JP2003097922A - 表面形状測定装置及びその方法、プログラム並びに記憶媒体 - Google Patents

表面形状測定装置及びその方法、プログラム並びに記憶媒体

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JP2003097922A JP2001289786A JP2001289786A JP2003097922A JP 2003097922 A JP2003097922 A JP 2003097922A JP 2001289786 A JP2001289786 A JP 2001289786A JP 2001289786 A JP2001289786 A JP 2001289786A JP 2003097922 A JP2003097922 A JP 2003097922A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定物や光学系を測定中に移動させること
なく、光源波長の1/2を超えるような段差を含む被測
定物の表面もサブフリンジオーダーで高精度かつ容易に
測定する。 【解決手段】 被測定物に光を照射したときの反射光と
参照光との間で発生させた干渉縞をCCDで撮像した画
像データである干渉縞データを取り込み(ステップS
1)、干渉縞データからフレネル回折計算で画像の複素
振幅を求める(ステップS3,S4,S10〜S1
2)。そして、複素振幅の振幅データを用いて合焦状態
を判定し、合焦法の原理により前記被測定物の表面形状
のデータを求める(ステップS5,S8,S9)。ま
た、複素振幅の位相データを用いて干渉計測の原理によ
り被測定物の表面形状のデータを求める(ステップS1
3)。そして、この両方の表面形状のデータを合成又は
比較して、最終的に被測定物の表面形状のデータを求め
る(ステップS14)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被測定物の表面
形状を測定する表面形状測定装置及びその方法、プログ
ラム並びに記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】物体の表面形状を光の波長レベルで測定
可能な技術として、レーザ干渉計(例えば、Zygo社
のレーザ干渉システム等)がある。このレーザ干渉計
は、参照光の位相に変調をかけながら、CCDなどの撮
像素子を用いて複数の干渉縞画像を収録して、それらの
干渉縞から被測定物の反射光の位相を求め、その位相デ
ータに基づいて光の波長レベルで物体形状を求めるもの
である。
【0003】しかしながら、物体が光源波長の1/2を
超えるような段差を含む場合は、その段差の位置におい
て、位相のアンラップができなくなり、これにより位相
の関連性がとぎれるため、形状測定値に不確定性が含ま
れてしまうという不具合がある。
【0004】走査型白色干渉計(例えば、Zygo社の
三次元表面構造解析顕微鏡等)は、かかる不具合を解消
するもので、複数の波長でそれぞれ求めた位相情報の相
互関係から、単一波長での光軸方向の測定範囲λ/2を
拡大する方法を用いている(多波長測定)。そして段差
がさらに大きくなった場合には、参照光と物体反射光の
光路長がほぼ一致したときにのみ白色干渉縞が発生する
性質を利用して、干渉計、被測定物体のどちらかを干渉
計の光軸方向に走査し、白色干渉縞の位置と、干渉計又
は被測定物の移動量を検知することで、絶対測長を実施
している。
【0005】しかし、このような走査型白色干渉計によ
り大きな段差を測定する場合には、測定のために被測定
物又は測定光学系を測定光学系の光軸方向に移動させる
必要があるために、測定時間がかかるという不具合があ
る。また、測定中の移動であり、かつ、干渉計又は被測
定物の移動量を検出する必要があるため、測定誤差要因
が増え、また移動部の移動範囲内に光軸方向測定範囲が
制限されるという不具合がある。
【0006】これに対し、特開2000-221013に開示の技
術は、波長を超える段差や絶対距離を含んだ形状の測定
を高精度かつ高速に測定ミスすることなく行なうため、
走査型白色干渉計において、取得すべき干渉縞画像を低
減し、測定の高速化を図ろうとしたものである。
【0007】また、特開2001-41724に開示の技術では、
干渉計を用いた表面形状測定装置において、測定対象物
を移動させることなく、測定対象物表面の三次元形状を
高精度に測定できるようにするため、複屈折位相板を利
用した位相シフト法を実施しており、測定対象物を移動
させることなく三次元形状の測定を可能としている。ま
た、位相板の代わりに電気光学素子を利用して電気的に
位相シフトをさせれば、高速測定が可能としている。
【0008】さらに、物体をCCDなどで観測した強度
データをもとに、物体形状を求める技術として、depth
from focus理論に基づく方法がある。これはレンズの焦
点距離を変化させながら収録した複数の撮像画像をもと
に、物体表面の合焦位置を求め、それにより表面形状を
求めるものである(例えば、石原満宏、佐々木博美「合
焦法による高速三次元形状計測」精密工学会誌,vol.6
3,No.1,1997を参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開20
00-221013に開示の技術では、サブフリンジオーダーで
形状を求めるのに、位相変調法(位相シフト法)を用い
ているため、装置内に機械的な駆動部分を有しており、
また、複数の画像を取得する必要があるため、走査型白
色干渉計よりは速いとはいえ、高速化に限界がある。そ
のため、動きを伴う物体の動的形状を測定することは不
可能である。また、機械的な駆動を伴う測定であるため
に、測定誤差要因が増えるという不具合は依然として残
る。また、特開2001-41724に開示の技術では、原理的に
は位相シフト法を用いたレーザ干渉測定であり、上述し
たような光源波長の1/2を超える段差を含む面の測定
には不確定性がある。また、高速化したといっても、複
数の画像データを必要とするために高速化に限界があ
り、動的形状の測定は不可能である。
【0010】さらに、前記のdepth from focus理論に基
づく技術では、一般にレーザ干渉に比べると測定分解能
が低いため、サブフリンジオーダーの形状が要求される
部品の評価には適さないという不具合がある。また、光
学系の倍率を上げることで、測定分解能をある程度向上
させることができるが、レーザ干渉による分解能と同じ
レベルまで上げようとすると、横方向の測定範囲(視
野)が狭くなってしまうという不具合がある。またレン
ズの焦点距離を変えながら複数の撮像画像を収録する方
法では、収録方法を工夫したとしても複数の画像を取り
込むだけの時間がかかるうえ、レンズの焦点距離を正確
に変化させるための構成が必要となり、装置構成が複雑
化する。また、移動部分が存在するために誤差要因も増
え、光軸方向の測定範囲も移動部の可動範囲に限定され
るといった不具合がある。
【0011】この発明の目的は、被測定物や光学系を測
定中に移動させることなく、光源波長の1/2を超える
ような段差を含む被測定物の表面もサブフリンジオーダ
ーで高精度かつ容易に測定することである。
【0012】この発明の目的は、2次元的な振幅データ
ではコントラストが低下して合焦点はずれが検知できな
い場合にも、被測定物の表面が平滑で、振幅データでは
光学的にテクスチャを観測できない場合に、被測定面の
形状測定ができるようにすることである。
【0013】この発明の目的は、被測定物の位置、姿勢
を観察しやすくし、測定の操作性を向上させることであ
る。
【0014】この発明の目的は、高速に全焦点画像を生
成でき、より自然な被測定物の画像の観測が可能となる
ようにすることである。
【0015】この発明の目的は、より正確な全焦点画像
の生成ができ、測定における被測定物の位置、姿勢の調
整がより正確に実施可能となり、また、測定の高速化、
高精度化を図ることができるようにすることである。
【0016】この発明の目的は、測定の高速化を図れる
ようにすることである。
【0017】この発明の目的は、被測定物の動きが高速
な場合においても、正確に物体の動的形状を測定するこ
とができるようにすることである。
【0018】この発明の目的は、デフォーカス収差を除
去して、干渉光学系の拡大倍率を高めた測定を正確に実
施することである。
【0019】この発明の目的は、被測定物表面のより広
い範囲を一度に測定できるようにすることである。
【0020】この発明の目的は、被測定物表面のより広
い範囲を一度に測定することを容易に行なえるようにす
ることである。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被測定物に照射する光を発する光源と、その光の被
測定物における反射光と所定の参照光との間で干渉縞を
発生させる干渉光学系と、この干渉縞を撮像して当該干
渉縞の画像データである干渉縞データを出力する撮像素
子と、前記干渉縞データに基づいて前記反射光の光軸方
向の複数位置における前記被測定物の反射光の位相を示
す位相データ及び振幅を示す振幅データを求める光学デ
ータ検出手段と、前記振幅データを用いて合焦状態を判
定し、合焦法の原理により前記被測定物の表面形状のデ
ータである第1の表面形状データを求める第1の表面形
状データ作成手段と、前記位相データを用いて干渉計測
の原理により前記被測定物の表面形状のデータである第
2の表面形状データを求める第2の表面形状データ作成
手段と、前記第1の表面形状データと前記第2の表面形
状データとを合成又は比較して、前記被測定物の表面形
状のデータである第3の表面形状データを求める合成又
は比較手段と、を備えている表面形状測定装置である。
【0022】したがって、被測定物の光源波長の1/2
を超える段差については第1の表面形状データで受け持
ち、それ以外の領域の形状測定については第2の表面形
状データで受け持って、この両者を合成又は比較するこ
とにより、被測定物や光学系を測定中に移動させること
なく、光源波長の1/2を超えるような段差を含む被測
定物の表面もサブフリンジオーダーで高精度かつ容易に
測定することができる。
【0023】請求項2に記載の発明は、被測定物に照射
する光を発する光源と、その光の被測定物における反射
光と所定の参照光との間で干渉縞を発生させる干渉光学
系と、この干渉縞を撮像して当該干渉縞の画像データで
ある干渉縞データを出力する撮像素子と、前記干渉縞デ
ータに基づいて前記反射光の光軸方向の複数位置におけ
る前記被測定物の反射光の位相を示す位相データを求め
る光学データ検出手段と、前記位相データを用いて合焦
状態を判定し、合焦法の原理により前記被測定物の表面
形状のデータである第1の表面形状データを求める第1
の表面形状データ作成手段と、前記位相データを用いて
干渉計測の原理により前記被測定物の表面形状のデータ
である第2の表面形状データを求める第2の表面形状デ
ータ作成手段と、前記第1の表面形状データと前記第2
の表面形状データとを合成又は比較して、前記被測定物
の表面形状のデータである第3の表面形状データを求め
る合成又は比較手段と、を備えている表面形状測定装置
である。
【0024】したがって、被測定物の光源波長の1/2
を超える段差については第1の表面形状データで受け持
ち、それ以外の領域の形状測定については第2の表面形
状データで受け持って、この両者を合成又は比較するこ
とにより、被測定物や光学系を測定中に移動させること
なく、光源波長の1/2を超えるような段差を含む被測
定物の表面もサブフリンジオーダーで高精度かつ容易に
測定することができる。しかも、2次元的な位相データ
を用いて合焦法の原理により被測定物の表面形状を測定
するので、2次元的な振幅データではコントラストが低
