JP2510870B2 - セルフレベリング材の施工方法 - Google Patents

セルフレベリング材の施工方法

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JP2510870B2 JP62322758A JP32275887A JP2510870B2 JP 2510870 B2 JP2510870 B2 JP 2510870B2 JP 62322758 A JP62322758 A JP 62322758A JP 32275887 A JP32275887 A JP 32275887A JP 2510870 B2 JP2510870 B2 JP 2510870B2
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B20/00Use of materials as fillers for mortars, concrete or artificial stone according to more than one of groups C04B14/00 - C04B18/00 and characterised by shape or grain distribution; Treatment of materials according to more than one of the groups C04B14/00 - C04B18/00 specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone; Expanding or defibrillating materials

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、セルフレベリング(流し延べ床)材(以
下、SL材という)の施工方法に関する。
詳しくは、不陸調整厚さが10mmを超える場合に好適な
SL材の施工方法に関する。
〔従来技術〕
SL材は、それを水で混練してスラリー状態にしたとき
に発現するその自己平滑性を利用して、下地材の上に打
設して水平な面を形成させ、硬化させて平滑な床面を得
るのに用いられる。通常、その標準打設厚さは平均10mm
程度である。
床仕上げ面までの不陸調整厚さが10mmを超える場合に
は、セメントモルタルを打ち込み金ゴテを用いて表面を
平滑に仕上げる方法、または、前処理としてSL材打設厚
として約10mmを残してセメントモルタルで嵩上げし、モ
ルタル硬化後にSL材を打設して仕上げる方法などがとら
れている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
セメントコンクリートやセメントモルタルを用いたと
き、コンクリートやモルタルを打ち込んで均した後、生
じた浮水がなくなり始める頃にコテ押さえ作業を行って
表面を仕上げる。この方法は材料費の面では経済的では
あるが、長時間の待ち時間を必要とするため施工所要時
間が長くなり、また、コテ押さえ作業には熟練した左官
技術を必要とし、しかも仕上がり床面のレベル精度が不
充分であるという難点がある。
また、セメントモルタルで嵩上げしてからSL材を打設
する方法は工程が2段階になるので、操作が煩雑で所要
工期が長くなり、不経済である。
SL材は自己平滑性を有するので、コテ仕上げのような
熟練した左官技術を必要とせず、トンボ掛けのような簡
単な作業を行うだけでレベル精度のよい床面を得ること
ができ、しかも、セメントモルタルやセメントコンクリ
ートのように浮水を生ずることがないので短時間で施工
可能である。
SL材は施工性の点で優れているが、通常、水硬性物質
を基材として各種の添加剤を配合するので材料費が高く
なるため、経済性の面からSL材の標準の打設厚は平均10
mm程度とするのが一般的である。不陸調整の厚さが10mm
を超えるような場合には、セメントモルタルやセメント
コンクリートを用いる方法に比較して経済的に不利であ
る。
材料費を低減するために、通常、SL材に配合される粒
径が1mm以下である細骨材の配合比を高めると、得られ
るSL材スラリーの流動性が低下し自己平滑性が失われて
硬化体の表面レベル精度が悪く、圧縮強度が低下するの
で実用性がない。
本発明は、上記の問題点を改善し、しかも経済性の面
