JP2003053867A - 複合された凹凸を有する積層体およびその製造方法、並びに金型の製造方法および成形品の成形方法 - Google Patents

複合された凹凸を有する積層体およびその製造方法、並びに金型の製造方法および成形品の成形方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性樹脂に、溝方向の位置によって断面
形状が変化するような複雑な形状の凹凸を付与するため
の型板の製造が困難であるか、もしくは事実上不可能
で、従って、そのような凹凸を有する熱可塑性樹脂層を
得ることが困難であった点を解消することを課題とす
る。 【解決手段】 T1>T2である荷重たわみ温度T1の層
3a、荷重たわみ温度T2の層3bの積層体からなるシ
ートの層3a側より、T1より高い温度で型押しして、
層3aにのみ第1の凹凸4を付与して得たシート3’
に、さらに、第1の凹凸4とは方向が直交する凹凸を得
るための型板5を用い、T1とT2の中間の温度で、層3
a側より層3bに達する第2の凹凸を形成して、第1お
よび第2の凹凸が複合することにより、複雑な形状の凹
凸を付与することができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂層が
二層以上積層された積層体に、表層のみに形成された凹
凸、および表層から次層に達するよう形成された凹凸の
ように、凹凸ごとに、凹凸が形成されている深さ(=表
層から数えた、凹凸が形成されている層の数)が異なる
複数の凹凸が複合された凹凸を有する樹脂層と、このよ
うな凹凸を有する樹脂層の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】種々の目的で、熱可塑性樹脂層の表面
に、凹凸を形成することが行なわれている。例えば、装
飾の目的で凹凸を付与したり、光学的特性を付与する目
的で、レンズやプリズムの形状の凹凸を付与する等であ
る。
【0003】このような凹凸を熱可塑性樹脂層に付与す
るには、一般的には、熱可塑性樹脂層の表面に、付与し
たい凹凸の逆型形状を有する平板状もしくはローラ状の
金型を、熱可塑性樹脂層を加熱して軟化させつつ、押し
付ける方法によっていた。
【0004】図4は、従来の方法を模式的に示す図で、
図の左側には、下面に多数のレンチキュラーレンズ群が
並べられたレンチキュラーレンズの逆型形状の型面10
1aを有する型板101と平板状の型板102との間
に、熱可塑性樹脂層103を配置した状態を示してい
る。型板101の型面101aの形状を示すため、型板
101の右の方に、型板101を裏返した状態を示す。
【0005】図4の状態から、熱可塑性樹脂層103を
加熱して軟化させつつ、両型板101、および102で
熱可塑性樹脂層103を挟んで、プレス等により、加圧
することにより、熱可塑性樹脂層103の上面にレンチ
キュラーレンズの形状の凹凸104を付与することがで
き、熱可塑性樹脂層103として透明性のものを使用す
れば、熱可塑性樹脂層103に付された矢印の先に示す
ような形状のレンチキュラーレンズ樹脂層(図では「シ
ート」と表示)103’が得られる。
【0006】図4に示したような型板101の型面10
1aの形状は、断面が円の一部、もしくは楕円等の一部
をなす曲線で構成された個々のレンチキュラーレンズの
逆型形状が、図中、手前から奥にかけて、どの位置にお
いても同じ断面形状を有し、かつ、左右方向に一定ピッ
チで並べられたものである。このような形状の型面10
1aは、断面が円の一部、もしくは楕円等の一部をなす
曲線で構成された一個のレンチキュラーレンズの断面形
状に合せたバイトを製作して使用し、平面研削盤を用い
て、金属板等の型板用素材の表面を研削することによ
り、容易に製造することができる。
【0007】しかし、上記の方式で製造された型板を使
用して、熱可塑性樹脂層に凹凸を付与した場合、得られ
る製品の凹凸は、図4中104で示すような、凹凸の溝
方向のどの位置においても、断面形状が変化しないもの
に限られ、上記したレンチキュラーレンズや個々の断面
が三角形であるプリズムシートのようなものを製造する
ための型板の製造は容易であるが、凹凸の溝方向の位置
によって、断面形状が変化するような、複雑な形状の型
面を有する型板を製造することは、非常に困難であり、
特に凹凸が細かい、例えば、0.1mm程度になると、
事実上、不可能であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱可塑性樹
脂層に凹凸を付与する場合、特に、凹凸の溝方向の位置
によって断面形状が変化するような複雑な形状の凹凸を
付与するための型板の製造が困難であるか、もしくは事
実上不可能で、従って、そのような凹凸を有する熱可塑
性樹脂層を得ることが困難であった点を解消することを
課題とする。
【0009】
【課題を解決する手段】本発明においては、一例とし
て、型板としては二種の型板を準備し、対象となる熱可
塑性樹脂層としては、荷重たわみ温度が表面側の層ほど
高い、二種以上の樹脂層の積層体を用い、一方の型板で
表面側の層にのみ凹凸を付与し、他方の型板で、表面側
の層およびその下層に至る凹凸を付与し、表面に、両方
の凹凸が複合された凹凸を形成することにより、上記の
課題を解決することができた。
【0010】第1の発明は、いずれも熱可塑性樹脂から
なる1層目、および2層目の2層の樹脂層が積層した積
層体であり、前記1層目の樹脂層の露出面には、前記2
層目の樹脂層には達しない第1の凹凸と、前記2層目の
樹脂層に達する第2の凹凸の2種類の凹凸が複合された
凹凸を有することを特徴とする複合された凹凸を有する
積層体に関するものである。第2の発明は、第1の発明
において、前記1層目の樹脂層の荷重たわみ温度T 1
および前記2層目の樹脂層の荷重たわみ温度T2とが、
1>T2であることを特徴とする複合された凹凸を有す
る積層体に関するものである。第3の発明は、いずれも
熱可塑性樹脂からなる1層目、2層目、および3層目の
3層の樹脂層が順に積層した積層体であり、前記1層目
の樹脂層の露出面には、前記2層目の樹脂層には達しな
