JP2003090194A - 樹脂製埋設管曲がり矯正装置 - Google Patents
樹脂製埋設管曲がり矯正装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】横堀推進埋設工法で埋設する，下水管用等の樹
脂製埋設管の曲がりを矯正する樹脂製埋設管曲がり矯正
装置を提供すること。 【解決手段】所定の長さの筒体（１ａ）の外周が，埋設
すべき樹脂製埋設管ユニット（１０ａ）の内周を，径方
向外側に均等に押圧矯正しながら滑動自在に軸方向に移
動する機能を有する，複数のコロ部材（２）を該筒体外
周に配設した，複数の矯正ユニット（１）から成り，該
矯正ユニットは，互いに直列連結可能な連結部材（３）
から成る連結手段を持ち，そして該矯正ユニットの筒体
内部は，横堀推進埋設工法に用いる，先端に推進用カッ
タを装備した先導管に直列駆動接続可能な，スクリュー
・ユニット（２０）が，少なくとも軸方向に出し入れ自
在な構造を有する事を特徴とする樹脂製埋設管曲がり矯
正装置を確保する。
脂製埋設管の曲がりを矯正する樹脂製埋設管曲がり矯正
装置を提供すること。 【解決手段】所定の長さの筒体（１ａ）の外周が，埋設
すべき樹脂製埋設管ユニット（１０ａ）の内周を，径方
向外側に均等に押圧矯正しながら滑動自在に軸方向に移
動する機能を有する，複数のコロ部材（２）を該筒体外
周に配設した，複数の矯正ユニット（１）から成り，該
矯正ユニットは，互いに直列連結可能な連結部材（３）
から成る連結手段を持ち，そして該矯正ユニットの筒体
内部は，横堀推進埋設工法に用いる，先端に推進用カッ
タを装備した先導管に直列駆動接続可能な，スクリュー
・ユニット（２０）が，少なくとも軸方向に出し入れ自
在な構造を有する事を特徴とする樹脂製埋設管曲がり矯
正装置を確保する。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は，横堀推進埋設工法
で埋設する，下水管用等の樹脂製埋設管の曲がりを矯正
する樹脂製埋設管曲がり矯正装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来技術の樹脂製埋設管曲がり矯正装置
は，露天掘りとも呼ぶ，立堀埋設埋設工法で埋設する，
樹脂製埋設管の曲がりを矯正する樹脂製埋設管曲がり矯
正装置は，例えば，特許番号：第２５６７８２２号「埋
設する塩化ビニール管の曲がり矯正装置」記載の矯正装
置があったが，しかし横堀推進埋設工法で横方向から埋
設する，樹脂製埋設管の曲がりを矯正する樹脂製埋設管
曲がり矯正装置はなかった。 【０００３】従来技術の樹脂製埋設管の横堀推進埋設工
法での埋設施行手順は，例えば，特開平１０─２７３９
９９「小口径管埋設機の推進装置」記載の推進装置（４
０）を用い，図３（Ａ）に示すように，先ず施行手順
（Ａ）において，土壌（３０）の横堀開始箇所に所望の
深さの発進立坑（３０ａ）を設け，更に横堀終了箇所に
所望の深さの到達立坑（３０ｂ）を設け，該発進立坑底
部に，先端に推進用カッタを装備した先導管（４０ａ）
を連結した該推進装置を設定する。次に，施行手順
（Ｂ）において，図３（Ｂ）に示すように，該推進用カ
ッタを回転させながら，推進ジャッキ（４０ｂ）を油圧
で前進し，横堀推進を開始する。次に，施行手順（Ｃ）
において，図３（Ｃ）に示すように，該推進ジャッキを
後退させ，埋設すべき所定の長さの樹脂製埋設管ユニッ
ト（１０ａ）である埋設管ユニット（１０）にスクリュ
ー・ユニット（２０）を内蔵した該埋設管ユニットを該
推進装置に設置し，そして該先導管後部に接続し，横堀
推進を継続し，該スクリュー・ユニットは，スクリュー
・コンベヤ機能を有し，該先導管を駆動前進しつつ，削
岩された土砂をスクリューにより，該発進立坑側に搬送
する機能をも持つ。次に，施行手順（Ｄ）において，図
３（Ｄ）に示すように，施行手順（Ｂ）及び（Ｃ）の作
業を繰り返し，該埋設管ユニットを埋設・接続しなが
ら，該先導管を到達立坑に到達させ，そして該先導管を
到達立坑から回収し，一連の施行手順を終了し，内蔵す
る該スクリュー・ユニットを該発進立坑から回収し，連
結した該樹脂製埋設管ユニットである樹脂製埋設管を確
保した。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】従来技術の横堀推進埋
設工法で埋設する，樹脂製埋設管の曲がりを矯正する樹
脂製埋設管曲がり矯正装置はなかったので，埋設した樹
脂製埋設管内では，直線状の円筒形から外れた異常な湾
