JP2003029398A - 感光性導電ペースト及び電子部品 - Google Patents

感光性導電ペースト及び電子部品

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JP2003029398A
JP2003029398A JP2001216381A JP2001216381A JP2003029398A JP 2003029398 A JP2003029398 A JP 2003029398A JP 2001216381 A JP2001216381 A JP 2001216381A JP 2001216381 A JP2001216381 A JP 2001216381A JP 2003029398 A JP2003029398 A JP 2003029398A
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powder
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性粉末による照射光の散乱を抑制し、塗
膜深部にまで照射光を到達させることが可能で、形状精
度が高く、アスペクト比の大きいパターンを形成するこ
とが可能な感光性導電ペースト、及びそれを用いて導体
パターンを形成した電子部品を提供する。 【解決手段】 感光性導電ペーストを構成する導電性粉
末を酸化物によってコーティングし、導電性粉末の表面
での光の散乱による照射光のロスを抑制して、塗膜深部
にまで照射光が到達することを可能ならしめる。また、
導電性粉末がコーティングされている酸化物の屈折率N
1と、感光性樹脂成分の屈折率N2の関係が、|N1−
N2|≦0.3の要件を満たすようにする。導電性粉末
がコーティングされている酸化物の導電性粉末に対する
割合を、導電性粉末100重量部に対して0.1〜5重
量部の割合とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、導電ペースト及
び導電ペーストを用いて形成した導体パターンを有する
電子部品に関し、詳しくは、膜厚の大きい導体パターン
を形成するのに適した感光性導電ペースト及びそれを用
いて形成した回路などの導体パターンを有する積層イン
ダクタなど電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】高周波
電子機器の高密度化や高速信号化に伴い、電子機器が備
える高周波回路を構成する配線導体は、微細で、膜厚が
大きく、しかも、断面形状が矩形で、断面の底辺寸法に
対する高さ寸法の比(高さ寸法/底辺寸法=アスペクト
比)の大きいことが求められるようになっている。
【0003】ところで、従来、基板上に配線を与える厚
膜導体膜を形成するにあたっては、有機バインダーに導
電性粉末を混合した導電ペーストを用い、これをスクリ
ーン印刷法により、基板上に所望のパターンとなるよう
に付与し、その後、焼成して、有機バインダーを除去す
るとともに、導電成分を焼結させることが行なわれてい
る。
【0004】しかし、スクリーン印刷法では、パターン
版精度が必ずしも十分ではなく、例えば100μm以下
の微細なパターンを形成することは困難である。そこで
スクリーン印刷では形成することが困難な微細パターン
を得る方法として、特開昭54−121967号公報、
特開昭54−13591号公報、特開昭59−1431
49号公報などに記載されているように、感光性樹脂組
成物に導電性粉末を混合した感光性ペーストを用い、こ
れにフォトリソグラフィー技術を適用して、微細パター
ンの導体膜を基板上に形成する方法が提案されている。
【0005】ところで、これらの感光性ペーストを用い
て、微細で、形状精度の高い良好なパターンを形成しよ
うとすると、十分な感光性を確保することが必要とな
る。そして、そのためには、導電性粉末の含有率を低く
して、感光性樹脂組成物の割合を高くすることが必要と
なる。しかし、導電性粉末の含有率が低くなると、形成
されるパターンの導電性が低くなるという問題点があ
る。
【0006】すなわち、上記従来の感光性導電ペースト
においては、導電性を確保しようとすると導電性粉末
(固体粒子)の含有量を大きくすることが必要となり、
導電性粉末の含有量を大きくすると、UV光などの照射
光が、導電性粉末(固体粒子)による散乱のため、塗膜
深部にまで到達しにくく、硬化が不十分になるという問
題点があり、また、塗膜深部の硬化が不十分な状態で現
像を行うと、パターンの深部(下部)が現像液に溶解
