JP2003059727A - 磁気コア及びそれを用いたインダクタンス部品 - Google Patents

磁気コア及びそれを用いたインダクタンス部品

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JP2003059727A
JP2003059727A JP2001244197A JP2001244197A JP2003059727A JP 2003059727 A JP2003059727 A JP 2003059727A JP 2001244197 A JP2001244197 A JP 2001244197A JP 2001244197 A JP2001244197 A JP 2001244197A JP 2003059727 A JP2003059727 A JP 2003059727A
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resin
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Masayoshi Ishii
政義 石井
Teruhiko Fujiwara
照彦 藤原
Haruki Hoshi
晴輝 保志
Keita Isotani
桂太 磯谷
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Tokin Corp
Original Assignee
NEC Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた直流重畳特性及びコアロス特性を有す
ると共に、耐酸化性を有する磁気コアを提供すること。 【解決手段】 この磁気コア3では、Mn−Zn系フェ
ライト材で作成されたEE型コア2の中芯の磁路に形成
されたギャップに対して挿入装着される直流磁気バイア
ス印加用磁石としてのボンド磁石1を改良し、希土類磁
石粉末として磁気特性の優れたSm2 Co17磁石粉末の
表面に予め体積比1.0〜15%でエポキシ樹脂による
樹脂被膜をコーティング形成した上でバインダーを含ん
だ樹脂の総量を適量(20vol%以上)に定める構成
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として高周波用
スイッチング電源等向けのチョークコイルやトランスに
適用される直流磁気バイアス印加用磁石を備えた磁気コ
ア及びそれを用いたインダクタンス部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チョークコイルやトランスに用い
られる磁気コアには良好な直流重畳特性が求められてお
り、特に高周波用の磁気コアに用いられる磁芯にはフェ
ライトや圧粉磁芯が使用されている。
【0003】一般に、フェライトによる磁芯は初透磁率
が高くて飽和磁束密度が小さいという特色があり、圧粉
磁心は初透磁率が低くて飽和磁束密度が高いという物性
による特色があるため、フェライトによる磁芯は例えば
一対のE型コアの中足にギャップを挿入するようにして
互いに突き合わせた形状のEE型コアとして用いられる
ことが多く、圧粉磁心はトロイダル形状として用いられ
ることが多い。
【0004】ところで、こうした磁芯を用いた磁気コア
の開発分野においても、近年の電子機器に対する小型化
の需要に伴う電子部品の小型化に従って全体の小型化を
実施することが必要不可欠となっており、このような小
型化に際して、磁気特性として一層大きな重畳磁界でよ
り高い透磁率を持つことが強く求められている。
【0005】直流重畳特性を向上させるためには、通常
飽和磁化の高い磁芯を選択すること、即ち、高磁界で磁
気飽和しない磁芯を選択することが必要とされるが、飽
和磁化は材料の組成で必然的に決定されてしまうもので
あり、無制限に高くできるものではないため、従来では
僅かな飽和磁化の向上を図るために多大な労力が費され