曲箇所が発生し，流れる下水等の流体が，円滑に流れる
流れ勾配が得られず，汚泥等が滞留する問題点があっ
た。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために，本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置は，所定
の長さの筒体の外周が，埋設すべき樹脂製埋設管ユニッ
トの内周を，径方向外側に均等に押圧矯正しながら滑動
自在に軸方向に移動する機能を有する，直列連結可能な
複数の矯正ユニットから成り，そして該矯正ユニットの
内部が，少なくとも横堀推進埋設工法に用いられる構造
を有する事を特徴とする。 【０００６】 【発明の実施の形態】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正
装置は，所定の長さのステンレス鋼材等の金属製筒体の
外周が，埋設すべき樹脂製埋設管ユニットの内周を，径
方向外側に均等に押圧矯正しながら滑動自在に軸方向に
移動する機能を有する，複数のコロ部材を該筒体外周に
配設した，複数の矯正ユニットから成り，該矯正ユニッ
トは，互いに直列連結可能な連結部材から成る連結手段
を持ち，そして該矯正ユニットの筒体内部は，横堀推進
埋設工法に用いる，先端に推進用カッタを装備した先導
管に直列駆動接続可能な，スクリュー・ユニットが，少
なくとも軸方向に出し入れ自在な構造を有する事を特徴
とする。 【０００７】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置にお
いて，複数のコロ部材の筒体外周への配設方法は，該筒
体の両端部近傍の外周に，それぞれ複数個づつ所定の開
口部を形成し，外周を硬質ゴム等の柔軟性を有する材質
で被覆した転動体の回転方向両端近傍の，該コロ部材の
耐食金属製車体の一対の各取り付け孔内外に，該筒体の
径方向への高さ調節可能な所定の厚みのスペーサを用い
て，板形状の取り付け部材を挟持し，各該開口部の軸方
向に相対する該開口部厚み端部を，内外該取り付け部材
端部で挟持・締めつけて，該コロ部材を各開口部に配設
する事も出来る。 【０００８】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置にお
いて，矯正ユニットが互いに直列連結可能な連結手段と
して，該矯正ユニットの筒体両端部に，複数の連結孔を
設け，隣接して接続する両該矯正ユニットの相対する両
該連結孔に対し，それぞれ連結部材を用いて連結可能と
し，該連結部材は，角棒の両端部に，互いに逆ネジ溝を
設け，該ネジ溝に適合するボルトの一端部に，該連結孔
に挿入係止する凸部を形成し，係止部とし，そして該角
棒の回転により，相対する両該連結孔に挿入係止した，
一対の係止部を，締めつけ・解除自在とし，隣接する該
矯正ユニットを連結・解除自在にする事も出来る。 【０００９】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置に使
用方法は，矯正ユニットを，埋設すべき樹脂製埋設管ユ
ニットの内周に挿入し，埋設管ユニットとし，該樹脂製
埋設管ユニット及び矯正ユニットどうしをそれぞれ連結
しながら，複数の該埋設管ユニットを，横堀推進埋設工
法により埋設し，そして所定の時間を経て，埋設・連結
した該樹脂製埋設管ユニット外周の土壌が馴染み十分固
形化した後，連結した該矯正ユニットの連結手段を，順
次解除しながら引き抜き，軸方向に連続直線形状の内径
曲面を有する，矯正し埋設・連結した該樹脂製埋設管ユ
ニットを確保する事を特徴とする。 【００１０】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置の寸
法は，塩化ビニール管等の所定の外径，厚み，単位ユニ
ット長の樹脂製埋設管ユニットに対応し，コロ部材の転
動体の外径を選択し，所定の単位ユニット長の筒体の外
径，厚みを組み合わせて調節・適用し，そしてスクリュ
ー・ユニットが，少なくとも軸方向に出し入れ自在な構
造とし，該コロ部材及び連結部材は，市販の各種の寸法
の部材を用いる事も出来る。 【００１１】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置を適
用できる下水管等の横堀推進埋設工法において，特開平
１０─２７３９９９「小口径管埋設機の推進装置」記載
の推進装置を用いる事も出来る。 【００１２】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置は，