し、膜厚の大きい配線を形成しようとすると、現像時に
パターン(配線)に剥がれが生じるばかりでなく、パタ
ーン(配線)を形成することができたとしても、焼成工
程でパターン(配線)が倒れて所望の配線パターンを形
成することができなくなったり、あるいはエッジカール
を生じて、高周波での端部での電流集中による損失の増
大を招いたりする場合があり、さらには、感光性ペース
トを用いて導体と絶縁体の積層体を形成する場合には、
層間のショートの原因になるというような問題点があ
る。
【0007】また、上記問題点を解決するために、感光
性樹脂の光に対する感度を向上させる方法が提案されて
いる(特開平5−204151号公報)。しかし、この
感光性樹脂の光に対する感度を向上させる方法には、露
光工程における導電性粉末による光の散乱により、硬化
することが望ましくない部分まで硬化してしまい、形状
精度の高いパターンを形成することができなくなるとい
う問題点がある。
【0008】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、導電性粉末による照射光の散乱を抑制し、塗膜深
部にまで照射光を到達させることが可能で、形状精度が
高く、アスペクト比の大きいパターンを形成することが
可能な感光性導電ペースト、及びそれを用いて導体パタ
ーンを形成した電子部品を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明(請求項1)の感光性導電ペーストは、導
電性粉末と、露光することにより硬化する感光性樹脂成
分とを含有する感光性導電ペーストにおいて、前記導電
性粉末が酸化物によってコーティングされていることを
特徴としている。
【0010】導電性粉末を酸化物によってコーティング
することにより、導電性粉末の表面での散乱による照射
光のロスを抑制して、塗膜深部にまで照射光を到達させ
ることが可能になる。したがって、光硬化深度(照射し
た光がペースト膜中を進行し、樹脂の硬化に消費され、
樹脂の硬化に最小限必要なエネルギーを下回るまでのペ
ースト膜表面からの深さ)を大幅に増大することが可能
になり、微細で、形状精度に優れた、高アスペクト比の
導体パターンを形成することが可能になる。
【0011】なお、コーティング用の酸化物としては、
感光性樹脂成分の屈折率に近いものを選択することが望
ましい。これは、感光性樹脂成分と導電性粉末にコーテ
ィングされる酸化物の屈折率の差が小さいほど、散乱に
よるロスが小さくなることによる。また、酸化物により
導電性粉末の表面をコーティングする方法としては、導
電性物質の表面を、別途用意した酸化物により被覆する
方法、導電性粉末を酸化処理して、表面に導電性物質の
酸化被膜を生じさせる方法、導電性物質の表面に熱処理
などにより酸化物となるような溶液を付着させた後、所
定の条件で熱処理して導電性物質の表面が酸化物により
被覆されるようにする方法などの種々の方法が例示され
るが、さらに他の方法を適用することも可能である。
【0012】また、請求項2の感光性導電ペーストは、
前記導電性粉末がコーティングされている酸化物の屈折
率N1と、前記感光性樹脂成分の屈折率N2が以下の関
係式(1): |N1−N2|≦0.3 ……(1) の要件を満たすことを特徴としている。
【0013】導電性粉末がコーティングされている酸化
物の屈折率N1と、感光性樹脂成分の屈折率N2の関係
が、|N1−N2|≦0.3の要件を満たすようにした
場合、照射光の散乱によるロスをさらに確実に低減し
て、本願発明をより実効あらしめることができる。
【0014】また、請求項3の感光性導電ペーストは、
前記導電性粉末が、Ag、Au、Cu、Pt、Pd、N
i、W、Al、Moからなる群より選ばれる少なくとも
1種を含むものであることを特徴としている。
【0015】導電性粉末として、Ag、Au、Cu、P
t、Pd、Ni、W、Al、Moから選ばれる少なくと
も1種を含むものが用いられている場合、酸化物でその
表面をコーティングすることにより、光の散乱を抑制す
ることが可能で、かつ、実用上十分な導電性を備えた導
体パターンを形成することが可能な感光性導電ペースト
を得ることができるようになる。
【0016】また、請求項4の感光性導電ペーストは、
前記導電性粉末がコーティングされている酸化物の導電
性粉末に対する割合が、導電性粉末100重量部に対し
て0.1〜5重量部の割合であることを特徴としてい
る。
【0017】導電性粉末がコーティングされている酸化
物の導電性粉末に対する割合を、導電性粉末100重量
部に対して0.1〜5重量部の割合とすることにより、
