JP5407600B2 - 画像処理装置、画像処理方法及び電子カメラ - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及び電子カメラ Download PDF

Info

Publication number
JP5407600B2
JP5407600B2 JP2009156880A JP2009156880A JP5407600B2 JP 5407600 B2 JP5407600 B2 JP 5407600B2 JP 2009156880 A JP2009156880 A JP 2009156880A JP 2009156880 A JP2009156880 A JP 2009156880A JP 5407600 B2 JP5407600 B2 JP 5407600B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
shooting
visual environment
condition
observing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009156880A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011013889A (ja
Inventor
えりか 小石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2009156880A priority Critical patent/JP5407600B2/ja
Priority to US12/824,756 priority patent/US8502881B2/en
Publication of JP2011013889A publication Critical patent/JP2011013889A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5407600B2 publication Critical patent/JP5407600B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6083Colour correction or control controlled by factors external to the apparatus
    • H04N1/6086Colour correction or control controlled by factors external to the apparatus by scene illuminant, i.e. conditions at the time of picture capture, e.g. flash, optical filter used, evening, cloud, daylight, artificial lighting, white point measurement, colour temperature
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6083Colour correction or control controlled by factors external to the apparatus
    • H04N1/6088Colour correction or control controlled by factors external to the apparatus by viewing conditions, i.e. conditions at picture output
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/84Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals
    • H04N23/88Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals for colour balance, e.g. white-balance circuits or colour temperature control

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及び電子カメラに関する。
照明の白色点や輝度、周囲の明るさと言ったいわゆる視環境が異なる条件では、色の見えが異なる。異なる視環境(シーンや画像の観察条件)下においても色の見えを再現するようにしたカラーマッチング技術としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものが知られている。
特開2000−50086号公報
人間は何かに注目している場合、「視野が狭くなる」という比喩に代表されるように、周囲が見えなくなる傾向にある。このため、同じシーンの撮影でも、ポートレートのように主要被写体(人物)に注目している場合と、風景写真のように周囲を広く見ながら撮影している場合とでは、撮影者の見た感覚は異なっている。
