JP2003057073A - 内挿誤差見積方法及びその装置、並びにそれを用いた内挿誤差補正装置 - Google Patents

内挿誤差見積方法及びその装置、並びにそれを用いた内挿誤差補正装置

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JP2003057073A JP2001245712A JP2001245712A JP2003057073A JP 2003057073 A JP2003057073 A JP 2003057073A JP 2001245712 A JP2001245712 A JP 2001245712A JP 2001245712 A JP2001245712 A JP 2001245712A JP 2003057073 A JP2003057073 A JP 2003057073A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、エンコーダの内挿誤差を容
易に及び正確に見積る内挿誤差見積方法を提供すること
にある。 【解決手段】 エンコーダから出力されるA相及びB相
正弦波を内挿手段により内挿した時の内挿誤差を見積る
内挿誤差見積方法において、該正弦波はオフセットの誤
差を含み、該誤差を含む正弦波が下記数式37で表せる
とした時、該正弦波の各オフセットを求めるオフセット
検出工程(s10)と、該オフセット検出工程(s1
0)で求められた各オフセットを下記数式38に代入
し、該オフセットによる内挿誤差Eを求める演算工程
(s12)と、を備えたことを特徴とする内挿誤差見積
方法。 【数37】A相正弦波=As1sin(2πx/λ)+Vs B相正弦波=Ac1cos(2πx/λ)+Vc…(37) 【数38】内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As1
cosu+(Vc/Ac1)sinu}…(38)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内挿誤差見積方法及
びその装置、並びにそれを用いた内挿誤差補正装置、特
にエンコーダの内挿誤差のモデル化に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば位置、角度速度、角速
度等の検出を行うエンコーダの二相正弦波状信号をデジ
タル的に内挿処理して高分解能の位相角データを得るた
め、エンコーダの出力信号処理装置が用いられる。エン
コーダのスケールに形成される格子の間隔には加工限界
があるため、スケール格子より細かい間隔を測定するに
は、エンコーダが出力する正弦波状信号の位相変化の空
間周期を更に細分化して内挿する必要がある。
【0003】このため、従来より種々の内挿回路が用い
られる。例えばデジタル処理による内挿回路は、エンコ
ーダから出力される90度位相が異なるであろう正弦波
状及び余弦波状の信号を所定の周波数でサンプリングし
てデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器
(以下、ADCという)により得られた各デジタルデー
タに基づいて、各サンプリング点の位相角データを求め
る。
【0004】ところで、二相正弦波状信号の内挿は、信
号を誤差のない正弦波状信号と仮定しているため、DC
オフセットや二相間振幅の差、また本来90度ある位相
差の誤差などの誤差があり、内挿誤差の原因となってい
る。これを回避するため、手動または自動の信号調節を
行っている。しかしながら、信号の完全な調節は不可能
であるため、調節誤差が生じる。所望の内挿精度を得る
ため、調節工数や調節部品の精度を最適化したいが、両
者の関係が必ずしもこれまで明確でなかったため、計算
機による、次のようなシミュレーションで推定してい
た。 誤差を含んだ二相正弦波状信号A=cosx、B=sin
xを計算する。 二相間の比(B/A)を演算する。 逆正接演算x´=ATAN(B/A)を計算する。 とで求めた結果の差x´−xを内挿誤差Eとす
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、二相正
弦波状信号の誤差のパラメータは前述のように複数あ
り、従来はこれらの相互作用が明確でなかった。このた
め、各パラメータを複数の水準で計算を行い、誤差を求
め、その中から最大の誤差を求めるといったような試行
錯誤によって、最大の誤差を推定する方法をとってい
た。この方法では、シミュレーションの時間を要し、ま
た誤差の推定値が不正確であるといった問題があった。
また従来は、エンコーダ内挿誤差補正の方式として、特
開平11−316137号公報に記載されたものがある
が、フーリエ変換が必要で、信号処理が複雑であり、ま
た処理に時間を要するといった問題がある。このため、
従来より、内挿誤差の見積りが、容易に及び正確に行え
る技術の開発が強く望まれていたものの、従来は、内挿
誤差の見積りに関しては適切なモデリング技術が存在し
なかった。
【0006】また前述のように内挿誤差の見積りの適切
なモデリング技術が存在しなかったため、内挿誤差の補
正も容易に及び正確に行える適切な技術も存在しなかっ
た。本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたもので
あり、その目的はエンコーダの内挿誤差の見積りが容易
に及び正確に行える内挿誤差見積方法及びその装置、並
びにそれを用いた内挿誤差補正装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかる内挿見積方法は、エンコーダから出力
されるA相及びB相正弦波を内挿手段により内挿した時
の内挿誤差を見積る内挿誤差見積方法において、前記エ
ンコーダから内挿手段に入力されるA相及びB相正弦波
はオフセットの誤差を含み、該誤差を含む正弦波が下記
数式13で表せるとした時、オフセット検出工程と、演
算工程と、を備えることを特徴とする。
【0008】ここで、前記オフセット検出工程は、前記
エンコーダから内挿手段に入力されるA相及びB相正弦
波の各オフセットを求める。また前記演算工程は、前記
オフセット検出工程で求められたA相及びB相正弦波の
各オフセットを下記数式14に代入し、該オフセットに
よる内挿誤差Eを求める。
【0009】
【数13】 A相正弦波=As1sin(2πx/λ)+Vs B相正弦波=Ac1cos(2πx/λ)+Vc …(13)
【数14】 内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As1)cosu+(Vc/Ac1)sinu} …(14) ここで、λ:前記正弦波の周期 u:2πx/λ x:前記エンコーダの位置 As1,Ac1:前記A相及びB相正弦波の各振幅 Vs,Vc:前記オフセット検出工程で求められたA相及
びB相正弦波の各オフセット
【0010】ここにいう内挿とは、例えば光電式、電磁
誘導式、レーザ干渉、その他の装置から二相以上の正弦
波状信号を出力し、演算によって二相正弦波状信号を
得、さらにそれらの比を逆正接して、最小分解能を向上
させることをいう。また、ここにいうオフセットとは、
一般的な前記正弦波の振幅の中心値の、基準値からのズ
レをいう。
【0011】なお、本発明においては、前記エンコーダ
から内挿手段に入力されるA相及びB相正弦波はオフセ
ット及び振幅比の誤差を含み、該誤差を含む正弦波が下
記数式15で表せるとした時、前記エンコーダから内挿
手段に入力されるA相及びB相正弦波の振幅比を求める
振幅比検出工程を備える。そして、前記演算工程は、前
記オフセット検出工程で求められたA相及びB相正弦波
の各オフセット、及び前記振幅比検出工程で求められた
振幅比を下記数式16に代入し、該オフセット及び振幅
比による内挿誤差Eを求めることが好適である。
【0012】
【数15】 A相正弦波=As1sin(2πx/λ)+Vs B相正弦波=Ac1cos(2πx/λ)+Vc …(15)
【数16】 内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As1)cosu+(Vc/Ac1)sinu +(Ac1/As1−1)sinucosu} …(16) ここで、λ:前記正弦波の周期 u:2πx/λ x:前記エンコーダの位置 As1,Ac1:前記A相及びB相正弦波の各振幅 Vs,Vc:前記オフセット検出工程で求められたA相及
びB相正弦波の各オフセット Ac1/As1:前記振幅比検出工程で求められた振幅比
【0013】また本発明においては、前記エンコーダか
ら内挿手段に入力されるA相及びB相正弦波はオフセッ
ト及び位相差の誤差を含み、該誤差を含む正弦波が下記
数式17で表せるとした時、前記エンコーダから内挿手
段に入力されるA相及びB相正弦波の位相差を求める位
相差検出工程を備える。そして、前記演算工程は、前記
オフセット検出工程で求められたA相及びB相正弦波の
各オフセット、及び前記位相差検出工程で求められた位
相差を下記数式18に代入し、該オフセット及び位相差
による内挿誤差Eを求めることが好適である。
【0014】
【数17】 A相正弦波=Assin(2πx/λ)+Vs B相正弦波=Accos(2πx/λ+ε)+Vc …(17)
