JP2003063514A - 合成樹脂製容器 - Google Patents

合成樹脂製容器

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JP2003063514A JP2001250208A JP2001250208A JP2003063514A JP 2003063514 A JP2003063514 A JP 2003063514A JP 2001250208 A JP2001250208 A JP 2001250208A JP 2001250208 A JP2001250208 A JP 2001250208A JP 2003063514 A JP2003063514 A JP 2003063514A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器に加わる圧力や減圧力による影響をスム
ーズに吸収する減圧吸収部を備えた場合でも必要な強度
や剛性を確保することができる合成樹脂製容器を提供す
ること。 【解決手段】 筒形状をなす胴部11に、内部に生じる
減圧により弾性変形を可能とする減圧吸収部12が複数
配列された合成樹脂製容器10で、胴部11に当該胴部
11の軸線に対して傾斜した補強条部90を複数形成す
る。これにより、胴部11に斜めの凹条や凸条の補強部
による補強条部90を複数形成することで、減圧吸収部
12を備えた場合でも必要な強度および剛性を確保でき
るようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、合成樹脂製容器
に関し、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)
のボトル等において、加熱した内容物の充填後に生じる
負圧(減圧)の影響をスムーズに吸収する減圧吸収部を
胴部に形成した場合でも、必要な剛性と強度を確保でき
るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来からポリエチレンテレフタレート
(PET)などのポリエステル樹脂等を用いて有底のプ
リフォームを射出成形し、得られたプリフォームを加熱
昇温後、二軸延伸ブロー成形を行ってボトル状容器を製
造することが行われており、得られたボトル状容器は、
透明性、表面光沢、耐衝撃性、ガスバリア性等に優れ、
各種飲料、食品、液体洗剤などの容器として広く使用さ
れている。
【0003】このようなボトル状容器では、内容物の充
填にともなう圧力、あるいは加熱した内容物を充填した
場合の温度低下に伴なう負圧等が加わっても外観を損ね
ることがないようにするため、予めボトル状容器の胴部
に変形を容易とする部分を形成しておくことが行われて
おり、特に減圧にともなう変形を吸収するための減圧吸
収部を形成している。
【0004】このような減圧吸収部としては、例えば特
開昭63−203541号公報に開示された壜体パネル
壁1があり、図6に示すように、直線状の底線2の上下
両端に左右斜め方向の谷線3を形成し、底線2を胴部4
より陥没させ、この底線2の両側の胴部4との間の左右
の傾斜壁5,5部分および谷線3の間の上下の傾斜壁
6,6部分の4つの傾斜壁を変形部としている。
【0005】このような変形部により、内部からの加圧
力に対しては、陥没している底線2が持ち上げられる状
態で底線2に向かって斜めに形成された傾斜壁5,5,
6,6が外方に押圧されて膨出変形するようになり、内
部が減圧される場合には、膨出変形とは逆に底線2が内
方に陥没するような形態で傾斜壁5,5,6,6を内方
に変形させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
パネル壁1により減圧の影響を吸収する場合、減圧吸収
機能を高めるためには、できるだけ変形し易くしておく
必要がある一方、ボトル状容器としては座屈強度等の強
度と剛性が必要となり、できるだけ変形し難い構造とす
る必要があり、両立させることが難しいという問題があ
る。
【0007】特に、飲料用のペットボトルなどのボトル
状容器では、リサイクル法の施行にともない使用樹脂量
の削減や軽量化の要求が高まっており、ボトル状容器の
一層の薄肉化を図ろうとする場合には、減圧吸収部によ
るスムーズな変形の吸収とボトル状容器の必要な強度お
よび剛性の確保が一層難しいという問題がある。
【0008】この発明は上記従来技術の有する課題に鑑
みてなされたもので、容器に加わる圧力や減圧力による
影響をスムーズに吸収する減圧吸収部を備えた場合でも
必要な強度や剛性を確保することができる合成樹脂製容
器を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明の請求項1記載の合成樹脂製容器は、筒形状を
なす胴部に、内部に生じる減圧により弾性変形を可能と
する減圧吸収部が複数配列された合成樹脂製容器であっ
て、前記胴部に当該胴部の軸線に対して傾斜した補強条
部を複数形成したことを特徴するものであり、胴部に斜