しかしながら、従来のカラーマッチング技術では、撮影者が実際に撮影しているときの意図(撮影者の見た感覚)を再現することはできなかった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、撮影者が撮影時に実際に見ている感覚を、画像の見えに再現することができる画像処理装置、画像処理方法及び電子カメラを提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る画像処理装置は、撮影時に撮影シーンを観察する条件を取得する入力視環境取得手段と、撮影された画像を観察する条件を取得する出力視環境取得手段と、前記入力視環境取得手段で取得した撮影シーンを観察する条件及び前記出力視環境取得手段で取得した前記画像を観察する条件に基づいて、所定の色の見えモデルを用いて前記画像を変換する変換手段と、前記画像の撮影時の焦点距離と撮影距離とに基づき算出される被写界深度及び前記焦点距離に基づき算出される画角の少なくとも一方を含む撮影条件、及び、前記画像の前記撮影条件に基づくシーン判定結果の少なくとも一方を用いて、前記変換手段が用いる前記色の見えモデルのパラメータを補正する補正手段と、前記変換手段で変換した画像を保存する画像保存手段とを備えて構成される。
本発明の第2の観点に係る画像処理方法は、撮影時に撮影シーンを観察する条件を取得する入力視環境取得ステップと、撮影された画像を観察する条件を取得する出力視環境取得ステップと、前記入力視環境取得ステップで取得した撮影シーンを観察する条件及び前記出力視環境取得手段で取得した前記画像を観察する条件に基づいて、所定の色の見えモデルを用いて前記画像を変換する変換ステップと、前記画像の撮影時の焦点距離と撮影距離とに基づき算出される被写界深度及び前記焦点距離に基づき算出される画角の少なくとも一方を含む撮影条件、及び、前記画像の前記撮影条件に基づくシーン判定結果の少なくとも一方を用いて、前記変換ステップで用いる前記色の見えモデルのパラメータを補正する補正ステップと、前記変換ステップで変換した画像を保存する画像保存ステップとを備えて構成される。
本発明の第3の観点に係る電子カメラは、撮像素子と、本発明の第1の観点に係る画像処理装置とを備えて構成される。
本発明によれば、撮影者が撮影時に実際に見ている感覚を、画像の見えに再現することができるという効果がある。
本発明の実施形態のコンピュータシステムの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態の画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の画像処理装置による処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の画像処理装置の入力視環境の周囲明るさ条件と出力視環境の周囲明るさ条件との組み合わせと階調補正曲線との対応を示す図である。 本発明の実施形態で用いる階調補正曲線の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態の画像処理装置は、パーソナルコンピュータ1で実現される。パーソナルコンピュータ1は、デジタルカメラ2、CD−ROMやSDカード等の記録媒体3、他のコンピュータ4等と接続され、各種の画像データの提供を受ける。パーソナルコンピュータ1は、提供された画像データに対して、異なる視環境下で観察する場合に色の見えを再現するための画像処理(変換処理)を行う。コンピュータ4は、インターネットやその他の電気通信回線5を経由して接続される。
パーソナルコンピュータ1が画像処理のために実行する画像処理プログラムは、CD−ROM等の記録媒体3、インターネットやその他の電気通信回線5を経由して他のコンピュータ4等から提供され、パーソナルコンピュータ1内にインストールされる。パーソナルコンピュータ1は、CPU(不図示)、メモリ(不図示)、周辺回路(不図示)、モニタ(ディスプレイ装置)6等を備え、CPUがインストールされたプログラムを実行する。なお、本実施形態の画像処理装置は、このようにソフトウエアとコンピュータシステムというハードウエア資源とを協働させることによって実現するのみならず、その一部又は全部を、電子回路を用いてハードウエアとして実現するようにしてもよい。また、本実施形態の画像処理装置は、ここでは、パーソナルコンピュータを用いて実現するものとするが、撮像素子(CCDやCMOS等)や撮影レンズ等を備える電子カメラに搭載するようにしてもよい。
パーソナルコンピュータ1によって実現される画像処理装置10の機能構成が、図2に示されている。この画像処理装置10は、撮影画像を取得する画像取得部(画像取得手段)11と、撮影画像の撮影時の撮影シーン観察条件を取得する入力視環境取得部(入力視環境取得手段)13と、撮影画像を観察する予定の画像観察条件を取得する出力視環境取得部(出力視環境取得手段)14と、入力視環境取得部13で取得した撮影シーン観察条件及び出力視環境取得部14で取得した画像観察条件に基づき、所定の色の見えモデルを用いて撮影画像を変換する見え再現部(変換手段)15と、撮影画像の撮影時の撮影条件及び該撮影画像もしくは撮影条件に基づくシーン判定結果の少なくとも一方を用いて、見え再現部15が用いる色の見えモデルのパラメータを補正する補正部(補正手段)12と、見え再現部15で変換した画像を保存する画像保存部(画像保存手段)16とを備えて構成されている。なお、以下では「撮影シーン、もしくは画像を観察する条件(撮影シーン観察条件、又は画像観察条件)」を「視環境」と称する。
本実施形態の画像処理装置10は、撮影時の視環境(撮影シーンの照明条件)で撮影された画像データを、人間の視覚特性を考慮して、撮影時の視環境とは異なる画像観察時の視環境(例えば、パーソナルコンピュータ1のディスプレイ装置6やプリンタを用いてプリントした写真)で、その画像の色の見えが再現されるように変換した画像データを生成する装置である。以下、この画像処理装置10による処理の流れを、図3を用いて詳細に説明する。
(入力画像取得S1)
