JP2003060404A - マイクロ波ストリップ線路フィルタおよびこれを用いた高周波送信機 - Google Patents

マイクロ波ストリップ線路フィルタおよびこれを用いた高周波送信機

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JP2003060404A JP2001248967A JP2001248967A JP2003060404A JP 2003060404 A JP2003060404 A JP 2003060404A JP 2001248967 A JP2001248967 A JP 2001248967A JP 2001248967 A JP2001248967 A JP 2001248967A JP 2003060404 A JP2003060404 A JP 2003060404A
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    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
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    • H01P1/203Strip line filters
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯域外減衰量が大きくかつ帯域内偏差が少な
いローパスフィルタを構成するマイクロ波ストリップ線
路フィルタを提供する。 【解決手段】 長方形状のマイクロストリップラインエ
レメントと、このマイクロストリップラインエレメント
の一方側長辺の一端側に接続されている入力側マイクロ
ストリップラインと、マイクロストリップラインエレメ
ントの他方側長辺の他端側に接続されている出力側マイ
クロストリップラインとからなる複合型エレメント40
a〜40dを基板上に複数組平行に配置し、縦続接続し
てローパスフィルタを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はマイクロ波ストリ
ップ線路フィルタおよびこれを用いた高周波送信機に関
し、特に、不要輻射を除去するためのローパスフィルタ
を構成するマイクロ波ストリップ線路フィルタおよびこ
れを用いた高周波送信機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高周波を用いた無線通信市場は放
送衛星、通信衛星など多くのシステムで飛躍的な発展を
遂げている。それと同時にインターネットの発達により
双方向通信の需要が日を追って高まっている。
【0003】図11は衛星通信を介して双方向通信する
システムの概念図である。図11において、IDU(I
N DOOR UNIT)1はテレビ受像機に内蔵され
るか、あるいはパーソナルコンピュータ内のボードに収
納されており、通信衛星2を介して放送局との間で双方
向に通信するための信号処理する。IDU1には送信用
同軸ケーブル3を介して高周波送信機4が接続されると
ともに、受信用同軸ケーブル5を介してLNB(LOW
NOISE BLOCKDOWN CONVERTE
R)6が接続されている。
【0004】高周波送信機4とLNB6は直交偏波分離
器7を介してフィードホーン8に結合されており、高周
波送信機4からの送信信号はフィードホーン8からマイ
クロ波として放射され、パラボラアンテナ9で反射され
て通信衛星2に向けて送信され、通信衛星2からのマイ
クロ波はパラボラアンテナ9で反射されフィードホーン
8を介してLNB6で受信される。
【0005】図12は図11に示したシステムに用いら
れる高周波送信機のブロック図である。図12におい
て、高周波送信機4には図11に示したIDU1から周
波数950〜1450MHzの中間周波信号が直流電圧
に重畳されて与えられる。この中間周波信号はハイパス
フィルタ(HPF)401を介してIFアンプ402に
与えられて利得が確保された後、アッテネータ403で
適正なレベルに調整され、さらにIFアンプ404で増
幅され、バンドパスフィルタ(BPF)405を介して
ミキサ回路406に入力される。
【0006】局部発振回路407は13.05GHzの
局部発振信号を発生し、バッファアンプ408を介して
ミキサ回路406に与える。ミキサ回路406は13.
