JP2003035349A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
トロイダル型無段変速機Info
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- JP2003035349A JP2003035349A JP2001221183A JP2001221183A JP2003035349A JP 2003035349 A JP2003035349 A JP 2003035349A JP 2001221183 A JP2001221183 A JP 2001221183A JP 2001221183 A JP2001221183 A JP 2001221183A JP 2003035349 A JP2003035349 A JP 2003035349A
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Abstract
パーリンクおよびロアリンクに接触することがあって
も、全トラニオンの傾転運動に対する抵抗が同じように
なるようにする。 【解決手段】 トラニオン14を首振り軸線O2方向に
同位相でストロークさせてパワーローラ回転軸線O1を
入出力ディスク回転軸線O3と交差する中立位置からオ
フセットさせると首振り軸線O2周りにおけるトラニオ
ン14の傾転が生起され、入出力ディスクに対するパワ
ーローラ8の接触軌跡円径が連続的に変化して変速を行
わせることができる。アッパーリンク16およびロアリ
ンク18を上記中立位置で水平に保つよう、アッパーリ
ンク16およびロアリンク18間を上下連結リンク31
により相互に連結する。これによって、トラニオン14
が上記のストローク中にアッパーリンク16およびロア
リンク18に接触することがあっても、当該接触状態が
全てのトラニオン14で同じようなものとなり、全ての
トラニオン14,15の傾転運動に対する摩擦抵抗を常
に同様なものにすることができる。
Description
速機、特に入出力ディスク間で摩擦係合により動力伝達
を行うパワーローラの支持構造に係わる改良提案に関す
るものである。
た入出力ディスク間で摩擦係合により動力伝達を行うパ
ワーローラとしてトロイダル伝動ユニットごとに複数個
(通常は2個)のパワーローラを具え、これらパワーロ
ーラを入出力ディスク回転軸線の両側に配置する。そし
て複数のパワーローラは個々のパワーローラ支持部材
(通常はトラニオン)に回転自在に支持し、またパワー
ローラが入出力ディスク間の挟圧力に抗してこれら入出
力ディスクに接触し続け得るようパワーローラ支持部材
の隣り合う上端同士をアッパーリンクにより、また下端
同士をロアリンクによりそれぞれ連節する。
パワーローラ回転軸線と直交する首振り軸線方向に同位
相でストロークさせてパワーローラ回転軸線を入出力デ
ィスク回転軸線と交差する中立位置からオフセットさせ
ることにより首振り軸線周りにおけるパワーローラ支持
部材の傾転を生起させ、これにより入出力ディスクに対
するパワーローラの接触軌跡円径を連続的に変化させて
変速を行う。
ディスク回転軸線と交差した中立位置においてアッパー
リンクおよびロアリンクが水平になっていないと、当該
中立位置からパワーローラ支持部材を上記の通りにスト
ロークさせる時に、或るパワーローラ支持部材がこれに
連節したアッパーリンクおよびロアリンクと接触して上
記の傾転運動に対し摩擦抵抗を与えることとなり、しか
もパワーローラ支持部材ごとに当該摩擦抵抗が異なって
傾転運動に対する抵抗力のアンバランスによりパワーロ
ーラのトルク分担の不均一でトロイダル型無段変速機の
伝達トルク容量が低下するという問題を生ずる。
み立て時にアッパーリンクおよびロアリンクが水平にな
っていない場合だけでなく、当初はこれらアッパーリン
クおよびロアリンクが水平に組み上がっていたが繰り返
しの変速によりアッパーリンクおよびロアリンクのいず
れかが水平でなくなった場合にも発生する。
の中央をピンで変速機ケースに枢支すると、この支持部
においてアッパーリンクおよびロアリンクがピンの軸直
角面内の全ての方向へ変位不能になるため、パワーロー
ラ支持部材がストローク中にアッパーリンクやロアリン
クに干渉した時、干渉力がピンを支点として、干渉して
いない側のパワーローラ支持部材にも同じ首振り軸線方
向の干渉力を発生させ、両パワーローラに働くトルク分
配が悪化してこれらパワーローラと入出力ディスクとの
