JP2003069838A - データ通信装置、被写体再現方法およびプログラム - Google Patents

データ通信装置、被写体再現方法およびプログラム

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JP2003069838A
JP2003069838A JP2001258478A JP2001258478A JP2003069838A JP 2003069838 A JP2003069838 A JP 2003069838A JP 2001258478 A JP2001258478 A JP 2001258478A JP 2001258478 A JP2001258478 A JP 2001258478A JP 2003069838 A JP2003069838 A JP 2003069838A
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color component
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JP2001258478A
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Fumiko Uchino
文子 内野
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物体色成分データの示す被写体を再現する再
現画像を、被写体の画像が取得された場所とは別の場所
において早期に閲覧可能とする。 【解決手段】 デジタルカメラ1は被写体の画像を撮影
し、撮影した画像から被写体の分光反射率に実質的に相
当する物体色成分データ63を求める(ステップST2
1)。求められた物体色成分データ63はデジタルカメ
ラ1からプリンタ2へ送信される(ステップST22,
ST23)。プリンタ2において照明光の分光分布に相
当する照明成分データ64と合成されることにより被写
体の色を再現する再現画像が得られ、この再現画像が印
刷される(ステップST24,ST25)。これによ
り、被写体の画像が取得された場所とは別の場所におい
て再現画像を早期に閲覧可能とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体を再現する
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、デジタルカメラやスキャナ等
の画像入力装置によりデジタルデータとして取得される
画像に対し、画像の色合いや雰囲気を修正する画像処理
が行われている。このような処理の代表的なものとし
て、ホワイトバランスに基づく色の修正がある。ホワイ
トバランスに基づく修正では、画像の全体的な色のバラ
ンスに基づいて白い物体が白く見えるように画像を修正
し、これにより、被写体への照明光の色の影響が画像か
らある程度取り除かれ、人間の視覚に合った画像へと修
正される。
【0003】一方で、被写体を様々な光源にて照明した
際の画像を演算処理にて取得する技術も提案されてい
る。この技術では、被写体の分光反射率におよそ相当す
るデータ(以下、「物体色成分データ」という。)を求
めておき、このデータに照明光のデータを合成すること
により様々な照明環境下における被写体の画像が再生さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デザイン関
連のミーティングにおいて出席者が一カ所に集まらずに
議論する場合や、患者側と医者側が離れている遠隔医療
を行う場合などにおいては、照明光の影響を取り除いて
被写体が本来有する色を再現する画像や、様々な照明環
境下における被写体の色を再現する画像を、被写体の画
像が取得された場所とは別の場所において早期に閲覧で
きる技術が求められている。しかしながら、このような
技術については提案されていない。
【0005】そこで、本発明は、物体色成分データの示
す被写体を再現する画像を、被写体の画像が取得された
場所とは別の場所において早期に閲覧可能とすることを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、ネットワークを介して通信可能
なデータ通信装置であって、被写体の画像データを取得
する画像取得手段と、取得された前記画像データから、
被写体への照明環境の影響を取り除いた画像のデータに
相当する物体色成分データを求める物体色成分データ生
成手段と、前記物体色成分データの示す被写体を再現す
る再現画像を生成する再現画像生成手段と、生成された
前記再現画像を前記ネットワークに結合された外部装置
に送信する送信手段と、を備えている。
【0007】また、請求項2の発明は、ネットワークを
介して通信可能なデータ通信装置であって、前記ネット
ワークに結合された外部装置から、被写体への照明環境
の影響を取り除いた画像のデータに相当する物体色成分
データを受信する受信手段と、前記物体色成分データの
示す被写体を再現する再現画像を生成する再現画像生成
手段と、生成された前記再現画像を閲覧可能に出力する
出力手段と、を備えている。
【0008】また、請求項3の発明は、請求項2に記載
のデータ通信装置において、前記出力手段は、生成され
た前記再現画像を印刷する印刷手段を含むことを特徴と
する。
【0009】また、請求項4の発明は、請求項2に記載
のデータ通信装置において、生成された前記再現画像を
前記ネットワークに結合された他の外部装置に送信する
送信手段、をさらに備えている。
【0010】また、請求項5の発明は、請求項1ないし
4のいずれかに記載のデータ通信装置において、前記再
現画像を生成するための再現条件の指定を受け付ける受
付手段、をさらに備え、前記再現画像生成手段は、前記
再現条件に基づいて前記再現画像を生成することを特徴
とする。
【0011】また、請求項6の発明は、請求項5に記載
のデータ通信装置において、前記再現条件は、照明環境
が画像に与える影響を示す照明成分データ、色順応に基
づく色変換に用いる色順応式、および、前記色順応に基
づく色変換において前記照明成分データが示す照明の影
響の度合いを調整する順応係数、のうち少なくとも1つ
を含むことを特徴とする。
【0012】また、請求項7の発明は、被写体を再現す
る方法であって、被写体の画像データを取得する画像取
得工程と、取得された前記画像データから、被写体への
照明環境の影響を取り除いた画像のデータに相当する物
体色成分データを求める物体色成分データ生成工程と、
前記物体色成分データの示す被写体を再現する再現画像
を生成する再現画像生成工程と、生成された前記再現画
像をネットワークに結合された外部装置に送信する送信
工程と、を備えている。
【0013】また、請求項8の発明は、被写体を再現す
る方法であって、ネットワークに結合された外部装置か
ら、被写体への照明環境の影響を取り除いた画像のデー
タに相当する物体色成分データを受信する受信工程と、
前記物体色成分データの示す被写体を再現する再現画像
を生成する再現画像生成工程と、生成された前記再現画
像を閲覧可能に出力する出力工程と、を備えている。
【0014】また、請求項9の発明は、プログラムであ
って、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前
記コンピュータに、被写体の画像データを取得する画像
取得工程と、取得された前記画像データから、被写体へ
の照明環境の影響を取り除いた画像のデータに相当する
物体色成分データを求める物体色成分データ生成工程
と、前記物体色成分データの示す被写体を再現する再現
画像を生成する再現画像生成工程と、生成された前記再
現画像をネットワークに結合された外部装置に送信する
送信工程と、を実行させることを特徴とする。
【0015】また、請求項10の発明は、プログラムで
あって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、
前記コンピュータに、ネットワークに結合された外部装
置から、被写体への照明環境の影響を取り除いた画像の
データに相当する物体色成分データを受信する受信工程
と、前記物体色成分データの示す被写体を再現する再現
画像を生成する再現画像生成工程と、生成された前記再
現画像を閲覧可能に出力する出力工程と、を実行させる
ことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
【0017】<1.第1の実施の形態> <1−1.システム構成>図1は、本発明の第1の実施
の形態に係る画像再現システムの概略構成を示す図であ
る。図1に示すように画像再現システム10は主に、被
写体を撮影して画像を取得する画像入力装置となるデジ
タルカメラ1と、デジタルカメラ1から受信した画像を
印刷する画像出力装置となるプリンタ2とを備えてい
る。
【0018】デジタルカメラ1およびプリンタ2はそれ
ぞれデータ通信装置として機能し、LANやインターネ
ット等のネットワーク5を介して装置相互間で各種デー
タ通信を行うことが可能となっている。デジタルカメラ
1およびプリンタ2の通信方式は有線でも無線でもよい
が、本実施の形態では有線による通信方式が採用されて
いる。
【0019】なお、図1においては複数のプリンタ2が
図示されているが、画像再現システム10は1台のプリ
ンタ2を備えるものであってもよく、また、図1におい
ては1台のデジタルカメラ1のみが図示されているが、
画像再現システム10は複数のデジタルカメラ1を備え
るものであってもよい。また、他のデータ通信装置がネ
ットワーク5に接続されていてもよい。
【0020】画像再現システム10においてデータ通信
に使用する通信プロトコルはどのようなものであっても
よいが、使用される通信プロトコルに応じた固有のアド
レスがネットワーク5に接続される各データ通信装置に
割り当てられている。本実施の形態においては通信プロ
