JP2003052795A - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

Info

Publication number
JP2003052795A
JP2003052795A JP2001241855A JP2001241855A JP2003052795A JP 2003052795 A JP2003052795 A JP 2003052795A JP 2001241855 A JP2001241855 A JP 2001241855A JP 2001241855 A JP2001241855 A JP 2001241855A JP 2003052795 A JP2003052795 A JP 2003052795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
far
temperature
heated
floor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001241855A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Harakawa
健一 原川
幸雄 ▲辻▼本
Yukio Tsujimoto
Tetsufumi Kawashima
哲文 川島
Toru Inaoka
徹 稲岡
Hiroki Miyata
弘樹 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP2001241855A priority Critical patent/JP2003052795A/ja
Publication of JP2003052795A publication Critical patent/JP2003052795A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥した状況で加熱対象物を加熱できる加熱
装置を得る。 【解決手段】 遠赤外線照射装置10では、操作者が取
手部18の先端を把持して床12に対し装置本体14を
移動させつつ、所定数のヒーター24が、遠赤外線を床
12へ照射したり、遠赤外線によって床12との間の空
気を加熱することで、床12を加熱する。このため、乾
燥した状況で床12を加熱殺菌でき、操作者が長靴を履
く必要がなくなって殺菌作業性を向上できる。さらに、
遠赤外線照射装置10は、遠赤外線を用いて床12を加
熱するため、床12の殺菌等の如く、床12を表面のみ
加熱すれば足る用途に適しており、床12全体を加熱す
る誘導加熱方式やマイクロ波加熱方式に比し、エネルギ
ー効率を高めることができると共に、不要な部位まで過
熱することを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床の加熱殺菌等に
使用される加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、食品工場の床を殺菌するには、例
えば床に80℃から95℃の熱湯を撒くことによる熱湯
殺菌方法がある。
【0003】しかしながら、この熱湯殺菌方法では、床
に熱湯を撒く作業自体に危険性があり、床に熱湯が撒か
れる環境では殺菌作業員は常に長靴を履いて殺菌作業を
行わなくてはならない。このため、床殺菌の作業性が悪
い。
【0004】さらに、床に熱湯を撒くと食品工場内の湿
度が急激に上がるため、食品工場内の通常密閉されずに
耐湿性を有しない電子機器等は、回路が高湿度に曝され
て寿命が短くなる。これにより、設備投資する電子機器
等が短期間で使用不可能となり、食品の生産原価が影響
を受けて高くなる。
【0005】また、床に撒いた熱湯が冷めると、床は菌
が繁殖する温床になるため、床に熱湯を撒いた後は急速
かつ充分に食品工場内を冷却かつ乾燥しなければならな
い。このため、食品工場内の室温が急速に変化し、食品
工場の建物(床を含む)及び機械類の寿命を縮めてしま
う。
【0006】さらにこのため、食品工場内の湿度や温度
を調整するための空調負荷が大きくなり、大容量の空調
機を備える必要があるのみならず、空調のための電気代
が高くなる。
【0007】また、床に熱湯を撒いた後には、特に物が
置かれた場所やコーナー部等でどうしても水分が蒸発し
きれない場所が残り、このような場所では、雑菌繁殖の
温床となる。
【0008】さらにまた、床に薬品を撒くことによって
殺菌する化学的方法もあるが、人体や環境への配慮の観
点から、薬品が人体や環境に蓄積されて悪影響を及ぼす
可能性がある。また、特に薬品として次亜塩素酸ソーダ
が用いられる場合には、塩素ガスが出るため、ステンレ
ス等の劣化を促進してしまう。
【0009】ここで、以上の問題を解決するためには、
乾燥した状況で床を殺菌できることが好ましい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮し、乾燥した状況で加熱対象物を加熱できる加熱装
置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の加熱装
置は、加熱の対象たる加熱対象物に対して移動可能とさ
れた装置本体と、前記装置本体に設けられ、前記加熱対
象物への遠赤外線の照射、前記加熱対象物との間の空気
の遠赤外線による加熱、及び、遠赤外線により加熱した
熱風の前記加熱対象物への吹きかけ、の少なくとも1つ
によって前記加熱対象物を加熱する遠赤外線加熱部と、
を備えている。
【0012】請求項1に記載の加熱装置では、装置本体
が加熱対象物に対して移動しつつ、遠赤外線加熱部が、
加熱対象物への遠赤外線の照射、加熱対象物との間の空
気の遠赤外線による加熱、及び、遠赤外線により加熱し
た熱風の加熱対象物への吹きかけ、の少なくとも1つに
よって加熱対象物を加熱する。このため、乾燥した状況
で加熱対象物を加熱でき、これにより、例えば加熱対象
物の加熱による殺菌を行う際には、従来の熱湯殺菌方法
及び化学的方法における問題点を解決でき、殺菌作業員
が長靴を履く必要がなくなって(通常のシューズを履い
て作業できて)殺菌作業性を向上できる。
【0013】また、この加熱装置は、遠赤外線を用いて
加熱対象物を加熱するため、加熱対象物の殺菌等の如
く、加熱対象物を表面のみ加熱すれば足る用途に適して
いる。このため、加熱対象物全体を加熱する所謂誘導加
熱方式や所謂マイクロ波加熱方式に比し、エネルギー効
率を高めることができると共に、不要な部位まで過熱す
ることを防止できる。
【0014】請求項2に記載の加熱装置は、請求項1に
記載の加熱装置において、ラジカルイオンを発生するラ
ジカルイオン発生部及び紫外線を発生する紫外線発生部
の少なくとも一方を備え、前記ラジカルイオン及び紫外
線の少なくとも一方を前記加熱対象物へ放射することを
特徴としている。
【0015】請求項2に記載の加熱装置では、ラジカル
イオン発生部で発生するラジカルイオン(オゾンやOH
ラジカル等の活性イオン)及び紫外線発生部で発生する
紫外線(高エネルギーフォトン)の少なくとも一方を加
熱対象物へ放射するため、加熱対象物を加熱殺菌すると
同時に、加熱した加熱対象物に対しラジカルイオンの酸
化作用または還元作用による殺菌や紫外線による殺菌を
行うことができ、これにより、加熱対象物を効果的に殺
菌することができる。
【0016】請求項3に記載の加熱装置は、請求項1ま
たは請求項2に記載の加熱装置において、前記装置本体
に設けられ、前記加熱対象物の温度の測定、前記加熱対
象物と前記遠赤外線加熱部との間の空気の温度の測定、
及び、前記遠赤外線加熱部の温度の測定、の少なくとも
1つを行うことで前記加熱対象物の加熱温度を検出する
温度検出手段を備えたことを特徴としている。
【0017】請求項3に記載の加熱装置では、温度検出
手段が、加熱対象物の温度の測定、加熱対象物と遠赤外
線加熱部との間の空気の温度の測定、及び、遠赤外線加
熱部の温度の測定、の少なくとも1つを行うことで、加
熱対象物の加熱温度を検出する。このため、加熱対象物
の加熱温度を適切に検出することができる。
【0018】請求項4に記載の加熱装置は、請求項3に
記載の加熱装置において、前記遠赤外線加熱部から前記
温度検出手段を熱的に隔離する熱隔離手段を備えたこと
を特徴としている。
【0019】請求項4に記載の加熱装置では、熱隔離手
段が遠赤外線加熱部から温度検出手段を熱的に隔離する
ため、温度検出手段が遠赤外線加熱部からの熱の影響を
受けることなく、加熱対象物の加熱温度の正確な検出や
温度検出手段の破損防止を図ることができる。
【0020】請求項5に記載の加熱装置は、請求項3ま
たは請求項4に記載の加熱装置において、前記温度検出
手段に対応して設けられ、前記温度検出手段によって検
出された前記加熱対象物の加熱温度を表示する温度表示
部を備えたことを特徴としている。
【0021】請求項5に記載の加熱装置では、温度表示
