JP2003110025A - 半導体集積回路装置、配線生成方法及び配線生成装置 - Google Patents

半導体集積回路装置、配線生成方法及び配線生成装置

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JP2003110025A
JP2003110025A JP2001301012A JP2001301012A JP2003110025A JP 2003110025 A JP2003110025 A JP 2003110025A JP 2001301012 A JP2001301012 A JP 2001301012A JP 2001301012 A JP2001301012 A JP 2001301012A JP 2003110025 A JP2003110025 A JP 2003110025A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の分岐配線にクロック信号を分配する際
にクロックスキューを低減できるクロック配線を提供す
る。 【解決手段】 半導体集積回路装置は、その直線方向を
平行にして並んだ複数の直線部分13a〜13cを含
み、その配線上のある点からその複数の直線部分をそれ
ぞれの直線方向に沿って順々に経由してその配線上の別
の点に通じる経路が形成されるクロック配線13を備え
る。クロック配線13は、さらに、その経路上に複数の
直線部分の一つをその直線方向の一方向きで伝搬するク
ロック信号を、その直線方向の逆向きに折り返して複数
の直線部分の別の一つへ伝搬させる部分13d、13e
を少なくとも1つ有し、クロック信号が分配される複数
の分岐配線14a〜14fの少なくとも2つは異なる直
線部分に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の分岐配線
にクロック信号を分配するクロック配線を有した半導体
集積回路装置に関するものである。またこの発明は、複
数の分岐配線にクロック信号を分配するためのクロック
配線を生成する配線生成方法および配線生成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図1に、半導体集積回路装置におけるク
ロック信号を回路に供給するためのクロック配線の従来
技術による構成を示す。中間クロック幹線3は基幹クロ
ック幹線1からプリドライバ2を介して接続され、さら
に複数の分岐配線4a〜4fが中間クロック幹線3から
分岐する。分岐配線4a〜4bの各々にはラッチ回路が
接続されている。
【0003】プリドライバ2を介して基幹クロック幹線
1から中間クロック幹線3にクロック信号が伝搬する。
分岐配線4a〜4fにはそれぞれメインドライバ5a〜
5fが挿入され、メインドライバ5a〜5fは、中間ク
ロック幹線3からクロック信号を受けてそれぞれ分岐配
線4a〜4fのラッチ回路に接続する配線部分をドライ
ブする。以上の構成により、基幹クロック幹線1、中間
クロック幹線3および分岐配線4a〜4fを介してクロ
ック信号が各ラッチ回路へ分配される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】中間クロック幹線3が
図示するように直線状に形成され、分岐配線4a〜4d
はその最短の配線で中間クロック幹線3から分岐する。
この場合、分岐配線4a〜4fに接続されるラッチ回路
の個数に差異があると、これが分岐配線への接続容量の
差となり、これが原因でクロックスキューとなる。例え
ば、最大数のラッチ回路が接続された分岐配線4aにお
いて分岐点より最遠に接続されるラッチ回路と、最小数
のラッチ回路が接続された分岐配線4fにおいて分岐点
より最近に接続されるラッチ回路とでクロック信号を受
ける時間に大きな差が生じる。許容範囲を超えるクロッ
クスキューが生じた場合には、回路又は配線のレイアウ
トを変更するなどを要する。
【0005】従って本発明は、複数の分岐配線にクロッ
ク信号を分配する際、クロックスキューを低減できるク
ロック配線を有する半導体集積回路装置を提供すること
にある。また本発明は、クロックスキューを低減できる
クロック配線を生成するための配線生成方法および配線
生成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による半導体集
積装置は、その直線方向を平行にして並ぶ複数の直線部
分を含み、その配線上のある点からその複数の直線部分
をそれぞれの直線方向に沿って順々に経由してその配線
上の別の点に通じる経路が形成されるクロック配線を備
える。このクロック配線は、さらに、その経路上に複数
の直線部分の一つをその直線方向の一方向きで伝搬する
クロック信号を、その直線方向の逆向きに折り返して複
数の直線部分の別の一つへ伝搬させる部分を少なくとも
1つ含む。各々記憶回路にクロック信号を供給する複数
の分岐配線は、複数の直線部分のうちの第1の直線部分
と接続する第1の分岐配線と、前記複数の直線部分のう
ちの前記第1の直線部分とは異なる第2の直線部分と接
続する第2の分岐配線とを含む。
【0007】第1の分岐配線の第1の直線部分への接続
点と、第2の分岐配線の第2の直線部分への接続点とで
クロック信号が到達する時間に差が生じるので、この差
を利用して各分岐配線に分配されたクロック信号のクロ
ックスキューを容易に抑えることができる。
【0008】半導体集積回路装置が半導体基板の主表面
上に回路が集積して形成されたとき、前記第2の分岐配
線は、前記第1の直線部分と前記半導体基板の主表面に
垂直な方向で対向して交差する。
【0009】クロック配線は、前記経路がその間を結ぶ
第1の端と第2の端とを有し、クロック信号を前記クロ
ック配線の第1の端と第2の端との中間点に供給される
ようにしてもよい。
【0010】また半導体集積回路装置に複数の直線部分
のうちの2つの直線部分の一方がその入力に接続され、
他方がその出力に接続される遅延素子を設ける。若しく
は、クロック配線を前記複数の分岐配線に比べて高抵抗
の材料で形成する。これによりクロック配線の配線の長
さを短縮することが可能になる。
【0011】一方、複数の分岐配線の各々をクロック配
線の複数の直線部分のいずれとも半導体基板の主表面に
垂直な方向に離れて対向させる。そして半導体基板の主
表面に垂直な方向に通じるコンタクトを介して複数の直
線部分のいずれか一つと接続する。クロックスキューを
調整する場合、分岐配線のレイアウトを変更する必要は
なくコンタクトを設ける位置を変更すればよい。
【0012】またこの発明による半導体集積回路装置
は、その直線方向を平行にして並ぶ複数の第1の直線部
分を含み、その配線上のある点から複数の第1の直線部
分をそれぞれの直線方向に沿って順々に経由してその配
線上の別の点に通じる第1の経路が形成される第1のク
ロック配線、その直線方向を平行にして並ぶ複数の第2
の直線部分を含み、その配線上のある点から複数の第2
の直線部分をそれぞれの直線方向に沿って順々に経由し
てその配線上の別の点に通じる第2の経路が形成される
第2のクロック配線、および、その出力が第2のクロッ
ク配線に接続され、入力する信号を遅延して出力する遅
延回路を備える。
【0013】第1のクロック配線は、その第1の経路上
に複数の第1の直線部分の一つをその直線方向の一方向
きで伝搬するクロック信号を、該直線方向の逆向きに折
り返して複数の第1の直線部分の別の一つへ伝搬させる
部分を少なくとも1つ含む。第2のクロック配線も、そ
の第2の経路上に複数の第2の直線部分の一つをその直
線方向の一方向きで伝搬するクロック信号を、該直線方
向の逆向きに折り返して複数の第2の直線部分の別の一
