JPS588528Y2 - 射出成形金型装置 - Google Patents

射出成形金型装置

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JPS588528Y2
JPS588528Y2 JP13861176U JP13861176U JPS588528Y2 JP S588528 Y2 JPS588528 Y2 JP S588528Y2 JP 13861176 U JP13861176 U JP 13861176U JP 13861176 U JP13861176 U JP 13861176U JP S588528 Y2 JPS588528 Y2 JP S588528Y2
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JP
Japan
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molding
molded product
resin
cavity plate
molding cavity
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Expired
Application number
JP13861176U
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JPS5354963U (ja
Inventor
芳宏 原
Original Assignee
松下電器産業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は二種類以上の樹脂を用いる多材質成形の射出成
形金型装置に関する。
従来、多色成形や多材質成形などの場合、1次成形側樹
脂と2次成形側樹脂との接合強度を増加させる方法とし
て、1次成形側樹脂表面部にアンダーカットを設けて1
次成形側樹脂と2次成形側樹脂との剥離防止を行なって
おり、このとき製品形状や金型製作上の制約からアンダ
ーカットを設ける場所が限定され、かつ上記アンダーカ
ットを設けるためにスライドコアー等を有する型構造が
必要となる等、金型のコスト高となっていた。
また金型表面部に熱伝導率の小さい物質を設置しておき
、この部分の冷却が遅れることにより、物質に対応する
樹脂表面に溶融部が残り、第2の樹脂とともに固化して
接合強度を増加させる方法があるが、このとき上記熱伝
導率の小さい物質の温度管理が正確にできないため、接
合強度が不安定で、上記物質は注入される溶融樹脂の温
度が伝わることによってのみ昇温するため、温度が充分
に上がりきらず満足な効果が得られない欠点があり、特
に成形開始時には上記物質の温度が上昇するまでの間、
効果がなく、一方過熱する場合もあって、この時は製品
に変形が発生するなど、一様な製品を製造するには不便
であった。
本考案は上記の欠点を解決したもので、以下にその一実
施例を図面とともに説明する。
第1図は本考案の射出成形金型装置で製造される多材質
成形品の一例である。
この成形品は1次成形側樹脂1と2次成形側樹脂2とが
らなり、これらの境界面3の一部に剥離防止のための溶
着部4.4’、4”・・・・・・を形成して接合強度を
大きくしたものである。
第2図に射出成形金型装置の一実施例を示す。
5は1次成形キャビティープレートで、その上部がキャ
ビティー側金型取付板6にボルト7によって固定される
とともに、内面には製品表面側の1次成形キャビティー
8が形成されている。
またこの1次成形キャビティープレート5には1次成形
キャビティー8の表面に近接または貫通した状態で穴9
.9’、9“が設けられ、この穴9.9’、9”には1
次成形キャビティー8と反対の側から金型外部に通じる
溝10.10’、10”が設けられている。
11゜11’、11”は温度を感知するサーモカップル
を有するヒータ一部で、前記穴9.9’、9“に埋設さ
れ、このヒータ一部11.11’、11“のサーモカッ
プルータ線からはリード線12.12’,12”、13
.13’,13“が伸び、前記溝10.10’,10”
を通して金型外部の温度制御機器14に接続されている
また前記ヒータ一部11、11’,11”はキャビティ
ー側金型取付板6によつて1次成形キャビティープレー
ト5に固定されるか、または固定板15とボルト16に
よって1次成形キャビティープレート5に固定されてい
る。
17はコアープレートで上面に製品裏面部18を形成し
、樹脂が流れるランナー19.ゲー) 20と、金型温
度制御のための流路21が設けられている。
一方1吹成形キャビティープレート5には前記同様の流
路21′と、キャビティー側金型取付板6をもともに貫
通したスプルー22が設けられ、スプルー22の下端は
ランナー19に開口している。
23は成形製品部で1次成形キャビティー8と製品裏面
部18とによって形づくられる空隙であり、ゲート20
に連通している。
第3図は2次成形における金型を示している。
24は2次成形キャビティープレートで内面に2次成形
キャビティー25が形成されている。
この2次成形キャビティープレート24は、少なくとも
2次成形キャビティー25に露出したヒータ一部を有し
ないものである。
これは、この実施例は2種の樹脂からなる成形品をつく
る金型装置であり、2次成形キャビティー25が製品表
面を形成するので、ヒータ一部等の異質が製品表面に当
接すれば、2次成形側樹脂の固化にあたって不均一な出
き上りとなる恐れがあるためである。
成形製品部23に満たされ、固化した1次成形側樹脂1
は、その表面3(後に出き上がったときの境界面となる
)があたかも1次成形時におけるコアープレート17の
製品裏面部18と同様に働き、この表面3と2次成形キ
ャビティー25との間に空隙26を形成している。
1次成形側樹脂は、溶融状態で成形機(図示せず)のシ
リンダーから射出され、スプルー22、ランナー19、
ゲート20を通過して成形製品部23に流入しこれを満
たす。
このときヒータ部11 、11’、 11”は温度制御
機器14によって、当接しまたは近傍にある樹脂を半溶
融状態に保つような温度に制御され、また1次成形キャ
ビティープレート5およびコアープレート17は、流入
した樹脂が固化する温度に制御されている。
上記1次成形の場合、スプルー22.ランナー19゜ゲ
ート20、成形製品部23を充填した1次成形側樹脂1
は、ヒータ一部11.11’、11”に対応する部分(
