JP2003104050A - モール取付装置及びモールクリップ - Google Patents
モール取付装置及びモールクリップInfo
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- B60J—WINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
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- B60J1/08—Windows; Windscreens; Accessories therefor arranged at vehicle sides
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- B60J10/20—Sealing arrangements characterised by the shape
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- B60J10/70—Sealing arrangements specially adapted for windows or windscreens
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Insertion Pins And Rivets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 窓ガラスとは別体の装飾用モールを、窓ガラ
スの外形の寸法誤差の影響を受けずに、簡単な作業で適
正位置に強固に固定できる、モール取付装置及びモール
クリップを提供する。 【解決手段】 窓ガラス１の周縁部には装飾用の第１モ
ール２とは別の第２モール１０が周縁部に沿って一体的
に固着され、第２モール１０には、第１モール２を保持
するモールクリップ６が第２モールの成形によって固着
され、モールクリップ６は、第１モールの係止部を受入
れる空間を形成する本体部１７と、本体部の内側に設け
られた第１モールの係止部２９に係合する係止爪１８
と、本体部の外側に設けられたフランジ１９とから成
り、フランジ１９が第２モール１０に包み込まれること
によって第２モールにモールクリップが固着され、窓ガ
ラス１が車体窓枠１１に配置されるとモールクリップ６
が窓ガラスの周縁と車体窓枠の間の隙間に配置されて、
第１モールの係止部２９を本体部１７に挿入して係止爪
に係合させて第１モールを車体に取付ける。
スの外形の寸法誤差の影響を受けずに、簡単な作業で適
正位置に強固に固定できる、モール取付装置及びモール
クリップを提供する。 【解決手段】 窓ガラス１の周縁部には装飾用の第１モ
ール２とは別の第２モール１０が周縁部に沿って一体的
に固着され、第２モール１０には、第１モール２を保持
するモールクリップ６が第２モールの成形によって固着
され、モールクリップ６は、第１モールの係止部を受入
れる空間を形成する本体部１７と、本体部の内側に設け
られた第１モールの係止部２９に係合する係止爪１８
と、本体部の外側に設けられたフランジ１９とから成
り、フランジ１９が第２モール１０に包み込まれること
によって第２モールにモールクリップが固着され、窓ガ
ラス１が車体窓枠１１に配置されるとモールクリップ６
が窓ガラスの周縁と車体窓枠の間の隙間に配置されて、
第１モールの係止部２９を本体部１７に挿入して係止爪
に係合させて第１モールを車体に取付ける。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用窓ガラス
の周縁と車体窓枠の間の隙間を塞ぐように覆う装飾用の
モールの取付装置及びそのモールの取付けに用いるモー
ルクリップに関する。
の周縁と車体窓枠の間の隙間を塞ぐように覆う装飾用の
モールの取付装置及びそのモールの取付けに用いるモー
ルクリップに関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車の窓ガラスと車体窓枠との間にで
きる隙間には、外観を良くしまたその隙間への雨水等の
浸入を防止するために、窓ガラス周縁全体に沿ってその
隙間を覆う細長い装飾用モールが取付けられる。実開昭
５６−２７１１０号公報には、窓ガラスの縁部を二股形
状の挟持部によって挟持し該挟持部から車体側壁に延び
る突起部を有するプラスチック製支持部材（クリップ）
が開示され、窓ガラス縁部から延びる突起部に装飾用モ
ールを縁部を係合させて、窓ガラスの周縁と車体窓枠の
間の隙間を塞ぐように装飾用モールを取付けることが記
載されている。この支持部材は、簡単な構造であり、取
付作業も簡単である。しかし、窓ガラスへの固定が挟持
によっているので取付位置が移動する惧れがあり、窓ガ
ラスの外形寸法に少し誤差があっても支持部材の取付位
置がずれて、モールの取付位置が適正でなくなる惧れも
ある。実開平３−５２２１７号公報には、窓ガラスの縁
部に該縁部に沿ってモールベース部材（クリップ）を嵌
着によって取付け、該モールベース部材にモールから垂
下する支持部を挟持する挟持部を設けて、モールを窓ガ
ラスに取付けることが記載されている。このモール取付
装置の場合、モールの取付作業は容易であるが、窓ガラ
スの縁部に沿った形状のモールベース部材を用意しなけ
ればならないし、そのモールベース部材を窓ガラス縁部
に沿って嵌着する作業も必要とする。
きる隙間には、外観を良くしまたその隙間への雨水等の
浸入を防止するために、窓ガラス周縁全体に沿ってその
隙間を覆う細長い装飾用モールが取付けられる。実開昭
５６−２７１１０号公報には、窓ガラスの縁部を二股形
状の挟持部によって挟持し該挟持部から車体側壁に延び
る突起部を有するプラスチック製支持部材（クリップ）
が開示され、窓ガラス縁部から延びる突起部に装飾用モ
ールを縁部を係合させて、窓ガラスの周縁と車体窓枠の
間の隙間を塞ぐように装飾用モールを取付けることが記
載されている。この支持部材は、簡単な構造であり、取
付作業も簡単である。しかし、窓ガラスへの固定が挟持
によっているので取付位置が移動する惧れがあり、窓ガ
ラスの外形寸法に少し誤差があっても支持部材の取付位
置がずれて、モールの取付位置が適正でなくなる惧れも
ある。実開平３−５２２１７号公報には、窓ガラスの縁
部に該縁部に沿ってモールベース部材（クリップ）を嵌
着によって取付け、該モールベース部材にモールから垂
下する支持部を挟持する挟持部を設けて、モールを窓ガ
ラスに取付けることが記載されている。このモール取付
装置の場合、モールの取付作業は容易であるが、窓ガラ
スの縁部に沿った形状のモールベース部材を用意しなけ
ればならないし、そのモールベース部材を窓ガラス縁部
に沿って嵌着する作業も必要とする。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】実開平４−９０４１８
号公報には、窓ガラスの縁部にその全周に沿ってモール
状ガスケットと称する装飾用モールが一体成形され、そ
のモールにクリップが一体的に固着されて、クリップを
車体窓枠に固定することによって窓ガラスを固定する取
付構造が開示されている。この取付構造はクリップを車
体窓枠に固定することで窓ガラスを車体窓枠に固定で
き、装飾用モールも取付けることができる。しかしなが
ら、装飾用のモール（ガスケット）を窓ガラスに一体成
形せねばならないので、単純な形状のモールを一体成形
するとは違って、成形型が複雑になるとともに、加工に
手間がかかりその後の取扱いに注意を払う必要がある。
装飾用のモールを窓ガラスに一体成形するのは好ましく
ない。
号公報には、窓ガラスの縁部にその全周に沿ってモール
状ガスケットと称する装飾用モールが一体成形され、そ
のモールにクリップが一体的に固着されて、クリップを