ており、その割りには成果として直流重畳特性が期待さ
れる程伸びていないのが現状である。
【0006】このような問題の解決手段として、磁芯に
おける磁路の1箇所以上にギャップを形成し、そのギャ
ップの1つのものに永久磁石を挿入装着して磁気コアを
構成する手法が以前から検討されている。このような構
成の磁気コアの場合、直流重畳特性を向上させるための
成果は上げられるが、その反面、例えば永久磁石として
金属製の焼結磁石を用いると磁芯のコアロスが著しく増
大してしまったり、或いはフェライト磁石を用いると直
流重畳特性が安定しなくなってしまう等の問題が起きて
しまうため、実用に耐え得る磁気特性を有するものが得
られていないのが現状である。
【0007】そこで、このような問題を解決する手段と
して、例えば特開昭50−133453号公報に開示さ
れた技術では、磁気コアに用いられる磁芯のギャップに
挿入装着される永久磁石として、保磁力の高い希土類磁
石粉末とバインダーとを混合した上で圧縮成形して成る
ボンド磁石を用いることが提案されており、こうした構
成によって直流重畳特性の向上と磁気コアの温度上昇の
改善とを図り得るものとしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した磁芯のギャッ
プに挿入装着される永久磁石に保磁力の高い希土類磁石
粉末とバインダーとを混合した上で圧縮成形して成るボ
ンド磁石を用いた磁気コアの場合、確かに直流重畳特性
の向上が図られるという長所を有するが、最近の高周波
用スイッチング電源等に対する電力変換効率の向上への
要求が一層厳しくなっていることや、或いはチョークコ
イルやトランスに用いられる磁気コアに対しても単に温
度測定を行うだけでは磁気特性の優劣が判断不能なレベ
ルとみなされるようになっており、コアロス特性が優れ
ていることも必要不可欠な判断基準であるとみなされる
現状を考慮すれば、実際にコアロス測定装置によりコア
ロス特性を測定した結果によれば開示された抵抗率の値
ではコアロス特性が劣化しているという問題がある。
【0009】又、例えば最近の電子部品としてのインダ
クタンス部品には表面実装タイプであることが要望され
ており、そのインダクタンス部品に用いられる磁気コア
に備えられる永久磁石の磁石材料には耐酸化性を有する
ことが要求されている。
【0010】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、優れた直流重畳特
性及びコアロス特性を有すると共に、耐酸化性を有する
磁気コア及びそれを用いたインダクタンス部品を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、磁路の
1箇所以上にギャップを有する磁芯における該ギャップ
のうちの少なくとも一つのものに対し、固有保磁力Hc
が7.9×106 A/m以上であると共に、キューリー
温度Tc が500℃以上であり、且つ平均粒径が2.5
〜50μmの希土類磁石粉末と、希土類磁石粉末の表面
に予め体積比1.0〜15%でコーティング形成された
樹脂被膜を含む樹脂とから成る直流磁気バイアス印加用
磁石としてのボンド磁石を挿入装着して構成された磁気
コアが得られる。
【0012】又、本発明によれば、上記磁気コアにおい
て、樹脂被膜は、コーティング形成の繰り返しにより形
成された磁気コアが得られる。
【0013】更に、本発明によれば、上記何れかの磁気
コアにおいて、希土類磁石粉末の表面は、樹脂被膜のコ
ーティング形成に先立って予めZn,Al,Bi,G
a,In,Mg,Pb,Sb,Snのうちの少なくとも
一種又はその合金で被覆されている磁気コアが得られ
る。
【0014】加えて、本発明によれば、上記磁気コアに
おいて、ボンド磁石における樹脂被膜を含む樹脂は、総
量が体積比で20vol%以上であり、比抵抗が1Ω・
cm以上である磁気コアが得られる。
【0015】一方、本発明によれば、上記何れか一つの