トコルとしてTCP/IPを使用しており、デジタルカ
メラ1およびプリンタ2にはそれぞれネットワーク5に
おいて一意となるIPアドレスが割り当てられている。
これにより、送信先となる任意のデータ通信装置を指定
して各種データを送信することが可能となっている。
【0021】本実施の形態においてデジタルカメラ1
は、撮影時の照明環境の影響を取り除いた画像のデータ
に相当する物体色成分データを求め、任意の照明環境下
における被写体の色を再現する画像(以下、「再現画
像」という。)を生成する。一方、プリンタ2は、デジ
タルカメラ1から再現画像を受信し、受信した再現画像
を記録シートに印刷するようになっている。
【0022】<1−2.デジタルカメラの構成>図2は
デジタルカメラ1の全体を示す斜視図である。デジタル
カメラ1は、撮影を行うレンズユニット11、および、
レンズユニット11にてデジタルデータとして取得され
た画像を処理する本体部12とを有する。
【0023】レンズユニット11は、複数のレンズを有
するレンズ系111、および、レンズ系111を介して
被写体の像を取得するCCD112を有する。そして、
CCD112から出力される画像信号は本体部12へと
送られる。また、レンズユニット11には、操作者が被
写体を捉えるためのファインダ113、測距センサ11
4等も配置される。
【0024】本体部12には、フラッシュ121および
シャッタボタン122が設けられ、操作者がファインダ
113を介して被写体を捉え、シャッタボタン122を
操作することにより、CCD112にて電気的に画像が
取得される。このとき、必要に応じてフラッシュ121
が発光する。なお、CCD112は各画素の値として
R,G,Bの各色に関する値を取得する3バンドの撮像
デバイスとなっている。
【0025】CCD112からの画像信号は本体部12
内部にて後述する処理が行われ、必要に応じて本体部1
2に装着されている外部メモリであるメモリカード12
3に記憶される。メモリカード123は本体部12下面
の蓋を開けて取出ボタン124を操作することにより本
体部12から取り出し可能である。
【0026】図3はデジタルカメラ1を背後から見たと
きの様子を示す図である。本体部12の背面の中央には
撮影された画像を表示したり、操作者へのメニューを表
示するカラー液晶のディスプレイ125が設けられ、デ
ィスプレイ125の側方にはディスプレイ125に表示
されるメニューに従って入力操作を行うための操作ボタ
ン126が配置される。これにより、デジタルカメラ1
の操作、撮影条件の設定、画像の送信設定、再現画像を
生成するための条件の設定等ができるようにされてい
る。
【0027】また、本体部12の内部には、ネットワー
ク5に接続するための通信インタフェース127aを備
えた通信部127が設けられている。通信部127は通
信インタフェース127aを介してネットワーク5に接
続されたプリンタ2などの外部装置との間で各種データ
の送受信が可能となっている。
【0028】図4は、デジタルカメラ1の主要な構成を
ブロック等にて示す図である。図4に示す構成のうち、
レンズ系111、CCD112、A/D変換部115、
シャッタボタン122、CPU131、ROM132お
よびRAM133は画像を取得する機能を実現する。す
なわち、レンズ系111により被写体の像がCCD11
2上に結像され、シャッタボタン122が押されると、
CCD112からの画像信号がA/D変換部115によ
りデジタル変換される。A/D変換部115にて変換さ
れたデジタル画像信号は本体部12のRAM133に画
像データとして記憶される。なお、これらの処理の制御
はCPU131がROM132内に記憶されているプロ
グラム140に従って動作することにより行われる。
【0029】また、本体部12に設けられるCPU13
1、ROM132およびRAM133が画像を処理する
機能を実現する。具体的には、ROM132に記憶され
ているプログラム140に従って、RAM133を作業
領域として利用しながらCPU131が取得された画像
に画像処理を施す。画像処理が行われた画像は、操作ボ
タン126からの入力操作に基づいてメモリカード12
3へ記憶されるとともに、適宜、通信部127を介して
ネットワーク5に接続された外部装置に送信される。
【0030】プログラム140は、記録媒体であるメモ
リカード123から読み出されて予めROM132に記
憶されているが、通信部127を介してネットワーク5
に接続された所定の外部記憶装置からダウンロードされ
てROM132に記憶されるようになっていてもよい。
【0031】ディスプレイ125は、CPU131から
の信号に基づいて画像の表示や操作者への情報の表示を
切り替えながら行う。フラッシュ121は、CPU13
1から発光指示信号に基づいて発光を行う。発光する際
には、CPU131によりフラッシュ121の発光特性
が撮影ごとにばらつかないように制御される。これによ
り、フラッシュ121からの光の分光分布(分光強度)
が一定となるように制御される。
【0032】<1−3.プリンタの構成>図5はプリン
タ2の全体を示す斜視図である。図5に示すようにプリ
ンタ2は主に、操作者の操作による各種の指示やデータ
の入力を受け付ける操作パネル21、および、記録シー
ト上に画像等を印刷する印刷部24を備えている。
【0033】さらにプリンタ2は、本体上面に印刷部2
4が印刷した記録シートを排出する排出部26、下部に
は印刷部24に記録シートを供給する給紙部27、内部
にはネットワーク5を介して外部装置と画像等の送受信
を行う通信部25、各種データを記憶する固定ディスク
28、および、光磁気ディスク等の記録媒体92から情
報の読み取りを行う読取装置29を備えている。
【0034】操作パネル21は、文字や数字などを入力
可能な入力キー23およびタッチパネルとしての機能を
有するカラー液晶のディスプレイ22によって構成され
ている。ディスプレイ22には操作者へのメニューが表
示され、操作者はその内容を確認しつつ、各種の指示や
データを入力キー23やタッチパネルとしてのディスプ
レイ22を介してプリンタ2に入力することが可能であ
る。
【0035】印刷部24は、通信部25を介して外部機
器から受信した画像に基づいて、記録シート上に印刷す
る。また、固定ディスク28は通信部25を介して受信
した画像を記憶することができ、印刷部24は操作パネ
ル21からの指示に基づいて固定ディスク28に記憶さ
れた画像を読み出して印刷することも可能である。
【0036】通信部25は、図示を省略する通信インタ
フェースを備えており、この通信インタフェースを介し
てネットワーク5に接続されたデジタルカメラ1などの
外部装置との間で各種データの送受信が可能となってい
る。
【0037】図6は、プリンタ2の主要な構成をブロッ
クにて示す図である。図6に示すようにプリンタ2はそ
の内部に、各種演算処理を行うCPU231と、各種デ
ータを記憶し演算処理の作業領域となるRAM233
と、処理用のプログラムを記憶するROM232とを備
えている。CPU231にはプリンタ2の各部が電気的
に接続され、プリンタ2の各部はCPU231の制御の
下に動作することとなる。具体的には、CPU231が
ROM232内に記憶されているプログラム240に従
って演算処理を行うことによりプリンタ2の各部の動作
制御が行われる。
【0038】例えば、画像を印刷する際にはCPU23
1から各部に制御信号が送信され、通信部25または固
定ディスク28から印刷対象の画像がRAM233に読
み出された後に、CPU231の処理により印刷可能な
データ形式に変換されて印刷部24により記録シート上
に印刷される。
【0039】プログラム240は、読取装置29を介し
て記録媒体92から読み出されて予めROM232に記
憶されているが、通信部25を介してネットワーク5に
接続された所定の外部記憶装置からダウンロードされて
ROM232に記憶されるようになっていてもよい。
【0040】なお、RAM233および固定ディスク2
8は各種データを記憶する機能を実現するものであるた
め、以下、これらを総称する場合は「記憶部」210と
称することとする。
【0041】<1−4.システムの動作>図7は、デジ
タルカメラ1およびプリンタ2それぞれのプログラムに
従ってCPU等の演算処理により実現される機能を他の
構成とともにブロックにて示す図であり、画像再現シス
テム10の主たる機能を示している。
【0042】図7に示す構成のうち、成分データ生成部
141、露出演算部142、再現条件受付部143、再
現画像生成部144、送信先受付部145およびデータ
送信部146が、デジタルカメラ1のCPU131等に
より実現される機能を示しており、また、データ受信部
241および印刷処理部242は、プリンタ2のCPU
231等により実現される機能を示している。
【0043】図8は、画像再現システム10の動作の流
れを示す図である。図8において符号S1で示すステッ
プはデジタルカメラ1における動作を示しており、符号
S2で示すステップはプリンタ2における動作を示して
いる。以下、図7および図8を参照しながら、画像再現
システム10の動作について説明する。
【0044】まず、デジタルカメラ1において撮影が行
われ被写体の画像が取得され、取得された画像に基づい
て物体色成分データ等が求められる(ステップST1
1)。図9はデジタルカメラ1の撮影時の動作(ステッ
プST11)の流れを示す図である。
【0045】シャッタボタン122が操作されると、フ
ラッシュがONの状態にて撮影が行われ、フラッシュ光
を浴びた被写体の画像(以下、「第1画像」という。)
が取得される。すなわち、フラッシュ121を点灯する
とともにCCD112にて画像を取得し、得られた画像
(正確には、画像信号)がA/D変換部115からRA
M133へと送られ、第1画像データ231として記憶
される(ステップST101)。
【0046】次に、フラッシュがOFFの状態にて撮影