間の摩擦係合部でスリップを生じ易い。
ッパーリンクおよびロアリンク間にこれらを相互に接近
させる方向へ付勢するコイルスプリングを張設してアッ
パーリンクおよびロアリンクのがたつきを防止する技術
が提案されている。
提案技術によっても、アッパーリンクおよびロアリンク
をコイルスプリングでパワーローラ支持部材の肩部に対
し同じように押しつけることから、全てのパワーローラ
支持部材の傾転運動に対する摩擦抵抗を同様なものにし
得て、トルク分担の不均一に起因した伝達トルク容量の
低下に関する問題を回避することができるものの、上記
のコイルスプリングでパワーローラ支持部材がアッパー
リンクおよびロアリンク間に挟圧されていることから、
パワーローラ支持部材の傾転運動に対する摩擦抵抗力が
大きなものになってしまい、パワーローラ支持部材の円
滑な傾転運動が妨げられて変速制御に悪影響が及ぶ懸念
がある。
に鑑みアッパーリンクおよびロアリンクをパワーローラ
支持部材の肩部に押しつける対策に代え、これらリンク
間の間隔を所定通りに保つことにより、これらリンクが
パワーローラ支持部材に接触することがあっても全ての
パワーローラ支持部材に対し同じように接触するように
なし、もって全てのパワーローラ支持部材の傾転運動に
対する摩擦抵抗が常に同様なものとなるようにして、前
記トルク分担の不均一に起因した伝達トルク容量の低下
に関する問題を、変速制御への悪影響が生ずるような上
記の懸念なしに回避し得るようにしたトロイダル型無段
変速機を提案することを目的とする。
型無段変速機の左右両側でアッパーリンクおよびロアリ
ンク間の間隔を確実に所定通りに保つことができるよう
にして、左右両側におけるパワーローラ支持部材の傾転
運動に対する摩擦抵抗が確実に同様なものとなるように
し、もって上記の作用効果を更に顕著に奏し得るように
したトロイダル型無段変速機を提案することを目的とす
る。
作用効果を一層簡単な構造で達成し得るようにしたトロ
イダル型無段変速機を提案することを目的とする。
業性の向上を可能にしつつ上記の作用効果を奏し得るよ
うにしたトロイダル型無段変速機を提案することを目的
とする。
によるトロイダル型無段変速機は、同軸配置した入出力
ディスク間で摩擦係合により動力伝達を行う複数のパワ
ーローラを個々のパワーローラ支持部材に回転自在に支
持し、パワーローラが入出力ディスク間の挟圧力に抗し
てこれら入出力ディスクに接触し続け得るようパワーロ
ーラ支持部材の隣り合う上端同士をアッパーリンクによ
り、また下端同士をロアリンクによりそれぞれ連節し、
パワーローラ支持部材をパワーローラ回転軸線と直交す
る首振り軸線方向にストロークさせてパワーローラ回転
軸線を入出力ディスク回転軸線と交差する中立位置から
オフセットさせることにより首振り軸線周りにおけるパ
ワーローラ支持部材の傾転を生起させて変速を行うよう
にしたトロイダル型無段変速機において、前記アッパー
リンクおよびロアリンク間を、これらアッパーリンクお
よびロアリンク間の間隔が一定に保たれるよう、剛性部
材の上下連結リンクにより相互に連結したことを特徴と
するものである。
1発明において、前記上下連結リンクを偶数個設け、入
出力ディスク回転軸線を通り前記首振り軸線に平行な面
の両側に前記偶数個の上下連結リンクを同数ずつ配置し
たことを特徴とするものである。
は、第2発明において、前記上下連結リンクを2個設
け、入出力ディスク回転軸線を通り前記首振り軸線に平
行な面の両側に前記2個の上下連結リンクを1個ずつ配
置したことを特徴とするものである。
は、第3発明において、前記2個の上下連結リンクをそ
れぞれ、入出力ディスク回転軸線方向において前記アッ
パーリンクおよびロアリンクの同じ側に配置したことを
特徴とするものである。
ディスク間で摩擦係合により動力伝達を行い、この間パ
ワーローラは入出力ディスク間の挟圧力を受けるが、こ
れによってもパワーローラは、パワーローラ支持部材の
隣り合う上端同士がアッパーリンクにより、また下端同
士がロアリンクによりそれぞれ連節されているため、こ
れら入出力ディスクに接触し続けて上記の動力伝達を継
続することができる。
をパワーローラ回転軸線と直交する首振り軸線方向にス
トロークさせてパワーローラ回転軸線を入出力ディスク
回転軸線と交差する中立位置からオフセットさせる。こ
れによりパワーローラが首振り軸線周りの分力を受け
て、パワーローラ支持部材と共に当該軸線周りに傾転さ
れ、無段変速が可能である。
ンクおよびロアリンク間を、これらアッパーリンクおよ