い第1の凹凸、前記2層目の樹脂層に達して、前記3層
目の樹脂層には達しない第2の凹凸、および前記3層目
の樹脂層に達する第3の凹凸の3種類の凹凸が複合され
た凹凸を有することを特徴とする複合された凹凸を有す
る積層体に関するものである。第4の発明は、第3の発
明において、前記1層目の樹脂層の荷重たわみ温度
1、前記2層目の樹脂層の荷重たわみ温度T2、および
前記3層目の樹脂層の荷重たわみ温度T3が、T1>T2
>T3の関係を有することを特徴とする複合された凹凸
を有する積層体に関するものである。第5の発明は、い
ずれも熱可塑性樹脂からなる1層目、2層目、3層目、
…、およびN層目のN層の樹脂層が順に積層した積層体
であり、前記1層目の樹脂層の露出面には、2層目の樹
脂層には達しない第1の凹凸、2層目の樹脂層に達し
て、3層目の樹脂層には達しない第2の凹凸、3層目の
樹脂層に達して、4層目の樹脂層には達しない第3の凹
凸、・・・、およびN層目の樹脂層に達する第Nの凹凸の
N種類の凹凸が複合された凹凸を有することを特徴とす
る複合された凹凸を有する積層体(ただし、Nは10以
下の自然数である。)に関するものである。 第6の発
明は、前記1層目の樹脂層の荷重たわみ温度T1、前記
2層目の樹脂層の荷重たわみ温度T2、…、前記3層目
の樹脂層の荷重たわみ温度T3、およびN層目の樹脂層
の荷重たわみ温度TNが、T1>T2>T3>・・・>TNであ
ることを特徴とする請求項5記載の複合された凹凸を有
する積層体に関するものである。第7の発明は、第2、
第4、もしくは第6の発明において、前記積層体を構成
する互いに隣接する前記各樹脂層間の荷重たわみ温度の
差がいずれも10℃以上であることを特徴とする請求項
2、4、または6記載の複合された凹凸を有する積層体
に関するものである。第8の発明は、いずれも熱可塑性
樹脂からなり、荷重たわみ温度がT1である1層目の樹
脂層、および荷重たわみ温度がT2である2層目の樹脂
層の2層の樹脂層が積層され、かつT1>T2である積層
体を準備し、前記積層体の前記1層目の樹脂層の露出面
側より、その荷重たわみ温度T1よりも高い温度条件で
型押しすることにより、前記2層目の樹脂層には達しな
い第1の凹凸を形成し、形成後、前記積層体の前記1層
目の樹脂層の露出面側より、荷重たわみ温度T2よりも
高く、かつ荷重たわみ温度T1よりも低い温度条件で型
押しすることにより、前記2層目の樹脂層に達する第2
の凹凸を形成することを特徴とする複合された凹凸を有
する積層体の製造方法に関するものである。第9の発明
は、いずれも熱可塑性樹脂からなり、荷重たわみ温度が
1である1層目の樹脂層、荷重たわみ温度がT2である
2層目の樹脂層、および荷重たわみ温度がT3である3
層目の樹脂層の3層の樹脂層が順に積層され、かつT1
>T 2>T3である積層体を準備し、前記積層体の前記1
層目の樹脂層の露出面側より、その荷重たわみ温度T1
よりも高い温度条件で型押しすることにより、前記二層
目の樹脂層には達しない第1の凹凸を形成し、形成後、
前記積層体の前記1層目の樹脂層の露出面側より、荷重
たわみ温度T2よりも高く、かつ荷重たわみ温度T1より
も低い温度条件で型押しすることにより、前記2層目の
樹脂層に達し、3層目の樹脂層には達しない第2の凹凸
を形成し、形成後、前記積層体の前記1層目の樹脂層の
露出面側より、荷重たわみ温度T3よりも高く、かつ荷
重たわみ温度T2よりも低い温度条件で型押しすること
により、前記3層目の樹脂層に達する第3の凹凸を形成
することを特徴とする複合された凹凸を有する積層体の
製造方法に関するものである。第10の発明は、いずれ
も熱可塑性樹脂からなり、荷重たわみ温度がT1である
1層目の樹脂層、荷重たわみ温度がT2である2層目の
樹脂層、荷重たわみ温度がT3である3層目の樹脂層、
…、および荷重たわみ温度がTNであるN層目の樹脂層
のN層の樹脂層が順に積層され、かつT1>T2>T3>・
・・>TNである積層体を準備し、前記積層体の前記1層
目の樹脂層の露出面側より、その荷重たわみ温度T1
りも高い温度条件で型押しすることにより、前記二層目
の樹脂層には達しない第1の凹凸を形成し、形成後、前
記積層体の前記1層目の樹脂層の露出面側より、荷重た
わみ温度T2よりも高く、かつ荷重たわみ温度T1よりも
低い温度条件で型押しすることにより、前記2層目の樹
脂層に達し、3層目の樹脂層には達しない第2の凹凸を
形成し、形成後、前記積層体の前記1層目の樹脂層の露
出面側より、荷重たわみ温度T3よりも高く、かつ荷重
たわみ温度T2よりも低い温度条件で型押しすることに
より、前記3層目の樹脂層に達し、4層目の樹脂層には
達しない第3の凹凸を形成し、形成後、…、前記積層体
の前記1層目の樹脂層の露出面側より、荷重たわみ温度
Nよりも高く、かつ荷重たわみ温度TN-1よりも低い温
度条件で型押しすることにより、前記N層目の樹脂層に
達する第Nの凹凸を形成することを特徴とする複合され
た凹凸を有する積層体の製造方法に関するものである。
第11の発明は、準備した前記積層体を構成する互いに
隣接する前記各樹脂層間の荷重たわみ温度の差がいずれ
も10℃以上であることを特徴とする請求項8〜請求項
10いずれか記載の複合された凹凸を有する積層体の製
造方法(ただし、Nは10以下の自然数である。)に関
するものである。第12の発明は、第11の発明におい
て、前記した型押しする際の温度条件のいずれもが、該
当する型押しにより凹凸が達する前記1層目の樹脂層か
ら最も遠い樹脂層の前記荷重たわみ温度よりも5℃以上
高いことを特徴とする請求項11記載の複合された凹凸
を有する積層体の製造方法に関するものである。第13
の発明は、第8〜第12のいずれかの発明の製造方法に
より複合された凹凸を有する積層体を製造した後、製造
された積層体の表面の凹凸を電鋳法により型取りして金
型を製造することを特徴とする複合された凹凸を有する
金型の製造方法に関するものである。第14の発明は、
第13の発明の製造方法により複合された凹凸を有する
金型を製造した後、得られた金型を用いて成形を行なう
ことを特徴とする複合された凹凸を有する成形品の成形
方法に関するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1および図2を用いて、二層の