を行い、フラッシュ光を有しない照明環境下での被写体
の画像(以下、「第2画像」という。)を得る。すなわ
ち、フラッシュを用いることなくCCD112にて画像
を取得し、得られた画像がA/D変換部115からRA
M133へと送られ、第2画像データ232として記憶
される(ステップST102)。
【0047】これらの2回の撮影は、連写のように迅速
に行われる。したがって、第1画像と第2画像との撮影
範囲は同一となる。また、2回の撮影はシャッター速度
(CCD112の積分時間)および絞り値(すなわち、
露出に関する撮影条件)が同一の条件にて行われる。
【0048】露出条件は、撮影直前にCCD112にて
取得された画像(または、測光センサの出力)に基づい
て露出演算部142により求められる。具体的には、ま
ず、CCD112や測光センサの出力に基づいて被写体
の明るさを求め、CCD112の感度特性を考慮して露
出値が決定される。その後、デジタルカメラ1内に予め
準備されているシャッター速度と絞り値との関係を示す
プログラム線図に従ってシャッター速度および絞り値が
自動的に決定される。
【0049】フラッシュ121の発光はCPU131に
より制御されるため、フラッシュ121の発光特性が撮
影ごとにばらつくことはない。つまり、フラッシュ12
1の分光分布が一定に保たれるようになっており、この
分光分布は予め計測されてRAM133にフラッシュ分
光データとして記憶されている。なお、正確にはフラッ
シュ光の相対的な分光分布(最大の分光強度を1として
正規化された分光分布をいい、以下「相対分光分布」と
いう。)がフラッシュ分光データとして用いられる。
【0050】2回の撮影により、RAM133に第1画
像データ61および第2画像データ62が保存される
と、成分データ生成部141が第1画像データ61から
第2画像データ62を減算して差分画像データを求め
る。これにより、第1画像の各画素のR,G,Bの各値
から第2画像の対応する画素のR,G,Bの各値がそれ
ぞれ減算され、第1画像と第2画像との差分画像が得ら
れる(ステップST103)。
【0051】次に、成分データ生成部141により差分
画像データおよびフラッシュ分光データを用いて第2画
像から照明環境の影響を取り除いた成分が物体色成分デ
ータ63として求められ、RAM133に保存される
(ステップST104)。物体色成分データ63は、被
写体の分光反射率に実質的に相当するデータである。以
下、被写体の分光反射率を求める原理について説明す
る。
【0052】まず、被写体を照明する照明光(光源から
の直接的な光および間接的な光を含む照明環境における
照明光いう。)の分光分布をE(λ)とし、この分光分布
E(λ)を3つの基底関数E1(λ),E2(λ),E3(λ)お
よび加重係数ε1,ε2,ε3を用いて、
【0053】
【数1】
【0054】と表し、同様に、ある画素(以下、「対象
画素」という。)に対応する被写体上の位置の分光反射
率をS(λ)を3つの基底関数S1(λ),S2(λ),S
3(λ)および加重係数σ1,σ2,σ3を用いて、
【0055】
【数2】
【0056】と表すと、CCD112上の対象画素に入
射する光I(λ)(レンズユニット11内のフィルタ等を
無視した場合の入射光)は、
【0057】
【数3】
【0058】と表現される。また、対象画素のR,G,
Bのいずれかの色(以下、「対象色」という。)に関す
る値がρcであり、CCD112の対象色の分光感度を
c(λ)とすると、値ρcは、
【0059】
【数4】
【0060】により導かれる。
【0061】ここで、フラッシュONの第1画像の対象
画素の対象色の値がρc1であり、フラッシュOFFの第
2画像の対応する値がρc2である場合、差分画像の対応
する値ρsは、
【0062】
【数5】
【0063】となる。I1(λ)はフラッシュONの際の
対象画素に入射する光であり、ε11,ε12,ε13はフラ
ッシュ光を含む照明光に関する基底関数の加重係数であ
る。同様に、I2(λ)はフラッシュOFFの際の対象画
素に入射する光であり、ε21,ε22,ε23はフラッシュ
光を含まない照明光に関する基底関数の加重係数であ
る。さらに、εsi(i=1,2,3)は(ε1i−ε2i
である。
【0064】数5において、基底関数Ei(λ),Sj(λ)
は予め定められた関数であり、分光感度Rc(λ)は予め
計測により求めることができる関数である。これらの情
報は予めROM132やRAM133に記憶される。一
方、2回の撮影においてシャッター速度(あるいは、C
CD112の積分時間)および絞り値が同一に制御さ
れ、第1画像から第2画像を減算した差分画像は、照明
環境の変更のみの影響を受けた画像、すなわち、フラッ
シュ光のみを照明光源とする画像に相当することから、
加重係数εsiは後述する手法によりフラッシュ光の相対
分光分布より導くことができる。
【0065】したがって、数5に示す方程式において未
知数は3つの加重係数σ1,σ2,σ 3のみである。ま
た、数5に示す方程式は対象画素におけるR,G,Bの
3つの色のそれぞれに関して求めることができ、これら
3つの方程式を解くことにより3つの加重係数σ1
σ2,σ3を求めることができる。すなわち、対象画素に
対応する被写体上の位置の分光反射率が得られる。
【0066】次に、加重係数εsiを求める手法について
説明する。既述のように差分画像はフラッシュ光のみを
照明光とする画像に相当し、差分画像における照明光の
相対分光分布は既知である。一方で、フラッシュから遠
い被写体上の領域はフラッシュ121に近い領域よりも
フラッシュ光を受ける度合いが小さい。したがって、差
分画像ではおおよそフラッシュ121から遠い位置ほど
暗く現れる。
【0067】そこで、3つの加重係数εs1,εs2,εs3
の値の相対関係を一定に保ったまま差分画像中の対象画
素の輝度に比例してこれらの加重係数の値を増減する。
すなわち、差分画像中の対象画素の輝度が小さい場合に
は加重係数εs1,εs2,εs3の値は小さな値として決定
され、輝度が大きい場合には加重係数εs1,εs2,ε s3
の値は大きな値として決定される。なお、3つの加重係
数εs1,εs2,εs3の相対関係は3つの基底関数E
1(λ),E2(λ),E3(λ)の加重和がフラッシュ光の分
光分布と比例するように予め求められており、輝度と加
重係数εsiとの比例関係は予め測定により求められる。
【0068】加重係数εsiは対象画素に対応する被写体
上の位置に照射されるフラッシュ光の分光分布を示す値
であり、第1画像および第2画像間におけるフラッシュ
121による照明光の変更量の分光分布を示す値であ
る。したがって、フラッシュ分光データより加重係数ε
siを求める処理は、フラッシュ光の相対分光分布からフ
ラッシュ121による照明環境(照明光)の分光変更量
を求める処理に相当する。
【0069】以上の原理に基づき、デジタルカメラ1の
成分データ生成部141は差分画像データの画素値およ
びフラッシュ分光データを参照しながら、各画素に対応
する被写体上の位置の分光反射率を求める。被写体の分
光反射率は、照明環境の影響が取り除かれた画像データ
に相当し、物体色成分データ63としてRAM133に
記憶される(ステップST104)。
【0070】物体色成分データ63が求められると、数
3および数4より第2画像の各画素のR,G,Bの値に
基づいて加重係数ε21,ε22,ε23に関する3つの方程
式を求めることができる。成分データ生成部141で
は、これらの方程式を解くことにより第2画像における
各画素に関する加重係数ε2iが求められる。求められた
各画素の加重係数ε2iは第2画像におけるフラッシュ光
を含まない照明環境の影響を示す成分となる。
【0071】ここで、各画素の加重係数ε2iはそのまま
照明成分データ64とされてもよいが、およそ均一な照
明光の照明環境である場合には画素ごとの加重係数ε2i
のばらつきは少ない。そこで、加重係数ε21,ε22,ε
23のそれぞれについて全画素の平均値を求め、求められ
た3つの加重係数が照明成分データ64とされる(ステ
ップST105)。これにより、照明成分データ64は
画素の位置に依存しない値となる。
【0072】物体色成分データ63および照明成分デー
タ64が求められると、これらのデータはメモリカード
123へと転送されて保存される(ステップST10
6)。このとき、CPU131の制御の下、露出演算部
142から露出に関する撮影条件を示す露出データもメ
モリカード123へと転送されて保存される。これによ
り、図10に示すように物体色成分データ63、照明成
分データ64および露出データ65は、1つのファイル
66として保存される(ステップST106)。これら
のデータは同一のファイル66として保存されている
が、それぞれ独立して取り出し可能な状態とされる。
【0073】なお、露出に関する撮影条件としては露出
値決定の際に用いられた被写体の明るさが保存されるこ
とが好ましいが、撮影時の被写体の明るさを求めること
ができるデータであれば他の撮影条件が利用されてもよ
い。例えば、CCD112の感度と被写体の明るさとか
ら露出値が求めることができるため、CCD112の感
度が既知である場合には、露出値が露出データ65とし
て利用されてもよい。露出値に代えてシャッター速度お
よび絞り値が露出データ65とされてもよい。また、C
CD112の感度および露出値が露出データ65とされ
てもよい。
【0074】上記のようにして物体色成分データ63等
が保存されると、取得された物体色成分データ63に基
づいて、被写体の再現画像を生成する処理がデジタルカ
メラ1により行われる(図8:ステップST12)。こ
の再現画像を生成する処理は、操作者からの再現画像の
生成の指示を受け付けることにより行われる。このた
め、操作者は撮影(ステップST11)を繰り返して複
数の物体色成分データ63を保存してから、デジタルカ
メラ1に再現画像の生成を行わせることも可能である。