部が温度検出手段によって検出された加熱対象物の加熱
温度を表示するため、温度表示部が表示する加熱対象物
の加熱温度に対応して、加熱対象物の加熱温度を調整す
ることで、加熱対象物の損傷を防止できる。
【0022】請求項6に記載の加熱装置は、請求項1乃
至請求項5の何れか1項に記載の加熱装置において、前
記遠赤外線加熱部による遠赤外線の出力強度の調整、前
記加熱対象物に対する前記遠赤外線加熱部の位置の調
整、前記加熱対象物と前記遠赤外線加熱部との間に流入
する空気量の調整、及び、前記加熱対象物に対する前記
装置本体の移動速度の調整、の少なくとも1つを行うこ
とで前記加熱対象物の加熱温度を制御する加熱制御手段
を備えたことを特徴としている。
【0023】請求項6に記載の加熱装置では、加熱制御
手段が、遠赤外線加熱部による遠赤外線の出力強度の調
整、加熱対象物に対する遠赤外線加熱部の位置の調整、
加熱対象物と遠赤外線加熱部との間に流入する空気量の
調整、及び、加熱対象物に対する装置本体の移動速度の
調整、の少なくとも1つを行うことで、加熱対象物の加
熱温度を制御する。このため、加熱対象物の加熱温度を
適切に制御することができる。
【0024】請求項7に記載の加熱装置は、請求項6に
記載の加熱装置において、前記加熱制御手段は、前記加
熱対象物の加熱温度が所定温度より高い際には前記遠赤
外線加熱部による前記加熱対象物の加熱を抑制または停
止することを特徴としている。
【0025】請求項7に記載の加熱装置では、加熱制御
手段が加熱対象物の加熱温度が所定温度より高い際には
遠赤外線加熱部による加熱対象物の加熱を抑制または停
止するため、加熱対象物を過剰に加熱することを防止で
き、加熱対象物の損傷を確実に防止できる。
【0026】請求項8に記載の加熱装置は、請求項6ま
たは請求項7に記載の加熱装置において、前記加熱制御
手段は、前記装置本体の移動速度が所定速度より低い際
には前記遠赤外線加熱部による前記加熱対象物の加熱を
抑制または停止することを特徴としている。
【0027】請求項8に記載の加熱装置では、加熱制御
手段が装置本体の移動速度が所定速度より低い際には遠
赤外線加熱部による加熱対象物の加熱を抑制または停止
するため、加熱対象物を過剰に加熱することを一層防止
でき、加熱対象物の損傷を一層確実に防止できる。
【0028】請求項9に記載の加熱装置は、請求項6乃
至請求項8の何れか1項に記載の加熱装置において、前
記加熱対象物の加熱温度を設定可能な温度設定部を備
え、かつ、前記加熱制御手段が前記温度設定部で設定さ
れた前記加熱対象物の加熱温度を保持することを特徴と
している。
【0029】請求項9に記載の加熱装置では、温度設定
部で設定された加熱対象物の加熱温度を加熱制御手段が
保持するため、加熱対象物の加熱温度を例えば加熱対象
物の材質の耐熱温度や加熱前温度に対応させることがで
き、これにより、加熱対象物の損傷を更に一層確実に防
止できる。
【0030】請求項10に記載の加熱装置は、請求項1
乃至請求項9の何れか1項に記載の加熱装置において、
前記遠赤外線加熱部は、前記遠赤外線の照射方向及び前
記熱風の吹きかけ方向の少なくとも1つを変更可能とさ
れたことを特徴としている。
【0031】請求項10に記載の加熱装置では、遠赤外
線加熱部による遠赤外線の照射方向及び熱風の吹きかけ
方向の少なくとも1つが変更可能とされているため、複
数の設置方向にある加熱対象物を加熱することができ
る。また、遠赤外線加熱部による遠赤外線の照射方向及
び熱風の吹きかけ方向の少なくとも1つを加熱対象物と
は異なる方向へ変更することで、加熱対象物の加熱を確
実に抑制または停止することができる。
【0032】請求項11に記載の加熱装置は、請求項1
乃至請求項10の何れか1項に記載の加熱装置におい
て、前記装置本体に設けられ、前記遠赤外線加熱部の反
加熱対象物側を包囲して前記遠赤外線加熱部の熱が伝導
することを阻害する熱伝導阻害部材を備えたことを特徴
としている。
【0033】請求項11に記載の加熱装置では、装置本
体に設けられた熱伝導阻害部材が遠赤外線加熱部の反加
熱対象物側を包囲して遠赤外線加熱部の熱が伝導するこ
とを阻害するため、装置本体の遠赤外線加熱部以外の内
部機器が耐熱性を有する必要をなくすことができる。
【0034】請求項12に記載の加熱装置は、請求項1
乃至請求項11の何れか1項に記載の加熱装置におい
て、前記装置本体は自動で前記加熱対象物に対し移動可
能とされたことを特徴としている。
【0035】請求項12に記載の加熱装置では、装置本
体が自動で加熱対象物に対し移動可能とされているた
め、加熱対象物の加熱作業を容易にすることができる。
【0036】請求項13に記載の加熱装置は、請求項1
乃至請求項12の何れか1項に記載の加熱装置におい
て、前記装置本体に設けられ、前記加熱対象物上の異物
を除去する異物除去部を備えたことを特徴としている。
【0037】請求項13に記載の加熱装置では、装置本
体に設けられた異物除去部が加熱対象物上の異物を除去
するため、加熱対象物の加熱と同時に加熱対象物上の清
掃を行うことができると共に、加熱対象物を加熱する熱
によって異物が加熱対象物に付着することを防止でき
る。
【0038】請求項14に記載の加熱装置は、請求項1
乃至請求項13の何れか1項に記載の加熱装置におい
て、前記装置本体に設けられ、回転することで前記装置
本体の前記加熱対象物に対する移動を可能にする車輪
と、前記車輪を包囲して設けられ、前記遠赤外線加熱部
からの遠赤外線の前記車輪への照射を防止する照射防止
部材と、を備えたことを特徴としている。
【0039】請求項14に記載の加熱装置では、回転す
ることで装置本体の加熱対象物に対する移動を可能にす
る車輪が照射防止部材に包囲されて、遠赤外線加熱部か
らの遠赤外線の車輪への照射が防止される。これによ
り、車輪が加熱されて加熱対象物を焦がすことを防止で
きる。
【0040】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1には、
本発明の加熱装置が適用されて構成された第1の実施の
形態に係る遠赤外線照射装置10が一部破断した側面図
にて示されており、図3には、遠赤外線照射装置10が
底面図にて示されている。さらに、図2には、遠赤外線
照射装置10が正面断面図(図3の2−2線断面図)に
て示されている。
【0041】本実施の形態に係る遠赤外線照射装置10
は、食品工場の所謂盛付け工程等における加熱対象物と
しての床12の加熱殺菌に用いられる。
【0042】この遠赤外線照射装置10は、装置本体1
4を備えており、装置本体14は下面のみが開放された
略長方体状の筐体とされている。装置本体14の両側壁
の前後方向両端にはそれぞれ車輪16が回転自在に設け
られており、車輪16が回転することで、床12に対し
装置本体14が前後方向へ移動可能とされている。ま
た、装置本体14の上壁の高さは、可能な限り(内部機
器の大きさの許す限り)低くされている。
【0043】装置本体14の後壁には取手部18の基端
が所定角度範囲で回転自在に取り付けられており、図4
に示す如く、操作者20(殺菌作業員)が取手部18の
先端を把持して前方または後方へ移動させることで、床
12に対し装置本体14を前後方向へ移動操作する構成
とされている。
【0044】装置本体14内の下部には保持板22が設
置されており、保持板22に遠赤外線加熱部としての四
角形板状のヒーター24が所定数(本実施の形態では、
前後方向に4列かつ左右方向に2列の合計8つ)保持さ
れて装置本体14の底部に配置されている。各ヒーター
24は、セラミックス及びニクロム線を有して、セラミ
ックスにニクロム線が包囲されかつセラミックスにニク
ロム線が行き渡るように配線されており、ニクロム線に
電流を供給して発熱させることでセラミックスの温度が
上昇して遠赤外線を照射する構成とされている。これに
より、各ヒーター24は、床12や、床12とヒーター
24との間の空気を加熱して、床12を殺菌することが
できる。なお、本実施の形態では、各ヒーター24の温
度は500℃程度まで上昇する構成とされている。
【0045】各ヒーター24には、温度検出手段として
の熱電対(図示省略)が埋め込まれており、熱電対によ
ってヒーター24の温度が測定される。
【0046】保持板22は昇降装置(図示省略)に連結
されており、昇降装置が保持板22を機械的手段または
電気的手段により昇降させることで、床12に対するヒ
ーター24の高さ位置を調整可能とされている。
【0047】図5に示す如く、装置本体14内の後部
(本実施の形態では、所定数のヒーター24より後側の
保持板22)には、温度検出手段としての放射温度計等
の温度センサー26が設けられており、温度センサー2
6は床12の温度を測定する。温度センサー26は、熱
隔離手段として所定数のヒーター24から離れた位置に
配置されており、これにより、所定数のヒーター24か
