JP2003097531A - 雌ねじおよび雄ねじ - Google Patents

雌ねじおよび雄ねじ

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JP2003097531A
JP2003097531A JP2001298203A JP2001298203A JP2003097531A JP 2003097531 A JP2003097531 A JP 2003097531A JP 2001298203 A JP2001298203 A JP 2001298203A JP 2001298203 A JP2001298203 A JP 2001298203A JP 2003097531 A JP2003097531 A JP 2003097531A
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screw
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female
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JP2001298203A
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English (en)
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Akimitsu Umemoto
明光 梅本
Tetsunori Tomiyama
哲典 富山
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピッチ、外径(内径)、谷径のいずれかが異
なる複数種類の雄ねじ(雌ねじ)に螺合可能な汎用性を
備えた雌ねじ(雄ねじ)を提供する。 【解決手段】 雌ねじ部6は、その谷径6Vが、最大外
径である雄ねじ部5W,5Mの外径5WT,5MTより
大きく、内径6Tが、最大谷径である雄ねじ部5Mの谷
径5MVと、最大外径である外径5WT,5MTの範囲
内にあり、ピッチ6Pが、最小ピッチであるピッチ5M
Pと、最大ピッチであるピッチ5WPの範囲内にあり、
この雌ねじ部6の長さ6Lは、最小ピッチ5MPより大
きく最小ピッチ5MPと最大ピッチ5WPの最小公倍数
より小さくされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピッチ、内径、外
径、谷径などが異なる複数種類のねじに螺合可能な汎用
性を備えたねじに関する。
【0002】
【従来の技術】台所の流し台、洗面所、浴室などには、
図8に示すような、給水用あるいは給湯用の水栓90が
設置されているが、これらの水栓90の吐水口91に
は、吐水圧力を和らげるための泡沫キャップ92が取り
付けられている。この泡沫キャップ92の上端内周面に
は雌ねじ部(または雄ねじ部)が形成され、この雌ねじ
部(または雄ねじ部)を吐出口91に形成された雄ねじ
部(または雌ねじ部)に螺合させることによって、泡沫
キャップ92が吐水口91に固定されている。
【0003】また、水栓90の吐水口91に取り付けら
れるものとして、泡沫キャップ92のほかに、吐水の流
れを整流する機能を有する整流キャップ、吐水の流れを
シャワー状にする機能を有するキッチンスプレー、また
浄水器や食器洗浄機に分岐切替え機能を有する分岐金具
などがあるが、いずれもねじ機構を介して水栓の吐水口
に固定されている。
【0004】水栓の吐水口のねじ部に関しては、一般的
に、ウィット系ねじ(Wねじ)、メートル系ねじ(Mね
じ)の二種類の系列が存在し、これらのねじは、ピッ
チ、ネジ山の形状、外径、谷径、有効径などが互いに異
なっている。一般に、台所用水栓の泡沫キャップにはウ
ィット系ねじ「W22山20」が用いられているが、海
外品を中心に洗面用水栓の泡沫キャップにはウィット系
ねじとメートル系ねじ「M22 P=1」が併用されて
いる。よって、施工の際に設置された水栓にはそれぞれ
の吐水口のねじ形式に適した泡沫キャップなどが装着さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図8で示した水栓90
の吐水口91に取り付けられている泡沫キャップ92な
