JP2003011352A - アクチュエータ装置、およびそれらを駆動させるためのプログラムが格納された記録媒体 - Google Patents

アクチュエータ装置、およびそれらを駆動させるためのプログラムが格納された記録媒体

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JP2003011352A
JP2003011352A JP2002145275A JP2002145275A JP2003011352A JP 2003011352 A JP2003011352 A JP 2003011352A JP 2002145275 A JP2002145275 A JP 2002145275A JP 2002145275 A JP2002145275 A JP 2002145275A JP 2003011352 A JP2003011352 A JP 2003011352A
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Satoshi Hosono
聡 細野
Hirofumi Teramae
浩文 寺前
Yuichi Nakamura
雄一 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクチュエータ装置の歩留まりのさらなる向
上が図れるアクチュエータ装置を提供する。 【解決手段】 アクチュエータ装置の一例であるインク
ジェット式記録装置の駆動信号には、膨張電位VPSか
ら収縮電位VLSまで変化し、膨張状態の圧力室を収縮
させてインク滴を吐出させる吐出要素18と、収縮電位
を保持して圧力室の収縮状態を保持する第2ホールド要
素19と、収縮電位から中間電位Vmまで変化し、第2
ホールド要素によって収縮状態を保持された圧力室を定
常状態に膨張復帰させる制振要素20とを含ませ、吐出
要素の印加時間pwd1と第2ホールド要素の印加時間
pwh2の加算値を、キャビティの固有振動周期Tcに
合わせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動信号を用いて
駆動されるアクチュエータ装置及びインクジェットプリ
ンタに代表されるインクジェット式記録装置、およびそ
れらを駆動させるためのプログラムが格納された記録媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】駆動信号を用いて駆動するアクチュエー
タ装置は様々な用途に適用されている。例えば駆動信号
を用いて駆動するアクチュエータ装置の一形態であるイ
ンクジェットプリンタ等のインクジェット式記録装置に
用いられるインクジェット記録ヘッドには、例えば、キ
ャビティ(圧力室)を圧電振動子の変形によって膨張・
収縮させ、このキャビティの膨張・収縮によりノズル開
口部からインク滴を吐出させるものが知られている。
【0003】この種の記録ヘッドは、解像度が例えば7
20dpiや1440dpiと極めて高いため、μm単
位の非常に高い加工精度が要求される。
【0004】そして、この記録ヘッドでは、取付誤差に
よる圧電振動子の自由端部分の基準長さからのずれや、
圧電振動子及びキャビティの加工精度等により、記録ヘ
ッド毎のインク滴の吐出特性にばらつきが生じてしま
う。そこで、記録ヘッド毎に最適な駆動電圧を設定する
ことでばらつきを補正し、インク滴の吐出特性を揃えて
いる。これにより、記録ヘッドの品質を安定させ、歩留
まりの向上を図っている。
【0005】また、アクチュエータの1形態であるイン
クジェットヘッドを駆動させる駆動信号発生装置とし
て、環境温度に応じて駆動信号が異なる駆動信号をプロ
グラム可能に発生させることで記録ヘッド毎のばらつき
を補正できる駆動信号生成装置が日本国特許第2940
542号に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みてなされたものであり、各種の駆動信号を用
いるアクチュエータを好適な駆動信号で駆動できるアク
チュエータ装置を提供することを目的とする。
【0007】また、アクチュエータ装置の特性にばらつ
きがある場合でも柔軟に駆動信号を設定することができ
る柔軟性の高いアクチュエータ装置を提供することを目
的とする。
【0008】さらにアクチュエータを正確かつ精密に駆
動させることが必要なインクジェット式記録装置が持
つ、インクジェット記録装置の製造の歩留まりを向上さ
せることを特徴とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような問題点を解決
するために、本願発明のインクジェット記録ヘッドは、
駆動信号により動作可能なアクチュエータを有するアク
チュエータ装置であって、前記駆動信号の各要素のいず
れか、または複数の要素に前記アクチュエータ装置を構
成する構成物の固有情報を割り当て、前記固有情報を記
憶する識別情報記憶部とを設け、駆動信号発生部はプロ
グラム可能に前記駆動信号を形成し、さらに前記識別情
報記憶部に記憶された識別情報を参照し、この識別情報
により規定された要素を含む駆動信号で駆動されること
を特徴とする。
【0010】さらに、前記アクチュエータ装置は、前記
駆動信号の各要素のいずれか一つまたは複数の要素にま
たがって記録ヘッドの固有の値である固有情報を割り当
てて生成された駆動信号で駆動されることを特徴とす
る。
【0011】また、前記固有情報は前記アクチュエータ
装置を構成する構成物の固有振動周期であることを特徴
とする。
【0012】さらには、前記固有情報は前記アクチュエ
ータを構成する構成物の固有振動周期であることを特徴
とする。
【0013】また、前記固有情報はアクチュエータの固
有振動周期であることを特徴とする。
【0014】また、前記固有情報が請求項15から請求
項17いずれか1項に記載の固有振動周期のハーモニク
スまたはサブハーモニクスに相当する情報を含む情報で
あることを特徴とする。
【0015】さらに、少なくとも1台のコンピュータを
含むコンピュータシステムによって実現されて、前記コ
ンピュータシステムに請求項13に記載のアクチュエー
タ装置を駆動させるためのプログラムを記録したコンピ
ュータ読みとり可能な記録媒体も本願の保護対象とな
る。
【0016】また、少なくとも1台のコンピュータを含