でもセメントを用いる方法に対抗し得る、不陸調整厚さ
が10mmを超える場合に好適なSL材の施工方法を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、従来技術の問題点を改善するため鋭意
研究を行い、SL材に配合する骨材の粒度と配合比ならび
にSL材組成物スラリーのフロー値を規定することによっ
て、自己平滑性を低下させることなく、硬化体の表面レ
ベル精度ならびに圧縮強度を確保することができ、しか
も打設厚を大きくした場合でも経済的に不利にならない
ことを知り本発明を完成した。
すなわち、本発明は「セルフレベリング材と骨材とを
配合してなる組成物を施工する方法において、セルフレ
ベリング材100重量部に対して、最大粒径が5mm以下で、
粒度分布として粒径が0.3mm未満であるもの30重量%以
下、0.15mm未満であるもの10重量%以下で、かつ、粗粒
率が2.0〜3.5の範囲であり、調製されたセルフレベリン
グ材組成物スラリーの比重よりも小さい比重を有する固
形分を実質的に含まない骨材200〜500重量部を配合し、
得られた配合物に水または/およびポリマーディスパー
ジョンを加えて混練りし、セルフレベリング材組成物ス
ラリーのフロー値が180〜230mm[塩化ビニル樹脂製円筒
枠(内径50mm,高さ102mm,試料200ml)の引き上げ法によ
る。]の範囲であるように調製して、不陸調整厚さが10
mmを超える下地床の表面に流し延べて硬化させる、セル
フレベリング材の施工方法。」を要旨とする。
以下、本発明について説明する。
本発明のSL材の施工方法の対象となる構築物の下地床
−基礎下地としては、セメントモルタル床,コンクリー
トスラブ,PC板,ALC板,気泡コンクリート,軽量コンク
リート,木毛セメント板,構造用合板などの新設ないし
既設のものを挙げることができる。
本発明において、SL材としては石膏系または無機セメ
ント系のSL材を用いることができる。石膏系SL材として
は、α半水石膏,β半水石膏,II型無水石膏などの石膏
類を基材とするものを、また無機セメント系SL材として
は、普通ポルトランドセメント,早強ポルトランドセメ
ント,超早強ポルトランドセメント,中庸熱ポルトラン
ドセメント,高炉セメント,シリカセメント,フライア
ッシュセメント,急硬性セメント,アルミナセメントな
どのセメント類を基材とするものをそれぞれ例示するこ
とができる。
これらの基材には、流動化剤,粘度調整剤を配合し、
また、必要に応じてこの種のSL材に用いられる消泡剤,
膨張抑制剤,収縮抑制剤,凝結調節剤など各種の添加剤
を配合することができる。
粘度調整剤はSL材スラリーのブリージング発生防止、
セメント粒子や骨材の沈降防止などを目的として用いら
れ、メチルセルロース,エチルセルロース,ヒドロキシ
エチルセルロース,カルボキシメチルセルロース,ポリ
ビニルアルロール,ポリエチレンオキサイド,カゼイ
ン,ポリアクリル酸などの水溶性高分子が挙げられる。
これらの使用量はその種類と分子量によってそれぞれ
異なるが、基材100重量部あたり、通常、0.05〜2重量
部、好ましくは0.2〜0.5重量部の範囲である。
使用量が少な過ぎると目的の効果が得られず、一方、
使用量が多過ぎるとSL材スラリーの粘度が増大して流動
性が悪くなる。
流動化剤は混水量を多くしないでスラリーの流動性を
良くすることを目的として用いられ、メラミンホルマリ
ン縮合物スルホン酸塩,リグニンスルホン酸塩,ポリア
ルキルアリルスルホン酸塩,β−ナフタレンスルホン酸
アルデヒド縮合物,リン酸エステル類などが挙げられ
る。
これらの添加量は、基材100重量部あたり、通常0.1〜
2重量部、好ましくは0.25〜1.5重量部の範囲である。
添加量が0.1重量部未満では流動性を向上させる効果
が得られない。また、2重量部を超えて添加量を増して
も流動性を向上させる効果はそれほど高まらず、硬化を
遅くしたり硬化体の圧縮強度低下をもたらす。
硬化促進剤としては、塩化カルシウム,アルミン酸ナ
トリウム,けい酸ナトリウム,硫酸ナトリウム,硫酸カ
リウム,硫酸アルミニウムなどが挙げられる。これらの
添加量は、基材100重量部あたり0.1〜4重量部の範囲で
ある。
消泡剤はスラリー中の気泡を除き、得られる硬化体の
ピンホール発生や強度低下を防止することを目的として