この画像処理は、パーソナルコンピュータ1で、ユーザがこの画像処理を開始するための操作を行うことにより開始される。処理が開始されると、まず、処理対象の画像データが画像取得部11により取得される(ステップS1)。画像取得部11による画像取得処理は、ユーザによる操作に応じて、例えば、記録媒体3等からユーザが指定したファイル名に係る画像データを読み込むことにより取得する処理である。なお、ここで取得される画像データには、露出、絞り値、ホワイトバランス値、焦点距離、撮影距離等の撮影時における撮影条件が付加情報として付加されているものとする。
(入力視環境取得S2)
次いで、入力視環境取得部13により入力視環境として撮影シーンの視環境が取得される(ステップS2)。この入力視環境には、そのパラメータとして、撮影シーンの照明白色点(X,Y,Z)、照明輝度YW0、及び周囲輝度YSW0が含まれる。照明白色点(X,Y,Z)と照明輝度YW0は、例えば、撮影者が撮影時に分光放射輝度計等の周囲光センサを用いて測定しておき、その測定結果をパーソナルコンピュータ1に付属するキーボード等を用いて入力し、この値を読み出すことにより取得することができる。なお、撮影時の照明白色点(X,Y,Z)については、対象となる撮影画像を撮影した電子カメラに備わっているオートホワイトバランス機能を用いて算出した値を、撮影時の照明輝度YW0については同じく露出を自動調整するために用いる測光機能の結果を解析して算出した値を用いてもよい。
周囲輝度YSW0は、電子カメラにおいて測光範囲を広げて測光した結果を使用して算出した値を用いてもよいし、ユーザが予め入力し画像データに付加された付加情報やパーソナルコンピュータ1においてキーボード等から入力した値を使用してもよい。また、周囲輝度YSW0として、例えば、「昼間の外の明るさ」、「室内の明るさ」、「暗い」等の複数の選択肢を予め用意しておき、ユーザがこれらの中から近い条件を、キーボード等を用いて選択指定し、選択した結果に対する平均的な値を用いるようにしてもよい。なお、入力視環境としては、これらの照明白色点、照明輝度、周囲輝度の他、周囲の白色点等の他のパラメータが含まれていてもよい。
(出力視環境及び出力色空間取得S3)
次いで、出力視環境取得部14により出力視環境及び出力色空間が取得される(ステップS3)。この出力視環境は、当該画像を鑑賞する予定の表示手段(パーソナルコンピュータのディスプレイ装置、電子式のフォトアルバム、写真印刷等)で観察する時の視環境情報である。出力視環境には、そのパラメータとして、当該表示手段に係る照明白色点(X’,Y’,Z’)とデバイス輝度(照明輝度)YW0’、及び周囲輝度YSW0’)が含まれる。なお、これらの照明白色点、デバイス輝度(照明輝度)、周囲輝度の他、周囲の白色点等の他のパラメータが含まれていてもよい。これらのパラメータの値は、ユーザがコンピュータシステム1においてキーボード等を用いて入力設定した値を読み込むことにより取得することができる。
また、出力視環境は、例えば、「印刷の標準視環境」、「印刷を電球照明下で観察する場合の視環境」、「ディスプレイの標準視環境」、「テレビ表示」、「カメラの背面液晶」等の複数の選択肢を用意しておき、これらの中からユーザが近い条件を選択し、選択した結果に対する一般的な視環境や標準視環境を出力視環境として設定することができる。例えば、ディスプレイの標準視環境で観察する場合には、sRGB標準視環境は、白色点=D65、輝度Ydevice0’=80Cd/m、周囲輝度YSW0’=4.1Cd/mである。ユーザがキーボード等を用いて、画像観察に使用するデバイスの白色点(Xdevice’,Ydevice’,Zdevice’)、輝度Ydevice0’、及び周囲照明白色点(XSW’,YSW’,ZSW’)、周囲照明輝度YSW0’を入力する場合には、デバイス白色点と周囲照明白色点の混合として画像観察視環境における照明白色点(X’,Y’,Z’)、輝度YW0’を決定する。
また、出力色空間は、sRGBやCMYK等のいくつかの選択肢を用意しておき、これらの中からユーザが選択指定したものを取得する。
(入力視環境の周囲の明るさ条件の決定S4)
次いで、後述する見え再現処理(ステップS8)で用いられる色の見えモデルのパラメータの一つとしての入力視環境の周囲の明るさ条件が決定される(ステップS4)。この処理は、見え再現部15による処理の一部である。この処理では、CIECAM02で定義されているシーンの視環境における周囲の明るさSrを求める。すなわち、照明輝度と周囲輝度の比(YSW0/YW0)としてSrを算出し、例えば、下記所定の条件に従って、シーンの視環境における周囲の明るさ条件(「平均的な明るさ」、「薄暗い」、「暗い」)を決定する。
Sr>0.2の場合:平均的明るさ
0<Sr≦0.2の場合:薄暗い
Sr=0:暗い
(被写界深度算出S5)
次いで、被写界深度が算出される(ステップS5)。被写界深度dは、撮影条件を用いて以下の式(1)により算出される。なお、このステップS5、後述するステップS6及びステップS7は、補正部12により行われる処理である。
Figure 0005407600
但し、
F:Fナンバー
f:焦点距離
ε:許容錯乱円
s:撮影距離
これらの撮影条件(F,f,ε,s)は、画像データに付加されている付加情報に設定された値又は該設定された値に基づいて算出された値が用いられる。なお、許容錯乱円εは、電子カメラ2に搭載された撮像素子の画素サイズに応じて予め決定された値である。
(画角算出S6)
次いで、撮影条件としての焦点距離fから画角が算出される。
(撮影者の意図の判定及び入力視環境の周囲の明るさ条件の補正S7)
次にステップS5及びS6で求めた被写界深度d及び画角により、撮影画像の撮影時における撮影者の意図(撮影者が人物等の主要被写体に注目しているか否か)を所定の条件に従って判定し、該所定の条件を満たす場合に、入力視環境の周囲の明るさ条件を実際に撮影者が意図している周囲の明るさ条件に補正する。すなわち、被写界深度が浅い場合や画角が狭い場合には、撮影者は人物等の主要被写体に注目していると推定されるので、ステップS4で決定された入力視環境の周囲の明るさ条件を、これよりも一段暗い条件に補正する。例えば、被写界深度が浅い場合(d≦1m)の場合には、ステップS4で決定された入力視環境の周囲の明るさ条件が「平均的な明るさ」である場合には「薄暗い」に補正し、ステップS4で決定された入力視環境の周囲の明るさ条件が「薄暗い」である場合には「暗い」に補正する。
