JP2004149126A - 合成樹脂製角型容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】合成樹脂製角型容器においてラベルの弛みや緩みを回避する。
【解決手段】間隔をおいて対向配置された一対の主面壁と、この主面壁を両側に挟んで対向配置された一対のサイド壁と、主面壁及びサイド壁をそれぞれつなぐ四つのコーナ壁からなる胴部を備え、これら主面壁、サイド壁及びコーナ壁にて取り囲まれた空間領域を内容物の充填空間とする合成樹脂製角型容器において、前記各コーナ壁に縦長状の凹部を設けると共に、上下を該凹部に挟まれその端縁が主面壁、後面壁、サイド壁のそれぞれにつながり該コーナ壁と同一平面をなす少なくとも一つの梁を設ける。
【選択図】 図１
【解決手段】間隔をおいて対向配置された一対の主面壁と、この主面壁を両側に挟んで対向配置された一対のサイド壁と、主面壁及びサイド壁をそれぞれつなぐ四つのコーナ壁からなる胴部を備え、これら主面壁、サイド壁及びコーナ壁にて取り囲まれた空間領域を内容物の充填空間とする合成樹脂製角型容器において、前記各コーナ壁に縦長状の凹部を設けると共に、上下を該凹部に挟まれその端縁が主面壁、後面壁、サイド壁のそれぞれにつながり該コーナ壁と同一平面をなす少なくとも一つの梁を設ける。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂からなるプリフォームを二軸延伸ブロー成形によって製造することができる、角型容器に関するものであり、とくに、容器の胴部に装着するシュリンクラベルの弛みや緩みを確実に防止しようとするものである。
【０００２】
【従来の技術】
ペットボトルに代表されるような合成樹脂製の容器は、軽量で取り扱いが容易であり、透明性が確保できガラス製の容器に比較して遜色のない外観を呈すること、さらには、コスト的にも安価であることから近年、飲料や調味料、酒類、洗剤あるいは薬剤等を充填する容器として多用されている。
【０００３】
容器の形状も円形断面を有するものや角型断面を有するもの等があり、充填する内容物の種類や容器の容量に応じてその使い分けがなされており、その胴部には、普通、商品名を表示するとともに他の商品との区別を図るデザインを施したラベルが装着されている。
【０００４】
ラベルとしては、接着剤を使用せず熱を付与することにより簡単に装着できるポリプロピレンやポリスチレンあるいはポリエチレンテレフタレート製のシュリンクラベルが適用されているが、とくに、角型容器にかかるラベルを装着すると、そのコーナ部での緩みや弛みが生じ、容器の径方向に荷重が作用して外観形状が変形した場合等にラベルにしわが発生し商品価値を低下させる不具合があった。
【０００５】
角型容器におけるラベルの緩みや弛みは、容器の外部から付加される荷重に対する剛性を確保のために、コーナ部の壁面に凹部を設けることに起因しており、この点に関しては、上胴部のコーナ部の横断面形状を凸曲面としてそこに接着剤を介して紙ラベルを装着した角型プラスチックボトルが知られている（特許文献１参照）。
【０００６】
【特許文献１】
特開平１０−１７５６２５公報。
【０００７】
ところで、上記公報に開示のボトルは、上胴部のコーナ部の横断面形状が凸曲面を有するものであるからその部位の剛性がコーナ部に凹部を設けた角型容器と比較した場合に低くなるのが避けられず、容器を押し潰すような荷重が作用した場合に上胴部そのものが変形しやすいことが懸念される。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、容器の剛性に影響を与えることなしにラベルをきっちりと装着することができる新規な容器を提案するところにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、間隔をおいて対向配置された一対の主面壁と、この主面壁を両側に挟んで対向配置された一対のサイド壁と、主面壁及びサイド壁をそれぞれつなぐ四つのコーナ壁からなる胴部を備え、これら主面壁、サイド壁及びコーナ壁にて取り囲まれた空間領域を内容物の充填空間とする合成樹脂製角型容器であって、前記各コーナ壁に縦長状の凹部を設けると共に、上下を該凹部に挟まれその端縁が主面壁、サイド壁のそれぞれにつながり該コーナ壁と同一平面をなす少なくとも一つの梁を設けたことを特徴とする合成樹脂製角型容器である。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
【００１１】
図１〜図４は本発明に従う角型容器の実施の形態を示したものである。
図において１Ａ、１Ｂは互いに間隔をおいて対向配置された一対の主面壁、２Ａ、２Ｂは主面壁１Ａ、１Ｂを両側に挟んで対向配置された一対のサイド壁、３Ａ〜３Ｄは主面壁１Ａ、１Ｂおよびサイド壁２Ａ、２Ｂをそれぞれつなぐコーナ壁であり、これら主面壁１Ａ、１Ｂ、サイド壁２Ａ、２Ｂ、コーナ壁３Ａ〜３Ｄによって容器の胴部が形成される。