どが経年変化などによって劣化、損傷したような場合や
新たな機能部材(浄水器、シャワーなど)を追加したい
場合、ねじ部を緩めて吐水口91から取り外し、新たな
泡沫キャップなどとの交換が行われているが、前述した
のWねじ系列のねじと、Mねじ系列のねじとの間には全
く互換性がなく、両者の違いを外観のみで判別すること
は極めて困難である。このため、市販されている泡沫キ
ャップの中から目視確認のみで選択、購入してきた泡沫
キャップ93が、水栓90の吐水口91に螺着できず、
再び販売店などに出向いて買い替えなければならないと
いうトラブルが生じている。
【0006】また、前述した、台所用水栓の泡沫キャッ
プは主として「W22山20」であり、洗面用水栓の泡
沫キャップは「W22山20」若しくは「M22 P=
1」であるという区別は必ずしも厳守されておらず、施
工場所によってはこれらが逆になっていることもあるた
め、水栓が設置されている場所から泡沫キャップのねじ
形式を判断することもできず、キャップ購入者などは混
乱に陥っている。このようなねじ形式の不適合の問題
は、泡沫キャップ以外の整流キャップ、キッチンスプレ
ーや吐水口の先端に着脱自在に取り付けが可能な浄水装
置や、或いは整流と泡沫吐水等への切り替え装置等様々
なバリエーションを持った装置についても同様に生じて
いる。
【0007】一方、交換部品として泡沫キャップや整流
キャップなどを販売している水道機材販売店などにおい
ても、それぞれのキャップ類について、ウィット系ねじ
のものと、メートル系ねじのものの二種類を在庫してお
く必要があるだけでなく、キャップ購入希望者に対し
て、その都度、両者の相違を説明し、水栓のねじ形式に
適合したキャップを判断して販売しなければならないた
め、煩雑である。また、食器洗浄機や吐水口の先端に着
脱自在に取り付けが可能な浄水装置などのメーカー側に
おいても、ねじの種類毎に取り付けアダプターを二種類
同梱する必要があるので、部品コストだけでなく管理コ
ストも大きなものとなっていた。
【0008】本発明は、水栓の泡沫キャップなどにおけ
るこのような問題を解決するためになされたものであ
り、本発明が解決しようとする課題は、ピッチ、外径
(または内径)、谷径のいずれかが異なる複数種類の雄
ねじ(または雌ねじ)に螺合可能な汎用性を備えた雄ね
じおよび雌ねじを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の雌ねじは、ピッ
チ、外径、谷径、ネジの形状のいずれかが異なる複数種
類の雄ねじに螺合可能な雌ねじであって、谷径が前記雄
ねじの最大外径より大きく、内径が前記雄ねじの最大谷
径と最大外径の範囲内にあり、ピッチが前記雄ねじの最
小ピッチと最大ピッチの範囲内にある雌ねじ部を有し、
前記雌ねじ部の長さが前記最小ピッチより大きく前記最
小ピッチと前記最大ピッチの最小公倍数より小であるこ
とを特徴とする。
【0010】このような構成とすることにより、本発明
の雌ねじを螺合対象である雄ねじに螺合させたとき、雌
ねじ部の谷径が雄ねじの最大外径より大きく、雌ねじ部
内径が雄ねじの最大谷径と最大外径の範囲内にあること
で、雌ねじ部と雄ねじのねじ山同士の係合が確保され、
雌ねじ部のピッチが雄ねじの最小ピッチと最大ピッチの
範囲内にあって、雌ねじ部の長さが前記最小ピッチより
大きく前記最小ピッチと前記最大ピッチの最小公倍数よ
り小であることで雌ねじ部のねじ山の少なくとも一部が
雄ねじのねじ山に係合した状態で軸方向に螺合移動して
いくことが可能となるので、ピッチ、外径、谷径のいず
れかが異なる複数種類の雄ねじに螺合可能な汎用性を備
えた雌ねじが得られる。
【0011】ここで、前記雌ねじ部の内径を、前記雄ね
じの最大谷径と最大外径との相加平均値より小さくする
ことにより、前記雌ねじを雄ねじに螺合させたとき、前
記雌ねじ部のねじ山と雄ねじのねじ山との係合部分の径
方向の長さが、それぞれのねじ山の高さの半分以上とな
り、いわゆる掛かり率を50%以上確保できるため、十
分な締付け力が得られる。
【0012】また、前記雌ねじ部の長さを前記雌ねじ部
のピッチの2倍以上とすることにより、前記雌ねじ部の
内周面を2周以上する程度のねじ山が形成されるため、
螺合対象である複数種類の雄ねじのピッチのバラつき範
囲が0%〜20%程度である場合に適した雌ねじが得ら