むコンピュータシステム上で動作する第2のプログラム
を制御する命令が含まれており、前記コンピュータシス
テムによって実行されて、前記第2のプログラムを制御
して、前記コンピュータシステムに請求項13に記載の
アクチュエータを駆動させるためのプログラムを記録し
たコンピュータ読みとり可能な記録媒体も本願の保護対
象となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。本発明の実施の形態を、代表的
なインクジェット式記録装置であるインクジェット式プ
リンタ(以下、プリンタという)を例に挙げて説明す
る。図1(a)に示すように、プリンタは、プリンタコ
ントローラ1とプリントエンジン2とから概略構成して
ある。
【0018】プリンタコントローラ1は、外部インター
フェース3(以下、外部I/F3という。)と、各種デ
ータを一時的に記憶するRAM4と、制御プログラム等
を記憶した制御ROM5と、CPU等を含んで構成した
制御部6と、クロック信号を発生する発振回路7と、記
録ヘッド8へ供給するための駆動信号(COM)を発生
する駆動信号発生回路9と、駆動信号や、印刷データに
基づいて展開されたドットパターンデータ(ビットマッ
プデータ)等をプリントエンジン2に供給する内部イン
ターフェース10(以下、内部I/F10という。)と
を備えている。
【0019】外部I/F3は、例えば、キャラクタコー
ド、グラフィック関数、イメージデータ等によって構成
される印刷データを、図示しないホストコンピュータ等
から受信する。また、この外部I/F3を通じてビジー
信号(BUSY)やアクノレッジ信号(ACK)が、ホ
ストコンピュータ等に対して出力される。
【0020】RAM4は、受信バッファ4A、中間バッ
ファ4B、出力バッファ4C、及び、図示しないワーク
メモリとして機能する。そして、受信バッファ4Aは外
部I/F3を介して受信された印刷データを一時的に記
憶し、中間バッファ4Bは制御部6が変換した中間コー
ドデータを記憶し、出力バッファ4Cはドットパターン
データを記憶する。このドットパターンデータは、階調
データをデコード(翻訳)することにより得られる印字
データによって構成してある。
【0021】また、制御ROM5には、各種データ処理
を行わせるための制御プログラム(制御ルーチン)の他
に、フォントデータ、グラフィック関数等を記憶させて
ある。
【0022】制御部6は、各種の制御を行う他、受信バ
ッファ4A内の印刷データを読み出すと共に、この印刷
データを変換して得た中間コードデータを中間バッファ
4Bに記憶させる。また、中間バッファ4Bから読み出
した中間コードデータを解析し、制御ROM5に記憶さ
れているフォントデータ及びグラフィック関数等を参照
して、ドットパターンデータに展開する。そして、制御
部6は、必要な装飾処理を施した後に、このドットパタ
ーンデータを出力バッファ4Cに記憶させる。
【0023】そして、記録ヘッド8の1回の主走査で記
録可能な1行分のドットパターンデータが得られたなら
ば、この1行分のドットパターンデータは、出力バッフ
ァ4Cから内部I/F10を通じて順次記録ヘッド8に
出力される。また、出力バッファ4Cから1行分のドッ
トパターンデータが出力されると、展開済みの中間コー
ドデータは中間バッファ4Bから消去され、次の中間コ
ードデータについての展開処理が行われる。
【0024】駆動信号発生回路9は、図1(b)に示す
ように、駆動信号を構成する波形パターン情報等を記憶
したROM11と、記録ヘッド8毎に設定されるID番
号(後述)を記憶したEEPROM12と、EEPRO
M12に記憶されたID番号に基づいてROM11に記
憶された波形パターン情報を参照し、この記録ヘッド8
に適した一連の駆動信号を生成する駆動信号発生部13
とを含んで構成してある。
【0025】駆動信号発生部13が発生する駆動信号
(COM)は、例えば、図8に示すように、中間電位V
mから膨張電位VPSまで一定の電圧勾配で電位を上昇
する膨張要素16と、膨張電位VPSを保持する第1ホ
ールド要素17と、膨張電位VPSから収縮電位VLS
まで一定の電圧勾配で電位を下降する吐出要素18と、
収縮電位VLSを保持する第2ホールド要素(収縮ホー
ルド要素)19と、収縮電位VLSから中間電位Vmま
で一定の電圧勾配で電位を上昇する制振要素20とから
構成したパルス信号21(21A,21B,21C)を
3つ一連に接続した信号によって構成してある。
【0026】上記したROM11は、本願発明における
吐出時間情報記憶手段、収縮保持時間情報記憶手段、制
振時間情報記憶手段、制振電圧情報記憶手段、駆動電圧
情報記憶手段として機能し、波形パターン情報として、
吐出要素18の印加時間pwd1(吐出印加時間情報)
と、第2ホールド要素19の印加時間pwh2(収縮保
持時間情報)と、制振要素20の印加時間pwc2(制
振時間情報)と、収縮電位VLSから中間電位Vmまで
の電位差VcN(制振電圧情報)と、駆動電圧VHN
(駆動電圧情報)とからなる項目の情報を記憶する。さ
らに、各項目の情報は、複数種類の印加時間や複数種類
の電位差の情報から構成してあり、各数値情報をID番
号に対応させた状態で保持してある。即ち、1つの情報
に1つのID番号を付与した状態で保持してある。
【0027】また、EEPROM12は、本願発明にお
ける吐出時間識別情報記憶手段、収縮保持時間識別情報
記憶手段、制振時間識別情報記憶手段、制振電圧識別情
報記憶手段、駆動電圧識別情報記憶手段として機能し、
吐出要素18用のID番号(吐出時間識別情報)と、第
2ホールド要素19用のID番号(収縮保持時間識別情
報)と、制振要素20用のID番号(制振時間識別情
報)と、電位差VcN用のID番号(制振電圧識別情
報)と、駆動電圧VHN用のID番号(駆動電圧識別情
報)とについて、記録ヘッド8毎の設定値が記憶され
る。
【0028】そして、駆動信号発生部13は、本願発明
における駆動信号発生手段として機能し、EEPROM
12に記憶された吐出要素18用のID番号や第2ホー
ルド要素19用のID番号等を参照して、これらのID
番号で規定される駆動信号を発生する。
【0029】なお、ROM11やEEPROM12に記
憶された情報、及び、駆動信号については、後で詳しく
説明する。
【0030】プリントエンジン2は、紙送り機構23
