JP4612070B2 - 自動二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、後輪の上方に消音器が配設された自動二輪車に関するものである。
従来、自動二輪車の排気装置としては、消音器が後輪の上方近傍であって相対的に高い位置に配設された、いわゆるアップマフラーと呼ばれるものがある。このアップマフラを装備するのは、消音器が高い位置に取付けられることによって、大型の消音器を装備しながら、車体のバンク角を大きくとることと、走行時の空気抵抗を小さくすることとができるためである。
従来のこの種のアップマフラーを備えた自動二輪車としては、例えば特許文献1および特許文献2に開示されたものがある。
特許文献1に示された自動二輪車は、シートの後方にリヤカウルが設けられ、このリヤカウル内であって後輪の上方に消音器が配設されている。この消音器は、箱状を呈するように形成されており、車体前側の端部に排気管の下流側端部が接続され、車体後側の端部に排ガス排出用のテールパイプが接続されている。
前記排気管は、この自動二輪車のリヤアームのピボット軸の下方に設けられた集合チャンバからリヤアーム前部の右側方を通って上方へ延び、シートの下方近傍で下流端が前記消音器を指向するように後方へ屈曲されている。前記集合チャンバは、エンジンの気筒毎の排気通路が接続され、各気筒の排ガスを前記排気管に導くように構成されている。
一方、特許文献2に開示された自動二輪車の消音器は、後輪の上部側方近傍に配設され、この消音器とエンジンとを接続する排気管は、エンジンの下方で気筒毎の吸気通路が一つに集合するように形成されており、この集合部分からエンジンの後方であってシートの下方を通って前記消音器まで延設されている。このように排気管をエンジンの後方であって車幅方向の中央部で上下方向に延設するに当たっては、この排気管は、リヤアームのピボット軸とクロスメンバとの間に形成された前方部空間を上下方向に貫通するように通されている。
特許第2723311号公報 特開平9−96217号公報
特許文献1に記載された従来の自動二輪車においては、排気管がシートの下方であってリヤアーム前部の右側方を上下方向に延びており、前記シートに着座した乗員の脚が排気管に近付くようになるから、排気管の熱が乗員の脚に伝わることを阻止するために遮熱用の部材を取付けなければならない。このように排気管の熱が乗員の脚に伝わることを阻止するためには、遮熱用の部材として大型でかつ厚みが厚いものを用いなければならないから、乗員が脚を動かすことができる範囲が狭くなってしまう。すなわち、この特許文献1に示された自動二輪車は、乗員に窮屈な姿勢を強いるようになるという問題がある。
このような不具合は、特許文献2に記載されている自動二輪車のように、排気管がリヤアームの前記前方部空間を通る構成を採ることによって、ある程度は解消することができる。これは、排気管が乗員の脚から離間しているために、特別な遮熱用の部材が不要になるからである。
しかし、このように排気管を車幅方向の中央部を通るように形成すると、リヤアーム前部と車体フレームとの間に設けるリヤクッションユニットと配管とが互いに干渉し合うようになってしまうおそれがある。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、排気管とリヤクッションユニットとを互いに干渉することを避けながらリヤアームの前部であって車幅方向の中央部近傍に配置することができるようにすることを目的とする。
この目的を達成するため、本発明に係る自動二輪車は、車体フレームと、複数の気筒からなるエンジンと、後輪と、前記後輪の上方に配設される薄箱状の消音器と、この消音器とエンジンとを接続する排気管と、車体フレームにピボット軸を介して上下方向に揺動可能に支持された左右一対のアーム本体を有するとともに、前記左右一対のアーム本体の間に懸架されたクロスメンバを有するリヤアームと、前記車体フレームとリヤアームとの間に介装されたリヤクッションユニットとを備え、前記リヤクッションユニットは、平面視において車幅方向の一方に偏位して配置され、前記排気管は、気筒毎の排気通路を集合させて1本のみになって、前記リヤアームの前記ピボット軸と前記クロスメンバとの間に形成された前方部空間を通って上方に延び、前記排気管における前記前方部空間を通って上方に延びる部位と前記消音器との間は、平面視において前記リヤクッションユニットの偏位方向とは反対方向となる車幅方向の他方に配置され、この排気管と前記消音器との接続部は、前記消音器の前端部における平面視で排気管の前記偏位方向と同じ一側に偏位した1箇所に設けられているものである。