積層体を用いた場合の本発明の具体例を説明する。ま
ず、図1の左側に、下面にレンチキュラーレンズの逆型
形状の型面1aを有する型板1と下方の平板状の型板2
との中間に、熱可塑性樹脂層(図では「シート」と表
示)3を配置した状態を示している。型板1の下面の型
面1aの形状を示すため、型板1の右の方に、型板1を
裏返した状態を示してあり、レンチキュラーレンズの逆
型形状となっている。ここで、熱可塑性樹脂層3は、上
側の樹脂層3aと下側の樹脂層3bとの積層体からなっ
ており、好ましくは、上側の樹脂層3aの荷重たわみ温
度(JISK7191による。以降においても同様。)
1の方が、下側の樹脂層の荷重たわみ温度T2よりも高
くなるよう選択された素材からなる各層が積層されて構
成されている。このように荷重たわみ温度の異なる樹脂
層からなる積層体は、個々の樹脂層を単独で製造したも
のを加熱融着させて得るか、個々の樹脂層を形成する樹
脂を用いて別々に溶融し、押出す際に一度に重ねて押出
す、いわゆる共押出し法により得ることができる。ある
いは押出した樹脂層を接着剤層として利用し、表裏の樹
脂層を積層することもできる。後に述べるように、本発
明は3層以上の多層の積層体に関しても成り立つが、そ
の場合には、製造装置を準備出来るなら多層の共押出し
でもよく、1層のもの、もしくは2層以上の共押出し法
による積層体を任意に加熱融着、もしくは押出した樹脂
層を接着剤層として利用し、表裏の樹脂層、もしくは積
層体をさらに積層することもできる。
【0012】図1の状態から、熱可塑性樹脂層3を加熱
して軟化させつつ、両型板1および2で熱可塑性樹脂層
3を挟んで、プレス等により、加圧することにより、熱
可塑性樹脂層の上面に、図中、手前側から奥に向かう方
向が個々のレンチキュラーレンズの長手方向となったレ
ンチキュラーレンズの形状の凹凸4が付与された熱可塑
性樹脂層3’が得られる。好ましくは、型板1および型
板2を使用して型押しする際に、型板1の型面1aの凹
凸の深さは、積層体である熱可塑性樹脂層の上側の樹脂
層3aの厚みよりも浅いものとし、また、熱可塑性樹脂
層3を加熱して軟化させつつ型押しするときの温度条件
は、上側の樹脂層3aの荷重たわみ温度よりも高いもの
とすると、得られる凹凸4を、上側の層3aの厚みの範
囲内にのみ存在し、下側の層3bに達しないものとする
ことができる。
【0013】レンチキュラーレンズの形状の凹凸4が形
成された熱可塑性樹脂層3’には、次に、図2に示すよ
うに、さらに、別の凹凸を形成して、先に形成された凹
凸と複合された凹凸を形成する。ここでは、図1におけ
る上側の型板1に代えて、型板1における型面1aとは
異なる形状を下面に有する型板5を用いる。型面5aに
おいては、図中、左右方向が個々のレンチキュラーレン
ズの長手方向となったレンチキュラーレンズの逆型形状
を有している。型板5の型面5a側と平板状の型板2と
の間に、既に上面に凹凸4が形成された熱可塑性樹脂層
3’を配置し、熱可塑性樹脂層3’を加熱して軟化させ
つつ、型板5および2で熱可塑性樹脂層3’を挟んで、
プレス等により、加圧する。好ましくは、型板5で型押
しする際に、型板5の型面5aの凹凸の深さは、積層体
である熱可塑性樹脂層の下側の樹脂層3bの厚みよりも
浅いものとし、また、熱可塑性樹脂層3’を加熱して軟
化させつつ型押しするときの温度条件は、上側の樹脂層
3aの荷重たわみ温度よりも低く、下側の樹脂層3bの
荷重たわみ温度よりも高いものとすると、本質的には下
側の樹脂層3bのみが変形し、上側の樹脂層3aはそれ
に追随するから、層3aの上面から層3bに達する凹凸
が層3aの上面に形成されて、結果として、先の凹凸4
との二つ(二種類)の凹凸が複合された凹凸4’が形成
される。
【0014】即ち、本発明においては、荷重たわみ温度
の異なる、いずれも熱可塑性樹脂からなる二層の積層体
に、一方の層(例えば上層3a)の非積層面側、すなわ
ち露出面側から、その層の厚み範囲内の凹凸が形成さ
れ、また、やはり一方の層の非積層面側から他方の層
(例えば下層3b)に達する凹凸が形成される。また、
両者が複合された凹凸を与えることにより、各々の凹凸
を形成するために使用する型板としては、位置によって
断面形状が変化しない型面の形状を有する、即ち、従
来、用いていた、製造の困難性を有しない型板を用いる
ことが可能になる利点がある。さらに、型板の一方、も
しくは両方を変えることにより、得られるシートの凹凸
(複合された凹凸)としては、用意した型板の数以上の
バリエーションを得ることが可能である。
【0015】図3は、複合された凹凸の形状が、図1お
よび図2を引用して説明したものとは異なる凹凸の形状
を有する例を示す図である。図3においては、図1およ
び図2における型板、および平板状の型板2との間に、
熱可塑性樹脂層3を挟んで配置した図は、型面の形状以
外は、図1、および図2と重複するので省略し、左側に
型板の型面、右側に、左側の型面を有する型板で得られ
た凹凸の状態を示している。
【0016】図中、左上の型板6は、溝方向が左右方向
で、断面が三角形状である型面6aを有するものであ
り、この型板6を用い、熱可塑性樹脂層3の上側の面に
凹凸を形成することにより、型面6aとは逆型形状であ
る凹凸7を有する熱可塑性樹脂層3’が形成される。好
ましくは、型板6で型押しする際に、型板6の型面6a
の凹凸の深さは、上側の樹脂層3aの厚みよりも浅いも
のとし、また、熱可塑性樹脂層3を加熱して軟化させつ
つ型押しするときの温度条件は、上側の樹脂層3aの荷
重たわみ温度よりも高いものとすると、凹凸6を、層3
aの上面にのみ形成し、層3aの厚みの範囲内にとどま
るものとすることができる。
【0017】凹凸7が形成された熱可塑性樹脂層3’を
対象として、さらに左下の型板8を用いて別の凹凸の形
成を行なう。型板7は、溝方向が手前側から奥に向かう
方向で、断面が三角形状である型面8aを有するもので
あり、この型板8を用いて、凹凸7が形成された熱可塑
性樹脂層3’の上面に凹凸を形成する。好ましくは、型
板8で型押しする際に、型板8の型面8aの凹凸の深さ