つへ伝搬させる部分を少なくとも1つ含む。複数の第1
の直線部分と複数の第2の直線部分とは、その直線方向
を平行にして配列して、複数の分岐配線がこの複数の第
1および第2の直線部分のうちの一つと接続する分岐配
線と、複数の第1および第2の直線部分のうちの別の一
つと接続する分岐配線とを含む。
【0014】少なくとも2つの分岐配線が複数の第1お
よび第2の直線部分のうちの少なくとも2つの異なる直
線部分へそれぞれ接続する接続点においてクロック信号
が到達する時間に差が生じるので、この差を利用して各
分岐配線に分配されたクロック信号のクロックスキュー
を容易に抑えることができる
【0015】また、複数の分岐配線の各々は、複数の第
1および第2の直線部分のいずれとも半導体基板の主表
面に垂直な方向に離れて対向し、半導体基板の主表面に
垂直な方向に通じるコンタクトを介して複数の第1の直
線部分および複数の第2の直線部分のいずれか一つと接
続する。クロックスキューを調整する場合、分岐配線の
レイアウトを変更する必要はなくコンタクトを設ける位
置を変更すればよい。
【0016】この発明による配線生成方法および配線生
成装置は、分岐配線上のある点からその点より最遠に接
続される記憶回路までクロック信号が伝搬する遅延時間
を複数の分岐配線各々について算出する第1のステップ
と、クロック配線として、その直線方向を平行にして並
んだ複数の直線部分を含み、該クロック配線上のある点
から複数の直線部分をそれぞれの直線方向に沿って順々
に経由して該クロック配線上の別の点に通じる経路が得
られる形状の折り返し配線を1個または複数個生成して
配置する第2のステップと、複数の分岐配線のそれぞれ
遅延時間に基づいて、複数の分岐配線が1個または複数
個の折り返し配線から分岐する分岐点を算出する第3の
ステップと含む。
【0017】各分岐配線の遅延時間を考慮して折り返し
配線への各分岐配線の分岐点を決定するので、折り返し
配線上の分岐点によってクロック信号が到達する時間の
差が生じることを利用してクロックスキューを容易に抑
えることができる。
【0018】特に前記第2のステップは、算出された前
記複数の分岐配線のそれぞれ遅延時間から最大の遅延時
間を抽出し、折り返し配線の一端から一端までの配線長
を算出するステップを含む。また第2のステップは、第
1のステップで算出された遅延時間に基づき、生成すべ
き折り返し配線の個数を求めるステップを含んでもよ
い。
【0019】一方、第3のステップは、前記複数の分岐
配線の各々のある点から複数の直線部分が並ぶ方向に沿
って伸びる直線と折り返し配線の複数の直線部分とそれ
ぞれ交差する点のなかから、各分岐配線が折り返し配線
から分岐する分岐点を決定するとよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。なお、図において同一のも
の又は相当のものには同一の符号を付している。
【0021】実施の形態1.図2は、この発明の実施の
形態1による半導体集積回路装置を示す構成図である。
半導体集積回路装置は、基幹クロック幹線11、プリド
ライバ12、中間クロック幹線13、複数本の分岐配線
14a〜14e、メインドライバ15a〜15e、組合
わせ回路16a〜16e、論理ゲート17a〜17d、
および複数個のラッチ回路18a〜18fを含む。
【0022】プリドライバ12とメインドライバ15a
〜15fとの間の配線領域を設け、その配線領域に中間
クロック幹線13が配置される。
【0023】中間クロック幹線13は、方向Xに沿って
配列し各々は方向Xに垂直な方向Yに延びる複数の直線
部分13a〜13cと、直線部分13a、13bの一方
の端どうしを方向Xに接続する折り返し部分13dと、
直線部分13bの他方の端と直線部分13cの一方の端
とを方向Xに接続する折り返し部分13eとを有する折
り返し配線である。つまり、中間クロック幹線13は、
端部Aから複数の直線部分をその直線方向(Y方向)に
沿って順々に経由して端部Bに通じる経路が形成され
る。
【0024】複数の分岐配線14a〜14fは、中間ク
ロック幹線13から分岐してクロック信号を複数のラッ
チ回路18a〜18fに分配する。各分岐配線には1個
又はそれ以上の個数のラッチ回路が接続される。図にお
いては、分岐配線14aには8個のラッチ回路18aが
共通して接続され、分岐配線14bには2個のラッチ回
路18bが共通して接続され、分岐配線14cには4個
のラッチ回路18cが共通して接続され、分岐配線14
dには8個のラッチ回路18dが共通して接続され、分
岐配線14eには4個のラッチ回路18eが共通して接
続され、分岐配線14fには2個のラッチ回路18fが
共通して接続される。
【0025】プリドライバ12は、基幹クロック幹線1
1からクロック信号を受けて中間クロック幹線13をド
ライブすることにより、クロック信号を中間クロック幹
線13に供給する。ここではプリドライバ12は、入力
するクロック信号と同相(論理レベルが同じ)のクロッ
ク信号を出力する。
【0026】分岐配線14a〜14f上には、それぞれ
メインドライバ15a〜15fが挿入され、各ドライバ
15a〜15fは中間クロック幹線13からクロック信
号を受けてラッチ回路が接続する配線部分をドライブす
ることにより、ラッチ回路にクロック信号を供給する。
ここではドライバ15a、15d、15fは入力するク
ロック信号と同相のクロック信号を出力する一方、ドラ
イバ15b、15c、15eは入力するクロック信号と
反転(論理レベルが逆)のクロック信号を出力するもの
である。
【0027】ドライバ12、15a〜15fの各々は、
例えば、1個の又は複数個が直列接続するCMOSイン
バータ回路で構成される。
【0028】組合わせ回路16a〜16eの各々は、N
AND論理ゲート、NOR論理ゲート、インバータ回路
などの複数個の論理ゲートの組合わせで構成される。組
合わせ回路16aは、分岐配線14aに接続する8個の
ラッチ回路18aにそれぞれ保持されるべき合計8ビッ
トのデータを出力する。組合わせ回路16bは、8個の
ラッチ回路18aに保持されたデータを受け、所定の論
理演算を行って6個のラッチ回路18b、18cにそれ
ぞれ1ビットずつ出力する。組合わせ回路16cは、4
個のラッチ回路18b、および2個のラッチ回路18c
に保持されたデータを受け、所定の論理演算を行って8
個のラッチ回路17dにそれぞれ1ビットずつを出力す
る。
【0029】組合わせ回路16dは、8個のラッチ回路
17dに保持されたデータを受け、所定の論理演算を行
って4個のラッチ回路17eにそれぞれ1ビットずつを
出力する。組合わせ回路16eは、4個のラッチ回路1
7eに保持されたデータを受け、所定の論理演算を行っ
て2個のラッチ回路17fにそれぞれ1ビットずつを出
力する。
【0030】各ラッチ回路17a〜17fは、分岐配線
から与えられるクロック信号の立上り(又は立下り)に
同期して受け取る1ビットのデータをとり込んで保持す
るが、本実施の形態では、分岐配線の一部にゲーテッド
クロックを考慮し、分岐配線線14a、14c、14
d、14e上には、それぞれに接続するラッチ回路への
データ書き込みを許可、禁止を制御する回路(NAND
論理ゲート17a〜17d)が挿入されている。
【0031】NAND論理ゲート17aは、ライトイネ
ーブル信号WE1がLレベルのときに限りその出力の論
理をHレベルに固定するため、8個のラッチ回路17a
への書きこみは行われない。NAND論理ゲート17b
は、ライトイネーブル信号WE2がLレベルのときに限
りその出力の論理をHレベルに固定するため、4個のラ
ッチ回路17cへの書きこみは行われない。NAND論
理ゲート17cは、ライトイネーブル信号WE3がLレ