磁気コアを用いたインダクタンス部品において、磁芯の
ギャップに装着されたボンド磁石の周囲に対して少なく
とも1ターン以上の巻線を巻回して成る巻き線部を設け
て成るインダクタンス部品が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明の磁
気コア及びそれを用いたインダクタンス部品について、
図面を参照して詳細に説明する。
【0017】最初に、本発明の磁気コアの技術開発に至
る概要を簡単に説明する。本発明では、磁路の1箇所以
上にギャップを有する磁芯におけるギャップの少なくと
も一つに対して挿入装着する永久磁石について検討を重
ねた結果、比抵抗が1Ω・cm以上で固有保磁力Hc
7.9×106 A/m以上の磁石粉末を使用したときに
優れた直流重畳特性が得られ、しかもコアロス特性の劣
化が生じない磁芯を構成できることを見い出した。これ
は優れた直流重畳特性を得るために必要な磁石特性は最
大エネルギー積(BH)max よりもむしろ固有保磁力H
c にあり、比抵抗の高い磁石粉末を使用しても固有保磁
力Hc が高ければ充分に高い直流重畳特性が得られるこ
とを発見したことによる。
【0018】比抵抗が高く、しかも固有保磁力Hc が高
い永久磁石は、一般的には希土類磁石粉末をバインダー
と共に混合した上で圧縮成形して成るボンド磁石で得ら
れるが、固有保磁力Hc の高い磁石粉末であれば如何な
る組成のものでも適用することが可能である。希土類磁
石粉末の種類はSmCo系,NdFeB系,SmFeN
系とあるが、使用目的上のリフロー条件及び耐酸化性を
考慮すれば、現状では固有保磁力Hc が7.9×106
A/m以上であると共に、キューリー温度Tcが500
℃以上であって、且つ平均粒径を2.5〜50μmとし
たSm2 Co17系磁石粉末に限定される。
【0019】又、本発明の磁気コアに用いられる磁芯に
おけるギャップに挿入装着するボンド磁石は、特に耐酸
化性を向上させるため、Sm2 Co17系磁石粉末の表面
に予め体積比1.0〜15%でコーティング形成された
樹脂被膜を含むもので、ボンド磁石における樹脂被膜及
びバインダーから成る樹脂は、総量が体積比で20vo
l%以上とすることが好ましく、この場合にも比抵抗が
1Ω・cm以上得られるようにする。ここでの樹脂被膜
は、コーティング形成の繰り返しにより形成されること
が好ましい。
【0020】更に、Sm2 Co17系磁石粉末の表面は、
樹脂被膜のコーティング形成に先立って予めZn,A
l,Bi,Ga,In,Mg,Pb,Sb,Snのうち
の少なくとも一種又はその合金で被覆しておくことが好
ましい。
【0021】加えて、磁芯の材料としては、チョークコ
イルやトランスに好適な軟磁気特性を有する材料であれ
ば如何なるものでも有効であるが、一般的にはMnZn
系又はNiZn系のフェライト,圧粉磁心,珪素鋼板,
アモルファス等が用いられるので、それらを任意に選択
して構わない。磁芯の形状については、特に制限がある
わけではなく、トロイダルコア,EE型コア,EI型コ
ア等のあらゆる形状のものを適用することが可能であ
る。何れにしても、これらコアの磁路の少なくとも1箇
所以上にギャップを設け、そのギャップに上述した構成
のボンド磁石を挿入装着する。尚、コアの磁路に設ける
ギャップ長は特に制限されないが、ギャップ長が狭すぎ
ると直流重畳特性が劣化してしまうし、又ギャップ長が
広すぎると透磁率が低下し過ぎてしまうので、そうした
短所が発現しないように配慮すれば自ずと決定されるも
のである。
【0022】以下は、幾つかの実施例を挙げ、磁気コア
及びそれを用いたインダクタンス部品について、それら
の製造工程を含めて具体的に説明する。
【0023】(実施例1)実施例1では、先ずボンド磁
石を得るための希土類磁石粉末として平均粒径が約5μ
mのSm2 Co17系磁石粉末を用い、このSm2 Co17
系磁石粉末の表面にエポキシ樹脂による樹脂被膜がそれ
ぞれ体積比vol%で0.5,1.0,2.0,5.
