JP2003033956A - 射出成形機 - Google Patents

射出成形機

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JP2003033956A
JP2003033956A JP2001224599A JP2001224599A JP2003033956A JP 2003033956 A JP2003033956 A JP 2003033956A JP 2001224599 A JP2001224599 A JP 2001224599A JP 2001224599 A JP2001224599 A JP 2001224599A JP 2003033956 A JP2003033956 A JP 2003033956A
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mold
molding machine
injection molding
compression
resin
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JP2001224599A
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Yoshiya Taniguchi
吉哉 谷口
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Toyo Machinery and Metal Co Ltd
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Toyo Machinery and Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮用金型に均一な押圧力を付加することが
可能で、以って、板厚精度のさらなる向上や、光学特性
のさらなる向上を可能とすること。 【解決手段】 金型内に樹脂を射出充填すると共に、金
型内の樹脂に対して圧縮用金型部材によって圧縮力を付
与する射出成形機において、圧縮用金型部材を保持する
部材に対して所定量前後進可能とされた圧縮用金型部材
における、樹脂押圧面と反対側の被押圧面の全面に、不
活性圧縮ガスなどの圧縮流体による圧力を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出圧縮を行う射
出成形機に係り、特に、板厚精度への要求が極めてシビ
アな成形品の成形に用いて好適な射出成形機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】金型内に樹脂を射出充填すると共に、金
型内の樹脂に対してコア金型部材によって圧縮力を付与
すると、樹脂密度が安定し、良好な成型品が得られる。
【0003】図5は、従来の射出圧縮を行う射出成形機
の要部断面図である。同図において、51は固定側金型
52を取り付けた固定ダイプレート、53は可動側金型
54を取り付けた可動ダイプレートであり、可動ダイプ
レート53は、図示せぬ型開閉駆動源によって、固定ダ
イプレート51に対して図示左右方向に前後進駆動され
る。55は、可動側金型54の一部をなす圧縮用のコア
金型で、可動側金型54の本体に対して図示左右方向に
摺動可能に設けられており、図示せぬバネ部材によって
図示左行方向の偏寄力を付与されると共に、抜け止め保
持されている。56は、可動ダイプレート53に対して
図示左右方向に摺動可能に設けられた圧縮駆動ピンで、
コア金型56を図示右行方向に押圧可能となっており、
図示せぬ圧縮用の駆動源によって、図示左右方向に前後
進駆動される。57は、図示せぬスクリューを内蔵した
加熱シリンダ58の先端に取り付けられた射出用のノズ
ルで、固定側金型52の樹脂注入口に押し付けられてい
る。
【0004】図5に示す構成では、可動ダイプレート5
3が右行限位置までされた型締め状態において、固定側
金型53と可動側金型54(コア金型55を含む)とで
形づくられるキャビティ内にノズル58から樹脂(溶融
樹脂)59が射出充填され、この射出充填の途上もしく
は射出充填の完了直後において、圧縮駆動ピン56によ
りコア金型55が押圧力を受けて、これによりコア金型
55が、固化前の樹脂59に対して圧縮力を付与するよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した図5の従来技
術においては、圧縮駆動ピン56によってコア金型55
を押圧するようにしているため、換言するなら固体の剛
体でコア金型55を押圧するようにしているため、微視
的に見ると圧縮駆動ピン56の端面とコア金型55の被
押圧面とが完全な面接触とはならず、このため、コア金