被写界深度が上記よりも深い場合(1m<d≦5m)であっても、画角が小さい場合(画角<45°)にも、撮影者は主要被写体に注目していると推定されるので、ステップS4で決定された入力視環境の周囲の明るさ条件が「平均的な明るさ」である場合には「薄暗い」に補正し、ステップS4で決定された入力視環境の周囲の明るさ条件が「薄暗い」である場合には「暗い」に補正する。これら以外の場合には、撮影者は主要被写体に注目していない(風景等の全体を見ている)と推定されるので、周囲の明るさ条件の補正は行わずに、ステップS4で決定された入力視環境の周囲の明るさ条件のままとする。
(見え再現処理S8)
次いで、見え再現部15は、画像取得部11により取得された撮影画像、入力視環境取得部13により取得された入力視環境(補正部12により周囲の明るさ条件が補正された場合には該補正された視環境)、及び出力視環境取得部14により取得された出力視環境に基づいて、見え再現処理を実行する(ステップS8)。この見え再現処理は、入力視環境(シーンの視環境)で観察したときの画像の見えが、画像を鑑賞する予定の出力視環境(パーソナルコンピュータのディスプレイ装置や写真印刷等)で観察した時に再現されるように画像変換した出力画像を作成する処理である。
見え再現処理では、CIECAM02(CIE Colour Appearance Model 2002)やその他の色の見えモデルを用いて撮影画像から出力画像に変換する。ここでは一例として、パーソナルコンピュータ1の処理負担を軽減するため、CIECAM02よりも簡単な簡易色の見えモデルを用いて再現する場合の処理を説明する。但し、見え再現処理で用いる色の見えモデルは、このような簡易モデルに限定されるものではない。
まず、撮影画像はデバイス依存の色空間(撮像素子のカメラRGB空間)で記述されているので、デバイスに依存しない色空間であるCIE 1931 XYZ色空間へ色変換する。RGB色空間からXYZ色空間への変換は、例えば下記式(2)のようなマトリックスMRGB→XYZを用いて変換する。
Figure 0005407600
次に、入力視環境から出力視環境に色順応変換を行う。色順応変換では、まずそれぞれの視環境への順応度合いを示す順応ファクタD,D’をそれぞれの視環境における照明輝度と周囲の明るさから、下記式(3)及び式(4)を用いて算出する。
Figure 0005407600
ここで、L,L’は順応輝度であり、入力視環境及び出力視環境において順応している輝度である。これらの順応輝度L,L’としては、通常は照明輝度の1/5を用いる。また、F,F’は入力視環境及び出力視環境における照明輝度と周囲輝度の比に応じて決まるパラメータであり、この時の入力視環境の周囲の明るさ条件としては、ステップS7で補正がなされた場合には補正後の条件が用いられる。ステップS7で補正がなされなかった場合には、ステップS4で決定された入力視環境に基づく条件が用いられる。
次に、XYZ色空間から錐体応答LMS色空間へマトリックスMCAT02を用いて色変換する。LMS色空間で入力視環境及び出力視環境における照明白色点(X,Y,Z),(X’,Y’,Z’)と順応ファクタD,D’を用いて、Von Kriesの色順応予測式を用いて色順応変換を行い、LMS色空間からXYZ色空間に変換する。次に、XYZ色空間からステップS3で取得した出力色空間R’G’B’に変換する。すなわち、下記式(5)のような色変換を各画素について行う。
Figure 0005407600
その後、出力色空間の階調特性に合わせて階調変換を行う。この階調変換では、まず、出力色空間に応じてガンマ補正を行う。例えば、出力色空間としてsRGB色空間が選択されていれば、約2.2乗のガンマ値をかける。次に、入力視環境と出力視環境の周囲の明るさ(照明輝度と周囲輝度の比)の組合せに応じて、図4を用いて階調補正曲線を選択し、階調補正を行う。この時の入力視環境の周囲の明るさ条件としては、ステップS7で補正がなされた場合には補正後の条件が用いられる。ステップS7で補正がなされなかった場合には、ステップS4で決定された入力視環境の周囲の明るさ条件が用いられる。なお、この階調補正曲線と出力色空間の階調特性を組み合わせた階調曲線を予め作成しておき、こちらを使用してもよい。
階調補正は以下のように行う。出力視環境の周囲の明るさも、上述した入力視環境の周囲の明るさと同様に、3タイプ(「平均的な明るさ」、「薄暗い」、「暗い」)に大別することができるので、周囲輝度/照明輝度(YSW0’/YWO’)に基づいて、上述した入力視環境の周囲の明るさ条件の判定(ステップS4)と同様の判定を行い、出力視環境の周囲の明るさ条件を決定する。次に、入力視環境の周囲の明るさ条件(ステップS7で補正がなされた場合には補正後の周囲の明るさ条件)と出力視環境の周囲の明るさ条件の組み合わせに対応する階調補正曲線の種別(「A」〜「E」)を図4に従って特定する。
例えば、入力視環境の周囲の明るさが「平均的な明るさ」であり、これが補正されて「薄暗い」とされ、出力視環境の周囲の明るさが「平均的な明るさ」である場合には、階調補正曲線「D」が選択され、入力視環境の周囲の明るさが「薄暗い」であり、これが補正されて「暗い」とされ、出力視環境の周囲の明るさが「暗い」である場合には、階調補正曲線「C」が選択される。階調補正曲線「A」〜「E」としては、例えば、図5に示すような曲線が予め設定されているものとし、対応する曲線を用いて階調補正が行われる。
(出力画像保存S9)