0,10.0,15.0,20.0としてコーティング
形成されるように、加圧ニーダを用いてエポキシ樹脂を
混練することにより混合物を得た後、この混合物を15
0℃で硬化して得られる塊をライカイ機で解砕して粉末
化を行った。但し、ここでエポキシ樹脂による樹脂被膜
を体積比20.0vol%でコーティング形成した試料
は解砕を行うことが困難であったので、粉末化すること
ができなかった。
【0024】次に、これらの樹脂被膜をコーティング形
成したSm2 Co17系磁石粉末の各試料に対し、樹脂の
トータルの総量が体積比vol%で50になるように各
試料に対してエポキシ樹脂によるバインダーを混合した
後、無磁場中で金型成形することにより各試料に係るボ
ンド磁石を作製した。
【0025】一方、磁芯としてMn−Zn系フェライト
材で作成された磁路長7.5cm、実効断面積0.74
cmのEE型コアを用意し、その中芯に1.5mmのギ
ャップ加工を施すと共に、EE型コアの中芯断面形状に
合致し、且つ高さが1.5mmの形状となるように加工
した各試料に係るボンド磁石を約10Tのパルス磁場で
磁路方向に着磁した後、EE型コアのギャップに各試料
に係るボンド磁石を挿入装着して各試料に係る磁気コア
を作製した。
【0026】図1は、このようにして作製された本発明
の実施例1に係る磁気コア3の外観構成を示した斜視図
である。この磁気コア3は、EE型コア2の中芯の磁路
に形成されたギャップに対し、上述した各試料に係るボ
ンド磁石1を挿入装着して構成されるものである。
【0027】因みに、このようにして得られた磁気コア
3は、図2の側面図に示されるように、磁気コア3にお
ける磁芯となるEE型コア2のギャップに装着されたボ
ンド磁石1の周囲に対して少なくとも1ターン以上の巻
線を巻回して巻き線部4を設けることにより、インダク
タンス部品5として構成される。
【0028】表1は、ここでの各試料に係るボンド磁石
のフラックスをリフローの前後で測定して減磁率(%)
を調べた結果を比較例としての樹脂被膜をSm2 Co17
系磁石粉末の表面にコーティング形成しない点以外は同
様な手順で作製されたボンド磁石と対比して示したもの
である。又、表2は、ここでの各試料に係るボンド磁石
の比抵抗をリフローの前後で測定した結果を比較例とし
ての樹脂被膜をSm2Co17系磁石粉末の表面にコーテ
ィング形成しない点以外は同様な手順で作製されたボン
ド磁石と対比して示したものである。
【0029】
【表1】
【表2】 但し、ここでリフロー条件は、各試料に係るボンド磁石
をリフロー炉として270℃の恒温槽で30分保持して
から常温まで冷却して2時間放置したものであり、表1
のフラックス及び表2の比抵抗の測定結果はこうしたリ
フロー前後における測定結果を含んでいる。
【0030】表1,2からは、Sm2 Co17系磁石粉末
に対する樹脂被膜のコーティング量(樹脂コーテイング
量)を体積比で1vol%以上とすれば、フラックスを
変化させずに消磁率(コアロス)及び比抵抗を向上させ
得ることが判る。
【0031】図3は、ここでの各試料に係る樹脂被膜を
Sm2 Co17系磁石粉末の表面にコーティング形成して
成るボンド磁石をEE型コアのギヤップに挿入装着して
構成される磁気コアの透磁率μの周波数特性を周波数f
[kHz]に対する透磁率μ[−]の関係で比較例とし
ての樹脂被膜をSm2 Co17系磁石粉末の表面にコーテ
ィング形成せずに成るボンド磁石をEE型コアのギヤッ
プに挿入装着して構成される磁気コア並びにボンド磁石
をEE型コアのギヤップに挿入装着せずに構成される磁
気コア(AirGAP)と対比して示したものである。
【0032】図3からは、透磁率μの周波数特性では、
比抵抗が高いものの方が高周波帯域まで伸びている
(尚、図3中ではコーティング15vol%のデータが
コーティング10vol%のデータとほぼ重複してお
り、判別し難くなっている)ことが判る。又、直流重畳
特性はフラックスと同様な傾向を示しており、樹脂被膜
をコーティングして成るボンド磁石を挿入装着すること
で高磁界まで透磁率μが伸びることを確認できた。
【0033】以上の実施例1では、Sm2 Co17系磁石
粉末に対する樹脂被膜のコーティング量(樹脂コーテイ