は、積層体である熱可塑性樹脂層の下側の樹脂層3bの
厚みよりも浅いものとし、また、熱可塑性樹脂層3’を
加熱して軟化させつつ型押しするときの温度条件は、上
側の樹脂層3aの荷重たわみ温度よりも低く、下側の樹
脂層3bの荷重たわみ温度よりも高いものとすると、本
質的には下側bの樹脂層3bが変形し、樹脂層3aはそ
れに追随するから、層3aの上面から層3bに達する凹
凸が形成され、先の凹凸との二つの凹凸が複合された凹
凸7’が形成された熱可塑性樹脂層3”が形成される。
【0018】本発明における複合された凹凸は、図2を
引用して説明した凹凸4’、もしくは図3を引用して説
明した凹凸7’の二つの例以外にも種々のものがあり得
る。上記の二つの例においては、二つの凹凸の溝方向が
直交するとして説明しており、また、直交することが好
ましいが、必ずしも、二つの溝方向が直交しなくてもよ
く、任意の角度で交差してもよく、二つの凹凸が異なる
凹凸であれば、互いに溝方向が平行であってもよい。こ
こで、二つの凹凸が異なるとは、凹凸の断面の形状が、
「円の一部」と「三角形の一部」のように、互いに相似
でない形状どうしである場合以外に、互いに相似な形状
であっても、大きさが異なるものである場合も含む。
【0019】図5は、上記の二つの例以外の、複合され
た凹凸の例を説明するための図で、上層3aおよび下層
3bの積層体からなるシート3の上側に、左から第1の
凹凸、第2の凹凸、および複合された凹凸の三つの凹凸
を、同じシート3の上面に、並べて形成したものを示
す。第1の凹凸は、この例では、二等辺三角形状の個々
の凹凸が並んだ、細かい鋸歯状の凹凸である。第2の凹
凸は、第1の凹凸とくらべて、ピッチ(図中の左右方向
の大きさ)が約6倍である大きな二等辺三角形状の凹凸
であり、作図の都合上、一つだけ描いてあるが、勿論、
一つには限らない。第1の凹凸、および第2の凹凸は、
このように、互いに相似ではない三角形どうしであって
も、相似形であっても、あるいは異なる形状どうしのも
のであってもよいが、互いの溝方向が平行であるものを
想定している。また、第2の凹凸は、第1の凹凸が形成
されたのと同じ部分に形成して、各々の凹凸を複合させ
るのであるが、ここでは、第2の凹凸そのものを表すた
めに、第1の凹凸が形成されていない部分に形成したも
のを描いてある。
【0020】上記の二つの例におけるのと同様に、ま
ず、第1の凹凸を形成し、同じ面の同じ箇所に第2の凹
凸を形成することによって、複合された凹凸が形成され
る。図に示すように、複合された凹凸においては、シー
ト3の上層3a側の上面からの第1および第2の凹凸に
おける変位が重畳された変位を有している。図5を引用
して説明した例では、巨視的にはピッチの大きな凹凸を
有し、微視的には、大きなピッチの凹凸の各斜面にピッ
チの小さい凹凸を有する、複合された凹凸が形成されて
いる。
【0021】なお、今までのいずれの例においてもそう
であったが、第1の凹凸と第2の凹凸とを比べると、先
に上層3aにのみ形成する第1の凹凸の方が、上層3a
および下層3bに渡って形成される第2の凹凸よりもピ
ッチの細かいものであることが好ましい。ここで、ピッ
チは飽くまでも一個の凹部の左右方向の寸法に関するも
のであるが、極端な例を除けば、凹凸のピッチと深さ
は、ほぼ伴なって変わるので、ピッチの大小は、凹凸の
大小とみなすことができるので、凹凸の形成順序との関
係で言えば、先に上層3aにのみ形成する第1の凹凸の
方が、上層3aおよび下層3bに渡って形成される第2
の凹凸よりも凹凸が小さいものであることが好ましいと
言い換えることができる。凹凸の大小の差が大きいもの
の例として、一方が目にみえる凹凸であり、他方がつや
消しのための、微細な凹凸である場合がある。この場
合、目にみえる凹凸の金型を製作し、サンドブラスト等
により表面をあらすことによって、金型の製造は比較的
容易であるが、本発明によれば、金型が二つに分かれる
ので、凹凸、およびつや消しの程度を変えたものを、そ
れぞれ複数準備しておけば、金型の組み合わせを変える
ことにより、凹凸の程度、およびつや消しの程度を変え
た製品を少ない金型で実現できる利点がある。
【0022】本発明の複合された凹凸を有する積層体
は、2層の積層体以外にも、3層以上の、一般的な表現
ではN層の樹脂層からなる多層の積層体であってもよ
い。実際には、各樹脂層を熱可塑性樹脂の範囲から選択
し、各樹脂層に、好ましくは10℃以上の荷重たわみ温
度の差を持たせる必要上、Nは10以下であることが好
ましいが、各層の荷重たわみ温度の差を10℃よりも小
さくすれば、Nを増やすことができる。
【0023】3層の場合には、各層の荷重たわみ温度
は、1層目の荷重たわみ温度をT1、2層目の荷重たわ
み温度をT2、および3層目の荷重たわみ温度をT3とす
ると、T1>T2>T3であることが好ましく、4層の場
合には、3層の場合と同様の表記に加え、4層目の荷重
たわみ温度をT4とすると、T1>T2>T3>T4である
ことが好ましい。一般に、N層の多層であるとき、N層
目の荷重たわみ温度をTNとすると、T1>T2>T3>…
>TNであることが好ましい。
【0024】また、多層の場合の凹凸は、3層の場合で
あれば、図6(a)に示すように、いずれの凹凸もシー
ト3の上面から形成されたもので、第1の凹凸は2層目
には達しない凹凸であって、1層目のみに形成し、第2
の凹凸は、2層目に達するものであって、ただし、3層
目に達しないものであり、第3の凹凸は、3層目に達す
るものである。従って、荷重たわみ温度が、上層ほど高
い好ましい積層シートであるとき、第1の凹凸は、荷重
たわみ温度T1よりも高い温度条件での型押しにより形
成し、第2の凹凸は荷重たわみ温度T1より低く、荷重
たわみ温度T2より高い温度条件での型押しにより行な
い、第3の凹凸は荷重たわみ温度T2より低く、荷重た
わみ温度T3より高い温度条件での型押しにより行なう
ことが好ましい。いずれの凹凸も、1層目の樹脂層の露
出面(非積層面)側より行ない、これら3つの凹凸が複
合された凹凸を形成することができる。この3層の場
合、第1の凹凸を微細な凹凸、例えば、反射防止用の凹
凸とし、第2および第3の凹凸を互いに交差したレンチ
