JP2003095870A - 水中油型凹凸補正化粧料 - Google Patents

水中油型凹凸補正化粧料

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JP2003095870A
JP2003095870A JP2001296268A JP2001296268A JP2003095870A JP 2003095870 A JP2003095870 A JP 2003095870A JP 2001296268 A JP2001296268 A JP 2001296268A JP 2001296268 A JP2001296268 A JP 2001296268A JP 2003095870 A JP2003095870 A JP 2003095870A
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JP2001296268A
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Junichiro Endo
順一郎 遠藤
Manabu Fuse
学 布施
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Kose Corp
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Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】適度な密着感を有するため塗布時にヨレが無
く、保湿感が良好であり、自然な仕上がりで肌の凹凸を
目立たなくさせる優れた水中油型凹凸補正化粧料を提供
すること。 【解決手段】成分(a)平均分子量が5000〜300
00であるポリエチレングリコ−ルを0.1〜10質量
%、成分(b)屈折率が1.3〜1.5である粉体を5
〜30質量%とを含有することを特徴とする水中油型凹
凸補正化粧料。また更に、成分(c)として水素添加レ
シチンを含有することを特徴とする前記水中油型凹凸補
正化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平均分子量が50
00〜30000であるポリエチレングリコ−ル及び屈
折率が1.3〜1.5である粉体をそれぞれ特定量含有
する水中油型凹凸補正化粧料に関し、更に詳細には、適
度な密着感を有するため塗布時にヨレが無く、保湿感が
良好であり、自然な仕上がりで肌の凹凸を目立たなくさ
せる水中油型凹凸補正化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】凹凸補正化粧料とは、目尻の小皺や毛穴
等の女性が気になる肌上の凹凸を目立たなく見せる化粧
料である。従来の凹凸補正化粧料は、酸化チタン等の隠
蔽力の高い粉体で肌の凹凸を埋めるか又は覆い隠すこと
により、擬似的に平滑な肌に見せる技術が用いられてい
た。具体的には、ファンデ−ション、コンシ−ラ−、コ
ントロ−ル等のメーキャップ化粧料に、このような技術
が用いられていた。また近年、消費者の需要の多様化に
伴い、凹凸補正化粧料においても、より自然で素肌感の
ある仕上がりでありながら、肌の凹凸を目立たなくする
ことが求められ、様々な提案がなされてきた。例えば、
特開平11−60445号公報に開示されている、特定
範囲の屈折率を有する粉体と高粘度のシリコ−ン油を併
用して、透明性の高い凹凸補正組成物を得る技術、特開
平9−227332号公報に開示されている、架橋した
固体有機ポリシロキサンエラストマーを用いて肌のツヤ
を消す技術、特開平3−5412号公報に開示されてい
る、固体脂と体質顔料を特定量含有し、肌の凹凸を埋め
て皺を隠す水中油型の皺隠し用化粧料を得る技術等が挙
げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特定範
囲の屈折率を有する粉体と高粘度のシリコ−ン油を併用
する技術では、シリコ−ン油が肌との馴染みが悪いた
め、経時的に肌から分泌される汗や皮脂により、化粧膜
が肌上でヨレてしまう場合があった。また、架橋した固
体有機ポリシロキサンエラストマーを用いて肌のツヤを
消す技術でも、長時間使用すると化粧膜が肌上でヨレて
しまう場合があった。また、みずみずしい使用感と保湿
感を付与するために、水中油型の凹凸補正化粧料も提案
されている。更に、固体脂と体質顔料を特定量含有し、
肌の凹凸を埋めて皺を隠す水中油型の皺隠し用化粧料の
技術では、保湿感が失われ、肌が経時的に乾燥する場合
があった。このため、適度な密着感を有するため塗布時
にヨレが無く、保湿感が良好であり、自然な仕上がりで
肌の凹凸を目立たなくさせる水中油型凹凸補正化粧料の
開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる事情に鑑み、本発
明者らは鋭意研究を重ねた結果、水中油型化粧料に平均
分子量が5000〜30000であるポリエチレングリ
コ−ルと屈折率が1.3〜1.5の粉体をそれぞれ特定
量含有させると、上記課題を解決する優れた水中油型凹
凸補正化粧料が得られることを見出し、本発明を完成さ
せた。
【0005】すなわち本発明は、次の成分(a)及び
(b); (a)平均分子量が5000〜30000であるポリエ
チレングリコ−ルを0.1〜10質量% (b)屈折率が1.3〜1.5である粉体を5〜30質
量% を含有することを特徴とする水中油型凹凸補正化粧料を
提供するものである。また更に、成分(c)として水素
添加レシチンを含有することを特徴とする前記水中油型
凹凸補正化粧料を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)のポリエチレングリコ−
ルは、本発明の水中油型凹凸補正化粧料において、成分
(b)と肌との密着性を高めることにより、化粧膜のヨ
レを防止するものであり、更に肌へ保湿感を与えるもの
でもある。成分(a)のポリエチレングリコールの平均
分子量は、5000〜30000であることが必須であ
り、より好ましくは、10000〜25000である。
平均分子量が5000未満のポリエチレングリコールで
は、密着性が低く、化粧膜のヨレを防止する効果が得ら
