JPH1065015A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH1065015A
JPH1065015A JP8216994A JP21699496A JPH1065015A JP H1065015 A JPH1065015 A JP H1065015A JP 8216994 A JP8216994 A JP 8216994A JP 21699496 A JP21699496 A JP 21699496A JP H1065015 A JPH1065015 A JP H1065015A
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JP
Japan
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layer
bipolar transistor
silicon
collector
base
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JP8216994A
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English (en)
Inventor
Yoichi Ejiri
洋一 江尻
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 fTmax を向上させるには各接合領域を浅い
状態とすることが必要になるが、それにともなってBV
ceo が低下するので、それを両立する横型バイポーラト
ランジスタと縦型バイポーラトランジスタとが要求され
ていた。 【解決手段】 シリコン基板11上に形成される横型バ
イポーラトランジスタ2であって、ベースとコレクタと
の接合にシリコンとシリコンゲルマニウムとのヘテロ接
合層21を有するものである。そして同一シリコン基板
11に、上記横型バイポーラトランジスタ2と、シリコ
ンとシリコンゲルマニウムとのヘテロ接合層をベースと
コレクタとの接合に有する縦型バイポーラトランジスタ
(図示省略)とを形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横型バイポーラト
ランジスタを備えた半導体装置およびその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタの最高遮断周波
数(fTmax )を向上させるため、シリコンゲルマニウ
ム(Si1-X GeX )をベース層に採用したシリコン系
ヘテロ接合バイポーラトランジスタが提案されている。
このバイポーラトランジスタでは、fTmax ≧100G
Hzのものが報告されている。このような、シリコンゲ
ルマニウムをベース層として用いるトランジスタの製造
方法としては、エピタキシャル成長法が一般的になって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】fTmax を向上させる
ようにデバイスを設計した場合は、各接合領域を浅い状
態、いわゆるシャローに形成することが必要になる。一
方、ベース開放コレクタエミッタ耐圧BVceo に代表さ
れる素子の耐圧の低下は必然的なものとなる。よって、
多くの汎用性を考慮した場合、交流的な特性は劣って
も、高耐圧の素子が必要となる。しかしながら、同一基
板上に、シリコンゲルマニウムをベース層として用いず
に高耐圧の縦型NPNトランジスタを構成し、集積回路
を実現するためには、工程数の大幅な増加は避けられな
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置およびその製造方法で
ある。半導体装置は、シリコン基板上に形成される横型
バイポーラトランジスタからなるものであって、この横
型バイポーラトランジスタはシリコンとシリコンゲルマ
ニウムとのヘテロ接合層を有するものである。すなわ
ち、この横型バイポーラトランジスタのベースとコレク
タとの接合に上記ヘテロ接合を有するものである。そし
て同一基板に、シリコンとシリコンゲルマニウムとのヘ
テロ接合層をベースとコレクタとの接合に有する縦型バ
イポーラトランジスタとともに上記横型バイポーラトラ
ンジスタとを備えたものである。
【0005】上記半導体装置では、横型バイポーラトラ
ンジスタのベース−コレクタ接合にシリコンゲルマニウ
ムヘテロ接合が用いられていることから、高耐圧を有す
るとともにエミッタ接地電流利得hFEの低下が抑制され
る。
【0006】半導体装置の製造方法は、縦型バイポーラ
トランジスタと横型バイポーラトランジスタとを同一基
板に形成する半導体装置の製造方法であって、基板上に
縦型バイポーラトランジスタのベースとコレクタとの接
合をシリコンとシリコンゲルマニウムとの第1のヘテロ
接合層で形成する際に、この基板上の横型バイポーラト
ランジスタの形成領域に第1のヘテロ接合層と同一層か
らなる第2のヘテロ接合層を形成して、この第2のヘテ
ロ接合を横型バイポーラトランジスタのベースとコレク
