JP2003096444A - 輝尽性蛍光体、前記輝尽性蛍光体の製造方法及び放射線画像変換パネル - Google Patents

輝尽性蛍光体、前記輝尽性蛍光体の製造方法及び放射線画像変換パネル

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JP2003096444A
JP2003096444A JP2001293649A JP2001293649A JP2003096444A JP 2003096444 A JP2003096444 A JP 2003096444A JP 2001293649 A JP2001293649 A JP 2001293649A JP 2001293649 A JP2001293649 A JP 2001293649A JP 2003096444 A JP2003096444 A JP 2003096444A
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alkaline earth
aqueous solution
earth metal
rare earth
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Hideaki Wakamatsu
秀明 若松
Hiroyuki Nabeta
博之 鍋田
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輝度、鮮鋭性に優れた輝尽性蛍光体、輝尽性
蛍光体の製造方法及び放射線画像変換パネルを提供す
る。 【解決手段】 下記の工程(a)及び(b)を有するこ
とを特徴とする希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲ
ン化物輝尽性蛍光体の製造方法。 (a)希土類ハロゲン化物水溶液とバリウムを含むアル
カリ土類金属ハロゲン化物水溶液とを含有する水溶液
に、無機弗化物水溶液を添加して反応させ、無機弗化物
水溶液の添加開始〜経時t1までの平均添加速度aと経
時t1〜添加終了時t2までの平均添加速度bとの関係
がa≦b、バリウム濃度が3.3モル/L以上に調製
し、輝尽性蛍光体前駆体の沈殿物を得る工程、(b)該
反応溶液から溶媒を除去する工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輝尽性蛍光体、前
記輝尽性蛍光体の製造方法及び放射線画像変換パネルに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の放射線写真法に代わる有効な診断
手段として、特開昭55−12145号等に記載の輝尽
性蛍光体を用いる放射線画像記録再生方法が知られてい
る。この方法は、輝尽性蛍光体を含有する放射線画像変
換パネル(蓄積性蛍光体シートとも呼ばれる)を利用す
るもので、被写体を透過した、又は被検体から発せられ
た放射線を輝尽性蛍光体に吸収させ、可視光線、紫外線
などの電磁波(励起光と言う)で時系列的に輝尽性蛍光
体を励起して、蓄積されている放射線エネルギーを蛍光
(輝尽発光光と言う)として放射させ、この蛍光を光電
的に読みとって電気信号を得、得られた電気信号に基づ
いて被写体又は被検体の放射線画像を可視画像として再
生するものである。読取り後の変換パネルは、残存画像
の消去が行われ、次の撮影に供される。
【0003】この方法によれば、放射線写真フィルムと
増感紙とを組み合わせて用いる放射線写真法に比して、
遙かに少ない被爆線量で情報量の豊富な放射線画像が得
られる利点がある。又、放射線写真法では撮影毎にフィ
ルムを消費するのに対して、放射線画像変換パネルは繰
り返し使用されるので、資源保護や経済効率の面からも
有利である。
【0004】放射線画像変換パネルは、支持体とその表
面に設けられた輝尽性蛍光体層、又は自己支持性の輝尽
性蛍光体層のみから成り、輝尽性蛍光体層は通常輝尽性
蛍光体とこれを分散支持する結合材から成るものと、蒸
着法や焼結法によって形成される輝尽性蛍光体の凝集体
のみから構成されるものがある。又、該凝集体の間隙に
高分子物質が含浸されているものも知られている。更
に、輝尽性蛍光体層の支持体側とは反対側の表面には、
通常、ポリマーフィルムや無機物の蒸着膜から成る保護
膜が設けられる。
【0005】輝尽性蛍光体としては、通常、400〜9
00nmの範囲にある励起光によって、波長300nm
〜500nmの範囲にある輝尽発光を示すものが一般的
に利用され、特開昭55−12145号、同55−16
0078号、同56−74175号、同56−1167
77号、同57−23673号、同57−23675
号、同58−206678号、同59−27289号、
同59−27980号、同59−56479号、同59
−56480号等に記載の希土類元素付活アルカリ土類
金属弗化ハロゲン化物系蛍光体;特開昭59−7520
0号、同60−84381号、同60−106752
号、同60−166379号、同60−221483
号、同60−228592号、同60−228593
号、同61−23679号、同61−120882号、
同61−120883号、同61−120885号、同
61−235486号、同61−235487号等に記
載の2価のユーロピウム付活アルカリ土類金属弗化ハロ
ゲン化物系蛍光体;特開昭55−12144号に記載の
希土類元素付活オキシハロゲン化物蛍光体;特開昭58
−69281号に記載のセリウム付活3価金属オキシハ
ロゲン化物蛍光体;特開昭60−70484号に記載の
ビスマス付活アルカリ金属ハロゲン化物蛍光体;特開昭
60−141783号、同60−157100号等に記
載の2価のユーロピウム付活アルカリ土類金属ハロ燐酸
塩蛍光体;特開昭60−157099号に記載の2価の
ユーロピウム付活アルカリ土類金属ハロ硼酸塩蛍光体;
特開昭60−217354号に記載の2価のユーロピウ
ム付活アルカリ土類金属水素化ハロゲン化物蛍光体;特
開昭61−21173号、同61−21182号等に記
載のセリウム付活希土類複合ハロゲン化物蛍光体;特開
昭61−40390号に記載のセリウム付活希土類ハロ
燐酸塩蛍光体;特開昭60−78151号に記載の2価
のユーロピウム付活ハロゲン化セリウム・ルビジウム蛍
光体;特開昭60−78151号に記載の2価のユーロ
ピウム付活複合ハロゲン化物蛍光体等が挙げられ、中で
も、沃素を含有する2価のユーロピウム付活アルカリ土
類金属弗化ハロゲン化物蛍光体、沃素を含有する希土類
元素付活オキシハロゲン化物蛍光体及び沃素を含有する
ビスマス付活アルカリ金属ハロゲン化物蛍光体等が知ら
れているが、依然、高輝度の輝尽性蛍光体が要求されて
いる。
【0006】又、輝尽性蛍光体を利用する放射線画像変
換方法の利用が進むにつれて、得られる放射線画像の画
質の向上、例えば鮮鋭性の向上や粒状性の向上が更に求
められるようになって来た。
【0007】先に記載の輝尽性蛍光体の製造方法は、固