請求項2に記載した発明に係る自動二輪車は、請求項1に記載した発明に係る自動二輪車において、排気管におけるリヤアームの前方部空間を通る部位には、触媒を収納する触媒収納管が設けられているものである。
請求項3に記載した発明に係る自動二輪車は、請求項1に記載した発明に係る自動二輪車において、前記排気管における消音器と前記前方部空間との間に位置する部位は、平面視において車幅方向の外側へ偏位して、後輪の上方かつ側方に配置されているものである。
請求項4に記載した発明に係る自動二輪車は、請求項3に記載した発明に係る自動二輪車において、前記車体フレームは、シートを支持する左右一対のシートレールを含み、前記排気管の偏位部位は、平面視において、左右一対のシートレールより車体内側に配置されているものである。
請求項に記載した発明に係る自動二輪車は、請求項3に記載した発明に係る自動二輪車において、前記消音器の底壁の車幅方向の中央部には、上方へ向けて凸になる凹部が形成されているものである。
請求項に記載した発明に係る自動二輪車は、請求項3に記載した発明に係る自動二輪車において、前記消音器は、前端部における前記排気管と同じ一側に偏位した位置に形成され、排ガスが流入する排気ガス流入部と、後端部の車幅方向の少なくとも二箇所から突設され、排ガスが排出されるテールパイプとを含むものである。
本発明によれば、排気管とリヤクッションユニットとを互いに干渉することがないようにリヤアームの前部であって車幅方向の中央部近傍に配設することができる。また、排気管におけるシートの下方で側方へ湾曲する部分と消音器との間の部位を平面視において直線状に形成することができるから、排気管を側方へ湾曲するように形成しているにもかかわらず排気抵抗の増大を阻止することができる。
請求項2記載の発明によれば、リヤアームのアーム本体が実質的に遮熱用の部材として機能し、触媒の熱が乗員の脚に伝達されることを阻止する。このため、乗員の脚に排気管側から伝わる熱をより一層低減することができる。
請求項3記載の発明によれば、排気管がシートの下方で後輪との接触を側方へ避けるように形成されるから、排気管を後輪との接触を避けるために上方へ延設する場合に較べてシートを低い位置に位置付けることができる。このため、排気管をリヤアームの前方部空間Sを通して排気管が乗員の脚から離間する構成を採っているにもかかわらず、シートを相対的に低い位置に位置付けることができる。
したがって、この発明によれば、特別な遮熱用の部材を用いることなく排気管の熱が乗員の脚に伝わることを阻止することができるとともに、運転し易い位置にシートを配設することができる。
請求項4記載の発明によれば、排気管の前記湾曲部分を乗員の脚から車体内側へ離間させることができるから、排気管の熱が乗員の脚により一層伝わり難くなる。
請求項記載の発明によれば、凹部の分だけ消音器の位置を下げることができるから、消音器の上方に位置するシートを相対的に低い位置に設けることができる。このため、シートに乗員が着座した状態での車体重心を下げることができ、より一層運転が容易な自動二輪車を提供することができる。
請求項記載の発明によれば、排ガスが一箇所から排出される場合に較べて排出口を小径に形成することができるから、その分、消音器の厚みを薄く形成することができる。このため、消音器の上方に位置するシートを相対的に低い位置に設けることができる。このため、乗員が着座した状態での車体重心を下げることができ、より一層運転が容易な自動二輪車を提供することができる。
