JP2003009218A - 無線基地局同期化装置 - Google Patents
無線基地局同期化装置Info
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- JP2003009218A JP2003009218A JP2001184320A JP2001184320A JP2003009218A JP 2003009218 A JP2003009218 A JP 2003009218A JP 2001184320 A JP2001184320 A JP 2001184320A JP 2001184320 A JP2001184320 A JP 2001184320A JP 2003009218 A JP2003009218 A JP 2003009218A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 PHSシステムで、制御用チャネルが同一周
波数チャネルを共有している複数の無線基地局からの制
御チャネル送信を同期化し、干渉の発生を防止する。 【解決手段】 PHS無線基地局で同一の商用電源を使
用しているものに対し、その商用電源の電圧ピークをピ
ーク検出部4で検出し、無線基地局ごとに異なった遅延
時間が設定されているメモリ7から遅延時間を読み出
し、上記のピーク検出時からこの遅延時間経過後に制御
チャネルの送信を始める。
波数チャネルを共有している複数の無線基地局からの制
御チャネル送信を同期化し、干渉の発生を防止する。 【解決手段】 PHS無線基地局で同一の商用電源を使
用しているものに対し、その商用電源の電圧ピークをピ
ーク検出部4で検出し、無線基地局ごとに異なった遅延
時間が設定されているメモリ7から遅延時間を読み出
し、上記のピーク検出時からこの遅延時間経過後に制御
チャネルの送信を始める。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PHSシステムに
おける複数の無線基地局からの制御チャネル送信時刻を
同期化するための無線基地局同期化装置に関するもので
ある。 【0002】 【従来の技術】図2に一般的な非同期方式のPHSデー
タ転送システムの例を示す。図2では、PHS用の無線
基地局CS1、CS2・・・CSnとn個の無線基地局
があり、無線基地局CS1の無線ゾーンには端末PS1
1、PS12、PS13と3台のPHS端末があり、無
線基地局CS2の無線ゾーンには端末PS21、PS2
2、PS23と3台のPHS端末がある。また、無線基
地局CSnの無線ゾーンには端末PSn1、PSn2、
PSn3と3台のPHS端末がある。もちろん各無線基
地局の無線ゾーンにいるPHS端末数は3台以上であっ
ても、3台以下であってもよい。パーソナルコンピュー
タで構成されたデータ端末PC1、PC2、・・・PC
nはLAN回線に接続されており、PHS端末とデータ
通信を行う。無線基地局CS1、CS2、・・・CSn
も同じLAN回線に接続されている。また、無線基地局
CS1、CS2、・・・CSnの電源は100Vの同じ
商用電源を使用しているものとする。 【0003】図2に示した複数の無線基地局で構成され
たPHSデータ転送システムでは、各PHS端末は無線
基地局を介して同じLANに接続されているデータ端末
とデータ通信を行なっている。例えばデータ端末PC1
とPHS端末PS11が通信を行うには、まず各無線基
地局CS1、CS2、・・・CSnから無線制御チャネ
ルを使用してPS11を呼出し、無線基地局CS1から
のPHS端末PS11の応答で、無線基地局CS1の通
信チャネルに切り換えてPC1とPS11で通信を行
う。この時に使用される制御チャネルは複数の無線基地
局で共通である。すなわち図2では無線基地局CS1、
CS2、・・・CSnで同じ周波数の制御チャネルを使
用している。これは、PHS端末がどの無線基地局のゾ
ーンにいても同じ制御チャネルで待機していることがで
きるためである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同じ制
御チャネルを用いてPHS端末を呼び出すので、無線基
地局CS1、CS2、・・・CSnの位置が離れていな
い場合、各無線基地局の無線電波が相互に干渉するとい
う問題が発生する。すなわち無線基地局CS1と無線基
地局CS2が隣接していると、無線基地局CS1の電波
はCS1のゾーンにいるPHS端末PS11、PS1
2、PS13で受信できることは当然であるが、無線基
地局CS2のゾーンにいるPS21、PS22、PS2