軸方向に直線形状の連続内径曲面を有する，矯正し埋設
・連結した設計どうりの樹脂製埋設管ユニットを確保で
きるので，該樹脂製埋設管内を流れる下水等の流体が，
円滑に流れる流れ勾配を提供し，汚泥等が滞留すること
ない作用を有する。 【００１３】 【実施例】この発明の実施例の図面において，図１は，
本発明の実施例を示す，樹脂製埋設管曲がり矯正装置の
使用状態の，（Ａ）は一部縦断面欠載正面図，そして
（Ｂ）は，その一部欠載横断面図である。図２は，本発
明の実施例を示す，樹脂製埋設管曲がり矯正装置の矯正
ユニットの，（Ａ）は一部欠載主要部拡大正面図，そし
て（Ｂ）は，その一部欠載主要部拡大側面図である。図
３は，本発明の実施例を示す，樹脂製埋設管曲がり矯正
装置を適用できる，横堀推進埋設工法の施行手順：
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）そして（Ｄ）である。 【００１４】この発明の実施例を以下説明すると，樹脂
製埋設管曲がり矯正装置は，図１及び図２に示すよう
に，所定の長さのステンレス鋼材等の金属製筒体（１
ａ）の外周が，埋設すべき樹脂製埋設管ユニット（１０
ａ）の内周を，径方向外側に均等に押圧矯正しながら滑
動自在に軸方向に移動する機能を有する，複数のコロ部
材（２）を該筒体外周に配設した，複数の矯正ユニット
（１）から成り，該矯正ユニットは，互いに直列連結可
能な連結部材（３）から成る連結手段を持ち，そして該
矯正ユニットの筒体内部は，横堀推進埋設工法に用い
る，先端に推進用カッタを装備した先導管に直列駆動接
続可能な，スクリュー・ユニット（２０）が，少なくと
も軸方向に出し入れ自在な構造を有する事を特徴とす
る。 【００１５】本発明の実施例の樹脂製埋設管曲がり矯正
装置において，複数のコロ部材（２）の筒体（１ａ）外
周への配設方法は，図２に示すように，該筒体の両端部
近傍の外周に，それぞれ４個づつ所定の開口部（１ｂ）
を形成し，外周を硬質ゴム等の柔軟性を有する材質で被
覆した転動体（２ａ）の回転方向両端近傍の，該コロ部
材の耐食金属製車体の一対の各取り付け孔内外に，該筒
体の径方向への高さ調節可能な所定の厚みのスペーサを
用いて，板形状の取り付け部材（２ｂ）を挟持し，各該
開口部の軸方向に相対する該開口部厚み端部を，内外該
取り付け部材端部で挟持・締めつけて，該コロ部材を各
開口部に配設した。 【００１６】本発明の実施例の樹脂製埋設管曲がり矯正
装置において，矯正ユニット（１）が互いに直列連結可
能な連結手段として，図１に示すように，該矯正ユニッ
トの筒体（１ａ）両端部に，複数の連結孔（１ｃ）を設
け，隣接して接続する両該矯正ユニットの相対する両該
連結孔に対し，それぞれ連結部材（３）を用いて連結可
能とし，該連結部材は，角棒（３ｂ）の両端部に，互い
に逆ネジ溝を設け，該ネジ溝に適合するボルトの一端部
に，該連結孔に挿入係止する凸部を形成し，係止部（３
ａ）とし，そして該角棒の回転により，相対する両該連
結孔に挿入係止した，一対の係止部を，締めつけ・解除
自在とし，隣接する該矯正ユニットを連結・解除自在に
した。 【００１７】本発明の実施例の樹脂製埋設管曲がり矯正
装置に使用方法は，図１に示すように，矯正ユニット
（１）を，埋設すべき樹脂製埋設管ユニット（１０ａ）
の内周に挿入し，埋設管ユニット（１０）とし，該樹脂
製埋設管ユニット及び矯正ユニットどうしをそれぞれ連
結しながら，複数の該埋設管ユニットを，横堀推進埋設
工法により埋設し，そして所定の時間を経て，埋設・連
結した該樹脂製埋設管ユニット外周の土壌（３０）が馴
染み十分固形化した後，連結した該矯正ユニットの連結
手段を，順次解除しながら引き抜き，軸方向に直線形状
の内径曲面を有する，矯正し埋設・連結した該樹脂製埋
設管ユニットを確保した。 【００１８】本発明の実施例の樹脂製埋設管曲がり矯正
装置の寸法は，塩化ビニール管：外径；３００ｍｍ，内
径；２８０ｍｍから成る，単位ユニット長：１ｍの樹脂
製埋設管ユニット（１０ａ）に対して，コロ部材（２）
の転動体（２ａ）の外径：４０ｍｍを用い，単位ユニッ
ト長：１ｍのステンレス製筒体（１ａ）の外径：２４０
ｍｍ，厚み：４ｍｍを採用し，そして最大外径：２００
ｍｍ以下のスクリュー・ユニット（２０）が，少なくと
も軸方向に出し入れ自在な構造とし，該コロ部材及び連
結部材（３）は，市販の部材を用いた。 【００１９】本発明の実施例の樹脂製埋設管曲がり矯正
装置を適用できる，横堀推進埋設工法の施行手順は，前
