JP2003017601A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP2003017601A
JP2003017601A JP2001196557A JP2001196557A JP2003017601A JP 2003017601 A JP2003017601 A JP 2003017601A JP 2001196557 A JP2001196557 A JP 2001196557A JP 2001196557 A JP2001196557 A JP 2001196557A JP 2003017601 A JP2003017601 A JP 2003017601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
layer
semiconductor device
manufacturing
semiconductor substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001196557A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Yamagata
秀夫 山縣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001196557A priority Critical patent/JP2003017601A/ja
Publication of JP2003017601A publication Critical patent/JP2003017601A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bipolar Transistors (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Bipolar Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁ゲート型電界効果トランジスタとバイポ
ーラトランジスタとが共通の半導体基体に形成される半
導体装置の製造に際して高い歩留りと低い製造コストと
の両方を同時に達成する。 【解決手段】 高融点金属の化合物膜を少なくとも含む
絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート電極31を
高融点金属の拡散防止膜57で覆った状態で、バイポー
ラトランジスタのベース層としてのエピタキシャル層3
5aを形成する。このため、ゲート電極31に含まれる
高融点金属の化合物膜の形成時期及び形成方法に依存す
ることなく、半導体基体17の露出表面が高融点金属で
汚染されていない状態でエピタキシャル層35aを形成
することができ、コレクタ−エミッタ間における電流リ
ークのないベース層を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、絶縁ゲート型
電界効果トランジスタとバイポーラトランジスタとが共
通の半導体基体に形成される半導体装置の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】通信装置の周波数変換器等には、絶縁ゲ
ート型電界効果トランジスタとバイポーラトランジスタ
とが共通の半導体基体に形成されている半導体装置が用
いられている。この場合、高周波用のバイポーラトラン
ジスタには高速動作が要求される。バイポーラトランジ
スタを高速化するためには、ベース幅を薄くすると共に
そのキャリア濃度を高くする必要がある。しかし、不純
物のイオン注入によってベース層を形成すると、イオン
注入時の不純物のチャネリングのために、薄いベース幅
を実現することが困難である。このため、シリコン(S
i)基体上にベース層をエピタキシャル成長させる方法
が考えられている。
【0003】ところが、エピタキシャル成長によってホ
モ接合のベース層を形成しても、ベースのキャリア濃度
を高くすると、ベースからエミッタへ注入される正孔が
増加して、電流利得が低下する。そこで、Siよりもバ
ンドギャップの狭いシリコンゲルマニウム(Si1-x
x 、以下SiGeと記す)を含むベース層を単結晶の
Si基体上にエピタキシャル成長させ、正孔に対する電
位障壁が電子に対する電位障壁よりも高いことを利用し
て、エミッタへの正孔の注入を大幅に減少させることが
できるヘテロ接合バイポーラトランジスタが考えられて
いる。
【0004】ヘテロ接合バイポーラトランジスタでは、
ベースのキャリア濃度を高くしてベース抵抗を低減させ
ることができ、また、十分に大きな電流増幅率(hFE
を得ることができる。この結果、十分な耐圧を確保しな
がら高い周波数特性を実現することができる。また、ゲ