型55が厳密な意味では均一な力を受けることができ
ず、ディスク用基板などにおける板厚精度の向上には一
定の限界があり、また、光学製品における光学特性の向
上にも一定の限界のあるものであった。
【0006】また、従来の射出圧縮を行う射出成形機
は、横型(可動ダイプレートが左右(水平)方向に移動
するタイプ)の射出成形機が多用されていたので、この
横型の射出成形機に固有の問題によって、板厚精度の向
上には一定の限界があるものとなっていた。これについ
て説明する。
【0007】良好な板厚精度を確保するためには、固定
側金型と可動側金型との平行度をできるだけ良好なもの
にする必要があるが、メカの加工精度や組み立て精度を
可及的に上げても、平行度は1/100程度が限界とな
っていた。このように平行度が最大に努力しても1/1
00程度であると、板厚精度は10数μm程度しか出す
ことができず、板厚精度として5μm程度が要求される
光ディスクなどの良品成形は困難なものとなる。そこで
従来は、各タイバーの軸力を、試ショットとリトライ調
整を繰り返すことで、個別に微妙に調整し、固定側金型
と可動側金型との平行度を出すようにしていた。しかし
ながら、上記のように各タイバーの軸力を調整する手法
をとっても、次世代光ディスクのように、板厚精度とし
て1〜2μm程度が要求される光ディスクへの対応は困
難であった。何となれば、横型の射出成形機において
は、図6に示すように、タイバー60の軸力(締め付け
力)による固定ダイプレート51の変形量が、固定側で
ある下部と、固定側ではない上部とで微妙に異なること
や、これに伴って、可動ダイプレート53の変形量も下
部と上部とで微妙に異なってくることや、金型重量の影
響で両ダイプレート51、53の変形量が下部と上部と
で微妙に異なってくることなどの理由によって、固定側
金型52と可動側金型54との平行度出しには、自ずと
限界があるものであったからである。さらにまた、横型
の射出成形機においては、溶融樹脂が重力の影響を受け
ることによる板厚精度への影響もある。
【0008】なお、特開平5−269748号公報に開
示された縦型の型締め装置においては、サーボモータと
ボールネジ機構の組を4組もち、各ボールネジ機構を個
別のサーボモータで駆動することによって、型開閉動作
を行うようにしており、これによって、左右非対称な成
型品の場合に生じる樹脂圧の差により、樹脂反力が金型
に対してアンバランスに作用する場合でも、各サーボモ
ータを個別に適応制御することで、金型離型面に開きが
生じないようにしている。この公開公報に開示された従
来技術においては、横型の射出成形機からくる問題をク
リアできるし、個別に軸力を調整することも可能となっ
ている。しかしながら、この公開公報の技術において
は、樹脂へ圧縮応力を付加することに関しては何らの考
慮も払われておらず、また、この公開公報の技術におい
ては、一般の射出成形機と同様に、型締め状態において
固定側金型と可動側金型とが密着する(固定側金型の水
平面(離型面)と可動側金型の水平面(離型面)とが密
着する)構成をとっている。このため、結局のところ、
型締め状態時における固定側金型と可動側金型との平行
度は、金型の離型面の平面精度や、メカニズムの組み立
て精度に依存することとなって、板厚精度として1〜2
μm程度が要求される光ディスクへの対応は到底不能で
ある。
【0009】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、圧縮用金型に均一な押圧力を
付加することが可能で、以って、板厚精度のさらなる向
上や、光学特性のさらなる向上を可能とすることにあ
る。また、本発明の目的とするところは、上記に加え
て、可動側金型と固定側金型との平行度を可及的に良好
なものに補正可能で、以って、板厚精度として1〜2μ
m程度が要求される次世代光ディスクの良品成形が可能
な射出成形機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するために、金型内に樹脂を射出充填すると共に、
金型内の樹脂に対して圧縮用金型部材によって圧縮力を
付与する射出成形機において、圧縮用金型部材を保持す
る部材に対して所定量前後進可能とされた圧縮用金型部
材における、樹脂押圧面と反対側の被押圧面の全面に、
不活性圧縮ガスなどの圧縮流体による圧力を付与するよ
うに、構成される。
【0011】さらにまた、4つのボールネジ機構と、こ
の各ボールネジ機構をそれぞれ独立して駆動する4つの
サーボモータとをもち、各ボールネジ機構の直線運動を
可動ダイプレートの4隅にそれぞれ伝えることにより、
可動ダイプレートに取り付けた可動側金型を、固定ダイ
プレートに取り付けた固定側金型に対して上下動させ
