JP2003028127A - 締結具 - Google Patents

締結具

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JP2003028127A
JP2003028127A JP2001218867A JP2001218867A JP2003028127A JP 2003028127 A JP2003028127 A JP 2003028127A JP 2001218867 A JP2001218867 A JP 2001218867A JP 2001218867 A JP2001218867 A JP 2001218867A JP 2003028127 A JP2003028127 A JP 2003028127A
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JP
Japan
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nut
bolt
screw hole
fastener
concave surface
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JP2001218867A
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Taisuke Onuki
泰典 大貫
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 締結具の緩み止め効果を向上させる。 【解決手段】 外周に工具が係合する作用面を有するナ
ット1のねじ穴12を、ナット1の中心軸に対して偏心
させて設ける。また、ナット1の両端面6,7に、外周
端部8a,9aが端面6,7の外周端部に内接する円形
に形成された凹面部8,9を設ける。そして、この凹面
部8,9にねじ穴12の開口端部12b,12cが位置
するようにする。そして、凹面部9を被締結部材3と対
向させた状態としてナット1とボルト2とを締め付けた
ときに、ナット1のねじ穴12がほぼ楕円形状に変形さ
れて、ボルト2がナット1のねじ穴12に挟み込まれ、
ナット1の雌ねじ部とボルト2の雄ねじ部2aとが強く
密着されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被締結部材を締結
するための締結具に関し、特に、締結の緩みを防止する
ための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被締結部材を締結するための締結具とし
ては、ナットとボルトによるものが多く用いられてい
る。ナットは内周面に雌ねじ部が設けられたねじ穴を有
しており、ボルトにはこの雌ねじ部とねじ結合する雄ね
じ部が設けられている。そして、複数の被締結部材の挿
通穴に挿通されたボルトにナットをねじ結合することに
より、ボルト頭部とナットとの間で複数の被締結部材を
締結するようになっている。
【0003】被締結部材を締結した状態の締結具に振動
や衝撃が加わると、締結に緩みが生じることがある。こ
れは、締め付けられた状態のボルトの雄ねじ部とナット
の雌ねじ部との接触面の背面側には隙間があるため、振
動や衝撃などによってねじ山の接触面が浮いて圧力が減
り摩擦力が弱まるからである。摩擦力が弱まったときに
ナットもしくはボルトが回るとすれば必ず緩み方向に回
り、次々に緩みがひどくなっていく。
【0004】このような締結の緩みを防止するために
は、スプリングワッシャ等の緩み止め部材を用いるのが
一般的となっている。スプリングワッシャはナットと被
締結部材との間に装着されてナットに軸方向に向くばね
荷重を負荷するようになっており、このばね荷重により
振動や衝撃などによる雌ねじ部と雄ねじ部との摩擦力の
低下を抑制して締結の緩みを生じにくくしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような緩
み止め部材を用いた場合であっても、ナットとボルトの
締結が軸方向に向く荷重のみで行われるという点では、
この緩み止め部材を用いずに締結を行った場合と同様で
ある。そのため、継続的に振動が加えられた場合や衝撃
が大きい場合等には締結の緩みを完全に防止することは
困難であった。
【0006】本発明の目的は、締結具の緩み止め効果を
向上することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の締結具は、ねじ
穴を有するナットと前記ナットに対して軸心を中心とし
た相対回転によりねじ結合されるボルトとを有し、被締
結部材を締結する締結具であって、前記ねじ穴を前記ナ
ットの中心軸に対して偏心させて設け、前記ナットの少
なくとも一方の端面に前記ねじ穴が開口する凹面部を設
け、前記凹面部を前記被締結部材と対向させて前記ナッ
トと前記ボルトとを締め付けることにより、前記ねじ穴
が変形して前記ボルトを挟み込むことを特徴とする。
【0008】本発明の締結具は、前記端面に、前記凹面
部の外側に位置して前記被締結部材と接する締め付け部
が形成されていることを特徴とする。