車体窓枠に固定することによって窓ガラスを固定する取
付構造が開示されている。この取付構造はクリップを車
体窓枠に固定することで窓ガラスを車体窓枠に固定で
き、装飾用モールも取付けることができる。しかしなが
ら、装飾用のモール（ガスケット）を窓ガラスに一体成
形せねばならないので、単純な形状のモールを一体成形
するとは違って、成形型が複雑になるとともに、加工に
手間がかかりその後の取扱いに注意を払う必要がある。
装飾用のモールを窓ガラスに一体成形するのは好ましく
ない。
【０００４】従って、本発明の目的は、窓ガラスとは別
体の装飾用モールを、窓ガラスの外形の寸法誤差の影響
を受けずに、簡単な作業で適正位置に強固に固定でき
る、モール取付装置及びモールクリップを提供すること
にある。
体の装飾用モールを、窓ガラスの外形の寸法誤差の影響
を受けずに、簡単な作業で適正位置に強固に固定でき
る、モール取付装置及びモールクリップを提供すること
にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、自動車の窓ガラスの周縁と車体窓枠の間
の隙間を塞ぐように覆う装飾用の第１モールの取付装置
であって、窓ガラスの周縁部には前記第１モールとは別
の第２モールが該周縁部に沿って一体的に固着され、該
第２モールには、第１モールを保持するモールクリップ
が該第２モールの成形によって固着されており、該モー
ルクリップは、第１モールの係止部を受入れる空間を形
成する本体部と、該本体部の内側に設けられた第１モー
ルの係止部に係合する係止爪と、本体部の外側に設けら
れたフランジとから成り、フランジが第２モールに包み
込まれることによって該第２モールにモールクリップが
固着され、窓ガラスが車体窓枠に配置されるとモールク
リップが該窓ガラスの周縁と車体窓枠の間の隙間に配置
され、第１モールの係止部をモールクリップの本体部に
挿入して係止爪に係合させて該第１モールを車体に取付
けることを特徴とするモール取付装置を提供する。この
ように、モールクリップが窓ガラス周縁に一体的に固着
された第２モールに固着されているので、モールクリッ
プを窓ガラス周縁に配置する作業が不要になって取付作
業が簡単になるだけでなく、モールクリップが所定位置
からずれることがないので装飾用モールである第２モー
ルは適正位置に固定でき、モールクリップが成形によっ
て第２モールに固着されるので、その位置精度は高く管
理でき、第２モールの位置決め精度も高く維持でき、固
着強度も高い。
め、本発明は、自動車の窓ガラスの周縁と車体窓枠の間
の隙間を塞ぐように覆う装飾用の第１モールの取付装置
であって、窓ガラスの周縁部には前記第１モールとは別
の第２モールが該周縁部に沿って一体的に固着され、該
第２モールには、第１モールを保持するモールクリップ
が該第２モールの成形によって固着されており、該モー
ルクリップは、第１モールの係止部を受入れる空間を形
成する本体部と、該本体部の内側に設けられた第１モー
ルの係止部に係合する係止爪と、本体部の外側に設けら
れたフランジとから成り、フランジが第２モールに包み
込まれることによって該第２モールにモールクリップが
固着され、窓ガラスが車体窓枠に配置されるとモールク
リップが該窓ガラスの周縁と車体窓枠の間の隙間に配置
され、第１モールの係止部をモールクリップの本体部に
挿入して係止爪に係合させて該第１モールを車体に取付
けることを特徴とするモール取付装置を提供する。この
ように、モールクリップが窓ガラス周縁に一体的に固着
された第２モールに固着されているので、モールクリッ
プを窓ガラス周縁に配置する作業が不要になって取付作
業が簡単になるだけでなく、モールクリップが所定位置
からずれることがないので装飾用モールである第２モー
ルは適正位置に固定でき、モールクリップが成形によっ
て第２モールに固着されるので、その位置精度は高く管
理でき、第２モールの位置決め精度も高く維持でき、固
着強度も高い。
【０００６】本発明のモール取付装置において、モール
クリップのフランジは、本体部の全周にわたって形成さ
れ、該フランジの全周が第２モールに包み込まれてい
る。これによって、モールクリップは強固に第２モール
に固着される。モールクリップの係止爪は本体部に弾性
アームによって弾性的に連結されて、係止爪に弾性を与
えている。この場合、フランジの一部分が、係止爪先端
の背面側に位置し、該フランジ部分と係止爪先端背面と
の間隔は、第１モールの係止部が本体部に挿入されたと
き該係止部と係止爪の係合を保持する間隔にすると、係
止爪の機能を損なうことなくモールクリップの高さ（窓
ガラスの厚さ方向の長さ）を低くできる。第２モールは
窓ガラスの周縁部全体に設けられ、モールクリップは、
第１モールの係止部の位置に合わせて、第２モールの所
定位置に間隔をおいて複数個、固着され、第１モールの
固着を一層強固にしている。モールクリップの本体部
は、第１モールの長手方向に長い長方形の空間を形成す
るように形成され、該空間の前記長手方向の幅は、第１
モールの係止部の幅より長く形成されて、第１モール
は、長手方向にずれることができるように取付けられ
る。これによって、係止爪と係止部の位置ずれが許容で
きる。これに対して、モールクリップの本体部は、第１
モールの長手方向に長い長方形の空間を形成するように
形成され、該空間の前記長手方向の幅は、第１モールの
係止部の幅とほぼ同じ幅に形成されて、第１モールはモ
ールクリップにずれることなく位置決めされ、基準位置
を定めることができる。モールクリップは、第２モール
が窓ガラス周縁部へインジェクション成形される際にイ
ンサート成形されて該第２モールに一体的に固着され
る。インジェクション成形の型にモールクリップをセッ
トするので、窓ガラスの寸法精度のばらつきに影響を受
けることなく、正確位置にモールクリップを固着でき
る。
クリップのフランジは、本体部の全周にわたって形成さ
れ、該フランジの全周が第２モールに包み込まれてい
る。これによって、モールクリップは強固に第２モール
に固着される。モールクリップの係止爪は本体部に弾性
アームによって弾性的に連結されて、係止爪に弾性を与
えている。この場合、フランジの一部分が、係止爪先端
の背面側に位置し、該フランジ部分と係止爪先端背面と
の間隔は、第１モールの係止部が本体部に挿入されたと
き該係止部と係止爪の係合を保持する間隔にすると、係
止爪の機能を損なうことなくモールクリップの高さ（窓
ガラスの厚さ方向の長さ）を低くできる。第２モールは
窓ガラスの周縁部全体に設けられ、モールクリップは、
第１モールの係止部の位置に合わせて、第２モールの所
定位置に間隔をおいて複数個、固着され、第１モールの
固着を一層強固にしている。モールクリップの本体部
は、第１モールの長手方向に長い長方形の空間を形成す
るように形成され、該空間の前記長手方向の幅は、第１
モールの係止部の幅より長く形成されて、第１モール
は、長手方向にずれることができるように取付けられ
る。これによって、係止爪と係止部の位置ずれが許容で
きる。これに対して、モールクリップの本体部は、第１
モールの長手方向に長い長方形の空間を形成するように
形成され、該空間の前記長手方向の幅は、第１モールの
係止部の幅とほぼ同じ幅に形成されて、第１モールはモ
ールクリップにずれることなく位置決めされ、基準位置
を定めることができる。モールクリップは、第２モール
が窓ガラス周縁部へインジェクション成形される際にイ
ンサート成形されて該第２モールに一体的に固着され
る。インジェクション成形の型にモールクリップをセッ
トするので、窓ガラスの寸法精度のばらつきに影響を受
けることなく、正確位置にモールクリップを固着でき
る。
【０００７】また、本発明によれば、自動車の窓ガラス
の周縁と車体窓枠の間の隙間を塞いで覆うように装飾用