以下、本発明に係る自動二輪車の一実施の形態を図1ないし図13によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る自動二輪車の側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく背面図である。図4はシート部分を拡大して示す側面図、図5は消音器取付け部分を拡大して示す側面図、図6は同じく平面図である。図7は排気装置とリヤアームの側面図、図8は同じく平面図、図9はグラブバーの平面図、図10は排気管の後端部と消音器の側面図、図11は同じく平面図、図12は図4におけるXII−XII線断面図、図13は図4におけるXIII−XIII線断面図である。なお、図12と図13は、車体の左右方向の中心線Cより車体左側のみが描いてある。
これらの図において、符号1で示すものはこの実施の形態による自動二輪車である。この自動二輪車1は、シート2と後輪3との間に消音器4(図4および図5参照)が配設されている。5はこの自動二輪車1の前輪を示し、6はフロントフォーク、7は操向ハンドル、8はフロントカウリング、9は燃料タンク、10は車体フレーム、11は水冷式4サイクル4気筒エンジン、12はこのエンジン11の排気管を示す。
この自動二輪車1の前記車体フレーム10は、従来の自動二輪車のものと同等の構成が採られており、左右一対のタンクレール13の後端部にリヤアームブラケット14が設けられている。このリヤアームブラケット14には、ステー15を介して運転者用フートレスト16が取付けられるとともに、ピボット軸17を介してリヤアーム18が上下方向に揺動自在に支持されている。このリヤアーム18は、図7および図8に示すように、前記ピボット軸17が貫通してこのピボット軸17に支持される筒体19と、この筒体19の両端部から車体の後方へ延びる左右一対のアーム本体20と、これらのアーム本体20の前部どうしの間に横架されたクロスメンバ21とから構成されている。このクロスメンバ21と前記筒体19との間であって前記アーム本体20どうしの間に前方部空間Sが形成されている。
前記クロスメンバ21には、リヤクッションユニット22の下端部を枢支するブラケット23が設けられている。このブラケット23は、図8に示すように、車幅方向の中心線Cより車体左側に偏って位置するように設けられている。前記リヤクッションユニット22は、図7に示すように、前上がりに傾斜する状態で前記ブラケット23と車体フレーム上部の受圧部材(図示せず)との間に介装されている。
前記タンクレール13の後端部には、前記シート2を支持するための左右一対のシートレール24,24(図4参照)が取付けられている。これらのシートレール24,24は、それぞれ断面円形のパイプによって形成されており、前後方向の中間部分にガセットプレート25を介してバックステー26の後端部が溶接されるとともに、後端部どうしがクロスメンバ27(図5および図6参照)によって互いに接続されている。また、このシートレール24は、図6に示すように、前後方向の中央部が車体外側に突出し、平面視において、シート2の外形に略沿うような形状に形成されている。
前記シート2は、運転者用シート2aと同乗者用シート2bとを一体に形成したもので、前記シートレール24の上に載せられた状態でシートレール24に取付けられている。
このシート2をシートレール24に取付ける部分は、図1および図4に示すように、同乗者用シート2bの近傍に位置するグラブバー28と、このグラブバー28に一体に形成されたシートカウル29と、前側サイドカバー30と、後側サイドカバー31とによって、車体の外観に現れることがないように覆われている。
前記グラブバー28は、この同乗者用シート2に着座した同乗者が上体を安定させたり、メインスタンド100(図1参照)を立てるために乗員が車体の後部を持ち上げるときに把持するもので、図5および図9に示すように、車体の左右方向に対称になるように形成され、後端部にシートカウル29が一体に形成されている。前記グラブバー28は、車体内側で車体の前後方向に延びるバー32と、このバー32の前端部から車体外側へ突出して車体の後方へ延びるグリップ33と、このグリップ33の後端部と前記バー32の後端部とを接続するステー34とによって構成され、これらは前記シートカウル29とともに成形加工により一体に形成されている。