下して合焦点はずれが検知できない場合にも、被測定物
の表面が平滑で、振幅データでは光学的にテクスチャを
観測できない場合に、被測定面の形状測定ができる。
【0025】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の表面形状測定装置において、前記第1の表面形
状データ作成手段は、前記光学データ検出手段で検出し
た振幅データ又は位相データを用いて合焦状態を検出
し、合焦法の原理により被測定物の2次元画像における
全領域に焦点のあった画像である全焦点画像を生成して
前記第1の表面形状データを求めるものである。
【0026】したがって、被測定物の位置、姿勢を観察
しやすくし、測定の操作性を向上させることができる。
【0027】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の表面形状測定装置において、前記第1の表面形状デー
タ作成手段は、前記全焦点画像における微小領域の焦点
画像を前記合焦状態から求めた合焦距離に対して最も近
い距離にある前記振幅データに置き換えることにより前
記第1の表面形状データを求めるものである。
【0028】したがって、高速に全焦点画像を生成で
き、より自然な被測定物の画像の観測が可能となる。
【0029】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の表面形状測定装置において、前記第1の表面形状デー
タ作成手段は、前記全焦点画像における微小領域の焦点
画像を前記合焦状態から求めた合焦距離を用いてフレネ
ル回折計算することにより前記第1の表面形状データを
求めるものである。
【0030】したがって、より正確な全焦点画像の生成
ができ、測定における被測定物の位置、姿勢の調整がよ
り正確に実施可能となり、また、測定の高速化、高精度
化を図ることができる。
【0031】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の表面形状測定装置において、前記干渉光学系は、その
拡大倍率の2乗に反比例する感度で得られる前記振幅デ
ータによる前記被測定物の表面形状における前記反射光
の光軸方向の測定分解能を、前記光源の波長の1/2よ
り小さくなるように所定の拡大倍率に設定されている。
【0032】したがって、測定分解能を光源波長の1/
2より小さく設定することにより、光源波長の1/2を
超える段差も測定することができる。
【0033】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれかの一に記載の表面形状測定装置において、前記
データ検出手段は、前記反射光の光軸方向の複数位置
を、それぞれの位置の間隔が前記光源の波長の1/2よ
り小さいものとしている。
【0034】したがって、反射光の光軸方向の複数位置
は、それぞれの位置の間隔が光源の波長の1/2より小
さくなるように設定しているので、光源波長の1/2を
超える段差も測定することができる。
【0035】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれかの一に記載の表面形状測定装置において、前記
合成又は比較手段は、前記合成として、 m×(λ/2)+δ (m:次数,λ:光源波長,δ:前記第2の表面形状デ
ータ)における次数mを決定する処理を行なうものであ
る。
【0036】したがって、第1と第2の表面形状データ
を的確に合成して、被測定物や光学系を測定中に移動さ
せることなく、光源波長の1/2を超えるような段差を
含む被測定物の表面もサブフリンジオーダーで高精度か
つ容易に測定することができる。
【0037】請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の
いずれかの一に記載の表面形状測定装置において、前記
光学データ検出手段は、前記位相データ及び振幅データ
をキャリヤ周波数を与えた単一の前記干渉縞の干渉縞デ
ータから求める。
【0038】したがって、観測する干渉縞にキャリヤ周
波数を与えて、単一の干渉縞データから被測定物の反射
光の振幅データ、位相データを計算することにより、測
定の高速化を図ることができる。
【0039】請求項10に記載の発明は、請求項1〜9
のいずれかの一に記載の表面形状測定装置において、前
記光源は、前記被測定物にパルス光を照射するものであ
る。
【0040】したがって、パルスの発光時間を被測定物
の動きに対応して十分短くすることで、被測定物が光を
反射する瞬間に被測定物がみかけ上静止した状態とな
り、被測定物からの反射光を安定させて、正確に反射光
の振幅データ、位相データを求めることができるので、
被測定物の動きが高速な場合においても、正確に物体の
動的形状を測定することができる。
【0041】請求項11に記載の発明は、請求項1〜1
0のいずれかの一に記載の表面形状測定装置において、
前記変換光学系は、前記反射光及び前記参照光をそれぞ
れ球面波に変換し、前記撮像素子による干渉縞の撮像位
置での前記両球面波の曲率をほぼ一致させて前記干渉光
学系の倍率を設定している。
【0042】したがって、デフォーカス収差を除去し
て、干渉光学系の拡大倍率を高めた測定を正確に実施す
ることができる。
【0043】請求項12に記載の発明は、請求項1〜1
1のいずれかの一に記載の表面形状測定装置において、
前記干渉光学系の拡大倍率を可変する拡大倍率可変装置
を備え、前記第1の表面形状データ作成手段及び前記第
2の表面形状データ作成手段のうち前者による前記被測
定物の測定分解能又は前記反射光の光軸方向の測定範囲
のみを設定できるようにしている。
【0044】したがって、光源波長の1/2より小さい
測定分解能のもとで、被測定物の大きさに応じて干渉光
学系の拡大倍率を変化させるようにすれば、被測定物表
面のより広い範囲を一度に測定することができる。
【0045】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の表面形状測定装置において、前記拡大倍率可変装
置は、前記撮像素子による前記干渉縞の撮像位置におけ
る前記反射光の曲率と前記参照光の曲率とがほぼ一致す
るよう連動させて曲率を変化させることにより、前記干
渉光学系の倍率を可変としている。
【0046】したがって、被測定物表面のより広い範囲
を一度に測定することを容易に行なうことができる。
【0047】請求項14に記載の発明は、被測定物に光
を照射したときの反射光と所定の参照光との間で発生さ
せた干渉縞を撮像して当該干渉縞の画像データである干
渉縞データを取得する撮像工程と、前記干渉縞データに
基づいて前記反射光の光軸方向の複数位置における前記
被測定物の反射光の位相を示す位相データ及び振幅を示
す振幅データを求める光学データ検出工程と、前記振幅
データを用いて合焦状態を判定し、合焦法の原理により
前記被測定物の表面形状のデータである第1の表面形状
データを求める第1の表面形状データ作成工程と、前記
位相データを用いて干渉計測の原理により前記被測定物
の表面形状のデータである第2の表面形状データを求め
る第2の表面形状データ作成工程と、前記第1の表面形
状データと前記第2の表面形状データとを合成又は比較
して、前記被測定物の表面形状のデータである第3の表
面形状データを求める合成又は比較工程と、を含んでな
る表面形状測定方法である。
【0048】したがって、被測定物の光源波長の1/2
を超える段差については第1の表面形状データで受け持
ち、それ以外の領域の形状測定については第2の表面形
状データで受け持って、この両者を合成又は比較するこ
とにより、被測定物や光学系を測定中に移動させること
なく、光源波長の1/2を超えるような段差を含む被測
定物の表面もサブフリンジオーダーで高精度かつ容易に
測定することができる。
【0049】請求項15に記載の発明は、被測定物に光
を照射したときの反射光と所定の参照光との間で発生さ
せた干渉縞を撮像して当該干渉縞の画像データである干
渉縞データを取得する撮像工程と、前記干渉縞データに
基づいて前記反射光の光軸方向の複数位置における前記
被測定物の反射光の位相を示す位相データを求める光学
データ検出工程と、前記位相データを用いて合焦状態を
判定し、合焦法の原理により前記被測定物の表面形状の
データである第1の表面形状データを求める第1の表面
形状データ作成工程と、前記位相データを用いて干渉計
測の原理により前記被測定物の表面形状のデータである
第2の表面形状データを求める第2の表面形状データ作
成工程と、前記第1の表面形状データと前記第2の表面
形状データとを合成又は比較して、前記被測定物の表面
形状のデータである第3の表面形状データを求める合成
又は比較工程と、を含んでなる表面形状測定方法であ
る。
【0050】したがって、被測定物の光源波長の1/2
を超える段差については第1の表面形状データで受け持
ち、それ以外の領域の形状測定については第2の表面形
状データで受け持って、この両者を合成又は比較するこ
とにより、被測定物や光学系を測定中に移動させること
なく、光源波長の1/2を超えるような段差を含む被測
定物の表面もサブフリンジオーダーで高精度かつ容易に
測定することができる。しかも、2次元的な位相データ
を用いて合焦法の原理により被測定物の表面形状を測定
するので、2次元的な振幅データではコントラストが低
下して合焦点はずれが検知できない場合にも、被測定物
の表面が平滑で、振幅データでは光学的にテクスチャを
観測できない場合に、被測定面の形状測定ができる。
【0051】請求項16に記載の発明は、請求項14又
は15に記載の表面形状測定方法において、前記第1の
表面形状データ作成工程は、前記光学データ検出手段で
検出した振幅データ又は位相データを用いて合焦状態を
検出し、合焦法の原理により被測定物の2次元画像にお
ける全領域に焦点のあった画像である全焦点画像を生成
して前記第1の表面形状データを求めるものである。
【0052】したがって、被測定物の位置、姿勢を観察
しやすくし、測定の操作性を向上させることができる。
【0053】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載の表面形状測定方法において、前記第1の表面形状
データ作成工程は、前記全焦点画像における微小領域の
焦点画像を前記合焦状態から求めた合焦距離に対して最
も近い距離にある前記振幅データに置き換えることによ
り前記第1の表面形状データを求めるものである。
【0054】したがって、高速に全焦点画像を生成で
き、より自然な被測定物の画像の観測が可能となる。
【0055】請求項18に記載の発明は、請求項16に
記載の表面形状測定方法において、前記第1の表面形状
データ作成工程は、前記全焦点画像における微小領域の
焦点画像を前記合焦状態から求めた合焦距離を用いてフ
レネル回折計算することにより前記第1の表面形状デー
タを求めるものである。
【0056】したがって、より正確な全焦点画像の生成
ができ、測定における被測定物の位置、姿勢の調整がよ
り正確に実施可能となり、また、測定の高速化、高精度
化を図ることができる。
【0057】なお、前記データ検出工程は、前記反射光
の光軸方向の複数位置を、それぞれの位置の間隔が前記
光源の波長の1/2より小さいものとすることができ
る。
【0058】これにより、反射光の光軸方向の複数位置
は、それぞれの位置の間隔が光源の波長の1/2より小
さくなるように設定しているので、光源波長の1/2を
超える段差も測定することができる。
【0059】前記合成又は比較工程は、前記合成とし
て、 m×(λ/2)+δ (m:次数,λ:光源波長,δ:前記第2の表面形状デ
ータ)における次数mを決定する処理を行なうものであ
る。