ルマニウム(Ge)の濃度プロファイルを傾斜させるこ
とによってキャリアのベース走行時間(τB )を短縮さ
せた、優れた高周波特性を有する高速バイポーラトラン
ジスタを実現することができる。
【0005】一方、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
の高速化等のために、タングステン(W)等の高融点金
属のシリサイド膜が多結晶Si膜上に積層されているゲ
ート電極を用いることによって、ゲート電極の抵抗の低
減が図られている。そして、上述の様に絶縁ゲート型電
界効果トランジスタとバイポーラトランジスタとが共通
の半導体基体に形成される半導体装置の製造に際して
は、幾つかの製造工程を経た後の半導体基体の表面にお
ける汚染や損傷等に起因するゲート絶縁膜の絶縁耐圧不
良を防止するために、バイポーラトランジスタのベース
層を形成する前に絶縁ゲート型電界効果トランジスタの
ゲート電極を形成する。
【0006】図3、4は、npn型のSiGeヘテロ接
合バイポーラトランジスタとnpn型の通常のバイポー
ラトランジスタとCMOSトランジスタとが共通の半導
体基体に形成されるBiCMOS半導体装置の製造方法
である本願の発明の第一従来例を示している。
【0007】この第一従来例では、図4に示されている
様に、p型で且つ面方位が(100)のSi基板等であ
る半導体基板11の表面に熱酸化で酸化膜(図示せず)
を形成し、SiGeヘテロ接合バイポーラトランジスタ
用のトランジスタ形成領域12及び通常のバイポーラト
ランジスタ用のトランジスタ形成領域13における埋め
込みコレクタ形成領域を規定する開口を酸化膜に形成す
る。
【0008】次に、酸化膜の開口を介して露出している
半導体基板11上及び酸化膜上に酸化アンチモン(Sb
2 3 )膜(図示せず)を形成し、酸化膜の開口を介し
てSb2 3 膜から半導体基板11へSbを固相拡散さ
せて、n+ 型の埋め込みコレクタ14、15を形成す
る。その後、Sb2 3 膜及び酸化膜を除去する。そし
て、例えば抵抗率が1〜5Ωcmで厚さが0.6〜2.
0μmのSi層等であるn型の半導体層16を半導体基
板11上にエピタキシャル成長させて、半導体基板11
と半導体層16とで半導体基体17を構成する。
【0009】次に、以下の様な選択酸化法で素子分離絶
縁膜18を形成する。即ち、半導体層16の表面を熱酸
化して例えば厚さ50nmのSiO2 膜等である酸化膜
(図示せず)をパッド膜として形成し、この酸化膜膜上
にCVD法で例えば厚さ100nmの窒化シリコン(S
3 4 )膜等である耐酸化マスク膜を形成する。そし
て、これらの酸化膜及び耐酸化マスク膜にリソグラフィ
及びエッチングで素子分離絶縁膜18の形成領域に対応
する開口を形成する。その後、1000〜1050℃程
度の温度の水蒸気酸化によって、例えば厚さ300〜8
00nm程度のSiO2 膜等である素子分離絶縁膜18
を形成する。
【0010】次に、選択酸化法における耐酸化マスク膜
を除去した後、例えば加速エネルギーが100〜720
keVでドーズ量が1×1012〜5×1013/cm2
あるボロン(B)のイオン注入を複数回繰り返すことに
よって、互いに電気的に分離すべき部分間にp+ 型の素
子分離領域21を形成すると同時にnMOSトランジタ
ス用のトランジスタ形成領域22にp型のウェル23を
形成する。
【0011】続いて、例えば加速エネルギーが150〜
720keVでドーズ量が1×10 12〜5×1013/c
2 であるリン(P)のイオン注入を複数回繰り返すこ
とによって、埋め込みコレクタ14、15と接続するコ
レクタ取り出し領域24、25を形成すると同時にpM
OSトランジタス用のトランジスタ形成領域26にn型
のウェル27を形成する。
【0012】その後、例えば800〜900℃の熱酸化
で、トランジスタ形成領域22、26の素子分離絶縁膜
18が形成されていない半導体基体17の表面に、例え
ば厚さ7〜10nmのSiO2 膜等であるゲート絶縁膜
28を形成する。続いて、n型の不純物が高濃度にドー
プされた多結晶Si膜等である半導体膜とW等の高融点
金属のシリサイド膜とをCVD法で順次に全面に堆積さ
せる。そして、リソグラフィ及びドライエッチングでこ
れらの膜をパターニングして、トランジスタ形成領域2
2、26にゲート電極31を形成する。
【0013】次に、トランジスタ形成領域12、22、
26とトランジスタ形成領域13のコレクタ取り出し領
域25とをレジスト(図示せず)で覆う。そして、この
レジストをマスクにして、1×1012〜5×1013/c
2 のドーズ量でBF2 をイオン注入することによっ
て、トランジスタ形成領域13にp型のリンクベース3
2を形成する。その後、レジストを除去する。そして、
例えばテトラエトキシシラン(TEOS)を原料ガスと
する減圧CVD法で厚さ100nm程度のSiO 2 膜等