れる。
【0013】次に、本発明の雄ねじは、ピッチ、内径、
谷径、ネジの形状のいずれかが異なる複数種類の雌ねじ
に螺合可能な雄ねじであって、谷径が前記雌ねじの最小
内径より小さく、外径が前記雌ねじの最小内径と最大谷
径の範囲内にあり、ピッチが前記雌ねじの最小ピッチと
最大ピッチの範囲内にある雄ねじ部を有し、前記雄ねじ
部の長さが前記最小ピッチより大きく前記最小ピッチと
前記最大ピッチの最小公倍数より小であることを特徴と
する。
【0014】このような構成とすることにより、本発明
の雄ねじを螺合対象である雌ねじに螺合させたとき、雄
ねじ部の谷径が雌ねじの最小内径より大きく、雄ねじ部
の外径が雌ねじの最小内径と最大谷径の範囲内にあるこ
とで雄ねじ部と雌ねじのねじ山同士の係合が確保され、
雄ねじ部のピッチが雌ねじの最小ピッチと最大ピッチの
範囲内にあって、雄ねじ部の長さが最小ピッチより大き
く前記最小ピッチと前記最大ピッチの最小公倍数より小
であることで雄ねじ部のねじ山の少なくとも一部が常に
雌ねじのねじ山に係合した状態で軸方向に螺合移動して
いくことが可能となるので、ピッチ、外径、谷径のいず
れかが異なる複数種類の雌ねじに螺合可能な汎用性を備
えた雄ねじを得ることができる。
【0015】ここで、前記雄ねじ部の外径を、前記雌ね
じの最小内径と最大谷径との相加平均値より大きくする
ことにより、前記雄ねじを雌ねじに螺合させたとき、前
記雄ねじ部のねじ山と雌ねじのねじ山との係合部分の径
方向の長さが、それぞれのねじ山の高さの半分以上とな
り、いわゆる掛かり率を50%以上確保できるため、十
分な締付け力が得られる。
【0016】また、前記雄ねじ部の長さを前記雄ねじ部
のピッチの2倍以上とすることにより、前記雄ねじ部の
外周面を2周以上する程度のねじ山が形成されるため、
螺合対象である複数種類の雌ねじのピッチのバラつき範
囲が0%〜20%程度である場合に適した雄ねじを得る
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明のめねじに関する第
1実施形態である節水整流キャップを示す断面図、図2
は図1に示す節水整流キャップと吐水口との螺合状態を
示す断面図である。
【0018】図1に示すように、本実施形態の節水整流
キャップ1は水栓2の吐水口3に取り付けて使用するも
のであり、その上端部内周に、吐水口3の下端部外周に
形成された雄ねじ部5に螺合可能な雌ねじ部6が設けら
れている。
【0019】吐水口3の雄ねじ部5については、水栓2
の種類あるいはメーカーの違いによって、図2に示すよ
うに、ウイット系雄ねじ部5Wとメートル系雄ねじ部5
Mの2種類があり、これらの雄ねじ部5W,5Mは、そ
の外径5WT,5MTは同等であるが、そのピッチ5W
P,5MPおよび谷径5WV,5MVがそれぞれ互いに
異なっている。ウイット系雄ねじ部5Wは「W22山2
0」であり、メートル系雄ねじ部5Mは「M22 P=
1」である。
【0020】節水整流キャップ1の雌ねじ部6は、その
谷径6Vが、最大外径である雄ねじ部5W,5Mの外径
5WT,5MTより大きく、内径6Tが、最大谷径であ
るメートル系雄ねじ部5Mの谷径5MVと、最大外径で
ある外径5WT,5MTの範囲内にあり、ピッチ6P
が、最小ピッチであるピッチ5MPと、最大ピッチであ
るピッチ5WPの範囲内にあり、この雌ねじ部6の長さ
6Lは、最小ピッチ5MPより大きく最小ピッチ5MP
と最大ピッチ5WPの最小公倍数より小さくなるように
形成されている。すなわち、節水整流キャップ1の雌ね
じ部6には、ウイット系の「W22.438山24」に
相当するねじが形成されている。
【0021】本実施形態の節水整流キャップ1の雌ねじ
部6を、螺合対象である吐水口3の雄ねじ5に螺合させ
たとき、雌ねじ部6の谷径6Vが雄ねじ部5の最大外径
5WT,5MTより大きく、雌ねじ部6の内径6Tが雄
ねじ5の最大谷径5MVと最大外径5WT,5MTの範
囲内にあることにより、雌ねじ部6と雄ねじ5のねじ山
5m,6m同士の係合が確保され、雌ねじ部6のピッチ
6Pが雄ねじ部5の最小ピッチ5MPと最大ピッチ5W
Pの範囲内にあって、雌ねじ部6の長さが最小ピッチ5
MPより大きく最小ピッチ5MPと最大ピッチ5WPの
最小公倍数より小であることによって雌ねじ部6のねじ