ベルのときに限りその出力の論理をHレベルに固定する
ため、8個のラッチ回路17dへの書きこみは行われな
い。NAND論理ゲート17dは、ライトイネーブル信
号WE4がLレベルのときに限りその出力の論理をHレ
ベルに固定するため、4個のラッチ回路17aへの書き
こみは行われない。
【0032】このような書き込み制御を行うNAND論
理ゲートは、全分岐配線14a〜14fのすべてに挿入
される場合もあるし、そのいずれにも挿入されない場合
もある。
【0033】図に示す半導体集積回路装置は、単一のシ
リコン基板の一主面上に集積して形成される。シリコン
基板の上の層間絶縁膜内にアルミニウム又は銅を主成分
とする複数の配線層が層状に形成され、基幹クロック幹
線11および中間クロック幹線13は、その複数の配線
層のうちの第1の配線層で形成され、複数の分割配線1
4a〜14fおよびプリドライバ12を介して基幹クロ
ック幹線11と中間クロック幹線13とを接続する配線
は第1の配線層とは異なる第2の配線層で形成される。
【0034】プリドライバ12の出力は、シリコン基板
の主面に垂直な方向に延びるビアコンタクト20を介し
て中間クロック幹線13の直線部分13aの両端の間に
接続される。従って、クロック信号はビアコンタクト2
0から端部Bに向かってクロック幹線13を伝搬し、そ
の伝搬路上に一つの直線部分を方向Yの一方の向きから
伝搬するクロック信号を方向Yの逆向きに折り返して別
の直線部分へ伝搬させる折り返し部分が2つ存在する。
またクロック信号はビアコンタクト20から端部Aに向
かって直線部分13aを伝搬する。
【0035】各分岐配線14a〜14fもまた、ビアコ
ンタクトを介してシリコン基板の主面に垂直な方向に中
間クロック幹線と接続される。
【0036】分岐配線14a〜14fは、その接続する
ラッチの個数が相違する分岐配線を少なくとも2つ含ん
でいる。よって中間クロック幹線13上の分岐点からそ
の分岐点に最遠のラッチ回路にクロック信号が到達する
までの時間が分岐配線によって異なる。本実施の形態で
は分岐配線に接続されるラッチ回路の個数と分岐配線の
全配線長とを考慮し、クロックスキューが小さくなるよ
うに各分岐配線の中間クロック幹線13からの分岐点が
次のように決定されている。
【0037】直線L1〜L6は、分岐配線14a〜14
f上のそれぞれ点a〜fを通過する方向Xに延びる仮想
上の直線で、点a〜fは各直線L1〜L6が複数の直線
部分13a〜13cのいずれにも交差する位置に存在す
る。各分岐配線14a〜14fの分岐点の候補は、各々
の直線L1〜L6が直線部分13a〜13cと交わる3
つの箇所とする。
【0038】一つの分岐配線に接続するラッチの数が大
きいことが、クロック信号の伝搬遅延を大きくする原因
の一つである。よって、接続されるラッチ回路の数が最
大である分岐配線14a、14dは、プリドライバ12
の出力から分岐点より最遠に接続されるラッチ回路まで
のクロック信号の到達時間が最短になるように中間クロ
ック幹線13と接続する。分岐配線14a、14dはプ
リドライバ12から最も近い直線部分13aに接続され
る。直線L1、L4のそれぞれと直線部分13aとの交
点に、ビアコンタクト21a、21dを設けてその接続
点とする。
【0039】分岐配線14a、14dは、点a、dから
方向Xに沿って少なくともそれぞれビアコンタクト21
a、21dまで延びてビアコンタクト21、21dを介
して直線部分13aと接続する。分岐配線14a、14
dの各々は直線部分13b、13cとはコンタクトを介
して接続されず、基板主面に垂直な方向(方向X、Yと
垂直な方向)に絶縁膜を間に挟んで対向して直線部分1
3b、13cと交差する。
【0040】この分岐点が決定した分岐配線に関するパ
ラメータを用いて、他の分岐配線の分岐点を決定する。
その決定条件は次のとおりである。ある分岐配線におい
て、プリドライバ12からその分岐点に最近のラッチ回
路にクロック信号が到達する時間を最近到達時間とし、
プリドライバ12からその分岐点に最遠のラッチ回路に
クロック信号が到達する時間を最遠到達時間とする。
【0041】最大数のラッチ回路が接続する分岐配線に
おける最近到達時間および最遠到達時間は分岐点が決ま
ったことで算出できる。その最近到達時間および最遠到
達時間をT1、T2(T1<T2)とする。図1のよう
に最大数のラッチ回路が接続される分岐配線が2個以上
(配線14a、14f)あるときは、これらの分岐配線
のそれぞれ最近到達時間のうち短い方をT1とし、これ
らの分岐配線のそれぞれ最遠到達時間のうち長い方をT
2とする。
【0042】この時間T1、T2をパラメータとし、最
大数のラッチ回路が接続する分岐配線の他のすべての分
岐配線についての最近到達時間を時間T1以上とし且つ
最遠到達時間を時間T2以下とする、という条件を満た
す或いはこの条件に近づけるように、他の分岐配線の分
岐点を決定する(接続するラッチ回路の数が1個の分岐
配線については最近到達時間と最遠到達時間とは等し
い)。
【0043】本実施の形態にある中間クロック幹線13
を用いれば、この条件に実現するためのレイアウト設計
は、従来技術に比べて容易になる。まず、最小数のラッ
チ回路の接続する分岐配線14b、14fは、分岐点を
出発して最遠のラッチ回路にクロック信号が到達する時
間が他の分岐配線より小さいので、図のように、プリド
ライバ12から最も遠い直線部分13cに接続するとよ
い。直線L2、L6のそれぞれと直線部分13cとの交
点にビアコンタクト21b、21fを設けてその接続点
とする。分岐配線14b、14fは、点b、fから方向
Xに沿って少なくともビアコンタクト21b、21fま
でそれぞれ延び、そのビアコンタクト21b、21fを
介して直線部分13cと接続する。
【0044】接続するラッチ回路の数が中間のものであ
る分岐配線14c、14eは、例えば、プリドライバ1
2から中間の距離にある直線部分13bに接続するとよ
い。直線L3、L5のそれぞれと直線部分13bとの交
点にビアコンタクト21c、21eを設けて分岐点とす
る。分岐配線14c、14eは、直線部分13cと交差
し、点c、eから方向Xに沿って少なくともビアコンタ
クト21c、21eまでそれぞれ延び、そのビアコンタ
クト21c、21eを介して直線部分13bと接続す
る。分岐配線14c、14eは直線部分13cとはコン
タクトで接続されず、方向X、Yと垂直な方向に絶縁膜
を間に挟んで対向し直線部分13cと交差する。
【0045】クロック幹線13上のビアコンタクト20
から端部Bへ通じる経路においては、ビアコンタクト2
1d、21e、21c、21b、21fの順でにクロッ
ク号が分岐点に早く到達する。
【0046】ここで、中間クロック幹線13の配線長
(端Aから端Bまでの配線上の距離)は、接続するラッ
チ回路の数が最大の分岐配線上のメインドライバからそ
の最遠にあるラッチ回路の入力にクロック信号が到達す
る時間に相当する長さ又はそれ以上にするのがよい。つ
まり、プリドライバ12の出力が端Aに接続され且つ分
岐配線がクロック幹線13に接続されていないと仮定し
たときに、端Aから端Bまでクロック信号が到達する時
間が、最大数のラッチ回路が接続する分岐配線上のメイ
ンドライバを出発してその最遠にあるラッチ回路の入力
にクロック信号が到達する時間以上となるようにする。
【0047】このように、異なる個数のラッチ回路を接
続する2つ以上の分岐配線を含んだ複数の分岐配線14
a〜14fにおいて、接続するラッチ回路の数が多い分
岐配線は、それが少ない分岐配線に比べてクロック幹線
13での分岐点にクロック信号が到達する時間を早くす
るように、各分岐配線の中間クロック幹線13への分岐
点を複数の直線部分から決定することにより、クロック