【００１２】
また、４は容器の胴部内に充填された内容物を注出する口部、５はその端縁が主面壁１Ａ、１Ｂ、サイド壁２Ａ、２Ｂのそれぞれにつながりコーナ壁３Ａ〜３Ｄと同一平面をなす梁、６はコーナ壁３Ａ〜３Ｄに梁５を挟んで上下方向に設けられた凹部である。この凹部６はコーナ壁３Ａ〜３Ｄの強度を高めて容器の軸心に沿う向きの剛性の改善を図るようになっている。
【００１３】
さらに、７は容器の胴部を上下で二分して径方向の剛性を高めるウエスト部、８は主面壁１Ａ、１Ｂに設けられた減圧吸収パネル、そして９はサイド壁２Ａ、２Ｂに設けられた減圧吸収パネルである。
【００１４】
上記の容器においてウエスト部７で二分された胴部の上胴部にシュリンクラベルを装着すると、コーナ壁３Ａ〜３Ｄでは梁５でシュリンクラベルを支えることになるので、該ラベルは常にぴんと張った状態に保持される。
【００１５】
上掲図１〜４に示した容器においては、上胴部にシュリンクラベルを装着する場合について説明したが、下胴部あるいは胴部全域に装着することも可能であり、この場合にはコーナ壁３Ａ〜３Ｄの下側にもあるいは全域に、上掲図１〜４に示した容器の上胴部に設けたものと同様の梁５を設ける。
【００１６】
容器は、射出成形によって作製したプリフォームを二軸延伸ブロー成形法を適用して製造できるが、該プリフォームは、押し出し成形法又はコンプレッション成形法を適用して製造することも可能であり、製造法に関してはとくに限定されない。
【００１７】
【発明の効果】
本発明によれば、容器の剛性を低下させることなしにラベルをピンと張った状態で装着することができ、商品の外観に関する品質が安定化する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に従う角型容器の実施の形態を示した図である。
【図２】図１の側面を示した図である。
【図３】図１の平面を示した図である。
【図４】図１の底面を示した図である。
【符号の説明】
１Ａ 主面壁
１Ｂ 主面壁
２Ａ サイド壁
２Ｂ サイド壁
３Ａ〜３Ｄ コーナ壁
４ 口部
５ 梁
６ 凹部
７ ウエスト部
８ 減圧吸収パネル
９ 減圧吸収パネル
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂からなるプリフォームを二軸延伸ブロー成形によって製造することができる、角型容器に関するものであり、とくに、容器の胴部に装着するシュリンクラベルの弛みや緩みを確実に防止しようとするものである。
【０００２】
【従来の技術】
ペットボトルに代表されるような合成樹脂製の容器は、軽量で取り扱いが容易であり、透明性が確保できガラス製の容器に比較して遜色のない外観を呈すること、さらには、コスト的にも安価であることから近年、飲料や調味料、酒類、洗剤あるいは薬剤等を充填する容器として多用されている。
【０００３】
容器の形状も円形断面を有するものや角型断面を有するもの等があり、充填する内容物の種類や容器の容量に応じてその使い分けがなされており、その胴部には、普通、商品名を表示するとともに他の商品との区別を図るデザインを施したラベルが装着されている。
【０００４】
ラベルとしては、接着剤を使用せず熱を付与することにより簡単に装着できるポリプロピレンやポリスチレンあるいはポリエチレンテレフタレート製のシュリンクラベルが適用されているが、とくに、角型容器にかかるラベルを装着すると、そのコーナ部での緩みや弛みが生じ、容器の径方向に荷重が作用して外観形状が変形した場合等にラベルにしわが発生し商品価値を低下させる不具合があった。
【０００５】
角型容器におけるラベルの緩みや弛みは、容器の外部から付加される荷重に対する剛性を確保のために、コーナ部の壁面に凹部を設けることに起因しており、この点に関しては、上胴部のコーナ部の横断面形状を凸曲面としてそこに接着剤を介して紙ラベルを装着した角型プラスチックボトルが知られている（特許文献１参照）。
【０００６】
【特許文献１】
特開平１０−１７５６２５公報。
【０００７】
ところで、上記公報に開示のボトルは、上胴部のコーナ部の横断面形状が凸曲面を有するものであるからその部位の剛性がコーナ部に凹部を設けた角型容器と比較した場合に低くなるのが避けられず、容器を押し潰すような荷重が作用した場合に上胴部そのものが変形しやすいことが懸念される。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、容器の剛性に影響を与えることなしにラベルをきっちりと装着することができる新規な容器を提案するところにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、間隔をおいて対向配置された一対の主面壁と、この主面壁を両側に挟んで対向配置された一対のサイド壁と、主面壁及びサイド壁をそれぞれつなぐ四つのコーナ壁からなる胴部を備え、これら主面壁、サイド壁及びコーナ壁にて取り囲まれた空間領域を内容物の充填空間とする合成樹脂製角型容器であって、前記各コーナ壁に縦長状の凹部を設けると共に、上下を該凹部に挟まれその端縁が主面壁、サイド壁のそれぞれにつながり該コーナ壁と同一平面をなす少なくとも一つの梁を設けたことを特徴とする合成樹脂製角型容器である。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