キュラーレンズとすることができる。
【0025】4層の場合には、図6(b)に示すよう
に、やはり、いずれの凹凸もシート3の上面から形成さ
れたもので、第1の凹凸は2層目には達しない凹凸であ
って、1層目のみに形成し、第2の凹凸は、2層目に達
するものであって、ただし、3層目に達しないものであ
り、第3の凹凸は、3層目に達するものであって、ただ
し、4層目に達しないものであり、第4の凹凸は、4層
目に達するものである。従って、荷重たわみ温度が、上
層ほど高い好ましい積層シートであるとき、第1の凹凸
は、荷重たわみ温度T1よりも高い温度条件での型押し
により形成し、第2の凹凸は荷重たわみ温度T1より低
く、荷重たわみ温度T2より高い温度条件での型押しに
より行ない、第3の凹凸は荷重たわみ温度T2より低
く、荷重たわみ温度T3より高い温度条件での型押しに
より行ない、第4の凹凸は荷重たわみ温度T3より低
く、荷重たわみ温度T4より高い温度条件での型押しに
より行なうことが好ましい。いずれの凹凸も、1層目の
樹脂層の露出面(非積層面)側より行ない、これら4つ
の凹凸が複合された凹凸を形成することができる。
【0026】一般的にN層の場合には、上記の3層、お
よび4層の場合から推量できるように、いずれの凹凸も
シート3の上面から形成し、第1の凹凸は2層目には達
しない凹凸であって、1層目のみに形成し、第2の凹凸
は、2層目に達するものであって、ただし、3層目に達
しないものであり、第3の凹凸は、3層目に達するもの
であって、ただし、4層目に達しないものであり、以降
は同様であって、第Nの凹凸は、N層目に達するもので
ある。なお、1、2、3、…、(N−1)、N、もしく
はT1、T2、T3、…、(TN -1)、TNと表現する際に
は、Nは少なくとも4以上であると外観上見え、この明
細書においても、Nは4以上、もしくは5以上を想定し
て説明していることが多いが、本来的には、Nは、2以
上の自然数を指すものとする。従って、荷重たわみ温度
が、上層ほど高い好ましい積層シートであるとき、第1
の凹凸は、荷重たわみ温度T1よりも高い温度条件での
型押しにより形成し、第2の凹凸は荷重たわみ温度T1
より低く、荷重たわみ温度T2より高い温度条件での型
押しにより行ない、第3の凹凸は荷重たわみ温度T2
り低く、荷重たわみ温度T3より高い温度条件での型押
しにより行ない、第4の凹凸は荷重たわみ温度T3より
低く、荷重たわみ温度T4より高い温度での型押しによ
り行ない、以降、同様にして、第Nの凹凸は荷重たわみ
温度TN-1より低く、荷重たわみ温度TNより高い温度条
件での型押しにより行なうことが好ましい。いずれの凹
凸も、1層目の樹脂層の露出面(非積層面)側より行な
い、これらN個の凹凸が複合された凹凸を形成すること
ができる。
【0027】なお、上記における「温度条件」とは、本
来的には、該当する層が加熱により到達した温度を指
す。実際上は、該当する層の温度を実現するための手段
である、型板や型ローラを加熱する手段等の設定温度で
管理する場合があり、これらの設定温度は、該当する層
の荷重たわみ温度よりも、名目上高い場合もある。
【0028】また、型押しの温度条件は、積層体を構成
する隣接する層どうしの荷重たわみ温度が10℃以上の
差を有するときは、型押しを行なう側から見て、型押し
による凹凸が達する最も遠い樹脂層の荷重たわみ温度よ
りも5℃程度高くするか、隣接する層どうしの荷重たわ
み温度の差が10℃より大きければ、5℃以上高くする
ことが好ましい。要は、積層体を構成する隣接する層ど
うしの荷重たわみ温度の中間付近の温度条件で型押しす
ることが、加熱の効果を挙げる上で、また、加熱軟化し
ない方がよい層への過度な過熱を防止する意味で好まし
い。なお、図6にも表れているように、第1の凹凸より
は第2の凹凸の方が凹凸が大きく、第2の凹凸よりは第
3の凹凸の方が凹凸が大きいことが好ましい。一般に第
Nの凹凸よりは第(N−1)の凹凸の方が凹凸が大きい
ことが好ましい。
【0029】本発明の方法によれば、二以上の凹凸が複
合されたことによる複雑な凹凸を有する積層体を、凹凸
を付与するための成形の回数は増加するものの、各成形
で付与する凹凸は比較的簡単なもので済み、型を比較的
容易に得ることができるが、成形によって、複雑な凹凸
が得られるので、得られた凹凸を新たな原型として、電
鋳法により金型を製造すると、通常では製造しにくい複
合された複雑な凹凸を型面に有する金型を容易に得るこ
とができる利点がある。必要であれば、電鋳を金属を変
えて繰返し、硬度の高い金属で構成されて金型を得るこ
ともできる。こうして得られた金型を、プレス成形法や
射出成形法の金型として使用し、適宜な樹脂を用いて成
形すれば、複合された複雑な凹凸を有する成形品を得る
ことが容易になる利点を有する。
【0030】
【実施例】(実施例1)図3を引用して説明した形状の
ものを次のようにして製造した。この実施例1の説明中
の符号は、図3のものと同じである。積層体としては、
いずれもメタクリル樹脂からなる二層の透明な積層体を
共押出しにより準備して使用した。下層側が厚み;3m
m、荷重たわみ温度;92℃のメタクリル樹脂(住友化
学工業(株)製、スミペックスLG2)からなり、上層
側が厚み;0.2mm、荷重たわみ温度;105℃のメ
タクリル樹脂(住友化学工業(株)製、スミペックスM
HF)からなるもので、10cm×10cmの正方形に
切断したものを用いた。
【0031】第1の金型として、図3左上に示すよう
な、断面が正三角形でピッチ(正三角形の底辺の寸法)
が0.1mmの型面6aを、厚み10mmの黄銅製の板
を切削して製作した金型(型板)6を用い、熱プレスを
用いて、成形温度;115℃、圧力;1Kg/cm2
条件で金型の型面を積層体の上層3a側に押し付け、図
3右上に示すような、断面が正三角形でピッチ(正三角
形の底辺の寸法)が0.1mmの凹凸7が、溝方向が図
3の左右方向になるよう形成された積層体(シート)
3’を得た。続いて、第2の金型として、図3左下に示
すような、断面が正三角形でピッチ(正三角形の底辺の
寸法)が0.7mmの型面8aを、厚み10mmの黄銅
製の板を切削して製作した金型(型板)8を用い、熱プ