【0060】これにより、第1と第2の表面形状データ
を的確に合成して、被測定物や光学系を測定中に移動さ
せることなく、光源波長の1/2を超えるような段差を
含む被測定物の表面もサブフリンジオーダーで高精度か
つ容易に測定することができる。
【0061】前記光学データ検出工程は、前記位相デー
タ及び振幅データをキャリヤ周波数を与えた単一の前記
干渉縞の干渉縞データから求めることができる。
【0062】これにより、観測する干渉縞にキャリヤ周
波数を与えて、単一の干渉縞データから被測定物の反射
光の振幅データ、位相データを計算することにより、測
定の高速化を図ることができる。
【0063】前記撮像工程は、前記被測定物に照射する
光をパルス光とすることができる。
【0064】これにより、パルスの発光時間を被測定物
の動きに対応して十分短くすることで、被測定物が光を
反射する瞬間に被測定物がみかけ上静止した状態とな
り、被測定物からの反射光を安定させて、正確に反射光
の振幅データ、位相データを求めることができるので、
被測定物の動きが高速な場合においても、正確に物体の
動的形状を測定することができる。
【0065】請求項19に記載の発明は、被測定物に光
を照射したときの反射光と所定の参照光との間で発生さ
せた干渉縞を撮像した画像データである干渉縞データに
基づいて前記反射光の光軸方向の複数位置における前記
被測定物の反射光の位相を示す位相データ及び振幅を示
す振幅データを求める光学データ検出処理と、前記振幅
データを用いて合焦状態を判定し、合焦法の原理により
前記被測定物の表面形状のデータである第1の表面形状
データを求める第1の表面形状データ作成処理と、前記
位相データを用いて干渉計測の原理により前記被測定物
の表面形状のデータである第2の表面形状データを求め
る第2の表面形状データ作成処理と、前記第1の表面形
状データと前記第2の表面形状データとを合成又は比較
して、前記被測定物の表面形状のデータである第3の表
面形状データを求める合成又は比較処理と、をコンピュ
ータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログ
ラムである。
【0066】したがって、被測定物の光源波長の1/2
を超える段差については第1の表面形状データで受け持
ち、それ以外の領域の形状測定については第2の表面形
状データで受け持って、この両者を合成又は比較するこ
とにより、被測定物や光学系を測定中に移動させること
なく、光源波長の1/2を超えるような段差を含む被測
定物の表面もサブフリンジオーダーで高精度かつ容易に
測定することができる。
【0067】請求項20に記載の発明は、被測定物に光
を照射したときの反射光と所定の参照光との間で発生さ
せた干渉縞を撮像した画像データである干渉縞データに
基づいて前記反射光の光軸方向の複数位置における前記
被測定物の反射光の位相を示す位相データを求める光学
データ検出処理と、前記位相データを用いて合焦状態を
判定し、合焦法の原理により前記被測定物の表面形状の
データである第1の表面形状データを求める第1の表面
形状データ作成処理と、前記位相データを用いて干渉計
測の原理により前記被測定物の表面形状のデータである
第2の表面形状データを求める第2の表面形状データ作
成処理と、前記第1の表面形状データと前記第2の表面
形状データとを合成又は比較して、前記被測定物の表面
形状のデータである第3の表面形状データを求める合成
又は比較処理と、をコンピュータに実行させるコンピュ
ータに読み取り可能なプログラムである。
【0068】したがって、被測定物の光源波長の1/2
を超える段差については第1の表面形状データで受け持
ち、それ以外の領域の形状測定については第2の表面形
状データで受け持って、この両者を合成又は比較するこ
とにより、被測定物や光学系を測定中に移動させること
なく、光源波長の1/2を超えるような段差を含む被測
定物の表面もサブフリンジオーダーで高精度かつ容易に
測定することができる。しかも、2次元的な位相データ
を用いて合焦法の原理により被測定物の表面形状を測定
するので、2次元的な振幅データではコントラストが低
下して合焦点はずれが検知できない場合にも、被測定物
の表面が平滑で、振幅データでは光学的にテクスチャを
観測できない場合に、被測定面の形状測定ができる。
【0069】請求項21に記載の発明は、請求項19又
は20に記載のプログラムにおいて、前記第1の表面形
状データ作成処理は、前記光学データ検出手段で検出し
た振幅データ又は位相データを用いて合焦状態を検出
し、合焦法の原理により被測定物の2次元画像における
全領域に焦点のあった画像である全焦点画像を生成して
前記第1の表面形状データを求めるものである。
【0070】したがって、被測定物の位置、姿勢を観察
しやすくし、測定の操作性を向上させることができる。
【0071】請求項22に記載の発明は、請求項21に
記載のプログラムにおいて、前記第1の表面形状データ
作成処理は、前記全焦点画像における微小領域の焦点画
像を前記合焦状態から求めた合焦距離に対して最も近い
距離にある前記振幅データに置き換えることにより前記
第1の表面形状データを求めるものである。
【0072】したがって、高速に全焦点画像を生成で
き、より自然な被測定物の画像の観測が可能となる。
【0073】請求項23に記載の発明は、請求項21に
記載のプログラムにおいて、前記第1の表面形状データ
作成処理は、前記全焦点画像における微小領域の焦点画
像を前記合焦状態から求めた合焦距離を用いてフレネル
回折計算することにより前記第1の表面形状データを求
めるものである。
【0074】したがって、より正確な全焦点画像の生成
ができ、測定における被測定物の位置、姿勢の調整がよ
り正確に実施可能となり、また、測定の高速化、高精度
化を図ることができる。
【0075】なお、前記データ検出処理は、前記反射光
の光軸方向の複数位置を、それぞれの位置の間隔が前記
光源の波長の1/2より小さいものとすることができ
る。
【0076】これにより、反射光の光軸方向の複数位置
は、それぞれの位置の間隔が光源の波長の1/2より小
さくなるように設定しているので、光源波長の1/2を
超える段差も測定することができる。
【0077】前記合成又は比較処理は、前記合成とし
て、 m×(λ/2)+δ (m:次数,λ:光源波長,δ:前記第2の表面形状デ
ータ)における次数mを決定する処理を行なうものであ
る。
【0078】これにより、第1と第2の表面形状データ
を的確に合成して、被測定物や光学系を測定中に移動さ
せることなく、光源波長の1/2を超えるような段差を
含む被測定物の表面もサブフリンジオーダーで高精度か
つ容易に測定することができる。
【0079】前記光学データ検出処理は、前記位相デー
タ及び振幅データをキャリヤ周波数を与えた単一の前記
干渉縞の干渉縞データから求めることができる。
【0080】これにより、観測する干渉縞にキャリヤ周
波数を与えて、単一の干渉縞データから被測定物の反射
光の振幅データ、位相データを計算することにより、測
定の高速化を図ることができる。
【0081】前記撮像処理は、前記被測定物に照射する
光をパルス光とすることができる。
【0082】これにより、パルスの発光時間を被測定物
の動きに対応して十分短くすることで、被測定物が光を
反射する瞬間に被測定物がみかけ上静止した状態とな
り、被測定物からの反射光を安定させて、正確に反射光
の振幅データ、位相データを求めることができるので、
被測定物の動きが高速な場合においても、正確に物体の
動的形状を測定することができる。
【0083】請求項24に記載の発明は、請求項19〜
23のいずれかの一に記載のプログラムを記憶した記憶
媒体である。
【0084】したがって、請求項19〜23のいずれか
の一に記載の発明と同様の作用、効果を奏する。
【0085】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態について
説明する。
【0086】図1は、この発明の一実施の形態である表
面形状測定装置の概略構成を示すブロック図である。図
1に示すように、この表面形状測定装置は、光源となる
He−Neレーザ1と、その出力するレーザ光の被測定
物14への照射光強度を調整するためのNDフィルタ2
と、レーザ光を拡大するためのビームエキスパンダ3と
を備えている。ビームエキスパンダ3はスペイシャルフ
ィルタとしても作用する。
【0087】ビームエキスパンダ3にて拡大された光
は、ミラー4にて折り返され、ビームスプリッタ5に入
射する。ビームスプリッタ5で反射した光は、光を球面
波に変換するためのレンズ6を通り、ミラー7で折り返
され、光強度を調整するためのNDフィルタ8、ハーフ
ミラー9を介して撮像素子であるCCD10に入射す
る。この光は、被測定物14の反射光と干渉するための
参照光となる。
【0088】一方、ビームスプリッタ5を透過した光
は、ミラー11にて折り返され、レンズ12により球面
波に変換され、ハーフミラー9を透過して、対物レンズ
13によりほぼ平行光に変換されて、被測定物14に照
射する。被測定物14で反射した光は、対物レンズ13
を通過し、ハーフミラー9で反射して物体光としてCC
D10に到達し、前記の参照光との間に干渉をおこして
干渉縞を発生する。したがって、これらの光学素子によ
り干渉光学系を実現している。この干渉縞はCCD10
にて撮像され、フレームグラバー15を介してコンピュ
ータ16に転送され、コンピュータ16に記録される。
【0089】ビームスプリッタ5で分岐された後の参照
光路と物体光路の長さは、光源であるHe−Neレーザ
1のコヒーレンス長以下になるように設定されている。
また、被測定物14からの反射光がCCD10で撮像す
るのに適した強度になるように、NDフィルタ2により
被測定物14への照射光強度を調整してあり、さらに、
被測定物14からの反射光と参照光との干渉により発生
する干渉縞のコントラストが高くなるように、NDフィ
ルタ8により参照光強度が調整されている。
【0090】対物レンズ13は被測定物14の反射光を
球面波に変換するように作用し、これにより後述のよう
に被測定物14の反射光の複素振幅(被測定物14の
像)を再生したときに、像が拡大して観測される。レン
ズ12と対物レンズ13の位置関係は、被測定物14に
ほぼ平行光が照射されるように調整されている。レンズ
6は、参照光を球面波に変換するように作用し、対物レ
ンズ13により球面波に変換された被測定物14の反射
光の曲率と、参照光の曲率とが、CCD10の撮像位置
においてほぼ一致するように、位置が調整されている。
【0091】被測定物14の像を拡大しない場合は、対
物レンズ13は不要であり、それに伴い、レンズ6、レ
ンズ12も不要である。また後で詳細を説明するが、こ
こでは干渉縞をホログラムとして扱い、CCD10にて
撮像したホログラム干渉縞に仮想的に参照光を照射し
て、その回折光波により被測定物14からの反射光(被
測定物14の像)の複素振幅を再生する。単一の干渉縞
データをCCD10にて撮像し、被測定物14の反射光
を再生する場合、ホログラムを透過する0次回折光と実
像と虚像の3つが再生されるため、この3つを分離して
再生できるように、被測定物14からの反射光の光軸と
参照光の光軸との間に適当な傾きを与えて、干渉縞にキ
ャリヤ周波数がのるようにしている。前記の両光軸に傾
きを与えるためには、例えば、ミラー7、被測定物14
又はハーフミラー9かの傾きを調整すればよい。
【0092】次に、被測定物14からの反射光(被測定
物14の像)の複素振幅(この明細書において、光の振
幅と位相を併せて複素振幅と呼ぶ)を再生計算する方法
について説明する。
【0093】まず、被測定物14からの反射光と参照光
との干渉により発生する干渉縞のCCD10の撮像位置
での強度は、(1)式で与えられる。