めの凹条や凸条の補強部による補強条部を複数形成する
ことで、減圧吸収部を備えた場合でも必要な縦圧縮およ
び横圧縮に対する強度と剛性とを確保できるようにして
いる。
【0010】また、この発明の請求項2記載の合成樹脂
製容器は、請求項1記載の構成に加え、前記補強条部を
前記胴部の最大胴径部に形成したことを特徴とするもの
であり、輸送時や自動販売機などへの装填時に容器同士
が接するために必要な胴部の最も太い部分である最大胴
径部の強度や剛性を確保するようにしている。
【0011】さらに、この発明の請求項3記載の合成樹
脂製容器は、請求項1または2記載の構成に加え、前記
補強条部を、互いに隣接する補強条部の先後端が重複す
るように形成したことを特徴とするものであり、斜めの
補強条部を上下に重複させることで一層強度や剛性を高
めるようにしている。
【0012】また、この発明の請求項4記載の合成樹脂
製容器は、請求項3記載の構成に加え、前記補強条部の
先後端の重複範囲を、前記胴部の横断方向で30〜50
%としたことを特徴とするものであり、胴部の軸線と直
交する横断方向(幅方向)で30〜50%重複させるこ
とで、強度や剛性を効率的に高めるようにしている。
【0013】さらに、この発明の請求項5記載の合成樹
脂製容器は、請求項1〜4のいずれかに記載の構成に加
え、前記補強条部を、前記減圧吸収部の少なくとも上方
または下方のいずれか一方の前記胴部に形成したことを
特徴とするものであり、減圧吸収部の上方または下方の
いずれか、あるいは上方および下方の両方に補強条部を
設けることで減圧吸収部を備えた場合でも必要な強度お
よび剛性を確保でき、特に最大径部に形成することで一
層有効に強度や剛性を確保できるようになる。
【0014】また、この発明の請求項6記載の合成樹脂
製容器は、請求項1〜5のいずれかに記載の構成に加
え、前記補強条部を、略平行四辺形状に囲む山線条部
と、この山線条部内側の前記略平行四辺形状の鋭角とな
る頂点を結ぶ谷線条部とで構成したことを特徴とするも
のであり、山線条部と谷線条部とを組み合わせた略平行
四辺形状の補強条部とすることで、一層強度や剛性を高
めることができるようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づき詳細に説明する。図1はこの発明の合
成樹脂製容器の一実施の形態にかかり、(a)は正面
図、(b)は補強条部の部分拡大図、(c)は減圧吸収
部の中央縦断面図、(d)はA−A断面図、(e)は補
強条部の谷部稜線の説明断面図である。
【0016】この合成樹脂製容器10は、例えばポリエ
チレンテレフタレート(PET)を射出成形することで
得られる有底の管状のプリフォームを加熱昇温した後、
延伸ブロー成形することで成形されるボトルとされ、胴
部11の横断面形状が円形の筒形状に形成されるほか、
長方形や多角形等の筒形状に形成される。
【0017】このような合成樹脂製容器であるボトル1
0の胴部11には、加熱した内容物を充填した後の温度
低下による負圧を弾性変形により外観を損なうこと無く
吸収させるための減圧吸収部12が周方向に複数個、図
示例では周方向等間隔に6個形成してある。
【0018】このような減圧吸収部12が胴部11に形
成されたボトル10では、減圧吸収部12による強度や
剛性の低下を補強するため補強条部90が形成してあ
る。
【0019】このボトル10の形成される補強条部90
は、ボトル10の胴部11の最も径の大きい部分である
最大径部91に設けられ、このボトル10では胴部11
の下部が最大径部91としてあるので、減圧吸収部12
の直下のこの部分に補強条部90が設けられる。
【0020】なお、この補強条部90はボトル10の最
大径部91に形成するが、ボトル10の形状によっては
最大径部91が減圧吸収部12の下方でなく、上方とな
っている場合や上方および下方が同一径とされて最大径
部91になっている場合もあり、ボトル10の形状に応
じてその最大径部91に形成する。
【0021】なお、ボトル10の横断面形状が円形以外
の場合には、最大径部91としては、多角形などの最も
周囲長さが長い部分を含む横断面部分とし、この部分に
補強条部90を形成すれば良い。
【0022】この補強条部90は、略平行四辺形状の山
線条部92と、平行四辺形の鋭角の頂点同士を結ぶ対角
線上の谷線上部93とで構成され、これをボトル10の
横断方向(横断面の外形に沿う方向)、ここではボトル
10が円形断面であるので横断方向が円周方向となり、
胴部11の円周方向に複数、例えば12個形成してあ
る。
【0023】そして、各補強条部90の略平行四辺形状
の四辺を構成する4本の山線条部92のうち上下の2辺
92a,92bがほぼ水平の横断方向に配置され、上下
の2辺92a,92bを繋ぐ左右の2辺92c,92d
がボトル10の軸線に対して傾けてあり、水平線に対し
てその傾斜角度が15〜45度、好ましくは25〜35
度としてある。この傾斜角度が15度より小さいと、十
分な強度や剛性を確保するとが難しく、45度より大き
いと、補強条部90の設置高さが高くなって減圧吸収部
12の設置スペースが少なくなってしまう。
