JP2003027389A - ティッシュ製品 - Google Patents

ティッシュ製品

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JP2003027389A
JP2003027389A JP2001221747A JP2001221747A JP2003027389A JP 2003027389 A JP2003027389 A JP 2003027389A JP 2001221747 A JP2001221747 A JP 2001221747A JP 2001221747 A JP2001221747 A JP 2001221747A JP 2003027389 A JP2003027389 A JP 2003027389A
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Japan
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pulp
tissue product
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lbkp
hemp
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JP2001221747A
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English (en)
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Yutaka Shimura
豊 志村
Kenichi Yaegashi
謙一 八重樫
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来より必要以上にコストを上げることなく、
柔らかくて手触り感に優れたティッシュ製品を提供す
る。 【解決手段】主として広葉樹漂白パルプ(LBKP)、
針葉樹漂白パルプ(NBKP)、非木材繊維パルプから
選ばれる1種以上のバージンパルプからなるパルプ繊維
を主原料として製造したティッシュ製品において、麻パ
ルプを5〜30質量%の範囲で使用したことを特徴とす
るティッシュ製品。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ティッシュ製品に
関するものであり、さらに詳しくは、従来よりも必要以
上にコストを上げることなく、柔らかくて手触り感に優
れた、非木材パルプを使用したティッシュ製品に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】周知の通り、フェイシャルティッシュ、
トイレットティッシュ、ペーパータオルなどのティッシ
ュ製品には、柔らかく、手触りがよく、吸水性が大きく
といった様々な機能・特性が要求されており、これらを
満足させるために、従来から針葉樹漂白パルプ(NBK
P)、広葉樹漂白パルプ(LBKP)などのバージンパ
ルプが主として用いられてきた。 【0003】近年、資源枯渇問題や環境問題の面から非
木材パルプ繊維の利用が検討されつつあり、ティッシュ
の分野でも非木材パルプの利用が増加しつつある。 【0004】またこれとは逆に、最近の高級志向化の傾
向として、より柔らかく、より手触りがよく、といった
高品質志向や芳香、脱臭などの機能に対する要求も増え
てきている。 【0005】しかし、例えば、ティッシュペーパーに麻
パルプのような長繊維系の非木材パルプを使用すると、
従来のNBKPやLBKPとは特性が大きく異なること
から機械的強度や柔らかさのバランスが取れず、操業性
や製品の柔軟性に大きく問題が発生することになり、こ
れを防ごうとして柔軟剤などの薬品を使用したり、製造
条件を変更したりすると、コストがかかるなどの問題が
あった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
よりも必要以上にコストを上げることなく、柔らかくて
手触り感に優れたティッシュ製品を提供することにあ
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者は、上記に鑑み
鋭意研究した結果、本発明のティッシュ製品を発明する
に至った。即ち、本発明のティッシュ製品は、主として
広葉樹漂白パルプ(LBKP)、針葉樹漂白パルプ(N
BKP)、非木材繊維パルプから選ばれる1種以上のバ
ージンパルプからなるパルプ繊維を主原料として製造し
たティッシュ製品において、麻パルプを5〜30質量%
の範囲で使用したことを特徴とするものである。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明のティッシュ製品に
ついて、詳細に説明する。本発明のティッシュ製品は、
主としてLBKP、NBKP、非木材繊維パルプから選
ばれる1種以上のバージンパルプからなるパルプ繊維を
主原料として製造したティッシュ製品において、配合さ
れる麻パルプの配合率を特定化したものである。 【0009】本発明で使用する麻パルプとしては、従来
公知の方法でパルプ化された麻パルプであれば、特に問
題なく使用できる。また、その他のバージンパルプとし
ては、NBKP、LBKPなどの従来より使用されてい
るパルプや、ケナフ、バガスなど、従来公知の非木材繊
維パルプを使用することが可能である。ティッシュの強
度、柔らかさ、手触り感などの特性を満たすためには、
パルプフリーネスは450〜650csfの範囲で適宜
選択して用いられる。 【0010】本発明において、麻パルプの配合率は5〜
30質量%の範囲で特定される。麻パルプの特徴は平均
繊維長の長さにあり、特性を生かすためには配合率を特
定することは重要である。ここで、麻パルプの配合率が
5質量%以下では麻パルプ主体での強度を確保すること
ができず、特性を生かしているとは言えない。また、麻
パルプの配合率が30質量%以上となると、強度は確保
できるが柔らかさや手触り感を損ねることから好ましく
ない。 【0011】また、本発明においては、必要に応じて、
従来公知の紙力剤、柔軟剤、剥離剤、接着剤、芳香剤、
染料などを用いることができる。 【0012】本発明において、ティッシュペーパーの製