【0094】
【数1】
【0095】ここで、Iは干渉縞の強度であり、x,y
はCCD10の撮像位置のx,y座標、Rは参照光の複
素振幅であり、A,φはそれぞれ被測定物14の反射光
の振幅と位相である。
【0096】干渉縞をCCD10にて撮像し、ホログラ
ム画像データとしてコンピュータ16に記憶する。乾板
を用いたホログラフィでは、干渉縞を記録した乾板(ホ
ログラム)に改めて参照光を照射すると、参照光がホロ
グラムに記録された干渉縞にて回折し、それが記録時の
物体反射光として振舞うので、これにより、物体反射光
(物体像)が再生されることになった。ここでは、実際
に参照光を照射せずに、仮想的に参照光がホログラムに
照射されたものとして、CCD10にて記録したホログ
ラム画像からフレネル近似のもとに物体反射光(物体
像)を再生する。ホログラムに参照光として平行光が照
射されたとすると、ホログラムによる回折光、すなわち
物体反射光は(2)式のように表される。
【0097】
【数2】
【0098】ここで、Uは再生距離dだけ離れた像面位
置での物体反射光波の複素振幅、x’,y’は像面位置
でのx,y座標、cは複素定数、λは光源波長を表す。
【0099】したがって、再生距離dを入力し、収録し
た干渉縞データを用いて(2)式を計算することによ
り、再生距離dにおける物体反射光の複素振幅が再生さ
れることになる。被測定物14の像を拡大しない場合
は、再生距離dにCCD10の撮像位置と被測定物14
の表面との距離を代入すればよい。図1に示した装置の
ように、被測定物14の像を拡大する場合は、対物レン
ズ13による被測定物14の拡大像面とCCD10の撮
像位置との距離を、再生距離dとして入力する。
【0100】図2は、図1における被測定物14、対物
レンズ13、ホログラム面(CCD10の撮像位置)、
対物レンズ13による被測定物14の拡大像それぞれの
位置関係を示す説明図である。図2において、符号17
は被測定物14の位置を示し、符号18は対物レンズ1
3の位置、符号19はホログラム面(CCD10の撮像
位置)、符号20は対物レンズ13による被測定物14
の拡大像面である。
【0101】図2における距離d’が再生距離となり、
それを(2)式に入力して、被測定物14の像を再生計
算する。図2の距離s及び距離s’はレンズ結像の下記
(3)式の関係にあるため、対物レンズ18の焦点距離
fと距離sをあらかじめ測定しておくことにより、距離
s’を求めることができる。そして、対物レンズ13
(位置18)からほぼ距離s’の位置にCCD10の撮
像位置を設置すれば、距離d’はほぼ0となり、目視で
はほぼ焦点のあった被測定物14の像が得られ、被測定
物14の位置などの調整が容易になる。また、距離d’
が大きくなると、再生した像の周辺部に歪が生じる場合
があるため、歪の少ない再生した像を得るためにも効果
がある。
【0102】
【数3】
【0103】再生像には、ホログラムを透過する光(0
次回折光)による像、実像、虚像の3つの像が含まれて
いて、被測定物14の形状を求めるためには、そのうち
の実像に注目する。撮像時において物体反射光と参照光
との光軸が平行に近いと、その3つの像が重なって再生
されるため、前記したように、物体反射光と参照光の光
軸に相対的な傾きを与えて、干渉縞にキャリヤ周波数を
のせた状態でホログラム(干渉縞画像)を取り込み、こ
れにより像面位置でそれらの3つの像を離れた位置に再
生することができる。
【0104】(2)式で表される複素振幅の実部を“Re
al{U(x’,y’)}”とし、虚部を“Imaginary
{U(x’,y’)}”とすると、被測定物14の反射
光の振幅A、位相φは、それぞれ次の(4)、(5)式
にて与えられる。
【0105】
【数4】
【0106】(4)式にて計算される振幅Aと、(5)
式にて計算される位相φが、それぞれ、振幅データ、位
相データに相当する。この位相データの示す位相φに、
“λ/(4π)”を乗じて長さ単位に変換し、位相の飛
びがある場合、それをアンラップすることにより、被測
定物14の物体形状を光源の波長λ以下の精度で求める
ことができる。
【0107】しかしながら、被測定物14の物体面に、
レーザ光の波長λに対し、λ/2を超えるような大きな
段差があると、その段差位置で位相φ(形状)の関連性
が途切れるため、測定値に不確定性が生じてくる。
【0108】そのため、この形状測定装置では、(4)
式による振幅データを活用することによっても、被測定
物14の表面形状を測定し、振幅データによる表面形状
の測定値と位相データによる表面形状の測定値とを比較
し、又は、合成することによって、λ/2を超える段差
を含む被測定面であっても、表面形状の測定を可能なも
のとしている。かかる点について以下に説明する。
【0109】まず、振幅データを用いた表面形状の測定
について説明する。簡単のため、被測定物14を、光学
系を用いて拡大しない場合における被測定物14、ホロ
グラム面(CCD10の撮像位置)、及び、再生像の位
置関係を表す図3を参照して説明する。図3において、
符号21は被測定物14の位置、符号22はホログラム
面(CCD10の撮像位置)、符号23は被測定物14
の再生像を示す。
【0110】ホログラム(CCD10の撮像位置)を原
点とした場合、再生距離dを−x1とすると、x1の位
置にある面の実像が焦点のあった状態で再生され、同様
に、再生距離dを−x2,−x3とすると、それぞれx
2,x3の位置にある面の実像が焦点のあった状態で再
生されることを示している。その場合、“d=−x1”
とした場合には、x2,x3にある面は焦点ずれするこ
とになる。したがって焦点があっているかどうかを検出
することにより、x1,x2,x3の相対的な距離の差
(すなわち段差)を求めることができる。
【0111】その焦点が合っているかどうかの判定のた
めに、ここでは、(4)式で求めた振幅データを用い
て、depth from focus理論に基づいた演算を実施する。
depthfrom focus理論に基づく演算方法としてはさまざ
まな種類のものがあるが、例えば、“石原満宏、佐々木
博美「合焦法による高速三次元形状計測」精密工学会
誌,vol.63,No.1,1997”に示された方法を用いることが
できる。
【0112】すなわち、撮像した干渉縞データを用い
て、再生距離dを微小量(Δd)ずつ変えながら、複数
の複素振幅を(2)式を用いて計算し、各々の再生距離
dにおける振幅データを(4)式により計算する。そし
て各々の振幅データにおいて、CCD10の撮像面の任
意の小領域Lにおける振幅値Aの微分値の和を合焦測度
vとして求め、これらの合焦測度vのうちピークを示す
再生距離dを、焦点のあった位置と判定する。
【0113】図4に、撮像画像の任意の小領域Lにおい
て、再生距離dを変化させたときの合焦測度vの変化を
示すが、図4の距離Dが焦点のあう再生距離d(合焦距
離D)となる。したがって、任意の小領域Lにおいて振
幅値Aの微分値の和がピークになる再生距離dを求め、
それを画像全体にわたって繰り返すことにより、被測定
物14の表面全体の各小領域Lにおける合焦距離Dが計
算できる。そして基準位置を任意の小領域にとり、基準
位置の再生距離との差を求めることによって、被測定物
14全体の表面形状を求めることができる。よって、撮
像画像の各画素について、被測定物14の表面形状デー
タSijが得られる。ここで、i,jは、撮像画像の画素
単位で表わされる座標を示す。
【0114】合焦測度vを求めるとき、再生距離dを少
しずつ変化させながら、被測定物14の反射光の略光軸
方向における複数位置での被測定物14の反射光の超え
るを計算により求めるが、その場合、再生距離dの変化
の間隔(ピッチ)Δdは、光源波長λの1/2より小さ
いことが望ましい。ただし、図4に示したように、複数
の合焦測度vのプロットをガウス関数などの関数に近似
し、関数の頂点を求める作業により合焦距離Dを求めて
もよく、その場合は、前記の再生距離dの変化の間隔Δ
dは、厳密に光源波長λの1/2より小さくなくてもよ
い。
【0115】ここで、振幅データを用いた測定の縦方向
の感度γは、定数kと光学系の倍率βを用いて、
【0116】
【数5】
【0117】と表わすことができ、光学系の倍率の2乗
に反比例して分解能が上がる。
【0118】一方、光源波長λの1/2の段差を、振幅
データを用いる方法により測定しようとすると、光源波
長λの1/2より小さい測定分解能が、振幅データを用
いる方法に要求される。
【0119】光の波長は、可視光の場合は数百nmであ
るため、振幅データを用いた測定の測定分解能はnmオ
ーダーでなければならない。それを考慮すると、被測定
物14の像を拡大せずに振幅データを用いた測定分解能
の要求を満たそうとするのは困難であると考えられる。
そこで、図1の装置構成では、対物レンズ13を用いて
被測定物14の像を拡大して測定する装置構成を示し
た。ただし、光源であるHe−Neレーザ1の波長をμ
mやmmのオーダーまで大きくした場合などにおいて
は、被測定物14の像を拡大せずとも、振幅データを用
いた測定の測定分解能の要求は満足でき、測定が可能と
なる。次に、(5)式により計算した位相データを用い
て、被測定物14の表面におけるλ/2を下回る微小形
状を演算する方法について説明する。以下では、図1に
おける、レンズ6、レンズ12、対物レンズ13を用い
ずに被測定物14の像を拡大しない場合について説明す
る。
【0120】すなわち、任意の小領域において、振幅デ
ータを用いる方法で焦点のあった再生距離dで再生した
複素振幅を用い、(4)式により位相データを計算す
る。そして計算した位相φに“λ/4π”を乗じて長さ
単位に変換して、被測定物14の表面形状を求める。こ
の場合も撮像画像の各画素について、被測定物14の表
面形状データが得られる。図1に示した装置のように、
対物レンズ13を用いて被測定物14の像を拡大した場
合において、被測定物14の反射光の曲率と参照光の曲
率が一致していないと、前記の曲率の差に起因して、位
相φの測定値に図5に示すような同心円状のデフォーカ
ス収差が含まれてくる。被測定物14の表面形状を正確
に求めるためには、それを除去しなければならない。
【0121】図1においてレンズ6の位置を調整して、
被測定物14の反射光の曲率と参照光の曲率をほぼ一致
させると、両者の曲率の差はなくなるため、それにより
位相データにデフォーカス収差は含まれなくなる。した
がって任意の小領域Lにおいて、振幅データを用いる方
法で焦点のあった再生距離dで再生した複素振幅を用
い、(5)式により位相データを計算する。そして、こ
の計算した位相φに“λ/4π”を乗じて長さ単位に変
換して、被測定物14の表面形状を求める。この場合
も、撮像画像の各画素について被測定物14の表面形状
データTijが得られる。ここで、i,jは画像の画素単
位で表わされる座標を示す。
【0122】次に、振幅データにより求めた形状データ
Sijと、位相データにより求めた形状データTijとを合
成する方法について説明する。まず、振幅データより得
られた形状データSijの値をλ/2で除算し、その商m
を求める。そして、形状データSijの値にmとλ/2の
積を加えたものを、形状データZijの値に代入する。こ
の処理を、撮像画像の各画素にわたって実施することに
より、被測定物14のλ/2を超える段差を含む表面で
あっても、表面形状の正しい測定値を得ることができ
る。
【0123】以上の処理は、言いかえると、次のように
表わすこともできる。すなわち、光源の波長λの1/2
を超える段差を含む面の正しい形状データをZijとし、
光源波長をλ、次数をmij、位相データにより求めた形
状をδijとすると、次の(7)式に示す関係が成り立つ
ので、撮像画像の各画素において次数mijを求めればよ
い。
【0124】
【数6】