05GHzの局部発振信号と、950〜1450MHz
の中間周波信号とをミキシングして、中間周波信号を1
4.0〜14.5GHzの高周波信号に周波数変換す
る。ミキサ回路406から出力される高周波信号は半波
長バンドパスフィルタ409に入力され、ミキサ回路4
06で発生する不要輻射成分(スプリアス成分)が減衰
された後、2つの高周波増幅回路410,411で増幅
されて大きなゲインが得られる。
【0007】高周波増幅回路411の出力はバンドパス
フィルタ412によって増幅されたスプリアス成分が減
衰され、ドライバーアンプ413に与えられてさらに利
得が稼がれる。ドライバーアンプ413の出力は受信帯
域ノイズフィルタ414に与えられ、受信周波数帯域の
ノイズレベルが雑音レベル程度まで抑えられる。そし
て、パワーアンプ415によって高周波信号が衛星ヘ送
信するために必要な高い電力の信号となる。パワーアン
プ415から出力される高周波信号は、パワーアンプ4
15のゲインによって熱雑音レベルから上昇している受
信周波数帯域のノイズレベルを再び減衰させる受信帯域
ノイズフィルタ416を介して高周波送信機4から図1
1に示したフィードホーン8からマイクロ波として放射
され、パラボラアンテナ9で反射されて通信衛星2に向
けて送信される。
【0008】なお、中間周波信号の重畳された直流電圧
はインダクタLを介して電源回路421に与えられる、
インダクタLは中間周波信号が電源回路421に入力さ
れるのを阻止する。電源回路421は与えられた直流電
圧を所定の電圧に変換し、電源供給順序回路422に与
え、電源供給順序回路422は直流電圧をIFアンプ4
02,404、ミキサ回路406、局部発振回路40
7、バッファアンプ408、高周波増幅回路410,4
11、ドライバーアンプ413、およびパワーアンプ4
15に供給する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図12に示した高周波
送信機4において、入力の中間周波信号が−5dBm〜
−25dBmの範囲内でレベル変動しても出力レベルが
変動しないようにIFアンプ402,404の利得およ
びアッテネータ403の減衰量が設定される。IFアン
プ402,404は−5dBm程度の高いレベルの信号
が入力されても所定のレベルで出力するために、飽和領
域で使用して信号成分を歪ませている。しかしながら、
信号成分を歪ませると、高調波成分が発生するためスプ
リアス成分が多くなる。
【0010】また、ミキサ回路406で発生するスプリ
アスの中で、入力周波数信号950MHz〜1450M
Hzの2倍波と、局部発振周波数13.05GHzの混
合により発生する14.95GHz〜15.95GHz
のスプリアスは高周波送信機4の出力周波数帯域14G
Hz〜14.5GHzのわずか450MHz離れたとこ
ろから発生することになる。このようなスプリアスを抑
制するために、図12に示す半波長バンドパスフィルタ
409として図13に示すマイクロストリップフィルタ
が用いられている。
【0011】この図13に示すマイクロストリップフィ
ルタは、複数(たとえば8枚)の長方形のエレメントを
それぞれ長手方向に1/2の長さずつ平行に対向させか
つ平行にずらせて配置したものである。このバンドパス
フィルタ409は、出力周波数帯域14GHz〜14.
5GHzを通過帯域とし、11.6〜12.1GHzの
イメージ周波数信号と、14.50GHz以上の信号を
減衰させることを狙っているが、14.95GHzは1
4.50GHzに近接しており、あまり減衰は期待でき
ない。
【0012】図14は半波長バンドパスフィルタ409
と高周波増幅器410,411とを含む遮断特性を示す
図であり、この図13から明らかなように、遮断特性と
して11.9dB程度の減衰量しか得ることができず、
図13に示したエレメントを配置した半波長バンドパス
フィルタ409では20dB以上の減衰量をコンスタン
トに得ることは極めて困難であり、20dB以上の減衰
量が得られたとしても遮断特性を急峻にすることが出来
ないという問題点があった。
【0013】それゆえに、この発明の主たる目的は、帯
域外減衰量が大きくかつ帯域内偏差が少ないローパスフ