【００１１】
図１〜図４は本発明に従う角型容器の実施の形態を示したものである。
図において１Ａ、１Ｂは互いに間隔をおいて対向配置された一対の主面壁、２Ａ、２Ｂは主面壁１Ａ、１Ｂを両側に挟んで対向配置された一対のサイド壁、３Ａ〜３Ｄは主面壁１Ａ、１Ｂおよびサイド壁２Ａ、２Ｂをそれぞれつなぐコーナ壁であり、これら主面壁１Ａ、１Ｂ、サイド壁２Ａ、２Ｂ、コーナ壁３Ａ〜３Ｄによって容器の胴部が形成される。
【００１２】
また、４は容器の胴部内に充填された内容物を注出する口部、５はその端縁が主面壁１Ａ、１Ｂ、サイド壁２Ａ、２Ｂのそれぞれにつながりコーナ壁３Ａ〜３Ｄと同一平面をなす梁、６はコーナ壁３Ａ〜３Ｄに梁５を挟んで上下方向に設けられた凹部である。この凹部６はコーナ壁３Ａ〜３Ｄの強度を高めて容器の軸心に沿う向きの剛性の改善を図るようになっている。
【００１３】
さらに、７は容器の胴部を上下で二分して径方向の剛性を高めるウエスト部、８は主面壁１Ａ、１Ｂに設けられた減圧吸収パネル、そして９はサイド壁２Ａ、２Ｂに設けられた減圧吸収パネルである。
【００１４】
上記の容器においてウエスト部７で二分された胴部の上胴部にシュリンクラベルを装着すると、コーナ壁３Ａ〜３Ｄでは梁５でシュリンクラベルを支えることになるので、該ラベルは常にぴんと張った状態に保持される。
【００１５】
上掲図１〜４に示した容器においては、上胴部にシュリンクラベルを装着する場合について説明したが、下胴部あるいは胴部全域に装着することも可能であり、この場合にはコーナ壁３Ａ〜３Ｄの下側にもあるいは全域に、上掲図１〜４に示した容器の上胴部に設けたものと同様の梁５を設ける。
【００１６】
容器は、射出成形によって作製したプリフォームを二軸延伸ブロー成形法を適用して製造できるが、該プリフォームは、押し出し成形法又はコンプレッション成形法を適用して製造することも可能であり、製造法に関してはとくに限定されない。
【００１７】
【発明の効果】
本発明によれば、容器の剛性を低下させることなしにラベルをピンと張った状態で装着することができ、商品の外観に関する品質が安定化する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に従う角型容器の実施の形態を示した図である。
【図２】図１の側面を示した図である。
【図３】図１の平面を示した図である。
【図４】図１の底面を示した図である。
【符号の説明】
１Ａ 主面壁
１Ｂ 主面壁
２Ａ サイド壁
２Ｂ サイド壁
３Ａ〜３Ｄ コーナ壁
４ 口部
５ 梁
６ 凹部
７ ウエスト部
８ 減圧吸収パネル
９ 減圧吸収パネル
Claims (1)
- 間隔をおいて対向配置された一対の主面壁と、この主面壁を両側に挟んで対向配置された一対のサイド壁と、主面壁及びサイド壁をそれぞれつなぐ四つのコーナ壁からなる胴部を備え、これら主面壁、サイド壁及びコーナ壁にて取り囲まれた空間領域を内容物の充填空間とする合成樹脂製角型容器であって、
前記各コーナ壁に縦長状の凹部を設けると共に、上下を該凹部に挟まれその端縁が主面壁、サイド壁のそれぞれにつながり該コーナ壁と同一平面をなす少なくとも一つの梁を設けたことを特徴とする合成樹脂製角型容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002313822A JP2004149126A (ja) | 2002-10-29 | 2002-10-29 | 合成樹脂製角型容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002313822A JP2004149126A (ja) | 2002-10-29 | 2002-10-29 | 合成樹脂製角型容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004149126A true JP2004149126A (ja) | 2004-05-27 |
Family
ID=32458307
