JP2003019718A - 発泡成形装置及び成形方法 - Google Patents

発泡成形装置及び成形方法

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JP2003019718A
JP2003019718A JP2001207098A JP2001207098A JP2003019718A JP 2003019718 A JP2003019718 A JP 2003019718A JP 2001207098 A JP2001207098 A JP 2001207098A JP 2001207098 A JP2001207098 A JP 2001207098A JP 2003019718 A JP2003019718 A JP 2003019718A
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cavity
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gas
lower mold
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Masanobu Sakano
雅信 坂野
Hidehiro Uno
秀広 宇野
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のシート用パッドなどの発泡成形体の
ための発泡成形装置において、煩雑なバリ取り作業や型
掃除を不要としながら、発泡成形体の低密度化・軽量化
を図る。 【解決手段】 下型12と、下型12との間にキャビテ
ィ16を形成する上型14とを備える成形金型10と、
キャビティ16内のガスを吸引して減圧する減圧手段2
8とを備えてなる発泡成形装置において、下型12と上
型14との合わせ面PLにリボン状のバリAを成形する
溝部20を設けるとともに、溝部20に対して開口した
ガス抜き口22を設け、ガス抜き口22に減圧手段28
を接続して、キャビティ16内のガスを溝部20を介し
てガス抜き口22から排出し、減圧下で発泡原料Mを発
泡、成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡原料を減圧下
で発泡成形する発泡成形装置及び成形方法に関するもの
であり、特に自動車などのシート用パッドの製造に好適
な成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車などのシート用パッドに
は、弾力性に富む軟質ポリウレタンフォームなどの合成
樹脂発泡成形体が用いられている。かかるシート用パッ
ドにおいては、近年の自動車の軽量化・低コスト化の要
請に伴い、低密度で軽量なものが求められている。そこ
で、発泡成形体の低密度化・軽量化を図るために、発泡
原料を大気圧よりも低い減圧下で発泡硬化させる減圧成
形方法とそのための成形装置が種々提案されている(特
開2000−326346号公報、特開2000−26
3563号公報、特開平10−202676号公報、特
開平9−99445号公報など)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の成形装置に
おいて、キャビティ内を減圧するための構成としては、
成形型の合わせ面におけるわずかな隙間からキャビティ
内のガスを吸引する構成や、上型に設けたベントホール
からキャビティ内のガスを吸引する構成が提案されてい
る。
【0004】しかしながら、かかる従来の減圧構成で
は、成形型の合わせ面におけるわずかな隙間に起因して
発泡成形体に薄いバリが生じやすい。この薄いバリは、
上記合わせ面の全周にわたって、又は、周方向における
不特定の箇所に形成されるため、成形後のバリ取り作業
が煩雑である。また、かかる薄いバリは、上記合わせ面
において型側に残る場合もあり、この場合に型の掃除が
煩雑であり、また、掃除が不十分であると成形時におけ
る型合わせが不良となって減圧が不十分になるといった
問題がある。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、煩雑なバリ取り作業や型掃除を不要としなが
ら、発泡成形体の低密度化・軽量化を図ることができる
発泡成形装置及び成形方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の発泡成形装置
は、第1型及び第2型とこれらを型締めすることにより
形成される密閉されたキャビティを備える発泡成形型
と、該キャビティ内のガスを吸引してキャビティ内を減
圧する減圧手段とを備えてなる発泡成形装置であって、
前記の第1型と第2型との合わせ面にリボン状のバリを
成形する溝部を設けるとともに、該溝部に対して開口し
たガス抜き口を設け、該ガス抜き口に前記減圧手段を接
続して、該減圧手段によりキャビティ内のガスを前記溝
部を介してガス抜き口から排出するようにしたものであ
る。
【0007】本発明の発泡成形体の成形方法は、この発
泡成形装置を用いて、前記キャビティ内に発泡原料を供