【数18】 内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As)cosu+(Vc/Ac)sinu −εsinu} …(18) ここで、λ:前記正弦波の周期 u:2πx/λ x:前記エンコーダの位置 As1,Ac1:前記A相及びB相正弦波の各振幅 Vs,Vc:前記オフセット検出工程で求められたA相及
びB相正弦波の各オフセット ε:前記位相差検出工程で求められた位相差
【0015】また前記目的を達成するために本発明にか
かる内挿誤差見積装置は、エンコーダから出力されるA
相及びB相正弦波を内挿手段により内挿した時の内挿誤
差を見積る内挿誤差見積装置において、前記エンコーダ
から内挿手段に入力されるA相及びB相正弦波はオフセ
ットの誤差を含み、該誤差を含む正弦波が下記数式19
で表せるとした時、オフセット検出手段と、演算手段
と、を備えることを特徴とする。
【0016】ここで、前記オフセット検出手段は、前記
エンコーダから内挿手段に入力されるA相及びB相正弦
波の各オフセットを求める。また前記演算手段は、前記
オフセット検出手段で求められたA相及びB相正弦波の
各オフセットを下記数式20に代入し、該オフセットに
よる内挿誤差Eを求める。
【0017】
【数19】 A相正弦波=As1sin(2πx/λ)+Vs B相正弦波=Ac1cos(2πx/λ)+Vc …(19)
【数20】 内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As1)cosu+(Vc/Ac1)sinu} …(20) ここで、λ:前記正弦波の周期 u:2πx/λ x:前記エンコーダの位置 As1,Ac1:前記A相及びB相正弦波の各振幅 Vs,Vc:前記オフセット検出手段で求められたA相及
びB相正弦波の各オフセット
【0018】なお、本発明においては、前記エンコーダ
から内挿手段に入力されるA相及びB相正弦波はオフセ
ット及び振幅比の誤差を含み、該誤差を含む正弦波が下
記数式21で表せるとした時、前記エンコーダから内挿
手段に入力されるA相及びB相正弦波の振幅比を求める
振幅比検出手段を備える。そして、前記演算手段は、前
記オフセット検出手段で求められたA相及びB相正弦波
の各オフセット、及び前記振幅比検出手段で求められた
振幅比を下記数式22に代入し、該オフセット及び振幅
比による内挿誤差Eを求めることが好適である。
【0019】
【数21】 A相正弦波=As1sin(2πx/λ)+Vs B相正弦波=Ac1cos(2πx/λ)+Vc …(21)
【数22】 内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As1)cosu+(Vc/Ac1)sinu +(Ac1/As1−1)sinucosu} …(22) ここで、λ:前記正弦波の周期 u:2πx/λ x:前記エンコーダの位置 As1,Ac1:前記A相及びB相正弦波の各振幅 Vs,Vc:前記オフセット検出手段で求められたA相及
びB相正弦波の各オフセット Ac1/As1:前記振幅比検出手段で求められた振幅比
【0020】また本発明においては、前記エンコーダか
ら内挿手段に入力されるA相及びB相正弦波はオフセッ
ト及び位相差の誤差を含み、該誤差を含む正弦波が下記
数式23で表せるとした時、前記エンコーダから内挿手
段に入力されるA相及びB相正弦波の位相差を求める位
相差検出手段を備える。そして、前記演算手段は、前記
オフセット検出手段で求められたA相及びB相正弦波の
各オフセット、及び前記位相差検出手段で求められた位
相差を下記数式24に代入し、該オフセット及び位相差
による内挿誤差Eを求めることが好適である。
【0021】
【数23】 A相正弦波=Assin(2πx/λ)+Vs B相正弦波=Accos(2πx/λ+ε)+Vc …(23)
【数24】 内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As)cosu+(Vc/Ac)sinu −εsinu} …(24) ここで、λ:前記正弦波の周期 u:2πx/λ x:前記エンコーダの位置 As1,Ac1:前記A相及びB相正弦波の各振幅 Vs,Vc:前記オフセット検出手段で求められたA相及
びB相正弦波の各オフセット ε:前記位相差検出手段で求められた位相差
【0022】また前記目的を達成するために本発明にか
かる内挿誤差補正装置は、補正データ生成手段と、調節
手段と、備えることを特徴とする。ここで、前記補正デ
ータ生成手段は、内挿誤差見積装置で求められた内挿誤
差Eを基に、前記エンコーダの各位置の補正データを生
成する。また、前記調節手段は、前記内挿手段の出力
を、前記補正データ生成手段で生成された補正データで
補正する。
【0023】なお、本発明において、前記補正データ生
成手段は、前記エンコーダの各位置の補正データを順次
生成し、前記調節手段は、前記生成手段から順次出力さ
れる補正データで、前記内挿手段から順次出力される内
挿後のデータを補正することが好適である。
【0024】また、本発明においては、前記補正データ
生成手段からの補正データをルックアップテーブルに記
憶するルックアップテーブルメモリを備え、前記調節手
段は、前記ルックアップテーブルメモリに記憶されてい
る補正データで、内挿手段から順次出力される内挿後の
データを補正することが好適である。
【0025】また、本発明においては、前記ルックアッ
プテーブルの新規作成ないし更新を、リアルタイムに行
うことが好適である。ここにいうリアルタイムに行うと
は、例えばエンコーダの使用時の毎回行うこと等をい
う。
【0026】また、本発明においては、前記ルックアッ
プテーブルの新規作成ないし更新を、事前に行うことも
好適である。ここにいう事前に行うとは、エンコーダの
使用時の毎回ではなく、例えば工場出荷時、出荷後のメ
ンテナンス時等の特定の時期に行うこと等をいう。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明者がエンコーダの内挿誤差
のモデリングについて鋭意検討を重ねた結果、エンコー
ダから内挿手段に入力されるA相及びB相正弦波が、例
えばオフセット、振幅比及び位相差の誤差を含み、該誤
差を含む正弦波が下記数式25で表せるとした時、オフ
セット、振幅比及び位相差によるエンコーダの内挿誤差
が、下記数式26よりなる近似式でモデル化することが
できる。これによりオフセット等の単独パラメータによ
る内挿誤差、及び各パラメータの相互作用による内挿誤
差の見積りが、容易に及び正確に行えることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0028】
【数25】 A相正弦波=Assin(2πx/λ)+Vs B相正弦波=Accos(2πx/λ+ε)+Vc …(25)
【数26】 内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As)cosu+(Vc/Ac)sinu +(Ac/As−1)sinucosu−εsinu} …(26 ) ここで、λ:前記正弦波の周期 u:2πx/λ x:前記エンコーダの位置 As1,Ac1:前記A相及びB相正弦波の各振幅 Vs,Vc:求められたA相及びB相正弦波の各オフセッ
ト Ac/As:求められたA相及びB相正弦波の振幅比 ε:求められたA相及びB相正弦波の位相差 それをまとめると、下記表1のようになる。
【0029】
【表1】
【0030】前記表1より明らかなように、入力信号誤
差のパラメータによって内挿誤差周期が異なる。同じ内
挿誤差周期のものは、ベクトル和(関数が直交している
sinuとcosuとは自乗和の平方根)をとり、その後、異
なる内挿誤差周期間で、単純和をとり、内挿誤差の全体
の量とする。本実施形態にかかる内挿誤差の見積方法に
より、誤差の全体の大きさがわかると共に、個々の入力
信号誤差の寄与率も求まる。入力信号と内挿誤差の関係
を、下記表2に示す。
【0031】
【表2】 入力誤差のパラメータ 内挿誤差の大きさ 正弦波DCオフセットによる内挿誤差 Evs=±(Vs/As)(λ/2π) 余弦波DCオフセットによる内挿誤差 Evc=±(Vc/Ac)(λ/2π) 振幅比による内挿誤差 Edr=±((As/Ac)-1)(λ/4π) 位相差による内挿誤差 Eε=±ε(λ/4π) そして、より正確な見積りは、前記数式26で行える
が、下記数式27では、内挿誤差の全体と入力信号のパ
ラメータ毎の大きさを見積ることができる。
【0032】
【数27】 全体の内挿誤差≦±{√(Evs2+Evc2)+√(Edr2+Eε2)} …(27) また、パラメータの寄与率が小さいとすれば、そのパラ
メータは省略してもよい。以下、図面に基づいて本発明
の好適な一実施形態についてパラメータ毎に詳細に説明
する。
【0033】第一実施形態 図1には本発明の第一実施形態にかかる内挿誤差見積装
置を採用した、エンコーダの出力信号処理装置の概略構
成が示されている。なお、本実施形態では、パラメータ
としてDCオフセットを想定し、検出されたDCオフセ
ットを基に内挿誤差を見積る例について説明する。同図
に示す出力信号処理装置は、エンコーダ10と、内挿回
路(内挿手段)12と、本実施形態において特徴的な内
挿誤差見積装置14を備える。ここで、前記エンコーダ
10は、該エンコーダ10の位置の検出を行う正弦波