【0075】図11は、再現画像を生成する処理の流れ
を示す図である。まず、操作者がディスプレイ125の
表示を見ながら操作ボタン126を介して指示を行うこ
とにより、所望の物体色成分データ63を格納するファ
イル66を選択する。これにより、色を再現する対象物
体である撮影時の被写体が決定され、選択された物体色
成分データ63は再現条件受付部143によりRAM1
33に読み出される(ステップST201)。
【0076】続いて、選択された物体色成分データ63
の示す被写体の再現画像を生成するための条件(以下、
「再現条件」という。)を再現条件受付部143が受け
付ける。具体的には、まず、再現画像を生成するために
用いられる照明(すなわち照明成分データ64)の一覧
がディスプレイ125に表示される。図12は、照明を
選択する際のディスプレイ125の画面を例示する図で
ある。操作ボタン126の左右のボタンの操作により、
「選択番号」「OK」「Cancel」の項目が仮選択され、
「選択番号」の項目では上下のボタンにより番号が選択
される。他の項目では中央のボタンにより選択が確定さ
れる。
【0077】図12においては、「撮影時の照明」とと
もに予めデジタルカメラ1で準備されている「CIE
D65光源」(一般的な標準光源)、「CIE D50
光源」(印刷関連の標準光源)、「白熱灯」、「太陽
光」等の種々の照明が選択可能とされている。操作者
は、図12の画面の一覧を見ながら、いずれかの所望の
照明を操作ボタン126を介して選択指示する。この選
択指示は再現条件受付部143により受け付けられ、選
択された照明に対応する照明成分データ64が再現画像
の生成に利用する照明成分データとして決定され、RA
M133に読み出される(ステップST202)。
【0078】「撮影時の照明」が選択された場合は、物
体色成分データ63と同一のファイル66から照明成分
データ64がRAM133に読み出され、後述する処理
によって撮影時の照明下における被写体の色を再現する
画像が生成される。一方、他の照明が選択された場合
は、ROM132などに予め記憶されている照明成分デ
ータ64がRAM133に読み出され、後述する処理に
よって選択された照明環境下における被写体の色を再現
する画像が生成される。このように種々の照明を選択し
て指定できることから、任意の照明環境下における被写
体の色を再現することができ、特に「CIE D65光
源」等の標準光源を選択した場合は、測色的な意味合い
を保持することとなり、被写体の本来の色を再現するこ
とができることとなる。
【0079】なお、図12の画面においては、他の画像
が撮影された際に得られた照明成分データ64を選択で
きるようになっていてもよく、これによれば、他の画像
が撮影された際の照明環境下での被写体の色を再現する
ことができる。また、仮想的な光源を準備しておき、こ
れらを選択できるようになっていてもよい。
【0080】次に、色順応式を選択する画面がディスプ
レイ125に表示される。図13は、色順応式を選択す
る際のディスプレイ125の画面を例示する図である。
図13においては、「CIECAT94LAB」および
「CIECAM97s」のいずれかのカラーアピアラン
スモデルによる色順応式を選択可能とされている。
【0081】本実施の形態においては、再現画像を生成
する際に、人間の色順応を考慮した色の変換を施すよう
になっている。このため、図13の画面を表示して、色
順応に基づく色の変換に適用する任意の色順応式を操作
者に選択させる。操作者からの操作ボタン126を介し
ての選択指示は、再現条件受付部143により受け付け
られ、選択されたカラーアピアランスモデルによる色順
応式が色順応に基づく色の変換に適用する色順応式とし
て決定される(ステップST203)。
【0082】さらに、色順応に基づく色変換において使
用する順応係数を選択する画面がディスプレイ125に
表示される。図14は、順応係数を選択する際のディス
プレイ125の画面を例示する図である。図14におい
ては、「1.0」「0.5」「0.0」のうちいずれか
の色順応係数を選択可能とされている。
【0083】この順応係数は、色順応に基づく色変換に
おいて色順応式に代入されて使用され、照明成分データ
64が示す照明の影響の度合いを調整する係数となる。
通常は、被写体が発光しない物体であれば「1.0」、
被写体自体が発光するディスプレイ等であれば「0.
0」、被写体がカラースライドのように光が投影される
スクリーンの場合には「0.5」をそれぞれ設定する。
また、順応係数は、操作者の意向を反映する係数として
利用することも可能であり、順応係数を操作者が指定す
ることにより、照明光の影響の度合いを変更して好みの
色を再現することができる。操作者からの操作ボタン1
26を介しての選択指示は、再現条件受付部143によ
り受け付けられ、選択された順応係数が色順応式に代入
する順応係数として決定される(ステップST20
4)。なお、図14において順応係数は、「1.0」
「0.5」「0.0」のいずれかから選択されるように
なっているが、具体的な数値が入力されるようになって
いてもよい。
【0084】このようにして、再現条件として照明成分
データ64、色順応式および順応係数の指定を受け付け
ると、色順応式および順応係数が再現画像生成部144
に入力される。その後、再現画像生成部144が選択さ
れた物体色成分データ63および照明成分データ64を
合成する処理を行う。具体的には、物体色成分データ6
3および照明成分データ64を数3および数4の加重係
数εi,σjとして用いることによりこれらのデータが合
成されて、各画素のR,G,Bの値ρr,ρg,ρbが合
成済画像データとして求められる(ステップST20
5)。
【0085】次に、再現画像生成部144は、照明成分
データ64が示す照明環境(照明光)の三刺激値X0
0,Z0を数6に示す演算により求め、数7により照明
光の色度x0,y0を得る(ステップST206)。
【0086】
【数6】
【0087】
【数7】
【0088】なお、数6においてRX(λ),RY(λ),R
Z(λ)は等色関数、E(λ)は照明成分データ64から数
1により導かれる照明光の分光分布、λは可視領域の波
長である。
【0089】再現画像生成部144には、さらに物体色
成分データ63とともにメモリカード123に保存され
ている露出データ65が入力される(ステップST20
7)。
【0090】その後、選択された色順応式を適用し、色
度x0,y0および露出データ65を用いて合成済画像デ
ータに色順応に基づく色の変換が再現画像生成部144
により施される。これにより、色順応に基づく色の変換
が行われた変換済画像データが、被写体の色を再現する
再現画像として得られる(ステップST208)。
【0091】ここで、再現画像生成部144による合成
済画像データの色変換について説明する。なお、以下で
は、CIECAT94LABによる色順応式が選択され
たものとして説明する(詳細については、Yoshinobu Na
yatani et al., "Proposal of an Abridged Color-Appe
arance Model CIECAT94LAB and Its Field Trials",COL
OR reserch and application, vol. 24, No. 6, Dec. 1
999を参照。)。
【0092】まず、合成済画像の各画素の画素値が行列
式を用いてCIE規格の表色系の三刺激値X,Y,Zに
変換され、さらに、数8により各画素の三刺激値X,
Y,Zが生理原色系の三刺激値R,G,Bに変換され
る。
【0093】
【数8】
【0094】次に、数9により変換後の三刺激値RR
R,BRが求められる。なお、数9の各種パラメータに
ついては後述する。
【0095】
【数9】
【0096】最後に、数10により変換後の三刺激値R
R,GR,BRが三刺激値XR,YR,ZRに戻され、変換済
画像データすなわち再現画像が生成される(ステップS
T208)。
【0097】
【数10】
【0098】次に、数9の各種パラメータについて説明
する。Y0は被写体中の背景の影響を数9に与えるパラ
メータであり、ここでは20(%)に設定される。nは
ノイズの影響を考慮したパラメータであり、0.1また
は1が与えられる。
【0099】ξR,ηR,ζRは色順応に基づく色変換の
基準となる基準照明(例えば、CIE規格のD65、照
度1000ルクス(lx))の相対色度であり、基準照
明の色度xR0,yR0から数11により導かれる。
【0100】
【数11】
【0101】<ξ>,<η>,<ζ>は色度に関する順
応を考慮した相対色度であり、数12により照明成分デ
ータ64が示す照明(以下、「試験照明」という。)の
色度x0,y0から相対色度ξ,η,ζを求めておき、試
験照明の相対色度ξ,η,ζと基準照明の相対色度
ξR,ηR,ζRとから数13により求められる。
【0102】
【数12】
【0103】
【数13】
【0104】なお、数13中のαは、数14により求め
られる。
【0105】
【数14】
【0106】数14中のL0は、被写体の順応輝度であ
り、単位はカンデラ毎平方メートル(cd/m2)であ
る。順応輝度L0の算出には露出データ65が利用さ
れ、その詳細については後述する。また、数14では、
合成画像の画素値をL***表色系へと変換した際の
値L*も利用される。
【0107】また、数14中のDには、上記で選択した
順応係数が代入される。数14のαは、数13における
試験照明の相対色度ξ,η,ζに対する係数であること
から、順応係数Dは試験照明(照明成分データ64が示
す照明)の影響の度合いを調整することとなる。なお、
合成済画像が表す被写体は、発光物体であるか否かを画
素ごとに区別することが困難であることから、順応係数
Dは画素ごとに厳密に区別されない。
【0108】数9中のRR0,GR0,BR0は、基準照明下
の実効順応応答であり、数15により求められる。