ら温度センサー26が熱的に隔離されて、温度センサー
26が各ヒーター24からの熱の影響を受けないように
されている。なお、温度センサー26を装置本体14後
壁外側に設けた構成としてもよい。
【0048】図6の(A)及び(B)に示す如く、装置
本体14底部のヒーター24間には、温度検出手段とし
ての熱電対等の温度センサー28が設けられており、温
度センサー28は、所定数のヒーター24の周辺から流
し込まれてヒーター24間を流れる空気の温度を測定す
る。これにより、温度センサー28によって床12とヒ
ーター24との間の空気の温度が測定される。また、温
度センサー28の周囲には熱隔離手段としてのラジエー
ションシールド30が設けられており、ラジエーション
シールド30は温度センサー28に非接触の状態で温度
センサー28を二重に包囲している。これにより、所定
数のヒーター24から温度センサー28が熱的に隔離さ
れて、温度センサー28が各ヒーター24からの熱の影
響を受けないようにされている。なお、ラジエーション
シールド30として、相互に熱伝導率を低下させた複層
のシールドを用いてもよい。
【0049】装置本体14の下端全周には、異物除去部
としてのブラシ(図示省略)が設けられている。ブラシ
の下端は床12に接触しており、これにより、ブラシに
よって床12上のごみ等の異物が除去される。
【0050】取手部18の長手方向中間部分には、加熱
制御手段としての制御装置32が設けられており、制御
装置32には、上記各車輪16、各ヒーター24、各ヒ
ーター24に埋め込まれた熱電対、昇降装置、温度セン
サー26及び温度センサー28が接続されている。
【0051】制御装置32は、各ヒーター24による遠
赤外線の出力強度の調整、図7(C)に示す如き昇降装
置の制御による床12に対する各ヒーター24の高さ位
置の調整、及び、図7(D)に示す如き床12とヒータ
ー24との間に流入する空気量の調整を行うことで、床
12の加熱温度を制御可能とされている。
【0052】さらに、制御装置32は、床12の加熱温
度が所定温度より高い際(例えば、床12の温度、ヒー
ター24の温度、または、床12とヒーター24との間
の空気の温度が異常に高い際)や、装置本体14の移動
速度(車輪16の回転速度)が所定速度より低い際(例
えば、操作者20の不注意で装置本体14の移動が設定
時間以上停止した際)には、操作者20に警報を発する
と共に、各ヒーター24の電源を切断操作し、かつ、昇
降装置の制御による床12に対する各ヒーター24の離
隔操作、または、床12とヒーター24との間に流入す
る空気量の増加操作を自動的に行うことで、各ヒーター
24による床12の加熱を抑制または停止する。
【0053】取手部18の先端近傍には、温度表示部及
び温度設定部としての表示設定装置34が設けられてお
り、表示設定装置34は制御装置32に接続されてい
る。
【0054】表示設定装置34には、熱電対によって測
定されたヒーター24の温度、温度センサー26によっ
て測定された床12の温度、温度センサー28によって
測定された床12とヒーター24との間の空気の温度、
及び、装置本体14の移動速度が表示される。
【0055】表示設定装置34では、遠赤外線照射装置
10のマニュアルまたは表示設定装置34に予め記載さ
れている各種床12材料の耐熱温度、表示された床12
の加熱前温度(夏と冬での温度差を考慮)、及び、殺菌
対象の菌(ビールス)の種類に対応して、ヒーター24
の温度(遠赤外線の出力強度)を設定操作可能とされて
おり、表示設定装置34で設定されたヒーター24の温
度が制御装置32によって自動的に保持される。
【0056】さらに、表示設定装置34を操作すること
で、制御装置32を介して床12に対する各ヒーター2
4の高さ位置や床12とヒーター24との間に流入する
空気量を調整できる構成とされている。
【0057】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0058】食品工場の所謂盛付け工程等の床12は、
時々は熱湯を撒いて掃除をしなければならないものの、
普段は乾燥した状況で加熱殺菌すれば足る。
【0059】本実施の形態に係る遠赤外線照射装置10
は、食品工場の所謂盛付け工程等における床12の加熱
殺菌に用いられる。
【0060】遠赤外線照射装置10によって床12を加
熱殺菌する際には、操作者20が取手部18の先端を把
持して床12に対し装置本体14を前方へ移動させつ
つ、所定数のヒーター24が床12を加熱する。
【0061】ここで、図7(A)に示す如く、各ヒータ
ー24を床12に近づけた状態でヒーター24から床1
2に遠赤外線を照射して充分な熱量を加えることによ
り、床12の温度を100℃以上に上昇させて、床12
を加熱殺菌できる。
【0062】また、図7(B)に示す如く、ヒーター2
4からの遠赤外線によって床12とヒーター24との間
の空気を数百℃まで上昇させ、かつ、床12の温度を5
0℃程度までしか上昇させないことにより、床12の熱
劣化を防止しつつ床12を加熱殺菌できる。
【0063】このように、遠赤外線照射装置10では、
乾燥した状況で床12を加熱でき、これにより、従来の
熱湯殺菌方法及び化学的方法における問題点を解決で
き、操作者20が長靴を履く必要がなくなって(通常の
シューズを履いて作業できて)殺菌作業性を向上でき
る。
【0064】さらに、この遠赤外線照射装置10は、遠
赤外線を用いて床12を加熱するため、床12の殺菌等
の如く、床12を表面のみ加熱すれば足る用途に適して
いる。このため、内部を含む床12全体を加熱する所謂
誘導加熱方式や所謂マイクロ波加熱方式に比し、エネル
ギー効率を高めることができると共に、不要な部位まで
過熱することを防止できる。
【0065】またここで、温度センサー26が床12の
温度の測定し、温度センサー28が床12とヒーター2
4との間の空気の温度の測定し、各ヒーター24内に埋
め込まれた熱電対が各ヒーター24の温度の測定するこ
とで、床12の加熱温度が検出される。このため、床1
2の加熱温度を適切に検出することができる。
【0066】さらに、温度センサー26が所定数のヒー
ター24から離れた位置に配置されると共に、温度セン
サー28がラジエーションシールド30に非接触の状態
で包囲されている。これにより、温度センサー26及び
温度センサー28がヒーター24から熱的に隔離されて
いるため、温度センサー26及び温度センサー28がヒ
ーター24からの熱の影響を受けることなく、床12の
加熱温度の正確な検出や温度センサー26及び温度セン
サー28の破損防止を図ることができる。
【0067】また、ヒーター24の温度、床12の温度
(所定数のヒーター24の通過直後の温度)、床12と
ヒーター24との間の空気の温度、及び、装置本体14
の移動速度が表示設定装置34に表示されるため、表示
情報に対応して操作者20が、装置本体14の移動速度
を調整したり、表示設定装置34の操作による床12に
対する各ヒーター24の高さ位置や床12とヒーター2
4との間に流入する空気量の調整を行うことで、床12
の加熱温度を最適に調整して、床12の損傷を防止でき
る。
【0068】さらにここで、制御装置32が、ヒーター
24による遠赤外線の出力強度の調整、床12に対する
ヒーター24の高さ位置の調整、床12とヒーター24
との間に流入する空気量の調整を行い、かつ、操作者が
床12に対する装置本体14の移動速度を調整すること
で、床12の加熱温度を制御できる。このため、床12
の加熱温度を適切に制御することができる。
【0069】また、床12材料の耐熱温度、表示設定装
置34に表示された床12の加熱前温度、及び、殺菌対
象の菌の種類に対応して、操作者20が表示設定装置3
4でヒーター24の温度を設定操作し、このヒーター2
4の設定温度が制御装置32によって自動的に保持され
る。このため、床12の損傷を確実に防止できると共
に、床12を良好に殺菌することができる。
【0070】さらに、床12の加熱温度が所定温度より
高い際や、装置本体14の移動速度が所定速度より低い
際には、制御装置32が、各ヒーター24の電源を切断
操作し、かつ、昇降装置の制御による床12に対する各
ヒーター24の離隔操作、または、床12とヒーター2
4との間に流入する空気量の増加操作を行うことで、各
ヒーター24による床12の加熱を自動的に抑制または
停止する。このため、床12を過剰に加熱することを防
止でき、床12の損傷を一層確実に防止できる。特に、
本実施の形態では、ヒーター24の電源を切断操作した
としても、ヒーター24の熱容量のためにヒーター24
の温度が下がり始めるまでは所定時間(例えば1分程
度)かかるため、床12に対する各ヒーター24の離隔
操作や床12とヒーター24との間に流入する空気量の
増加操作を行うことで、ヒーター24による床12の加
熱を効果的に抑制または停止できる。