形成される導体パターンの導電性を損なうことなく、露
光工程での光の散乱を十分に抑制することが可能にな
り、本願発明をより実効あらしめることができる。
【0018】また、請求項5の感光性導電ペーストは、
前記導電性粉末がコーティングされている酸化物が、導
電性粉末の酸化物被膜以外の酸化物であることを特徴と
している。
【0019】導電性粉末を、導電性粉末の酸化物被膜以
外の酸化物によりコーティングすることにより、用途や
導電性粉末の特性などに応じた酸化物の選択の自由度が
向上し、露光工程における光の散乱を抑制することが可
能になるとともに、形成される導体パターンの導電性を
十分に確保することが可能になり有意義である。
【0020】また、請求項6の感光性導電ペーストは、
前記導電性粉末にコーティングされている酸化物が、シ
リカ及びアルミナから選ばれる少なくとも1種であるこ
とを特徴としている。
【0021】酸化剤として、シリカ又はアルミナを用い
ることにより、例えば、導電性粉末として、Ag、A
u、Cu、Pt、Pd、Ni、W、Al、Mo粉末のい
ずれかを用いているような場合に、露光工程における光
の散乱を抑制することが可能になるとともに、形成され
る導体パターンの導電性を十分に確保することが可能に
なり、本願発明をさらに実効あらしめることができる。
【0022】また、本願発明(請求項7)の電子部品
は、請求項1〜6のいずれかに記載の感光性導電ペース
トを用いて形成された導体パターンを備えていることを
特徴としている。
【0023】本願発明(請求項7)の電子部品は、請求
項1〜6のいずれかに記載の感光性導電ペーストを用い
て形成された、形状精度に優れ、十分な導電性を備えた
導体パターンを備えており、小型、高性能で、信頼性の
高い電子部品を提供することが可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本願発明の実施の形態を
示して、その特徴とするところを具体的に説明する。
【0025】[感光性導電ペーストの調製]まず、以下
の各成分を配合することにより、本願発明の実施例にか
かる感光性導電ペーストと、本願発明の範囲外の比較例
の感光性導電ペーストを調製した。
【0026】(1)導電性粉末 この実施例及び比較例においては、導電性粉末として、
Ag粉末、AgPt粉末、Cu粉末、AgPd粉末を用
いた。また、導電性粉末としては、酸化物によりコーテ
ィングした導電性粉末及びコーティングしていない導電
性粉末を用いた。なお、導電性粉末をコーティングする
酸化物としては、SiO2、Al23、Al23・Si
2、SnO2、ZrO2、TiO2、ZrSiO4を適宜
用いた。
【0027】(2)接合剤 接合剤としては、SiO2−B23−Bi23系ガラス
粉末を用いた。
【0028】(3)感光性樹脂成分 感光性樹脂成分としては、以下のアクリル系共重合体、
光ラジカル重合性モノマー、光重合開始剤を配合したも
のを用いた。 (a)アクリル系共重合体 感光性樹脂成分を構成するアクリル系共重合体として
は、平均分子量15000のメタクリル酸メチル−メタ
クリル酸共重合体を用いた。 (b)光ラジカル重合性モノマー 感光性樹脂成分を構成する光ラジカル重合性モノマーと
しては、エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリ
レートを用いた。 (c)光重合開始剤 感光性樹脂成分を構成する光重合開始剤としては、2−
メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モ
ノフォリノプロパン−1−オン、2,4−ジエチルチオ
キサントン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−
(4−モノフォリノフェニル)−1−ブタノンを用い
た。なお、上記のアクリル系共重合体、光ラジカル重合
性モノマー、光重合開始剤を配合した感光性樹脂成分の
屈折率は、1.48であった。
【0029】そして、上記(1)の導電性粉末、(2)の接
合剤、及び(3)の感光性樹脂成分を構成する(a)アクリ
ル系共重合体、(b)光ラジカル重合性モノマー、(c)光
重合開始剤を、適宜選択した有機溶剤とともに、表1及
び表2に示すような組成比率となるように配合し、十分
に混合した後、3本ロールを用いて混練することによ
り、実施例1〜8及び比較例1〜12の感光性導電ペー
ストを調製した。
【0030】なお、表1には、実施例1〜8の感光性導
電ペーストの組成比率及び特性を示し、表2には、比較