3でも受信レベルは若干低下するがかなり強い電界強度
で受信できる場合が生じる。そのため、例えば、無線基
地局CS1が制御チャネルを送信していると同じ時間帯
重なる時間帯で無線基地局CS2が制御チャネルを送信
すると、無線基地局CS1とCS2の電波は相互に干渉
しあい、呼び出し等の制御情報が各PHS端末にとどか
ないこととなる。 【0005】この相互干渉を図3、図4を用いて説明す
る。各無線基地局では、同じ周波数の制御チャネルを使
用し、送信時間T秒で間欠的に電波が送信されているも
のとする。図3は各無線基地局間で同期がとられて制御
チャネルの信号が送信され、相互干渉がない場合の図で
ある。無線基地局CS1からは、まず時刻t0からt1
までの間隔T秒間だけ制御チャネルが送信され、次に時
刻tnからt(n+1)のT秒間だけ電波を送信すると
いうように送信周期nTで間欠送信している。無線基地
局CS2は無線基地局CS1の送信が停止したあとの、
時刻t1からt2までのT秒間送信し、無線基地局CS
3はつぎのt2からt3までのT秒間送信する。このよ
うに各無線基地局が互いに重ならないように送信時間を
ずらし、送信周期nTで間欠的に送信すれば相互干渉は
生じない。しかしながら無線基地局間で同期がとられて
いない非同期で送信を行うと、図4に示すように無線基
地局の送信電波が重なる場合が生じる。図4では無線基
地局CS1とCS2の送信電波は重なりを生じていない
が、無線基地局CS3の電波は時刻t0とt1の間から
送信を開始し、時刻t1とt2の間で送信を停止してい
るため、無線基地局CS1とCS2の双方の電波と重な
っている。各無線基地局間は同期がとられていないの
で、他の無線基地局の送信時間に無関係に送信を開始す
るため、図4のような重なりはさけがたい。各無線基地
局で同期がとられればよいが、従来のPHSの無線基地
局間には同期をとる方法がなく、送信電波の相互干渉が
問題であった。 【0006】本発明の目的は、このように非同期の無線
基地局で構成されるPHSシステムで、簡易な同期をと
り、図3に示すような送信を実現し、各無線基地局間で
の制御チャネル信号の重なりが生じないようにした無線
基地局同期化装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、同一の商用電源を使用する複数のPH
S用無線基地局の各々に設けられた無線基地局同期化装
置であって、前記商用電源の電圧ピーク時刻を検出する
ピーク検出手段と、各無線基地局対応に定められた遅延
時間を格納したメモリと、前記ピーク検出手段が前記商
用電源の電圧ピークを検出した時刻から前記メモリに格
納された遅延時間が経過したときに当該無線基地局の制
御チャネル送信を開始するように制御する制御手段とか
らなることを特徴とする無線基地局同期化装置を提供す
る。 【0008】 【発明の実施の形態】図1は本発明の同期化装置を備え
た無線基地局のブロック図である。制御部1は無線部6
を制御しPHS端末と通信を行う。電源回路3はAC1
00V、50Hzの商用電源より電力を受け、必要な電
圧に変換し、AC/DCコンバータ2で直流電圧に変換
し制御部1に供給している。電源回路3の交流電圧はピ
ーク検出部4に送られ、50Hzの交流電圧のピーク位
置を検出し、位置をパルスとして制御部1に送出する。
制御部1にはタイマ5とメモリ7が接続されている。商
用電源は50Hzであるのでピーク検出部4で検出した
ピーク位置の間隔は20msである。すなわち20ms
ごとに制御部1にピーク検出部4の出力としてパルス波
形が加わる。制御部1では、ピーク検出部4からのパル
スを受信し、商用電源のピーク時刻を知る。 【0009】以下、図6の動作フローを用いて制御部1
の動作を説明する。制御部1はピーク検出部4からのパ
ルスが来たかを見ている(STEP101でNOのルー
プ)。パルスが来ると(STEP101でYES)、タ
イマ5をリセットする(STEP102)。すなわちタ
イマの値を0にする。タイマ5は0にされた時刻からカ
ウントを開始している。制御部1のメモリ7には、その
無線基地局に与えられている遅延時間が記憶されてい
る。いま本発明により同期をとる無線基地局が4台とす
れば、無線基地局CS1には遅延時間として0ms、無
線基地局CS2には5ms、無線基地局CS3には10
ms、無線基地局CS4には15msを与えておく。制
御部1はタイマ5の値がメモリ7に記憶されている遅延
時間になったかを見ている(STEP103でNOのル
ープ)。無線基地局CS2ならば、メモリ7には5ms