記の特開平１０─２７３９９９「小口径管埋設機の推進
装置」記載の推進装置（４０）を用い，図３（Ａ）及び
（Ｂ）に示すように，前記の施行手順（Ａ）及び（Ｂ）
を経て，次に，施行手順（Ｃ）において，図３（Ｃ）に
示すように，該推進ジャッキを後退させ，矯正ユニット
（１）を，埋設すべき樹脂製埋設管ユニット（１０ａ）
の内周に挿入し，埋設管ユニット（１０）とし，更に該
埋設管ユニットにスクリュー・ユニット（２０）を内蔵
した該埋設管ユニットを該推進装置に設置し，そして先
導管（４０ａ）後部に接続し，横堀推進を継続し，該ス
クリュー・ユニットは，スクリュー・コンベヤ機能を有
し，該先導管を駆動前進しつつ，削岩された土砂をスク
リューにより，発進立坑（３０ａ）側に搬送する機能を
も持つ。次に施行手順（Ｄ）において，図３（Ｄ）に示
すように，施行手順（Ｂ）及び（Ｃ）の作業を繰り返
し，該埋設管ユニットを埋設・接続しながら，該先導管
を到達立坑（３０ｂ）に到達させ，そして該先導管を到
達立坑から回収し，一連の施行手順を終了し，内蔵する
該スクリュー・ユニットを該発進立坑から回収し，該横
堀推進埋設工法を確保し，そして所定の時間を経て，埋
設・連結した該樹脂製埋設管ユニット外周の該土壌が馴
染み十分固形化した後，連結した該矯正ユニットの連結
手段を，順次解除しながら引き抜き，矯正し埋設・連結
した該樹脂製埋設管ユニットである樹脂製埋設管を確保
した。 【００２０】 【発明の効果】本発明は，以上説明した様な形態で実施
され，以下に記載される様な効果を有する。 【００２１】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置は，
軸方向に直線形状の連続内径曲面を有する，矯正し埋設
・連結した設計どうりの樹脂製埋設管ユニットを確保で
きるので，該樹脂製埋設管内を流れる下水等の流体が，
円滑に流れる流れ勾配を提供し，汚泥等が滞留すること
ない効果を有する。 【００２２】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置は，
簡単な構造なので，各種の径寸法の樹脂製埋設管に対応
でき，修理・調整が容易で，市販の各種のコロ部材及び
連結部材を流用できるので，安価に製造でき，且つ何回
でも横堀推進埋設工法に使用できる効果を有する。
で埋設する，下水管用等の樹脂製埋設管の曲がりを矯正
する樹脂製埋設管曲がり矯正装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来技術の樹脂製埋設管曲がり矯正装置
は，露天掘りとも呼ぶ，立堀埋設埋設工法で埋設する，
樹脂製埋設管の曲がりを矯正する樹脂製埋設管曲がり矯
正装置は，例えば，特許番号：第２５６７８２２号「埋
設する塩化ビニール管の曲がり矯正装置」記載の矯正装
置があったが，しかし横堀推進埋設工法で横方向から埋
設する，樹脂製埋設管の曲がりを矯正する樹脂製埋設管
曲がり矯正装置はなかった。 【０００３】従来技術の樹脂製埋設管の横堀推進埋設工
法での埋設施行手順は，例えば，特開平１０─２７３９
９９「小口径管埋設機の推進装置」記載の推進装置（４
０）を用い，図３（Ａ）に示すように，先ず施行手順
（Ａ）において，土壌（３０）の横堀開始箇所に所望の
深さの発進立坑（３０ａ）を設け，更に横堀終了箇所に
所望の深さの到達立坑（３０ｂ）を設け，該発進立坑底
部に，先端に推進用カッタを装備した先導管（４０ａ）
を連結した該推進装置を設定する。次に，施行手順
（Ｂ）において，図３（Ｂ）に示すように，該推進用カ
ッタを回転させながら，推進ジャッキ（４０ｂ）を油圧
で前進し，横堀推進を開始する。次に，施行手順（Ｃ）
において，図３（Ｃ）に示すように，該推進ジャッキを
後退させ，埋設すべき所定の長さの樹脂製埋設管ユニッ
ト（１０ａ）である埋設管ユニット（１０）にスクリュ
ー・ユニット（２０）を内蔵した該埋設管ユニットを該
推進装置に設置し，そして該先導管後部に接続し，横堀
推進を継続し，該スクリュー・ユニットは，スクリュー
・コンベヤ機能を有し，該先導管を駆動前進しつつ，削
岩された土砂をスクリューにより，該発進立坑側に搬送
する機能をも持つ。次に，施行手順（Ｄ）において，図
３（Ｄ）に示すように，施行手順（Ｂ）及び（Ｃ）の作
業を繰り返し，該埋設管ユニットを埋設・接続しなが
ら，該先導管を到達立坑に到達させ，そして該先導管を
到達立坑から回収し，一連の施行手順を終了し，内蔵す
る該スクリュー・ユニットを該発進立坑から回収し，連
結した該樹脂製埋設管ユニットである樹脂製埋設管を確