例1〜12の感光性導電ペーストの組成比率及び特性を
示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】なお、表1及び表2における感光性ペース
ト膜の光硬化深度は、感光性導電ペーストをスクリーン
印刷法により印刷して感光性導電ペースト膜を形成し、
照射光(例えば紫外光)のエネルギー量を一定にして、
露光を行った後、現像液により(例えば、炭酸ナトリウ
ムなどの希薄水溶液)を用いて現像を行い、未硬化部分
を除去した後の硬化膜の厚みを測定することにより得た
値である。なお、硬化膜の厚みの計測方法は、光学顕微
鏡、電子顕微鏡、レーザー顕微鏡などの種々の公知の方
法で行うことが可能である。
【0034】上述のようにして調製した実施例及び比較
例の感光性導電ペーストの基本組成は以下の通りであ
る。
【0035】 <感光性導電ペーストの基本組成> ・導電性粉末・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・75.0重量% ・メタクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体・・・・・・・・・6.0重量% ・エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート・・・・・5.8重量% ・2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モノフォリノプロパ ン−1−オン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.6重量% ・2,4−ジエチルチオキサントン・・・・・・・・・・・・・・0.2重量% ・2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−1 −ブタノン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.8重量% ・ジエチレングリコールモノメチルエーテル・・・・・・・・・11.6重量%
【0036】以下、表1及び2を参照しつつ、各実施例
及び比較例の感光性導電ペーストの構成及び特性につい
て説明する。 <実施例1>SiO2でコーティングされた平均粒径
1.8μmのAg粉末を用いて、上記組成の感光性導電
ペーストを調製した。コーティング剤である酸化物(S
iO2)のコート量は、Ag粉末100重量部に対して
3重量部とした。この感光性導電ペーストについて光硬
化深度を測定したところ、8.5μmであり、比較例1
と比べて光硬化深度が25%増加することが確認され
た。また、この感光性導電ペーストの焼結性は良好であ
った。
【0037】<実施例2>Al23でコーティングされ
た平均粒径1.8μmのAg粉末を用いて、上記組成の
感光性導電ペーストを調製した。コーティング剤である
酸化物(Al23)のコート量は、Ag粉末100重量
部に対して3重量部とした。この感光性導電ペーストに
ついて光硬化深度を測定したところ、8.3μmであ
り、比較例1と比べて光硬化深度が21%増加すること
が確認された。また、この感光性導電ペーストの焼結性
はほぼ良好であった。
【0038】<実施例3>SiO2でコーティングされ
た平均粒径3.0μmのAg粉末を用いて、上記組成の
感光性導電ペーストを調製した。コーティング剤である
酸化物(SiO2)のコート量は、Ag粉末100重量
部に対して1.1重量部とした。この感光性導電ペース
トについて光硬化深度を測定したところ、9.3μmで
あり、比較例10と比べて光硬化深度が13%増加する
ことが確認された。また、この感光性導電ペーストの焼
結性は良好であった。
【0039】<実施例4>SiO2でコーティングされ
た平均粒径4.5μmのAg粉末を用いて、上記組成の
感光性導電ペーストを調製した。コーティング剤である
酸化物(SiO2)のコート量は、Ag粉末100重量
部に対して4.3重量部とした。この感光性導電ペース
トについて光硬化深度を測定したところ、14.8μm
であり、比較例11と比べて光硬化深度が28%増加す
ることが確認された。また、この感光性導電ペーストの
焼結性は良好であった。
【0040】<実施例5>SiO2でコーティングされ
た平均粒径2.2μmのAgPd粉末を用いて、上記組
成の感光性導電ペーストを調製した。コーティング剤で
ある酸化物(SiO 2)のコート量は、AgPd粉末1
00重量部に対して1.5重量部とした。この感光性導
電ペーストについて光硬化深度を測定したところ、7.