の第１モールを取付けるモールクリップであって、窓ガ
ラスの周縁部に沿って一体的に固着された、前記第１モ
ールとは別の第２モールに、その成形によって固着され
ており、第１モールの係止部を受入れる空間を形成する
本体部と、該本体部の内側に設けられた第１モールの係
止部に係合する係止爪と、本体部の外側に設けられたフ
ランジとから成り、フランジが第２モールの中に包み込
まれ、第１モールの係止部が本体部に挿入されると該係
止部が係止爪に係合して第１モールが車体に取付けられ
ることを特徴とするモールクリップが提供される。この
モールクリップによっても、モールクリップを窓ガラス
周縁に配置する作業が不要になって取付作業が簡単にな
るだけでなく、モールクリップが所定位置からずれるこ
とがないので装飾用モールである第２モールは適正位置
に固定でき、第２モールの位置決め精度も高く維持で
き、固着強度も高い。
の周縁と車体窓枠の間の隙間を塞いで覆うように装飾用
の第１モールを取付けるモールクリップであって、窓ガ
ラスの周縁部に沿って一体的に固着された、前記第１モ
ールとは別の第２モールに、その成形によって固着され
ており、第１モールの係止部を受入れる空間を形成する
本体部と、該本体部の内側に設けられた第１モールの係
止部に係合する係止爪と、本体部の外側に設けられたフ
ランジとから成り、フランジが第２モールの中に包み込
まれ、第１モールの係止部が本体部に挿入されると該係
止部が係止爪に係合して第１モールが車体に取付けられ
ることを特徴とするモールクリップが提供される。この
モールクリップによっても、モールクリップを窓ガラス
周縁に配置する作業が不要になって取付作業が簡単にな
るだけでなく、モールクリップが所定位置からずれるこ
とがないので装飾用モールである第２モールは適正位置
に固定でき、第２モールの位置決め精度も高く維持で
き、固着強度も高い。
【０００８】このモールクリップにおいて、フランジは
本体部の全周にわたって形成され、フランジの全周が第
２モールに包み込まれて、第２モールへの固着強度は高
い。係止爪は本体部に弾性アームによって弾性的に連結
されて、係止爪に弾性を与える。フランジの一部分が、
係止爪先端の背面側に位置しており、該フランジ部分と
係止爪先端背面との間隔は、第１モールの係止部が本体
部に挿入されたとき係止部と係止爪の係合を保持する間
隔であれば、係止爪の機能を損なうことなく、モールク
リップの高さ（窓ガラスの厚さ方向の長さ）を低くでき
る。本体部は、第１モールの長手方向に長い長方形の空
間を形成するように形成され、該空間の前記長手方向の
幅は、第１モールの係止部の幅より長く形成されて、第
１モールは、長手方向にずれることができるように取付
けられ、これによって、係止爪と係止部との位置の誤差
を吸収できる。これとは別に、本体部は、第１モールの
長手方向に長い長方形の空間を形成するように形成さ
れ、該空間の前記長手方向の幅は、第１モールの係止部
の幅とほぼ同じ幅に形成されて、第１モールはモールク
リップにずれることなく位置決めされれば、第１モール
を長手方向にずれないように位置決めができ、基準位置
を定めることができる。
本体部の全周にわたって形成され、フランジの全周が第
２モールに包み込まれて、第２モールへの固着強度は高
い。係止爪は本体部に弾性アームによって弾性的に連結
されて、係止爪に弾性を与える。フランジの一部分が、
係止爪先端の背面側に位置しており、該フランジ部分と
係止爪先端背面との間隔は、第１モールの係止部が本体
部に挿入されたとき係止部と係止爪の係合を保持する間
隔であれば、係止爪の機能を損なうことなく、モールク
リップの高さ（窓ガラスの厚さ方向の長さ）を低くでき
る。本体部は、第１モールの長手方向に長い長方形の空
間を形成するように形成され、該空間の前記長手方向の
幅は、第１モールの係止部の幅より長く形成されて、第
１モールは、長手方向にずれることができるように取付
けられ、これによって、係止爪と係止部との位置の誤差
を吸収できる。これとは別に、本体部は、第１モールの
長手方向に長い長方形の空間を形成するように形成さ
れ、該空間の前記長手方向の幅は、第１モールの係止部
の幅とほぼ同じ幅に形成されて、第１モールはモールク
リップにずれることなく位置決めされれば、第１モール
を長手方向にずれないように位置決めができ、基準位置
を定めることができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明の
実施例を説明する。図１は、本発明のモール取付装置及
びモールクリップが用いられるのに適した窓ガラス１の
１例として、クォータウィンドガラスを示している。こ
の窓ガラス１の周縁にはクォータウィンドモールと呼ば
れる装飾用の第１モール２が、本発明に係るモールクリ
ップによって取付けられて、窓ガラス１の周縁と車体窓
枠の間の隙間を塞ぐように覆っている。本発明に係るモ
ールクリップには、実施例において、図１の下方側の２
つの位置３及び５に設けられる第１モールクリップ６
（詳細は図２を参照されたい）と、図１の上方の位置７
に設けられる、第１モールクリップ６とはやや形状の異
なる第２モールクリップ９（詳細は図３を参照された
い）とが含まれる。窓ガラス１の周縁部には、装飾用の
第１モール２とは別の第２モール１０が、窓ガラス周縁
部の全周に沿って一体的に固着されている。第２モール
１０は、車体窓枠１１（図１０等を参照されたい）に密
着して隙間をなくし、風切り音を低下させる等の機能目
的のために設けられるもので、装飾が主目的ではない。
第２モール１０は、例えば、窓ガラス１の周縁部に成形
型を配置し、その成形型に、流体状のポリ塩化ビフェニ
ール（ＰＶＣ）等を供給してインジェクション成形する
ことによって、窓ガラスの周縁部全体に固着される。更
に、本発明において、第１モールクリップ６及び第２モ
ールクリップ９は、第２モール１０に、該第２モールの
成形によって固着される。すなわち、第１モールクリッ
プ６及び第２モールクリップ９は、第２モール１０のイ
ンジェクション成形のときに、それらのモールクリップ
をインサート成形することによって、第２モール１０に
固着される。
実施例を説明する。図１は、本発明のモール取付装置及
びモールクリップが用いられるのに適した窓ガラス１の
１例として、クォータウィンドガラスを示している。こ
の窓ガラス１の周縁にはクォータウィンドモールと呼ば
れる装飾用の第１モール２が、本発明に係るモールクリ
ップによって取付けられて、窓ガラス１の周縁と車体窓
枠の間の隙間を塞ぐように覆っている。本発明に係るモ
ールクリップには、実施例において、図１の下方側の２
つの位置３及び５に設けられる第１モールクリップ６
（詳細は図２を参照されたい）と、図１の上方の位置７
に設けられる、第１モールクリップ６とはやや形状の異
なる第２モールクリップ９（詳細は図３を参照された
い）とが含まれる。窓ガラス１の周縁部には、装飾用の
第１モール２とは別の第２モール１０が、窓ガラス周縁
部の全周に沿って一体的に固着されている。第２モール
１０は、車体窓枠１１（図１０等を参照されたい）に密
着して隙間をなくし、風切り音を低下させる等の機能目
的のために設けられるもので、装飾が主目的ではない。
第２モール１０は、例えば、窓ガラス１の周縁部に成形
型を配置し、その成形型に、流体状のポリ塩化ビフェニ
ール（ＰＶＣ）等を供給してインジェクション成形する
ことによって、窓ガラスの周縁部全体に固着される。更
に、本発明において、第１モールクリップ６及び第２モ
ールクリップ９は、第２モール１０に、該第２モールの
成形によって固着される。すなわち、第１モールクリッ
プ６及び第２モールクリップ９は、第２モール１０のイ
ンジェクション成形のときに、それらのモールクリップ
をインサート成形することによって、第２モール１０に
固着される。
