JP2003020263A - セルフレベリング材 - Google Patents

セルフレベリング材

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JP2003020263A
JP2003020263A JP2001207282A JP2001207282A JP2003020263A JP 2003020263 A JP2003020263 A JP 2003020263A JP 2001207282 A JP2001207282 A JP 2001207282A JP 2001207282 A JP2001207282 A JP 2001207282A JP 2003020263 A JP2003020263 A JP 2003020263A
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cement
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Hideki Takaoka
秀樹 高岡
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Toli Corp
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】平滑かつ緻密な表面を形成し維持することがで
き、特に接着剤、又は粘着剤付き床材に好適なセルフレ
ベリング材の提供を目的とする。 【解決手段】本発明はセメント、骨材、及び保水剤を主
成分とするセルフレベリング材であって、前記セメント
100重量部に対し合成樹脂として酢酸ビニル樹脂、バ
ーサチック酸ビニル樹脂、酢酸ビニル−バーサチック酸
ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アク
リル樹脂、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体、酢酸ビニ
ル−バーサチック酸ビニル−アクリル酸エステル共重合
体、SBRの中の一、又は二以上の混合物が3〜25重
量部を含有すること等を特徴とするセルフレベリング材
を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】接着剤、若しくは粘着剤付き
の床タイル等の床材に適した床下地であって、改修工事
等の際、残存する接着剤等が残りにくく、容易に平滑か
つ鏡面に近い緻密な床下地の表面を形成し維持すること
ができるセルフレベリング材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、接着剤、若しくは粘着剤付きの床
タイル等の床材(以下、接着剤等付き床材と記す。)を
施工する際、例えば通常のモルタルやコンクリート等の
表面の粗い下地には前記接着剤等付き床材は下地との接
着性等が悪かったため、施工することはできなかった。
そこで、レベリング材を塗布処理することにより、下地
の不陸を解消するとともに当該床面を平滑にし、さら
に、ウレタン系、アクリル系、エポキシ系樹脂等からな
る防塵塗料等で処理することにより、或いは、レベリン
グ材を塗布処理した表面に酢酸ビニル系樹脂等を主成分
とするプライマーで処理することにより、施工後の下地
の仕上りの向上、及び施工床面への接着剤等付き床材の
との接着性の安定化を図ることが一般的に行われてい
た。
【0003】また、改修工事等の場合にも前記の下地処
理は古い接着剤等付き床材を剥離、除去した後、床面に
接着剤等が残存することがあり、さらに、当該残存接着
剤等により下地に不陸があるという問題点も生じること
があるため、当該諸問題を解決することを目的としても
上記と同様、レベリング材処理やプライマー塗布の下地
処理が行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
下地処理は特に改修工事等の残存接着剤等による不陸の
解消、及び下地と接着剤等付き床材との接着強度の確保
等の観点から不可欠な処理であるにも拘わらず、時間を
要する上、労力面においても経済面においても負担が大
きいという問題があった。従って、かかる下地処理にお
ける労力面等の負担により、接着剤等付き床材において
は接着剤等の塗布等が不要であるという有用性にもかか
わらず、モルタル下地等比較的粗い表面しか得られない
下地に対しては接着剤等付き床材は敬遠され、表面が平
滑、かつ鏡面に近いスチールやアルミ製の二重床の設置
部材、又は表面に緻密な平滑性、若しくは鏡面を有する
既設床への重ね貼り等に使用されるにすぎなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を平
滑かつ鏡面に近い緻密な表面を形成し維持することがで
きるセルフレベリング材を提供することにより解決する
ものであり、より詳しくは請求項1に記載する発明はセ
メント、骨材、及び保水剤を主成分とするセルフレベリ
ング材であって、前記セメント100重量部に対し合成