1μmであり、比較例5と比べて光硬化深度が37%増
加することが確認された。また、この感光性導電ペース
トの焼結性は良好であった。
【0041】<実施例6>Al23でコーティングされ
た平均粒径3.2μmのCu粉末を用いて、上記組成の
感光性導電ペーストを調製した。コーティング剤である
酸化物(Al23)のコート量は、Cu粉末100重量
部に対して2.5重量部とした。この感光性導電ペース
トについて光硬化深度を測定したところ、7.8μmで
あり、比較例6と比べて光硬化深度が24%増加するこ
とが確認された。また、この感光性導電ペーストの焼結
性はほぼ良好であった。
【0042】<実施例7>Al23でコーティングされ
た平均粒径2.4μmのAgPt粉末を用いて、上記組
成の感光性導電ペーストを調製した。コーティング剤で
ある酸化物(Al 23)のコート量は、AgPt粉末1
00重量部に対して0.2重量部とした。この感光性導
電ペーストについて光硬化深度を測定したところ、6.
0μmであり、比較例7と比べて光硬化深度が9%増加
することが確認された。また、この感光性導電ペースト
の焼結性は良好であった。
【0043】<実施例8>Al23・SiO2でコーテ
ィングされた平均粒径1.8μmのAgPt粉末を用い
て、上記組成の感光性導電ペーストを調製した。コーテ
ィング剤である酸化物(Al23・SiO2)のコート
量は、AgPt粉末100重量部に対して2.0重量部
とした。この感光性導電ペーストについて光硬化深度を
測定したところ、8.1μmであり、比較例1と比べて
光硬化深度が19%増加することが確認された。また、
この感光性導電ペーストの焼結性はほぼ良好であった。
【0044】なお、比較例1〜12のうち、比較例1,
5,6,7,10,11は、酸化物でコートしていない
導電性粉末を用いた感光性導電ペーストである。また、
比較例2,3,4,8,9,12は、酸化物でコートし
た導電性粉末を用いた感光性導電ペーストであって、本
願発明の特徴をより明瞭にするために、酸化物のコート
量を過多としたり、感光性樹脂成分の屈折率に対する屈
折率の関係が必ずしも最適ではないものを用いたりした
ものであり、硬化深度の増減や焼結性に関し、必ずしも
良好な結果が得られていないものもあるが、焼成条件そ
の他の要件を調整することにより、場合によっては実用
が可能であるものも存在する。
【0045】なお、比較例1〜12の感光性導電ペース
トのうち、比較例1は実施例1,2,8との比較用、比
較例5は実施例5との比較用、比較例6は実施例6との
比較用、比較例7は実施例7との比較用、比較例10は
実施例3との比較用、比較例11は実施例4との比較用
の感光性導電ペーストである。
【0046】表1に示すように、導電性粉末を酸化物に
よってコーティングした本願発明の実施例にかかる感光
性導電ペースト(実施例1〜8)においては、導電性粉
末の表面での散乱による照射光のロスが抑制され、光硬
化深度が大幅に増大するため、実施例1〜8の感光性導
電ペーストを用いることにより、微細で、形状精度に優
れた、高アスペクト比の導体パターンを形成することが
可能になる。
【0047】[電子部品(チップコイル)の製造]次
に、上述のようにして作製した感光性導電ペーストを用
いて導体パターン(コイルパターン)を形成した電子部
品(この実施形態ではチップコイル)及びその製造方法
について説明する。図1は上述のようにして作製した感
光性導電ペーストを用いて導体パターンを形成したチッ
プコイルを示す斜視図であり、図2はその要部構成を示
す分解斜視図である。
【0048】このチップコイル1(図1)は、図2に示
すように、内部電極4a、4b、4c及び4dがそれぞ
れ形成されたアルミナなどからなる絶縁体層2a,2
b、2c、2d及び2eが順次積層された積層体2(図
1)の側面に、外部電極3a、3b(図1)が配設され
た構造を有している。
【0049】すなわち、積層体2の内部には、コイルパ
ターンを形成する内部電極4a、4b、4c及び4d
が、絶縁体層2a−絶縁体層2b間、絶縁体層2b−絶
縁体層2c間、絶縁体層2c−絶縁体層2d間、絶縁体
層2d−絶縁体層2e間にそれぞれ設けられており、絶
縁体層2a−絶縁体層2b間に設けられる内部電極4a
は外部電極3a(図1)に、絶縁体層2d−絶縁体層2
e間に設けられる内部電極4dは外部電極3b(図1)
にそれぞれ接続されている。
【0050】さらに、絶縁体層2a−絶縁体層2b間に