【００１０】なお、クォータウインドガラスである窓ガ
ラス１を車体窓枠に位置決めして保持するため、３つの
コーナに位置決めクリップ１３が設けられている。通
常、位置決めクリップ１３は、窓ガラス１を位置決め及
び仮留めするのに用いられ、本留めは、第２モール下面
と車体窓枠との間に接着剤１４（図６、図７等）を用い
て行われる。
ラス１を車体窓枠に位置決めして保持するため、３つの
コーナに位置決めクリップ１３が設けられている。通
常、位置決めクリップ１３は、窓ガラス１を位置決め及
び仮留めするのに用いられ、本留めは、第２モール下面
と車体窓枠との間に接着剤１４（図６、図７等）を用い
て行われる。
【００１１】図２（Ａ）〜（Ｄ）は、本発明の実施例に
係る第１モールクリップ６の詳細を示している。（Ａ）
は第１モールクリップ６の平面図を、（Ｂ）は第１モー
ルクリップ６の正面図、（Ｃ）は（Ａ）の第１モールク
リップ６の左側面図、（Ｄ）は（Ａ）の第１モールクリ
ップ６のＡ−Ａ線断面図である。第１モールクリップ６
は、プラスチックの一体成形品で成り、第１モール２の
係止部を受入れる、長方形断面の空間１５を形成する本
体部１７と、本体部１７の内側に設けられた第１モール
２の係止部に係合する係止爪１８と、本体部１７の外側
に設けられたフランジ１９とから成る。係止爪１８は、
空間１５の中央に張出しており、両側の弾性アーム２
１、２１によって本体部１７に弾性をもって保持されて
いる。本体部１７は、係止爪１８及び弾性アーム２１を
囲む長方形の空間１５を形成するように３方を包囲する
３つの壁体から成る。フランジ１９は、空間１５のモー
ル係止部受入部側の本体部１７の端部に、該本体部１７
の外周面の全体を巡るように形成され、（Ｃ）及び
（Ｄ）に図示のように、車体窓枠に配置される第１モー
ルクリップ６の姿勢に合わせて本体部１７にやや傾斜し
た姿勢になっている。
係る第１モールクリップ６の詳細を示している。（Ａ）
は第１モールクリップ６の平面図を、（Ｂ）は第１モー
ルクリップ６の正面図、（Ｃ）は（Ａ）の第１モールク
リップ６の左側面図、（Ｄ）は（Ａ）の第１モールクリ
ップ６のＡ−Ａ線断面図である。第１モールクリップ６
は、プラスチックの一体成形品で成り、第１モール２の
係止部を受入れる、長方形断面の空間１５を形成する本
体部１７と、本体部１７の内側に設けられた第１モール
２の係止部に係合する係止爪１８と、本体部１７の外側
に設けられたフランジ１９とから成る。係止爪１８は、
空間１５の中央に張出しており、両側の弾性アーム２
１、２１によって本体部１７に弾性をもって保持されて
いる。本体部１７は、係止爪１８及び弾性アーム２１を
囲む長方形の空間１５を形成するように３方を包囲する
３つの壁体から成る。フランジ１９は、空間１５のモー
ル係止部受入部側の本体部１７の端部に、該本体部１７
の外周面の全体を巡るように形成され、（Ｃ）及び
（Ｄ）に図示のように、車体窓枠に配置される第１モー
ルクリップ６の姿勢に合わせて本体部１７にやや傾斜し
た姿勢になっている。
【００１２】図３（Ａ）〜（Ｄ）は、本発明の実施例に
係る第２モールクリップ９の詳細を示している。（Ａ）
は第２モールクリップ９の平面図を、（Ｂ）は第２モー
ルクリップ９の正面図、（Ｃ）は（Ａ）の第２モールク
リップ９の左側面図、（Ｄ）は（Ａ）の第２モールクリ
ップ９のＢ−Ｂ線断面図である。第２モールクリップ９
は、プラスチックの一体成形品で成り、第１モール２の
係止部を受入れる、長方形断面の空間２２を形成する本
体部２３と、本体部２３の内側に設けられた第１モール
２の係止部に係合する係止爪２５と、本体部１７の外側
に設けられたフランジ２６とから成る。係止爪２５は、
空間２２の中央に張出しており、両側の弾性アーム２
７、２７によって本体部２３に弾性をもって保持されて
いる。本体部２３は、係止爪２５及び弾性アーム２７を
囲む長方形の空間２２を形成するように３方を包囲する
３つの壁体から成る。フランジ２６は、第１モールクリ
ップ６とは違って、本体部２３の中間高さ位置におい
て、本体部２３の外周面を全体に巡るように形成されて
いる。本体部２３は、第１モール２の係止部が挿入され
る入口側の部分が、（Ｃ）及び（Ｄ）に図示のように、
やや傾斜している。第２モールクリップ９と第１モール
クリップ６とは、図１に示すように使用個所が違うの
で、フランジの位置及び本体部の形状において少し違っ
ているが、本質的な機能及び構造は同じである。
係る第２モールクリップ９の詳細を示している。（Ａ）
は第２モールクリップ９の平面図を、（Ｂ）は第２モー
ルクリップ９の正面図、（Ｃ）は（Ａ）の第２モールク
リップ９の左側面図、（Ｄ）は（Ａ）の第２モールクリ
ップ９のＢ−Ｂ線断面図である。第２モールクリップ９
は、プラスチックの一体成形品で成り、第１モール２の
係止部を受入れる、長方形断面の空間２２を形成する本
体部２３と、本体部２３の内側に設けられた第１モール
２の係止部に係合する係止爪２５と、本体部１７の外側
に設けられたフランジ２６とから成る。係止爪２５は、
空間２２の中央に張出しており、両側の弾性アーム２
７、２７によって本体部２３に弾性をもって保持されて
いる。本体部２３は、係止爪２５及び弾性アーム２７を
囲む長方形の空間２２を形成するように３方を包囲する
３つの壁体から成る。フランジ２６は、第１モールクリ
ップ６とは違って、本体部２３の中間高さ位置におい
て、本体部２３の外周面を全体に巡るように形成されて
いる。本体部２３は、第１モール２の係止部が挿入され
る入口側の部分が、（Ｃ）及び（Ｄ）に図示のように、
やや傾斜している。第２モールクリップ９と第１モール
クリップ６とは、図１に示すように使用個所が違うの
で、フランジの位置及び本体部の形状において少し違っ
ているが、本質的な機能及び構造は同じである。
【００１３】第１モールクリップ６及び第２モールクリ
ップ７の本体部１７及び２３が形成する、第１モール２
の係止部２９（図７及び図８を参照されたい）を受入れ
る空間１５及び２２は、第１モール２の長手方向に長い
長方形の空間に形成されている。図３の（Ａ）の長さ３
０は空間２２（及び１５）の幅を示している。１つの形
状では、空間２２（１５）の長手方向（すなわち第１モ
ール２の長手方向）の幅３０は、第１モール２の係止部
２９の幅３１（図８参照）より長く形成されている。こ
れによって、第１モール２は、第１モールクリップ６又
は第２モールクリップ９に対して長手方向にずれること
ができるように取付けることができ、係止爪２５（又は
１８）と係止部２９との位置の誤差を吸収できる。これ
とは別の形状として、空間２２（１５）の前記長手方向
の幅３０を、第１モール２の係止部２９の幅３１とほぼ
同じ幅に形成することもできる。これによれば、第１モ
ール２はモールクリップ９（又は６）にずれることなく
位置決めされて、第１モール２の基準位置を定めること
ができる。この空間の幅はモールクリップの用途に応じ
て定められる。
ップ７の本体部１７及び２３が形成する、第１モール２
の係止部２９（図７及び図８を参照されたい）を受入れ
る空間１５及び２２は、第１モール２の長手方向に長い
長方形の空間に形成されている。図３の（Ａ）の長さ３
０は空間２２（及び１５）の幅を示している。１つの形
状では、空間２２（１５）の長手方向（すなわち第１モ
ール２の長手方向）の幅３０は、第１モール２の係止部
２９の幅３１（図８参照）より長く形成されている。こ
れによって、第１モール２は、第１モールクリップ６又
は第２モールクリップ９に対して長手方向にずれること
ができるように取付けることができ、係止爪２５（又は
１８）と係止部２９との位置の誤差を吸収できる。これ
とは別の形状として、空間２２（１５）の前記長手方向
の幅３０を、第１モール２の係止部２９の幅３１とほぼ
同じ幅に形成することもできる。これによれば、第１モ