【0071】さらにまた、装置本体14の下端全周に設
けられたブラシが床12上の異物を除去するため、床1
2の加熱殺菌と同時に床12上の清掃を行うことができ
ると共に、床12を加熱殺菌する熱によって異物が床1
2に付着することを防止できる。
【0072】また、装置本体14上壁の高さが可能な限
り低くされているため、食品工場内のテーブルや装置等
の下の床12をも加熱殺菌可能である。
【0073】さらに、操作者20が取手部18の先端を
把持して床12に対し装置本体14を後方へ移動させつ
つ床12を加熱することも可能であるため、加熱された
部位を歩くことができない比較的熱に弱い床12でも加
熱殺菌することができる。
【0074】なお、本実施の形態においては、装置本体
14の前壁とヒーター24との間及び装置本体14の側
壁とヒーター24との間に隙間がない構成とするのが好
ましく、これにより、床12のコーナー部まで良好に加
熱殺菌することができる。
【0075】[第2の実施の形態]図8(A)には、本
発明の加熱装置が適用されて構成された第2の実施の形
態に係る遠赤外線照射装置40の主要部が一部省略した
側面図にて示されている。
【0076】本実施の形態に係る遠赤外線照射装置40
は、上記第1の実施の形態に係る遠赤外線照射装置10
とほぼ同一の構成であるが、以下の点で異なっている。
【0077】遠赤外線照射装置40の装置本体14は、
両側面の少なくとも下部及び下面が開放された略長方体
状の筐体とされている。
【0078】装置本体14の前壁外側及び後壁外側の左
右方向両端に、それぞれ車輪16が昇降機構42を介し
て連結されており、昇降機構42が装置本体14を電気
的手段または空気圧等を用いた機械的手段により昇降さ
せることで、床12に対するヒーター24の高さ位置を
調整可能とされている(図8(B)参照)。また、図8
(C)に示す如く、昇降機構42は、装置本体14を前
側と後側とで床12に対する高さが異なる状態に配置可
能とされている。
【0079】装置本体14内の下部には、熱伝導阻害部
材としての所定数(本実施の形態では2つ)のヒーター
パネルケース44が配置されており、各ヒーターパネル
ケース44は、略長方体の箱状とされて、前後方向に平
行とされている。図11(A)に示す如く、各ヒーター
パネルケース44は、内部に所定数(本実施の形態では
4つ)のヒーター24が収容されると共に、下面が開放
されており、これにより、ヒーターパネルケース44が
所定数のヒーター24の反床12側及び側面を包囲し
て、ヒーター24の熱が装置本体14内へ伝導すること
を阻害している。
【0080】図9(A)に示す如く、各ヒーターパネル
ケース44の後部上面には、円筒状の吸気筒46が設け
られており、図11の(A)及び(B)に示す如く、吸
気筒46内には、モータ48によって駆動されるファン
50が設けられている。各ヒーターパネルケース44の
前壁は、開閉可能な前弁52とされると共に、各ヒータ
ーパネルケース44の後壁下部には、開閉可能な後弁5
4が設けられている。
【0081】ここで、図11の(A)に示す如く、前弁
52が閉鎖されると共に後弁54が開放された際には、
ファン50によって送風される空気がヒーターパネルケ
ース44上壁とヒーター24上面との間を通って予熱さ
れた後に床12とヒーター24との間に流されるため、
熱効率を高めることができる。
【0082】一方、図11の(B)に示す如く、前弁5
2が開放されると共に後弁54が閉鎖された際には、フ
ァン50によって送風される空気がヒーターパネルケー
ス44内を通ってヒーター24に加熱された後に装置本
体14前方に吹き付けられるため、装置本体14前方の
加熱対象物としての壁(コーナー部を含む)をも加熱殺
菌することができる。
【0083】装置本体14内には、図9(A)に示す如
く、複数(本実施の形態では4つ)の回転軸56が前後
方向に平行とされて回転可能に設けられており、各回転
軸56の両端部にはプーリー58が固定されている。各
回転軸56の前端部側のプーリー58及び各回転軸56
の後端部側のプーリー58には、それぞれベルトやチェ
ーン等の張設部材60が四角形状に張設されており、回
転軸56と共にプーリー58が回転することで、一対の
張設部材60が回動する構成とされている。
【0084】一対の張設部材60間には棒状の固定棒6
2が複数(本実施の形態では4つ)架け渡されると共
に、各固定棒62にはヒーターパネルケース44の各側
面がそれぞれ固定されており、これにより、図10の
(B)及び(D)に示す如く、ヒーターパネルケース4
4は張設部材60の回動と共に回動する。
【0085】ここで、図9(A)及び図10(A)に示
す如く、全てのヒーターパネルケース44が装置本体1
4の底部に位置する場合には、ヒーター24が床12の
みを加熱殺菌する。一方、図9(B)及び図10(C)
に示す如く、一部のヒーターパネルケース44を装置本
体14右側方へ回動させた場合や、図10(E)に示す
如く、一部のヒーターパネルケース44を装置本体14
左側方へ回動させた場合には、ヒーター24が、床12
のみならず装置本体14の右方または左方の加熱対象物
としての壁(コーナー部を含む)をも加熱殺菌できる。
【0086】上記昇降機構42、モータ48、前弁5
2、後弁54及び回転軸56は、制御装置32に接続さ
れており、表示設定装置34の操作によって、または、
制御装置32によって自動的に、昇降機構42、モータ
48、前弁52、後弁54及び回転軸56が制御される
構成である。
【0087】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0088】以上の構成の遠赤外線照射装置40でも、
上記第1の実施の形態に係る遠赤外線照射装置10と同
様の作用効果を得ることができる。
【0089】さらに、回転軸56の回転に伴うヒーター
パネルケース44の回動によってヒーター24による遠
赤外線の照射方向が変更可能とされると共に、前弁52
及び後弁54の開閉制御によってヒーター24によって
加熱された熱風の吹きかけ方向が変更可能とされてい
る。このため、床12のみならず、装置本体14の前
方、右方及び左方にある壁(コーナー部を含む)をも加
熱殺菌することができる。
【0090】また、床12や壁(コーナー部を含む)の
加熱温度が所定温度より高い際や、装置本体14の移動
速度が所定速度より低い際には、制御装置32が、ヒー
ター24による遠赤外線の照射方向の変更やヒーター2
4によって加熱された熱風の吹きかけ方向の変更を自動
的に行うことで、床12や壁の加熱を確実に抑制または
停止して、床12や壁の損傷を防止することができる。
特に、ヒーター24の電源を切断操作したとしてもヒー
ター24の温度が下がり始めるまでに所定時間かかる場
合でも、遠赤外線の照射方向や熱風の吹きかけ方向の変
更を行うことで、ヒーター24による床12や壁の加熱
を効果的に抑制または停止できる。
【0091】さらにまた、装置本体14内に設けられた
ヒーターパネルケース44がヒーター24の反床12側
を包囲してヒーター24の熱が装置本体14内に伝導す
ることを阻害するため、装置本体14のヒーター24以
外の内部機器が耐熱性を有する必要をなくすことができ
る。
【0092】しかも、ファン50によって空気をヒータ
ーパネルケース44上壁とヒーター24上面との間へ送
風することによって、ヒーターパネルケース44上壁の
温度上昇を抑制することができ、これにより、装置本体
14内の温度上昇を一層低減することができる。
【0093】さらに、ファン50によってヒーターパネ
ルケース44内へ送風する空気は、装置本体14外部か
ら取り込み装置本体14外部へ流すため、装置本体14
内への熱ごもりがなくなり、これにより、装置本体14
内の温度上昇を更に一層低減することができる。
【0094】(第1変形例)図12(A)には、本実施
の形態の第1変形例に係る遠赤外線照射装置70の主要
部が側面図にて示されている。
【0095】本変形例に係る遠赤外線照射装置70で
は、ヒーターパネルケース44の前側上方にラジカルイ
オン発生筒72が設けられており、ラジカルイオン発生
筒72の後端は後方に開放されると共に、ラジカルイオ
ン発生筒72内には後端近傍においてモータ48によっ
て駆動されるファン50が設けられている。ラジカルイ
オン発生筒72の前側には、先端側(前側)に向かうに
従い徐々に径小になる放射管74が設けられており、放
射管74の先端はヒーターパネルケース44内の前端で
開口している。
【0096】さらに、ラジカルイオン発生筒72内の中
心部分には、ラジカルイオン発生部を構成する紫外線ラ
ンプ76が設けられると共に、ラジカルイオン発生筒7
2の側壁内側には、ラジカルイオン発生部を構成する筒
状の酸化チタンパネル78(抗菌チタンパネル)が紫外
線ランプ76を囲んだ状態で設けられており、紫外線ラ
ンプ76から酸化チタンパネル78へ紫外線を照射する