【0109】
【数15】
【0110】数15においてLR0は、基準照明の順応輝
度であり、数16により求められる。
【0111】
【数16】
【0112】数16において、ER0は基準照明の照度
(ER0=1000(lx))である。
【0113】数9中のR0,G0,B0は、試験照明下の
実効順応応答であり、被写体の順応輝度L0(後述)を
用いて数17により求められる。
【0114】
【数17】
【0115】べき指数の関数β1(C1),β2(C2
(C1=RR0,GR0,R0,G0;C2=BR0,B0)は、
数18により示される。
【0116】
【数18】
【0117】さらに、数9中のKは以上の各種パラメー
タを用いて数19により求められる。
【0118】
【数19】
【0119】ただし、デジタルカメラ1の場合、Y0
20であるため、Kは1となる。
【0120】次に、露出データ65を利用して被写体の
順応輝度L0を算出する手法について説明する。
【0121】露出データ65は、被写体の明るさを示す
データ(または、少なくとも被写体の明るさを導き出す
ことができるデータ)となっている。具体的には、被写
体を観測した際の照度E0が被写体の明るさとされる。
【0122】一般に、輝度とは放射源(被写体)を観測
方向から見たときの単位面積当たりの放射強度を表し、
光束をΦ、立体角をΩ、光束の断面積をS、光束の断面
と光束の方向とのなす角をθとして、数20にて表され
る。
【0123】
【数20】
【0124】一方、照度は単位面積当たりに入射する放
射束であり、光束をΦ、入射面積をAとして、数21に
て表される。
【0125】
【数21】
【0126】ここで、デジタルカメラ1にて被写体を撮
影する場合、観測方向は被写体と正対する方向とみなす
ことができるため、θを0°(すなわち、cosθ=1)
とすることができる。また、被写体上の点から出射した
光のうち、1画素に入射する光の度合いも一定である
(すなわち、立体角Ωを考慮する必要がない。)とみな
すことができ、kを定数として、数22が満たされると
想定することができる。
【0127】
【数22】
【0128】デジタルカメラ1では、予め実測により定
数kを求めておき、本撮影の前のCCD112の出力や
測光センサの出力に基づいて被写体の照度(明るさ)を
露出演算部142により求めるようになっている。そし
て、被写体の明るさが露出データ65として物体色成分
データ63とともに1つのファイルとしてメモリカード
123に保存される。
【0129】数14および数17にて用いられる被写体
の順応輝度L0は、露出データ65から導かれる被写体
の照度E0を用いて数23により導かれる。
【0130】
【数23】
【0131】以上のようにして、再現条件に基づいて再
現画像を生成すると、再現画像の各画素の三刺激値
R,YR,ZR(数10)がディスプレイ125に表示
するための値へと変換され、変換後の画像がディスプレ
イ125に表示される(図11:ステップST20
9)。これにより、色順応を考慮した再現画像が表示さ
れ操作者は生成された再現画像を確認することができ
る。
【0132】操作者はディスプレイ125の表示を確認
し、生成された再現画像が意向に添わない場合は(図
8:ステップST13にてNo)、再現条件を変更する
などして再現画像を生成する処理を再度実行することも
できる(ステップST12)。一方、生成された再現画
像が意向に添う場合は、再現画像をプリンタ2により印
刷させるために操作ボタン126を介してデジタルカメ
ラ1に対してその旨の指示を行う(ステップST13に
てYes)。
【0133】デジタルカメラ1は印刷させる指示を受け
付けると、送信先となるネットワーク5に接続されたプ
リンタ2を選択させる画面をディスプレイ125に表示
する。図15は、プリンタ2を選択する際のディスプレ
イ125の画面を例示する図である。図15において
は、3台のプリンタ2の名称から送信先を選択可能とさ
れている。このようなプリンタ2の名称は予め操作者に
より登録され、デジタルカメラ1のROM132等に記
憶されている。登録される際には、プリンタ2のIPア
ドレスもその名称とともに登録され記憶される。プリン
タ2の名称に対応するIPアドレスは、図15に示すよ
うにプリンタ2を選択する画面に同時に表示されるよう
になっていることが好ましい。
【0134】操作者からの操作ボタン126を介しての
選択指示は、送信先受付部145により受け付けられ、
選択されたプリンタ2の名称に対応するIPアドレス
が、送信先IPアドレスとしてデータ送信部146に入
力される。
【0135】さらに、再現画像生成部144で生成され
た再現画像がデータ送信部146に入力され、データ送
信部146により通信部127を介して選択されたプリ
ンタ2(正確には、送信先IPアドレス)に対して再現
画像が送信される(ステップST14)。
【0136】送信された再現画像は、送信先IPアドレ
スを有するプリンタ2のデータ受信部241により受信
される(ステップST15)。データ受信部241は、
受信した再現画像を記憶部210に記憶させるととも
に、印刷処理部242に対して印刷指示を行う。
【0137】この印刷指示を受けて印刷処理部242
は、記憶部210から再現画像を読み出して印刷部24
で印刷可能なデータ形式に変換し、変換した再現画像を
印刷部24に入力する。そして、印刷部24が、データ
形式が変換された再現画像を記録シート上に印刷する。
これにより、再現画像が閲覧可能に出力されることとな
る(ステップST16)。
【0138】以上、画像再現システム10のデジタルカ
メラ1およびプリンタ2の構成および動作について説明
してきたが、デジタルカメラ1では、被写体の分光反射
率を示す物体色成分データ63を照明環境が変更された
2枚の画像から簡単に求めることができるとともに、物
体色成分データ63に複数の照明成分データ64から選
択されたものを適宜合成することにより、所望の照明環
境下の所望の撮影対象の画像を生成することができる。
【0139】また、デジタルカメラ1は、合成済画像デ
ータに対して色順応式に基づいて色順応に基づく色変換
を行うことができ、より自然な(人間の視覚に合った)
再現画像を生成することができる。
【0140】さらに、デジタルカメラ1は生成した再現
画像をネットワーク5に結合された外部装置となるプリ
ンタ2に対して送信することができるため、プリンタ2
による記録シートへの印刷により、被写体の画像が取得
された場所とは別の場所において、物体色成分データが
示す被写体の再現画像を早期に閲覧可能にすることがで
きる。
【0141】<2.第2の実施の形態>次に、本発明の
第2の実施の形態について説明する。上記第1の実施の
形態の画像再現システム10においては画像入力装置で
あるデジタルカメラ1にて再現画像の生成を行っていた
が、第2の実施の形態においては画像出力装置であるプ
リンタ2で再現画像の生成を行うという点で相違してい
る。
【0142】第2の実施の形態の画像再現システム10
の構成は図1に示す構成と同様である。また、デジタル
カメラ1の構成は図2ないし図4に示す構成と同様であ
り、プリンタ2の構成は図5および図6に示す構成と同
様であるため、以下、第1の実施の形態と同一機能を有
するものは、適宜、同一の符号を使用して説明を行う。
【0143】図16は、本実施の形態におけるデジタル
カメラ1およびプリンタ2それぞれのプログラムに従っ
てCPU等の演算処理により実現される機能を他の構成
とともにブロックにて示す図であり、画像再現システム
10の主たる機能を示している。
【0144】図16に示す構成のうち、成分データ生成
部141、露出演算部142、送信先受付部145およ
びデータ送信部146はデジタルカメラ1のCPU13
1等により実現される機能を示しており、また、データ
受信部241、印刷処理部242、再現条件受付部24
3および再現画像生成部244は、プリンタ2のCPU
231等により実現される機能を示している。
【0145】図17は、本実施の形態における画像再現
システム10の動作の流れを示す図である。図17にお
いて、符号S1で示すステップはデジタルカメラ1にお
ける動作を示しており、符号S2で示すステップはプリ
ンタ2における動作を示している。以下、図16および
図17を参照しながら、本実施の形態の画像再現システ
ム10の動作について説明する。
【0146】まず、デジタルカメラ1において撮影が行
われ被写体の画像が取得され、取得された画像に基づい
て物体色成分データ63等が求められる(ステップST
21)。この動作の流れは既述の図9に示す流れと同様
であり、最終的に物体色成分データ63、照明成分デー
タ64および露出データ65が、1つのファイル66
(図10参照)としてメモリカード123へ保存され
る。
【0147】次に、デジタルカメラ1の操作者から操作
ボタン126を介してファイル66のプリンタ2への送
信が指示されると、送信の指示は送信先受付部145で
受け付けられ、図15に示す画面がディスプレイ125
に表示される。送信先となるプリンタ2が選択される
と、物体色成分データ63を含むファイル66が、デー
タ送信部146により選択されたプリンタ2へ送信され
る(ステップST22)。
【0148】被写体の撮影(ステップST21)が繰り
返され複数のファイル66がメモリカード123に記憶
されているような場合は、送信するファイル66が指定
されてからプリンタ2に送信される。このとき、複数の
ファイル66を指定して、同時にプリンタ2へ送信する
ことも可能である。ファイル66の指定の指示は送信先
受付部145により受け付けられる。
【0149】送信されたファイル66は、選択されたプ
リンタ2のデータ受信部241により受信される(ステ
ップST23)。データ受信部241は、受信したファ
イル66を記憶部210に記憶させる。
【0150】以上の処理(ステップST21〜ST2
3)は繰り返し行われてもよく、この処理を繰り返すこ