相法あるいは焼結法と呼ばれる方法で、焼成後の粉砕が
必須であり、感度、画像性能に影響する粒子形状の制御
が困難であるという問題を有する。放射線画像の画質向
上の手段の中で、輝尽性蛍光体の微粒子化と微粒子化さ
れた輝尽性蛍光体の粒径を揃えること、即ち、粒径分布
を狭くすることが有効である。
【0008】特開平7−233369号、同9−291
278号等で開示されている液相からの輝尽性蛍光体の
製造法は、蛍光体原料溶液の濃度を調整して微粒子状の
輝尽性蛍光体前駆体を得る方法であり、粒径分布の揃っ
た輝尽性蛍光体粉末の製造法として有効である。又、放
射線被爆量の低減という観点から、希土類付活アルカリ
土類金属弗化ハロゲン化物輝尽性蛍光体の内、沃素含有
量が高いものが好ましいことが知られている。これは、
臭素に比べて沃素がX線吸収率が高いためである。
【0009】上記の様に液相で製造されるアルカリ土類
金属弗化沃化物系輝尽性蛍光体は、輝度、粒状性の点で
有利であるが、液相にて前駆体結晶を得る場合、以下の
様な問題を持っている。即ち、特開平10−88125
号、同9−291278号の記載に見られるように、
(a)沃化バリウムを水あるいは有機溶媒に溶解し、こ
の液を攪拌しながら無機弗化物の溶液を添加する、
(b)弗化アンモニウムを水に溶解し、この液を攪拌し
ながら沃化バリウムの溶液を添加する、方法が有効であ
る。
【0010】しかし、(a)の方法では、溶液中に過剰
の沃化バリウムを存在させておく必要があり、そのため
投入した沃化バリウムと固液分離後に得られる弗化沃化
バリウムの化学量論比は0.4前後と小さい値であるこ
とが多い。つまり、投入した沃化バリウムに対し、アル
カリ土類金属弗化沃化物系輝尽性蛍光体の収率は40%
程度であることが多い。
【0011】又、(b)の方法でも、無機弗化物に対し
て過剰の沃化バリウムを必要とし、収率が低い。このよ
うに、弗化沃化バリウムの液相合成は収率が低く、生産
性が悪いという問題を有している。収率を上げるために
母液中の沃化バリウム濃度を下げると粒子の肥大化を招
き、これは画質特性上好ましくない。
【0012】希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン
化物輝尽性蛍光体、特にアルカリ土類金属弗化沃化物系
輝尽性蛍光体の収率を上げる試みとしては、特開平11
−29324号に、反応母液の濃度と弗素源を添加した
後、濃縮することにより基本組成式BaFI:xLn
(Ln:Ce、Pr、Sm、Eu、Gd、Tb、Tm及
びYbから選ばれる少なくとも1種の希土類元素、xは
0<x≦0.1の数値を表す)で示される希土類元素含
有角状弗化沃化バリウム結晶を得る方法が開示されてい
る。
【0013】しかし、本発明者らが追試を行った結果、
記載通りBaFI角状結晶は生成したものの、自然蒸発
による濃縮を用いるため著しく生産性が低く、工業的に
は現実的ではないことが判った。又、得られる角状結晶
も粒径が大きく、かつ粒径分布が広いため画像特性が悪
く、実用に供することが出来ないことが判った。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、輝
度、鮮鋭性に優れた輝尽性蛍光体、前記蛍光体を高収率
で製造する輝尽性蛍光体の製造方法及び放射線画像変換
パネルを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
の構成1〜8によって達成された。
【0016】1.前記一般式(1)で表わされる酸素導
入希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物輝尽性
蛍光体の製造方法において、下記の工程(a)及び
(b)を有することを特徴とする希土類付活アルカリ土
類金属弗化ハロゲン化物輝尽性蛍光体の製造方法。
【0017】(a)希土類ハロゲン化物水溶液と、アル
カリ土類金属として少なくともバリウムを含むアルカリ
土類金属ハロゲン化物水溶液とを含有する水溶液に、無
機弗化物水溶液を添加して反応させ、該無機弗化物水溶
液の添加開始〜経時t1までの平均添加速度aと該経時
t1〜添加終了時t2までの平均添加速度bとの関係
が、a≦bとなるように添加し、得られた反応溶液中の
バリウム濃度が3.3モル/L以上になるように調製
し、輝尽性蛍光体前駆体の沈殿物を得る工程、(b)該
反応溶液から溶媒を除去する工程。
【0018】2.アルカリ土類金属ハロゲン化物水溶液
として、バリウムハロゲン化物水溶液を用いることを特
徴とする前記1に記載の希土類付活アルカリ土類金属弗
化ハロゲン化物輝尽性蛍光体の製造方法。
【0019】3.溶媒除去後の反応溶液の質量が溶媒除
去前の該反応溶液の質量に対して0.97以下であるこ
とを特徴とする前記1または2に記載の希土類付活アル
カリ土類金属弗化ハロゲン化物輝尽性蛍光体の製造方
法。
【0020】4.反応溶液から溶媒を蒸発させる工程を
有することを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記
載の希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物輝尽
性蛍光体の製造方法。
【0021】5.溶媒を除去する方法が乾燥気体を通気
させる方法であることを特徴とする前記1〜4のいずれ
か1項に記載の希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲ
ン化物輝尽性蛍光体の製造方法。
【0022】6.溶媒除去の作業中、溶液が濡れ壁を形
成することを特徴とする前記1〜5のいずれか1項に記
載の希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物輝尽
性蛍光体の製造方法。
【0023】7.前記1〜6のいずれか1項に記載の製
造方法によって製造されたことを特徴とする希土類付活
アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物輝尽性蛍光体。
【0024】8.輝尽性蛍光体を含む蛍光体層を有する
放射線画像変換パネルにおいて、前記7に記載の希土類
付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物輝尽性蛍光体を
含むことを特徴とする放射線画像変換パネル。
【0025】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物輝尽性蛍
光体の製造方法の代表的な態様を以下に詳しく説明す
る。
【0026】液相法による輝尽性蛍光体前駆体製造につ
いては、特開平10−140148号に記載された前駆
体製造方法、特開平10−147778号に記載された
前駆体製造装置が好ましく利用できる。ここで輝尽性蛍
光体前駆体とは、前記一般式(1)で表される化合物が
600℃以上の高温を経ていない状態を示し、本発明に
係る輝尽性蛍光体前駆体は、輝尽発光性や瞬時発光性を