【0024】通常、このボトル10では、ボトル10の
胴部11の高さに対して減圧吸収部12の高さを40%
以上確保するようにし、補強条部90の高さは10%以
下となるように形成する。
【0025】このように形成した補強条部90は、左右
の2辺92c,92dが軸線に対して傾けてあるととも
に、隣接する上下の辺92a,92bがわずかな間隔で
配置してあるので、隣接する補強条部90の先後端が重
複(上下に重なる)するようになり、隣接する補強条部
90の先端となる上辺92aの先端と、隣接する補強条
部90の後端となる下辺92bの後端とが上下方向で重
複するようになっている。
【0026】そして、この隣接する補強条部90同士の
重複部分は、補強条部90の左右の2辺92c,92d
の傾斜角度に応じてボトル10の横断方向で30〜50
%が重なるようになっている。
【0027】なお、この補強条部90は、平面に投影す
ると平行四辺形状であるが、上下の2辺92a,92b
が胴部11の円周上に配置され、左右の2辺92c,9
2dが胴部11の円筒面に傾けて配置されるので、それ
ぞれが曲線状とされて実際には、略平行四辺形状になっ
ている。
【0028】また、補強条部90の対角線上に位置する
谷線条部93も、平面に投影すると直線状であるが、胴
部11の円筒面に傾けて配置されるので、曲線状になっ
ている。
【0029】この結果、補強条部90は、略平行四辺形
状の山線条部92で囲まれるとともに、1本の対角線で
ある谷線条部93を挾んで2つの凹状の傾斜曲面94,
95が形成されて構成されている。
【0030】また、この補強条部90では、隣接する谷
線条部93同士の重複部分は、例えば図1(e)に示す
ように、各谷線条部93が胴部11の軸線を中心とする
中心角度で55度とされ、そのうち重複部分が中心角度
で25度としてある。
【0031】このような補強条部90を形成した合成樹
脂製容器であるボトル10では、胴部11に減圧吸収部
12が形成されていても、補強条部90の最大径部91
に形成した山線条部92及び谷線条部93によって平坦
面のまま、あるいは環状凹部を形成した場合に比較して
ボトル10の縦圧縮および横圧縮に対する剛性と強度を
高めることができ、積載輸送や自動販売機への装填等に
よって変形することもない。
【0032】次に、この発明の合成樹脂製容器の他の一
実施の形態について図2により説明するが、既に説明し
た実施の形態と同一部分には、同一記号を記し、説明は
省略する。
【0033】図2は、この発明の合成樹脂製容器の一実
施の形態にかかり、(a)は正面図、(b)はA−A断
面図、(c)は補強条部の谷部稜線の説明断面図であ
る。
【0034】この合成樹脂製容器30は、例えばポリエ
チレンテレフタレート(PET)を射出成形することで
得られる有底の管状のプリフォームを加熱昇温した後、
延伸ブロー成形することで成形されるボトルとされ、胴
部11の横断面形状が円形の筒形状に形成される。
【0035】このような合成樹脂製容器であるボトル3
0の胴部11には、加熱した内容物を充填した後の温度
低下による負圧を弾性変形により外観を損なうこと無く
吸収させるための減圧吸収部31が周方向に複数個、図
示例では周方向等間隔に6個形成してある。
【0036】このような減圧吸収部31が胴部11に形
成されたボトル30では、減圧吸収部31による強度や
剛性の低下を補強するため補強条部90が減圧吸収部1
2の上方及び下方の2か所に形成してある。
【0037】すなわち、このボトル30では、胴部11
の最も径の大きい部分である最大径部91が減圧吸収部
31の上下に同一径で設けられ、これら2か所の最大径
部91である減圧吸収部31の直上および直下に補強条
部90が設けられる。
【0038】これら減圧吸収部31の上下方に形成され
る補強条部90は、既に説明したものと同一形状であ
り、略平行四辺形状の山線条部92と、平行四辺形の鋭
角の頂点同士を結ぶ対角線上の谷線上部93とで構成さ
れ、これをボトル30の横断方向(横断面の外形に沿う
方向)、ここではボトル30が円形断面であるので横断
方向である胴部11の円周方向に複数、例えば12個形
成してある。
【0039】なお、他の構成も既に説明した補強条部9
0と同一である。
【0040】このような補強条部90を減圧吸収部31
の上下に形成した合成樹脂製容器であるボトル30で
は、胴部11に減圧吸収部31が形成されていても、上
下の補強条部90の最大径部91の山線条部92及び谷
線条部93によって平坦面のままとする場合に比較して
ボトル30の剛性と強度を一層高めることができ、輸送
や自動販売機への装填等によって変形することもない。
【0041】また、減圧吸収部31の上下に補強条部9
0を形成することで、ボトル30の剛性及び強度を高め
ることができるので、その分だけ減圧吸収部31の高さ
を高くすることもでき、一層減圧吸収効果を高めること
ができる。
【0042】なお、上記実施の形態では、上下の補強条
部90の左右の2辺の傾斜方向と傾斜角度を同一とした
が、上下の傾斜方向を互いに逆方向としたり、傾斜角度