レスを用いて、成形温度;97℃、圧力;2Kg/cm
2の条件で金型の型面を、上記で得られた、断面が正三
角形でピッチ(正三角形の底辺の寸法)が0.1mmの
凹凸7を有する積層体(シート)3’の凹凸7を有する
上層3a側に、金型(型板)8の型面8aの凹凸の溝方
向と積層体3’の凹凸7の溝方向とが直交するような向
きで押し付け、図3右下に示すような、二つのピッチの
異なる凹凸が直角に交差して複合した凹凸7’を有する
積層体(シート)3”を得た。この積層体(シート)
3”は、標識等に適用する再帰反射シートとして、ま
た、液晶ディスプレイのバックライトの明るさを均一に
するプリズムシートとして好適のものであった。
【0032】(実施例2)図1および図2を引用して説
明した形状のものを次のようにして製造した。この実施
例2の説明中の符号は、図1および図2のものと同じで
ある。積層体としては、いずれもシクロオレフィン樹脂
からなる二層の透明な積層体を共押出しにより準備して
使用した。下層側が厚み;2mm、荷重たわみ温度;1
01℃のシクロオレフィン樹脂(日本ゼオン(株)製、
ゼオノア1020R)からなり、上層側が厚み;0.0
1mm、荷重たわみ温度;136℃のシクロオレフィン
樹脂(日本ゼオン(株)製、ゼオノア1420R)から
なるもので、100cm×100cmの正方形に切断し
たものを用いた。
【0033】図1に示すように、第1の金型として、断
面が半径0.2mmの円の一部で、ピッチが0.1mm
のレンチキュラーレンズが幅方向に配列したレンチキュ
ラーレンズ成形用型面1aを、厚み10mmの黄銅製の
板を切削して製作した金型(型板)1を用い、熱プレス
を用いて、成形温度;145℃、圧力;1Kg/cm 2
の条件で金型の型面を積層体3の上層3a側に押し付
け、図1右下に示すような、断面がレンチキュラーレン
ズの凹凸4が溝方向が図1の手前から奥に向かう方向に
なるよう形成された積層体(シート)3’を得た。続い
て、図2に示すように、第2の金型として、断面が半径
0.08mmの円の一部で、ピッチが0.1mmのレン
チキュラーレンズが幅方向に配列したレンチキュラーレ
ンズ成形用型面5aを、厚み10mmの黄銅製の板を切
削して製作した金型(型板)5を用い、熱プレスを用い
て、成形温度;115℃、圧力;1Kg/cm2の条件
で金型の型面を、上記で得られた、レンチキュラーレン
ズの凹凸4を有する積層体(シート)3’の凹凸4を有
する上層3a側に、金型(型板)5の型面5aの凹凸の
溝方向と積層体3’の凹凸4の溝方向とが直交するよう
な向きで押し付け、図2右下に示すような、二つの曲率
の異なるレンチキュラーレンズ形状が直角に交差して複
合した蝿の目レンズ状の凹凸4’を有する積層体(シー
ト)3”を得た。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、二層の積層体
の上層にのみ一方の凹凸を、また、上層および下層に他
方の凹凸を有し、これら両方が複合された凹凸を上層の
表面に有するので、溝方向の位置によって断面形状が変
化しない製造しやすい型板を使用しても、溝方向の位置
によって断面形状が変化する複雑な形状の凹凸を得るこ
とが容易である、複合された凹凸を有する積層体を提供
することができる。請求項2の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加え、製造時に、二つの凹凸の型押しの
温度条件を、それぞれ、T1以上、およびT1とT2の中
間とすることにより、二つの型押しを分けて行なうこと
が容易な、複合された凹凸を有する積層体を提供するこ
とができる。請求項3の発明によれば、達している深さ
の異なる三つの凹凸が複合された凹凸を1層目の表面に
有するので、請求項1の発明と同様な効果に加えて、複
合される凹凸の要素が増えたことにより、より複雑な形
状の凹凸を得ることが容易である、複合された凹凸を有
する積層体を提供することができる。請求項4の発明に
よれば、請求項3の発明の効果に加え、製造時に、三つ
の凹凸の型押しの温度条件を、それぞれ、T1以上、T1
とT2の中間、およびT2とT 3の中間とすることによ
り、三つの型押しを分けて行なうことが容易な、複合さ
れた凹凸を有する積層体を提供することができる。請求
項5の発明によれば、達している深さの異なるN個の凹
凸が複合された凹凸を1層目の表面に有するので、請求
項1もしくは請求項3の発明と同様な効果に加えて、複
合される凹凸の要素がN個であることにより、より一層
複雑な形状の凹凸を得ることが容易である、複合された
凹凸を有する積層体を提供することができる。請求項6
の発明によれば、請求項5の発明の効果に加え、製造時
に、三つの凹凸の型押しの温度条件を、それぞれ、T1
以上、T1とT2の中間、およびT2とT 3の中間、…、T
N1とTNの中間とすることにより、N個の型押しを分
けて行なうことが容易な、複合された凹凸を有する積層
体を提供することができる。請求項7の発明によれば、
請求項2、請求項4、もしくは請求項6の発明の効果に
加え、前記積層体を構成する互いに隣接する前記各樹脂
層間の荷重たわみ温度の差がいずれも10℃以上である
ことにより、型押しを、隣接する各層の荷重たわみ温度
の中間の温度条件で、より確実に行なえる、複合された
凹凸を有する積層体を提供することができる。請求項8
の発明によれば、荷重たわみ温度がT1およびT2で、T
1>T2である2層の樹脂層が積層された積層体に、荷重
たわみ温度がT1の樹脂層側より、T1よりも高い温度
で、その層にのみ凹凸を形成し、次に、T1とT2の中間
の温度条件で、やはり同じ側より、荷重たわみ温度がT
2の樹脂層に達する凹凸を形成することにより、溝方向
の位置によって断面形状が変化しない製造しやすい型板
を使用しながらも、積層体の表面に、二つの凹凸が複合
された凹凸を形成することを可能とする、複合された凹
凸を有する積層体の製造方法を提供することができる。
請求項9の発明によれば、荷重たわみ温度がT1、T2
およびT3で、T1>T 2>T3である3層の樹脂層が順に
積層された積層体に、荷重たわみ温度がT1の樹脂層側
より、T1よりも高い温度で、その層にのみ凹凸を形成