設けられる内部電極4aは、絶縁体層2bに形成された
ビアホール(図示せず)を介して、絶縁体層2b−絶縁
体層2c間に設けられた内部電極4bと電気的に接続さ
れており、同様に、内部電極4bと内部電極4c、及び
内部電極4cと内部電極4dとが、それぞれ絶縁体層2
c、2dに形成されたビアホール(図示せず)を介して
電気的に接続されている。
【0051】次に、このチップコイル1の製造方法につ
いて説明する。 (1)まず、本願発明の感光性導体ペースト(酸化物によ
ってコーティングされた導電性粉末を用いた感光性導電
ペースト)を、アルミナなどからなる絶縁体層(絶縁性
基板)2a上に印刷し、露光、現像を行って、所望の導
体パターンを形成する。次いで、脱脂処理後、例えば空
気中、850℃で1時間程度焼成して、スパイラル状の
内部電極4aを形成する。
【0052】(2)次いで、無機粉末としてガラス粉末を
含有する感光性絶縁体ペーストを用い、内部電極4aの
形成された絶縁性基板2a上に絶縁体ペースト層を形成
する。この絶縁体ペースト層には、例えば直径50μm
のビアホール用パターンを形成しておく。そして、大気
中、所定温度で焼成して、ビアホール用貫通孔(図示省
略)を有する絶縁体層2bを形成する。
【0053】(3)それから、ビアホール用貫通孔に導体
ペーストを充填、乾燥し、内部電極4aの一端と内部電
極4bの一端とを接続するためのビアホール(図示省
略)を形成した後、上記(1)において内部電極4aを形
成した手法と同様の手法で、スパイラル状の内部電極4
bを形成する。
【0054】(4)次いで、同様にして、絶縁体層2c、
内部電極4c、絶縁体層2d、内部電極4dを形成す
る。そして、保護用の絶縁体層2eを形成し、さらに、
外部電極3a及び3bを設けることによって、図1に示
すような、内部電極と絶縁体層が積層された構造を有す
るチップコイル1が得られる。
【0055】上述の製造方法によれば、内部電極4a、
4b、4c及び4dを形成するのに、光硬化深度の大き
い本願発明の感光性導電ペーストを用いているので、微
細で、形状精度に優れ、アスペクト比の大きい導体パタ
ーンを備えたチップコイル1を製造することができる。
【0056】このように、本願発明の感光性導電ペース
トを用いることにより、微細で、形状精度に優れ、アス
ペクト比の大きい導体パターンを形成することが可能に
なり、小型、高性能の電子部品を効率よく製造すること
が可能になる。
【0057】なお、本願発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、導電性粉末及び酸化物の種類、平均
粒径、感光性樹脂成分の具体的な組成、導電性粉末を酸
化物によってコーティングする方法、酸化物の屈折率と
感光性樹脂成分の屈折率の関係、酸化物の導電性粉末に
対する割合などに関し、発明の範囲内において、種々の
応用、変形を加えることが可能である。
【0058】
【発明の効果】上述のように、本願発明(請求項1)の
感光性導電ペーストは、導電性粉末を酸化物によってコ
ーティングしているので、導電性粉末の表面での散乱に
よる照射光のロスを抑制して、塗膜深部にまで照射光を
到達させることが可能になる。したがって、光硬化深度
を大幅に増大することが可能になり、微細で、形状精度
に優れた、高アスペクト比の導体パターンを形成するこ
とができるようになる。
【0059】また、請求項2の感光性導電ペーストのよ
うに、導電性粉末がコーティングされている酸化物の屈
折率N1と、感光性樹脂成分の屈折率N2の関係が、|
N1−N2|≦0.3の要件を満たすようにした場合、
照射光の散乱によるロスをさらに確実に低減して、本願
発明をより実効あらしめることが可能になる。
【0060】また、請求項3の感光性導電ペーストのよ
うに、導電性粉末として、Ag、Au、Cu、Pt、P
d、Ni、W、Al、Moから選ばれる少なくとも1種
を含むものが用いられている場合に本願発明を適用する
ことにより、導電性粉末による光の散乱を抑制し、か
つ、実用上十分な導電性を備えた導体パターンを形成す
ることが可能になり特に有意義である。
【0061】また、請求項4の感光性導電ペーストのよ
うに、導電性粉末がコーティングされている酸化物の導
電性粉末に対する割合を、導電性粉末100重量部に対
して0.1〜5重量部の割合とすることにより、形成さ
れる導体パターンの導電性を損なうことなく、露光工程