(A相正弦波)SA1、及び余弦波(B相正弦波)SB
1を出力する。
【0034】また前記内挿回路12は、例えばアナログ
/デジタル変換器(図示省略)と、ルックアップテーブ
ルメモリ(図示省略)等を含み、例えばエンコーダ10
から出力される正弦波SA1及び余弦波SB1を所定の
周波数でサンプリングし、アナログ/デジタル変換器
(ADC)によりデジタルデータに変換する。ルックア
ップテーブルメモリは、このデジタルデータに基づいて
各サンプリング点の位相角データを求めるルックアップ
テーブル(LUT)を記憶しており、エンコーダ10か
ら出力される正弦波SA1及び余弦波SB1を内挿処理
し、高分解能の位相角データを得る。
【0035】本実施形態において特徴的なことは、内挿
誤差見積装置14を備えたことであり、エンコーダ10
から内挿回路12に入力される正弦波SA1及び余弦波
SB1が、例えばDCオフセットの誤差を含み、該誤差
を含む正弦波SA1及び余弦波SB1が、下記数式28
で表せるとした時、該内挿誤差見積装置14により、オ
フセットによる内挿誤差を見積る。本実施形態におい
て、内挿誤差見積装置14は、オフセット検出手段16
と、演算手段18を備える。
【0036】そして、エンコーダ10から内挿回路12
に正弦波SA1及び余弦波SB1を送る各信号線11
a,11bに、内挿誤差見積装置14の入力側が信号線
13a,13bを介して接続されている。内挿誤差見積
装置14の出力側は信号線15により内挿誤差補正装置
20に接続されている。このため、前記オフセット検出
手段16は、エンコーダ10から内挿回路12に入力さ
れる正弦波SA1及び余弦波SB1の最大値及び最小値
を検出し、その平均を、それぞれ、前記正弦波SA1及
び余弦波SB1の振幅の中心値の、基準値からの各ズ
レ、つまり正弦波DCオフセット及び余弦波DCオフセ
ットとして求める。
【0037】また本実施形態において、エンコーダ10
から内挿回路12に入力される正弦波SA1及び余弦波
SB1の最大値及び最小値の差を、それぞれ正弦波SA
1及び余弦波SB1の2倍の振幅(2As1,2Ac1)と
している。このため、内挿誤差見積装置14は、前記正
弦波SA1及び余弦波SB1の最大値及び最小値の差よ
り、前記正弦波SA1及び余弦波SB1の各振幅(A
s1,Ac1)を求める。前記演算手段18は、前記オフセ
ット検出手段16で求められた正弦波SA1及び余弦波
SB1の各オフセット値を下記数式29に代入し、オフ
セットによる内挿誤差Eを求める。
【0038】
【数28】 正弦波SA1=As1sin(2πx/λ)+Vs 余弦波SB1=Ac1cos(2πx/λ)+Vc …(28)
【数29】 内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As1)cosu+(Vc/Ac1)sinu} …(29) ここで、λ:前記正弦波SA1及び余弦波SB1の周期 u:2πx/λ x:前記エンコーダ10の位置 As1,Ac1:前記正弦波SA1及び余弦波SB1の各振
幅 Vs,Vc:前記オフセット検出手段16で求められた正
弦波SA1及び余弦波SB1の各オフセット
【0039】なお、本実施形態において、内挿誤差見積
装置14で求めれられた内挿誤差Eの演算結果S2は、
内挿誤差補正装置20に送られる。内挿誤差補正装置2
0では、内挿回路12の出力SA3,SB3を、内挿誤
差見積装置14で求めれられた内挿誤差Eで調節し、こ
れを調節済みデータSA4,SB4として出力する。本
実施形態にかかる内挿誤差見積装置14を採用した、エ
ンコーダ10の出力信号処理装置は、概略以上のように
構成され、以下にその作用について図2を参照しつつ説
明する。
【0040】まずエンコーダから出力される正弦波SA
1及び余弦波SB1は、内挿回路及び内挿誤差見積装置
に入力される。内挿誤差見積装置では、まず検出工程を
行う。すなわち、検出工程は、まず正弦波SA1及び余
弦波SB1の最大値及び最小値の検出を、例えば下記の
何れかに記載の方法で行う。 (1)サンプリングした点と現在格納している最大値を
比較し、もし格納されている最大値がサンプリングした
点より小さければ、格納されている最大値をサンプリン
グした点に置換える。 (2)特開平10−311741号公報に記載された、
正弦波のゼロクロスで余弦波をサンプリングし、余弦波
のゼロクロスで正弦波をサンプリングし、最大値及び最
小値を漸近していく。
【0041】前述のようにして正弦波SA1及び余弦波
SB1の最大値及び最小値が求まると、オフセット検出
工程(s10)を行う。すなわち、オフセット検出工程
では、オフセット検出手段が、正弦波SA1及び余弦波
SB1の最大値及び最小値の平均より、正弦波DCオフ
セット及び余弦波DCオフセットを求める。
【0042】また本実施形態では、前記正弦波SA1及
び余弦波SB1の最大値及び最小値の差を、それぞれ正
弦波SA1及び余弦波SB1の2倍の振幅(2As
2Ac )としている。このため、前記正弦波SA1及
び余弦波SB1の最大値及び最小値の差より、前記正弦
波SA1及び余弦波SB1の各振幅(As,Ac)を
求める。そして、前記オフセットの検出後、内挿誤差E
の演算工程(s12)を行う。
【0043】ここで、従来は、エンコーダの内挿誤差の
モデリングに関しては適切な技術が存在せず、前記従来
のシミュレーションを用いたのでは、時間を要し、また
誤差の推定値が不正確であるといった問題があった。そ
こで、本実施形態において特徴的なことは、オフセット
による内挿誤差をモデル化したことである。
【0044】すなわち、本実施形態では、エンコーダか
ら内挿回路に入力される正弦波SA1及び余弦波SB1
が、例えばオフセットの誤差を含み、該誤差を含む正弦
波SA1及び余弦波SB1が前記数式28で表せるとす
る。このとき、本実施形態では、演算工程では、演算手
段が、前記オフセット検出手段で求められた正弦波DC
オフセット値及び余弦波DCオフセット値を、本実施形
態において特徴的な、オフセットによる内挿誤差の近似
式、つまり前記数式29に代入し、内挿誤差を求める。
【0045】このように本実施形態では、DCオフセッ
トによる内挿誤差のモデル化に成功したので、DCオフ
セットを検出し、これを本実施形態において特徴的な内
挿誤差Eの近似式に代入、つまり前記数式29に代入す
ることにより、内挿誤差Eを正確に及び容易に求めるこ
とができる。そして、本実施形態では、このようにして
推定された内挿誤差Eの演算結果S2を、後述する内挿
誤差補正装置20等により内挿回路12の出力SA3,
SB3から減算する等の調節を行うことにより、エンコ
ーダ10の内挿誤差が補正されることとなる。
【0046】以上のように本実施形態にかかる内挿誤差
見積装置14を採用した、エンコーダ10の出力信号処
理装置によれば、オフセットによるエンコーダ10の内
挿誤差を、前記数式29でモデル化することに成功し
た。この結果、本実施形態では、オフセットによる内挿
誤差の見積りが、容易に及び正確に行える。
【0047】なお、本実施形態では、内挿回路12とし
て、ADCと、LUTを用いた例について説明したが、
そのほか、ADCと、ATAN演算DSP等の任意のものを
用いることもできる。また、本実施形態において、前記
数式29には、三角関数sinおよびcosが含まれるが、こ
の演算には、これらをテーラ展開した多項式による方法
がある。この多項式は積和演算の形式となるため、その
演算の高速化が図られたデジタル信号プロセッサ(DS
P)を利用するのが好ましい。
【0048】第二実施形態 図3には本発明の第二実施形態にかかる内挿誤差見積装
置を採用した、エンコーダの出力信号処理装置の概略構
成が示されている。なお、本実施形態では、パラメータ
としてオフセット及び振幅比を想定し、検出されたオフ
セット及び振幅比を基に、内挿誤差を見積る例について
説明する。また本実施形態では、前記第一実施形態と対
応する部分には符号100を加えて示す。同図に示す出
力信号処理装置は、エンコーダ110と、内挿回路(内
挿手段)112と、本実施形態において特徴的な内挿誤
差見積装置114を備える。
【0049】ここで、前記エンコーダ110は、該エン
コーダ110の位置の検出を行う正弦波(A相正弦波)
SA1、及び余弦波(B相正弦波)SB1を出力する。
また前記内挿回路112は、例えばアナログ/デジタル
変換器(図示省略)と、ルックアップテーブルメモリ
(図示省略)等を含み、例えばエンコーダ110から出
力される正弦波SA1及び余弦波SB1を所定の周波数
でサンプリングし、アナログ/デジタル変換器(AD
C)によりデジタルデータに変換する。ルックアップテ
ーブルメモリは、このデジタルデータに基づいて各サン
プリング点の位相角データを求めるルックアップテーブ
ル(LUT)を記憶しており、エンコーダ110から出
力される正弦波SA1及び余弦波SB1を内挿処理し、
高分解能の位相角データを得る。
【0050】本実施形態において特徴的なことは、内挿
誤差見積装置114を備えたことであり、エンコーダ1
10から内挿回路112に入力される正弦波SA1及び
余弦波SB1が、例えばオフセット及び振幅比の誤差を
含み、該誤差を含む正弦波SA1及び余弦波SB1が、
下記数式30で表せるとした時、該内挿誤差見積装置1
14により、オフセット及び振幅比による内挿誤差を見