殆ど示さない。
【0027】本発明では以下の液相合成法により前駆体
を得ることが好ましい。前記一般式(I)で示される希
土類付活アルカリ土類金属弗化沃化物系輝尽性蛍光体の
製造は、粒子形状の制御が難しい固相法ではなく、粒径
の制御が容易である液相法により行うことが好ましい。
特に、下記の液相合成法により輝尽性蛍光体を得ること
が好ましい。
【0028】(製造法)BaI2とLnのハロゲン化物
を含み、前記一般式(I)のxが0でない場合には、更
にM2のハロゲン化物を、yが0でない場合はBaBr2
を、そしてM1のハロゲン化物を含み、それらが溶解し
た後、BaI2濃度が3モル/L以上、好ましくは、
3.3モル/L以上、更に好ましくは3.5モル/L以
上の溶液を調製する工程;上記溶液を50℃以上、好ま
しくは80℃以上の温度に維持しながら、これに濃度5
モル/L以上、好ましくは8モル/L以上の無機弗化物
(弗化アンモニウムまたは、アルカリ金属の弗化物)の
溶液を多段階に分けて、添加開始〜経時t1までの平均
添加速度aと該経時t1〜添加終了時t2までの平均添
加速度bとの関係が、a≦bとなるように添加すること
により希土類付活アルカリ土類金属弗化沃化物系輝尽性
蛍光体前駆体結晶の沈澱物を得る工程;(ここで、本発
明の製造方法においては、経時t1以降の無機弗化物水
溶液の添加速度は何回変更しても構わない。また、すべ
ての段階の添加速度は定速でもよく、また変速してもよ
い。) 上記無機弗化物を添加しつつ、または、添加終了後、反
応液から溶媒を除去する工程;上記前駆体結晶沈澱物を
反応液から分離する工程;そして、分離した前駆体結晶
沈澱物を焼結を避けながら焼成する工程を含む製造方法
である。
【0029】尚、本発明に係る輝尽性蛍光体粒子(結
晶)は、平均粒径が1μm〜10μmに調整し、且つ、
単分散性のものが好ましく、更に好ましくは、平均粒径
が1μm〜5μm、平均粒径の分布(%)が20%以下
のものであり、特に好ましくは、平均粒径が1μm〜3
μm、平均粒径の分布が15%以下のものである。
【0030】ここで、平均粒径は、輝尽性蛍光体粒子
(結晶)の電子顕微鏡写真より無作為に粒子200個を
選び、球換算の体積粒子径で平均を求めたものである。
【0031】以下に輝尽性蛍光体の製造法の詳細につい
て説明する。 (前駆体結晶の沈澱物の調製、輝尽性蛍光体の作製)最
初に、水系媒体中を用いて弗素化合物以外の原料化合物
を溶解させる。即ち、バリウムハロゲン化物と前記一般
式(1)に記載のLnから選択される希土類元素のハロ
ゲン化物、そして必要により更にM2のハロゲン化物、
そして更にM1のハロゲン化物を水系媒体中に入れ、充
分に混合し、溶解させて、それらが溶解した水溶液を調
製する。
【0032】本発明に係るバリウムハロゲン化物として
は、BaCl2、BaBr2、BaI 2が好ましく用いら
れるが、中でも、BaI2が好ましく用いられる。
【0033】ここで、反応液中のバリウム濃度とは、反
応液中で解離しているバリウムイオン及び未解離のバリ
ウム元素の両方の形態を合わせた濃度である。本発明に
おいては、反応溶液中のバリウム濃度の検出は、ICP
−AES(誘導結合高周波プラズマ発光分光分析装置)
により行う。
【0034】本発明に記載の効果を与える輝尽性蛍光体
粒子を得るためには、請求項1に記載のように輝尽性蛍
光体前駆体の沈殿物調製の時に、反応液中のバリウム濃
度が3.3モル/L以上になるように調整することが必
須であるが、好ましくは、3.5モル/L以上に調整す
ることであり、特に好ましくは、3.5モル/L〜5.
0モル/Lの範囲に調整することである。但し、反応液
中のバリウム濃度は反応開始時から必ずしも3.3モル
/L以上に調整する必要はなく、反応終了後、反応溶液
から溶媒を除去する前に3.3モル/L以上に調整され
ていればよい。
【0035】この時、バリウム濃度が3.3モル/L未
満であると、所望の組成の前駆体が得られないか、得ら
れても粒子が肥大化する。よって、バリウム濃度は適切
に選択する必要があり、本発明者らの検討の結果、3.
3モル/L以上で微細な前駆体粒子を形成することがで
きることが判った。
【0036】また、例えば、バリウムハロゲン化物とし
て、BaI2を用いる場合には、反応液中のBaI2濃度
が3.3モル/L以上になるように調整、好ましくは、
3.5モル/L以上、特に好ましくは、3.5モル/L
〜5.0モル/Lの範囲になるように、BaI2濃度と
水系溶媒との量比を調整しておくこと等が反応液中のバ
リウム濃度を3.3モル/L以上になるように調整する
一態様として挙げることが出きる。
【0037】この時、所望により少量の酸、アンモニ
ア、アルコール、水溶性高分子ポリマー、水不溶性金属
酸化物微粒子粉体などを添加してもよい。BaI2の溶
解度が著しく低下しない範囲で低級アルコール(メタノ
ール、エタノール等)を適当量添加しておくのも好まし
い態様である。この水溶液(反応母液)は50℃に維持
される。
【0038】次に、この50℃に維持され、撹拌されて
いる水溶液に、無機弗化物(弗化アンモニウム、アルカ
リ金属の弗化物など)の水溶液をポンプ付きのパイプ等
を用いて注入する。この注入は、撹拌が特に激しく実施
されている領域部分に行うのが好ましい。この無機弗化
物水溶液の反応母液への注入によって、前記一般式
(I)に該当する希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロ
ゲン化物系蛍光体前駆体結晶が沈澱する。
【0039】次に反応液から溶媒を除去する。溶媒を除
去する時期は特に問わない。無機弗化物溶液の添加開始
から、固液分離する迄の間であれば何時でもよい。最も
好ましいのは無機弗化物溶液を添加し終えた直後から除
去を始める態様である。
【0040】溶媒の除去量は、除去前と除去後の質量比
で2%以上が好ましい。これ以下では結晶が好ましい組
成に成りきらない場合がある。そのため除去量は2質量
%以上が好ましく、更に好ましくは、5質量%以上であ
り、特に好ましくは、5質量%〜20質量%である。
【0041】溶媒の除去に要する時間は、生産性に大き
く影響するばかりでなく、粒子の形状、粒径分布も溶媒
の除去方法に影響されるので、除去方法は適切に選択す
る必要がある。一般的に、溶媒の除去に際しては、溶液
を加熱し、溶媒を蒸発する方法が選択される。本発明に
おいても、この方法は有用である。溶媒の除去により、
意図した組成の前駆体を得ることができる。
【0042】更に、生産性を上げるため、又、粒子形状
を適切に保つため、他の溶媒除去方法を併用することが
好ましい。併用する溶媒の除去方法は特に問わない。逆
浸透膜などの分離膜を用いる方法を選択することも可能
である。本発明では生産性の面から、以下の除去方法を
選択することが好ましい。
【0043】(a)乾燥気体を通気 反応容器を密閉型とし、少なくとも2箇所以上の気体が
通過できる孔を設け、そこから乾燥気体を通気する。気
体の種類は任意に選ぶことができるが、安全性の面か