ィルタを構成するマイクロ波ストリップ線路フィルタお
よびこれを用いた高周波送信機を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、基板上に形
成されたマイクロ波ストリップ線路フィルタであって、
長方形状のマイクロストリップラインエレメントと、入
力側マイクロストリップラインと、出力側マイクロスト
リップラインとからなる複合型エレメントを基板上に複
数組平行に配置し、接続してローパスフィルタを形成し
たことを特徴とする。
【0015】また、入力側マイクロストリップラインは
長方形状のマイクロストリップラインエレメントの一方
側長辺の一端側に接続されており、出力側マイクロスト
リップラインは長方形状のマイクロストリップラインエ
レメントの他方側長辺の他端側に接続されていることを
特徴とする。
【0016】また、複数のマイクロストリップラインエ
レメントは、隣接するマイクロストリップラインエレメ
ントの入力側マイクロストリップラインと、出力側マイ
クロストリップラインとが反転して形成されていること
を特徴とする。
【0017】また、複数のマイクロストリップラインエ
レメントは、長辺側の長さが異なることを特徴とする。
【0018】さらに、複数のマイクロストリップライン
エレメントは、入出力インピーダンス特性と帯域内通過
特性と帯域外減衰特性が所望の特性となるように、両端
のマイクロストリップラインエレメントに比べて内側の
マイクロストリップラインエレメントの長辺側の長さが
短く形成されることを特徴とする。
【0019】さらに、複数のマイクロストリップライン
エレメントは、配列方向の中心線に対して左右対称に配
置され、中心線上にしきいを有し、複数のマイクロ波ス
トリップラインエレメントを覆う金属カバーを備えたこ
とを特徴とする。
【0020】さらに、複数のマイクロストリップライン
エレメントのそれぞれを接続する入力側マイクロストリ
ップラインと出力側マイクロストリップラインの幅が、
入出力インピーダンス特性と帯域内通過特性と帯域外減
衰特性が所望の特性となるように選ばれる事を特徴とす
る。
【0021】さらに、基板上のローパスフィルタに直列
接続される半波長バンドパスフィルタを形成したことを
特徴とする。
【0022】また、半波長バンドパスフィルタは、長方
形状の複数のマイクロストリップラインエレメントを平
行に所定間隔を隔てて一定角度傾斜させかつそれぞれの
長さ方向が隣接するマイクロストリップラインエレメン
トの半分の長さに対向して配置されることを特徴とす
る。
【0023】他の発明は、中間周波信号を高周波信号に
変換して送信する高周波送信機において、中間周波信号
と局部発振信号とを混合する混合回路と、混合回路の出
力に接続されるフイルタ回路と、フィルタ回路の出力に
接続される高周波増幅回路とを備え、フィルタ回路は、
長方形状の複数のマイクロストリップラインエレメント
を平行に所定間隔を隔てて一定角度傾斜させかつそれぞ
れの長さ方向が隣接するマイクロストリップラインエレ
メントの半分の長さに対向して配置した半波長バンドパ
スフィルタと、長方形状の複数のマイクロストリップラ
インエレメントと、入力側マイクロストリップライン
と、出力側マイクロストリップラインとからなる複合型
エレメントを複数組平行に配置し、縦続接続したローパ
スフィルタとを基板上に形成したことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施形態のマ
イクロ波ストリップ線路フィルタが適用された高周波送
信機のブロック図である。図1において、高周波送信機
4は前述の図12に示した従来例と同様にして、周波数
950〜1450MHzの中間周波信号が直流電圧に重
畳されて与えられる。この中間周波信号はハイパスフィ
ルタ(HPF)401を介してIFアンプ402に与え
られて利得が確保された後、アッテネータ403で適正
なレベルに調整され、さらにIFアンプ404で増幅さ
れ、バンドパスフィルタ(BPF)405を介してミキ
サ回路406に入力される。
【0025】局部発振回路407は13.05GHzの
局部発振信号を発生し、バッファアンプ408を介して
ミキサ回路406に与える。ミキサ回路406は13.