前記グラブバー28の車体への取付けは、グラブバー28の前端部に下方へ向けて突設された前側取付用ブラケット35と、前記バー32の後部から車体内側へ延びるように設けられた後側取付用ブラケット36とをそれぞれ車体フレーム10に取付けることによって行われている。
前記前側取付用ブラケット35は、図5に示すように、前記ガセットプレート25に溶接された取付用プレート37に車体外側から取付用ボルト38によって取付けられている。
前記後側取付用ブラケット36は、図6および図13に示すように、前記クロスメンバ27の上に載せられた状態で上方から取付用ボルト39によってクロスメンバ27に取付けられている。図13において、前記後側取付用ブラケット36の車体内側に設けられた符号41で示すものは、後述する消音器4を支持するための取付用プレートである。この取付用プレート41は、2本の取付用ボルト42によって前記クロスメンバ28の上に取付けられている。
前記シートカウル29は、図9に示すように、車体の左右方向の両側壁43,43と、これら両側壁43,43の上端部どうしを接続するように略水平に延びる上壁44とによって形成されている。この実施の形態によるシートカウル29は、前記両側壁43の内側面に上下方向へ延びる補強用リブ45が一体に形成されており、この補強用リブ45を介してテールライト46(図4および図5参照)を支持している。
前記前側サイドカバー30は、図12に示すように断面く字状を呈するように形成され、前後方向の両端部に車体内側へ向けて突設されたピン47(図4および図12参照)を介して前記シートレール24と後側サイドカバー31とに取付けられている。前記ピン47は、図12に示すように、車体フレーム10または後側サイドカバー31に支持されたグロメット48に係合されている。
前記後側サイドカバー31は、前記グラブバー28のバー32に沿って前後方向に延び、平面視において車体前側に向けて開放するU字状を呈するように形成されており、車体左側の部位と車体右側の部位とがテールライト46の下方で接続されている。また、この後側サイドカバー31の前端部は、図12に示すように、前側サイドカバー30の後端部の内側に臨むように形成され、この内側の部分に前記グロメット48が設けられている。さらに、この後側サイドカバー31の上端部は、図示してはいないが、前記バー32の車体内側に延設されて係合されており、バー32の下方からカバー内を見ることができないように構成されている。後側サイドカバー31の上端部が係合する前記バー32の係合孔を図9中に符号32aで示す。
前記排気管12は、図7および図8に示すように、気筒毎の排気通路がエンジン11の下方で一つに集合されるように形成され、この集合部分からリヤアーム18の前記前方部空間Sを通って上方に延び、前記シート2と前記後輪3との間に位置する消音器4に接続されている。詳述すると、この排気管12は、エンジン11の気筒毎に設けられた4本の第1の排気管51と、これらの第1の排気管51の下流側端部から後方に延びる集合用通路形成部材52と、この通路形成部材52の後端部から後上方に延びる第2の排気管53と、この第2の排気管53の上端部に取付けられて前記前方部空間Sを上下方向に貫通する触媒収納管54と、シート2の下方に設けられて前記触媒収納管54と前記消音器4とを接続する第3の排気管55とから構成されている。
前記集合用通路形成部材52は、図8に示すように、平面視においてY字状を呈するように形成されており、車体左側の二つの気筒の排気通路どうしを集合させる左側上流部52aと、車体右側の二つの気筒の排気通路どうしを集合させる右側上流部52bと、これらの上流部の排気通路どうしを集合させる下流部52cとが一体に形成されている。
前記第2の排気管53は、側面視L字状を呈するように屈曲されたパイプによって形成されている。この第2の排気管53の下流側端部は、図8に示すように、平面視において、車幅方向の中心線Cより車体右側に偏って位置するように形成されている。また、この下流側端部は、上方に向かうにしたがって漸次車体右側に位置する状態で傾斜するように形成されている。この第2の排気管53と前記集合用通路形成部材52は、図示していないが、前記リヤアームブラケット14に図示してないステーを介して支持されている。