ら、空気、窒素が好ましい。また、乾燥気体の乾燥と
は、気体中の水分含有量が0.1質量%以下に調整され
ているものが好ましく、具体的には、乾燥空気、乾燥窒
素が好ましく用いられる。
【0044】反応容器に乾燥気体を通気すると、通気す
る気体の飽和水蒸気量に依存して溶媒が気体に同伴、除
去される。反応容器の空隙部分に通気する方法の他、液
相中に気体を気泡として噴出させ、気泡中に溶媒を吸収
させる方法も、又、有効である。
【0045】(b)減圧 減圧にすることで溶媒の蒸気圧は低下する。蒸気圧降下
により効率的に溶媒を除去することができる。減圧度と
しては溶媒の種類により適宜選択することができる。溶
媒が水の場合、86,450Pa以下が好ましい。
【0046】(c)液膜 蒸発面積を拡大することにより溶媒の除去を効率的に行
うことができる。本発明のように、一定容積の反応容器
を用いて加熱、攪拌し、反応を行わせる場合、加熱方法
としては、加熱手段を液体中に浸漬するか、容器の外側
に加熱手段を装着する方法が一般的である。該方法によ
ると、伝熱面積は液体と加熱手段が接触する部分に限定
され、溶媒除去に伴い伝熱面積が減少し、よって、溶媒
除去に要する時間が長くなる。これを防ぐため、ポンプ
又は攪拌機を用いて反応容器の壁面に散布し、伝熱面積
を増大させる方法が有効である。
【0047】このように反応容器壁面に液体を散布し、
液膜を形成する方法は“濡れ壁”として知られている。
濡れ壁の形成方法としては、ポンプを用いる方法の他、
特開平6−335627号、同11−235522号に
記載の攪拌機を用いる方法が挙げられる。
【0048】これらの方法は単独のみならず、組み合わ
せて用いても構わない。液膜を形成する方法と容器内を
減圧にする方法の組合せ、液膜を形成する方法と乾燥気
体を通気する方法の組合せ等が有効である。特に前者が
好ましく、特開平6−335627号に記載の方法が好
ましく用いられる。
【0049】次に、上記の蛍光体前駆体結晶を、濾過、
遠心分離などにより溶液から分離し、メタノール等で充
分に洗浄し、乾燥する。この乾燥蛍光体前駆体結晶に、
アルミナ微粉末、シリカ微粉末などの焼結防止剤を添
加、混合し、結晶表面に焼結防止剤微粉末を均一に付着
させる。尚、焼成条件を選ぶことにより焼結防止剤の添
加を省略することも可能である。
【0050】次に、蛍光体前駆体の結晶を、石英ポー
ト、アルミナ坩堝、石英坩堝などの耐熱性容器に充填
し、電気炉の炉心に入れて焼結を避けながら焼成を行
う。焼成温度は400〜1,300℃の範囲が適当であ
り、500〜1,000℃の範囲が好ましい。焼成時間
は、蛍光体原料混合物の充填量、焼成温度及び炉からの
取出し温度などによっても異なるが、一般には0.5〜
12時間が適当である。
【0051】焼成雰囲気としては、窒素ガス雰囲気、ア
ルゴンガス雰囲気等の中性雰囲気、あるいは少量の水素
ガスを含有する窒素ガス雰囲気、一酸化炭素を含有する
二酸化炭素雰囲気などの弱還元性雰囲気、あるいは微量
酸素導入雰囲気が利用される。焼成方法については、特
開2000−8034号に記載の方法が好ましく用いら
れる。
【0052】上記の焼成によって目的の希土類付活アル
カリ土類金属弗化ハロゲン化物輝尽性蛍光体が得られ
る。
【0053】上記記載の本発明の希土類付活アルカリ土
類金属弗化ハロゲン化物輝尽性蛍光体を少なくとも蛍光
体層に含有する、本発明の放射線画像変換パネルの構成
について説明する。
【0054】本発明の放射線画像変換パネルに用いられ
る支持体としては各種高分子材料が用いられる。特に情
報記録材料としての取り扱い上可撓性のあるシートある
いはウェブに加工できるものが好適であり、この点から
いえばセルロースアセテートフィルム、ポリエステルフ
ィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエ
チレンナフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポ
リイミドフィルム、トリアセテートフィルム、ポリカー
ボネートフィルム等のプラスチックフィルムが好まし
い。
【0055】また、これら支持体の層厚は用いる支持体
の材質等によって異なるが、一般的には80μm〜10
00μmであり、取り扱い上の点から、さらに好ましく
は80μm〜500μmである。これらの支持体の表面
は滑面であってもよいし、輝尽性蛍光体層との接着性を
向上させる目的でマット面としてもよい。
【0056】さらに、これら支持体は、輝尽性蛍光体層
との接着性を向上させる目的で輝尽性蛍光体層が設けら
れる面に下引層を設けてもよい。
【0057】本発明に用いられる下引き層では、架橋剤
により架橋できる高分子樹脂と架橋剤とを含有している
ことが好ましい。
【0058】下引き層で用いることのできる高分子樹脂
としては、特に制限はないが、例えば、ポリウレタン、
ポリエステル、塩化ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、ブタジエ
ン−アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリ
ビニルブチラール、セルロース誘導体(ニトロセルロー
ス等)、スチレン−ブタジエン共重合体、各種の合成ゴ
ム系樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、
メラミン樹脂、フェノキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリ
ル系樹脂、尿素ホルムアミド樹脂等が挙げられる。なか
でもポリウレタン、ポリエステル、塩化ビニル系共重合
体、ポリビニールブチラール、ニトロセルロース等を挙
げることができ、請求項2に係る発明では、下引き層で
用いる高分子樹脂の平均ガラス転移点温度(Tg)が2
5℃以上であることが特徴の1つであり、好ましくは2
5〜200℃のTgを有する高分子樹脂を用いることで
ある。
【0059】本発明に係る下引き層で用いることのでき
る架橋剤としては、特に制限はなく、例えば、多官能イ
ソシアネート及びその誘導体、メラミン及びその誘導
体、アミノ樹脂及びその誘導体等を挙げることができる
が、架橋剤として多官能イソシアネート化合物を用いる
ことが好ましく、例えば、日本ポリウレタン社製のコロ
ネートHX、コロネート3041等が挙げられる。
【0060】本発明に係る下引き層は、例えば、以下に
示す方法により支持体上に形成することができる。
【0061】まず、上記記載の高分子樹脂と架橋剤を適
当な溶剤、例えば後述の輝尽性蛍光層塗布液の調製で用
いる溶剤に添加し、これを充分に混合して下引き層塗布
液を調製する。
【0062】架橋剤の使用量は、目的とする放射線画像
変換パネルの特性、輝尽性蛍光体層及び支持体に用いる
材料の種類、下引き層で用いる高分子樹脂の種類等によ
り異なるが、輝尽性蛍光体層の支持体に対する接着強度
の維持を考慮すれば、高分子樹脂に対して、50質量%