である絶縁膜33を全面に堆積させる。
【0014】次に、トランジスタ形成領域12のベース
形成領域に対応する開口を有するパターンのレジスト
(図示せず)を絶縁膜33上に形成する。そして、この
レジストをマスクにした例えばドライエッチングとそれ
に続くウエットエッチングとで、絶縁膜33に開口34
を形成する。このとき、ドライエッチングを行うのはそ
の異方性によって開口34等の寸法精度を高めるためで
あり、ウエットエッチングを行うのは開口34を介して
露出する半導体基体17の表面の損傷を抑制するためで
ある。その後、絶縁膜33上のレジストを除去する。図
3(a)は、この状態のトランジスタ形成領域12、2
2を示している。
【0015】次に、半導体基体17の表面に付着してい
るレジストの残渣等である有機物を除去するために、例
えば、所定の温度に加熱した硫酸と過酸化水素水との混
合液で半導体基体17を洗浄する。また、半導体基体1
7上のパーティクルを除去するために、例えば、所定の
温度に加熱したアンモニア水と過酸化水素水との混合液
で半導体基体17を洗浄する。更に、半導体基体17の
表面の金属汚染物及び自然酸化膜を除去するために、希
フッ酸で半導体基体17を洗浄する。希フッ酸による洗
浄では、水素パッシベーション処理も行われ、半導体基
体17の露出表面が水素で終端される。
【0016】次に、洗浄処理を施された半導体基体17
を減圧CVD装置に搬入する。この際、まず、真空排気
機能を有するロードロック室に半導体基体17を搬入
し、所定時間に亙ってロードロック室内を排気する。そ
の後、半導体基体17を大気に曝すことなく、ロードロ
ック室に接続されている反応炉に半導体基体17を搬入
する。そして、反応炉に水素ガスを導入しながら約90
0℃まで半導体基体17を昇温させて、約5分間の水素
ベークを行う。
【0017】その後、水素ガスの導入を継続したまま、
約750〜650℃まで反応炉内の温度を降下させ、原
料ガスとしてのモノシラン(SiH4 )ガス及びゲルマ
ン(GeH4 )ガスと不純物ガスとしてのジボラン(B
2 6 )ガスとを反応炉内に供給して、開口34を介し
て露出している半導体基体17上及び絶縁膜33上の全
面にSiGe混晶層である半導体層35を堆積させる。
このときの反応炉内の圧力は1.3kPa〜13.3k
Paである。また、半導体層35の厚さが40〜60n
m、ゲルマニウム濃度が5〜20原子%、ボロン濃度が
5×1018〜3×1019/cm3 になる様に、各ガスの
流量及び堆積時間を制御する。
【0018】図 3(b)は、この状態のトランジスタ形
成領域12を示している。この減圧CVDの開始前に
は、絶縁膜33の開口34を介して半導体基体17が露
出しているので、半導体層35のうちで露出している半
導体基体17上の部分はエピタキシャル層35aにな
り、絶縁膜33上の部分は多結晶層35bになる。半導
体層35は、上述の様な減圧CVD法の他に超高真空C
VD法や分子線エピタキシー法等で形成することもあ
る。また、半導体層35として、上述の様なSiGe混
晶層の他にベースに必要な不純物を含むシリコンゲルマ
ニウムカーボン(Si 1-x-y Gex y )混晶層やSi
層等を形成することもある。
【0019】その後、トランジスタ形成領域12におけ
るベース層及びベース取り出し電極のパターンのレジス
ト(図示せず)で半導体層35を覆い、このレジストを
マスクにしたドライエッチングを多結晶層35bに施
す。そして、トランジスタ形成領域26のみを露出させ
るレジスト(図示せず)をマスクにして、例えば、1×
1012〜5×1013/cm2 のドーズ量でBF2 をイオ
ン注入することによって、p型のソース/ドレイン36
を形成する。また、同様な方法で、トランジスタ形成領
域22にn型のソース/ドレイン37を形成する。
【0020】次に、トランジスタ形成領域13の真性ベ
ース形成領域のみを露出させるレジスト(図示せず)を
マスクにした不純物のイオン注入で、真性ベース38を
形成する。そして、レジストを除去した後、例えば80
0〜850℃で10〜30分間の熱処理を行うことによ
って、ソース/ドレイン36、37及び真性ベース38
中の不純物を活性化させる。
【0021】次に、例えば、TEOSを原料ガスとする
減圧CVD法で厚さ100〜150nmのSiO2 膜等
である絶縁膜41を全面に堆積させる。そして、トラン
ジスタ形成領域12、13のエミッタ形成領域に対応す
る開口42、43をリソグラフィ及びRIEで絶縁膜4
1、33及びゲート絶縁膜28に形成する。その後、R
IEのマスクにしたレジストを除去する。
【0022】次に、例えば厚さ100〜150nmの多
結晶Si膜等である半導体膜44を減圧CVD法で全面
に堆積させ、30〜70keVの加速エネルギー及び1
×1015〜1×1016/cm2 のドーズ量で砒素(A