し、次に、T1とT2の中間の温度条件で、同じ側より、
荷重たわみ温度がT2の樹脂層に達する凹凸を形成し、
さらに、その後、T2とT3の中間の温度条件で、同じ側
より、荷重たわみ温度がT3の樹脂層に達する凹凸を形
成することにより、請求項8の発明と同様な効果に加え
て、複合される凹凸の要素が増えたことにより、より複
雑な形状の凹凸を形成することを可能とする、複合され
た凹凸を有する積層体の製造方法を提供することができ
る。請求項10の発明によれば、荷重たわみ温度が
1、T2、T3、…、TN-1、T Nで、T1>T2>T3>…
>TN-1>TNであるN層の樹脂層が順に積層された積層
体に、荷重たわみ温度がT1の樹脂層側より、T1よりも
高い温度で、その層にのみ凹凸を形成し、次に、T1
2の中間の温度条件で、同じ側より、荷重たわみ温度
がT2の樹脂層に達する凹凸を形成し、さらに、その
後、T2とT3の中間の温度条件で、同じ側より、荷重た
わみ温度がT3の樹脂層に達する凹凸を形成し、以降、
同様にして、荷重たわみ温度TNよりも高く、かつ荷重
たわみ温度TN-1よりも低い温度条件で型押しすること
により、前記N層目の樹脂層に達する第Nの凹凸を形成
するすることにより、請求項8の発明と同様な効果に加
えて、複合される凹凸の要素がN個であることにより、
より一層複雑な形状の凹凸を形成することを可能とす
る、複合された凹凸を有する積層体の製造方法を提供す
ることができる。請求項11の発明によれば、請求項8
〜請求項10いずれかの発明の効果に加え、互いに隣接
する前記各樹脂層間の荷重たわみ温度の差がいずれも1
0℃以上であることにより、型押しを、隣接する各層の
荷重たわみ温度の中間の温度条件で、より確実に行なう
ことが可能な、複合された凹凸を有する積層体の製造方
法を提供することができる。請求項12の発明によれ
ば、請求項11の発明の効果に加え、加熱軟化させるべ
き層と加熱軟化させない層との区別を確実に行なうこと
が可能な、複合された凹凸を有する積層体の製造方法を
提供することができる。請求項13の発明によれば、請
求項8〜請求項12のいずれかの発明の製造方法により
製造された積層体から型取りして金型を製造するので、
複雑な凹凸を有する金型を容易に得ることが可能な、複
合された凹凸を有する金型の製造方法を提供することが
できる。請求項14の発明によれば、請求項13の発明
の製造方法により得られた金型を用いて成形を行なうこ
とにより、複雑な凹凸を有する成形品を容易に得ること
が可能な、複合された凹凸を有する成形品の成形方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2層の積層体にレンチキュラーレンズの凹凸を
形成する方法を示す図である。
【図2】図1で得られたレンチキュラーレンズシートに
さらに直交するレンチキュラーレンズを形成する方法を
示す図である。
【図3】断面が三角形で大きさの異なる二種類の凹凸を
方向を直交させて形成する際に用いる型板および選られ
るシートを示す図である。
【図4】従来の凹凸の形成方法を示す図である。
【図5】複合された凹凸を説明するための図である。
【図6】複合する個々の凹凸と凹凸の及ぶ深さの関係を
示す図である。
【符号の説明】
1、5、6、8 型板(1a、5a、6a、8a;型
面) 3 シート(3a;上層、3b;下層) 4、7 凹凸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 5/02 G02B 5/02 C 5/122 5/122 Fターム(参考) 2H042 BA03 BA12 BA15 BA20 EA02 EA04 EA12 EA14 EA16 4F100 AK01A AK01B AK01C AK01D AK01E AK25 BA02 BA03 BA05 BA10A BA11 DD01 DD08A EH20 GB90 JJ10A JJ10B JJ10C JJ10D JJ10E JL02 YY00A YY00B YY00C YY00D YY00E 4F209 AA03 AA21 AG03 AG05 AH73 AR06 PA02 PB01 PC05 PG05

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 いずれも熱可塑性樹脂からなる1層目、
    および2層目の2層の樹脂層が積層した積層体であり、
    前記1層目の樹脂層の露出面には、前記2層目の樹脂層
    には達しない第1の凹凸と、前記2層目の樹脂層に達す
    る第2の凹凸の2種類の凹凸が複合された凹凸を有する
    ことを特徴とする複合された凹凸を有する積層体。
  2. 【請求項2】 前記1層目の樹脂層の荷重たわみ温度T
    1、および前記2層目の樹脂層の荷重たわみ温度T2
    が、T1>T2であることを特徴とする請求項1記載の複
    合された凹凸を有する積層体。
  3. 【請求項3】 いずれも熱可塑性樹脂からなる1層目、
    2層目、および3層目の3層の樹脂層が順に積層した積
    層体であり、前記1層目の樹脂層の露出面には、前記2
    層目の樹脂層には達しない第1の凹凸、前記2層目の樹
    脂層に達して、前記3層目の樹脂層には達しない第2の
    凹凸、および前記3層目の樹脂層に達する第3の凹凸の
    3種類の凹凸が複合された凹凸を有することを特徴とす
    る複合された凹凸を有する積層体。
  4. 【請求項4】 前記1層目の樹脂層の荷重たわみ温度T
    1、前記2層目の樹脂層の荷重たわみ温度T2、および前
    記3層目の樹脂層の荷重たわみ温度T3が、T1>T2
    3の関係を有することを特徴とする請求項3記載の複
    合された凹凸を有する積層体。
  5. 【請求項5】 いずれも熱可塑性樹脂からなる1層目、
    2層目、3層目、…、およびN層目のN層の樹脂層が順
    に積層した積層体であり、前記1層目の樹脂層の露出面
    には、2層目の樹脂層には達しない第1の凹凸、2層目
    の樹脂層に達して、3層目の樹脂層には達しない第2の
    凹凸、3層目の樹脂層に達して、4層目の樹脂層には達