05GHzの局部発振信号と、950〜1450MHz
の中間周波信号とをミキシングして、中間周波信号を1
4.0〜14.5GHzの高周波信号に周波数変換す
る。ミキサ回路406から出力される高周波信号は半波
長バンドパスフィルタ409とこの発明の特徴となるロ
ーパスフィルタ417に入力され、ミキサ回路406で
発生する不要輻射成分(スプリアス成分)が減衰され
る。この実施形態では半波長バンドパスフィルタ409
とローパスフィルタ417とを組み合わせて14.95
GHz以上の周波数の減衰量が40dB以上コンスタン
トに得られるようにされている。このようにしてスプリ
アス成分が減衰された高周波信号は2つの高周波増幅回
路410,411で増幅されて大きなゲインが得られ
る。
【0026】高周波増幅回路411の出力はバンドパス
フィルタ412に与えられ、増幅されたスプリアス成分
が減衰され、ドライバーアンプ413に与えられてさら
に利得が稼がれる。ドライバーアンプ413の出力は受
信帯域ノイズフィルタ414に与えられ、受信周波数帯
域のノイズレベルが雑音レベル程度まで抑えられる。そ
して、パワーアンプ415によって高周波信号が衛星ヘ
送信するために必要な高い電力の信号となる。パワーア
ンプ415から出力される高周波信号は、パワーアンプ
415のゲインによって熱雑音レベルから上昇している
受信周波数帯域のノイズレベルを再び減衰させる受信帯
域ノイズフィルタ416を介して高周波送信機4に与え
られる。そして、高周波信号は図11に示したフィード
ホーン8からマイクロ波として放射され、パラボラアン
テナ9で反射されて通信衛星2に向けて送信される。
【0027】図2は図1に示したローパスフィルタ41
7を構成するこの発明の一実施形態のマイクロ波ストリ
ップ線路フィルタのエレメントの形状を示す図である。
【0028】図2において、マイクロストリップ線路フ
ィルタは、回路基板材料として両面基板(誘電率2.6
5,銅箔厚み20μm,厚み0.61mm)を採用し、
ラインエレメント40として長方形型に構成したもので
ある。このラインエレメント40の裏面には全面銅箔の
アース電極が形成されている。ラインエレメント40の
一方側長辺の一端側には入力側マイクロストリップライ
ン41が形成されており、他方側長辺の他端側には出力
側マイクロストリップライン42が形成されて複合型エ
レメントが構成されている。
【0029】図3はこの発明の一実施形態のローパスフ
ィルタの形状を示す図である。図3において、図1に示
したローパスフィルタ417は、図2に示したラインエ
レメント40a〜40dの入力側マイクロストリップラ
イン41と、出力側マイクロストリップライン42とを
それぞれ反転させて少なくとも4組縦続接続したもので
ある。より好ましくは、ラインエレメント40a〜40
dの配列方向の中心線に対して各ラインエレメントが左
右対称に配置される。
【0030】なお、図3に示したローパスフィルタはL
CRの分布定数回路で表すことができる。
【0031】図4はこの発明の他の実施形態のローパス
フィルタの形状を示す図である。この実施形態は、入出
力インピーダンス特性と、帯域内通過特性と、帯域外減
衰特性が所望の特性となるように、両端のラインエレメ
ント40a,40dに比べて中央よりのラインエレメン
ト40b,40cの長辺側の長さが短くなるように形成
したものである。また、ラインエレメント40bと40
cとを接続するマイクロストリップラインも入出力イン
ピーダンス特性と、帯域内通過特性と、帯域外減衰特性
が所望の特性となるように、その幅が選ばれる。
【0032】図5はこの発明のローパスフイルタと半波
長バンドパスフィルタとを示す図である。この実施形態
は、基板上に図2に示したローパスフィルタ409と、
これに直列接続される半波長バンドパスフィルタ417
を形成したものである。半波長バンドパスフィルタ41
7は、長方形状の複数のマイクロストリップラインエレ
メントを平行に所定間隔を隔てて一定角度傾斜させかつ
それぞれの長さ方向が隣接するマイクロストリップライ
ンエレメントの半分の長さに対向して配置される。
【0033】図6はこの発明のローパスフィルタを金属
ケースに収容した状態を示す要部断面図であリ、図6
(a)は図6(b)の線A−Aに沿う断面図であり、図
6(b)は図6(c)の線B−Bに沿う断面図であり、
図6(c)は金属ケースを示す平面図である。図6にお
いて、シャーシ52上にマイクロストリップ線路フィル
タのためのパターン61が形成された基板60が配置さ
れ、フレーム50の基板60が形成されたパターン61
上には補強とシールドを兼ねたリブ51が形成されてい
る。
【0034】このようにマイクロストリップ線路フィル
タのパターン61上をフレーム50で覆いかつパターン
間をリブ51で遮蔽することにより、スプリアス成分が
外部に漏れるのを少なくできる。
【0035】図7は図5に示した半波長バンドパスフィ
ルタとローパスフィルタを直列接続した場合の信号通過
特性のシミュレーション結果を示す。図7において、送
信周波数14〜14.5GHzを通過帯域としてこの帯
域内損失を最小とし、帯域外14.95GHz以上の帯
域での減衰域が最大になるように最適化されており、送
信周波数の損失は4dB以下であり、帯域外14.95
GHz以上の減衰量は52dB以上得ている。図8は従
来例の半波長バンドパスフィルタのシミュレーション結
果を示しており、図7に示したシミュレーション結果の
方が受信周波数の減衰量が19.1dBから32.9d
B向上しているのが分かる。しかも、図8に比べて図7
の方が遮断特性が急峻になっており、その分だけでもス
プリアス成分を抑圧できる性能を向上できる。
【0036】図9はこの発明のローパスフィルタの遮断
特性を示す図であり、図10は図5の半波長バンドパス
フィルタとローパスフィルタと高周波増幅器410,4
11とを含む遮断特性を示す図である。
【0037】ローパスフィルタ417は図9に示す遮断
特性を有しており、バンドパスフィルタ409と、ロー
パスフィルタ417と、2段の高周波増幅器410,4
11とを含む総合特性は、図10に示すように14.9
5GHzでの減衰量が帯域内レベルを基準として47.
