JP2003063472A - 自動二輪車の車体構造 - Google Patents
自動二輪車の車体構造Info
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Abstract
ル取付け部12b,12bよりも下方のサブパイプ取付
け部12c,12cから左右一対のサブパイプ31,3
1を後方斜め上方に延ばし、これらのサブパイプ31,
31の中間部をシートレール28の中間部にクロスパイ
プ113を介して連結するとともに、これらのサブパイ
プ31,31の後端部としての取付パイプ部111をも
シートレール28の後端部116に連結した。 【効果】 シートレールの中間部のみをサブパイプで支
える従来の構造に比べて、本発明では、サブパイプをシ
ートレールの中間部だけでなく、シートレールの後端部
にも連結することで、シートレールの後部をも補強する
ことにより、シートレールの後部に作用する大きな力を
支えることができる。
Description
用する大きな荷重を十分に支えるのに好適な自動二輪車
の車体構造に関する。
へ延ばしたメインフレームからシートを支える1本のシ
ートレールを後方へ延ばした車体構造としては、例え
ば、特開平9−95278号公報「自動二輪車のエンジ
ン前部の取付け構造」に記載されたものが知られてい
る。
号については同公報に記載されているものを使用した。
以下同様。)に、車体後方へ水平部、傾斜部及び鉛直部
をこの順に延ばしたメインパイプ3を取付け、このメイ
ンパイプ3の傾斜部の上部から後方へシートレール4を
延ばし、このシートレール4の中間部に、メインパイプ
3の鉛直部の上部から後方斜め上方へ延ばしたサブパイ
プの後端を取付けた車体フレーム1が記載されている。
4を利用して、シートレール4の後部に、例えば、左右
一対の消音器を取付け、しかも、これらの消音器による
排気騒音の低減効果を高めるために消音器の容量を大き
くして大型にすると、シートレール4には、シートに座
った運転者及び同乗者の体重に加えて大きな消音器の重
量が加わり、この状態で車体が上下動すれば、シートレ
ール4には過大な荷重が作用し、シートレール4でこの
ような荷重を支えることが難しくなる。
体構造を改良することで、シートレールに作用する大き
な荷重を十分に支えられるようにすることにある。
に請求項1は、ヘッドパイプから後方へメインフレーム
を延ばし、このメインフレームの後部から後方へシート
を支持する1本のシートレールを延ばした自動二輪車に
おいて、メインフレームのシートレール取付位置よりも
下方の位置から左右一対のサブパイプを後方斜め上方に
延ばし、これらのサブパイプの中間部をシートレールの
中間部に連結するとともに、これらのサブパイプの後端
部をもシートレールの後端部に連結したことを特徴とす
る。
部に連結するとともに、サブパイプの後端部をもシート
レールの後端部に連結したことで、シートレールの中間
部のみをサブパイプで支える従来の構造に比べて、本発
明では、サブパイプをシートレールの中間部だけでな
く、シートレールの後端部にも連結することで、シート
レールの後部をも補強することにより、シートレールを
大型にする必要がなく、シートレールの重量増を招くこ
とがないため、サブパイプの追加によってシートレール
の後部に作用する大きな力を支えることができる。
音器を配置し、これらの消音器をシートレールに取付け
たことを特徴とする。容量の大きい大型の消音器を取付
ける場合でも、これらの消音器をシートレールで十分に
支えることができる。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る車体構造を備えた自動
二輪車の側面図であり、自動二輪車10は、ヘッドパイ
プ11から後方且つやや下方にメインフレーム12,1
2(奥側のメインフレーム12は不図示)を延ばし、こ
れらのメインフレーム12,12の下部にV型のエンジ
ン13を取付け、このエンジン13の前側のシリンダヘ
ッド14から排気管15,16を後方へ延ばし、排気管
15と後述する排気管26とを一つに集合させた後に集
合部17に連結し、この集合部17から排気管18を立
上げて後輪21の上方に配置した左右の消音器22,2