以下の比率で添加することが好ましく、特には、15〜
50質量%であることが好ましい。
【0063】下引き層の膜厚は、目的とする放射線画像
変換パネルの特性、輝尽性蛍光体層及び支持体に用いる
材料の種類、下引き層で用いる高分子樹脂及び架橋剤の
種類等により異なるが、一般には3〜50μmであるこ
とが好ましく、特には、5〜40μmであることが好ま
しい。
【0064】本発明において、蛍光体層に用いられる結
合剤の例としては、ゼラチン等の蛋白質、デキストラン
等のポリサッカライド、またはアラビアゴムのような天
然高分子物質;および、ポリビニルブチラール、ポリ酢
酸ビニル、ニトロセルロース、エチルセルロース、塩化
ビニリデン・塩化ビニルコポリマー、ポリアルキル(メ
タ)アクリレート、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリマ
ー、ポリウレタン、セルロースアセテートブチレート、
ポリビニルアルコール、線状ポリエステルなどのような
合成高分子物質などにより代表される結合剤を挙げるこ
とができるが、結合剤が熱可塑性エラストマーを主成分
とする樹脂であることが好ましく、熱可塑性エラストマ
ーとしては、例えば、上記にも記載のポリスチレン系熱
可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラス
トマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエ
ステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性
エラストマー、ポリブタジェン系熱可塑性エラストマ
ー、エチレン酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリ
塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、天然ゴム系熱可塑
性エラストマー、フッ素ゴム系熱可塑性エラストマー、
ポリイソプレン系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエ
チレン系熱可塑性エラストマー、スチレン−ブタジエン
ゴム及びシリコンゴム系熱可塑性エラストマー等が挙げ
られる。これらのうち、ポリウレタン系熱可塑性エラス
トマー及びポリエステル系熱可塑性エラストマーは、蛍
光体との結合力が強いため分散性が良好であり、また延
性にも富み、放射線増感スクリーンの対屈曲性が良好と
なるので好ましい。なお、これらの結合剤は、架橋剤に
より架橋されたものでも良い。
【0065】塗布液における結合剤と輝尽性蛍光体との
混合比は、目的とする放射線画像変換パネルのヘイズ率
の設定値によって異なるが、蛍光体に対し1〜20質量
部が好ましく、さらには2〜10質量部がより好まし
い。
【0066】塗布型の蛍光体層を有する放射線画像変換
パネルに設ける保護層としては、ASTMD−1003
に記載の方法により測定したヘイズ率が、5%以上60
%未満の励起光吸収層を備えたポリエステルフィルム、
ポリメタクリレートフィルム、ニトロセルロースフィル
ム、セルロースアセテートフィルム等が使用できるが、
ポリエチレンテレフタレートフィルムやポリエチレンナ
フタレートフィルム等の延伸加工されたフィルムが、透
明性、強さの面で保護層として好ましく、更には、これ
らのポリエチレンテレフタレートフィルムやポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に金属酸化物、窒化珪素な
どの薄膜を蒸着した蒸着フィルムが防湿性の面からより
好ましい。
【0067】保護層で用いるフィルムのヘイズ率は、使
用する樹脂フィルムのヘイズ率を選択することで容易に
調整でき、また任意のヘイズ率を有する樹脂フィルムは
工業的に容易に入手することができる。放射線画像変換
パネルの保護フィルムとしては、光学的に透明度の非常
に高いものが想定されている。そのような透明度の高い
保護フィルム材料として、ヘイズ値が2〜3%の範囲に
ある各種のプラスチックフィルムが市販されている。本
発明の効果を得るために好ましいヘイズ率としては5%
以上60%未満であり、さらに好ましくは10%以上5
0%未満である。ヘイズ率が5%未満では、画像ムラや
線状ノイズを解消する効果が低く、また60%以上では
鮮鋭性の向上効果が損なわれ、好ましくない。
【0068】本発明に係る保護層で用いるフィルムは、
必要とされる防湿性にあわせて、樹脂フィルムや樹脂フ
ィルムに金属酸化物などを蒸着した蒸着フィルムを複数
枚積層することで最適な防湿性とすることができ、輝尽
性蛍光体の吸湿劣化防止を考慮して、透湿度は少なくと
も5.0g/m2・day以下であることが好ましい。
樹脂フィルムの積層方法としては、特に制限はなく、公
知のいずれの方法を用いても良い。
【0069】また、積層された樹脂フィルム間に励起光
吸収層を設けることによって、励起光吸収層が物理的な
衝撃や化学的な変質から保護され安定したプレート性能
が長期間維持でき好ましい。また、励起光吸収層は複数
箇所設けてもよいし、積層する為の接着剤層に色材を含
有して、励起光吸収層としても良い。
【0070】保護フィルムは、輝尽性蛍光体層に接着層
を介して密着していても良いが、蛍光体面を被覆するよ
うに設けられた構造(以下、封止または封止構造ともい
う)であることがより好ましい。蛍光体プレートを封止
するにあたっては、公知のいずれの方法でもよいが、防
湿性保護フィルムの蛍光体シートに接する側の最外層樹
脂層を熱融着性を有する樹脂フィルムとすることは、防
湿性保護フィルムが融着可能となり蛍光体シートの封止
作業が効率化される点で、好ましい形態の1つである。
さらには、蛍光体シートの上下に防湿性保護フィルムを
配置し、その周縁が前記蛍光体シートの周縁より外側に
ある領域で、上下の防湿性保護フィルムをインパルスシ
ーラー等で加熱、融着して封止構造とすることで、蛍光
体シートの外周部からの水分進入も阻止でき好ましい。
また、さらには、支持体面側の防湿性保護フィルムが1
層以上のアルミフィルムをラミネートしてなる積層防湿
フィルムとすることで、より確実に水分の進入を低減で
き、またこの封止方法は作業的にも容易であり好まし
い。上記インパルスシーラーで加熱融着する方法におい
ては、減圧環境下で加熱融着することが、蛍光体シート
の防湿性保護フィルム内での位置ずれ防止や大気中の湿
気を排除する意味でより好ましい。
【0071】防湿性保護フィルムの蛍光体面が接する側
の熱融着性を有する最外層の樹脂層と蛍光体面は、接着
していても接着していなくてもかまわない。ここでいう
接着していない状態とは、微視的には蛍光体面と防湿性
保護フィルムとが点接触していても、光学的、力学的に
は殆ど蛍光体面と防湿性保護フィルムは不連続体として
扱える状態のことである。また、上記の熱融着性を有す
る樹脂フィルムとは、一般に使用されるインパルスシー