タとの接合に用い、そして第1のヘテロ接合層の直上に
縦型バイポーラトランジスタのエミッタ取り出し層を形
成するとともに第2のヘテロ接合層の直上に横型バイポ
ーラトランジスタのエミッタ取り出し層とコレクタ取り
出し層とを形成する。
【0007】上記半導体装置の製造方法では、大幅な工
程増なしに、高性能な縦型バイポーラトランジスタと高
耐圧な横型バイポーラトランジスタとを形成することが
可能になる。その結果、高性能、高集積かつ高密度の半
導体装置が実現される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係わる半導体装置の第1
実施形態の一例を、図1の概略構成断面図によって説明
する。図1では、一例として横型NPNバイポーラトラ
ンジスタを示す。
【0009】図1に示すように、シリコン基板11上に
はN型エピタキシャル層12が形成されている。このよ
うにして半導体基板10が構成されている。上記N型エ
ピタキシャル層12には素子分離酸化膜13が形成さ
れ、素子形成領域を分離している。そして半導体基板1
0の表面は平坦化されている。素子形成領域における上
記N型エピタキシャル層12の上層にはP型ウエル領域
14が形成されている。
【0010】そして上記半導体基板10上にはシリコン
ゲルマニウム(Si1-X GeX )/シリコン(Si)か
らなるヘテロ接合層21が形成され、ベース層22とな
るようにパターニングされている。上記ヘテロ接合層2
1は、N型エピタキシャル層12上では単結晶層に形成
され、素子分離酸化膜13上では多結晶層に形成されて
いる。
【0011】さらに上記半導体基板10上には上記ベー
ス層22を覆う状態に絶縁膜31が形成されている。こ
の絶縁膜31には上記ベース層22に通じるエミッタ開
口部32、コレクタ開口部33およびベース開口部34
が形成されている。上記エミッタ開口部32にはN型の
多結晶シリコンからなるエミッタ取り出し電極35が形
成され、上記コレクタ開口部33には上記N型の多結晶
シリコンと同一層からなるコレクタ取り出し電極36が
形成されている。またエミッタ取り出し電極35からの
拡散により、上記ベース層22の上層にはエミッタ層2
3が形成され、コレクタ取り出し電極36からの拡散に
より、上記ベース層22の上層にはコレクタ層24が形
成されている。したがって、上記ベース−コレクタ接合
はシリコンゲルマニウムヘテロ接合になっている。
【0012】また上記エミッタ取り出し電極35上には
金属電極37が形成され、上記コレクタ取り出し電極3
6上には金属電極38が形成されている。それととも
に、上記ベース開口部34にはベース層22に接続する
金属電極39が形成されている。上記の如くに、横型N
PNバイポーラトランジスタ2が構成されている。
【0013】上記横型NPNバイポーラトランジスタ2
では、ベース−コレクタ接合にシリコンゲルマニウムヘ
テロ接合が用いられていることから、高耐圧を有すると
ともにエミッタ接地電流利得hFEの低下が抑制される。
【0014】次に第2実施形態として、エミッタからの
注入効率の向上を図るとともにエミッタ接地電流利得h
FEを多くした構成を、図2によって説明する。図2の
(1)ではレイアウト図を示し、(2)ではA−A線断
面図を示す。また、前記図1によって説明したのと同様
の構成部品には同一符号を付す。
【0015】図2に示すように、横型NPNバイポーラ
トランジスタ3では、エミッタ層23がベース層22を
介してコレクタ層24によって取り囲まれている構成に
なっている。その他の構成は、前記図1によって説明し
たものと同様の構成になっている。
【0016】上記横型NPNバイポーラトランジスタ3
では、エミッタ層23がベース層22を介してコレクタ
層24によって取り囲まれる構成になっていることか
ら、エミッタからの注入効率が高くなり、エミッタ接地
電流利得hFEを多くすることが可能になる。
【0017】次に第3実施形態として、同一基板に、シ
リコンとシリコンゲルマニウムとのヘテロ接合層をベー
スとコレクタとの接合に有する縦型NPNバイポーラト
ランジスタと、シリコンとシリコンゲルマニウムとのヘ
テロ接合層をベースとコレクタとの接合に有する横型N
PNバイポーラトランジスタとを備えた半導体装置を、
図3によって説明する。図3では、前記図1によって説
明したのと同様の構成部品には同一の符号を付す。
【0018】図3に示すように、縦型バイポーラトラン
ジスタの形成予定領域(以下縦型トランジスタの形成予
定領域という)のシリコン基板11の上層にはN+ 型埋
め込み拡散層51が形成されている。そしてシリコン基
板11上にはN型エピタキシャル層12が形成されてい
る。このN型エピタキシャル層12の下層には、上記N
+ 型埋め込み拡散層51が拡散されている。このように
して半導体基板10が構成されている。そして上記N型
エピタキシャル層12には横型バイポーラトランジスタ
の形成予定領域(以下横型トランジスタの形成予定領域
という)と縦型トランジスタの形成予定領域およびコレ
クタ取り出し層となる領域を分離する素子分離酸化膜1