s)等であるn型の不純物を半導体膜44にイオン注入
する。そして、トランジスタ形成領域12、13のエミ
ッタ電極配線が接続される導電膜のパターンにリソグラ
フィ及びRIEで半導体膜44を加工する。
【0023】次に、例えば、TEOSを原料ガスとする
減圧CVD法で厚さ200〜300nmのSiO2 膜等
である絶縁膜45を全面に堆積させる。そして、100
0〜1100℃、5〜30秒間の熱処理によって、開口
42、43を介して半導体膜44からエピタキシャル層
35a中及び真性ベース38中にAsを拡散させてエミ
ッタ46、47を形成する。その後、半導体膜44、多
結晶層35b、リンクベース32、コレクタ取り出し領
域24、25、ソース/ドレイン36、37及びゲート
電極31に達する接続孔48を絶縁膜45、41、33
及びゲート絶縁膜28に形成する。
【0024】そして、バイポーラトランジスタのエミッ
タ電極配線51、ベース電極配線52及びコレクタ電極
配線53とMOSトランジタスのソース/ドレイン電極
配線54及びゲート電極配線55を形成し、更に表面保
護膜(図示せず)等を形成して、このBiCMOS半導
体装置を完成させる。なお、以上の製造方法では開口3
4を介して露出している半導体基体17上及び絶縁膜3
3上の全面に半導体層35を堆積させているが、露出し
ている半導体基体17上にのみ選択的に半導体層35を
堆積させることもある。
【0025】次に、BiCMOS半導体装置の製造方法
である本願の発明の第二従来例を説明する。この第二従
来例では、MOSトランジタス用にゲート絶縁膜を形成
し、更に、不純物が高濃度にドープされた半導体膜をゲ
ート電極のパターンに加工した後、例えばTEOSを原
料ガスとする減圧CVD法でSiO2 膜等である絶縁膜
を全面に堆積させる。そして、ヘテロ接合バイポーラト
ランジスタのベース形成領域に対応する開口をこの絶縁
膜等に形成し、ベース層としてのエピタキシャル層等を
形成する。
【0026】その後、再び絶縁膜を全面に堆積させ、M
OSトランジタス用のゲート電極のパターンに加工して
ある半導体膜のみを露出させる開口を絶縁膜に形成す
る。この状態で、半導体膜上及び絶縁膜上に、チタン
(Ti)等の高融点金属膜をスパッタ法で堆積させる。
そして、露出した半導体膜の表面部と高融点金属膜との
反応によって、MOSトランジタスのゲート電極にのみ
高融点金属のシリサイド膜を自己整合的に形成する所謂
サリサイド法を実行する。以上の工程を除いて、この第
二従来例も上述の第一従来例と同様の工程を実行する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の第一
従来例では、図3(a)に示されている様に、ヘテロ接
合バイポーラトランジスタのベース層及びベース取り出
し電極にするための半導体層35を形成する際には、高
融点金属のシリサイド膜を含むMOSトランジタスのゲ
ート電極31がSiO2 膜等の絶縁膜33に覆われてい
るだけである。しかし、SiO2 膜では高融点金属の拡
散を防止することができず、半導体層35を形成する際
には、ゲート電極31のシリサイド膜から拡散して洗浄
液中を浮遊した高融点金属による汚染が半導体基体17
の露出表面にも生じている。
【0028】この結果、図3(b)に示されている様
に、エピタキシャル層35aに突起状の異常成長部56
が発生する。この異常成長部56では結晶品質が著しく
損なわれて単結晶状態から乱れているので、ヘテロ接合
バイポーラトランジスタのコレクタ−エミッタ間で電流
リークが発生する。このため、この第一従来例では、B
iCMOS半導体装置の歩留りが著しく低かった。
【0029】これに対して、上述の第二従来例では、ヘ
テロ接合バイポーラトランジスタのベース層としてのエ
ピタキシャル層等を形成する時点ではゲート電極にシリ
サイド膜が未だ形成されていない。このため、半導体基
体17の露出表面が高融点金属で汚染されていない状態
でバイポーラトランジスタのベース層としてのエピタキ
シャル層を形成することができ、コレクタ−エミッタ間
における電流リークのないベース層を形成することがで
きる。しかし、この第二従来例では、上述の様に高融点
金属膜をスパッタ法で堆積させるので、スパッタ法によ
る膜形成装置が必要であり、BiCMOS半導体装置の
製造コストが高かった。
【0030】つまり、上述の第一及び第二従来例の何れ
においても、BiCMOS半導体装置の製造に際して高
い歩留りと低い製造コストとの両方を同時に達成するこ
とが困難であった。従って、本願の発明の目的は、絶縁
ゲート型電界効果トランジスタとバイポーラトランジス
タとが共通の半導体基体に形成される半導体装置の製造
に際して高い歩留りと低い製造コストとの両方を同時に
達成することができる半導体装置の製造方法を提供する
ことである。
【0031】
【課題を解決するための手段】本願の発明による半導体
