JP2002535443A - アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤を含む食器用洗浄組成物 - Google Patents

アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤を含む食器用洗浄組成物

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JP2002535443A JP2000594888A JP2000594888A JP2002535443A JP 2002535443 A JP2002535443 A JP 2002535443A JP 2000594888 A JP2000594888 A JP 2000594888A JP 2000594888 A JP2000594888 A JP 2000594888A JP 2002535443 A JP2002535443 A JP 2002535443A
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ジョン シーベル,ジェフリー
ステッドマン コナー,ダニエル
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カイル ヴィンソン,フィリップ
マイケル シェーパー,ウィリアム
カスツーリ,チャンドリカ
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Abstract

(57)【要約】 i)組成物の約0.01重量%〜約99.99重量%が界面活性剤混合物であって、上記界面活性剤混合物は、式(a)[式中、Lは全部で6〜18個の炭素原子の非環式脂肪族ヒドロカルビルであり;Mは陽イオンまたは陽イオン混合物であり、qはその原子価であり;aおよびbは、上記界面活性剤混合物が電気的中性であるように選択された数であり;R’はHおよびC1〜C3アルキルから選択され;R’’はHおよびC1〜C3アルキルから選択され;R’’’はHおよびC1〜C3アルキルから選択され;R’およびR’’はいずれもLに非末端的に結合し、少なくとも1つのR’およびR’’はC1〜C3アルキルであり;Aはアリールである]のアルキルアリールスルホネート界面活性剤の少なくとも2つの異性体を含むアルキルアリールスルホネート界面活性剤系を含み;上記アルキルスルホネート界面活性剤系は、R’、R’’、およびA−Lの結合位置に関して2つまたはそれ以上の異性体を含み、少なくとも60%の上記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系において、Aは2つの末端炭素原子のいずれかにα位およびβ位から選択される位置でLに結合し;さらに、上記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系は、以下の性質を有する。即ち、上記第四級炭素原子が存在する場合、上記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系はL中の非第四級炭素原子と第四級炭素原子との重量比が少なくとも10:1であり、および硬度耐性試験による測定によると損失が40重量%以下である;ii)組成物の0.0001重量%〜99.99重量%が従来の手洗い用食器洗浄補助剤;およびiii)組成物の0.01重量%〜7重量%がマグネシウム、カルシウム、およびその混合物からなる群から選択される二価イオン;を含有する手洗い用食器洗浄組成物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、特定の型のアルキルアリールスルホネート界面活性剤を含む手洗い
用食器洗浄組成物に関する。より詳細には、これらのアルキルアリールスルホネ
ートは、ある国で依然として市販されている高度に分岐した非生分解性または「
ハードタイプ」アルキルベンゼンスルホネートのいずれとも異なり、最近導入さ
れたいわゆる「高い2−フェニル」タイプを含むほとんどの位置が置換されてい
る、いわゆる直鎖アルキルベンゼンスルホネートとも異なる化学組成物を有する
【0002】 発明の背景 典型的な市販の手洗い用食器洗浄組成物は、軟水中での適切な油脂除去を確保
するために2価のイオン(Mg、Ca)が組み込まれている。しかし、陰イオン
性、非イオン性、またはさらなる界面活性剤(例えば、アミンオキシド、アルキ
ルエトキシレート、LAS、アルカノイルグルコースアミド、アルキルベタイン
)を含む処方物中での2価のイオンの存在によって、製品と水との混合速度が遅
くなり(それによりすぐに泡立たない)、すすぎが悪く、低温での安定性が低く
なる。さらに、pHの増加につれてCaおよびMgが沈殿するために、Ca/M
gを含む安定な食器洗浄洗剤の調製は非常に困難である。したがって、硬水中で
、そして典型的にはpH9またはそれ以下のpHで(従来のCa/Mg系では不
安定であり、油脂除去および強力な食品洗浄性が得られない)低温で安定であり
、さらに油脂除去および強力な食品洗浄を得ることができる、手洗い用食器洗浄
に適した洗剤用組成物か必要とされている。
【0003】 背景技術 米国特許第5,026,933号、同第4,990,718号、同第4,30
1,316号、同第4,301,317号、同第4,855,527号、同第4
,870,038号、同第2,477,382号、欧州特許第466,558号
(1992年1月15日)、同第469,940号(1992年2月5日)、フ
ランス特許第2,697,246号(1994年4月29日)、SU 793,
972号(1981年1月7日)、米国特許第2,564,072号、同第3,
196,174号、同第3,238,249号、同第3,355,484号、第
3,442,964号、同第3,492,364号、同第4,959,491号
、WO 88/07030(1990年9月25日)、米国特許第4,962,
256号、同第5,196,624号、同第5,196,625号、欧州特許第
364,012 B号(1990年2月15日)、米国特許第3,312,74
5号、同第3,341,614号、同第3,442,965号、同第3,674
,885号、同第4,447,664号、同第4,533,651号、同第4,
587,374号、同第4,996,386号、同第5,210,060号、同
第5,510,306号、WO 95/17961(1995年7月6日)、W
O 95/18084、米国特許第5,510,306号、同第5,087,7
88号、同第4,310,316号、同第4,301,317号、同第4,85
5,527号、同第4,870,038号、同第5,026,933号、同第5
,625,105号、および同第4,973,788号。アルキルベンゼンスル
ホネート界面活性剤の製造について、最近概説されている。「界面活性剤の科学
」シリーズ、Marcel Dekker、New York、1996、第5
6巻、特に、第2章のタイトル「アルキルアリールスルフォネート:歴史,製造
,分析、及び環境特性」、39〜108(297報の参考文献を含む)を参照の
こと。本明細書中の参考文献は、その全体が援用される。
【0004】 発明の要旨 本発明は、上記の1つまたは複数の態様を超える多数の利点を有し、これには
、冷水への優れた溶解性(例えば、冷水での洗浄)、優れた硬水耐性、および優
れた洗浄力が含まれるがこれらに限定されない。さらに、本発明は脂質または油
脂汚れの除去性が改良されると予想される。本発明により、比較的高い2−フェ
ニルスルホネート組成物の製造を容易にする実質的に予想される改良(この改良
には、製造の容易さおよび得られた処方物の質、および魅力的な経済的利点を含
む)を提案する。
【0005】 本発明は、古い、高度に分岐した生分解性の低いアルキルベンゼンスルホネー
トと新しい直鎖型のある種のアルキルベンゼンスルホネートとの間の中間に位置
する予期しない発見に基づく。これは、後者よりも非常に性能がよく、前者より
も生分解性が高い。
【0006】 新しいアルキルベンゼンスルホネートは、何百という公知のアルキルベンゼン
スルホネートの製造法のいくつかによって容易に入手することができる。例えば
、ある種の脱アルミモルデン沸石の使用により、従来の製造法が使用できる。
【0007】 本発明の第1の態様によれば、新規の手洗い用食器洗浄組成物が得られる。こ
の新規の手洗い用食器洗浄組成物は、以下のものを含有する。 i)組成物の約0.01重量%〜約99.99重量%が界面活性剤混合物であ
って、該界面活性剤混合物は、次の式
【0008】
【化9】
【0009】 [式中、Lは、全部で6〜18個の炭素原子の非環式脂肪族ヒドロカルビルであ
り;Mは陽イオンまたは陽イオン混合物であり、qはその原子価であり;aおよ
びbは、上記界面活性剤混合物が電気的中性であるように選択された数であり;
R’はHおよびC1〜C3アルキルから選択され;R’’はHおよびC1〜C3アル
キルから選択され;R’’’はHおよびC1〜C3アルキルから選択され;R’お
よびR’’はいずれもLに非末端的に(nonterminally)結合し、
R’およびR’’の少なくとも1つはC1〜C3アルキルであり;、Aはアリール
である]のアルキルアリールスルホネート界面活性剤の少なくとも2つの異性体
を含むアルキルアリールスルホネート界面活性剤系を含み; 上記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系は、R’、R’’、およびA
−Lの結合位置に関して2つまたはそれより多くの異性体を含み;少なくとも約
60%の上記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系において、Aは2つの
末端炭素原子のいずれかにα位およびβ位から選択される位置でLに結合し;そ
して さらに、上記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系は、 第四級炭素原子が存在する場合には、上記アルキルアリールスルホネート界面
活性剤系はL中の非第四級炭素原子と第四級炭素原子との重量比が少なくとも1
0:1であること、および 硬度耐性試験(Hardness Tolerance Test)による測定に
で損失が40重量%以下であること、という特性の少なくとも1つを有し; ii)組成物の約0.0001重量%〜約99.99重量%が従来の手洗い用食
器洗浄補助剤であり; iii)組成物の約0.01重量%〜約7重量%がマグネシウム、カルシウム
、およびその混合物からなる群から選択される2価イオンである。
【0010】 本発明の第2の態様によれば、新規の手洗い用食器洗浄組成物が得られる。こ
の新規の手洗い用食器洗浄組成物は、以下のものを含有する。 i)組成物の約0.01重量%〜約99.99重量%が界面活性剤混合物であ
って、該界面活性剤混合物は、次の式
【0011】
【化10】
【0012】 [式中、Mは陽イオンであり、qは上記陽イオンの原子価であり;aおよびbは
上記混合物が電気的中性であるように選択された数であり;Aはアリールであり
;R’’’は水素およびC1〜C3アルキルから選択され;R’は水素およびC1
〜C3アルキルから選択され;R’’は水素およびC1〜C3アルキルから選択さ
れ;R’’’’は水素およびC1〜C4アルキルから選択され;vは0〜10の整
数であり;xは0〜10の整数であり;yは0〜10の整数である]のアルキル
アリールスルホネート界面活性剤のオルト、メタ、パラ、および立体異性体を除
いて計算された少なくとも2つの異性体を含むアルキルアリールスルホネート界
面活性剤系を含み; Aに結合する全炭素原子数は約20個未満であり;上記アルキルアリールスル
ホネート界面活性剤系は、上記式の一部であるR’’’’−C(−)H(CH2
vC(−)H(CH2xC(−)H(CH2y−CH3への、R’、R’’、お
よびAの結合位置に関して2つまたはそれより多くの異性体を含み;R’および
R’’の少なくとも1つはC1〜C3アルキルであり;R’’’’がC1の場合v
+x+yの合計は少なくとも1であり、R’’’’がHである場合、v+x+y
の合計は少なくとも2であり;上記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系
の少なくとも約60%において、Aは上記式の一部であるR’’’’−C(−)
H(CH2vC(−)H(CH2xC(−)H(CH2y−CH3に、その2つ
の末端炭素原子のいずれかにα位およびβ位から選択される位置で結合し; さらに、上記アルキルアリールスルホネート系界面活性剤は、 第四級炭素原子が存在する場合には、上記アルキルアリールスルホネート界面
活性剤系は上記式の一部であるR’’’’−C(−)H(CH2vC(−)H(
CH2xC(−)H(CH2y−CH3の中の非第四級炭素原子と第四級炭素原
子との重量比が少なくとも10:1であること、および 硬度耐性試験による測定で損失が40重量%以下であること、という特性の少な
くとも1つを有し; ii)組成物の約0.0001重量%〜約99.99重量%が従来の手洗い用食
器洗浄補助剤であり、 iii)組成物の約0.01重量%〜約7重量%がマグネシウム、カルシウム、
およびその混合物からなる群から選択される2価イオンである。
【0013】 本発明の第3の態様によれば、新規の手洗い用食器洗浄組成物が得られる。こ
の新規の手洗い用食器洗浄組成物は、以下のものを含有する。 i)組成物の約0.01重量%〜約99.99重量%が界面活性剤混合物であっ
て、該界面活性剤混合物は、 a)界面活性剤混合物の約0.01重量%〜約99.99重量%が次の式
【0014】
【化11】
【0015】 [式中、Lは全部で6〜18個の炭素原子の非環式脂肪族ヒドロカルビルであり
;Mは陽イオンまたは陽イオン混合物であり;qはその原子価であり;aおよび
bは、上記界面活性剤混合物が電気的中性であるように選択された数であり;R
’はHおよびC1〜C3アルキルから選択され;R’’はHおよびC1〜C3アルキ
ルから選択され;R’’’はHおよびC1〜C3アルキルから選択され;R’およ
びR’’はいずれも上記Lに非末端的に結合し、少なくとも1つのR’およびR
’’はC1〜C3アルキルであり;Aはアリールである]のアルキルアリールスル
ホネート界面活性剤の少なくとも2つの異性体を含むアルキルアリールスルホネ
ート界面活性剤系を含み; 上記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系は、R’、R’’、およびA
−Lの結合位置に関して2つまたはそれより多くの異性体を含み;少なくとも約
60%の上記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系において、Aは2つの
末端炭素原子のいずれかにα位およびβ位から選択される位置でLに結合し; さらに、上記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系は、 第四級炭素原子が存在する場合には、上記アルキルアリールスルホネート界面
活性剤系はL中の非第四級炭素原子と第四級炭素原子との重量比が少なくとも1
0:1であること、および 硬度耐性試験による測定で損失が40重量%以下であること、という特性の少な
くとも1つを有し;および b)界面活性剤混合物の約0.01重量%〜約99.99重量%が上記アルキル
アリールスルホネート界面活性剤(a)の直鎖アナログの少なくとも1つの異性
体であり; ii)組成物の約0.0001重量%〜約99.99重量%が従来の手洗い用食
器洗浄補助剤であり;並びに iii)組成物の約0.01重量%〜約7重量%が、マグネシウム、カルシウム
、およびその混合物からなる群から選択される2価イオンである。
【0016】 本発明の第4の態様によれば、新規の手洗い用食器洗浄組成物が得られる。こ
の新規の手洗い用食器洗浄組成物は、以下のものを含有する。 i)組成物の約0.01重量%〜約9.99重量%が界面活性剤混合物であっ
て、該界面活性剤混合物は、 a)界面活性剤混合物の約0.01重量%〜約99.99重量%が、次の式
【0017】
【化12】
【0018】 [式中、Mは陽イオンであり、qは該陽イオンの原子価であり、aおよびbは上
記混合物が電気的中性であるように選択された数であり;Aはアリールであり;
R’’’はHおよびC1〜C3アルキルから選択され、R’は水素およびC1〜C3 アルキルから選択され;R’’は水素およびC1〜C3アルキルから選択され;R
’’’’は水素およびC1〜C4アルキルから選択され;vは0〜10の整数であ
り;xは0〜10の整数であり;yは0〜10の整数である]のアルキルアリー
ルスルホネート界面活性剤のオルト、メタ、パラ、および立体異性体を除いて計
算された少なくとも2つの異性体を含むアルキルアリールスルホネート界面活性
剤系を含み; Aに結合する全炭素原子数は約20個未満であり;上記アルキルアリールスル
ホネート界面活性剤系は、上記式の一部であるR’’’’−C(−)H(CH2
vC(−)H(CH2xC(−)H(CH2y−CH3へのR’、R’’、およ
びAの結合位置に関して2つまたはそれより多くの異性体を含み;R’およびR
’’の少なくとも1つはC1〜C3アルキルであり、R’’’’がC1の場合、v
+x+yの合計は少なくとも1であり;R’’’’がHである場合、v+x+y
の合計は少なくとも2であり;上記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系
の少なくとも60%において、Aは上記の式の一部であるR’’’’-C(−)H
(CH2vC(−)H(CH2xC(−)H(CH2y−CH3に、その2つの
末端炭素原子のいずれかにα位およびβ位から選択される位置で結合し; さらに、上記アルキルアリールスルホネート系は、 第四級炭素原子が存在する場合には、上記アルキルアリールスルホネート界面
活性剤系は上記式の一部であるR’’’’−C(−)H(CH2vC(−)H(
CH2xC(−)H(CH2y−CH3の中の非第四級炭素原子と第四級炭素原
子との重量比が少なくとも10:1であること、および 硬度耐性試験による測定で損失が40重量%以下であること、という特性の少な
くとも1つを有し; b)界面活性剤混合物の約0.01重量%〜約99.99重量%が上記アルキル
アリールスルホネート界面活性剤(a)の直鎖アナログの少なくとも1つの異性
体であり; ii)組成物の約0.0001重量%〜約99.99重量%が従来の手洗い用食
器洗浄補助剤であり;並びに iii)組成物の約0.01重量%〜約7重量%が、マグネシウム、カルシウム
、およびその混合物からなる群から選択される2価イオンである。
【0019】 これら4つ全ての本発明の態様では、界面活性剤系は、少なくとも2個、好ま
しくは4個、より好ましくは少なくとも8個、より好ましくは12個、さらによ
り好ましくは少なくとも16個、最も好ましくは20個の、式(I)のアルキル
アリールスルホネート界面活性剤の異性体および/または同族体を含むことが好
ましい。後に詳述する本明細書中に記載の「異性体」は、特に、L部分へのR’
および/またはR’’基の異った結合位置を有する化合物を含む。「同族体」は
、L、R’、およびR’’の合計に含まれた炭素原子数によって変化する。
【0020】 手洗い用食器洗浄組成物は、上記組成物の好ましくは少なくとも約0.1重量
%、より好ましくは少なくとも0.5重量%、さらにより好ましくは少なくとも
1重量%の界面活性剤混合物を含む。洗浄組成物はまた、上記組成物の好ましく
は約80重量%以下、より好ましくは60重量%以下、さらにより好ましくは4
0重量%以下の界面活性剤混合物を含む。
【0021】 したがって、本発明の態様は、新規の洗浄用組成物を提供することにある。こ
れらおよび他の態様、特徴、および利点は、以下の詳細な説明および添付の特許
請求の範囲から明らかである。
【0022】 特記しない限り、本明細書中の全ての、百分率、比、および割合は重量単位で
ある。特記しない限り、全ての温度は摂氏(℃)である。引用した全ての文献は
、関連部分が本明細書中で参照により援用される。
【0023】 発明の詳細な記載 本発明は、新規の手洗い用食器洗浄組成物に関する。界面活性剤系は、次の式
【0024】
【化13】
【0025】 [式中、Mは陽イオンまたは陽イオン混合物である]の少なくとも2つのアルキ
ルアリールスルホネート界面活性剤を含む。好ましくは、Mは、アルカリ金属、
アルカリ土類金属、アンモニウム、置換アンモニウム、またはその混合物であり
、より好ましくは、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、または
その混合物である。上記陽イオンの原子価qは、好ましくは、1または2である
。aおよびbの数は、上記組成物が電気的中性であるように選択され、好ましく
は、aおよびbはそれぞれ1または2、および1である。
【0026】 Aは、アリールから選択される。好ましくは、Arはベンゼン、トルエン、キ
シレン、ナフタレン、およびその混合物であり、より好ましくはArはベンゼン
またはトルエン、最も好ましくはベンゼンである。
【0027】 R’は、HおよびC1〜C3アルキルから選択される。好ましくはR’は、Hお
よびC1〜C2アルキル、より好ましくはR’はメチルまたはエチルであり、最も
好ましくはR’はメチルである。R’’はHおよびC1〜C3アルキルから選択さ
れる。好ましくはR’’はHまたはC1〜C2アルキル、より好ましくはR’はH
またはメチルである。R’’’は、HまたはC1〜C3アルキルから選択される。
好ましくはR’’’はHおよびC1〜C2アルキル、より好ましくはR’’’はH
またはメチル、最も好ましくはR’’’はHである。R’およびR’’は共に、
非末端的にLに結合する。すなわち、R’およびR’’は、Lの鎖長の全体で結
合せず、むしろ、Lから分岐した基である。また、R’およびR’’の少なくと
も1つは、C1〜C3アルキルである。これにより、Lが少なくとも1つのアルキ
ル分岐を有するヒドロカルビル分子であると限定される。
【0028】 Lは、全部で6〜18個、好ましくは9〜14個(1つのメチルのみが分岐し
ている場合)の炭素原子の非環式脂肪族ヒドロカルビルである。好ましいLは、
以下の式(II)
【0029】
【化14】
【0030】 [式中、R’、R’’、R’’’、A、M、q、aおよびbは上記に定義されて
いる]の中で、R’’’’を含むがR’、R’’、A部分を含まない、式の一部
であるR’’’’−C(−)H(CH2vC(−)H(CH2xC(−)H(C
2y−CH3である。R’’’’は、HおよびC1〜C4アルキルから選択され
る。好ましくは、R’’’’は水素およびC1〜C3であり、より好ましくはR’
’’’は水素およびC1〜C2であり、最も好ましくはR’’’’はメチルまたは
エチルである。メチレン基のサブユニットv、x、およびyの数は、Aに結合す
る全炭素数が約20未満である場合は夫々独立して0〜10の整数である。この
数には、R’、R’’、R’’’、およびR’’’’が含まれる。さらに、R’
’’’がC1の場合、v+x+yの合計は少なくとも1であり、R’’’’がH
である場合、v+x+yの合計は少なくとも2である。部分R’’’’−C(−
)H(CH2vC(−)H(CH2xC(−)H(CH2y−CH3の部分にお
いて、3つのC(−)は、A、R’、およびR’’が上記の部分に結合する3つ
の炭素原子を示している。
【0031】 アルキルアリールスルホネート界面活性剤系は、R’、R’’、およびA−L
の結合部位に関して2つまたはそれより多くの異性体を含む。少なくとも60%
、好ましくは約80%、より好ましくは100%の界面活性剤組成物において、
AはLの2つの末端炭素原子のいずれかのα位およびβ位から選択される位置で
Lに結合する。用語「α位およびβ位」は、末端炭素原子から離れたそれぞれ1
つおよび2つ目の炭素原子である炭素原子を意味する。より良好にこれを説明す
るために、以下の構造は、一般的な直鎖炭化水素中の2つの可能なα位および2
つの可能なβ位を示す。
【0032】
【化15】
【0033】 さらに、本発明の第1の態様では、アルキルアリールスルホネート界面活性剤
系は、第四級炭素原子が存在する場合には、L中の非第四級炭素原子と第四級炭
素原子との重量比は少なくとも約10:1である。好ましくは、L中の非第四級
炭素原子と第四級炭素原子との重量比は少なくとも約20:1、最も好ましくは
約100:1である。
【0034】 さらに、以下に記載のように、硬度耐性試験によって試験したところ、40重
量%以下、好ましくは20重量%以下、より好ましくは10重量%以下の損失で
ある。
【0035】 本発明の別の態様では、界面活性剤混合物の第2の実施形態は、上記アルキル
アリールスルホネート界面活性剤の直鎖アナログの少なくとも1つの異性体を含
む界面活性剤系を含むことができる。直鎖アナログとは、アルキルアリールスル
ホネート界面活性剤の構造が、次の式
【0036】
【化16】
【0037】 [式中、A、R’’’、M、q、aおよびbは上記に定義されており、Qは5〜
20個の炭素原子を含む直鎖ヒドロカルビルである]であることを意味する。好
ましくは、Qの中の全炭素数は、上記式(I)の界面活性剤のR’、L、および
R’’の合計の炭素数に等しい。
【0038】 本発明の第2の態様では、界面活性剤混合物は、次の式
【0039】
【化17】
【0040】 [式中、A、R’,R’’、R’’’、R’’’’、M、q、a、b、v、x、
およびyは上記に定義されている]のアルキルアリールスルホネート界面活性剤
のオルト、メタ、パラ、および立体異性体を除いて計算された少なくとも2つの
異性体を含むアルキルアリールスルホネート界面活性剤系を含む。
【0041】 アルキルアリールスルホネート界面活性剤系は、L部分であるR’’’’−C
(−)H(CH2vC(−)H(CH2xC(−)H(CH2y−CH3へのR
’、R’’、およびAの結合位置に関する2つまたはそれより多くの異性体を含
む。少なくとも約60%、好ましくは約80%、より好ましくは約100%の界
面活性剤組成物中で、Aは、R’’’’−C(−)H(CH2vC(−)H(C
2xC(−)H(CH2y−CH3の2つの末端炭素原子のいずれかへのα位
およびβ位から選択される位置で、L部分であるR’’’’−C(−)H(CH 2vC(−)H(CH2xC(−)H(CH2y−CH3に結合する。
【0042】 さらに、本発明の第1の実施形態では、第四級炭素原子が存在する場合には、
アルキルアリールスルホネート界面活性剤系は、L部分であるR’’’’−C(
−)H(CH2vC(−)H(CH2xC(−)H(CH2y−CH3中の非第
四級炭素原子と第四級炭素原子との重量比は少なくとも約10:1である。好ま
しくは、L部分R’’’’−C(−)H(CH2vC(−)H(CH2xC(−
)H(CH2y−CH3中の非第四級炭素原子と第四級炭素原子との重量比は少
なくとも約20:1、最も好ましくは100:1である。
【0043】 さらに、硬度耐性試験による測定で損失が40重量%以下、好ましくは20重
量%以下、より好ましくは10重量%以下である。
【0044】 本発明の別の態様では、界面活性剤混合物の第2の実施形態は、アルキルアリ
ールスルホネート界面活性剤の直鎖アナログの少なくとも1つの異性体を含む界
面活性剤系を含むことができる。直鎖アナログとは、アルキルアリールスルホネ
ート界面活性剤の構造が次の式
【0045】
【化18】
【0046】 [式中、R’’’’がn−アルキルである場合、A、R’’’、R’’’’、M
、q、a、およびbは、上記に定義されている]であることを意味する。言い換
えれば、R’およびR’’は共に水素である。この直鎖アナログは、アルキルア
リールスルホネート界面活性系の全ての性質を有さない。すなわち、2つの末端
炭素原子のいずれかのα位およびβ位から選択される位置において、AがR’’
’’−C(−)H(CH2vCH2(CH2xCH2(CH2y−CH3の部分に
結合するアナログの約60%未満であり得る。同様に、界面活性剤系として、硬
度耐性試験によって試験したところ、アナログについては40重量%を超える損
失であり得る。
【0047】アルキルアリールスルホネート界面活性剤系 本発明は、界面活性剤混合物を含む手洗い用食器洗浄組成物に関する。この界
面活性剤混合物は、次の式
【0048】
【化19】
【0049】 [式中、L、M、R’,R’’、R’’’、q、a、b、およびAは上記に定義
されている]で表わされる少なくとも2つの界面活性剤を含むアルキルアリール
スルホネート界面活性剤系を含む。
【0050】 本発明はまた、界面活性剤混合物を含む手洗い用食器洗浄組成物に関する。こ
の界面活性剤混合物は、次の式
【0051】
【化20】
【0052】 [式中、R’’’’、M、R’,R’’、R’’’、q、a、b、A、v、x、
およびyは上記に定義されている]で表わされる少なくとも2つの界面活性剤を
含むアルキルアリールスルホネート界面活性剤系を含む。両アルキルアリールス
ルホネート系中に存在する可能な異性体は以下である。
【0053】
【化21】
【0054】
【化22】
【0055】
【化23】
【0056】 構造(a)〜(m)は、いくつかの可能なアルキルアリールスルホネート界面
活性剤の単なる例示であり、本発明の範囲の限定を意図しない。
【0057】 アルキルアリールスルホネート界面活性剤が、以下の i)置換基R’およびR’’のLへの結合位置に基づいた位置異性体、 ii)L中のキラル炭素原子またはその置換基に基づく立体異性体、 iii)Arが置換または非置換ベンゼンである場合、Arへの置換基の結合位置
に基づくオルト、メタ、およびパラ異性体 から選択される少なくとも2つの「異性体」を含むこともまた好ましい。これは
、LがAに対してオルト、メタ、またはパラであり、LがL以外のAに対する置
換基(例えば、R’’’)または任意の他の置換基に対してオルト、メタ、また
はパラであり得ることを意味する。
【0058】 (i)の2つの型の異性体の例は、(a)および(c)の構造である。相違点
は、(a)中のメチルは第5位に結合するが、(c)中ではメチルは第7位に結
合することである。
【0059】 (ii)の2つの型の異性体の例は、(c)および(d)の構造である。相違点
は、これらの異性体は立体異性体であり、キラル炭素はヒドロカルビル部分中の
第7の炭素原子である。
【0060】 (iii)の2つの型の異性体の例は、(l)および(m)の構造である。相違
点は、(l)のスルホネート基はヒドロカルビル部分に対してメタ位であるが、
(m)ではスルホネート基はヒドロカルビル部分に対してオルト位であることで
ある。
【0061】 実施例1: 骨格異性体化した直鎖オレフィンによって調製した改良アルキルベンゼンスルホ
ネート界面活性剤系工程(a):少なくとも部分的に還元されたオレフィンの直線性(洗浄製品の洗 浄性に適切な鎖長に対して予め形成させたオレフィンの骨格異性体化による ) 1:2:2:1の重量比の1−デセンと、1−ウンデセンと、1−ドデセンと
、1−トリデセンとの混合物(例えば、Chevronから市販されている)が
、220℃でPt−SAPO触媒上を、任意の適切なLHSV(例えば、1.0
)で通過させられる。触媒は、米国特許第5,082,956号の実施例の態様
で調製する。WO 95/21225の例えば実施例1およびその明細書を参照
のこと。生成物は、消費者向け洗浄組成物への組み込み用のためのアルキルベン
ゼンスルホネート界面活性剤系の作製に有用な鎖長範囲を有する、骨格的に異性
体化されたわずかに分岐したオレフィンである。より一般には、この工程の温度
は、約200℃〜約400℃、好ましくは約230℃〜約320℃であり得る。
圧力は、典型的には、約15psig〜約2000psig、好ましくは約15
psig〜約1000psig、より好ましくは約15psig〜600psi
gである。水素は、有用な加圧ガスである。空間速度(LHSVまたはWHSV
)は、適切には、約0.05〜約20である。低圧と低空間速度により、選択性
が改良され、異性体化がより増加し、加熱分解が減少する。40℃/10mmH
gまででのボイルによって任意の揮発物を蒸留して取り除く。
【0062】工程(b):芳香族炭化水素を用いた工程(a)の生成物のアルキル化 ガラス製オートクレーブライナーに、1モル当量の工程(a)で生成されたわ