る、縦型の射出成形機の構成をとり、射出充填行程およ
び圧縮行程においても、可動側金型の水平面と固定側金
型の水平面とが離間するように制御するようにされる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。
【0013】図1〜図4は、本発明の一実施形態の射出
成形機に係り、図1は型開き状態の射出成形機の要部断
正面図、図2は射出成形機を底面側から見た簡略図、図
3は射出成形機における型開閉・圧縮制御系のブロック
図、図4は圧縮完了状態の射出成形機の要部断正面図で
ある。
【0014】図1、2、4において、1は適宜のベース
材(図示せず)上に固定された固定ダイプレート、2は
固定ダイプレート1の下部プレート部の4隅に設けられ
たボールネジ機構、3は下部プレート部1aの4隅に穿
設された貫通孔に、軸受5を介して回転可能に保持され
たナット部、4は各ナット部3に螺合されてナット部3
の回転により上下に直線移動するネジ部、6は各ナット
部3に固定されたプーリ、7(7A〜7D)は各ボール
ネジ機構2毎に設けられ、下部プレート部1aに適宜の
保持部材(図示せず)を介して取り付けられたサーボモ
ータ(サーボモータ「A」〜「D」)、8は各サーボモ
ータ6の出力軸に固定された小プーリ、9は対応する小
プーリ7とプーリ5とを連結するタイミングベルト(図
2参照)、10は下部プレート部1aと軸受5との間に
挟み込まれたロードセルである。
【0015】11は各ネジ部5の上端に固着された軸部
材、12は固定ダイプレート1の中間プレート部1bの
4隅に設けられた、各軸部材11をスプライン軸結合
(軸方向に相対摺動可能であるも、回転不能にする軸結
合)した軸保持部材、13はその4隅に各軸部材11を
固定した可動ダイプレート、14は可動ダイプレート1
3の下面側に取り付けられた可動側金型である。
【0016】15は、固定ダイプレート1の上部プレー
ト部1cの上面側に取り付けられた固定側金型となる圧
縮用金型であり、上部プレート部1cの上面に穿設され
た有底円筒穴16に所定量上下動可能であるように配設
されており、かつ、有底円筒穴16から抜け出ぬように
図示せぬ抜け止め部材が設けられている。17は、有底
円筒穴16の底部と圧縮用金型15の底面とによって形
づくられる圧縮気体室で、この圧縮気体室17には、気
体注入系と気体排出系の配管が接続されている。また、
圧縮気体室17は、円環状のシール部材18によって気
密構造が保たれるようになっている。なお、本実施形態
では、圧縮用金型15が固定側金型そのものを構成する
ようにしたが、固定ダイプレート1の上部プレート部1
cの部分を固定金型の主体部とし(つまり、図5に示す
ように、上部プレート部1cの部分の穴周面などがキャ
ビティの外壁面を形成する構成とし)、これに対して上
下動可能な圧縮用金型15を、コア金型とする金型構造
としても、差し支えない。
【0017】21は窒素ガス発生装置、22は窒素ガス
発生装置21からの窒素ガスを昇圧する昇圧装置、23
は窒素ガス発生装置21に接続された注入側切替バル
ブ、24は注入側切替バルブ23に接続された可変圧力
制御バルブであり、可変圧力制御バルブ24は圧縮気体
室17に接続されている。また、25は圧縮気体室17
に接続された排出側切替バルブ、26は排出側切替バル
ブ25に接続された窒素ガス回収装置である。
【0018】ここで本実施形態においては、可動側金型
14と圧縮用金型(固定側金型)15との平行度は、後
述する軸力による調整を行わない状態においても、メカ
の加工精度や組み立て精度を上げることにより、平行度
は1/100程度以下となるように構成されている。
【0019】上記した構成において、各サーボモータ7
(7A〜7B)の回転は、小プーリ8、タイミングベル
ト9、プーリ6を介して、ボールネジ機構2のナット部
3に伝達され、ボールネジ機構2によってネジ部4の直
線運動に変換される。各ネジ部4の直線運動は、軸部材
11を介して可動ダイプレート13に伝達され、これに
よって、可動ダイプレート13が下降または上昇するよ
うになっている。
【0020】そして、可動側金型14と圧縮用金型(固
定側金型)15とによってキャビティが形づくられた状
態において、図示せぬ射出メカニズムによりキャビティ
内に樹脂が射出充填され、この射出充填の直後におい
て、窒素ガス発生装置21、昇圧装置22、注入側切替
バルブ23、可変圧力制御バルブ24を経由して、高圧
の窒素ガスが圧縮気体室17に送り込まれ(このとき、
排出側切替バルブ25は閉じられている)、これによ
り、圧縮用金型15が高圧の窒素ガスによって押圧され
て、樹脂を圧縮するようになっている。この後、樹脂が
固化・冷却されると、注入側切替バルブ23が閉じられ
ると共に、排出側切替バルブ25が開かれ、これによ