スキューを低減させることができる。本実施の形態のよ
うに、分岐配線が接続するクロック幹線13が折り返し
配線により構成され、相対向する少なくとも2つの直線
部分の間でクロック信号の伝搬する時間を相違させるこ
とができる。このため、クロックスキューを調整する際
には、分岐配線の分岐点を隣接する他の直線部分に変更
する等の簡単なレイアウト変更で済む。
【0048】図1に示す中間クロック幹線13は必要に
応じて、端部A、Bの一方又は両方からさらに延びて、
図示しない他のラッチ回路にクロックを分配するクロッ
ク配線が形成されてもよい。また一方クロック幹線13
において、1つの経路上の折り返し数は2つ、すなわ
ち、相対向する直線部分は3つであるが、これに限定さ
れない。必要に応じて対向する直線部分を2つ、あるい
は4つ以上に変更してもよい。
【0049】またラッチ回路に限ることなく、分岐配線
の接続する記憶回路はフリップフロップ回路でもよい。
【0050】実施の形態2.図3は、本発明の実施の形
態2による半導体集積回路装置の構成図である。本実施
の形態では、プリドライバ12の出力は中間クロック幹
線13の中央に接続する。すなわち、プリドライバ12
を中間クロック幹線13に接続するビアコンタクト20
から配線上の一方の端Aまでの距離と、ビアコンタクト
20から他方の端Bまでの距離とを等しくする。クロッ
ク信号は、ビアコンタクト20から端部Bに向かってク
ロック幹線13を伝搬し、その伝搬路上に一つの直線部
分を方向Yの一方の向きから伝搬するクロック信号を方
向Yの逆向きに折り返して別の直線部分へ伝搬させる折
り返し部分が1つ存在する。またクロック信号はビアコ
ンタクト20から端部Aに向かってもクロック幹線13
を伝搬し、その伝搬路上に別の折り返し部分が1つ存在
する。
【0051】そして、クロックスキューを低減するため
に、ビアコンタクトの位置を変更し、分岐配線14a、
14dはそれぞれビアコンタクト21a、21dを介し
て直線部分13bから分岐し、分岐配線14c、14f
はそれぞれビアコンタクト21c、21fを介して直線
部分13cから分岐し、分岐配線14b、14eはそれ
ぞれビアコンタクト21b、21eを介して分岐配線1
4aに接続される。ビアコンタクト20から端Aに向か
う経路に沿って、ビアコンタクトが21d、21e、2
1bの順で形成され、ビアコンタクト20から端Bに向
かう経路に沿って、ビアコンタクトが21a、21c、
21fの順で形成される。その他の構成については、実
施の形態1と同一である。
【0052】この実施の形態では、特に、中間クロック
幹線13とプリドライバ12とからなるセル(「折り返
しドライバセル」と呼ぶ)が、レイアウト設計のセルラ
イブラリとして予め用意されている。中間クロック幹線
13の配線長の異なるもの、プリドライバ12のサイズ
種類の異なるもの、等の複数種類の折り返しドライバセ
ルが用意されている。クロック信号が分配される回路に
応じて、好ましい折り返しドライバセルを選択する。
【0053】実施の形態2では、実施の形態1と同様の
効果を得るのに加え、中間クロック幹線13とプリドラ
イバ12とをセル化することにより、レイアウト設計の
作業時間の短縮が可能になる。セル化する際には、図2
のように、プリドライバ12の出力を中間クロック幹線
13の中間点に接続したものが好ましい。しかしこれに
限定されることなく、中間クロック幹線13の他の部分
にプリドライバを接続してもよい。
【0054】実施の形態3.図4は本発明の実施の形態
3による半導体集積回路の構成図である。中間クロック
幹線13は、折り返しが1回のみで相対向して並ぶ2つ
の直線部分13g、13hを有した折り返し配線であ
る。プリドライ12の出力はビアコンタクト20を介し
て直線部分13gの両端の間の1箇所に接続される。ク
ロックスキューが低減するように、分岐配線14a〜1
4fは、この2つの直線部分13g、13hのいずれか
に接続される。分岐配線14a〜14fの分岐点の決定
手法は実施の形態1と同様である。
【0055】本実施の形態ではたとえば、分岐配線14
a、14dがプリドライバ12の出力が接続される直線
部分13gにビアコンタクト21a、21dを介して接
続され、その他の分岐配線は直線部分13hにビアコン
タクトを介して接続される。
【0056】中間クロック幹線13の折り返し部13j
と直線部分13hとの間に遅延素子40が接続されてい
る。遅延素子40は、直線部分13g、折り返し部分1
3jから伝搬したクロック信号を遅延させて直線部分1
3hに供給する。遅延素子40は例えば直列に接続され
た偶数個のCMOSインバータ回路で構成される。
【0057】中間クロック幹線13の配線長(端Aから
端Bまでの配線上の距離)は、接続するラッチ回路の数
が最大の分岐配線上のメインドライバからその最遠にあ
るラッチ回路の入力にクロック信号が到達する時間に相
当する長さ又はそれ以上にするのがよい。つまり、プリ
ドライバ12の出力が端Aに接続され且つ分岐配線がク
ロック幹線13に接続されていないと仮定したときに、
端Aから端Bまでクロック信号が到達する時間が、最大
数のラッチ回路が接続する分岐配線上のメインドライバ
を出発してその最遠にあるラッチ回路の入力にクロック
信号が到達する時間t以上となるようにする。このとき
遅延素子40によるクロックの遅延時間は、時間tの半
分程度にするのがよい。その他の構成については実施の
形態1と同様である。
【0058】この実施の形態によると、遅延素子40を
設けたことにより、中間クロック幹線13の配線長を小
さくすることができ、折り返し数も減らせる。よって、
レイアウトの縮小化に寄与する。
【0059】実施の形態4.図5は、本発明の実施の形
態4による半導体集積回路装置である。中間クロック幹
線13は、第1および第2のクロック幹線51、52を
含む。第1のクロック幹線51は、その直線方向を平行
にして並び各々方向Yに延びる直線部分51a〜51c
と、直線部分51a、51bの一端同士を方向Xにつな
ぐ折り返し部51dと、直線部分51bの他端と直線部
分51cの一端とを方向Xにつなぐ折り返し部51eと
を有する折り返し配線である。直線部分51a、51c
の他端がクロック幹線51の端部A1、B1となり、ク
ロック幹線51は端部A1からB1へ通じる経路を構成
する。
【0060】第2のクロック幹線52は、その直線方向
を平行にして並び方向Yに延びる直線部分52a〜52
cと、直線部分52a、52bの一端同士を方向Xにつ
なぐ折り返し部52dと、直線部分52bの他端と直線
部分52cの一端とを方向Xにつなぐ折り返し部52e
とを有する折り返し配線である。直線部分52a、52
cの他端が、クロック幹線51の端部A2、B2とな
り、クロック幹線52は端部A2からB2へ通じる経路
を構成する。
【0061】第1および第2のクロック幹線52は、そ
の経路が並設された状態で2回折り返されて形成されて
おり、6個の直線部分51a〜51c、52a〜52c
が方向Xに相対向した構成となる。
【0062】プリドライバ12の出力はビアコンタクト
20を介してクロック幹線51の端部A1に接続され
る。クロック信号は端部A1からクロック幹線51に沿
って端部B1まで伝搬し、その間にクロック信号の伝搬
方向方向Yの一方の向きから逆向きに折り返す折り返し
部分が2箇所設けられる。
【0063】本実施の形態の半導体集積回路装置は、プ
リドライバ12の出力と第2のクロック幹線52の端部
A2との間に接続された遅延素子60を備える。遅延素
子60は、プリドライバ12から受けるクロック信号を
遅延させて第2のクロック幹線52の端部B2に与え
る。遅延素子60による遅延時間は、クロック信号が第
