、「C」は「紫外線を照射し
試料を添加した細胞での吸光度」を表す。試験の結果を
表9に示す。
【0106】
【表9】
【0107】表9に示すように、イロハモミジ抽出物が
紫外線照射による線維芽細胞の細胞死を抑制して線維芽
細胞を効率よく増殖させる作用を有することが確認され
た。
【0108】〔試験例9〕ヒアルロニダーゼ阻害作用試
験 製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によ
りヒアルロニダーゼ阻害作用を試験した。
【0109】ヒアルロニダーゼ溶液(400ユニット/
mL,pH3.5酢酸緩衝液)0.1mLと試料溶液
0.2mLを混合し、37℃で20分間インキュベーシ
ョンした後、活性化剤溶液(2.5mM−CaCl)
0.2mLを加え、37℃で20分間インキュベーショ
ンして酵素を活性化した。ヒアルロン酸カリウム緩衝液
0.5mLを加え、37℃で40分間インキュベーショ
ンした後、0.4N水酸化ナトリウム0.2mlを加え
ると共に氷冷して反応を停止させた。次いで、0.8M
ホウ酸溶液(pH9.1)0.2mLを加え、沸騰浴中
で3分間加熱後、直ちに20分間氷冷した。p−DAB
A試薬(p−ジメチルアミノベンズアルデヒド10gを
10N塩酸12.5mLと酢酸87.5mLの混合液に
溶解し、酢酸で10倍に希釈したもの)6.0mLを加
えて37℃で20分間インキュベーションすることによ
り、上記酵素反応で遊離したN−アセチルグルコサミン
を発色させ、波長585nmの吸光度を測定した。この
とき測定した吸光度を以下「酵素添加, 試料溶液添加時
の吸光度」という。
【0110】同様の操作と吸光度測定を、酵素を添加せ
ずに行った。このとき測定した吸光度を以下「酵素無添
加, 試料溶液添加時の吸光度」という。また、試料溶液
を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測
定を行った。このとき測定した吸光度を以下「酵素添
加, 試料溶液無添加時の吸光度」という。さらに、酵素
を添加せず、かつ試料溶液を添加せずに蒸留水を添加し
た場合についても同様の測定を行った。このとき測定し
た吸光度を以下「酵素無添加, 試料溶液無添加時の吸光
度」という。そして、次式によりヒアルロニダーゼ阻害
率(%)を求めた。
【0111】ヒアルロニダーゼ阻害率(%)={1−
(A−B)/(C−D)}×100
【0112】上記式中、「A」は「酵素添加, 試料溶液
添加時の吸光度」、「B」は「酵素無添加, 試料溶液添
加時の吸光度」、「C」は「酵素添加, 試料溶液無添加
時の吸光度」、「D」は「酵素無添加, 試料溶液無添加
時の吸光度」を表す。
【0113】試料濃度を段階的に減少させて上記阻害率
の測定を行い、阻害率が50%になる試料濃度IC50
(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。その結果
を表10に示す。
【0114】
【表10】
【0115】表10に示すように、イロハモミジ抽出物
がヒアルロニダーゼ阻害作用を有することが確認され
た。また、このヒアルロニダーゼ阻害作用の程度は、抽
出物の濃度によって調節できることが確認された。
【0116】〔試験例10〕サイクリックAMPホスホ
ジエステラーゼ阻害作用試験 製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によ
りサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を
試験した。
【0117】5mMの塩化マグネシウムを含有するトリ
ス塩酸緩衝液(pH7.5)0.2mLに胎児血清アル
プミン溶液0.1mLおよびサイクリックAMPホスホ
ジエステラーゼ溶液0.1mLを加え、さらに試料溶液
0.05mLを加え、37℃で5分間プレインキュベー
ションした。次いでサイクリックAMP溶液0.05m
Lを加え、37℃で60分間インキュベーションした。
沸騰浴中で3分間煮沸して反応を停止させ、4℃で35
00rpm遠心分離し、上清中の反応基質5′−AMP
を高速液体クロマトグラフィーにより定量した。試料溶
液を添加せずに同様の酵素反応と反応基質の分析を行
い、試料無添加時の反応基質量に対する試料添加時の反
応基質量の比率より、試料のサイクリックAMPホスホ
ジエステラーゼ阻害率(%)を求めた。
【0118】試料溶液の試料濃度を段階的に減少させて
上記の測定を繰り返し、サイクリックAMPホスホジエ
ステラーゼの活性を50%阻害する試料濃度IC
50(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。その
結果を表11に示す。
【0119】
【表11】
【0120】表11に示す結果から、イロハモミジ抽出
物がサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用
を有することが確認された。また、このサイクリックA
MPホスホジエステラーゼ阻害作用の程度は、抽出物の
濃度によって調節できることが確認された。
【0121】〔試験例11〕ヒスタミン遊離抑制作用試
験 製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によ