前記触媒収納管54は、従来からよく知られているように、触媒金属を担持させたアルミナなどの担体が収納されており、図7に示すように、両端部に上流側接続用パイプ54aと下流側接続用パイプ54bとが溶接され、これらのパイプ54a,54bを介して前記第2の排気管53と後述する第3の排気管55とに接続されている。前記触媒収納管54は、前記第2の排気管53の下流側端部と同一軸線上に位置し、リヤアーム18の前方部空間Sにこの空間を上下方向に貫通するように設けられている。この触媒収納管54が設けられる位置は、前方部空間S内であって中心線Cより車体右側に偏るように位置付けられている。
触媒収納管54の上端部に接続された下流側接続用パイプ54bは、下流端が車体右側の後部上方を指向するように屈曲されて形成されており、図7に示すように、側面視においてリヤクッションユニット22と重なる位置で第3の排気管55に接続されている。
前記第3の排気管55は、図8および図11に示すように、平面視において車体右側に向けて凸になる形状に湾曲するように形成されている。本発明でいう排気管における消音器とリヤアームの前方部空間との間の部位は、この第3の排気管と前記触媒収納管54の下流側接続用パイプ54bとによって構成されている。第3の排気管55の前側半部55aは、前記パイプ54bの後端部と同一軸線上を後方に向かうにしたがって漸次車体右側に位置するように延び、後側半部55bは、後方に向かうにしたがって漸次車体中心側に位置するように延設されている。この前側半部55aと後側半部55bとの接続部分である湾曲部55cは、図6に示すように、平面視において車体右側のシートレール24より車体内側に位置付けられ、図7および図8に示すように、後輪3の上部右側方に位置付けられている。
前記湾曲部55cは、図7に示す側面視において、前記後側半部55bの水平に対する傾斜角度が前記前側半部55aの傾斜角度より大きくなるように上下方向にも湾曲している。前記後側半部55bの後端部分は、消音器4に接続するために、前記傾斜角度が前側半部55aと同等に小さくなるように形成されている。さらに詳述すると、この第3の排気管55は、図7に示すように、側面視において前端と後端とを結ぶ仮想線Lより下方へ凸になるように下方湾曲部55dが形成されている。
この第3の排気管55の後端部に接続された前記消音器4は、全体の形状が薄箱状を呈するように形成されて内部に複数の膨張室(図示せず)が設けられており、図5、図11および図12に示すように、その上面の前後方向の略中央部分に溶接された取付用ブラケット56と、このブラケット56にグロメット57を介して取付けられた前記取付用プレート41とを介して前記クロスメンバ27に取付けられている。前記グロメット57は、取付用プレート41に軸線方向が車体の前後方向を指向する状態で取付られており、車体の後方から取付用ボルト58が貫通し、このボルト58によって消音器4の前記ブラケット56が取付けられている。
また、この消音器4は、車体前側の端部であって車体右側の端部に前記第3の排気管55の下流側端部が溶接され、車体後側の端部に2本のテールパイプ61が左右方向に並ぶ状態で突設されている。すなわち、この消音器4は、前記第3の排気管55が接続される前端部の一箇所から排ガスが流入し、後端部であって車幅方向の二箇所から排ガスが排出される構成とされている。前記前端部の一箇所によって請求項記載の発明でいう排気ガス流入部が構成されている。前記テールパイプ61は、消音器4の厚みより外径が小さくなるように形成され、後述するプロテクタ62(図4参照)が高温のテールパイプ61によって過度に熱せられることを防ぐために、遮熱用の外筒63によって囲まれている。この外筒63は、前記テールパイプ61との間に環状の空間が形成される外径をもって形成され、取付用ステー64を介して消音器4の本体部分に取付けられている。