をそれぞれ変えるようにしても良い。
【0043】また、上記各実施の形態では、補強条部9
0を構成する上下・左右の山線条部92と対角位置の谷
線条部93を平面に投影した状態で直線となるように形
成したが、平面に投影した状態でも曲線となるようにし
たり、螺旋状にするなどこれら山線条部92及び谷線条
部93の形状は他の形状であっても良い。
【0044】次に、このような補強条部90が形成され
る合成樹脂製容器であるボトル10,30に設けられる
減圧吸収部12,31について、図面に基づいて説明す
る。
【0045】まず、図1のボトル10に設けられる減圧
吸収部12は、ボトル10の胴部11を内側に凹ませて
形成してあり、中央縦断面形状13を中心部14が最も
深く凹んだ曲線状に形成してあり、ここでは中央縦断面
形状13を曲率半径の大きな円弧で構成し、中心が最も
深くなっている。
【0046】また、この減圧吸収部12は左右2つの傾
斜面15,16で左右の側壁部と底部が一体として構成
されるとともに、上下は側壁部と底部とが異なる傾斜面
で構成され、上側壁傾斜面17、上底部傾斜面18、下
側壁傾斜面19、下底部傾斜面20の4つの傾斜面で構
成されており、ここでは、減圧吸収部12は合計6つの
傾斜面で構成されている。
【0047】なお、上下も側壁部と底部を一体として2
つの傾斜面で構成するようにすることもでき、これによ
り、減圧吸収部12は最少限4つの傾斜面で構成するこ
とができる。
【0048】そして、この減圧吸収部12では、左右の
傾斜面15,16と上下底部傾斜面18,20とで底部
が構成され、これらの境界となる底谷線21,22を、
中心部が凸状の曲線を互いに向かい合わせた形状として
あり、ここでは、底谷線21,22を円弧とし、減圧吸
収部12の中心で円弧が接するようにしてあり、円弧の
両端が減圧吸収部12の四隅に位置するようにしてあ
る。
【0049】このような互いに向かい合わせた円弧を介
して左右に位置する左右傾斜面15,16は、横断面形
状がV字状に形成されて中央部が胴部11の内側に凹ん
でおり、V字部分の角度θが60〜175度としてあ
る。
【0050】このV字部分の角度θが60度より小さい
と成形時に金型からの離型が困難となり、175度より
大きいと平坦に近くなって内部からの圧力で膨らみ易く
強度が低下することから、好ましくは150〜165度
の範囲であり、ここでは、例えば155度としてある。
【0051】また、上側壁傾斜面17および上底部傾斜
面18のそれぞれの上端稜線17a,18aが上に凸状
の円弧とされる一方、下側壁傾斜面19および下底部傾
斜面20のそれぞれの下端稜線19a,20aが下に凸
状の円弧とされ、上端と下端の稜線が互いに逆方向の円
弧状に形成されており、減圧吸収部12の四隅に位置す
る底谷線21,22の端部とこれら稜線の端部が、図1
(a)に示すように、1点で交わるようになっている。
【0052】さらに、このように構成した減圧吸収部1
2の外側には、4隅が円弧とされた矩形の枠状部23が
形成されてボトル10の平坦な胴部11からわずかな傾
斜面を介して減圧吸収部12と連結されるようになって
いる。
【0053】そして、左右の傾斜面15,16の外側稜
線15a,16aがそれぞれ曲率の大きな円弧状に形成
してあることから、枠状部23を除く他の減圧吸収部1
2の底谷線や稜線等の全ての境界線が曲線で構成されて
いる。
【0054】また、このような減圧吸収部12は、中央
縦断面の中心線と中央横断面の中心線の交差する点を中
心として点対称の形状になっている。
【0055】このように構成した合成樹脂製容器である
ボトル10では、その胴部11に減圧吸収部12が形成
してあるので、加熱した内容物を充填後常温まで温度が
低下することによって生じる負圧が作用すると、減圧吸
収部12の縦断面形状が曲率の大きな円弧状の曲線とし
てあり、しかも中央部が最も深く凹ませてあるので、底
部が平坦面の場合に比べスムーズに弾性変形することが
でき、外観を損なうこと無く、減圧の影響を吸収するこ
とができるとともに、加圧により減圧吸収部12が一旦
膨出変形しても容易に元の状態に復元することができ
る。
【0056】また、減圧吸収部12の底部が左右の傾斜
面15,16と上下底部傾斜面1820との4つの傾斜
面で構成され、しかもこれらの境界となる底谷線21,
22を円弧とし、減圧吸収部12の中心で互いが接する
ようにしてあるので、直線の底谷線の場合に比べ、左右
傾斜面15,16と上底部傾斜面18または下底部傾斜
面20との3つの傾斜面の交点が動きが拘束された点と
ならずにスムーズに変形することができ、これによって
も外観を損なうこと無く、減圧の影響を吸収することが
できるとともに、加圧により減圧吸収部12が一旦膨出
変形しても容易に元の状態に復元することができる。
【0057】さらに、この減圧吸収部12では、左右傾
斜面15,16の横断面形状をV字状にするとともに、
その角度θを155度としてあるので、成形時の金型か
らの離型が容易にできるとともに、平坦の場合に比べて
内部からの圧力に対する強度を確保することができ、し