り、圧縮気体室17内は所定圧力まで減圧されるように
なっている。
【0021】図3は、説明の簡略化のため型開閉・圧縮
制御系の構成のみを示した図であり、同図に示した型開
閉・圧縮制御部31は、型開閉動作や圧縮動作の制御を
司るものであり、図示せぬ上位の成形シーケンス制御部
の指令に基づき制御動作を行うようになっている。
【0022】この型開閉・圧縮制御部31から、各サー
ボモータ「A」〜「D」7A〜7Dをフィードバック制
御するサーボドライバ部32A〜32Dに対して、位置
・速度目標値とトルク目標値が与えられるようになって
いる。そして、各サーボドライバ部32A〜32Dは、
型開閉制御部31からの目標値、および、各サーボモー
タ「A」〜「D」7A〜7Dに設けられた図示せぬエン
コーダから得られる位置実測値33A〜33D、およ
び、前記した各ロードセル10から得られるトルク実測
値34A〜34Dを参照して、各サーボモータ「A」〜
「D」7A〜7Dを、位置・速度フィードバック制御ま
たはトルク(圧力)フィードバック制御するようになっ
ている。なお、本実施形態の以下の動作では、トルク
(圧力)を優先したフィードバック制御は行わないが、
マシンとしては、トルク(圧力)を優先したフィードバ
ック制御も可能なように構成されている。
【0023】本実施形態においては、型開き完了位置
(すなわち、型閉じ開始位置)から、可動側金型14と
圧縮用金型(固定側金型)15とでキャビティを形づく
る射出充填待機位置までは、各サーボモータ「A」〜
「D」7A〜7Dを同期させて、ストローク軸(位置
軸)に沿った位置・速度フィードバック制御を行って、
可動ダイプレート13を下降駆動するようになってい
る。
【0024】本実施形態では、射出充填待機位置および
射出充填行程時および圧縮行程時においても、可動側金
型14の水平面と、固定側金型である圧縮用金型15お
よびこれを保持する上部プレート部1cの水平面とが離
間するようになっており、可動ダイプレート13が射出
充填待機位置に至ると、各サーボモータ「A」〜「D」
7A〜7Dを個別に位置・速度フィードバック制御し
て、これにより、各軸を微妙に調整することによる平行
度の補正を行うようになっている。すなわち、キャビテ
ィへの樹脂(溶融樹脂)の射出充填前に、可動側金型1
4と圧縮用金型(固定側金型)15との平行度を可及的
に0(零)に近づけるように平行度の補正を行うように
なっている。この平行度出しのための各サーボモータ
「A」〜「D」7A〜7Dへの制御指令値は、マシン毎
に機差があるので、試ショットとリトライ調整を繰り返
すことで、予め最適値を取得するようにされる。
【0025】また、本実施形態では、キャビティへ樹脂
を射出充填し終わった直後のタイミングから、圧縮用金
型15に高圧(例えば、光ディスク用のディスクを成形
する場合には、約300kgf/cm程度)の窒素ガ
スによる圧力を印加することにより、樹脂圧縮を行うよ
うになっており、この圧縮行程においても、高圧のガス
圧力に抗して可動ダイプレート13の位置を維持させる
ために、各サーボモータ「A」〜「D」7A〜7Dを個
別に、時間軸に沿って位置(速度)フィードバック制御
するようになっている。
【0026】上述したように各サーボモータ「A」〜
「D」7A〜7Dを制御するための各サーボドライバ部
32A〜32Dへの制御指令値(制御設定値)が、型開
閉・圧縮制御部31のモータA用制御設定値格納部31
a、モータB用制御設定値格納部31b、モータC用制
御設定値格納部31c、モータD用制御設定値格納部3
1dに、それぞれ格納されている。
【0027】また、型開閉・圧縮制御部31から、注入
側切替バルブ23を駆動制御する注入側切替バルブドラ
イバ35、および、排出側切替バルブ25を駆動制御す
る排出側切替バルブドライバ37に対して、それぞれ制
御指令値が出力されるようになっており、これにより、
射出充填待機状態(キャビティへの樹脂の射出充填前の
状態)や圧縮行程時においては、注入側切替バルブ23
は開放されると共に、排出側切替バルブ25は閉じら
れ、また、圧縮気体室17内の減圧を行うときには、注
入側切替バルブ23は閉じらると共に、排出側切替バル
ブ25は開放されるようになっている。さらに、型開閉
・圧縮制御部31から、可変圧力制御バルブ24を駆動
制御する圧力制御バルブドライバ36に対しても制御指
令値が出力されるようになっており、これにより、射出
充填待機状態(キャビティへの樹脂の射出充填前の状
態)においては、キャビティ内へ高速に射出充填を行う
ことを可能とするために、圧縮気体室17内の圧力が2
0〜50kgf/cm程度にコントロールされ、ま
た、圧縮行程時には、圧縮気体室17内の圧力が約30
0kgf/cm程度となるようにコントロールされる