ことで、ラジカルイオン(活性イオン)が発生する。
【0097】また、紫外線ランプ76は制御装置32に
接続されており、表示設定装置34の操作によって、ま
たは、制御装置32によって自動的に、紫外線ランプ7
6が制御される構成である。
【0098】ここで、本変形例に係る遠赤外線照射装置
70では、ラジカルイオン発生筒72内で紫外線ランプ
76と酸化チタンパネル78とによって発生したラジカ
ルイオンがファン50によって放射管74を介してヒー
ターパネルケース44内の前端に送られる。これによ
り、床12や壁(コーナー部を含む)にラジカルイオン
を放射することができる。
【0099】したがって、床12や壁を加熱殺菌すると
同時に、加熱した床12や壁に対しラジカルイオンの酸
化作用または還元作用による殺菌を行うことができ、こ
れにより、床12や壁を効果的に殺菌することができ
る。
【0100】さらに、放射管74先端から放射されるラ
ジカルイオンが、ヒーターパネルケース44上壁とヒー
ター24上面との間を送風されて加熱された空気によっ
て高温にされる。このため、ラジカルイオンの粒子運動
(分子運動)が激しくなって、ラジカルイオンが単位時
間当たりに床12や壁等に衝突する回数が増加したり、
ラジカルイオン(ラジカル分子イオン)が分解して活性
酸素等のさらにラジカルなものに変化することで、ラジ
カルイオンの反応性を高めることができる。これによ
り、ラジカルイオンの殺菌能力を高めることができて床
12や壁の殺菌性能を高めることができると共に、ラジ
カルイオンの反応が短時間で進んでラジカルイオンが速
やかに消滅することで遠赤外線照射装置70外へラジカ
ルイオンが漏れ出ることを防止または抑制できて環境へ
の影響を少なくすることができる。
【0101】また、ラジカルイオンが放射管74先端か
らヒーターパネルケース44内の前端に放射されるた
め、上述の如くラジカルイオンが短時間で消滅しても、
確実にラジカルイオンを床12や壁に放射して殺菌する
ことができる。
【0102】なお、本変形例では、紫外線ランプ76と
酸化チタンパネル78とによって発生させたラジカルイ
オンを放射して床12や壁を殺菌する構成としたが、装
置本体14内に紫外線発生部として紫外線ランプ76の
みを設けて紫外線ランプ76が発生する紫外線(高エネ
ルギーフォトン)を床12や壁(コーナー部を含む)へ
放射する構成としてもよく、これにより、床12や壁を
加熱殺菌すると同時に、加熱した床12や壁に対し紫外
線による殺菌を行うことができて、床12や壁を効果的
に殺菌することができる。
【0103】(第2変形例)図12(B)には、本実施
の形態の第2変形例に係る遠赤外線照射装置80の主要
部が側面図にて示されている。
【0104】本変形例に係る遠赤外線照射装置80で
は、ヒーターパネルケース44の前側上方にラジカルイ
オン発生部としてのオゾン発生器82が設けられてお
り、オゾン発生器82は、ラジカルイオンとしてのオゾ
ン(活性イオン)を発生する。オゾン発生器82には、
径小の放出管84の基端が接続されており、放出管84
の先端はヒーターパネルケース44内の前端で開口して
いる。さらに、オゾン発生器82にはポンプ86が接続
されており、ポンプ86によってオゾン発生器82へ空
気が送られる。
【0105】また、オゾン発生器82及びポンプ86は
制御装置32に接続されており、表示設定装置34の操
作によって、または、制御装置32によって自動的に、
オゾン発生器82及びポンプ86が制御される構成であ
る。
【0106】さらに、図13(A)に示す如く、ヒータ
ーパネルケース44の前側上方には、オゾン発生器82
の側方において貯水容器110が設けられており、貯水
容器110内には水112が収容されている。貯水容器
110には、径小とされた滴下管114の上端が接続さ
れており、滴下管114の下端は、ヒーターパネルケー
ス44内の前端近傍におけるヒーター24直上で開口し
ている。これにより、貯水容器110内の水112が滴
下管114を介してヒーターパネルケース44内のヒー
ター24上面へ滴下される。
【0107】ここで、本変形例に係る遠赤外線照射装置
80では、オゾン発生器82によって発生したオゾンが
ポンプ86によって放出管84を介してヒーターパネル
ケース44内の前端に送られる。これにより、床12や
壁(コーナー部を含む)にオゾンを放射することができ
る。
【0108】したがって、床12や壁を加熱殺菌すると
同時に、加熱した床12や壁に対しオゾンの酸化作用ま
たは還元作用による殺菌を行うことができ、これによ
り、床12や壁を効果的に殺菌することができる。
【0109】さらに、放出管84先端から放射されるオ
ゾンが、ヒーターパネルケース44上壁とヒーター24
上面との間を送風されて加熱された空気によって高温に
される。このため、上記第1変形例と同様にオゾンの反
応性を高めることができ、これにより、オゾンの殺菌能
力を高めることができて床12や壁の殺菌性能を高める
ことができると共に、オゾンの反応が短時間で進んでオ
ゾンが速やかに消滅することで遠赤外線照射装置80外
へオゾンが漏れ出ることを防止または抑制できて環境へ
の影響を少なくすることができる。
【0110】また、オゾンが放出管84先端からヒータ
ーパネルケース44内の前端に放射されるため、上述の
如くオゾンが短時間で消滅しても、確実にラジカルイオ
ンを床12や壁に放射して殺菌することができる。
【0111】さらにここで、貯水容器110内の水11
2が滴下管114下端から加熱されたヒーター24上面
へ滴下されることで、ヒーターパネルケース44上壁と
ヒーター24上面との間に水蒸気が発生して空気中の水
分含有量が増加する。これにより、オゾンに所定量(多
少)の水分を加えてオゾンの殺菌力を高めることがで
き、床12や壁の殺菌性能を一層高めることができる。
【0112】なお、本変形例では、貯水容器110内の
水112を滴下管114から加熱されたヒーター24上
面へ滴下してオゾンに水分を加える構成としたが、これ
に代えて、図13(B)に示す遠赤外線照射装置120
の如き構成としてもよい。
【0113】すなわち、遠赤外線照射装置120では、
ヒーターパネルケース44の前側上方は、オゾン発生器
82の側方において貯留容器122が設けられており、
貯留容器122内にはアルコール124が収容されてい
る。貯留容器122には、先端側(前側)に向かうに従
い徐々に径小になるノズル126の基端が接続されてお
り、ノズル126の先端は、ヒーターパネルケース44
の前側近傍で開口している。貯留容器122にはポンプ
128が設けられており、ポンプ128は、上記ポンプ
86と同様に制御装置32に接続されて、貯留容器12
2内へ空気を送る。これにより、貯留容器122内のア
ルコール124がポンプ128によってノズル126先
端からヒーターパネルケース44の前側近傍へ噴霧され
る。したがって、アルコール124の殺菌作用により床
12や壁を殺菌できると共に、アルコール124に含ま
れる水がヒーター24の熱によって蒸発されてオゾンに
水分が所定量(多少)加えられることでオゾンの殺菌力
を高めることができる。しかも、床12や壁にアルコー
ル124を噴霧しても、このアルコール124はヒータ
ー24の熱によってすぐに乾燥できる。
【0114】さらにまた、本変形例では、オゾンに水分
を加えることでオゾンの殺菌力を高める構成としたが、
水分が加えられると殺菌力が高まるオゾン以外のラジカ
ルイオンに水分を加える構成としてもよい。
【0115】[第3の実施の形態]図14(A)には、
本発明の加熱装置が適用されて構成された第3の実施の
形態に係る遠赤外線照射装置90の主要部が概略的な底
面図にて示されており、図14(B)には、遠赤外線照
射装置90の主要部が概略的な斜視図にて示されてい
る。
【0116】本実施の形態に係る遠赤外線照射装置90
は、上記第1の実施の形態に係る遠赤外線照射装置10
とほぼ同一の構成であるが、以下の点で異なっている。
【0117】遠赤外線照射装置90の装置本体14で
は、底部前側の左右方向中央に車輪16が設けられると
共に、後壁外側の左右方向両端に車輪16が設けられて
いる。
【0118】図15に示す如く、装置本体14底部前側
の車輪16は、照射防止部材としてのラジエーションシ
ールド92に包囲されており、ラジエーションシールド
92は、内部ジャケット92Aと外部ジャケット92B
との二層構造とされている。ラジエーションシールド9
2は、ヒーター24からの遠赤外線を遮蔽して、遠赤外
線の車輪16への照射を防止している。
【0119】内部ジャケット92A内の上部には、モー
タ94によって駆動されるファン96が設けられてお
り、ファン96によって車輪16に装置本体14外部か
らの冷風が吹きかけられる。
【0120】装置本体14には、底部のみならず、前壁
に所定数(本実施の形態では2つ)のヒーター24が設
けられると共に、両側壁にそれぞれ所定数(本実施の形