3が形成され、半導体基板10の表面は平坦化されてい
る。
【0019】上記横型トランジスタの形成予定領域にお
ける上記N型エピタキシャル層12の上層にはP型ウエ
ル領域14が形成さている。一方、縦型トランジスタの
形成予定領域における上記N型エピタキシャル層12は
低濃度のコレクタ層41となり、また素子分離酸化膜1
3を隔ててN型エピタキシャル層12にはN+ 型埋め込
み拡散層51に接続するN+ 型コレクタ取り出し層52
が形成されている。
【0020】そして上記半導体基板10上にはシリコン
ゲルマニウム(Si1-X GeX )/シリコン(Si)か
らなるヘテロ接合層21が形成され、横型トランジスタ
の形成予定領域上にはパターニングされてベース層22
が形成されている。一方、縦型トランジスタの形成予定
領域上のヘテロ接合層21はパターニングされて、上記
コレクタ層41上に真性ベース層42が形成されそれに
接続するグラフトベース層43が素子分離酸化膜13上
に形成されている。上記ヘテロ接合層21は、N型エピ
タキシャル層12上は単結晶層に形成され、素子分離酸
化膜13上は多結晶層に形成されている。
【0021】さらに上記半導体基板10上には上記パタ
ーニングされたヘテロ接合層21を覆う絶縁膜31が形
成されている。横型トランジスタの形成予定領域におけ
る上記絶縁膜31には上記ベース層22に通じるエミッ
タ開口部32、コレクタ開口部33およびベース開口部
34が形成されている。上記エミッタ開口部32にはN
型の多結晶シリコンからなるエミッタ取り出し電極35
が形成され、上記コレクタ開口部33には上記N型の多
結晶シリコンと同一層からなるコレクタ取り出し電極3
6が形成されている。またエミッタ取り出し電極35か
らの拡散により、上記ベース層22の上層にはエミッタ
層23が形成され、コレクタ取り出し電極36からの拡
散により、上記ベース層22の上層にはコレクタ層24
が形成されている。したがって、上記ベース−コレクタ
接合はシリコンゲルマニウムヘテロ接合になっている。
【0022】一方、縦型トランジスタの形成予定領域に
おける上記絶縁膜31には上記真性ベース層42上に通
じるエミッタ開口部61、グラフトベース層43に通じ
るベース開口部62およびN+ 型コレクタ取り出し層5
2に通じるコレクタ開口部63が形成されている。上記
エミッタ開口部61にはN型の多結晶シリコンからなる
エミッタ取り出し電極64が形成されている。そしてエ
ミッタ取り出し電極64からの拡散により上記真性ベー
ス層42の上層にN+ 型のエミッタ層44が形成されて
いる。
【0023】また横型トランジスタの形成予定領域にお
ける上記エミッタ取り出し電極35上には金属電極37
が形成され、上記コレクタ取り出し電極36上には金属
電極38が形成されている。それとともに、上記ベース
開口部34にはベース層22に接続する金属電極39が
形成されている。上記の如くに、横型NPNバイポーラ
トランジスタ2が構成されている。
【0024】一方、縦型トランジスタの形成予定領域に
おける上記エミッタ取り出し電極64上には金属電極6
5が形成され、上記ベース開口部62にはグラフトベー
ス層33に接続する金属電極66が形成されている。ま
た上記コレクタ開口部63にはN+ 型コレクタ取り出し
層52に接続する金属電極67が形成されている。上記
の如くに、縦型NPNバイポーラトランジスタ6が構成
され、この縦型NPNバイポーラトランジスタ6と上記
横型NPNバイポーラトランジスタ2とから半導体装置
1が構成される。
【0025】上記半導体装置1では、ベース開放コレク
タエミッタ耐圧BVceo に代表される素子の耐圧が高い
横型NPNバイポーラトランジスタ2と最高遮断周波数
(fTmax )の高い縦型NPNバイポーラトランジスタ
6とが同一シリコン基板11に形成されることになる。
【0026】次に第4実施形態として、シリサイド構造
のものを説明する。図4では、前記図3によって説明し
たのと同様の構成部品には同一符号を付す。
【0027】図4に示すように、縦型トランジスタの形
成予定領域のシリコン基板11の上層にはN+ 型埋め込
み拡散層51が形成されている。そしてシリコン基板1
1上にはN型エピタキシャル層12が形成されている。
このN型エピタキシャル層12の下層には、上記N+
埋め込み拡散層51が拡散されている。このようにして
半導体基板10が構成されている。そして上記N型エピ
タキシャル層12には横型トランジスタの形成予定領域
と縦型トランジスタの形成予定領域およびコレクタ取り
出し層となる領域を分離する素子分離酸化膜13が形成
されており、半導体基板10の表面は平坦化されてい
る。
【0028】上記横型トランジスタの形成予定領域にお
ける上記N型エピタキシャル層12の上層にはP型ウエ
ル領域14が形成されている。一方、縦型トランジスタ
の形成予定領域における上記N型エピタキシャル層12
は低濃度のコレクタ層41となり、また素子分離酸化膜
13を隔ててN型エピタキシャル層12にはN+ 型埋め
込み拡散層51に接続するN+ 型コレクタ取り出し層5