びロアリンク間の間隔が一定に保たれるよう、剛性部材
の上下連結リンクにより相互に連結したため、上記の変
速中アッパーリンクおよびロアリンクがパワーローラ支
持部材に接触することがあっても全てのパワーローラ支
持部材に対し同じように接触することとなり、これによ
り全てのパワーローラ支持部材の傾転運動に対する摩擦
抵抗が常に同様なものとなるようにすることができる。
担の不均一を生ずることがなく、これに起因した伝達ト
ルク容量の低下に関する前記の問題を解消することがで
きる。また、この問題解決のためにアッパーリンクおよ
びロアリンクをバネ力でパワーローラ支持部材に押しつ
けるような対策を採用せず、アッパーリンクおよびロア
リンク間の間隔が一定に保たれるようにする対策である
ことから、全てのパワーローラ支持部材の傾転運動に対
する摩擦抵抗が大きくなって変速制御へ悪影響が及ぶと
いうような前記の懸念も払拭することができる。
下連結リンクを偶数個設け、入出力ディスク回転軸線を
通り前記首振り軸線に平行な面の両側に当該偶数個の上
下連結リンクを同数ずつ配置したため、トロイダル型無
段変速機の左右両側でアッパーリンクおよびロアリンク
間の間隔を確実に所定通りに保つことができ、左右両側
におけるパワーローラ支持部材の傾転運動に対する摩擦
抵抗を確実に同様なものにし得ることから、上記の作用
効果を顕著なものにすることができる。
個1組とし、入出力ディスク回転軸線を通り前記首振り
軸線に平行な面の両側に当該2個の上下連結リンクを1
個ずつ配置したため、第2発明の作用効果を、2個の上
下連結リンクのみの一層簡単な構造で達成することがで
きる。
個の上下連結リンクをそれぞれ、入出力ディスク回転軸
線方向においてアッパーリンクおよびロアリンクの同じ
側に配置したため、2個の上下連結リンクの取り付け作
業をほぼ同じ箇所において一挙に済ませることができ、
組み立て作業性の向上を可能にしつつ上記した作用効果
を奏することができる。
に基づき詳細に説明する。図1および図2は、本発明ト
ロイダル型無段変速機の一実施の形態を示し、図1は本
発明の要旨部分に係わるもの以外を便宜上二点鎖線によ
り示した横断平面図で、図2は図1のII-II線上で断面
とし、図1とは逆に本発明の要旨部分に係わるものを便
宜上二点鎖線により示した縦断正面図である。
速機は、車両用として伝動容量を倍化するために、変速
機ケース1(図2参照)内に2個のトロイダル伝動ユニ
ット、つまり、フロント側トロイダル伝動ユニット2、
およびリヤ側トロイダル伝動ユニット3をタンデムに収
納した構成にする。これらトロイダル伝動ユニット2,
3はそれぞれ、入力ディスク4,5と、該入力ディスク
に同軸対向配置した出力ディスク6,7と、各ユニット
2,3に2個1組として入出力ディスク回転軸線の両側
に対向配置しパワーローラ8,9とを主たる要素とする
同様な構成にするが、図1に明示するごとく出力ディス
ク6,7が背中合わせになるよう同軸に配置する。
に主軸10を回転自在に支持し、この主軸10上に両ト
ロイダル伝動ユニット2,3の入出力ディスク4〜7を
支持する。フロント側入力ディスク4およびリヤ側入力
ディスク5はそれぞれ、ボールスプライン(図示せず)
により主軸10に回転係合させるも、軸線方向にスライ
ド可能とし、リヤ側入力ディスク5は主軸10に螺合さ
せたナット12により抜け止めする。
する入出力ディスク4,6間、および5,7間で、摩擦
係合により動力の受渡しを行うよう配置して、個々のト
ラニオン(パワーローラ支持部材)14,15上に回転
自在に支持する。
れぞれアッパーリンク16の4隅角における開口16a
に回転可能に連節し、下端をそれぞれ同様なロアリンク
18の4隅角における開口18aに回転可能に連節す
る。ここでアッパーリンク16は図2に示すように、変
速機ケース1に対して全く支持せず、自由に上下動可能
とするが、ロアリンク18は両端間中央部をピン19に
より上下方向揺動可能にして変速機ケース1に支持す
る。これによりトロイダル伝動ユニット2,3の両トラ
ニオン14,15およびパワーローラ8,9は、パワー
ローラ回転軸線O1 と直行するパワーローラ首振り軸線
O2 方向へ同期して相互逆方向に(同位相で)ストロー
ク可能である。
に対して自由に上下動可能とすることで、トラニオン1
4,15およびパワーローラ8,9の上記首振り軸線O
2 方向へのストローク中にトラニオン14,15がアッ
パーリンク16やロアリンク18に干渉しても、この時
の干渉力が、干渉していない側のトラニオンに同じよう
