JP2003078448A - Cdma受信装置におけるパス検出方法及びその装置並びに制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

Cdma受信装置におけるパス検出方法及びその装置並びに制御プログラムを記録した記録媒体

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JP2003078448A
JP2003078448A JP2001262516A JP2001262516A JP2003078448A JP 2003078448 A JP2003078448 A JP 2003078448A JP 2001262516 A JP2001262516 A JP 2001262516A JP 2001262516 A JP2001262516 A JP 2001262516A JP 2003078448 A JP2003078448 A JP 2003078448A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CDMA受信装置における有効なパスの誤認
識の低減を図る。 【解決手段】 アンテナ11で受信した信号を回路13
でダウンコンバートし、その信号を回路15でA/D変
換する。A/D変換された受信信号及び拡散符号レプリ
カに基づいて手段12で遅延プロファイルを作成して手
段16に記憶する。上記遅延プロファイルに基づいて手
段22で最大受信レベルを検出し、手段18で平均値を
算出する。上記平均値に基づいて手段20、32でパス
検出閾値、無条件マスク閾値を算出する。上記最大受信
レベルに基づいて手段24、26で1/4チップずれ隣
接パス検出閾値、1/2チップずれ隣接パス検出閾値を
算出する。上記最大受信レベル及び上記3つの閾値に基
づいて有効なパスを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CDMA受信装
置におけるパス検出方法及びその装置並びに制御プログ
ラムを記録した記録媒体に関し、詳しくはパスの誤認識
を可及的に除き得るCDMA受信装置におけるパス検出
方法及びその装置並びに制御プログラムを記録した記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA受信装置を構成する公知のパス
検出方法は、遅延プロファイルを作成し、その遅延プロ
ファイル内の受信レベルの大きいN(Nはフィンガ数に
より決定される自然数)個のパスをレイク合成すべきパ
スとして検出するものである。その遅延プロファイル
は、図12に示すように、受信レベルの時間推移を表す
ものである。この遅延プロファイルの作成は、次の通り
である。なお、図12の横軸は時間で、その1目盛は1
/4チップである。縦軸は受信レベル(コード相関値)
である。1チップは、受信信号を逆拡散する基本単位時
間をいう。
【0003】受信信号をある1つのタイミングE1で拡
散符号レプリカを用いて逆拡散を行ってタイミングE1
における受信レベルを測定する。タイミングE1は、1
チップに対する分解能、例えば、1/4分解能のタイミ
ングに設定される。タイミングE1での測定後、1分解
能のタイミングだけずらせつつ、ずらせたタイミング毎
に同様の受信レベルを測定する。すなわち、図12のタ
イミングE2、E3、E4、…での受信レベルを順次測
定する。その測定個数Lは、マルチパスサーチ範囲内
の、遅延プロファイルを作成する際のサーチウィンドウ
サイズにより決定される値である。このようにして測定
されたL個の受信レベルと拡散符号レプリカとから、遅
延プロファイルは作成される。
【0004】図13は、上述した従来のパス検出方法の
装置構成を示す図である。パス検出装置は、図13に示
すように、逆拡散手段12、拡散符号レプリカ生成手段
14、記憶部16、最大受信レベル検出手段22、パス
検出手段4−28及びパスマスク手段30から構成され
ている。なお、逆拡散手段12の入力には、アンテナ1
1で受信した高周波信号を高周波受信回路13でダウン
コンバートし、ダウンコンバートされた信号をA/D変換
回路15でA/D変換した受信信号が供給される。また、
受信信号は、フィンガ17に供給され、後述するレイク
合成すべきパスに基づいて逆拡散した信号(復調信号)
がフィンガ17から出力される。その復調信号は、レイ
ク受信回路19へ供給されてレイク合成され、レイク合
成された信号は、図示しない受信データを再生する回路
に供給される。
【0005】受信信号を受信する逆拡散手段12におい
て、拡散符号レプリカ生成手段14から与えられる拡散
符号レプリカを用いて遅延プロファイルの受信レベルが
順次作成される。順次に作成される遅延プロファイルの
受信レベルは、記憶部16に記憶される。
【0006】最大受信レベル手段22が、記憶部16に
記憶された遅延プロファイルを読み出し、その遅延プロ
ファイルを用いて最大受信レベルを有するパスを基準パ
スとして検出する(図14のSC1)。パスマスク手段
30は、レイク合成すべきパスとされたパスの±3/4
チップ以内の範囲に存在するパスに対するマスク処理を
行う(図14のSC2)。パス検出手段4−28は、最
大受信レベル手段18で検出した基準パスをレイク合成
すべきパスとする(図14のSC3)。
【0007】この処理までにおいて、フィンガ本数分の
レイク合成すべきパスが検出されていないならば(図1
4のSC4のN)、パス検出手段22において、基準パ
スの受信レベルよりも小さい受信レベルのうちの最大受
信レベルを示しているパスを基準パスとしてステップS
C2の処理に戻る(図14のSC5)。上述のステップ
SC2乃至ステップSC5の処理をフィンガ本数分のレ
イク合成すべきパスが検出されるまで繰り返す。フィン
ガ本数分のレイク合成すべきパスが検出されたとき(図
14のSC4のY)、パスの検出処理は終了する。検出
されたフィンガ本数分のパスについてのレイク合成は、
その検出後にレイク受信回路19において行われる。
【0008】上述した従来のパス検出方法は、作成した
遅延プロファイルから受信レベルの最大受信レベルから
順次小さい受信レベルまでのN(Nはフィンガの数)個
のパスをレイク合成すべきパスとして検出している。
【0009】したがって、遅延プロファイルが、例え
ば、図15に示すようなものであったとするとすると
(但し、図15の横軸は時間で、その1目盛は5チップ
であり、1チップ内に1/4チップ分解能で測定される
24個分の受信レベルのドットがる。縦軸は受信レベル
(コード相関値)である)、レイク合成すべき本来のパ
スの受信レベルのピークがF1、F2及びF3である場
合であって、ノイズやフェージングによる干渉若しくは
コード相関によるピークがF4、F5として現れている
ほか、ピークF1のパスとピークF2のパスとの干渉に
よるピークがF6として現れて来るときに、フィンガの
数Nが6であるならば、ピークF1乃至F6がすべてレ
イク合成すべきパスとして検出されてしまうことにな
り、本来レイク合成すべきパスとされるべきでないピー
クF4乃至F6のパスまでもレイク合成すべきパスと誤
認識してしまうので、受信特性が劣化するという不都合
が生ずる。また、レイク合成すべきパスとして検出した
パスの±n(nは遅延プロファイルを作成する際の分解
能で決定される自然数)個のパスをマスクしている。し
たがって、たとえレイク合成に有効なパスであったとし
ても、それらのパスは、除外されてしまう。
【0010】上述した従来のパス検出方法を用いて得ら
れるパスタイミングが頻繁に入れ替わるのを防止して受
信特性の劣化を抑えるCDMA受信装置が、特開200
0−115030号公報(第1の公知例)に記載されて
いる。すなわち、図16に示すように、アンテナ11で
受信した高周波信号を高周波受信回路13でダウンコン
バートし、高周波受信回路13から出力された信号をA
/D変換回路15でA/D変換し、A/D変換された受
信信号をスライディング相関器60に供給する。
【0011】スライディング相関器60は、遅延プロフ
ァイルを作成する。作成された遅延プロファイルに対す
るフェージング等によるパス変動の平均化処理を遅延プ
ロファイル電力加算部62において行い、その平均化処
理後の遅延プロファイルに、演算部64において状態重
み付け部66からの重み付け関数が乗ぜられる。重み付
けられた遅延プロファイルを受け取る相関ピーク位置検
出部68は、パスタイミングを検出する。検出されたパ
スタイミングは、レイクパス割り当て部70に供給さ
れ、レイクパス割り当て部70は、フィンガ17にパス
位置を割り当てると共に、重み付け関数を設定する。レ
イクパス割り当て部70における重み付け関数の設定の
仕方は、現在のパス割り当て位置でのピーク値を大きく
するような設定の仕方である。
【0012】なお、演算部64、状態重み付け部66、
相関ピーク位置検出部68及びレイクパス割り当て部7
0は、DSP74内にあって、制御メモリ72に記憶さ
れているプログラムが、DSP74のプログラム実行部