りヒスタミン遊離抑制作用を試験した。なお、下記の試
験法は、細胞内のヒスタミンが遊離されると同時にヘキ
ソサミニダーゼも遊離されることを利用して、ヘキソサ
ミニダーゼ遊離を指標にヒスタミン遊離抑制作用を評価
する試験法である。
【0122】25cmの培養フラスコに入れた培地
(15%FBS添加S−MEM培地;以下同じ)にRB
L−2H3細胞1.0×10個を播種し、37℃、5
%CO −95%airの下で4日間培養した。次いで
トリプシン処理し、遠心分離(800rpm,4分間)
して細胞を集めた。得られた細胞を4.0×10ce
ll/mLで培地に懸濁し、そこにマウスモノクロナー
ル抗ジニトロフェニル基IgE(DNP−Specif
ic IgE)を0.5μg/mLの濃度で添加した。
この細胞浮遊液を96穴プレートの1穴に付き100μ
Lずつ播種し、37℃、5%CO−95%airの下
で24時間培養した。培養終了後、各穴中の培地を除去
し、シラガニアン緩衝液で2回洗浄した。次に上記緩衝
液30μLおよび試料溶液10μLを加え、37℃で1
0分間インキュベーションした。次にジニトロフェニル
化ウシ血清アルブミン(DNP−BSA)10μLを加
え、更に37℃で15分間インキュベーションした。そ
の後、氷冷下で上清10μLを新たな96穴プレートに
移し替え、これに1mmol/L p−ニトロフェニル
−N−アセチル−β−D−グルコサミド溶液10μLを
加え、37℃で1時間インキュベーションした。反応終
了後、0.1mol/L NaCO−Na HCO
溶液250μLを加え、マイクロプレートリーダーに
て650nmを対照に415nmにおける吸光度測定を
行った(このとき測定した吸光度をAとする)。
【0123】また、試料溶液の代りにシラガニアン緩衝
液を添加した細胞上清についても同様の処理と吸光度測
定を行った(このとき測定した吸光度をBとする)。
【0124】また、細胞上清と0.1mol/L Na
CO−NaHCO溶液を同様の処理で反応させ
たものについても吸光度測定を行った(このとき測定し
た吸光度をCとする)。
【0125】また、同様の処理と吸光度測定をDNP−
BSAのかわりにシラガニアン緩衝液を加えたものにつ
いても行った(このとき測定した吸光度をDとする)。そ
して、次式によりへキソサミニダーゼ遊離抑制率(%)
を求めた。
【0126】遊離抑制率(%)=〔1−{(A−C−
D)/(B−D)}〕×100
【0127】試料濃度を段階的に減少させて上記遊離抑
制率の測定を行い、ヘキソサミニダーゼの遊離を50%
阻害する試料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により
求めた。その結果を表12に示す。
【0128】
【表12】
【0129】表12に示す結果から、イロハモミジ抽出
物がヒスタミン遊離抑制作用を有することが確認され
た。また、このヒスタミン遊離抑制作用の程度は、抽出
物の濃度によって調節できることが確認された。
【0130】〔実施例1〜5、比較例1〕表13に示す
配合処方(重量%)の化粧水(実施例1〜5、比較例
1)を常法により製造し、以下の試験を行なった。
【0131】20〜40代の女性20名を4名ずつ5群
に分け、朝夕1日2回、2週間、洗顔後に、右顔面に実
施例化粧水を、左顔面に比較例化粧水を塗布した。その
際、使用時の感触、使用後のべたつき、保湿の持続性、
肌荒れ改善効果の4項目について評価を行なった。
【0132】評価は、1〜5点の5段階評価によって行
い、「5点」が「非常によい」(使用時の感触が非常に
よい、使用後のべたつきが全くない、保湿の持続性が非
常に高い、肌荒れ改善効果が非常に高い)、「4点」が
「よい」(使用時の感触がよい、使用後のべたつきがほ
とんどない、保湿の持続性が高い、肌荒れ改善効果が高
い)、「3点」が「ふつう」(使用時の感触はふつう、
使用後のべたつきはあまりない、保湿の持続性はややあ
る、肌荒れ改善効果はややある)、「2点」が「ややわ
るい」(使用時の感触はややわるい、使用後のべたつき
がややある、保湿の持続性はあまりない、肌荒れ改善効
果はあまりない)、「1点」が「わるい」(使用時の感
触がわるい、使用後のべたつきがかなりある、保湿の持
続性が全くない、肌荒れ改善効果が全くない)とした。
評価点の平均を表13に示す。
【0133】
【表13】
【0134】表13に示す結果から、イロハモミジ抽出
物を含有する化粧水(美白剤としてアスコルビン酸誘導
体、コウジ酸、ルシノール、エラグ酸又はカミツレ抽出
物を含有する)は、使用時の感触がよく、使用後のべた
つきが少なく、保湿の持続性及び肌荒れ改善効果に優れ
ていることが確認された。
【0135】〔配合例1〕下記組成の乳液を常法により
製造した。 ホホバオイル 4.0g プラセンタエキス 0.1g オリーブオイル 2.0g スクワラン 2.0g セタノール 2.0g モノステアリン酸グリセリル 2.0g ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O) 2.5g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O) 2.0g 1,3-ブチレングリコール 3.0g ヒノキチオール 0.15g 香料 0.05g イロハモミジ葉部抽出物 0.01g 精製水 残部(全量を100gとする)