2が形成されている。
【0029】そして上記半導体基板10上にはシリコン
ゲルマニウム層とN- 型シリコン層とN+ 型シリコン層
とが下層より順に積層されてヘテロ接合層71を形成し
ている。そして横型トランジスタの形成予定領域上には
上記ヘテロ接合層71が二つのヘテロ接合層71(71
A,71B)にパターニングされている。すなわち、P
型ウエル領域14と上記パターニングされたヘテロ接合
層71(71A,71B)のうちのシリコンゲルマニウ
ム層72(72A,72B)とでベース層22が形成さ
れている。またシリコンゲルマニウム層72Aの上部に
はN- 型シリコン層73とN+ 型シリコン層74とから
なるエミッタ層23が形成され、シリコンゲルマニウム
層72Bの上部にはN- 型シリコン層73とN+ 型シリ
コン層74とからなるコレクタ層24が形成されてい
る。したがって、上記ベース−コレクタ接合はシリコン
ゲルマニウムヘテロ接合になっている。
【0030】さらに、上記パターニングされたヘテロ接
合層71A,71Bの各側壁にはサイドウォール75が
形成されている。そしてエミッタ層23、コレクタ層2
4およびベース層22となるP型ウエル領域14の各上
層にはシリサイド層76が形成されている。
【0031】一方、縦型トランジスタの形成予定領域上
には上記ヘテロ接合層71(71C)がパターニングさ
れていて、このヘテロ接合層71Cの下層からなるシリ
コンゲルマニウム層72Cがベース領域となる。そして
コレクタ層41上のシリコンゲルマニウム層72Cが真
性ベース層42となり、その部分上にはN- 型シリコン
層72およびN+ 型シリコン層73からなるエミッタ層
44が構成されている。また真性ベース層42に接続す
るシリコンゲルマニウム層72Cの部分が素子分離酸化
膜13上に形成されているグラフトベース層43にな
る。そしてエミッタ層44、グラフトベース層43およ
びN+ 型埋め込み拡散層52の各上層にはシリサイド層
77が形成されている。なお、上記ヘテロ接合層71
は、N型エピタキシャル層12上は単結晶層に形成さ
れ、素子分離酸化膜13上は多結晶層に形成されてい
る。
【0032】さらに上記半導体基板10上には上記シリ
サイド層76,77等を覆う絶縁膜31が形成されてい
る。横型トランジスタの形成予定領域における上記絶縁
膜31にはエピタキシャル層23上のシリサイド層76
に通じるエミッタ開口部32、コレクタ層24上のシリ
サイド層76に通じるコレクタ開口部33およびベース
層22上のシリサイド層76に通じるベース開口部34
が形成されている。さらに上記エミッタ開口部32には
シリサイド層76に接続する金属電極37が形成され、
上記コレクタ開口部33にはシリサイド層76に接続す
る金属電極38が形成され、上記ベース開口部34には
シリサイド層76に接続する金属電極39が形成されて
いる。上記の如くに、横型NPNバイポーラトランジス
タ4が構成されている。
【0033】一方、縦型トランジスタの形成予定領域に
おける上記絶縁膜31にはエミッタ層44上のシリサイ
ド層77に通じるエミッタ開口部61、グラフトベース
層43上のシリサイド層77に通じるベース開口部62
およびN+ 型コレクタ取り出し層52上のシリサイド層
77に通じるコレクタ開口部63が形成されている。さ
らに上記エミッタ開口部61にはシリサイド層77に接
続する金属電極65が形成され、上記ベース開口部62
にはシリサイド層77に接続する金属電極66が形成さ
れ、上記コレクタ開口部63にはシリサイド層77に接
続する金属電極67が形成されている。上記の如くに、
縦型NPNバイポーラトランジスタ7が構成され、この
縦型NPNバイポーラトランジスタ6と上記横型NPN
バイポーラトランジスタ2とから半導体装置1が構成さ
れる。
【0034】上記半導体装置1では、シリサイド層7
6,77を形成したことにより、各金属電極37〜3
9,65〜67との接続抵抗が低減される。
【0035】次に横型NPNバイポーラトランジスタと
縦型NPNバイポーラトランジスタとを同一基板に形成
する製造方法を、図5〜10図の製造工程図によって説
明する。図5〜10図では、前記図1,図2によって説
明したのと同様の構成部品には同一符号を付す。
【0036】図5の(1)に示すように、熱酸化法によ
って、P型<100>単結晶シリコン基板(以下シリコ
ン基板という)11に酸化シリコン膜(図示省略)を例
えば300nmの厚さに形成する。そしてリソグラフィ
ー技術とエッチングとにより縦型NPNバイポーラトラ
ンジスタのN+ 型埋め込み層を形成する領域上の上記酸
化シリコン膜に窓(図示省略)を開口する。次いでリソ
グラフィー技術で形成したレジスト膜(図示省略)を除
去した後、上記酸化シリコン膜をマスクにして酸化アン
チモン(Sb2 3 )を固体拡散源としたアンチモンの
気相拡散(拡散温度を1200℃程度に設定する)を行
う。その結果、上記シリコン基板11中にN+ 型埋め込
み層51を形成する。このN+ 型埋め込み層51は、シ
ート抵抗ρs を例えば20Ω/□〜50Ω/□を有し、