【0125】以上のようにして測定を行なうことによ
り、被測定物14や光学系を測定中に移動させることな
く、光源波長λの1/2を超えるような段差を含む面を
サブフリンジオーダーで高精度に測定可能となる。
【0126】次に、以上説明した方法を用いて、コンピ
ュータ16が行なう形状データZijの測定処理について
概要を整理して説明する。
【0127】まず、コンピュータ16の構成について説
明する。図6は、コンピュータ16の電気的な接続を示
すブロック図である。図6に示すように、コンピュータ
16は、各種演算を行ないコンピュータ16の各部を集
中的に制御するCPU31と、各種のROM、RAMか
らなるメモリ32とが、バス33で接続されている。
【0128】バス33には、所定のインターフェイスを
介して、ハードディスクなどの磁気記憶装置34と、マ
ウス、キーボード等により構成される入力装置35と、
LCD、CRT等の表示装置36と、光ディスクなどの
記憶媒体37を読み取る記憶媒体読取装置38とが接続
され、また、インターネットなどのネットワーク39と
通信を行なう所定の通信インターフェイス40が接続さ
れている。なお、記憶媒体37は、この発明の記憶媒体
を実施するものであり、CD,DVDなどの光ディス
ク、光磁気ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク
などの各種方式のメディアを用いることができる。ま
た、記憶媒体読取装置38は、具体的には記憶媒体37
の種類に応じて光ディスク装置、光磁気ディスク装置、
フロッピーディスク装置などが用いられる。
【0129】磁気記憶装置34には、この発明のプログ
ラムを実現する測定演算プログラムが記憶されている。
この測定演算プログラムは、記憶媒体37に記憶されて
いたものを記憶媒体読取装置38により読み取るか、あ
るいは、インターネットなどのネットワーク39からダ
ウンロードするなどして、磁気記憶装置34にインスト
ールしたものである。このインストールによりコンピュ
ータ16は、形状データZijの測定処理の実行が可能な
状態となる。この測定演算プログラムは、所定のOS上
で動作するものであってもよい。
【0130】以下では、測定演算プログラムに基づいて
コンピュータ16が行なう形状データZijの測定処理の
内容について、図7のフローチャートを参照して説明す
る。
【0131】図7に示すように、まず、CPU31は、
CCD10にて撮像された干渉縞の干渉縞データを取り
込んで、メモリ32に記憶し(ステップS1)、メモリ
32の所定領域に記憶される所定のカウント値kを0に
リセットし(ステップS2)、干渉縞データを用いて以
下の処理を行なう。ステップS1により、撮像工程を実
現している。
【0132】まず、再生距離dの初期値dに対し、再
生距離dの微小量Δdにカウント値kを乗算した値を加
算し(ステップS3)、フレネル回折計算を行って、
“再生距離d+Δd×k”での複素振幅を取得する
(ステップS4)。ステップS3,S4により光学デー
タ検出手段、光学データ検出工程、光学データ検出処理
を実現している。そして、その複素振幅の振幅データに
おける微小領域Lでの合焦測度を求め(ステップS
5)、カウント値kを+1だけインクリメントする(ス
テップS6)、という処理を、カウント値kが所定値K
になるまで繰り返す(ステップS7のN)。
【0133】カウント値kが所定値Kになったときは
(ステップS7のY)、各微小領域Lでの合焦距離を求
めて、全微小領域Lでの合焦距離Dを求め(ステップS
8)、合焦距離Dから表面形状データSijを求める(ス
テップS9)。ステップS8,S9により第1の表面形
状データ作成手段、第1の表面形状データ作成工程、第
1の表面形状データ作成処理を実現している。
【0134】次に、各画素での次数mijを計算し(ステ
ップS10)、微小領域Lにおける合焦距離Dを再生距
離dとして(ステップS11)、フレネル回折計算を行
い、各微小領域Lにおける複素振幅を取得する(ステッ
プS12)。ステップS10〜S12により、光学デー
タ検出手段、光学データ検出工程、光学データ検出処理
を実現している。
【0135】そして、その複素振幅の位相データによ
り、各画素での位相φの値を表面形状データTijに変換
する(ステップS13)。ステップS13により、第2
の表面形状データ作成手段、第2の表面形状データ作成
工程、第2の表面形状データ作成処理を実現している。
【0136】最後に、以上のようにして求めた表面形状
データSijと表面形状データTijとを、前記のように合
成又は比較して、表面形状データZijを求める(ステッ
プS14)。ステップS14により、合成又は比較手
段、合成又は比較工程、合成又は比較処理を実現してい
る。
【0137】なお、以上の処理では、振幅データを用い
た合焦法を実施した結果、得られた各微小領域Lにおけ
る合焦距離Dを用いて、フレネル回折計算を繰り返し、
各微小領域Lでの複素振幅を再計算して(ステップS1
2)、その位置での位相データを再度求めている。正確
に計算するためにはそのほうが望ましいが、フレネル回
折計算には時間がかかるため、全画素で位相データを計
算するのに多大な時間を要する。そこで、求めた合焦距
離Dが初期位置に対して微小な場合は、初期位置での位
相データを代用しても誤差が小さいため、求めた合焦距
離Dの値によっては、ステップS12のフレネル回折計
算を実施しなくてもよい。これにより演算時間、測定時
間の短縮が図れる。
【0138】図1の表面形状測定装置では、キャリヤ周
波数をのせた干渉縞を用いて被測定物14の反射光の複
素振幅を求めたが、キャリヤ周波数をのせない同軸の干
渉縞においても、参照光、被測定物14の反射光の位相
を変調することによって、被測定物14の反射光の複素
振幅を独立して求めることができる。この場合は、この
ような複素振幅を用いてもよいし、また、光源であるH
e−Neレーザ1のレーザ光の波長λを大きくした場合
は、直接CCD10で被測定物14の反射光の複素振幅
を求められるようになるため、このようにして直接取得
した複素振幅を用いてもよい。
【0139】図1の表面形状測定装置によると、CCD
10の撮像時間より遅い速度で動く物体に対しては、そ
の動いている瞬間の動的形状の測定が可能になる。ただ
し、物体の動きが速くなり、CCD10の撮像時間より
速くなると、撮像している最中に被測定物14からの反
射光の強度や位相が変化するため、正確に反射光の複素
振幅を求めることができなくなる。
【0140】この場合は、被測定物14の動く速度に対
して、十分短い時間で被測定物14にパルス光を照射
し、その反射光を受光するようにすると、光の照射中
は、被測定物14は見かけ上静止している状態とみなせ
るため、被測定物14の反射光が安定し、正確にその複
素振幅を求めることができて、正確な被測定物14の動
的表面形状測定が可能になる。
【0141】被測定物14にパルス光を照射する光源に
は、ルビーレーザやYAGレーザのようにパルス光を出
力する固体レーザや、パルス光を出力する半導体レーザ
を用いることができ、また、CW光を出力する半導体レ
ーザをパルス変調駆動してパルス光を生成してもよい
し、He−NeレーザやアルゴンレーザからのCW光
を、回転チョッパを用いてパルス化して用いてもよい。
【0142】また、パルス光を被測定物14に照射する
のに代えて、図1の表面形状測定装置におけるCCD1
0を高速撮像が可能な高速カメラに置き換えることによ
り、光源をパルス化するのと同様の効果を得ることもで
きる。
【0143】さらに、(3)式の関係において、光学系
倍率は“距離s’/距離s”で決まるため、対物レンズ
13の位置や焦点距離を変えることによって、光学系倍
率を変えることができる。光学系倍率を変えることによ
り、振幅データを用いた表面形状測定方法の測定分解能
を変化させることができるため、被測定物14の大きさ
に応じて光学系倍率を変化させるようにして、被測定物
14の表面のより広い範囲(視野)を一度に測定できる
ようにすることができる。
【0144】図1の装置構成に代えて、図8のような装
置構成としてもよい。図8において、図1と同一符号の
部材は図1の装置と同様であるため、詳細な説明は省略
する。
【0145】すなわち、図8の装置構成が図1のものと
相違するのは、被測定物14を光学系の略光軸方向に移
動させる拡大倍率可変装置であるステージ24を設け、
これにより被測定物14と対物レンズ13との間隔を変
化させるようにしている点である。
【0146】被測定物14と対物レンズ13との間隔が
変化すると(3)式における距離sの値が変化し、それ
に合わせて(3)式が成り立つように距離s’が変化す
るため、もって光学系の倍率を変化させることができ
る。
【0147】また、図8の構成は、レンズ6を略光軸方
向に移動させるための拡大倍率可変装置であるステージ
25を設けている点も相違する。すなわち、ステージ2
4の移動に伴う被測定物14と対物レンズ13との間隔
の変化に合わせてステージ25を移動させ、CCD10
の撮像位置での被測定物14の反射光と参照光の曲率を
ほぼ一致させる。これにより、干渉縞データから計算し
た位相データにデフォーカス収差(図5参照)が含まれ
ずに、光学系の倍率を変化させることが可能になる。ま
た、距離s’の変化にあわせて、CCD10の位置を変
化させるためのステージを設けるようにしてもよい。
【0148】さらに、図1の装置構成に代えて、図9の
ような装置構成とすることも考えられる。図9におい
て、図1と同一符号の部材は図1の装置と同様であるた
め、詳細な説明は省略する。
【0149】すなわち、図9の装置構成が図1のものと
相違するのは、被測定物14の反射光を球面波に変換す
る可変焦点レンズ26と、参照光を球面波に変換する可
変焦点レンズ27と、レンズ12をほぼ光軸方向に移動
させるための拡大倍率可変装置であるステージ28とを
備えている点である。
【0150】そして、可変焦点レンズ26とレンズ12
との間にアフォーカル系の関係が成り立つように、可変
焦点レンズ26の焦点距離の変化に応じて、ステージ2
8でレンズ12を移動させることで、可変焦点レンズ2
6から被測定物14に照射される光がほぼ平行化される
ようになっている。
【0151】可変焦点レンズ26又は27のどちらかの
焦点距離を変え、球面波の曲率を変化させることによ
り、拡大倍率を変化させることができるが、被測定物1
4の反射光と参照光のCCD10の撮像位置での曲率に
差が生じると、それに応じて、干渉縞から計算した位相
データにデフォーカス収差が含まれてしまう。そのた
め、被測定物14の反射光と参照光との間にCCD10
の撮像位置での曲率に差が生じないように、可変焦点レ
ンズ26、27の焦点距離の変化を連動させるようにす
る。
【0152】これにより、干渉縞データから計算した位
相データにデフォーカス収差が含まれることなく、光学
系の倍率を変化させることが可能になる。また、可変焦
点レンズ26又は27を固定焦点レンズにして、それを
ほぼ光軸方向に移動可能なステージに搭載して移動させ
ることによって、被測定物14の反射光と参照光の曲率
の差が生じないように調整してもよい。さらに、対物レ
ンズ13の焦点距離を変えたことにより、(3)式の関
係から距離sが変化するが、距離s’の変化に応じてC
CD10の位置を変化させるためのステージを設けても
よい。
【0153】ところで、以上説明した例では、合焦法の
原理により求めた表面形状データと、干渉計測の原理に
より求めた表面形状データTijとを合成又は比較するこ
とによって表面形状データZijを求めて、光源波長λの
1/2を超えるような段差を含む被測定物14の表面形
状をサブフリンジオーダーで測定できるようにしてい
る。
【0154】しかし、合焦法の原理により表面形状デー