ール２はモールクリップ９（又は６）にずれることなく
位置決めされて、第１モール２の基準位置を定めること
ができる。この空間の幅はモールクリップの用途に応じ
て定められる。
【００１４】図４及び図５は、第１モールクリップ６を
第２モール１０のインジェクション成形の際にインサー
ト成形して第２モールに固着する様子を示している。図
示の便宜上、第１モールクリップ６を第２モール１０に
固着しているが、第２モールクリップ９も同様に第２モ
ール１０に固着することができる。図４において、窓ガ
ラス１の周縁部には、窓ガラス１の表側の第１成形型３
３と、窓ガラス１の背面側（室内側）の第２成形型３４
とが配置される。第１成形型３３と第２成形型３４とに
は、第２モール１０を窓ガラス１の周縁に成形する空間
３５が作られている。また、第１成形型３３と第２成形
型３４とには、第１モールクリップ６をインサートとし
て保持する空間３７が形成されている。更に、第２モー
ルクリップ６を第２モール１０に固着するため、第２モ
ール１０の一部が第１モールクリップ６のフランジ１９
を全周にわたって包囲するように延長して形成され且つ
その延長部分を車体窓枠面に合わせて形成する空間３８
が形成されている。図４のように、第１成形型３３と第
２成形型３４とを窓ガラス１の周縁部に配置するともに
両成形型の間に第１モールクリップ６を位置決め配置し
て、空間３５、３７及び３８に流体状の塩化ビニル（Ｐ
ＶＣ）を注入して、第２モール１０を、インジェクショ
ン成形するとともに、第１モールクリップ６をインサー
ト成形によって第２モール１０に固着した状態で成形す
る。
第２モール１０のインジェクション成形の際にインサー
ト成形して第２モールに固着する様子を示している。図
示の便宜上、第１モールクリップ６を第２モール１０に
固着しているが、第２モールクリップ９も同様に第２モ
ール１０に固着することができる。図４において、窓ガ
ラス１の周縁部には、窓ガラス１の表側の第１成形型３
３と、窓ガラス１の背面側（室内側）の第２成形型３４
とが配置される。第１成形型３３と第２成形型３４とに
は、第２モール１０を窓ガラス１の周縁に成形する空間
３５が作られている。また、第１成形型３３と第２成形
型３４とには、第１モールクリップ６をインサートとし
て保持する空間３７が形成されている。更に、第２モー
ルクリップ６を第２モール１０に固着するため、第２モ
ール１０の一部が第１モールクリップ６のフランジ１９
を全周にわたって包囲するように延長して形成され且つ
その延長部分を車体窓枠面に合わせて形成する空間３８
が形成されている。図４のように、第１成形型３３と第
２成形型３４とを窓ガラス１の周縁部に配置するともに
両成形型の間に第１モールクリップ６を位置決め配置し
て、空間３５、３７及び３８に流体状の塩化ビニル（Ｐ
ＶＣ）を注入して、第２モール１０を、インジェクショ
ン成形するとともに、第１モールクリップ６をインサー
ト成形によって第２モール１０に固着した状態で成形す
る。
【００１５】図５には、窓ガラス１の周縁部に第２モー
ル１０が周縁部に沿って一体的に固着され、第２モール
１０には、第１モールクリップ６が第２モール１０の成
形によって、第２モール１０に固着された様子が示され
ている。第１モールクリップ６は、フランジ１９の全周
において第２モール１０に包み込まれている。図５の符
号３９は第２モール１０の窓枠底面への座となる部分で
あり、この座部分３９は、第２モール１０の他の部分と
一体であって、第１モールクリップ６を強固に第２モー
ル１０に固着している。また、座部分３９は、窓ガラス
１を取付ける車体窓枠面に合わせた形状に形成されてい
る。このようにして、２つの第１モールクリップ６及び
１つの第２モールクリップ９が図１の位置３、５及び７
に示す位置において第２モール１０に固着した状態で、
第２モール１０が成形される。
ル１０が周縁部に沿って一体的に固着され、第２モール
１０には、第１モールクリップ６が第２モール１０の成
形によって、第２モール１０に固着された様子が示され
ている。第１モールクリップ６は、フランジ１９の全周
において第２モール１０に包み込まれている。図５の符
号３９は第２モール１０の窓枠底面への座となる部分で
あり、この座部分３９は、第２モール１０の他の部分と
一体であって、第１モールクリップ６を強固に第２モー
ル１０に固着している。また、座部分３９は、窓ガラス
１を取付ける車体窓枠面に合わせた形状に形成されてい
る。このようにして、２つの第１モールクリップ６及び
１つの第２モールクリップ９が図１の位置３、５及び７
に示す位置において第２モール１０に固着した状態で、
第２モール１０が成形される。
【００１６】図６〜図９は、窓ガラス１を車体窓枠１１
に取付け、窓ガラス１の周縁と車体窓枠１１の間の隙間
を塞ぐように覆う装飾用の第１モール２を取付ける手順
を示している。図６において、窓枠１１には、窓ガラス
１を固定する接着剤１４が所定位置に塗布される。この
状態で、第２モール１０及び第１モールクリップ６及び
第２モールクリップ９が固着された窓ガラス１が、車体
窓枠１１に矢印４１のように押付けられて、接着剤１４
を接触し押圧するように配置され、第２モール１０の座
部分３９が窓枠１１の底面に着座する。この押圧配置に
よって、３つのコーナに設けられた図１の位置決めクリ
ップ１３が、窓ガラス１を窓枠１１に適正に位置決めし
て窓枠１１に仮留めし、接着剤１４が硬化して本留めさ
れるのを待つ。なお、装飾用の第１モール２を取付ける
作業は、本留めされる前であっても行える。
に取付け、窓ガラス１の周縁と車体窓枠１１の間の隙間
を塞ぐように覆う装飾用の第１モール２を取付ける手順
を示している。図６において、窓枠１１には、窓ガラス
１を固定する接着剤１４が所定位置に塗布される。この
状態で、第２モール１０及び第１モールクリップ６及び
第２モールクリップ９が固着された窓ガラス１が、車体
窓枠１１に矢印４１のように押付けられて、接着剤１４
を接触し押圧するように配置され、第２モール１０の座
部分３９が窓枠１１の底面に着座する。この押圧配置に
よって、３つのコーナに設けられた図１の位置決めクリ
ップ１３が、窓ガラス１を窓枠１１に適正に位置決めし
て窓枠１１に仮留めし、接着剤１４が硬化して本留めさ
れるのを待つ。なお、装飾用の第１モール２を取付ける
作業は、本留めされる前であっても行える。
【００１７】図７において、窓ガラス１が窓枠１１に位
置決め及び保持された後、装飾用の第１モール２が、矢
印４２の方向に押付けられる。第１モール２には、２つ
の第１モールクリップ６及び１つの第２モールクリップ
９に対応する位置に、各モールクリップの係止爪に係合
する係止部が形成されている。第１モールクリップ６の
係止爪１８に係合する、第１モール２の係止部２９の形
状が図７及び図８に示されている。係止部２９は、第１
モール２から延び出ており、幅広の板形状に形成され、
先端には係止爪１８と係合する爪部４３が形成されてい
る。既述のように、モールクリップ６の空間１５（図２
参照）の幅（図３の幅３０に対応する）は、係止部２９
の幅３１より長く形成され、あるいは、ほぼ同じに形成
される。これらによって、係止爪１８と係止部２９の相
対的位置の誤差を吸収することができ、あるいは、モー
ルクリップ６に対してモール２が不動に固定されて、モ
ール２の基準固定位置とすることができる。第１モール
２の係止部２９を第１モールクリップ６の空間１５にあ
てがって、第１モール２をそのまま矢印４２の方向に押
込むと、係止部２９が係止爪１８に係合して、第２モー
ル２の係止部２９の部分が第１モールクリップに固定さ
れる。
置決め及び保持された後、装飾用の第１モール２が、矢
印４２の方向に押付けられる。第１モール２には、２つ
の第１モールクリップ６及び１つの第２モールクリップ
９に対応する位置に、各モールクリップの係止爪に係合