3dBを得ており、図14に示した従来例のバンドパス
フィルタ409に比べて11.9dBから47.3dB
に35.4dB向上している。したがって、この実施形
態によれば、図13に示した従来例の半波長バンドパス
フィルタ409のみを用いる場合に比べて帯域外減衰量
が大きくかつ帯域内偏差が少なくできるので、スプリア
ス除去特性の向上を図ることができる。
【0038】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0039】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、長方
形状のマイクロストリップラインエレメントと、入力側
マイクロストリップラインと、出力側マイクロストリッ
プラインとからなる複合型エレメントを基板上に複数組
平行に配置し、縦続接続して構成したので、帯域外減衰
量が大きくかつ帯域内偏差が少ないローパスフィルタを
実現でき、スプリアス除去特性の向上を図ることができ
る。具体的には、帯域内偏差特性を損なうことなく高域
側帯域外減衰特性として40dB以上がコンスタントに
得られ、14.95GHz以上のスプリアス除去特性の
向上を図ることができる。
【0040】また、この発明のローパスフィルタは、複
合エレメントを反転して配置するようにしたので、複合
エレメントを単に縦続接続した場合に比べて、最小限の
スペースで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態のマイクロ波ストリッ
プ線路フィルタが適用された高周波送信機のブロック図
である。
【図2】 この発明の一実施形態のマイクロ波ストリッ
プ線路フィルタのエレメントの形状を示す図である。
【図3】 この発明の一実施形態のローパスフィルタの
形状を示す図である。
【図4】 この発明の他の実施形態のローパスフィルタ
の形状を示す図である。
【図5】 この発明のローパスフイルタと半波長バンド
パスフィルタの形状を示す図である。
【図6】 この発明のローパスフィルタを金属ケースに
収容した状態を示す要部断面図である。
【図7】 図5に示した半波長バンドパスフィルタとロ
ーパスフィルタを直列接続した場合の信号通過特性のシ
ミュレーション結果を示す。
【図8】 従来例の半波長バンドパスフィルタのシミュ
レーション結果を示す図である。
【図9】 この発明のローパスフィルタの遮断特性を示
す図である。
【図10】 図5に示した半波長バンドパスフィルタと
ローパスフィルタを直列接続した場合の遮断特性を示す
図である。
【図11】 衛星通信を介して双方向通信するシステム
の概念図である。
【図12】 図11に示したシステムに用いられる高周
波送信機のブロック図である。
【図13】 図12に示した高周波送信機に用いられる
半波長バンドパスフィルタの形状を示す図である。
【図14】 従来の半波長バンドパスフィルタとローパ
スフィルタを直列接続した場合のフィルタと高周波増幅
器とを含む遮断特性を示す図である。
【符号の説明】
4 高周波送信機、40,40a,40b,40c,4
0d ラインエレメント、41 入力側マイクロストリ
ップライン、42 出力側マイクロストリップライン、
401 ハイパスフィルタ、402,404 IFアン
プ、405,409,412,414 バンドパスフィ
ルタ、406 ミキサ回路、407 局部発振回路、4
10,411 高周波アンプ、413 ドライバアン
プ、415ハイパワーアンプ、416 受信帯域ノイズ
フィルタ、421 電源回路、422 電源供給順序回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡見 光敏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5J006 HB03 HB15 JA01 JA03 JA07 LA01 LA23 NA08 PB01 5K060 BB07 CC04 CC11 CC12 DD04 HH11 JJ03 JJ19

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成されたマイクロ波ストリッ
    プ線路フィルタであって、 長方形状のマイクロストリップラインエレメントと、入
    力側マイクロストリップラインと、出力側マイクロスト
    リップラインとからなる複合型エレメントを前記基板上