【0009】本発明の締結具は、前記凹面部が前記端面
の全域に形成されていることを特徴とする。
【0010】本発明の締結具は、前記凹面部が前記ナッ
トの両端面に設けられていることを特徴とする。
【0011】本発明にあっては、ナットとボルトとを締
め付けることによりナットのねじ穴が変形してボルトを
挟み込むことになるので、締結具の緩み止め効果を向上
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の一実施の形態であるナット
を示す斜視図であり、図2は図1に示すA−A線に沿う
断面図である。また、図3は図1に示すナットの締め付
け状態を示す断面図である。
【0014】ナット1とボルト2とは、2つの被締結部
材3,4を締結するために用いられる締結具である。
【0015】図1に示すように、ナット1の外周には6
つの作用面5が形成されており、その外形が略六角柱形
状に形成されている。これらの作用面5はそれぞれ対と
なる作用面同士が平行となっており、図示しないスパナ
等の工具が係合可能となっている。なお、本実施の形態
においては、ナット1は略六角柱形状に形成されている
がこれに限らず、任意の工具と係合して、この工具から
入力される回転トルクを伝達できる形状であればいずれ
の形状であってもよい。
【0016】ナット1の両端面6,7にはそれぞれ凹面
部8,9が設けられている。凹面部8の外周端部8aは
端面6の外周端部6aと内接する円形に形成されてお
り、端面6のこの凹面部8の外側に位置する部分はそれ
ぞれ締め付け部10とされている。同様に、凹面部9の
外周端部9aは端面7の外周端部7aと内接する円形に
形成されており、端面7のこの凹面部9の外側に位置す
る部分はそれぞれ締め付け部11とされている。このよ
うに、このナット1は軸方向に対称となる形状に形成さ
れているため、このナット1をボルト2にねじ結合する
際にその取り付け方向を考慮する必要がなく締結作業を
容易にすることができる。なお、本実施の形態において
は、凹面部はナット1の両端面に形成されているが、こ
れに限らず、被締結部材3と接する一方の端面にのみ形
成するようにしてもよい。
【0017】ナット1には内周面に雌ねじ部12aを有
するねじ穴12が設けられている。このねじ穴12はそ
の軸心がナット1の中心軸に対して図中右側に向けて寸
法Lだけ偏心して設けられており、また、それぞれの開
口端部12b,12cはそれぞれ凹面部8,9に位置す
るようになっている。
【0018】ボルト2は、雄ねじ部2aと図示しない頭
部とにより形成された一般的なものであり、その雄ねじ
部2aはねじ穴12の雌ねじ部12aとねじ結合可能と
なっている。
【0019】このように構成されたナット1を、凹面部
9が被締結部材3と対向する状態つまりそれぞれの締め
付け部11が被締結部材3と接触する状態で被締結部材
3,4の挿通穴3a,4aに挿通されたボルト2と軸心
を中心とした相対回転によりねじ結合させると、それぞ
れの締め付け部11に軸方向に向く締め付け荷重が負荷
されることになる。この状態からさらに強く締め付ける
と、ナット1はその凹面部9が被締結部材3と近づく方
向に弾性変形することになる。このとき、ねじ穴12が
ナット1の中心軸に対して偏心して設けられているた
め、ナット1は、ねじ穴12が偏心した方向側が小さ
く、ねじ穴12が偏心した方向とは反対側となる部分が
大きく弾性変形することになる。そのため、ねじ穴12
にはこのねじ穴12が偏心した方向が最大となる圧縮荷
重が加わることになり、ねじ穴12は、このねじ穴12
が偏心した方向が短軸となるほぼ楕円形状に変形される
ことになる。また、この変形量は被締結部材3と対向し
ていない側の凹面部8に位置する開口端部12bにおい
て最大となる。そして、ねじ穴12が変形することによ
り、ボルト2はナット1のねじ穴12に挟み込まれるこ
とになり、ナット1の雌ねじ部12aとボルト2の雄ね
じ部2aとが強く密着されることになる。
【0020】このように、被締結部材3と対向する端面
7にねじ穴12が開口する凹面部9を設け、そのねじ穴
12をナット1の中心軸に対して偏心させることによ
り、ナット1とボルト2とを締め付けたときにナット1
のねじ穴12が変形するようにしたので、ボルト2はナ
ット1のねじ穴12に挟み込まれることになり、ナット
1の雌ねじ部12aとボルト2の雄ねじ部2aとが強く
密着されて締結具の緩み止め効果を向上することができ
る。
【0021】また、スプリングワッシャ等の緩み止め部
材を用いることなく緩み止め効果を向上することができ
るので、この締結具を用いた締結作業を容易にすること
ができる。
【0022】図4は、図1に示すナットの変形例を示す
斜視図である。
【0023】図4に示すナット13は、図1に示すナッ
ト1と同様に、その外形が外周に6つの作用面14を有
する略六角柱形状に形成されている。
【0024】このナット13の一方の端面15には凹面
部16が設けられている。この凹面部16はナット13
の端面15の全域に形成されている。そのため、それぞ
れの作用面14の境界部分と凹面部16とが交わる点は
6つの突端部17となっている。ナット13の他方の端
面18はナット13の中心軸と垂直に平面状に形成され