とで、プリンタ2の記憶部210に複数のファイル66
が記憶されることとなる。
【0151】プリンタ2は物体色成分データ63を含む
ファイル66を記憶部210に記憶した後、再現画像の
生成が指示されると、物体色成分データ63の示す被写
体の再現画像を生成する処理を行う(ステップST2
4)。この処理の流れは、既述の図11に示す流れとほ
ぼ同様であるため、図11を参照しつつ第1の実施の形
態と相違する部分を中心に説明する。
【0152】まず、ステップST201において、物体
色成分データ63を選択する場合は、記憶部210に記
憶されたファイル66が操作パネル21のディスプレイ
22に表示される。これによりプリンタ2の操作者は操
作パネル21(タッチパネルとしてのディスプレイ22
や入力キー23)を介して所望の物体色成分データ63
を格納するファイル66を選択することが可能である。
選択された物体色成分データ63は、再現条件受付部2
43によりRAM233に読み出される。
【0153】さらに、ステップST202〜ST204
において、再現条件すなわち照明成分データ64、色順
応式および順応係数が選択され、それぞれ再現条件受付
部243により受け付けられる。このとき、図12ない
し図14と同様の画面がディスプレイ22に表示され、
操作パネル21を介してそれぞれ所望の再現条件が選択
される。プリンタ2の固定ディスク28には、種々の照
明成分データ64が予め準備されており、再現画像を生
成するために用いられる照明として第1の実施の形態と
同様に種々の照明成分データ64を選択可能である。選
択された照明成分データ64は、RAM233に読み出
される。
【0154】選択された色順応式および順応係数は再現
画像生成部244に入力され、以降、ステップST20
5〜ST208においては、第1の実施の形態と同様の
処理が再現画像生成部244にて行われて再現条件に基
づいて再現画像が生成される。生成された再現画像は操
作パネル21のディスプレイ22に表示されることとな
り、操作者は表示された再現画像を確認することができ
る(ステップST209)。
【0155】プリンタ2の操作者はディスプレイ22の
表示を確認して、再度、再現画像を生成するか、生成さ
れた再現画像を印刷するかを選択する(図17:ステッ
プST25)。
【0156】印刷が指示された場合は、生成された再現
画像が印刷処理部242に入力されて印刷可能なデータ
形式に変換され、印刷部24で印刷されることとなる。
これにより、再現画像が閲覧可能に出力されることとな
る(ステップST26)。
【0157】以上、第2の実施の形態の画像再現システ
ム10について説明したが、本実施の形態のプリンタ2
は、物体色成分データを受信して再現画像を生成して印
刷することができるため、被写体の画像が取得されたデ
ジタルカメラ1とは別のプリンタ2において、物体色成
分データが示す被写体の再現画像を早期に閲覧可能にす
ることができる。
【0158】<3.第3の実施の形態>次に、本発明の
第3の実施の形態について説明する。本実施の形態にお
ける画像再現システム10では、物体色成分データ63
を蓄積する画像サーバを設け、この画像サーバで再現画
像の生成を行う。
【0159】図18は、第3の実施の形態に係る画像再
現システム10の概略構成を示す図である。図18に示
すように画像再現システム10は、画像入力装置である
デジタルカメラ1および画像出力装置であるプリンタ2
とともに、物体色成分データ63を蓄積する画像サーバ
3と、画像サーバ3に対して各種要求を送信するユーザ
コンピュータ4とを備えている。
【0160】画像サーバ3およびユーザコンピュータ4
もデータ通信装置として機能し、ネットワーク5を介し
て該ネットワーク5に接続された装置相互間で各種デー
タ通信を行うことが可能となっている。画像サーバ3お
よびユーザコンピュータ4においてもそれぞれネットワ
ーク5において一意となるIPアドレスが割り当てられ
ている。
【0161】本実施の形態のデジタルカメラ1の構成は
図2ないし図4に示す構成と同様であり、プリンタ2の
構成は図5および図6に示す構成と同様であり、以下、
第1および第2の実施の形態と同一機能を有するもの
は、適宜、同一の符号を使用して説明を行う。
【0162】画像サーバ3およびユーザコンピュータ4
は、ハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータ
と同様の構成である。したがって、画像サーバ3とユー
ザコンピュータ4の基本構成は同様であるため、同一の
概略図である図19を参照して説明する。画像サーバ3
とユーザコンピュータ4のそれぞれは図19に示すよう
に、各種演算処理を行うCPU(画像サーバ3ではCP
U31,ユーザコンピュータ4ではCPU41、以下同
様)、基本プログラムを記憶するROM(32,42)
および各種情報を記憶するRAM(33,43)をバス
ラインに接続した構成となっている。また、バスライン
には、各種情報を記憶する固定ディスク(34,4
4)、各種情報の表示を行うディスプレイ(35,4
5)、操作者からの入力を受け付けるキーボード(36
a,46a)およびマウス(36b,46b)、光ディ
スク、磁気ディスク、光磁気ディスク等の記録媒体93
から各種データの読み取りを行う読取装置(37,4
7)、並びに、ネットワーク5を介して外部装置と通信
を行う通信部(38,48)が、適宜、インターフェイ
ス(I/F)を介する等して接続される。
【0163】画像サーバ3とユーザコンピュータ4は、
読取装置(37,47)を介して記録媒体93からプロ
グラム(340,440)を読出し、固定ディスク(3
4,44)に記憶することができる。また、所定の外部
記憶装置からネットワーク5を経由してダウンロードし
て固定ディスク(34,44)に記憶することもでき
る。そして、CPU(31,41)が固定ディスク(3
4,44)に記憶されたプログラム(340,440)
に従って演算処理を実行することにより各種動作を行う
ようになっている。すなわち、このプログラム(34
0,440)に従っての演算処理を実行した結果とし
て、画像サーバ3は画像サーバ3としての動作を行い、
ユーザコンピュータ4はユーザコンピュータ4としての
動作を行うこととなる。
【0164】なお、RAM(33,43)および固定デ
ィスク(34,44)は各種データを記憶する機能を実
現するものであるため、以下、これらを総称する場合は
「記憶部」(310,410)と称することとする。ま
た、キーボード(36a,46a)およびマウス(36
b,46b)を総称して「操作部」(36,46)と称
することとする。
【0165】図20は、本実施の形態におけるデジタル
カメラ1、プリンタ2、画像サーバ3およびユーザコン
ピュータ4それぞれのプログラムに従ってCPU等の演
算処理により実現される機能を他の構成とともにブロッ
クにて示す図であり、画像再現システム10の主たる機
能を示している。
【0166】図20に示す構成のうち、成分データ生成
部141、露出演算部142、送信先受付部145およ
びデータ送信部146はデジタルカメラ1のCPU13
1等により実現される機能を、データ受信部241およ
び印刷処理部242はプリンタ2のCPU231等によ
り実現される機能を、データ受信部341、再現画像生
成部342、データ送信部343およびHTTPサーバ
344は画像サーバ3のCPU31等により実現される
機能を、ブラウザ441はユーザコンピュータのCPU
41等により実現される機能をそれぞれ示している。
【0167】ユーザコンピュータ4のブラウザ441
は、一般的なWEBブラウザであり、画像サーバ3のH
TTPサーバ344に対して各種コンテンツの要求やコ
マンドを送信するとともに、HTTPサーバ344から
受信した各種コンテンツをディスプレイ45に表示をす
ることが可能である。また、画像サーバ3のHTTPサ
ーバ344は、ユーザコンピュータ4のブラウザ441
からの要求に対して各種コンテンツを出力しブラウザ4
41に表示させるとともに、再現条件受付部345、再
現画像出力部346および送信先受付部347を備えて
いる。
【0168】図21は、本実施の形態における画像再現
システム10の動作の流れを示す図である。図21にお
いて、符号S1で示すステップはデジタルカメラ1にお
ける動作を、符号S2で示すステップはプリンタ2にお
ける動作を、符号S3で示すステップは画像サーバ3に
おける動作をそれぞれ示している。以下、図20および
図21を参照しながら、本実施の形態の画像再現システ
ム10の動作について説明する。
【0169】まず、デジタルカメラ1において撮影が行
われ被写体の画像が取得され、取得された画像に基づい
て物体色成分データ63等が求められる(ステップST
31)。この動作の流れは既述の図9に示す流れと同様
であり、最終的に物体色成分データ63、照明成分デー
タ64および露出データ65が、1つのファイル66
(図10参照)としてメモリカード123へ保存され
る。
【0170】次に、デジタルカメラ1の操作者から操作
ボタン126を介してファイル66の送信が指示される
と、送信の指示は送信先受付部145により受け付けら
れ、物体色成分データ63等を含むファイル66がデー
タ送信部146により画像サーバ3に送信される(ステ
ップST32)。第2の実施の形態と同様に、被写体の
撮影(ステップST31)が繰り返され複数のファイル
66がメモリカード123に記憶されているような場合
は、少なくとも1つのファイル66が指定されてからプ
リンタ2に送信される。送信されたファイル66は、画
像サーバ3のデータ受信部341により受信され、記憶
部310に記憶される(ステップST33)。
【0171】以上の処理(ステップST31〜ST3
3)は繰り返し行われてもよく、この処理を繰り返すこ
とで、画像サーバ3の記憶部310に複数のファイル6
6が記憶されることとなる。また、画像再現システム1