の遅延時間が記憶されているので、タイマ5が5msに
なったかを見る。もしメモリ7に記憶されている遅延時
間になると(STEP103でYES)、制御部1は無
線部6を制御し、決められた時間だけ制御チャネル送信
を行う。このシステムでは、一回の送信時間は5msと
しているので、5msだけ送信を行い、PHS端末に必
要な情報を送信する。送信を行うと最初にもどり、ピー
ク検出部4からのパルスが来るのを再び待つ(STEP
101)。 【0010】無線基地局CS1、CS2、CS3、CS
4の4台で同期をとり送信している場合を図5に示す。
ピーク検出部4でのピーク検出時刻をt0とすると、こ
の時刻は無線基地局CS1〜CS4で同一電源のピーク
を検出しているから、完全に同期している。そして無線
基地局CS1は、遅延時間0で5msの間だけ送信し、
無線基地局CS2は遅延時間5msをとって、時刻t0
+5msの時点から5msだけ送信する。無線基地局C
S3は、遅延時間10msをとって、時刻t0+10m
sの時点から5msだけ送信し、無線基地局CS4は、
遅延時間15msをとって、時刻t0+15msの時点
から5msだけ送信する。ピーク検出部4での次のピー
ク検出時刻はt0+20msであるので、その時点か
ら、無線基地局CS1、CS2、CS3、CS4の各無
線基地局は順次、与えられた遅延時間経過後に5msだ
け送信を行う。このようにすると、各無線基地局は送信
周期20msごとに送信時間5msの間欠送信を、無線
基地局の送信電波の重なりがなく送信できることにな
る。すなわち、商用電源を利用して各無線基地局で簡単
に同期をとることが可能となる。 【0011】図5で明かなように、一回の無線基地局か
らの制御チャネル送信時間を5msとすると、50Hz
の電源を用いた場合には同期をとって送信電波が重なら
ないで送信できる無線基地局の数は4台である。5台目
の無線基地局CS5が存在すると、この無線基地局CS
5の送信時刻は、図5で示す無線基地局CS1、CS
2、CS3、CS4の送信時刻のどれかと必ず重なるこ
とになる。しかしながら、送信時刻が重なっても、両無
線基地局の距離が離れていれば送信電波の相互干渉は生
じない。すなわち無線基地局CS5の送信時刻を、無線
基地局CS5とは隣接しない無線基地局の送信時刻と同
じにすることで相互干渉を低減できる。図7に無線基地
局の配置例を示す。無線基地局CS1、CS2、CS
3、CS4、CS5が図7に示す配置であれば、無線基
地局CS5は、隣接無線基地局である無線基地局CS2
とCS4と異なる送信時刻、例えば、無線基地局CS1
の送信時刻で送信するようにすればよい。同一送信時刻
で送信する無線基地局CS1とCS5の間には無線基地
局CS2が入るので、同じ時刻に送信しても相互干渉は
少なくなる。二次元の平面的な無線基地局の配置の場
合、理論的には4つの重ならない送信時刻がとりうれ
ば、同じ送信時刻を持つ無線基地局の間に最低限一つの
無線基地局が入る構成がとれる。もちろん一次元の直線
的な無線基地局の配置であれば、間に3つの無線基地局
が入った構成が可能である。 【0012】商用電源の周波数が50Hzでなく60H
zの場合は、ピーク検出の時間間隔は、16.6msと
なるので、無線基地局での一回の送信時間が5msとす
ると、4台の無線基地局からの送信を重ならないように
は出来ない。3台の無線基地局で、間欠送信周期は1
6.6msとなる。4台目の無線基地局の送信時刻は割
り当てられた3台の無線基地局のどれかと同じ送信時刻
となるが、3つの異なる送信時刻しか得られなくても、
4台目の無線基地局の送信時刻を隣接の無線基地局とは
ことなる送信時刻とする構成は可能である。 【0013】以上詳細に述べたように、本発明はいまま
で同期送信が困難であったPHSシステムの無線基地局
間で、商用電源の周波数と同期をとるという簡便な方法
で同期化を可能とした。商用電源との同期であるため、
きわめて経済的に実現できる。 【0014】 【発明の効果】本発明により、以下の効果がある。 (1)経済的な無線基地局間同期装置が実現できる。 (2)制御チャネルの相互干渉の無い無線基地局の配置
が容易となる。 (3)PHS端末との信頼度の高い通信が可能となる。
おける複数の無線基地局からの制御チャネル送信時刻を
同期化するための無線基地局同期化装置に関するもので
ある。 【0002】 【従来の技術】図2に一般的な非同期方式のPHSデー
タ転送システムの例を示す。図2では、PHS用の無線
基地局CS1、CS2・・・CSnとn個の無線基地局
があり、無線基地局CS1の無線ゾーンには端末PS1
