JP2003019732A - 中空成形品の成形方法 - Google Patents

中空成形品の成形方法

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JP2003019732A JP2001206004A JP2001206004A JP2003019732A JP 2003019732 A JP2003019732 A JP 2003019732A JP 2001206004 A JP2001206004 A JP 2001206004A JP 2001206004 A JP2001206004 A JP 2001206004A JP 2003019732 A JP2003019732 A JP 2003019732A
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Shozo Nishida
正三 西田
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Japan Steel Works Ltd
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0053Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor combined with a final operation, e.g. shaping
    • B29C45/006Joining parts moulded in separate cavities
    • B29C45/0062Joined by injection moulding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/50General aspects of joining tubular articles; General aspects of joining long products, i.e. bars or profiled elements; General aspects of joining single elements to tubular articles, hollow articles or bars; General aspects of joining several hollow-preforms to form hollow or tubular articles
    • B29C66/51Joining tubular articles, profiled elements or bars; Joining single elements to tubular articles, hollow articles or bars; Joining several hollow-preforms to form hollow or tubular articles
    • B29C66/54Joining several hollow-preforms, e.g. half-shells, to form hollow articles, e.g. for making balls, containers; Joining several hollow-preforms, e.g. half-cylinders, to form tubular articles

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次成形用の射出圧力が低くても接合部の強
度は大きく、外観を損なわず、さらには2次成形用の溶
融樹脂の充填状態が推定できる中空成形品の成形方法を
提供する。 【解決手段】 一対の1次半中空成形品(A,B)を成
形する1次成形と、この1次成形で得られた一対の1次
半中空成形品(A,B)を互いに突き合わせ、そして突
き合わせた部分に溶融樹脂を射出充填して一対の1次半
中空成形品(A、B)を一体化する2次成形とから中空
成形品を得る。このとき1次成形時には、一対の1次半
中空成形品(A、B)を突き合わせたときに、突き合わ
せ部分に、実質的に閉鎖された接合空間部(S)、また
は狭い隙間が半径外方に開放した接合空間部(S’)が
1次成形用樹脂により構成されるように成形する。そし
て、2次成形時には、前記接合空間部(S、S’)に2