と、キャリッジ機構24と、記録ヘッド8とを含んで構
成してある。
【0031】紙送り機構23は、図2に示すように、紙
送りモータ25と紙送りローラ26等から構成してあ
り、記録紙(記録媒体の一種)27を記録ヘッド8によ
る記録動作に連動させて順次送り出す。即ち、この紙送
り機構23は、記録紙27を副走査方向である記録紙送
り方向に移動させる。
【0032】キャリッジ機構24は、記録ヘッド8及び
インクカートリッジ29を搭載可能であってガイド部材
30に移動自在に取り付けられたキャリッジ31と、駆
動プーリー32と従動プーリー33との間に架け渡され
ると共にキャリッジ31に接続されたタイミングベルト
34と、駆動プーリー32を回転させるパルスモータ3
5とを備えている。
【0033】このキャリッジ機構24では、パルスモー
タ35の作動により、記録紙27の幅方向に沿ってキャ
リッジ31を往復移動させる。即ち、キャリッジ31に
搭載された記録ヘッド8を主走査方向に沿って移動させ
る。
【0034】次に、記録ヘッド8について説明する。図
3に例示した記録ヘッド8は、例えばプラスチックから
なる箱体状のケース38の収納室39内に櫛歯状の圧電
振動子40を一方の開口から挿入して櫛歯状先端40a
を他方の開口に臨ませ、この開口側のケース38の表面
(下面)に流路ユニット41を接合するとともに、櫛歯
状先端40aをそれぞれ流路ユニット41の所定部位に
当接固定することにより概略構成されている。
【0035】圧電振動子40は、圧電体42を挟んで共
通内部電極43と個別内部電極44とを交互に積層した
板状の振動子板を、ドット形成密度に対応させて櫛歯状
に切断して構成してあり、片持ち梁の状態になるように
基端側部分を固定部材45に接合し、この固定部材45
を収納室39の壁部に接合している。そして、共通内部
電極43と個別内部電極44との間に電位差を与えるこ
とにより、各圧電振動子40の自由端部分、即ち、固定
部材45との重合端から外側に突出した部分は、積層方
向と直交する振動子長手方向に伸縮する。
【0036】流路ユニット41は、流路形成板47を間
に挟んでノズルプレート48と弾性板49を両側に積層
することにより構成されている。
【0037】流路形成板47は、ノズルプレート48に
複数開設したノズル開口部50とそれぞれ連通して圧力
室隔壁を隔てて列設された複数のキャビティ(圧力室)
51と、各キャビティ51の少なくとも一端に連通する
複数のインク供給部52が連通する細長い共通インク室
53を形成した板材である。本実施形態では、シリコン
ウエハーをエッチング加工することにより細長い共通イ
ンク室53を形成し、共通インク室53の長手方向に沿
ってキャビティ51をノズル開口部50のピッチに合わ
せて形成し、各キャビティ51と共通インク室53との
間に溝状のインク供給部52を形成してある。なお、キ
ャビティ51の一端にインク供給部52が接続し、この
インク供給部52とは反対側の端部近傍でノズル開口部
50が位置するように配置してある。また、共通インク
室53は、インクカートリッジ29に貯留されたインク
をキャビティ51に供給するための室であり、長手方向
のほぼ中央にインク供給管54がする。
【0038】弾性板49は、ノズルプレート48とは反
対側になる流路形成板47の他方の面に積層され、ステ
ンレス板55上にPPS等の高分子体フィルムを弾性体
膜56としてラミネート加工した二重構造である。そし
て、キャビティ51に対応した部分のステンレス板55
をエッチング加工して圧電振動子40を当接固定するた
めのアイランド部57を形成する。
【0039】上記の構成を有する記録ヘッド8では、圧
電振動子40を振動子長手方向に伸長させることによ
り、アイランド部57がノズルプレート48側に押圧さ
れ、アイランド部57周辺の弾性体膜56が変形してキ
ャビティ51が収縮する。また、圧電振動子40を振動
子長手方向に収縮させると、弾性体膜56の弾性により
キャビティ51が膨張する。そして、キャビティ51の
膨張・収縮を制御することによりノズル開口部50から
インク滴が吐出される。
【0040】そして、この記録ヘッド8における振動系
は、図4に示す等価回路によって表すことができる。図
4において、記号Mは単位長さあたりの媒質の質量であ
るイナータンス〔Kg/m4〕であり、Maは圧電振動子
40におけるイナータンス、Mnはノズル開口部50に
おけるイナータンス、Msはインク供給部52における
イナータンスである。記号Rは媒質の内部損失であるレ
ジスタンス〔N・s/m5〕であり、Rnはノズル開口
部50におけるレジスタンス、Rsはインク供給部52
におけるレジスタンスである。記号Cは単位圧力あたり
の容積変化であるコンプライアンス〔m5/N〕であ
り、Ccはキャビティ(圧力室)51におけるコンプラ
イアンス、Caは圧電振動子40におけるコンプライア
ンス、Cnはノズル開口部50におけるコンプライアン
スである。また、記号Pは圧電振動子40が経時的に発
生する圧力、換言すれば、圧電振動子40に印加する電
圧パルスを等価圧力に変換したものである。
【0041】そして、圧電振動子系の等価回路は図5
(a)のように表すことができ、同図から圧電振動子4
0の固有振動周期Taは、次式(1)によって算出でき
ることが知られている。そして、この式(1)に基づい
て算出した固有振動周期Ta、即ち理論値は、本実施形
態の記録ヘッド8では4μsであった。
【0042】Ta=2π√(Ma・Ca)・・・(1) 同様に、キャビティ51内のインクに関わる等価回路は
図5(b)のように表すことができ、同図からキャビテ
ィ51の固有振動周期Tcは、次式(2)によって算出
できることが知られている。そして、この式(2)に基
づいて算出した固有振動周期Tc、即ち理論値は、本実
施形態の記録ヘッド8では8.5μsであった。
【0043】 Tc=2π√[〔(Mn×Ms)/(Mn+Ms)〕×Cc]・・・(2) さらに、ノズル開口部50のメニスカスに関わる等価回
路は図5(c)のように表すことができ、同図からメニ
スカスの固有振動周期Tmは、次式(3)によって算出
できることが知られている。ここで、メニスカスとは、
ノズル開口部50で露出しているインクの自由表面のこ
とである。
【0044】 Tm=2π√〔(Mn+Ms)Cn〕・・・(3) そして、本実施形態の記録ヘッド8では、Ta<Tc<