1、PS12、PS13と3台のPHS端末があり、無
線基地局CS2の無線ゾーンには端末PS21、PS2
2、PS23と3台のPHS端末がある。また、無線基
地局CSnの無線ゾーンには端末PSn1、PSn2、
PSn3と3台のPHS端末がある。もちろん各無線基
地局の無線ゾーンにいるPHS端末数は3台以上であっ
ても、3台以下であってもよい。パーソナルコンピュー
タで構成されたデータ端末PC1、PC2、・・・PC
nはLAN回線に接続されており、PHS端末とデータ
通信を行う。無線基地局CS1、CS2、・・・CSn
も同じLAN回線に接続されている。また、無線基地局
CS1、CS2、・・・CSnの電源は100Vの同じ
商用電源を使用しているものとする。 【0003】図2に示した複数の無線基地局で構成され
たPHSデータ転送システムでは、各PHS端末は無線
基地局を介して同じLANに接続されているデータ端末
とデータ通信を行なっている。例えばデータ端末PC1
とPHS端末PS11が通信を行うには、まず各無線基
地局CS1、CS2、・・・CSnから無線制御チャネ
ルを使用してPS11を呼出し、無線基地局CS1から
のPHS端末PS11の応答で、無線基地局CS1の通
信チャネルに切り換えてPC1とPS11で通信を行
う。この時に使用される制御チャネルは複数の無線基地
局で共通である。すなわち図2では無線基地局CS1、
CS2、・・・CSnで同じ周波数の制御チャネルを使
用している。これは、PHS端末がどの無線基地局のゾ
ーンにいても同じ制御チャネルで待機していることがで
きるためである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同じ制
御チャネルを用いてPHS端末を呼び出すので、無線基
地局CS1、CS2、・・・CSnの位置が離れていな
い場合、各無線基地局の無線電波が相互に干渉するとい
う問題が発生する。すなわち無線基地局CS1と無線基
地局CS2が隣接していると、無線基地局CS1の電波
はCS1のゾーンにいるPHS端末PS11、PS1
2、PS13で受信できることは当然であるが、無線基
地局CS2のゾーンにいるPS21、PS22、PS2
3でも受信レベルは若干低下するがかなり強い電界強度
で受信できる場合が生じる。そのため、例えば、無線基
地局CS1が制御チャネルを送信していると同じ時間帯
重なる時間帯で無線基地局CS2が制御チャネルを送信
すると、無線基地局CS1とCS2の電波は相互に干渉
しあい、呼び出し等の制御情報が各PHS端末にとどか
ないこととなる。 【0005】この相互干渉を図3、図4を用いて説明す
る。各無線基地局では、同じ周波数の制御チャネルを使
用し、送信時間T秒で間欠的に電波が送信されているも
のとする。図3は各無線基地局間で同期がとられて制御
チャネルの信号が送信され、相互干渉がない場合の図で
ある。無線基地局CS1からは、まず時刻t0からt1
までの間隔T秒間だけ制御チャネルが送信され、次に時
刻tnからt(n+1)のT秒間だけ電波を送信すると
いうように送信周期nTで間欠送信している。無線基地
局CS2は無線基地局CS1の送信が停止したあとの、
時刻t1からt2までのT秒間送信し、無線基地局CS
3はつぎのt2からt3までのT秒間送信する。このよ
うに各無線基地局が互いに重ならないように送信時間を
ずらし、送信周期nTで間欠的に送信すれば相互干渉は
生じない。しかしながら無線基地局間で同期がとられて
いない非同期で送信を行うと、図4に示すように無線基
地局の送信電波が重なる場合が生じる。図4では無線基
地局CS1とCS2の送信電波は重なりを生じていない
が、無線基地局CS3の電波は時刻t0とt1の間から
送信を開始し、時刻t1とt2の間で送信を停止してい
るため、無線基地局CS1とCS2の双方の電波と重な
っている。各無線基地局間は同期がとられていないの
で、他の無線基地局の送信時間に無関係に送信を開始す
るため、図4のような重なりはさけがたい。各無線基地
局で同期がとられればよいが、従来のPHSの無線基地
局間には同期をとる方法がなく、送信電波の相互干渉が
問題であった。 【0006】本発明の目的は、このように非同期の無線
基地局で構成されるPHSシステムで、簡易な同期をと
り、図3に示すような送信を実現し、各無線基地局間で
の制御チャネル信号の重なりが生じないようにした無線
基地局同期化装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、同一の商用電源を使用する複数のPH
S用無線基地局の各々に設けられた無線基地局同期化装