(図示せず)によって読み出され、そこで実行されるこ
とによってその機能を遂行するようにして構成されてい
る。
【0013】上述のような重み付け関数の設定は、フィ
ンガ部に既に割り当てられているパスを優位なレベルに
するように作用する。したがって、パスタイミングが頻
繁に入れ替わる状況が発生したとしても、その入れ替わ
りを防止することができる。上記第1の公知例に記載さ
れるパスタイミングの検出方法は、図22のステップS
D1〜SD4に示されるように、作成された遅延プロフ
ァイルから受信レベルの大きい順にフィンガ本数分のレ
イク合成すべきパスを検出する方法である。したがっ
て、上記第1の公知例に記載されるパスタイミングの検
出方法は、上述した従来のパス検出方法と同じであり、
上述の技術的課題を残している。
【0014】このような不都合を解決する技術手段が、
特開平10−336072号公報(第2の公知例)に記
載されている。この第2の公知例に記載されるレイク受
信機は、図18に示すように構成されており、逆拡散手
段12、拡散符号レプリカ生成手段14、記憶部16、
最大受信レベル検出手段22、最小受信レベル検出手段
52、第1の乗算手段54、第2の乗算手段56、パス
マスク手段30及びパス検出手段5−28から構成され
ている。なお、逆拡散手段12の入力には、図13につ
いて説明したように、図13に示すA/D変換回路15
でA/D変換された受信信号が供給される。
【0015】受信信号を受信する逆拡散手段12におい
て、拡散符号レプリカ生成手段14から与えられる拡散
符号レプリカを用いて遅延プロファイルの受信レベルが
順次作成される。順次に作成される遅延プロファイルの
受信レベルは、記憶部16に記憶される。
【0016】最大受信レベル手段22が、記憶部16に
記憶された遅延プロファイルを読み出し、その遅延プロ
ファイルを用いて最大受信レベルを検出し、最小受信レ
ベル検出手段52が、記憶部16に記憶された遅延プロ
ファイルを読み出し、その遅延プロファイルを用いて最
小受信レベルを検出する。第1の乗算手段54が、最大
受信レベル検出手段22で検出された最大受信レベルに
第1の閾値係数を乗算して第1の閾値G1を算出し、第
2の乗算手段56が、最小受信レベル検出手段52で検
出された最小受信レベルに第2の閾値係数を乗算して第
2の閾値G2を算出する(図19のSE1)。
【0017】また、最大受信レベル手段22は、記憶部
16に記憶された遅延プロファイルを用いて最大受信レ
ベルを検出する処理のほか、検出した最大受信レベルを
有するパスを基準パスとして検出する処理も行う(図1
9のSE2)。パス検出手段5−28は、最大受信レベ
ル手段22で検出した基準パスの受信レベルが、第1の
乗算手段54から出力された第1の閾値G1及び第2の
乗算手段56から出力された第2の閾値G2より大きい
か否かを判定して大きいときそのパスをレイク合成すべ
きパスとして検出とする(図19のSE3のY)。
【0018】パスマスク手段30は、レイク合成すべき
パスとされたパスの±3/4チップ以内にあるパスのマ
スク処理を行う(図19のSE4)。上記基準パスをレ
イク合成すべきパスとして検出する(図19のSE
5)。
【0019】この処理までにおいて、フィンガ本数分の
レイク合成すべきパスが検出されていないならば(図1
9のSE6のN)、パス検出手段5−28において、基
準パスの受信レベルよりも小さい受信レベルのうちの最
っとも大きい受信レベルを有するパスを基準パスとして
ステップSE2の処理に戻る(図19のSE7)。上述
のステップSE3乃至ステップSE7の処理をフィンガ
本数分のレイク合成すべきパスが検出されるまで繰り返
す。フィンガ本数分のレイク合成すべきパスが検出され
たとき(図19のSE6のY)、パスの検出処理は終了
する。検出されたフィンガ本数分のパスについてのレイ
ク合成は、その検出後に、パス検出手段5−28に接続
されるレイク受信回路(図13の19を参照されたい)
において行われる。
【0020】上記第2の公知例に記載されるパス検出方
法は、基準パス毎に基準パスから±3/4チップ以内に
あるパスを除外するマスク処理を行うので、図20に示
すように、第1の閾値G1及び第2の閾値G2を超える
受信レベルを有するパスだけをレイク合成すべきパスと
して検出する。なお、図20の横軸は時間で、その表示
内容は、図15と同様である。縦軸は受信レベル(コー
ド相関値)である。したがって、受信レベルのピークの
うちピークF1、F2、F3のパスをレイク合成すべき
パスとして検出するが、受信レベルのピークのうちピー
クF4、F5、F6のパスは、レイク合成すべきパスで
はないと判断することが可能になる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図21に示す
ようなレイク合成すべきパスが、受信レベルH1、H2
の中間にあるような遅延プロファイルである場合におい
ては、受信レベルH1、H2の双方もレイク合成すべき
パスとしてレイク合成した方が受信特性の向上を図るこ
とができる筈である。なお、図21の横軸は時間で、そ
の1目盛は、1/4チップである。縦軸は、受信レベル
(コード相関値)である。
【0022】しかしながら、上記第2の公知例に記載さ
れるパス検出方法は、上述したように、最大受信レベル
及び最小受信レベルを検出し、これら両受信レベルから
第1の閾値G1及び第2の閾値G2を算出して最大受信
レベル、上記例では受信レベルH1が第1の閾値G1及
び第2の閾値G2のいずれよりも大きいか否かを判定し
て当該受信レベルH1のパスをレイク合成すべきパスと
するが、受信レベルH1のパスの±3/4チップ以内の
パスに対するマスク処理をしてしまうために(図21の
網掛け部分がマスク範囲)、受信レベルH1の次に大き
い受信レベルH2がレイク合成すべきパスの対象から外
されてしまい、結果として意図する受信特性の向上が図
れない、すなわち、受信レベルH1及び受信レベルH2
の双方をレイク合成すべきパスとする場合に比して受信
特性が劣化するという問題がある。
【0023】また、遅延プロファイルが図22に示すよ
うな、すなわち、レイク合成すべきパス(受信レベルI
1)に非常に近いタイミング位置に、レイク合成すべき
パス(受信レベルI2、受信レベルI3又は受信レベル
I2と受信レベルI3との中間にある受信レベルのうち
のいずれかの受信レベル)が存在し、干渉しているよう
なものであるとき、第2の公知例に記載されるパス検出
方法では、受信レベルI1のパスはレイク合成すべきパ
スとして検出されるが、受信レベルI2、受信レベルI
3又は受信レベルI2と受信レベルI3との中間にある
受信レベルのうちのいずれかの受信レベルのパス(図2
2の網掛け部分がマスク範囲)も、上述したマスク処理
により、レイク合成すべきパスから除外されてしまうの
で、受信特性の劣化が避けられないという不都合も生ず
る。なお、図22の横軸は時間で、その1目盛は1/4
チップである。縦軸は受信レベル(コード相関値)であ
る。
【0024】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、遅延プロファイルに基づいて有効なパスを検出
する場合の有効なパスの誤認識を可及的に少なくし得る
CDMA受信装置におけるパス候補検出方法及びその装
置並びに制御プログラムを記録した記録媒体を提供する
ことを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、パス毎に受信信号を逆拡散
してレイク合成するに際して、受信信号を用いて発生さ
れた遅延プロファイルに基づいてレイク合成を行う際に
パスを検出するCDMA受信装置におけるパス検出方法
に係り、上記遅延プロファイルに基づいて有効なパスを
検出するための基準パスを検出し、検出された上記基準
パスの検出時刻からCDMA受信装置の受信特性を良く
するのに有意なパス検出時間内に存在するパスを、レイ
ク合成を行う際に有効なパスとして検出することを特徴
としている。
【0026】請求項2記載の発明は、請求項1記載のC
DMA受信装置におけるパス検出方法に係り、上記基準
パスは、上記遅延プロファイル内の順次に大きい受信レ
ベルを有するパスを順次基準パスとして検出したときま
でに検出された有効なパスの総数が所定の有効なパスの
数に至っていないとき、最新に検出された基準パスの検
出時刻から前後にずれた時刻において最新に検出された
該基準パスの上記受信レベルに次ぐ受信レベルを有する
パスとして検出されることを特徴としている。
【0027】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のCDMA受信装置におけるパス検出方法に係り、上
記パス検出時間は、上記受信信号を逆拡散する基本単位
時間より所定の値だけ短い時間であることを特徴として
いる。
【0028】請求項4記載の発明は、請求項1、2又は
3記載のCDMA受信装置におけるパス検出方法に係
り、上記レイク合成を行う際に有効なパスは、上記基準
パスの上記受信レベルが、上記遅延プロファイルの平均