    に複数組平行に配置し、接続してローパスフィルタを形
    成したことを特徴とする、マイクロ波ストリップ線路フ
    ィルタ。
  2. 【請求項2】 前記入力側マイクロストリップラインは
    前記長方形状のマイクロストリップラインエレメントの
    一方側長辺の一端側に接続されており、前記出力側マイ
    クロストリップラインは前記長方形状のマイクロストリ
    ップラインエレメントの他方側長辺の他端側に接続され
    ていることを特徴とする、請求項1に記載のマイクロ波
    ストリップ線路フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記複数のマイクロストリップラインエ
    レメントは、隣接するマイクロストリップラインエレメ
    ントの入力側マイクロストリップラインと、出力側マイ
    クロストリップラインとが反転して形成されていること
    を特徴とする、請求項1に記載のマイクロ波ストリップ
    線路フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記複数のマイクロストリップラインエ
    レメントは、長辺側の長さが異なることを特徴とする、
    請求項1に記載のマイクロ波ストリップ線路フィルタ。
  5. 【請求項5】 前記複数のマイクロストリップラインエ
    レメントは、入出力インピーダンス特性と帯域内通過特
    性と帯域外減衰特性が所望の特性となるように、両端の
    マイクロストリップラインエレメントに比べて内側のマ
    イクロストリップラインエレメントの長辺側の長さが短
    く形成されることを特徴とする、請求項4に記載のマイ
    クロ波ストリップ線路フィルタ。
  6. 【請求項6】 前記複数のマイクロストリップラインエ
    レメントは、配列方向の中心線に対して左右対称に配置
    され、 前記中心線上にしきいを有し、前記複数のマイクロ波ス
    トリップラインエレメントを覆う金属カバーを備えたこ
    とを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の
    マイクロ波ストリップ線路フィルタ。
  7. 【請求項7】 前記複数のマイクロストリップラインエ
    レメントのそれぞれを接続する入力側マイクロストリッ
    プラインと出力側マイクロストリップラインの幅が、入
    出力インピーダンス特性と帯域内通過特性と帯域外減衰
    特性が所望の特性となるように選ばれることを特徴とす
    る、請求項1ないし6のいずれかに記載のマイクロ波ス
    トリップ線路フィルタ。
  8. 【請求項8】 さらに、前記基板上のローパスフィルタ
    に直列接続される半波長バンドパスフィルタを形成した
    ことを特徴とする、請求項1に記載のマイクロ波ストリ
    ップ線路フィルタ。
  9. 【請求項9】 前記半波長バンドパスフィルタは、長方
    形状の複数のマイクロストリップラインエレメントを平
    行に所定間隔を隔てて一定角度傾斜させかつそれぞれの
    長さ方向が隣接するマイクロストリップラインエレメン
    トの半分の長さに対向して配置されることを特徴とす
    る、請求項7に記載のマイクロ波ストリップ線路フィル
    タ。
  10. 【請求項10】 中間周波信号を高周波信号に変換して
    送信する高周波送信機において、 前記中間周波信号と局部発振信号とを混合する混合回路
    と、 前記混合回路の出力に接続されるフイルタ回路と、 前記フィルタ回路の出力に接続される高周波増幅回路と
    を備え、 前記フィルタ回路は、 長方形状の複数のマイクロストリップラインエレメント
    を平行に所定間隔を隔てて一定角度傾斜させかつそれぞ
    れの長さ方向が隣接するマイクロストリップラインエレ
    メントの半分の長さに対向して配置した半波長バンドパ
    スフィルタと、 長方形状の複数のマイクロストリップラインエレメント
    と、入力側マイクロストリップラインと、出力側マイク
    ロストリップラインとからなる複合型エレメントを複数
    組平行に配置し、縦続接続したローパスフィルタとを基
    板上に形成したことを特徴とする、高周波送信機。
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