置であって、前記商用電源の電圧ピーク時刻を検出する
ピーク検出手段と、各無線基地局対応に定められた遅延
時間を格納したメモリと、前記ピーク検出手段が前記商
用電源の電圧ピークを検出した時刻から前記メモリに格
納された遅延時間が経過したときに当該無線基地局の制
御チャネル送信を開始するように制御する制御手段とか
らなることを特徴とする無線基地局同期化装置を提供す
る。 【0008】 【発明の実施の形態】図1は本発明の同期化装置を備え
た無線基地局のブロック図である。制御部1は無線部6
を制御しPHS端末と通信を行う。電源回路3はAC1
00V、50Hzの商用電源より電力を受け、必要な電
圧に変換し、AC/DCコンバータ2で直流電圧に変換
し制御部1に供給している。電源回路3の交流電圧はピ
ーク検出部4に送られ、50Hzの交流電圧のピーク位
置を検出し、位置をパルスとして制御部1に送出する。
制御部1にはタイマ5とメモリ7が接続されている。商
用電源は50Hzであるのでピーク検出部4で検出した
ピーク位置の間隔は20msである。すなわち20ms
ごとに制御部1にピーク検出部4の出力としてパルス波
形が加わる。制御部1では、ピーク検出部4からのパル
スを受信し、商用電源のピーク時刻を知る。 【0009】以下、図6の動作フローを用いて制御部1
の動作を説明する。制御部1はピーク検出部4からのパ
ルスが来たかを見ている(STEP101でNOのルー
プ)。パルスが来ると(STEP101でYES)、タ
イマ5をリセットする(STEP102)。すなわちタ
イマの値を0にする。タイマ5は0にされた時刻からカ
ウントを開始している。制御部1のメモリ7には、その
無線基地局に与えられている遅延時間が記憶されてい
る。いま本発明により同期をとる無線基地局が4台とす
れば、無線基地局CS1には遅延時間として0ms、無
線基地局CS2には5ms、無線基地局CS3には10
ms、無線基地局CS4には15msを与えておく。制
御部1はタイマ5の値がメモリ7に記憶されている遅延
時間になったかを見ている(STEP103でNOのル
ープ)。無線基地局CS2ならば、メモリ7には5ms
の遅延時間が記憶されているので、タイマ5が5msに
なったかを見る。もしメモリ7に記憶されている遅延時
間になると(STEP103でYES)、制御部1は無
線部6を制御し、決められた時間だけ制御チャネル送信
を行う。このシステムでは、一回の送信時間は5msと
しているので、5msだけ送信を行い、PHS端末に必
要な情報を送信する。送信を行うと最初にもどり、ピー
ク検出部4からのパルスが来るのを再び待つ(STEP
101)。 【0010】無線基地局CS1、CS2、CS3、CS
4の4台で同期をとり送信している場合を図5に示す。
ピーク検出部4でのピーク検出時刻をt0とすると、こ
の時刻は無線基地局CS1〜CS4で同一電源のピーク
を検出しているから、完全に同期している。そして無線
基地局CS1は、遅延時間0で5msの間だけ送信し、
無線基地局CS2は遅延時間5msをとって、時刻t0
+5msの時点から5msだけ送信する。無線基地局C
S3は、遅延時間10msをとって、時刻t0+10m
sの時点から5msだけ送信し、無線基地局CS4は、
遅延時間15msをとって、時刻t0+15msの時点
から5msだけ送信する。ピーク検出部4での次のピー
ク検出時刻はt0+20msであるので、その時点か
ら、無線基地局CS1、CS2、CS3、CS4の各無
線基地局は順次、与えられた遅延時間経過後に5msだ
け送信を行う。このようにすると、各無線基地局は送信
周期20msごとに送信時間5msの間欠送信を、無線
基地局の送信電波の重なりがなく送信できることにな
る。すなわち、商用電源を利用して各無線基地局で簡単
に同期をとることが可能となる。 【0011】図5で明かなように、一回の無線基地局か
らの制御チャネル送信時間を5msとすると、50Hz
の電源を用いた場合には同期をとって送信電波が重なら
ないで送信できる無線基地局の数は4台である。5台目
の無線基地局CS5が存在すると、この無線基地局CS
5の送信時刻は、図5で示す無線基地局CS1、CS
2、CS3、CS4の送信時刻のどれかと必ず重なるこ
とになる。しかしながら、送信時刻が重なっても、両無
線基地局の距離が離れていれば送信電波の相互干渉は生
じない。すなわち無線基地局CS5の送信時刻を、無線
基地局CS5とは隣接しない無線基地局の送信時刻と同
じにすることで相互干渉を低減できる。図7に無線基地
局の配置例を示す。無線基地局CS1、CS2、CS
3、CS4、CS5が図7に示す配置であれば、無線基