値にパス検出閾値係数を乗算して得たパス検出閾値を超
えていることを条件に検出されることを特徴としてい
る。
【0029】請求項5記載の発明は、請求項1、2又は
3記載のCDMA受信装置におけるパス検出方法に係
り、上記レイク合成を行う際に有効なパスは、上記基準
パスの上記検出時刻よりも所定時間だけずれた時刻まで
のパスであって、該パスの上記受信レベルが、検出され
た上記基準パスの上記受信レベルに上記所定時間だけず
れた時刻での第1のパス検出閾値係数を乗算して得た第
1のパス検出閾値を超えていることを条件に検出される
ことを特徴としている。
【0030】請求項6記載の発明は、請求項1、2又は
3記載のCDMA受信装置におけるパス検出方法に係
り、上記レイク合成を行う際に有効なパスは、上記基準
パスの上記受信レベルが上記遅延プロファイルの平均値
に無条件マスク閾値係数を乗算して得た無条件マスク閾
値を超えていることを条件に検出されることを特徴とし
ている。
【0031】請求項7記載の発明は、請求項1、2又は
3記載のCDMA受信装置におけるパス検出方法に係
り、上記レイク合成を行う際に有効なパスは、上記基準
パスの上記検出時刻から上記所定時間よりも長く、か
つ、上記パス検出時間よりも短い時間だけずれた時刻ま
でのパスであって、該パスの上記受信レベルが、検出さ
れた上記基準パスの上記受信レベルに上記所定時間だけ
ずれた時刻での第1のパス検出閾値係数を乗算して得た
第1のパス検出閾値を超えていることを条件に検出され
ることを特徴としている。
【0032】請求項8記載の発明は、請求項1、2又は
3記載のCDMA受信装置におけるパス検出方法に係
り、上記レイク合成を行う際に有効なパスは、上記基準
パスの受信レベルが、上記パス検出閾値を超えていると
きに検出される有効なパスと、上記無条件マスク閾値を
超えているときに検出される有効なパスと、上記所定時
間だけずれた時刻までのパスであって、該パスの上記受
信レベルが、上記第1のパス検出閾値を超えているとき
に検出される有効なパスと、上記所定時間よりも長く、
かつ、上記パス検出時間よりも短い時間だけずれた時刻
までのパスであって、該パスの受信レベルが、上記第1
のパス検出閾値を超えているとき検出される有効なパス
との一部又は全部の組み合わせとして検出されることを
特徴としている。
【0033】請求項9記載の発明は、請求項5、6、7
又は8記載のCDMA受信装置におけるパス検出方法に
係り、上記所定時間は、上記基本単位時間の1/4の時
間であることを特徴としている。
【0034】請求項10記載の発明は、請求項5、6、
7又は8記載のCDMA受信装置におけるパス検出方法
に係り、上記所定時間は、上記基本単位時間の1/2の
時間であることを特徴としている。
【0035】請求項11記載の発明は、請求項4、8、
9又は10記載のCDMA受信装置におけるパス検出方
法に係り、上記パス検出閾値係数は、3.75であるこ
とを特徴としている。
【0036】請求項12記載の発明は、請求項5、7、
8、9又は10記載のCDMA受信装置におけるパス検
出方法に係り、上記第1のパス検出閾値係数は、0.9
375であることを特徴としている。
【0037】請求項13記載の発明は、請求項5、7、
8、9又は10記載のCDMA受信装置におけるパス検
出方法に係り、上記第1のパス検出閾値係数は、0.6
25であることを特徴としている。
【0038】請求項14記載の発明は、請求項6又は8
記載のCDMA受信装置におけるパス検出方法に係り、
上記無条件マスク閾値係数は、8であることを特徴とし
ている。
【0039】請求項15記載の発明は、請求項7、8、
9又は10記載のCDMA受信装置におけるパス検出方
法に係り、上記所定時間よりも長く、かつ、上記パス検
出時間よりも短い時間は、上記基本単位時間の3/4の
時間であることを特徴としている。
【0040】請求項16記載の発明は、遅延プロファイ
ルを記憶する記憶手段と、該記憶手段から上記遅延プロ
ファイルを読み出し、読み出した上記遅延プロファイル
に基づいてレイク合成を行う際にパスを検出するパス検
出手段を有するCDMA受信装置におけるパス検出装置
に係り、上記パス検出手段を、上記記憶手段から読み出
された上記遅延プロファイルに基づいて有効なパスを検
出するための基準パスを検出する基準パス検出手段と、
該基準パス検出手段によって検出された上記基準パスの
検出時刻から上記CDMA受信装置の受信特性を良くす
るのに有意なパス検出時間内に存在するパスを、レイク
合成を行う際に有効なパスとして検出する検出手段とで
構成したことを特徴としている。
【0041】請求項17記載の発明は、請求項16記載
のCDMA受信装置におけるパス検出装置に係り、上記
基準パス検出手段は、上記遅延プロファイル内の順次に
大きい受信レベルを有するパスを順次基準パスとして検
出したときまでに検出されている有効なパスの総数が所
定の有効なパスの数に至っていないとき、最新に検出さ
れた基準パスの検出時刻から前後にずれた時刻において
最新に検出された該基準パスの上記受信レベルに次ぐ受
信レベルを有するパスを基準パスとして検出することを
特徴としている。
【0042】請求項18記載の発明は、請求項16又は
17記載のCDMA受信装置におけるパス検出装置に係
り、上記パス検出時間は、上記受信信号を逆拡散する基
本単位時間より所定の値だけ短い時間であることを特徴
としている。
【0043】請求項19記載の発明は、請求項16、1
7又は18記載のCDMA受信装置におけるパス検出装
置に係り、上記検出手段は、上記基準パスの上記受信レ
ベルが、上記遅延プロファイルの平均値にパス検出閾値
係数を乗算して得たパス検出閾値を超えていることを条
件に有効なパスを検出することを特徴としている。
【0044】請求項20記載の発明は、請求項16、1
7又は18記載のCDMA受信装置におけるパス検出装
置に係り、上記検出手段は、上記基準パスの上記検出時
刻よりも所定時間だけずれた時刻までのパスであって、
該パスの上記受信レベルが、検出された上記基準パスの
上記受信レベルに上記所定時間だけずれた時刻での第1
のパス検出閾値係数を乗算して得た第1のパス検出閾値
を超えていることを条件に有効なパスを検出することを
特徴としている。
【0045】請求項21記載の発明は、請求項16、1
7又は18記載のCDMA受信装置におけるパス検出装
置に係り、上記検出手段は、上記基準パスの上記受信レ
ベルが上記遅延プロファイルの平均値に無条件マスク閾
値係数を乗算して得た無条件マスク閾値を超えているこ
とを条件に有効なパスを検出することを特徴としてい
る。
【0046】請求項22記載の発明は、請求項16、1
7又は18記載のCDMA受信装置におけるパス検出装
置に係り、上記検出手段は、上記基準パスの上記検出時
刻から上記所定時間よりも長く、かつ、上記パス検出時
間よりも短い時間だけずれた時刻までのパスであって、
該パスの上記受信レベルが、検出された上記基準パスの
上記受信レベルに上記所定時間だけずれた時刻での第1
のパス検出閾値係数を乗算して得た第1のパス検出閾値
を超えていることを条件に有効なパスを検出することを
特徴としている。
【0047】請求項23記載の発明は、請求項16、1
7又は18記載のCDMA受信装置におけるパス検出装
置に係り、上記検出手段は、上記基準パスの受信レベル
が、上記パス検出閾値を超えているとき有効なパスを検
出する第1の検出手段と、上記無条件マスク閾値を超え
ているとき有効なパスを検出する第2の検出手段と、上
記所定時間だけずれた時刻までのパスであって、該パス
の上記受信レベルが、上記第1のパス検出閾値を超えて
いるとき有効なパスを検出する第3の検出手段と、上記
所定時間よりも長く、かつ、上記パス検出時間よりも短
い時間だけずれた時刻までのパスであって、該パスの上
記受信レベルが、上記第1のパス検出閾値を超えている
とき有効なパスを検出する第4の検出手段との一部又は
全部の組み合わせとして構成されることを特徴としてい
る。
【0048】請求項24記載の発明は、請求項20、2
1、22又は23記載のCDMA受信装置におけるパス
検出装置に係り、上記所定時間は、上記基本単位時間の
1/4の時間であることを特徴としている。
【0049】請求項25記載の発明は、請求項20、2
1、22又は23記載のCDMA受信装置におけるパス
検出装置に係り、上記所定時間は、上記基本単位時間の
1/2の時間であることを特徴としている。
【0050】請求項26記載の発明は、請求項19、2
3、24又は25記載のCDMA受信装置におけるパス
検出装置に係り、上記パス検出閾値係数は、3.75で
あることを特徴としている。
【0051】請求項27記載の発明は、請求項20、2
3、24又は25記載のCDMA受信装置におけるパス
検出装置に係り、上記第1のパス検出閾値係数は、0.
9375であることを特徴としている。
【0052】請求項28記載の発明は、請求項20、2
3、24又は25記載のCDMA受信装置におけるパス
検出装置に係り、上記第1のパス検出閾値係数は、0.