た通常の締め付け面19となっている。
【0025】ナット13には内周面に雌ねじ部20aを
有するねじ穴20が設けられている。このねじ穴20は
その軸心がナット13の中心軸に対して偏心して設けら
れている。また、このねじ穴20の一方の開口端部20
bは凹面部16に位置するようになっており、他方の開
口端部は締め付け面19に位置するようになっている。
【0026】このように構成されたナット13を、凹面
部16を被締結部材3と対向させた状態として、図1に
示すナット1と同様に、被締結部材3,4の挿通穴3
a,4aに挿通されたボルト2と軸心を中心とした相対
回転によりねじ結合させると、それぞれの突端部17に
軸方向の締め付け荷重が負荷されることになる。この状
態からさらに強く締め付けると、ナット13はその凹面
部16を被締結部材3と近づく方向に弾性変形すること
になる。そして、図1に示すナット1と同様に、ねじ穴
20がほぼ楕円形状に変形してボルト2はナット13の
ねじ穴20に挟み込まれることになり、ねじ穴20の雌
ねじ部20aとボルト2の雄ねじ部2aとが強く密着さ
れることになる。
【0027】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。たとえば、前記実施の形態
においてはナット1,13とねじ結合される部材として
ボルト2が用いられているがこれに限らず、ナット1,
13とねじ結合される雄ねじ部を有するものであれば他
の部材としてもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、被締結部材と対向する
端面にねじ穴が開口する凹面部を設けたナットにおい
て、そのねじ穴をナットの中心軸に対して偏心して設け
て、ナットとボルトとを締め付けることによりナットの
ねじ穴が変形するようにしたので、ボルトはナットのね
じ穴に挟み込まれることになり、ナットの雌ねじ部とボ
ルトの雄ねじ部とが強く密着されて締結具の緩み止め効
果を向上することができる。
【0029】また、スプリングワッシャ等の緩み止め部
材を用いることなく緩み止め効果を向上することができ
るので、この締結具を用いた締結作業を容易にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるナットを示す斜視
図である。
【図2】図1に示すA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1に示すナットの締め付け状態を示す断面図
である。
【図4】図1に示すナットの変形例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ナット 2 ボルト 2a 雄ねじ部 3,4 被締結部材 3a,4a 挿通穴 5 作用面 6,7 端面 6a,7a 外周端部 8,9 凹面部 8a,9a 外周端部 10 締め付け部 11 締め付け部 12 ねじ穴 12a 雌ねじ部 12b,12c 開口端部 13 ナット 14 作用面 15 端面 16 凹面部 17 突端部 18 端面 19 締め付け面 20 ねじ穴 20a 雌ねじ部 20b 開口端部 L 寸法

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ穴を有するナットと前記ナットに対
    して軸心を中心とした相対回転によりねじ結合されるボ
    ルトとを有し、被締結部材を締結する締結具であって、 前記ねじ穴を前記ナットの中心軸に対して偏心させて設
    け、前記ナットの少なくとも一方の端面に前記ねじ穴が
    開口する凹面部を設け、前記凹面部を前記被締結部材と
    対向させて前記ナットと前記ボルトとを締め付けること
    により、前記ねじ穴が変形して前記ボルトを挟み込むこ
    とを特徴とする締結具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の締結具において、前記端
    面に、前記凹面部の外側に位置して前記被締結部材と接
    する締め付け部が形成されていることを特徴とする締結
    具。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の締結具において、前記凹
    面部が前記端面の全域に形成されていることを特徴とす
    る締結具。
  4. 【請求項4】 請求項1,2,3のいずれか一項に記載
    の締結具において、前記凹面部が前記ナットの両端面に
    設けられていることを特徴とする締結具。
JP2001218867A 2001-07-18 2001-07-18 締結具 Pending JP2003028127A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010164153A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Chugoku Electric Power Co Inc:The 緩み防止ボルト及び緩み防止ナット

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