用いられ、通常、アルコール系,脂肪酸エステル系,酸
化エチレン−酸化プロピレン系,シリコン系など各種の
ものが使用される。添加量は通常、基材100重量部あた
り、0.05〜0.3重量部の範囲である。
収縮低減材は硬化体の亀裂の防止を目的として用いら
れ、石灰系,カルシウムスルホアルミネート系などの膨
張材が使用される。添加量は通常、基材100重量部あた
り、1〜10重量部の範囲である。添加量が少な過ぎると
効果が小さく、多過ぎると得られる硬化体の膨張亀裂や
強度低下が起こりやすい。
本明細書でいうSL材またはSL材組成物のスラリーとは
前記のSL材またはSL材と骨材との混合物に適宜の水また
は/およびポリマーディスパージョンを加えて混練し、
調製したスラリーを意味する。
本発明で用いられる骨材としては、川砂,山砂,海
砂,砕石,高炉水砕スラグなどが挙げられ、また、石粉
やスラグ等の粉末を造粒して調製した人工骨材を使用す
ることができる。
骨材の比重はSL材組成物スラリーの比重よりも大きい
ことを要する。比重がスラリーの比重よりも小さい骨材
は、流し延べられたスラリーの表面に浮上し、得られた
硬化体の表面に突起を生ずる原因となり平滑な床面が得
られないので好ましくない。
SL材組成物スラリーの比重は、通常1.8〜2.2の範囲で
あるので、本発明の組成物に使用される骨材は、比重が
1.8以上、好ましくは2.2以上であることが望ましい。
本発明の方法において用いられる骨材は、調製された
SL材組成物スラリーの比重よりも小さい比重を有する固
形分を実質的に含まないものであることを要する。
従って、いわゆる(天然ないし人工を問わず)軽量骨
材といわれるもの、たとえば、火山礫,軽石砂利,軽石
砂,軽石,膨張粘土,膨張けつ岩,蛭石,黒燿石焼成
品,真珠岩焼成品,石炭殻,膨張スラグ等のそれ自体ま
たは、これらが混入している骨材を使用することは好ま
しくない。
本発明で用いられる骨材の粒度は、最大粒径が5mm以
下で、粒度分布として粒径が0.3mm未満であるもの30重
量%以下、0.15mm未満であるもの10重量%以下、好まし
くは5重量%以下で、かつ、粗粒率が2.0〜3.5の範囲で
あるものがよい。
粗粒率とは、目開きが0.15,0.3,0.6,1.2,2.5,5,10,2
0,40mmである9種類の各篩にとどまる骨材量の全試料量
に対するそれぞれの重量百分率の総和を100で割った値
であり、粒径が大きいものの割合が多くなるほど粗粒率
の値は大きくなる。
粒径が5mmを超える骨材を用いると、得られる硬化体
の表面に突起を生じて平滑な面が得られない。水比を高
めたり増粘剤の量を低減して、スラリー粘度を小さくす
ることによって、粒径が5mmを超える骨材を沈降させ、
骨材による突起をなくすことはできるが、ブリージング
が発生したり、骨材沈降によりポンプでの取扱いに支障
を来たしたり、得られる硬化体の表面にレイタンスを生
ずるので好ましくない。
また、粒径0.3mm未満のものが30重量%を超えたり、
0.15mm未満のものが10重量%を超えると、SL材組成物ス
ラリーの流動性が悪化し、平滑な面が得られない。水比
を高めて流動性を確保しようとすると、ブリージングが
発生したり、硬化体の強度低下をもたらすので好ましく
ない。
前記粒度条件を満たし、かつ、粗粒率が2.0〜3.5の範
囲である粒度の骨材を用いることによって安定したスラ
リー物性を得ることができる。
粗粒率が2.0未満であると、SL材組成物スラリーの流
動性が悪化して自己平滑性が失われ、硬化体に亀裂を生
じやすい。また、3.5を超えると同様にSL材組成物スラ
リーの流動性が悪化し、得られる硬化体の表面に凹凸を
生ずる。
骨材の配合比はSL材100重量部に対して、200〜500重
量部、好ましくは350〜450重量部の範囲がよい。
骨材の配合比が200重量部未満であると得られる硬化
体は亀裂を生じたり、圧縮強度が過大となって建築基準
との関係で好ましくなく、経済的にも得策でない。ま
た、500重量部を超えると、スラリーの流動性が悪化し
て自己平滑性が失われ、得られる硬化体はその面が平滑
でなく、また、満足すべき強度が得られない。
本発明のSL材の施工方法は、前述のとおり、SL材と、
規定した粒度で、かつ、調製されたSL材組成物スラリー
の比重よりも小さい比重を有する固形分を実質的に含ま