次成形用の溶融樹脂を射出充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の1次半中空
成形品を成形する1次成形と、前記1次成形で得られた
一対の1次半中空成形品を互いに突き合わせ、そして突
き合わせた部分に溶融樹脂を射出充填して一対の1次半
中空成形品を一体化する2次成形とから中空成形品を得
る、中空成形品の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製の中空成形品の製造方法とし
て射出成形機による製造法が知られている。射出成形機
により中空成形品を製造する場合は、1次成形において
中空成形品を二つ割の半中空成形品あるいは分割体とし
て成形し、2次成形においてその分割面を突き合わせ、
そして突き合わせた部分に溶融樹脂を射出して1個の中
空成形品を製造している。
【0003】この射出成形方法の実施に使用される金型
は、図5に模式的に示されているように、概略固定金型
50とスライド金型60とから構成されている。固定金
型50では一方の1次半中空成形品A”が成形され、そ
してスライド金型60では他方の1次半中空成形品B”
が成形されるようになっている。したがって、図5には
示されていないが、スライド金型60を第1位置にし
て、1次半中空成形品A”、B”を、それぞれの周囲に
接合凸部a、bを有するように1次成形し、そして1次
半中空成形品A”、B”が固化した後にスライド金型6
0を開いて、図5に示されている第2位置へスライドさ
せ、そして型締めすると、一対の1次半中空成形品
A”、B2は、接合端面a’、b’において突き合わさ
れる。突き合わせるとこにより、接合凸部a、bにより
接合空間部sが構成される。そこで、スプル52からゲ
ート53を通して2次成形用の溶融樹脂を接合空間部s
に射出・充填すると、一対の1次半中空成形品A”、
B”は接合空間部sにおいて接合され、中空成形品が成
形される。図5には示されていないが、可動盤を開い
て、エジェクタピンを突き出すことにより中空成形品が
得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の射出成形方法に
よると、スライド金型60を可動金型50に対してスラ
イドさせて、1次成形で成形された一対の1次半中空成
形品A”、B”を突き合わせ、そして2次成形により接
合空間部sに溶融樹脂を射出・充填することにより、中
空成形品を得ることができるので、各工程が自動化でき
中空成形品を量産できるという利点がある。また、一対
の1次半中空成形品A”、B”が射出成形により成形さ
れるので、複雑な形状の中空成形品も製造できるなどの
特徴も有する。しかしながら、接合部分の形状あるいは
構造に色々な改良の余地が認められる。例えば、ゲート
53は複数個設けられ、そして複数個のゲート53から
接合空間部sの全周に2次成形用の溶融樹脂が射出・充
填されるようになっているが、溶融樹脂の、接合空間部
s内における回りが悪るく接合強度が不足することがあ
る。なぜならば、接合空間部sの断面形状が略方形にな
り、その半径外方の開放部分は、スライド金型60と可
動金型50とに接しているが、これらの金型60、50
の温度は2次成形用の溶融樹脂の温度よりも低く、しか
も熱伝導が高いので、充填される2次成形用の溶融樹脂
が接合空間部s内を回り、そして接合空間部sに密に充
填される前に、金型60、50に接している部分から固
化が始まるからである。このような固化が多少生じて
も、2次成形用の射出圧力を高くすると、問題はある程
度解決されると予想されるが、射出圧力を高くすると、
2次成形用の溶融樹脂が一対の1次半中空成形品A”、
B”の端面a’、b’を突き破り、成形品の内側へ漏
れ、充填不足を招くことになり、根本的な解決にはなら
ない。
【0005】また、接合状態の検査が難いという問題も
ある。すなわち、接合状態は目視による検査が一般的で
あるが、2次成形用の溶融樹脂は、前述したように金型
60、50に接している接合空間部sの外周部分から固
化するので、外周部分の接合状態から、接合空間部sの
内部が密に充填されているか否か知ることはできない。
本発明は、上記したような従来の問題を解決した中空成
形品の成形方法を提供しようとするもので、具体的に
は、2次成形用の射出圧力が低くても接合部の強度は大
きく、また外観を損なわない、中空成形品の成形方法を
提供することを目的としている。また、他の発明は、上