態では4つ)のヒーター24が設けられている。
【0121】上記各ヒーター24及びモータ94は制御
装置32に接続されており、表示設定装置34の操作に
よって、または、制御装置32によって自動的に、各ヒ
ーター24及びモータ94が制御(ON・OFF制御
等)される構成である。
【0122】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0123】以上の構成の遠赤外線照射装置90でも、
上記第1の実施の形態に係る遠赤外線照射装置10と同
様の作用効果を得ることができる。
【0124】さらに、装置本体14の底部、前壁及び両
側壁に設けられたヒーター24を必要に応じてそれぞれ
ON・OFFすることで、必要な場所(床12、加熱対
象物としての壁及びコーナー部等)の加熱殺菌を行うこ
とができる。
【0125】また、装置本体14底部前側の車輪16の
如く、ヒーター24の間に車輪16を設けた場合でも、
この車輪16をラジエーションシールド92で包囲する
ことで、ラジエーションシールド92によってヒーター
24からの遠赤外線の車輪16への照射が防止される。
これにより、車輪16が加熱されて床12を焦がすこと
を防止できる。
【0126】さらに、ラジエーションシールド92内
(内部ジャケット92A内)に設けられたファン96に
よって車輪16に冷風が吹きかけられるため、車輪16
の温度上昇を抑制でき、これにより、車輪16が加熱さ
れて床12を焦がすことを一層防止できる。
【0127】なお、上記各実施の形態(第1変形例及び
第2変形例を含む)では、図6に示す如く、ヒーター2
4間に温度センサー28を設けた構成としたが、例えば
図16に示す如く、装置本体14内のヒーター24から
離間した位置に温度センサー28を設けた構成としても
よい。図16に示す場合では、装置本体14内に、下端
側が上端側に比し径小とされた筒状のダクト100を設
け、ダクト100内に温度センサー28を配設すると共
に、ダクト100の下端をヒーター24間に配置する。
さらに、ダクト100内の上部にモータ102によって
駆動されるファン104を設け、ファン104を駆動し
てヒーター24間からダクト100内に空気を吸い込む
ことで、温度センサー28が床12とヒーター24との
間の空気の温度を測定する。また、温度センサー28
は、熱隔離手段としてヒーター24から隔離されると共
にダクト100等に非接触とされており、これにより、
ヒーター24から温度センサー28が熱的に隔離され
て、温度センサー28が各ヒーター24からの熱の影響
を受けないようにされている。
【0128】さらに、上記各実施の形態(第1変形例及
び第2変形例を含む)では、装置本体14の下端全周に
異物除去部としてブラシを設けた構成としたが、このブ
ラシに代えて、または、このブラシに加えて、装置本体
14内に異物除去部として異物吸引装置(掃除機等)を
設けた構成としてもよい。これにより、異物吸引装置が
床12や壁(コーナー部を含む)上のごみ等の異物を吸
引除去して、床12や壁の加熱殺菌と同時に床12や壁
上の清掃を行うことができると共に、床12や壁を加熱
殺菌する熱によって異物が床12や壁に付着することを
防止できる。
【0129】また、上記各実施の形態(第1変形例及び
第2変形例を含む)に係る遠赤外線照射装置10、4
0、70、80、90は、主として床12や壁等の平面
の加熱に用いる構成としたが、床12や壁等に設けられ
た溝や配水管等の中を加熱する場合には、装置本体14
を溝や配水管等の形状に合わせた大きさにしたり、ヒー
ター24の形状や向きを溝や配水管等の形状に合わせた
ものとすればよい。
【0130】さらにまた、上記各実施の形態(第1変形
例及び第2変形例を含む)に係る遠赤外線照射装置1
0、40、70、80、90は、主として加熱殺菌用に
使用する構成としたが、遠赤外線照射装置を建設現場等
での熱可塑性シートの加熱溶着用に使用する場合には、
ローラー式押し付け器、キャタピラー式押し付け器、ま
たは、低滑り抵抗の押し付け器を、熱可塑性シートにあ
てがいながら加熱していく構成とすればよい。また、遠
赤外線照射装置を道路の文字やラインをアスファルトに
加熱定着させる用途に使用する場合には、ヒーターが設
けられた装置本体を釣り下げて操作すると共に、装置本
体に距離センサーを設けて距離センサーで道路との距離
を最適な距離に保つように制御しつつ、文字やラインを
加熱して道路に定着させる構成とすればよい。
【0131】また、上記各実施の形態(第1変形例及び
第2変形例を含む)では、装置本体14の取手部18を
操作者20が把持して移動させることで床12に対し装
置本体14を移動操作する構成としたが、床12等の加
熱対象物に対し装置本体14が自動で移動可能な構成と
してもよい。具体的には、装置本体14にナビゲーショ
ン機能(自動操縦機能)や障害物検知(回避)機能の付
いた自動移動機構を設けたり、装置本体14にリモート
コントロール機能(遠隔操作機能)の付いた自動移動機
構を設けたり、さらには、装置本体14にこれらの自動
移動機構を共に設けた構成としてもよく、これにより、
床12や壁等の加熱対象物の加熱作業を容易にすること
ができる。
【0132】
【発明の効果】請求項1に記載の加熱装置では、装置本
体が加熱対象物に対して移動しつつ遠赤外線加熱部が遠
赤外線により加熱対象物を加熱するため、乾燥した状況
で加熱対象物を加熱できる。さらに、遠赤外線を用いて
加熱対象物を加熱するため、加熱対象物を表面のみ加熱
すれば足る用途に適しており、エネルギー効率を高める
ことができると共に、不要な部位まで過熱することを防
止できる。
【0133】請求項2に記載の加熱装置では、ラジカル
イオン発生部で発生するラジカルイオン及び紫外線発生
部で発生する紫外線の少なくとも一方を加熱対象物へ放
射するため、加熱対象物を効果的に殺菌することができ
る。
【0134】請求項3に記載の加熱装置では、温度検出
手段が、加熱対象物の温度の測定、加熱対象物と遠赤外
線加熱部との間の空気の温度の測定、及び、遠赤外線加
熱部の温度の測定、の少なくとも1つを行うことで、加
熱対象物の加熱温度を検出するため、加熱対象物の加熱
温度を適切に検出することができる。
【0135】請求項4に記載の加熱装置では、熱隔離手
段が遠赤外線加熱部から温度検出手段を熱的に隔離する
ため、加熱対象物の加熱温度の正確な検出や温度検出手
段の破損防止を図ることができる。
【0136】請求項5に記載の加熱装置では、温度表示
部が温度検出手段によって検出された加熱対象物の加熱
温度を表示するため、温度表示部が表示する加熱対象物
の加熱温度に対応して加熱対象物の加熱温度を調整する
ことで、加熱対象物の損傷を防止できる。
【0137】請求項6に記載の加熱装置では、加熱制御
手段が、遠赤外線加熱部による遠赤外線の出力強度の調
整、加熱対象物に対する遠赤外線加熱部の位置の調整、
加熱対象物と遠赤外線加熱部との間に流入する空気量の
調整、及び、加熱対象物に対する装置本体の移動速度の
調整、の少なくとも1つを行うことで、加熱対象物の加
熱温度を制御するため、加熱対象物の加熱温度を適切に
制御することができる。
【0138】請求項7に記載の加熱装置では、加熱制御
手段が加熱対象物の加熱温度が所定温度より高い際には
遠赤外線加熱部による加熱対象物の加熱を抑制または停
止するため、加熱対象物の損傷を確実に防止できる。
【0139】請求項8に記載の加熱装置では、加熱制御
手段が装置本体の移動速度が所定速度より低い際には遠
赤外線加熱部による加熱対象物の加熱を抑制または停止
するため、加熱対象物の損傷を一層確実に防止できる。
【0140】請求項9に記載の加熱装置では、温度設定
部で設定された加熱対象物の加熱温度を加熱制御手段が
保持するため、加熱対象物の損傷を更に一層確実に防止
できる。
【0141】請求項10に記載の加熱装置では、遠赤外
線加熱部による遠赤外線の照射方向及び熱風の吹きかけ
方向の少なくとも1つが変更可能とされているため、複
数の設置方向にある加熱対象物を加熱することができ
る。また、遠赤外線加熱部による遠赤外線の照射方向及
び熱風の吹きかけ方向の少なくとも1つを加熱対象物と
は異なる方向へ変更することで、加熱対象物の加熱を確
実に抑制または停止することができる。
【0142】請求項11に記載の加熱装置では、熱伝導
阻害部材が遠赤外線加熱部の反加熱対象物側を包囲して
遠赤外線加熱部の熱が伝導することを阻害するため、装
置本体の遠赤外線加熱部以外の内部機器が耐熱性を有す
る必要をなくすことができる。
【0143】請求項12に記載の加熱装置では、装置本
体が自動で加熱対象物に対し移動可能とされているた
め、加熱対象物の加熱作業を容易にすることができる。
【0144】請求項13に記載の加熱装置では、異物除
去部が加熱対象物上の異物を除去するため、加熱対象物
の加熱と同時に加熱対象物上の清掃を行うことができる
と共に、加熱対象物を加熱する熱によって異物が加熱対