れず、また平均分子量が30000を超えるポリエチレ
ングリコールでは、塗布時の伸び広がりが悪くなり、保
湿感が得られ難くなるため好ましくない。成分(a)の
ポリエチレングリコールは、単一で平均分子量が500
0〜30000の範囲のものを用いることができるが、
異なる分子量の物を二種以上組み合わせて平均分子量が
5000〜30000の範囲になるように調整したもの
でも良い。
【0007】本発明の水中油型凹凸補正化粧料における
成分(a)の含有量は、0.1〜10質量%(以下、単
に「%」と略す。)であることが必須であり、更に1〜
5%が好ましい。この範囲であれば、化粧膜のヨレがな
く、より保湿感に優れた水中油型凹凸補正化粧料を得る
ことができる。成分(a)の含有量が、0.1%未満の
場合は、化粧膜のヨレを防止する効果が得られ難く、1
0%を超える場合は、塗布時の伸び広がりを悪くするた
め、好ましくない。
【0008】本発明に用いられる成分(b)の粉体、本
発明の水中油型凹凸補正化粧料において、肌の凹凸をぼ
かすものであり、スネルの法則による屈折率が1.3〜
1.5の範囲の粉体である。成分(b)として、屈折率
が1.3未満である粉体は、肌上での透明性が高くな
り、肌の凹凸をぼかす効果が得られ難く、また、屈折率
が1.5を超える粉体は、化粧膜が不自然になったり、
かえって肌の凹凸を目立たせる場合があるため、何れも
好ましく無い。成分(b)の屈折率が1.3〜1.5の
粉体は、具体的には、シリカ、ナイロンパウダ−、ポリ
エチレンパウダ−、ポリスチレンパウダ−、ポリメタク
リル酸アルキルパウダ−、炭酸マグネシウム、硫酸バリ
ウム等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いるこ
とができる。成分(b)の粉体は、肌の凹凸をぼかす観
点より、平均粒径が1〜30μmであることが好まし
い。また、成分(b)の粉体の形状は、不定形、球状、
針状、板状等の何れでも良い。尚、成分(b)の粉体
は、フッ素化合物、シリコーン系油剤、金属石ケン、ロ
ウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法
により表面処理を施して用いても良い。
【0009】本発明の水中油型凹凸補正化粧料における
成分(b)の含有量は、5〜30%であることが必須で
あり、更に8〜20%が好ましい。この範囲であれば、
肌の凹凸をぼかす効果に優れた水中油型凹凸補正化粧料
を得ることができる。成分(b)の含有量が、5%未満
の場合は、肌の凹凸をぼかす効果が得られ難く、30%
を超える場合は、塗布時の伸び広がりを悪くするため、
好ましくない。
【0010】本発明の水中油型凹凸補正化粧料においい
ては、エモリエント効果をより高めるために、成分
(c)として水素添加レシチンを含有させることができ
る。本発明の水中油型凹凸補正化粧料において、成分
(c)は乳化剤として用いられることも可能である。こ
のような成分(c)は、具体的には、大豆、卵黄等から
抽出した天然レシチンを常法に従って水素添加したも
の、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノール
アミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジル
セリン、中性リン脂質等を水素添加したもの等が挙げら
れ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【0011】本発明の水中油型凹凸補正化粧料に、成分
(c)を含有する場合の含有量は、0.1〜5%である
ことが好ましい。この範囲であれば、使用性が良好で、
より優れたエモリエント感を有する水中油型凹凸補正化
粧料を得ることができる。
【0012】本発明の水中油型凹凸補正化粧料における
水の含有量は、40〜95%が好ましい。
【0013】本発明の水中油型凹凸補正化粧料には、シ
リコーン油以外の通常化粧料に用いられる油剤を含有す
ることができる。このような油剤は、動物油、植物油、
合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発
性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、
硬化油類、エステル油類、高級アルコール類、フッ素系
油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。具体的
には、流動パラフィン、α−オレフィンオリゴマー、ス
クワラン、ワセリン等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマ
シ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の
油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラ
ワックス等のロウ類、アジピン酸ジイソブチル、アジピ
ン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチル
ウンデシル、モノイソステアリン酸アルキルグリコー
ル、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン
酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸
エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、ジ
−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ
−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テト
ラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オク
タン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイ
ン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン
酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエ
ン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸ア
ミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチ
ル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、
セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸
ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸
2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシ
ル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒド
ロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリト
ール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリ
スチン酸2−オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキ
シルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタ
ン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘ
キシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オク
チルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル、ロ
ジン酸ペンタエリトリットエステル、アセトグリセリ
ル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステアリ
ン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、ト
リ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、モノステアリン
酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリ
ル、トリミリスチン酸グリセリル、ミリスチン酸イソス
テアリン酸ジグリセリル等のエステル類、N−ラウロイ
ル−L−グルタミン酸ジ(フィトステアリル・2−オク
チルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ
(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−
ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オク
チルドデシル)等のアミノ酸系油剤、ステアリルアルコ
ール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、ラウリ
ルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルア
ルコール等の高級アルコール類、パーフルオロポリエー
テル等のフッ素系油類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノ
リン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノ
リン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸
エステル、デンプン脂肪酸エステル、ステアリン酸カル
シウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを一種
又は二種以上用いることができる。本発明の水中油型凹
凸補正化粧料における油剤の含有量は、1〜50%が好
ましい。尚、本発明の水中油型凹凸補正化粧料には、シ
リコーン油を含有させると肌馴染みが悪くなるため好ま
しくないので、実質的にシリコーン油を含有しないもの
である。
【0014】本発明の水中油型凹凸補正化粧料には、分
散剤、湿潤剤、化粧持続性向上等の目的で、界面活性剤
を含有することができる。このような界面活性剤として
は、通常化粧料に一般に用いられている界面活性剤であ
れば何れでも良く、非イオン性界面活性剤、アニオン性
界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等
が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、例えば、
グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコー
ル付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアル
キレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸
エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビ
タン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加
物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレン
グリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エ
ステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンア
ルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール
付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコー
ン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ、これら
を一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼ
ン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスル
ホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン
化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N
−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−ア
シル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リン
ゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられ、これ
らを一種又は二種以上組み合わせて用いることができ
る。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルア
ミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導
体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウ
ム塩等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わ
せて用いることができる。両性界面活性剤としては、ア
ミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エ
ステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあ
り、人体に対して安全とされるものが使用できる。例え
ば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシ
ルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルア
ミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル
−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,
N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫
酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロ
キシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベ
タイン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合
わせて用いることができる。本発明の水中油型凹凸補正
化粧料に界面活性剤を含有する場合の含有量は、0.0
1〜5%が好ましい。
【0015】本発明の水中油型凹凸補正化粧料には、上
記成分の他、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に
応じて、成分(a)以外の水性成分、水溶性高分子、成
分(b)以外の粉体、ベンゾフェノン系,PABA系,
桂皮酸系,サリチル酸系,4−tert−ブチル−4’
−メトキシジベンゾイルメタン,オキシベンゾン等の紫
外線吸収剤、トリメチルシロキシケイ酸,アクリル−シ
リコーングラフト共重合体等の被膜形成性樹脂、タンパ
ク質,ムコ多糖,コラーゲン,エラスチン等の保湿剤、
α−トコフェロール,アスコルビン酸等の酸化防止剤、
ビタミン類,消炎剤,生薬等の美容成分、パラオキシ安
息香酸エステル,フェノキシエタノール等の防腐剤、香
料等を適宜配合することができる。
【0016】本発明に用いられる成分(a)以外の水性
成分は、感触調整剤、保湿剤、清涼剤、防腐剤等の目的
で用いられるものであり、エタノール,イソプロピルア
ルコール等のアルコール類、プロピレングリコール,
1,3−ブチレングリコール,ジプロピレングリコール
等のグリコール類、グリセリン,ジグリセリン,ポリグ
リセリン等のグリセロール類等が挙げられ、これらを一
種又は二種以上用いることができる。本発明の水中油型
凹凸補正化粧料にこれら水性成分を含有する場合の含有
量は、概ね0.1〜30%が好ましい。
【0017】本発明に用いられる水溶性高分子は、粘度
調整剤、感触調整剤等の目的で用いられるものであり、
グアーガム、スクレロチウムガム、ジェランガム、ペク
チン、寒天、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロ
ン酸、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギー
ナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、メチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アルキ
ル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、ポリアクリル酸アミド等が挙げられ、これらを一種
又は二種以上用いることができる。本発明の水中油型凹
凸補正化粧料にこれら水溶性高分子を含有する場合の含
有量は、概ね0.01〜5%が好ましい。
【0018】本発明の水中油型凹凸補正化粧料の形態
は、乳液状、クリ−ム状、ゲル状等の何れでも良い。ま
た、本発明の水中油型凹凸補正化粧料は、凹凸補正効果
を有する下地化粧料や凹凸補正効果を有するコントロ−
ル料等にも適用されるものである。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものでは
ない。
【0020】実施例1〜11及び比較例1〜4:クリー
ム状凹凸補正料 表1〜3に示す組成のクリーム状凹凸補正料を以下に示
す製造方法により調製し、「化粧膜のヨレの無さ」、
「保湿感」、「エモリエント感」、「肌の凹凸の目立ち
にくさ」、「自然な仕上がり感」の各項目について以下