装置の製造方法では、高融点金属の化合物膜を少なくと
も含む絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート電極
を高融点金属の拡散防止膜で覆った状態で、バイポーラ
トランジスタのベース層としてのエピタキシャル層を形
成する。
【0032】このため、絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタのゲート電極に含まれる高融点金属の化合物膜の形
成時期及び形成方法に依存することなく、半導体基体の
露出表面が高融点金属で汚染されていない状態でバイポ
ーラトランジスタのベース層としてのエピタキシャル層
を形成することができ、コレクタ−エミッタ間における
電流リークのないバイポーラトランジスタのベース層を
形成することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、npn型のSiGeヘテロ
接合バイポーラトランジスタとnpn型の通常のバイポ
ーラトランジスタとCMOSトランジスタとが共通の半
導体基体に形成されるBiCMOS半導体装置の製造方
法に適用した本願の発明の一実施形態を、図1、2を参
照しながら説明する。本実施形態でも、絶縁膜33を全
面に堆積させるまでは上述の第一従来例と同様の工程を
実行する。しかし、本実施形態では、その後、厚さ30
〜50nm程度のSi3 4 膜等である高融点金属の拡
散防止膜57を絶縁膜33上の全面に減圧CVD法で堆
積させる。
【0034】次に、トランジスタ形成領域12のベース
形成領域の外側まで広がる開口を有するパターンのレジ
スト(図示せず)を拡散防止膜57上に形成し、このレ
ジストをマスクにしたドライエッチングを拡散防止膜5
7に施す。そして、トランジスタ形成領域12のベース
形成領域に対応する開口を有するパターンのレジスト
(図示せず)を拡散防止膜57上及び絶縁膜33上に形
成し、このレジストをマスクにした例えばドライエッチ
ングとそれに続くウエットエッチングとで絶縁膜33に
開口34を形成する。図1(a)は、この状態のトラン
ジスタ形成領域12、22を示している。
【0035】その後、再び上述の第一従来例と同様の工
程で、図1(b)に示されている様に、SiGe混晶層
である半導体層35を開口34を介して露出している半
導体基体17上、拡散防止膜57上及び絶縁膜33上の
全面に堆積させる。本実施形態でも、半導体層35のう
ちで露出している半導体基体17上の部分はエピタキシ
ャル層35aになり、拡散防止膜57上及び絶縁膜33
上の部分は多結晶層35bになる。
【0036】そして、トランジスタ形成領域12におけ
るベース層及びベース取り出し電極のパターンのレジス
ト(図示せず)で半導体層35を覆い、このレジストを
マスクにしたドライエッチングを多結晶層35b及び拡
散防止膜57に施す。なお、Si3 4 膜等である拡散
防止膜57と高融点金属のシリサイド膜等を含むゲート
電極31とがSiO2 膜等である絶縁膜33によって離
隔されているので、ゲート電極31上からも拡散防止膜
57を容易に除去することができる。このドライエッチ
ングの後も上述の第一従来例と同様の工程を実行して、
図2に示されているBiCMOS半導体装置を製造す
る。
【0037】以上の様な本実施形態では、図1(a)に
示されている様に、半導体層35を形成する際には、高
融点金属のシリサイド膜等を含むMOSトランジタスの
ゲート電極31が高融点金属の拡散防止膜57で覆われ
ている。このため、ゲート電極31のシリサイド膜から
拡散した高融点金属で半導体基体17の露出表面が汚染
されていない状態で半導体層35を形成することができ
る。従って、図1(b)に示されている様に、突起状の
異常成長部56が発生しておらず結晶品質の良好なエピ
タキシャル層35aが形成される。
【0038】なお、以上の実施形態では多結晶Si膜と
Wシリサイド膜とでトランジスタ形成領域22、26に
ゲート電極31を形成しているが、Wシリサイド膜以外
の高融点金属化合物膜がWシリサイド膜の代わりに用い
られても、以上の実施形態と同様の効果が得られる。ま
た、上述の実施形態では高融点金属の拡散防止膜57と
してSi3 4 膜が用いられているが、高融点金属の拡
散を防止することのできる膜であればSi3 4 膜以外
の膜が用いられてもよい。
【0039】また、上述の実施形態では何れのバイポー
ラトランジスタもnpn型であるが、これらのバイポー
ラトランジスタがpnp型であってもよい。また、上述
の実施形態はnpn型のSiGeヘテロ接合バイポーラ
トランジスタとnpn型の通常のバイポーラトランジス
タとCMOSトランジスタとが共通の半導体基体に形成
されるBiCMOS半導体装置の製造方法に本願の発明
を適用したものであるが、通常のバイポーラトランジス