1のクロック幹線51上を端部A1からB1まで伝搬す
る時間と少なくとも同一とする。よって、クロック信号
はクロック幹線51の端部B1に到達した後に端部A2
を出発し、端部B2までクロック幹線52上を伝搬す
る。クロック幹線52上のクロック信号の伝搬路に折り
返し部分が2箇所設けられる。
【0064】以上により、クロック信号が伝搬する時間
は、直線部分51a、51b、51c、52a、52
b、52cの順で早くなる。
【0065】クロックスキュー低減のための、分岐配線
14a〜14fの分岐点の決定手法は実施の形態1の場
合と同様である。その結果、例えば、図に示すように、
最大数のラッチ回路を接続する分岐配線14a、14d
は第1のクロック幹線51の直線部分51aから分岐
し、最小数のラッチ回路を接続する分岐配線14b、1
4fは、第2のクロック幹線52の直線部分52c、残
りの分岐配線14c、14eは、第2のクロック幹線5
2の直線部分52aとし、分岐配線14a、14d、1
4c、14e、14b、14fの順にその分岐点にクロ
ック信号が到達する時間が早い。
【0066】この場合、クロック幹線51、52の各々
の配線長は、接続するラッチ回路の数が最大の分岐配線
上のメインドライバからその最遠にあるラッチ回路の入
力にクロック信号が到達する時間に相当する長さの半分
程度又はそれ以上にするのがよい。つまり、端部A1か
ら端部B1までクロック信号が到達する時間及び端部A
1から端部B1までクロック信号が到達する時間のいず
れもが、最大数のラッチ回路が接続する分岐配線上のメ
インドライバを出発してその最遠にあるラッチ回路の入
力にクロック信号が到達する時間の半分程度となるよう
にする。その他の構成については実施の形態1と同様で
ある。
【0067】このように、中間クロック幹線13は複数
本の折り返し配線を含み、それぞれの折り返し配線の直
線部分が互いに平行に対向するように構成されること
で、分岐配線が接続する分岐点の選択が広がり、より細
やかなクロックスキューの調整ができる。
【0068】また遅延素子60は、クロック信号を遅延
させる機能と、第2のクロック幹線52を駆動するドラ
イバの機能とに兼用される。
【0069】中間クロック幹線13は、2本の折り返し
配線を並設して形成したが、それより多い本数の折り返
し配線を並接し、各折り返し配線でクロック信号の伝搬
時間を調整する遅延素子を適宜設けてもよい。またこの
実施の形態では、折り返し配線を配線経路に沿って互い
に並接したが、直線部分が相対向して配列する構成あれ
ばの複数の折り返し配線の配置方法は任意である。たと
えば図2のような一つの折り返し配線を単純に複数個X
方向に隣接して並べるだけでもよい。
【0070】実施の形態5.図6は、本発明の実施の形
態5による半導体集積回路装置の構成図である。中間ク
ロック幹線13は、相対向して配列した2つの直線部分
13k、13m、および直線部分13k、13mのそれ
ぞれ一端をその対向方向に繋ぐ折り返し部13nとを有
する折り返し配線である。直線部分13k、13mのそ
れぞれ他方端が中間クロック幹線13の端部A、Bとな
る。端部Aから端部Bまでに通じる一つの経路が中間ク
ロック幹線13に形成される。プリドライ12の出力は
ビアコンタクト20を介して直線部分13kの両端の間
の1箇所に接続される。
【0071】中間クロック幹線13は経路を1回折り返
しただけのものであるが、これをポリシリコンなどの高
抵抗の材料で形成される。
【0072】たとえば、ラッチ回路17a〜17fおよ
び組合わせ回路16a〜16e内の組合わせ回路を構成
する電界効果トランジスタのゲート電極は通常ポリシリ
コンで構成される。中間クロック幹線13はゲート電極
と同一工程によりポリシリコンにより形成される。一
方、分岐配線14a〜14fは、実施の形態1と同様
に、アルミニウム又は銅を含む同一の配線層により形成
され、中間クロック幹線13より低抵抗材料である。
【0073】クロックスキューが低減するように、分岐
配線14a〜14fは、この2つの直線部分13g、1
3hのいずれかに接続される。分岐配線14a〜14f
の分岐点の決定手法は実施の形態1と同様である。本実
施の形態では、分岐配線14a、14dがプリドライバ
12の出力が接続される直線部分13gにビアコンタク
ト21a、21dを介して接続され、その他の分岐配線
は直線部分13hにビアコンタクトを介して接続され
る。
【0074】中間クロック幹線13の配線長(端Aから
端Bまでの配線上の距離)は、接続するラッチ回路の数
が最大の分岐配線上のメインドライバからその最遠にあ
るラッチ回路の入力にクロック信号が到達する時間に相
当する長さ又はそれ以上にするのがよい。つまり、プリ
ドライバ12の出力が端Aに接続され且つ分岐配線がク
ロック幹線13に接続されていないと仮定したときに、
端Aから端Bまでクロック信号が到達する時間が、最大
数のラッチ回路が接続する分岐配線上のメインドライバ
を出発してその最遠にあるラッチ回路の入力にクロック
信号が到達する時間以上となるようにする。その他の構
成については実施の形態1と同様である。
【0075】この実施の形態では、折り返し構造をなす
中間クロック幹線13をたとえば分岐配線14a〜14
fよりも高抵抗材料で構成されることにより、中間クロ
ック幹線13上におけるクロック信号の伝搬速度が遅く
なる。逆に言えば、中間クロック幹線13の配線長を短
くすることができるから、レイアウトを縮小することが
できる。
【0076】実施の形態6.図7は、本発明の実施の形
態6による半導体集積回路装置の構成図である。実施の
形態1と異なるのは、分岐配線14a〜14fの各端部
が中間クロック幹線13の直線部分13aと交差する位
置まで達している点にある。従って、分岐配線14a〜
14fの各々は直線部分13a〜13cのいずれとも、
基板に垂直な方向に間をあけて対向する部分を有する。
たとえば、回路パターンを転写するためのマスクを作成
した後に、クロックスキューの再調整を要するとき、ビ
アコンタクトの位置を変更するのみで調整が行なえる。
【0077】つまり、全直線部分13a〜13cの上方
には分岐配線14a〜14fが存在する。従ってビアコ
ンタクトの位置を変更する際にビアコンタクトを形成す
るためのマスクパターンのデータを改変するだけでよ
く、分岐配線14a〜14fを形成するためのマスクパ
ターンのデータまで変更する必要がない。これにより、
マスク作成費用が削減できる。
【0078】この実施の形態のように、分岐配線14a
〜14fを基板主面に垂直な方向に間をあけてすべての
直線部分と対向するように冗長に引き延ばす構成は、実
施の形態2〜4の各々にも適用することができる。たと
えば実施の形態4(図5)であれば、分岐配線14a〜
14fの各々を直線部分51b、52a、52b、51
b、51c、52cと交差して、直線部分51aまで冗
長に延まず。
【0079】実施の形態7.上記実施の形態1〜5に適
用された本発明を、レイアウト状況に応じて組合わせて
用いても、クロックスキューの低減に効果があることは
明らかである。
【0080】実施の形態8.図8に本発明の実施の形態
8によるクロック信号を伝搬する配線の生成方法を示す
フローチャート図である。このクロック配線生成方法は
コンピュータ(配線生成装置)がプログラムを実行する
ことにより実現される。配線生成装置は従来のよく知ら
れた自動配置配線装置に組み込まれてもよいし、フルカ
スタムレイアウトエディタに組み込まれてもよい。
【0081】(ステップS1):レイアウトデータの入
力 レイアウトエディタなどで作成されたレイアウトデータ
が生成装置に入力される。図9が入力されたレイアウト
データによる回路の一例であり、複数本(17本)の分