ずかに分岐したオレフィン混合物、20モル当量のベンゼン、及びオレフィン混
合物に基づいて20重量%の形状選択性ゼオライト触媒(酸性モルデン沸石触媒
ZeocatTM FM−8/25H)を添加する。ステンレススチール製のロッ
キングオートクレーブ中に、ガラスライナーを密封する。オートクレーブを25
0psigのN2で2回パージし、次いで1000psig N2まで充填する。
混合しながら、混合物を170〜190℃で14〜15時間加熱し、冷却して、
オートクレーブから取り出す。反応混合物を濾過して触媒を取り除き、未反応の
出発物質および/または不純物(例えば、ベンゼン、オレフィン、パラフィン、
微量元素であるが、有用物質は所望であれば再利用する)を蒸留による除去によ
り濃縮して、透明でほぼ無色の液体生成物が得られる。形成された生成物は所望
の改良アルキルベンゼンであり、これは、任意選択的に、さらなるスルホン化工
程および消費者向け洗浄組成物への組み込みを行うことができる離れた製造施設
に輸送することができる。
【0063】工程(c):工程(b)の生成物のスルホン化 工程(b)の生成物を、溶媒として塩化メチレンを用い、当量のクロロスルホ
ン酸でスルホン化した。塩化メチレンを、蒸留して取り除く。
【0064】工程(d):工程(c)の生成物の中和 工程(c)の生成物を、ナトリウムメトキシドのメタノール溶液で中和し、メ
タノールを蒸発させて改良アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤系を得る。
【0065】 実施例2 骨格異性体化した直鎖オレフィンによって調製した改良アルキルベンゼンスルホ
ネート界面活性剤系 スルホン化工程(c)でスルホン化剤として三酸化硫黄(塩化メチレン溶媒を
使用しない)を用いる以外は、実施例の手順を繰り返した。適切な空気/三酸化
硫黄混合物を用いたスルホン化の詳細は、Chemithonに付与された米国
特許第3,427,342号で得られる。さらに、工程(d)は、中和用にナト
リウムメトキシドの変わりに水酸化ナトリウムを使用する。
【0066】 実施例3 骨格異性体化した直鎖オレフィンによって調製した改良アルキルベンゼンスルホ
ネート界面活性剤系工程(a):少なくとも部分的に還元されたオレフィンの直線性 わずかに分岐したオレフィン混合物が、1:3:1の重量比のC11と、C1
2と、C13モノオレフィンとの混合物を、430℃でH−フェリエライト触媒
上への通過によって調製される。米国特許第5,510,306号に記載の方法
および触媒を、この工程に使用することができる。40℃/10mmHgまでの
沸騰によって任意の揮発物を蒸留して取り除く。
【0067】工程(b):芳香族炭化水素を用いた工程(a)の生成物のアルキル化 ガラス製オートクレーブライナーに、1モル当量の工程(a)で生成されたわ
ずかに分岐したオレフィン混合物、20モル当量のベンゼン、及びオレフィン混
合物に基づいて20重量%の形状選択性ゼオライト触媒(酸性モルデン沸石触媒
ZeocatTM FM−8/25H)を添加する。ステンレススチール製のロッ
キングオートクレーブ中に、ガラスライナーを密封する。オートクレーブを25
0psigのN2で2回パージし、1000psig N2まで充填する。混合し
ながら、混合物を170〜190℃で一晩14〜15時間加熱し、冷却して、オ
ートクレーブから取り出す。反応混合物を濾過して触媒を取り除く。ベンゼンを
蒸留して再利用し、揮発性不純物も取り除く。無色透明またはほぼ無色の液体生
成物が得られる。
【0068】工程(c):工程(b)の生成物のスルホン化 工程(b)の無色透明またはほぼ無色の液体を、溶媒として塩化メチレンを用
い、当量のクロロスルホン酸でスルホン化した。塩化メチレンを、蒸留して取り
除く。
【0069】工程(d):工程(c)の生成物の中和 工程(c)の生成物を、ナトリウムメトキシドのメタノール溶液で中和し、メ
タノールを蒸発させて改良されたアルキルベンゼンスルホネート界面活性剤系で
あるナトリウム塩混合物を得る。
【0070】 実施例4 骨格異性体化したパラフィンによって調製した改良アルキルベンゼンスルホネー
ト界面活性剤系工程(a i) 1:3:1の重量比のn−ウンデカンと、n−ドデカンと、n−トリデカンと
の混合物を、90%以上を変換させるために、約300℃の温度、1000ps
igの水素ガス、2〜3の範囲の重量時間空間速度(weight hourl
y space velocity)、および30モルH2/モル炭化水素の条件
で、Pt−SAPO−11によって異性体化した。このような異性体化のさらな
る詳細は、S.J.Miller、Microporous Material
s、2、1994、439〜449に示されている。さらなる例として、出発物
質の直鎖パラフィン混合物は従来のLAB製造で使用のものと同一であり得る。
40℃/10mmHgまでのボイルによって任意の揮発物を蒸留して取り除く。
【0071】工程(a ii) 工程(a i)のパラフィンを、従来の方法を用いて脱水素化することができ
る。例えば、米国特許第5,012,021号(1991年4月30日)または
米国特許第3,562,797号(1971年2月9日)を参照のこと。適切な
脱水素化触媒は、米国特許第3,274,287号、同第3,315,007号
、同第3,315,008号、同第3,745,112号、同第4,430,5
17号、および同第3,562,797号に開示されている任意の触媒である。
本実施例の目的のための脱水素化は、米国特許第3,562,797号に記載の
通りである。触媒は、ゼオライトAである。脱水素化は、酸素の存在下での気相
(パラフィン:二酸素=1:1のモル比)で行う。温度は、450℃〜550℃
の範囲である。触媒のグラムと1時間あたりの全供給モルとの比は3:9である
【0072】工程(b):芳香族炭化水素を用いた工程(a)の生成物のアルキル化 ガラス製オートクレーブライナーに、1モル当量の工程(a)で生成されたわ
ずかに分岐したオレフィン混合物、5モル当量のベンゼン、及びオレフィン混合
物に基づいて20重量%の形状選択性ゼオライト触媒(酸性モルデン沸石触媒Z
eocatTM FM−8/25H)を添加する。ステンレススチール製のロッキ
ングオートクレーブ中に、ガラスライナーを密封する。オートクレーブを250
psigのN2で2回パージし、1000psig N2まで充填する。混合しな
がら、混合物を170〜190℃で一晩14〜15時間加熱し、冷却して、オー
トクレーブから取り出す。反応混合物を濾過して触媒を取り除く。ベンゼンおよ
び任意の未反応パラフィンを蒸留して再利用する。無色透明またはほぼ無色の液
体生成物が得られる。
【0073】工程(c):工程(b)の生成物のスルホン化 工程(b)の無色透明またはほぼ無色の液体を、溶媒を用いずに、三酸化硫黄
/空気でスルホン化する。米国特許第3,427,342号を参照のこと。三酸
化硫黄とアルキルベンゼンとのモル比は、約1.05:1〜約1.15:1であ
る。反応物の流れを冷却し、過剰な三酸化硫黄と分離する。
【0074】工程(d):工程(c)の生成物の中和 工程(c)の生成物を、わずかに過剰な水酸化ナトリウムで中和して、改良ア
ルキルベンゼンスルホネート界面活性剤系を得る。
【0075】 実施例5 グリニャール反応由来の特定の第三級アルコールによって調製した改良アルキル
ベンゼンスルホネート界面活性剤系 5−メチル−5−ウンデカノールと、6−メチル−6−ドデカノールと、7−
メチル−7−トリデカノールとの混合物を、以下のグリニャール反応によって調
製する。28gの2−ヘキサノンと、28gの2−ヘプタノンと、14gの2−
オクタノンと、100gのジエチルエーテルとの混合物を、別の漏斗に添加する
。次いで、ケトン混合物を、還流凝縮器を備え、350mLの2.0Mヘキシル
マグネシウムブロミドのジエチルエーテル溶液および別の100mLのジエチル
エーテルを含む窒素充填撹拌三つ口丸底フラスコに1.75時間かけて滴下した
。添加の完了後、反応混合物を20℃でさらに1時間撹拌する。次に、反応混合
物を攪拌下に600gの水と氷の混合液に添加する。この混合物に、228.6
gの30%硫酸溶液を添加する。得られた2つの液層を、分離漏斗に添加する。
水層を流し、残存したエーテル層を600mLの水で2回洗浄する。次いで、エ
ーテル層を減圧下で蒸発させて、115.45gの所望のアルコール混合物が得
られる。100gの淡黄色のアルコール混合物サンプルを、ガラス製オートクレ
ーブライナーに、300mLのベンゼンおよび20gの形状選択性ゼオライト触
媒(酸性モルデン沸石触媒ZeocatTM FM−8/25H)と共に添加する
。ステンレススチール製のロッキングオートクレーブ中に、ガラスライナーを密
封する。オートクレーブを250psigのN2で2回パージし、1000ps
ig N2まで充填する。混合しながら、混合物を170℃で一晩14〜15時
間加熱し、冷却して、オートクレーブから取り出す。反応混合物を濾過して触媒
を取り除き、ベンゼン(乾燥し、再利用する)の蒸留による除去により濃縮する
。無色透明またはほぼ無色のわずかに分岐したオレフィン混合物が得られる。
【0076】 上記のようにグリニャールアルコール混合物の脱水素化によって得られた50
gのわずかに分岐したオレフィン混合物を、150mLのベンゼンおよび10g
の形状選択性ゼオライト触媒(酸性モルデン沸石触媒ZeocatTM FM−8
/25H)と共にガラス製オートクレーブライナーに添加する。ステンレススチ
ール製のロッキングオートクレーブ中に、ガラスライナーを密封する。オートク
レーブを250psigのN2で2回パージし、1000psig N2まで充填
する。混合しながら、混合物を195℃で一晩14〜15時間加熱し、冷却して
、オートクレーブから取り出す。反応混合物を濾過して触媒を取り除き、ベンゼ
ン(乾燥し、再利用する)の蒸留による除去により濃縮する。無色透明またはほ
ぼ無色の液体生成物が得られる。生成物を、減圧下(1〜5mmHg)で蒸発さ
せ、95℃〜135℃のフラクションを保持する。
【0077】 保持したフラクション(すなわち、無色透明またはほぼ無色の液体)を、モル
当量のSO3でスルホン化し、得られた生成物をナトリウムメトキシドのメタノ
ール溶液で中和し、メタノールを蒸発させて改良アルキルベンゼンスルホネート
界面活性剤系が得られる。
【0078】硬度耐性試験 (Hardness Tolerance Test) 本発明のアルキルアリールスルホネート界面活性剤系は、硬度耐性試験で測定
したところ、40重量%以下、好ましくは20重量%以下、より好ましくは10
重量%以下の損失であった。詳細は以下の通りである。 硬度耐性試験− 使用した全てのガラス器具を洗浄して、完全に乾燥させる。
使用したサンプル濃縮物は、本発明のアルキルアリールスルホネート界面活性剤
系の無水形態に基づく。実験を、22±1℃で行う。
【0079】 硬度耐性を測定する4500ppmのアルキルアリールスルホネート界面活性
剤系のナトリウム塩、5500ppmのトリポリリン酸ナトリウム、3250p
pmの炭酸ナトリウム、および5295ppmの硫酸ナトリウムを含む20gの
界面活性剤溶液を、表示の濃度で脱イオン水中で各成分を溶解することによって
調製する。20gの界面活性剤溶液を、180gの27.8グレイン/ガロンで
3:1のCa++:Mg++モル比の硬度溶液(対応する硫酸塩から調製)に添加す
る。得られた200gの試験溶液を、30秒間激しく震盪し、静置する。40分
後、10mL分取の試験溶液を、0.1μM Gelman Acrodisk
シリンジフィルター(VWR Scientific、カタログ番号28143
−309)で濾過する。最初の2mLの濾過物を捨て、残りの8mLの濾過物を
分析用に回収する。回収した濾過物の界面活性剤濃度(ppm)Csurfを、適切
な分析技術(例えば、Introduction to Surfactant
Analysis、Cullum,D.C編、Blackie Academi
c and Professional、Glasgow、1994、59〜64
に記載の、国際標準法ISO 2271などの二相滴定)によって定量する。
【0080】 この試験で得られた硬度耐性を、以下の式にしたがって試験した界面活性剤系
の%損失として示す。 %損失=([450ppm−Csurf(ppm)]÷450ppm)×100% 例えば、 溶液 A B 硬度 %損失 49% 8% A=HF法によって作製した市販のC11〜8直鎖アルキルベンゼンスルホネ
ート。 B=少なくとも以下の結晶化度の乱れた界面活性剤の異性体を含む、例えば
、実施例5に記載に従って調製した、本発明のアルキルアリールスルホネート界
面活性剤系:
【0081】
【化24】
【0082】 本発明の手洗い用食器洗浄組成物の種々の変形形態が有用である。このような
変形形態には、以下が含まれる。 ・少なくとも約0.1%以下、好ましくは約10%以下、より好ましくは約5
%以下、さらにより好ましくは約1%以下の市販のC10〜C14直鎖アルキルベン
ゼンスルホネート界面活性剤を含む手洗い用食器洗浄組成物; ・少なくとも約0.1%以下、好ましくは約10%以下、より好ましくは約5
%以下、さらにより好ましくは約1%以下の、市販の高度に分岐したアルキルベ
ンゼンスルホネート界面活性剤(例えば、TPBSまたはテトラプロピルベンゼ
ンスルホネート)を含む手洗い用食器洗浄組成物;、 ・洗剤用組成物の約0.5重量%〜約25重量%のレベルで非イオン性界面活
性剤を含み、上記非イオン性界面活性剤が、キャップまたはキャップされない形
態の、直鎖C10〜C16アルキル、中鎖C1〜C3分岐C10〜C16アルキル、ゲルベ
分岐C10〜C16アルキル、およびその混合物から選択される疎水基、ならびに1
〜15エトキシレート、1〜15プロポキシレート、1〜15ブトキシレート、
およびその混合物から選択される親水基を有する、キャップまたは非キャップ形
態のポリアルコキシル化アルコールである手洗い用食器洗浄組成物。(非キャッ
プ形態の場合は末端第一級−OH基もまた存在し、キャップ形態の場合は−OR
形態の末端の基(Rは、任意選択的に第一級アルコールまたは好ましくは存在す
る場合第二級アルコールが含まれるC1〜C6ヒドロカルビル部分)も存在する)
【0083】 ・洗剤用組成物の約0.5重量%〜約25重量%のレベルでアルキルスルフェ
ート界面活性剤を含み、上記アルキルスルフェート界面活性剤が、直鎖C10〜C 18 アルキル、中鎖C1〜C3分岐C10〜C18アルキル、ゲルベ分岐C10〜C18アル
キル、およびその混合物から選択される疎水基と、Na、K、およびその混合物
から選択される陽イオンを有する手洗い用食器洗浄組成物; ・洗剤用組成物の約0.5重量%〜約25重量%のレベルでアルキル(ポリア
ルコキシ)スルフェート界面活性剤を含み、上記アルキル(ポリアルコキシ)ス
ルフェート界面活性剤が、キャップまたは非キャップ形態であって、直鎖C10
16アルキル、中鎖C1〜C3分岐C10〜C16アルキル、ゲルベ分岐C10〜C16
ルキル、およびその混合物から選択される疎水基と、1〜15ポリエトキシスル
フェート、1〜15ポリプロポキシスルフェート、1〜15ポリブトキシスルフ
ェート、1〜15混合ポリ(エトキシ/プロポキシ/ブトキシ)スルフェート、
およびその混合物から選択される(ポリアルコキシ)スルフェート親水基、なら
びにNa、K、およびその混合物から選択される陽イオンを有する手洗い用食器
洗浄組成物。
【0084】 手洗い用食器洗浄組成物は、キャップまたは非キャップ形態であって、直鎖C 10 〜C16アルキル、中鎖C1〜C3分岐C10〜C16アルキル、ゲルベ分岐C10〜C 16 アルキル、およびその混合物から選択される疎水基と、1〜15ポリエトキシ
スルフェート、1〜15ポリプロポキシスルフェート、1〜15ポリブトキシス
ルフェート、1〜15混合ポリ(エトキシ/プロポキシ/ブトキシ)スルフェー
ト、およびその混合物から選択される(ポリアルコキシ)スルフェート親水基、
ならびにNa、K、およびその混合物から選択される陽イオンを有するアルキル
(ポリアルコキシ)スルフェート界面活性剤を含むことが好ましい。
【0085】 手洗い用食器洗浄組成物が非イオン性界面活性剤を含む場合、これは、キャッ
プまたは非キャップ形態であって、直鎖C10〜C16アルキル、中鎖C1〜C3分岐
10〜C16アルキル、ゲルベ分岐C10〜C16アルキル、およびその混合物から選
択される疎水基と、1〜15エトキシレート、1〜15プロポキシレート、1〜
15ブトキシレート、およびその混合物から選択される親水基を有するキャップ
または非キャップ形態のポリアルコキシル化アルコールであることが好ましい。
非キャップ形態の場合は、末端第一級−OH基もまた存在し、キャップ形態の場
合は−ORの形態(Rは、任意選択的に第一級アルコールまたは好ましくは存在
する場合第二級アルコールが含まれるC1〜C6ヒドロカルビル基)の末端基も存
在する。
【0086】 手洗い用食器洗浄組成物は、直鎖C10〜C16アルキル、中鎖C1〜C3分岐C10 〜C18アルキル、ゲルベ分岐C10〜C16アルキル、およびその混合物から選択さ
れる疎水基と、Na、K、およびその混合物から選択される陽イオンを有するア
ルキルスルフェート界面活性剤を含むことが好ましい。
【0087】 本発明の手洗い用食器洗浄組成物を、手洗い用に使用または適用することがで
き、そして/または単一のもしくは変更可能な使用量または自動調合手段によっ
て適用することができる。これらを、水性または非水性洗浄系で使用することが
できる。この組成物は、広範囲のpH(例えば、約2〜約12またはそれ以上)
をとることができ、好ましい実施形態ではアルカリ洗剤は約8〜約11のpHを
とるにもかかわらず、この組成物は広範囲のアルカリ度を有することができる。
全ての公知の水性および非水性の消費者向け製品洗浄法の使用のための型だけで
なく、高発泡および低発泡型の両方が含められる。
【0088】 手洗い用食器洗浄組成物は、任意の従来の形態、すなわち、液体、粉末、凝集
体、ペースト、錠剤、バー、ゲル、液体―ゲルミクロエマルション、液晶、また
は粒子であり得る。
【0089】従来の手洗い用食器洗浄補助剤および方法 : これらの追加の成分の正確な性質およびその組み込みレベルは、組成物の物理
的形態およびおれが使用される洗浄操作の性質に依存する。
【0090】 従来の手洗い用食器洗浄補助剤のレベルは、組成物の約0.00001重量%
〜約99.9重量%である。組成物全体の使用レベルは、意図される適用に依存
して(例えば、溶液中数ppmから洗浄表面への希釈しない洗浄成分、いわゆる
「原液適用」の範囲で)広範囲に変化し得る。
【0091】 好ましくは、従来の洗浄補助剤は、ビルダー、洗剤用酵素、アルキルアリール
界面活性剤系以外の界面活性剤(典型的には、陰イオン性、陽イオン性、両性、
双性、非イオン性、およびその混合物)、少なくとも一部が水溶性または水分散
性のポリマー、研磨剤、殺菌剤、変色阻害剤、染料、溶解剤、ピドロトロープ、
香料、増粘剤、酸化防止剤、加工助剤、発泡剤、消泡剤、緩衝液、抗真菌剤、防
カビ剤、防虫剤、防食助剤、キレート剤、およびその混合物からなる群から選択
される。より好ましくは、従来の洗浄補助剤は、上記の1つまたは複数を含む。
【0092】 消費者向け製品洗浄組成物は、「Surfactant Science S
eries」、Marcel Dekker、New York、第1〜67巻
に記載されている。液体組成物は、特に、第67巻、「Liquid Dete
rgents」、Kuo−Yann Lai編、1997、ISBN 0−82
47−9391−9に詳細に記載されている(本明細書中で参照により援用され
る)。より古典的な処方物(特に、粒子型)は、「Detergent Man
ufacture including Zeolite Builders
and Other New Materials」、M.Sittig編、N
oyes Data Corporation、1979(本明細書中で参照に
より援用される)に記載されている。Kirk Othmer’s Encyc
lopedia of Chemical Technologyもまた参照の
こと。
【0093】 持続性香料を含む洗剤(例えば、米国特許第5,500,154号、WO 9
6/02490を参照のこと)の需要は増加し、本発明の界面活性剤と組み合わ
せた使用を想定している。
【0094】 一般に、従来の手洗い用食器洗浄補助剤は、最小限の必須成分(本明細書中で
は、必須界面活性剤混合物)のみを含む組成物から手洗い用食器洗浄に有用な組
成物への変化に必要な任意の物質である。好ましい実施形態では、従来の手洗い
用食器洗浄補助剤が、洗浄製品の確実な特徴であることが当業者に容易に認識さ
れる。
【0095】 これらの追加の成分の正確な性質およびその組み込みレベルは、組成物の物理
的形態および使用される洗浄操作の性質に依存する。
【0096】 一般的な補助剤には、ビルダー、界面活性剤、酵素、およびポリマーなどが含
まれる。本明細書中では、他の補助剤は、発泡剤、消泡剤(泡止め剤)など、種
々の有効成分または特定の物質、例えば、分散ポリマー(例えば、BASF C
orp.またはRohm & Haas)、着色スペックル(color sp
eckle)、銀製品保護剤、抗変色剤、および/または防食剤、染料、充填剤
、殺菌剤、アルカリ源、ヒドロトロープ、酸化防止剤、酵素安定剤、前香料(p
ro−perfumes)、香料、安定剤、キャリア、加工助剤、顔料、および
液体処方物用の溶媒(以下に詳述する)などを含めることができる。
【0097】 ある種の簡単に処方され生成物は、1つの補助剤のみが必要であるにもかかわ
らず、非常に典型的には、本明細書中の組成物はいくつかの補助剤が必要であり
得るにもかかわらず、適切な洗濯または洗浄用補助材料および方法の包括的なリ
ストを、1997年7月21日に提出され、Procter & Gamble
に譲渡された米国特許仮出願第60/053,318号に見出すことができる。
【0098】 本発明の界面活性剤混合物を、広範な手洗い用食器洗浄処方物に使用すること
ができる。この新規の界面活性剤混合物を、現存の手洗い用食器洗浄組成物中の
従来のLASの全てまたは一部と取り替えて使用することができる。本発明の界
面活性剤混合物を現存の界面活性剤系の補助剤またはLASの全部または一部の
代わりとして使用することができる処方物には、以下が含まれるが、これらに限
定されない:WO 98/12290、米国特許第5,728,668号、WO
98/05745、米国特許第5,756,441号、同第5,714,45
4号、同第5,712,241号、同第5,707,955号、同第4,133
,779号、WO 97/47717、米国特許第5,688,754号、同第
5,665,689号、WO 97/38073、米国特許第5,696,07
3号、WO 97/38071、WO 97/00930 A、英国特許第2,
292,562 A号、米国特許第5,736,310号、同第5,269,9
74号、同第5,230,823号、同第4,923,635号、同第4,68
1,704号、同第4,316,824号、同第4,133,779号、同第5
,700,773号、WO 97/35947、WO 97/34976、米国
特許第5,629,279号、WO 97/15650、米国特許第5,616
,548号、同第5,610,127号、同第5,565,421号、WO 9
6/31586、米国特許第5,561,106号、同第5,552,089号
、WO 96/22347、米国特許第5,503,779号、同第5,480
,586号、欧州特許第573,329号、米国特許第5,382,386号、
欧州特許第487,169号、米国特許第5,096,622号、欧州特許第4
31,050号、米国特許第5,102,573号、同第4,772,425号
、同第4,725,337号、欧州特許第228,797号、米国特許第4,5
56,509号、同第4,454,060号、同第4,454,098号、同第
4,430,237号、同第4,877,546号、同第4,064,076号
、同第4,101,456号、同第3,944,663号、同第4,040,9
89号、同第4,102,826号、同第5,767,051号、同第5,78
0,417号、WO 97/26315、米国特許第5,290,482号、同
第3,954,679号、同第5,700,331号、同第5,679,877
号、同第5,565,419号、WO 98/22569、米国特許第5,73
6,496号、同第5,733,560号、同第574,169号、同第5,7
33,860号、同第5,741,770号、同第5,719,114号、同第
5,604,195号、欧州特許第848,749号、同第839,177号、
米国特許第5,646,104号、同第5,580,848号、欧州特許第78
1,324号、米国特許第5,415,812号、同第5,435,936号、
同第5,082,584号、同第5,393,468号。
【0099】洗浄用界面活性剤 本発明の組成物は、必須界面活性剤混合物との共界面活性剤(co−surf
uctant)として使用される洗浄用界面活性剤を含むことが望ましい。本発
明は、本発明の洗浄用組成物の好ましい実施形態の記載において界面活性剤に関
連したものであるので、界面活性物質を記載し、非界面活性補助剤と区別して説
明する。洗浄用界面活性剤は、1975年12月30日にLaughlin 他
.に付与された米国特許第3,929,678号および1981年3月31日に
Murphyに付与された米国特許第4,259,217号、「Surfact
ant Science」、Marcel Dekker,Inc.、New
York and Basel、「Handbook of Surfacta
nts」、M.R.Porter、Chapman and Hall、第2版
、1994、「Surfactants in Consumer Produ
cts」、J.Falbe編、Springer−Verlag、1987、お
よびProcter & Gambleに譲渡された多数の洗浄剤関連特許、な
らびに他の洗浄剤および消費者向け製品製造に広範に例示されている。
【0100】 本明細書中の洗浄用界面活性剤には、洗浄剤としての用途が公知の陰イオン性
、非イオン性、陽イオン性、双性、または両性型が含まれるが、完全に泡の出な
い界面活性剤または完全に不溶性の界面活性剤は含まれない(これらは任意選択
的補助剤として使用することができる)。
【0101】 より詳細には、本明細書中で有用な洗浄用界面活性剤には、以下が含まれるこ
とが適切である:(1)ハードタイプ(ABS、TPBS)または直鎖型を含み
、種々のHFまたは固体HF法(例えば、DETAL(商品名)(UOP)法)
などの公知の方法、または他のルイス酸触媒(例えば、AlCl3)の使用、ま
たは酸性シリカ/アルミナの使用または塩素処理炭化水素の使用によって作製さ
れた従来のアルキルベンゼンスルホネート;(2)α−オレフィンスルホネート
および脂肪酸および脂肪酸エステル由来のスルホネートを含むオレフィンスルホ
ネート;(3)ジエステルおよび半エステル型ならびにスルホスクシナメートお
よびエトキシル化アルコールおよびアルカノールアミド由来のスルホスクシネー
トなどの他のスルホネート/カルボキシレート界面活性剤型を含むアルキルまた
はアルケニルスルホネート;(4)α−オレフィンに亜硫酸水素塩を添加した生
成物を含むパラフィンまたはアルカンスルホネートおよびアルキルまたはアルケ
ニルカルボキシスルホネート型;(5)アルキルナフタレンスルホネート;(6
)アルキルイセチオネートおよびアルキルプロパンスルホネートならびに脂肪イ
セチオネートエステル、エトキシル化イセチオネートの脂肪エステル、および3
−ヒドロキシプロパンスルホネートまたはAVANEL S型のエステルなどの
ような他のエステルスルホネート;(7)ヒドロトロープ性のために特に有用な
ベンゼン、クメン、トルエン、キシレンおよびナフタレンスルホネート;(8)
アルキルエーテルスルホネート;(9)アルキルアミドスルホネート;(10)
α−スルホ脂肪酸塩またはエステルおよび内部スルホ脂肪酸エステル;(11)
アルキルグリセリルスルホネート;(12)リグニンスルホネート;(13)石
油スルホネート(重アルキレートスルホネートとしても公知);(14)ジフェ
ニルオキシドジスルホネート;(15)直鎖または分岐鎖アルキルスルフェート
またはアルケニルスルフェート;(16)アルキルまたはアルキルフェノールア
ルコキシレートスルフェートおよび対応するポリアルコキシレート(アルキルエ
ーテルスルフェートとしても公知)ならびにアルケニルアルコキシルスルフェー
トまたはアルケニルポリアルコキシスルフェート;(17)アルキルアミドスル
フェートまたはアルケニルアミドスルフェート(硫酸化アルカノールアミドおよ
びそのアルコキシレートおよびポリアルコキシレートを含む);(18)硫酸化
油、硫酸化アルキルグリセリド、硫酸化アルキルポリグリコシド、または硫酸化
糖由来の界面活性剤;(19)アルキルアルコキシカルボキシレートおよびアル
キルポリアルコキシカルボキシレート(ガラクツロン酸塩を含む);(20)ア
ルキルエステルカルボキシレートおよびアルケニルエステルカルボキシレート;
(21)アルキルまたはアルケニルカルボキシレート(特に、従来のセッケンお
よびα,ω−ジカルボキシレート)(アルキルおよびアルケニルスクシネートも
含む);(22)アルキルまたはアルケニルアミドアルコキシおよびポリアルコ
キシカルボキシレート;(23)アルキルおよびアルケニルアミドカルボキシレ
ート界面活性剤型(サルコシネート、タウリド、グリシネート、アミノプロピオ
ネート、およびイミノプロピオネートを含む);(24)アミドセッケン(脂肪
酸シアナミドとも呼ばれる);(25)アルキルポリアミノカルボキシレート;
(26)リンベースの界面活性剤(アルキルまたはアルケニルリン酸エステルを
含む)、アルキルエーテルホスフェート(そのアルコキシル化誘導体、ホスファ
チジン酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルジ(ポリオキシアルキレンアルカノー
ル)ホスフェート、両性ホスフェート(レシチンなど)を含む)、ならびにホス
フェート/カルボキシレート、ホスフェート/スルフェート、およびホスフェー
ト/スルホネート型;(27)プルロニックおよびテトロニック型非イオン性界
面活性剤;(28)いわゆるEO/POブロックポリマー(ジブロックおよびト
リブロックEPEおよびPEP型を含む);(29)脂肪酸ポリグリコールエス
テル;(30)キャップおよび非キャップアルキルまたはアルキルフェノールエ
トキシレート、プロポキシレート、およびブトキシレート(脂肪アルコールポリ
エチレングリコールエーテルを含む)、(31)脂肪アルコール(特に粘度調整
界面活性剤として有用または他の界面活性剤の未反応成分として存在);(32
)N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、特に、N−アルキルグルカミド;
(33)モノまたはポリサッカリドまたはソルビタン由来の非イオン性界面活性
剤、特に、アルキルポリグリコシドならびにスクロース脂肪酸エステル;(34
)エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、およびポリグリ
セリルエステル、およびそれらのアルコキシレート、特に、グリセロールエーテ
ルおよび脂肪酸/グリセロールモノエステルおよびジエステル;(35)アルド
ビオンアミド界面活性剤;(36)アルキルスクシンイミド非イオン性界面活性
剤型;(37)アセチレンアルコール界面活性剤(SURFYNOLSなど);
(38)アルカノールアミド界面活性剤およびそのアルコキシル化誘導体(脂肪
酸アルカノールアミドおよび脂肪酸アルカノールアミドポリグリコールエーテル
を含む);(39)アルキルピロリドン;(40)アルキルアミンオキシド(ア
ルコキシル化またはポリアルコキシル化アミンオキシドおよび糖由来のアミンオ
キシドを含む);(41)アルキルホスフィンオキシド;(42)スルホキシド
界面活性剤;(43)両性スルホネート、特に、スルホベタイン;(44)ベタ