積る。本実施形態において、内挿誤差見積装置114
は、オフセット検出手段116と、振幅比検出手段12
2と、演算手段118を備える。
【0051】そして、エンコーダ110から内挿回路1
12に正弦波SA1及び余弦波SB1を送る各信号線1
11a,111bに、内挿誤差見積装置114の入力側
が信号線113a,113bを介して接続されている。
内挿誤差見積装置114の出力側は信号線115により
内挿誤差補正装置120に接続されている。このため、
前記オフセット検出手段116は、エンコーダ110か
ら内挿回路112に入力される正弦波SA1及び余弦波
SB1の最大値及び最小値を検出し、その平均を、それ
ぞれ正弦波DCオフセット及び余弦波DCオフセットと
して求める。
【0052】また振幅比検出手段122は、前記正弦波
SA1及び余弦波SB1の最大値及び最小値の差を、そ
れぞれ正弦波SA1及び余弦波SB1の2倍の振幅(2
As ,2Ac)としている。このため、前記正弦波S
A1及び余弦波SB1の最大値及び最小値の差より、前
記正弦波SA1及び余弦波SB1の各振幅(As,Ac
)を求め、正弦波SA1及び余弦波SB1の振幅比
(As,Ac)を求める。前記演算手段118は、前
記オフセット検出手段116で求められた正弦波DCオ
フセット値及び余弦波DCオフセット値、並びに前記振
幅比検出手段122で求められた振幅比を下記数式31
に代入し、オフセット及び振幅比による内挿誤差Eを求
める。
【0053】
【数30】 正弦波SA1=As1sin(2πx/λ)+Vs 余弦波SB1=Ac1cos(2πx/λ)+Vc …(30)
【数31】 内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As1)cosu+(Vc/Ac1)sinu +(Ac1/As1−1)sinucosu} …(31) ここで、λ:前記正弦波SA1及び余弦波SB1の周期 u:2πx/λ x:前記エンコーダ110の位置 As1,Ac1:前記正弦波SA1及び余弦波SB1の各振
幅 Vs,Vc:前記オフセット検出手段116で求められた
正弦波SA1及び余弦波SB1の各オフセット Ac1/As1:前記振幅比検出手段122で求められた振
幅比
【0054】なお、本実施形態において、内挿誤差見積
装置114で求めれられた内挿誤差Eの演算結果S2
は、内挿誤差補正装置120に送られる。内挿誤差補正
装置120では、内挿回路112の出力SA3,SB3
を、内挿誤差見積装置114で求めれられた内挿誤差E
で調節し、これを調節済みデータSA4,SB4として
出力する。本実施形態にかかる内挿誤差見積装置114
を採用した、エンコーダ110の出力信号処理装置は、
概略以上のように構成され、以下にその作用について図
4を参照しつつ説明する。
【0055】まずエンコーダから出力される正弦波SA
1及び余弦波SB1は、内挿回路及び内挿誤差見積装置
に入力される。内挿誤差見積装置では、まず検出工程を
行う。すなわち、検出工程は、まず正弦波SA1及び余
弦波SB1の最大値及び最小値の検出を、例えば下記の
何れかに記載の方法で行う。
【0056】(1)サンプリングした点と現在格納して
いる最大値を比較し、もし格納されている最大値がサン
プリングした点より小さければ、格納されている最大値
をサンプリングした点に置換える。 (2)特開平10−311741号公報に記載された、
正弦波のゼロクロスで余弦波をサンプリングし、余弦波
のゼロクロスで正弦波をサンプリングし、最大値及び最
小値を漸近していく。
【0057】前述のようにして正弦波SA1及び余弦波
SB1の最大値及び最小値が求まると、オフセット検出
工程、振幅比検出工程(s110)を行う。すなわち、
オフセット検出工程では、オフセット検出手段が、正弦
波SA1及び余弦波SB1の最大値及び最小値の平均よ
り、正弦波DCオフセット及び余弦波DCオフセットを
求める。
【0058】また振幅比検出工程では、前記正弦波SA
1及び余弦波SB1の最大値及び最小値の差を、それぞ
れ正弦波SA1及び余弦波SB1の2倍の振幅(2As
,2Ac)としている。このため、前記正弦波SA
1及び余弦波SB1の最大値及び最小値の差より、前記
正弦波SA1及び余弦波SB1の各振幅(As,A
c )を求め、正弦波SA1及び余弦波SB1の振幅比
(As,Ac)を求める。そして、前記オフセット及
び振幅比の検出後、内挿誤差Eの演算工程(s112)
を行う。
【0059】ここで、エンコーダから出力され、内挿回
路に入力される二相正弦波の誤差のパラメータは、前述
のように複数あり、これらの相互作用が明確でなかっ
た。このため、各パラメータを複数の水準で計算を行
い、誤差を求める。その中から最大の誤差を求めるとい
ったように、試行錯誤によって最大の誤差を推定する方
法をとっていた。このような方法であると、シミュレー
ションの時間を要し、また誤差の推定値が不正確である
といった問題があった。
【0060】そこで、本実施形態において特的的なこと
は、オフセット及び振幅比の相互作用による内挿誤差を
モデル化したことである。すなわち、本実施形態では、
エンコーダから内挿回路に入力される正弦波SA1及び
余弦波SB1が、例えばオフセット及び振幅比の誤差を
含み、該誤差を含む正弦波SA1及び余弦波SB1が前
記数式30で表せるとする。このとき、本実施形態で
は、演算工程では、演算手段が、前記オフセット検出手
段で求められた正弦波DCオフセット値、余弦波DCオ
フセット値、及び振幅比を、本実施形態において特徴的
な、オフセット及び振幅比による内挿誤差の近似式、つ
まり前記数式31に代入し、DCオフセット及び振幅比
の相互作用による内挿誤差を求める。
【0061】このように本実施形態では、DCオフセッ
ト及び振幅比の相互作用による内挿誤差のモデル化に成
功したので、DCオフセット及び振幅比を検出し、これ
を本実施形態において特徴的な内挿誤差Eの近似式に代
入、つまり前記数式31に代入することにより、DCオ
フセット及び振幅比の相互作用による内挿誤差Eを正確
に及び容易に求めることができる。そして、本実施形態
では、このようにして推定された内挿誤差Eの演算結果
S2を、後述する内挿誤差補正装置120等により内挿
回路112の出力SA3,SB3から減算する等の調節
を行うことにより、エンコーダ110の内挿誤差が補正
されることとなる。
【0062】以上のように本実施形態にかかる内挿誤差
見積装置114を採用した、エンコーダ110の出力信
号処理装置によれば、オフセット及び振幅比の相互作用
によるエンコーダ110の内挿誤差を、前記数式31で
モデル化することに成功した。この結果、本実施形態で
は、オフセット及び振幅比の相互作用による内挿誤差の
見積りが、容易に及び正確に行える。
【0063】なお、本実施形態では、内挿回路112と
して、ADCと、LUTを用いた例について説明した
が、そのほか、ADCと、ATAN演算DSP等の任意のも
のを用いることもできる。また、本実施形態において、
前記数式31には、三角関数sinおよびcosが含まれる
が、この演算には、これらをテーラ展開した多項式によ
る方法がある。この多項式は積和演算の形式となるた
め、その演算の高速化が図られたデジタル信号プロセッ
サ(DSP)を利用するのが好ましい。前記数式31に
おいて、 a=−λ/2π・Vs/As b=+λ/2π・Vs/As c=+λ/4π・{(Ac/As)−1} とおき、n=12次までテーラ展開すると、下記数式3
2を得る。
【0064】
【数32】 内挿誤差E = a + (b+2c)u + (-a/2)u2 + (-b/6-4c/3)u3 + (a/24)u4 + (b/12 0 + 4c/15)u5 + (-a/720)u6 + (-b/5040 - 8c/315)u7 + (a/40320)u8 + (b/3628 80 + 4c/2835) u9 + (-a/3628800)u10 + (-b/39916800 - 8c/155925)u11 + (a/4 79001600)u12 …(32)
【0065】第三実施形態 図5には本発明の第三実施形態にかかる内挿誤差見積装
置を採用したエンコーダの概略構成が示されている。本
実施形態では、パラメータとしてオフセット及び位相差
を想定し、検出されたオフセット及び位相差を基に、内
挿誤差を見積る例について説明する。また、本実施形態
では、前記第一実施形態と対応する部分には符号200
を加えて示す。
【0066】同図に示す出力信号処理装置は、エンコー
ダ210と、内挿回路(内挿手段)212と、本実施形
態において特徴的な内挿誤差見積装置214を備える。
ここで、前記エンコーダ210は、該エンコーダ210
の位置の検出を行う正弦波(A相正弦波)SA1、及び
余弦波(B相正弦波)SB1を出力する。また前記内挿
回路212は、例えばアナログ/デジタル変換器(図示
省略)と、ルックアップテーブルメモリ(図示省略)等
を含み、例えばエンコーダ210から出力される正弦波
SA1及び余弦波SB1を所定の周波数でサンプリング
し、アナログ/デジタル変換器(ADC)によりデジタ
ルデータに変換する。ルックアップテーブルメモリは、
このデジタルデータに基づいて各サンプリング点の位相
角データを求めるルックアップテーブル(LUT)を記
憶しており、エンコーダ10から出力される正弦波SA