ない骨材とを所定の比率で配合し、得られた配合物に水
または/およびポリマーディスパージョンを加えて混練
りして下地床の表面に流し延べる。
この際に、得られるSL材組成物スラリーのフロー値が
180〜230mmの範囲となるように水比を調節することが望
ましい。
本発明におけるスラリーのフロー値は、住宅・都市整
備公団の方法に準じ、「水平に置いたみがき硝子(厚さ
5mm)上に塩化ビニル樹脂製円筒枠(内径50mm,高さ102m
m)を置き、枠内に混練試料200mlを充填し、同枠を引き
上げて試料の広がりが静止した後、直角2方向の直径を
測定し、その平均値をフロー値とする」方法で求めた。
フロー値が180mm未満である場合には、スラリーの流
動性が不足し平滑面が得られない。また、230mmを超え
ると水量が過剰でブリージングを生じたり、骨材が沈降
して硬化体が不均一となり、硬化体表面にはレイタンス
を生ずる。
本発明のSL材の施工方法の一態様を示すと、攪拌機を
設けた調合槽、通常、モルタルミキサーに所定の比率で
SL材と骨材とを仕込み数分間攪拌した後、水を加え更に
数分間攪拌混練してSL材組成物スラリーを調製する。一
方、下地床の表面に予め前処理として、水や高分子エマ
ルジョンまたは高分子エマルジョン入りセメントノロ等
をプライマーとして散布または塗布する。次いで、SL材
組成物スラリーを適宜の容器あるいはモルタルポンプ等
を用いて、下地床の表面に流し延べトンボ等を用いて均
した後、水平床面を形成させ硬化させる。
〔発明の効果〕
1) 本発明の方法により、硬化体の圧縮強度やレベル
精度を損なうことなく、しかも経済的に厚さ10mm以上の
SL材の打設が可能である。
2) 不陸調整厚さが10mmを超える場合でも、一段階の
施工で厚打ちのSL材施工が可能で、施工時の大巾な省力
化と所要時間の短縮が可能となり、しかも、従来の方法
に比較して仕上がり床面の水平精度ならびに平坦さを向
上させることができるので従来のモルタルを使用する方
法の代替が可能となる。
〔実施例〕
次に、実施例および比較例により説明する。
実施例1〜6,比較例1〜13. コンクリートスラブ(0.5×1.8m)の下地表面に、プ
ライマーとしてアクリル樹脂系エマルジョン「ペトロッ
ク150」(旭化成工業(株)製)(水3倍希釈液)を予
め塗布し乾燥させた。
SL材として、セメント系SL材である「ワンツーフロア
ーC」(日東化学工業(株)製)を用い、これに表−2
に示す骨材を配合した。
モルタル・ミキサーを用いて、表−2に示した配合比
で、まず、SL材と骨材とを3分間混合し、次に所定量の
水を加えて更に3分間混合混練し、スラリーを調製し
た。なお、表−2において「骨材比」は{骨材/SL材}
の、また、「水比」は{水/(SL材+骨材)}のそれぞ
れ重量比を示す。
調製したスラリーはいったんホッパーに受け、前記下
地床上に30mm厚になるように、モルタルポンプによっ
て、また、ポンプでの取扱い性がよくないものは、バケ
ツを用いて流し延べ、トンボで均した後、自然硬化させ
た。
スラリーのモルタルポンプによる取扱い性、流し延べ
後のブリージング・骨材浮上の有無を観察した。
スラリーのフロー値は前記の方法で測定し、また、硬
化体の圧縮強度は型枠(40×40×160mm)にスラリーを
充填し、温度20℃,湿度70%で養生し、28日経過後の値
を測定した。
得られた硬化体表面の平坦さは、JASS 5T−604平坦さ
測定法に準じて測定し、距離1mに対する凹凸差の比の平
均差が、1/500より小さい場合を“良好”とした。な
お、比較例1,2および3については、突起や鳥肌状のた
め測定しなかった。
硬化体表面の状態については、目視や指触によって判
定した。
これらの各評価の結果を表−2に示した。
比較例1では、使用した骨材中に混在していた比重が
スラリー比重よりも小さい軽石がスラリーを流し延べた
後に表面に浮上し、硬化後突起として残った。
比較例2は骨材としてパーライトを使用した場合で、
パーライトがスラリー表面に浮上したために硬化体の表
面がブツブツの鳥肌状となった。
比較例3は使用した骨材中に粒径5mm以上のものが含
まれていた場合で、トンボ掛けで押さえきれなかったこ
れらの粒子が硬化体表面に突起として残った。
比較例4は、通常のSL材用骨材として用いられる粒径
が1mm以下であるものを配合した場合で、水比が高いに