記目的に加え、2次成形用の溶融樹脂の充填状態を知る
ことができる中空成形品の成形方法を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、2次成形用の接合空間部を断熱効果の大
きい1次成形用の樹脂から構成し、金型に実施的に直接
接しないように構成される。すなわち、請求項1に記載
の発明は、上記目的を達成するために、一対の1次半中
空成形品を成形する1次成形と、前記1次成形で得られ
た一対の1次半中空成形品を互いに突き合わせ、そして
突き合わせた部分に溶融樹脂を射出充填して一対の1次
半中空成形品を一体化する2次成形とから中空成形品を
得る成形方法であって、前記1次成形時には、一対の1
次半中空成形品を突き合わせたときに、突き合わせ部分
に、実質的に閉鎖された接合空間部が1次成形用樹脂に
より構成されるように成形し、前記2次成形時には、前
記実質的に閉鎖された接合空間部に2次成形用の溶融樹
脂を射出充填するように構成される。請求項2に記載の
発明は、一対の1次半中空成形品を成形する1次成形
と、前記1次成形で得られた一対の1次半中空成形品を
互いに突き合わせ、そして突き合わせた部分に溶融樹脂
を射出充填して一対の1次半中空成形品を一体化する2
次成形とから中空成形品を得る成形方法であって、前記
1次成形時には、一対の1次半中空成形品を突き合わせ
たときに、突き合わせ部分に、比較的狭い幅で半径外方
へ向かって開放された接合空間部が1次成形用樹脂によ
り構成されるように成形し、前記2次成形時には、前記
狭い幅で半径外方へ向かって開放された接合空間部に2
次成形用の溶融樹脂を射出充填するように構成される。
【0007】
【発明の実施の形態】初めに、本発明の方法の実施に使
用される金型の実施の形態を説明し、次いでこの金型を
使用した中空成形品の成形方法の実施の形態を説明す
る。図1は、スライド金型を第1の位置で開いた状態で
示す図であるが、同図に示されているように、本実施の
形態に係わる金型は、図1において左方に位置する固定
金型1と、この固定金型1に対して型開閉および図1に
おいて上下方向にスライド的に駆動されるようになって
いるスライド金型20から概略構成されている。なお、
固定金型1が固定的に取り付けられている固定盤、スラ
イド金型20を型開閉方向に駆動する可動盤、スライド
金型20を図1において上下方向に駆動する駆動装置、
スライド金型20に設けられるエジェクタ装置等は図1
には示されていない。
【0008】図1には示されていない固定盤の略中心軸
部には、この固定盤を横切るようにしてスプル30が設
けられている。また、固定盤と固定金型1との間には、
スプル30を中心にして図1において上下方向にバラン
スして対称的に延びた1次成形用のランナ31と、さら
に上方に延びた2次成形用のランナ32とが形成されて
いる。これらのランナ31、32は、図1に示されてい
ないスプル切換装置の箇所で連絡している。スプル切換
装置は、例えば本出願人が取得している特許第3047
213号明細書に記載されているように構成されてい
る。
【0009】固定金型1の上方位置には、パーティング
ラインP側に開口した側面形状が方形の所定深さの固定
側凹部2が形成されている。この固定側凹部2は、底壁
3、底壁3から立ち上がっている周壁4、周壁4の上方
端から半径外方へ広がっている拡大凹部5等から構成さ
れている。この拡大凹部5には、2次成形用のゲート6
が開口している。なお、図1は、ゲート6を通らない位
置で断面された断面図であるので、ゲート6は点線で示
されている。このように、ゲート6を通らない位置で断
面されているので、図2〜4において一対の半中空成形
品の環状のフランジ部の全体形状が示されている。
【0010】上記の固定側凹部2は、詳しくは後述する
スライド金型20のスライド側コア21と共働して第1
の半中空成形品を成形するための第1のキャビテイを構
成し、拡大凹部5は、スライド金型20の環状コア22
と共働して接合空間部の一部を成形するためのキャビテ
イを構成する。なお、後述する説明からも明らかなよう
に、これらのキャビテイは連続した1個のキャビテイと
なっている。
【0011】また、固定金型1の下方位置には、パーテ
ィングラインPから外方に突き出た同様に側面形状が方
形の所定大きさの固定側コア10が形成されている。固
定側コア10の周囲には、所定の間隔をおいて固定側コ
ア10を取り囲むようにして環状コア11が形成されて