イン型両性界面活性剤(アミノカルボキシレート由来の型を含む);(45)両
性スルフェート(アルキルアンモニオポリエトキシスルフェートなど);(46
)脂肪および石油由来のアルキルアミンおよびアミン塩;(47)アルキルイミ
ダゾリン;(48)アルキルアミドアミンおよびそのアルコキシレートおよびポ
リアルコキシレート誘導体;(49)従来の陽イオン性界面活性剤(水溶性アル
キルトリメチルアンモニウム塩を含む)。さらに、以下のあまり一般的ではない
界面活性剤型が含まれる:(50)アルキルアミドアミンオキシド、(51)任
意の上記引用された従来の非糖型後にモデル化された糖由来の界面活性剤;(5
2)フルオロ界面活性剤;(53)ビオ界面活性剤;(54)有機ケイ素化合物
またはフッ化炭素界面活性剤;(55)上記引用のジフェニルオキシドジスルホ
ネート以外のジェミニ型界面活性剤(グルコース由来の界面活性剤を含む);(
56)重合界面活性剤(両性ポリカルボキシグリシネートを含む);および(5
7)ボラ形態(bolaform)の界面活性剤(すなわち、水性または非水性
洗浄剤で公知の任意の界面活性剤)。
【0102】 上記の任意の洗浄用界面活性剤では、疎水性鎖の長さは、典型的には一般的な
範囲C8〜C20であり、C8〜C18の範囲が好ましく、特に洗濯用の場合は冷水中
で行われる。従来の目的での鎖長およびアルコキシル化の程度の選択は、標準的
なテキストで教示されている。洗浄用界面活性剤は塩の場合、H(すなわち、潜
在的に酸性の界面活性剤の酸形態または部分的酸形態を使用することができる)
、Na、K、Mg、アンモニウムもしくはアルカノールアンモニウム、または陽
イオンの組み合わせを含む、任意の適合する陽イオンが存在し得る。一般に、異
なる電荷の洗浄用界面活性剤の混合物、特に、陰イオン性/陽イオン性、陰イオ
ン性/非イオン性、陰イオン性/非イオン性/陽イオン性、陰イオン性/非イオ
ン性/両性、非イオン性/陽イオン性および非イオン性/両性の混合物であるこ
とが好ましい。さらに、異なる鎖長、不飽和または分岐の程度、アルコキシル化
(特に、エトキシル化)の程度を有する他の類似の洗浄用界面活性剤の混合によ
って、または、例えば、疎水基中のエーテルの酸素などのような置換基の挿入、
またはこれらの任意の組み合わせによって、任意の単一の洗浄用界面活性剤を置
換することができ、これにより冷水での洗浄に望ましい結果が得られる場合があ
る。
【0103】 上記に特定した洗浄用界面活性剤中で好ましいものは、以下である:酸、ナト
リウムおよびアンモニウムC9〜C20直鎖アルキルベンゼンスルホネート、特に
、ナトリウム直鎖第二級アルキルC10〜C15ベンゼンスルホネート(いくつかの
位置でABSを使用することができる)(1);オレフィンスルホネート塩(2
)、すなわちオレフィン(特に、C10〜C20α−オレフィン)と三酸化硫黄と反
応させた後反応性生物を中和および加水分解して作製した物質;ナトリウムおよ
びアンモニウムC7〜C12ジアルキルスルホスクシネート(3);アルカンモノ
スルホネート、例えば、C8〜C20α−オレフィンとナトリウムジスルフィドと
の反応によって誘導されるものおよびパラフィンとSO2およびCl2との反応後
塩基で加水分解して形成されたランダムなスルホネートから誘導されたものなど
(4);α−スルホ脂肪酸塩またはエステル(10);ナトリウムアルキルグリ
セリルスルホネート(特に、獣脂またはココナッツ油由来の高級アルコールおよ
び石油由来の合成アルコールのエーテル)(11);第一級または第二級、飽和
または不飽和、分岐または分岐していないアルキルまたはアルケニルスルフェー
ト(15)。分岐している場合、このような化合物は、ランダムまたは規則的で
あり得る。第二級である場合、化合物は、好ましくは、次の式である。 CH3
(CH2x(CHOSO3 -+)CH3またはCH3(CH2y(CHOSO3 -+ )CH2CH3[式中、xおよび(y+1)は少なくとも7、好ましくは少なくと
も9の整数であり、Mは水溶性陽イオン(好ましくはナトリウム)である]。不
飽和である場合、オレイルスルフェートなどのスルフェートが好ましいが、ナト
リウムおよびアンモニウムアルキルスルフェート、特に、C8〜C18アルコール
(例えば、獣脂またはココナッツ油)の硫酸化によって生成されるスルフェート
も有用である;アルキルまたはアルケニルエーテルスルフェートもまた好ましい
(特に、約0.5モルまたはそれ以上(好ましくは0.5〜8モル)がエトキシ
ル化されたエトキシスルフェート(16);アルキルエーテルカルボキシレート
、特に、EO 1〜5エトキシカルボキシレート(19);セッケンまたは脂肪
酸(好ましくは、より水溶性の高い型)(21);アミノ酸型界面活性剤(サル
コシネート、特にオレイルサルコシネートなど)(23);ホスフェートエステ
ル(26);アルキルまたはアルキルフェノールエトキシレート、プロポキシレ
ート、およびブトキシレート、特に、いわゆる狭いピークのアルキルエトキシレ
ートを含むエトキシレート「AE」およびC6〜C12アルキルフェノールアルコ
キシレートならびにエチレンオキシド(一般に2〜30EO)を有する脂肪族第
一級または第二級直鎖または分岐鎖C8〜C18アルコール(30);N−アルキ
ルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、特に、C12〜C18N−メチルグルカミド(WO
92/06154を参照のこと)およびN−アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸
アミド(C10〜C18N−(3−メトキシプロピル)グルカミドなど)であるが、
N−プロピル〜N−ヘキシルC12〜C18グルカミドも低発泡には有用であり得る
(32);アルキルポリグリコシド(33);アミンオキシド、好ましくは、ア
ルキルジメチルアミンN−オキシドおよびその二水和物(40);スルホベタイ
ンすなわち「スルタイン」(43);ベタイン(44);およびジェミニ型界面
活性剤。
【0104】 本発明での使用に適切な陽イオン性界面活性剤には、長鎖ヒドロカルビル基を
有するものが含まれる。このような陽イオン性共界面活性剤の例には、アルキル
ジメチルアンモニウムハロゲニドなどのアンモニウム共界面活性剤および式 [R2(OR3y][R4(OR3y25+- [式中、R2はアルキル鎖中に8〜18個の炭素原子を有するアルキルまたはア
ルキルベンジル基であり、各R3は−CH2CH2−、−CH2CH(CH2)−、
CH2CH(CH2OH)−、−CH2CH2CH2−およびその混合物からなる群
から選択され;およびyが0でない場合、各R4はC1〜C4アルキル、C1〜C4
ヒドロキシアルキル、2つのR4基の結合によって形成されたベンジル環構造、
−CH2CHOH―CHOHCOR6CHOHCH2OH(R6は1000未満の分
子量を有するヘキソースまたはヘキソースポリマー)、水素からなる群から選択
され;R5はR4と同一であるか、R2+R5の全炭素数が約18以下であるアルキ
ル鎖であり;yはそれぞれ0〜約10であり、yの合計は、0〜約15であり;
Xは任意の適合性陰イオンである]を有する共界面活性剤が含まれる。
【0105】 他の適切な陽イオン性界面活性剤の例は、以下の文献(すべてが本明細書中で
参照により援用される)に記載されている:M.C.Publishing C
o.、McCutcheon’s、Detergents & Elulsif
iers、North American edition、1997、Sch
wartz,他、Surface Active Agents,Their
Chemistry and Technology、New York、In
terscience Publishers、1949、米国特許第3,15
5,591号、同第3,929,678号、同第3,959,461号、同第4
,387,090号、および同第4,228,044号。
【0106】 適切な陽イオン性界面活性剤の例は、次の一般式に対応する陽イオンである:
【0107】
【化25】
【0108】 式中、R1、R2、R3、およびR4は、独立して、1〜約22個の炭素原子の脂肪
族基、約22個の炭素原子までを有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキ
レン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、約22個の炭素原子を有するアリ
ールまたはアルキルアリール基から選択され;Xはハロゲン(例えば、塩素、臭
素)、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェート、ニ
トレート、スルフェート、およびアルキルスルフェートラジカルから選択される
陰イオンなどの塩形成陰イオンである。脂肪族基は、炭素原子および水素原子に
加えて、エーテル結合および他の基(アミノ基など)を含むことができる。より
長い鎖長(例えば、約12炭素またはそれ以上)の脂肪族基は、飽和または不飽
和であり得る。R1、R2、R3、およびR4は、独立して、C1〜約C22アルキル
から選択されることが好ましい。2つの長鎖アルキルおよび2つの短鎖アルキル
を含むかあるいは1つの長鎖アルキルおよび3つの単鎖アルキルを含む陽イオン
性物質が特に好ましい。上記の化合物中の長鎖アルキルは、約12〜約22個の
炭素原子、好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有し、上記の化合物中の単
鎖アルキルは、約1〜約3個の炭素原子、好ましくは約1〜約2個の炭素原子を
有する。
【0109】 本明細書中の陽イオン性洗剤界面活性剤の適切なレベルは、約0.1%〜約2
0%、好ましくは約1%〜約15%であるが、より高いレベル(例えば、約30
%またはそれ以上まで)は、非イオン性:陽イオン性(すなわち、限定されたま
たは陰イオンを含まない)処方物において特に有用であり得る。陽イオン性界面
活性剤の1つの可能な用途は、油脂放出剤としてである。陽イオン界面活性剤は
それ自体であるか、溶剤および/または溶解剤との組み合わせであり得る。米国
特許第5,552,089号を参照のこと。
【0110】 有用な界面活性剤の別の型は、いわゆる二陰イオン(ジアニオン)である。こ
れは、界面活性剤分子上に少なくとも2つの陰イオン基を有する界面活性剤であ
る。いくつかの適切な二陰イオン性界面活性剤は、1996年7月28日に提出
された同時係属中の米国特許出願番号60/020,503(整理番号6160
P)、60/020,772(整理番号6161P)、60/020,928(
整理番号6158P)、60/020,832(整理番号6159P)、60/
020,773(整理番号6162P)、および1996年8月8日に提出され
た60/023,539(整理番号6192P)、60/023,493(整理
番号6194P)、60/023,540(整理番号6193P)、および60
/023,527(整理番号6195P)、(その開示が本明細書中で参照によ
り援用される)にさらに記載されている。
【0111】 さらに好ましくは、界面活性剤は、中鎖分岐アルキルスルフェート、中鎖分岐
アルキルアルコキシレート、または中鎖分岐アルキルアルコキシレートスルフェ
ートであり得る。これらの界面活性剤は、60/061,971(代理人整理番
号6881P(1997年10月14日))、60/061,975(代理人整
理番号6882P(1997年10月14日))、60/062,086(代理
人整理番号6883P(1997年10月14日))、60/061,916(
代理人整理番号6884P(1997年10月14日))、60/061,97
0(代理人整理番号6885P(1997年10月14日))、60/062,
407(代理人整理番号6886P(1997年10月14日))、にさらに記
載されている。他の適切な中鎖分岐界面活性剤を、米国特許出願60/032,
035(整理番号6401P)、60/031,845(整理番号6402P)
、60/031,916(整理番号6403P)、60/031,917(整理
番号6404P)、60/031,761(整理番号6405P)、60/03
1,762(整理番号6406P)、および60/031,844(整理番号6
409P)、に見出すことができる。従来の直鎖界面活性剤を含むこれらの分岐
界面活性剤の混合物もまた、本発明の組成物中での使用に有用である。
【0112】 界面活性剤の組み合わせもまた考察する。このような組み合わせの1つは、ア
ルキレンカルボネート界面活性剤と負電荷の複合体を形成する本発明の改質アル
キルベンゼンスルホネート界面活性剤であろう。米国特許第5,736,496
号を参照のこと。あるいは、これらのアルキレンカルボネート界面活性剤は、本
発明の改質アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤との組み合わされ、負電荷
の複合体を形成しない。このような組成物は、米国特許第5,733,860号
に記載されている。いずれかの型の組成物では、適切なアルキレンカルボネート
界面活性剤には、次の式が含まれる:
【0113】
【化26】
【0114】 [式中、R1はCnアルキル基であり、R2はHであるかCmアルキル基であり、n
+mは11〜14の数である]。
【0115】 改質アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤との別の可能な組み合わせは、
モノアルキルスクシナメート、より好ましくは、アルキル基が8モルまでのエチ
レンオキシドでエトキシル化することができる約0.5〜約6重量%のC10〜C 18 モノアルキルスクシナメートとの組み合わせであり、モノアルキルスクシナメ
ートは、次式の構造を有する。
【0116】
【化27】
【0117】 [式中、Rは10〜18個の炭素原子の脂肪族ラジカルである、Mはナトリウム
、カリウム、アンモニウム、およびアルカノールアミンから選択される陽イオン
である]。米国特許第5,480,586号を参照のこと。
【0118】 本明細書中の陰イオン性洗剤用界面活性剤の適切なレベルは、洗剤用組成物の
約1重量%〜約50重量%またはそれ以上、好ましくは約2重量%〜約30重量
%、より好ましくは約5重量%〜約20重量%の範囲である。
【0119】 本明細書中の非イオン性洗剤用界面活性剤の適切なレベルは、約1重量%〜約
40重量%、好ましくは約2重量%〜約30重量%、より好ましくは約5重量%
〜約20重量%の範囲である。
【0120】 組成物中の組み合せる望ましい陰イオン性界面活性剤:非イオン性界面活性剤
の重量比は、1.0:9.0〜1.0:0.25、好ましくは1.0:1.5〜
1.0:0.4である。
【0121】 組成物中の組み合せる望ましい陰イオン性界面活性剤:陽イオン性界面活性剤
の重量比は、50:1〜5:1、より好ましくは35:1〜15:1である。
【0122】 本明細書中の陽イオン性洗剤用界面活性剤の適切なレベルは、約0.1%〜約
20%、好ましくは約1%〜約15%の範囲であるが、より高いレベル(例えば
、約30%までまたはそれ以上)は、非イオン:陽イオン(すなわち限定された
または陰イオンを含まない)処方物において特に有用であり得る。
【0123】 両性または双性洗浄用界面活性剤は、存在する場合、通常、洗浄剤用組成物の
約0.1重量%〜約20重量%の範囲のレベルで有用である。レベルは、特に、
両性イオンが高価な場合、しばしば約5重量%以下に制限される。
【0124】界面活性剤 組成物は、組成物の好ましくは少なくとも0.01重量%、より好ましくは少
なくとも0.1重量%、さらにより好ましくは少なくとも0.2重量%、さらに
より好ましくは少なくとも0.5重量%の界面活性剤を含む。組成物はまた、組
成物の約90重量%以下、より好ましくは約70重量%以下、さらにより好まし
くは約60重量%以下、さらにより好ましくは35重量%以下しか界面活性剤を
含まない。
【0125】 本明細書中で有用な陰イオン性界面活性剤は、直鎖アルキルベンゼンスルホネ
ート、αオレフィンスルホネート、パラフィンスルホネート、アルキルエステル
スルホネート、アルキルスルフェート、アルキルアルコキシスルフェート、アル
キルスルホネート、アルキルアルコキシカルボキシレート、アルキルアルコキシ
ル化スルフェート、サルコシネート、タウリネート、およびその混合物からなる
群から選択されることが好ましい。
【0126】 存在する場合、陰イオン性界面活性剤は、典型的には有効量で存在する。より
好ましくは、組成物は、組成物の少なくとも約0.5重量%、より好ましくは少
なくとも約5重量%、さらにより好ましくは少なくとも約10重量%の陰イオン
性界面活性剤を含み得る。組成物はまた、好ましくは、組成物の約90重量%以
下、より好ましくは約50重量%以下、さらにより好ましくは約30重量%以下
しか界面活性剤を含まない。
【0127】 アルキルスルフェート界面活性剤は、本明細書中での使用に重要な陰イオン性
界面活性剤の別の型である。ポリヒドロキシ脂肪酸アミン(以下を参照のこと)
と組み合わせて使用した場合に優れた全体的洗浄能力(広範な温度、洗浄濃度、
および洗浄時間での良好な油脂/油洗浄能力を含む)が得られるのに加えて、ア
ルキルスルフェートを溶解することができ、液体洗剤処方物中の改善された処方
能力は、式ROSO3M[式中、Rは好ましくはC10〜C24ヒドロカルビル、好
ましくはC10〜C20アルキル成分を有するアルキルまたはヒドロキシアルキル、
より好ましくはC12〜C18アルキルまたはヒドロキシアルキルであり、MはHま
たは陽イオン(例えば、アルカリ金属(IA族)陽イオン(例えば、ナトリウム
、カリウム、リチウム)、置換または非置換アンモニウム陽イオン(メチル、ジ
メチル、およびトリメチルアンモニウムなど)および第四級アンモニウム陽イオ
ン(例えば、テトラメチルアンモニウムおよびジメチルピペルジニウム)、およ
びアルカノールアミン由来の陽イオン(エタノールアミン、ジエタノールアミン
、トリエタノールアミン、およびその混合物など)など]の水溶性塩または酸で
ある。典型的には、C12〜C16のアルキル鎖は、より低い洗浄温度(例えば、約
50℃未満)、C16〜C18アルキル鎖はより高い洗浄温度(例えば、約50℃を
超える)に好ましい。
【0128】 アルキルアルコキシル化スルフェート界面活性剤は、有用な陰イオン性界面活
性剤の別のカテゴリーである。これらの界面活性剤は、典型的には、式RO(A
)mSO3M[式中、RはC10〜C24アルキル成分を含む非置換C10〜C24アル
キルまたはヒドロキシアルキル基、好ましくはC12〜C20アルキルまたはヒドロ
キシアルキル、より好ましくはC12〜C18アルキルまたはヒドロキシアルキルで
あり、Aはエトキシまたはプロポキシ単位であり、mは0を超え、典型的には約
0.5〜約6、より好ましくは約0.5と約3との間であり、MはHまたは陽イ
オン、例えば、金属陽イオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウムなど)
、アンモニウムまたは非置換アンモニウム陽イオンであり得る]の水溶性塩また
は酸である。アルキルエトキシル化スルフェートならびにアルキルプロポキシル
化スルフェートは、本明細書中で意図される。置換アンモニウム陽イオンの特定
の例には、メチル、ジメチル、トリメチルアンモニウム、および第四級アンモニ
ウム陽イオン(テトラメチルアンモニウム、ジメチルピペリジニウムなど)およ
びアルカノールアミン由来の陽イオン(例えば、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、およびトリエタノールアミンおよびその混合物)が含まれる。界
面活性剤の例は、Mがナトリウムおよびカリウムから都合よく選択されるC12
18アルキルポリエトキシレート(1.0)スルフェート、C12〜C18アルキル
ポリエトキシレート(2.25)スルフェート、C12〜C18アルキルポリエトキ
シレート(3.0)スルフェート、C12〜C18アルキルポリエトキシレート(4
.0)スルフェートである。本明細書中で使用される界面活性剤は、天然または
合成アルコール供給原料から作製することができる。鎖長は、平均的炭化水素分
布(分岐を含む)に相当する。陰イオン性界面活性剤成分は、従来のアルコール
供給源(天然アルコール、合成アルコール(商品名NEODOLTM、ALFOL TM 、LIALTM、LUTENSOLTMで販売されている)など)由来のアルキル
スルフェートおよびアルキルエーテルスルフェートを含み得る。アルキルエーテ
ルスルフェートは、アルキルポリエトキシレートスルフェートとしても公知であ
る。
【0129】 適切な陰イオン性界面活性剤の例は、「界面活性剤と洗浄剤」、第I巻および
第II巻、Schwartz、Perry and Berchに記載されている
。種々のこのような界面活性剤はまた、一般に、1975年12月30日にLa
ughlin他に付与された米国特許第3,929,678号の第23段落58
行目〜第29段落23行目に開示されている。
【0130】 使用することができる陰イオン性界面活性剤の1つの型は、アルキルエステル
スルホネートを含む。これらは、再生可能な非石油源を用いて作製することがで
きるので望ましい。アルキルエステルスルホネート界面活性剤成分の調製を、技
術文献に開示の公知の方法にしたがって行うことができる。例えば、「The
Journal of the American oil Chemists So
ciety」、52、1975、323〜329頁にしたがって、C8〜C20
ルボン酸の直鎖エステルを気体SO3でスルホン化することができる。適切な出
発物質には、獣脂、パーム、およびココナッツなど由来の天然脂肪物質が含まれ
る。
【0131】 特に洗濯用の好ましいアルキルエステルスルホネート界面活性剤は、次の構造
式:
【0132】
【化28】
【0133】 [式中、R3はC8〜C20ヒドロカルビル、好ましくはアルキル、またはその組み
合わせであり、R4はC1〜C6ヒドロカルビル、好ましくはアルキルまたはその
組み合わせであり、Mは可溶性塩形成陽イオンである]のアルキルエステルスル
ホネート界面活性剤を含む。適切な塩には、ナトリウム、カリウム、リチウムな
どの金属塩;メチル、ジメチル、およびトリメチルアンモニウム塩などの置換ま
たは非置換アンモニウム塩;および例えば、テトラメチルアンモニウムおよびジ
メチルピペルジニウムなどの第四級アンモニウム陽イオン;および、例えば、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカ
ノールアミン由来の陽イオンが含まれる。好ましくは、R3はC10〜C16アルキ
ルであり、R4はメチル、エチル、またはイソプロピルである。R3がC14〜C16 アルキルであるメチルエステルスルホネートが特に好ましい。
【0134】 組成物中に洗浄目的で有用な他の陰イオン性界面活性剤を含み得る。これらに
は、セッケンの塩、例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、および置換
アンモニウム塩(モノ、ジ、トリエタノールアミン塩など)、C9〜C20直鎖ア
ルキルベンゼンスルホネート、C8〜C22第一級または第二級アルカンスルホネ
ート、C8〜C24オレフィンスルホネート、アルカリ土類金属シトレートの熱分
解生成物のスルホン化によって調製されたスルホン化ポリカルボン酸(例えば、
英国特許第1,082,179号に記載)、アルキルグリセロールスルホネート
、脂肪アシルグリセロールスルホネート、脂肪オレイルグリセロールスルフェー
ト、アルキルフェノールエチレンオキシドエーテルスルフェート、パラフィンス
ルホネート、アルキルホスフェート、イソチオネート(アシルイソチオネートな
ど)、N−アシルタウレート、メチルタウリドの脂肪酸アミド、アルキルスクシ
ナメートおよびスルホスクシネート、スルホスクシネートのモノエステル(特に
、飽和および不飽和C12〜C18モノエステル)、スルホスクシネートのジエステ
ル(特に、飽和および不飽和C6〜C14ジエステル)、N−アシルサルコシネー
ト、アルキルポリサッカリドのスルフェート(アルキルポリグルコシドのスルフ
ェート(以下に記載の非イオン性非硫酸化化合物)など)、分岐第一級アルキル
スルフェート、式RO(CH2CH2O)kCH2COO-+(式中、RはC8〜C2 2 アルキルであり、kは0〜10の整数であり、Mは溶解性塩形成陽イオンであ
る)などのアルキルポリエトキシカルボキシレート、ならびにイセチオン酸でエ
ステル化し、水酸化ナトリウムで中和した脂肪酸を含み得る。松脂、水素化松脂
、トールオイル中に存在するか由来する樹脂酸および水素化樹脂酸などの樹脂酸
および水素付加樹脂酸もまた適切である。さらなる例は、「界面活性剤と洗浄剤
」、第I巻および第II巻、Schwartz、Perry and Berc
hに示されている。種々のこのような界面活性剤はまた、一般に、1975年1
2月30日にLaughlin他に付与された米国特許第3,929,678号
の第23段落58行目〜第29段落23行目までに開示されている。
【0135】 非イオン性洗浄用界面活性剤− 適切な非イオン性洗浄用界面活性剤は、一般
に、1975年12月30日にLaughlin他に付与された米国特許第3,
929,678号の第13段落14行目〜第16段落6行目まで(本明細書中で
参照により援用される)に開示されている。例として、有用な非イオン性界面活
性剤には以下が含まれるが、これらに限定されない:アルキルエトキシレート、
アルカノイルグルコースアミド、C12〜C18アルキルエトキシレート(「AE」
)(いわゆる狭いピークのアルキルエトキシレートを含む)、およびC6〜C12
アルキルフェノールアルコキシレート(特に、エトキシレートおよび混合エトキ
シ/プロポキシ)、ならびにその混合物。
【0136】 存在する場合、非イオン性界面活性剤は、典型的には有効量で存在する。より
好ましくは、組成物は、組成物の少なくとも約0.1重量%、より好ましくは少
なくとも約0.2重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.5重量%の非
イオン性界面活性剤を含み得る。組成物はまた、好ましくは、組成物の約20重
量%以下、より好ましくは約15重量%以下、さらにより好ましくは約10重量
%以下しか界面活性剤を含まない。
【0137】 アルキルフェノールのポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリブチレンオ
キシド縮合物。一般に、ポリエチレンオキシド縮合物が好ましい。これらの化合
物には、直鎖または分岐鎖配置中に約6〜約12個の炭素原子を含むアルキル基
を有するアルキルフェノールとアルキレンオキシドとの縮合生成物が含まれる。
好ましい実施形態では、エチレンオキシドは、1モルのアルキルフェノールあた
り約5〜約25モルのエチレンオキシドと等しい量で存在する。市販のこの型の
非イオン性界面活性剤には、GAF Corporationから販売されてい
るIgepal(商品名)CO−630、Rohn & Haas Compa
nyから販売されているX−45、X−114、X−100、およびX−102
が含まれる。これらの化合物は、一般に、アルキルフェノールアルコキシレート
(例えば、アルキルフェノールエトキシレート)という。
【0138】 脂肪族アルコールと約1〜約25モルのエチレンオキシドとの縮合生成物。脂
肪族アルコールのアルキル鎖は直鎖または分岐鎖、第一級または第二級であり、
一般に、約8〜約22個の炭素原子を含み得る。約10〜約20個の炭素原子を
含むアルキル基を有するアルコールと1モルのアルコールあたり約2〜約18モ
ルのエチレンオキシドとの縮合生成物が特に好ましい。市販のこの型の非イオン
性界面活性には、Tergitol(商品名)15−S−9(C11〜C15直鎖第
一級アルコールと9モルのエチレンオキシドとの縮合生成物)、Tergito
l(商品名)24−L−6 NMW(C12〜C14直鎖第一級アルコールと狭い分
子量分布の6モルのエチレンオキシドとの縮合生成物)(共にUnion Ca
rbide Corporationから市販されている);Neodol(商
品名)45−9(C14〜C15直鎖アルコールと9モルのエチレンオキシドとの縮
合生成物)、Neodol(商品名)23−6.5(C12〜C13直鎖アルコール
と6.5モルのエチレンオキシドとの縮合生成物)、Neodol(商品名)4
5−7(C14〜C15直鎖アルコールと7モルのエチレンオキシドとの縮合生成物
)、Neodol(商品名)45−4(C14〜C15直鎖アルコールと4モルのエ
チレンオキシドとの縮合生成物)(Shell Chemical Compa
nyから市販されている);Kyro(商品名)EOB(C13〜C15直鎖アルコ
ールと9モルのエチレンオキシドとの縮合生成物)(Procter & Ga
mble Companyから市販されている)が含まれる。他の市販の非イオ
ン性界面活性剤には、Dobanol 91−8(商品名)(Shell Ch
emical Co.から市販されている)およびGenapol UD−08
0(商品名)(Hoechstから市販されている)が含まれる。非イオン性界
面活性剤のこのカテゴリーを、一般に「アルキルエトキシレート」という。
【0139】 プロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合によって形成された、エ
チレンオキシドと疎水性塩基との縮合生成物。この化合物の疎水性部分は、好ま
しくは、約1500〜約1800の分子量であり、水に不溶性を示す。この疎水
性部分へのポリオキシエチレン部分の添加により、分子全体としての水溶性が増
加する傾向があり、生成物の液体としての性質はポリオキシエチレン含有率が全
縮合生成物の約50%(約40モルまでのエチレンオキシドとの縮合に対応する
)である量まで保持される。この型の化合物の例には、市販のPluronic
(商品名)界面活性剤(BASFから市販されている)が含まれる。
【0140】 エチレンオキシドのプロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応によって
得られた生成物との縮合生成物。これらの生成物の疎水性部分は、エチレンジア
ミンと過剰なプロピレンオキシドとの反応からなり、一般に約2500〜約30
00の分子量である。縮合生成物が約40重量%〜約80重量%のポリオキシエ
チレンを含み、約5,000から約11,000の分子量である範囲で、この疎
水性部分をエチレンオキシドと縮合させる。この型の非イオン性界面活性剤の例
には、一定の市販のTetronic(商品名)化合物(BASFから市販され
ている)が含まれる。
【0141】 本明細書中での使用に有用なエチレンオキシド−プロピレンオキシドブロック
コポリマーの例は、Pancheri/Maoに付与された1992年12月2
日発行の特許第5,167,872号により詳細に記載されている。この特許は
、本明細書中で参照により援用される。
【0142】 好ましいアルキルポリグリコシドは、次の式を有する: R2O(Cn2nO)t(グリコシル)x 式中、R2はアルキル基が約10〜約18個、好ましくは約12〜約14個の炭
素原子を含むアルキル、アルキル−フェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシ
アルキルフェニル、およびその混合物からなる群から選択され、nは2または3
、好ましくは2であり、tは0〜約10、好ましくは0であり、xは約1.3〜
約10、好ましくは約1.3〜約3、最も好ましくは約1.3〜約2.7である
。グリコシルは好ましくは、グルコース由来である。これらの化合物を調製する
ために、アルコールまたはアルキルポリエトキシアルコールを最初に形成させて
、グルコースまたはグルコース供給源と反応させ、グルコシド(一位での結合)
を形成させる。次いで、別のグリコシル単位を、この一位と前述のグリコシル単
位二位、三位、四位、および/または六位、好ましくは主に二位との間に結合さ
せることができる。
【0143】 約6〜約30個の炭素原子、好ましくは約10〜16個の炭素原子、及びポリ
サッカリド、例えば、ポリグリコシド(約1.3〜約10個、好ましくは約1.