タを求める手段としては、前記の例に限定されるもので
はない。すなわち、前記の例では合焦法の原理により表
面形状データSijを求めるために振幅データを用いた
が、これに代えて位相データを2次元画像データとして
捉え、これを用いて合焦法を実施してもよい。
【0155】合焦法では、物体像のボケ具合(合焦測
度)をコントラストの低下として検知する。しかし、被
測定面が鏡面のような平滑面であると、被測定物14の
表面の明確なテクスチャ(模様)を観察できない場合が
ある。そして、テクスチャが観察できないと、像のボケ
によるコントラストの低下が検出できなくなるため、合
焦法が実施できず、表面形状測定が不可能になる。
【0156】このような場合、振幅データに比べて比較
的物体像をコントラストよく観察できる位相データ(位
相像)を2次元強度データとして捉えて用いることがで
きる。すなわち、平滑な面であっても、その表面を光学
的に拡大していけば、表面粗さが光学系の空間解像力を
下回らない限り表面粗さのテクスチャが観察されるよう
になる。そのため、その像をコントラストの高い位相像
として観察することによって、合焦法による形状測定が
可能となる。
【0157】そのために、コンピュータ16で行なう処
理としては、図7のフローチャートにおいて、振幅デー
タの微小領域Lで合焦法を行なうのに(ステップS5)
代えて、位相データの微小領域Lにおいて合焦法を行な
えばよい。
【0158】また、合焦法により表面形状測定を実施す
る場合には、焦点の合う画像領域を被測定撮像位置で探
索していくこととなる。そのため、焦点の合った画像領
域をつなぎ合わせることで、全視野で焦点の合った全焦
点画像を生成することができる。顕微鏡などのように拡
大倍率が大きい光学系では焦点深度が浅くなり、そのた
め、被測定物14の位置や姿勢の調整がしづらくなる。
このような場合に、全焦点画像を生成することにより、
調整作業が容易になる。
【0159】全焦点画像の生成の方法としては、フレネ
ル回折計算を繰り返して複数のデフォーカス画像を取得
した後、画像における各微小領域Lで合焦距離Dを求め
る。そして、各微小領域Lにおいて、求めた合焦距離D
と最も近い距離で得られたデフォーカス画像の画素濃度
を、表示するための画像における同じ位置の微小領域L
に入れる。その作業を画像の全域にわたって繰り返すこ
とにより、画像上のすべての微小領域Lで焦点のあった
全焦点画像を、高速に取得することができる。
【0160】また、全焦点画像を生成する別の処理方法
としては、各微小領域Lにおいて求めた合焦点距離Dを
回折距離として入力し、取得した干渉縞データを用いて
フレネル回折計算を実施するようにしてもよい。そし
て、フレネル回折計算の結果得られた画像における微小
領域Lの画素濃度を、表示するための画像における同じ
位置の微小領域Lに入れる。その作業を画像の全域にわ
たって繰り返すことによって、画像上のすべての微小領
域Lで、より正確に焦点のあった全焦点画像を取得する
ことができる。
【0161】以上説明した、この実施の形態の表面形状
測定装置によれば、次のような作用効果を奏することが
わかる。
【0162】すなわち、図1に示す表面形状測定装置に
よれば、撮像した干渉縞データにより、被測定物14の
反射光のほぼ光軸方向における複数位置での複素振幅を
求めて、そのうちの振幅データを用いて、合焦状態の検
知により表面形状を求めるdepth from focus理論に基づ
いた演算処理を施すことによって、被測定物14の表面
形状データSijを測定する。
【0163】その場合、測定分解能および光軸方向の測
定範囲は光学系の拡大倍率により任意に設定することが
できるため、その測定分解能を光源波長λの1/2より
小さく設定することにより、レーザ干渉により測定でき
ない光源波長λの1/2を超える段差を測定することが
できる。
【0164】一方、干渉縞データから求めた複素振幅の
うち、位相データを用いれば、通常のレーザ干渉と同様
にしてサブフリンジオーダーの微小形状を測定すること
ができる。したがって、被測定物14の表面において光
源波長λの1/2を超える段差については振幅データを
用いた測定で受け持ち(表面形状データSij)、それ以
外の領域の形状測定については位相データを用いた測定
で受け持ち(表面形状データTij)、両測定結果を合成
又は比較することにより(表面形状データZij)、光源
波長λの1/2を超える段差をもつ被測定面であって
も、サブフリンジオーダーで測定可能となる。
【0165】また、従来の走査型白色干渉計に比べて、
光源波長λの1/2を超える段差を含む面を測定するた
めに、干渉光学系や被測定物14を機械的な駆動で移動
させる必要がないため、測定誤差要因が減るうえ、移動
範囲の制限によって光軸方向の測定範囲が制限されな
い。振幅データを用いた測定については、レンズの焦点
距離を変化させる振幅データを用いた従来法に対して、
干渉縞データを用いて、光学系の光軸方向における複数
位置での被測定物14の反射光の複素振幅を計算し、そ
のうちの振幅データを用いてdepth from focus法を実施
するため、数値演算でdepth from focus法を実施してい
ることになり、depth from focus法を実施するために、
やはり従来のように機械的な駆動を伴わないため、その
誤差の影響を受けず、機械的駆動部分の可動範囲で決ま
る測定範囲の制限も生じない。
【0166】また、測定のために機械的な駆動を要さな
いため、高速測定が可能であり、動きを伴う物体の動的
形状が測定可能である。
【0167】さらに、観測する干渉縞にキャリヤ周波数
を与えて単一の干渉縞データから被測定物14の反射光
の複素振幅を計算するようにすると、そのデータが得ら
れるまでに要する時間はCCD10による撮像時間のみ
で決まることになり、前記した複数の画像を撮像する必
要がある走査型白色干渉計やレンズ焦点距離を変化させ
る方法に比べて、高速測定が可能になる。
【0168】このようにして、高速測定が可能になって
も、被測定物14の動きの速度がCCD10による撮像
時間より速くなると、被測定物14からの反射光が安定
しないため、正確に反射光の複素振幅を求めることがで
きなくなり、正確な測定ができなくなる。そこで、前記
のように、被測定物14にパルス光を照射し、そのパル
スの発光時間を被測定物14の動きに対応して十分短く
することにより、被測定物14が光を反射する瞬間にお
いて、被測定物14をみかけ上静止した状態にして、被
測定物14からの反射光を安定させることができるた
め、反射光の複素振幅を正確に求めることができ、正確
な測定が可能になる。
【0169】変形、変位、あるいは振動中の物体の形状
測定に関し、単一画像から物体反射光の複素振幅を求め
る方法として、パルス光源を用いたデジタルホログラフ
ィによる物体の動的測定法(例えば、G.Pedrini,H.J.Ti
ziani,「Quantitative evaluation of two-dimensional
dynamic deformations using digital holography」,O
ptics&Laser Technology,Vol.29,No.5,pp249-256,1997
を参照)があるが、かかる方法においては、粗面物体を
測定対象としており、光源波長レベルでの物体形状の測
定や、また光源波長λの1/2を超える段差を含む面を
光源波長レベルで測定する方法については示されていな
い。
【0170】かかる方法に比べ、この表面形状測定装置
による測定は、被測定物14が微小であっても、鏡面又
はそれに近い面であっても測定可能で、被測定物14の
表面に光源波長λの1/2を超える段差が含まれていて
も測定可能である。
【0171】また、この表面形状測定装置によれば、光
学系倍率を設定することにより、振幅データを用いた表
面形状測定と位相データを用いた表面形状測定のうち、
振幅データを形状測定についてのみ、その測定分解能を
設定することができる。
【0172】一方、振幅データを用いた表面形状測定に
より光源波長λの1/2の段差を測定するには、その測
定分解能は光源波長λの1/2より小さいほうが望まし
く、通常の可視光を光源に用いると波長はnmオーダー
になるため、干渉光学系の拡大倍率を上げたほうがよ
い。
【0173】その場合、被測定物14からの反射光又は
参照光のどちらか一方を球面波にすることによって干渉
光学系の拡大倍率を設定し、前記振幅データを用いた形
状測定の測定分解能を光源波長の1/2より小さくする
ことができるが、被測定物14からの反射光か参照光か
のどちらか一方を球面波にすると、被測定物14の反射
光の波面と参照光の波面との曲率の差に応じたデフォー
カス収差が位相データに含まれてくる。デフォーカス収
差が含まれると、位相データから正確に被測定物14の
表面形状を求めることができなくなるため、デフォーカ
ス収差を除去する必要がある。
【0174】そのため、この表面形状測定装置では、被
測定物14からの反射光か参照光のどちらか一方を球面
波にしたとき、他方の光についても球面波にし、両者の
曲率をほぼ一致させることにより、上記のデフォーカス
収差を除去することができる。これにより、干渉光学系
の拡大倍率をあげた場合でも、測定を正確に実施するこ
とができる。
【0175】この表面形状測定装置では、光学系倍率を
設定することにより、振幅データを用いた表面形状測定
と位相データを用いた表面形状測定のうち、振幅データ
を用いた表面形状測定についてのみ、その測定分解能を
設定する。
【0176】しかし、その測定分解能を過剰に小さくす
ると光学系倍率が大きくなるため、横方向の測定範囲
(視野)は狭くなり、被測定物14の表面における広い
範囲(視野)を一度に測定することができなくなる。
【0177】そこで、この表面形状測定装置では、光源
波長の1/2より小さい測定分解能をもつという条件の
もとで、被測定物14の大きさに応じて光学系倍率を変
化させるようにし、被測定物14の表面のより広い範囲
(視野)を一度に測定できるようにしている。
【0178】合焦法の原理を用いて、合焦点はずれを検
出することにより被測定物14の表面形状を測定する場
合、被測定物14の表面が平滑で光学的にテクスチャを
観測できないと、合焦点はずれの検知が困難になること
がある。
【0179】合焦点はずれは被測定物14の表面のパタ
ーンのコントラストの低下により検出されるものであ
る。2次元的な振幅データではコントラストが低下して
合焦点はずれが検出できない場合でも、2次元的な位相
データではコントラストが得られる場合がある。
【0180】そのような場合は、前記のように位相デー
タを2次元強度データとして用いて、合焦法の原理によ
り被測定物14の表面形状を測定する。これにより被測
定物14表面が平滑で、振幅データでは光学的にテクス
チャを観測できない場合でも、被測定面の形状測定が可
能となり、測定の汎用性を向上させることができる。
【0181】物体形状を測定する場合、測定者が被測定
物14を観察しながら測定できたほうが、被測定物14
の設置、姿勢の調整などの点において便利である。被測
定物14が微小になると肉眼で観察することは難しくな
るため、光学的に拡大して観察できたほうがよい。しか
しながら、拡大光学系は焦点深度が浅く、光軸方向で焦
点のあう範囲が狭いため、観察しづらいという欠点があ
る。
【0182】これに対し、この表面形状測定装置では、
振幅データを用いて合焦法の原理により被測定物14の
表面形状を測定するが、その場合、2次元画像内で合焦
点の位置を求める処理を実施するため、測定のために取
得した合焦点の情報を用いて、2次元的な全領域で焦点
のあった全焦点画像を、生成、表示することができ、被
測定物14の位置、姿勢を観察しやすくすることによ
り、測定の操作性を向上させることができる。
【0183】この場合、高速に画像を生成、表示するこ