Tmの関係が成立しており、メニスカスの固有振動周期
Tmはキャビティ51の固有振動周期Tcの10倍程度
となる。
【0045】次に、この記録ヘッド8の電気的構成及び
インク滴を吐出させる制御について説明する。
【0046】この記録ヘッド8は、図1に示すように、
シフトレジスタ60、ラッチ回路61、レベルシフタ6
2、スイッチ63及び圧電振動子40等を備えている。
さらに、図5に示すように、これらのシフトレジスタ6
0、ラッチ回路61、レベルシフタ62、スイッチ63
及び圧電振動子40は、それぞれ、記録ヘッド8の各ノ
ズル開口部50毎に設けたシフトレジスタ素子60A〜
60N、ラッチ素子61A〜61N、レベルシフタ素子
62A〜62N、スイッチ素子63A〜63N、圧電振
動子40A〜40Nから構成してある。
【0047】この記録ヘッド8でインク滴を吐出させる
には、図6に示すように、制御部6は、発振回路7から
のクロック信号(CK)に同期させて、印字データ(S
I)を出力バッファ4Cからシリアル伝送させ、順次シ
フトレジスタ素子60A〜60Nにセットさせる。全ノ
ズル開口部50分の印字データがシフトレジスタ素子6
0A〜60Nにセットされたならば、制御部6は、所定
のタイミングでラッチ回路61、即ち、ラッチ素子61
A〜61Nへラッチ信号(LAT)を出力させる。この
ラッチ信号により、ラッチ素子61A〜61Nは、シフ
トレジスタ素子60A〜60Nにセットされた印字デー
タをラッチする。このラッチされた印字データは、電圧
増幅器であるレベルシフタ62、即ち、レベルシフタ素
子62A〜62Nに供給される。
【0048】各レベルシフタ素子62A〜62Nは、印
字データが例えば「1」の場合に、スイッチ63が駆動
可能な電圧値、例えば、数十ボルトまでこの印字データ
を昇圧する。そして、この昇圧された印字データはスイ
ッチ63、即ち、スイッチ素子63A〜63Nに印加さ
れ、スイッチ素子63A〜63Nは、当該印字データに
より接続状態になる。また、印字データが例えば「0」
の場合には、対応する各レベルシフタ素子62A〜62
Nは昇圧を行わない。そして、各スイッチ素子63A〜
63Nには、駆動信号発生回路9からの駆動信号(CO
M)が印加されており、スイッチ素子63A〜63Nが
接続状態になると、このスイッチ素子63A〜63Nに
接続された圧電振動子40A〜40Nに駆動信号が供給
される。
【0049】このように、印字データ「1」がセットさ
れたノズル開口部50に対応する圧電振動子40には駆
動信号が供給される。そして、圧電振動子40は駆動信
号によって振動子長手方向に伸縮し、キャビティ51を
膨張・収縮させる。このキャビティ51の膨張・収縮に
伴ってノズル開口部50からはインク滴が吐出される。
【0050】一方、印字データ「0」がセットされたノ
ズル開口部50に対応する圧電振動子40には駆動信号
が供給されないので、キャビティ51の容積が定常状態
で維持されてインク滴は吐出されない。
【0051】従って、ドットを記録させるノズル開口部
50については印字データ「1」をセットし、ドットを
記録させないノズル開口部50については印字データ
「0」をセットすることにより、各ノズル開口部50毎
にインク滴の吐出するかしないかを制御することができ
る。
【0052】次に、上記した駆動信号について詳細に説
明する。図7及び図8に示すように、本実施形態の駆動
信号は、第1パルス21A、第2パルス21B及び第3
パルス21Cを一連に接続した信号によって構成してあ
る。そして、これらの第1パルス21A、第2パルス2
1B及び第3パルス21Cを圧電振動子40に印加する
ことにより、同一重量のインク滴を3回連続してノズル
開口部50から吐出させてノーマルドットを記録紙27
上に形成する。
【0053】これらの第1パルス21A、第2パルス2
1B及び第3パルス21Cは、同一波形のパルスである
ので、ここでは、第1パルス21Aについて説明する。
【0054】この第1パルス21Aは、中間電位Vmか
ら膨張電位VPSまで一定の電圧勾配で電位を上昇して
常態のキャビティ51(圧力室)を膨張させる膨張要素
16と、膨張電位VPSを保持してキャビティ51の膨
張状態を維持する第1ホールド要素17と、膨張電位V
PSから収縮電位VLSまで一定の電圧勾配で電位を下
降して膨張状態のキャビティ51を収縮させてインク滴
を吐出させる吐出要素18と、収縮電位VLSを保持し
てキャビティ51の収縮状態を維持する第2ホールド要
素(収縮ホールド要素)19と、収縮電位VLSから中
間電位Vmまで一定の電圧勾配で電位を上昇し、第2ホ
ールド要素19によって収縮状態を維持されたキャビテ
ィ51を常態に膨張復帰させる制振要素20とから構成
してある。
【0055】上記の膨張要素16が圧電振動子40に印
加されると、常態の圧電振動子40は振動子長手方向に
収縮し、キャビティ51の容積を膨張させる。膨張要素
16の印加が終了して第1ホールド要素17が圧電振動
子40に印加されると、圧電振動子40の収縮状態が維
持され、これに伴いキャビティ51の膨張状態も維持さ
れる。第1ホールド要素17の印加が終了して吐出要素
18が圧電振動子40に印加されると、収縮状態の圧電
振動子40は振動子長手方向に急激に伸長し、キャビテ
ィ51の容積を収縮させる。この収縮に伴ってキャビテ
ィ51内のインク圧力が急激に高まり、ノズル開口部5
0からインク滴が吐出する。吐出要素18の印加が終了
して第2ホールド要素19が印加された後、制振要素2
0が印加されると、伸長状態にあった圧電振動子40が
振動子長手方向に収縮し、常態の長さになる。これに伴
い、収縮状態にあったキャビティ51が常態に膨張復帰
する。このキャビティ51の膨張復帰によりキャビティ
51内のインク圧力が減圧され、吐出要素18の印加に
よって大きく振動しようとするメニスカスの振動が減少
される。
【0056】そして、本実施形態では、吐出要素18の
印加時間pwd1と第2ホールド要素19の印加時間p
wh2の加算値を、キャビティ(圧力室)51の固有振
動周期Tcに合わせている。
【0057】また、吐出要素18の印加時間pwd1と
制振要素20の印加時間pwc2は、共に圧電振動子4
0の固有振動周期Taに合わせている。
【0058】ここで、吐出要素18の印加時間pwd1
と第2ホールド要素19の印加時間pwh2の加算値を