いる。この環状コア11の外周面は、先端部に向かって
テーパ状に薄くなっている。これにより、後述するよう
に、接合空間部の半径外方は断面が略3角形状を呈する
なるように成形される。上記固定側コア10は、後述す
るスライド金型20のスライド側凹部23と共働して、
第2の半中空成形品を成形するための第2のキャビテイ
を構成するもので、スライド側凹部23よりも中空成形
品の肉厚分だけ小さい。環状コア11は、スライド金型
20の拡大凹部26と共働して1次成形時に接合空間部
の一部を成形するキャビテイを構成する。
【0012】スライド金型20の上方位置には、パーテ
ィングラインPから外方に突き出た側面形状が同様に方
形のスライド側コア21が形成されている。このスライ
ド側コア21は、固定金型10の固定側凹部2と共働し
て第1のキャビテイを構成するもので、固定側凹部2よ
りも中空成形品の肉厚分だけ小さい。そして、その周囲
には所定の間隔をおいて、スライド側コア21を取り囲
むようにして環状コア22が形成されている。この環状
コア22の外周面も、先端部に向かってテーパ状に薄く
なっている。これにより、後述するように、接合空間部
の半径外方は断面が略3角形状を呈するように成形され
る。上記環状コア22は、固定金型1の拡大凹部5と協
働して、前述した接合空間部の半分を成形するためのキ
ャビテイを構成する。
【0013】スライド金型20の下方位置には、パーテ
ィングラインP側に開口した側面形状が方形のスライド
側凹部23が形成されている。このスライド側凹部23
は、底壁24、底壁24から立ち上がっている周壁2
5、周壁25の上方端から外方へ広がっている拡大凹部
26とから構成されている。このスライド側凹部23に
より、前述した固定金型1の固定側コア10と共働して
第2の半中空成形品を成形するための第2のキャビテイ
が構成される。また、拡大凹部26は、固定金型1の環
状コア11と1次成形時に共働して接合空間部の半分を
成形するためのキャビテイを構成する。
【0014】固定金型1には、1次成形用の第1、2の
スプル7、8と、2次成形用のスプル9とが設けられて
いる。1次成形用の第1、2のスプル7、8の一方は共
に、前述した1次成形用のランナ31に連通している。
そして、第1のスプル7の他方は、固定側凹部2の底壁
部3に開口し、第2のスプル8の他方は固定側コア10
の頂部にそれぞれ開口している。なお、2次成形用のス
プル9は複数個設けることもできるが、図1には1個設
けた例が示されている。
【0015】次に、上記の固定金型1とスライド金型2
0を使用して、1次成形により第1、2の半中空成形品
A、Bを成形し、そしてその突き合わせ部分に溶融樹脂
を射出・充填する2次成形法により中空成形品を成形す
る成形法について説明する。スライド金型20を、図1
に示されている位置で、すなわち第1位置で型締めす
る。そうすると、図2に示されているように、固定金型
1の固定側凹部2と拡大凹部5と、スライド金型20の
スライド側コア21と環状コア22とにより、第1の半
中空成形品Aを成形するための第1のキャビテイCaが
構成される。また、スライド金型20のスライド側凹部
23と拡大凹部26と、固定金型1の固定側コア10と
環状コア11とにより第2の半中空成形品を成形するた
めの第2のキャビテイCbが構成される。
【0016】固定盤のスプル30から従来周知のように
して、1次成形用の溶融樹脂を射出する。溶融樹脂は、
固定盤のスプル30から1次成形用のランナ31、第
1、2のスプル7、8を通って第1、2のキャビテイC
a、Cbに射出充填される。1次成形用の溶融樹脂が充
填されている状態が図2に示されている。この1次成形
により、第1、2の1次半中空成形品A、Bが図2に示
されているように同時に成形される。このとき、本体部
の突き合わせ部から半径外方へ突き出た環状のフランジ
部Fa、Fbが一体的に成形されるが、この環状のフラ
ンジ部Fa、Fbの突き合わせ面側には、断面形状が略
台形を呈する接合空間部の半分を構成する半接合空間部
Sa、Sbが成形される。この半接合空間部Sa、Sb
は、図3の(イ)に示されている。
【0017】冷却固化を待って、スライド金型20を所
定間隔だけ開く。そうして、スライド金型20を、第2
の1次半中空成形品Bがスライド金型20に付いた状態
で上方へスライドさせ、第1の半中空成形品Aの開口部
すなわち環状のフランジ部Faに、第2の半中空成形品