625であることを特徴としている。
【0053】請求項29記載の発明は、請求項21又は
23記載のCDMA受信装置におけるパス検出装置に係
り、上記無条件マスク閾値係数は、8であることを特徴
としている。
【0054】請求項30記載の発明は、請求項22、2
3、24又は25記載のCDMA受信装置におけるパス
検出装置に係り、上記所定時間よりも長く、かつ、上記
パス検出時間よりも短い時間は、上記基本単位時間の3
/4の時間であることを特徴としている。
【0055】請求項31記載の発明は、制御プログラム
を記載した記録媒体に係り、コンピュータに、請求項1
乃至15のうちのいずれか一に記載のCDMA受信装置
におけるパス検出方法を実現させるための制御プログラ
ムを記載したことを特徴としている。
【0056】請求項32記載の発明は、制御プログラム
を記載した記録媒体に係り、コンピュータに、請求項1
6乃至30のうちのいずれか一に記載のCDMA受信装
置におけるパス検出装置の機能を実現させるための制御
プログラムを記載したことを特徴としている。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に説明する。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例であるCDMA受信装置
におけるパス検出装置の電気的構成を示す図、図2は、
同パス検出装置の処理手順の一部を示すフローチャー
ト、図3は、同パス検出装置の処理手順の残部を示すフ
ローチャート、図4は、同パス検出装置で作成された遅
延プロファイルの第1の例を示す図、図5は、同パス検
出装置で作成された遅延プロファイルの第2の例を示す
図、また、図6は、同パス検出装置で作成された遅延プ
ロファイルの第3の例を示す図である。
【0058】この実施例のパス検出装置は、有効なパス
を検出する場合の有効なパスの誤認識を可及的に少なく
し得る装置に係り、図1に示すように、逆拡散手段1
2、拡散符号レプリカ生成手段14、記憶部16、平均
値算出手段18、第1の乗算手段20、最大受信レベル
検出手段22、第2の乗算手段24、第3の乗算手段2
6、パス検出手段28及びパスマスク手段30から構成
されている。なお、逆拡散手段12の入力には、アンテ
ナ11で受信した高周波信号を高周波受信回路13でダ
ウンコンバートし、ダウンコンバートされた信号をA/D
変換回路15でA/D変換した受信信号が供給される。ま
た、受信信号は、フィンガ17に供給され、後述する有
効なパスに基づいて逆拡散した信号(復調信号)がフィ
ンガ17から出力される。その復調信号は、レイク受信
回路19へ供給されてレイク合成され、レイク合成され
た信号は、図示しない受信データを再生する回路に供給
される。
【0059】逆拡散手段12は、受信される受信信号と
拡散符号レプリカ生成手段14から与えられる拡散符号
レプリカとタイミング信号とを用いて受信信号を逆拡散
して遅延プロファイルの受信レベルを順次作成するもの
である。この実施例において、受信信号を逆拡散するタ
イミングは、1/4チップ分解能に設定されている。タ
イミング信号は、図示しないタイミング生成手段から供
給される。記憶部16は、逆拡散手段12で順次に作成
される遅延プロファイルの受信レベルを記憶するもので
ある。
【0060】平均値算出手段18は、記憶部16に記憶
されている遅延プロファイルを読み出してその平均値を
算出するものである。第1の乗算手段20は、平均値算
出手段18で算出された遅延プロファイルの平均値と、
パラメータとして外部から供給されるパス検出閾値係数
とを乗算してパス検出閾値を算出するものである。パス
検出閾値係数は、CDMA受信装置において、以下に述
べる基準パスをレイク合成すべきパス(以下、有効なパ
スという)とするか否かを判断し、有効なパスとの判断
となったときに後述する各処理を行うようにしてCDM
A受信装置の受信特性を如何様な受信特性にするかによ
って決められる係数であり、このパス検出閾値係数の算
定例を、CDMA受信装置の回路規模に重点を置いて受
信特性のシュミレーションから決め得る値を示せば、上
記パス検出閾値係数は、3.75である。
【0061】最大受信レベル手段22は、記憶部16に
記憶されている遅延プロファイルを読み出し、その遅延
プロファイルを用いて最大受信レベルを有するパスを基
準パスとして検出するものである。第2の乗算手段24
は、最大受信レベル手段22で検出された基準パスの受
信レベルとパラメータとして外部から供給される1/4
チップずれ隣接パス閾値係数とを乗算して1/4チップ
ずれ隣接パス閾値を算出するものである。第3の乗算手
段26は、最大受信レベル手段22で検出された基準パ
スの受信レベルとパラメータとして外部から供給される
1/2チップずれ隣接パス閾値係数とを乗算して1/2
チップずれ隣接パス閾値を算出するものである。
【0062】上記1/4チップずれ隣接パス検出閾値係
数も、また、上記1/2チップずれ隣接パス検出閾値係
数も、CDMA受信装置において、有効なパスとそうで
ないパスとを区別して受信特性を如何様な受信特性にす
るかによって決められるパス検出閾値係数である。これ
ら両パス検出閾値係数の算定例を、CDMA受信装置の
回路規模に重点を置いて受信特性のシュミレーションか
ら決め得る値を示せば、上記1/4チップずれ隣接パス
検出閾値係数は、0.9375であり、上記1/2チッ
プずれ隣接パス検出閾値係数は、0.625である。
【0063】パス検出手段28は、最大受信レベル手段
22で検出した基準パス及び該基準パスから±3/4チ
ップ以内に存在するパスを有効なパスとされるべきか否
かを、第1の乗算手段20で算出したパス検出閾値と第
2の乗算手段24で算出した1/4チップずれ隣接パス
閾値と第3の乗算手段26で算出した1/2チップずれ
隣接パス閾値とにより決定するものである。パスマスク
手段30は、最大受信レベル手段18で検出された基準
パス及びパス検出手段28で検出される基準パスから±
3/4チップ以内に存在するパスに対するマスク処理を
行うものである。
【0064】次に、図1乃至図6を参照して、この実施
例の動作について説明する。CDMA受信装置のアンテ
ナ11において受信された高周波信号は、高周波受信回
路13でダウンコンバートされ、ダウンコンバートされ
た信号は、A/D変換回路15でA/D変換される。その
A/D変換された受信信号は、複数のフィンガ17に供給
される。フィンガ17は、そのフィンガ毎にパス検出手
段28から供給される有効なパスに基づいて逆拡散を行
って逆拡散した信号をレイク受信回路19に供給する。
フィンガ17における有効なパスに基づく逆拡散は、1
つのフィンガにおいてその有効なパスを受け取って逆拡
散した信号の受信レベルを見て逆拡散した信号をレイク
合成すべきパスの信号としてレイク受信回路19に供給
するようにしてもよいし、有効なパスを1又は複数のフ
ィンガでの逆拡散に使用するようにしてもよい。
【0065】また、上述の受信信号とタイミング信号と
が逆拡散手段12に供給されると共に、拡散符号レプリ
カ生成手段14から拡散符号レプリカが逆拡散手段12
に供給されると、逆拡散手段12は、受信信号をタイミ
ング信号の時刻毎に逆拡散して遅延プロファイルを構成
する受信レベルを順次生成する。この順次生成される受
信レベルは、記憶部16に順次記憶される。拡散符号レ
プリカは、二進信号列で表され、その“1”及び“0”
のいずれをも表す時間期間の最小の基本単位時間がチッ
プと呼ばれる。上記タイミング信号は、図示しないタイ
ミング生成手段から供給されるもので、この実施例にお
いては、1/4チップ分解能である。
【0066】平均値算出手段18が、記憶部16に記憶
されている遅延プロファイルを読み出してその平均値を
算出する(図2のSA1)。第1の乗算手段20は、平
均値算出手段18から出力された平均値にパス検出閾値
係数を乗算してパス検出閾値を出力する(図2のSA
2)。また、最大受信レベル検出手段22は、記憶部1
6から遅延プロファイルを読み出してその最大受信レベ
ルのパスを算出し、そのパスを基準パスとする(図2の
SA3)。
【0067】基準パスを受け取ったパス検出手段28
は、その基準パスの受信レベルが上記第1の乗算手段2
0から出力されているパス検出閾値を超えているか否か
を判定する(図2のSA4)。上記基準パスの受信レベ
ルが上記パス検出閾値より小さい場合には(図2のSA
4のN)、パスの検出処理を終了する。
【0068】このパス検出処理の終了は、次のような理
由から行われる。すなわち、遅延プロファイルの発生形
態が図4のようなものであるとした場合について説明す
る。図4において、その横軸は時間で、その1目盛は、
5チップである。縦軸は、受信レベル(コード相関値)
である。その遅延プロファイル内に存在するピークA
4、A6は、ノイズやフェージングによる干渉で生ずる
ピーク、若しくはコード相関で生ずるピークであり、本
来有効なパスではないし、また、ピークA5は、有効な
パスのピークA1と有効なパスのピークA2との中間に
存在するピークで、ピークA1とピークA2との干渉で
生ずるピークであって、このピークを有するパスも、本
来有効なパスではない。それにも拘わらず、遅延プロフ
ァイルの受信レベルの大きい順に有効なパスを検出する
従来のパス検出方法に従うと、ピークA4、A5、A6
をも有効なパスとして検出してしまう。結果として、受
信特性を劣化させてしまう。
【0069】しかし、上述したステップSA4での判
定、すなわち、基準パスの受信レベルが、パス検出閾値
(図3のA7)を超えているか否かの判定において、図
3のピークA4、A5、A6のいずれも、パス検出閾値
A7以下にあるから、ピークA4、A5、A6を有効な
パスとして検出してしまうことはなくなる。つまり、受
信特性の劣化の防止に役立つ。なお、上述のようにステ
ップSA4での判定が否定になるから、図4の網掛け部
分がパス検出においてマスクされることになる。
【0070】そして、図2のステップSA4での判定に
おける基準パスの受信レベルが上述のパス検出閾値を超
えている場合には(図2のSA4のY)、第2の乗算手
段24が、最大受信レベル検出手段24から出力される
基準パスの受信レベルに1/4チップずれ隣接パス検出
閾値係数を乗算して1/4チップずれ隣接パス検出閾値
を算出し、第2の乗算手段26が、最大受信レベル検出
手段24から出力される基準パスの受信レベルに1/2
チップずれ隣接パス検出閾値係数を乗算して1/2チッ
プずれ隣接パス検出閾値を算出する(図2のSA5)。
【0071】これら両パス検出閾値が算出された後に、
パス検出手段28は、基準パスから±1/4チップにあ
るパスで、かつ、受信レベルが1/4チップずれ隣接パ
ス検出閾値を超えているか否かを判定する(図2のSA
6)。この判定が肯定であるならば(図2のSA6の
Y)、基準パスから±1/4チップにあるパスを有効な
パスとして検出し、有効なパスの数を1だけカウントア
ップする(図2のSA7)。そして、検出された有効な
パス数がフィンガ本数分検出されているか否かを判定す
る(図2のSA8)。この判定が肯定であるならば(図
2のSA8のY)、この時刻に記憶部16に記憶されて
いる遅延プロファイルについてのパス検出処理を終了す
る。
【0072】図2のステップSA6での判定が否定とな