固有振動周期Tcに合わせた理由について説明する。
【0059】膨張要素16及び第1ホールド要素17の
印加により収縮した圧電振動子40は、吐出要素18の
印加により伸長する。この圧電振動子40の伸長により
膨張状態のキャビティ51は急激に収縮し、これに伴い
メニスカスも大きく振動する。このとき、メニスカスの
振動はキャビティ51の収縮の影響を強く受けるので、
その振動周期はキャビティ51の固有振動周期Tcとな
る。
【0060】この吐出要素18の印加開始に伴って固有
振動周期Tcによる大きな振動が開始し、膨張要素16
及び第1ホールド要素17の印加によってキャビティ5
1内に引き込まれていたメニスカスがインク吐出方向に
向かって移動する。そして、固有振動周期Tcで振動し
ているメニスカスは、インク吐出方向への移動開始から
時間Tc/2経過後に移動方向が反転し、引き込み方向
に移動する。その後、時間Tc経過後には、移動方向が
再度反転し、メニスカスはインク吐出方向に移動しよう
とする。
【0061】ここで、吐出要素18の印加時間pwd1
と第2ホールド要素19の印加時間pwh2の加算値を
固有振動周期Tcに合わせてあるので、吐出要素18の
印加開始から時間Tc経過後に制振要素20が印加され
る。この制振要素20の印加に伴って圧電振動子40が
収縮してキャビティ51が膨張するので、キャビティ5
1内が負圧になりインク吐出方向へ移動しようとするメ
ニスカスの移動力を低減させる。従って、メニスカスの
振動が抑えられる。
【0062】このように、吐出要素18の印加時間pw
d1と第2ホールド要素19の印加時間pwh2の加算
値を固有振動周期Tcに合わせることにより、メニスカ
スの振動を効果的に抑えることができる。
【0063】次に、吐出要素18の印加時間pwd1及
び制振要素20の印加時間pwc2を、圧電振動子40
の固有振動周期Taに合わせた理由について説明する。
【0064】まず、印加時間pwd1及び印加時間pw
c2を、固有振動周期Taよりも短くした場合には、吐
出要素18や制振要素20の電圧変化に圧電振動子40
の伸縮が追いつかなくなるという現象が生じる。即ち、
吐出要素18や制振要素20の電圧変化に対して圧電振
動子40の伸縮が追従しなくなってしまう。このため、
圧電振動子40の伸縮が不安定になり、キャビティ51
の膨張・収縮を制御することが困難になる。その結果、
インク滴の吐出が不安定になってしまう。
【0065】一方、印加時間pwd1を固有振動周期T
aよりも長く設定した場合には、インク滴の飛行速度が
低下したり、インク滴の量が正規の量よりも少なくなっ
たりする。そして、インク滴の飛行速度の低下によりイ
ンク滴の着弾位置が正規の位置からずれてしまい、記録
画像の画質の低下を招く。また、インク滴の量が少なく
なった場合にもやはり記録画像の画質の低下を招く。ま
た、印加時間pwc2を固有振動周期Taよりも長く設
定した場合には、キャビティ51の膨張速度が遅くなり
制振の効果が弱くなってしまう。さらに、パルス信号に
必要な時間も長くなってしまうので、これに伴い1ドッ
トを形成するために必要な時間も長くなり、記録速度の
低下を招いてしまう。
【0066】以上から、印加時間pwd1や印加時間p
wc2を、固有振動周期Taに合わせることにより、圧
電振動子40の伸縮制御を確実に行うことができる。こ
れにより、必要なインク滴の飛行速度を確保することが
でき、記録速度を高速に維持することができる。
【0067】ところで、圧電振動子40や流路ユニット
41等は、mm単位の微小な部品であり、μm単位の微
細な加工を行っているため、記録ヘッド8毎に特性のば
らつきが生じてしまう。
【0068】例えば、固定部材45の重合端から突出す
る圧電振動子40の自由端部分の長さが、接合時の極く
僅かな位置ずれによって記録ヘッド8毎にばらついてし
まい、このばらつきによって固有振動周期Taが異なっ
てしまう。また、加工精度に基づくキャビティ51の寸
法公差等によって固有振動周期Tcが記録ヘッド8毎に
ばらついてしまう。
【0069】本実施形態では、このような記録ヘッド8
毎のばらつきを、駆動信号における駆動電圧VHN(膨
張電位VPSから収縮電位VLSまでの電位差)、吐出
要素18の印加時間pwd1、第2ホールド要素19の
印加時間pwh2、制振要素20の印加時間pwc2、
収縮電位VLSから中間電位Vmまでの電位差VcNを
変更することによって補正するように構成してある。
【0070】以下、このばらつき補正について説明す
る。
【0071】図9は、駆動信号発生回路9のROM11
に記憶された波形パターン情報の一部を説明する図であ
り、図9(a)は吐出要素18の印加時間pwd1(吐
出印加時間情報)と対応するID番号(吐出時間識別情
報)を説明する図、図9(b)は第2ホールド要素19
の印加時間pwh2(収縮保持時間情報)と対応するI
D番号(収縮保持時間識別情報)を説明する図である。
【0072】まず、これらの図を参照して、吐出要素1
8の印加時間pwd1と第2ホールド要素19の印加時
間pwh2の補正について説明する。
【0073】吐出要素18の印加時間pwd1に関し、
本実施形態では、3.5μsから4.5μsまで0.1
μsステップで設定できるように構成してある。そし
て、理論値である4μsにはID番号「0」を付与して
あり、最も短い印加時間である3.5μsにはID番号
「1」を付与してある。以後は、印加時間の短い順にI
D番号を付与してあり、最も長い印加時間である4.5
μsにはID番号「B」を付与してある。
【0074】同様に、第2ホールド要素19の印加時間
pwh2に関し、本実施形態では、3.1μsから6.
1μsまで0.2μsステップで設定できるように構成
してある。そして、理論値である4.5μsにはID番
号「0」を付与してあり、最も短い印加時間である3.
1μsにはID番号「1」を付与してある。以後は、印
加時間の短い順にID番号を付与してあり、最も長い印
加時間である6.1μsにはID番号「10」を付与し
てある。
【0075】上記したように、本実施形態では、吐出要
素18の印加時間pwd1と第2ホールド要素19の印
加時間pwh2の加算値をキャビティ51の固有振動周
期Tcに合わせてあり、さらに、吐出要素18の印加時
間pwd1は、圧電振動子40の固有振動周期Taに合
わせてある。そして、固有振動周期Tcの理論値は8.