ようになっている。
【0028】上述したような、各バルブドライバ35〜
37への制御設定値が、型開閉・圧縮制御部31の注入
側切替バルブ制御設定値格納部31e、圧力制御バルブ
制御設定値格納部31f、排出側切替バルブ制御設定値
格納部31gに、それぞれ格納されている。
【0029】次に、本実施形態の動作を説明する。ま
ず、図1に示す型開き状態(型開き完了状態)におい
て、型閉じ動作開始タイミングに至ると、各サーボモー
タ「A」〜「D」7A〜7Dが、位置・速度フィードバ
ック制御によって同期駆動され、前記した駆動力伝達メ
カニズムによって、可動ダイプレート13が下降駆動さ
れて、これにより、可動ダイプレート13は、射出充填
待機位置まで移送される。
【0030】可動ダイプレート13が射出充填待機位置
に至った状態では、可動側金型14と圧縮用金型(固定
側金型)15とでキャビティが形づくられるが、可動側
金型14の水平面と圧縮用金型15および上部プレート
部1cの水平面とは離間した状態にあり、このとき、各
サーボモータ「A」〜「D」7A〜7Dを個別に位置・
速度フィードバック制御して、これにより、可動側金型
14と、圧縮用金型15および上部プレート部1cと
の、平行度の補正を行うようにされる。本実施形態の射
出成形機は縦型であるので、前述した横型の射出成形機
のような問題は発生せず、このため平行度補正は極めて
高精度に行うことができ、したがって、キャビティへの
樹脂の射出充填前に、平行度を可及的に0(零)に近づ
けることが可能になっている。
【0031】上記した個別軸調整による平行度補正が完
了すると、図示せぬ射出メカニズムによって、キャビテ
ィ内への樹脂(溶融樹脂)16の射出充填が開始され
る。このときには、先にも述べたように、圧縮気体室1
7内の圧力が20〜50kgf/cm程度にコントロ
ールされる。キャビティ内に樹脂が詰まり始まると、圧
縮用金型15は樹脂による圧力を受けて若干下降し、1
ショット分の射出充填が完了すると、圧縮気体室17内
の圧力が約300kgf/cm程度まで昇圧されて、
圧縮用金型15が上向きの圧力を受けて若干上昇し、こ
れにより、余分の樹脂がキャビティから射出ユニット側
に押し戻されると共に、キャビティ内の樹脂が圧縮用金
型15によって圧縮応力を受ける。このとき、可動側金
型14は、キャビティ内の樹脂を介して圧縮用金型15
からの圧力を受けるが、先にも述べたように、高圧のガ
ス圧力に抗して可動ダイプレート13の位置を維持させ
るために、各サーボモータ「A」〜「D」7A〜7Dは
個別に、位置(速度)フィードバック制御される。
【0032】このようにして、射出充填と圧縮が行われ
るが、圧縮行程では、圧縮用金型15の樹脂押圧面と反
対側の被押圧面の全面が、高圧の窒素ガスによって押圧
されるので、圧縮用金型15には均一に圧力がかかるこ
とになり、これにより、キャビティ内の樹脂に均一に圧
縮応力を付加することが可能となって、板厚精度を可及
的にアップさせることが可能になると共に、樹脂密度も
可及的に均一なものとすることができ、光学成形品にあ
っては光学特性を向上させることが可能となる。また、
射出充填の前に平行度出しされた精度は、圧縮行程時に
もその平行度が保たれるように制御されるので、この点
でも板厚精度を可及的にアップさせることが可能にな
る。なお、圧縮用金型15を押圧する圧縮流体として窒
素ガスを用いているので、圧油を使用する場合のような
油漏れによる汚染や、酸素を含む空気を用いる場合にお
ける万一の樹脂ヤケの虞もない。
【0033】図4は圧縮完了状態を示しており、圧縮行
程が完了すると、各サーボモータ「A」〜「D」7A〜
7Dは停止され、また、圧縮気体室17内の圧力は減圧
される。そして、所定の冷却期間をおいた後、各サーボ
モータ「A」〜「D」7A〜7Dが、位置・速度フィー
ドバック制御によって同期駆動され、前記した駆動力伝
達メカニズムによって、先とは逆に可動ダイプレート1
3が上昇駆動されて、これにより、可動ダイプレート1
3は、図1に示した型開き完了位置まで移送される。そ
して、この後、適宜手段によって成形品(例えば、光デ
ィスク用円板とスプル部分)とが取り出される。なお、
型開き完了位置においては、各サーボモータ「A」〜
「D」7A〜7Dはそれぞれ原点回転角度位置(もしく
はそれからの所定回転角度位置)をとるようになってい
る。なお、図4において、19は樹脂を示している。
【0034】かような構成と制御手法をとる本実施形態
においては、板厚精度として1〜2μm程度が要求され
る次世代光ディスクの良品成形が達成可能となる。
【0035】なお、上述した各実施形態においては、ボ
ールネジ機構2と軸部材11とをそれぞれ4個設けた構
成としているが、平行度補正(面補正)が可能なよう
に、ボールネジ機構2と軸部材11とは、それぞれ3個