する係止部が形成されている。第１モールクリップ６の
係止爪１８に係合する、第１モール２の係止部２９の形
状が図７及び図８に示されている。係止部２９は、第１
モール２から延び出ており、幅広の板形状に形成され、
先端には係止爪１８と係合する爪部４３が形成されてい
る。既述のように、モールクリップ６の空間１５（図２
参照）の幅（図３の幅３０に対応する）は、係止部２９
の幅３１より長く形成され、あるいは、ほぼ同じに形成
される。これらによって、係止爪１８と係止部２９の相
対的位置の誤差を吸収することができ、あるいは、モー
ルクリップ６に対してモール２が不動に固定されて、モ
ール２の基準固定位置とすることができる。第１モール
２の係止部２９を第１モールクリップ６の空間１５にあ
てがって、第１モール２をそのまま矢印４２の方向に押
込むと、係止部２９が係止爪１８に係合して、第２モー
ル２の係止部２９の部分が第１モールクリップに固定さ
れる。
【００１８】上記の固定は、他の第１モールクリップ６
及び第２モールクリップ９においても同様に行われる。
図９は、第１モールクリップ６に第１モール２が取付け
られた様子を示す。図１０は、第２モールクリップ９に
第１モール２が取付けられた様子を示している。図１０
において、第１モール２及び係止部２９の形状が図９の
ものとはやや異なる。また、第２モール１０の形状は、
第２モールクリップ９のフランジ２６を包み込んで第２
モールクリップ９を強固に保持しているが、図９の第２
モール１０とはやや形状において違っている。特に、第
２モール１０においては、窓枠１１との隙間を埋めるよ
うに弾性リップ４５が形成されている。しかし、図１０
においても、第２モールクリップ９の係止爪２５は、第
１モール２の係止部２９に係合して、第１モール２を第
２モールクリップ９に固定する。これらの固定によっ
て、図１に示すように、第１モール２は、車体窓枠１１
と窓ガラス１の周縁部に形成された第２モール１０との
間の隙間を塞いで覆うように取付けられる。
及び第２モールクリップ９においても同様に行われる。
図９は、第１モールクリップ６に第１モール２が取付け
られた様子を示す。図１０は、第２モールクリップ９に
第１モール２が取付けられた様子を示している。図１０
において、第１モール２及び係止部２９の形状が図９の
ものとはやや異なる。また、第２モール１０の形状は、
第２モールクリップ９のフランジ２６を包み込んで第２
モールクリップ９を強固に保持しているが、図９の第２
モール１０とはやや形状において違っている。特に、第
２モール１０においては、窓枠１１との隙間を埋めるよ
うに弾性リップ４５が形成されている。しかし、図１０
においても、第２モールクリップ９の係止爪２５は、第
１モール２の係止部２９に係合して、第１モール２を第
２モールクリップ９に固定する。これらの固定によっ
て、図１に示すように、第１モール２は、車体窓枠１１
と窓ガラス１の周縁部に形成された第２モール１０との
間の隙間を塞いで覆うように取付けられる。
【００１９】図１１の（Ａ）〜（Ｄ）は、他の実施例に
係るモールクリップ４６を示している。（Ａ）はモール
クリップ４６の平面図を、（Ｂ）はモールクリップ４６
の正面図、（Ｃ）は（Ａ）のモールクリップ４６の左側
面図、（Ｄ）は（Ａ）のモールクリップ４６のＦ−Ｆ線
断面図である。モールクリップ４６は、第１モールクリ
ップ６や第２モールクリップ９よりも、本体部５１の高
さを低くして係止爪を小さくし、モールクリップ全体の
大きさを縮小して省スペース化を図っている。仮に、第
１モールクリップ６等の本体部を単純に低くして係止爪
を小さくしてしまうと、係止爪の保持力が低下して、係
合後の第１モールの係止部に係合外れする力が加わると
係止爪が捩れ、簡単に係合が外れる惧れがある。そこ
で、モールクリップ４６では、フランジ４７の一部分
が、係止爪４９の先端５０の背面側に位置するように形
成されている。また、本体部５１は、第１モールクリッ
プ６や第２モールクリップ９の本体部より低く形成され
ている。そして、フランジ４７の前記の係止爪先端対応
部分５３と係止爪先端５０の背面との間隔５４は、第１
モール２の係止部２９が本体部５１に挿入されたとき係
止部２９と係止爪４９の係合を保持する間隔にされてい
る。
係るモールクリップ４６を示している。（Ａ）はモール
クリップ４６の平面図を、（Ｂ）はモールクリップ４６
の正面図、（Ｃ）は（Ａ）のモールクリップ４６の左側
面図、（Ｄ）は（Ａ）のモールクリップ４６のＦ−Ｆ線
断面図である。モールクリップ４６は、第１モールクリ
ップ６や第２モールクリップ９よりも、本体部５１の高
さを低くして係止爪を小さくし、モールクリップ全体の
大きさを縮小して省スペース化を図っている。仮に、第
１モールクリップ６等の本体部を単純に低くして係止爪
を小さくしてしまうと、係止爪の保持力が低下して、係
合後の第１モールの係止部に係合外れする力が加わると
係止爪が捩れ、簡単に係合が外れる惧れがある。そこ
で、モールクリップ４６では、フランジ４７の一部分
が、係止爪４９の先端５０の背面側に位置するように形
成されている。また、本体部５１は、第１モールクリッ
プ６や第２モールクリップ９の本体部より低く形成され
ている。そして、フランジ４７の前記の係止爪先端対応
部分５３と係止爪先端５０の背面との間隔５４は、第１
モール２の係止部２９が本体部５１に挿入されたとき係
止部２９と係止爪４９の係合を保持する間隔にされてい
る。
【００２０】図１２は、窓ガラス１の周縁部に固着され
た第２モール１０に成形によって固着されたモールクリ
ップ４６を用いて、第１モール２を車体窓枠１１と窓ガ
ラス１の間の隙間を塞いで覆うように取付けられる様子
を示している。第１モール２が矢印５５の方向に押付け
られて、その係止部２９がモールクリップ４６に挿入さ
れると、係止部２９の先端が係止爪４９の先端に当接す
る。更に、係止部２９が押込まれると先端が係止爪４９
の先端が係止爪先端対応部分５３に当接し、この当接部
分を中心として、他の係止爪部分を、図１２の矢印５７
に示すように、外側へ撓めることが観察された。この撓
みによって、係止部２９が更に挿入可能になり、係止部
２９と係止爪４９の係合を確保することができる。この
撓みは、係止爪４９が前記のように本体部５１の高さ方
向に小さくされ、また一対の弾性アームによって支持さ
れているからであろう。次に、図１３は、取付け後の第
１モール２の係止部２９に抜け出る力（矢印５８）が加
わった場合を示している。この場合には、係止部２９
は、係止爪４９から抜け出そうとして、係止爪４９の先
端５０に矢印５９で示す捩れ力を作用させるが、係止爪
先端５０は、フランジ４７の係止爪先端対応部分５３に
当接するので、その部分５３がしてストッパとなって、
それ以上は捩れることがない。従って、第１モール２に
抜け出る力が作用してもモールクリップ４６は確実に第
１モール２を保持する。
た第２モール１０に成形によって固着されたモールクリ
ップ４６を用いて、第１モール２を車体窓枠１１と窓ガ
ラス１の間の隙間を塞いで覆うように取付けられる様子
を示している。第１モール２が矢印５５の方向に押付け
られて、その係止部２９がモールクリップ４６に挿入さ
れると、係止部２９の先端が係止爪４９の先端に当接す
る。更に、係止部２９が押込まれると先端が係止爪４９
の先端が係止爪先端対応部分５３に当接し、この当接部
分を中心として、他の係止爪部分を、図１２の矢印５７
に示すように、外側へ撓めることが観察された。この撓
みによって、係止部２９が更に挿入可能になり、係止部
２９と係止爪４９の係合を確保することができる。この
撓みは、係止爪４９が前記のように本体部５１の高さ方
向に小さくされ、また一対の弾性アームによって支持さ
れているからであろう。次に、図１３は、取付け後の第
１モール２の係止部２９に抜け出る力（矢印５８）が加