な干渉力を発生させることがなく、パワーローラ8,9
に働くトルク分配が悪化してこれらパワーローラ8,9
と入出力ディスク4,6および5,7との間の摩擦係合
部でスリップを生ずるという問題を回避することができ
る。
置した出力ディスク6,7間には、中間壁としての出力
ギヤハウジング26を配置し、これを変速機ケース1の
フロント側トロイダル伝動ユニット2に近い側における
一端開口よりねじ込んだボルト27で変速機ケース1に
取着し、このギヤハウジング26内に、中空出力軸13
の外周に一体成形した出力ギヤ28を収納する。
力ディスク4に、ローディングカム30を介して入力回
転を伝達するようになし、入力ディスク4への回転は更
に主軸10を経てリヤ側トロイダル伝動ユニット3の入
力ディスク5へ入力される。ローディングカム30は、
カム作用により伝達トルクに応じたスラストを発生し、
該スラストでフロント側入力ディスク4をフロント側出
力ディスク6に向かう方向へ付勢すると共に、スラスト
の反力を主軸10に作用させてリヤ側入力ディスク5を
リヤ側出力ディスク7に向かう方向へ付勢する。従っ
て、パワーローラ8,9は対応する入出力ディスク間
に、伝達トルクに応じた力で挟圧され、対応する入出力
ディスク間での動力伝達を可能にする。
8,9が対応する入出力ディスクに挟圧されることでこ
れら入出力ディスク間から追い出される方向に付勢され
るが、アッパーリンク16およびロアリンク18がこの
付勢力に抗してパワーローラ8,9を対応する入出力デ
ィスクに接触させ続け、所定の動力伝達を継続可能であ
る。
を首振り軸線O2方向に同位相でストロークさせてパワ
ーローラ回転軸線O1を入出力ディスク回転軸線O3と
交差する中立位置からオフセットさせることにより首振
り軸線O2周りにおけるトラニオン14,15の傾転を
生起させ、これにより入出力ディスク4,5および6,
7に対するパワーローラ14,15の接触軌跡円径を連
続的に変化させることで変速を行うことができる。
パーリンク16およびロアリンク18を上記の中立状態
で水平に保たれ、これらアッパーリンクおよびロアリン
ク間の間隔が一定に保たれるよう、アッパーリンク16
およびロアリンク18間を剛性部材の上下連結リンク3
1により相互に連結する。
アッパーリンク16の前側面両端および後側面両端にそ
れぞれ、入出力ディスク回転軸線O3方向へ突出するボ
ス部32を設け、ロアリンク18の前側面両端および後
側面両端にもそれぞれ同様なボス部(図面では見えてい
ない)を、ボス部32と上下方向および左右方向に整列
するよう配置して設ける。
2aを突設し、上下方向に整列したボス部のピン32a
間に上下連結リンク31を延在させると共に該ピン32
aに上下連結リンク31の対応端部を揺動自在に嵌合す
ることにより、アッパーリンク16およびロアリンク1
8間を上下連結リンク31で相互に連結する。なお、ピ
ン32aと上下連結リンク31の対応端部との嵌合部に
は図3(a)のごときブッシュ33や図3(b)のごと
きボールベアリング34を介在させて上下連結リンク3
1の揺動を滑らかにする。
ーリンク16およびロアリンク18間を上下連結リンク
31で上記のごとく相互に連結したことによって、前記
変速のためのトラニオン14,15のストローク中にア
ッパーリンク16およびロアリンク18がトラニオン1
4,15に接触することがあっても、アッパーリンク1
6およびロアリンク18がこれら全てのトラニオン1
4,15に対し同じように接触することとなり、これに
より全てのトラニオン14,15の傾転運動に対する摩
擦抵抗が常に同様なものとなるようにすることができ
る。
間、9,9間においてトルク分担の不均一を生ずること
がなく、これに起因した伝達トルク容量の低下に関する
前記の問題を解消することができる。また、この問題解
決のために前記文献に記載のごとくアッパーリンク16
およびロアリンク18をバネ力でトラニオン14,15
に押しつけるような対策を採用せず、アッパーリンク1
6およびロアリンク18間の間隔が一定に保たれるよう
にする対策であることから、全てのトラニオン14,1
5の傾転運動に対する摩擦抵抗が大きくなって変速制御
へ悪影響が及ぶというような懸念もなしに上記の問題解
決を実現することができる。さらにアッパーリンク16
を変速機ケース1に対して自由に上下動可能としている
が、アッパーリンク16は上下連結リンク31によって
位置決めが可能である。
結リンク31を偶数個(ここでは4個)設け、入出力デ