かも内部に生じる負圧に対しては外観を損なうこと無
く、減圧の影響をスムーズに吸収することができるとと
もに、加圧により減圧吸収部12が一旦膨出変形しても
容易に元の状態に復元することができる。
【0058】また、この減圧吸収部12では、上側壁傾
斜面17および上底部傾斜面18のそれぞれの上端稜線
17a,18aが上に凸状の円弧とされる一方、下側壁
傾斜面19および下底部傾斜面20のそれぞれの下端稜
線19a,20aが下に凸状の円弧としてあるので、上
端と下端の稜線が互いに逆方向の円弧状に形成されるこ
とから直線状の境界とする場合に比べ、上側壁傾斜面1
7および上底部傾斜面18や下側壁傾斜面19および下
底部傾斜面20の動きが円滑で、内部に生じる負圧に対
しては外観を損なうこと無く、減圧の影響をスムーズに
吸収することができるとともに、加圧により減圧吸収部
12が一旦膨出変形しても容易に元の状態に復元するこ
とができる。
【0059】さらに、この減圧吸収部12には、その外
側に矩形の枠状部23が形成され、平坦な胴部11から
わずかな傾斜面を介して減圧吸収部12と連結されてい
るので、ボトル10の座屈強度を確保しながら、減圧吸
収部12で内部に生じる負圧に対して外観を損なうこと
無く、減圧の影響をスムーズに吸収することができると
ともに、加圧により減圧吸収部12が一旦膨出変形して
も容易に元の状態に復元することができる。
【0060】また、枠状部23に対して左右の傾斜面1
5,16の外側稜線15a,16aがそれぞれ曲率の大
きな円弧状に形成してあるとともに、枠状部23を除く
他の減圧吸収部12の底谷線や稜線等の全ての境界線が
曲線で構成してあるので、それぞれの傾斜面の境界部や
境界線の交点の運動が拘束され難く、これによっても外
観を損なうこと無く、減圧の影響を吸収することができ
るとともに、加圧により減圧吸収部12が一旦膨出変形
しても容易に元の状態に復元することができる。
【0061】さらに、減圧吸収部12がその中心(中央
縦断面の中心線と中央横断面の中心線の交差する点)を
中心とした点対称の形状になっているので、負圧が作用
する場合の変形のし易さに差がなく、一様に変形するこ
とになり、一層外観を損なうこと無く、減圧の影響を吸
収することができるとともに、加圧により減圧吸収部1
2が一旦膨出変形しても容易に元の状態に復元すること
ができる。
【0062】次に、図2のボトル30に設けられる減圧
吸収部31について説明するが、既に説明した減圧吸収
部12と同一部分については、同一記号を記し、説明は
省略する。
【0063】この合成樹脂製容器であるボトル30の胴
部11に内側に凹ませて形成する減圧吸収部31では、
左右の傾斜面32,33が左右の側壁部傾斜面34,3
5と左右の底部傾斜面36,37との異なる4つの傾斜
面で構成してある。
【0064】これら4つの傾斜面34〜37は、その境
界線がいずれも曲線状とされ、ここでは曲率の大きな円
弧で構成されている。
【0065】そして、この減圧吸収部31では、左右の
底部傾斜面36,37と上下底部傾斜面18,20とで
底部が構成され、これらの境界となる底谷線38,39
は、既に説明した底谷線21,22と同様に、中心部が
凸状の曲線を互いに向かい合わせた形状とされ、例えば
円弧として減圧吸収部31の中心で円弧が接するように
してあり、円弧の両端が減圧吸収部31の四隅に位置す
るようにしてある。
【0066】また、左の側壁部傾斜面34と左の底部傾
斜面36との間、右の側壁部傾斜面35と右の底部傾斜
面37との間の谷線となる境界線40,41も中心部が
凸状の曲線とされて互いに向かい合う逆向きの形状とさ
れ、例えば円弧とされて円弧の両端が減圧吸収部31の
四隅に位置し、底谷線38,39と同一の点で交差する
ようになっており、既に説明した上側壁傾斜面17およ
び上底部傾斜面18のそれぞれの上端稜線17a,18
a、あるいは下側壁傾斜面19および下底部傾斜面20
のそれぞれの下端稜線19a,20aとも減圧吸収部3
1の四隅の1点で交わるようになっている。
【0067】そして、このような境界線40,41を挾
んで位置する左の側壁部傾斜面34と左の底部傾斜面3
6、右の側壁部傾斜面35と右の底部傾斜面37は、そ
れぞれがほぼ同一幅としてある。これにより、減圧など
による変形が局部的に起こらずほぼ均一に分散させるこ
とができるようにしている。
【0068】また、この場合にも左右底部傾斜面36,
37は横断面形状がV字状に形成されて中央部が胴部1
1の内側に凹んでおり、V字部分の角度θが60〜17
5度としてある。これら左右底部傾斜面36,37の外
側に位置する左右の側壁部傾斜面34,35も角度はほ
ぼ180度に近いがわずかなV字状に配置されて胴部1
1の内側に凹んでいる。
【0069】したがって、枠状部23と減圧吸収部31
との間で1つの傾斜面が形成され、さらに側壁部傾斜面
34(35)と底部傾斜面36(37)で2つの傾斜面
が形成され、中心部を挾んで左右両側にそれぞれ3つの
傾斜面が形成されることになる。
【0070】なお、これ以外の構成は、既に図1で説明