岐配線61〜77と、これらの分岐配線に接続された複
数のラッチ回路と、複数の組み合わせ回路と、複数本の
分岐配線61〜77にそれぞれ挿入された17個のメイ
ンドライバと、一部の11本の分岐配線にそれぞれ挿入
された11個のNAND論理ゲートとがレイアウトされ
た状態を概略的に示したものである。
【0082】分岐配線61、66、67、72、73の
各々には8個のラッチ回路が、分岐配線63、64、6
9、70、75,76の各々には4個のラッチ回路が、
残りの分岐配線62,65、68、71、74、77の
各々には2個のラッチ回路が、それぞれ接続されてい
る。これらの分岐配線に基幹クロック幹線上のクロック
信号を分配するための中間クロック幹線が生成される。
クロックスキューが低減されるように、中間クロック幹
線としては、上述の実施の形態1〜6と同様、方向Xに
対向させてその直線方向を平行にして配列し各々方向Y
に延びる複数の直線部分を有し、これら直線部分を順々
にその直線方向に沿って順々に経由する一つの経路が形
成される折り返し配線である。
【0083】(ステップS2):各種情報の設定 レイアウト中のクロックピン名CLKを指定する。図9
においては、各分岐配線の端部が隣接して方向Yに並ん
でおり、各端部にピン名CLKが付けられる。クロック
ピンが隣接して配置され他のピンと離散的に存在する場
合、折り返し配線の配置領域を指定する。図9において
17個のクロックピンが隣接して配置されており、図示
しない他のクロックピンとは離れているものとする。従
って17個のクロックピンに隣接して折り返し配線の配
置領域が設定される。この配置領域の指定がなかったと
きは、クロックピンのピン位置情報から折り返し配線の
配置領域を自動規定する。
【0084】さらに、折り返し配線をドライブするため
のプリドライバの立上り時間Trと立下り時間Tfを指
定する。立上り時間Trはプリドライバが配線をLレベ
ルからHレベルへ変化させる時間であり、立下がり時間
Tfはプリドライバが配線をHレベルからLレベルへ変
化させる時間である。図10にここまでのプログラム実
施結果を示す。ステップS2の各情報の指定は、集積回
路の設計者が配線生成装置にデータを入力することによ
り行われる。
【0085】(ステップS3):クロックピンの位置抽
出 ステップS2で設定されたクロックピン名よりクロック
のピン位置を、例えば二次元座標により抽出する。
【0086】(ステップS4):各分岐配線の遅延時間
算出 分岐配線61〜77の各々における、クロックピンから
それぞれのメインドライバに最近のラッチ回路にクロッ
ク信号が伝搬する遅延時間Tnと、クロックピンからそ
れぞれのメインドライバに最遠のラッチ回路にクロック
信号が伝搬する遅延時間Txとを算出する。
【0087】(ステップS5):最大遅延を有する分岐
配線の抽出 分岐配線61〜77のそれぞれ遅延時間Txを比較し、
そのなかで最大の遅延時間とその最大遅延を有する分岐
配線とを抽出する。
【0088】(ステップS6):折り返し配線の配線長
の算出 折り返し配線の配線長が、ステップS5で抽出した最大
遅延の分岐配線の遅延時間Txから算出される。その配
線長は、折り返し配線の端から端までクロック信号の伝
搬する時間が最大遅延の分岐配線の遅延時間Txと等し
い又はそれより大きくなるような長さとする。また折り
返し配線の一定間隔毎に区切った場合のその一定間隔を
クロック信号が伝搬する時間(Ta/nに相当し,以下
「配線遅延データ」と称す。Taは折り返し配線の一端
から他端にクロック信号が伝搬する遅延時間、nは区切
った数を示す。)を算出する。
【0089】(ステップS7):折り返し配線の配線位
置、及び折り返し数の算出 大きな遅延時間を有する分岐配線の配置状況を考慮し
て、折り返し配線の個数、折り返し配線の配線位置およ
び折り返し配線の折り返し数を算出する。
【0090】ステップS2で得た各分岐配線の遅延デー
タを基に折り返し配線の数を決定する。その際に大きな
遅延時間を有する分岐配線がどこに分布しているかを判
断してその個数が決定され、その決定した個数に従い1
個または複数個の折り返し配線が生成される。ステップ
S4で算出した各分岐配線の遅延時間Txがある定めら
れた値以上かどうかを判断し、遅延時間Txがその値以
上の分岐配線を抽出する。この抽出された分岐配線を2
つ含むように複数の分岐配線をいくつかのグループにグ
ループ化し、各グループに一つの折り返し配線を設け
る。
【0091】図10において、分岐配線61から77の
方に数えて、分岐配線61からどの分岐配線までを一つ
グループとするかを決定する。分岐配線66は遅延時間
Txが定められた値以上のもので分岐配線61から最も
隣接した分岐配線であるとする。分岐配線61、66が
一つのグループに含めるべき2つの分岐配線であり、分
岐配線61〜66に対して一つの折り返し配線が与えら
れる。
【0092】次いで分岐配線67から77の方に数え
て、分岐配線67からどの分岐配線までを一つグループ
とするかを決定する。分岐配線67、72が定められた
値以上の遅延時間を持つもので且つ分岐配線72が分岐
配線67から最も隣接した分岐配線であるとする。分岐
配線67、72が一つのグループに含めるべき2つの分
岐配線であり、分岐配線67〜72に対して一つの折り
返し配線が与えられる。
【0093】次いで分岐配線73から77の方に数え
て、分岐配線73からどの分岐配線までを一つグループ
とするかを決定する。分岐配線73〜77において、遅
延時間Txが定められた値以上であるものが分岐配線7
3のみであるとする。このようにグループ化されていな
い残りの分岐配線について、その定められた値数以上の
遅延時間Txをもつ分岐配線が1個以下のときは、その
残りの分岐配線全部を一つのグループとする。よって、
分岐配線73〜77に対して一つの折り返し配線が与え
られる。
【0094】以上により、図10の例に対しては3本の
折り返し配線が設けられる。いずれの分岐配線の遅延時
間Txが定められた値以下であるならば、1個の折り返
し配線を設けるだけにしてもよい。
【0095】分岐配線のクロックピンの位置データおよ
び配置領域データに基づき、各折り返し配線の配置位置
および折り返し数を決める。各折り返し配線の配線長
は、ステップS6で算出された配線長に従う。
【0096】(ステップS8):折り返し配線の生成 ステップS7で決定された配線位置に、算出された配線
長および折り返し数による折り返し配線を生成する。図
11に、ここまでのプログラム実施結果を示す3つの折
り返し配線K1〜K3の各々は2箇所の折り返し数で互
いに並ぶ3個の直線部分を有するものである。分岐配線
61〜66は、対応する折り返し配線K1と接続し、分
岐配線67〜72は、対応する折り返し配線K2と接続
し、分岐配線73〜77は、対応する折り返し配線K3
と接続することになる。
【0097】(ステップS9):折り返し配線上の各分
岐配線の分岐点(接続点)の算出 ステップS4で算出した各分岐配線の遅延時間、ステッ
プS3で得たピン位置データを使って分岐配線の折り返
し配線から分岐、接続する分岐点を算出する。この実施
の形態では、各折り返し配線の一方の端から他方の端ま
での長さの中間点にプリドライバの出力からの配線が接
続されるものとする。以下(1)〜(3)に従って分岐
点の算出が行われる。 (1)各折り返し配線の中間点の位置座標とステップS
5で抽出された最大遅延の分岐配線のクロックピンの位
置座標から、その両者の距離が最短となる座標位置を算
出し、最大遅延の分岐配線の分岐点を決定する。
【0098】図11を参照して、たとえば、分岐配線6
6が最大遅延の分岐配線であるとする。分岐配線66の