3(奥側の消音器23は不図示)に連結し、エンジン1
3の後側のシリンダヘッド25から後方へ排気管26,
27を延ばし、排気管27と前述の排気管16とを一つ
に集合させた後に前述の集合部17に連結し、メインフ
レーム12,12の後部上部から後方斜め上方へシート
レール28を延ばし、このシートレール28にメインフ
レーム12,12の後部下部から後方斜め上方へ延ばし
たサブパイプ31,31(奥側のサブパイプ31は不図
示)の中間部及び後端部を取付けた車両である。
的に設けたミッションケース、36はミッションケース
35にスイング可能に取付けたスイングアーム、37は
スイングアーム36の前部下部及びミッションケース3
5にリンク装置38を介して下端を連結するとともに上
端をメインフレーム12,12の後部に連結したリヤク
ッションユニット、41はメインフレーム12,12の
上部に取付けた燃料タンク、42は燃料タンク41の下
部に設けた吸気ボックス、43はシートレール28上に
取付けたシートとしてのタンデムシート(44は運転者
用シート、45は同乗者用シート)、46,46(奥側
の符号46は不図示)は同乗者が掴まるグラブレール、
47は消音器22,23を覆うリヤカウル、48はリヤ
フェンダ、49はテールランプ、51はフロントフォー
ク、52は前輪、53はフロントフェンダ、54はフロ
ントカウル、55はハンドルである。
あり、エンジン13(図1参照)の前側の各気筒から排
気管15,16を後方へ延ばし、エンジン13の後側の
各気筒から排気管26,27を後方へ延ばし、排気管1
8を左右の消音器22,23に連結したことを示す。
23よりも車体側方へ突出するため、例えば、車体後部
の側方から車体に何等かの外力が作用しても、グラブレ
ール46,46によって、その外力が直接に消音器2
2,23に作用するのを防止することができる。
27、集合部17(図1参照)、排気管18及び消音器
22,23は、排気装置60を構成するものである。
の平面図であり、排気管18は、前側に設けた排気管前
部61と、この排気管前部61から右側の消音器23に
接続する右側接続部62と、この右側接続部62と左側
の消音器22とを連結する連結部63とからなる。
照)の車体長手中心軸65に平行な平行部66と、この
平行部66から車体後方へ延ばすとともに車体長手中心
軸65に徐々に近づけた傾斜部67とからなる。なお、
71は平行部66の長手中心軸であり、車体長手中心軸
65に平行にした軸である。72は傾斜部67の長手中
心軸であり、車体長手中心軸65に対して角度θだけ傾
けた軸である。
て消音器22と対称な形状にした部材であり、平行部7
4及び傾斜部75からなる。なお、76は平行部74の
長手中心軸、77は傾斜部75の長手中心軸であり、長
手中心軸76は車体長手中心軸65に平行にした軸、長
手中心軸77は車体長手中心軸65に対して角度θだけ
傾けた軸である。上記した平行部66,74は、後輪2
1の車軸80の上方に配置した部分であり、後輪21が
車体に対して上昇したときに後輪21の上部と干渉しな
いように留意する部分である。
(図1参照)の両側部及び後部の下方に配置した部材で
あり、消音器22,23の平行部66,74の側方位置
で車幅としての最大幅Bとなり、この位置より後方では
縁部47a,47bは後方にいくにつれて傾斜部67,
75にほぼ沿って先すぼまりとなる。
側面図であり、左右の消音器22,23(消音器23は
不図示)を連結する連結部63(図3も参照)を、タン
デムシート43における運転者用シート44と同乗者用
シート45との間の下方に配置したことを示す。なお、
82は車体に対して最も上昇した後輪21の位置、即ち
最上昇位置である。
43aの運転者用シート44と同乗者用シート45との
間の位置に窪み部43bを形成し、この窪み部43bの
底と連結部63とを所定クリアランスCだけ隔てた部材
である。消音器22,23は、運転者用シート44の後
方、即ち、乗車した運転者83よりも後方に位置する。
44と同乗者用シート45との間の下方に配置したこと
により、タンデムシート43と連結部63とを所定クリ
アランスCだけ離すことができるとともに、後輪21が
車体に対して上昇する際の後輪21の移動距離を確保す