るとき(図2のSA6のN)、又は、スステップSA8
での判定が否定となるとき(図2のSA8のN)、パス
検出手段28は、基準パスから±1/2チップにあるパ
スで、かつ、受信レベルが1/2チップずれ隣接パス検
出閾値を超えているか否かを判定する(図3のSA
9)。この判定が肯定であるならば(図3のSA9の
Y)、基準パスから±1/2チップにあるパスを有効な
パスとして検出し、有効なパスの数を1だけカウントア
ップする(図3のSA10)。そして、検出された有効
なパス数がフィンガ本数分検出されているか否かを判定
する(図3のSA11)。この判定が肯定であるならば
(図3のSA11のY)、この場合に記憶部16に記憶
されている遅延プロファイルについてのパス検出処理を
終了する。
【0073】図3のステップSA9での判定が否定とな
るとき(図3のSA9のN)、又は、図3のステップS
A11での判定が否定となるとき(図3のSA11の
N)、パス検出手段28は、基準パスから±3/4チッ
プにあるパスで、かつ、受信レベルが1/2チップずれ
隣接パス検出閾値を超えているか否かを判定する(図3
のSA12)。この判定が肯定であるならば(図3のS
A12のY)、基準パスから±3/4チップにあるパス
を有効なパスとして検出し、有効なパス数を1だけカウ
ントアップする(図3のSA13)。そして、検出され
た有効なパス数がフィンガ本数分検出されているか否か
を判定する(図3のSA14)。この判定が肯定である
ならば(図3のSA14のY)、この場合に記憶部16
に記憶されている遅延プロファイルについてのパス検出
処理を終了する。
【0074】図3のステップSA12での判定が否定と
なるとき(図3のSA12のN)、又は、図3のステッ
プSA14での判定が否定となるとき(図3のSA14
のN)、パスマスク手段30は、基準パスの±3/4チ
ップ以内にあるパスに対するマスク処理を行う(図3の
SA15)。このマスク処理が行われた場合の上記基準
パスを有効なパスとして検出し、有効なパスの数を1だ
けカウントアップする(図3のSA16)。
【0075】上述したパス検出手段28において、基準
パスから±1/4チップにあるパスで、かつ、受信レベ
ルが1/4チップずれ隣接パス検出閾値B3を超えてい
るか否かを判定し(図2のSA6)、上記基準パスから
±1/4チップにあるパスを有効なパスとして検出して
いるから、遅延プロファイルの発生形態が、例えば、図
5(図5の横軸は時間で、その1目盛は、1/4チップ
である。縦軸は、受信レベル(コード相関値)である)
に示すものであるとしたとき、その最大受信レベルのパ
スから±1/4チップに存在するパスB1、B2は、上
述したステップSA6及びステップSA7の処理により
有効なパスとして検出されるが、ステップSA9及びス
テップSA10の処理においても、また、ステップSA
12及びステップSA13の処理においても、有効なパ
スは検出されない。
【0076】このように、パスB1、B2が、有効なパ
スとして検出され得るから、受信特性の向上となる。な
お、ステップSA9での判定は否定となり、また、ステ
ップSA11での判定も否定となってステップSA15
でのマスク処理が行われるから、図5中の網掛け部分が
パス検出においてマスクされることになる。
【0077】また、遅延プロファイルが、例えば、図6
(図6の横軸は時間で、その1目盛は、1/4チップで
ある。縦軸は、受信レベル(コード相関値)である)に
示すものであるとしたとき、その最大受信レベルのパス
(C1)から±1/2チップにあって上記判定条件を満
たすパスC2が、上述したステップSA9及びステップ
SA10の処理により有効なパスとして検出され、ま
た、上記最大受信レベルのパス(C1)から±3/4チ
ップにあって上記判定条件を満たすパスC3が、上述し
たステップSA12及びステップSA13の処理により
有効なパスとして検出される。したがって、受信特性の
向上となる。
【0078】なお、ステップSA6の判定は否定とな
り、ステップSA9の判定は肯定でステップSA10で
の検出が行われ、また、ステップSA12の判定は肯定
でステップSA13での検出が行われるから、図6中の
網掛け部分がパス検出においてマスクされることにな
る。
【0079】このようにして検出された有効なパスの数
が、フィンガ本数分となっているか否かを判定する(図
3のSA17)。この判定が肯定となるときは(図3の
SA17のY)、パス検出処理は終了となるが、通常、
何回目までのステップSA17での判定は否定となる。
【0080】このようなステップSA17での判定が否
定となるときは(図3のSA17のN)、最大受信レベ
ル検出手段22は、基準パスの受信レベルよりも小さい
受信レベルであって、最大受信レベルとなっているパス
を検出し、このパスを基準パスとする(図3のSA1
8)。このようにして決められた基準パスについて、ス
テップSA4〜ステップSA18までのパス検出処理が
開始される。
【0081】上述のステップSA8、ステップSA11
及びステップSA14での判定、又は上述のステップS
A4〜ステップSA18までのパス検出処理が何回か繰
り返されてステップSA17での判定が肯定となったと
き、パス検出処理は処理し、検出されたパス、すなわ
ち、有効なパスがフィンガ17に供給される。有効なパ
スは、フィンガ17での逆拡散に用いられ、逆拡散され
た信号は、レイク受信回路19へ供給されてレイク合成
される。そのレイク合成された信号は、従来と同様にし
て受信データの復調に供せられる。
【0082】ここで、
【従来の技術】の項で説明した第2の公知例のパス検出
装置とこの発明のパス検出装置との性能比較を表1に示
しておく。
【0083】
【表1】
【0084】表1は、3GPP(3rd Generation
Partnership Project)TS 25.101 V3.5.0, “UE
Radio Transmission and Reception(FDD)(Rel
ease1999)”(2000年12月発行)(以下3GPPと略
称する)のP.27〜P.30において規定されている環境の
下においてテストした第2の公知例のパス検出装置及び
この発明のパス検出装置のBLER(Block Error R
atio)と第2の公知例のパス検出装置に対するこの発明
のパス検出装置のBLERの特性向上の程度とを示す。
【0085】表1の中の「環境@12.2kbps DCH」は、
3GPPで定義されているDCHというチャネルの通信
速度が12.2 kbpsであるテスト環境条件を表している。
また、STATICは、3GPP 8.2.3.1章(P.27)
におけるTest1であり、CASE1は、3GPP 8.3.
1.1章(P.28)におけるTest1であり、CASE2
は、3GPP 8.3.1.1章(P.28)におけるTest5であ
り、CASE3は、3GPP 8.3.1.1章(P.28)にお
けるTest9であり、MOVINGは、3GPP 8.4.1.
1章(P.29)におけるTest1であり、BIRTH/D
EATHは、3GPP8.5.1.1章(P.30)におけるTes
t1である。
【0086】このように、この実施例の構成によれば、
遅延プロファイルの最大受信レベルのパスを基準パスと
してパス検出処理に入ったとき、遅延プロファイルの平
均値にパス検出閾値係数を乗算し、乗算して得られたパ
ス検出閾値を超える受信レベルを有するパスを有効なパ
スとするようにしたので、ノイズやフェージングによる
干渉若しくはコード相関により受信レベルが大きくなっ
たとしても、その受信レベルを有するパスを有効なパス
として誤認識しまうことはなくなり、受信特性の向上が
図れる。
【0087】また、遅延プロファイルの順次の最大受信
レベルを有するパスを基準パスとし、該基準パスの受信
レベルに1/4チップずれ隣接パス閾値係数を乗算して
1/4チップずれ隣接パス閾値を算出し、上記基準パス
から±1/4チップにあるパスであって、かつ、当該パ
スの受信レベルが1/4チップずれ隣接パス閾値を超え
る受信レベルを有するパスを有効なパスとするようにし
たので、2つの受信レベル算出時刻(サンプリング時
刻)の間に有効なパスが存在する場合、上記2つのサン
プリング時刻における受信レベルが上記1/4チップず
れ隣接パス閾値を超えており、この受信レベルを有する
パスも有効なパスとすることが可能となる。遅延プロフ
ァイルが、図5に示す遅延プロファイルとなっている場
合の受信特性の向上が図れる。
【0088】また、遅延プロファイルの順次の最大受信
レベルを有するパスを基準パスとし、該基準パスの受信
レベルに1/2チップずれ隣接パス閾値係数を乗算し、
上記基準パスから±1/2チップ又は±3/4チップに
あるパスであって、かつ、当該パスの受信レベルが1/
2チップずれ隣接パス閾値を超える受信レベルを有する
パスを有効なパスとするようにしたので、有効なパスと
して検出した受信レベル算出時刻から1チップ以内で、
かつ、2以上のチップ分解能だけずれている時間領域に
存在するパスであって、上記1/2チップずれ隣接パス
閾値係数を超えるパスを有効なパスとすることが可能に
なる。遅延プロファイルが、図6に示す遅延プロファイ
ルとなっている場合の受信特性の向上が図れる。
【0089】◇第2実施例 図7は、この発明の第2実施例であるCDMA受信装置
におけるパス検出装置の電気的構成を示す図、図8は、
同パス検出装置の処理手順の一部を示すフローチャー
ト、図9は、同パス検出装置の処理手順の残部を示すフ
ローチャート、また、図10は、同パス検出装置で作成
された遅延プロファイルの例を示す図である。この実施
例の構成が、第1実施例のそれと大きく異なるところ
は、遅延プロファイルの平均値から無条件マスク閾値を
算出してこの無条件マスク閾値をパス検出に供するよう
にした点にある。
【0090】すなわち、第1実施例の平均値算出手段1
8から出力された平均値に無条件マスク閾値係数を乗算
して無条件マスク閾値を算出する第4の乗算手段32を
設けたことにある。無条件マスク閾値係数は、外部から
パラメータとして与えられる係数で、CDMA受信装置
を第1実施例に従って構成するときそのパス検出方法の
下では誤認識してしまうパスを排除してCDMA受信装
置の受信特性を如何様な受信特性にするかによって決め
られる係数であり、この無条件マスク閾値係数の算定例
を、CDMA受信装置の回路規模に重点を置いて受信特
性のシュミレーションから決め得る値を示せば、上記パ
ス検出閾値係数は8である。
【0091】したがって、この実施例におけるパス検出
手段2−28は、第1実施例でのパス検出条件に無条件
マスク閾値を考慮に入れてパスの検出を行って有効なパ
スをフィンガ17に供給する。すなわち、パス検出手段
2−28は、第1実施例と同様に、基準パスの受信レベ
ルがパス検出閾値を超えているか否かの判定を行った後
に、その基準パスの±3/4チップ以内にあるパスであ
って、その受信レベルが無条件マスク閾値を超えている
ならば、第1実施例と同じパス検出処理を行うが、超え
ていないときには、直ちに基準パスの±3/4チップ以
内にあるパスに対するマスク処理を行い、基準パスを有
効なパスとして検出するというパス検出処理を行う。こ
の構成を除くこの実施例の各部の構成は、第1実施例と
同一構成であるので、それらの各部には第1実施例と同