象物に付着することを防止できる。
【0145】請求項14に記載の加熱装置では、車輪が
照射防止部材に包囲されて、遠赤外線加熱部からの遠赤
外線の車輪への照射が防止されるため、車輪が加熱され
て加熱対象物を焦がすことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る遠赤外線照射装置を示
す一部破断した側面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る遠赤外線照射装置の正
面断面図(図3の2−2線断面図)である。
【図3】第1の実施の形態に係る遠赤外線照射装置を示
す底面図である。
【図4】第1の実施の形態に係る遠赤外線照射装置の操
作状況を示す斜視図である。
【図5】第1の実施の形態に係る遠赤外線照射装置にお
いて床の温度を測定する温度センサー等を示す側面図で
ある。
【図6】(A)は、第1の実施の形態に係る遠赤外線照
射装置において床とヒーターとの間の空気の温度を測定
する状況を示す側面図であり、(B)は、この遠赤外線
照射装置において床とヒーターとの間の空気の温度を測
定する温度センサー等を詳細に示す側面図である。
【図7】(A)は、第1の実施の形態に係る遠赤外線照
射装置においてヒーターから床に遠赤外線を照射して床
の温度を上昇させる状況を示す側面図であり、(B)
は、この遠赤外線照射装置においてヒーターからの遠赤
外線によって床とヒーターとの間の空気を上昇させる状
況を示す側面図であり、(C)は、この遠赤外線照射装
置において床に対するヒーターの高さ位置を調整する状
況を示す側面図であり、(D)は、この遠赤外線照射装
置において床とヒーターとの間に流入する空気量を調整
する状況を示す側面図である。
【図8】(A)は、第2の実施の形態に係る遠赤外線照
射装置の装置本体を示す一部省略した側面図であり、
(B)は、この遠赤外線照射装置において床に対するヒ
ーターの高さ位置を高くした状況を示す側面図であり、
(C)は、この遠赤外線照射装置において装置本体を前
側と後側とで床に対する高さが異なる状態に配置した状
況を示す側面図である。
【図9】(A)は、第2の実施の形態に係る遠赤外線照
射装置の装置本体内に設けたプーリー、張設部材及びヒ
ーターパネルケース等を示す斜視図であり、(B)は、
この遠赤外線照射装置において一部のヒーターパネルケ
ースを右側方へ回動させた状況を示す斜視図である。
【図10】(A)は、第2の実施の形態に係る遠赤外線
照射装置の装置本体内に設けたプーリー、張設部材及び
ヒーターパネルケースを示す正面図であり、(B)は、
この遠赤外線照射装置において一部のヒーターパネルケ
ースを右側方へ回動させる過程を示す斜視図であり、
(C)は、この遠赤外線照射装置において一部のヒータ
ーパネルケースを右側方へ回動させた状況を示す斜視図
であり、(D)は、この遠赤外線照射装置において一部
のヒーターパネルケースを左側方へ回動させる過程を示
す斜視図であり、(E)は、この遠赤外線照射装置にお
いて一部のヒーターパネルケースを左側方へ回動させた
状況を示す斜視図である。
【図11】(A)は、第2の実施の形態に係る遠赤外線
照射装置のヒーターパネルケースにおいて前弁が閉鎖さ
れると共に後弁が開放された状況を示す側面図であり、
(B)は、このヒーターパネルケースにおいて前弁が開
放されると共に後弁が閉鎖された状況を示す側面図であ
る。
【図12】(A)は、第2の実施の形態の第1変形例に
係る遠赤外線照射装置のヒーターパネルケース及びラジ
カルイオン発生筒等を示す側面図であり、(B)は、第
2の実施の形態の第2変形例に係る遠赤外線照射装置の
ヒーターパネルケース及びオゾン発生器等を示す側面図
である。
【図13】(A)は、第2の実施の形態の第2変形例に
係る遠赤外線照射装置のヒーターパネルケース及び貯水
容器等を示す側面図であり、(B)は、第2の実施の形
態の第2変形例の別例に係る遠赤外線照射装置のヒータ
ーパネルケース及び貯留容器等を示す側面図である。
【図14】(A)は、第3の実施の形態に係る遠赤外線
照射装置の装置本体を概略的に示す底面図であり、
(B)は、この遠赤外線照射装置の装置本体を概略的に
示す斜視図である。
【図15】第3の実施の形態に係る遠赤外線照射装置に
おいて装置本体底部前側の車輪及びその周辺構成を示す
側面図である。
【図16】床とヒーターとの間の空気の温度を測定する
ための別例を示す側面図である。
【符号の説明】
10 遠赤外線照射装置(加熱装置) 12 床(加熱対象物) 14 装置本体 16 車輪 24 ヒーター(遠赤外線加熱部) 26 温度センサー(温度検出手段) 28 温度センサー(温度検出手段) 30 ラジエーションシールド(熱隔離手段) 32 制御装置(加熱制御手段) 34 表示設定装置(温度表示部、温度設定部) 40 遠赤外線照射装置(加熱装置) 44 ヒーターパネルケース(熱伝導阻害部材) 70 遠赤外線照射装置(加熱装置) 76 紫外線ランプ(ラジカルイオン発生部、紫外
線発生部) 78 酸化チタンパネル(ラジカルイオン発生部) 80 遠赤外線照射装置(加熱装置) 82 オゾン発生器(ラジカルイオン発生部) 90 遠赤外線照射装置(加熱装置) 92 ラジエーションシールド(照射防止部材) 120 遠赤外線照射装置(加熱装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 哲文 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 稲岡 徹 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 宮田 弘樹 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 Fターム(参考) 4C058 AA23 BB06 CC07 DD04 EE03 KK02 KK05 KK22 KK26

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱の対象たる加熱対象物に対して移動
    可能とされた装置本体と、 前記装置本体に設けられ、前記加熱対象物への遠赤外線
    の照射、前記加熱対象物との間の空気の遠赤外線による
    加熱、及び、遠赤外線により加熱した熱風の前記加熱対
    象物への吹きかけ、の少なくとも1つによって前記加熱
    対象物を加熱する遠赤外線加熱部と、 を備えた加熱装置。
  2. 【請求項2】 ラジカルイオンを発生するラジカルイオ
    ン発生部及び紫外線を発生する紫外線発生部の少なくと
    も一方を備え、前記ラジカルイオン及び紫外線の少なく
    とも一方を前記加熱対象物へ放射することを特徴とする
    請求項1記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記装置本体に設けられ、前記加熱対象
    物の温度の測定、前記加熱対象物と前記遠赤外線加熱部
    との間の空気の温度の測定、及び、前記遠赤外線加熱部
    の温度の測定、の少なくとも1つを行うことで前記加熱
    対象物の加熱温度を検出する温度検出手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記遠赤外線加熱部から前記温度検出手
    段を熱的に隔離する熱隔離手段を備えたことを特徴とす
    る請求項3記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記温度検出手段に対応して設けられ、
    前記温度検出手段によって検出された前記加熱対象物の
    加熱温度を表示する温度表示部を備えたことを特徴とす
    る請求項3または請求項4記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記遠赤外線加熱部による遠赤外線の出
    力強度の調整、前記加熱対象物に対する前記遠赤外線加
    熱部の位置の調整、前記加熱対象物と前記遠赤外線加熱
    部との間に流入する空気量の調整、及び、前記加熱対象
    物に対する前記装置本体の移動速度の調整、の少なくと
    も1つを行うことで前記加熱対象物の加熱温度を制御す
    る加熱制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項5の何れか1項記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記加熱制御手段は、前記加熱対象物の
    加熱温度が所定温度より高い際には前記遠赤外線加熱部
    による前記加熱対象物の加熱を抑制または停止すること
    を特徴とする請求項6記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記加熱制御手段は、前記装置本体の移