ング量)を1vol%以上とした場合に比抵抗が高く、
樹脂被膜をSm2 Co17系磁石粉末にコーティング形成
しない場合のボンド磁石を用いた場合よりも耐酸化性及
び消磁率の向上が図られて良好な特性の磁気コアを得ら
れること、更に樹脂コーテイング量を20vol%以上
とすると粉末化できずに実施(適用)が困難となること
が判った。
【0034】(実施例2)実施例2では、先ずボンド磁
石を得るための希土類磁石粉末として実施例1の場合と
同様な平均粒径が約5μmのSm2 Co17系磁石粉末に
対して平均粒径が約5μmのZn金属粉末を3wt%混
合し、Ar雰囲気中の温度500℃の条件下で2時間熱
処理を施すことにより、Sm2 Co17系磁石粉末の表面
にZnが被覆されたSm2 Co17系磁石粉末を得た。
【0035】次に、このSm2 Co17系磁石粉末に対し
てエポキシ樹脂を1.0vol%撹拌混練して得られた
混練物を150℃で硬化した後、ライカイ機で解砕して
粉末化を行った。
【0036】更に、この粉末に上述した工程と同じ工
程、即ち、エポキシ樹脂を1.0vol%撹拌混練して
得られた混練物を150℃で硬化した後、ライカイ機で
解砕して粉末化を行う工程を繰り返すことで、予め表面
にZnが被覆されたSm2 Co 17系磁石粉末の表面にエ
ポキシ樹脂による樹脂被膜をコーティング形成する樹脂
コーティングを1回から5回まで段階別に行うと共に、
各樹脂コーティング回数毎にサンプリングするようにし
て得られた各粉末の各試料に対し、樹脂のトータルの総
量が体積比vol%で50になるようにエポキシ樹脂に
よるバインダーを混合した後、無磁場中で金型成形する
ことにより各試料に係るボンド磁石を作製した。
【0037】これらのボンド磁石を実施例1の場合と同
様の形状に加工して約10Tのパルス磁場で着磁した
後、EE型コアのギャップに各試料に係るボンド磁石を
挿入装着して各試料に係る磁気コアを作製した。
【0038】表3は、ここでの各試料に係るボンド磁石
のフラックスをリフローの前後で測定して減磁率(%)
を調べた結果を比較例としての樹脂被膜をSm2 Co17
系磁石粉末の表面にそれぞれ体積比で1.0,2.0,
5.0vol%として1回だけコーティング形成したボ
ンド磁石と対比して示したものである。又、表4は、こ
こでの各試料に係るボンド磁石の比抵抗をリフローの前
後で測定した結果を比較例としての樹脂被膜をSm2
17系磁石粉末の表面にそれぞれ体積比で1.0,2.
0,5.0vol%として1回だけコーティング形成し
たボンド磁石と対比して示したものである。因みに、こ
こでの比較例となる各試料に係るボンド磁石は、実施例
1で説明した形態のものに対応するため、あくまでも実
施例2中においての比較例であるとする。
【0039】
【表3】
【表4】 又、ここでのリフロー条件も、実施例1の場合と同様で
あり、表3のフラックス及び表4の比抵抗の測定結果は
こうしたリフロー前後における測定結果を含んでいる。
【0040】表3,4からは、フラックスの相違は殆ど
認められないものの、比抵抗の方は樹脂コーティング回
数が多い程向上しており、しかも同じ樹脂コーテイング
量であっても樹脂コーテイングを繰り返し行った方が高
い結果となることが判る。又、ここでも各試料に係るボ
ンド磁石(本実施例のもの)をEE型コアのギヤップに
挿入装着して各試料に係る磁気コアを構成した上、実施
例1の場合と同様に透磁率μの周波数特性を測定した結
果、比抵抗が高い試料では透磁率μが高周波まで伸びて
いることを確認できた。
【0041】以上の実施例2では、予め表面にZnが被
覆されたSm2 Co17系磁石粉末に対する樹脂被膜のコ
ーティング(樹脂コーテイング)形成を繰り返し行え
ば、樹脂被膜のコーティング形成を1回で行った場合よ
りも比抵抗が高く、優れた比抵抗及び消磁率(コアロ
ス)を持った良好な特性の磁気コアを得られることが判
った。
【0042】(実施例3)実施例3では、先ずボンド磁
石を得るための希土類磁石粉末として実施例2の場合と
同様な平均粒径が約5μmのSm2 Co17系磁石粉末に
対して平均粒径が約5μmのZn金属粉末を3wt%混
合し、Ar雰囲気中の温度500℃の条件下で2時間熱
処理を施すことにより、Sm2 Co17系磁石粉末の表面