クロックピンから方向Xに沿って延びる直線と、分岐配
線66が属するグループに対応して設けられた折り返し
配線の3つの直線部分との3つの交点から、分岐配線6
6のクロックピンと折り返し配線の中間点との距離が最
小の交点を分岐点として選択する。図11の示す折り返
し配線上の点Xが分岐配線66の分岐点となる。
【0099】(2) ステップS4で算出した最大遅延
の分岐配線の遅延時間Tn、Txの各々に、折り返し配
線の中間点から遅延して最大遅延の分岐配線の分岐点を
介してそのクロックピンに到達するクロック信号の遅延
時間T0を加える。折り返し配線の中間点から最大遅延
の分岐配線の分岐点に最近のラッチ回路までクロック信
号が到達する時間A=((最大遅延の分岐配線のTn)
+T0)と、折り返し配線の中間点から最大遅延の分岐
配線の分岐点に最遠のラッチ回路までクロック信号が到
達する時間B=((最大遅延の分岐配線のTx)+T
0)とが算出される。
【0100】(3)最大遅延のものを除いた各分岐配線
におけるクロックピンの位置データと、ステップS4で
算出された最大遅延のものを除いた各分岐配線における
遅延時間Tn、Txと、上記の時間A、Bと、ステップ
S6で算出された配線遅延データとに基づき、各分岐配
線の分岐点を決定する。
【0101】各分岐配線の分岐点は、各クロックピンを
通り方向Xに沿って延びる直線と、対応の折り返し配線
の有する3つの直線部分との3つの交点の中から選択さ
れる。具体的に、いずれの分岐配線の分岐点は、対応の
折り返し配線の中間点から分岐配線を介して分岐点に最
近に接続するラッチ回路までクロック信号が到達するま
での遅延時間(最近遅延時間)が時間A以上となり且つ
対応の折り返し配線の中間点から分岐配線を介して分岐
点に最遠に接続するラッチ回路までクロック信号が到達
するまでの遅延時間(最遠遅延時間)が時間B以下とな
るように選ばれる。
【0102】(ステップS10):ビアコンタクトの生
成 ステップS9で決定された分岐配線の分岐点にビアコン
タクトを生成する。 (ステップS11):分岐配線への接続配線の生成 ビアコンタクトとクロックピンとの間を繋ぐ方向Xに沿
った配線を生成し、各分岐配線がビアコンタクトを介し
て対応の折り返し配線と接続される。図12にここまで
のプログラム実施結果を示す。
【0103】(ステップS12):プリドライバのサイ
ズの算出 ステップS9にて算出された各分岐配線における最近遅
延時間、最遠遅延時間、遅延時間A、Bと、ステップS
2で指定した立上り時間Tr、立下り時間Tfとによ
り、プリドライバのドライバサイズを算出する。 (ステップS13):プリドライバの生成 折り返し配線上のプリドライバの接続点(折り返し配線
の中間点)の座標情報に基づき、3つの折り返し配線そ
れぞれに対応して、各々ステップS12で算出されたド
ライバサイズを有する3つのプリドライバを生成する。
【0104】(ステップS14):折り返し配線とプリ
ドライバとの接続 折り返し配線とプリドライバとの接続点にビアコンタク
トを生成する。またプリドライバとビアコンタクトとの
接続配線を生成し、プリドライバと折り返し配線との接
続を行う。図13に、ここまでのプログラム実施結果を
示す。 (ステップS15):レイアウトデータの出力 分岐配線にクロック信号を分配する折り返し配線を接続
したレイアウト構成を示すレイアウトデータを出力す
る。また実行結果を装置に備えられたディスプレイに表
示する。
【0105】以上のように、分岐配線にクロックを分配
する配線として折り返し配線を形成し、クロック信号が
到達する時間が折り返し配線の複数の直線部分によって
相違することを利用し、各分岐配線の遅延時間を考慮し
て折り返し配線への各分岐配線の分岐点を決定するの
で、分配されるクロック信号のクロックスキューを低減
することができる。
【0106】この実施の形態の配線生成方法により実施
の形態2と同様のクロック配線が示自動生成可能であ
る。この配線生成方法を実施の形態1、3〜6のクロッ
ク配線を生成する機能を配線生成装置にもたせることも
可能である。またこの実施の形態のクロック配線の配線
生成方法は、プログラムによる完全自動で実現してもよ
いし、ディスプレイ上のレイアウト図面を見ながら装置
とインタラクティブに設計者が操作するといういわば半
自動的で実現してもよい。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による半
導体集積回路装置、配線生成方法および配線生成装置
と、ある第1の方向に沿って配列し各々は第1の方向と
は垂直な第2の方向に延びる複数の直線部分を含み、そ
の配線上のある点から複数の直線部分をそれぞれの直線
方向に沿って順々に経由してその配線上の別の点に通じ
る経路が形成されるクロック配線を用いることによっ
て、複数の分岐配線に分配されるクロック信号のクロッ
クスキューを低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術による半導体集積回路装置を示す配
線構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による半導体集積回
路装置を示す配線構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による半導体集積回
路装置を示す配線構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による半導体集積回
路装置を示す配線構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態4による半導体集積回
路装置を示す配線構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態5による半導体集積回
路装置を示す配線構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態6による半導体集積回
路装置を示す配線構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態7による配線生成方法
のフローを示すフローチャート図である。
【図9】 図8に示る入力されるレイアウトデータが示
す半導体集積回路装置の配線構成図である。
【図10】 図8にしめすフローのステップ までで生
成される半導体集積回路装置の配線構成図である。
【図11】 図8にしめすフローのステップ までで生
成される半導体集積回路装置の配線構成図である。
【図12】 図8にしめすフローのステップ までで生
成される半導体集積回路装置の配線構成図である。
【図13】 図8にしめすフローのステップ までで生
成される半導体集積回路装置の配線構成図である。
【符号の説明】
12…プリドライバ、13…中間クロック幹線(折り返
し配線)、14a〜14f、61〜77…分岐配線、1
5a〜15f…メインドライバ、16a〜16f…組合
わせ回路、18a〜18f…ラッチ回路、20、21a
〜21f…ビアコンタクト
フロントページの続き Fターム(参考) 5B046 AA08 BA06 5F038 CD06 CD09 CD18 DF01 EZ09 EZ20 5F064 AA01 BB05 BB06 BB07 BB19 CC12 EE02 EE08 EE16 EE22 EE27 EE32 EE33 EE36 EE47 EE54 HH06 HH07 HH12 HH14

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その直線方向を平行にして並ぶ複数の直
    線部分を含み、その配線上のある点から前記複数の直線