    しない第3の凹凸、・・・、およびN層目の樹脂層に達す
    る第Nの凹凸のN種類の凹凸が複合された凹凸を有する
    ことを特徴とする複合された凹凸を有する積層体(ただ
    し、Nは10以下の自然数である。)。
  6. 【請求項6】 前記1層目の樹脂層の荷重たわみ温度T
    1、前記2層目の樹脂層の荷重たわみ温度T2、…、前記
    3層目の樹脂層の荷重たわみ温度T3、およびN層目の
    樹脂層の荷重たわみ温度TNが、T1>T2>T3>・・・>
    Nであることを特徴とする請求項5記載の複合された
    凹凸を有する積層体。
  7. 【請求項7】 前記積層体を構成する互いに隣接する前
    記各樹脂層間の荷重たわみ温度の差がいずれも10℃以
    上であることを特徴とする請求項2、4、または6記載
    の複合された凹凸を有する積層体。
  8. 【請求項8】 いずれも熱可塑性樹脂からなり、荷重た
    わみ温度がT1である1層目の樹脂層、および荷重たわ
    み温度がT2である2層目の樹脂層の2層の樹脂層が積
    層され、かつT1>T2である積層体を準備し、前記積層
    体の前記1層目の樹脂層の露出面側より、その荷重たわ
    み温度T1よりも高い温度条件で型押しすることによ
    り、前記2層目の樹脂層には達しない第1の凹凸を形成
    し、形成後、前記積層体の前記1層目の樹脂層の露出面
    側より、荷重たわみ温度T2よりも高く、かつ荷重たわ
    み温度T1よりも低い温度条件で型押しすることによ
    り、前記2層目の樹脂層に達する第2の凹凸を形成する
    ことを特徴とする複合された凹凸を有する積層体の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 いずれも熱可塑性樹脂からなり、荷重た
    わみ温度がT1である1層目の樹脂層、荷重たわみ温度
    がT2である2層目の樹脂層、および荷重たわみ温度が
    3である3層目の樹脂層の3層の樹脂層が順に積層さ
    れ、かつT1>T2>T3である積層体を準備し、前記積
    層体の前記1層目の樹脂層の露出面側より、その荷重た
    わみ温度T1よりも高い温度条件で型押しすることによ
    り、前記二層目の樹脂層には達しない第1の凹凸を形成
    し、形成後、前記積層体の前記1層目の樹脂層の露出面
    側より、荷重たわみ温度T2よりも高く、かつ荷重たわ
    み温度T1よりも低い温度条件で型押しすることによ
    り、前記2層目の樹脂層に達し、3層目の樹脂層には達
    しない第2の凹凸を形成し、形成後、前記積層体の前記
    1層目の樹脂層の露出面側より、荷重たわみ温度T3
    りも高く、かつ荷重たわみ温度T2よりも低い温度条件
    で型押しすることにより、前記3層目の樹脂層に達する
    第3の凹凸を形成することを特徴とする複合された凹凸
    を有する積層体の製造方法。
  10. 【請求項10】 いずれも熱可塑性樹脂からなり、荷重
    たわみ温度がT1である1層目の樹脂層、荷重たわみ温
    度がT2である2層目の樹脂層、荷重たわみ温度がT3
    ある3層目の樹脂層、…、および荷重たわみ温度がTN
    であるN層目の樹脂層のN層の樹脂層が順に積層され、
    かつT1>T2>T3>・・・>TNである積層体を準備し、
    前記積層体の前記1層目の樹脂層の露出面側より、その
    荷重たわみ温度T1よりも高い温度条件で型押しするこ
    とにより、前記二層目の樹脂層には達しない第1の凹凸
    を形成し、形成後、前記積層体の前記1層目の樹脂層の
    露出面側より、荷重たわみ温度T2よりも高く、かつ荷
    重たわみ温度T1よりも低い温度条件で型押しすること
    により、前記2層目の樹脂層に達し、3層目の樹脂層に
    は達しない第2の凹凸を形成し、形成後、前記積層体の
    前記1層目の樹脂層の露出面側より、荷重たわみ温度T
    3よりも高く、かつ荷重たわみ温度T2よりも低い温度条
    件で型押しすることにより、前記3層目の樹脂層に達
    し、4層目の樹脂層には達しない第3の凹凸を形成し、
    形成後、…、前記積層体の前記1層目の樹脂層の露出面
    側より、荷重たわみ温度TNよりも高く、かつ荷重たわ
    み温度TN -1よりも低い温度条件で型押しすることによ
    り、前記N層目の樹脂層に達する第Nの凹凸を形成する
    ことを特徴とする複合された凹凸を有する積層体の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 準備した前記積層体を構成する互いに
    隣接する前記各樹脂層間の荷重たわみ温度の差がいずれ
    も10℃以上であることを特徴とする請求項8〜請求項
    10いずれか記載の複合された凹凸を有する積層体の製
    造方法(ただし、Nは10以下の自然数である。)。
  12. 【請求項12】 前記した型押しする際の温度条件のい
    ずれもが、該当する型押しにより凹凸が達する前記1層
    目の樹脂層から最も遠い樹脂層の前記荷重たわみ温度よ
    りも5℃以上高いことを特徴とする請求項11記載の複
    合された凹凸を有する積層体の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項8〜請求項12のいずれかの発
    明の製造方法により複合された凹凸を有する積層体を製
    造した後、製造された積層体の表面の凹凸を電鋳法によ
    り型取りして金型を製造することを特徴とする複合され
    た凹凸を有する金型の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項13の発明の製造方法により複
    合された凹凸を有する金型を製造した後、得られた金型
    を用いて成形を行なうことを特徴とする複合された凹凸
    を有する成形品の成形方法。
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