ラーで融着可能な樹脂フィルムのことで、例えば、エチ
レン酢酸ビニルコポリマー(EVA)やポリプロピレン
(PP)フィルム、ポリエチレン(PE)フィルム等を
挙げることができるが、本発明はこれに限定されない。
【0072】輝尽性蛍光体層塗布液の調製に用いられる
有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、
イソプロパノール、n−ブタノール等の低級アルコー
ル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン、酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸n−ブチル等の低級脂肪酸と低級アルコ
ールとのエステル、ジオキサン、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエー
テルなどのエーテル、トリオール、キシロールなどの芳
香族化合物、メチレンクロライド、エチレンクロライド
などのハロゲン化炭化水素およびそれらの混合物などが
挙げられる。
【0073】塗布液には、該塗布液中における蛍光体の
分散性を向上させるための分散剤、また、形成後の輝尽
性蛍光体層中における結合剤と蛍光体との間の結合力を
向上させるための可塑剤などの種々の添加剤が混合され
ていてもよい。そのような目的に用いられる分散剤の例
としては、フタル酸、ステアリン酸、カプロン酸、親油
性界面活性剤などを挙げることができる。また、可塑剤
の例としては、燐酸トリフェニル、燐酸トリクレジル、
燐酸ジフェニルなどの燐酸エステル;フタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジメトキシエチル等のフタル酸エステル;
グリコール酸エチルフタリルエチル、グリコール酸ブチ
ルフタリルブチルなどのグリコール酸エステル;そし
て、トリエチレングリコールとアジピン酸とのポリエス
テル、ジエチレングリコールとコハク酸とのポリエステ
ルなどのポリエチレングリコールと脂肪族二塩基酸との
ポリエステルなどを挙げることができる。また、輝尽性
蛍光体層塗布液中に、輝尽性蛍光体粒子の分散性を向上
させる目的で、ステアリン酸、フタル酸、カプロン酸、
親油性界面活性剤などの分散剤を混合してもよい。
【0074】輝尽性蛍光体層用塗布液の調製は、例え
ば、ボールミル、ビーズミル、サンドミル、アトライタ
ー、三本ロールミル、高速インペラー分散機、Kady
ミル、あるいは超音波分散機などの分散装置を用いて行
なわれる。
【0075】上記のようにして調製された塗布液を、後
述する支持体表面に均一に塗布することにより塗膜を形
成する。用いることのできる塗布方法としては、通常の
塗布手段、例えば、ドクターブレード、ロールコータ
ー、ナイフコーター、コンマコーター、リップコーター
などを用いることができる。
【0076】上記の手段により形成された塗膜を、その
後加熱、乾燥されて、支持体上への輝尽性蛍光体層の形
成を完了する。輝尽性蛍光体層の膜厚は、目的とする放
射線画像変換パネルの特性、輝尽性蛍光体の種類、結合
剤と蛍光体との混合比などによって異なるが、通常は1
0μm〜1000μmであり、より好ましくは10μm
〜500μmである。
【0077】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらに限定されない。
【0078】実施例1 《輝尽性蛍光体粒子1の作製》 (輝尽性蛍光体前駆体粒子1の作製)ユーロピウム付活
弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前駆体を合成するた
めに、耐圧容器にBaI2水溶液(4.2モル/L)2
500mlとEuI3水溶液(0.2モル/L)26.
5mlを反応器に入れ、反応母液を調製し、撹拌しなが
ら83℃で保温した。
【0079】この反応母液に弗化アンモニウム水溶液
(13モル/L)450mlをローラーポンプを用い
て、注入し沈澱物を生成させた。添加は2段階に分けて
実施した。1段目は弗化アンモニウム水溶液を10ml
/分で20分添加し、2段目は40ml/分で6.25
分添加した。
【0080】注入終了後乾燥空気を10L/分の割合で
20分間通気した。通気前後の溶液の質量比は0.94
であった。そのままの温度で90分間攪拌した。90分
攪拌した後、ろ過しエタノール2000mlで洗浄、乾
燥して輝尽性蛍光体前駆体粒子1を得た。得られた前駆
体の質量を計測し、投入したBaI2量と比較すること
により収率を求めた。また、X線回折装置JDX−11
RA(日本電子(株)製)を用い、Cu−Kα線による
X線回折測定(測定条件:40kV、100mA、2θ
=20°〜50°)を行ない、副生物のBaF2のピー
クの有無を検出した。また、市販の走査型電子顕微鏡を
用いて平均粒径を測定した。
【0081】(輝尽性蛍光体前駆体粒子2の作製)ユー
ロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前駆体
を合成するために、2つの孔をもつ耐圧容器にNH4
水溶液(4.2モル/L)500mlとEuI3水溶液
(0.2モル/L)26.5mlを反応器に入れ、反応
母液を調製し、撹拌しながら83℃で保温した。
【0082】この反応母液中に、ヨウ化バリウム水溶液
(4.2モル/L)4500mlと弗化アンモニウム水
溶液(13モル/L)450mlとを同時にローラーポ
ンプを用いて注入し、沈澱物を生成させた。
【0083】添加は2段階に分けて実施した。1段目は
弗化アンモニウム水溶液を10ml/分で20分添加
し、さらにヨウ化バリウム水溶液を100ml/分で2
0分添加した。次に2段目は弗化アンモニウム水溶液を
40ml/分で6.25分添加し、さらにヨウ化バリウ
ム水溶液を400ml/分で6.25分添加した。
【0084】注入終了後、乾燥空気を10l/分の割合
で20分間通気した。通気前後の溶液の質量比は0.9
2であった。そのままの温度で90分間攪拌した。攪拌
後、ろ過しエタノール2000mlで洗浄、乾燥して、
輝尽性蛍光体前駆体粒子2を得た。得られた前駆体の質
量を計測し、投入したBaI2量と比較することにより
収率を求めた。輝尽性蛍光体前駆体粒子1と同様に、X
線回折測定を行ない、また、平均粒径を測定した。
【0085】(輝尽性蛍光体前駆体粒子3の作製)ユー
ロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍光体前駆体
を合成するために、耐圧容器にBaI2水溶液(4.2
モル/L)2500mlとEuI3水溶液(0.2モル
/L)26.5mlを反応器に入れ、反応母液を調製
し、撹拌しながら83℃で保温した。
【0086】この反応母液中に弗化アンモニウム水溶液
(13モル/L)450mlをローラーポンプを用い
て、注入し沈澱物を生成させた。
【0087】添加は2段階に分けて実施した。1段目は