保した。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】従来技術の横堀推進埋
設工法で埋設する，樹脂製埋設管の曲がりを矯正する樹
脂製埋設管曲がり矯正装置はなかったので，埋設した樹
脂製埋設管内では，直線状の円筒形から外れた異常な湾
曲箇所が発生し，流れる下水等の流体が，円滑に流れる
流れ勾配が得られず，汚泥等が滞留する問題点があっ
た。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために，本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置は，所定
の長さの筒体の外周が，埋設すべき樹脂製埋設管ユニッ
トの内周を，径方向外側に均等に押圧矯正しながら滑動
自在に軸方向に移動する機能を有する，直列連結可能な
複数の矯正ユニットから成り，そして該矯正ユニットの
内部が，少なくとも横堀推進埋設工法に用いられる構造
を有する事を特徴とする。 【０００６】 【発明の実施の形態】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正
装置は，所定の長さのステンレス鋼材等の金属製筒体の
外周が，埋設すべき樹脂製埋設管ユニットの内周を，径
方向外側に均等に押圧矯正しながら滑動自在に軸方向に
移動する機能を有する，複数のコロ部材を該筒体外周に
配設した，複数の矯正ユニットから成り，該矯正ユニッ
トは，互いに直列連結可能な連結部材から成る連結手段
を持ち，そして該矯正ユニットの筒体内部は，横堀推進
埋設工法に用いる，先端に推進用カッタを装備した先導
管に直列駆動接続可能な，スクリュー・ユニットが，少
なくとも軸方向に出し入れ自在な構造を有する事を特徴
とする。 【０００７】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置にお
いて，複数のコロ部材の筒体外周への配設方法は，該筒
体の両端部近傍の外周に，それぞれ複数個づつ所定の開
口部を形成し，外周を硬質ゴム等の柔軟性を有する材質
で被覆した転動体の回転方向両端近傍の，該コロ部材の
耐食金属製車体の一対の各取り付け孔内外に，該筒体の
径方向への高さ調節可能な所定の厚みのスペーサを用い
て，板形状の取り付け部材を挟持し，各該開口部の軸方
向に相対する該開口部厚み端部を，内外該取り付け部材
端部で挟持・締めつけて，該コロ部材を各開口部に配設
する事も出来る。 【０００８】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置にお
いて，矯正ユニットが互いに直列連結可能な連結手段と
して，該矯正ユニットの筒体両端部に，複数の連結孔を
設け，隣接して接続する両該矯正ユニットの相対する両
該連結孔に対し，それぞれ連結部材を用いて連結可能と
し，該連結部材は，角棒の両端部に，互いに逆ネジ溝を
設け，該ネジ溝に適合するボルトの一端部に，該連結孔
に挿入係止する凸部を形成し，係止部とし，そして該角
棒の回転により，相対する両該連結孔に挿入係止した，
一対の係止部を，締めつけ・解除自在とし，隣接する該
矯正ユニットを連結・解除自在にする事も出来る。 【０００９】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置に使
用方法は，矯正ユニットを，埋設すべき樹脂製埋設管ユ
ニットの内周に挿入し，埋設管ユニットとし，該樹脂製
埋設管ユニット及び矯正ユニットどうしをそれぞれ連結
しながら，複数の該埋設管ユニットを，横堀推進埋設工
法により埋設し，そして所定の時間を経て，埋設・連結
した該樹脂製埋設管ユニット外周の土壌が馴染み十分固
形化した後，連結した該矯正ユニットの連結手段を，順
次解除しながら引き抜き，軸方向に連続直線形状の内径
曲面を有する，矯正し埋設・連結した該樹脂製埋設管ユ
ニットを確保する事を特徴とする。 【００１０】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置の寸
法は，塩化ビニール管等の所定の外径，厚み，単位ユニ
ット長の樹脂製埋設管ユニットに対応し，コロ部材の転
動体の外径を選択し，所定の単位ユニット長の筒体の外
径，厚みを組み合わせて調節・適用し，そしてスクリュ
ー・ユニットが，少なくとも軸方向に出し入れ自在な構
造とし，該コロ部材及び連結部材は，市販の各種の寸法