もかかわらず、スラリーのフロー値が小さく、ポンプで
の取扱い性が悪く、ブリージングが発生し、硬化体の表
面には不陸を生じ、圧縮強度は100kg/cm2未満であっ
た。
比較例5は粒径が0.3mm未満である骨材が30重量%を
超える場合で、スラリーは充分な流動性が得られず、ト
ンボがけによる不陸を生じ、硬化体には亀裂が発生し
た。
比較例6は比較例5と同じ骨材を用い、骨材比を下げ
水比を高めて混練した場合で、180mm以上のフロー値を
確保できたが、ブリージングが起こり、硬化後は白華と
共に亀裂も発生した。
比較例7は粒径が0.15mm未満である骨材が10重量%を
超える場合で、比較例5と同様にスラリーは充分な流動
性が得られず、トンボがけによる不陸を生じ、硬化体に
は亀裂が発生した。
比較例8は比較例7と同じ骨材を用い、水比を高めて
混練した場合で、180mm以上のフロー値を確保できた
が、ブリージングが起こり、硬化後は白華にレイタンス
を伴い、亀裂も発生した。
比較例9は粗粒率が2.0未満である場合で、スラリー
は充分な流動性が得られず、トンボがけによる不陸を生
じ、硬化体には亀裂が発生した。また圧縮強度は300kg/
cm2を超え過大であった。
比較例10は粗粒率が3.5を超える場合で、骨材比を高
めることができるが、骨材が沈降してモルタルポンプに
よる取扱いが不能であったので、バケツを用いて流し延
べたが、ブリージングが起こり、硬化後は白華と共にレ
イタンスを生じた。
比較例11は骨材比が2.0未満である場合で、硬化体に
多くの亀裂が発生した。
比較例12は骨材比が5.0を超える場合で、骨材が沈降
してモルタルポンプによる取扱いが不能であったのでバ
ケツを用いて流し延べたが、ブリージングが起こり、硬
化後は白華と共にレイタンスを生じた。
比較例13は水比が適切でなく、スラリーのフロー値が
過大となり、骨材が沈降してポンプによる取扱いが不能
であったのでバケツを用いて流し延べたが、ブリージン
グが起こり、硬化後は白華と共にレイタンスを生じた。
圧縮強度も小さい。
本発明の実施例1〜6は、いづれも良好な結果が得ら
れた。
実施例7. SL材として、「ワンツーフロアー1号」(石膏系SL
材,日東化学工業(株)製)を用い、実施例−1に準じ
た方法で処理した結果を表−2に示した。
実施例8〜9. SL材として表−1に示した配合品を用い、それぞれ実
施例−1に準じた方法で処理した結果を表−2に示し
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−227751(JP,A) 日本コンクリート工学協会編「コンク リート便覧」1版(昭53.7.20 3 刷)技報堂出版(株)P.193−202 日本材料学会編「コンクリート用化学 混和剤」初版(昭47.5.20)(株)朝 倉書店P.54−61

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルフレベリング材と骨材とを配合してな
    る組成物を施工する方法において、セルフレベリング材
    100重量部に対して、最大粒径が5mm以下で、粒度分布と
    して粒径が0.3mm未満であるもの30重量%以下、0.15mm
    未満であるもの10重量%以下で、かつ、粗粒率が2.0〜
    3.5の範囲であり、調製されたセルフレベリング材組成
    物スラリーの比重よりも小さい比重を有する固形分を実
    質的に含まない骨材200〜500重量部を配合し、得られた
    配合物に水または/およびポリマーディスパージョンを
    加えて混練りし、セルフレベリング材組成物スラリーの
    フロー値が180〜230mm[塩化ビニル樹脂製円筒枠(内径
    50mm,高さ102mm,試料200ml)の引き上げ法による。]の
    範囲であるように調製して、不陸調整厚さが10mmを超え
    る下地床の表面に流し延べて硬化させる、セルフレベリ
    ング材の施工方法。
JP62322758A 1987-12-22 1987-12-22 セルフレベリング材の施工方法 Expired - Lifetime JP2510870B2 (ja)

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