0が複数のデジタルカメラ1を備えている場合は、それ
ぞれのデジタルカメラ1と画像サーバ3との間でステッ
プST31〜ST33の処理を行うことで、多くのファ
イル66が画像サーバ3の記憶部310に蓄積されるこ
ととなる。
【0172】画像サーバ3は物体色成分データ63を含
むファイル66を記憶部310に記憶した後、HTTP
サーバ344を介して再現画像の生成の指示を受け付け
ると、物体色成分データ63の示す被写体の再現画像を
生成する処理を行う(ステップST34)。この処理の
流れは、既述の図11に示す流れとほぼ同様であるた
め、図11を参照しつつ上記実施の形態と相違する部分
を中心に説明する。
【0173】まず、ユーザコンピュータ4の操作者は、
操作部46およびブラウザ441を介して画像サーバ3
のHTTPサーバ344に対して再現画像の生成を指示
すると、生成の指示は再現条件受付部345により受け
付けられる。これにより、ブラウザ441上に選択可能
な物体色成分データ63を格納するファイル66の一覧
が表示される。ユーザコンピュータ4の操作者はこの一
覧表示を参照しつつ、所望の物体色成分データ63を格
納するファイル66を選択する。選択されたファイル6
6の情報はブラウザ441を介して画像サーバ3のHT
TPサーバ344に送信されて再現条件受付部345で
受け付けられ、当該ファイル66に含まれる物体色成分
データ63が画像サーバ3のRAM33に読み出される
(ステップST201)。
【0174】次に、図12ないし図14と同様の表示が
ブラウザ441上になされ、操作者の所望の再現条件す
なわち照明成分データ64、色順応式および順応係数が
選択される。選択された再現条件はそれぞれ再現条件受
付部345により受け付けられる。画像サーバ3の固定
ディスク34には、種々の照明成分データ64が予め準
備されており、再現画像を生成するために用いられる照
明として上記実施の形態と同様に種々の照明成分データ
64を選択可能である。選択された照明成分データ64
は、RAM33に読み出される(ステップST202〜
ST204)。
【0175】選択された色順応式および順応係数は再現
画像生成部342に入力され、以降、ステップST20
5〜ST208においては、第1の実施の形態と同様の
処理が再現画像生成部342にて行われて再現条件に基
づいて再現画像が生成される。
【0176】生成された再現画像は、HTTPサーバ3
44の再現画像出力部346からユーザコンピュータ4
のブラウザ441に送信され、ユーザコンピュータ4の
ディスプレイ45に表示される。すなわち、再現画像を
閲覧可能に出力することとなる(ステップST20
9)。
【0177】ユーザコンピュータ4の操作者は、ディス
プレイ45のブラウザ441上に表示された再現画像を
確認し、再度、再現画像を生成するか、生成された再現
画像を印刷するかを選択する(図21:ステップST3
5)。
【0178】印刷する指示が送信された場合は、ブラウ
ザ441上に図15と同様の表示がなされる。ユーザコ
ンピュータ4の操作者は印刷を行わせる所望のプリンタ
2を選択する。この選択指示は、画像サーバ3の送信先
受付部347により受け付けられ、選択されたプリンタ
のIPアドレスがデータ送信部343に入力される。印
刷を行わせる候補となるプリンタ2の名称およびIPア
ドレスは、予め登録されて記憶されている。
【0179】さらに、再現画像生成部342で生成され
た再現画像がデータ送信部343に入力され、データ送
信部343により選択されたプリンタ2に対して再現画
像が送信される(ステップST36)。
【0180】送信された再現画像は、プリンタ2のデー
タ受信部241で受信され(ステップST37)、第1
の実施の形態と同様に記録シート上に印刷されることと
なる(ステップST38)。
【0181】以上、第3の実施の形態の画像再現システ
ム10について説明したが、本実施の形態においては、
ユーザコンピュータ4からブラウザ441を介して遠隔
的に再現条件を指定し再現画像を生成させることが可能
である。また、被写体の画像が取得されたデジタルカメ
ラ1とは別のユーザコンピュータ4やプリンタ2におい
て、物体色成分データが示す被写体の再現画像を早期に
閲覧可能にすることができる。
【0182】<4.変形例>以上、本発明の実施の形態
について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に
限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0183】上記実施の形態ではデジタルカメラ1にお
いてフラッシュを用いて取得された第1画像およびフラ
ッシュを用いることなく取得された第2画像を利用して
物体色成分データ63および照明成分データ64を求め
るようにしているが、画像データから物体色成分データ
63および照明成分データ64を求める手法として他の
手法が用いられてもよい。例えば、上記デジタルカメラ
1に照明光を受光するマルチバンドセンサを設けてお
き、照明光の分光分布を照明成分データ64として取得
してから物体色成分データ63が求められてもよい。
【0184】また、照明光の分光分布が既知である環境
で画像データを取得して、物体色成分データ63および
照明成分データ64を求めるようにしてもよい。例え
ば、スキャナ装置はスキャン時に外部の照明光が入り込
むことが無いためスキャン時の照明光の分光分布は既知
となる。このため、この既知の分光分布を照明成分デー
タ64とすることで物体色成分データ63を容易に求め
ることができる。したがって、物体色成分データ63を
求める画像入力装置としては、スキャナ装置や、カラー
複写機、MFP装置(マルチ・ファンクション・ペリフ
ェラル)などを適用することも可能であり、これらは、
上記の実施の形態のいずれにおいても適用することが可
能である。
【0185】一方、上記実施の形態においては、画像出
力装置としてプリンタ2が用いられていたが、一般的な
コンピュータ、カラー複写機、MFP装置など生成され
た再現画像を閲覧可能に出力する出力手段を有するもの
であればどのような装置でも適用することが可能であ
る。例えば、第1実施の形態においては、デジタルカメ
ラ1において生成された再現画像はプリンタ2に送信さ
れて印刷出力されていたが、一般的なコンピュータに送
信されディスプレイに表示出力されるようになっていて
もよい。また、同様に、第2の実施の形態においては、
プリンタ2が物体色成分データ63を受信して再現画像
の生成を行い印刷出力していたが、一般的なコンピュー
タが物体色成分データ63を受信して再現画像の生成を
行いディスプレイに表示出力するようにしてもよい。こ
のようにしても、被写体の画像が取得された場所とは別
の場所において物体色成分データ63の示す被写体の再
現画像を閲覧可能にすることができる。
【0186】また、上記実施の形態では、再現画像を生
成した後に当該再現画像が意向に添うものであるか否か
を操作者に確認させていたが、この確認の段階までは画
素を所定の割合で間引いたサムネイル画像の再現画像を
生成して使用し、意向に添うことを確認してから、画素
の間引きを行わない再現画像を生成するようにしてもよ
い。これによれば、再現画像の確認を早期に行うことが
可能となる。
【0187】また、上記実施の形態では、送信先となる
プリンタ2の選択を受け付けて選択されたプリンタ2に
対してデータを送信するものとして説明したが、予め決
まったプリンタ2に送信するようになっていてもよい。
このようにすれば、デジタルカメラ1にて物体色成分デ
ータを求めた後、即時にプリンタ2において再現画像の
印刷出力を行うことが可能となる。
【0188】また、上記実施の形態では、物体色成分デ
ータ63と照明成分データ64を合成した合成済画像デ
ータに対して色順応に基づく色変換を施した変換済画像
データを再現画像としていたが、色順応に基づく色変換
を施さない合成済画像データを再現画像としてもよい。
【0189】また、上記実施の形態では、再現条件とし
て照明成分データ64、色順応式および順応係数の全て
を操作者に指定させるものとして説明を行ったが、少な
くとも1つを操作者に指定させるようになっていればよ
い。例えば、色順応式を所定の式、順応係数を所定の値
として、照明成分データ64のみを指定させる。照明成
分データ64を所定の光源、順応係数を所定の値とし
て、色順応式のみを指定させるなどであってもよい。
【0190】また、上記実施の形態では、CPUがプロ
グラムに従って演算を行うことにより、各種機能が実現
されると説明したが、演算処理の全部または一部は専用
の電気的回路により実現されてもよい。特に、繰り返し
演算を行う箇所をロジック回路にて構築することによ
り、高速な演算が実現される。
【0191】上述した具体的実施の形態には、以下の構
成を有する発明が含まれている。
【0192】(1)ネットワークを介して通信可能なデ
ータ通信装置であって、被写体の画像データを取得する
画像取得手段と、取得された前記画像データから、被写
体への照明環境の影響を取り除いた画像のデータに相当
する物体色成分データを求める物体色成分データ生成手
段と、前記物体色成分データを前記ネットワークに結合
された外部装置に送信する送信手段と、を備えることを
特徴とするデータ通信装置。
【0193】(2)被写体を再現する方法であって、被
写体の画像データを取得する画像取得工程と、取得され
た前記画像データから、被写体への照明環境の影響を取
り除いた画像のデータに相当する物体色成分データを求
める物体色成分データ生成工程と、前記物体色成分デー
タをネットワークに結合された外部装置に送信する送信
工程と、を備えることを特徴とする被写体再現方法。
【0194】(3)プログラムであって、前記プログラ
ムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、
被写体の画像データを取得する画像取得工程と、取得さ