5μsであり、固有振動周期Taの理論値は4μsであ
る。
【0076】従って、実測した固有振動周期Ta及び実
測した固有振動周期Tcが理論値通りの記録ヘッド8の
場合には、第1ホールド要素17に対応するID番号を
「0」、第2ホールド要素19に対応するID番号を
「0」とし、これらのID番号を、駆動信号発生回路9
のEEPROM12(吐出時間識別情報記憶手段及び収
縮保持時間識別情報記憶手段)に記憶する。そして、駆
動信号発生部13(駆動信号発生手段)は、EEPRO
M12に記憶されたID番号を参照し、吐出要素18の
印加時間pwd1を4μsに設定すると共に第2ホール
ド要素19の印加時間pwh2を4.5μsに設定し、
印加時間pwd1と印加時間pwh2の加算値を、固有
振動周期Tcの理論値である8.5μsとした駆動信号
(COM)を発生する。
【0077】なお、固有振動周期Taの実測は、レーザ
ー変位計を用いて圧電振動子40の振動状態を観察する
ことで行った。また、圧電振動子40に電圧を印加した
際に生じる逆起電力を測定することによっても固有振動
周期Taを実測することができる。固有振動周期Tcの
実測は、圧電振動子40に正弦波状の入力信号を加え、
その時のノズル開口部50におけるメニスカスの挙動を
入力に同期させて発光するストロボスコープを用いて観
察することによって行った。即ち、周波数を変えながら
入力信号を印加し、特定の周波数に対してインクメニス
カスが大きく振動することを確認することにより固有振
動周期Tcを測定した。また、通常駆動によるインク吐
出後のインクメニスカスの残留振動を観察することによ
っても測定することができる。
【0078】一方、実測した固有振動周期Taが理論値
からずれた4.2μsであり、実測した固有振動周期T
cが理論値通りの8.5μsであった場合には、吐出要
素18に対応するID番号を「8」とする。また、第2
ホールド要素19のID番号は、固有振動周期Tcの実
測値8.5μsから固有振動周期Taの実測値である
4.2μsを減算した時間4.3μsに対応するID番
号の「7」とする。これらのID番号は、駆動信号発生
回路9のEEPROM12に記憶する。
【0079】そして、駆動信号発生部13は、EEPR
OM12に記憶されたID番号を参照し、吐出要素18
の印加時間pwd1を4.2μsに設定すると共に第2
ホールド要素19の印加時間pwh2を4.3μsに設
定した駆動信号を発生する。
【0080】さらに、実測した固有振動周期Taが理論
値から大きく外れた3.5μsであり、実測した固有振
動周期Tcも理論値から外れた9.5μsの記録ヘッド
8であった場合には、吐出要素18に対応するID番号
を「1」とし、第2ホールド要素19のID番号を「1
0」とすることにより、記録ヘッド8に最適な波形の駆
動信号を供給することができる。
【0081】また、上記例では実測した固有振動周期T
aおよび実測した固有振動周期Tc共に図9で記載の範
囲内(pwd=3.5μs〜4.5μs、pwh2=
3.1〜6.1)の例を示したが、この範囲より割り当
てるべき固有値がはずれるような場合は適宜図9に相当
する表を調整すること等により本発明を実現できるのは
明らかである。
【0082】このように、印加時間pwd1と印加時間
pwh2の加算値を、キャビティ51の固有振動周期T
cに合わせたことにより、記録ヘッド8毎に固有振動周
期Tcがばらついたとしても、その固有振動周期Tcに
最適な駆動信号を与えることができ、メニスカスの振動
を効果的に抑えることができる。さらに、印加時間pw
d1を圧電振動子40の固有振動周期Taに合わせて補
正することにより、固有振動周期Taがばらついたとし
ても圧電振動子40の伸縮制御を確実に行うことができ
る。
【0083】従って、従来、不良品として扱われていた
記録ヘッド8であっても良品として製品に搭載すること
ができるようになり、記録ヘッド8の歩留まりを一層向
上させることができ、記録ヘッド8のコストダウン、ひ
いては、プリンタのコストダウンを図ることができる。
【0084】なお、以上は、吐出要素18の印加時間p
wd1と第2ホールド要素19の印加時間pwh2の設
定について説明したが、他の項目、即ち、駆動信号にお
ける駆動電圧VHN、制振要素20の印加時間pwc
2、収縮電位から中間電位までの電位差VcNについて
も、同様にして補正することができる。
【0085】例えば、制振要素20の印加時間pwc2
については、吐出要素18の印加時間pwd1と同様に
してID番号(収縮保持時間識別情報)を設定し、印加
時間pwc2を圧電振動子40の固有振動周期Taに合
わせるようにする。そして、制振要素20の印加時間p
wc2を固有振動周期Taに合わせることにより、記録
ヘッド8毎に固有振動周期Taがばらついたとしても、
メニスカスの制振時における圧電振動子40の伸縮制御
を確実に行うことができる。これにより、良品として製
品に搭載可能な記録ヘッド8の許容範囲を広げることが
でき、記録ヘッド8の歩留まりを一層向上させることが
できる。
【0086】駆動電圧VHNについては、基準温度(例
えば25℃)において、駆動電圧VHNを変えながら駆
動信号(第1パルス21A、第2パルス21B、第3パ
ルス21C)を圧電振動子40に印加し、この駆動信号
の印加によって吐出したインク滴の重量を実測する。そ
して、実測したインク滴量が基準となるインク滴量(例
えば40ng)に一致した電圧値を、ID番号(駆動電
圧識別情報)によって設定する。
【0087】このように、駆動電圧VHNを変更できる
ように構成することにより、記録ヘッド8毎にばらつく
インク滴の量を一定に揃えることができる。
【0088】収縮電位から中間電位までの電位差VcN
は、本実施形態では、駆動電圧VHNに基づき、この駆
動電圧VHNの所定割合の電圧値を電位差VcNとする
ように構成してある。従って、この電位差VcNの情報
(制振電圧情報)は、駆動電圧VHNに対する割合とし
てある。例えば、理論値を駆動電圧の25%(即ち、V
cN=「25」)に設定しておき、この「25」にID
番号「0」を付与する。そして、この駆動電圧VHNに
対する割合を、例えば、15%から50%まで変更でき
るように1%ステップでROM11に記憶しておき、各
割合に対応させて異なるID番号を付与しておく。
【0089】そして、電位差VcNを変えながらインク
滴を吐出させ、インク吐出後のインクメニスカスの残留
振動を観察することによって、メニスカスの制振状態を
観察する。そして、最も制振効果のある電位差VcN、
即ち、制振効果の高い電位差VcNのID番号(制振電
圧識別情報)を、EEPROM12に記憶する。
【0090】このように、収縮電位から中間電位までの
電位差VcN(制振要素20の印加開始電位から印加終
了電位までの電位差)をメニスカスの振動の減衰に応じ
て変更できるようにすると、制振要素20の印加に伴う
キャビティ51の膨張の度合いを調整することができ
る。即ち、電位差VcNを、基準の電位差VcNよりも
大きくすることによりキャビティ51の膨張度合いを基
準の膨張率よりも大きくすることができ、電位差VcN
を基準の電位差VcNよりも小さくするとキャビティ5
1の膨張度合いを基準の膨張率よりも小さくすることが
できる。
【0091】従って、インク滴の吐出直後において、メ
ニスカスが基準の記録ヘッド8よりも大きく振動する記
録ヘッド8に対しては電位差VcNを基準の電位差Vc