樹脂として酢酸ビニル樹脂、バーサチック酸ビニル樹
脂、酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、酢酸ビニル
−アクリル酸共重合体、酢酸ビニル−バーサチック酸ビ
ニル−アクリル酸エステル共重合体、SBRの中の一、
又は二以上の混合物が3〜25重量部を含有することを
特徴とするセルフレベリング材を提供するものである。
【0006】請求項2記載の発明は請求項1の特徴に加
え、前記セメント100重量部に対して、骨材が30〜
300重量部含有することを特徴としたセルフレベリン
グ材を提供するものである。
【0007】請求項3記載の発明は請求項1又は2の特
徴に加え、前記セメント100重量部に対して、石膏が
1〜50重量部含有することを特徴としたセルフレベリ
ング材を提供するものである。
【0008】請求項4記載の発明は請求項1乃至3の特
徴に加え、前記セメント100重量部に対して、減水剤
が0.1〜5重量部を含有することを特徴とするセルフ
レベリング材を提供するものである。
【0009】請求項5記載の発明は請求項1乃至4の特
徴に加え、前記セメント100重量部に対して、保水剤
が0.02〜5重量部を含有することを特徴とする請求
項1乃至4記載のセルフレベリング材を提供するもので
ある。
【0010】請求項6記載の発明は請求項1乃至5の特
徴に加え、前記セメント100重量部に対して、消泡剤
が0.05〜3重量部を含有することを特徴とするセル
フレベリング材を提供するものである。
【0011】請求項7記載の発明は請求項1乃至6の特
徴に加え、前記合成樹脂の平均粒径が1〜7μmである
ことを特徴とするセルフレベリング材を提供するもので
ある。
【0012】請求項8記載の発明は請求項1乃至7の特
徴に加え、前記骨材の平均粒径が45〜710μmであ
ることを特徴とするセルフレベリング材を提供するもの
である。
【0013】請求項9記載の発明は請求項1乃至8の特
徴に加え、前記石膏の平均粒径が45〜250μmであ
ることを特徴とするセルフレベリング材を提供するもの
である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のセルフレベリング材にお
いてはセメント、骨材、合成樹脂、保水剤、減水剤、及
び水を原材料とし、必要に応じて消泡剤、遅延剤、早強
剤を添加する。以下、順次上記原材料等について詳述す
る。
【0015】本発明セルフレベリング材に使用するセメ
ントの具体例としては通常繁用される普通ポルトランド
セメントの他、早強ポルトランドセメント、超早強ポル
トランドセメント、アルミナセメント、シリカセメン
ト、ジェットセメント、フライアッシュセメント等各種
セメントが挙げられ、これらセメントの一種、又は二種
以上を混合して用いても良い。尚、本発明セルフレベリ
ング材に使用するセメントの平均粒径は一般的に用いら
れているセメントの平均粒径であればよく、例えば普通
ポルトランドセメントの場合、比表面積で3000〜3
500cm2/g程度が好適であり、また、アルミナセ
メントの場合は比表面積で2850〜5250cm2/
g程度が好ましい。
【0016】また、本発明セルフレベリング材に使用す
る骨材の具体例としては川砂、海砂、山砂、ケイ砂、及
びガラスビーズ等の人工砂、重質炭酸カルシウム等が挙
げられ、これら例示した骨材を一種、又は二種以上混合
して用いても良い。また、当該骨材の配合量としてはセ
メント100重量部に対し、30〜300重量部が好ま
しい。配合量が30重量部未満の場合には施工時に持続
的な流動性が得られず、作業性の低下を起こすことがあ
り、一方、配合量が300重量部を超えると十分な流動
性が得られない上、施工後のセルフレベリング材の物性
強度面で劣るという問題を生じることがあるからであ
る。また、骨材の平均粒径は45〜710μmが好まし
い。当該平均粒径が45μm未満の場合にはセメント等
の他の配合材料と混合する際、十分な流動性が持続して
得られなくなり、合成樹脂粉末が塊状物となって分散不
良を起こすことがある上、混合した材料の硬化後にひび
割れが生じ易くなる等の問題がある。一方、平均粒径が
710μmより大きい場合には、材料分離が起こり易く
なり、混合した材料の均質な硬化体が得られず、施工後
のセルフレベリング材の表面の緻密さが不十分となり、
表面の仕上り点で問題が生ずることがあるからである。
【0017】また、本発明セルフレベリング材に石膏を
施工性、及び物性面から使用する。石膏の配合量として
はセメント100重量部に対し、1〜50重量部が好ま
しい。配合量が1重量部未満の場合には持続的な引張強
度が得られ難く、始発・終結時間に効果が少ないという
問題を生じることがあり、一方、配合量が50重量部を
超えると膨張によるひび割れを起こす可能性がある上、
下地からの膨れの危険性が大きいという問題を生じるこ
とがあるからである。また、本発明セルフレベリング材
に使用する石膏の平均粒径としては45〜250μmが
好ましい。
【0018】本発明のセルフレベリング材において添加
する合成樹脂として酢酸ビニル樹脂、バーサチック酸ビ