3〜約3個、最も好ましくは約1.3〜約2.7個のサッカリド単位を含む親水
基)を有する)アルキルポリサッカリドは、1986年1月21日発行のLle
nadoに付与された米国特許第4,565,647号に開示されている。5〜
6個の炭素原子を含む任意の還元サッカリドを使用することができる(例えば、
グルコシル部分をグルコース、ガラクトース、およびガラクトシル部分と置換す
ることが得きる)。(任意選択的に疎水基が二位、三位、四位などに結合するこ
とによりグルコシドまたはガラクトシドに対してグルコースまたはガラクトース
が得られる。)サッカリド間の結合は、例えば、別のサッカリド単位の一つの位
置と上記サッカリド単位の二位、三位、四位、および/または六位との間であり
得る。
【0144】 任意選択的であるがあまり望ましくないが、疎水性部分およびポリサッカリド
部分と結合しているポリアルキレン−オキシド鎖が存在し得る。好ましいアルキ
レンオキシドは、エチレンオキシドである。典型的な疎水基には、約8〜約18
個、好ましくは約10〜約16個の炭素原子を含む、飽和または不飽和、分岐ま
たは非分岐アルキル基が含まれる。好ましくは、アルキル基は、直鎖飽和アルキ
ル基である。アルキル基は、約3個までのヒドロキシ基を含み、そして/または
ポリアルキレンオキシド鎖は約10個まで、好ましくは5個未満のアルキレンオ
キシド部分を含み得る。適切なアルキルポリサッカリドは、オクチル、ノニル、
デシル、ウンデシルドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキ
サデシル、ヘプタデシル、およびオクタデシル、ジ、トリ、テトラ、ペンタ、お
よびヘキサグルコシド、ガラクトシド、ラクトシド、グルコース、フルクトシド
、フルクトース、および/またはガラクトースである。適切な混合物には、ココ
ナッツアルキル、ジ、トリ、テトラ、およびペンタグルコシド、ならびに獣脂ア
ルキルテトラ、ペンタ、およびヘキサグルコシドが含まれる。
【0145】 適切な非イオン性界面活性剤の別の型には、全てがエステル化されたエトキシ
ル化多価アルコールと、部分的にエステル化されたエトキシル化多価アルコール
と、非エステル化エトキシル化多価アルコールとの混合物である混合物(エトキ
シル化グリセロール型化合物という)が含まれ、好ましい多価アルコールはグリ
セロールであり、上記化合物は、次の式
【0146】
【化29】
【0147】 および、次の式で表わされる。
【0148】
【化30】
【0149】 [式中、wは1〜4、最も好ましくは1である。]Bは水素または次の式で表わ
されるグループからなる群から選ばれる。
【0150】
【化31】
【0151】 式中、Rは6〜22個の炭素原子、より好ましくは11〜15個の炭素原子を有
するアルキル基および6〜22個の炭素原子、より好ましくは11〜15個の炭
素原子を有するアルケニル基からなる群から選択され、水素化獣脂アルキル鎖ま
たはココアルキル鎖が最も好ましく、Bグループの少なくとも1つは次の式で表
わされる。
【0152】
【化32】
【0153】 式中、R’は水素およびメチル基からなる群から選択され、(x+y+z)が2
〜100、好ましくは4〜24、最も好ましくは4〜19である場合はx、y、
およびzは0と60との間、好ましくは0と40との間の値であり、式(I)で
はモノエステル/ジエステル/トリエステルとの重量比は45〜90/5〜40
/1〜20、より好ましくは50〜90/9〜32/1〜12であり、式(I)
と式(II)との重量比は3から0.02の間、好ましくは3から0.1の間、
最も好ましくは1.5から0.2の間であり、化合物を形成する混合物中に式(
I)よりも式(II)が多いことが最も好ましい。
【0154】 本発明の組成物中で使用することができるエトキシル化グリセロール型化合物
は、花王株式会社で製造されており、Levenol F−200(平均EOが
6であり、グリセロールに対するココ脂肪酸のモル比が0.55である)または
Levenol V501/2(平均EOが17であり、グリセロールに対する
獣脂脂肪酸のモル比が1.0である)などの商標名Levenolで販売されて
いる。グリセロールに対する脂肪酸のモル比は1.7未満、より好ましくは1.
5未満、最も好ましくは1.0未満であることが好ましい。エトキシル化グリセ
ロール型化合物は、分子量が400〜1600であり、pH5〜7(50g/リ
ットルの水)である。Levenol化合物は、実質的にヒトの皮膚に非刺激性
であり、Wickbold法のBias−7dによって測定したところ、90%
を超える一次生分解性を示す。Levenolの化合物の2つの例は、Leve
nol V501/2(17個のエトキシル化基を有し、グリセロールに対する
脂肪酸のモル比が1.0である獣脂脂肪酸由来であり、分子量1465である)
およびLevenol F−200(6個のエトキシル化基を有し、グリセロー
ルに対する脂肪酸のモル比が0.55であるココ脂肪酸由来である)である。L
evenol F−200およびLevenol V501/2は共に式(I)
と式(II)との混合物からなる。Levenol化合物は、100mg/リッ
トルを超える藻類成長阻害のecoxicity値、100mg/リットルを超
えるミジンコ急性毒性、および100mg/リットルを超える魚類急性毒性を示
す。Levenol化合物は許容される生分解性であるOECD 301B測定
による最小限の値である60%より高い生分解性を既に示している。ポリエステ
ル化非イオン性化合物はまた、市販の組成物(オランダのCroda GMBH
で製造されているCrovol PK−40およびCrovol PK−70)
が有用である。Crovol PK−40は、12EO基を有するポリエチレン
(12)パーム核グリセリドである。好ましいCrovol PK−70は、4
5EO基を有するポリオキシエチレン(12)パーム核グリセリドである。この
非イオン性界面活性剤に関するさらなる情報を、米国特許第5,719,114
号に見出すことができる。
【0155】 別の型の適切な非イオン性界面活性剤には、ポリヒドロキシ脂肪酸アミドが含
まれる。この物質は、Pan/Gosselinkに付与された1994年7月
26日発行の米国特許第5,332,528号(本明細書中で参照により援用さ
れる)により完全に記載されている。このポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、次の
一般式を有する。
【0156】
【化33】
【0157】 式中、R1はH、C1〜C4ヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロ
キシプロピル、またはその混合物、好ましくは、C1〜C4アルキル、より好まし
くはC1〜C2アルキル、最も好ましくはC1アルキル(すなわち、メチル)であ
り;R2はC5〜C31ヒドロカルビル、好ましくは直鎖C7〜C19アルキルまたは
アルケニル、より好ましくは直鎖C9〜C17アルキルまたはアルケニル、最も好
ましくは直鎖C11〜C15アルキルまたはアルケニル、またはその混合物であり;
Zは鎖に直接結合した少なくとも3つのヒドロキシルを含む直鎖ヒドロカルビル
鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビルまたはそのアルコキシル化(好ましく
はエトキシル化またはプロポキシル化)誘導体である。Zは、好ましくは、還元
アミン化反応における還元糖由来であり、より好ましくはZはグリシチルである
。適切な還元糖には、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガ
ラクトース、マンノース、およびキシロースが含まれる。原材料として、高デキ
ストロースコーンシロップ、高フルクトースコーンシロップ、および高マルトー
スコーンシロップを上記列挙のそれぞれの糖と同様に使用することができる。こ
れらのコーンシロップを、Zの糖成分の混合物として得ることができる。他の適
切な原材料を排除することを決して意図しないことが理解されるべきである。Z
は、好ましくは、−CH2−(CHOH)n−CH2OH、−CH(CH2OH)−
(CHOH)n-1−CH2OH、−CH2−(CHOH)2(CHOR’)(CHO
H)−CH2OH[nは3〜5の整数であり、R’はHまたは環式または脂肪族
モノサッカリドである]、およびこれらのアルコキシル化誘導体からなる群から
選択される。nが4、特に−CH2−(CHOH)4−CH2OHであるグリシチ
ルが最も好ましい。
【0158】 R’は、例えば、N−メチル、N−エチル、N−プロピル、N−イソプロピル
、N−ブチル、N−2−ヒドロキシエチル、またはN−2−ヒドロキシプロピル
であり得る。
【0159】 R2−CO−N<は、例えば、コカミド、ステアラミド、オレアミド、ラウラ
ミド、ミリスタミド、カプリカミド、パルミタミド、獣脂アミドなどであり得る
【0160】 Zは、1−デオキシグルシチル、2−デオキシフルクチチル、1−デオキシマ
ルチチル、1−デオキシラクチチル、1−デオキシガラクチチル、1−デオキシ
マンニチル、1−デオキシマルトトリオチチルなどであり得る。
【0161】 ポリヒドロキシ脂肪酸の製造法は当該分野で公知である。一般に、これらは還
元アミノ化反応におけるアルキルアミンと還元糖との反応により対応するN−ア
ルキルポリヒドロキシアミンを形成させ、その後縮合/アミド化工程においてN
−アルキルポリヒドロキシアミンと脂肪酸エステルまたはトリグリセリドとを反
応させて、N−アルキル、N−ポリヒドロキシ脂肪酸アミド生成物を形成させる
ことによって作製することができる。ポリヒドロキシ脂肪酸を含む組成物の作製
法は、例えば、Thomas Hedley & Co.,Ltd.に付与され
、1959年2月18日に公開の英国特許第809,060号、E.R.Wil
sonに付与され、1960年12月20日発行の米国特許第2,965,57
6号、Anthony M.Schwartzに付与され、1955年3月8日
発行の米国特許第2,703,798号、Piggottに付与され、1934
年12月25日発行の米国特許第1,985,424号(それぞれ、本明細書中
で参照により援用される)に開示されている。
【0162】 このような界面活性剤の例には、C10〜C18N−メチル−、またはN−ヒドロ
キシプロピル−グルカミドが含まれる。N−プロピルからN−ヘキシル−C12
16グルカミドを、低発泡に使用することができる。
【0163】 好ましいアミドは、C8〜C20アンモニアアミド、モノエタノールアミド、ジ
エタノールアミド、およびイソプロパノールアミドである。
【0164】 界面活性剤の別の適切なクラスは、約8〜約18個の炭素原子を含むアシル部
分を有する脂肪酸のアンモニア、モノエタノール、およびジエタノールアミドを
含むアルカノールアミド界面活性剤である。これらの物質は、次の式で表わされ
る。
【0165】
【化34】
【0166】 式中、R1は約7〜21個、好ましくは約11〜17個の炭素原子を有する飽和
または不飽和のヒドロキシ基のない脂肪族炭化水素基であり;R2はメチレンま
たはエチレン基を示し;mは1、2、または3、好ましくは1である。このよう
なアミドの特定の例は、モノエタノールアミンココナッツ脂肪酸アミドおよびジ
エタノールアミンドデシル脂肪酸アミドである。これらのアシル部分は、天然に
存在するグリセリド(例えば、ココナッツ油、パーム油、ダイズ油、および獣脂
)由来であり得るが、合成(例えば、石油の酸化またはFischer−Tro
psch法による炭素モノオキシドの水素付加)由来であっても良い。C1214 脂肪酸のモノエタノールアミドおよびジエタノールアミドが好ましい。
【0167】 両性界面活性剤 両性界面活性剤は、任意選択的に、その洗浄用組成物に組み
込むことができる。これらの界面活性剤は、脂肪族ラジカルが直鎖または分岐鎖
であり得る、第二級または第三級アミンまたは複素環式第二級および第三級アミ
ンの脂肪族誘導体として広範に記載することができる。脂肪族置換基の1つは、
少なくとも約8個の炭素原子、典型的には約8〜約18個の炭素原子を含み、少
なくともその1つは陰イオン性水溶性基(例えば、カルボキシ、スルホネート、
スルフェート)を含む。両性界面活性剤の例については、1975年12月30
日にLaughlin他に付与された米国特許第3,929,678号の第19
段落18行目〜第35行目を参照のこと。好ましい両性界面活性剤には、C12
18ベタインおよびスルホベタイン(「スルタイン」)、C10〜C18アミンオキ
シド、およびその混合物が含まれる。
【0168】 存在する場合、両性界面活性剤は、典型的には有効量で存在する。より好まし
くは、組成物は、組成物の少なくとも約0.1重量%、より好ましくは少なくと
も約0.2重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.5重量%の両性界面
活性剤を含み得る。組成物はまた、好ましくは、組成物の約20重量%以下、よ
り好ましくは約15重量%以下、さらにより好ましくは約10重量%以下の両性
界面活性剤を含む。
【0169】 アミンオキシドは両性界面活性剤であり、約10〜約18個の炭素原子の1つ
のアルキル部分および約1〜約3個の炭素原子を含むアルキル基およびヒドロキ
シアルキル基からなる群から選択される2つの部分を含む水溶性アミンオキシド
;約10〜約18個の炭素原子の1つのアルキル部分および約1〜約3個の炭素
原子を含むアルキル基およびヒドロキシアルキル基からなる群から選択される2
つの部分を含む水溶性ホスフィンオキシド;および約10〜約18個の炭素原子
の1つのアルキル部分および約1〜約3個の炭素原子を含むアルキル部分および
ヒドロキシアルキル部分からなる群から選択される部分を含む水溶性スルホキシ
ドを含む。
【0170】 好ましいアミンオキシド界面活性剤は、次の式を有する。
【0171】
【化35】
【0172】 式中、R3は約8〜約22個の炭素原子を含むアルキル、ヒドロキシアルキル、
またはアルキルフェニル基、またはそれらの混合物であり;R4は約2〜約3個
の炭素原子を含むアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基またはそれらの混
合物であり;xは0〜3であり;各R5は約1〜約3個の炭素原子を含むアルキ
ルまたはヒドロキシアルキル基または約1〜約3個のエチレンオキシド基を含む
ポリエチレンオキシド基である。R5基は互いに(例えば、酸素原子または窒素
原子による)結合を介して、環構造を形成することができる。
【0173】 これらのアミンオキシド界面活性剤には、特に、C10〜C18アルキルジメチル
アミンオキシドおよびC8〜C12アルコキシエチルジヒドロキシエチルアミンオ
キシドが含まれる。
【0174】 存在する場合、アミンオキシド界面活性剤は、典型的には有効量で存在する。
より好ましくは、組成物は、組成物の少なくとも約0.1重量%、より好ましく
は少なくとも約0.2重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.5重量%
のアミンオキシド界面活性剤を含み得る。組成物はまた、好ましくは、組成物の
約20重量%以下、より好ましくは約15重量%以下、さらにより好ましくは約
10重量%以下のアミンオキシド界面活性剤を含む。
【0175】 適切なアミンオキシド界面活性剤の例は、「界面活性剤と洗浄剤」、第I巻お
よび第II巻、Schwartz、Perry and Berchに記載され
ている。
【0176】 適切なベタイン界面活性剤は、次の一般式のものを含む。
【0177】
【化36】
【0178】 式中、Rは約10〜約22個、好ましくは約12〜18個の炭素原子を含むアル
キル基、約2個の炭素原子の等価物で処理されたベンゼン環を有する同様の数の
炭素を含むアルキルアリール基およびアリールアルキル基、およびアミノまたは
エーテル結合の干渉された類似の構造から選択される疎水基であり、各R1は1
〜約3個の炭素原子を含むアルキル基であり、R2は1〜約6個の炭素原子を含
むアルキレン基である。
【0179】 好ましいベタインの例は、ドデシルジメチルベタイン、セチルジメチルベタイ
ン、ドデシルアミドプロピルジメチルベタイン、テトラデシルジメチルベタイン
、テトラデシルアミドプロピルジメチルベタイン、およびドデシルジメチルアン
モニウムヘキサノエートである。他の適切なアミドアルキルベタインは、米国特
許第3,950,417号、同第4,137,191号、および同第4,375
,421号、ならびに英国特許第2,103,236号(その全てが本明細書中
で参照により援用される)に開示されている。
【0180】 双性界面活性剤−双性界面活性剤は、その洗浄用組成物に組み込むことができ
る。これらの界面活性剤は、第二級もしくは第三級アミンもしくは複素環式第二
級および第三級アミンの誘導体、または第四級アンモニウム、第四級ホスホニウ
ム、もしくは第三級スルホニウム化合物の誘導体として広範に記載することがで
きる。1975年12月30日にLaughlin他に付与された米国特許第3
,929,678号の例えば双性界面活性剤についての第19段落38行目〜第
22段落48行目を参照のこと。両性および双性界面活性剤は、一般に、1つま
たは複数の陰イオン性および/または非イオン性界面活性剤との組み合わせとし
て使用される。
【0181】洗浄剤用酵素 − 酵素には、好ましくは、基質由来のタンパク質ベース、炭水化
物ベース、またはトリグリセリドベースの汚れの除去を含む、種々の目的で、本
発明の洗浄用組成物に含まれる。本明細書中で有用な洗浄剤における最近の酵素
の開示には、コンドリオチナーゼ(欧州特許第747,469A号)、プロテア
ーゼ変異型(WO 96/28566A、WO 96/28557A、WO 9
6/28556A、WO 96/25489A)、キシラナーゼ(欧州特許第7
09,452A号)、ケラチナーゼ(欧州特許第747,470A号)、リパー
ゼ(英国特許第2,297,979A号、WO96/16153A、WO 96
/12004A、欧州特許第698,659A号、WO 96/16154A号
)、セルラーゼ(英国特許第2,294,269A号、WO 96/27649
A、英国特許第2,303,147A号)、サーミターゼ(WO 96/285
58A)が含まれる。より一般には、適切な酵素には、植物、動物、細菌、真菌
、および酵母起源のような任意の適切な供給源由来の、セルラーゼ、ヘミセルラ
ーゼ、プロテアーゼ、グルコアミラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、
ペクチナーゼ、キシラナーゼ、ケラチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フ
ェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タン
ナーゼ、コンドリオチナーゼ、サーミターゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β
−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、またはその組み合わせが含まれる。好まし
い選択は、pH活性および/または最適安定性、温度安定性、および洗浄活性成
分、ビルダーなどに対する安定性などの因子に影響を受ける。これに関して、細
菌アミラーゼおよびプロテアーゼ、および真菌セルラーゼなどの細菌または真菌
酵素が好ましい。好ましい組成物は、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、ク
チナーゼ、および/またはセルラーゼなどの従来の適用可能な酵素とのカクテル
を含む洗浄用組成物である。適切な酵素はまた、米国特許第5,677,272
号、同第5,679,630号、同第5,703,027号、同第5,703,
034号、同第5,705,464号、同第5,707,950号、同第5,7
07,951号、同第5,710,115号、同第5,710,116号、同第
5,710,118号、同第5,710,119号、および同第5,721,2
02号に記載されている。
【0182】 組成物は、組成物の少なくとも約0.0001重量%、より好ましくは少なく
とも約0.0005重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.001重量
%の酵素を含む。洗浄組成物はまた、好ましくは、組成物の約5重量%以下、よ
り好ましくは約2重量%以下、さらにより好ましくは約1重量%以下の酵素を含
む。
【0183】 本明細書中で使用される、「洗浄剤用酵素」は、洗浄、汚れの除去または他の
洗浄成分中の有効な効果を有する任意の酵素を意味する。好ましい洗浄剤用酵素
は、プロテアーゼ、アミラーゼ、およびリパーゼなどの加水分解酵素である。現
在市販の型および改良型の両方を含むアミラーゼおよび/またはプロテアーゼが
非常に好ましい。
【0184】 酵素は、通常、「洗浄有効量」を得るために十分なレベルで洗浄剤または洗浄
剤添加組成物に組み込まれる。「洗浄有効量」は、織物、食器などの基質に対す
る洗浄、しみの除去、汚れの除去、白色化、脱臭、または鮮明さを得ることとい
う効果を改良することができる任意の量をいう。現在市販の調製物についての実
用的な量として、典型的な量は、1グラムの洗浄用組成物あたり約5mgまで、
より典型的には0.01mg〜3mgの活性酵素である。他で記載のように、本
明細書中の組成物は、典型的には、0.001重量%〜5重量%、好ましくは0
.01重量%〜1重量%の市販の酵素調製物を含む。プロテアーゼ酵素は、通常
、このような市販の調製物中に、1グラムの組成物あたり0.005〜0.1ア
ンソン単位(AU)の活性を得るのに十分のレベルで存在する。ある種の洗浄剤
では、触媒的でない活性物質の全量を最小にしてシミ/被膜化または他の最終結
果を改良するために、市販の調製物の活性酵素含有量を増加することが望ましい
かもしれない。より高い活性レベルはまた、高度に濃縮した洗浄剤処方物に望ま
しいであろう。
【0185】タンパク質分解酵素 − タンパク質分解酵素は、動物、植物、または微生物(好
ましい)起源であり得る。本明細書中の洗浄用組成物に使用されるプロテアーゼ
には、トリプシン、スブチリシン、キモトリプシン、およびエラスターゼ型プロ
テアーゼが含まれる(これらに限定されない)。スブチリシン型タンパク質分解
酵素が本明細書中での使用に好ましい。Bacillus subtilisお
よび/またはBacillus lichenifomisから得た細菌セリン
タンパク質分解酵素が特に好ましい。
【0186】 適切なタンパク質分解酵素には、市販のNovo Industri A/S(
Copenhagen、Denmark)のAlcalase(商品名)(好ま
しい)、Esperase(商品名)、Savinase(商品名)、Gist
−brocade(Delft、Netherlands)のMaxatase
(商品名)Maxacal(商品名)、およびMaxapem15(商品名)
(タンパク質操作Maxacal(商品名))、スブチリシンBPNおよびBP
N’(好ましい)が含まれる。好ましいタンパク質分解酵素はまた、Genen
cor International,Inc.(San Francisco、
California)で製造されているもののような改変細菌セリンプロテア
ーゼであり、これは、1994年12月28日に付与された欧州特許第251,
446B号(特に、17、24、および98頁)に記載され、本明細書中では「
Protease B」と呼ぶ。Venegasに付与された1991年7月9
日発行の米国特許第5,030,378号は、本明細書中で「Protease
A」(BPN’と同じ)と呼んでいる改変細菌セリンタンパク質分解酵素(G
enencor International)について言及している。特に、
完全な説明として米国特許第5,030,378号の第2欄および第3欄(Pr
otease Aおよびその変異型のアミノ配列)を参照のこと。他のプロテア
ーゼは以下の商品名で販売されている:Primase、Durazym、Op
ticlean、およびOptimase。好ましいタンパク質分解酵素は、A
lcalase(商品名)(Novo Industri A/S)、BPN’
、Protease AおよびProtease B(Genencor)、な
らびにその混合物からなる群から選択される。Protease Bが最も好ま
しい。
【0187】 米国特許第5,470,733号に記載のプロテアーゼが、本明細書中で特に
目的とされる。 本発明者らの同時係属出願USSN08/136,797に記載のプロテアー
ゼもまた、本発明の洗剤用組成物中に含めることができる。
【0188】 「Protease D」と呼ばれる別の好ましいプロテアーゼは、天然に存
在しないアミノ酸配列を有するカルボニルヒドロラーゼの変異型である。これは
、+76位に等価のカルボニルヒドロラーゼ中の位置で、好ましくは+99、+
101、+103、+104、+107、+123、+27、+105、+10
9、+126、+128、+135、+156、+166、+195、+197
、+204、+206、+210、+216、+217、+218、+222、
+260、+265、および/または+274(1995年4月20日に公表さ
れたGenencor InternationalのWO 95/10615
に記載のBacillus amyloliquenfacies subtil
isinの番号付けに従う)(1994年10月13日に提出されたA.Bae
ck他の米国特許出願08/322,676のタイトル「プロテアーゼ含有洗浄
組成物」)からなる群から選択される位置と等価の1つまたは複数のアミノ酸残
基の位置と組み合わせて、多数のアミノ酸残基について異なるアミノ酸が置換さ
れた前駆体カルボニルヒドロラーゼ由来である。
【0189】 有用なプロテアーゼはまた、PCT公開:1995年11月9日に公開された
Procter & Gamble CompanyのWO 95/30010
、1995年11月9日に公開されたProcter & Gamble Co
mpanyのWO 95/30011、1995年11月9日に公開されたPr
octer & Gamble CompanyのWO 95/29979に記
載されている。
【0190】 プロテアーゼ酵素を、本発明の組成物中に、組成物の0.0001重量%〜2
重量%のレベルで活性酵素を組み込むことができる。 組成物は、組成物の少なくとも約0.0001重量%、より好ましくは少なく
とも約0.0002重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.0005重
量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.001重量%のプロテアーゼ酵素
の活性酵素を含む。組成物はまた、好ましくは、組成物の約2重量%以下、より
好ましくは約0.5重量%以下、さらにより好ましくは約0.1重量%以下、さ
らにより好ましくは約0.05重量%以下のプロテアーゼ酵素の活性酵素を含む
【0191】アミラーゼ − アミラーゼ(αおよび/またはβ)は、炭水化物ベースの汚れの
除去用に含めることができる。適切なアミラーゼは、Termamyl(商品名
)(Novo Nordisk)、Fungamyl(商品名)およびBAN(
商品名)(Novo Nordisk)である。酵素は、任意の適切な供給源(
植物、動物、細菌、真菌、および酵母起源など)由来であり得る。
【0192】 組成物は、組成物の少なくとも約0.0001重量%、より好ましくは少なく
とも約0.0002重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.0005重
量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.001重量%のアミラーゼ酵素の
活性酵素を含む。組成物はまた、好ましくは、組成物の約2重量%以下、より好
ましくは約0.5重量%以下、さらにより好ましくは約0.1重量%以下、さら
により好ましくは約0.05重量%以下のアミラーゼ酵素の活性酵素を含む。
【0193】 アミラーゼ酵素はまた、Novo NordiskのWO 95/26397
および同時係属出願PCT/DK96/00056に記載のものも含まれる。し
たがって、本発明の洗浄用組成物で使用される他の特異的アミラーゼ酵素には、
以下を含む。 (a)25℃〜55℃の温度範囲およびpH8〜10のpH範囲で、Phade
bas(商品名)α−アミラーゼ活性評価で測定したところ、Termamyl
(商品名)の比活性よりも少なくとも25%を超える高い比活性を有することで
特徴づけられるα−アミラーゼが含まれる。このPhadebas(商品名)α
ーアミラーゼ活性評価は、WO 95/26397の9〜10頁に記載されてい
る。
【0194】 (b)上記引例中の配列表(SEQ ID listing)に記載のアミノ配列
を含む(a)のα−アミラーゼ、または配列表に記載のアミノ酸配列と少なくと
も80%相同なα−アミラーゼ。
【0195】 (c)以下のN末端のアミノ配列を含む好アルカリ性Bacillus種から得
たα−アミラーゼ:His−His−Asn−Gly−Thr−Asn−Gly
−Thr−Met−Met−Gln−Tyr−Phe−Glu−Trp−Tyr
−Leu−Pro−Asn−Asp。 ポリペプチドは、アルゴリズム(Lipman and Pearson、S
cience 227、1985、1435頁など)によって行われたそれぞれ
のアミノ酸配列の比較によってX%同一であることが明らかである場合、親アミ
ラーゼとX%相同性であると考える。
【0196】 (d)α−アミラーゼが好アルカリBacillus種、特にNCIB 122
89株、NCIB 12512株、NCIB 12513株、およびDSM 93
5株から得ることができる(a〜c)のα−アミラーゼ。 本発明の文脈では、用語「から得ることができる」は、Bacillus株が
産生するアミラーゼだけでなく、このようなBacillus株から単離された
DNA配列によってコード化されるアミラーゼおよび該DNA配列で形質転換さ
れた宿主細胞中で産生されるアミラーゼを示すことが意図される。
【0197】 (e)(a〜d)にそれぞれ対応するアミノ酸配列を有するα−アミラーゼに
対して惹起させた抗体と免疫学的交叉反応性が陽性であるα−アミラーゼ。
【0198】 (f)(i)(a〜e)のアミラーゼにそれぞれ対応して示されるアミノ酸配
列の1つを有し、または(ii)1つまたは複数の上記アミノ酸配列と少なくと
も80%の相同性を示し、そして/または上記アミノ酸配列の1つを有するα−
アミラーゼに対して惹起した抗体と免疫学的交叉反応性を示し、そして/または
上記アミノ酸配列の1つを有するα−アミラーゼをコードするDNA配列と同一
のプローブとハイブリッド形成するDNA配列によってコードされる種々の以下
の親アミラーゼの変異型。この変異型は、 1.上記親α−アミラーゼの少なくとも1つのアミノ酸残基が欠失している、そ
して/または 2.上記親α−アミラーゼの少なくとも1つのアミノ酸残基が異なるアミノ酸残
基で置換されている、そして/または 3.少なくとも1つのアミノ酸残基が上記親α−アミラーゼに挿入されていおり
、上記変異型はα−アミラーゼ活性を有し、親α−アミラーゼに関する少なくと
も1つの以下の性質を示す:耐熱性の向上、酸化安定性の向上、Caイオン依存
性の低下、中性〜比較的高いpHでの安定性および/またはα−アミラーゼ活性
の増加、比較的高い温度でのα−アミラーゼ活性の増加、または培地のpHに対
してα−アミラーゼ変異型のpI値がより良好に一致するための等電点(pI)
の増加又は減少。 上記変異型は、特許出願PCT/DK96/00056に記載されている。
【0199】 本明細書中で適切な他のアミラーゼには、例えば、Novoに付与された英国
特許第1,296,839号、International Bio−Synt
hetics,Inc.のRAPIDASE(商品名)、およびNovoのTE
RMAMYL(商品名)が含まれる。NovoのFUNGAMYL(商品名)が
特に有用である。安定性(例えば、酸化安定性)の改良のための酵素操作は公知
である。例えば、J.Biological Chem、第260巻、11号、
1985年6月、6518〜6521頁を参照のこと。本発明の組成物の一定の
好ましい実施形態は、自動食器洗浄型用などの洗浄剤の安定性、特に、1993
年より商業的に使用されているTERMAMYL(商品名)の基準点に対して測
定した酸化安定性が改良されたアミラーゼを使用することができる。本明細書中
のこれらの好ましいアミラーゼは、上記の基準アミラーゼに対して測定した、例
えばpH9〜10の緩衝液中での過酸化水素/テトラアセチルエチレンジアミン
に対する酸化安定性、例えば約60℃などの一般的な洗浄温度に対する熱安定性
、または例えばpH約8〜約11でのアルカリ安定性の1つまたは複数の測定可
能な改良によって最低限特徴づけられた「安定性が向上した」性質を共有してい
る。安定性を、任意の開示の技術試験を用いて測定することができる。安定性向
上アミラーゼを、NovoまたはGenencor Internationa
lから得ることができる。本明細書中の特に好ましいアミラーゼの1つのクラス
は、1つ、2つ、または複数のアミラーゼ株が直接的な前駆体であるかどうかに
関係なく、1つまたは複数のBacillusアミラーゼ、特にBacillu
sα−アミラーゼ由来の部位特異的変異誘発から導かれた共通点を有する。上記
の基準アミラーゼに対して、酸化安定性向上アミラーゼは、特に本明細書中の洗
浄剤用組成物として漂白、より好ましくは酸素漂白(塩素漂白は除外)での使用
に好ましい。このような好ましいアミラーゼには以下が含まれる:(a)上記で
援用された1994年2月3日公開のNovoのWO 94/02597アミラ
ーゼ(B.licheniformisのα−アミラーゼ(TERMAMYL(
商品名)で公知)の197位または類似の親アミラーゼ(B.amyloliq
uefaciens、B.subtilis、またはB.stearother
mophilusなど)の相同な位置変異型に位置するメチオニン残基がアラニ
ンまたはトレオニン(好ましくはトレオニン)で置換された変異体によってさら
に例示されている);(b)C.Mitchinsonによって207th A
merican Chemical Society National Me
etingでタイトル「酸化抵抗性のアrファアミラーゼ」で発表され、Gen
encor Internationalによって記載された安定性向上アミラ
ーゼ。この中で、自動食器洗浄洗剤における漂白ではα−アミラーゼは不活性で
あるが、GenencorによってB.licheniformis NCIB
8061から酸化安定性が改良されたアミラーゼが作製されたと特記されている
。改変される可能性が高い残基としてメチオニン(Met)が定された。特異的
変異の原因となる8位、15位、197位、256位、304位、366位、お
よび438位のメチオニンが一度に置換されて特異的変異体が得られたが、特に
M197LおよびM197Tが重要であり、M197T変異型は最も安定な発現
変異型である。安定性を、CASCADE(商品名)およびSUNLIGHT(
商品名)で測定した。(c)本明細書中で特に好ましいアミラーゼには、WO
95/10603Aに記載され、譲渡人NovoがDURAMYL(商品名)と
して市販している直接的な親にさらなる改変を行ったアミラーゼ変異型が含まれ
る。他の特に好ましい酸化安定性の向上したアミラーゼには、Genencor
International公開のWO 94/18314およびNovo公
開のWO 94/02597に記載のアミラーゼが含まれる。例えば、利用可能
なアミラーゼのキメラ、ハイブリッド、または単なる変異体の親の形態から部位
特異的変異誘発によって誘導された任意の他の酸化安定性向上アミラーゼを使用
することができる。他の好ましい酵素改変も利用可能である。Novo公開のW
O 95/09909Aを参照のこと。
【0200】 本明細書中で有用なセルラーゼには、特に最適pHが5と9.5との間の細菌
および真菌型が含まれる。1984年3月6日にBarbesgoard他に付
与された米国特許第4,435,307号には、Humicola insol
ensもしくはHumicolaDSM1800株またはAeromonas属
に属するセルラーゼ212産生真菌由来の適切な真菌セルロースおよび海洋軟体
動物Dolabella Auricula Solanderの肝膵から抽出
したセルロースが開示されている。適切なセルラーゼはまた、英国特許第A−2
,075,028号、英国特許第A−2,095,275号、およびドイツ特許
第2,247,832号に開示されている。CAREZYME(商品名)および
CELLUZYME(商品名)が特に有用である。Novo公開のWO 91/1
7243も参照のこと。
【0201】 組成物は、好ましくは、組成物の少なくとも約0.0001重量%、より好ま
しくは少なくとも約0.0002重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0
.0005重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.001重量%のセル
ラーゼおよび/またはペルオキシダーゼ酵素の活性酵素を含む。組成物はまた、
好ましくは、組成物の約2重量%以下、より好ましくは約0.5重量%以下、さ
らにより好ましくは約0.1重量%以下、さらにより好ましくは約0.05重量
%以下のセルラーゼおよび/またはペルオキシダーゼ酵素の活性酵素を含む。
【0202】 特殊な類のリパーゼ、すなわち、界面活性化を必要としないリパーゼと考えら
れるクチナーゼ[EC 3.1.1.50]もまた適切である。洗浄用組成物へ
のクチナーゼの添加は、例えば、WO−A−88/09367(Genenco
r)に記載されている。
【0203】リパーゼ − 適切なリパーゼ酵素には、英国特許第1,372,034号に開示
のPseudomonas群(Pseudomonas stutzeri A
TCC 19.154など)の微生物によって産生されるものが含まれる。適切
なリパーゼには、微生物Pseudomonas fluorescens I
AM 1057によって産生されたリパーゼの抗体と陽性の免疫学的交叉反応を
示すものが含まれる。このリパーゼは、天野製薬(名古屋、日本)から商品名L
ipase P「Amano」(以下、「Aano−P」という)で市販されて
いる。さらに適切なリパーゼは、M1 Lipase(商品名)およびLipo
max(商品名)(Gist−Brocades)などのリパーゼである。他の
適切な市販のリパーゼには、Amano−CES、例えばChromobact
er viscosumのリパーゼ(例えば、東洋醸造、Tagata、Jap
anのChromobacter vissum var.lypolytic
um NRRLB 3673)、U.S.Biochemical Corp.