    動速度が所定速度より低い際には前記遠赤外線加熱部に
    よる前記加熱対象物の加熱を抑制または停止することを
    特徴とする請求項6または請求項7記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】 前記加熱対象物の加熱温度を設定可能な
    温度設定部を備え、かつ、前記加熱制御手段が前記温度
    設定部で設定された前記加熱対象物の加熱温度を保持す
    ることを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れか1項
    記載の加熱装置。
  10. 【請求項10】 前記遠赤外線加熱部は、前記遠赤外線
    の照射方向及び前記熱風の吹きかけ方向の少なくとも1
    つを変更可能とされたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項9の何れか1項記載の加熱装置。
  11. 【請求項11】 前記装置本体に設けられ、前記遠赤外
    線加熱部の反加熱対象物側を包囲して前記遠赤外線加熱
    部の熱が伝導することを阻害する熱伝導阻害部材を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1
    項記載の加熱装置。
  12. 【請求項12】 前記装置本体は自動で前記加熱対象物
    に対し移動可能とされたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項11の何れか1項記載の加熱装置。
  13. 【請求項13】 前記装置本体に設けられ、前記加熱対
    象物上の異物を除去する異物除去部を備えたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項12の何れか1項記載の加熱
    装置。
  14. 【請求項14】 前記装置本体に設けられ、回転するこ
    とで前記装置本体の前記加熱対象物に対する移動を可能
    にする車輪と、 前記車輪を包囲して設けられ、前記遠赤外線加熱部から
    の遠赤外線の前記車輪への照射を防止する照射防止部材
    と、 を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項13の何
    れか1項記載の加熱装置。
JP2001241855A 2001-08-09 2001-08-09 加熱装置 Pending JP2003052795A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001241855A JP2003052795A (ja) 2001-08-09 2001-08-09 加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001241855A JP2003052795A (ja) 2001-08-09 2001-08-09 加熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003052795A true JP2003052795A (ja) 2003-02-25

Family

ID=19072219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001241855A Pending JP2003052795A (ja) 2001-08-09 2001-08-09 加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003052795A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004290423A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Kgcp Honbu Kk 床殺菌方法
JP2012532280A (ja) * 2009-07-06 2012-12-13 ユーエフアイ フィルターズ エッセ.ピ.ア. ヒータ装置を備えるディーゼル内燃機関用の改良されたフィルタ群
KR101580186B1 (ko) * 2015-08-17 2015-12-24 (주)비젼테크 휴대용 살균집진장치
JP2018198739A (ja) * 2017-05-26 2018-12-20 一夫 立石 マットレス加熱器及びマットレス加熱方法
JP2021153884A (ja) * 2020-03-27 2021-10-07 英孝 宮▲崎▼ 環境殺菌装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004290423A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Kgcp Honbu Kk 床殺菌方法
JP2012532280A (ja) * 2009-07-06 2012-12-13 ユーエフアイ フィルターズ エッセ.ピ.ア. ヒータ装置を備えるディーゼル内燃機関用の改良されたフィルタ群
KR101580186B1 (ko) * 2015-08-17 2015-12-24 (주)비젼테크 휴대용 살균집진장치
JP2018198739A (ja) * 2017-05-26 2018-12-20 一夫 立石 マットレス加熱器及びマットレス加熱方法
JP2021153884A (ja) * 2020-03-27 2021-10-07 英孝 宮▲崎▼ 環境殺菌装置
JP7148156B2 (ja) 2020-03-27 2022-10-05 日本未来科学研究所合同会社 環境殺菌装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2982445C (en) Targeted surface disinfection system with pulsed uv light
JP6725583B2 (ja) 電子デバイスを乾燥させるための方法及び装置
US20220288247A1 (en) Dry sterilizing device and dry sterilizing method
US20210260230A1 (en) Ultraviolet Discharge Lamp Apparatuses Having Optical Filters Which Attenuate Visible Light
US8791441B1 (en) Ultraviolet radiation system
CA3030681C (en) Ultraviolet discharge lamp apparatuses with one or more reflectors and systems which determine operating parameters and disinfection schedules for germicidal devices
ES2372864T3 (es) Dispositivo móvil de desactivación.
JP3530954B2 (ja) 遠赤外線殺菌装置
KR102427239B1 (ko) 인체무해 uv광원을 이용한 살균장치
KR101037245B1 (ko) 신발 살균 처리 장치
US20120305787A1 (en) Apparatus and Method for Area Disinfection Using Ultraviolet Light
WO2021075496A1 (ja) 紫外線照射装置・紫外線照射システム・紫外線照射方法及びシミュレーション方法
KR20110052006A (ko) 살균용 에어커튼
KR20120029758A (ko) 살균소독고
JP2019103816A (ja) 殺菌装置
US9327047B1 (en) UVC air decontamination system
KR20150053137A (ko) 가습 음이온과 가열 멸균 기능을 이용한 공간 멸균 장치 및 멸균 방법
JP2003052795A (ja) 加熱装置
CN112105395A (zh) 移动式紫外线消毒***
KR100778357B1 (ko) 수건용 살균건조장치
CN206261852U (zh) 一种医用灭菌柜
KR101447120B1 (ko) 유골용 살균 장치 및 이를 이용한 유골 살균 방법
JP2009014259A (ja) 空気調和機
KR20150053082A (ko) 고압 및 과열 가습 이온을 이용한 공간 멸균 장치
EP3900747A1 (en) Apparatus and method for sanitizing items with ozone gas