給し、前記減圧手段を動作させてキャビティ内のガスを
前記ガス抜き口から吸引してキャビティ内を減圧し、前
記発泡原料を発泡、成形するものである。
【0008】かかる本発明では、成形型の合わせ面に設
けた溝部により発泡成形体にはリボン状のバリが成形さ
れる。このリボン状バリは、従来の型合わせ面に起因し
て生じる薄いバリに比べて、十分に厚く、かつ、位置も
特定されているため、簡単に除去することができ、ま
た、場合によっては除去せずに出荷することもできる。
また、上記従来のように成形型に薄いバリが残ることも
ないので、成形後の型の掃除が容易である。そして、減
圧下にて発泡成形するため、低密度で軽量化された発泡
成形体を製造することができ、コストを低減することが
できる。
【0009】本発明の発泡成形装置においては、前記の
第1型と第2型が、上方に開口する下型と、該下型の上
面開口を開閉して下型との間に前記キャビティを形成す
る上型であり、前記溝部に対して開口する前記ガス抜き
口を、前記合わせ面において下型を貫通させて設けても
よい。上型は通常、下型の上面開口を開閉するように動
作するものであるため、上型に減圧手段を接続すると、
成形型を含む発泡成形装置の構造が複雑になってしま
う。そこで、このように下型からキャビティ内のガスを
吸引減圧するように構成することで、成形型を含めた発
泡成形装置の構造が簡略化され、段替の短縮を図ること
が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の1実施形態に係
る発泡成形装置の断面図である。この成形装置は、軟質
ポリウレタンフォームよりなる自動車用シートパッドを
成形するための発泡成形装置である。
【0011】シートパッドを成形する成形金型10は、
水平に配された上方に開口する下型12と、下型12の
上面開口を開閉する上型14とからなり、両者12,1
4を型締めすることにより、合わせ面(パーティングラ
イン)PLの内側に密閉されたキャビティ16が形成さ
れる。なお、図1,2に示すように、下型12は箱形の
枠体18上に配置されている。
【0012】下型12は、シートパッドの表面及び側面
を成形する型であり、それに対応した凹部を有する。一
方、上型14は、シートパッドの裏面側を成形する型で
あり、上記凹部を閉じることにより、下型12との間に
シートパッド形状に対応する略矩形状の発泡空間である
キャビティ16を形成する。
【0013】下型12と上型14との合わせ面PLに
は、その周方向における所定箇所に、リボン状のバリを
成形するためのスリット状の溝部20が設けられてい
る。溝部20は、図4に示される如く矩形状をなすシー
トパッドFの一端末(この実施形態では後端)から複数
本のリボン状のバリAが突出形成されるように、矩形枠
状の合わせ面PLの一辺部に複数本(この実施形態では
3本)が並んで設けられている(図2参照)。溝部20
は、合わせ面PLにおける下型12側に凹状に設けられ
ており、キャビティ16に対して開口し、合わせ面PL
内において終端している。
【0014】溝部20には、キャビティ16内のガスが
溝部20を介して排出されるように円形のガス抜き口2
2が設けられており、これにより、溝部20はリボン状
のベントとして構成されている。図2に示すように、ガ
ス抜き口22は、3本の溝部20の内の中央の1本に設
けられている。なお、3本の溝部20の全てにガス抜き
口22を設けてもよい。ガス抜き口22は、合わせ面P
Lにおいて、下型12を貫通するように設けられてお
り、図3に示すように、下型12には、ガス抜き口22
から裏面側に突出するガス抜き管24が一体に設けられ
ている。そして、このガス抜き管24の下端に配管とし
てのホース26が取り付けられ、このホース26が枠体
18から外部に引き出されて、キャビティ16内のガス
を吸引する減圧手段である真空ポンプ28に接続されて
いる。
【0015】なお、溝部20及びガス抜き口22の寸法
は、特に限定されないが、一例を挙げれば、溝部20に
ついて、幅a=10〜30mm、長さb=20〜40m
m、厚みc=1〜4mmであり、ガス抜き口22につい
て、直径d=10〜20mm程度であることが好適であ
る(図3参照)。
【0016】以上よりなる成形装置を用いてシートパッ
ドFを製造する際には、まず、上型14を開けて、下型
12内にウレタン原液Mを注入する。次いで、上型14
を閉じてキャビティ16内を密閉し、直ちに真空ポンプ
28を動作させる。すると、図1に示すように、キャビ
ティ16内のガスは、キャビティ16の一端部において
合わせ面PLに設られた溝部20を通って、ガス抜き口
22からキャビティ16外に排出される。これにより、
キャビティ16内は大気圧よりも低い圧力に減圧され、
かかる減圧下でウレタン原液Mが発泡成形される。な
お、ウレタンを発泡成形される際のキャビティ16内の
圧力としては、100〜650mmHgであることが好
ましく、より好ましくは300〜500mmHgであ
る。
【0017】真空ポンプ28を停止した後、ウレタンが
キャビティ16内で発泡成形され、更にキャビティ16