れた前記画像データから、被写体への照明環境の影響を
取り除いた画像のデータに相当する物体色成分データを
求める物体色成分データ生成工程と、前記物体色成分デ
ータをネットワークに結合された外部装置に送信する送
信工程と、を実行させることを特徴とするプログラム。
【0195】上記(1)ないし(3)の構成によれば、
被写体への照明環境の影響を取り除いた画像のデータに
相当する物体色成分データをネットワークに結合された
外部装置に対して送信することができるため、外部装置
において再現画像を生成することができる。これととも
に、外部装置における表示や印刷により、被写体の画像
が取得された場所とは別の場所において被写体の再現画
像を早期に閲覧可能とすることができる。
【0196】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1、7お
よび9の発明によれば、被写体への照明環境の影響を取
り除いた画像のデータに相当する物体色成分データが示
す被写体の再現画像を生成し外部装置に対して送信する
ことができるため、外部装置における表示や印刷によ
り、被写体の画像が取得された場所とは別の場所におい
て被写体の再現画像を早期に閲覧可能とすることができ
る。
【0197】また、請求項2、8および10の発明によ
れば、別の場所において取得された被写体への照明環境
の影響を取り除いた画像のデータに相当する物体色成分
データを受信し、該物体色成分データが示す被写体の再
現画像を生成するため、被写体の画像が取得された場所
とは別の場所において被写体の再現画像を早期に閲覧可
能とすることができる。
【0198】また、請求項3の発明によれば、被写体の
再現画像を印刷することにより、容易に再現画像を閲覧
することができる。
【0199】また、請求項4の発明によれば、受信した
物体色成分データが示す被写体の再現画像をさらに別の
場所において早期に閲覧可能とすることができる。
【0200】また、請求項5および6の発明によれば、
再現画像を生成するための再現条件を指定することがで
きるため、所望の再現画像を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ通信装置が適用される画像
再現システムの概略図である。
【図2】デジタルカメラの全体を示す斜視図である。
【図3】デジタルカメラの背面図である。
【図4】デジタルカメラの構成を示すブロック図であ
る。
【図5】プリンタの全体を示す斜視図である。
【図6】プリンタの構成を示すブロック図である。
【図7】第1の実施の形態の画像再現システムの機能を
ブロックにて示す図である。
【図8】第1の実施の形態の画像再現システムの動作の
流れを示す図である。
【図9】デジタルカメラの撮影時の動作の流れを示す図
である。
【図10】物体色成分データを含むファイルのデータ構
造を示す図である。
【図11】再現画像を生成する処理の流れを示す図であ
る。
【図12】照明成分データを選択する際の画面を例示す
る図である。
【図13】色順応式を選択する際の画面を例示する図で
ある。
【図14】順応係数を選択する際の画面を例示する図で
ある。
【図15】送信先のプリンタを選択する際の画面を例示
する図である。
【図16】第2の実施の形態の画像再現システムの機能
をブロックにて示す図である。
【図17】第2の実施の形態の画像再現システムの動作
の流れを示す図である。
【図18】第3の実施の形態の画像再現システムの概略
図である。
【図19】画像サーバおよびユーザコンピュータの構成
を示すブロック図である。
【図20】第3の実施の形態の画像再現システムの機能
をブロックにて示す図である。
【図21】第3の実施の形態の画像再現システムの動作
の流れを示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 2 プリンタ 3 画像サーバ 4 ユーザコンピュータ 5 ネットワーク 10 画像再現システム 63 物体色成分データ 141 成分データ生成部 143,243,345 再現条件受付部 144,244,342 再現画像生成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 H04N 1/40 D Fターム(参考) 5B050 BA11 CA05 CA07 DA04 EA09 FA03 FA05 5C065 AA03 AA04 BB02 BB03 CC02 CC03 CC08 CC09 DD01 GG30 GG32 5C066 AA01 CA08 EA15 EA17 EB01 GA02 GA03 HA02 KM01 5C077 MM03 MP08 PP32 PP36 PQ12 PQ22 TT09 5C079 HA02 HB01 HB05 HB08 LA02 LA23 MA01 MA11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して通信可能なデータ
    通信装置であって、 被写体の画像データを取得する画像取得手段と、 取得された前記画像データから、被写体への照明環境の
    影響を取り除いた画像のデータに相当する物体色成分デ
    ータを求める物体色成分データ生成手段と、 前記物体色成分データの示す被写体を再現する再現画像
    を生成する再現画像生成手段と、 生成された前記再現画像を前記ネットワークに結合され
    た外部装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴
    とするデータ通信装置。
  2. 【請求項2】 ネットワークを介して通信可能なデータ
    通信装置であって、 前記ネットワークに結合された外部装置から、被写体へ
    の照明環境の影響を取り除いた画像のデータに相当する
    物体色成分データを受信する受信手段と、 前記物体色成分データの示す被写体を再現する再現画像
    を生成する再現画像生成手段と、 生成された前記再現画像を閲覧可能に出力する出力手段
    と、を備えることを特徴とするデータ通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のデータ通信装置におい
    て、 前記出力手段は、生成された前記再現画像を印刷する印
    刷手段を含むことを特徴とするデータ通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のデータ通信装置におい
    て、 生成された前記再現画像を前記ネットワークに結合され
    た他の外部装置に送信する送信手段、をさらに備えるこ
    とを特徴とするデータ通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のデ
    ータ通信装置において、 前記再現画像を生成するための再現条件の指定を受け付
    ける受付手段、 をさらに備え、 前記再現画像生成手段は、前記再現条件に基づいて前記
    再現画像を生成することを特徴とするデータ通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のデータ通信装置におい
    て、 前記再現条件は、 照明環境が画像に与える影響を示す照明成分データ、 色順応に基づく色変換に用いる色順応式、および、 前記色順応に基づく色変換において前記照明成分データ
    が示す照明の影響の度合いを調整する順応係数、のうち
    少なくとも1つを含むことを特徴とするデータ通信装
    置。
  7. 【請求項7】 被写体を再現する方法であって、 被写体の画像データを取得する画像取得工程と、 取得された前記画像データから、被写体への照明環境の
    影響を取り除いた画像のデータに相当する物体色成分デ
    ータを求める物体色成分データ生成工程と、 前記物体色成分データの示す被写体を再現する再現画像
    を生成する再現画像生成工程と、 生成された前記再現画像をネットワークに結合された外
    部装置に送信する送信工程と、を備えることを特徴とす
    る被写体再現方法。
  8. 【請求項8】 被写体を再現する方法であって、 ネットワークに結合された外部装置から、被写体への照
    明環境の影響を取り除いた画像のデータに相当する物体
    色成分データを受信する受信工程と、 前記物体色成分データの示す被写体を再現する再現画像
    を生成する再現画像生成工程と、 生成された前記再現画像を閲覧可能に出力する出力工程
    と、を備えることを特徴とする被写体再現方法。
  9. 【請求項9】 プログラムであって、前記プログラムの
    コンピュータによる実行は、前記コンピュータに、 被写体の画像データを取得する画像取得工程と、 取得された前記画像データから、被写体への照明環境の
    影響を取り除いた画像のデータに相当する物体色成分デ
    ータを求める物体色成分データ生成工程と、 前記物体色成分データの示す被写体を再現する再現画像
    を生成する再現画像生成工程と、 生成された前記再現画像をネットワークに結合された外
    部装置に送信する送信工程と、を実行させることを特徴
    とするプログラム。
  10. 【請求項10】 プログラムであって、前記プログラム
    のコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、 ネットワークに結合された外部装置から、被写体への照
    明環境の影響を取り除いた画像のデータに相当する物体
    色成分データを受信する受信工程と、 前記物体色成分データの示す被写体を再現する再現画像
    を生成する再現画像生成工程と、 生成された前記再現画像を閲覧可能に出力する出力工程
    と、を実行させることを特徴とするプログラム。
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