ることができる。これによって、運転者用シート44及
び同乗者用シート45のクッション材43cの厚さを確
保することができ、運転者用シート44及び同乗者用シ
ート45のクッション性は損なわれない。
背面図であり、背面から見た後輪21の最上昇位置84
に対して、消音器22の平行部66及び排気管23の平
行部74を側方へそれぞれ距離D1及び距離D2(D2
=D1でもよい。)だけ離し、リヤカウル47の側部を
消音器22,23の側面に回り込ませるように形成した
ことを示す。
輪車の消音器を説明する説明図であり、(a)は図4の
6矢視図、(b)は消音器22の縦断面図である。
(a)において、消音器22は、通常の円形とは異なる
外形形状(おむすび形)を有する部材であり、外壁22
aを内壁部22bと、上部傾斜壁部22cと、外側傾斜
壁部22dとから構成し、上部傾斜壁部22cにシート
レール28(図1参照)に取付けるための取付け部86
を設け、外側傾斜壁部22dに遮熱板87(図1参照)
を取付けるための遮熱板取付け部88を設けたものであ
る。なお、91,92はテールパイプである。
照)の縦断面を三角形に見立てたときに、内壁部22b
の断面を、鉛直線94に平行な第1の辺95、上部傾斜
壁部22cの断面を、第1の辺95の上端から車体の側
方へ延びる第2の辺96、外側傾斜壁部22dの断面
を、第2の辺96の先端と第1の辺95の下端とを繋ぐ
第3の辺97とすることができる。なお、消音器23
(図5参照)の構造は、上記(a),(b)で説明した
消音器22の構造と同様である。
を説明する要部側面図であり、メインフレーム12,1
2の後部に設けた上部突出部12a,12aに略S字状
のシートレール28の前端を取付け、メインフレーム1
2,12の後部下部に略S字状のサブパイプ31,31
のそれぞれの前端を取付け、これらのサブパイプ31,
31の中間部をシートレール28の中間部に取付けると
ともに、サブパイプ31,31の後端部をシートレール
28の後端部に更に取付け、消音器22,23をそれぞ
れ取付け部86,86(奥側の符号86は不図示)を介
してシートレール28の後端に取付けたことを示す。
8の前端を取付けるためにメインフレーム12,12に
それぞれ設けたシートレール取付位置としてのシートレ
ール取付け部、12c,12cはサブパイプ31,31
の前端を取付けるためにメインフレーム12,12に設
けたサブパイプ取付位置としてのサブパイプ取付け部で
ある。
プ31,31とをメインフレーム12,12に対して高
低差を付けて取付けることで、メインフレーム12,1
2とシートレール28とサブパイプ31,31とで三角
形状フレーム101を形成することができ、更に、シー
トレール28の中間部とサブパイプ31,31の中間部
とを連結し、シートレール28の後端部とサブパイプ3
1,31の後端とを連結することにより、シートレール
28の前半部に加えてシートレール28の後半部の剛性
を高めることができる。
同乗者が乗車したタンデムシート43、容量を大きくし
た消音器22,23及びその他の部品の重量を十分に支
えることができる。
ル及びサブパイプを説明する図である。シートレール2
8は、この方向から見た状態では、真直に後方へ延びる
断面矩形状の部材であり、後端部に、消音器22,2
3、図示せぬテールランプを取付けたりリヤカウル47
(図5参照)を介してグラブレール46,46(図2参
照)を取付けるためのブラケット103,104,10
5,106,106を取付けたものである。
103,104に取付けた部材であり、これらのブラケ
ット106,106に消音器22,23のそれぞれの取
付け部86,86をボルトで取付ける。
ではシートレール28に平行な平行パイプ部107と、
この平行パイプ部107から後方内方へシートレール2
8側に近づけるように延ばした傾斜パイプ部108と、
シートレール28の側面に取付けた後端部としての取付
パイプ部111とからなり、平行パイプ部107の後端
をシートレール28に貫通させて取付けたクロスパイプ
113に取付けた部材である。なお、115はシートレ
ール28をメインフレーム12,12(図7参照)に取
付けるための前端としてのメインフレーム取付け部、1