以上設けた構成とすればよい。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、圧縮用金
型に均一な押圧力を付加することが可能で、以って、板
厚精度のさらなる向上と、光学特性のさらなる向上を図
ることができる。また、可動側金型と固定側金型との平
行度を可及的に良好なものに補正可能で、以って、板厚
精度として1〜2μm程度が要求される次世代光ディス
クの良品成形が可能な射出成形機を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る射出成形機の型開
き状態の要部断正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る射出成形機の底面
側から見た簡略図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る射出成形機の型開
閉・圧縮制御系のブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る射出成形機の圧縮
完了状態の要部断正面図である。
【図5】従来の射出圧縮を行う射出成形機の要部断面図
である
【図6】従来の横型の射出成形機の問題を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 固定ダイプレート 1a 下部プレート部 1b 中間プレート部 1c 上部プレート部 2 ボールネジ機構 3 ナット部 4 ネジ部 6 プーリ 7(7A〜7D) サーボモータ(サーボモータ「A」
〜「D」) 8 小プーリ 9 タイミングベルト 10 ロードセル 11 軸部材 12 軸保持部材 13 可動ダイプレート 14 可動側金型 15 圧縮用金型(固定側金型) 16 有底円筒穴 17 圧縮気体室 18 シール部材 19 樹脂 21 窒素ガス発生装置 22 昇圧装置 23 注入側切替バルブ 24 可変圧力制御バルブ 25 排出側切替バルブ 26 窒素ガス回収装置 31 型開閉・圧縮制御部 31a モータA用制御設定値格納部 31b モータB用制御設定値格納部 31c モータC用制御設定値格納部 31d モータD用制御設定値格納部 31e 注入側切替バルブ制御設定値格納部 31f 圧力制御バルブ制御設定値格納部 31g 排出側切替バルブ制御設定値格納部 32A〜32D サーボドライバ部 35 注入側切替バルブドライバ 36 圧力制御バルブドライバ 37 排出側切替バルブドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AR02 CA11 CB01 CK52 CK74 CL02 CL22 CL39 4F206 AR025 JA03 JL02 JM05 JN21 JQ81 JT07 JT21 JT33 JT38

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型内に樹脂を射出充填すると共に、金
    型内の樹脂に対して圧縮用金型部材によって圧縮力を付
    与する射出成形機において、 前記圧縮用金型部材を保持する部材に対して所定量前後
    進可能とされた前記圧縮用金型部材における、樹脂押圧
    面と反対側の被押圧面の全面に、圧縮流体による圧力を
    付与するようにしたことを特徴とする射出成形機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記圧縮流体は不活性の圧縮ガスであることを特徴とす
    る射出成形機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、 前記射出成形機は可動ダイプレートが上下動する縦型の
    射出成形機であることを特徴とする射出成形機。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、 射出充填行程および圧縮行程においても、可動側金型の
    水平面と固定側金型の水平面とが離間するように制御す
    ることを特徴とする射出成形機。
  5. 【請求項5】 請求項3記載において、 3つ以上の複数のボールネジ機構と、この各ボールネジ
    機構をそれぞれ独立して駆動する複数のサーボモータと
    をもち、各ボールネジ機構の直線運動を可動ダイプレー
    トにそれぞれ伝えることにより、可動ダイプレートに取
    り付けた可動側金型を、固定ダイプレートに取り付けた
    固定側金型に対して上下動させることで型開閉を行うこ
    とを特徴とする射出成形機。
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