した合成樹脂製容器であるボトル10の減圧吸収部12
と同一である。
【0071】このように構成した合成樹脂製容器である
ボトル30によっても既に説明したボトル10と同一の
作用効果を奏し、その胴部11に減圧吸収部31が形成
してあるので、加熱した内容物を充填後常温まで温度が
低下することによって生じる負圧が作用すると、減圧吸
収部31のスムーズな弾性変形によって外観を損なうこ
と無く、減圧の影響を吸収することができるとともに、
加圧により減圧吸収部12が一旦膨出変形しても容易に
元の状態に復元することができる。
【0072】さらに、この減圧吸収部31では、左の側
壁部傾斜面34と左の底部傾斜面36、右の側壁部傾斜
面35と右の底部傾斜面37がほぼ同一幅としてあるの
で、減圧などによる変形がそれぞれの傾斜面にほぼ均一
に分散させることができ、一層スムーズに変形を吸収す
ることができ、局部的な変形を防止することができる。
【0073】また、図3に示すように、減圧吸収部31
の上側壁傾斜面17及び下側壁傾斜面19を取り除いて
上下の傾斜面を上底部傾斜面18及び下底部傾斜面20
だけで構成するようにしても良く、このような減圧吸収
部31によっても減圧吸収部31のスムーズな弾性変形
によって外観を損なうこと無く、減圧の影響を吸収する
ことができるとともに、加圧により減圧吸収部12が一
旦膨出変形しても容易に元の状態に復元することができ
る。
【0074】さらに、合成樹脂製容器に形成する減圧吸
収部としては、図4に示す構造であっても良く、この減
圧吸収部51について説明するが、既に説明した実施の
形態と同一部分については、同一記号を記し、説明は省
略する。
【0075】図4は合成樹脂製容器の一実施の形態にか
かり、(a)は正面図、(b)はA−A断面図、(c)
はB−B断面図である。
【0076】この胴部11に内側に凹ませて形成する減
圧吸収部51は、左右の傾斜面52,53が左右の2つ
ずつの側壁部傾斜面54,54a,55,55aと左右
の底部傾斜面56,57との異なる6つの傾斜面で構成
してあり、図2で説明した左右の側壁部傾斜面34,3
5をそれぞれ2つに分割して異なる2つの傾斜面とした
ものと同等である。
【0077】そして、この減圧吸収部51でも左の側壁
部傾斜面54と左の側壁部傾斜面54aとの間、右の側
壁部傾斜面55と右の側壁部傾斜面55aとの間の谷線
となる境界線58,59も中心部が凸状の曲線とされて
互いに向かい合う逆向きの形状とされ、例えば円弧とさ
れて円弧の両端が減圧吸収部51の四隅に位置し、図2
で説明した底谷線38,39および境界線40,41と
同一の点で交差するようになっており、図1で既に説明
した上側壁傾斜面17および上底部傾斜面18のそれぞ
れの上端稜線17a,18a、あるいは下側壁傾斜面1
9および下底部傾斜面20のそれぞれの下端稜線19
a,20aとも減圧吸収部51の四隅の1点で交わるよ
うになっている。
【0078】そして、この減圧吸収部51では、左の側
壁部傾斜面54と左の側壁部傾斜面54aとの間、右の
側壁部傾斜面55と右の側壁部傾斜面55aとの間のそ
れぞれの横断面形状がV字状に形成されて中央部が胴部
11の内側に凹んでおり、左右底部傾斜面56,57の
横断面形状もV字状に形成されて中央部が胴部11の内
側に凹んでいる。
【0079】したがって、枠状部23と減圧吸収部51
との間で1つの傾斜面が形成され、さらに側壁部傾斜面
54,54a(55,55a)で2つの傾斜面が、底部
傾斜面56(57)で1つの傾斜面が形成され、中心部
を挾んで左右両側にそれぞれ4つの傾斜面が形成される
ことになる。
【0080】なお、これ以外の構成は、既に図1及び図
2で説明した合成樹脂製容器であるボトル10,30と
同一である。
【0081】このように構成した合成樹脂製容器である
ボトル50によっても既に説明したボトル10,30と
同一の作用効果を奏し、その胴部11に減圧吸収部51
が形成してあるので、加熱した内容物を充填後常温まで
温度が低下することによって生じる負圧が作用すると、
減圧吸収部51のスムーズな弾性変形によって外観を損
なうこと無く、減圧の影響を吸収することができるとと
もに、加圧により減圧吸収部12が一旦膨出変形しても
容易に元の状態に復元することができる。
【0082】さらに、この減圧吸収部51では、左右の
側壁部がそれぞれ2つの側壁部傾斜面54,54a,5
5,55aに分割して形成してあるので、減圧などによ
る変形がそれぞれの傾斜面にほぼ均一に分散させること
ができ、一層スムーズに変形を吸収することができ、局
部的な変形を防止することができる。
【0083】また、この減圧吸収部51では、左右の側
壁部がそれぞれ2つの側壁部傾斜面54,54a,5
5,55aに分割して形成してあるので、境界線58,
59が存在することになり、これによってボトル50の
胴部11の強度を確保することが容易となる。
【0084】また、合成樹脂製容器に形成する減圧吸収
部としては、図5に示す構造であっても良く、この減圧
吸収部71について説明するが、既に説明した実施の形
態と同一部分については、同一記号を記し、説明は省略