での光の散乱を十分に抑制することが可能になり、本願
発明をより実効あらしめることができる。
【0062】また、請求項5の感光性導電ペーストのよ
うに、導電性粉末を、導電性粉末の酸化物被膜以外の酸
化物によりコーティングすることにより、用途や導電性
粉末の特性などに応じた酸化物の選択の自由度が向上
し、露光工程における光の散乱を抑制することが可能に
なるとともに、形成される導体パターンの導電性を十分
に確保することが可能になり有意義である。
【0063】また、請求項6の感光性導電ペーストのよ
うに、酸化剤として、シリカ又はアルミナを用いること
により、例えば、導電性粉末として、Ag、Au、C
u、Pt、Pd、Ni、W、Al、Mo粉末のいずれか
を用いているような場合に、露光工程における光の散乱
を抑制することが可能になるとともに、形成される導体
パターンの導電性を十分に確保することが可能になり、
本願発明をさらに実効あらしめることができる。
【0064】また、本願発明(請求項7)の電子部品
は、請求項1〜6のいずれかに記載の感光性導電ペース
トを用いて形成された、形状精度に優れ、十分な導電性
を備えた導体パターンを備えており、小型、高性能で、
信頼性の高い電子部品を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の感光性導電ペーストを用いて導体パ
ターンを形成した電子部品(チップコイル)を示す斜視
図である。
【図2】図1の電子部品(チップコイル)の要部構成を
示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 チップコイル 2 積層体 2a,2b,2c,2d,2e 絶縁体層 3a,3b 外部電極 4a,4b,4c,4d 内部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA01 AA02 AA03 AA19 AB17 AC01 AD01 BC13 BC42 CB13 CB14 CC09 5G301 DA03 DA04 DA05 DA06 DA09 DA10 DA11 DA12 DA14 DA42 DD01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性粉末と、露光することにより硬化す
    る感光性樹脂成分とを含有する感光性導電ペーストにお
    いて、 前記導電性粉末が酸化物によってコーティングされてい
    ることを特徴とする感光性導電ペースト。
  2. 【請求項2】前記導電性粉末がコーティングされている
    酸化物の屈折率N1と、前記感光性樹脂成分の屈折率N
    2が以下の関係式(1): |N1−N2|≦0.3 ……(1) の要件を満たすことを特徴とする請求項1記載の感光性
    導電ペースト。
  3. 【請求項3】前記導電性粉末が、Ag、Au、Cu、P
    t、Pd、Ni、W、Al、Moからなる群より選ばれ
    る少なくとも1種を含むものであることを特徴とする請
    求項1又は2記載の感光性導電ペースト。
  4. 【請求項4】 前記導電性粉末がコーティングされている
    酸化物の導電性粉末に対する割合が、導電性粉末100
    重量部に対して0.1〜5重量部の割合であることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の感光性導電ペ
    ースト。
  5. 【請求項5】前記導電性粉末がコーティングされている
    酸化物が、導電性粉末の酸化物被膜以外の酸化物である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の感光
    性導電ペースト。
  6. 【請求項6】前記導電性粉末にコーティングされている
    酸化物が、シリカ及びアルミナから選ばれる少なくとも
    1種であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載の感光性導電ペースト。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の感光性導
    電ペーストを用いて形成された導体パターンを備えてい
    ることを特徴とする電子部品。
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