山6mの一部が雄ねじ部5のねじ山5mに係合した状態
でその軸方向に移動していくことが可能である。
【0022】したがって、節水整流キャップ1の雌ねじ
部6は、ピッチ5MP,5WPおよび谷径5MV,5W
Vがそれぞれ異なる2種類の雄ねじ部5M,5Vのいず
れに対しても螺合可能である。これにより、節水整流キ
ャップ1は、吐水口3の雄ねじ部5がウイット系雄ねじ
部5Wとメートル系雄ねじ部5Mのいずれであっても支
障なく螺合、取り外し可能な汎用性を備えたものとな
る。
【0023】また、節水整流キャップ1においては、雌
ねじ部6の内径6Tを、雄ねじ部5の最大谷径5MVと
最大外径5MT,5WTとの相加平均値より小さくして
いるため、雌ねじ部6を雄ねじ部5に螺合させたとき、
雌ねじ部6のねじ山6mと雄ねじ部5のねじ山5mとの
係合部分の径方向の長さD1が、それぞれのねじ山5
m,6mの高さの半分以上となり、いわゆる掛かり率を
50%以上確保することができ、これによって十分な締
付け力が得られる。
【0024】さらに、本実施形態では、雌ねじ部6の長
さ6Lを雌ねじ部6のピッチ6Pの約3倍に相当する3
mmとすることにより、雌ねじ部6の内周面を約3周す
るねじ山6mを形成しているため、螺合対象であるウイ
ット系雄ねじ部5Wとメートル系雄ねじ部5Mとのピッ
チ5MP,5WPのバラつき範囲が0%〜20%程度あ
っても、節水整流キャップ1の着脱時の回動に支障が生
じることがなく、螺合状態も良好である。
【0025】次に、図3を参照して、本発明の第2実施
形態である雌ねじ20について説明する。雌ねじ20の
雌ねじ部21は、その谷径21Vが、最大外径である雄
ねじ23の外径23Tより大きく、雌ねじ部21の内径
21Tは、最大谷径である雄ねじ23の谷径23Vと、
最大外径である外径23Tの範囲内にあり、ピッチ21
Pが、最小ピッチである雄ねじ23のピッチ23Pと、
最大ピッチである雄ねじ22のピッチ22Pの範囲内に
あり、この雌ねじ部21の長さ21Lは、ピッチ21P
の約3倍に相当する3mmとしている。本実施形態にお
いて、雄ねじ22はウイット系ねじの「W22山20」
であり、雄ねじ23はメートル系ねじの「M22 P=
1.0」であり、雌ねじ部21には、ウイット系の「W
22.4山24」に相当するねじが形成されている。
【0026】本実施形態においては、雌ねじ部21の内
径21Tが、雄ねじ23の最大谷径23Vと最大外径2
3Tとの相加平均値より大きいので、雌ねじ部21を雄
ねじ23または雄ねじ22に螺合させたとき、雌ねじ部
21のねじ山21mと、雄ねじ22,23のねじ山22
m,23mとの係合可能部分の径方向の長さD22,D
23が、それぞれのねじ山22m,23mの高さの半分
以下となっている。このため、いわゆる掛かり率は50
%以下となっているが、節水整流キャップ1のように荷
重の小さいもので、当接して確実にねじ込まれていれ
ば、がたつきもなく螺合状態も良好であると言える。そ
の他の機能、効果などについては、第1実施形態の雌ね
じ部6と同様である。
【0027】次に、図4を参照して、本発明の第3実施
形態である雌ねじ30について説明する。雌ねじ30の
雌ねじ部31は、その谷径31Vが、最大外径である雄
ねじ33,34の外径33T,34Tより大きく、雌ね
じ部31の内径31Tは、最大谷径である雄ねじ34の
谷径34Vと、最大外径である外径33T,34Tの範
囲内にあり、ピッチ31Pが、雄ねじ33のピッチ33
Pと雄ねじ32のピッチ32Pの範囲内にあり、この雌
ねじ部31の長さ31Lは、ピッチ31Pの約5倍に相
当する5mmとしている。本実施形態において、雄ねじ
33はウイット系ねじの「W22山24」であり、雄ね
じ34はメートル系ねじの「M22 P=1.0」であ
り、雌ねじ部31には、ウイット系の「W22.3山2
5」に相当するねじが形成されている。
【0028】雌ねじ30の螺合対象である雄ねじ33,
34は、その外径33T,34Tは同等で、谷径33
V,34Vも近似し、ピッチ33P,34P同士も比較
的接近した値であるため、雌ねじ部31の長さ31Lを
比較的長くして、雌ねじ部31の内周面を約4周する程
度の長さのねじ山31m確保することが可能である。し
たがって、雄ねじ33,34との係合部分を比較的広く
確保することができ、強固な螺合状態を得ることができ