ステップS8において見え再現処理が完了し、見え再現部15から出力される出力画像(変換画像)は、画像保存部16により画像ファイルとしてパーソナルコンピュータ1が備えるメモリ(ハードディスク等)や記録媒体3に保存(記憶)される(ステップS9)。この保存処理の後、一連の処理が終了する。
本実施形態によれば、ポートレートや接写(マクロ撮影)をしているときのように、主要被写体に注目している撮影条件では、被写界深度が浅いので入力視環境の周囲明るさ条件を一段暗くなるように補正する。従って、実際より明るめに階調が補正され、撮影者の意図が反映された再現画像を得ることができる。一方、風景写真のように被写界深度を深くして撮影している場合には、入力視環境で決まる周囲の明るさ条件のまま使用するため、実際に見た印象や撮影意図に近い再現となる。
なお、上述した実施形態では、図3のステップS5で被写界深度を算出し、ステップS6で画角を算出し、ステップS7でこれらの被写界深度と画角の両方を用いて、入力視環境の周囲の明るさ条件を補正するか否かの判定を行うようにしたが、被写界深度及び画角の一方のみを用いて判定するようにしてもよい。
また、画像データの付加情報として設定される撮影条件に、撮影シーンモード(ポートレート、接写、風景等)が設定されている場合には、この撮影シーンモードに従ってステップS7における判定を行うようにしてもよい。この場合には、撮影シーンモードがポートレート又は接写である場合には撮影者が主要被写体に注目していると推定できるので、入力視環境の周囲の明るさ条件を補正し、撮影モードが風景である場合には撮影者が主要被写体に注目していない(全体を見ている)と推定されるので、入力視環境の周囲の明るさ条件を補正しない。この撮影シーンモードに従う判定は、上記の被写界深度及び/又は画角による判定に加えて行うようにしても、単独で行うようにしても何れでもよい。
さらに、ステップS7で行う判定処理では、上記では撮影条件に基づいて行っているが、撮影条件ではなく、撮影画像や撮影条件に基づいて公知の顔認識処理やその他の画像解析処理等を用いてシーン判定を行い、その判定結果に基づいて、撮影者が主要被写体に注目しているか否かを判定するようにしてもよい。このようなシーン判定は、上述した撮影条件(被写界深度、画角及び撮影シーンモードのうちの少なくとも1つ)に基づく判定に加えて行うようにしてもよいし、単独で行うようにしても何れでもよい。ステップS7の判定処理において、被写界深度、画角、撮影モード、シーン判定の何れか又は2以上の組み合わせのうちの何れを用いるかを、ユーザの選択により任意に変更できるようにしてもよい。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。従って、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1…パーソナルコンピュータ、2…電子カメラ、3…記録媒体等、4…他のコンピュータ、5…電気通信回線、6…モニタ(ディスプレイ装置)、10…画像処理装置、11…画像取得部、12…補正部、13…入力視環境取得部、14…出力視環境取得部、15…見え再現部、16…画像保存部。

Claims (6)

  1. 撮影時に撮影シーンを観察する条件を取得する入力視環境取得手段と、
    撮影された画像を観察する条件を取得する出力視環境取得手段と、
    前記入力視環境取得手段で取得した撮影シーンを観察する条件及び前記出力視環境取得手段で取得した前記画像を観察する条件に基づいて、所定の色の見えモデルを用いて前記画像を変換する変換手段と、
    前記画像の撮影時の焦点距離と撮影距離とに基づき算出される被写界深度及び前記焦点距離に基づき算出される画角の少なくとも一方を含む撮影条件、及び、前記画像の前記撮影条件に基づくシーン判定結果の少なくとも一方を用いて、前記変換手段が用いる前記色の見えモデルのパラメータを補正する補正手段と、
    前記変換手段で変換した画像を保存する画像保存手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記色の見えモデルのパラメータは、前記入力視環境取得手段で取得した撮影シーンを観察する条件に基づく周囲の明るさ条件であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記補正手段は、前記撮影条件及び前記シーン判定結果の少なくとも一方が所定の条件を満たす場合にのみ前記パラメータの補正を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 撮影時に撮影シーンを観察する条件を取得する入力視環境取得ステップと、
    撮影された画像を観察する条件を取得する出力視環境取得ステップと、
    前記入力視環境取得ステップで取得した撮影シーンを観察する条件及び前記出力視環境取得手段で取得した前記画像を観察する条件に基づいて、所定の色の見えモデルを用いて前記画像を変換する変換ステップと、
    前記画像の撮影時の焦点距離と撮影距離とに基づき算出される被写界深度及び前記焦点距離に基づき算出される画角の少なくとも一方を含む撮影条件、及び、前記画像の前記撮影条件に基づくシーン判定結果の少なくとも一方を用いて、前記変換ステップで用いる前記色の見えモデルのパラメータを補正する補正ステップと、
    前記変換ステップで変換した画像を保存する画像保存ステップと
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  5. 撮像素子と、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置と
    を備えることを特徴とする電子カメラ。
  6. コンピュータを、請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置として機能させる画像処理プログラム。