弗化アンモニウム水溶液を10ml/分で20分添加
し、2段目は40ml/分で6.25分添加した。注入
終了後乾燥空気を10L/分の割合で20分間通気し
た。通気前後の溶液の質量比は0.92であった。83
℃そのままの温度で90分間攪拌した。90分攪拌した
後ろ過しエタノール2000mlで洗浄し、乾燥して、
輝尽性蛍光体前駆体粒子3を得た。得られた前駆体の質
量を計測し、投入したBaI2量と比較することにより
収率を求めた。輝尽性蛍光体前駆体粒子1と同様に、X
線回折測定を行ない、また、平均粒径を測定した。
【0088】(輝尽性蛍光体前駆体粒子4の作製)輝尽
性蛍光体前駆体粒子1の作製において、弗化アンモニウ
ムの添加終了後、循環アスピレーターを用いて反応容器
内の圧力を74.66kPaに減圧して反応液から溶媒
を減圧留去して、反応液の濃縮を行った。上記の減圧条
件下において、15分間濃縮を行ない、濃縮前後の反応
溶液の質量比は0.92に調整した以外は、同様にし
て、輝尽性蛍光体前駆体粒子4を得た。
【0089】輝尽性蛍光体前駆体粒子1の作製と同様に
収率を計算し、X線回折測定、平均粒径測定を行った。
【0090】(輝尽性蛍光体前駆体粒子5の作製)輝尽
性蛍光体前駆体粒子1の作製において、弗化アンモニウ
ムの添加終了後、高送給精度シリンダポンプを用いて反
応容器壁面に反応液を散布し、液膜を形成させつつ溶媒
を蒸発させた。この操作を15分間行い、濃縮前後の反
応溶液の質量比は0.94になるように調整した以外
は、同様にして、輝尽性蛍光体前駆体粒子5を得た。
【0091】輝尽性蛍光体前駆体粒子1の作製と同様
に、収率を計算し、X線回折測定、平均粒径測定を行っ
た。
【0092】(輝尽性蛍光体前駆体粒子6(比較例)の
作製)ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍
光体前駆体を合成するために、BaI2水溶液(4.2
モル/L)2500mlとEuI3水溶液(0.2モル
/L)26.5mlを反応器に入れ、反応母液を調製
し、撹拌しながら83℃で保温した。
【0093】この反応母液中に弗化アンモニウム水溶液
(13モル/L)450mlをローラーポンプを用いて
注入し、20ml/分で45分添加し、沈澱物を生成さ
せた。注入終了後、乾燥空気を10L/分の割合で20
分間通気した。通気前後の溶液の質量比は0.94であ
った。そのままの温度で90分間攪拌した。90分攪拌
した後ろ過しエタノール2000mlで洗浄、乾燥して
輝尽性蛍光体前駆体粒子6(比較例)を得た。
【0094】輝尽性蛍光体前駆体粒子1の作製と同様
に、収率を計算し、X線回折測定、平均粒径測定を行っ
た。
【0095】(輝尽性蛍光体前駆体粒子7(比較例)の
作製)ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍
光体前駆体を合成するために、BaI2水溶液(4.2
モル/L)2500mlとEuI3水溶液(0.2モル
/L)26.5mlを反応器に入れ、反応母液を調製
し、撹拌しながら83℃で保温した。
【0096】この反応器中の反応母液を撹拌しながら8
3℃で保温した。弗化アンモニウム水溶液(13モル/
L)450mlを反応母液中にローラーポンプを用いて
注入し、40ml/分で11.25分添加し、沈澱物を
生成させた。注入終了後乾燥空気を10L/分の割合で
20分間通気した。通気前後の溶液の質量比は0.94
であった。そのままの温度で90分間攪拌後、ろ過しエ
タノール2000mlで洗浄、乾燥して輝尽性蛍光体前
駆体粒子7(比較例)を得た。
【0097】輝尽性蛍光体前駆体粒子1の作製と同様
に、収率を計算し、X線回折測定、平均粒径測定を行っ
た。
【0098】(輝尽性蛍光体前駆体粒子8(比較例)の
作製)ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウムの輝尽性蛍
光体前駆体を合成するために、BaI2水溶液(4.2
モル/L)2500mlとEuI3水溶液(0.2モル
/L)26.5mlを反応器に入れ、反応母液を調製
し、撹拌しながら83℃で保温した。
【0099】この反応母液に弗化アンモニウム水溶液
(13モル/L)450mlをローラーポンプを用いて
注入し、20ml/分で45分添加し、沈澱物を生成さ
せた。注入終了後そのままの温度で90分間攪拌後、ろ
過しエタノール2000mlで洗浄、乾燥して輝尽性蛍
光体前駆体粒子8(比較例)を得た。
【0100】輝尽性蛍光体前駆体粒子1の作製と同様
に、収率を計算し、X線回折測定、平均粒径測定を行っ
た。
【0101】上記で得られた輝尽性蛍光体前駆体粒子1
〜8の物性データを表1に示す。
【0102】
【表1】
【0103】X線回折の結果から、2θ=29.4°の
ピークを副生成物であるBaF2と同定した。また、表
1において、収率とは以下で規定される値である 収率(%)=(注入した弗化アンモニウムのモル数/反
応母液に投入した沃化バリウムのモル数)×100 表1から、輝尽性蛍光体前駆体粒子6〜8においては、
輝尽性蛍光体前駆体粒子6のように平均粒径が5.0μ
mのように肥大化したり、輝尽性蛍光体前駆体粒子7の
ように平均粒径が2.8μmと小粒径になってしまった
り、輝尽性蛍光体前駆体粒子8のように、平均粒径とし
ては3.0μmと目的の粒径が得られているが、収率が
25%と極端な低収率でしか、前駆体が得られていない
などのような問題点があることが判る。それに比べて、
本発明の製造方法を用いて作製した輝尽性蛍光体前駆体
粒子1〜5の作製においては、高収率で、3.2μm〜
3.6μmと目的の平均粒径の粒子が得られ、且つ、副
生物(BaF2)の残存のない前駆体が得られているこ
とが明らかである。
【0104】《輝尽性蛍光体粒子の作製》 (ユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウム蛍光体粒子1〜
8の作製)表1に記載の輝尽性蛍光体前駆体粒子1〜8
の各々について、保温焼結により粒子形状の変化、粒子
間融着による粒子サイズ分布の変化を防止するために、
アルミナの超微粒子粉体を1質量%添加し、ミキサーで
充分撹拌して、結晶表面にアルミナの超微粒子粉体を均
一に付着させた。これを石英ボートに充填して、チュー
ブ炉を用いて水素ガス雰囲気中、850℃で2時間焼成
してユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウム蛍光体粒子1
〜8を、各々得た。
【0105】《放射線画像変換パネルの作製》 (放射線画像変換パネル1の作製)蛍光体層形成材料と
して、上記で得たユーロピウム付活弗化ヨウ化バリウム
蛍光体1を427g、ポリウレタン樹脂(住友バイエル
ウレタン社製、デスモラック4125)15.8g、ビ
スフェノールA型エポキシ樹脂2.0gをメチルエチル
ケトン−トルエン(1:1)混合溶媒に添加し、プロペ
ラミキサーによって分散し、粘度2.5Pa・s〜3.