とが重要な課題となる。この表面形状測定装置では、全
焦点画像における微小領域の焦点画像を、合焦状態から
求めた合焦距離に対して最も近い距離にある振幅データ
に置き換えて生成することによって、高速に全焦点画像
を生成することができるので、より自然な被測定物14
の観測が可能となり、測定の操作性を向上させることが
できる。
【0184】また、全焦点画像を生成する場合、全焦点
画像における微小領域の焦点画像を、合焦状態から求め
た合焦距離を用いてフレネル回折計算することにより、
より正確な全焦点画像の生成が可能となり、測定におけ
る被測定物14の位置、姿勢の調整が、より正確に実施
可能となるので、測定の高速化、高精度化を図ることが
できる。
【0185】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、被測定物の光
源波長の1/2を超える段差については第1の表面形状
データで受け持ち、それ以外の領域の形状測定について
は第2の表面形状データで受け持って、この両者を合成
又は比較することにより、被測定物や光学系を測定中に
移動させることなく、光源波長の1/2を超えるような
段差を含む被測定物の表面もサブフリンジオーダーで高
精度かつ容易に測定することができる。
【0186】請求項2に記載の発明は、被測定物の光源
波長の1/2を超える段差については第1の表面形状デ
ータで受け持ち、それ以外の領域の形状測定については
第2の表面形状データで受け持って、この両者を合成又
は比較することにより、被測定物や光学系を測定中に移
動させることなく、光源波長の1/2を超えるような段
差を含む被測定物の表面もサブフリンジオーダーで高精
度かつ容易に測定することができる。しかも、2次元的
な位相データを用いて合焦法の原理により被測定物の表
面形状を測定するので、2次元的な振幅データではコン
トラストが低下して合焦点はずれが検知できない場合に
も、被測定物の表面が平滑で、振幅データでは光学的に
テクスチャを観測できない場合に、被測定面の形状測定
ができる。
【0187】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の表面形状測定装置において、被測定物の位置、
姿勢を観察しやすくし、測定の操作性を向上させること
ができる。
【0188】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の表面形状測定装置において、高速に全焦点画像を生成
でき、より自然な被測定物の画像の観測が可能となる。
【0189】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の表面形状測定装置において、より正確な全焦点画像の
生成ができ、測定における被測定物の位置、姿勢の調整
がより正確に実施可能となり、また、測定の高速化、高
精度化を図ることができる。
【0190】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の表面形状測定装置において、測定分解能を光源波長の
1/2より小さく設定することにより、光源波長の1/
2を超える段差も測定することができる。
【0191】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれかの一に記載の表面形状測定装置において、反射
光の光軸方向の複数位置は、それぞれの位置の間隔が光
源の波長の1/2より小さくなるように設定しているの
で、光源波長の1/2を超える段差も測定することがで
きる。
【0192】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれかの一に記載の表面形状測定装置において、第1
と第2の表面形状データを的確に合成して、被測定物や
光学系を測定中に移動させることなく、光源波長の1/
2を超えるような段差を含む被測定物の表面もサブフリ
ンジオーダーで高精度かつ容易に測定することができ
る。
【0193】請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の
いずれかの一に記載の表面形状測定装置において、観測
する干渉縞にキャリヤ周波数を与えて、単一の干渉縞デ
ータから被測定物の反射光の振幅データ、位相データを
計算することにより、測定の高速化を図ることができ
る。
【0194】請求項10に記載の発明は、請求項1〜9
のいずれかの一に記載の表面形状測定装置において、パ
ルスの発光時間を被測定物の動きに対応して十分短くす
ることで、被測定物が光を反射する瞬間に被測定物がみ
かけ上静止した状態となり、被測定物からの反射光を安
定させて、正確に反射光の振幅データ、位相データを求
めることができるので、被測定物の動きが高速な場合に
おいても、正確に物体の動的形状を測定することができ
る。
【0195】請求項11に記載の発明は、請求項1〜1
0のいずれかの一に記載の表面形状測定装置において、
デフォーカス収差を除去して、干渉光学系の拡大倍率を
高めた測定を正確に実施することができる。
【0196】請求項12に記載の発明は、請求項1〜1
1のいずれかの一に記載の表面形状測定装置において、
光源波長の1/2より小さい測定分解能のもとで、被測
定物の大きさに応じて干渉光学系の拡大倍率を変化させ
るようにすれば、被測定物表面のより広い範囲を一度に
測定することができる。
【0197】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の表面形状測定装置において、被測定物表面のより
広い範囲を一度に測定することを容易に行なうことがで
きる。
【0198】請求項14に記載の発明は、被測定物の光
源波長の1/2を超える段差については第1の表面形状
データで受け持ち、それ以外の領域の形状測定について
は第2の表面形状データで受け持って、この両者を合成
又は比較することにより、被測定物や光学系を測定中に
移動させることなく、光源波長の1/2を超えるような
段差を含む被測定物の表面もサブフリンジオーダーで高
精度かつ容易に測定することができる。
【0199】請求項15に記載の発明は、被測定物の光
源波長の1/2を超える段差については第1の表面形状
データで受け持ち、それ以外の領域の形状測定について
は第2の表面形状データで受け持って、この両者を合成
又は比較することにより、被測定物や光学系を測定中に
移動させることなく、光源波長の1/2を超えるような
段差を含む被測定物の表面もサブフリンジオーダーで高
精度かつ容易に測定することができる。しかも、2次元
的な位相データを用いて合焦法の原理により被測定物の
表面形状を測定するので、2次元的な振幅データではコ
ントラストが低下して合焦点はずれが検知できない場合
にも、被測定物の表面が平滑で、振幅データでは光学的
にテクスチャを観測できない場合に、被測定面の形状測
定ができる。
【0200】請求項16に記載の発明は、請求項14又
は15に記載の表面形状測定方法において、被測定物の
位置、姿勢を観察しやすくし、測定の操作性を向上させ
ることができる。
【0201】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載の表面形状測定方法において、高速に全焦点画像を
生成でき、より自然な被測定物の画像の観測が可能とな
る。
【0202】請求項18に記載の発明は、請求項16に
記載の表面形状測定方法において、より正確な全焦点画
像の生成ができ、測定における被測定物の位置、姿勢の
調整がより正確に実施可能となり、また、測定の高速
化、高精度化を図ることができる。
【0203】請求項19に記載の発明は、被測定物の光
源波長の1/2を超える段差については第1の表面形状
データで受け持ち、それ以外の領域の形状測定について
は第2の表面形状データで受け持って、この両者を合成
又は比較することにより、被測定物や光学系を測定中に
移動させることなく、光源波長の1/2を超えるような
段差を含む被測定物の表面もサブフリンジオーダーで高
精度かつ容易に測定することができる。
【0204】請求項20に記載の発明は、被測定物の光
源波長の1/2を超える段差については第1の表面形状
データで受け持ち、それ以外の領域の形状測定について
は第2の表面形状データで受け持って、この両者を合成
又は比較することにより、被測定物や光学系を測定中に
移動させることなく、光源波長の1/2を超えるような
段差を含む被測定物の表面もサブフリンジオーダーで高
精度かつ容易に測定することができる。しかも、2次元
的な位相データを用いて合焦法の原理により被測定物の
表面形状を測定するので、2次元的な振幅データではコ
ントラストが低下して合焦点はずれが検知できない場合
にも、被測定物の表面が平滑で、振幅データでは光学的
にテクスチャを観測できない場合に、被測定面の形状測
定ができる。
【0205】請求項21に記載の発明は、請求項19又
は20に記載のプログラムにおいて、被測定物の位置、
姿勢を観察しやすくし、測定の操作性を向上させること
ができる。
【0206】請求項22に記載の発明は、請求項21に
記載のプログラムにおいて、高速に全焦点画像を生成で
き、より自然な被測定物の画像の観測が可能となる。
【0207】請求項23に記載の発明は、請求項21に
記載のプログラムにおいて、より正確な全焦点画像の生
成ができ、測定における被測定物の位置、姿勢の調整が
より正確に実施可能となり、また、測定の高速化、高精
度化を図ることができる。
【0208】請求項24記載の発明は、請求項19〜2
3のいずれかの一に記載の発明と同様の作用、効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態である表面形状測定装
置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】前記表面形状測定装置における光学系の位置関
係を示す説明図である。
【図3】同説明図である。
【図4】前記表面形状測定装置が行なう処理で再生距離
と合焦測度との関係を示すグラフである。
【図5】デフォーカス収差について説明する説明図であ
る。
【図6】前記表面形状測定装置を構成するコンピュータ
の電気的な接続を示すブロック図である。
【図7】コンピュータが実行する処理のフローチャート
である。
【図8】前記表面形状測定装置の他の例について概略構
成を示すブロック図である。
【図9】同ブロック図である。
【符号の説明】
1 光源 5〜9,11〜13 干渉光学系 10 撮像素子 14 被測定物 24,25,28 拡大倍率可変装置 37 記憶媒体

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物に照射する光を発する光源と、 その光の被測定物における反射光と所定の参照光との間
    で干渉縞を発生させる干渉光学系と、 この干渉縞を撮像して当該干渉縞の画像データである干
    渉縞データを出力する撮像素子と、 前記干渉縞データに基づいて前記反射光の光軸方向の複
    数位置における前記被測定物の反射光の位相を示す位相
    データ及び振幅を示す振幅データを求める光学データ検
    出手段と、 前記振幅データを用いて合焦状態を判定し、合焦法の原
    理により前記被測定物の表面形状のデータである第1の
    表面形状データを求める第1の表面形状データ作成手段
    と、 前記位相データを用いて干渉計測の原理により前記被測
    定物の表面形状のデータである第2の表面形状データを
    求める第2の表面形状データ作成手段と、 前記第1の表面形状データと前記第2の表面形状データ
    とを合成又は比較して、前記被測定物の表面形状のデー