一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0092】次に、図7乃至図10を参照して、この実
施例の動作について説明する。この実施例の動作は、次
の2つの相違点を除いて、第1実施例の動作と同じであ
る。その第1の相違点は、平均値算出手段18で遅延プ
ロファイルの平均値を算出した後に、第4の乗算手段3
2において上記平均値から無条件マスク閾値を算出する
(図8のステップSB1)点である。なお、ステップS
B1において、第1の実施例と同様に、パス検出閾値の
算出も行う。第2の相違点は、第2の乗算手段24で1
/4チップずれ隣接パス検出閾値を算出し、第3の乗算
手段26で1/2チップずれ隣接パス検出閾値を算出し
た後に、基準パスの±3/4チップ以内に存在するパス
であって、そのパスの受信レベルが無条件マスク閾値を
超えている否かの判定を行う(図8のSB2)点であ
る。
【0093】これらの相違点を除くこの実施例のパス検
出処理は、第1実施例において説明しているので、第1
実施例との相違点となっているステップSB1におい
て、無条件マスク閾値を算出し、ステップSB2におい
て、基準パスの±3/4チップ以内に存在するパスの受
信レベルが無条件マスク閾値を超えている否かの判定に
ついて以下に説明する。平均値算出手段18において算
出された平均値に無条件マスク閾値係数が第4の乗算手
段32において乗算され、無条件マスク閾値が第4の乗
算手段32から出力される(図8のSB1)。出力され
た無条件マスク閾値は、パス検出手段2−28に供給さ
れる。
【0094】基準パスの受信レベルがパス検出閾値を超
えており(図8のSA4のY)、1/4チップずれ隣接
パス検出閾値及び1/2チップずれ隣接パス検出閾値が
算出された後(図8のSA5)、基準パスから±3/4
チップ以内のパスの受信レベルが無条件マスク閾値を超
えているか否かの判定が行われる(図8のSB2)。ス
テップSB2での判定が否定であるときは(図8のSB
2のN)、直ちにステップSA15の処理、すなわち、
基準パスから±3/4チップ以内に存在するパスに対す
るマスク処理をし(図8のSA15)、基準パスを有効
なパスとして検出する(図8のSA16)。
【0095】しかし、ステップSB2での判定が肯定で
あるときは(図8のSB2のY)、第1実施例でのパス
検出処理に入る、すなわち、ステップSA6での処理に
入って行く。図8のステップSA6からステップSA1
8までの処理は、第1実施例と同じであるので、第1実
施例の対応する説明個所を参照されたい。
【0096】無条件マスク閾値を用いることにより得ら
れる有利性を、図10を参照して以下に説明する。記憶
部16に記憶される遅延プロファイルが、例えば、図1
0に示すようなものであったとする。なお、図10の横
軸は時間で、その1目盛は、1/4チップ分解能であ
り、また、縦軸は、受信レベル(コード相関値)を示
す。
【0097】図10の横軸に記されている1/4チップ
分解能のタイミング160におけるパスD1の受信レベ
ルが、有効なパスとして検出されたとする。そうする
と、第1実施例によるパス検出処理だけでは、ノイズや
フェージング等が比較的に小さい受信レベルのパスD1
に干渉してパスD1に近い位置にパスD2、D3のピー
クが現れて来ている場合には、これらのピークは、1/
4チップずれ隣接パス検出閾値B3及び1/2チップず
れ隣接パス検出閾値C4を超えているとの判定が、ステ
ップSA6及びステップSA9で得られることになり、
したがって、パスD2、D3は、有効なパスとして検出
される(図8のSA7、図9のSA10)。このような
受信レベルの比較的小さいパスを幾つも有効なパスとし
て検出してしまうことは、受信特性の劣化となる。
【0098】たとえ、パス検出処理に供される遅延プロ
ファイルが、受信レベルの比較的小さい基準パス近傍に
存在する1又は複数のパスを有効なパスとして検出させ
てしまうような遅延プロファイルであったとしても、基
準パスから±3/4チップ以内に存在するパスの受信レ
ベルが無条件マスク閾値(図10のD4)以下であると
きは(図8のSB2のN)、直ちに基準パスから±3/
4チップ以内に存在するパスに対するマスク処理を行い
(図9のSA15)、基準パスを有効なパスとして検出
する(図9のSA16)ことにより、パスD2、D3
が、有効なパスとして検出されるのを回避し得る。した
がって、受信特性の向上が図れる。なお、基準パスD1
についてのステップSB2における判定が否定となり、
この否定判定となった基準パスについてマスク処理を行
って(図9のSA15)基準パスD1を有効なパスとし
て検出する(図9のSA16)から、図10中の網掛け
部分がパス検出においてマスクされることになる。
【0099】このように、この実施例の構成によれば、
基準パスの受信レベルがパス検出閾値を超えていたとし
ても、さらに、その基準パスが無条件マスク閾値を超え
ているか否かの判定(以下、無条件マスク判定という)
を行い、この無条件マスク判定も、また、肯定であると
きは、第1実施例と同様のパス検出処理に入って行く
が、上記無条件マスク判定が否定となるならば基準パス
から±3/4チップ以内のパスに対するマスク処理をし
て基準パスを有効なパスとして検出するようにしたの
で、たとえ、パス検出処理に供される遅延プロファイル
が、受信レベルの比較的小さい基準パス近傍に存在する
1又は複数のパス(以下、近傍のパス)を有効なパスと
して検出させてしまうような遅延プロファイルとなって
いたとしても、近傍のパスは、有効なパスから除外さ
れ、基準パスだけが有効なパスとして検出することが可
能になる。したがって、電波伝播の変動状況によって
は、第1実施例よりも、受信特性の向上が一層期待し得
る。
【0100】◇第3実施例 図11は、この発明の第3実施例であるCDMA受信装
置におけるパス検出装置の電気的構成を示す図である。
この実施例の構成が、第1実施例及び第2実施例のそれ
と大きく異なるところは、第1実施例における平均値算
出手段18、第1の乗算手段20、最大受信レベル検出
手段22、第1の乗算手段24、第2の乗算手段26、
パス検出手段28及びパスマスク手段30、又は第2実
施例における平均値算出手段18、第1の乗算手段2
0、最大受信レベル検出手段22、第1の乗算手段2
4、第2の乗算手段26、パス検出手段2−28、パス
マスク手段30及び第4の乗算手段32で行う処理手順
をプログラムで構成し、そのプログラムを実行可能なハ
ードウェアで実行させて上記処理手順の各々を実現させ
るようにした点にある。
【0101】すなわち、上記処理手順を記述したプログ
ラムは、制御メモリ34に記憶される。この制御メモリ
34が、揮発性メモリであるときは、予め、上記プログ
ラムは、磁気ディスク装置等の不揮発性記憶装置に記憶
されており、CDMA受信装置が稼動されるとき不揮発
性記憶装置から揮発性のメモリに読み出されて汎用DS
P36での実行に供せられる。
【0102】この汎用DSP36が、CDMA受信装置
が稼動されるとき、制御メモリ34からプログラムを読
み出してその実行部、すなわち、パス検出部3−28で
実行することにより、第1実施例について説明した図2
及び図3に示す処理手順に従うパス検出処理が、パス検
出部3−28で遂行される。パス検出部3−28から
は、第1実施例及び第2実施例と同様の有効なパスが出
力され、その有効なパスは、フィンガ17(図11には
図示せず)に供給される。これらの構成を除くこの実施
例の各部の構成は、第1実施例又は第2実施例の構成と
同一であるので、それらの各部には第1実施例又は第2
実施例と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0103】次に、図11を参照して、この実施例の動
作について説明する。上述の第1実施例で説明したよう
に、受信信号とタイミング信号とが逆拡散手段12に供
給されると共に、拡散符号レプリカ生成手段14から拡
散符号レプリカが逆拡散手段12に供給されると、逆拡
散手段12は、受信信号をタイミング信号の時刻毎に逆
拡散して遅延プロファイルを構成する受信レベルを順次
生成する。この順次生成される受信レベルは、記憶部1
6に順次記憶される。
【0104】受信レベルを記憶部16に記憶した後に、
第1実施例で説明した処理手順(図2及び図3)又は第
2実施例で説明した処理手順(図8及び図9)を汎用D
SP36で実行させるためのプログラムが、DSP16
のパス検出部3−28によって制御メモリ34から読み
出されてパス検出部3−28で実行されるとき、記憶部
16に記憶された遅延プロファイルの受信レベルが、D
SP36のパス検出部3−28へ記憶部16から読み出
されてパス検出部3−28でのパス検出に供せられる。
【0105】パス検出部3−28で処理されて得られた
パス検出結果である有効なパスは、パス検出部3−28
から第1実施例又は第2実施例で説明したフィンガ17
に供給されて受信信号を逆拡散した信号(復調信号)を
レイク受信回路19へ供給する。
【0106】このように、この実施例の構成によって
も、第1実施例又は第2実施例で得られる作用効果と同
等の作用効果が得られる。
【0107】以上、この発明の実施例を、図面を参照し
て詳述してきたが、この発明の具体的な構成は、これら
の実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸
脱しない範囲の設計の変更等があってもそれらはこの発
明に含まれる。例えば、第1実施例及び第2実施例の構
成各部は、ハードウェア構成であると、ソフトウェア構
成であるとを問わない。例えば、平均値算出手段18
は、平均値算出回路であると、平均値算出プログラムで
あるとを問わない。同様に、最大受信レベル検出手段以
下も、また、同じである。
【0108】また、第1実施例においては、図2に示す
ステップSA6及びステップSA7の処理と、図3に示
すステップSA9及びステップSA10の処理と、図3
に示すステップSA12及びステップSA13の処理と
をすべて備えた構成でこの発明を実施する例について説
明したが、これら3つの処理のいずれか1つ単独で、又
はそれらのいずれかの組み合わせでこの発明を実施して
もよい。このことは、第2実施例についても同様であ
る。第1実施例においても、また、第2実施例において
も、検出される有効なパスの数は、フィンガ本数よりも
多くてもよい。
【0109】さらには、チップ分解能をさらに高くして
上記3つの処理に相当する処理数を多くしてこの発明を
実施するようにしてもよい。その場合の基準パスからの
ずれは、受信特性の向上に有意なパス検出時間となる基
本単位時間又はこの基本単位時間を超える時間内の所定
時間の各々とされる。所定時間の値は、チップ分解能に
乗ぜられる自然数倍であって、基本単位時間内又は基本
単位時間を超える時間内の値である。
【0110】また、1/4チップずれ隣接パス検出閾値
係数及び1/2チップずれ隣接パス検出閾値係数は、チ
ップ内であって、その他のチップ分解能によって決まる
時間だけずれた時刻におけるパス検出閾値係数をその代
わりに用いるようにしてもよい。また、パスマスク手段
においても、チップ内のその他のマスク範囲又はチップ
を超える他のマスク範囲とすることも可能である。
【0111】上記いずれの実施例においても、上述の有
効なパスをフィンガ17で受けて上記復調信号を発生さ
せてレイク受信回路へ供給する構成の中でこの発明を実