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002313822A Pending JP2004149126A (ja) | 2002-10-29 | 2002-10-29 | 合成樹脂製角型容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004149126A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006321522A (ja) * | 2005-05-18 | 2006-11-30 | Dainippon Printing Co Ltd | 合成樹脂製壜体 |
| JP2007168892A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | ラベル付き樹脂製容器 |
| JP2007197019A (ja) * | 2006-01-24 | 2007-08-09 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 角型ボトル |
| JP2008110804A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 角形ボトル |
| JP2013043664A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 合成樹脂製容器 |
| JP2013136407A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Toyo Seikan Group Holdings Ltd | 合成樹脂製容器 |
| JP2013136411A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Toyo Seikan Group Holdings Ltd | 合成樹脂製容器 |
| US12006090B2 (en) | 2021-06-30 | 2024-06-11 | Yoshino Kogyosho Co., Ltd. | Synthetic resin container |
-
2002
- 2002-10-29 JP JP2002313822A patent/JP2004149126A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006321522A (ja) * | 2005-05-18 | 2006-11-30 | Dainippon Printing Co Ltd | 合成樹脂製壜体 |
| JP2007168892A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | ラベル付き樹脂製容器 |
| JP2007197019A (ja) * | 2006-01-24 | 2007-08-09 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 角型ボトル |
| JP2008110804A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 角形ボトル |
| JP2013043664A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 合成樹脂製容器 |
| JP2013136407A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Toyo Seikan Group Holdings Ltd | 合成樹脂製容器 |
| JP2013136411A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Toyo Seikan Group Holdings Ltd | 合成樹脂製容器 |
| US12006090B2 (en) | 2021-06-30 | 2024-06-11 | Yoshino Kogyosho Co., Ltd. | Synthetic resin container |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050428 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060525 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060606 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060721 |
|
| A02 | Decision of refusal |
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