にZnが被覆されたSm2 Co17系磁石粉末を得た。
【0043】次に、このSm2 Co17系磁石粉末に対し
てエポキシ樹脂を10vol%撹拌混練して得られた混
練物を150℃で硬化した後、ライカイ機で解砕して粉
末化を行った。これにより、予め表面にZnが被覆され
たSm2 Co17系磁石粉末の表面にエポキシ樹脂による
樹脂被膜をコーティング形成する樹脂コーティングを施
した。
【0044】更に、この樹脂コーティングを行った粉末
に樹脂のトータルの総量が体積比vol%でそれぞれ2
0,30,40,50になるようにエポキシ樹脂による
バインダーを混合した後、無磁場中で金型成形すること
により各試料に係るボンド磁石を作製した。
【0045】これらのボンド磁石を実施例1の場合と同
様の形状に加工して約10Tのパルス磁場で着磁した
後、EE型コアのギャップに各試料に係るボンド磁石を
挿入装着して各試料に係る磁気コアを作製した。
【0046】表5は、ここでの各試料に係るボンド磁石
のフラックスをリフローの前後で測定して減磁率(%)
を調べた結果を比較例としての樹脂被膜をSm2 Co17
系磁石粉末の表面にコーティング形成しない点以外は同
様な手順で作製されたボンド磁石と対比して示したもの
である。又、表6は、ここでの各試料に係るボンド磁石
の比抵抗をリフローの前後で測定した結果を比較例とし
ての樹脂被膜をSm2Co17系磁石粉末の表面にコーテ
ィング形成しない点以外は同様な手順で作製されたボン
ド磁石と対比して示したものである。
【0047】
【表5】
【表6】 但し、ここでのリフロー条件も、実施例1の場合と同じ
であり、表5のフラックス及び表6の比抵抗の測定結果
はこうしたリフロー前後における測定結果を含んでい
る。
【0048】表5,6からは、フラックスの相違は殆ど
認められないものの、樹脂全体の総量を体積比で20v
ol%とした試料でも比抵抗が1Ω・cm以上得られる
ことが判る。又、表中には記載していないが、樹脂全体
の総量を体積比で20vol%以下とした場合には比抵
抗は1Ω・cm以下となることが判った。更に、ここで
も各試料に係るボンド磁石(本実施例のもの)をEE型
コアのギヤップに挿入装着して各試料に係る磁気コアを
構成した上、実施例1の場合と同様に透磁率μの周波数
特性並びに直流重畳特性を測定した結果、樹脂コーティ
ング有無に関係なく樹脂の総量が少ない場合の方が直流
重畳特性は高磁界まで伸びており、樹脂コーティングを
行った試料の場合の方が透磁率μの周波数特性は高周波
まで伸びていることを確認できた。特に透磁率μの周波
数特性に関しては、比抵抗の場合と同様に樹脂の総量を
体積比20vol%としたときに顕著になる傾向が見い
出された。
【0049】以上の実施例3では、予め表面にZnが被
覆されたSm2 Co17系磁石粉末に対して樹脂被膜のコ
ーティング(樹脂コーテイング)形成を行った上で樹脂
の総量を適量とすれば、樹脂被膜のコーティング形成を
行わない場合よりも比抵抗が高く、1Ω・cm以上の比
抵抗を維持しながら樹脂の総量を低減でき、優れた比抵
抗及び消磁率(コアロス)を持った良好な特性の磁気コ
アを得られることが判った。
【0050】(実施例4)実施例4では、先ずボンド磁
石を得るための希土類磁石粉末として実施例2の場合と
同様な平均粒径が約5μmのSm2 Co17系磁石粉末に
対して平均粒径が約5μmのZn金属粉末を3wt%混
合し、Ar雰囲気中の温度500℃の条件下で2時間熱
処理を施すことにより、Sm2 Co17系磁石粉末の表面
にZnが被覆されたSm2 Co17系磁石粉末を得た。
【0051】次に、このSm2 Co17系磁石粉末に対し
て固形分比15%のポリアミドイミド樹脂をNMPで2
0倍に希釈した溶液を樹脂の固形分比での体積比が10
vol%となるように加圧ニーダを用いて混練を行うこ
とで得られた混練物を温度80℃の条件下で溶剤を揮発
させるように予備乾燥を行い、ここで得られた塊をライ
カイ機で解砕して粉末化を行った後に温度条件200℃
で30分熱処理した。これにより、予め表面にZnが被
覆されたSm2 Co17系磁石粉末の表面にポリアミドイ
ミド樹脂による樹脂被膜をコーティング形成する樹脂コ
ーティングを施した。