ニル樹脂、酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、酢
酸ビニル−アクリル酸共重合体、酢酸ビニル−バーサチ
ック酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、又はSB
Rを含有し、前記セルフレベリング材を施工した場合に
放置、乾燥中に合成樹脂が表面に集合し、その状態で硬
化することにより、優れたセルフレベリング性と表面に
鏡面に近い緻密さが得られる。即ち、本発明セルフレベ
リング材により、合成樹脂様の表面状態を得ることがで
きる。尚、上記合成樹脂は単独で使用してもよいし、ま
た、二種以上を混合して使用しても同様の効果を奏する
ことができる。
【0019】本発明のセルフレベリング材を作成する際
の当該合成樹脂の形態としては他の配合材料、即ち、セ
メント、骨材、水等と均一に混合可能であれば限定はさ
れないが、均一混合の容易性という観点から、パウダー
状であることが好ましく、さらに、パウダー状である前
記合成樹脂を予め水等の溶媒に分散させたエマルジョン
の形態であることがより好ましい。前記合成樹脂がパウ
ダー状である場合の粒径については1〜7μmが好まし
い。当該粒径が1μm未満の場合にはセメント等の他の
配合材料と混合する際、合成樹脂粉末が塊状物となって
分散不良を起こすことがあり、一方、粒径が7μmより
大きい場合には、施工後のセルフレベリング材の形成す
る表面の緻密さが不十分となり、仕上りの点で問題が生
ずることがあるからである。
【0020】また、合成樹脂の配合量についてはセメン
ト100重量部に対し、3〜25重量部であることが好
ましい。合成樹脂の配合量が3重量部未満であると施工
後のセルフレベリング材の表面の緻密さが十分に確保す
ることができない上、セルフレベリング材としての強
度、耐摩耗性、耐候性、防水性、耐衝撃性、弾性、及び
当該セルフレベリング材と下地との接着強度が不足する
ことがあり、一方、25重量部を超えるとセルフレベリ
ング材の凝結遅延が起こり、作業性の低下や空気連行に
よる硬化後の強度不足が起こることがあるからである。
【0021】本発明セルフレベリング材が表面に鏡面に
近い緻密さを形成する等の効果を奏するためには、上述
したように前記セルフレベリング材を施工した際に配合
した合成樹脂が表面に集合することが必要であるが、当
該作用を奏するためには添加剤として減水剤、及び保水
剤が重要な役割を果たす。
【0022】減水剤はセルフレベリング材の原材料の混
和を促進し、展延した場合に骨材の沈降等を防止する
他、混合された原材料間の流動を円滑にし、各々の原材
料の均一混合を容易にするとともに、施工後の酢酸ビニ
ル樹脂、バーサチック酸ビニル樹脂等の樹脂の表面への
集合をも円滑にする作用がある。本発明セルフレベリン
グ材において使用可能な減水剤としては、メラミンホル
マリン縮合物スルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポ
リアルキルアリルスルホン酸塩、β−ナフタレンスルホ
ン酸アルデヒド縮合物、ポリカルボン酸塩、酸性リン酸
モノエステル、酸性リン酸ジエステル、ポリエーテルジ
オール等が例示でき、これら例示した一種、又は二種以
上の物質を適宜選択し、又は混合して使用することもで
きる。また、減水剤の添加量はセメント100重量部に
対し0.1〜5重量部であることが好ましい。減水剤が
0.1重量部未満になると、十分な流動性が得られず、
骨材の沈降等を防止するなどの効果不十分であり、ま
た、セルフレベリング材の初期ひび割れの低減効果が低
下してしまう等の質的な低下が避けられず、一方、減水
剤が5重量部を超えると凝結遅延性が顕著となり、硬化
不良を引き起こすことがある上、混合した原材料の分離
が起こり易くなり、均質な硬化体が得られず、セルフレ
ベリング材自体の圧縮強度等を著しく低下させてしまう
可能性があるからである。
【0023】保水剤はセルフレベリング材を展延した場
合に骨材の沈降等を防止する他、混合された原材料間の
流動を円滑にし、各々の原材料の均一混合を容易にする
とともに、施工後の酢酸ビニル樹脂、バーサチック酸ビ
ニル樹脂等の樹脂の表面への集合をも円滑にする作用が
ある。本発明セルフレベリング材において使用可能な保
水剤としてはセルロースエーテル類、例えば、メチルセ
ルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カクボキシメチル等、又は水溶性高分子、例え
ば、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、ポリ
ビニルアルコール等が挙げられ、これら例示した一種、
又は二種以上の物質を適宜選択し、又は混合して使用す
ることもできる。また、保水剤の添加量はセメント10
0重量部に対し0.02〜5重量部であることが好まし
い。保水剤が0.02重量部未満になると、十分な保水
効果が得られない。一方、保水剤が5重量部を超えると
混合した原材料の分離が顕著となり、セルフレベリング