Nよりも大きく設定してキャビティ51の膨張率を増や
し、反対に、メニスカスの振動が基準の記録ヘッド8よ
りも小さい記録ヘッド8に対しては電位差VcNを基準
の電位差VcNよりも小さく設定してキャビティ51の
膨張率を少なくすることにより、各記録ヘッド8のメニ
スカスの振動状態を揃えることができる。
【0092】これにより、インク滴の吐出直後にメニス
カスが大きく振動するような特性を有した記録ヘッド8
であってもメニスカスの振動を短時間で抑制できる。し
たがって、このような記録ヘッド8であっても次の駆動
パルス(例えば、第2パルス21B)に基づく吐出動作
を安定して行わせることができ、良品として製品に搭載
可能な記録ヘッド8の許容範囲をさらに広げることがで
きる。
【0093】このように本実施形態のプリンタでは、記
録ヘッド8に印加する駆動信号(COM)に関し、駆動
電圧VHN、吐出要素18の印加時間pwd1、第2ホ
ールド要素19の印加時間pwh2、制振要素20の印
加時間pwc2、収縮電位から中間電位までの電位差V
cNの各項目を変更可能に構成してあるので、記録ヘッ
ド8毎にばらつくインク滴の吐出特性を補正することが
でき、一定の特性に揃えることができる。
【0094】そして、この吐出要素18の印加時間pw
d1、第2ホールド要素19の印加時間pwh2、制振
要素20の印加時間pwc2、収縮電位から中間電位ま
での電位差VcNについても変更可能に構成してあるの
で、従来の駆動電圧VHNのみによる補正では、不良品
として扱われていた記録ヘッド8も良品として製品に搭
載することができるようになり、記録ヘッド8の歩留ま
りを一層向上させることができる。
【0095】このため、記録ヘッド8のコストダウン、
ひいては、プリンタのコストダウンを図ることができ
る。
【0096】さらに、本実施形態では、駆動電圧VH
N、吐出要素18の印加時間pwd1、第2ホールド要
素19の印加時間pwh2、制振要素20の印加時間p
wc2、収縮電位から中間電位までの電位差VcNの各
項目に関し、複数の値(情報)をID番号に対応させて
ROM11に記憶してあり、EEPROM12に設定し
た記録ヘッド毎8のID番号に基づいて、その記録ヘッ
ド8に適した値を選択するように構成してあるので、プ
リンタの出荷調整時にID番号をEEPROM12に記
憶させるだけで最適な駆動信号を圧電振動子40に印加
させることができる。このため、各記録ヘッド8毎の補
正作業を容易に行わせることができる。
【0097】以上に記載した駆動信号はパルス幅変調を
用いた方法で生成したものを適用してもよいし、特許第
2940542号に記載のプログラム可能な駆動信号生
成方法を適用してもよい。また、駆動信号生成方法はこ
れらに限定されるものではない。
【0098】なお、本実施形態では、アクチュエータ装
置としてインクジェット式記録装置の実施形態に関して
述べたが、本発明は以上の実施形態に限定されるもので
はない。たとえばアクチュエータ装置を構成するエネル
ギ発生部の固有周期をある駆動信号要素の一部として割
り当てた駆動信号をプログラマブルに形成し、その駆動
信号を用いてアクチュエータを駆動させることでアクチ
ュエータを好適に駆動させることができる。またアクチ
ュエータの固有周期にばらつきが存在しても、本発明に
よる駆動信号を適用させることにより本来規格外となり
うるアクチュエータも実用可能なアクチュエータ装置と
して用いることができ、その結果アクチュエータ装置の
歩留まりを向上させることができる。本願発明が適用可
能なアクチュエータの例としては、圧電ファン、VTR
ヘッド、超音波モーター、インパクトプリンタヘッド、
等が考えられる。詳細は例えば学献社「圧電セラミクス
の応用」に記載されているのでここでは詳細な記述は割
愛する。
【0099】以上の説明ではアクチュエータ駆動に支配
的な固有周期について述べたが、本願発明はこれに限定
されるものではなく、支配的な固有周期を生じる固有振
動数の整数分の一および整数倍(サブハーモニクスおよ
びハーモニクス)に駆動信号の各要素または要素群を設
定しても、同様の効果が得られることは明らかである。
【0100】上記開示した発明において、コンピュータ
システムに前記各要素を含む駆動信号を生成させるため
のプログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記
録媒体も本件の保護対象となる。
【0101】さらに、前記各要素が、コンピュータシス
テム上で動作するOS等のプログラムによって実現され
る場合、当該OS等のプログラムを制御する各種命令を
含むプログラムを記録した記録媒体も本件の保護対象と
なる。
【0102】本実施例では圧電振動子40を、振動子の
伸縮方向とは直交する方向に圧電体42及び内部電極4
3,44を積層したいわゆる縦振動モードの櫛歯状振動
子によって構成したものを例示したが、本発明はこれに
限定されず、振動子の伸縮方向に圧電体42及び内部電
極43,44を積層したいわゆる撓み振動モードの圧電
振動子40にも適用することができる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明は以下の効果
を奏する。
【0104】本発明は、各種の駆動信号を用いるアクチ
ュエータを好適な駆動信号で駆動できるアクチュエータ
装置を提供できる。
【0105】また、アクチュエータ装置の特性にばらつ
きがある場合でも柔軟に駆動信号を設定することができ
る柔軟性の高いアクチュエータ装置を提供することがで
きる。
【0106】また、各種アクチュエータ装置の製造の歩
留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はインクジェット式プリンタの構成を説
明するブロック図、(b)は駆動信号発生回路のブロッ
ク図である。
【図2】インクジェット式プリンタの内部機構を説明す
る斜視図である。
【図3】記録ヘッドの構造を説明する断面図である。
【図4】記録ヘッドにおける振動系を説明するための等
価回路である。
【図5】記録ヘッドの等価回路であり、(a)は圧電振
動子系の等価回路、(b)はキャビティ内のインクに関
わる等価回路、(c)はノズル開口部のメニスカスに関
わる等価回路である。
【図6】記録ヘッドにおける電気的構成を説明するブロ
ック図である。
【図7】記録ヘッドにおける駆動信号を説明する図であ
る。
【図8】記録ヘッドにおける駆動信号を説明する図であ
る。
【図9】波形パターン情報の一部を説明する図であり、
(a)は吐出要素の印加時間と対応するID番号を説明
する図、(b)は第2ホールド要素の印加時間と対応す
るID番号を説明する図である。
【符号の説明】