    タである第3の表面形状データを求める合成又は比較手
    段と、を備えている表面形状測定装置。
  2. 【請求項2】 被測定物に照射する光を発する光源と、 その光の被測定物における反射光と所定の参照光との間
    で干渉縞を発生させる干渉光学系と、 この干渉縞を撮像して当該干渉縞の画像データである干
    渉縞データを出力する撮像素子と、 前記干渉縞データに基づいて前記反射光の光軸方向の複
    数位置における前記被測定物の反射光の位相を示す位相
    データを求める光学データ検出手段と、 前記位相データを用いて合焦状態を判定し、合焦法の原
    理により前記被測定物の表面形状のデータである第1の
    表面形状データを求める第1の表面形状データ作成手段
    と、 前記位相データを用いて干渉計測の原理により前記被測
    定物の表面形状のデータである第2の表面形状データを
    求める第2の表面形状データ作成手段と、 前記第1の表面形状データと前記第2の表面形状データ
    とを合成又は比較して、前記被測定物の表面形状のデー
    タである第3の表面形状データを求める合成又は比較手
    段と、を備えている表面形状測定装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の表面形状データ作成手段は、
    前記光学データ検出手段で検出した振幅データ又は位相
    データを用いて合焦状態を検出し、合焦法の原理により
    被測定物の2次元画像における全領域に焦点のあった画
    像である全焦点画像を生成して前記第1の表面形状デー
    タを求めるものである請求項1又は2に記載の表面形状
    測定装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の表面形状データ作成手段は、
    前記全焦点画像における微小領域の焦点画像を前記合焦
    状態から求めた合焦距離に対して最も近い距離にある前
    記振幅データに置き換えることにより前記第1の表面形
    状データを求めるものである請求項3に記載の表面形状
    測定装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の表面形状データ作成手段は、
    前記全焦点画像における微小領域の焦点画像を前記合焦
    状態から求めた合焦距離を用いてフレネル回折計算する
    ことにより前記第1の表面形状データを求めるものであ
    る請求項3に記載の表面形状測定装置。
  6. 【請求項6】 前記干渉光学系は、その拡大倍率の2乗
    に反比例する感度で得られる前記振幅データによる前記
    被測定物の表面形状における前記反射光の光軸方向の測
    定分解能を、前記光源の波長の1/2より小さくなるよ
    うに所定の拡大倍率に設定されている請求項1に記載の
    表面形状測定装置。
  7. 【請求項7】 前記データ検出手段は、前記反射光の光
    軸方向の複数位置を、それぞれの位置の間隔が前記光源
    の波長の1/2より小さいものとしている請求項1〜6
    のいずれかの一に記載の表面形状測定装置。
  8. 【請求項8】 前記合成又は比較手段は、前記合成とし
    て、 m×(λ/2)+δ (m:次数,λ:光源波長,δ:前記第2の表面形状デ
    ータ)における次数mを決定する処理を行うものである
    請求項1〜7のいずれかの一に記載の表面形状測定装
    置。
  9. 【請求項9】 前記光学データ検出手段は、前記位相デ
    ータ及び振幅データをキャリヤ周波数を与えた単一の前
    記干渉縞の干渉縞データから求める請求項1〜8のいず
    れかの一に記載の表面形状測定装置。
  10. 【請求項10】 前記光源は、前記被測定物にパルス光
    を照射するものである請求項1〜9のいずれかの一に記
    載の表面形状測定装置。
  11. 【請求項11】 前記変換光学系は、前記反射光及び前
    記参照光をそれぞれ球面波に変換し、前記撮像素子によ
    る干渉縞の撮像位置での前記両球面波の曲率をほぼ一致
    させて前記干渉光学系の倍率を設定している請求項1〜
    10のいずれかの一に記載の表面形状測定装置。
  12. 【請求項12】 前記干渉光学系の拡大倍率を可変する
    拡大倍率可変装置を備え、前記第1の表面形状データ作
    成手段及び前記第2の表面形状データ作成手段のうち前
    者による前記被測定物の測定分解能又は前記反射光の光
    軸方向の測定範囲のみを設定できるようにしている請求
    項1〜11のいずれかの一に記載の表面形状測定装置。
  13. 【請求項13】 前記拡大倍率可変装置は、前記撮像素
    子による前記干渉縞の撮像位置における前記反射光の曲
    率と前記参照光の曲率とがほぼ一致するよう連動させて
    曲率を変化させることにより、前記干渉光学系の倍率を
    可変としている請求項12に記載の表面形状測定装置。
  14. 【請求項14】 被測定物に光を照射したときの反射光
    と所定の参照光との間で発生させた干渉縞を撮像して当
    該干渉縞の画像データである干渉縞データを取得する撮
    像工程と、 前記干渉縞データに基づいて前記反射光の光軸方向の複
    数位置における前記被測定物の反射光の位相を示す位相
    データ及び振幅を示す振幅データを求める光学データ検
    出工程と、 前記振幅データを用いて合焦状態を判定し、合焦法の原
    理により前記被測定物の表面形状のデータである第1の
    表面形状データを求める第1の表面形状データ作成工程
    と、 前記位相データを用いて干渉計測の原理により前記被測
    定物の表面形状のデータである第2の表面形状データを
    求める第2の表面形状データ作成工程と、 前記第1の表面形状データと前記第2の表面形状データ
    とを合成又は比較して、前記被測定物の表面形状のデー
    タである第3の表面形状データを求める合成又は比較工
    程と、を含んでなる表面形状測定方法。
  15. 【請求項15】 被測定物に光を照射したときの反射光
    と所定の参照光との間で発生させた干渉縞を撮像して当
    該干渉縞の画像データである干渉縞データを取得する撮
    像工程と、 前記干渉縞データに基づいて前記反射光の光軸方向の複
    数位置における前記被測定物の反射光の位相を示す位相
    データを求める光学データ検出工程と、 前記位相データを用いて合焦状態を判定し、合焦法の原
    理により前記被測定物の表面形状のデータである第1の
    表面形状データを求める第1の表面形状データ作成工程
    と、 前記位相データを用いて干渉計測の原理により前記被測
    定物の表面形状のデータである第2の表面形状データを
    求める第2の表面形状データ作成工程と、 前記第1の表面形状データと前記第2の表面形状データ
    とを合成又は比較して、前記被測定物の表面形状のデー
    タである第3の表面形状データを求める合成又は比較工
    程と、を含んでなる表面形状測定方法。
  16. 【請求項16】 前記第1の表面形状データ作成工程
    は、前記光学データ検出手段で検出した振幅データ又は
    位相データを用いて合焦状態を検出し、合焦法の原理に
    より被測定物の2次元画像における全領域に焦点のあっ
    た画像である全焦点画像を生成して前記第1の表面形状
    データを求めるものである請求項14又は15に記載の
    表面形状測定方法。
  17. 【請求項17】 前記第1の表面形状データ作成工程
    は、前記全焦点画像における微小領域の焦点画像を前記
    合焦状態から求めた合焦距離に対して最も近い距離にあ
    る前記振幅データに置き換えることにより前記第1の表
    面形状データを求めるものである請求項16に記載の表
    面形状測定方法。
  18. 【請求項18】 前記第1の表面形状データ作成工程
    は、前記全焦点画像における微小領域の焦点画像を前記
    合焦状態から求めた合焦距離を用いてフレネル回折計算
    することにより前記第1の表面形状データを求めるもの
    である請求項16に記載の表面形状測定方法。
  19. 【請求項19】 被測定物に光を照射したときの反射光
    と所定の参照光との間で発生させた干渉縞を撮像した画
    像データである干渉縞データに基づいて前記反射光の光
    軸方向の複数位置における前記被測定物の反射光の位相
    を示す位相データ及び振幅を示す振幅データを求める光
    学データ検出処理と、 前記振幅データを用いて合焦状態を判定し、合焦法の原
    理により前記被測定物の表面形状のデータである第1の
    表面形状データを求める第1の表面形状データ作成処理
    と、 前記位相データを用いて干渉計測の原理により前記被測
    定物の表面形状のデータである第2の表面形状データを
    求める第2の表面形状データ作成処理と、 前記第1の表面形状データと前記第2の表面形状データ
    とを合成又は比較して、前記被測定物の表面形状のデー
    タである第3の表面形状データを求める合成又は比較処
    理と、をコンピュータに実行させるコンピュータに読み
    取り可能なプログラム。
  20. 【請求項20】 被測定物に光を照射したときの反射光
    と所定の参照光との間で発生させた干渉縞を撮像した画
    像データである干渉縞データに基づいて前記反射光の光
    軸方向の複数位置における前記被測定物の反射光の位相
    を示す位相データを求める光学データ検出処理と、 前記位相データを用いて合焦状態を判定し、合焦法の原
    理により前記被測定物の表面形状のデータである第1の
    表面形状データを求める第1の表面形状データ作成処理
    と、 前記位相データを用いて干渉計測の原理により前記被測
    定物の表面形状のデータである第2の表面形状データを
    求める第2の表面形状データ作成処理と、 前記第1の表面形状データと前記第2の表面形状データ
    とを合成又は比較して、前記被測定物の表面形状のデー
    タである第3の表面形状データを求める合成又は比較処
    理と、をコンピュータに実行させるコンピュータに読み
    取り可能なプログラム。
  21. 【請求項21】 前記第1の表面形状データ作成処理
    は、前記光学データ検出手段で検出した振幅データ又は
    位相データを用いて合焦状態を検出し、合焦法の原理に
    より被測定物の2次元画像における全領域に焦点のあっ
    た画像である全焦点画像を生成して前記第1の表面形状
    データを求めるものである請求項19又は20に記載の
    プログラム。
  22. 【請求項22】 前記第1の表面形状データ作成処理
    は、前記全焦点画像における微小領域の焦点画像を前記
    合焦状態から求めた合焦距離に対して最も近い距離にあ
    る前記振幅データに置き換えることにより前記第1の表
    面形状データを求めるものである請求項21に記載のプ
    ログラム。
  23. 【請求項23】 前記第1の表面形状データ作成処理
    は、前記全焦点画像における微小領域の焦点画像を前記
    合焦状態から求めた合焦距離を用いてフレネル回折計算
    することにより前記第1の表面形状データを求めるもの
    である請求項21に記載のプログラム。
  24. 【請求項24】 請求項19〜23のいずれかの一に記
    載のプログラムを記憶した記憶媒体。
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