拡散深さxj を例えば1μm〜2μm程度とする。
【0037】その後、上記酸化シリコン膜をエッチング
によって除去する。次いでエピタキシャル成長法によっ
て、上記シリコン基板11上の全面にN型エピタキシャ
ル層12(以下エピタキシャル層12という)を、例え
ば抵抗率が0.3Ωcm〜5.0Ωcm、厚さが0.5
μm〜2.5μm程度になるように形成する。このよう
にして半導体基板10を構成する。なお、上記エピタキ
シャル成長時には、上記N+ 型埋め込み層51はエピタ
キシャル層12の下層に拡散する。
【0038】次いで図5の(2)に示すように、上記エ
ピタキシャル層12上に、局所酸化法〔例えば、LOC
OS(Local Oxidation of Silicon)法〕のバッファー
層となる酸化シリコン膜81を例えば20nm〜50n
mの厚さに形成する。さらに減圧下における化学的気相
成長(以下LP−CVDという)法によって、上記酸化
シリコン膜81上にLOCOS法のマスクとなる窒化シ
リコン膜82を例えば50nm〜100nmの厚さに形
成する。上記酸化シリコン膜81および窒化シリコン膜
82の各膜厚は、LOCOS酸化で発生するバーズビー
クの長さ、LOCOS法に伴う応力や欠陥発生の制御性
で決定される。
【0039】続いてリソグラフィー技術によって、窒化
シリコン膜82上にレジスト膜83を形成し、LOCO
S法による素子分離酸化膜を形成する領域上のレジスト
膜83に窓84を開口する。続いてレジスト膜83をエ
ッチングマスクに用いて上記窒化シリコン膜82、酸化
シリコン膜81およびエピタキシャル層12をエッチン
グ、例えば反応性イオンエッチング(以下RIEとい
う)を行う。上記エピタキシャル層12のエッチング量
は、LOCOS法により素子分離酸化膜を形成した後に
表面が平坦になるように、形成しようとする素子分離酸
化膜厚のおよそ1/2とするのが好ましい。
【0040】その後、上記レジスト膜83を除去する。
そして図6の(3)に示すように、LOCOS法を10
00℃〜1100℃での酸化によって行い、エピタキシ
ャル層12に素子分離酸化膜13を形成する。この素子
分離酸化膜13の膜厚は、例えば0.5μm〜1.5μ
mの範囲で上記エピタキシャル層12をエッチングした
深さのおよそ2倍となる厚さにする。次いで上記窒化シ
リコン膜82〔前記図5の(2)を参照〕を熱リン酸を
用いたウエットエッチングによって除去する。
【0041】続いて図示はしないが、CVD法によっ
て、平坦化のための酸化シリコン膜を例えば100nm
〜600nmの厚さに形成する。次いでLOCOS法に
よって発生したバーズヘッドの平坦化のために、レジス
トを塗布してレジスト膜(図示省略)を形成する。その
後、一般的な反応性イオンエッチング(以下RIEとい
う)により上記レジスト膜および上記酸化シリコン膜を
エッチバックして、LOCOS酸化により発生したバー
ズヘッドの平坦化を行う。この平坦化の際のエッチバッ
クでは上記酸化シリコン膜81〔前記図5の(2)を参
照〕も除去される。
【0042】次いでリソグラフィー技術によって、レジ
スト膜85を形成した後、横型トランジスタの形成予定
領域上に窓86を形成する。このレジスト膜85をマス
クに用いたイオン注入法によって、上記エピタキシャル
層12にP型不純物をイオン注入する。このイオン注入
条件としては、P型不純物に二フッ化ホウ素イオン(B
2 + )を用いた場合には、加速エネルギーを10ke
V〜100keV、ドーズ量を5.0×1011個/cm
2 〜1.0×1015個/cm2 に設定し、P型不純物に
ホウ素イオン(B+ )を用いた場合には、加速エネルギ
ーを10keV〜150keV、ドーズ量を5.0×1
11個/cm2 〜1.0×1015個/cm2 に設定す
る。そしてP型ウエル領域14を形成する。その後、こ
のP型ウエル領域14は横型NPNバイポーラトランジ
スタの補償ベース領域となるが、特性的に問題がなけれ
ば省略することも可能である。
【0043】その後、上記レジスト膜85を除去する。
次いで図6の(4)に示すように、リソグラフィー技術
によって、レジスト膜87を形成し、N+ 型プラグ拡散
層を形成する領域上のレジスト膜87に窓88を開口す
る。このレジスト膜87をイオン注入マスクに用いて、
縦型NPNバイポーラトランジスタのN+ 型コレクタ取
り出し層52を形成するためにリンイオン(P+ )をイ
オン注入する。このイオン注入条件としては、例えば、
加速エネルギーを100keV、ドーズ量を1×1015
個/cm2 〜1×1016個/cm 2 に設定する。その
後、上記レジスト膜87を除去する。
【0044】次いで図7の(5)に示すように、上記半
導体基板10を洗浄してその表面を清浄にする。続い
て、分子線エピタキシー(MBE)、ガスソースMB
E、超高真空化学的気相成長(UHV−CVD)法、減
圧化学的気相成長(LP−CVD)法のような成膜技術
によって、シリコンゲルマニウム(Si1-X GeX )/
シリコンヘテロ接合層21を連続形成する。このヘテロ
接合層はP型不純物を5.0×1016個/cm3 〜5.