造には、ティッシュペーパーの抄紙機としては、円網、
短網、ツインワイヤーなどのヤンキーマシンが使用でき
る。ヤンキードライヤー上で、ウエットクレープ、もし
くはドライクレープをつけて、またはウェットクレープ
をつけた後、さらにドライクレープをつけてティッシュ
ペーパーの原紙が得られる。その後、適宜抄きわけられ
た原紙を重ね合わせて、通常カレンダー処理などを施し
てティッシュ製品とする。 【0013】 【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明を
具体的に説明するが、勿論本発明はこれらによって何ら
制約を受けるものではない。なお、例中の部、%はそれ
ぞれ質量部、質量%を示す。また、各実施例、比較例に
共通なものとして以下を挙げる。 【0014】1.抄造方法 抄造には、円網タイプの抄紙機を使用し、クレープ率2
4%でドライクレープをつけた後、カレンダー掛けを行
い、13.5g/m2のティッシュ原紙を得た。抄造の
際、紙力増強剤としてエピクロルヒドリン系湿潤紙力剤
(商品名;カイメン、ディックハーキュレス社製)を対
パルプあたり0.1質量%、また、搾水改良剤としてポ
リエチレンオキサイド(商品名;アルコックス、明成化
学工業製)を対パルプあたり0.005質量%添加し
た。さらに、原紙2枚をヤンキー面側が外側になるよう
にリワインダーで重ね合わせ、加工機を通して製品とし
た。 【0015】2.麻パルプ 本発明では、麻パルプとして、東邦特殊パルプ製の麻パ
ルプを用いた。なお、表中には、LBKPを「L」、N
BKPを「N」、麻パルプを「A」として記載した。 【0016】3.評価方法 1)手触り感(柔らかさ) 手触り感の評価は少なくとも10人の判定員による5段
階での判定評価により実施した。各判定員の評価を集計
し、◎(良)、○、△、×、××(悪)の5段階に再評
価した。なお、表中では「官能評価」と記載した。 【0017】2)操業性 抄造中の紙切れ発生状況や紙通し時の作業性などを総合
的に判断して、操業性の評価とした。評価は、◎
(良)、○、△、×、××(悪)の5段階で判定した。
×評価以下は、実質的に製品を作れないレベルと判断さ
れる。 【0018】実施例1 LBKP90部、麻パルプ10部を混合し、パルプフリ
ーネス580csfとなるよう調成したパルプを用い
て、坪量13.5g/m2となるように抄造したものを2
枚重ね合わせてティッシュ原紙を得た。 【0019】実施例2 LBKP95部、麻パルプ5部を用いたことの他は実施
例1と同様にして製品とした。 【0020】実施例3 LBKP80部、麻パルプ20部を用いたことの他は実
施例1と同様にして製品とした。 【0021】実施例4 LBKP70部、麻パルプ30部を用いたことの他は実
施例1と同様にして製品とした。 【0022】実施例5 LBKP75部、NBKP15部、麻パルプ10部を用
いたことの他は実施例1と同様にして製品とした。 【0023】実施例6 LBKP65部、NBKP25部、麻パルプ10部を用
いたことの他は実施例1と同様にして製品とした。 【0024】比較例1 上記実施例1において、LBKP100部、麻パルプ0
部を用いたことの他は実施例1と同様にして抄造した
が、強度が不足していて紙切れが多発し、安定して操業
することができなかった。このため、評価に必要な量だ
けを抄造し、製品とはしなかった。 【0025】比較例2 LBKP97.5部、麻パルプ2.5部を用いたことの
他は実施例1と同様にして抄造したが、強度が不足して
いて紙切れが多発し、安定して操業することができなか
った。このため、評価に必要な量だけを抄造し製品とは
しなかった。 【0026】比較例3 LBKP60部、麻パルプ40部を用いたことの他は実
施例1と同様にして製品とした。 【0027】参考例1 LBKP60部、NBKP40部を用いたことの他は実
施例1と同様にして製品とした。 【0028】上記実施例1〜6および比較例1〜3、参
考例1により得られたティッシュ製品について、上記の
評価方法により評価し、その結果を下記表1に示した。 【0029】 【表1】 【0030】評価結果 参考例1は参考として一般的な配合および操業状況を代
表したものである。表1に記載の如く、全ての実施例に
おいて参考例1と同等以上の良好な官能評価結果を示し
た。実施例3においては操業性が低下したものの許容で
きる範囲にあった。 【0031】一方、比較例に関しては、比較例1および
比較例2において参考例1よりも良好な官能評価を示し
たが、強度不足で操業性が極端に悪化して製品を取るこ
とが出来ず、全体の評価としては良好なものとはいえな
かった。また、比較例3の如く本特許で限定される範囲
を超えて麻パルプの配合量を増やすと、操業性は向上す
るものの手触り等の官能評価が低下することになり、少
なくとも官能性の向上という点に関しては良い手法とは
ならなかった。以上のように、全ての比較例において実
施例よりも良い評価を受けることはなかった。 【0032】 【発明の効果】以上のとおり、本発明のティッシュ製品
は、主としてLBKP、NBKP、非木材繊維パルプか
ら選ばれる1種以上のバージンパルプからなるパルプ繊
維を主原料として製造したティッシュ製品において、配
合される麻パルプの配合率を特定化することにより、必
要以上にコストを上げることなく、柔らかさ、手触り感
を向上させることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 主として広葉樹漂白パルプ(LBK
    P)、針葉樹漂白パルプ(NBKP)、非木材繊維パル
    プから選ばれる1種以上のバージンパルプからなるパル
    プ繊維を主原料として製造したティッシュ製品におい
    て、麻パルプを5〜30質量%の範囲で使用したことを
    特徴とするティッシュ製品。
JP2001221747A 2001-07-23 2001-07-23 ティッシュ製品 Pending JP2003027389A (ja)

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Cited By (5)

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