Bのフランジ部Fbが整合する第2の位置へスライドさ
せる。そして型締めする。そうすると、第1、2の1次
半中空成形品A、Bの開口部が当接し、環状のフランジ
部Faと環状のフランジ部Fbとの間に、実質的に閉鎖
された環状の接合空間部Sが構成される。このようにし
て型締めし、接合空間部Sが構成された状態が、図3の
(イ)に示されている。なお、この接合空間部Sは、環
状コア11、22の外周側がテーパ状になっているの
で、半径外方の断面形状は山形になっている。また、こ
の接合空間部Sは、固定金型1にもスライド金型20に
も接していない。スプル切換装置を切り換え、スプル3
0を2次成形用のランナ32に連通させる。
【0018】射出機から2次成形用の溶融樹脂を射出す
る。溶融樹脂は、固定盤のスプル30から2次成形用の
ランナ32、およびスプル9を通って、ゲート6から接
合空間部Sに射出される。このとき、接合空間部Sは、
断熱性の樹脂により取り囲まれているので、射出される
2次成形用の溶融樹脂は、冷却固化されることなく、接
合空間部Sに充填される。充填されるとき、断面積の広
い方が流動抵抗が小さいので、先に充填される。すなわ
ち、図3の(イ)に示されている実施の形態では、接合
空間部Sの半径内側から充填される。これにより、接合
空間部Sのガスは、充填される溶融樹脂により半径外方
へ押し出され、外側の当接面Toから排出される。この
2次成形により、第1、2の次半中空成形品A、Bは一
体化される。冷却固化を待ってスライド金型20を開
く。1次半中空成形品A、Bの表面積には、図3の
(イ)には正確に示されていないが、差がありスライド
金型20を開くと、一体化された成形品は、スライド金
型20の方に付いて開かれる。エジェクタピンにより成
形品が突き出される。上記操作を繰り返して成形する。
【0019】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
となく色々な形で実施できる。例えば、上記実施の形態
では、環状フランジ部Fa、Fbの内側の環状の当接面
Tiは、2次成形用の溶融樹脂が成形品の内側へ漏れな
いように、密に当接させておく必要があるが、外側の当
接面Toは、接合空間部Sのガスを外側へ逃がす意味か
らも密に当接させる必要は必ずしもない。多少の隙間が
あれば、上記したように流動抵抗の大きい隙間が最後に
充填される。したがって、一体化された成形品の接合部
の外観を目視し、隙間が充填されていると、内部の接合
空間部Sは、密に充填されていると推定される。すなわ
ち、接合状態の検査が目視によりできることになる。外
側の当接面Toに、積極的に隙間をもたせた実施の形態
が図3の(ロ)に示されている。この隙間は、円周方向
に途切れた隙間でも実施できる。また、接合空間部Sの
断面形状も円形、楕円形等色々な形で実施できる。図3
の(ハ)に断面形状が「おにぎり」型の実施の形態が示
されている。なお、このような形状の1次半中空成形品
A’、B’も前述したような金型により成形できること
は明らかであるので、同じ参照文字にダッシュ「’」を
付けて重複説明はしない。
【0020】上記のように、外側の当接面Toに隙間を
もたせたときの、2次成形用の溶融樹脂が充填される順
序あるいは段階が図4の(イ)〜(ハ)に模式的に示さ
れている。図4の(イ)に示されているように、2次成
形用の溶融樹脂は流動抵抗の小さい断面積の広い方から
先に充填され、そして最後に外側の当接面Toの隙間に
充填される。このように実施すると、接合空間部Sのガ
スを効果的に外部へ排出できるので、複数個のゲートか
ら2次成形用の溶融樹脂を射出するとき、複数個のゲー
トから射出される溶融樹脂の到達部にガスが巻き込まれ
ることが少なく、接合強度の大きい成形品が得られる。
また、隙間に充填された状態を観察して、前述したよう
に接合状態を推量することもできる。
【0021】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よると、1次成形と2次成形とから中空成形品を得ると
き、前記1次成形時には、一対の1次半中空成形品を突
き合わせたときに、突き合わせ部分に、実質的に閉鎖さ
れた接合空間部が1次成形用樹脂で構成されるように成
形し、前記2次成形時には、前記実質的に閉鎖された接
合空間部に2次成形用の溶融樹脂を射出充填するので、
すなわち接合空間部が熱伝導の大きい金型に直接接して
いないので、2次成形用の溶融樹脂は、冷却固化される