の部材を用いる事も出来る。 【００１１】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置を適
用できる下水管等の横堀推進埋設工法において，特開平
１０─２７３９９９「小口径管埋設機の推進装置」記載
の推進装置を用いる事も出来る。 【００１２】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置は，
軸方向に直線形状の連続内径曲面を有する，矯正し埋設
・連結した設計どうりの樹脂製埋設管ユニットを確保で
きるので，該樹脂製埋設管内を流れる下水等の流体が，
円滑に流れる流れ勾配を提供し，汚泥等が滞留すること
ない作用を有する。 【００１３】 【実施例】この発明の実施例の図面において，図１は，
本発明の実施例を示す，樹脂製埋設管曲がり矯正装置の
使用状態の，（Ａ）は一部縦断面欠載正面図，そして
（Ｂ）は，その一部欠載横断面図である。図２は，本発
明の実施例を示す，樹脂製埋設管曲がり矯正装置の矯正
ユニットの，（Ａ）は一部欠載主要部拡大正面図，そし
て（Ｂ）は，その一部欠載主要部拡大側面図である。図
３は，本発明の実施例を示す，樹脂製埋設管曲がり矯正
装置を適用できる，横堀推進埋設工法の施行手順：
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）そして（Ｄ）である。 【００１４】この発明の実施例を以下説明すると，樹脂
製埋設管曲がり矯正装置は，図１及び図２に示すよう
に，所定の長さのステンレス鋼材等の金属製筒体（１
ａ）の外周が，埋設すべき樹脂製埋設管ユニット（１０
ａ）の内周を，径方向外側に均等に押圧矯正しながら滑
動自在に軸方向に移動する機能を有する，複数のコロ部
材（２）を該筒体外周に配設した，複数の矯正ユニット
（１）から成り，該矯正ユニットは，互いに直列連結可
能な連結部材（３）から成る連結手段を持ち，そして該
矯正ユニットの筒体内部は，横堀推進埋設工法に用い
る，先端に推進用カッタを装備した先導管に直列駆動接
続可能な，スクリュー・ユニット（２０）が，少なくと
も軸方向に出し入れ自在な構造を有する事を特徴とす
る。 【００１５】本発明の実施例の樹脂製埋設管曲がり矯正
装置において，複数のコロ部材（２）の筒体（１ａ）外
周への配設方法は，図２に示すように，該筒体の両端部
近傍の外周に，それぞれ４個づつ所定の開口部（１ｂ）
を形成し，外周を硬質ゴム等の柔軟性を有する材質で被
覆した転動体（２ａ）の回転方向両端近傍の，該コロ部
材の耐食金属製車体の一対の各取り付け孔内外に，該筒
体の径方向への高さ調節可能な所定の厚みのスペーサを
用いて，板形状の取り付け部材（２ｂ）を挟持し，各該
開口部の軸方向に相対する該開口部厚み端部を，内外該
取り付け部材端部で挟持・締めつけて，該コロ部材を各
開口部に配設した。 【００１６】本発明の実施例の樹脂製埋設管曲がり矯正
装置において，矯正ユニット（１）が互いに直列連結可
能な連結手段として，図１に示すように，該矯正ユニッ
トの筒体（１ａ）両端部に，複数の連結孔（１ｃ）を設
け，隣接して接続する両該矯正ユニットの相対する両該
連結孔に対し，それぞれ連結部材（３）を用いて連結可
能とし，該連結部材は，角棒（３ｂ）の両端部に，互い
に逆ネジ溝を設け，該ネジ溝に適合するボルトの一端部
に，該連結孔に挿入係止する凸部を形成し，係止部（３
ａ）とし，そして該角棒の回転により，相対する両該連
結孔に挿入係止した，一対の係止部を，締めつけ・解除
自在とし，隣接する該矯正ユニットを連結・解除自在に
した。 【００１７】本発明の実施例の樹脂製埋設管曲がり矯正
装置に使用方法は，図１に示すように，矯正ユニット
（１）を，埋設すべき樹脂製埋設管ユニット（１０ａ）
の内周に挿入し，埋設管ユニット（１０）とし，該樹脂
製埋設管ユニット及び矯正ユニットどうしをそれぞれ連
結しながら，複数の該埋設管ユニットを，横堀推進埋設
工法により埋設し，そして所定の時間を経て，埋設・連
結した該樹脂製埋設管ユニット外周の土壌（３０）が馴
染み十分固形化した後，連結した該矯正ユニットの連結
手段を，順次解除しながら引き抜き，軸方向に直線形状
の内径曲面を有する，矯正し埋設・連結した該樹脂製埋
設管ユニットを確保した。 【００１８】本発明の実施例の樹脂製埋設管曲がり矯正
装置の寸法は，塩化ビニール管：外径；３００ｍｍ，内
径；２８０ｍｍから成る，単位ユニット長：１ｍの樹脂
製埋設管ユニット（１０ａ）に対して，コロ部材（２）
の転動体（２ａ）の外径：４０ｍｍを用い，単位ユニッ
ト長：１ｍのステンレス製筒体（１ａ）の外径：２４０