る。その他の機能、効果などについては、第1実施形態
の雌ねじ部6あるいは第2実施形態の雌ねじ30と同様
である。
【0029】第1実施形態においては、水栓2の吐水口
3に着脱可能な節水整流キャップ1の雌ねじ部6につい
て説明し、第2,3実施形態においては雌ねじ20,3
0について説明しているが、本発明はこれらに限定する
ものではないので、水栓用のキャップ類以外の雌ねじ部
材あるいはその他の分野におけるねじとして広く利用す
ることができる。
【0030】次に、図5を参照して、本発明の第4実施
形態である雌ねじ40について説明する。図5(a)は
着脱部45の内側に雌ねじ40を有する蛇口先端分岐弁
41を示す平面図、図5(b)は前記蛇口先端分岐弁4
1の正面図である。
【0031】図5に示す蛇口先端分岐弁41は、図1で
示した水栓2の吐水口3とイオン生成器(図示せず)と
を連結するために使用されるものであり、水栓2の吐水
口3に装着されている泡沫キャップを取り外し、吐水口
3に着脱部45の雌ねじ40を螺合させて締め付けるこ
とにより、蛇口先端分岐弁41全体を吐水口3に固定す
る。そして、蛇口先端分岐弁41の背面に設けられてい
る突出管42,43とイオン生成器とが通水管44を介
して連結される。
【0032】着脱部45の雌ねじ40には第1実施形態
の節水整流キャップ1の雌ねじ部6と同様のねじが形成
されているため、蛇口先端分岐弁41は、吐水口3の雄
ねじ部がウイット系雄ねじ部5Wとメートル系雄ねじ部
5Mのいずれであっても支障なく螺合、取り外し可能な
汎用性を備えている。雌ねじ40のその他の機能、効果
については節水整流キャップ1の雌ねじ部6と同様であ
る。
【0033】次に、図6,図7を参照し、本発明の第
5,第6実施形態について説明する。図6は第5実施形
態の雌ねじ50を着脱部51の内側に有するキッチンス
プレー52を示す縦断面図、図7は第6実施形態の雌ね
じ60を着脱部61の内側に有するキッチンスプレー6
2の縦断面図である。
【0034】図6,図7に示すキッチンスプレー52,
62はいずれも、図1で示した水栓2の吐水口3に取り
付けて使用するものであり、前述と同様、水栓2の吐水
口3に装着されている泡沫キャップを取り外し、吐水口
3に着脱部51,61の雌ねじ50,60を螺合させて
締め付けることにより、キッチンスプレー52,62全
体を吐水口3に固定する。本体部53,63は着脱部5
1,61を中心に傾動可能であり、吐水口3から供給さ
れた水はそれぞれ本体部51,61の底面から吐出す
る。
【0035】着脱部51,61の雌ねじ50,60には
第1実施形態の節水整流キャップ1の雌ねじ部6と同様
のねじが形成されているため、キッチンスプレー52,
62は、吐水口3の雄ねじ部がウイット系雄ねじ部5W
とメートル系雄ねじ部5Mのいずれであっても支障なく
螺合、取り外し可能な汎用性を備えている。雌ねじ5
0,60のその他の機能、効果については節水整流キャ
ップ1の雌ねじ部6と同様である。
【0036】なお、本発明の雄ねじについては上述した
雌ねじと同様の構成を雄ねじに適用して形成すれば良
く、上述と同様の機能、効果を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明により、以下に示す効果を発揮す
る。
【0038】(1)谷径が雄ねじの最大外径より大き
く、内径が前記雄ねじの最大谷径と最大外径の範囲内に
あり、ピッチが前記雄ねじの最小ピッチと最大ピッチの
範囲内にある雌ねじ部を有し、前記雌ねじ部の長さが前
記最小ピッチより大きく前記最小ピッチと前記最大ピッ
チの最小公倍数より小であることにより、ピッチ、外
径、谷径のいずれかが異なる複数種類の雄ねじに螺合可
能な汎用性を備えた雌ねじが得られる。
【0039】(2)前記雌ねじ部の内径を、前記雄ねじ
の最大谷径と最大外径との相加平均値より小さくするこ
とにより、前記雌ねじを雄ねじに螺合させたとき、ねじ
山同士の掛かり率を50%以上とすることができるた
め、十分な締付け力が得られる。
【0040】(3)前記雌ねじ部の長さを前記雌ねじ部
のピッチの2倍以上とすることにより、前記雌ねじ部の
内周面を2周以上する程度のねじ山が形成されるため、
螺合対象である複数種類の雄ねじのピッチのバラつき範
囲が0%〜20%程度である場合に適した雌ねじが得ら
れる。