1及び余弦波SB1を内挿処理し、高分解能の位相角デ
ータを得る。
【0067】本実施形態において特徴的なことは、内挿
誤差見積装置214を備えたことであり、エンコーダ2
10から内挿回路212に入力される正弦波SA1及び
余弦波SB1が、例えばオフセット及び位相差の誤差を
含み、該誤差を含む正弦波SA1及び余弦波SB1が、
下記数式33で表せるとした時、該内挿誤差見積装置2
14により、オフセット及び位相差の相互作用による内
挿誤差を見積る。本実施形態において、内挿誤差見積装
置214は、オフセット検出手段216と、位相差検出
手段224と、演算手段218を備える。そして、エン
コーダ210から内挿回路212に正弦波SA1及び余
弦波SB1を送る各信号線211a,211bに、内挿
誤差見積装置214の入力側が信号線213a,213
bを介して接続されている。内挿誤差見積装置214の
出力側は信号線215により内挿誤差補正装置220に
接続されている。
【0068】このため、前記オフセット検出手段216
は、エンコーダ210から内挿回路212に入力される
正弦波SA1及び余弦波SB1の最大値及び最小値を検
出し、その平均を、それぞれ正弦波DCオフセット及び
余弦波DCオフセットとして求める。
【0069】また本実施形態では、エンコーダ210か
ら内挿回路212に入力される前記正弦波SA1及び余
弦波SB1の最大値及び最小値の差を、それぞれ正弦波
SA1及び余弦波SB1の2倍の振幅(2As,2Ac
)としている。このため、前記正弦波SA1及び余弦
波SB1の最大値及び最小値の差より、前記正弦波SA
1及び余弦波SB1の各振幅(As,Ac)を求め
る。前記位相差検出手段224は、正弦波SA1及び余
弦波SB1の座標軸を例えば45度回転させて、長軸の
長さb、短軸の長さaの比(k=b/a)より位相差
(ε=sin−1((1−k)/(1+k))を求め
る。前記演算手段218は、前記オフセット検出手段2
16で求められた正弦波SA1及び余弦波SB1の各オ
フセット値を下記数式34に代入し、オフセットによる
内挿誤差Eを求める。
【0070】
【数33】 正弦波SA1=Assin(2πx/λ)+Vs 余弦波SB1=Accos(2πx/λ+ε)+Vc …(33)
【数34】 内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As)cosu+(Vc/Ac)sinu −εsinu} …(34) ここで、λ:前記正弦波SA1及び余弦波SB1の周期 u:2πx/λ x:前記エンコーダ210の位置 As1,Ac1:前記正弦波SA1及び余弦波SB1の各振
幅 Vs,Vc:前記オフセット検出手段216で求められた
正弦波SA1及び余弦波SB1の各オフセット ε:前記位相差検出手段224で求められた位相差
【0071】なお、本実施形態において、内挿誤差見積
装置214で求めれられた内挿誤差Eの演算結果S2
は、内挿誤差補正装置220に送られる。内挿誤差補正
装置220では、内挿回路212の出力SA3,SB3
を、内挿誤差見積装置214で求めれられた内挿誤差E
で調節し、これを調節済みデータSA4,SB4として
出力する。本実施形態にかかる内挿誤差見積装置214
を採用した、エンコーダ210の出力信号処理装置は、
概略以上のように構成され、以下にその作用について図
6を参照しつつ説明する。
【0072】まずエンコーダから出力される正弦波SA
1及び余弦波SB1は、内挿回路及び内挿誤差見積装置
に入力される。内挿誤差見積装置では、まず検出工程を
行う。すなわち、検出工程は、まず正弦波SA1及び余
弦波SB1の最大値及び最小値の検出を、例えば下記の
何れかに記載の方法で行う。
【0073】(1)サンプリングした点と現在格納して
いる最大値を比較し、もし格納されている最大値がサン
プリングした点より小さければ、格納されている最大値
をサンプリングした点に置換える。 (2)特開平10−311741号公報に記載された、
正弦波のゼロクロスで余弦波をサンプリングし、余弦波
のゼロクロスで正弦波をサンプリングし、最大値及び最
小値を漸近していく。 前述のようにして正弦波SA1及び余弦波SB1の最大
値及び最小値が求まると、オフセット検出工程、位相差
検出工程(s210)を行う。
【0074】すなわち、オフセット検出工程では、オフ
セット検出手段が、正弦波SA1及び余弦波SB1の最
大値及び最小値の平均より、正弦波DCオフセット及び
余弦波DCオフセットを求める。また本実施形態では、
前記正弦波SA1及び余弦波SB1の最大値及び最小値
の差を、それぞれ正弦波SA1及び余弦波SB1の2倍
の振幅(2As,2Ac )としている。このため、前
記正弦波SA1及び余弦波SB1の最大値及び最小値の
差より、前記正弦波SA1及び余弦波SB1の各振幅
(As,Ac)を求める。
【0075】また、位相差検出工程を行う。前記位相差
検出工程は、正弦波SA1及び余弦波SB1の座標軸を
例えば45度回転させて、長軸の長さb、短軸の長さa
の比(k=b/a)より位相差(ε=sin−1((1−
)/(1+k))を求める。そして、前記オフセ
ット及び位相差の検出後、内挿誤差Eの演算工程(s2
12)を行う。
【0076】ここで、エンコーダから出力され、内挿回
路に入力される二相正弦波の誤差のパラメータは、前述
のように複数あり、これらの相互作用が明確でなかっ
た。このため、各パラメータを複数の水準で計算を行
い、誤差を求める。その中から最大の誤差を求めるとい
ったように、試行錯誤によって最大の誤差を推定する方
法をとっていた。このような方法であると、シミュレー
ションの時間を要し、また誤差の推定値が不正確である
といった問題があった。
【0077】そこで、本実施形態において特徴的なこと
は、オフセット及び位相差の相互作用による内挿誤差を
モデル化したことである。すなわち、本実施形態では、
エンコーダから内挿回路に入力される正弦波SA1及び
余弦波SB1が、例えばオフセット及び位相差の誤差を
含み、該誤差を含む正弦波SA1及び余弦波SB1が前
記数式33で表せるとする。
【0078】このとき、本実施形態では、演算工程で
は、演算手段が、前記オフセット検出手段で求められた
正弦波DCオフセット値及び余弦波DCオフセット値、
並びに前記位相差検出手段で求められた位相差を、本実
施形態において特徴的な、オフセット及び位相差による
内挿誤差の近似式、つまり前記数式34に代入し、内挿
誤差を求める。
【0079】このように本実施形態では、DCオフセッ
ト及び位相差の相互作用による内挿誤差のモデル化に成
功したので、DCオフセット値及び位相差を検出し、こ
れを本実施形態において特徴的な内挿誤差Eの近似式に
代入、つまり前記数式34に代入することにより、内挿
誤差Eを正確に及び容易に求めることができる。そし
て、本実施形態では、このようにして推定された内挿誤
差Eの演算結果S2を、後述する内挿誤差補正装置22
0等により内挿回路212の出力SA3,SB3から減
算する等の調節を行うことにより、エンコーダ210の
内挿誤差が補正されることとなる。
【0080】以上のように本実施形態にかかる内挿誤差
見積装置214を採用した、エンコーダ210の出力信
号処理装置によれば、オフセット及び位相差によるエン
コーダ210の内挿誤差を、前記数式34でモデル化す
ることに成功した。この結果、本実施形態では、オフセ
ット及び位相差による内挿誤差の見積りが、容易に及び
正確に行える。
【0081】なお、本実施形態では、内挿回路212と
して、ADCと、LUTを用いた例について説明した
が、そのほか、ADCと、ATAN演算DSP等の任意のも
のを用いることもできる。また、本実施形態において、
前記数式34には、三角関数sinおよびcosが含まれる
が、この演算には、これらをテーラ展開した多項式によ
る方法がある。この多項式は積和演算の形式となるた
め、その演算の高速化が図られたデジタル信号プロセッ
サ(DSP)を利用するのが好ましい。
【0082】第四実施形態 図7には本発明の第四実施形態にかかる内挿誤差見積装
置を採用した、エンコーダの概略構成が示されている。
なお、本実施形態では、パラメータとしてオフセット、
振幅比及び位相差を想定し、検出されたオフセット、振
幅比及び位相差を基に、内挿誤差を見積る例について説
明する。また、本実施形態では、前記第一実施形態と対
応する部分には符号300を加えて示し説明を省略す
る。
【0083】同図に示す出力信号処理装置は、エンコー
ダ310と、内挿回路(内挿手段)312と、本実施形
態において特徴的な内挿誤差見積装置314を備える。
ここで、前記エンコーダ310は、該エンコーダ310
の位置の検出を行う正弦波(A相正弦波)SA1、及び
余弦波(B相正弦波)SB1を出力する。また前記内挿
回路312は、例えばアナログ/デジタル変換器(図示
省略)と、ルックアップテーブルメモリ(図示省略)等
を含み、例えばエンコーダ310から出力される正弦波
SA1及び余弦波SB1を所定の周波数でサンプリング
し、アナログ/デジタル変換器(ADC)によりデジタ
ルデータに変換する。ルックアップテーブルメモリは、
このデジタルデータに基づいて各サンプリング点の位相
角データを求めるルックアップテーブル(LUT)を記
憶しており、エンコーダ310から出力される正弦波S