ィスク回転軸線O3を通り首振り軸線O2に平行な面の
両側に当該偶数個の上下連結リンクを同数(ここでは2
個)ずつ配置する場合、トロイダル型無段変速機の左右
(図2の左右)両側でアッパーリンク16およびロアリ
ンク18間の間隔を確実に所定通りに保つことができ、
左右両側におけるトラニオン14,15の傾転運動に対
する摩擦抵抗を確実に同様なものにし得ることから、上
記の作用効果を一層顕著なものにすることができる。
ンク(図4では見えていない)間の連結を一層強固にし
た本発明の他の実施の形態を示し、本実施の形態におい
ては、アッパーリンク16の前側面両端および後側面両
端におけるボス部32と同じ軸線上で逆方向に延在する
ボス部35を追加して設け、ロアリンクにもそれぞれ同
様なボス部(図面では見えていない)を追加して設け
る。
にピン35aを突設し、上下方向に整列したボス部のピ
ン35a間に上下連結リンク36を延在させると共に該
ピン35aに上下連結リンク36の対応端部を揺動自在
に嵌合することにより、アッパーリンク16およびロア
リンク間を上下連結リンク35によっても相互に連結す
る。この場合、アッパーリンク16およびロアリンク間
を連結する上下連結リンク35の追加によって当該連結
を一層強固なものにすることができる。
下連結リンクを増大させたが、逆に図1および図2の場
合よりも上下連結リンク31の個数を図5のように減少
させることもできる。ただし図5では、上下連結リンク
31を2個1組とし、入出力ディスク回転軸線O3を通
る鉛直面の両側に2個の上下連結リンク31を1個ずつ
配置する。そして当該配置に当たり本実施の形態におい
ては、アッパーリンク16およびロアリンクの4隅角の
うち、対角線上にある一対の隅角においてそれぞれ、ア
ッパーリンク16およびロアリンク間を上下連結リンク
31により相互に連結する。かかる構成によれば、2個
の上下連結リンク31のみの一層簡単な構造で前記の作
用効果を安価に達成することができる。
入出力ディスク回転軸線O3を通る鉛直面の両側に2個
の上下連結リンク31を1個ずつ配置するに当たって
は、当該配置を図5のものに代えて図6および図7に示
すごときものにすることができる。本実施の形態におい
ては、2個の上下連結リンク31をそれぞれ、入出力デ
ィスク回転軸線O3方向においてアッパーリンク16お
よびロアリンク18の同じ前側(後側でもよい)に配置
する。この場合、2個の上下連結リンク31の取り付け
作業をほぼ同じ箇所において一挙に済ませることがで
き、組み立て作業性の向上を可能にしつつ前記した作用
効果を奏することができる。また、上下連結リンク31
が主軸10に対してパワーローラよりも外側に設けられ
ていることで、アッパーリンク16およびロアリンク1
8がねじれ方向に平行を保たれなくなった時に上下連結
リンク31に作用する荷重が小さくなり、ボス部32と
上下連結リンク31の連結孔との間に作用するこじり力
を小さくすることができる。
施の形態を、変速機ケースのない状態で示す横断平面図
である。
機を図1のI−I線上で断面とし矢の方向に見て示す縦
断正面図である。
機の上下連結リンクとアッパーリンクとの関係を示し、
(a)は、ブッシュを用いてこれらを相関させた場合の
要部側面図、(b)は、ボールベアリングを用いてこれ
らを相関させた場合の要部側面図である。
無段変速機を、変速機ケースのない状態で示す図1と同
様な横断平面図である。
ル型無段変速機を、変速機ケースのない状態で示す図1
と同様な横断平面図である。
ル型無段変速機を、変速機ケースのない状態で示す図1
と同様な横断平面図である。
を、エンジン側の前方から図6の矢Aの方向に見て示す
正面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 同軸配置した入出力ディスク間で摩擦係
合により動力伝達を行う複数のパワーローラを個々のパ
ワーローラ支持部材に回転自在に支持し、パワーローラ
が入出力ディスク間の挟圧力に抗してこれら入出力ディ
スクに接触し続け得るようパワーローラ支持部材の隣り
合う上端同士をアッパーリンクにより、また下端同士を
ロアリンクによりそれぞれ連節し、パワーローラ支持部
材をパワーローラ回転軸線と直交する首振り軸線方向に
ストロークさせてパワーローラ回転軸線を入出力ディス
ク回転軸線と交差する中立位置からオフセットさせるこ
とにより首振り軸線周りにおけるパワーローラ支持部材
の傾転を生起させて変速を行うようにしたトロイダル型