さらに、この消音器4は、図12に示すように、底壁の車体前側の半部であって車幅方向の中央部に、上方へ向けて凸になる凹部65が形成されている。
さらにまた、この消音器4の後部には、図1および図4に示すように、上述した後側サイドカバー31の外側に露出する消音器4と前記外筒とを覆う構造の遮熱用のプロテクタ62が取付けられている。このプロテクタ62は、耐熱性の高い合成樹脂材料によって形成されており、消音器4の車体前側の両側部に突設されたピン66に前端部が後方から回動自在に係合され、前記外筒63の取付用ステー64に設けられた支持片67に後方から係合されている。この支持片67とプロテクタ62との接続部分は、プロテクタ62の後端部が上方へ持ち上げられたときに容易に外れるように構成されている。この構成を採ることにより、プロテクタ62を持って車体後部を持ち上げようとしたときに合成樹脂製のプロテクタ62が破損することを阻止することができる。
上述したように構成された自動二輪車1においては、排気管12がリヤアーム18の前方部空間Sを通って車体内側に配設されているから、シート2に着座した運転者がフートレスト16に脚を載せた状態では、この脚に対して排気管12が車体内側に離間するようになる。このため、特別な遮熱用の部材を用いていないにもかかわらず、運転者の脚に排気管12の熱が伝わり難くなる。前記排気管12は、消音器4とリヤアーム18の前方部空間Sとの間の部位(第3の排気管55)が平面視において車体右側へ凸になって湾曲するように形成され、後輪3の上部側方に位置付けられているから、シート2の下方で後輪3との接触を側方へ避けるように形成される。
このため、排気管12を後輪3との接触を避けるために上方へ延設する場合に較べて、シート2の位置を下げることができるから、排気管12をリヤアーム18の前方部空間Sを通することにより排気管12が乗員の脚から離間するように構成しながら、シート2を相対的に低い位置に位置付けることができる。
この実施の形態による自動二輪車1は、第3の排気管55の湾曲部55cが平面視において車体右側のシートレール24より車体内側に位置付けられているから、前記湾曲部55cを乗員の脚から車体内側へ離間させることができる。
この実施の形態による自動二輪車1は、前記第3の排気管55の消音器4への接続部位が第3の排気管55の平面視において凸になる方向(右方向)と同一方向となる右側部に偏っているから、第3の排気管55の前記湾曲部55cと消音器4との間の部位を平面視において直線状に形成することができる。このため、第3の排気管55を側方へ湾曲するように形成しているにもかかわらず、排気抵抗が増大することを阻止することができる。
この実施の形態による自動二輪車1は、消音器4の底壁の車幅方向の中央部に上方へ向けて凸になる凹部65が形成されているから、この凹部65の分だけ消音器4の位置を下げることができ、シート2に乗員が着座した状態での車体重心を下げることができる。
この実施の形態による自動二輪車1は、排気管12におけるリヤアーム18の前方部空間Sを通る部位に触媒収納管54が設けられているから、排気管12に較べて温度が高くなる触媒収納管54の側方にリヤアーム18のアーム本体20が位置し、このアーム本体20が実施的に遮熱用の部材として機能するようになる。このため、触媒収納管54の熱が乗員の脚に伝わり難くなるように構成しながら触媒を装備することができる。
この実施の形態による自動二輪車1は、排気管12におけるリヤアーム18の前方部空間Sを通る部位が車体右側(第3の排気管55の湾曲部55cが凸になる方向)に偏って位置し、リヤアーム18のクロスメンバ21における車体左側(排気管12が偏る方向とは逆方向)に偏る位置にリヤクッションユニット22の下端が装着されているから、排気管12とリヤクッションユニット22とを互いに干渉することを避けながら、リヤアーム18の前部であって車幅方向の中央部近傍に配設することができる。
この実施の形態による自動二輪車1は、第3の排気管55の湾曲部55cに側方から見て下方へ凸になる下方湾曲部55dが形成されているから、この下方湾曲部55dの分だけ第3の排気管55の上方のシート2を低く位置付けることができる。