1 プリンタコントローラ 2 プリントエンジン 3 外部インターフェース 4 RAM 5 制御ROM 6 制御部 7 発振回路 8 記録ヘッド 9 駆動信号発生回路 10 内部インターフェース 11 駆動信号発生回路のROM 12 駆動信号発生回路のEEPROM 13 駆動信号発生部 16 膨張要素 17 第1ホールド要素 18 吐出要素 19 第2ホールド要素 20 制振要素 21 パルス信号 23 紙送り機構 24 キャリッジ機構 25 紙送りモータ 26 紙送りローラ 27 記録紙 29 インクカートリッジ 30 ガイド部材 31 キャリッジ 32 駆動プーリ 33 従動プーリ 34 タイミングベルト 35 パルスモータ 38 ケース 39 収納室 40 圧電振動子 41 流路ユニット 42 圧電体 43 共通内部電極 44 個別内部電極 45 固定部材 47 流路形成板 48 ノズルプレート 49 弾性板 50 ノズル開口部 51 キャビティ 52 インク供給部 53 共通インク室 54 インク供給管 55 ステンレス板 56 弾性体膜 57 アイランド部 60 シフトレジスタ 61 ラッチ回路 62 レベルシフタ 63 スイッチ 201 記録媒体 202 読みとり装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月30日(2002.5.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】アクチュエータ装置、およびそれらを駆
動させるためのプログラムが格納された記録媒体
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】このような問題点を解決
するために、本願発明のインクジェット記録ヘッドは、
複数の要素からなる駆動信号により動作可能なアクチュ
エータを有するアクチュエータ装置であって、前記駆動
信号の各要素のいずれか、または複数の要素毎に前記ア
クチュエータ装置を構成する構成物の固有情報を割り当
て、前記固有情報を記憶する識別情報記憶部とを設け、
駆動信号発生部はプログラム可能に前記駆動信号を形成
し、さらに前記識別情報記憶部に記憶された識別情報を
参照し、この識別情報により設定された要素を含む駆動
信号で駆動されることを特徴とする。また、前記固有情
報は前記アクチュエータ装置を構成する構成物の固有振
動周期であることを特徴とする。また、前記固有情報は
前記アクチュエータを構成する構成物の固有振動周期で
あることを特徴とする。また、前記固有情報はアクチュ
エータの固有振動周期であることを特徴とする。また、
前記固有情報が請求項2から請求項4いずれか1項に記
載の固有振動周期のハーモニクスまたはサブハーモニク
スに相当する情報を含む情報であることを特徴とする。
さらに、少なくとも1台のコンピュータを含むコンピュ
ータシステムによって実現されて、前記コンピュータシ
ステムに請求項1に記載のアクチュエータ装置を駆動さ
せるためのプログラムを記録したコンピュータ読みとり
可能な記録媒体も本願の保護対象となる。また、少なく
とも1台のコンピュータを含むコンピュータシステム上
で動作する第2のプログラムを制御する命令が含まれて
おり、前記コンピュータシステムによって実行されて、
前記第2のプログラムを制御して、前記コンピュータシ
ステムに請求項1に記載のアクチュエータを駆動させる
ためのプログラムを記録したコンピュータ読みとり可能
な記録媒体も本願の保護対象となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 雄一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EB07 EB59 EC07 EC42 5C051 AA02 CA04 DA02 DB02 DB04 DB06 DB07 DC02 DC07 DE02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動信号により動作可能なアクチュエー
    タを有するアクチュエータ装置であって、前記駆動信号
    の各要素のいずれか、または複数の要素に前記アクチュ
    エータ装置を構成する構成物の固有情報を割り当て、前
    記固有情報を記憶する識別情報記憶部とを設け、駆動信
    号発生部はプログラム可能に前記駆動信号を形成し、さ
    らに前記識別情報記憶部に記憶された識別情報を参照
    し、この識別情報により規定された要素を含む駆動信号
    で駆動されることを特徴とするアクチュエータ装置。
  2. 【請求項2】 前記アクチュエータ装置は、前記駆動信
    号の各要素のいずれか一つまたは複数の要素にまたがっ
    て記録ヘッドの固有の値である固有情報を割り当てて生
    成された駆動信号で駆動されることを特徴とする請求項
    1に記載のアクチュエータ装置。
  3. 【請求項3】 前記固有情報は前記アクチュエータ装置
    を構成する構成物の固有振動周期であることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載のアクチュエータ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記固有情報は前記アクチュエータを構
    成する構成物の固有振動周期であることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載のアクチュエータ装置。
  5. 【請求項5】 前記固有情報はアクチュエータの固有振
    動周期であることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載のアクチュエータ装置。
  6. 【請求項6】 前記固有情報が請求項3から請求項5い
    ずれか1項に記載の固有振動周期のハーモニクスまたは
    サブハーモニクスに相当する情報を含む情報であること
    を特徴とするインクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも1台のコンピュータを含むコ
    ンピュータシステムによって実現されて、前記コンピュ
    ータシステムに請求項1に記載のアクチュエータ装置を
    駆動させるためのプログラムを記録したコンピュータ読
    みとり可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】 少なくとも1台のコンピュータを含むコ
    ンピュータシステム上で動作する第2のプログラムを制
    御する命令が含まれており、前記コンピュータシステム
    によって実行されて、前記第2のプログラムを制御し
    て、前記コンピュータシステムに請求項1に記載のアク
    チュエータを駆動させるためのプログラムを記録したコ
    ンピュータ読みとり可能な記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011110815A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Kyocera Corp 液体吐出ヘッドの駆動方法および記録装置
JP2012052953A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Aisin Seiki Co Ltd 乗員検知システムの記憶装置
US8272706B2 (en) 2009-03-24 2012-09-25 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus, and control method thereof, capable of controlling residual vibrations following the ejection of liquid

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