無段変速機において、 前記アッパーリンクおよびロアリンク間を、これらアッ
パーリンクおよびロアリンク間の間隔が一定に保たれる
よう、剛性部材の上下連結リンクにより相互に連結した
ことを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 【請求項2】 請求項1において、前記上下連結リンク
を偶数個設け、入出力ディスク回転軸線を通り前記首振
り軸線に平行な面の両側に前記偶数個の上下連結リンク
を同数ずつ配置したことを特徴とするトロイダル型無段
変速機。 - 【請求項3】 請求項2において、前記上下連結リンク
を2個設け、入出力ディスク回転軸線を通り前記首振り
軸線に平行な面の両側に前記2個の上下連結リンクを1
個ずつ配置したことを特徴とするトロイダル型無段変速
機。 - 【請求項4】 請求項3において、前記2個の上下連結
リンクをそれぞれ、入出力ディスク回転軸線方向におい
て前記アッパーリンクおよびロアリンクの同じ側に配置
したことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001221183A JP3849469B2 (ja) | 2001-07-23 | 2001-07-23 | トロイダル型無段変速機 |
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---|---|---|---|
JP2001221183A JP3849469B2 (ja) | 2001-07-23 | 2001-07-23 | トロイダル型無段変速機 |
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JP3849469B2 JP3849469B2 (ja) | 2006-11-22 |
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JP2001221183A Expired - Fee Related JP3849469B2 (ja) | 2001-07-23 | 2001-07-23 | トロイダル型無段変速機 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8413630B2 (en) | 2007-06-14 | 2013-04-09 | Herzog Intertec Gmbh | Balancing shaft |
US8413629B2 (en) | 2006-04-18 | 2013-04-09 | Herzog Intertec Gmbh | Balancing shaft |
US8413631B2 (en) | 2007-06-14 | 2013-04-09 | Herzog Intertec Gmbh | Balancing shaft |
US8939123B2 (en) | 2009-07-30 | 2015-01-27 | Herzog Intertec Gmbh | Countershaft |
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2001
- 2001-07-23 JP JP2001221183A patent/JP3849469B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8413629B2 (en) | 2006-04-18 | 2013-04-09 | Herzog Intertec Gmbh | Balancing shaft |
US8413630B2 (en) | 2007-06-14 | 2013-04-09 | Herzog Intertec Gmbh | Balancing shaft |
US8413631B2 (en) | 2007-06-14 | 2013-04-09 | Herzog Intertec Gmbh | Balancing shaft |
US8939123B2 (en) | 2009-07-30 | 2015-01-27 | Herzog Intertec Gmbh | Countershaft |
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JP3849469B2 (ja) | 2006-11-22 |
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