JP2009156880A 2009-07-01 2009-07-01 画像処理装置、画像処理方法及び電子カメラ Active JP5407600B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009156880A JP5407600B2 (ja) 2009-07-01 2009-07-01 画像処理装置、画像処理方法及び電子カメラ
US12/824,756 US8502881B2 (en) 2009-07-01 2010-06-28 Image processing apparatus, image processing method, and electronic camera

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009156880A JP5407600B2 (ja) 2009-07-01 2009-07-01 画像処理装置、画像処理方法及び電子カメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011013889A JP2011013889A (ja) 2011-01-20
JP5407600B2 true JP5407600B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=43412435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009156880A Active JP5407600B2 (ja) 2009-07-01 2009-07-01 画像処理装置、画像処理方法及び電子カメラ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8502881B2 (ja)
JP (1) JP5407600B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8289400B2 (en) 2009-06-05 2012-10-16 Apple Inc. Image capturing device having continuous image capture
US8760542B2 (en) * 2010-08-11 2014-06-24 Inview Technology Corporation Compensation of compressive imaging measurements based on measurements from power meter
US8570406B2 (en) * 2010-08-11 2013-10-29 Inview Technology Corporation Low-pass filtering of compressive imaging measurements to infer light level variation
JP6136086B2 (ja) 2011-12-28 2017-05-31 ソニー株式会社 撮像装置および画像処理装置
JP5845912B2 (ja) * 2012-01-16 2016-01-20 株式会社ニコン 撮像装置および画像処理プログラム
ES2673544T3 (es) 2012-05-01 2018-06-22 Luminaid Lab, Llc Luz inflable alimentada por energía solar
JP2013239861A (ja) * 2012-05-14 2013-11-28 Freebit Co Ltd 画像撮影システム
JP6265625B2 (ja) * 2013-05-13 2018-01-24 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
US20160111062A1 (en) * 2014-10-15 2016-04-21 Intel Corporation Ambient light-based image adjustment
CN106996829B (zh) * 2016-01-22 2018-11-30 清华大学 图像传感器

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3635673B2 (ja) * 1994-02-07 2005-04-06 ソニー株式会社 画像処理方法および画像処理装置
JP3305265B2 (ja) 1998-07-24 2002-07-22 キヤノン株式会社 画像処理装置およびその方法
JP4274632B2 (ja) * 1999-05-25 2009-06-10 オリンパス株式会社 色再現システム
JP2001045516A (ja) * 1999-08-03 2001-02-16 Olympus Optical Co Ltd 色再現システム
JP2004070715A (ja) * 2002-08-07 2004-03-04 Seiko Epson Corp 画像処理装置
JP2005209012A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Konica Minolta Photo Imaging Inc 画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラム
US20050212914A1 (en) * 2004-03-25 2005-09-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method, apparatus, system, and computer executable program for image processing