0×1019個/cm3 程度の濃度でプロファイルを最適
化し、ドーピングしておく。またゲルマニウム(Ge)
のプロファイルについても最適化する。なお、上記ヘテ
ロ接合層21は、下地に単結晶シリコン層が露出してい
るP型ウエハ領域14、N型エピタキシャル層12、N
+ 型コレクタ取り出し層52においては単結晶層にな
り、下地が素子分離酸化膜13のような非晶質または下
地が多結晶の領域上多結晶層になる。
【0045】次いで図7の(6)に示すように、リソグ
ラフィー技術によって、横型トランジスタの形成予定領
域上および縦型NPNバイポーラトランジスタの真性ベ
ース領域の形成予定領域上にレジストパターン89を形
成する。その後、上記レジストパターン89をマスクに
用いて、二フッ化ホウ素イオンまたはホウ素イオンを上
記ヘテロ接合層21にイオン注入する。このイオン注入
によってグラフトベース層43が形成される。したがっ
て、縦型トランジスタの形成予定領域におけるレジスト
パターン89に覆われた部分のヘテロ接合層21が真性
ベース層42になる。その後、上記レジストパターン8
9を除去する。
【0046】次いで図8の(7)に示すように、リソグ
ラフィー技術によって、横型トランジスタの形成予定領
域上および縦型NPNバイポーラトランジスタのベース
領域(グラフトベース領域も含む)の形成予定領域上に
レジストパターン90を形成した後、そのレジストパタ
ーン90をマスクに用いて、ヘテロ接合層21をRIE
によってパターニングし、横型NPNバイポーラトラン
ジスタのベース領域22および縦型NPNバイポーラト
ランジスタのグラフトベース層43とそれに接続する真
性ベース層42とを形成する。
【0047】次に図8の(8)に示すように、CVD法
によって、酸化シリコン膜31を例えば200nm〜4
00nm程度の厚さに形成する。さらに、リソグラフィ
ー技術によって、レジスト膜91を形成し、横型NPN
バイポーラトランジスタのエミッタ形成予定領域上、同
コレクタ形成予定領域上、および縦型NPNバイポーラ
トランジスタのエミッタ形成予定領域上の上記レジスト
膜91に窓92,93,94を開口する。
【0048】続いて上記レジスト膜91をエッチングマ
スクに用いて、上記酸化シリコン膜31をエッチング
し、図9の(9)に示すように、酸化シリコン膜31に
横型NPNバイポーラトランジスタのエミッタ開口部3
2、コレクタ開口部33および縦型NPNバイポーラト
ランジスタのエミッタ開口部61を、各底部にヘテロ接
合層21が露出されるように形成する。次いでCVD法
によって、ノンドープト非晶質(または多結晶)シリコ
ン層を形成した後、ヒ素(As)またはリン(P)をイ
オン注入した後アニーリングを行い、N型シリコン層5
3を形成する。あるいは、エピタキシャル技術によっ
て、露出したヘテロ接合層21上にリン(P)のような
N型不純物を含むN型シリコン層(多結晶シリコン層)
を形成するか、またはCVD法によって、リンドープト
非晶質(または多結晶)シリコン層を形成した後アニー
リングを行ってN型シリコン層を形成する。
【0049】そして上記アニーリングによって、図9の
(10)に示すように、N型シリコン層54中のN型不
純物をベース層22の上層に拡散して、ベース層22の
上層にエミッタ層23およびコレクタ層24を形成す
る。それとともに、真性ベース層42の上層にエミッタ
層44を形成する。続いてリソグラフィー技術とエッチ
ング(RIE)とによって、不要なN型シリコン層53
を除去して、N型シリコン層53で横型NPNバイポー
ラトランジスタのエミッタ取り出し電極35、コレクタ
取り出し電極36、および縦型NPNバイポーラトラン
ジスタのエミッタ取り出し電極64を形成する。
【0050】その後、上記リソグラフィー技術で形成し
たレジスト膜(図示省略)を除去する。次にリソグラフ
ィー技術によってレジスト膜95を形成した後、横型ト
ランジスタの形成予定領域におけるベース取り出し形成
部上、および縦型トランジスタの形成予定領域における
ベース取り出し形成部上とコレクタ取り出し形成部上と
のレジスト膜95に窓96,97,98を開口する。
【0051】次いでそのレジスト膜95をマスクに利用
して、酸化シリコン膜31をエッチングする。その結
果、図10の(11)に示すように、酸化シリコン膜3
1にベース層22に通じるベース開口部34、グラフト
ベース層43に通じるベース開口部62と、N+ 型コレ
クタ取り出し層52に通じるコレクタ開口部63とを形
成する。その後、上記レジスト膜95〔図9の(10)
を参照〕を除去する。次いでスパッタリングによってバ
リアメタルおよびアルミニウム(Al)系金属膜を堆積
し、リソグラフィー技術およびエッチング(RIE)に
よって上記バリアメタルおよびアルミニウム(Al)系
金属膜を加工して、エミッタ取り出し電極35に接続す
る金属電極37を形成し、コレクタ取り出し電極36に
接続する金属電極38を形成し、ベース開口部34を通
してベース層22に接続する金属電極39を形成する。
それとともに、エミッタ取り出し電極64に接続するエ
ミッタ金属電極65を形成し、ベース開口部62を通し
てグラフトベース層43に接続する金属電極66を形成
し、コレクタ開口部63を通してN+ 型コレクタ取り出
し層52に接続する金属電極67を形成する。以降の工
程は図示はしないが、例えば、通常の多層配線工程を行
う。
【0052】以上のようにして、同一シリコン基板11
上に、ベース層22、エミッタ層23およびコレクタ層
24からなるものでシリコンゲルマニウム系ヘテロ接合
を有する横型NPNバイポーラトランジスタ2と真性ベ
ース層42、グラフトベース層43、エミッタ層44、
コレクタ層41、N+ 型埋め込み拡散層51およびN +
型コレクタ取り出し層52からなるものでシリコンゲル
マニウム系ヘテロ接合を有する縦型NPNバイポーラト