A1及び余弦波SB1を内挿処理し、高分解能の位相角
データを得る。
【0084】本実施形態において特徴的なことは、内挿
誤差見積装置314を備えたことであり、エンコーダ3
10から内挿回路312に入力される正弦波SA1及び
余弦波SB1が、例えばオフセット、振幅比及び位相差
の誤差を含み、該誤差を含む正弦波SA1及び余弦波S
B1が、下記数式35で表せるとした時、該内挿誤差見
積装置314により、オフセットによる内挿誤差を見積
る。
【0085】本実施形態において、内挿誤差見積装置3
14は、オフセット検出手段316と、振幅比検出手段
322と、位相差検出手段324と、演算手段318を
備える。そして、エンコーダ310から内挿回路312
に正弦波SA1及び余弦波SB1を送る各信号線311
a,311bに、内挿誤差見積装置314の入力側が信
号線313a,313bを介して接続されている。内挿
誤差見積装置314の出力側は信号線315により内挿
誤差補正装置320に接続されている。このため、前記
オフセット検出手段316は、エンコーダ310から内
挿回路312に入力される正弦波SA1及び余弦波SB
1の最大値及び最小値を検出し、その平均を、それぞれ
正弦波DCオフセット及び余弦波DCオフセットとして
求める。
【0086】また、前記振幅比検出手段322では、前
記エンコーダ310から内挿回路312に入力される正
弦波SA1及び余弦波SB1の最大値及び最小値の差
を、それぞれ正弦波SA1及び余弦波SB1の2倍の振
幅(2As,2Ac)としている。このため、前記正
弦波SA1及び余弦波SB1の最大値及び最小値の差よ
り、前記正弦波SA1及び余弦波SB1の各振幅(As
,Ac)を求め、前記正弦波SA1及び余弦波SB
1の各振幅(As,Ac)より、前記正弦波SA1及
び余弦波SB1の振幅比(As,Ac)を求める。
【0087】前記位相差検出手段324は、正弦波SA
1及び余弦波SB1の座標軸を例えば45度回転させ
て、長軸の長さb、短軸の長さaの比(k=b/a)よ
り位相差(ε=sin−1((1−k)/(1+
))を求める。前記演算手段318は、前記オフセ
ット検出手段316で求められた正弦波SA1及び余弦
波SB1の各オフセット値、前記振幅比検出手段322
で求められた振幅比、及び前記位相差検出手段324で
求められた位相差を、下記数式36に代入し、オフセッ
ト、振幅比及び位相差による内挿誤差Eを求める。
【0088】
【数35】 正弦波A=Assin(2πx/λ)+Vs 余弦波B=Accos(2πx/λ+ε)+Vc …(35)
【数36】 内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As)cosu +(Vc/Ac)sinu+(Ac/As−1)sinucosu −εsinu} …(36) ここで、λ:前記正弦波SA1及び余弦波SB1の周期 u:2πx/λ x:前記エンコーダ310の位置 As1,Ac1:前記正弦波SA1及び余弦波SB1の各振
幅 Vs,Vc:前記オフセット検出手段316で求められた
正弦波SA1及び余弦波SB1の各オフセット Ac/As:振幅比検出手段322で求められた正弦
波SA1及び余弦波SB1の振幅比 ε:前記位相差検出手段324で求められた正弦波SA
1及び余弦波SB1の位相差
【0089】なお、本実施形態において、内挿誤差見積
装置314で求めれられた内挿誤差Eの演算結果S2
は、内挿誤差補正装置320に送られる。内挿誤差補正
装置320では、内挿回路312の出力SA3,SB3
を、内挿誤差見積装置314で求めれられた内挿誤差E
で調節し、これを調節済みデータSA4,SB4として
出力する。本実施形態にかかる内挿誤差見積装置314
を採用した、エンコーダ310の出力信号処理装置は、
概略以上のように構成され、以下にその作用について図
8を参照しつつ説明する。
【0090】まずエンコーダから出力される正弦波SA
1及び余弦波SB1は、内挿回路及び内挿誤差見積装置
に入力される。内挿誤差見積装置では、まず検出工程を
行う。すなわち、検出工程は、まず正弦波SA1及び余
弦波SB1の最大値及び最小値の検出を、例えば下記の
何れかに記載の方法で行う。
【0091】(1)サンプリングした点と現在格納して
いる最大値を比較し、もし格納されている最大値がサン
プリングした点より小さければ、格納されている最大値
をサンプリングした点に置換える。 (2)特開平10−311741号公報に記載された、
正弦波のゼロクロスで余弦波をサンプリングし、余弦波
のゼロクロスで正弦波をサンプリングし、最大値及び最
小値を漸近していく。
【0092】前述のようにして正弦波SA1及び余弦波
SB1の最大値及び最小値が求まると、オフセット検出
工程、振幅比検出工程、及び位相差検出工程(s31
0)を行う。すなわち、オフセット検出工程では、オフ
セット検出手段が、正弦波SA1及び余弦波SB1の最
大値及び最小値の平均より、正弦波DCオフセット及び
余弦波DCオフセットを求める。
【0093】また振幅比検出工程では、前記正弦波SA
1及び余弦波SB1の最大値及び最小値の差を、それぞ
れ正弦波SA1及び余弦波SB1の2倍の振幅(2As
,2Ac)としている。このため、前記正弦波SA
1及び余弦波SB1の最大値及び最小値の差より、前記
正弦波SA1及び余弦波SB1の各振幅(As,A
c )を求め、前記正弦波SA1及び余弦波SB1の各
振幅(As,Ac)より、前記正弦波SA1及び余弦
波SB1の振幅比(As,Ac)を求める。また、位
相差検出工程を行う。
【0094】前記位相差検出工程は、正弦波SA1及び
余弦波SB1の座標軸を例えば45度回転させて、長軸
の長さb、短軸の長さaの比(k=b/a)より位相差
(ε=sin−1((1−k)/(1+k))を求め
る。そして、前記オフセット、振幅比及び位相差の検出
後、内挿誤差Eの演算工程(s312)を行う。
【0095】ここで、エンコーダから出力され、内挿回
路に入力される二相正弦波の誤差のパラメータは、前述
のように複数あり、これらの相互作用が明確でなかっ
た。このため、各パラメータを複数の水準で計算を行
い、誤差を求める。その中から最大の誤差を求めるとい
ったように、試行錯誤によって最大の誤差を推定する方
法をとっていた。このような方法であると、シミュレー
ションの時間を要し、また誤差の推定値が不正確である
といった問題があった。
【0096】そこで、本実施形態において特的的なこと
は、オフセット、振幅比、及び位相差の相互作用による
内挿誤差をモデル化したことである。すなわち、本実施
形態では、エンコーダから内挿回路に入力される正弦波
SA1及び余弦波SB1が、例えばオフセット、振幅比
及び位相差の誤差を含み、該誤差を含む正弦波SA1及
び余弦波SB1が前記数式35で表せるとする。
【0097】このとき、本実施形態では、演算工程で
は、演算手段が、前記オフセット検出手段で求められた
各DCオフセット値、前記振幅比検出工程で求められた
振幅比、及び前記位相差検出手段で求められた位相差
を、本実施形態において特徴的な、オフセット、振幅比
及び位相差による内挿誤差の近似式、つまり前記数式3
6に代入し、内挿誤差を求める。
【0098】このように本実施形態では、オフセット、
振幅比及び位相差による内挿誤差のモデル化に成功した
ので、オフセット値、振幅比及び位相差を検出し、これ
を本実施形態において特徴的な内挿誤差Eの近似式に代
入、つまり前記数式36に代入することにより、内挿誤
差Eを正確に及び容易に求めることができる。そして、
本実施形態では、このようにして推定された内挿誤差E
の演算結果S2を、後述する内挿誤差補正装置320等
により内挿回路312の出力SA3,SB3から減算す
る等の調節を行うことにより、エンコーダ310の内挿
誤差が補正されることとなる。
【0099】以上のように本実施形態にかかる内挿誤差
見積装置314を採用した、エンコーダ310の出力信
号処理装置によれば、オフセット、振幅比及び位相差に
よるエンコーダ310の内挿誤差を、前記数式36でモ
デル化することに成功した。この結果、本実施形態で
は、オフセット、振幅比及び位相差による内挿誤差の見
積りが、容易に及び正確に行える。
【0100】なお、本実施形態では、内挿回路312と
して、ADCと、LUTを用いた例について説明した
が、そのほか、ADCと、ATAN演算DSP等の任意のも
のを用いることもできる。また、本実施形態において、
前記数式36には、三角関数sinおよびcosが含まれる
が、この演算には、これらをテーラ展開した多項式によ
る方法がある。この多項式は積和演算の形式となるた
め、その演算の高速化が図られたデジタル信号プロセッ
サ(DSP)を利用するのが好ましい。
【0101】内挿誤差補正 このように本実施形態にかかる内挿誤差の近似式を用い
て内挿誤差Eを求め、これを内挿誤差補正装置により、
内挿回路の出力からの減算等を行い、出力の調節を行
う。ここで、従来は、エンコーダ内挿誤差補正の方式と
して、例えば特開平11−316137号公報等に記載
されたものがあるが、フーリエ変換が必要で、信号処理
が複雑であり、また処理に時間を要するといった問題が
ある。また、従来は、エンコーダの内挿誤差の見積りに
関しては適切な技術が存在しなかったため、内挿誤差補
正も、容易に及び正確に行うのが困難であった。そこ