【0041】(4)谷径が前記雌ねじの最小内径より小
さく、外径が前記雌ねじの最小内径と最大谷径の範囲内
にあり、ピッチが前記雌ねじの最小ピッチと最大ピッチ
の範囲内にある雄ねじ部を有し、前記雄ねじ部の長さが
前記最小ピッチより大きく前記最小ピッチと前記最大ピ
ッチの最小公倍数より小であることにより、ピッチ、外
径、谷径のいずれかが異なる複数種類の雌ねじに螺合可
能な汎用性を備えた雄ねじを得ることができる。
【0042】(5)前記雄ねじ部の外径を、前記雌ねじ
の最小内径と最大谷径との相加平均値より大きくするこ
とにより、前記雄ねじを雌ねじに螺合させたとき、ねじ
山同士の掛かり率を50%以上とすることができるた
め、十分な締付け力が得られる。
【0043】(6)前記雄ねじ部の長さを前記雄ねじ部
のピッチの2倍以上とすることにより、前記雄ねじ部の
外周面を2周以上する程度のねじ山が形成されるため、
螺合対象である複数種類の雌ねじのピッチのバラつき範
囲が0%〜20%程度である場合に適した雄ねじを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態である節水整流キャッ
プを示す断面図である。
【図2】 図1に示す節水整流キャップと吐水口との螺
合状態を示す断面図である。
【図3】 本発明の第2実施形態である節水整流キャッ
プと吐水口との螺合状態を示す断面図である。
【図4】 本発明の第3実施形態である節水整流キャッ
プと吐水口との螺合状態を示す断面図である。
【図5】 (a)は本発明の第4実施形態である雌ねじ
を備えた蛇口先端分岐弁の平面図であり、(b)は蛇口
先端分岐弁の正面図である。
【図6】 本発明の第5実施形態である雌ねじを備えた
キッチンスプレーの縦断面図である。
【図7】 本発明の第6実施形態である雌ねじを備えた
キッチンスプレーの縦断面図である。
【図8】 従来の水栓および節水整流キャップを示す側
面図である。
【符号の説明】
1 節水整流キャップ 2 水栓 3 吐水口 5 雄ねじ部 6,21,31 雌ねじ部 5W ウイット系雄ねじ部 5M メートル系雄ねじ部 5WT,5MT,23T,33T,34T 外径 5WP,5MP,21P,22P,23P,31P,3
3P,34P ピッチ5WV,5MV,6V,21V,
23V,33V,34V 谷径 6T,21T 内径 5m,6m,21m,22m,23m ねじ山 6L,21L,31L 長さ D1,D22,D23 係合部分の径方向の長さ 20,30,40,50,60 雌ねじ 22,23,33,34 雄ねじ 41 蛇口先端分岐弁 42,43 突出管 44 通水管 45,51,61 着脱部 52,62 キッチンスプレー 53,63 本体部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピッチ、外径、谷径、ネジの形状のいず
    れかが異なる複数種類の雄ねじに螺合可能な雌ねじであ
    って、谷径が前記雄ねじの最大外径より大きく、内径が
    前記雄ねじの最大谷径と最大外径の範囲内にあり、ピッ
    チが前記雄ねじの最小ピッチと最大ピッチの範囲内にあ
    る雌ねじ部を有し、前記雌ねじ部の長さが前記最小ピッ
    チより大きく前記最小ピッチと前記最大ピッチの最小公
    倍数より小であることを特徴とする雌ねじ。
  2. 【請求項2】 ピッチ、内径、谷径、ネジの形状のいず
    れかが異なる複数種類の雌ねじに螺合可能な雄ねじであ
    って、谷径が前記雌ねじの最小内径より小さく、外径が
    前記雌ねじの最小内径と最大谷径の範囲内にあり、ピッ
    チが前記雌ねじの最小ピッチと最大ピッチの範囲内にあ
    る雄ねじ部を有し、前記雄ねじ部の長さが前記最小ピッ
    チより大きく前記最小ピッチと前記最大ピッチの最小公
    倍数より小であることを特徴とする雄ねじ。
  3. 【請求項3】 前記雌ねじ部の内径が、前記雄ねじの最
    大谷径と最大外径との相加平均値より小さい請求項1記
    載の雌ねじ。
  4. 【請求項4】 前記雄ねじ部の外径が、前記雌ねじの最
    小内径と最大谷径との相加平均値より大きい請求項2記
    載の雄ねじ。
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