ランジスタ6とを形成できる。
【0053】そして、上記横型NPNバイポーラトラン
ジスタ2は、エミッタ−コレクタ間の距離を最適化する
ことにより、所望のベース開放コレクタエミッタ耐圧B
Vceo を選択することが可能になる。さらにベース−コ
レクタ接合がシリコンゲルマニウムヘテロ接合となって
いるため、シリコンホモ接合のものと比較すると、動作
時のコレクタ電流(Ic )を多く取ることができる。そ
のため、エミッタ接地電流増幅率hFEの減少を抑制する
ことが可能になる。
【0054】上記製造方法では、縦型NPNバイポーラ
トランジスタ6の製造工程において、P型ウエル領域1
4を形成するためのリソグラフィー工程とイオン注入工
程の追加のみで横型NPNバイポーラトランジスタ2が
形成される。そのため、大幅に工程を追加することな
く、高性能な縦型NPNバイポーラトランジスタ6と高
耐圧な横型NPNバイポーラトランジスタ2とが同一シ
リコン基板11上に形成される。その結果、高性能、高
集積かつ高密度の半導体装置1が実現される。
【0055】次にシリサイド構造の横型NPNバイポー
ラトランジスタの製造方法を、図11によって説明す
る。前記図5の(1)〜図6(3)によって説明したの
と同様のプロセスによって、図11の(1)に示すよう
に、P型のシリコン基板11上にN型エピタキシャル層
12を形成する。このようにして半導体基板10を構成
する。その後、N型エピタキシャル層12に素子分離酸
化膜13を形成し、さらにP型ウエル領域14を形成す
る。同時に縦型NPNバイポーラトランジスタ(図示省
略)を形成する場合には、図5の(1)によって説明し
たのと同様に、N型エピタキシャル層12を形成する前
に、縦型トランジスタの形成予定領域にN+ 型埋め込み
層を形成しておく。
【0056】次に、半導体基板10を清浄にした後、M
BE、ガスソースMBE、UHV−CVD、LP−CV
D等のような成膜技術によって、P型シリコンゲルマニ
ウム層72とN- 型シリコン層73とN+ 型シリコン層
74とを順に連続成膜してヘテロ接合層71を形成す
る。このヘテロ接合層71は、縦型NPNバイポーラト
ランジスタにおいては、エミッタ/ベース領域となるの
で、P型不純物を5.0×1016個/cm3 〜5.0×
1019個/cm3 程度の濃度で不純物プロファイルを最
適化し、ドーピングしておく。また、N型不純物および
ゲルマニウム(Ge)の各プロファイルについても最適
化が重要である。次にリソグラフィー技術によって横型
NPNバイポーラトランジスタのエミッタ形成予定領域
上およびコレクタ形成予定領域上にレジストパターン1
11を形成する。
【0057】その後、上記レジストパターン111を用
いてエッチング(RIE)を行い、図11の(2)に示
すように、N- 型シリコン層73とN+ 型シリコン層7
4とからなるエミッタ層23およびコレクタ層24を形
成する。なお、シリコンゲルマニウム層72とP型ウエ
ル領域14とでベース層22が形成される。なお、縦型
NPNバイポーラトランジスタも形成する場合には、初
めにシリコンゲルマニウム層72をパターニングした
後、N- 型シリコン層73とN+ 型シリコン層74とを
パターニングする。このようにパターニングを行うこと
によって、図示はしないが、縦型NPNバイポーラトラ
ンジスタのベース領域をシリコンゲルマニウム層72で
形成した後、エミッタ領域をN- 型シリコン層73とN
+ 型シリコン層74とで形成することが可能になる。ま
たベース層はシリコンゲルマニウム層72で形成され
る。
【0058】次にCVD法によって、酸化シリコン膜を
200nm〜400nm程度の厚さに形成し、さらにそ
の酸化シリコン膜を全面エッチバックすることによっ
て、上記エミッタ層23およびコレクタ層24の各側壁
に酸化シリコン膜からなるサイドウォール75を形成す
る。なお、縦型NPNバイポーラトランジスタも形成す
る場合には、エミッタ領域の側壁にもサイドウォール
(図示省略)が形成される。
【0059】次いで図11の(3)に示すように、スパ
ッタリングによって、チタン(Ti)、ニッケル(N
i)、白金(Pt)、コバルト(Co)、パラジウム
(Pd)、タングステン(W)等のうちの、例えば1種
類の金属を堆積した後、400℃〜800℃程度の温度
でアニーリングを行って、露出しているシリコンあるい
はシリコン部分をシリサイド化してシリサイド層76を
形成する。すなわち、ベース層22、エミッタ層23お
よびコレクタ層24の表層にシリサイド層76が形成さ
れる。なお、縦型NPNバイポーラトランジスタも形成
する場合には、このシリサイド工程によって、縦型NP
Nバイポーラトランジスタのエミッタ領域上、コレクタ
取り出し層上、ベース領域のグラフトベース層となる領
域上にもシリサイド層(図示省略)が形成される。
【0060】その後、上記成膜した金属をエッチングす
ることによって、未反応な金属膜を除去する。ここで上
記サイドウォール75はシリサイド反応時にエミッタ/
ベース/コレクタの各間を分離する機能を果たす。
【0061】次に図11の(4)に示すように、CVD
法によって、酸化シリコン膜31を例えば300nm程
度の厚さに形成し、その後リソグラフィー技術によっ
て、エミッタ電極形成部上、ベース電極形成部上、コレ
クタ電極形成上に窓を開口したレジストパターン(図示
省略)を形成する。その後、上記レジストパターンを用
いたエッチング(RIE)によって、酸化シリコン膜3
1をエッチングして各電極のコンタクトホールとなる開
口部を形成する。続いてスパッタリングによってバリア
メタル膜およびアルミニウム系金属膜を形成する。その
後リソグラフィー技術およびエッチング(RIE)によ
って上記バリアメタル膜およびアルミニウム系金属膜を
加工して、上記ベース層22上、エミッタ層23上およ