JP4434976B2 (ja) * 2005-02-01 2010-03-17 キヤノン株式会社 画像処理装置、プログラム及び画像処理方法
JP2007200069A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Noritsu Koki Co Ltd 写真画像処理方法及びその装置
JP2007318320A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Konica Minolta Opto Inc 画像処理装置、撮影装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP4424518B2 (ja) * 2007-03-27 2010-03-03 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP5092524B2 (ja) * 2007-04-20 2012-12-05 株式会社ニコン 画像処理方法、画像処理プログラム、画像処理装置、カメラ
JP2009033469A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Olympus Imaging Corp 撮像装置
US20090147098A1 (en) * 2007-12-10 2009-06-11 Omnivision Technologies, Inc. Image sensor apparatus and method for color correction with an illuminant-dependent color correction matrix
JP2009169601A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Ricoh Co Ltd 画像処理システム及びこの画像処理システムを有するカメラ
JP2009078565A (ja) * 2008-12-01 2009-04-16 Seiko Epson Corp 画像処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20110001843A1 (en) 2011-01-06
US8502881B2 (en) 2013-08-06
JP2011013889A (ja) 2011-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5407600B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び電子カメラ
JP5195430B2 (ja) 画像処理方法、画像処理プログラム、画像処理装置、カメラ
JP4854748B2 (ja) 現像サーバおよび現像方法
JP2005210526A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像データ出力方法、画像処理プログラム及び画像データ出力プログラム
JP5253000B2 (ja) 撮像装置
JP2005117612A (ja) 画像処理方法および装置
JP2005295508A (ja) カラー画像のモノクローム画像化
JPWO2005079056A1 (ja) 画像処理装置、撮影装置、画像処理システム、画像処理方法及びプログラム
JP5279636B2 (ja) 撮像装置
JP2005210495A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP2005354372A (ja) 画像記録装置、画像記録方法、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理システム
JP2003102031A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、撮影装置評価方法、画像情報保存方法、画像処理システム、および画像データファイルにおけるデータ構造
JP5127638B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JP5598045B2 (ja) 画像処理装置、画像処理プログラム、撮像装置及び画像表示装置
JP5552795B2 (ja) 撮像装置、画像処理装置およびプログラム
JP2005117524A (ja) 画像処理システム
JP3863773B2 (ja) 画像撮影方法および装置
JPH1155688A (ja) 画像の色変換方法および装置
JP2008085975A (ja) 撮像素子特性評価方法および撮像素子特性評価装置
Fairchild et al. Matching image color from different cameras
JP2007267170A (ja) 彩度調整機能を有する電子カメラ、および画像処理プログラム
JP5842940B2 (ja) 画像処理装置及び電子カメラ
JP2006279459A (ja) 画像撮影装置、画像撮影方法、画像撮影プログラムおよび記録媒体
JP5543636B2 (ja) 撮像装置
JP2005064647A (ja) 画像データに対する画像処理

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130416

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5407600

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250