で、本実施形態にかかる内挿誤差補正装置では、本発明
の内挿誤差見積装置で求められた内挿誤差Eを用いて、
内挿回路の出力を補正している。以下、内挿誤差の静的
補正、動的補正について説明する。
【0102】第一実施形態 図9には本発明の第一実施形態にかかる内挿誤差補正装
置を採用した、エンコーダの出力信号処理装置の概略構
成が示されている。なお、本実施形態では、静的補正を
想定している。また、前記図1と対応する部分には符号
400を加えて示し説明を省略する。本実施形態では、
前記図1,3,5,7のいずれかに記載の、本発明の内
挿誤差見積装置414を備える。そして、本発明の内挿
誤差見積装置414で求められた内挿誤差Eの演算結果
S2は、後段の内挿誤差補正装置420に送られる。同
図に示す内挿誤差補正装置420は、補正データ生成手
段450と、調節手段452を備える。
【0103】ここで、前記補正データ生成手段450
は、本発明の内挿誤差見積装置414で求められた内挿
誤差Eの演算結果を基に、エンコーダ414の各位置x
の補正データを生成する。また、前記調節手段452
は、前記補正データ生成手段450で生成された補正デ
ータで、前記エンコーダ414の出力SA3,SB3を
補正し、これを調節済みデータSA4,SB4として出
力する。
【0104】本実施形態において特徴的なことは、前記
調節手段452が、ルックアップテーブルメモリ454
と、CPU456を備えたことである。前記メモリ45
4は、例えば不揮発メモリ等よりなり、ルックアップテ
ーブル(以下、LUTという)を記憶している。このL
UTは、例えば補正データ生成手段450からの補正デ
ータを記憶している。例えば、このLUTは、各パラメ
ータの近似式の演算結果(オフセット値等)、或いは内
挿誤差Eの近似式の補正係数等の、内挿誤差の補正に必
要な情報を記憶している。
【0105】前記CPU456は、例えば装置の電源投
入時、メモリ454に記憶されているLUTを読込み、
LUTの補正データで、内挿回路412の出力SA3,
SB3を補正し、これを調節済みデータSA4,SB4
として出力する。このように本実施形態は、内挿誤差E
の見積が容易に及び正確に行える本発明の内挿誤差見積
装置を用いて求められた、各パラメータの近似式の演算
結果(オフセット値等)、或いは内挿誤差Eの近似式の
補正係数等の、内挿誤差の補正に必要な情報をメモリ4
54のLUTに記憶している。
【0106】この結果、CPU456は、内挿回路41
2の出力SA3,SB3を、メモリ454のLUTに記
憶している補正データで補正することにより、内挿誤差
の補正も、容易に及び正確に行える。なお、本実施形態
では、前記LUTの新規作成ないし更新を、例えばエン
コーダの使用時は毎回等のリアルタイムに、或いは工場
出荷時調節またはメンテナンス時調節等の、エンコーダ
使用の事前に行ってもよい。
【0107】第二実施形態 図10には本発明の第二実施形態にかかる内挿誤差補正
装置を採用した、エンコーダの出力信号処理装置の概略
構成が示されている。なお、本実施形態では動的補正を
想定している。また前記第一実施形態と対応する部分に
は符号100を加えて示し説明を省略する。同図に示す
内挿誤差補正装置520は、補正データ生成手段550
と、調節手段552を備える。
【0108】ここで、前記補正データ生成手段550
は、本発明の内挿誤差見積装置514で求められた内挿
誤差Eを基に、前記エンコーダ512の各位置の補正デ
ータを生成する。また、前記調節手段552は、前記内
挿回路512の出力SA3,SB3を、前記補正データ
生成手段550で生成された補正データで補正し、これ
を補正済みデータSA4,SB4として出力する。
【0109】本実施形態において特徴的なことは、前記
補正データ生成手段550で生成された補正データを、
前述のような不揮発等のメモリのLUTに格納せず,内
挿回路512の動作時に動的補正、つまり通常動作時の
自立的な内挿補正を行ったことである。このために本実
施形態においては、前記補正データ生成手段550は、
前記エンコーダの各位置の補正データを順次生成する。
また前記調節手段552は、例えばCPU556等より
なり、CPU556は、前記生成手段552から順次出
力される補正データで、前記内挿回路512から順次出
力されるデータSA3,SB3を補正し、これを補正済
みデータSA4,SB4として出力する。
【0110】このように本実施形態は、内挿誤差Eの見
積が容易に及び正確に行える本発明の内挿誤差見積装置
を用いて得られた内挿誤差を基に補正データを生成し、
これを不揮発等のメモリのLUTに格納せず、該内挿回
路の動作時に該内挿回路の出力を該内挿誤差で補正して
いる。この結果、本実施形態では、内挿誤差Eの見積が
容易に及び正確に行える本発明の内挿誤差見積装置を用
いて得られた内挿誤差を基に、補正データ生成手段が補
正データを生成し、CPUが補正データで内挿回路の出
力を補正することにより、前記第一実施形態の内挿誤差
補正装置と同様、内挿誤差の補正も、容易に及び正確に
行える。なお、前記構成では、静的補正又は動的補正を
行った例について説明したが、両者を併用してもよい。
【0111】以上のように本実施形態にかかる内挿誤差
補正装置によれば、DCオフセット等のパラメータを要
因とする内挿誤差の演算が、他の位置基準なしに高速か
つ容易に行えるので、内挿演算後でも内挿の補正が可能
である。なお、本実施形態では、応用製品の例として、
光電式、電磁誘導式では、リニアスケール、リニアゲー
ジ、及びそれを利用した機器製品等がある。レーザ干渉
式では、レーザ干渉測長機等がある。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる内挿
誤差見積方法及び装置によれば、内挿誤差を前記近似式
でモデル化することができる演算工程(手段)を備える
こととしたので、エンコーダの内挿誤差の見積りが、容
易に及び正確に行える。また本発明においては、複数の
パラメータによる内挿誤差を前記近似式でモデル化する
ことができる演算工程(手段)を備えることとしたの
で、複数のパラメータの相互作用による内挿誤差の見積
りが、容易に及び正確に行える。さらに、本発明にかか
る内挿誤差補正装置によれば、本発明の内挿誤差見積方
法(装置)を用いて内挿誤差を見積ることとしたので、
求められた内挿誤差を基に、内挿手段の出力の調節を容
易に及び正確に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかる内挿誤差見積装
置周辺の概略構成の説明図である。
【図2】本発明の第一実施形態にかかる内挿誤差見積方
法の手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第二実施形態にかかる内挿誤差見積装
置周辺の概略構成の説明図である。
【図4】本発明の第二実施形態にかかる内挿誤差見積方
法の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第三実施形態にかかる内挿誤差見積装
置周辺の概略構成の説明図である。
【図6】本発明の第三実施形態にかかる内挿誤差見積方
法の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第四実施形態にかかる内挿誤差見積装
置周辺の概略構成の説明図である。
【図8】本発明の第四実施形態にかかる内挿誤差見積方
法の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第一実施形態にかかる内挿誤差補正装
置周辺の概略構成の説明図である。
【図10】本発明の第二実施形態にかかる内挿誤差補正
装置周辺の概略構成の説明図である。
【符号の説明】
10,110,210,310,410,510 エン
コーダ 12,112,212,312,412,512 内挿
回路(内挿手段) 14,114,214,314,414,514 内挿
誤差見積装置 16,116,216,316 オフセット検出手段 18,118,218,318 演算手段 20,120,220,320,420,520 内挿
誤差補正装置 122,322 振幅比検出手段 224,324 位相差検出手段 450,550 補正データ生成装置 452,552 調節手段 454 ルックアップテーブルメモリ 456,556 CPU(調節手段)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンコーダから出力されるA相及びB相
    正弦波を内挿手段により内挿した時の内挿誤差を見積る
    内挿誤差見積方法において、 前記エンコーダから内挿手段に入力されるA相及びB相
    正弦波はオフセットの誤差を含み、該誤差を含む正弦波
    が下記数式1で表せるとした時、 前記エンコーダから内挿手段に入力されるA相及びB相
    正弦波の各オフセットを求めるオフセット検出工程と、 前記オフセット検出工程で求められたA相及びB相正弦
    波の各オフセットを下記数式2に代入し、該オフセット
    による内挿誤差Eを求める演算工程と、を備えたことを