わった場合を示している。この場合には、係止部２９
は、係止爪４９から抜け出そうとして、係止爪４９の先
端５０に矢印５９で示す捩れ力を作用させるが、係止爪
先端５０は、フランジ４７の係止爪先端対応部分５３に
当接するので、その部分５３がしてストッパとなって、
それ以上は捩れることがない。従って、第１モール２に
抜け出る力が作用してもモールクリップ４６は確実に第
１モール２を保持する。
【００２１】
【発明の効果】本発明によれば、モールクリップが窓ガ
ラス周縁に一体的に固着された第２モールに固着されて
いるので、モールクリップを窓ガラス周縁に配置する作
業が不要になって取付作業が簡単になるだけでなく、モ
ールクリップが所定位置からずれることがないので装飾
用モールである第２モールは適正位置に固定でき、モー
ルクリップが成形によって第２モールに固着されるの
で、その位置精度は高く管理でき、第２モールの位置決
め精度も高く維持でき、固着強度も高い。また、本発明
によるモールクリップも、モールクリップを窓ガラス周
縁に配置する作業を不要にし、モールクリップが所定位
置からずれることがないので装飾用モールである第２モ
ールは適正位置に固定でき、第２モールの位置決め精度
も高く維持でき、固着強度も高い。
ラス周縁に一体的に固着された第２モールに固着されて
いるので、モールクリップを窓ガラス周縁に配置する作
業が不要になって取付作業が簡単になるだけでなく、モ
ールクリップが所定位置からずれることがないので装飾
用モールである第２モールは適正位置に固定でき、モー
ルクリップが成形によって第２モールに固着されるの
で、その位置精度は高く管理でき、第２モールの位置決
め精度も高く維持でき、固着強度も高い。また、本発明
によるモールクリップも、モールクリップを窓ガラス周
縁に配置する作業を不要にし、モールクリップが所定位
置からずれることがないので装飾用モールである第２モ
ールは適正位置に固定でき、第２モールの位置決め精度
も高く維持でき、固着強度も高い。
【図１】本発明のモール取付装置及びモールクリップが
用いられるのに適した窓ガラスの１例であるクォータウ
ィンドガラスの正面図である。
用いられるのに適した窓ガラスの１例であるクォータウ
ィンドガラスの正面図である。
【図２】本発明に係る、第１のモールクリップを示す図
であり、（Ａ）は第１モールクリップの平面図、（Ｂ）
は第１モールクリップの正面図、（Ｃ）は（Ａ）の第１
モールクリップの左側面図、（Ｄ）は（Ａ）の第１モー
ルクリップのＡ−Ａ線断面図である。
であり、（Ａ）は第１モールクリップの平面図、（Ｂ）
は第１モールクリップの正面図、（Ｃ）は（Ａ）の第１
モールクリップの左側面図、（Ｄ）は（Ａ）の第１モー
ルクリップのＡ−Ａ線断面図である。
【図３】本発明に係る、第２のモールクリップを示す図
であり、（Ａ）は第２モールクリップの平面図、（Ｂ）
は第２モールクリップの正面図、（Ｃ）は（Ａ）の第２
モールクリップの左側面図、（Ｄ）は（Ａ）の第２モー
ルクリップのＢ−Ｂ線断面図である。
であり、（Ａ）は第２モールクリップの平面図、（Ｂ）
は第２モールクリップの正面図、（Ｃ）は（Ａ）の第２
モールクリップの左側面図、（Ｄ）は（Ａ）の第２モー
ルクリップのＢ−Ｂ線断面図である。
【図４】窓ガラスへ第２モールをインジェクション成形
するともに、図２の第１モールクリップを第２モールへ
インサート成形する様子を図１のＣ−Ｃ線に沿って断面
して示す図である。
するともに、図２の第１モールクリップを第２モールへ
インサート成形する様子を図１のＣ−Ｃ線に沿って断面
して示す図である。
【図５】図４の成形によって、第２モールへ第１モール
クリップが固定された様子を示す図である。
クリップが固定された様子を示す図である。
【図６】図５の窓ガラスであって第２モール及び第１モ
ールクリップが固定された窓ガラスを車体窓枠に取付け
る様子を示す図である。
ールクリップが固定された窓ガラスを車体窓枠に取付け
る様子を示す図である。
【図７】図６の第２モール及び第１モールクリップ付き
窓ガラスが車体窓枠に取付けられた状態で装飾用の第１
モールを取付ける様子を示す図である。
窓ガラスが車体窓枠に取付けられた状態で装飾用の第１
モールを取付ける様子を示す図である。
【図８】図７の第１モールの係止部の部分を、Ｄの方向
から見た矢視図である。
から見た矢視図である。
【図９】図７の第２モール及び第１モールクリップ付き
窓ガラスが車体窓枠に取付けられて、更に、第１モール
が窓ガラス周縁と車体窓枠の間の隙間を塞いで覆うよう
に取付けられた様子を示す図である。
窓ガラスが車体窓枠に取付けられて、更に、第１モール
が窓ガラス周縁と車体窓枠の間の隙間を塞いで覆うよう
に取付けられた様子を示す図である。
【図１０】第２モール及び第２モールクリップ付き窓ガ
ラスが車体窓枠に取付けられ、更に、第１モールが窓ガ
ラス周縁と車体窓枠の間の隙間を塞いで覆うように取付
けられた様子を示す、図１のＥ−Ｅ線に沿って断面した
図である。
ラスが車体窓枠に取付けられ、更に、第１モールが窓ガ
ラス周縁と車体窓枠の間の隙間を塞いで覆うように取付
けられた様子を示す、図１のＥ−Ｅ線に沿って断面した
図である。
【図１１】本発明の変形実施例に係るのモールクリップ
を示す図であり、（Ａ）はモールクリップの平面図、
（Ｂ）はモールクリップの正面図、（Ｃ）は（Ａ）のモ
ールクリップの左側面図、（Ｄ）は（Ａ）のモールクリ
ップのＦ−Ｆ線断面図である。
を示す図であり、（Ａ）はモールクリップの平面図、
（Ｂ）はモールクリップの正面図、（Ｃ）は（Ａ）のモ
ールクリップの左側面図、（Ｄ）は（Ａ）のモールクリ
ップのＦ−Ｆ線断面図である。
【図１２】第２モール及び変形モールクリップ付き窓ガ
ラスが車体窓枠に取付けられて、更に、第１モールが窓
ガラス周縁と車体窓枠の間の隙間を塞いで覆うように取
付けられるときの様子を示す図である。
ラスが車体窓枠に取付けられて、更に、第１モールが窓
ガラス周縁と車体窓枠の間の隙間を塞いで覆うように取
付けられるときの様子を示す図である。
【図１３】図１２の状態から第１モールが窓ガラス周縁
と車体窓枠の間の隙間を塞いで覆うように取付けられた
後、第１モールを取外す力が作用した様子を示す図であ
る。
と車体窓枠の間の隙間を塞いで覆うように取付けられた
後、第１モールを取外す力が作用した様子を示す図であ
る。
１ 窓ガラス
２ 装飾用の第１モール
３、５ 第１モールクリップ取付けの位置
６ 第１モールクリップ
７ 第２モールクリップの取付位置
９ 第２モールクリップ
１１ 車体窓枠
１３ 位置決めクリップ
１４ 接着剤
１５ 長方形断面の空間
１７ 本体部
１８ 係止爪
１９ フランジ
２１ 弾性アーム
２２ 長方形断面の空間
２３ 本体部
２５ 係止爪
２６ フランジ
２７ 弾性アーム
２９ 第１モールの係止部
３３ 第１成形型
３５、３７、３８ 成形型の空間
３９ 第２モールの座部分
４３ 爪部
４５ 弾性リップ
４６ 変形モールクリップ
４７ フランジ
４９ 係止爪
５０ 係止爪先端
５１ 本体部
５３ フランジの背面対応部分
５４ 間隔
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 小池 徹
愛知県豊田市トヨタ町１番地 トヨタ自動
車株式会社内
Ｆターム(参考） 3J036 AA01 BA01 BB06 DA06 DA11
DB06
Claims (14)
- 【請求項１】 自動車の窓ガラスの周縁と車体窓枠の間
の隙間を塞ぐように覆う装飾用の第１モールの取付装置
において、 前記窓ガラスの周縁部には前記第１モールとは別の第２
モールが該周縁部に沿って一体的に固着されており、該
第２モールには、前記第１モールを保持するモールクリ
ップが該第２モールの成形によって固着されており、該
モールクリップは、第１モールの係止部を受入れる空間