、U.S.A.およびDisoynth Co.、The Netherlan
dsのChromobacter viscosumリパーゼ、および例えばP
seudomonas gladioli由来のリパーゼが含まれる。Humi
cola lanuginosa由来で、Novo(欧州特許第341,947
号)から市販されているLIPOLASE(商品名)酵素は、本明細書中での使
用に好ましいリパーゼである。ペルオキシダーゼ酵素に対して安定なリパーゼお
よびアミラーゼ変異型は、Novo公開のWO 94/14951に記載されて
いる。WO 92/05249およびRD 94359044も参照のこと。
【0204】 非常に好ましいリパーゼは、例えばHumicola lauginosaの
天然の酵素の96位のアスパラギン酸(D)残基のロイシン(L)に置換した、
米国特許出願08/341,826(WO 92/05249も参照のこと)に
記載のHumicola lanuginosa由来の天然のリパーゼのD96
L脂肪分解酵素変異型である。この命名法にしたがって、96位の上記アスパラ
ギン酸のロイシンへの置換をD96Lと示す。好ましくは、Humicola
lauginosaDSM株4106を使用する。
【0205】 リパーゼ酵素に関する非常に多数の刊行物があるにもかかわらず、Humic
ola lauginosa由来で、宿主としてAspergillus or
yzae中で産生させたリパーゼのみが洗浄製品用の添加物として広く一般に適
用されている。上記のように、Novo Nordiskから商品名Lipol
ase(商品名)およびLipolase Ultra(商品名)として市販さ
れているLipolaseの汚れ除去機能を最適にするために、Novo No
rdiskは多数の変異型を製造している。WO 92/05249に記載のよ
うに、天然のHumicola lauginosaリパーゼのD96L変異型
は、野生型リパーゼ(0.075〜2.5mgタンパク質/リットルの範囲の量
で比較した酵素)より4.4倍ラード汚れの除去効率が改良されている。Nov
o Nordiskによる1994年3月10日公開の研究開示番号35994
では、リパーゼ変異型(D96L)を1リットルの洗剤液あたり0.001〜1
00mg(5〜500,000LU/リットル)相当の量を添加することができ
ることが開示されている。
【0206】 組成物は、組成物の少なくとも約0.0001重量%、より好ましくは少なく
とも約0.0002重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.0005重
量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.001重量%のリパーゼ酵素の活
性酵素を含む。組成物はまた、好ましくは、組成物の約2重量%以下、より好ま
しくは約0.5重量%以下、さらにより好ましくは約0.1重量%以下、さらに
より好ましくは約0.05重量%以下のリパーゼ酵素の活性酵素を含む。
【0207】 抗菌活性を付与する種々の炭水化物酵素もまた、本発明に含み得る。このよう
な酵素には、米国特許第5,041,236号、同第5,395,541号、同
第5,238,843号、および同第5,356,803号(その開示が本明細
書中で参照により援用される)に記載のエンドグリコシダーゼ、II型エンドグ
リコシダーゼ、およびグルコシダーゼが含まれる。勿論、抗菌活性を有する他の
酵素(ペルオキシダーゼ、オキシダーゼ、および他の酵素を含む)も同様に使用
することができる。
【0208】 酵素物質の範囲および合成洗剤組成物への組み込み法もまた、Novo開示の
WO 89/08694および1971年1月5日にMcCarty他に付与さ
れた米国特許第3,553,139号に開示されている。酵素は、さらに、19
78年7月18日にPlace他に付与された米国特許第4,101,457号
および1985年3月26日にHughesに付与された米国特許第4,507
,219号に開示されている。液体洗剤処方物およびこの処方物への組み込みに
有用な酵素物質は、1981年4月14日にHora他に付与された米国特許第
4,261,868号に開示されている。洗剤に使用される酵素は、種々の技術
によって安定化することができる。酵素安定化技術は、1971年4月17日に
Gedge他に付与された米国特許第3,600,319号、1986年10月
29日にVenegasに付与された欧州特許第199,405号および同第2
00,586号に開示されている。酵素安定化系はまた、米国特許第3,519
,570号に記載されている。プロテアーゼ、キシラナーゼ、およびセルラーゼ
を産生する有用なBacillus種AC13は、Novo公開のWO 94/
01532に記載されている。
【0209】 任意の酵素が組成物中に存在する場合、酵素安定化系を本発明の組成物に含め
ることも可能である。酵素安定化系 − 本明細書中の好ましい組成物は、さらに、約0.001重量%
〜約10重量%、好ましくは約0.005重量%〜約8重量%、最も好ましくは
約0.01重量%〜約6重量%の酵素安定化系を含み得る。酵素安定化系は本明
細書中で使用するプロテアーゼまたは他の酵素と適合する任意の安定化系であり
得る。このような安定化系は、カルシウムイオン、ホウ酸、プロピレングリコー
ル、短鎖カルボン酸、ホウ酸、ポリヒドロキシ化合物およびその混合物(198
1年4月14日発行のHoraに付与された米国特許第4,261,868号、
1983年9月13日発行のTaiに付与された同第4,404,543号、L
etton他に付与された同第4,318,818号、1981年1月6日発行
のGuildert他に付与された同第4,243,543号、1984年1月
31日発行のBoskampに付与された同第4,462,922号、1985
年7月30日発行のBoskampに付与された同第4,532,064号、お
よび1985年8月27日発行のSeverson Jr.に付与された同第4
,537,707号(その全てが本明細書中で参照により援用される)に記載さ
れている)を含み得る。
【0210】 組成物は、組成物の少なくとも約0.001重量%、より好ましくは少なくと
も約0.005重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.01重量%の酵
素安定系を含む。組成物はまた、好ましくは、組成物の約10重量%以下、より
好ましくは約8重量%以下、より好ましくは約6重量%以下の酵素安定系を含む
【0211】 1つの安定化アプローチは、酵素にこのようなイオンを導入する最終組成物中
のカルシウムおよび/またはマグネシウムイオンの水溶性供給源の使用である。
カルシウムイオンは、一般に、マグネシウムイオンよりも有効であり、本明細書
中では1つの型の陽イオンが使用されればよい。典型的な洗浄用組成物(特に、
液体)は、1リットルの最終洗浄用組成物あたり約1〜約30ミリモル、好まし
くは約2〜約20ミリモル、より好ましくは8〜約12ミリモルのカルシウムイ
オンを含むが、組み込まれる酵素の多重度、型、およびレベルを含む諸因子に応
じて変形形態が可能である。好ましくは、水溶性カルシウムまたはマグネシウム
塩(例えば、塩化カルシウム、水酸化カルシウム、蟻酸カルシウム、リンゴ酸カ
ルシウム、マレイン酸カルシウム、水酸化カルシウム、および酢酸カルシウムを
含む)を使用する。より一般的には、例示のカルシウム塩に対応する硫酸カルシ
ウムまたはマグネシウム塩を使用することができる。例えば、一定の型の界面活
性剤の油脂除去作用の促進のために、さらに高いレベルのカルシウムおよび/ま
たはマグネシウムが勿論有用であり得る。しかし、組成物はさらにカルシウムイ
オン添加しないことが特に好ましく、組成物はカルシウムイオンを含まないこと
がさらにより好ましい。
【0212】 別の安定化アプローチは、硼酸塩の使用による。Seversonに付与され
た米国特許第4,537,706号を参照のこと。硼酸塩安定剤を使用する場合
、組成物の10重量%またはそれ以上の硼酸塩レベルであり得るが、より典型的
には約3重量%までのホウ酸または他の硼酸塩化合物(ホウ砂またはオルト硼酸
塩など)が液体洗剤での使用に適切である。置換ホウ酸(フェニルボロン酸、ブ
タンボロン酸、p−ブロモフェニルボロン酸など)を、ホウ酸の代わりに使用す
ることができ、洗剤用組成物中の全ホウ素レベルの減少により、このような置換
ホウ素誘導体の使用が可能である。
【0213】 さらに、0〜約10重量%、好ましくは0.01重量%〜約6重量%の塩素漂
白または酸素漂白スカベンジャーを本発明の組成物に添加して、多くの上水道に
存在する塩素漂白種の特にアルカリ条件での酵素の攻撃および不活化を防止する
ことができる。水中の塩素レベルが低くとも(典型的には、約0.5ppm〜約
1.75ppm)、食器洗浄中の酵素と接触する水の全体積中の利用可能な塩素
は通常高い。したがって、使用中の酵素安定性は問題であり得る。
【0214】 適切な塩素スカベンジャー陰イオンは、アンモニウム陽イオンを含む塩である
。これらを、スルファイト、ビスルファイト、チオスルファイト、チオスルフェ
ート、イオダイドなどの還元物質、カルボネート、アスコルベートなど)、有機
アミン(エチレンジアミン四酢酸などの抗酸化剤、またはそのアルカリ金属塩、
モノエタノールアミン、およびその混合物からなる群から選択することができる
。スルフェート、ビスルフェート、カルボネート、ビカルボネート、ペルカルボ
ネート、ニトレート、クロリド、ボレート、ナトリウムペルボレートテトラヒド
レート、ナトリウムペルボレートモノヒドレート、ペルカルボネート、ホスフェ
ート、縮合ホスフェート、アセテート、ベンゾエート、シトレート、ホルメート
、ラクテート、マレエート、タートレート、サリチレートなどおよびその混合物
などの他の従来の除去陰イオンも使用することができる。
【0215】ビルダー − 洗浄剤ビルダーは、任意選択的に、本発明の組成物中に含まれる。
固体処方物では、ビルダーは界面活性剤の吸収剤として作用する場合がある。あ
るいは、意図する目的に応じて、完全に水溶性のビルダー(有機または無機)を
用いて組成物を処方することができる。
【0216】 適切なシリケートビルダーには、水溶性および含水固体型が含まれ、鎖状、層
状、または3次元構造ならびにアモルファス固体シリケートまたは他の型(例え
ば、非構造液体洗剤での使用に特に適応する)が含まれる。アルカリ金属シリケ
ート、特に、SiO2:Na2O比が1.6:1〜3.2:1の範囲の液体および
固体シリケート(商品名BRITESIL(商品名)でPQ Corp.から市
販されている前記比が2の固体含水シリケート(例えば、BRITESIL H
2O)および層状シリケート(例えば、1987年5月12日発行のH.P.R
ieckに付与された米国特許第4,664、839号に記載のシリケート))
が好ましい。NaSKS−6(「SKS−6」と略されることもある)は、Ho
echstから市販されている結晶性層状アルミニウムフリーのδ−Na2Si
5形態のシリケートであり、特に、顆粒組成物において好ましい。ドイツ特許
第3,417,649号および同第3,742,043号を参照のこと。一般式
NaMSix2x+1・yH2O(式中、Mはナトリウムまたは水素であり、xは1
.9〜4の数、好ましくは2であり、yは0〜20、このましくは0である)な
どのような他の層状シリケートもまた、もしくは代わりに本明細書中で使用する
ことができる。Hoechstの層状シリケートには、α、β、およびγ層状シ
リケート形態としてのNaSKS−5、NaSKS−7、NaSKS−11、も
含まれる。他のシリケート(顆粒中の乾燥剤および泡制御系での成分として作用
し得るケイ酸マグネシウム)もまた有用であり得る。
【0217】 1995年6月27日発行の坂口他に付与された米国特許第5,427,71
1号に教示のように、以下の無水形態の一般式xM2O・ySiO2・zM’O(
式中、MはNaおよび/またはKであり、M’はCaおよび/またはMgであり
、y/xPは0.5〜2.0であり、z/xは0.005〜1.0である)によ
って示される鎖状構造および組成物を有する合成結晶性イオン交換物質またはそ
の水和物もまた本明細書中での使用に適切である。
【0218】 ゼオライトなどのアルミノシリケートビルダーは、粒状洗剤において特に有用
であるが、液体、ペースト、またはゲルにも組み込むことができる。実験式[M z (AlO2z(SiO2v]・xH2O(式中、zおよびvは少なくとも6の整
数であり、Mはアルカリ金属、好ましくはNaおよび/またはKであり、zとv
とのモル比は1.0〜0.5の範囲であり、xは15〜264の整数である)を
有するものが本発明の目的に適切である。アルミノシリケートは、結晶、非結晶
で、天然または合成的に入手し得る。アルミノシリケートの製造法は、1976
年10月12日発行のKrummel他に付与された米国特許第3,985,6
69号に記載されている。好ましい合成結晶アルミノシリケートイオン交換物質
は、Zeolite A、Zeolite P(B)、Zeolite Xとして
市販されており、どのような範囲でも、これはZeolite P(いわゆるZ
eolite MAP)と異なる。クリノプチロライトを含む天然型を使用する
ことができる。Zeolite Aは、式Na12[(AlO212(SiO212
]・xH2O(式中、xは20〜30、特に27である)を有する。無水Zeo
lite(x=0〜10)もまた使用することができる。好ましくは、アルミノ
シリケートは、直径0.1〜10ミクロンの粒子サイズである。
【0219】 上記のシリケートおよびアルミノシリケートの代わりまたはそれに加えて、例
えば、ミネラル(特にCaおよび/またはMg)、洗浄水の硬度の調節の補助ま
たは表面の粒子状の汚れの除去の補助のために、洗剤ビルダーを本明細書中の組
成物中に任意選択的に含めることができる。ビルダーは、イオン交換によりおよ
び洗浄物の表面よりも硬度付与イオンの沈殿により好ましい表面によって、硬度
付与イオンと水溶性または不溶性複合体を形成する種々のメカニズムによって作
用させることができる。ビルダーの量は、最終用途および組成物の物理的形態に
依存して変化することができる。ビルダー入り洗剤は、典型的には、少なくとも
約1%のビルダーを含む。液体処方物は、典型的には、約5%〜約50%、より
典型的には5%〜35%のビルダーを含む。粒子処方物は、典型的には、洗剤用
組成物の約10重量%〜約80重量%、より典型的には約15重量%〜50重量
%のビルダーを含む。より低いかより高いレベルのビルダーも除外しない。例え
ば、一定の処方物は、非ビルダー(すなわち、いくつかの手洗い用食器洗浄組成
物などでは、組成物はビルダーを含まない)であり得る。
【0220】 本明細書中の有用なビルダーは、ホスフェートおよびポリホスフェート(特に
ナトリウム塩)、カルボネート、バイカルボネート、セスキカルボネート、炭酸
ナトリウムまたはセスキカルボネート以外のカルボネートミネラル;有機モノ、
ジ、トリ、およびテトラカルボキシレート、特に、酸、ナトリウム、カリウム、
またはアルカノールアンモニウム塩形態の水溶性非界面活性剤カルボキシレート
(脂肪族および芳香族型を含む);およびフィチン酸からなる群から選択するこ
とができる。これらに安定な界面活性剤および/またはビルダーを含む洗剤用組
成物の操作に重要であり得るボレート(pH緩衝用)、スルフェート(特に、硫
酸ナトリウム)、および任意の他の充填剤、またはキャリアを補い得る。
【0221】 時折「ビルダーシステム」と呼ばれるビルダー混合物を使用することができ、
これは、典型的には、2つまたは複数の従来のビルダー、任意選択的にキレート
、pH緩衝液、または充填剤を含み得るが、後者の物質は、一般に、本明細書中
の物質量の記載とは別に説明される。本発明の洗剤中の界面活性剤およびビルダ
ーの相対量に関して、好ましいビルダーシステムを、典型的には、約60:1〜
約1:80の界面活性剤とビルダーとの重量比で処方される。一定の好ましい洗
濯洗剤は、0.90:1.0〜4.0:1.0、より好ましくは0.95:1.
0〜3.0:1.0の範囲の上記比を有する。
【0222】 法律で許可される場合、Pを含む洗剤ビルダーが好ましい場合があり、これに
は、ポリホスホレートのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、およびアルカリアン
モニウム塩(例えば、トリポリホスフェート、ピロホスフェート、ガラス質重合
メタ−ホスフェート)およびホスホネートが含まれるが、これらに限定されない
【0223】 適切なカルボネートビルダーには、1973年11月15日公開のドイツ特許
出願第2,321,001号に記載のアルカリ土類金属およびアルカリ金属カル
ボネートが含まれるが、ナトリウムビカルボネート、炭酸ナトリウム、ナトリウ
ムセスキカルボネート、および他のカルボネートのミネラル塩(トロナなど)ま
たは炭酸ナトリウムと炭酸カルシウムとの任意の複合塩(無水の場合、組成物2
Na2CO3・CaCO3を有する塩など)、さらにカルサイト、アラゴナイト、
およびバテライトを含む炭酸カルシウム、特に緻密なカルサイトと比較して表面
積の広い形態が有用であり得る。
【0224】 洗浄成分中で使用する本明細書中に記載の、適切な「有機洗剤ビルダー」には
、水溶性で非界面活性のジカルボキシレートおよびトリカルボキシレートを含む
ポリカルボキシレート化合物が含まれる。より典型的には、ビルダーポリカルボ
キシレートは、複数のカルボキシレート基、好ましくは少なくとも3つのカルボ
キシレートを有する。カルボキシレートビルダーを、酸性形態、部分的な中性形
態、中性形態または塩基過剰な形態で処方することができる。塩形態の場合、ア
ルカリ金属(ナトリウム、カリウム、およびリチウムなど)またはアルカノール
アンモニウム塩が好ましい。1964年4月7日発行のBergに付与された米
国特許第3,128,287号、1972年1月18日発行のLamberti
他に付与された同第3,635,830号、1987年5月5日発行のBush
他に付与された同第4,663,071号に記載の「TMS/TDS」ビルダー
、および米国特許第3,923,679号、同第3,835,163号、同第4
,158,635号、同第4,120,874号、および同第4,102,90
3号に記載の環式および非環式化合物を含むその他のエーテルを参照のこと。
【0225】 他の適切な有機洗剤ビルダーは、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、
無水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルとのコポリマー、1,3
,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸;カルボキシメチ
ルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸およびニトリロトリ酢酸などのポリ
酢酸の種々のアルカリ金属塩(アンモニウムおよび置換アンモニウム塩);なら
びにメリト酸、コハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン
酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、およびそれらの可溶性の塩である。
【0226】 シトレート、例えば、クエン酸およびその可溶性の塩)は、再生資源および生
分解性の観点からの利用可能性により、例えばライトデューテイ液体洗剤用の重
要なカルボキシレートビルダーである。シトレートはまた、特にゼオライトおよ
び/または層状シリケートと組み合わせた粒子組成物で使用することができる。
オキシジスクシネートはまた、このような組成物および組み合わせにおいて特に
有用である。
【0227】 許可される場合、特に棒状の処方物において、アルカリ金属ホスフェート(ト
リポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、およびオルトリン酸ナトリウ
ムなど)を使用することができる。エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホ
ネートなどのホスフェートビルダーおよび他の公知のホスホネート(米国特許第
3,159,581号、同第3,213,030号、同第3,422,021号
、同第3,400,148号、および同第3,422,137号)もまた使用す
ることができ、所望のスケール防止性を有することができる。
【0228】 ある種の洗浄用界面活性剤またはその単鎖ホモログはまた、ビルダー作用を有
する。目的を説明するための明白な処方では、これらが界面活性能力を有する場
合、これらの物質は洗浄用界面活性剤として包括される。ビルダー機能に好まし
い型を、以下に例示する:1986年1月28日発行のBushに付与された米
国特許際4,566,984号に開示の3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1
,6−ヘキサンジオエートおよび関連する化合物。コハク酸ビルダーには、C5
〜C20アルキルおよびアルケニルコハク酸およびその塩が含まれる。コハク酸塩
ビルダーには、ラウリルスクシネート、ミリスチルスクシネート、パルミチルス
クシネート、2−ドデセニルスクシネート(好ましい)、2−ペンタデセニルク
シネートなども含まれる。ラウリルクシネートは、1986年11月5日公開の
欧州特許出願第86200690.5/0,200,263号に記載されている
。脂肪酸(例えば、C12〜C18モノカルボン酸)もまた、界面活性剤/ビルダー
物質単独または上記のビルダー(特に、シトレートおよび/またはスクシネート
ビルダー)との組み合わせとして組成物中に組み込んで、さらなるビルダー活性
を得ることができる。他の適切なポリカルボキシレートは、1979年3月13
日発行のCrutchfield他付与された米国特許第4,144,226号
および1967年3月7日発行のDiehlに付与された同第3,308,06
7号に開示されている。米国特許第3,723,322号もまた参照のこと。
【0229】 使用することができる他の型の無機ビルダー物質は、式(MxiCay(CO3z[式中、xおよびiは1〜15の整数であり、yは1〜10の整数であり、
zは2〜25の整数であり、Miは陽イオンであり、このうち少なくとも1つは
水溶性であり、式が中性または「均衡の取れた」電荷を有するように式Σi=1
−15(xi×Miの原子価)+2y=2zを満たす]を有する。本明細書中で
これらのビルダーを「ミネラルビルダー」といい、このビルダーの例、用途、お
よび調製を、米国特許第5,707,959号に見出すことができる。別の適切
なクラスの無機ビルダーは、マグネシオシリケートである(WO 97/017
9を参照のこと)。
【0230】 本明細書中で使用される適切なポリカルボキシレートビルダーには、好ましく
は水溶性塩の形態のマレイン酸、クエン酸、式R−CH(COOH)CH2(C
OOH)[式中、RはC10〜C20アルキルまたはアルケニル、好ましくはC12
16であるか、Rはヒドロキシル、スルホスルホニル、またはスルホン置換基と
置換することができる]のコハク酸の誘導体が含まれる。これらの適切なポリカ
ルボキシレートビルダーの混合物(マレイン酸とクエン酸との混合物など)もま
た想定する。特定の例には、ラウリルスクシネート、ミリスチルスクシネート、
パルミチルスクシネート、2−ドデセニルスクシネート、2−テトラデセニルス
クシネートが含まれる。スクシネートビルダーは、好ましくは、水溶性塩の形態
(ナトリウム、カリウム、アンモニウム、およびアルカノールアンモニウム塩を
含む)で使用する。
【0231】 他の適切なポリカルボキシレートは、米国特許第4,663,071号に記載
のオキソジスクシネートおよびタートレートモノコハク酸とタートレートジコハ
ク酸との混合物である。
【0232】 特に、本明細書中で液体で使用するために、本明細書中で適切な脂肪酸ビルダ
ーは、飽和または不飽和C10〜C18脂肪酸ならびに対応するセッケンである。好
ましい飽和種は、アルキル鎖中に12〜16個の炭素原子を有する。好ましい飽
和脂肪酸はオレイン酸である。液体組成物用の他の好ましいビルダー系は、ドデ
シルコハク酸およびクエン酸である。
【0233】 組成物は、好ましくは、組成物の少なくとも約0.2重量%、より好ましくは
少なくとも約0.5重量%、さらにより好ましくは少なくとも約3重量%、さら
により好ましくは少なくとも約5重量%のビルダーを含む。洗浄組成物はまた、
好ましくは、組成物の約50重量%以下、より好ましくは約40重量%以下、さ
らにより好ましくは約30重量%以下、さらにより好ましくは約25重量%以下
のビルダーを含む。
【0234】マグネシウムイオン − マグネシウムイオン(2価)の存在により、種々の組成
物、すなわち、アルキルエトキシスルフェートおよび/またはポリヒドロキシ脂
肪酸アミドを含む組成物の油脂汚れの洗浄性を改良する。これは、組成物を2価
のイオンをほとんど含まない軟水で使用した場合特に真である。理論に限定され
ることを望まないが、マグネシウムイオンは油/水の界面で界面活性剤の充填を
増大させるので、界面張力を減少させ、油脂洗浄を改良すると考えられる。マグ
ネシウムイオンを含む本明細書中の本発明の組成物は、良好な油脂除去性を示し
、皮膚に明らかにやさしく、保存安定性を高める。
【0235】 組成物は、好ましくは、組成物の少なくとも約0.01重量%、より好ましく
は少なくとも約0.015重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.02
重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.025重量%のマグネシウムイ
オンを含む。洗浄組成物はまた、好ましくは、組成物の約5重量%以下、より好
ましくは約2.5重量%以下、さらにより好ましくは約1重量%以下、さらによ
り好ましくは約0.05重量%以下のビルダーを含む。いずれにせよ、マグネシ
ウムイオンの存在量は、常に、組成物中に存在するジアミンの量と等しいかまた
はそれより少ない。 好ましくは、マグネシウムイオンを、本発明の組成物にヒドロキシド、クロリ
ド、アセテート、ホルメート、オキシド、またはニトレート塩として添加する。
【0236】 アルカリ性pHの基質中でのこのような2価のイオンを含む組成物の処方は、
2価のイオン(特に、マグネシウム)と水酸化物との不適合のために困難であろ
う。2価のイオンおよびアルカリ性pHの両方を本発明の界面活性剤混合物と組
み合わせた場合、油脂洗浄性はアルカリ性pHまたは2価のイオンのいずれかの
みで得られたものより優れている。しかしながら、保存中、これらの組成物の安
定性は、水酸化物の沈殿形成のために不十分になる。したがって、以下で考察す
るキレート剤も必要であろう。
【0237】ジアミン − 本発明で使用するジアミンは本質的に不純物を含まないことが好ま
しい。すなわち、「実質的に含まない」とは、ジアミンが95%を超えて純粋、
すなわち、好ましくは97%、より好ましくは99%、さらに好ましくは99.
5%、不純物を含まないことを意味する。市販のジアミンに存在し得る不純物の
例には、2−メチル−1,3−ジアミノブタンおよびアルキルヒドロピリミジン
が含まれる。さらに、ジアミンは、ジアミン分解およびアンモニア形成を回避す
るために酸化反応が起こらないようにすべきと考えられる。さらに、アミンオキ
シドおよび/または他の界面活性剤が存在する場合、アミンオキシドまたは界面
活性剤は過酸化水素を含むべきではない。アミンオキシドまたはアミンオキシド
の界面活性剤ペースト中の好ましい過酸化水素レベルは、0〜40ppm、より
好ましくは0〜15ppmである。アミンオキシドおよびベタイン中のアミン不
純物が存在する場合、過酸化水素についての上記レベルに最小化すべきである。
【0238】 組成物が酵素を含む場合、過酸化水素を含まない組成物の作製は重要である。
過酸化水素は酵素と反応して、酵素が組成物に付与する任意の機能上の利点を破
壊する。少量の過酸化水素でさえ、酵素を含む処方物に問題が生じ得る。しかし
、ジアミンは任意の存在する過酸化物と反応することにより酵素安定剤として作
用し、酵素の過酸化水素との反応を防止することができる。ジアミンよるこの酵
素安定性の唯一の欠点は、生成された窒素化合物がジアミン含有組成物中に存在
する悪臭を引き起こすと考えられることである。ジアミンを酵素安定剤として作
用させると、ジアミンが本来組成物に与える利点、すなわち、油脂洗浄、発泡、
溶解性、および低温安定性も妨害される。したがって、過酸化水素を実質的に含
まない組成物を使用し、そして/または、悪臭を放つ化合物の生成およびその主
な役割を果たすためのジアミンの存在量が減少するため、ジアミンが酵素安定剤
として作用し得るにもかかわらず、非ジアミン抗酸化剤を使用することによって
本発明の組成物中の不純物として存在する過酸化水素の量を最小にすることが好
ましい。
【0239】 本発明の組成物が「悪臭」を放たないことがさらに好ましい。すなわち、上部
の空間に存在する臭気で消費者の否定的な反応を起こさせないということである
。これは、多くの方法(望ましくない任意の臭気を隠すための香料の使用、抗酸
化剤、キレート剤などの安定剤の使用、および/または実質的に不純物を含まな
いジアミンの使用を含む)で達成することができる。理論に制限されることを望
まないが、本発明の組成物中の悪臭の原因の大部分はジアミン中の不純物の存在
によるものであると考えられる。これらの不純物は、ジアミンの調製および保存
中に形成され得る。不純物はまた、本発明の組成物の調製および保存中に形成さ
れ得る。抗酸化剤およびキレート剤などの安定剤の使用により、調製から消費者
が使用するまでの期間またはそれ以後の期間中での不純物形成を阻止および/ま
たは防止する。したがって、香料、安定剤の添加および/または実質的に不純物
を含まないジアミンの使用によってこの悪臭の形成を除去、抑制、および/また
は防止することが最も好ましい。
【0240】 好ましい有機ジアミンの1つの型は、pK1およびpK2が約8.0〜約11.