【0052】更に、この樹脂コーティングを行った粉末
に樹脂のトータルの総量が体積比vol%で50になる
ようにPAI樹脂によるバインダーを混合して粘度が約
300Pのスラリーを得た後、このスラリーをドクター
ブレード装置でそれぞれ厚膜100,200,500μ
mのシート状となるように加工して各試料に係るボンド
磁石を作製した。
【0053】これらのボンド磁石を実施例1の場合と同
様にEE型コアのギャップに挿入装着される形状に加工
して約10Tのパルス磁場で着磁した後、EE型コアの
ギャップ(ここでの厚膜100,200,500μmに
対応した寸法のものが用意されているものとする)に各
試料に係るボンド磁石を挿入装着して各試料に係る磁気
コアを作製した。
【0054】表7は、ここでの各試料に係るボンド磁石
の比抵抗をリフローの前後で測定した結果を比較例とし
ての樹脂被膜をSm2 Co17系磁石粉末の表面にコーテ
ィング形成しない点以外は同様な手順で作製されたボン
ド磁石と対比して示したものである。
【0055】
【表7】 但し、ここでのリフロー条件も、実施例1の場合と同様
であり、表7の比抵抗の測定結果はこうしたリフロー前
後における測定結果を含んでいる。
【0056】表7からは、樹脂被膜をSm2 Co17系磁
石粉末の表面にコーティング形成していないボンド磁石
では膜厚の減少により比抵抗が低下しているのに対し、
樹脂被膜をSm2 Co17系磁石粉末の表面にコーティン
グ形成した試料では膜厚100μmの場合においても1
Ω・cm以上の比抵抗が得られることが判る。又、ここ
ではボンド磁石の比抵抗のみについて述べたが、実施例
1の場合と同様に磁気コアを構成して透磁率μの周波数
特性を測定したところ、樹脂被膜をSm2 Co 17系磁石
粉末の表面にコーティング形成した試料の方が透磁率μ
の周波数特性が高周波まで伸びることを確認できた。
【0057】以上の実施例4では、樹脂被膜をSm2
17系磁石粉末の表面にコーティング形成した後の樹脂
の総量を適量とした上でボンド磁石の膜厚を所定の範囲
で選定して規定するようにすれば、樹脂被膜をSm2
17系磁石粉末の表面にコーティング形成しない場合よ
りも比抵抗が高いシート状のボンド磁石が得られ、優れ
た比抵抗及び消磁率(コアロス)を持った良好な特性の
磁気コアを得られることが判った。
【0058】尚、上述した実施例2〜4では、樹脂被膜
のコーティング形成に先立って予めSm2 Co17系磁石
粉末の表面に被覆する金属粉末としてZnを用いた場合
を説明したが、低融点金属であれば他のものでも適用す
ることができ、例えばその他にAl,Bi,Ga,I
n,Mg,Pb,Sb,Snの少なくとも一種、或いは
その合金等を用いても同様の効果を得ることができる。
又、樹脂材料についても、各実施例ではSm2 Co17
磁石粉末の表面に被覆される樹脂被膜材料としてエポキ
シ樹脂やアミドイミド樹脂を用いた場合、バインダーと
してエポキシ樹脂やPAI樹脂を用いた場合を説明した
が、耐熱性を有する樹脂材料であればその他のものでも
適用可能である。
【0059】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明の磁気コアに
よれば、磁芯の磁路に形成されたギャップに挿入装着さ
れる直流磁気バイアス印加用磁石としてのボンド磁石を
改良し、希土類磁石粉末として磁気特性の優れたSm2
Co17磁石粉末の表面に予め体積比1.0〜15%で樹
脂被膜をコーティング形成した上でバインダーを含んだ
樹脂の総量を適量に定める構成とし、しかも樹脂被膜の
コーティング形成に先立って予めSm2 Co17磁石粉末
の表面を低融点金属又はその合金で被覆するように構成
しているので、優れた直流重畳特性及びコアロス特性、
並びに耐酸化性を有する磁気コアが得られるようにな
る。この結果、この磁気コアにおける磁芯のギャップに
装着されたボンド磁石の周囲に対して少なくとも1ター
ン以上の巻線を巻回して成る巻き線部を設けて成る高周
波用のインダクタンス部品においても、表面実装タイプ
としての適用が有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る磁気コアの外観構成を
示した斜視図である。