    特徴とする内挿誤差見積方法。 【数1】 A相正弦波=As1sin(2πx/λ)+Vs B相正弦波=Ac1cos(2πx/λ)+Vc …(1) 【数2】 内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As1)cosu+(Vc/Ac1)sinu} …(2) ここで、λ:前記正弦波の周期 u:2πx/λ x:前記エンコーダの位置 As1,Ac1:前記A相及びB相正弦波の各振幅 Vs,Vc:前記オフセット検出工程で求められたA相及
    びB相正弦波の各オフセット
  2. 【請求項2】 請求項1記載の内挿誤差見積方法におい
    て、 前記エンコーダから内挿手段に入力されるA相及びB相
    正弦波はオフセット及び振幅比の誤差を含み、該誤差を
    含む正弦波が下記数式3で表せるとした時、 前記エンコーダから内挿手段に入力されるA相及びB相
    正弦波の振幅比を求める振幅比検出工程を備え、 前記演算工程は、前記オフセット検出工程で求められた
    A相及びB相正弦波の各オフセット、及び前記振幅比検
    出工程で求められた振幅比を下記数式4に代入し、該オ
    フセット及び振幅比による内挿誤差Eを求めることを特
    徴とする内挿誤差見積方法。 【数3】 A相正弦波=As1sin(2πx/λ)+Vs B相正弦波=Ac1cos(2πx/λ)+Vc …(3) 【数4】 内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As1)cosu+(Vc/Ac1)sinu +(Ac1/As1−1)sinucosu} …(4) ここで、λ:前記正弦波の周期 u:2πx/λ x:前記エンコーダの位置 As1,Ac1:前記A相及びB相正弦波の各振幅 Vs,Vc:前記オフセット検出工程で求められたA相及
    びB相正弦波の各オフセット Ac1/As1:前記振幅比検出工程で求められた振幅比
  3. 【請求項3】 請求項1記載の内挿誤差見積方法におい
    て、 前記エンコーダから内挿手段に入力されるA相及びB相
    正弦波はオフセット及び位相差の誤差を含み、該誤差を
    含む正弦波が下記数式5で表せるとした時、 前記エンコーダから内挿手段に入力されるA相及びB相
    正弦波の位相差を求める位相差検出工程を備え、 前記演算工程は、前記オフセット検出工程で求められた
    A相及びB相正弦波の各オフセット、及び前記位相差検
    出工程で求められた位相差を下記数式6に代入し、該オ
    フセット及び位相差による内挿誤差Eを求めることを特
    徴とする内挿誤差見積方法。 【数5】 A相正弦波=Assin(2πx/λ)+Vs B相正弦波=Accos(2πx/λ+ε)+Vc …(5) 【数6】 内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As)cosu+(Vc/Ac)sinu −εsinu} …(6) ここで、λ:前記正弦波の周期 u:2πx/λ x:前記エンコーダの位置 As1,Ac1:前記A相及びB相正弦波の各振幅 Vs,Vc:前記オフセット検出工程で求められたA相及
    びB相正弦波の各オフセット ε:前記位相差検出工程で求められた位相差
  4. 【請求項4】 エンコーダから出力されるA相及びB相
    正弦波を内挿手段により内挿した時の内挿誤差を見積る
    内挿誤差見積装置において、 前記エンコーダから内挿手段に入力されるA相及びB相
    正弦波はオフセットの誤差を含み、該誤差を含む正弦波
    が下記数式7で表せるとした時、 前記エンコーダから内挿手段に入力されるA相及びB相
    正弦波の各オフセットを求めるオフセット検出手段と、 前記オフセット検出手段で求められたA相及びB相正弦
    波の各オフセットを下記数式8に代入し、該オフセット
    による内挿誤差Eを求める演算手段と、 を備えたことを特徴とする内挿誤差見積装置。 【数7】 A相正弦波=As1sin(2πx/λ)+Vs B相正弦波=Ac1cos(2πx/λ)+Vc …(7) 【数8】 内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As1)cosu+(Vc/Ac1)sinu} …(8) ここで、λ:前記正弦波の周期 u:2πx/λ x:前記エンコーダの位置 As1,Ac1:前記A相及びB相正弦波の各振幅 Vs,Vc:前記オフセット検出手段で求められたA相及
    びB相正弦波の各オフセット
  5. 【請求項5】 請求項4記載の内挿誤差見積装置におい
    て、 前記エンコーダから内挿手段に入力されるA相及びB相
    正弦波はオフセット及び振幅比の誤差を含み、該誤差を
    含む正弦波が下記数式9で表せるとした時、 前記エンコーダから内挿手段に入力されるA相及びB相
    正弦波の振幅比を求める振幅比検出手段を備え、 前記演算手段は、前記オフセット検出手段で求められた
    A相及びB相正弦波の各オフセット、及び前記振幅比検
    出手段で求められた振幅比を下記数式10に代入し、該
    オフセット及び振幅比による内挿誤差Eを求めることを
    特徴とする内挿誤差見積装置。 【数9】 A相正弦波=As1sin(2πx/λ)+Vs B相正弦波=Ac1cos(2πx/λ)+Vc …(9) 【数10】 内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As1)cosu+(Vc/Ac1)sinu +(Ac1/As1−1)sinucosu} …(10) ここで、λ:前記正弦波の周期 u:2πx/λ x:前記エンコーダの位置 As1,Ac1:前記A相及びB相正弦波の各振幅 Vs,Vc:前記オフセット検出手段で求められたA相及
    びB相正弦波の各オフセット Ac1/As1:前記振幅比検出手段で求められた振幅比
  6. 【請求項6】 請求項4記載の内挿誤差見積装置におい
    て、 前記エンコーダから内挿手段に入力されるA相及びB相
    正弦波はオフセット及び位相差の誤差を含み、該誤差を
    含む正弦波が下記数式11で表せるとした時、前記エン
    コーダから内挿手段に入力されるA相及びB相正弦波の
    位相差を求める位相差検出手段を備え、 前記演算手段は、前記オフセット検出手段で求められた
    A相及びB相正弦波の各オフセット、及び前記位相差検
    出手段で求められた位相差を下記数式12に代入し、該
    オフセット及び位相差による内挿誤差Eを求めることを
    特徴とする内挿誤差見積装置。 【数11】 A相正弦波=Assin(2πx/λ)+Vs B相正弦波=Accos(2πx/λ+ε)+Vc …(11) 【数12】 内挿誤差E=(λ/2π){(−Vs/As)cosu+(Vc/Ac)sinu −εsinu} …(12) ここで、λ:前記正弦波の周期 u:2πx/λ x:前記エンコーダの位置 As1,Ac1:前記A相及びB相正弦波の各振幅 Vs,Vc:前記オフセット検出手段で求められたA相及
    びB相正弦波の各オフセット ε:前記位相差検出手段で求められた位相差
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれかに記載の内挿誤
    差見積装置で求められた内挿誤差Eを基に、前記エンコ
    ーダの各位置の補正データを生成する補正データ生成手
    段と、 前記内挿手段の出力を、前記補正データ生成手段で生成
    された補正データで補正する調節手段と、 備えたことを特徴とする内挿誤差補正装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の内挿誤差補正装置におい
    て、 前記補正データ生成手段は、前記エンコーダの各位置の
    補正データを順次生成し、 前記調節手段は、前記補正データ生成手段から順次出力
    される補正データで、前記内挿手段から順次出力される
    内挿後データを補正することを特徴とする内挿誤差補正
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の内挿誤差補正装置におい
    て、 前記補正データ生成手段からの補正データをルックアッ
    プテーブルに記憶するルックアップテーブルメモリを備
    え、 前記調節手段は、前記ルックアップテーブルメモリに記
    憶されている補正データで、前記内挿手段から順次出力
    される内挿後データを補正することを特徴とする内挿誤
    差補正装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の内挿誤差補正装置にお
    いて、 前記ルックアップテーブルの新規作成ないし更新を、リ
    アルタイムに行うことを特徴とする内挿誤差補正装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の内挿誤差補正装置にお
    いて、 前記ルックアップテーブルの新規作成ないし更新を、事
    前に行うことを特徴とする内挿誤差補正装置。
JP2001245712A 2001-08-13 2001-08-13 内挿誤差見積方法および内挿誤差見積装置 Expired - Fee Related JP4259780B2 (ja)

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