5の範囲、好ましくは約8.4〜約11の範囲、さらにより好ましくは約8.6
〜約10.75の範囲のものである。性能および検討に好ましい物質は、1,3
−ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン、1,3−プロパンジアミン(pK1
=10.5、pK2=8.8)、1,6−ヘキサンジアミン(pK1=11、pK 2 =10)、1,3−ペンタンジアミン(Dytek EP)(pK1=10.5
、pK2=8.9)、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン(Dytek A
)(pK1=11.2、pK2=10.0)である。他の好ましい物質は、C4
8の範囲のアルキレンスペーサーを含む第一級/第一級ジアミンである。一般
に、第一級ジアミンは、第二級および第三級ジアミンよりも好ましいと考えられ
る。
【0241】 pK1およびpK2の定義。本明細書中で使用される、「pKa1」および「
pKa2」は、当業者が集合的に「pKa」として公知の型の量である。本明細
書中において、pKaは化学の分野において当業者に公知のものと同様に用いら
れる。本明細書中で参照されている値を、「Critical Stabili
ty Constants:第2巻、Amines」、Smith and M
artel、Plenum Press、NY and London、197
5などの文献から得ることができる。pKaについてのさらなる情報を、関連会
社の文献(ジアミンの供給者であるDupontから提供される情報)から得る
ことができる。
【0242】 本明細書中での仮の定義として、ジアミンのpKaを、25℃および0.1と
0.5との間のイオン強度での全水溶液中に特定する。pKaは温度およびイオ
ン強度によって変化し得る平衡定数である。したがって、文献で報告された値は
、測定法および測定条件によっては一致しない場合がある。明白にするために、
本発明のpKaで使用する関連条件および/または基準を本明細書中で定義する
か、「Critical Stability Constants,第2巻、
Amines」に基づいて定義されるものとする。1つの典型的な測定法は、酸
の水酸化ナトリウムでの電位差測定および「The Chemist’s Re
ady Reference Handbook」、Shugar and D
ean、McGraw Hill、NY、1990に記載および参照されている
適切な方法によるpKaの同定である。
【0243】 pK1およびpK2を約8.0未満に低下させる置換基および構造の改変は、
望ましくなくかつ性能において損失を起こさせることが同定された。これには、
エトキシル化ジアミン、ヒドロキシエチル置換ジアミン、β位(γ位であること
は少ない)中の酸素をスペーサー基中の窒素との置換によるジアミン(例えば、
Jeffamine EDR 148)を誘導する置換を含み得る。さらに、エ
チレンジアミンベースの物質は不適切である。
【0244】 本明細書中で有用ないくつかのジアミンは、以下の式
【0245】
【化37】
【0246】 [式中、R2〜5は独立してH、メチル、−CH3CH2、およびエチレンオキシド
から選択され、CxおよびCvはx+vは3〜6のメチル基または分岐アルキル基
から選択され、Aは任意選択的に存在し、ジアミンのpKaを所望の範囲に調整
するように選択された電子供与部分または電子受容部分から選択される]で定義
することができる。Aが存在する場合、xおよびyは共に1またはそれ以上でな
ければならない。
【0247】 あるいは、ジアミンは、400g/mol以下の分子量を有する有機ジアミン
であり得る。これらのジアミンは、次の式を有することが好ましい。
【0248】
【化38】
【0249】 式中、R6は独立して、水素、C1〜C4直鎖または分岐鎖アルキル、次の式 −(R7O)m8 [式中、R7はC2〜C4直鎖または分岐鎖アルキレン、およびその混合物であり
;R8は水素、C1〜C4アルキル、およびその混合物であり;mは1〜10であ
る]を有するアルキレンオキシからなる群から選択され;Xは、 i)C3〜C10直鎖アルキレン、C3〜C10分岐鎖アルキレン、C3〜C10環式ア
ルキレン、C3〜C10分岐鎖環式アルキレン、次の式 −(R7O)m7− [式中、R7およびmは上記定義と同一である]を有するアルキレンオキシアル
キレン; ii)C3〜C10直鎖、C3〜C10分岐鎖、C3〜C10環式、C3〜C10分岐環式アル
キレン、C6〜C10アリーレンであり、上記単位は上記ジアミンのpKaを8よ
り高くする1つまたは複数の電子供与部分または電子受容部分を含む;および iii)(i)と(ii)との混合物から選択され、 ただし、上記ジアミンのpKaが少なくとも8である単位を有する。
【0250】 好ましいジアミンの例には、ジメチルアミノプロピルアミン、1,6−ヘキサ
ンジアミン、1,3−プロパンジアミン、2−メチル−1,5−ペンタンジアミ
ン、1,3−ペンタンジアミン(商品名Dytek EPで市販されている)、
1,3−ジアミノブタン、1,2−ビス(2−アミノエトキシ)エタン(商品名
Jeffamine EDR 148で市販されている)、イソホロンジアミン
、1,3−ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン、およびその混合物が含まれ
る。
【0251】重合型泡安定剤 − 本発明の組成物は、任意選択的に、重防型泡安定剤を含み得
る。これらの重合型泡安定剤により、液体洗剤組成物の油脂除去能力を犠牲にす
ることなく泡体積および泡の持続性が増強される。これらの重合型泡安定剤は、
i)次の式
【0252】
【化39】
【0253】 [式中、Rは独立して、水素、C1〜C8アルキル、およびその混合物であり、R 1 は、水素、C1〜C6アルキル、およびその混合物であり、nは2〜6である]
を有する(N,N−ジアルキルアミノ)アルキルアクリレートエステルのホモポ
リマー、および ii)(ii)と(i)との比が2:1〜1:2である場合、(i)と次の式のコポ
リマー
【0254】
【化40】
【0255】 [式中、R1は水素、C1〜C6アルキル、およびその混合物である]から選択さ
れることが好ましい。従来のゲル浸透クロマトグラフィーで同定したところ、重
合型発泡剤の分子量は、約1,000〜約2,000,000、好ましくは約5
,000〜約1,000,000、より好ましくは約10,000から約750
,000、さらにより好ましくは約20,000〜約500,000、さらによ
り好ましくは約35,000〜約200,000である。重合型泡安定剤は、任
意選択的に、無機または有機塩のいずれかの塩形態(例えば、(N,N−ジメチ
ルアミノ)アルキルアクリレートエステルのシトレート、スルフェート、または
ニトレート塩)で存在し得る。
【0256】 1つの好ましい重合型泡安定剤は、(N,N−ジメチルアミノ)アルキルアク
リレートエステル、すなわち、以下の式である。
【0257】
【化41】
【0258】 組成物は、組成物の好ましくは少なくとも約0.01重量%、より好ましくは
少なくとも0.05重量%、さらにより好ましくは少なくとも0.1重量%の重
合型発泡剤を含む。洗浄組成物はまた、組成物の好ましくは約15重量%以下、
より好ましくは10重量%以下、さらにより好ましくは5重量%以下の重合型発
泡剤を含む。
【0259】 粘性増強泡安定剤および双性イオン性泡安定剤を含む他の適切な重合型発泡剤
は、1998年11月20日に提出されたPCT/US98/24853(整理
番号6938)、1998年11月20日に提出されたPCT/US98/24
707(整理番号6939)、1998年11月20日に提出されたPCT/U
S98/24699(整理番号6943)、および1998年11月20日に提
出されたPCT/US98/24852(整理番号6944)に見出すことがで
きる。
【0260】 別の好ましい型の泡安定剤は、陽イオン性コポリマー安定剤であり、これは、
約50重量%を超えるアクリルアミド、メタクリルアミド、またはその混合物由
来の単位を含み、約0.5重量%〜2重量%のペンダント型第四級窒素基を含み
、約0.1重量%〜10重量%のC8〜24ペンダント型疎水性基を含み、好まし
くはコポリマーは、約55重量%〜95重量%のアクリルアミド、メタクリルア
ミド、またはその混合物由来の単位と、少なくとも1つのモノエチレンが置換さ
れた第四級アンモニウム基を含むモノマー由来の分子配置単位を有する約4〜3
0%の親水性官能単位、および約1〜15%の少なくとも1つのモノエチレンが
置換された第四級窒素を欠くC8〜24疎水性基を含むモノマー由来の単位を含む
。第四級アンモニウム基含有モノマーは、次の式
【0261】
【化42】
【0262】 [式中、R1はHまたはCH3であり、R2およびR3は独立してC1〜4アルキルで
あり、R4はC1〜4アルキル、C2〜3ヒドロキシアルキルまたはベンジルであり
、R2、R3、およびR4は共に9個未満の炭素原子を含み、Zは水溶性塩形成陰
イオンであり、Mは−CO−X−である場合、Xは−O−または−NR5−であ
り、R5はHまたはC1〜4アルキルであり、xは1〜6であるか、Mがフェニレ
ンである場合、xは1である]を有し、疎水性基含有モノマーは次の式
【0263】
【化43】
【0264】 [式中、R1はHまたはCH3であり、Xは−O−または−NR7−であり、Yは
−C24O−または−C37O−であり、yは0〜60であり、Xが−O−であ
る場合、R6はC8〜24ヒドロカルビルであり、Xが−NR7−である場合、R6
1〜24ヒドロカルビルであり、R7はHまたはC1〜24ヒドロカルビルであり、
少なくともR6およびR7の1つはC8〜24ヒドロカルビルである]を有すること
がより好ましい。これらの陽イオン性コポリマー安定剤にについての詳細につい
ては、米国特許第4,454,060号を参照のこと。
【0265】増粘剤 − 本発明の食器洗浄洗剤組成物はまた、約0.2%〜5%の増粘剤を含
み得る。より好ましくは、増粘剤は、本明細書中の組成物の約0.5%〜2.5
%含まれる。増粘剤は、典型的には、セルロース誘導体のクラスから選択される
。適切な増粘剤には、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、Quatrisoft LM200な
どが含まれる。好ましい増粘剤は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースである
【0266】 組成物は、組成物の好ましくは少なくとも約0.1重量%、より好ましくは少
なくとも約0.2重量%、さらにより好ましくは少なくとも約5重量%の増粘剤
を含み得る。組成物はまた、組成物の好ましくは約5重量%以下、より好ましく
は3重量%以下、さらにより好ましくは2.5重量%以下の増粘剤を含む。
【0267】 ヒドロキシプロピルメチルセルロースポリマーは、約50,000〜125,
000の数平均分子量、および25℃で2重量%の水溶液(ADTMD2363
)の粘度が約50,000〜約100,000cpsである。特に好ましいヒド
ロキシプロピルセルロースポリマーは、Methocel(商品名)J75MS
−N(25℃の2.0重量%水溶液は、約75,000cpsの粘度を有する)
である。特に好ましいヒドロキシプロピルセルロースポリマーは、ヒドロキシプ
ロピルセルロースポリマーが25℃の少なくとも約pH8.5の水溶液中に容易
に分散するように表面処理されている。
【0268】 本発明の食器洗浄洗剤組成物に処方する場合、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロースポリマーは、25℃で約500〜3500cpsのBrookfield
粘度を洗浄剤組成物に付与する。より好ましくは、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース物質は、25℃で約1000〜3000cpsの粘度を付与する。本発
明の目的のために、粘度を、12rpmでRV#2スピンドルを用いたBroo
kfield LVTDV−11粘度計で測定する。
【0269】 粘土増粘剤もまた、増粘剤としての使用に適切である。1つの適切な粘土増粘
剤は、Laponiteである。Laponite粘土を使用する場合、本発明
の組成物中、約0.25重量%〜約2.0重量%、より好ましくは約0.5重量
%〜約1.75重量%の濃度で存在し、少なくとも約5.0重量%のLapon
ite RDSであるピロリン酸四カリウム解こう剤を任意選択的に有する合成
着色粘土である。英国のLaponite Inorganics of Gre
at Britainで製造されたLaponite RDSの粒子サイズは、2
50ミクロンより大きいものが2%未満で、約1000Kg/m3の嵩密度、お
よび約330m2/gの表面積を有する。Laponite RDは、解こう剤を
含まず、250ミクロンより大きいものが2%未満で、約370m2/gの表面
積、および約1000Kg/m3の嵩密度を有する。
【0270】 組成物が研磨剤を含む場合、食器洗浄組成物はまた、処方物の増粘剤および研
磨剤の懸濁剤として機能するコロイド形成膨張性粘土を含み得る。この膨張性粘
土は、地質学的にスメクタイトおよびアタパルガイドとして分類される粘土であ
る。適切なスメクタイト粘土は、主成分が水和アルミノシリケートであるモンモ
リロナイトおよび主成分が水和マグネシウムシリケートであるヘクトライトであ
る。セメクタイト粘土中の水和物水の比率は、粘土の処理様式によって変化する
と理解されるべきである。しかし、水和セメクタイト粘土の膨張性はシリケート
の結晶構造で決定付けられるので、水の存在量は多くない。さらに、セメクタイ
トの欠損電荷は、3層(2層は4面体であり、1層は8面体である)粘土鉱物交
互重ねの間に吸着したナトリウム、カルシウム、カリウムなどの陽イオンによっ
て補正される。液体組成物で使用したセメクタイトは、Thixogel No
.1およびGelwhite GP(Georgia KaolinCompa
ny(共に、モンモリロナイト))ならびにVeegum ProおよびVee
gum F(R.T.Vanderbilt(共にヘクトライト))などの種々
の商品名で市販されている。好ましい粘土は、Georgia Kaolin
companyから市販されている高粘度のコロイド状モンモリロナイトである
Gelwhite GPである。この粘土は、約6重量%〜10重量%の水を含
み、以下のオキシドの混合物である:59%SiO2、21%Al33、1%F
23、2.4%CaO、3.8%MgO、4.1%Na2O、および0.4%
2O。100重量%の粘土が200メッシュのふるいを通過する。これは、水
中に容易に分散するが、使用前に最大限膨潤させる必要がある。この粘土の膨潤
は、液体中での層状化を回避するために重要である。この膨潤工程中、粘土/水
混合物は、非常に粘度が増す。これはまた、チキソトロピー性であるので、同様
に降伏点を示す。この点で最終組成物他の物理的性質(例えば、流動性、分散性
、懸濁能、および液体層状化(liquid layering))が満たされ
るので、350dyne/cm2がGelwhite GPの粘土/水混合物の好
ましい降伏点であると判断された。(用語「層状化(layering)」は、
49℃で1週間および10週間熟成後の最終処方物の表面上に認められる透明な
液体の量(mm)をいう。)350dyne/cm2の降伏点を有する粘土/水
混合物は、Gelwhite GPの濃度に関係なく受け入れられる。通常、降
伏点を、HAAKE rv12、MVIP、E=0.3、R=100、O=11
3分、18分保持、溝付きローターカップを用いて測定する。液体組成物中での
使用に適切な別の膨張性粘土物質は、地質学的にアタパルガイトに分類される、
マグネシウムの多い粘土である。典型的なアタパルガイト分析により、55.0
2%SiO2、10.24%Al23、3.53%Fe23、10.49%Mg
O、0.47%K2O、9.73%H2Oが得られる。9.73%H2Oを150
℃で取り除き、10.13%H2Oをさらに高温で取り除いた。これらの粘土は
、粒子サイズが小さく、100%の粘土が200メッシュのふるいを通過する。
アタパルガイト粘土は、Engelhard Minerals & Chem
icals CorporationからAttagel 40、Attage
l 50、およびAttagel 150などの種々の商品名で市販されている
。勿論、スメクタイト粘土とアタパルガイト粘土との混合物は安定であり、いず
れかのクラスの粘土から得られない組み合わせの特徴が得られる。所望の膨潤を
達成するために、水中への粘土の懸濁物を十分な時間高剪断混合に供して、処方
物の有機部分に導入する前に粘土を実質的に完全に水和する。例えば、8%の水
性粘土分散物の25分間の高速剪断によって所望の膨潤を行うことができる。粘
土が完全に水和したとき、水性懸濁液の粘度は劇的に増加するので、膨潤により
低濃度の粘土の使用が可能である。例えば、1重量%〜1.55重量%および最
大3重量%まで、好ましくは1.2重量%〜2重量%程の濃度で、水中への分散
性に悪影響を与えることなく本発明の研磨剤組成物を有効に安定化させる。上記
のように、記載の組成物中で使用した粘土/水混合物は、好ましくは約350d
ynes/cm2の降伏点を有するが、満足な研磨組成物を、約300dyne
s/cm2の低さおよび約450dynes/cm2の高さの降伏点を有する含水
粘土分散物で調製することができる。上記の水に不溶で、低密度の研磨剤を、食
器洗浄液体組成物中に懸濁させ、3重量%〜15重量%、好ましくは5重量%〜
15重量%の濃度範囲、所望ならば少量(例えば、1重量%〜25重量%)(組
成物中の研磨剤の全重量に基づく)の2〜7のモース硬度(シリカまたは炭酸カ
ルシウムなど)を有する結晶性研磨剤を、実質的に安定な液体食器洗浄組成物が
得られる場合に低密度研磨剤の一部と置換することができる。
【0271】研磨剤 − 本発明の洗浄成分は、任意選択的に、約0〜約20重量%、より好ま
しくは0.5重量%〜10重量%の研磨剤を含み得る。研磨剤は、好ましくは、
非晶質水和シリカ、石灰石炭酸カルシウムであるカルサイト、およびポリエチレ
ン粉末およびその混合物からなる群から選択される。組成物の研磨能力を向上さ
せるために適切な非晶質シリカ(経口グレート)は、Zeoffinである。Z
eoffinシリカの平均粒子サイズは8〜10mmである。その見かけの密度
は、0.32〜0.37g/mlである。別のシリカは、Rhone−Poul
enc製造のTixosil 103である。異なる粒子サイズ(9、15、お
よび300mm)で同一の見かけの密度のCrosfieldの非晶質水和シリ
カも使用した。本発明での使用に適切な1つのポリエチレン粉末は、約200〜
約500ミクロンの粒子サイズおよび約0.91〜約0.99g/リットル、よ
り好ましくは約0.94〜約0.96g/リットルの密度を有する。別の好まし
い研磨剤は、約0〜20重量%、より好ましくは1重量%〜10重量%の濃度で
使用し、J.M.Huber Corporation of Illinoi
sで製造されているカルサイトである。カルサイトは、主に炭酸カルシウムおよ
び1%〜5%の炭酸マグネシウムを含み、平均粒子サイズが5ミクロンであり、
約10の油分吸収(rubout)、および約3.0モースの硬度を有する石灰
石である。
【0272】溶媒 − 種々の水混和性液体(低級アルカノール、ジオール、その他のポリオー
ル、エーテル、アミンなど)を使用することができ、C1〜C4アルカノールが特
に好ましい。このような溶媒は、約1%〜8%の範囲で本明細書中の組成物中に
存在し得る。
【0273】 存在する場合、組成物は、組成物の好ましくは少なくとも約0.01重量%、
より好ましくは少なくとも0.5重量%、さらにより好ましくは少なくとも1重
量%の溶媒を含む。洗浄組成物はまた、組成物の好ましくは約20重量%以下、
より好ましくは10重量%以下、さらにより好ましくは8重量%以下の溶媒を含
む。
【0274】 これらの溶媒を、水性液体キャリア(水など)と組み合わせて使用することが
でき、溶媒を、存在する任意の水性液体キャリアを用いずに使用することができ
る。溶媒は、20℃〜25℃で液体であり、界面活性剤でないと考えられる化合
物と広く定義する。独特の特徴の1つは、溶媒は化合物の広範な混合物としてよ
りもむしろ個別の実体として存在する傾向があることである。本発明の適切な溶
媒の例には、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、2−
メチルピロリジノン、ベンジルアルコール、およびモルホリン n−オキシドが
含まれる。これらの溶媒のうちで、メタノールおよびイソプロパノールが好まし
い。
【0275】 本明細書中で使用される適切な溶媒には、4〜14個の炭素原子、好ましくは
6〜12個の炭素原子、より好ましくは8〜10個の炭素原子を含むエーテルお
よびジエーテルが含まれる。また、他の適切な溶媒は、グリコールまたはアルコ
キシル化グリセロール、アルコキシル化芳香族アルコール、芳香族アルコール、
脂肪族分岐アルコール、アルコキシル化脂肪族分岐アルコール、アルコキシル化
直鎖C1〜C5アルコール、直鎖C1〜C5アルコール、C8〜C14アルキルおよび
シクロアルキル炭化水素およびハロ炭化水素、C6〜rC16グリコールエステ
ル、およびその混合物である。
【0276】 本明細書中で使用することができる適切なグリコールは、式HO−CR12
OH(式中、R1およびR2は独立してHまたはC2〜C10飽和または不飽和脂
肪族炭化水素鎖および/または環式である)による。本明細書中で使用される適
切なグリセロールは、ドデカングリコールおよび/またはプロパンジオールであ
る。ポリプロピレングリコール(約100〜1000の分子量範囲のものなど)
もまた適切である。ひとつの適切なポリプロピレングリコールの分子量は、約2
700である。
【0277】 本明細書中で使用することができる適切なアルコキシル化グリコールは、式R
(A)n−R1−OH(式中、RはH、OH、1〜20個の炭素原子、好ましくは
2〜15個の炭素原子、より好ましくは2〜10個の炭素原子の直鎖飽和または
不飽和アルキルであり、R1はHまたは1〜20個の炭素原子、好ましくは2〜
15個の炭素原子、より好ましくは2〜10個の炭素原子の直鎖飽和または不飽
和アルキルであり、Aはアルコキシ基、好ましくはエトキシ、メトキシ、および
/またはプロピルであり、nは1〜5、好ましくは1〜2である)に従う。本明
細書中で使用される適切なアルコキシル化グリコールは、メトキシオクタデカノ
ールおよび/またはエトキシエトキシエタノールである。
【0278】 本明細書中使用することができる適切なアルコキシル化芳香族アルコールは、
式R(A)n−OH(式中、Rは1〜20個の炭素原子、好ましくは2〜15個
の炭素原子、より好ましくは2〜10個の炭素原子のアルキル置換または非アル
キル置換アリール基であり、Aはアルコキシ基、好ましくはブトキシ、プロポキ
シおよび/またはエトキシであり、nは1〜5、好ましくは1〜2の整数である
)に従う。適切なアルコキシル化芳香族アルコールは、ベンゾキシエタノールお
よび/またはベンゾキシプロパノールである。
【0279】 本明細書中で使用することができる適切な芳香族アルコールは、式R−OH(
式中、Rは1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜15個の炭素原子、より好ま
しくは1〜10個の炭素原子のアルキル置換または非アルキル置換アリール基で
ある)に従う。例えば、使用される適切な芳香族アルコールはベンゼンアルコー
ルである。
【0280】 本明細書中で使用することができる適切な脂肪族分岐アルコールは、式R−O
H(式中、Rは1〜20個の炭素原子、好ましくは2〜15個の炭素原子、より
好ましくは5〜12個の炭素原子の分岐飽和または不飽和アルキル基である)に
従う。本明細書中で使用される特に適切な脂肪族分岐アルコールには、2−エチ
ルブタノールおよび/または2−メチルブタノールが含まれる。
【0281】 本明細書中で使用することができる適切なアルコキシル化脂肪族分岐アルコー
ルは、式R(A)n−OH(式中、Rは1〜20個の炭素原子、好ましくは2〜
15個の炭素原子、より好ましくは5〜12個の炭素原子分岐飽和または不飽和
アルキル基であり、Aはアルコキシ基、好ましくはブトキシ、プロポキシ、およ
び/またはエトキシであり、nは1〜5、好ましくは1〜2の整数である)に従
う。適切なアルコキシル化脂肪族分岐アルコールには、1−メチルプロポキシエ
タノールおよび/または2−メチルブトキシエタノールが含まれる。
【0282】 本明細書中で使用することができる適切なアルコキシル化直鎖C1〜C5アル
コールは、式R(A)n−OH(式中、Rは1〜5個の炭素原子、好ましくは2
〜4個の炭素原子の直鎖飽和または不飽和アルキル基であり、Aはアルコキシ基
、好ましくはブトキシ、プロポキシ、および/またはエトキシであり、nは1〜
5、好ましくは1〜2の整数である)に従う。適切なアルコキシル化脂肪族直鎖
1〜C5アルコールは、ブトキシプロポキシプロパノール(n−BPP)、ブト
キシエタノール、ブトキシプロパノール、エトキシエタノール、またはその混合
物である。ブトキシプロポキシプロパノールは、商品名n−BPP(商品名)で
Dow chemicalから市販されている。
【0283】 本明細書中で使用することができる適切なC1〜C5アルコールは、式R−OH
(式中、Rは1〜5個の炭素原子、好ましくは2〜4個の炭素原子の直鎖飽和ま
たは不飽和アルキル基である)に従う。適切な直鎖C1〜C5アルコールは、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、またはその混合物である。
【0284】 他の適切な溶媒には、ブチルジグリコールエーテル(BDGE)、ブチルトリ
グリコールエーテル、テルアミールアルコールなどが含まれるが、これらに限定
されない。本明細書中で使用することができる特に好ましい溶媒は、ブトキシプ
ロポキシプロパノール、ブチルジグリコールエーテル、ベンジルアルコール、ブ
トキシプロパノール、エタノール、メタノール、イソプロパノール、およびその
混合物である。
【0285】 本明細書中で使用される他の適切な溶媒には、プロピレングリコール誘導体(
n−ブトキシプロパノールまたはn−ブトキシプロポキシプロパノール)、水溶
性CARBITOL(商品名)溶媒または水溶性CELLOSOLVE(商品名
)が含まれる。水溶性CARBITOL(商品名)溶媒は、アルコキシ基がエチ
ル、プロピル、またはブチル由来である、2−(2−アルコキシエトキシ)エタ
ノールクラスである。好ましい水溶性カルビトールは、ブチルカルビトールとし
ても公知の2−(2−ブトキシエトキシ)エタノールである。水溶性CELLO
SOLVE(商品名)溶媒は、2−アルコキシエトキシエタノールクラスの化合
物であり、2−ブトキシエトキシエタノールが好ましい。他の適切な溶媒には、
ベンジルアルコール、ジオール(2−エチル1,3−ヘキサンジオール、2,2
,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、およびその混合物など)が含ま
れる。本明細書中で使用されるいくつかの好ましい溶媒は、n−ブトキシプロポ
キシプロパノール、BUTYL CARBITOL(商品名)、ならびにその混
合物である。
【0286】 溶媒は、モノ、ジ、およびトリエチレングリコール、プロピレングリコールの
エーテル誘導体、ブチレングリコールエーテルおよびその混合物を含む化合物の
群から選択することもできる。これらの溶媒の分子量は、好ましくは、350未
満、より好ましくは100〜300、さらにより好ましくは115〜250であ
る。好ましい溶媒の例には、例えば、モノエチレングリセロール−n−ヘキシル
エーテル、モノプロピレングリコール−n−ブチルエーテル、およびトリプロピ
レングリコールメチルエーテルが含まれる。エチレングリコールおよびプロピレ
ングリコールエーテルは、商品名「Dowanol」でDow Chemica
l Companyから、および商品名「Arcosolv」でArco Ch
emical Companyから市販されている。モノおよびジエチレングリ
コール−n−ヘキシルエーテルを含む他の好ましい溶媒は、Union Car
bide companyから市販されている。
【0287】可溶化剤 − 本発明の組成物は、任意選択的に、0〜約12重量%、より好まし
くは約1重量%〜約10重量%の少なくとも1つの可溶化剤を含む。これはナト
リウムキシレンスルホネートまたはナトリウムクメンスルホネート、C2〜3モノ
またはジヒドロキシアルカノール(エタノール、イソプロパノール、およびプロ
ピレングリコール)、およびその混合物のようなハイドロトロープであり得る。
低温での曇りを透明にする性質を調節するために可溶化剤が含まれる。任意選択
的に、尿素を、本発明の組成物中に0〜10重量%、より好ましくは約0.5重
量%〜約8重量%の濃度の補足的溶解剤として使用することができる。他の適切
な溶解剤は、グリセロール、分子量300〜600の水溶性ポリエチレングリコ
ール、式HO(CH3CHCH2O)nH(式中、nは2〜18の整数)のポリプ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールとの
混合物(Synalox)、およびモノC1〜C6アルキルエーテル、および構造
式R(X)nOHおよびR1(X)nOH(式中、RはC1〜C6アルキル基であり
、R1はC2〜C4アシル基であり、Xは(OCH2CH2)または(OCH2(CH 3 )CH)であり、nは1〜4の数)を有するエチレングリコールとプロピレン
グリコールとのエステルである。ポリプロピレングリコールの典型的なメンバー
には、ジプロピレングリコールおよび分子量200〜1000のポリプロピレン
グリコール(例えば、ポリプロピレングリコール400)が含まれる。他の満足
なグリコールエーテルは、エチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルセロ
ソルブ)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルカルビトール)、
トリエチレングリコールモノブチルエーテル、モノ、ジ、トリプロピレングリコ
ールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、モノ
、ジ、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリ
コールモノヘキシルエーテル、プロピレングリコール第四級ブチルエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル
、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノペンチル
エーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレング
リコールモノペンチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、
トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノプロ
ピルエーテル、トリエチレングリコールモノペンチルエーテル、トリエチレング
リコールモノヘキシルエーテル、モノ、ジ、トリプロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、モノ、ジ、トリプロピレングリコールモノプロピルエーテル、モノ
、ジ、トリプロピレングリコールモノペンチルエーテル、モノ、ジ、トリプロピ
レングリコールモノヘキシルエーテル、モノ、ジ、トリブチレングリコールモノ
メチルエーテル、モノ、ジ、トリブチレングリコールモノエチルエーテル、モノ
、ジ、トリブチレングリコールモノプロピルエーテル、モノ、ジ、トリブチレン
グリコールモノブチルエーテル、モノ、ジ、トリブチレングリコールモノペンチ
ルエーテル、およびモノ、ジ、トリブチレングリコールモノヘキシルエーテル、
エチレングリコールモノアセテート、およびジプロピレングリコールプロピオネ
ートである。
【0288】重合型汚れ放出剤 − 本発明の組成物は、任意選択的に1つまたは複数の汚れ放
出剤を含み得る。重合型汚れ放出剤は、疎水性繊維(ポリエステルおよびナイロ
ンなど)の表面を親水性化するために親水性セグメントを有し、疎水性繊維およ
び洗濯サイクルの完了後に付着したままの汚れに沈着し、それにより親水性セグ
メントのためのアンカーとして作用するという、両者を有することによって特徴
づけられる。これにより、汚れ放出剤での処理後の洗浄工程で汚れがより容易に
除去することができる。
【0289】 使用する場合、汚れ放出剤を、一般に、組成物の約0.01重量%〜約10重
量%、好ましくは約0.1重量%〜約5重量%、より好ましくは0.2重量%〜
約3重量%含み得る。
【0290】 以下(その全てが本明細書中で参照により援用される)は、本明細書中での使
用に適切な汚れ放出剤を記載している。1997年11月25日発行の、Gos
selink他に付与された米国特許第5,691298号、1997年2月4
日発行の、Pan他に付与された同第5,599,782号、1995年3月1
6日発行の、Gosselinkに付与された同第5,415,807号、19
93年1月26日発行の、Morralに付与された同第5,182,043号
、1990年9月11日発行のGosselink他に付与された同4,956
,447号、1990年12月11日発行の、Maldonadoほかに付与さ
れた同第4,976,879号、1990年11月6日発行のScheibel
他に付与された同第4,968,451号、1990年5月15日発行のBor
cher,Sr.他に付与された同第4,925,577号、1989年8月2
9日発行のGosselinkに付与された同第4,861,512号1989
年10月31日発行のMaldonado他に付与された同第4,877,89
6号、1987年10月27日発行のGosselink他に付与された同第4
,072,857号、1987年12月8日発行のGosselink他に付与
された同第4,711,730号、1988年1月26日発行のGosseli
nk他に付与された同第4,721,580号、1976年12月28日発行の
Nicol他に付与された同第4,000,093号、1976年5月25日発
行のHayesに付与された同第3,959,230号、1975年7月8日発
行のBasadurに付与された米国特許第3,893,929号、および19
87年4月22日にKud他によって公開された欧州特許出願第0 219 0
48号。
【0291】 さらに、適切な汚れ放出剤は、Voilland他に付与された米国特許第4
,201,824号、Lagasse 他に付与された同第4,240,918
号、Tung他に付与された同第4,525,524号、Ruppert他に付
与された同第4,579,681号、1988年にRhone−Poulenc
Chemieに付与された同第4,220,918号、得同第4,787,9
89号、欧州特許際279,134A号、BASF(1991年)に付与された
欧州特許第457,205A号、およびUnilever N.V.に1974
年に付与されたドイツ特許第2,335,044号(全てが本明細書中で参照に
より援用される)に開示されている。
【0292】重合型油脂放出剤 − 本発明の組成物はまた、任意選択的に重合型油脂放出剤を
含み得る。適切な重合型油脂放出剤は、次の式を含む。
【0293】
【化44】
【0294】 式中、xは水素またはアルカリ金属陽イオンであり、nは2〜16の数であり、
1はメチルまたは水素からなる群から選択され、R2はC1〜C12の、直鎖また
は分岐鎖アルキル基であり、R3はC2〜C16の直鎖または分岐鎖アルキル基であ
り、およびyは約5,000〜約15,000の分子量が得られるような値であ
る。米国特許際5,573,702号を参照のこと。
【0295】粘土汚れ除去/再沈着防止剤 − 本発明の組成物はまた、任意選択的に、粘土汚
れ除去および再沈着防止特性を有する水溶性エトキシル化アミンを含み得る。こ
れらの化合物含む粒子洗剤組成物は、典型的には、約0.01重量%〜約10.