でき上がったときの溶着部4.4’、4”)を半溶融状
態に保持したまま固化する。
次に1次成形キャビティープレート5を2次成形キャビ
ティープレート24に取り替え、前記の1次成形時と同
様の手順で、スプルー22から2炭酸形キャビティー2
5内の空隙26に、あたかも1次成形側樹脂1を覆うよ
うに2次成形側樹脂2を充填すると、固化した1次成形
側樹脂1の表面3の半溶融部では相溶状態となって、2
次成形側樹脂2が固化するとき溶着部4.4’、4“が
形成され大きな接合強度の成形品が得られる。
上記実施例では、1次成形キャビティープレート5内に
、1次成形キャビティー8の表面に近接または貫通した
状態でヒータ一部11.11’、11“を設け、このヒ
ータ一部11.11’、11″は温度を感知するサーモ
カップルを有しているので、1次成形側に用いられる樹
脂の種類に応じて、固化する際に表面3の一部が半溶融
状態になる最適温度を保持できるようヒータ一部を制御
することができる。
よって従来の熱伝導率の小さい物質を部分的に使用した
金型の場合に比較して、過熱による製品変形や成形開始
時の温度上昇不足等の温度変化による接合強度の不安定
などが全くなくなり、強い接合力が安定して得られ製造
不良率を大巾に低減することが可能となる。
一方、1次成形側樹脂の表面3にアンダーカットを設け
る方法と比較しても、上記の溶着部4.4’。
4″では、上記の表面3のどの場所に設けてもよく、さ
らにスライドコアー構造なども不要で金型製作上の制約
が少なくなるため、コスト的にも安価となる。
なお上記実施例では、二種類の樹脂を用いた成形の場合
について述べたが、N種類の樹脂を順次成形する場合も
全く同様に行なうことができる。
即ち成形製品部の空隙が順に大きくなる1次成形側から
(N−1)吹成形用まで゛のキャビティーブレートを用
い、これらのそれぞれの成形製品部表面において、任意
の場所で表面に近接または露出した状態のヒータ一部を
設けておけば、1次成形時から順に樹脂を射出し固化さ
せてゆくときに次の樹脂との境界面に上記の手順を繰り
返すことによりヒータ一部の熱によってつくられた溶着
部ができ、隣りあう樹脂同士が強い接合強度を有して次
々に接合してゆく、そしてN吹成形キャビティープレー
トには成形製品部にヒータ一部を有しないものを用いる
このとき成形製品部表面に近接してキャビティーブレー
ト内にヒータ一部があるものであってもよい。
これは成形製品部表面に露出したヒータ一部があれば、
N炭酸形側樹脂が固化するにあたりその部分のみ冷却速
度が変わるため製品表面に不均一な部分が生ずることに
なるためである。
(以上において、N=2.3,4.・・・・・・であり
、上記の実施例はN=2の場合である。
)また上記では多材質成形について説明したが、色相の
異なる多数の樹脂の成形についても、全く同様の手順で
同様の効果を発揮することができる。
以上のように本考案は、多材質からなる成形製品の材質
ごとの境界面に溶着部を設けるために、成形製品部表面
の任意の位置で、この成形製品部表面に近接もしくは露
出して加熱部を設けたキャビティープレートを1次から
(N−1)次まで載せかえ可能に有し、N炭酸心待には
少なくとも成形製品部表面に露出した加熱部を設けない
キャビティープレートを有した構造により、多材質もし
くは多色相の樹脂成形にあたって樹脂同士の接合強度が
強く、互いの剥離を防止することができるとともに、接
合強度の安定した製品を大量に生産でき、かつ金型自体
のコストの低い工業的に有用な射出成形金型装置を提供
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の射出成形金型装置による成形品の一例
を示す断面図、第2図は本考案の射出成形金型装置の一
実施例で、1次成形側金型の要部断面図、第3図は同2
次成形金型の要部断面図である。 5・・・・・・1次成形キャビティープレート、8・・
・・・・1次成形キャビティー、11.11’、11″
・・・・・・ヒータ一部、17・・・・・・コアープレ
ート、23・・・・・・成形製品部、24・・・・・・
2次成形キャビティープレート、25・・・・・・2次
成形キャビテイー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コアープレートと、このコアープレートとの間に樹脂が
    流れこむ成形製品部を形成して載置する1次成形キャビ
    ティープレートと、この1次成形キャビティープレート
    と順次交換可能なN次(ただしN=2.3.・・・・・
    ・)成形キャビティープレートと、これらのうち1〜(
    N−1)次成形キャビティープレートの各々の成形製品
    部表面の任意の位置で、この成形製品表面部に近接もし
    くは露出して設けられた加熱部と、少なくとも成形製品
    表面部に露出した加熱部を設けないN吹成形キャビティ
    ープレートとを有してなる射出成形金型装置。
JP13861176U 1976-10-14 1976-10-14 射出成形金型装置 Expired JPS588528Y2 (ja)

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JP13861176U JPS588528Y2 (ja) 1976-10-14 1976-10-14 射出成形金型装置

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JP13861176U JPS588528Y2 (ja) 1976-10-14 1976-10-14 射出成形金型装置

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JPS5354963U JPS5354963U (ja) 1978-05-11
JPS588528Y2 true JPS588528Y2 (ja) 1983-02-16

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JPS5914921A (ja) * 1982-07-16 1984-01-25 Tsukuda Aza 熱可塑性異質合成樹脂材の結合型成形品およびその製造方法
JP7404956B2 (ja) * 2020-03-23 2023-12-26 住友電装株式会社 複合成形部品の製造方法

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