タが含まれていない半導体装置やMOSトランジタスが
nMOSトランジタスまたはpMOSトランジタスの何
れかのみである半導体装置の製造方法にも本願の発明を
適用することができる。
【0040】
【発明の効果】本願の発明による半導体装置の製造方法
では、絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲート電極
に含まれる高融点金属の化合物膜の形成時期及び形成方
法に依存することなく、コレクタ−エミッタ間における
電流リークのないバイポーラトランジスタのベース層を
形成することができるので、絶縁ゲート型電界効果トラ
ンジスタとバイポーラトランジスタとが共通の半導体基
体に形成される半導体装置の製造に際して高い歩留りと
低い製造コストとの両方を同時に達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の一実施形態の途中の過程における
半導体装置の側断面図であり、(a)はバイポーラトラ
ンジスタのベース層が形成される前の状態、(b)はバ
イポーラトランジスタのベース層が形成された後の状態
を夫々示している。
【図2】本願の発明の一実施形態で製造された半導体装
置の側断面図である。
【図3】本願の発明の一従来例の途中の過程における半
導体装置の側断面図であり、(a)はバイポーラトラン
ジスタのベース層が形成される前の状態、(b)はバイ
ポーラトランジスタのベース層が形成された後の状態を
夫々示している。
【図4】本願の発明の一従来例で製造された半導体装置
の側断面図である。
【符号の説明】
17…半導体基体、31…ゲート電極、35a…エピタ
キシャル層(ベース層)、57…拡散防止膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F003 BA13 BB04 BB07 BB08 BC08 BE04 BF06 BF10 BH06 BH07 BH08 BJ15 BM01 BP33 5F048 AA07 AA10 AC05 BA14 BB05 BB08 BB09 BG12 BG14 BH01 CA03 CA13 CA14 5F082 BA05 BA26 BA31 BC01 BC09 EA24 EA25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高融点金属の化合物膜を少なくとも含む
    ゲート電極を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    とエピタキシャル層であるベース層を有するバイポーラ
    トランジスタとが共通の半導体基体に形成される半導体
    装置の製造方法において、 前記高融点金属の拡散防止膜で少なくとも前記ゲート電
    極を覆った状態で前記エピタキシャル層を形成する半導
    体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記化合物膜がタングステンシリサイド
    膜である請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記拡散防止膜が窒化シリコン膜である
    請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記エピタキシャル層がシリコンゲルマ
    ニウム混晶層、シリコンゲルマニウムカーボン混晶層ま
    たはシリコン層の何れかである請求項1記載の半導体装
    置の製造方法。
  5. 【請求項5】 露出している前記半導体基体上に前記エ
    ピタキシャル層を形成すると同時に前記露出している半
    導体基体上以外の部分に多結晶層を形成するか、また
    は、前記露出している半導体基体上に前記エピタキシャ
    ル層を選択的に形成する請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
JP2001196557A 2001-06-28 2001-06-28 半導体装置の製造方法 Pending JP2003017601A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001196557A JP2003017601A (ja) 2001-06-28 2001-06-28 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001196557A JP2003017601A (ja) 2001-06-28 2001-06-28 半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003017601A true JP2003017601A (ja) 2003-01-17

Family