する。
【0085】図5は合成樹脂製容器の一実施の形態にか
かり、(a)は正面図、(b)は減圧吸収部のみの一部
を拡大した中央縦断面図、(c)は中央横断面図であ
る。
【0086】このボトル70の胴部11に内側に凹ませ
て形成する減圧吸収部71は、左右の傾斜面72,73
が左右の3つずつの側壁部傾斜面74,74a,74
b,75,75a,75bと左右中央の2つの底部傾斜
面76,77との異なる8つの傾斜面で構成してあり、
図2で説明した左右の側壁部傾斜面34,35をそれぞ
れ3つに分割して異なる3つの傾斜面としたものと傾斜
面の数で同等であるが、この減圧吸収部71では、各傾
斜面の間の境界線の端部を減圧吸収部71の四隅の1点
に集中させずに分散させて位置させてある。
【0087】また、この減圧吸収部71では、左右中央
の2つの底部傾斜面76,77の間に上下の底部傾斜面
78,79が配置されており、全体で10個の傾斜面で
構成してある。
【0088】そして、この減圧吸収部71では、左右中
央の2つの底部傾斜面76,77の間の中心部で接する
ように互いに逆向きの円弧状とされた底谷線80,81
の端部が上底部傾斜面78の上端稜線78aの両端部に
位置するとともに、下底部傾斜面79の下端稜線79a
の両端部に位置している。また、左の底部傾斜面76と
その外側の左の側壁部傾斜面74との間の境界線82が
底谷線80の外側で減圧吸収部71の上側稜線71aと
下側稜線71b上に位置し、これと対称に右の底部傾斜
面77とその外側の右の側壁部傾斜面75との間の境界
線83が底谷線81の外側で減圧吸収部71の上側稜線
71aと下側稜線71b上に位置している。
【0089】さらに、左の側壁部傾斜面74とその外側
の左の側壁部傾斜面74aとの間の境界線84および左
の側壁部傾斜面74aとその外側の左の側壁部傾斜面7
4bとの間の境界線84aは減圧吸収部71の左側稜線
71c上の両端部に位置し、これと対称に右の側壁部傾
斜面75とその外側の右の側壁部傾斜面75aとの間の
境界線85および右の側壁部傾斜面75aとその外側の
右の側壁部傾斜面75bとの間の境界線85aは減圧吸
収部71の右側稜線71d上の両端部に位置している。
なお、これら境界線はいずれも中心部が凸状の円弧等の
曲線で構成されている。
【0090】また、この減圧吸収部71では、既に説明
した減圧吸収部12,31,51と異なり、上下の傾斜
面が上下の底部傾斜面78,79だけの1つの傾斜面で
構成されることから、補強のため、図5(b)に拡大し
て示すように、上下端縁部に小さな傾斜面で構成した補
強斜面86,87が形成してある。
【0091】なお、これ以外の構成は、既に図1〜図3
で説明した合成樹脂製容器であるボトル10,30,5
0と同一である。
【0092】このように構成した合成樹脂製容器である
ボトル70によっても既に説明したボトル10,30,
50と同一の作用効果を奏し、その胴部11に減圧吸収
部71が形成してあるので、加熱した内容物を充填後常
温まで温度が低下することによって生じる負圧が作用す
ると、減圧吸収部71のスムーズな弾性変形によって外
観を損なうこと無く、減圧の影響を吸収することができ
るとともに、加圧により減圧吸収部12が一旦膨出変形
しても容易に元の状態に復元することができる。
【0093】さらに、この減圧吸収部71では、左右の
側壁面がそれぞれ4つの傾斜面で構成してあり、例えば
左側では、側壁部傾斜面74,74a,74bと底部傾
斜面76を備えるとともに、境界線を1点に集中させず
に分散してあるので、減圧などによりそれぞれの傾斜面
が拘束されずにスムーズに動き易く、しかも変形がそれ
ぞれの傾斜面にほぼ均一に分散されるので、一層スムー
ズに変形を吸収することができ、局部的な変形を防止す
ることができる。
【0094】なお、上記各実施の形態では、500ml
の略円形断面のペットボトルに適用する場合を例に説明
したが、これに限らず、他の容積の場合や他の断面形状
のボトル等の合成樹脂製容器に同様に適用することがで
きる。
【0095】
【発明の効果】以上、一実施の形態とともに具体的に説
明したようにこの発明の請求項1記載の合成樹脂製容器
によれば、筒形状をなす胴部に、内部に生じる減圧によ
り弾性変形を可能とする減圧吸収部が複数配列された合
成樹脂製容器で、前記胴部に当該胴部の軸線に対して傾
斜した補強条部を複数形成したので、胴部に斜めの凹条
や凸条の補強部による補強条部を複数形成することで、
減圧吸収部を備えた場合でも必要な縦圧縮および横圧縮
に対する強度と剛性を確保することができる。
【0096】また、この発明の請求項2記載の合成樹脂
製容器によれば、前記補強条部を前記胴部の最大胴径部
に形成したので、輸送時や自動販売機などへの装填時に
容器同士が接するために必要な胴部の最も太い部分であ
る最大胴径部の強度や剛性を確保することができる。
【0097】さらに、この発明の請求項3記載の合成樹
脂製容器によれば、前記補強条部を、互いに隣接する補
強条部の先後端が重複するように形成したので、斜めの
補強条部を上下に重複させることで一層強度や剛性を高