内でポリウレタンフォームをキュアーさせ、キュアー
後、脱型することにより、図4に示すように、パッド後
端部の裏面側に複数のリボン状のバリAが形成されたシ
ートパッドFが得られる。
【0018】このように本実施形態では、成形金型10
の合わせ面PLにおける所定位置に溝部20を設け、こ
の溝部20からキャビティ16内を排気することによ
り、溝部20においてはリボン状バリAが成形される
が、その他の合わせ面PLにおいて薄いバリが生じるこ
とを防止することができる。そして、このリボン状バリ
Aは、従来の型合わせ面に起因して生じる薄いバリに比
べて、十分に厚く、かつ、位置も特定されているため、
簡単に除去することができ、また、場合によっては除去
せずに出荷することもできる。また、成形金型10に薄
いバリが残ることもないので、金型の掃除が容易であ
る。更に、ウレタン原液Mを減圧下にて発泡成形するた
め、低密度で軽量化されたシートパッドFを製造するこ
とができ、コストを低減することができる。
【0019】なお、上記実施形態では、上型14を開け
た状態でウレタン原液を注入するオープン注入を採用し
ているが、型締め後にウレタン原液を注入するクローズ
ド注入を採用してもよい。クローズド注入にする場合、
例えば、上型14に原料注入口を設けて、この注入口に
ウレタン原液を注入するノズルをシール状態に取り付け
ればよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、成形型の合わせ面に設
けた溝部において積極的にリボン状のバリを出すように
したので、その他の合わせ面において薄いバリが生じる
のを回避することができ、バリの除去、型の掃除が容易
であり、低コストにて軽量化された発泡成形体を製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る発泡成形装置の断面
図である。
【図2】同実施形態における下型の斜視図である。
【図3】同下型の要部拡大斜視図である。
【図4】同実施形態において成形されたシートパッドの
裏面側の斜視図である。
【符号の説明】
10……成形金型 12……下型 14……上型 16……キャビティ 20……溝部 22……ガス抜き口 28……真空ポンプ PL……合わせ面 F……シートパッド A……リボン状バリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F204 AA42 AG20 AH26 AM28 AM33 EA01 EA04 EB01 EK09 EK20 EW22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1型及び第2型とこれらを型締めするこ
    とにより形成される密閉されたキャビティを備える発泡
    成形型と、該キャビティ内のガスを吸引してキャビティ
    内を減圧する減圧手段とを備えてなる発泡成形装置であ
    って、 前記の第1型と第2型との合わせ面にリボン状のバリを
    成形する溝部を設けるとともに、該溝部に対して開口し
    たガス抜き口を設け、該ガス抜き口に前記減圧手段を接
    続して、該減圧手段によりキャビティ内のガスを前記溝
    部を介してガス抜き口から排出するようにした発泡成形
    装置。
  2. 【請求項2】前記の第1型と第2型が、上方に開口する
    下型と、該下型の上面開口を開閉して下型との間に前記
    キャビティを形成する上型であり、 前記溝部に対して開口する前記ガス抜き口を、前記合わ
    せ面において下型を貫通させて設けたことを特徴とする
    請求項1記載の発泡成形装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の発泡成形装置を用い
    て、前記キャビティ内に発泡原料を供給し、前記減圧手
    段を動作させてキャビティ内のガスを前記ガス抜き口か
    ら吸引してキャビティ内を減圧し、前記発泡原料を発
    泡、成形することを特徴とする発泡成形体の成形方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006198818A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Toyo Tire & Rubber Co Ltd シート用パッド成形用金型及びシート用パッドの製造方法
US7481637B2 (en) 2004-05-12 2009-01-27 Woodbridge Foam Corporation Vented mold and method for producing molded article
JP2009061678A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Toyo Tire & Rubber Co Ltd シートパッド並びにその製造方法及び発泡成形型

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