びコレクタ層24上の各シリサイド層76に接続する金
属電極37,38,39を形成する。その後、多層配線
工程を行う。このようにして、縦型NPNバイポーラト
ランジスタ(図示省略)とともに横型NPNバイポーラ
トランジスタ6が形成される。
【0062】上記シリサイド層を形成する製造方法によ
れば、サイドウォール75を形成したことにより、エミ
ッタ領域、コレクタ領域、ベース領域を分離してシリサ
イド層76を形成することが可能になる。そのため、縦
型NPNバイポーラトランジスタとともに横型NPNバ
イポーラトランジスタ4をシリサイド構造で形成するこ
とが可能になる。
【0063】上記図5〜図10および図11によって説
明した製造方法では、メサ型のNPNバイポーラトラン
ジスタについて説明したが、選択エピタキシャル成長技
術により形成されるヘテロ接合NPNバイポーラトラン
ジスタについても同様に、前記説明した方法を用いるこ
とが可能である。
【0064】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の横型バイ
ポーラトランジスタからなる半導体装置によれば、ベー
スとコレクタとの接合に上記シリコンとシリコンゲルマ
ニウムとのヘテロ接合を有するので、この横型バイポー
ラトランジスタは高耐圧なものであるとともにエミッタ
接地電流利得hFEの低下が抑制されたものとなる。そし
て同一基板に、シリコンとシリコンゲルマニウムとのヘ
テロ接合層をベースとコレクタとの接合に有する縦型バ
イポーラトランジスタとともに上記横型バイポーラトラ
ンジスタとを備えた半導体装置によれば、fTmax が高
いという高性能な縦型バイポーラトランジスタと高耐
圧、例えばベース開放コレクタエミッタ耐圧BVceo が
高い横型バイポーラトランジスタとを同一基板に備える
ことが可能になる。
【0065】本発明の半導体装置の製造方法によれば、
ヘテロ接合を備えた縦型バイポーラトランジスタの製造
プロセスに対して大幅な工程増なしに、高耐圧なヘテロ
接合を有する横型バイポーラトランジスタとを同一基板
上に形成することが可能になる。その結果、高性能、高
集積かつ高密度の半導体装置としてのLSIデバイスを
実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる半導体装置の第1実施形態の概
略構成断面図である。
【図2】半導体装置の第2実施形態の説明図である。
【図3】半導体装置の第3実施形態の概略構成断面図で
ある。
【図4】半導体装置の第4実施形態の概略構成断面図で
ある。
【図5】本発明に係わる製造方法の第1実施形態の製造
工程図(その1)である。
【図6】製造方法の第1実施形態の製造工程図(その
2)である。
【図7】製造方法の第1実施形態の製造工程図(その
3)である。
【図8】製造方法の第1実施形態の製造工程図(その
4)である。
【図9】製造方法の第1実施形態の製造工程図(その
5)である。
【図10】製造方法の第1実施形態の製造工程図(その
6)である。
【図11】製造方法の第2実施形態の製造工程図であ
る。
【符号の説明】
2 横型NPNバイポーラトランジスタ 11 シリ
コン基板 21 ヘテロ接合層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上に形成される横型バイポ
    ーラトランジスタからなる半導体装置であって、 前記横型バイポーラトランジスタはシリコンとシリコン
    ゲルマニウムとのヘテロ接合層を有することを特徴とす
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記横型バイポーラトランジスタのベースとコレクタと
    の接合は前記ヘテロ接合層で形成されることを特徴とす
    る半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置において、 前記横型バイポーラトランジスタのベースとコレクタと
    の接合は前記ヘテロ接合層で形成され、 前記横型バイポーラトランジスタとともに、シリコンと
    シリコンゲルマニウムとのヘテロ接合層をベースとコレ
    クタとの接合に有する縦型バイポーラトランジスタを前
    記シリコン基板に備えたことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 基板に縦型バイポーラトランジスタと横
    型バイポーラトランジスタとを形成する半導体装置の製
    造方法において、 基板上に縦型バイポーラトランジスタのベースとコレク
    タとの接合をシリコンとシリコンゲルマニウムとの第1
    のヘテロ接合層で形成する際に、 前記基板上の横型バイポーラトランジスタの形成領域に
    前記第1のヘテロ接合層と同一層からなる第2のヘテロ
    接合層を形成して、該第2のヘテロ接合を横型バイポー
    ラトランジスタのベースとコレクタとの接合に用い、 前記第1のヘテロ接合層の直上に縦型バイポーラトラン
    ジスタのエミッタ取り出し層を形成するとともに前記第
    2のヘテロ接合層の直上に横型バイポーラトランジスタ
    のエミッタ取り出し層とコレクタ取り出し層とを形成す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999054939A1 (fr) * 1998-04-22 1999-10-28 France Telecom TRANSISTOR BIPOLAIRE VERTICAL, EN PARTICULIER A BASE A HETEROJONCTION SiGe, ET PROCEDE DE FABRICATION
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