ことなく、接合空間部に充填される。したがって、充填
効率が向上する。また、冷却固化しないので2次成形時
の射出圧力を低くできる。したがって、薄肉の中空成形
品を成形することもできる。さらには、2次成形用の溶
融樹脂の熱が1次半中空成形品の突き合わせ部分に伝わ
るので、2次成形用樹脂との融着性が向上する。したが
って、接合強度の大きい中空成形品が得られる。さらに
は、接合空間部は実質的に閉鎖されているので、2次成
形用の樹脂が接合部の外周部に現れるにしても多くは現
れない。したがって、中空成形品の美的外観を損なうこ
ともなくなる。請求項2に記載の発明によると、1次成
形時には、一対の1次半中空成形品を突き合わせたとき
に、突き合わせ部分に、比較的狭い幅で半径外方へ向か
って開放された接合空間部が1次成形用樹脂により構成
されるように成形し、2次成形時には、前記狭い幅で半
径外方へ向かって開放された接合空間部に2次成形用の
溶融樹脂を射出充填するので、2次成形用の溶融樹脂は
幅の広い内側部分が先に充填され、そして狭い幅で開放
された部分が最後に充填される。したがって、請求項1
に記載の発明と同様な効果が得られると共に、接合空間
部のガスが充填される2次成形用の溶融樹脂により効果
的に外部へ排出され、接合状態の良好な中空成形品を得
ることができる。また、狭い幅で開放された部分が最後
に充填されるので、この部分の充填状態から、接合空間
部の内部の接合状態を知ることもできる。さらには、中
空成形品の接合部の外周部には、2次成形用の溶融樹脂
が狭い幅で露出するだけで、成形品の外観を損なうよう
なこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施に使用される金型の実施の形態
を、スライド金型を開いた状態で示す模式的な断面図で
ある。
【図2】 図1に示されている金型を使用して1次成形
をしている状態を示す断面図である。
【図3】 その(イ)は、図1に示されている金型を使
用して2次成形を開始する前の状態を示す断面図、その
(ロ)、(ハ)は、接合部の形状がそれぞれ異なる実施
の形態を示す断面図である。
【図4】 2次成形用の溶融樹脂が充填される順序ある
いは段階を模式的に示す断面図である。
【図5】 従来の金型による成形状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 固定金型 2 固定側
凹部 5 拡大凹部 10 固定側
コア 11 環状コア 20 スラ
イド金型 21 スライド側コア 22 環状
コア 23 スライド側凹部 A 第1の半中空成形品 B 第2の半中空成形品 S 接合空間部 Ca 第1のキャビティ Cb 第2のキャビティ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の1次半中空成形品を成形する1次
    成形と、前記1次成形で得られた一対の1次半中空成形
    品を互いに突き合わせ、そして突き合わせた部分に溶融
    樹脂を射出充填して一対の1次半中空成形品を一体化す
    る2次成形とから中空成形品を得る成形方法であって、 前記1次成形時には、一対の1次半中空成形品を突き合
    わせたときに、突き合わせ部分に、実質的に閉鎖された
    接合空間部が1次成形用樹脂により構成されるように成
    形し、 前記2次成形時には、前記実質的に閉鎖された接合空間
    部に2次成形用の溶融樹脂を射出充填することを特徴と
    する中空成形品の成形方法。
  2. 【請求項2】 一対の1次半中空成形品を成形する1次
    成形と、前記1次成形で得られた一対の1次半中空成形
    品を互いに突き合わせ、そして突き合わせた部分に溶融
    樹脂を射出充填して一対の1次半中空成形品を一体化す
    る2次成形とから中空成形品を得る成形方法であって、 前記1次成形時には、一対の1次半中空成形品を突き合
    わせたときに、突き合わせ部分に、比較的狭い幅で半径
    外方へ向かって開放された接合空間部が1次成形用樹脂
    により構成されるように成形し、 前記2次成形時には、前記狭い幅で半径外方へ向かって
    開放された接合空間部に2次成形用の溶融樹脂を射出充
    填することを特徴とする中空成形品の成形方法。
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