材自体の強度が著しく低下させてしまう可能性がある。
【0024】消泡剤は原材料の攪拌時に巻き込まれた空
気が気泡を形成してしまい、当該気泡が原因でセルフレ
ベリング材の強度を損なうことがあるため、界面活性剤
等の作用により、かかる現象を防止することを目的とし
て添加する。本発明セルフレベリング材に使用可能な消
泡剤としてはアルコール系、脂肪酸エステル系、ポリオ
ール系等のものが例示でき、これら例示した一種、又は
二種以上の物質を適宜選択して使用することもできる。
また、消泡剤の添加量は使用する消泡剤の種類によって
異なるが、セメント100重量部に対し0.05〜3重
量部であることが好ましい。消泡剤が0.05重量部未
満になると、十分な消泡効果は得られず、空気連行によ
る強度不足や表面状態が滑らかにならない等の仕上り不
良が起こることがあり、一方、消泡剤が3重量部を超え
て添加したとしても、更なる消泡効果の向上が期待でき
ないため、経済的観点より適切でない。
【0025】また、必要に応じて、その他の添加剤、即
ち、遅延剤、又は早強剤を使用してもよい。当該遅延
剤、又は早強剤はセルフレベリング材の硬化速度を適宜
調節するために添加される。本発明セルフレベリング材
に使用可能な遅延剤としてはグルコン酸、グルコヘプト
ン酸、アラボン酸、リンゴ酸、又はクエン酸、及び、こ
れらの、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシ
ウム、アンモニウム、トリエタノールアミン等の無機
塩、又は有機塩等のオキシカルボン酸;グルコース、フ
ラクトース、ガラクトース、サッカロース、キシロー
ス、アビトース、リポーズ、異性化糖等の単糖類や、二
糖、三糖などのオリゴ糖、又はデキストリンなどのオリ
ゴ糖、又はデキストラン等の多糖類、これらを含む糖蜜
類等の糖類、又はソルビトール等の糖アルコール、弗化
マグネシウム、リン酸並びにその塩又はホウ酸エステル
類、アミノカルボン酸とその塩、アルカリ可溶タンパク
質、フミン酸、タンニン酸、フェノール、グリセリン等
の多価アルコール、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、
1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホ1-ジホスホン
酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジ
エチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、及び
これらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等のホス
ホン酸及びその誘導体等を例示することができる。ま
た、遅延剤の添加量は使用する遅延剤の種類によって異
なるが、セメント100重量部に対し0.01〜2重量
部であることが好ましい。遅延剤が0.01重量部未満
になると、硬化時間が早すぎるため、施工作業上必要な
可使時間が得られず、作業性の観点から好ましくなく、
一方、遅延剤が2重量部を超えて添加されると凝結遅延
による作業性の低下や材料の硬化不良、及び強度不良が
発生することがあり適切でないからである。
【0026】一方、本発明セルフレベリングにて使用可
能な早強剤としては塩化カルシウム、亜硝酸カルシウ
ム、硝酸カルシウム、臭化カルシウム、ヨウ化カルシウ
ム等の可溶性カルシウム塩、塩化鉄、塩化マグネシウム
等の塩化物の他、硫酸塩、水酸化カリウム、水酸化ナト
リウム、炭酸塩、チオ硫酸塩、ギ酸及びギ酸カルシウム
等のギ酸塩等が例示できる。また、早強剤の添加量は使
用する早強剤の種類によって異なるが、セメント100
重量部に対し0.05〜3重量部であることが好まし
い。早強剤が0.05重量部未満になると、十分な速硬
性が得られず、初期強度の発現に効果が期待できない。
一方、早強剤が3重量部を超えて添加されると、使用す
るセメントの種類によっては材料の硬化が早く起こりす
ぎるため、作業性の観点から適切でない場合があるから
である。
【0027】また、本発明セルフレベリング材を施工す
る際には溶媒として水を添加することが必要となる。添
加する水の量としてはセメント100重量部に対して、
30〜60重量部であることが好適である。前記水の量
が30重量部未満であると十分な流動性が得られず、展
延が困難となり作業性が低下することがあり、一方、6
0重量部を超えるとセルフレベリング材自体の強度面で
問題が生ずることがあるからである。
【0028】また、本発明セルフレベリング材は従来、
床面に流し込み、展延した後、放置、乾燥、硬化させる
ことにより施工する。本発明が使用可能な床面として、
モルタル、セメント、木質、プラスチック製タイル、若
しくはシート、セラミクス、ステンレス等の金属が例示
できる。また、従来のセルフレベリング材同様、床面に
不陸や改装工事等の際、タイル、又はシート等の床材を
剥離した場合に生ずる床面に残存する接着剤、又は粘着
剤等が多少ならあってもよい。