ｍｍ，厚み：４ｍｍを採用し，そして最大外径：２００
ｍｍ以下のスクリュー・ユニット（２０）が，少なくと
も軸方向に出し入れ自在な構造とし，該コロ部材及び連
結部材（３）は，市販の部材を用いた。 【００１９】本発明の実施例の樹脂製埋設管曲がり矯正
装置を適用できる，横堀推進埋設工法の施行手順は，前
記の特開平１０─２７３９９９「小口径管埋設機の推進
装置」記載の推進装置（４０）を用い，図３（Ａ）及び
（Ｂ）に示すように，前記の施行手順（Ａ）及び（Ｂ）
を経て，次に，施行手順（Ｃ）において，図３（Ｃ）に
示すように，該推進ジャッキを後退させ，矯正ユニット
（１）を，埋設すべき樹脂製埋設管ユニット（１０ａ）
の内周に挿入し，埋設管ユニット（１０）とし，更に該
埋設管ユニットにスクリュー・ユニット（２０）を内蔵
した該埋設管ユニットを該推進装置に設置し，そして先
導管（４０ａ）後部に接続し，横堀推進を継続し，該ス
クリュー・ユニットは，スクリュー・コンベヤ機能を有
し，該先導管を駆動前進しつつ，削岩された土砂をスク
リューにより，発進立坑（３０ａ）側に搬送する機能を
も持つ。次に施行手順（Ｄ）において，図３（Ｄ）に示
すように，施行手順（Ｂ）及び（Ｃ）の作業を繰り返
し，該埋設管ユニットを埋設・接続しながら，該先導管
を到達立坑（３０ｂ）に到達させ，そして該先導管を到
達立坑から回収し，一連の施行手順を終了し，内蔵する
該スクリュー・ユニットを該発進立坑から回収し，該横
堀推進埋設工法を確保し，そして所定の時間を経て，埋
設・連結した該樹脂製埋設管ユニット外周の該土壌が馴
染み十分固形化した後，連結した該矯正ユニットの連結
手段を，順次解除しながら引き抜き，矯正し埋設・連結
した該樹脂製埋設管ユニットである樹脂製埋設管を確保
した。 【００２０】 【発明の効果】本発明は，以上説明した様な形態で実施
され，以下に記載される様な効果を有する。 【００２１】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置は，
軸方向に直線形状の連続内径曲面を有する，矯正し埋設
・連結した設計どうりの樹脂製埋設管ユニットを確保で
きるので，該樹脂製埋設管内を流れる下水等の流体が，
円滑に流れる流れ勾配を提供し，汚泥等が滞留すること
ない効果を有する。 【００２２】本発明の樹脂製埋設管曲がり矯正装置は，
簡単な構造なので，各種の径寸法の樹脂製埋設管に対応
でき，修理・調整が容易で，市販の各種のコロ部材及び
連結部材を流用できるので，安価に製造でき，且つ何回
でも横堀推進埋設工法に使用できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例を示す，樹脂製埋設管曲がり矯
正装置の使用状態の，（Ａ）は一部縦断面欠載正面図，
そして（Ｂ）は，その一部欠載横断面図。 【図２】本発明の実施例を示す，樹脂製埋設管曲がり矯
正装置の矯正ユニットの，（Ａ）は一部欠載主要部拡大
正面図，そして（Ｂ）は，その一部欠載主要部拡大側面
図。 【図３】本発明の実施例を示す，樹脂製埋設管曲がり矯
正装置を適用できる，横堀推進埋設工法の施行手順：
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）そして（Ｄ）。 【符号の説明】 １ 矯正ユニット １ａ 筒体 １ｂ 開口部 １ｃ 連結孔 ２ コロ部材 ２ａ 転動体 ２ｂ 取り付け部材 ３ 連結部材 ３ａ 係止部 ３ｂ 角棒 １０ 埋設管ユニット １０ａ 樹脂製埋設管ユニット ２０ スクリュー・ユニット ３０ 土壌 ３０ａ 発進立坑 ３０ｂ 到達立坑 ４０ 推進装置 ４０ａ 先導管 ４０ｂ 推進ジャッキ
正装置の使用状態の，（Ａ）は一部縦断面欠載正面図，
そして（Ｂ）は，その一部欠載横断面図。 【図２】本発明の実施例を示す，樹脂製埋設管曲がり矯
正装置の矯正ユニットの，（Ａ）は一部欠載主要部拡大
正面図，そして（Ｂ）は，その一部欠載主要部拡大側面
図。 【図３】本発明の実施例を示す，樹脂製埋設管曲がり矯
正装置を適用できる，横堀推進埋設工法の施行手順：
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）そして（Ｄ）。 【符号の説明】 １ 矯正ユニット １ａ 筒体 １ｂ 開口部 １ｃ 連結孔 ２ コロ部材 ２ａ 転動体 ２ｂ 取り付け部材 ３ 連結部材 ３ａ 係止部 ３ｂ 角棒 １０ 埋設管ユニット １０ａ 樹脂製埋設管ユニット ２０ スクリュー・ユニット ３０ 土壌 ３０ａ 発進立坑 ３０ｂ 到達立坑 ４０ 推進装置 ４０ａ 先導管 ４０ｂ 推進ジャッキ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】所定の長さの筒体（１ａ）の外周が，埋設