16はシートレール28の後端部、117はサブパイプ
31の前端である。
に、本発明は第1に、ヘッドパイプ11から後方へメイ
ンフレーム12,12を延ばし、これらのメインフレー
ム12,12の後部から後方へタンデムシート43を支
持する1本のシートレール28を延ばした自動二輪車1
0において、メインフレーム12,12のシートレール
取付け部12b,12bよりも下方のサブパイプ取付け
部12c,12cから左右一対のサブパイプ31,31
を後方斜め上方に延ばし、これらのサブパイプ31,3
1の中間部をシートレール28の中間部にクロスパイプ
113を介して連結するとともに、これらのサブパイプ
31,31の後端部としての取付パイプ部111,11
1をもシートレール28の後端部116に連結したこと
を特徴とする。
ール28の中間部にクロスパイプ113で連結するとと
もに、サブパイプ31,31の後端部をもシートレール
28の後端部に連結したことで、シートレール28の中
間部のみをサブパイプで支える従来の構造に比べて、本
発明では、サブパイプ31,31をシートレール28の
中間部だけでなく、シートレール28の後端部116に
も連結することで、シートレール28の後部をも補強す
ることにより、シートレール28を大型にする必要がな
く、シートレール28の重量増を招くことがないため、
サブパイプ31,31の追加によってシートレール28
の後部に作用する大きな力を支えることができる。
ように、タンデムシート43の近傍に左右一対の消音器
22,23を配置し、これらの消音器22,23をシー
トレール28に取付けたことを特徴とする。容量の大き
い大型の消音器22,23を取付ける場合でも、これら
の消音器22,23をシートレール28で十分に支える
ことができる。
を側面視で略S字形としたが、これに限らず、側面視で
直線形状あるいは上又は下に凸とした湾曲線形状でもよ
い。
する。請求項1の自動二輪車の車体構造は、メインフレ
ームのシートレール取付位置よりも下方の位置から左右
一対のサブパイプを後方斜め上方に延ばし、これらのサ
ブパイプの中間部をシートレールの中間部に連結すると
ともに、これらのサブパイプの後端をもシートレールの
後端に連結したので、シートレールの中間部のみをサブ
パイプで支える従来の構造に比べて、本発明では、サブ
パイプをシートレールの中間部だけでなく、シートレー
ルの後端部にも連結することで、シートレールの後部を
も補強することにより、シートレールの後部に作用する
大きな力を支えることができる。
トの近傍に左右一対の消音器を配置し、これらの消音器
をシートレールに取付けたので、容量の大きい大型の消
音器を取付ける場合でも、これらの消音器をシートレー
ルで十分に支えることができる。
面図
明図
要部側面図
フレーム、12b…シートレール取付位置(シートレー
ル取付け部)、12c…サブパイプ取付位置(サブパイ
プ取付け部)、22,23…消音器、28…シートレー
ル、31…サブパイプ、43…シート(タンデムシー
ト)、111…サブパイプの後端部(取付パイプ部)、
113…クロスパイプ、115…シートレールの前端
(メインフレーム取付け部)、116…シートレールの
後端部、117…サブパイプの前端。
Claims (2)
- 【請求項1】 ヘッドパイプから後方へメインフレーム
を延ばし、このメインフレームの後部から後方へシート
を支持する1本のシートレールを延ばした自動二輪車に
おいて、 前記メインフレームのシートレール取付位置よりも下方
の位置から左右一対のサブパイプを後方斜め上方に延ば
し、これらのサブパイプの中間部をシートレールの中間
部に連結するとともに、これらのサブパイプの後端部を
もシートレールの後端部に連結したことを特徴とする自
動二輪車の車体構造。 - 【請求項2】 前記シートの近傍に左右一対の消音器を
配置し、これらの消音器を前記シートレールに取付けた
ことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車の車体構
造。
Priority Applications (2)
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