【図2】図1に示す磁気コアに巻線を巻回して構成され
るインダクタンス部品を示した側面図である。
【図3】図1で説明した実施例1の各試料に係る樹脂被
膜をSm2 Co17系磁石粉末の表面にコーティング形成
して成るボンド磁石をEE型コアのギヤップに挿入装着
して構成される磁気コアの透磁率の周波数特性を周波数
に対する透磁率の関係で比較例としての樹脂被膜をSm
2 Co17系磁石粉末の表面にコーティング形成せずに成
るボンド磁石をEE型コアのギヤップに挿入装着して構
成される磁気コア並びにボンド磁石をEE型コアのギヤ
ップに挿入装着せずに構成される磁気コアと対比して示
したものである。
【符号の説明】
1 ボンド磁石 2 EE型コア 3 磁気コア 4 巻き線部 5 インダクタンス部品
フロントページの続き (72)発明者 保志 晴輝 宮城県仙台市太白区郡山六丁目7番1号 株式会社トーキン内 (72)発明者 磯谷 桂太 宮城県仙台市太白区郡山六丁目7番1号 株式会社トーキン内 Fターム(参考) 5E062 CC04 CD05 CG07 5E070 BA08 BB03 BB05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁路の1箇所以上にギャップを有する磁
    芯における該ギャップのうちの少なくとも一つのものに
    対し、固有保磁力Hc が7.9×106 A/m以上であ
    ると共に、キューリー温度Tc が500℃以上であり、
    且つ平均粒径が2.5〜50μmの希土類磁石粉末と、
    前記希土類磁石粉末の表面に予め体積比1.0〜15%
    でコーティング形成された樹脂被膜を含む樹脂とから成
    る直流磁気バイアス印加用磁石としてのボンド磁石を挿
    入装着して構成されたことを特徴とする磁気コア。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気コアにおいて、前記
    樹脂被膜は、前記コーティング形成の繰り返しにより形
    成されたものであることを特徴とする磁気コア。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の磁気コアにおい
    て、前記希土類磁石粉末の表面は、前記樹脂被膜のコー
    ティング形成に先立って予めZn,Al,Bi,Ga,
    In,Mg,Pb,Sb,Snのうちの少なくとも一種
    又はその合金で被覆されていることを特徴とする磁気コ
    ア。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の磁気コアにおいて、前記
    ボンド磁石における前記樹脂被膜を含む前記樹脂は、総
    量が体積比で20vol%以上であり、比抵抗が1Ω・
    cm以上であることを特徴とする磁気コア。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一つに記載の磁気
    コアを用いたインダクタンス部品において、前記磁芯の
    前記ギャップに装着された前記ボンド磁石の周囲に対し
    て少なくとも1ターン以上の巻線を巻回して成る巻き線
    部を設けて成ることを特徴とするインダクタンス部品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108431908A (zh) * 2015-12-17 2018-08-21 原子能和替代能源委员会 呈现低磁损耗的感应磁芯
EP3249664A4 (en) * 2015-01-22 2018-10-17 Alps Electric Co., Ltd. Powder core, method for producing same, electric/electronic component provided with same, and electric/electronic device having said electric/electronic component mounted thereon

Cited By (4)

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