を形成する本体部と、該本体部の内側に設けられた前記
第１モールの係止部に係合する係止爪と、前記本体部の
外側に設けられたフランジとから成り、前記フランジが
前記第２モールに包み込まれることによって該第２モー
ルにモールクリップが固着され、前記窓ガラスが前記車
体窓枠に配置されると前記モールクリップが該窓ガラス
の周縁と車体窓枠の間の隙間に配置され、前記第１モー
ルの係止部を前記モールクリップの本体部に挿入して前
記係止爪に係合させて該第１モールを車体に取付けるこ
とを特徴とするモール取付装置。 - 【請求項２】 請求項１に記載の装置において、前記モ
ールクリップのフランジは、前記本体部の全周にわたっ
て形成され、該フランジの全周が前記第２モールに包み
込まれていることを特徴とする装置。 - 【請求項３】 請求項１又は２に記載の装置において、
前記モールクリップの係止爪は前記本体部に弾性アーム
によって弾性的に連結されていることを特徴とする装
置。 - 【請求項４】 請求項３に記載の装置において、前記フ
ランジの一部分が、前記係止爪先端の背面側に位置して
おり、該フランジ部分と係止爪先端背面との間隔は、前
記第１モールの係止部が本体部に挿入されたとき該係止
部と係止爪の係合を保持する間隔であることを特徴とす
る装置。 - 【請求項５】 請求項１〜４のいずれか１項に記載の装
置において、前記第２モールは前記窓ガラスの周縁部全
体に設けられ、前記モールクリップは、前記第１モール
の係止部の位置に合わせて、前記第２モールの所定位置
に間隔をおいて複数個、固着されていることを特徴とす
る装置。 - 【請求項６】 請求項１〜５のいずれか１項に記載の装
置において、前記モールクリップの本体部は、前記第１
モールの長手方向に長い長方形の空間を形成するように
形成され、該空間の前記長手方向の幅は、前記第１モー
ルの係止部の幅より長く形成されて、前記第１モール
は、長手方向にずれることができるように取付けられる
ことを特徴とする装置。 - 【請求項７】 請求項１〜５のいずれか１項に記載の装
置において、前記モールクリップの本体部は、前記第１
モールの長手方向に長い長方形の空間を形成するように
形成され、該空間の前記長手方向の幅は、前記第１モー
ルの係止部の幅とほぼ同じ幅に形成されて、前記第１モ
ールは前記モールクリップにずれることなく位置決めさ
れることを特徴とする装置。 - 【請求項８】 請求項１〜７のいずれか１項に記載の装
置において、前記モールクリップは、前記第２モールが
前記窓ガラス周縁部へインジェクション成形される際に
インサート成形されて該第２モールに一体的に固着され
ることを特徴とする装置。 - 【請求項９】 自動車の窓ガラスの周縁と車体窓枠の間
の隙間を塞いで覆うように装飾用の第１モールを取付け
るモールクリップであって、 前記窓ガラスの周縁部に沿って一体的に固着された、前
記第１モールとは別の第２モールにその成形によって固
着されており、前記第１モールの係止部を受入れる空間
を形成する本体部と、該本体部の内側に設けられた前記
第１モールの係止部に係合する係止爪と、前記本体部の
外側に設けられたフランジとから成り、前記フランジが
前記第２モールの中に包み込まれており、前記第１モー
ルの係止部が前記本体部に挿入されると該係止部が前記
係止爪に係合して第１モールが車体に取付けられること
を特徴とするモールクリップ。 - 【請求項１０】 請求項９に記載のモールクリップにお
いて、前記フランジは前記本体部の全周にわたって形成
され、該フランジの全周が前記第２モールに包み込まれ
ていることを特徴とするモールクリップ。 - 【請求項１１】 請求項９又は１０に記載のモールクリ
ップにおいて、前記係止爪は前記本体部に弾性アームに
よって弾性的に連結されていることを特徴とするモール
クリップ。 - 【請求項１２】 請求項１１に記載のモールクリップに
おいて、前記フランジの一部分が、前記係止爪先端の背
面側に位置しており、該フランジ部分と係止爪先端背面
との間隔は、前記第１モールの係止部が本体部に挿入さ
れたとき該係止部と係止爪の係合を保持する間隔である
ことを特徴とするモールクリップ。 - 【請求項１３】 請求項９〜１２のいずれか１項に記載
のモールクリップにおいて、前記本体部は、前記第１モ
ールの長手方向に長い長方形の空間を形成するように形
成され、該空間の前記長手方向の幅は、前記第１モール
の係止部の幅より長く形成されて、前記第１モールは、
長手方向にずれることができるように取付けられること
を特徴とするモールクリップ。 - 【請求項１４】 請求項９〜１２のいずれか１項に記載
のモールクリップにおいて、前記本体部は、前記第１モ
ールの長手方向に長い長方形の空間を形成するように形
成され、該空間の前記長手方向の幅は、前記第１モール
の係止部の幅とほぼ同じ幅に形成されて、前記第１モー
ルは前記モールクリップにずれることなく位置決めされ
ることを特徴とするモールクリップ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001296985A JP2003104050A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | モール取付装置及びモールクリップ |
| US10/256,033 US6715821B2 (en) | 2001-09-27 | 2002-09-26 | Molding fastening assembly and molding clip |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001296985A JP2003104050A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | モール取付装置及びモールクリップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003104050A true JP2003104050A (ja) | 2003-04-09 |
Family
ID=19118136
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001296985A Pending JP2003104050A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | モール取付装置及びモールクリップ |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6715821B2 (ja) |
| JP (1) | JP2003104050A (ja) |
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-
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- 2001-09-27 JP JP2001296985A patent/JP2003104050A/ja active Pending
-
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- 2002-09-26 US US10/256,033 patent/US6715821B2/en not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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| US6715821B2 (en) | 2004-04-06 |
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