    部分をそれぞれの直線方向に沿って順々に経由してその
    配線上の別の点に通じる経路が形成されるクロック配
    線、 クロック信号に同期して動作する複数の記憶回路、およ
    び、 各々前記クロック配線から分岐して前記複数の記憶回路
    のうちの少なくとも一つにクロック信号を供給する複数
    の分岐配線を備え、 前記クロック配線は、その経路上に前記複数の直線部分
    の一つをその直線方向の一方向きで伝搬するクロック信
    号を、該直線方向の逆向きに折り返して前記複数の直線
    部分の別の一つへ伝搬させる部分を少なくとも1つ含
    み、 前記複数の分岐配線は、前記複数の直線部分のうちの第
    1の直線部分と接続する第1の分岐配線と、前記複数の
    直線部分のうちの前記第1の直線部分とは異なる第2の
    直線部分と接続する第2の分岐配線とを含む、半導体集
    積回路装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板の主表面上に回路が集積して
    形成される半導体集積回路装置であって、 前記第2の分岐配線は前記第1の直線部分と前記半導体
    基板の主表面に垂直な方向で対向して交差する請求項1
    記載の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記クロック配線は、前記経路がその間
    を結ぶ第1の端と第2の端とを有し、 クロック信号が前記クロック配線の第1の端と第2の端
    との中間点に供給される請求項1記載の半導体集積回路
    装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の直線部分のうちの2つの直線
    部分の一方がその入力に接続され、他方がその出力に接
    続される遅延素子を含む、請求項1記載の半導体集積回
    路装置。
  5. 【請求項5】 前記クロック配線は、前記複数の分岐配
    線に比べて高抵抗の材料で形成される、請求項1記載の
    半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板の主表面上に回路が集積して
    形成される半導体集積回路装置であって、 前記複数の分岐配線の各々は、前記クロック配線の前記
    複数の直線部分のいずれとも前記半導体基板の主表面に
    垂直な方向に離れて対向し、前記半導体基板の主表面に
    垂直な方向に通じるコンタクトを介して前記複数の直線
    部分のいずれか一つと接続する、請求項1ないし請求項
    5のいずれか一項記載の半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 その直線方向を平行にして並ぶ複数の第
    1の直線部分を含み、その配線上のある点から前記複数
    の第1の直線部分をそれぞれの直線方向に沿って順々に
    経由してその配線上の別の点に通じる第1の経路が形成
    される第1のクロック配線、 その直線方向を平行にして並ぶ複数の第2の直線部分を
    含み、その配線上のある点から前記複数の第2の直線部
    分をそれぞれの直線方向に沿って順々に経由してその配
    線上の別の点に通じる第2の経路が形成される第2のク
    ロック配線、 その入力が前記第1のクロック配線に接続され、その出
    力が前記第2のクロック配線に接続され、入力する信号
    を遅延して出力する遅延回路、 クロック信号に同期して動作する複数の記憶回路、及
    び、 各々は前記第1および第2のクロック幹線のいずれか一
    方と接続し、前記複数の記憶回路のうちの少なくとも一
    つにクロック信号を供給する複数の分岐配線を備え、 前記第1のクロック配線は、その第1の経路上に前記複
    数の第1の直線部分の一つをその直線方向の一方向きで
    伝搬するクロック信号を、該直線方向の逆向きに折り返
    して前記複数の第1の直線部分の別の一つへ伝搬させる
    部分を少なくとも1つ含み、 前記第2のクロック配線は、その第2の経路上に前記複
    数の第2の直線部分の一つをその直線方向の一方向きで
    伝搬するクロック信号を、該直線方向の逆向きに折り返
    して前記複数の第2の直線部分の別の一つへ伝搬させる
    部分を少なくとも1つ含み、 前記複数の第1の直線部分と前記複数の第2の直線部分
    とは、その直線方向を平行にして配列し、 前記複数の分岐配線は、前記複数の第1および第2の直
    線部分のうちの一つと接続する分岐配線と、前記複数の
    第1および第2の直線部分のうちの別の一つと接続する
    分岐配線とを含む、半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 半導体基板の主表面上に回路が集積して
    形成される半導体集積回路装置であって、 前記複数の分岐配線の各々は、前記クロック配線の前記
    複数の第1および第2の直線部分のいずれとも前記半導
    体基板の主表面に垂直な方向に離れて対向し、前記半導
    体基板の主表面に垂直な方向に通じるコンタクトを介し
    て前記複数の第1の直線部分および前記複数の第2の直
    線部分のいずれか一つと接続する、請求項7記載の半導
    体集積回路装置。
  9. 【請求項9】 各々は少なくとも一つの記憶回路と接続
    する複数の分岐配線に接続し、クロック信号を前記複数
    の分岐配線に供給するためのクロック配線を生成する配
    線生成方法であって、 分岐配線上のある点からその点より最遠に接続される記
    憶回路までクロック信号が伝搬する遅延時間を前記複数
    の分岐配線各々について算出する第1のステップと、 前記クロック配線として、その直線方向を平行にして並
    んだ複数の直線部分を含み、該クロック配線上のある点
    から前記複数の直線部分をそれぞれの直線方向に沿って
    順々に経由して該クロック配線上の別の点に通じる経路
    が得られる形状の折り返し配線を1個または複数個生成
    して配置する第2のステップと、 前記複数の分岐配線のそれぞれ遅延時間に基づいて、前
    記複数の分岐配線が前記1個または複数個の折り返し配
    線から分岐する分岐点を算出する第3のステップと含
    む、配線生成方法。
  10. 【請求項10】 前記第2のステップは、算出された前
    記複数の分岐配線のそれぞれ遅延時間から最大の遅延時
    間を抽出し、前記折り返し配線の一端から一端までの配
    線長を算出するステップを含む、請求項9記載の配線生
    成方法。
  11. 【請求項11】 前記第2のステップは、前記第1のス
    テップで算出された遅延時間に基づき、前記生成すべき
    折り返し配線の個数を求めるステップを含む、請求項9
    又は請求項10記載の配線生成方法。
  12. 【請求項12】 第3のステップは、前記複数の分岐配
    線の各々のある点から前記複数の直線部分が並んだ方向
    に沿って伸びる直線と前記折り返し配線の複数の直線部
    分とそれぞれ交差する点のなかから、各分岐配線が折り
    返し配線から分岐する分岐点を決定する、請求項9ない
    し請求項11のいずれか一項記載の配線生成方法。
  13. 【請求項13】 プログラムを実行して、請求項9ない
    し請求項11のいずれか一項記載の配線生成方法に従っ
    て配線を生成する配線生成装置。
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