施する例について説明したが、フィンガ17で既に発生
されている上記復調信号を上述の有効なパスを受けてレ
イク受信回路19へ供給するようにしてもよい。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、遅延プロファイルの平均値にパス検出閾値係数
を乗算し、乗算して得られたパス検出閾値を超える受信
レベルを有するパスを有効なパスとするようにしたの
で、ノイズやフェージングによる干渉若しくはコード相
関により受信レベルが大きくなったとしても、その受信
レベルを有するパスを有効なパスとして誤認識しまうこ
とはなくなり、受信特性の向上が図れる。
【0113】また、基準パスの検出時刻から受信特性の
向上に有意なパス検出時間よりも短い所定時間だけずれ
たパス検出時刻までのパスであって、かつ、当該パスの
受信レベルが上記所定時間だけずれたパス検出時刻での
パス検出閾値を超える受信レベルを有するパスを有効な
パスとするようにしたので、上記パス検出時間内のパス
をマスクしてしまう場合に比して、より多くの有効なパ
スの検出が可能になる。例えば、2つのパス検出時刻
(サンプリング時刻)の間にピークが存在する場合であ
っても、上記2つのパス検出時刻における受信レベルが
上記パス検出閾値を超えているならば、上記有効なパス
として検出されたパスの前後±1個のパスは、有効なパ
スとすることが可能となる。
【0114】さらには、有効なパスを検出したパス検出
時刻(サンプリング時刻)から±m個(mは遅延プロフ
ァイルを作成する際の分解能により決定される自然数、
m>1)のサンプリング時刻を数えた時刻であって、パ
ス検出時間内のパスを有効なパスとして検出することが
可能になる。したがって、受信特性の向上が図れる。
【0115】また、遅延プロファイルの平均値に無条件
マスク閾値係数を乗算し、乗算して得られた無条件マス
ク閾値を超える受信レベルを有するパスを有効なパスと
するようにしたので、受信レベルが比較的小さい基準パ
ス近傍に存在する1又は複数のパスは、有効なパスから
除外され、基準パスだけが有効なパスとして検出するこ
とが可能になる。したがって、電波伝播の変動状況によ
っては、受信特性の向上が一層期待し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるCDMA受信装置
におけるパス検出装置の電気的構成を示す図である。
【図2】同パス検出装置の処理手順の一部を示すフロー
チャートである。
【図3】同パス検出装置の処理手順の残部を示すフロー
チャートである。
【図4】同パス検出装置で作成された遅延プロファイル
の第1の例を示す図である。
【図5】同パス検出装置で作成された遅延プロファイル
の第2の例を示す図である。
【図6】同パス検出装置で作成された遅延プロファイル
の第3の例を示す図である。
【図7】この発明の第2実施例であるCDMA受信装置
におけるパス検出装置の電気的構成を示す図である。
【図8】同パス検出装置の処理手順の一部を示すフロー
チャートである。
【図9】同パス検出装置の処理手順の残部を示すフロー
チャートである。
【図10】同パス検出装置で作成された遅延プロファイ
ルの例を示す図である。
【図11】この発明の第3実施例であるCDMA受信装
置におけるパス検出装置の電気的構成を示す図である。
【図12】従来のパス検出装置において遅延プロファイ
ルの作成例を説明するための図である。
【図13】従来の1つのCDMA受信装置におけるパス
検出装置の電気的構成を示す図である。
【図14】同パス検出装置の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図15】同パス検出装置で作成された遅延プロファイ
ルの例を示す図である。
【図16】従来の他のCDMA受信装置におけるパス検
出装置の電気的構成を示す図である。
【図17】同パス検出装置の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図18】従来のさらに他のCDMA受信装置における
パス検出装置の電気的構成を示す図である。
【図19】同パス検出装置の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図20】同パス検出装置で作成された遅延プロファイ
ルの第1の例を示す図である。
【図21】同パス検出装置で作成された遅延プロファイ
ルの第2の例を示す図である。
【図22】同パス検出装置で作成された遅延プロファイ
ルの第3の例を示す図である。
【符号の説明】
16 記憶部(基準パス検出手段の一部) 18 平均値算出手段(検出手段の一部、第1の検
出手段の一部、第2の検出手段の一部) 20 第1の乗算手段(検出手段の一部、第1の検
出手段の一部) 22 最大受信レベル検出手段(基準パス検出手段
の残部、検出手段の一部、第3の検出手段の一部、第4
の検出手段の一部) 24 第2の乗算手段(検出手段の一部、第3の検
出手段の一部) 26 第3の乗算手段(検出手段の一部、第3の検
出手段の一部) 28、2−28 パス検出手段(検出手段の一部、
第1の検出手段の残部、第2の検出手段の一部、第3の
検出手段の残部、第4の検出手段の一部) 30 パスマスク手段(検出手段の一部、第4の検
出手段の残部) 32 第4の乗算手段(検出手段の一部、第2の検
出手段の残部) 34 制御メモリ(検出手段の一部、第1の検出手
段の一部、第2の検出手段の一部、第3の検出手段の一
部、第4の検出手段の一部) 3−28 パス検出部(検出手段の残部、第1の検
出手段の残部、第2の検出手段の残部、第3の検出手段
の残部、第4の検出手段の残部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 勇一 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403番 53 エヌイーシーマイクロシステム株式会 社内 Fターム(参考) 5K022 EE02 EE32

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パス毎に受信信号を逆拡散してレイク合
    成するに際して、受信信号を用いて発生された遅延プロ
    ファイルに基づいてレイク合成を行う際にパスを検出す
    るCDMA受信装置におけるパス検出方法であって、 前記遅延プロファイルに基づいて有効なパスを検出する
    ための基準パスを検出し、 検出された前記基準パスの検出時刻からCDMA受信装
    置の受信特性を良くするのに有意なパス検出時間内に存
    在するパスを、レイク合成を行う際に有効なパスとして
    検出することを特徴とするCDMA受信装置におけるパ
    ス検出方法。
  2. 【請求項2】 前記基準パスは、前記遅延プロファイル
    内の順次に大きい受信レベルを有するパスを順次基準パ
    スとして検出したときまでに検出された有効なパスの総
    数が所定の有効なパスの数に至っていないとき、最新に
    検出された基準パスの検出時刻から前後にずれた時刻に
    おいて最新に検出された該基準パスの前記受信レベルに
    次ぐ受信レベルを有するパスとして検出されることを特
    徴とする請求項1記載のCDMA受信装置におけるパス
    検出方法。
  3. 【請求項3】 前記パス検出時間は、前記受信信号を逆
    拡散する基本単位時間より所定の値だけ短い時間である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のCDMA受信装
    置におけるパス検出方法。
  4. 【請求項4】 前記レイク合成を行う際に有効なパス
    は、前記基準パスの前記受信レベルが、前記遅延プロフ
    ァイルの平均値にパス検出閾値係数を乗算して得たパス
    検出閾値を超えていることを条件に検出されることを特
    徴とする請求項1、2又は3記載のCDMA受信装置に
    おけるパス検出方法。
  5. 【請求項5】 前記レイク合成を行う際に有効なパス
    は、前記基準パスの前記検出時刻よりも所定時間だけず
    れた時刻までのパスであって、該パスの前記受信レベル
    が、検出された前記基準パスの前記受信レベルに前記所
    定時間だけずれた時刻での第1のパス検出閾値係数を乗
    算して得た第1のパス検出閾値を超えていることを条件
    に検出されることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    のCDMA受信装置におけるパス検出方法。
  6. 【請求項6】 前記レイク合成を行う際に有効なパス
    は、前記基準パスの前記受信レベルが前記遅延プロファ
    イルの平均値に無条件マスク閾値係数を乗算して得た無
    条件マスク閾値を超えていることを条件に検出されるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3記載のCDMA受信
    装置におけるパス検出方法。
  7. 【請求項7】 前記レイク合成を行う際に有効なパス
    は、前記基準パスの前記検出時刻から前記所定時間より
    も長く、かつ、前記パス検出時間よりも短い時間だけず
    れた時刻までのパスであって、該パスの前記受信レベル
    が、検出された前記基準パスの前記受信レベルに前記所
    定時間だけずれた時刻での第1のパス検出閾値係数を乗
    算して得た第1のパス検出閾値を超えていることを条件
    に検出されることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    のCDMA受信装置におけるパス検出方法。
  8. 【請求項8】 前記レイク合成を行う際に有効なパス
    は、前記基準パスの受信レベルが、前記パス検出閾値を
    超えているときに検出される有効なパスと、前記無条件
    マスク閾値を超えているときに検出される有効なパス
    と、前記所定時間だけずれた時刻までのパスであって、
    該パスの前記受信レベルが、前記第1のパス検出閾値を
    超えているときに検出される有効なパスと、前記所定時
    間よりも長く、かつ、前記パス検出時間よりも短い時間
    だけずれた時刻までのパスであって、該パスの受信レベ
    ルが、前記第1のパス検出閾値を超えているとき検出さ
    れる有効なパスとの一部又は全部の組み合わせとして検
    出されることを特徴とする請求項1、2又は3記載のC
    DMA受信装置におけるパス検出方法。
  9. 【請求項9】 前記所定時間は、前記基本単位時間の1
    /4の時間であることを特徴とする請求項5、6、7又
    は8記載のCDMA受信装置におけるパス検出方法。
  10. 【請求項10】 前記所定時間は、前記基本単位時間の
    1/2の時間であることを特徴とする請求項5、6、7
    又は8記載のCDMA受信装置におけるパス検出方法。
  11. 【請求項11】 前記パス検出閾値係数は、3.75で
    あることを特徴とする請求項4、8、9又は10記載の
    CDMA受信装置におけるパス検出方法。
  12. 【請求項12】 前記第1のパス検出閾値係数は、0.