0重量%の水溶性エトキシル化アミンを含み、液体洗剤には、典型的には約0.
01重量%〜約5重量%が含まれる。
【0296】 好ましい汚れ放出および再沈着防止剤は、エトキシル化テトラエチレンペンタ
ミンである。例として、エトキシル化アミンは、1986年7月1日発行のVa
nderMeerに付与された米国特許第4,597,898号に記載されてい
る。好ましい粘土汚れ除去−再沈着防止剤の別の群は、1984年7月27日公
開のOh and Gosselink提出の欧州特許第111,965号であ
る。使用することができる他の粘土汚れ除去/再沈着防止剤には、1984年6
月27日公開のGosselink提出の欧州特許出願111,984号に開示
のエトキシル化アミンポリマー、1984年7月4日公開のGosselink
提出の欧州特許出願題112,592号に開示の双性ポリマー、および1985
年10月22に値発行のConnorに付与された米国特許第4,548,74
4号に開示のアミンオキシドが含まれる。当該分野で公知の他の粘土汚れ除去お
よび/または再沈着防止剤もまた、本明細書中の組成物中に使用することができ
る。1990年1月2日発行のVanderMeerに付与された米国特許第4
,891,160号および1995年11月30日公開のWO 95/3227
2を参照のこと。別の型の好ましい再沈着防止剤には、カルボキシメチルセルロ
ース(CMC)物質が含まれる。これらの物質は、当該分野で周知である。
【0297】重合型分散剤 − 重合型分散剤は、特に、ゼオライトおよび/または層状シリケ
ートビルダーの存在下で、本明細書中の組成物中に約0.1重量%〜約7重量%
のレベルで有利に使用することができる。適切な重合型分散剤には、重合ポリカ
ルボキシレートおよびポリエチレングリコールが含まれるが、当該分野で公知の
他の物質も使用することができる。理論に制限されることを意図しないが、重合
型分散剤は、他のビルダー(低分子量ポリカルボキシレート)と組み合わせて使
用した場合、結晶の成長阻害、粒子状汚れの放出、解膠、および再沈着防止によ
って洗剤ビルダーの全体的な性能が向上すると考えられる。
【0298】 重合ポリカルボキシレート物質は、好ましくは酸形態での安定な不飽和モノマ
ーの重合もしくは共重合によって調製することができる。重合して適切な重合ポ
リカルボキシレートを形成することができる不飽和モノマーには、アクリル酸、
マレイン酸(またはマレイン酸無水物)、フマル酸、イタコン酸、アコニット酸
、メサコン酸、シトラコン酸、およびメチレンマロン酸が含まれる。セグメント
が約40重量%を超えて含まれない場合、カルボキシレートラジカル(ビニルメ
チルエーテル、スチレン、エチレンなど)を含まない本明細書中の重合ポリカル
ボキシレートまたはモノマーセグメント中の存在により安定になる。
【0299】 特に適切な重合ポリカルボキシレートは、アクリル酸由来であり得る。本明細
書中で有用なこのようなアクリル酸ベースのポリマーは、重合アクリル酸の水溶
性の塩である。酸形態でのこのようなポリマーの平均分子量は、約2,000〜
10,000、より好ましくは約4,000から7,000、最も好ましくは約
4,000〜5,000の範囲である。このようなアクリル酸ポリマーの水溶性
の塩には、例えば、アルカリ金属、アンモニウム、および置換アンモニウム塩を
含み得る。この型の可溶性ポリマーは、公知の物質である。洗剤組成物中のこの
型のポリアクリレートの使用は、例えば、1967年3月7日発行のDiehl
に付与された米国特許第3,308,067号に開示されている。
【0300】 アクリル酸/マレイン酸ベースのコポリマーを、分散/再沈着防止剤の好まし
い成分として使用することができる。このような物質には、アクリル酸とマレイ
ン酸とのコポリマーの水溶性塩が含まれる。酸形態のこのようなコポリマーの平
均分子量は、このましくは、2,000〜100,000、より好ましくは約5
,000〜75,000、最も好ましくは7,000〜65,000の範囲であ
る。このようなコポリマー中のアクリレートとマレエートセグメントとの比は、
一般に約30:1〜約1:1、より好ましくは約10:1〜2:1の範囲である
。このようなアクリル酸/マレイン酸のコポリマーの水溶性塩には、例えば、ア
ルカリ金属、アンモニウムおよび置換アンモニウム塩を含み得る。この形態の可
溶性アクリレート/マレエートコポリマーは公知の物質であり、1982年12
月15日効公開の欧州特許第66915号、および1986年9月3日に公開さ
れた欧州特許第193,360(ヒドロキシプロピルアクリレートを含むこのよ
うなポリマーも記載している)に記載されている。さらに他の有用な分散剤には
、マレイン酸/アクリル酸/ビニルアルコールターポリマーが含まれる。このよ
うな物質はまた、例えば、アクリル酸/マレイン酸/ビニルアルコールの45/
45/10ターポリマーを含む、欧州特許第193,360に開示されている。
【0301】 含まれ得る他のポリマー物質は、ポリエチレングリコール(PEG)である。
PEGは、汚れの除去−再沈着防止剤として作用するだけでなく、分散剤として
の性能も示し得る。これら目的のための典型的な分子量範囲は、約500〜約1
00,000、好ましくは約1,000〜約50,000、より好ましくは約1
,500〜約10,000である。
【0302】 ポリアスパルテート分散剤およびポリグルタメート分散剤も使用でき、特にゼ
オライトビルダーとともに使用できる。ポリアスパルテートなどの分散剤は、好
ましくは約10,000の分子量(平均)を有している。
【0303】 生分解性、漂白安定性の改善または洗浄目的のために、より望ましい他のポリ
マー型には、Rohm & Haas、BASF Corp.、日本触媒から市販
されているポリマー、および水処理、繊維製品処理または洗剤塗布の全様式のた
めのポリマーを含む種々のターポリマーおよび疎水変性コポリマーが含まれる。
【0304】キレート剤 − 本明細書の組成物はまた、任意選択的に、1つ以上のキレート剤
、特に付随的な遷移金属のためのキレート剤を含み得る。洗浄水中に共通して見
出される遷移金属には、水溶性でコロイド状または粒子状の鉄および/またはマ
ンガンが含まれ、酸化物または水酸化物として会合し得るか、あるいは有機基質
などの汚れとともに見出され得る。好ましいキレート剤は、このような遷移金属
を効率よく抑制するキレート剤、特にこのような遷移金属またはそれらの化合物
の布地上への析出を抑制、ならびに/あるいは洗浄媒体中および/または布地ま
たは硬質表面の界面での望ましくない還元反応を抑制するキレート剤である。こ
のようなキレート剤には、ポリマー型の他、低分子量のキレート剤、典型的には
遷移金属と配位可能なOやNなどのドナーヘテロ原子を少なくとも1つ、好まし
くは2つ以上有するキレート剤が含まれる。一般的なキレート剤は、アミノカル
ボキシレート、アミノホスホネート、多官能性置換芳香族キレート剤、およびこ
れらの混合物からなる群から選択できる。
【0305】 任意選択的なキレート剤として有用なアミノカルボキシレートには、エチレン
ジアミンテトラアセテート、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテ
ート、ニトリロ−トリアセテート、エチレンジアミンテトラプロプリオネート、
トリエチレンテトラミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテ
ート、ならびにエタノールジグリシン、アルカリ金属、アンモニウムおよび置換
されたアンモニウム塩、ならびにこれらの混合物が含まれる。
【0306】 アミノホスホネートはまた、洗浄組成物中において、少なくとも低濃度の全リ
ンが許容される場合、本発明の組成物中のキレート剤としての使用適切であり、
アミノホスホネートにはDEQUESTとして市販のエチレンジアミンテトラキ
ス(メチレンホスホネート)が含まれる。約6を超える炭素原子を有するアルキ
ルまたはアルケニルを含まないアミノホスフェートが好ましい。
【0307】 多官能性置換芳香族キレート剤も、本明細書の組成物に有用である。1974
年5月21日にConnor他に付与された米国特許第3,812,044号を
参照のこと。酸形態で、この型の好ましい化合物は、1,2−ジヒドロキシー3
、5ージスルホベンゼンなどのジヒドロキシジスルホベンゼンを形成する。
【0308】 本明細書で使用される好ましい生分解性キレート剤は、エチレンジアミンジス
クシネート(「EDDS」)、特に1987年11月3日にHartmanおよ
びPerkinsに付与された米国特許第4,704,233号に記載の[S,
S]異性体である。
【0309】 本明細書の組成物はまた、キレート剤またはコビルダーとして、水溶性メチル
グリシンジ酢酸(MGDA)塩(または酸形態)を含み得る。同様に、クエン酸
塩などのいわゆる「弱」ビルダーも、キレート剤として使用できる。
【0310】 使用する場合、キレート剤は、一般的に、本明細書の洗浄組成物の約0.00
1重量%〜約15重量%含まれる。より好ましくは、使用する場合、キレート剤
は、このような組成物の約0.01重量%〜約3.0重量%含まれる。
【0311】消泡剤 − 意図された用途、特に洗濯機における洗濯物の洗浄に必要である場合
、泡の形成を減少または抑制するための化合物を、本発明の組成物に導入するこ
とができる。手洗い用組成物などの他の組成物には、高い泡立ちが所望されるの
で、このような成分を省くことができる。消泡剤は、米国特許第4,489,4
55号および同第4,489,574号に記載されている、いわゆる「高濃度洗
浄工程」、および前方投入の欧州型洗浄機において特に重要であり得る。
【0312】 広範な種々の物質は、消泡剤として使用することができ、当業者に公知である
。例えば、Kirk Othmer Encyclopedia of Chemi
cal Technology、第3版、第7巻、第430〜470頁(Wil
ey、1979)を参照のこと。
【0313】 本明細書の組成物は、一般的に0%〜約10%の消泡剤を含む。消泡剤として
モノカルボキシ脂肪酸およびその塩を利用する場合、多量に使用し得る場合であ
っても、典型的には、洗剤組成物の約5重量%まで、好ましくは0.5重量%〜3
重量%で存在する。好ましくは約0.01%〜約1%、さらに好ましくは約0,
25%〜約0.5%のシリコーン消泡剤を使用する。これらの重量パーセント値
には、利用できる任意の消泡剤補助剤物質のほか、ポリオルガノシロキサンと組
み合わせて利用できる任意のシリカも含まれる。モノステアリルホスフェート消
泡剤は、一般的に、組成物の約0.1重量%〜約2重量%の範囲の量で利用され
る。炭化水素消泡剤は、多量に利用し得る場合であっても、約0.01%〜約5
%の範囲の量で利用される。アルコール消泡剤は、典型的には、最終組成物の0
.2重量%〜3重量%で使用される。
【0314】アルコキシル化ポリカルボキシレート − アルコキシル化カルボキシレート、例
えば、ポリアクリレートから調製されるものなどは、本明細書中で、さらなる油
脂除去性能を提供するのに有用である。このような物質は、本明細書中に参照に
より援用されるWO 91/0821およびPCT 90/01815の第4頁お
よびその次の頁に記載されている。化学的に、これらの物質は、7〜8個のアク
リレート単位あたり、1つのエポキシ側鎖を含んでいる。側鎖は、−(CH2
2O)m(CH2nCH3[式中、mは2〜3であり、nは6〜12である]で
ある。側鎖は、ポリアクリレート「骨格」にエステル結合し、「櫛」型ポリマー
構造を提供している。分子量は変化し得るが、典型的には約2000〜約50,
000の範囲である。このようなアルコキシル化ポリカルボキシレートは、本明
細書の組成物の約0.05重量%〜約10重量%含むことができる。
【0315】香料 − 本発明の組成物および方法に有用な香料および香水成分には、広範な種
々の天然および合成化学成分が含まれ、アルデヒド、ケトン、エステルなどが含
まれるがこれらに限定されない。また、成分の複合混合物を含み得る種々の天然
抽出物およびエキス、例えば、オレンジ油、レモン油、ローズ抽出物、ラベンダ
ー、ムスク、パチョリ、バルサミックエキス、ビャクタン油、パイン油、ヒマラ
ヤスギなどが含まれる。完成した香料は、このような成分の非常に複雑な混合物
を含む。完成した香料は、典型的には、本明細書の洗剤組成物の約0.01重量
%〜約2重量%含まれ、個々の香料成分は、完成した香料組成物の約0.000
1%〜約90%含まれ得る。
【0316】 本明細書で有用な香料成分の限定されない例には、7−アセチル−1,2,3
,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチルナフタレ
ン;イオノンメチル;イオノンガンマメチル;メチルセドリロン;メチルジヒド
ロジャスモネート;メチル1,6,10−トリメチル−2,5,9−シクロドデ
カトリエン−1−イル−ケトン;7−アセチル−1,1,3,4,4,6−ヘキ
サメチルテトラリン;4−アセチル−6−tertブチル−1,1−ジメチルイ
ンダン;パラ−ヒドロキシフェニルブタノン;ベンゾフェノン;メチルベータナ
フチルケトン;6−アセチル−1,1,2,3,3,5−ヘキサメチルインダン
;5−アセチル−3−イソプロピル−1,1,2,6−テトラメチルインダン;
1−ドデカナール、4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロ
ヘキセン−1−カルボキシアルデヒド;7−ヒドロキシ3,7−ジメチルオクタ
ナール;10−ウンデカ−1−アール;イソ−ヘキセニルシクロヘキシルカルボ
キシアルデヒド;ホルミルトリシクロデカン;ヒドロキシシトロネラールとメチ
ルアントラニレートとの縮合生成物;ヒドロキシシトロネラールとインドールと
の縮合生成物;フェニルアセトアルデヒドとインドールとの縮合生成物;2−メ
チル−3−(パラ−tert−ブチルフェニル)プロピオンアルデヒド;エチル
バニリン;ネロトロピン;ヘキシルシンナミックアルデヒド;アミルシンナミッ
クアルデヒド;2−メチル−2−(パラ−イソ-プロピルフェニル)−プロピオ
ンアルデヒド;クマリン;デカラクトンガンマ;シクロペンタデカノライド;1
6−ヒドロキシ−9−ヘキサデセン酸ラクトン;1,3,4,6,7,8−ヘキ
サヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−ガンマ−2−
ベンゾピラン;ベータナフトールメチルエーテル;アンボロキサン;ドデカヒド
ロ−3a,6,6,9a−テトラメチル−ナフト[2,1b]フラン;シーダー
油、5−(2,2,3−トリメチルシクロペント−3−エニル)−3−メチルペ
ンタン−2−オール;2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロ
ペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール;カリロフィレンアルコール;
トリシクロデセニルプロピオネート;トリシクロデセニルアセテート;ベンジル
サリチレート;セドリルアセテート;およびパラ−(tert−ブチル)シクロ
ヘキシルアセテートが含まれる。
【0317】 特に好ましい香料物質は、セルラーゼを含む最終製品組成物の臭気を著しく改
善する物質である。これらの香料には、以下が含まれるがこれらに制限さない:
ヘキシルシンナミックアルデヒド;2−メチル−3−(パラ−tert−ブチル
フェニル)−プロピオンアルデヒド;7−アセチル−1,2,3,4,5,6,
7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチルナフタレン;ベンジルサ
リチレート;7−アセチル1,1,3,4,4,6−ヘキサメチルテトラリン;
パラ−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート;メチルジヒドロジャスモネ
ート;ベータナフトールメチルエーテル;メチルベータナフチルケトン;2−メ
チル−2−(パラ−イソ−プロピルフェニル)−プロピオンアルデヒド;1,3
,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチル−シ
クロペンタ−ガンマ−2−ベンゾピラン;ドデカヒドロ−3a,6,6,9a−
テトラメチルナフト[2,1b]フラン;アニスアルデヒド;クマリン;シーダ
ー油;バニリン;シクロペンタデカノライド;トリシクロデセニルアセテート;
およびトリシクロデセニルプロピオネート。
【0318】 他の香料物質は、ペルーバルサム、乳香レジノイド、エゴノキ、ラブタナムレ
ジン、ナツメグ、カワラケツメイ油、ベンゾインレジン、コエンドロ、およびラ
バンディン(lavandin)が含まれるがこれらに限定されず、種々の物質
からのエッセンシャル油、樹脂質、および樹脂が含まれる。さらに他の香料化学
品としては、フェニルエチルアルコール、テルピネオール、リナロオール、リナ
リルアセテート、ゲラニオール、ネロール、2−(1,1−ジメチルエチル)−
シクロヘキサノールアセテート、ベンジルアセテートおよびオイゲノールが含ま
れる。ジエチルフタレートなどのキャリアを、最終製品組成物に使用することが
できる。
【0319】 香料の代わりに、特にミクロエマルジョン中において、組成物は、エッセンシ
ャル油または6〜18の炭素を有する水不溶性炭化水素などの水不溶性有機化合
物(例えば、isopar Hなどのパラフィンまたはイソパラフィン、イソデ
カン、アルファピネン、ベータピネン、デカノールおよびテルピネオール)を使
用することができる。適切なエッセンシャル油は、以下からなる群から選択され
る:アネトール20/21ナチュラル、アニス果実油チャイナスター、アニス果
実油グローブバンド、バルサム(ペルー)、バジル油(インド)、ブラックペッ
パー油、ブラックペッパーオレオレジン40/20、ローズの森(ブラジル)F
OB、ボルネオールフレーク(中国)、カンファー油、ホワイト、カンファー粉
末合成品、カナンガ(Cananga)油(ジャワ)、ショウズク油、カワラケ
ツメイ油(中国)、シーダー材油(中国)BP、シナモン樹皮油、シナモン葉油
、シトロネラール油、チョウジノキ芽油、チョウジノキ葉、コエンドロ(ロシア
)、クマリン69℃(中国)、シクラメンアルデヒド、ジフェニルオキシド、エ
チルバニリン、オイカリプトール、ユーカリノキ油、ユーカリノキシトリオドラ
、フェンネル油、フウロソウ油、ジンジャー油、ジンジャーオレオレジン(イン
ド)、ホワイトグレープフルーツ油、ユソウボク油、ガージャンバルサム、ヘリ
オトロピン、イソボルニルアゼテート、イソロンギホレン(Isolongif
olene)、ビャクシンベリー油、L−メチルアセテート、ラベンダー油、レ
モン油、レモングラス油、希釈ライム油、Litsea Cubeba油、ロン
ギホレン(longifolene)、メントール結晶、メチルセドリルケトン
、メチルチャビコール(chavicol)、ムスクトロロアオイモドキの種子
、ムスクケトン、ムスクキシロール、ナツメグ油、オレンジ油、パチポウリ(P
atchpouli)油、ペパーミント油、フェニルエチルアルコール、ピメン
トベリー油、ピメント葉油、ロザリン(Rosalin)、ビャクダン油、サン
デノール(Sandenol)、セージ油、クレーセージ、サッサフラス油、オ
ランダハッカ油、スパイクラベンダー、マンジョギク、茶木油、バニリン、ベチ
バー油(ジャワ)、ヒメコウジ。
【0320】組成物pH − 本発明の食器洗浄組成物は、使用する場合、すなわち、希釈して
汚れた食器に塗布する場合、食物汚れによって作り出された酸性条件下に供され
る。7を超えるpHを有する組成物が、より効果的であるなら、組成物は、任意
選択的に、組成物中および希釈溶液中(すなわち、組成物の約0.1重量%〜0
.4重量%水溶液)のpHを、一般的に、よりアルカリ性にするための緩衝剤を
含み得る。この緩衝剤のpH値は、組成物の所望pH(前述したように決定され
た)以下約0.5〜1.0pH単位であるべきである。好ましくは、緩衝剤のp
Hは、約7〜約10であるべきである。このような条件下、緩衝剤は、最小限の
量で使用しても、効率よくpHをコントロールできる。
【0321】 本発明の組成物は、約2.0〜約12.5、より好ましくは約 〜 、さらに
より好ましくは約 〜 のpH(10%水溶液として測定)を有する。
【0322】 緩衝剤は、それ自体が活性な洗浄剤であってもよく、アルカリ性pHを維持す
るために単独でこの組成物に使用される低分子量の有機または無機物質であって
もよい。本発明の組成物に好ましい緩衝剤は、窒素含有物質である。いくつかの
例は、リジンなどのアミノ酸、モノ、ジおよびトリエタノールアミンなどの低級
アルコールアミンである。他の好ましい窒素含有緩衝剤は、トリ(ヒドロキシメ
チル)アミノメタン(HOCH23CNH3(TRIS)、2−アミノ−2−エチ
ル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−プロパノール、2−
アミノ−2−メチル−1,3−プロパノール、ジナトリウムグルタメート、N−
メチルジエタノールアミド、1,3−ジアミノ−プロパノール、N,N’−テト
ラ−メチル−1,3−ジアミノ−2−プロパノール、N,N−ビス(2−ヒドロ
キシエチル)グリシン(ビシン)およびN−トリス(ヒドロキシメチル)メチル
グリシン(トリシン)である。上記の任意の混合物も適用可能である。有用な無
機緩衝剤/アルカリ性源には、アルカリ金属カルボネートおよびアルカリ金属ホ
スフェート、例えば、ナトリウムカルボネート、ナトリウムポリホスフェートが
含まれる。さらなる緩衝剤としては、McCutcheon’s EMULSI
FIERS AND DETERGENTS、North America E
dition、1997年、McCutcheon Division,MC
Publishing Company KirkおよびWO 95/0797
1を参照。両文献は、本明細書中に参照により援用される。
【0323】 組成物は、好ましくは、組成物の少なくとも約0.1重量%、より好ましくは
少なくとも約1重量%、さらにより好ましくは少なくとも約2重量%の緩衝剤を
含み得る。組成物はまた、好ましくは、組成物に対して、約15重量%以下、よ
り好ましくは約10重量%以下、さらにより好ましくは約8重量%以下ノ緩衝剤
を含む。
【0324】ハイドロトロープ − 水溶性液体キャリアは、1つ以上のハイドロトロープであ
る物質を含み得る。本明細書の組成物に使用するのに適したハイドロトロープに
は、C1〜C3アルキルアリールスルホネート、C6〜C12アルカノール、C1〜C 6 カルボキシルスルフェート、およびスルホネート、尿素、C1〜C6ヒドロカル
ボキシレート、C1〜C4カルボキシレ−ト、C2〜C4有機ジ酸、およびこれらの
ハイドロトロープ物質の混合物が含まれる。本発明の液体洗浄用組成物は、アル
カリ金属およびカルシウムキシレンおよびトルエンスルホネートから選択された
ハイドロトロープを、液体洗浄用組成物の好ましくは約0.5重量%〜8重量%
含む。
【0325】 適切なC1〜C3アルキルアリールスルホネートには、ナトリウム、カリウム、
カルシウム、およびアンモノウムキシレンスルホネート;ナトリウム、カリウム
、カルシウム、およびアンモノウムトルエンスルホネート;ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、およびアンモノウムクメンスルホネート;ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、およびアンモノウム置換または未置換ナフタレンスルホネート
およびそれらの混合物が含まれる。
【0326】 適切なC1〜C8カルボキシルスルフェートまたはスルホネートは、任意の水溶
性塩、またはスルフェートまたはスルホネートで置換され、少なくとも1つのカ
ルボキシル基を有する1〜8個の炭素原子(置換基を除く)を含む有機化合物で
ある。置換された有機化合物は、環状、非環状、または芳香族、すなわち、ベン
ゼン誘導体であってもよい。好ましいアルキル化合物は、スルフェートまたはス
ルホネートで置換された1〜4個の炭素原子を有し、1〜2個のカルボキシル基
を有する。この型のハイドロトロープの例には、スルホコハク酸塩、スルホフタ
ル酸塩、スルホ酢酸塩、m−スルホ安息香酸塩およびスルホコハク酸ジエステル
、好ましくは米国特許第3,915,903号に開示されているナトリウムまた
はカリウム塩が含まれる。
【0327】 本明細書で使用するのに適したC1〜C4ヒドロカルボキシレートおよびC1
4カルボキシレートには、アセテートおよびプロピオネートおよびシトレート
が含まれる。本明細書で使用するのに適したC2〜C4ジ酸には、コハク酸、グル
タル酸およびアジピン酸が含まれる。
【0328】 ハイドロトロープとして本明細書で使用するのに適したハイドロトロープ効果
をもたらす他の化合物には、C6〜C12アルカノールおよび尿素が含まれる。
【0329】 本明細書中で使用される好ましいハイドロトロープは、ナトリウム、カリウム
、カルシウム、およびアンモノウムクメンスルホネート;ナトリウム、カリウム
、カルシウム、およびアンモノウムキシレンスルホネート;ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、およびアンモノウムトルエンスルホネート;およびそれらの混
合物である。最も好ましい物質は、ナトリウムクメンスルホネートおよびカルシ
ウムキシレンスルホネートおよびそれらの混合物である。これらの好ましいハイ
ドロトロープは、組成物中に、約0.5重量%〜8重量%の程度で存在し得る。
【0330】 組成物は、好ましくは、組成物の少なくとも約0.1重量%、より好ましくは
少なくとも約0.2重量%、さらにより好ましくは少なくとも約0.5重量%の
ハイドロトロープを含む。組成物はまた、好ましくは、組成物の約15重量%以
下、より好ましくは約10重量%以下、さらにより好ましくは約0.5重量%以
下のハイドロトロープを含む。
【0331】他の成分 − 洗浄用組成物は、さらに好ましくは、以下から選択された1つ以上
の洗浄剤補助剤を含み得る:汚れ放出ポリマー(soil release p
olymer)、ポリマー分散剤、多糖類、研磨剤、殺菌剤、変色防止剤、色安
定剤、染料、電解質(例えば、NaClなど)、抗真菌剤またはカビ抑制剤、殺
虫剤、ダニ駆除剤、ハイドロトロープ、処理補助剤、発泡剤、光沢剤、防錆補助
剤、安定剤、および酸化防止剤。他の活性成分、キャリア、酸化防止剤、処理補
助剤、染料または顔料、液体調製品用の溶媒、棒状組成物用の固体充填剤などを
含む、洗浄剤組成物に有用な広範な種々の他の成分は、本明細書の組成物中に含
まれ得る。高い泡立ちを所望するなら、C10〜C16アルカノールアミドなどの発
泡剤を組成物中に、典型的には1%〜10%の濃度で導入することができる。C 10 〜C14モノエタノールおよびジエタノールアミドは、このような発泡剤の典型
的な種類である。また、このような発泡剤を、前述のアミンオキサイド、ベタイ
ンおよびスルタインなどの高泡立ち補助界面活性剤とともに使用すると有利であ
る。
【0332】 任意選択的に、酸化防止剤を本発明の洗浄剤組成物に添加することができる。
それらは、洗浄剤組成物に使用される任意の従来の酸化防止剤(例えば、2,6
−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)、カルバメート、ア
スコルベート、チオスルフェート、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミンなど)であってもよい。酸化防止剤は、存在
する場合、組成物中に約0.001重量%〜約5重量%で存在するのが好ましい
【0333】 本発明の組成物に用いられる種々の洗浄剤成分は、任意選択的に、多孔質の疎
水性基材に吸着させ、上記基材を疎水性コーティングでコーティングすることに
よって、さらに安定化できる。好ましくは、洗浄剤組成物が、多孔質基材に吸着
される前に界面活性剤と混合する。使用に際しては、洗浄剤組成物を、基材から
、洗浄剤組成物が所望の洗浄機能を示す水性洗浄液体に放出させる。
【0334】 この技術を詳細に記載するため、多孔質疎水性シリカ(商品名:SIPERN
AT D10,DeGussa)を、3%〜5%のC13〜15エトキシル化アルコ
ール(EO7)ノニオン性界面活性剤を含むタンパク質分解酵素溶液と混合する
。典型的には、酵素/界面活性剤溶液は、重量で、シリカの2.5倍である。得
られた粉末をシリコーン油(粘度が500〜12,500の範囲である種々のシ
リコーン油が使用できる)中で攪拌しながら分散させる。得られたシリコーン油
分散体を乳化させるか、あるいは最終洗浄マトリックスに添加する。この手段に
よって、上記酵素、漂白剤、漂白活性剤、漂白触媒、光活性剤、色素、蛍光料、
織物コンディショナーおよび加水分解性界面活性剤などの成分を、液体洗濯洗剤
組成物を含む洗剤中で使用するために「保護」できる。
【0335】組成物の形態 本明細書の組成物は、手洗い食器洗浄組成物のための慣用の形態、例えば、ペ
ースト、液体、細粒、粉末、ゲル、液ゲル、マイクロエマルジョン液晶およびこ
れらの混合物の任意の形態であってもよい。より好ましい態様は、液状またはゲ
ル状である。液体組成物は、水性または非水性のいずれであってもよい。組成物
が水性液体である場合、組成物は、好ましくは、他の必須および付加的な組成物
成分を溶解、分散または懸濁させる水性液体キャリアをさらに含む。
【0336】 組成物が水性液体である場合、組成物は、好ましくは、少なくとも約5重量%
、より好ましくは少なくとも約10重量%、さらにより好ましくは少なくとも約
30重量%の水性液体キャリアを含む。組成物はまた、組成物の約95重量%以
下、より好ましくは約60重量%以下、さらにより好ましくは50重量%以下の
水性液体キャリアを含む。
【0337】 水性液体キャリアの1つの必須成分は、もちろん、水である。しかし、水性液
体キャリアは、液体である他の物質または室温で液体キャリアに溶解する他の物
質、および単純な充填剤としての機能のほか、他のいくつかの機能も示し得る他
の物質を含んでいてもよい。このような物質には、例えば、ハイドロトロープお
よび溶媒が含まれ得る。メタノール、エタノール、プロパノールおよびイソプロ
パノールに代表される低分子量の第1または第2アルコールは適当である。一価
アルコールは、界面活性剤を溶解させるのに好ましいが、2〜約6個の炭素原子
を含有し、かつ2〜約6のヒドロキシル基を含むような多価アルコール(例えば
、1,3−プロパンジオール、エチレングリコール、グリセリン、および1,2
−プロパンジオール)も使用できる。
【0338】 本明細書の洗浄剤組成物の細粒を製造する方法の例は、以下のようである:変
性されたアルキルベンゼンスルホネート、クエン酸、ナトリウムシリケート、ナ
トリウムスルフェート、香料、ジアミンおよび水を添加し、加熱してクラッシャ
ーで混合する。得られたスラリーを細粒形態になるようにスプレー乾燥する。
【0339】 本明細書の液体洗浄組成物を製造する方法の例は、以下である:自由水および
クエン酸塩を添加して溶解させる。この溶液に、アミンオキサイド、ベタイン、
エタノール、ハイドロトロープおよびノニオン性界面活性剤を添加する。自由水
が使用できない場合には、クエン酸塩を上記混合物に添加し、次いで溶解するま
で攪拌する。この時点で、酸を添加して調製品を中和する。酸はマレイン酸およ
びクエン酸などの有機酸から選択するのが好ましいが、同様に無機鉱酸を使用す
ることもできる。好ましい態様では、これらの酸を、ジアミンの添加前に、調製
品に添加する。AExSは最後に添加する。
【0340】非水性液体洗浄剤 非水性キャリア媒体を含む液体洗浄剤組成物の製造は、米国特許第4,753
,570号;同第4,767,558号;同第4,772,413号;同第4,
889,652号;同第4,892,673号;英国特許第2,158,838
号;同第2,195,125号;同第2,195,649号;米国特許第4,9
88,462号;同第5,266,233号;欧州特許第225,654号(1
987年6月16日);同第510,762号(1992年10月28日);同
第540,089号(1993年5月5日);同第540,090号(1993
年5月5日);米国特許第4,615,820号;欧州特許第565,017号
(1993年10月13日);同第030,096号(1981年6月10日)
(これらの文献は,本明細書中で参照により援用される)の開示に従って調製で
きる。このような組成物は、その中に安定に懸濁された種々の粒子状洗浄成分を
含み得る。ゆえに、このような非水性組成物は、以下および引用文献に詳細に全
て記載されているように、液相および任意選択的にではあるが、好ましくは固相
を含む。
【0341】 本発明の組成物を使用して、手洗い食器洗浄に使用するための水性洗浄溶液を
形成する。一般的に、このような組成物の有効量を水に添加し、このような水性
洗浄または浸漬溶液を形成する。このように形成された水性溶液を、次いで、皿
類、食卓用食器類、台所用品と接触させる。
【0342】 水に添加して水性洗浄溶液を形成する本明細書の洗浄剤組成物の有効量は、水
性溶液中に約500〜20,000ppmの組成物を形成するのに十分な量を含
み得る。より好ましくは、約800〜5,000ppmの本明細書の洗浄剤組成
物を、水性洗浄液体に供給する。
【0343】 以下の実施例により本発明を説明するが、その範囲は限定あるいは定義される
ことを意味しない。全ての部、パーセンテージ、および比は断りのない限り重量
として表される。