めることができる。
【0098】また、この発明の請求項4記載の合成樹脂
製容器によれば、前記補強条部の先後端の重複範囲を、
前記胴部の横断方向で30〜50%としたので、胴部の
軸線と直交する横断方向(幅方向)で30〜50%重複
させることで、強度や剛性を効率的に高めることができ
る。
【0099】さらに、この発明の請求項5記載の合成樹
脂製容器によれば、前記補強条部を、前記減圧吸収部の
少なくとも上方または下方のいずれか一方の前記胴部に
形成したので、減圧吸収部の上方または下方のいずれ
か、あるいは上方および下方の両方に補強条部を設ける
ことで減圧吸収部を備えた場合でも必要な強度および剛
性を確保でき、特に最大径部に形成することで一層有効
に強度や剛性を確保することができる。
【0100】また、この発明の請求項6記載の合成樹脂
製容器によれば、前記補強条部を、略平行四辺形状に囲
む山線条部と、この山線条部内側の前記略平行四辺形状
の鋭角となる頂点を結ぶ谷線条部とで構成したので、山
線条部と谷線条部とを組み合わせた略平行四辺形状の補
強条部とすることで、一層強度や剛性を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の合成樹脂製容器の一実施の形態にか
かり、(a)は正面図、(b)は補強条部の部分拡大
図、(c)は減圧吸収部の中央縦断面図、(d)はA−
A断面図、(e)は補強条部の谷部稜線の説明断面図で
ある。
【図2】この発明の合成樹脂製容器の一実施の形態にか
かり、(a)は正面図、(b)はA−A断面図、(c)
は補強条部の谷部稜線の説明断面図である。
【図3】この発明の合成樹脂製容器のさらに他の一実施
の形態にかかる正面図である。
【図4】この発明の合成樹脂製容器の他の減圧吸収部に
かかり、(a)は正面図、(b)はA−A断面図、
(c)はB−B断面図である。
【図5】この発明の合成樹脂製容器のさらに他の減圧吸
収部にかかり、(a)は正面図、(b)は減圧吸収部の
みの一部を拡大した中央縦断面図、(c)は中央横断面
図である。
【図6】従来の減圧吸収部を備えたペットボトルの左半
分を切断した断面図である。
【符号の説明】
10,30,50,70 ボトル(合成樹脂製容器) 11 胴部 12,31,51,71 減圧吸収部 90 補強条部 91 最大径部 92 山線条部 92a,92b 上下の山線条部 92c,92d 左右の山線条部 93 谷線条部(対角線) 94,95 傾斜曲面 13 中央縦断面形状 14 中心部 15,32,52,72 左の傾斜面 15a 外側稜線 16,33,53,73 右の傾斜面 16a 外側稜線 17 上側壁部傾斜面 17a 上端稜線 18,78 上底部傾斜面 18a 上端稜線 19 下側壁部傾斜面 19a 下端稜線 20,79 下底部傾斜面 20a 下端稜線 21,38,80 左の底谷線 22,39,81 右の底谷線 23 枠状部 34,54,54a,74,74a,74b 左の側壁
部傾斜面 35,55,55a,75,75a,75b 右の側壁
部傾斜面 36,56,76,82,84,84a 左の底部傾斜
面 37,57,77,83,85,85a 右の底部傾斜
面 40,58 左の境界線 41,59 右の境界線 86 上の補強斜面 87 下の補強斜面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形状をなす胴部に、内部に生じる減圧
    により弾性変形を可能とする減圧吸収部が複数配列され
    た合成樹脂製容器であって、前記胴部に当該胴部の軸線
    に対して傾斜した補強条部を複数形成したことを特徴す
    る合成樹脂製容器。
  2. 【請求項2】 前記補強条部を前記胴部の最大胴径部に
    形成したことを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製容
    器。
  3. 【請求項3】 前記補強条部を、互いに隣接する補強条
    部の先後端が重複するように形成したことを特徴とする
    請求項1または2記載の合成樹脂製容器。
  4. 【請求項4】 前記補強条部の先後端の重複範囲を、前
    記胴部の横断方向で30〜50%としたことを特徴とす
    る請求項3記載の合成樹脂製容器。
  5. 【請求項5】 前記補強条部を、前記減圧吸収部の少な
    くとも上方または下方のいずれか一方の前記胴部に形成
    したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    合成樹脂製容器。
  6. 【請求項6】 前記補強条部を、略平行四辺形状に囲む
    山線条部と、この山線条部内側の前記略平行四辺形状の
    鋭角となる頂点を結ぶ谷線条部とで構成したことを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の合成樹脂製容
    器。
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