    9375であることを特徴とする請求項5、7、8、9
    又は10記載のCDMA受信装置におけるパス検出方
    法。
  13. 【請求項13】 前記第1のパス検出閾値係数は、0.
    625であることを特徴とする請求項5、7、8、9又
    は10記載のCDMA受信装置におけるパス検出方法。
  14. 【請求項14】 前記無条件マスク閾値係数は、8であ
    ることを特徴とする請求項6又は8記載のCDMA受信
    装置におけるパス検出方法。
  15. 【請求項15】 前記所定時間よりも長く、かつ、前記
    パス検出時間よりも短い時間は、前記基本単位時間の3
    /4の時間であることを特徴とする請求項7、8、9又
    は10記載のCDMA受信装置におけるパス検出方法。
  16. 【請求項16】 遅延プロファイルを記憶する記憶手段
    と、該記憶手段から前記遅延プロファイルを読み出し、
    読み出した前記遅延プロファイルに基づいてレイク合成
    を行う際にパスを検出するパス検出手段を有するCDM
    A受信装置におけるパス検出装置であって、 前記パス検出手段を、 前記記憶手段から読み出された前記遅延プロファイルに
    基づいて有効なパスを検出するための基準パスを検出す
    る基準パス検出手段と、 該基準パス検出手段によって検出された前記基準パスの
    検出時刻から前記CDMA受信装置の受信特性を良くす
    るのに有意なパス検出時間内に存在するパスを、レイク
    合成を行う際に有効なパスとして検出する検出手段とで
    構成したことを特徴とするCDMA受信装置におけるパ
    ス検出装置。
  17. 【請求項17】 前記基準パス検出手段は、前記遅延プ
    ロファイル内の順次に大きい受信レベルを有するパスを
    順次基準パスとして検出したときまでに検出されている
    有効なパスの総数が所定の有効なパスの数に至っていな
    いとき、最新に検出された基準パスの検出時刻から前後
    にずれた時刻において最新に検出された該基準パスの前
    記受信レベルに次ぐ受信レベルを有するパスを基準パス
    として検出することを特徴とする請求項16記載のCD
    MA受信装置におけるパス検出装置。
  18. 【請求項18】 前記パス検出時間は、前記受信信号を
    逆拡散する基本単位時間より所定の値だけ短い時間であ
    ることを特徴とする請求項16又は17記載のCDMA
    受信装置におけるパス検出装置。
  19. 【請求項19】 前記検出手段は、前記基準パスの前記
    受信レベルが、前記遅延プロファイルの平均値にパス検
    出閾値係数を乗算して得たパス検出閾値を超えているこ
    とを条件に有効なパスを検出することを特徴とする請求
    項16、17又は18記載のCDMA受信装置における
    パス検出装置。
  20. 【請求項20】 前記検出手段は、前記基準パスの前記
    検出時刻よりも所定時間だけずれた時刻までのパスであ
    って、該パスの前記受信レベルが、検出された前記基準
    パスの前記受信レベルに前記所定時間だけずれた時刻で
    の第1のパス検出閾値係数を乗算して得た第1のパス検
    出閾値を超えていることを条件に有効なパスを検出する
    ことを特徴とする請求項16、17又は18記載のCD
    MA受信装置におけるパス検出装置。
  21. 【請求項21】 前記検出手段は、前記基準パスの前記
    受信レベルが前記遅延プロファイルの平均値に無条件マ
    スク閾値係数を乗算して得た無条件マスク閾値を超えて
    いることを条件に有効なパスを検出することを特徴とす
    る請求項16、17又は18記載のCDMA受信装置に
    おけるパス検出装置。
  22. 【請求項22】 前記検出手段は、前記基準パスの前記
    検出時刻から前記所定時間よりも長く、かつ、前記パス
    検出時間よりも短い時間だけずれた時刻までのパスであ
    って、該パスの前記受信レベルが、検出された前記基準
    パスの前記受信レベルに前記所定時間だけずれた時刻で
    の第1のパス検出閾値係数を乗算して得た第1のパス検
    出閾値を超えていることを条件に有効なパスを検出する
    ことを特徴とする請求項16、17又は18記載のCD
    MA受信装置におけるパス検出装置。
  23. 【請求項23】 前記検出手段は、前記基準パスの受信
    レベルが、前記パス検出閾値を超えているとき有効なパ
    スを検出する第1の検出手段と、前記無条件マスク閾値
    を超えているとき有効なパスを検出する第2の検出手段
    と、前記所定時間だけずれた時刻までのパスであって、
    該パスの前記受信レベルが、前記第1のパス検出閾値を
    超えているとき有効なパスを検出する第3の検出手段
    と、前記所定時間よりも長く、かつ、前記パス検出時間
    よりも短い時間だけずれた時刻までのパスであって、該
    パスの前記受信レベルが、前記第1のパス検出閾値を超
    えているとき有効なパスを検出する第4の検出手段との
    一部又は全部の組み合わせとして構成されることを特徴
    とする請求項16、17又は18記載のCDMA受信装
    置におけるパス検出装置。
  24. 【請求項24】 前記所定時間は、前記基本単位時間の
    1/4の時間であることを特徴とする請求項20、2
    1、22又は23記載のCDMA受信装置におけるパス
    検出装置。
  25. 【請求項25】 前記所定時間は、前記基本単位時間の
    1/2の時間であることを特徴とする請求項20、2
    1、22又は23記載のCDMA受信装置におけるパス
    検出装置。
  26. 【請求項26】 前記パス検出閾値係数は、3.75で
    あることを特徴とする請求項19、23、24又は25
    記載のCDMA受信装置におけるパス検出装置。
  27. 【請求項27】 前記第1のパス検出閾値係数は、0.
    9375であることを特徴とする請求項20、23、2
    4又は25記載のCDMA受信装置におけるパス検出装
    置。
  28. 【請求項28】 前記第1のパス検出閾値係数は、0.
    625であることを特徴とする請求項20、23、24
    又は25記載のCDMA受信装置におけるパス検出装
    置。
  29. 【請求項29】 前記無条件マスク閾値係数は、8であ
    ることを特徴とする請求項21又は23記載のCDMA
    受信装置におけるパス検出装置。
  30. 【請求項30】 前記所定時間よりも長く、かつ、前記
    パス検出時間よりも短い時間は、前記基本単位時間の3
    /4の時間であることを特徴とする請求項22、23、
    24又は25記載のCDMA受信装置におけるパス検出
    装置。
  31. 【請求項31】 コンピュータに、請求項1乃至15の
    うちのいずれか一に記載のCDMA受信装置におけるパ
    ス検出方法を実現させるための制御プログラムを記載し
    た記録媒体。
  32. 【請求項32】 コンピュータに、請求項16乃至30
    のうちのいずれか一に記載のCDMA受信装置における
    パス検出装置の機能を実現させるための制御プログラム
    を記載した記録媒体。
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