すべき樹脂製埋設管ユニット（１０ａ）の内周を，径方
向外側に均等に押圧矯正しながら滑動自在に軸方向に移
動する機能を有する，複数のコロ部材（２）を該筒体外
周に配設した，複数の矯正ユニット（１）から成り，該
矯正ユニットは，互いに直列連結可能な連結部材（３）
から成る連結手段を持ち，そして該矯正ユニットの筒体
内部は，横堀推進埋設工法に用いる，先端に推進用カッ
タを装備した先導管に直列駆動接続可能な，スクリュー
・ユニット（２０）が，少なくとも軸方向に出し入れ自
在な構造を有する事を特徴とする樹脂製埋設管曲がり矯
正装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001284763A JP2003090194A (ja) | 2001-09-19 | 2001-09-19 | 樹脂製埋設管曲がり矯正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001284763A JP2003090194A (ja) | 2001-09-19 | 2001-09-19 | 樹脂製埋設管曲がり矯正装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003090194A true JP2003090194A (ja) | 2003-03-28 |
Family
ID=19108030
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001284763A Pending JP2003090194A (ja) | 2001-09-19 | 2001-09-19 | 樹脂製埋設管曲がり矯正装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003090194A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113028141A (zh) * | 2021-05-06 | 2021-06-25 | 上海公路桥梁（集团）有限公司 | 顶管机头扭转纠偏装置及其纠偏方法 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0310783U (ja) * | 1989-06-15 | 1991-01-31 | ||
| JPH0323283U (ja) * | 1989-07-18 | 1991-03-11 | ||
| JP2567822B2 (ja) * | 1994-10-03 | 1996-12-25 | 剛 越智 | 埋設する塩化ビニール管の曲がり矯正装置 |
| JP2000240850A (ja) * | 1999-02-22 | 2000-09-08 | Sekisui Chem Co Ltd | 内張り管の変形矯正装置及びその装置を用いた内張り管のライニング方法 |
-
2001
- 2001-09-19 JP JP2001284763A patent/JP2003090194A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0310783U (ja) * | 1989-06-15 | 1991-01-31 | ||
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| JP2000240850A (ja) * | 1999-02-22 | 2000-09-08 | Sekisui Chem Co Ltd | 内張り管の変形矯正装置及びその装置を用いた内張り管のライニング方法 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113028141A (zh) * | 2021-05-06 | 2021-06-25 | 上海公路桥梁（集团）有限公司 | 顶管机头扭转纠偏装置及其纠偏方法 |
| CN113028141B (zh) * | 2021-05-06 | 2023-01-20 | 上海公路桥梁（集团）有限公司 | 顶管机头扭转纠偏装置及其纠偏方法 |
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