0Pa・s(25〜30PS)の塗布液を調製した。こ
の塗布液をドクターブレードを用いて下塗付きポリエチ
レンテレフタレートフィルム上に塗布したのち、100
℃で15分間乾燥させて、蛍光体層を形成した。
【0106】次に、保護膜形成材料として、フッ素系樹
脂:フルオロオレフィン−ビニルエーテル共重合体(旭
硝子社製ルミフロンLF100)70g、架橋剤:イソ
シアネート(住友バイエルウレタン社製デスモジュール
Z4370)25g、ビスフェノールA型エポキシ樹脂
5g、およびシリコーン樹脂微粉末(KMP−590、
信越化学工業社製、粒子径1〜2μm)10gをトルエ
ン−イソプロピルアルコール(1:1)混合溶媒に添加
し、塗布液を作った。この塗布液を上記のようにして予
め形成しておいた蛍光体層上にドクターブレードを用い
て塗布し、次に120℃で30分間熱処理して熱硬化さ
せるとともに乾燥し、厚さ10μmの保護膜を設けた。
以上の方法により、輝尽性蛍光体層を有する放射線画像
変換パネル1を得た。
【0107】(放射線画像変換パネル2〜8の作製)蛍
光体層形成材料として、上記で得たユーロピウム付活弗
化ヨウ化バリウム蛍光体2〜8を各々用いる以外は、放
射線画像変換パネル1の作製と同様にして、放射線画像
変換パネル2〜8を、各々作製した。
【0108】得られた放射線画像変換パネル2〜8を下
記のように評価した。 《放射線画像変換パネルの評価》 (輝度(感度)測定)各放射線画像変換パネルについ
て、管電圧80kVpのX線を蛍光体シート支持体の裏
面側から照射した後、パネルをHe−Neレーザー光
(633nm)で操作して励起し、蛍光体層から放射さ
れる輝尽発光を受光器(分光感度S−5の光電子像倍
管)で受光して、その強度を測定して、これを輝度と定
義し、放射線画像変換パネル8の輝度を100とし、相
対値で表示した。
【0109】(鮮鋭性の評価)鮮鋭性については、各放
射線画像変換パネルに鉛製のMTFチャートを通して管
電圧80kVpのX線を蛍光体シート支持体の裏面側か
ら照射した後、パネルをHe−Neレーザー光で操作し
て励起し、蛍光体層から放射される輝尽発光を、上記と
同じ受光器で受光して電気信号に変換し、これをアナロ
グ/デジタル変換して磁気テープに記録し、磁気テープ
をコンピューターで分析して磁気テープに記録されてい
るX線像の1サイクル/mmにおける変調伝達関数(M
TF)を調べ、これを放射線画像変換パネルの25箇所
で測定を行い、その平均値(平均MTF値)を鮮鋭性と
定義し、放射線画像変換パネル8の鮮鋭性を100と
し、相対値で表示した。
【0110】得られた結果を表2に示す。
【0111】
【表2】
【0112】表2から、比較に比べて、本発明の放射線
画像変換パネルは輝度、鮮鋭性ともに良好であることが
明らかである。
【0113】
【発明の効果】本発明により、輝度、鮮鋭性に優れた輝
尽性蛍光体、前記蛍光体を高収率で製造する輝尽性蛍光
体の製造方法及び放射線画像変換パネルを提供すること
が出来た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G083 AA03 BB01 CC02 DD01 DD02 DD15 EE02 EE03 4H001 CA04 CA08 CF01 XA04 XA09 XA12 XA20 XA35 XA38 XA53 XA56 YA00 YA03 YA08 YA11 YA19 YA37 YA55

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表わされる酸素導入
    希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物輝尽性蛍
    光体の製造方法において、下記の工程(a)及び(b)
    を有することを特徴とする希土類付活アルカリ土類金属
    弗化ハロゲン化物輝尽性蛍光体の製造方法。 (a)希土類ハロゲン化物水溶液と、アルカリ土類金属
    として少なくともバリウムを含むアルカリ土類金属ハロ
    ゲン化物水溶液とを含有する水溶液に、無機弗化物水溶
    液を添加して反応させ、該無機弗化物水溶液の添加開始
    〜経時t1までの平均添加速度aと該経時t1〜添加終
    了時t2までの平均添加速度bとの関係が、a≦bとな
    るように添加し、得られた反応溶液中のバリウム濃度が
    3.3モル/L以上になるように調製し、輝尽性蛍光体
    前駆体の沈殿物を得る工程、 (b)該反応溶液から溶媒を除去する工程。 一般式(1) Ba(1-x)2(x)FBr(y)(1-y):a
    1、bLn、cO 〔式中、M1はLi、Na、K、Rb及びCsからなる
    群より選択される少なくとも1種のアルカリ金属、M2
    はBe、Mg、Sr及びCaからなる群より選択される
    少なくとも1種のアルカリ土類金属、LnはCe、P
    r、Sm、Eu、Gd、Tb、Tm、Dy、Ho、N
    d、Er及びYbからなる群より選択される少なくとも
    1種の希土類元素を表し、x、y、a、b及びcは、そ
    れぞれ0≦x≦0.3、0≦y≦0.3、0≦a≦0.
    05、0<b≦0.2、0<c≦0.1である。〕
  2. 【請求項2】 アルカリ土類金属ハロゲン化物水溶液と
    して、バリウムハロゲン化物水溶液を用いることを特徴
    とする請求項1に記載の希土類付活アルカリ土類金属弗
    化ハロゲン化物輝尽性蛍光体の製造方法。
  3. 【請求項3】 溶媒除去後の反応溶液の質量が溶媒除去
    前の該反応溶液の質量に対して0.97以下であること
    を特徴とする請求項1または2に記載の希土類付活アル
    カリ土類金属弗化ハロゲン化物輝尽性蛍光体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 反応溶液から溶媒を蒸発させる工程を有
    することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物輝尽
    性蛍光体の製造方法。
  5. 【請求項5】 溶媒を除去する方法が乾燥気体を通気さ
    せる方法であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲ
    ン化物輝尽性蛍光体の製造方法。
  6. 【請求項6】 溶媒除去の作業中、溶液が濡れ壁を形成
    することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記
    載の希土類付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物輝尽
    性蛍光体の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の製
    造方法によって製造されたことを特徴とする希土類付活
    アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物輝尽性蛍光体。
  8. 【請求項8】 輝尽性蛍光体を含む蛍光体層を有する放
    射線画像変換パネルにおいて、請求項7に記載の希土類
    付活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物輝尽性蛍光体を
    含むことを特徴とする放射線画像変換パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006054532A1 (ja) * 2004-11-22 2006-05-26 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物輝尽性蛍光体の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2006054532A1 (ja) * 2004-11-22 2008-05-29 コニカミノルタエムジー株式会社 希土類賦活アルカリ土類金属弗化ハロゲン化物輝尽性蛍光体の製造方法

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