この実施の形態による自動二輪車1の消音器4は、第3の排気管55が接続される前端部の一箇所から排ガスが流入し、後端部であって車幅方向の二箇所から排ガスが排出されるから、排ガスが一箇所から排出される場合に較べて排出口(テールパイプ61)を小径に形成することができ、その分、消音器4の後端部の厚みを薄く形成することができる。消音器4が薄く形成されることにより、シート2の高さをさらに低くすることができる。
本発明に係る自動二輪車の側面図である。 本発明に係る自動二輪車の平面図である。 本発明に係る自動二輪車の背面図である。 シート部分を拡大して示す側面図である。 消音器取付け部分を拡大して示す側面図である。 消音器取付け部分を拡大して示す平面図である。 排気装置とリヤアームの側面図である。 排気装置とリヤアームの平面図である。 グラブバーの平面図である。 排気管の後端部と消音器の側面図である。 排気管の後端部と消音器の平面図である。 図4におけるXII−XII線断面図である。 図4におけるXIII−XIII線断面図である。
符号の説明
1…自動二輪車、2…シート、3…後輪、4…消音器、11…エンジン、12…排気管、17…ピボット軸、18…リヤアーム、20…アーム本体、21…クロスメンバ、22…リヤクッションユニット、24…シートレール、51…第1の排気管、52…通路形成部材、53…第2の排気管、54…触媒収納管、55…第3の排気管、55a…前側半部、55b…後側半部、55c…湾曲部、55d…下方湾曲部、61…テールパイプ、65…凹部、S…前方部空間。

Claims (6)

  1. 車体フレームと、
    複数の気筒からなるエンジンと、
    後輪と、
    前記後輪の上方に配設される薄箱状の消音器と、
    この消音器とエンジンとを接続する排気管と、
    車体フレームにピボット軸を介して上下方向に揺動可能に支持された左右一対のアーム本体を有するとともに、前記左右一対のアーム本体の間に懸架されたクロスメンバを有するリヤアームと、
    前記車体フレームとリヤアームとの間に介装されたリヤクッションユニットと
    を備え、
    前記リヤクッションユニットは、平面視において車幅方向の一方に偏位して配置され、
    前記排気管は、気筒毎の排気通路を集合させて1本のみになって、前記リヤアームの前記ピボット軸と前記クロスメンバとの間に形成された前方部空間を通って上方に延び、
    前記排気管における前記前方部空間を通って上方に延びる部位と前記消音器との間は、平面視において前記リヤクッションユニットの偏位方向とは反対方向となる車幅方向の他方に配置され、
    この排気管と前記消音器との接続部は、前記消音器の前端部における平面視で排気管の前記偏位方向と同じ一側に偏位した1箇所に設けられていることを特徴とする自動二輪車。
  2. 請求項1記載の自動二輪車において、排気管におけるリヤアームの前方部空間を通る部位には、触媒を収納する触媒収納管が設けられていることを特徴とする自動二輪車。
  3. 請求項1記載の自動二輪車において、前記排気管における消音器と前記前方部空間との間に位置する部位は、平面視において車幅方向の外側へ偏位して、後輪の上方かつ側方に配置されていることを特徴とする自動二輪車。
  4. 請求項3記載の自動二輪車において、前記車体フレームは、シートを支持する左右一対のシートレールを含み、
    前記排気管の偏位部位は、平面視において、左右一対のシートレールより車体内側に配置されていることを特徴とする自動二輪車。
  5. 請求項3記載の自動二輪車において、前記消音器の底壁の車幅方向の中央部には、上方へ向けて凸になる凹部が形成されていることを特徴とする自動二輪車。
  6. 請求項3記載の自動二輪車において、前記消音器は、前端部における前記排気管と同じ一側に偏位した位置に形成され、排ガスが流入する排気ガス流入部と、後端部の車幅方向の少なくとも二箇所から突設され、排ガスが排出されるテールパイプとを含むことを特徴とする自動二輪車。
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