ID=19034343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001196557A Pending JP2003017601A (ja) 2001-06-28 2001-06-28 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003017601A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008153613A (ja) * 2006-09-28 2008-07-03 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置
US8866194B2 (en) 2006-09-28 2014-10-21 Semiconductor Components Industries, Llc Semiconductor device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008153613A (ja) * 2006-09-28 2008-07-03 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置
US8866194B2 (en) 2006-09-28 2014-10-21 Semiconductor Components Industries, Llc Semiconductor device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6455364B1 (en) Semiconductor device and method for fabricating the same
JP5166046B2 (ja) SiGeバイポーラの歩留りを向上させるC打込み
EP0283135B1 (en) Fabrication of semiconductor structure
JPH08306700A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH0562991A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH1197451A (ja) 半導体装置の製法
KR19980042057A (ko) 반도체 장치 및 반도체 장치 제조 방법
JPH09116038A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH09199511A (ja) バイポーラトランジスタ
JP3409618B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2003017601A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3968500B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2985824B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH08274201A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JPH10223785A (ja) 半導体装置とその製造方法
JP2000323665A (ja) 半導体装置の製法
JP4752784B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH05152336A (ja) Soimosfet及びその製造方法
JP2697631B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2002368004A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3189722B2 (ja) 半導体集積回路装置及びその製造方法
JPH11260829A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH1065015A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH0223649A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH1041399A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070326

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070719