地局CS5は、隣接無線基地局である無線基地局CS2
とCS4と異なる送信時刻、例えば、無線基地局CS1
の送信時刻で送信するようにすればよい。同一送信時刻
で送信する無線基地局CS1とCS5の間には無線基地
局CS2が入るので、同じ時刻に送信しても相互干渉は
少なくなる。二次元の平面的な無線基地局の配置の場
合、理論的には4つの重ならない送信時刻がとりうれ
ば、同じ送信時刻を持つ無線基地局の間に最低限一つの
無線基地局が入る構成がとれる。もちろん一次元の直線
的な無線基地局の配置であれば、間に3つの無線基地局
が入った構成が可能である。 【0012】商用電源の周波数が50Hzでなく60H
zの場合は、ピーク検出の時間間隔は、16.6msと
なるので、無線基地局での一回の送信時間が5msとす
ると、4台の無線基地局からの送信を重ならないように
は出来ない。3台の無線基地局で、間欠送信周期は1
6.6msとなる。4台目の無線基地局の送信時刻は割
り当てられた3台の無線基地局のどれかと同じ送信時刻
となるが、3つの異なる送信時刻しか得られなくても、
4台目の無線基地局の送信時刻を隣接の無線基地局とは
ことなる送信時刻とする構成は可能である。 【0013】以上詳細に述べたように、本発明はいまま
で同期送信が困難であったPHSシステムの無線基地局
間で、商用電源の周波数と同期をとるという簡便な方法
で同期化を可能とした。商用電源との同期であるため、
きわめて経済的に実現できる。 【0014】 【発明の効果】本発明により、以下の効果がある。 (1)経済的な無線基地局間同期装置が実現できる。 (2)制御チャネルの相互干渉の無い無線基地局の配置
が容易となる。 (3)PHS端末との信頼度の高い通信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の同期化装置を備えた無線基地局のブロ
ック図である。 【図2】PHSシステムを用いたデータ転送システムの
構成図である。 【図3】複数無線基地局での同期送信の説明図である。 【図4】複数無線基地局での非同期送信の説明図であ
る。 【図5】本発明の電源同期の同期送信の説明図である。 【図6】本発明の動作フローである。 【図7】無線基地局の配置例である。 【符号の説明】 1 制御部 2 AC/DCコンバータ 3 電源回路 4 ピーク検出部 5 タイマ 6 無線部 7 メモリ
ック図である。 【図2】PHSシステムを用いたデータ転送システムの
構成図である。 【図3】複数無線基地局での同期送信の説明図である。 【図4】複数無線基地局での非同期送信の説明図であ
る。 【図5】本発明の電源同期の同期送信の説明図である。 【図6】本発明の動作フローである。 【図7】無線基地局の配置例である。 【符号の説明】 1 制御部 2 AC/DCコンバータ 3 電源回路 4 ピーク検出部 5 タイマ 6 無線部 7 メモリ
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フロントページの続き
Fターム(参考) 5K047 AA11 AA15 AA18 BB01 GG02
GG09 MM02 MM11
5K067 AA33 BB04 DD57 EE02 EE10
HH22 HH23 JJ13
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 同一の商用電源を使用する複数のPHS
用無線基地局の各々に設けられた無線基地局同期化装置
であって、 前記商用電源の電圧ピーク時刻を検出するピーク検出手
段と、各無線基地局対応に定められた遅延時間を格納し
たメモリと、前記ピーク検出手段が前記商用電源の電圧
ピークを検出した時刻から前記メモリに格納された遅延
時間が経過したときに当該無線基地局の制御チャネル送
信を開始するように制御する制御手段とからなることを
特徴とする無線基地局同期化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001184320A JP2003009218A (ja) | 2001-06-19 | 2001-06-19 | 無線基地局同期化装置 |
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-
2001
- 2001-06-19 JP JP2001184320A patent/JP2003009218A/ja active Pending
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