に示す評価方法及び判定基準により判定し、結果を併せ
て表1〜3に示した。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】(製法) A:成分1〜6を80℃にて混合溶解する。 B:成分7〜16を均一分散し、80℃にて保温する。 C:Bを攪拌しながらAを注入し、乳化する。 D:Cを室温まで冷却し、クリ−ム状凹凸補正料を得
た。
【0025】〔評価方法及び判定方法1〕化粧品専門評
価パネル20名に、実施例及び比較例のクリ−ム状凹凸
補正料を使用してもらい、「化粧膜のヨレの無さ」、
「保湿感」、「エモリエント感」、「自然な仕上がり
感」の各項目について、下記の5段階評価基準にて評点
を付し、全パネルの評点の平均値を算出し、以下の判定
基準により判定した。
【0026】(評価基準) 評価結果 : 評点 非常に良い : 5点 良い : 4点 普通である : 3点 やや悪い : 2点 非常に悪い : 1点 (判定基準) 全パネルの評点の平均値 : 判定 4.5以上 : ◎ 3.5〜4.5点未満 : ○ 2.5〜3.5点未満 : △ 2.5未満 : ×
【0027】〔評価方法及び判定方法2〕化粧品専門評
価パネル20名に、実施例及び比較例のクリ−ム状凹凸
補正料を右目尻部に約0.2g指にて塗布してもらい、
左目尻部と鏡にて比較し、肌の凹凸が目立たないと感じ
たパネルの人数により、「肌の凹凸の目立ちにくさ」を
以下の判定基準に従って判定した。 (判定基準) 肌の凹凸が目立たないと感じた人数 : 判定 17人以上 : ◎ 13〜17人未満 : ○ 7〜13人未満 : △ 7人未満 : ×
【0028】表1〜3の結果から明らかなように、本発
明品の実施例1〜11のクリ−ム状凹凸補正料は、「化
粧膜のヨレの無さ」、「保湿感」、「エモリエント
感」、「肌の凹凸の目立ちにくさ」、「自然な仕上がり
感」の全ての項目に優れた水中油型凹凸補正化粧料であ
った。一方、成分(a)を含有しない比較例1及び2で
は、化粧膜のヨレの無さにおいて、成分(b)を含有し
ない比較例3及び4は、肌の凹凸を目立たせなくする効
果において、何れも実施例より劣るものであった。
【0029】 実施例12:乳液状凹凸補正下地料 (成分) (質量%) 1.リン脂質・コレステロール複合体(注3) 1.5 2.グリセリン 9 3.1,3−ブチレングリコール 12 4.スクワラン 24 5.N−ラウロイル−L−グルタミン酸コレステリル 3 6.重質流動イソパラフィン 3 7.シリカ(平均粒径10μm) 15 8.ポリエチレングリコール(平均分子量20000) 1 9.精製水 残量 10.パラオキシ安息香酸メチル 0.1 11.ポリアクリル酸アミド混合液(注4) 0.5 12.アルニカ抽出液 0.5 13.イラクサ抽出液 0.5 ※注3:COMPOSITE−PC(日本精化社製) 注4:セピゲル305(SEPPIC社製)
【0030】(製法) A:成分1〜6を70℃で加熱混合する。 B:成分8〜10を70℃で加熱混合する。 C:BにAを添加し乳化し、室温まで冷却する。 D:Cに成分7及び成分11〜13を添加し、乳液状凹
凸補正下地料を得た。 実施例12の乳液状凹凸補正下地料は、「化粧膜のヨレ
の無さ」、「保湿感」、「エモリエント感」、「肌の凹
凸の目立ちにくさ」、「自然な仕上がり感」の全ての項
目に優れた水中油型凹凸補正化粧料であった。
【0031】 実施例13:クリーム状凹凸補正コントロール (成分) (質量%) 1.ステアリン酸 1 2.モノステアリン酸グリセリン 1.5 3.パラオキシ安息香酸メチル 0.1 4.セトステアリルアルコール 2.5 5.流動パラフィン 3 6.重質流動イソパラフィン 1 7.スクワラン 2 8.ワセリン 1 9.ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 1 10.ジイソステアリン酸ジグリセリル 3 11.硬化油 1 12.ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 1 13.ポリメタクリル酸メチル(平均粒径15μm) 20 14.1,3−ブチレングリコ−ル 15 15.ジプロピレングリコ−ル 5 16.ポリエチレングリコ−ル(平均分子量6000) 10 17.グリセリン 3 18.精製水 残量
【0032】(製法) A:成分1〜12を70℃で加熱混合する。 B:成分13〜18を70℃で加熱し、均一分散する。 C:Aを攪拌しながらB加え、クリーム状凹凸補正コン
トロールを得た。 実施例13のクリーム状凹凸補正コントロールは、「化
粧膜のヨレの無さ」、「保湿感」、「エモリエント
感」、「肌の凹凸の目立ちにくさ」、「自然な仕上がり
感」の全ての項目に優れた水中油型凹凸補正化粧料であ
った。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の水中油型
凹凸補正化粧料は、適度な密着感を有するため塗布時に
ヨレが無く、保湿感が良好であり、自然な仕上がりで肌
の凹凸を目立たなくさせる優れた水中油型凹凸補正化粧
料であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA112 AA122 AB032 AB172 AB242 AC012 AC022 AC072 AC122 AC182 AC242 AC422 AC442 AC482 AD041 AD042 AD072 AD092 AD272 AD492 AD511 AD512 AD572 BB21 CC05 DD31 EE06 EE07 EE12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)及び(b); (a)平均分子量が5000〜30000であるポリエ
    チレングリコ−ルを0.1〜10質量% (b)屈折率が1.3〜1.5である粉体を5〜30質
    量% を含有することを特徴とする水中油型凹凸補正化粧料。
  2. 【請求項2】 更に、成分(c)として水素添加レシチ
    ンを含有することを特徴とする請求項1記載の水中油型
    凹凸補正化粧料。
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