【0136】〔配合例2〕下記組成のクリームを常法に
より製造した。 流動パラフィン 5.0g サラシミツロウ 4.0g セタノール 3.0g スクワラン 10.0g ラノリン 2.0g ステアリン酸 1.0g オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O) 1.5g モノステアリン酸グリセリル 3.0g 1,3-ブチレングリコール 6.0g パラオキシ安息香酸メチル 1.5g 香料 0.1g イロハモミジ葉部抽出物 0.1g 精製水 残部(全量を100gとする)
【0137】〔配合例3〕下記組成のパックを常法によ
り製造した。 ポリビニルアルコール 15g ポリエチレングリコール 3g プロピレングリコール 7g エタノール 10g パラオキシ安息香酸エチル 0.05g 香料 0.05g イロハモミジ葉部抽出物 0.05g 精製水 残部(全量を100gとする)
【0138】
【発明の効果】本発明により保湿剤、抗酸化剤、抗老化
剤及び抗炎症剤、並びに保湿作用、抗酸化作用又は抗老
化作用を有する皮膚化粧料が提供される。本発明により
提供される保湿剤、抗酸化剤、抗老化剤及び抗炎症剤並
びに皮膚化粧料は、皮膚に対する使用感及び安全性に優
れるとともに、肌荒れの予防・改善に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 39/06 A61P 39/06 43/00 111 43/00 111 Fターム(参考) 4C083 AA071 AA111 AA112 AA122 AC022 AC072 AC102 AC122 AC132 AC182 AC242 AC302 AC311 AC312 AC422 AC442 AC482 AC841 AC842 AD042 AD112 AD512 AD552 AD641 AD642 BB47 CC02 CC04 CC05 CC07 EE06 EE07 EE12 EE16 FF01 4C088 AB12 AC05 BA08 MA02 MA07 MA63 ZA89 ZB21 ZC20

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カエデ属に属する植物からの抽出物を有
    効成分として含有することを特徴とする保湿剤。
  2. 【請求項2】 前記カエデ属に属する植物がイロハモミ
    ジ(Acer palmatum)であることを特徴とする請求項1
    記載の保湿剤。
  3. 【請求項3】 カエデ属に属する植物からの抽出物を有
    効成分として含有することを特徴とする抗酸化剤。
  4. 【請求項4】 前記カエデ属に属する植物がイロハモミ
    ジ(Acer palmatum)であることを特徴とする請求項3
    記載の抗酸化剤。
  5. 【請求項5】 前記抽出物が、活性酸素消去作用及び/
    又はラジカル消去作用を有することを特徴とする請求項
    3又は4記載の抗酸化剤。
  6. 【請求項6】 カエデ属に属する植物からの抽出物を有
    効成分として含有することを特徴とする抗老化剤。
  7. 【請求項7】 前記カエデ属に属する植物がイロハモミ
    ジ(Acer palmatum)であることを特徴とする請求項6
    記載の抗老化剤。
  8. 【請求項8】 前記抽出物が、コラーゲン産生促進作
    用、コラゲナーゼ阻害作用、線維芽細胞増殖作用、エラ
    スターゼ阻害作用及びエストロゲン様作用からなる群よ
    り選ばれる1種又は2種以上の作用を有することを特徴
    とする請求項6又は7記載の抗老化剤。
  9. 【請求項9】 カエデ属に属する植物からの抽出物を有
    効成分として含有することを特徴とする抗炎症剤。
  10. 【請求項10】 前記カエデ属に属する植物がイロハモ
    ミジ(Acer palmatum)であることを特徴とする請求項
    9記載の抗炎症剤。
  11. 【請求項11】 前記抽出物が、ヒアルロニダーゼ阻害
    作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用
    及びヒスタミン遊離阻害作用からなる群より選ばれる1
    種又は2種以上の作用を有することを特徴とする請求項
    9又は10記載の抗炎症剤。
  12. 【請求項12】 カエデ属に属する植物からの抽出物を
    配合したことを特徴とする皮膚化粧料。
  13. 【請求項13】 前記カエデ属に属する植物がイロハモ
    ミジ(Acer palmatum)であることを特徴とする請求項
    12記載の皮膚化粧料。
  14. 【請求項14】 さらに美白剤を配合したことを特徴と
    する請求項12又は13記載の皮膚化粧料。
  15. 【請求項15】 前記美白剤が、アスコルビン酸又はそ
    の誘導体、プラセンタエキス、コウジ酸、ルシノール、
    エラグ酸及びカミツレ抽出物からなる群より選ばれる1
    種又は2種以上の美白剤であることを特徴とする請求項
    14記載の皮膚化粧料。
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