【0029】本発明セルフレベリング材を上記に例示し
た床面に適量流し込む。流し込むセルフレベリング材の
量は床面の状態、即ち、不陸の程度、又は残存接着剤等
が形成する床面の凹凸の度合いによって加減する。具体
的には0.1mm以上の厚さに展延することが好まし
く、より好ましくは0.1〜30mm以下に展延する。
セルフレベリング材の厚みの最も薄い部分が0.1mm
の厚みを下回るとセルフレベリング材としての十分な強
度が得られず、一方、30mmを上回ると表面が平滑か
つ緻密な床面は得られるが、経済的観点からは好ましく
ないためである。
【0030】セルフレベリング材の展延後、当該セルフ
レベリング材が硬化するまで放置することにより、本発
明セルフレベリング材の施工は終了する。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上に説明した形態で実施さ
れ、以下に記載される効果を奏する。
【0032】床材の施工の際、本発明セルフレベリング
材の使用により、従来のセルフレベリング材と比較して
より容易に平滑かつ緻密な表面を形成することができ
る。即ち、従来のセルフレベリング材のようにプライマ
ー処理をしなくとも鏡面に近い極めて緻密な表面と平滑
性を得ることができる。
【0033】従って、従来、単にセルフレベリング材に
よって処理しただけでは、接着剤付き床材を施工するた
めに十分な表面の緻密さが得られず、施工安定性や接着
力の観点から、プライマー処理をしない限り施工が不可
能であった前記接着剤等付き床材が本発明セルフレベリ
ング材を使用することにより、前記プライマー処理をし
なくとも施工が可能となる。
【0034】また、改装時等に接着剤付き床材を貼りか
える場合、当該床材を剥離させた時、本発明セルフレベ
リング材によって処理された床面においては、表面平滑
性、かつ鏡面に近い緻密な表面を形成、維持できるた
め、前記床面に接着剤、又は粘着剤が残存することが極
めて少ない。従って、さらにレベリング材、若しくはけ
れん等の接着剤等の除去作業、又はプライマーによる再
度の下地処理は不要となり、当該貼り替え作業において
は作業効率が著しく向上し、作業時間も大幅に短縮され
る。
【0035】さらに、本発明セルフレベリング材はモル
タルのみならず、コンクリート、木質、金属等下地の素
材を選ばず用いることができるため、極めて有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 24:26 C04B 24:26 D G Z 14:36 14:36 22:14 B 22:14) 111:60 111:60

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント、骨材、石膏、減水剤、保水剤、
    及び消泡剤を主成分とするセルフレベリング材であっ
    て、前記セメント100重量部に対し合成樹脂として酢
    酸ビニル樹脂、バーサチック酸ビニル樹脂、酢酸ビニル
    −バーサチック酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニ
    ル共重合体、アクリル樹脂、酢酸ビニル−アクリル酸共
    重合体、酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−アクリル
    酸エステル共重合体、SBRの中の一、又は二以上の混
    合物が3〜25重量部を含有することを特徴とするセル
    フレベリング材。
  2. 【請求項2】前記セメント100重量部に対して、骨材
    が30〜300重量部含有することを特徴とした請求項
    1記載のセルフレベリング材。
  3. 【請求項3】前記セメント100重量部に対して、石膏
    が1〜50重量部含有することを特徴とした請求項1乃
    至2記載のセルフレベリング材。
  4. 【請求項4】前記セメント100重量部に対して、減水
    剤が0.1〜5重量部を含有することを特徴とする請求
    項1乃至3記載のセルフレベリング材。
  5. 【請求項5】前記セメント100重量部に対して、保水
    剤が0.02〜5重量部を含有することを特徴とする請
    求項1乃至4記載のセルフレベリング材。
  6. 【請求項6】前記セメント100重量部に対して、消泡
    剤が0.05〜3重量部を含有することを特徴とする請
    求項1乃至5記載のセルフレベリング材。
  7. 【請求項7】前記合成樹脂の平均粒径が1〜7μmであ
    ることを特徴とする請求項1乃至6記載のセルフレベリ
    ング材。
  8. 【請求項8】前記骨材の平均粒径が45〜710μmで
    あることを特徴とする請求項1乃至7記載のセルフレベ
    リング材。
  9. 【請求項9】前記石膏の平均粒径が45〜250μmで
    あることを特徴とする請求項1乃至8記載のセルフレベ
    リング材。
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