【0344】 以下の実施例において、全ての濃度は、組成物の重量%として表される。
【0345】洗浄剤組成物の実施例 これらの実施例において、以下の省略形を、前述の製造例のいずれかによって
調製されたナトリウム塩またはカリウウム塩の形態の変性アルキルベンゼンスル
ホネートについて使用している;MLAS。
【0346】 以下の省略形は、洗浄製品補助剤物質について使用している: Cxyアミンオキサイド 所定の鎖長CxyのアルキルジメチルアミンN−
オキサイドRN(O)Me2(ここで、非メチルアルキル部分Rの平均の全炭素
範囲は10+x〜10+yである) CxyAPG 所定の鎖長Cxyの式R2O(Cn2nO)t(グリコシル)x で表されるアルキルポリグリコシド(式中、R2がC10〜18アルキルであり;n
が2または3であり、tが0から約10、好ましくは0であり;かつxが約1.3
〜約2.7である)。グリコシルは、好ましくはグルコースから誘導される。 アミラーゼ 商品名Termamyl 60TとしてNOVO Indus
tries A/Sから市販されている、活性60KNU/gのデンプン分解酵
素。あるいは、アミラーゼは、Fungamyl(商品名);Duramyl(
商品名);BAN(商品名)ならびにWO95/26397およびNovo N
ordiskの同時係属中の出願PCT/DK96/00056に記載されてい
るαアミラーゼ酵素から選択される。 APA C8〜C10アミドプロピルジメチルアミン。 Cxyベタイン 平均の全炭素範囲が10+x〜10+yのアルキル部分を
有するアルキルジメチルベタイン。 カルシウム塩 塩化カルシウム、硫酸カルシウム、水酸化カルシウムおよび
これらの混合物。 カルボネート Na2CO3無水物、200μm〜900μm。 クエン酸塩 クエン酸トリナトリウム水和物、86.4%、425μm〜
850μm。 クエン酸 クエン酸、無水物。 CMC カルボキシメチルセルロースナトリウム塩。
【0347】 CxyAS 平均の全炭素範囲が10+x〜10+yのアルキル部分を有
するアルキルスルフェート、Na塩または明記するなら他の塩。 CxyEz 平均の全炭素範囲が10+x〜10+yのアルキル部分およ
び平均zモルのエチレンオキサイドを有する市販の直鎖または分岐アルコールエ
トキシレート(鎖中にメチル分岐を有していない)。 CxyEzS 平均の全炭素範囲が10+x〜10+yのアルキル部分を有
し、および平均zモルのエチレンオキサイドを有するアルキルエトキシレートス
ルフェート、Na塩(または明記するなら他の塩)。 DEA ジエタノールアミン。 ジアミン アルキルジアミン、例えば、1,3プロパンジアミン、Dy
tek EP、Dytek A(Dupont)または以下から選択される:ジメ
チルアミノピロピルアミン;1,6−ヘキサンジアミン;1,3−プロパンジア
ミン;2−メチル1,5ペンタンジアミン;1,3−ペンタンジアミン;1−メ
チル−ジアミノプロパン;1,3−シクロヘキサンジアミン;1,2シクロヘキ
サンジアミン;1,3ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン。 DTPA ジエチレントリアミンペンタ酢酸。 DTPMP ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)、M
onsanto(Dequest 2060)。 EtOH エタノール。
【0348】 ハイドロトロープ トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、クメンス
ルホン酸、キシレンスルホン酸のナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシ
ウム、アンモニウム、または水可溶性置換アンモニウム塩から選択される。 LAS 直鎖アルキルベンゼンスルホネート(例えば、C11.8、
NaまたはK塩)。 リパーゼ 脂質分解酵素、100kLU/g、NOVO、Lipola
se(商品名)。あるいはリパーゼは以下から選択される:Amano−P;M
l Lipase(商品名);Lipomax(商品名);米国出願番号第08
/341,826号に記載されているHumicola Lanuginosa
から誘導される天然リパーゼの脂質分解酵素の変異体D96LおよびHumic
ola Lanuginosa株DSM4106。 LMFAA C12〜14アルキルN−メチルグルカミド。 MA/AA マレイン酸/アクリル酸(1:4)コポリマーのナトリウム
塩、平均分子量70,000。 MBAxEy 中鎖分岐第一級アルキルエトキシレート(平均全炭素=x、
平均EO=y)。
【0349】 MBAxEyS 本発明による中鎖分岐または変性第一級アルキルエトキシ
レートスルフェート、Na塩(平均の全炭素=x、平均EO=y)。(実施例9
参照)。 MBAyS 中鎖分岐第一級アルキルスルフェート、Na塩(平均全炭素
=y)。 MEA モノエタノールアミン。 CxyMES 平均の全炭素範囲が10+x〜10+yのアルキル部分を有
するアルキルメチルエステルスルホネートNa塩。 マグネシウム塩 塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、水酸化マグネシウ
ムおよびこれらの混合物。 NaOH 水酸化ナトリウム。 CxyNaPS 平均の全炭素範囲が10+x〜10+yのアルキル部分を
有するパラフィンスルホネートNa塩。 NaTs トルエンスルホン酸ナトリウム。 PAA ポリアクリル酸(mw=4500)。 PAE エトキシル化テトラエチレンペンタミン PEG ポリエチレングリコール(mw=4600)。 PG プロパンジオール
【0350】 プロテアーゼ タンパク質分解酵素、4KNPU/g、NOVO、Savi
nase(商品名)。あるいはプロテアーゼは以下から選択される;Maxat
ase(商品名);Maxacal(商品名);Maxapem15(商品名)
;サブチリシンBPNおよびBPN’;Protease B;Proteas
eA;Protease D;Primase(商品名);Durazym(商
品名);Opticlean(商品名);およびOptimase(商品名);
およびAlcalase(商品名)。 CxySAS 平均の全炭素範囲が10+x〜10+yのアルキル部分を有
する第二級アルキルスルフェート、Na塩。 シリケート ケイ酸ナトリウム、無定型(SiO2:Na2O=2.0比)
。 溶媒 ヘキシレングリコール、エタノール、またはプロピレングリ
コール。 STPP トリポリリン酸ナトリウム、無水物 発泡剤ポリマー (N,N−ジメチルアミノ)アルキルアクリレート;(N
,N−ジメチルアミノ)エチルメタクリレートホモポリマー;ジメチルアミノエ
チルメタクリレート/ジメチルアクリルアミドコポリマー;ポリ(DMAM)ホ
モポリマー;ポリ(DMAM−co−AA)(2:1)コポリマー;平均分子量
約52,000ダルトンを有するLys、Ala、Glu、Tyr(5:6:2
:1)を含むポリペプチド スルフェート 硫酸ナトリウム無水物 TFA C16〜18アルキルN−メチルグルカミド しばしば「少量成分」として言及される典型的な成分には、香料、色素、pH
調整剤(trims)などが含まれる。
【0351】 以下の実施例により本発明を説明するが、その範囲は限定あるいは定義される
ことを意味しない。全ての部、パーセンテージ、および比は断りのない限り重量
として表される。
【0352】
【表1】
【0353】
【表2】
【0354】
【表3】
【0355】
【表4】
【0356】
【表5】
【0357】
【表6】
【0358】
【表7】
【0359】
【表8】
【0360】
【表9】
【0361】
【表10】
【0362】
【表11】
【0363】
【表12】
【0364】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 1/28 C11D 1/28 1/29 1/29 1/68 1/68 1/72 1/72 1/75 1/75 1/90 1/90 1/92 1/92 3/04 3/04 3/30 3/30 3/37 3/37 3/386 3/386 10/02 10/02 17/04 17/04 17/06 17/06 17/08 17/08 (72)発明者 コット,ケヴィン リー アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ベントブルック、ドライヴ 2920 (72)発明者 シーベル,ジェフリー ジョン アメリカ合衆国オハイオ州、ラヴランド、 マイアミ、トレイルズ、ドライヴ 6651 (72)発明者 コナー,ダニエル ステッドマン アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 セージメドウ、ドライヴ 9217 (72)発明者 クライプ,トーマス アンソニー アメリカ合衆国オハイオ州、ラヴランド、 スリー、チムニーズ、レーン 599 (72)発明者 ヴィンソン,フィリップ カイル アメリカ合衆国オハイオ州、フェアフィー ルド、ウィンダミア、レーン 5803 (72)発明者 シェーパー,ウィリアム マイケル アメリカ合衆国インディアナ州、ローレン スバーグ、ピクニック、ウッズ、ドライヴ 2393 (72)発明者 カスツーリ,チャンドリカ アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 クリフウッド、コート 10044 Fターム(参考) 4H003 AB05 AB10 AB14 AB15 AB18 AB19 AB21 AB23 AB27 AB28 AB31 AC05 AC08 AC10 AC13 AC15 AD04 AD05 AE02 BA09 BA12 BA15 DA17 EA09 EA12 EA15 EA16 EA19 EA21 EB04 EB08 EB13 EB14 EB22 EB28 EB30 EB36 EB41 EB42 EC01 EC02 EC03 ED02 ED28 FA05 FA07 FA12 FA26 FA28 FA29 FA34 FA36

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 i)組成物の0.01重量%〜99.99重量%が界面活性
    剤混合物であって、前記界面活性剤混合物が、次の式 【化1】 [式中、Lは、全部で6〜18個の炭素原子の非環式脂肪族ヒドロカルビルであ
    り;Mは陽イオンまたは陽イオン混合物であり、qはその原子価であり;aおよ
    びbは、前記界面活性剤混合物が電気的中性であるように選択された数であり;
    R’はHおよびC1〜C3アルキルから選択され;R’’はHおよびC1〜C3アル
    キルから選択され;R’’’はHおよびC1〜C3アルキルから選択され;R’お
    よびR’’はいずれも前記Lに非末端的に結合し、少なくとも1つのR’および
    R’’はC1〜C3アルキルであり;Aはアリールである]のアルキルアリールス
    ルホネート界面活性剤の少なくとも2つの異性体を含むアルキルアリールスルホ
    ネート界面活性剤系を含み; 前記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系は、R’、R’’、およびA
    −Lの結合位置に関して2つまたはそれより多くの異性体を含み;少なくとも6
    0%の前記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系において、Aは2つの末
    端炭素原子のいずれかにα位およびβ位から選択される位置でLに結合し;そし
    て さらに、前記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系は、 第四級炭素原子が存在する場合には、前記アルキルアリールスルホネート界面
    活性剤系は前記L中の非第四級炭素原子と第四級炭素原子との重量比が少なくと
    も10:1であること、および硬度耐性試験による測定で損失が40重量%以下
    であること、という特性の少なくとも1つを有し; ii)組成物の0.0001重量%〜99.99重量%が従来の手洗い用食器洗
    浄補助剤であり; iii)組成物の0.01重量%〜7重量%が、マグネシウム、カルシウム、お
    よびその混合物からなる群から選択される2価イオンである; 以上を含有する手洗い用食器洗浄組成物。
  2. 【請求項2】 i)組成物の0.01重量%〜99.99重量%が界面活性
    剤混合物であって、前記界面活性剤混合物が、次の式 【化2】 [式中、Mは陽イオンであり、qは前記陽イオンの原子価であり;aおよびbは
    前記混合物が電気的中性であるように選択された数であり;Aはアリールであり
    ;R’’’は水素およびC1〜C3アルキルから選択され;R’は水素およびC1
    〜C3アルキルから選択され;R’’は水素およびC1〜C3アルキルから選択さ
    れ;R’’’’は水素およびC1〜C4アルキルから選択され;vは0〜10の整
    数であり;xは0〜10の整数であり;yは0〜10の整数である]のアルキル
    アリールスルホネート界面活性剤のオルト、メタ、パラ、および立体異性体を除
    いて計算された少なくとも2つの異性体を含むアルキルアリールスルホネート界
    面活性剤系を含み; Aに結合する全炭素原子数は約20個未満であり;前記アルキルアリールスル
    ホネート界面活性剤系は、前記式の一部であるR’’’’−C(−)H(CH2
    vC(−)H(CH2xC(−)H(CH2y−CH3への、R’、R’’、お
    よびAの結合位置に関して2つまたは複数の異性体を含み;R’およびR’’の
    少なくとも1つはC1〜C3アルキルであり;R’’’’がC1の場合、v+x+
    yの合計は少なくとも1であり;R’’’’がHである場合、v+x+yの合計
    は少なくとも2であり;前記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系の少な
    くとも60%において、Aは前記式の一部であるR’’’’−C(−)H(CH 2vC(−)H(CH2xC(−)H(CH2y−CH3に、その2つの末端炭
    素原子のいずれかにα位およびβ位から選択される位置で結合し; さらに、前記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系が、 第四級炭素原子が存在する場合には、前記アルキルアリールスルホネート界面
    活性剤系は前記式の一部であるR’’’’−C(−)H(CH2vC(−)H(
    CH2xC(−)H(CH2y−CH3の中の非第四級炭素原子と第四級炭素原
    子との重量比が少なくとも10:1であること;硬度耐性試験による測定で損失
    が40重量%以下であること、という特性の少なくとも1つを有し; ii)組成物の0.0001重量%〜99.99重量%が従来の手洗い用食器洗
    浄補助剤であり;および iii)組成物の0.01重量%〜7重量%が、マグネシウム、カルシウム、お
    よびその混合物からなる群から選択される2価イオンである; 以上を含有する手洗い用食器洗浄組成物。
  3. 【請求項3】 i)組成物の0.01重量%〜99.99重量%が界面活性
    剤混合物であって、前記界面活性剤混合物は、 a)該界面活性剤混合物の0.01重量%〜99.99重量%が、次の式 【化3】 [式中、Lは全部で6〜18個の炭素原子の非環式脂肪族ヒドロカルビルであり
    ;Mは陽イオンまたは陽イオン混合物であり、qはその原子価であり;aおよび
    bは、前記界面活性剤混合物が電気的中性であるように選択された数であり;R
    ’はHおよびC1〜C3アルキルから選択され;R’’はHおよびC1〜C3アルキ
    ルから選択され;R’’’はHおよびC1〜C3アルキルから選択され;R’およ
    びR’’はいずれも前記Lに非末端的に結合し、少なくとも1つのR’およびR
    ’’はC1〜C3アルキルであり;Aはアリールである]のアルキルアリールスル
    ホネート界面活性剤の少なくとも2つの異性体を含むアルキルアリールスルホネ
    ート界面活性剤系を含み; 前記アルキルスルホネート界面活性剤系は、R’、R’’、およびA−Lの結
    合位置に関して2つまたはそれより多くの異性体を含み;少なくとも60%の前
    記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系においてAは2つの末端炭素原子
    のいずれかにα位およびβ位から選択される位置で前記Lに結合し;そして さらに、前記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系は、 第四級炭素原子が存在する場合には、前記アルキルアリールスルホネート界面
    活性剤系はL中の非第四級炭素原子と第四級炭素原子との重量比が少なくとも1
    0:1であること、および硬度耐性試験による測定で損失が40重量%以下であ
    ること、という特性の少なくとも1つを有し; b)前記界面活性剤混合物の0.01重量%〜99.99重量%は前記アルキル
    アリールスルホネート界面活性剤(a)の直鎖アナログの少なくとも1つの異性
    体であり; ii)組成物の0.0001重量%〜99.99重量%が従来の手洗い用食器洗
    浄補助剤であり;並びに iii)組成物の0.01重量%〜7重量%が、マグネシウム、カルシウム、お
    よびその混合物からなる群から選択される2価イオンである; 以上を含有する手洗い用食器洗浄組成物。
  4. 【請求項4】 i)組成物の0.01重量%〜99.99重量%が界面活性
    剤混合物であって、前記界面活性剤混合物は、 a)界面活性剤混合物の0.01重量%〜99.99重量%が、次の式 【化4】 [式中、Mは陽イオンであり、qは前記陽イオンの原子価であり、aおよびbは
    前記混合物が電気的中性であるように選択された数であり;Aはアリールであり
    ;R’’’はHおよびC1〜C3アルキルから選択され;R’は水素およびC1
    3アルキルから選択され;R’’は水素およびC1〜C3アルキルから選択され
    ;R’’’’は水素およびC1〜C4アルキルから選択され;vは0〜10の整数
    であり;xは0〜10の整数であり;yは0〜10の整数である]のアルキルア
    リールスルホネート界面活性剤のオルト、メタ、パラ、および立体異性体を除い
    て計算された少なくとも2つの異性体を含むアルキルアリールスルホネート界面
    活性剤系を含み; Aに結合する全炭素原子数は20個未満であり;前記アルキルアリールスルホ
    ネート界面活性剤系は前記式の一部である、R’’’’−C(−)H(CH2v C(−)H(CH2xC(−)H(CH2y−CH3へのR’、R’’、および
    Aの結合位置に関して2つまたはそれより多くの異性体を含み;R’およびR’
    ’の少なくとも1つはC1〜C3アルキルであり;R’’’’がC1の場合、v+
    x+yの合計は少なくとも1であり;R’’’’がHである場合、v+x+yの
    合計は少なくとも2であり;前記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系の
    少なくとも60%において、Aは前記式の一部である、R’’’’−C(−)H
    (CH2vC(−)H(CH2xC(−)H(CH2y−CH3に、その2つの
    末端炭素原子のいずれかにα位およびβ位から選択される位置で結合し、 さらに、前記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系は、 第四級炭素原子が存在する場合には、前記アルキルアリールスルホネート界面
    活性剤系は前記式の一部であるR’’’’−C(−)H(CH2vC(−)H(
    CH2xC(−)H(CH2y−CH3の中の非第四級炭素原子と第四級炭素原
    子との重量比が少なくとも10:1であることと、硬度耐性試験による測定で損
    失が40重量%以下であること、という特性の少なくとも1つを有し;および b)前記界面活性剤混合物の0.01重量%〜99.99重量%が前記アルキル
    アリールスルホネート界面活性剤(a)の直鎖アナログの少なくとも1つの異性
    体であり; ii)組成物の0.0001重量%〜99.99重量%は従来の手洗い用食器洗
    浄補助剤であり;並びに iii)組成物の0.01重量%〜7重量%が、マグネシウム、カルシウム、お
    よびその混合物からなる群から選択される2価イオンである; 以上を含有する手洗い用食器洗浄組成物。
  5. 【請求項5】 硬度耐性試験による測定で損失が20重量%以下である、請
    求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  6. 【請求項6】 Aが、i)ベンゼン、ii)トルエン、iii)キシレン、iv)
    ナフタレン、およびv)これらの混合物からなる群から選択される、請求項1な
    いし請求項5のいずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  7. 【請求項7】 Aがベンゼンである、請求項1ないし請求項6のいずれか1
    項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  8. 【請求項8】 R’およびR’’の1つがメチルまたはエチルである、請求
    項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  9. 【請求項9】 R’およびR’’の1つがメチルである、請求項1ないし請
    求項8のいずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  10. 【請求項10】 前記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系の少なく
    とも80%において、Aが前記2つの末端炭素原子のいずれかのα位およびβ位
    から選択される位置で前記Lに結合している、請求項1ないし請求項9のいずれ
    か1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  11. 【請求項11】 R’’’’が、水素、メチル、またはエチルである、請求
    項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  12. 【請求項12】 前記アルキルアリールスルホネート界面活性剤系の少なく
    とも80%において、Aが前記2つの末端炭素原子のいずれかのα位およびβ位
    から選択される位置でR’’’’−CH(CH2vCH(CH2xCH(CH2
    y−CH3に結合している、請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の
    手洗い用食器洗浄組成物。
  13. 【請求項13】 前記洗浄組成物が、液体、ペースト、液状ゲル、ゲル、マ
    イクロエマルション、液晶、顆粒、凝集粉、または粉末の形態である、請求項1
    ないし請求項12のいずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  14. 【請求項14】 前記洗浄組成物の補助剤が、更にアルキレンカルボネート
    、モノアルキルスクシナメート、アルキルポリサッカリド、エトキシル化グリセ
    ロール型化合物、およびその混合物からなる群から選択される界面活性剤を含む
    、請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  15. 【請求項15】 前記従来の手洗い用食器洗浄補助剤が、(i)以外の界面
    活性剤、ビルダー、洗剤用酵素、少なくとも一部が水溶性または水分散性のポリ
    マー、研磨剤、殺菌剤、変色阻害剤、色素、溶剤、ハイドロトロープ、香料、増
    粘剤、抗酸化剤、加工助剤、発泡剤、消泡剤、泡安定剤、ジアミン、キャリア、
    酵素安定剤、抗酸化剤、ポリサッカリド、緩衝液、抗真菌剤、防カビ剤、防虫剤
    、防食助剤、キレート剤、およびその混合物からなる群から選択される、請求項
    1ないし請求項14のいずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  16. 【請求項16】 前記洗浄剤用組成物の0.5重量%〜25重量%のレベル
    で非イオン性界面活性剤をさらに含み、前記非イオン性界面活性剤が、 −直鎖C10〜C16アルキル、中鎖C1〜C3分岐C10〜C16アルキル、ゲルベ分
    岐C10〜C16アルキル、およびその混合物から選択される疎水基、および −キャップまたは非キャップ形態の1〜15エトキシレート、1〜15プロポ
    キシレート、1〜15ブトキシレート、およびその混合物から選択される親水基
    、 を含むキャップまたは非キャップ形態のポリアルコキシル化アルコールである、
    請求項1ないし請求項15のいずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  17. 【請求項17】 前記洗浄剤用組成物の0.5重量%〜25重量%のレベル
    でアルキルスルフェート界面活性剤をさらに含み、前記アルキルスルフェート界
    面活性剤は直鎖C10〜C18アルキル、中鎖C1〜C3分岐C10〜C18アルキル、ゲ
    ルベ分岐C10〜C18アルキル、およびこれらの混合物、ならびにNa、K、およ
    びその混合物から選択される陽イオンを有する、請求項1ないし請求項16のい
    ずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  18. 【請求項18】 前記洗浄剤用組成物の0.5重量%〜25重量%のレベル
    でアルキル(ポリアルコキシ)スルフェート界面活性剤をさらに含み、前記アル
    キル(ポリアルコキシ)スルフェート界面活性剤が、 −直鎖C10〜C16アルキル、中鎖C1〜C3分岐C10〜C16アルキル、ゲルベ分
    岐C10〜C16アルキル、およびその混合物から選択される疎水基、 −キャップまたは非キャップ形態の1〜15ポリエトキシスルフェート、1〜
    15ポリプロポキシスルフェート、1〜15ポリブトキシスルフェート、および
    1〜15混合ポリ(エトキシ/プロポキシ/ブトキシ)スルフェート、およびそ
    の混合物から選択されるアルキル(ポリアルコキシ)スルフェート親水基、およ
    び −Na、K、およびその混合物から選択される陽イオンを有する、請求項1な
    いし請求項17のいずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  19. 【請求項19】 界面活性剤をさらに含み、前記界面活性剤が、陰イオン性
    、非イオン性、両性、双性、およびその混合物からなる群から選択される、請求
    項1ないし請求項18のいずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  20. 【請求項20】 有機ジアミンをさらに含み、前記ジアミンは、次の式 【化5】 [式中、R2〜5は独立してH、メチル、エチル、およびエチレンオキシドから選
    択され;CxおよびCvは独立して、メチレン基または分岐アルキル基から選択さ
    れ、ここでx+vは3〜6であり;Aは任意選択的に存在し、ジアミンのpKa
    を所望の範囲に調整するように選択された電子供与部分または電子受容部分から
    選択され;Aが存在する場合には、xおよびyは共に2またはそれ以上でなけれ
    ばならない]からなる群から選択される、請求項1ないし請求項19のいずれか
    1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  21. 【請求項21】 有機ジアミンをさらに含み、前記ジアミンは、次の式を有
    し; 【化6】 [式中、R6は独立して、水素、C1〜C4直鎖または分岐鎖アルキル、式−(R7
    O)m8(式中、R7はC2〜C4直鎖または分岐鎖アルキレン、およびその混合物
    であり、R8は水素、C1〜C4アルキル、およびその混合物であり、mは1〜1
    0である)を有するアルキレンオキシからなる群から選択され;Xは、 i)C3〜C10直鎖アルキレン、C3〜C10分岐鎖アルキレン、C3〜C10環式ア
    ルキレン、C3〜C10分岐鎖環式アルキレン、式−(R7O)m7−(式中、R7
    よびmは上記定義と同一である)を有するアルキレンオキシアルキレン; ii)単位は前記ジアミンのpKaを8より高くする1つまたは複数の電子供与部
    分または電子受容部分を含む、C3〜C10直鎖、C3〜C10分岐直鎖、C3〜C10
    環式、C3〜C10分岐環式アルキレン、C6〜C10アリーレン;および iii)(i)と(ii)との混合物から選択される単位であり、 前記ジアミンのpKaが少なくとも8である有機ジアミンである、請求項1ない
    し請求項20のいずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  22. 【請求項22】 前記ジアミンが、ジメチルアミノプロピルアミン、1,6
    −ヘキサンジアミン、1,3−プロパンジアミン、2−メチル−1,5−ペンタ
    ンジアミン、1,3−ペンタンジアミン、1,3−ジアミノブタン、1,2−ビ
    ス(2−アミノエトキシ)エタン、イソホロンジアミン、1,3−ビス(メチル
    アミン)−シクロヘキサン、およびその混合物からなる群から選択される、請求
    項20または請求項21に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  23. 【請求項23】 陰イオン性界面活性剤をさらに含み、前記陰イオン性界面
    活性剤が、アルキルスルフェート、アルキルアルコキシスルフェート、直鎖アル
    キルベンゼンスルホネート、αオレフィンスルホネート、パラフィンスルホネー
    ト、メチルエステルスルホネート、アルキルスルホネート、アルキルアルコキシ
    ル化スルフェート、サルコシネート、タウリネート、アルキルアルコキシカルボ
    キシレート、およびその混合物からなる群から選択される、請求項1ないし請求
    項22のいずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  24. 【請求項24】非イオン性界面活性剤をさらに含み、前記非イオン性界面活
    性剤が、アルキルエトキシレート、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルポリ
    グリコシド、アルキルエトキシレート、およびその混合物からなる群から選択さ
    れる、請求項1ないし請求項23のいずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄組成
    物。
  25. 【請求項25】 両性界面活性剤をさらに含み、前記両性界面活性剤が、ベ
    タイン、スルホベタイン、アミンオキシド、およびその混合物からなる群から選
    択される、請求項1ないし請求項24のいずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄
    組成物。
  26. 【請求項26】 i)式 【化7】 [式中、Rは独立して、水素、C1〜C8アルキル、およびその混合物であり、R 1 は水素、C1〜C6アルキル、およびその混合物であり、nは2〜6である]を
    有する(N,N−ジアルキルアミノ)アルキルアクリレートエステルのホモポリ
    マー;および ii)(i)と次の式 【化8】 [式中、R1は水素、C1〜C6アルキル、およびその混合物である]との、(ii
    )と(i)との比が2:1〜1:2であるコポリマー、 からなる群から選択される重合性泡安定剤をさらに含み;前記重合性泡安定剤が
    1,000〜2,000,000ダルトンの分子量を有する、請求項1ないし請
    求項25のいずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  27. 【請求項27】 酵素をさらに含み、前記酵素が、アミラーゼ、プロテアー
    ゼ、セルラーゼ、リパーゼ、およびその混合物からなる群から選択される、請求
    項1ないし請求項26のいずれか1項に記載の手洗い用食器洗浄組成物。
  28. 【請求項28】 洗浄する必要がある汚れた食器を、請求項1ないし請求項
    27のいずれか1項に記載の組成物の水溶液に接触させる工程を包含する、食器
    の洗浄法。
  29. 【請求項29】 前記組成物を水で希釈する工程をさらに包含する、請求項
    28記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記組成物をスポンジまたは洗浄用クロスに直接塗布する
    工程をさらに包含する、請求項28記載の方法。
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